JP7215072B2 - 画像形成装置、潤滑剤塗布方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

画像形成装置、潤滑剤塗布方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置の感光体ドラムに潤滑剤を塗布する技術に関する。
コピー、スキャン、ファックス、およびボックスなどの様々な機能を備えた画像形成装置が普及している。このような画像形成装置は「MFP(Multi Function Peripherals)」と呼ばれることがある。
画像形成装置の感光体ドラムに潤滑材を塗布することで、感光体ドラム自体および感光体ドラムに接触する中間転写ベルトなどの部材を、摩耗から保護することが行われている。以下の特許文献には、感光体ドラムに潤滑剤を塗布する発明が開示されている。
特許文献1に記載される画像形成装置は、固体潤滑剤を掻き取り像担持体表面に塗布する回転部材を有する潤滑剤塗布手段と、少なくとも像担持体の総回転時間または回転部材の総回転時間である画像形成情報を記憶する記憶手段と、回転部材の回転数が作像中に可変であり、かつ、記憶手段に記憶された情報に基づいて回転部材の回転数を可変制御する制御手段を備えている。
特許文献2に記載される画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体へ潤滑剤を塗布するための、回転体である潤滑剤塗布手段と、前記像担持体の表面に潜像を形成する帯電手段と、を備える。像担持体線速が可変であり、像担持体線速が速い場合、前記回転体(前記潤滑剤塗布手段)の線速を遅くする。
特許文献3に記載される画像形成装置は、第一の周速度とこれよりも速い第二の周速度の少なくとも2以上の周速度で回転可能な感光体ドラムに形成されたトナー像が転写されることで画像が形成された後に、感光体ドラムに残留したトナーを除去するクリーニング装置を備える。画像形成に際して感光体ドラムが第一の周速度VAで回転するとき、潤滑剤を塗布するクリーニングブラシを第一の周速度VBで回転させ、感光体ドラム2が第二の周速度VA´で回転するときクリーニングブラシを第二の周速度VB´で回転させる。このとき、VA<VA´、(VB/VA)>(V´/VA´)の関係がある。
特許文献4に記載される電子写真記録装置は、転写ベルトのような像担持体上に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と、前記像担持体上の潤滑剤量を検知する検知手段と、その検知手段の検知結果に基づき潤滑剤塗布手段を制御する制御手段とを備える。そして、像担持体上に潤滑剤を塗布するとき、制御手段で潤滑剤塗布手段を制御して検知手段の検知結果が像担持体上の潤滑剤量の基準値に達するまで塗布動作を繰り返してなる。
特許文献5に記載される、画像形成装置に備わる潤滑剤塗布手段は、潤滑剤成型体とブラシ状ローラとからなる。前記ブラシ状ローラが回転しながら潤滑剤成型体を摺擦して掻き取り、前記像担持体表面に塗布する構成であり、クリーニング手段へのトナー入力量を調整して、それぞれの像担持体線速に応じて潤滑剤塗布を制御する。
特開2009-15229号公報 特開2007-292996号公報 特開2003-36011号公報 特開平7-311531号公報 特開2007-286246号公報
感光体ドラムに潤滑剤を塗布する量つまり潤滑剤を消費する量を適正な量で維持することは、感光体ドラムなどを適切に保護するために必要である。
しかし、画像形成装置が用紙に画像を印刷するときの速さ(以下、「プロセススピード」と記載する。)が変更されると、潤滑剤を消費する量が適正な量から変化することがある。
潤滑剤を消費する量が適正な量よりも多くなるように変化すると、潤滑剤が予定よりも早くに尽きてしまい、感光体ドラムなどを適切に保護することができないことがある。一方、潤滑剤を消費する量が適正な量よりも少なくなるように変化すると、感光体ドラムの表面に潤滑剤を必要な分だけ塗布することができなくなり、感光体ドラムなどを適切に保護することができないことがある。
本発明は、このような問題に鑑み、プロセススピードが変更された場合でも、潤滑剤の消費量を適正な量で従来よりも確実に維持できるようにすることを、目的とする。
本発明の一形態に係る画像形成装置は、用紙に画像を印刷する速さに応じて、回転する速さが変わる潜像担持体と、前記潜像担持体の表面に潤滑剤を塗布する塗布手段と、前記潜像担持体の表面が移動する速さである第一の移動速度と、前記塗布手段の表面が移動する速さである第二の移動速度と、の差、および、当該第一の移動速度と当該第二の移動速度との比、の積が一定の範囲になるように、当該塗布手段の表面を移動させる、制御手段と、を有する。
好ましくは、前記塗布手段が前記潤滑剤を削ることができるようにするために、当該潤滑剤を当該塗布手段に押圧する押圧手段を有し、前記制御手段が、前記押圧手段が前記潤滑剤を前記塗布手段に押圧する押圧力が小さくなるにつれて前記第二の移動速度が速くなるように、当該塗布手段の表面を移動させる。
好ましくは、前記制御手段が、当該画像形成装置が設置された場所の温度または湿度にさらに基づいて前記塗布手段の表面を移動させる。
または、前記塗布手段の表面を移動させるとともに、当該画像形成装置の複数の部材のうちのいずれかの部材を駆動させる駆動手段を有する。
または、当該画像形成装置の複数の部材のそれぞれを駆動させる、複数の駆動手段を有し、前記制御手段が、前記複数の駆動手段のうちの、前記印刷する速さが標準の速さよりも低くなったときの前記差が前記複数の駆動手段のうちで最小になる最小駆動手段以外の非最小駆動手段によって、前記塗布手段の表面を移動させる。
本発明によると、プロセススピードが変更された場合でも、潤滑剤の消費量を適正な量で従来よりも確実に維持できるようになる。
画像形成装置の外観の例を示す図である。 画像形成装置のハードウェア構成の例を示す図である。 プリントユニットの構成の例を模式的に示す図である。 画像形成ユニットの構成の例を模式的に示す図である。 画像形成装置の機能的構成の例を示す図である。 プロセススピードデータの例を示す図である。 ブラシ速度データの例を示す図である。 画像形成装置が印刷のジョブの条件を受け付けてからその印刷のジョブを実行するまでの処理の流れの例を示すフローチャートである。 画像形成装置の機能的構成の他の例を示す図である。 押圧力データの例を示す図である。 画像形成装置が印刷のジョブの条件を受け付けてからその印刷のジョブを実行するまでの処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
〔第1の実施形態〕
図1は画像形成装置1の外観の例を示す図である。図2は画像形成装置1のハードウェア構成の例を示す図である。図3はプリントユニット10kの構成の例を模式的に示す図である。図4は画像形成ユニット12の構成の例を模式的に示す図である。図5は画像形成装置1の機能的構成の例を示す図である。
図1に示す画像形成装置1は、コピー、PCプリント、ファックス、スキャナ、およびボックスなどの機能を集約した装置である。一般に、「複合機」または「MFP(Multi Function Peripherals)」などと呼ばれることがある。
PCプリント機能は、画像形成装置1と同じLAN(Local Area Network)内にある端末装置から受信した画像データに基づいて、画像を用紙に印刷する機能である。「ネットワークプリンティング」または「ネットワークプリント」などと呼ばれることもある。
クラウド印刷機能は、インターネット上のサーバを経由して外部の端末装置から画像データを受信し画像を用紙に印刷する機能である。
ボックス機能は、ユーザごとに「ボックス」または「パーソナルボックス」などと呼ばれる記憶領域を与えておき、各ユーザが自分の記憶領域によって画像データなどを保存し管理するための機能である。グループごとにボックスを設けておき、グループのメンバで共用することもできる。ボックスは、パーソナルコンピュータにおける「フォルダ」または「ディレクトリ」に相当する。
画像形成装置1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、補助記憶装置10d、タッチパネルディスプレイ10e、操作キーパネル10f、NIC(Network Interface Card)10g、無線LAN通信ユニット10h、モデム10i、スキャンユニット10jおよびプリントユニット10kなどによって構成される。
タッチパネルディスプレイ10eは、ユーザに対するメッセージを示す画面、ユーザがコマンドまたは情報を入力するための画面、およびCPU10aが実行した処理の結果を示す画面などを表示する。また、タッチパネルディスプレイ10eは、タッチされた位置を示す信号をCPU10aへ送る。
操作キーパネル10fは、いわゆるハードウェアキーボードであって、テンキー、スタートキー、ストップキー、およびファンクションキーなどによって構成される。
NIC10gは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などのプロトコルで端末装置などとの通信を行う。
無線LAN通信ユニット10hは、無線LANの規格、つまり、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11の規格に基づいて他の装置と通信を行う。
モデム10iは、ファックス端末との間でG3などのプロトコルで画像データをやり取りする。
スキャンユニット10jは、プラテンガラスの上にセットされたシートに記されている画像を読み取って画像データを生成する。
プリントユニット10kは、スキャンユニット10jによって読み取られた画像のほか、NIC10g、無線LAN通信ユニット10h、またはモデム10iによって端末装置などから受信した画像データに示される画像などを、用紙に印刷する。
プリントユニット10kは、タンデム方式および電子写真方式のカラーの印刷エンジンである。図3に示すように、トナーボトル11、画像形成ユニット12、給紙ユニット13、中間転写ベルト14、一次転写ローラ15、二次転写ローラ16、バックアップローラ17および定着ユニット18などによって構成される。
トナーボトル11および画像形成ユニット12は、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックごとに1つずつ設けられている。以下、シアンのトナーボトル11および画像形成ユニット12を例に、説明する。
トナーボトル11には、補充用のシアンのトナーが蓄えられている。トナーは、例えばバインダー樹脂中に着色剤および、帯電制御剤などの外添剤を含有させたものである。なお、トナーの粒径は3~15μm(マイクロメートル)程度が望ましい。また、トナーボトル11には、トナーを帯電させるためのキャリアが含有されている。キャリアの粒径は、15~100μm程度が望ましい。
画像形成ユニット12は、図4に示すように、感光体ドラム12A、帯電装置12B、露光装置12C、現像装置12D、クリーニングブレード12E、潤滑剤塗布装置12F、およびイレーサ12Gなどによって構成される。
感光体ドラム12Aは、シアン用の感光体ドラムである。感光体ドラム12Aは、例えばドラム状の金属基体の外周面に、有機光伝導体を含有させた、ポリカーボネートまたはシリコーンなどの樹脂よりなる感光層が、形成されたものである。感光体ドラム12Aは、CPU10aからの信号に基づいてd1の方向に回転する。
帯電装置12Bは、コロナチャージャを用いて直流バイアス、または交流電圧に直流電圧が重畳された交流バイアスを印加することで、感光体ドラム12Aの表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置12Cは、CPU10aからの信号に基づいて画像データの画像に応じて露光することで、静電潜像を感光体ドラム12Aに作像する。
現像装置12Dには、現像スリーブ12D1が備わっている。現像スリーブ12D1に、例えば帯電装置12Bと同極性の直流現像バイアス、または帯電装置12Bと同極性の直流電圧が交流電圧に重畳された現像バイアスが印加されることで、静電潜像にシアンのトナーを付着させる反転現像(つまりトナー像の形成)が行われる。
クリーニングブレード12Eは、感光体ドラム12Aに残留したトナーなどを除去する。クリーニングブレード12Eは、望ましい反発弾性が、温度が25度において30~70%である。また、望ましいJIS(Japanese Industrial Standards)-A硬度が60~80%である。
潤滑剤塗布装置12Fは、感光体ドラム12Aに潤滑剤を塗布することによって、感光体ドラム12Aおよび感光体ドラム12Aに接する部材を摩耗などから保護する。潤滑剤塗布装置12Fは、固形潤滑剤12F1、ブラシ12F2、バネ12F3、および均しブレード12F4などによって構成される。
固形潤滑剤12F1は、その長手方向(つまり画像形成装置1本体の奥行方向)の長さが感光体ドラム12Aの長手方向の長さとほぼ同じであり、また棒形状である。固形潤滑剤12F1は、脂肪酸金属塩によって構成される。脂肪酸金属塩としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸鉄などが挙げられ、特にステアリン酸亜鉛が望ましい。脂肪酸金属塩のうちの脂肪酸としては、例えばミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸およびオレイン酸などの鎖状の炭化水素が挙げられ、特にステアリン酸が望ましい。また、金属としては、リチウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、カドミウム、アルミニウム、セリウム、チタンおよび鉄などが挙げられる。
なお、脂肪酸金属塩の代わりに、シリコーンオイルまたはフッ素系樹脂などを用いてもよい。または、これらを混合して用いてもよい。
ブラシ12F2は、固形潤滑剤12F1から潤滑剤を削り取って感光体ドラム12Aに塗布する。ブラシ12F2は、例えば円筒の形状であり、表面に一様に植毛されている。ブラシ12F2の長手方向の長さは、固形潤滑剤12F1と同様に、感光体ドラム12Aの長手方向の長さとほぼ同じ長さである。なお、ある程度の柔軟性を有するものであれば、例えばスポンジで代用することができる。
ブラシ12F2は、CPU10aからの信号に基づいて、感光体ドラム12Aが回転する方向つまりd1の反対のd2の方向に回転する。
バネ12F3は、固形潤滑剤12F1をブラシ12F2の方向に押すことで、固形潤滑剤12F1をブラシ12F2に接触させる。
均しブレード12F4は、感光体ドラム12Aに塗布された潤滑剤を均す。クリーニングブレード12Eと同様の反発弾性およびJIS-A硬度を有するのが望ましい。
イレーサ12Gは、露光することによって感光体ドラム12Aの表面を除電する。イレーサ12GはLED(light emitting diode)などによって構成される。
マゼンタ、イエロー、およびブラックそれぞれのトナーボトル11および画像形成ユニット12も、シアンのトナーボトル11および画像形成ユニット12と同様の役割を有し、マゼンタ、イエロー、およびブラックそれぞれのトナー像を感光体ドラム12Aに形成する。
給紙ユニット13は、1以上の給紙カセット13Aおよび1以上のピックアップローラ13Bなどから構成される。給紙カセット13Aに収納された用紙は、図3の二点鎖線で示される搬送路を介して搬送される。
中間転写ベルト14は、無端状(つまり環状)であり、CPU10aからの信号に基づいて一定速度で回転する。
一次転写ローラ15は、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックごとに、その色の感光体ドラム12Aに対向するように、設けられている。一次転写ローラ15は、感光体ドラム12Aとともに中間転写ベルト14を挟み込むことで、感光体ドラム12Aのトナー像を中間転写ベルト14に転写(つまり一次転写)する。
二次転写ローラ16およびバックアップローラ17は、給紙ユニット13から搬送された用紙、および中間転写ベルト14を挟み込むことで、中間転写ベルト14のトナー像を用紙に二次転写する。
定着ユニット18は、加熱ローラ18Aおよび加圧ローラ18Bなどによって構成される。
加熱ローラ18Aは、所定の温度で加熱され、トナー像が転写された用紙を加熱する。加圧ローラ18Bは、用紙を加熱ローラ18Aに向かって押さえつけることで、トナー像を用紙に定着させる。加熱ローラ18Aおよび加圧ローラ18Bは、CPU10aからの信号に基づいて回転する。
ROM10cまたは補助記憶装置10dには、上述のコピーなどの機能を実現するためのアプリケーションが記憶されている。また、印刷に関するプログラムの1つとして、速度設定プログラム10Pが記憶されている。
速度設定プログラム10Pは、感光体ドラム12Aおよびブラシ12F2などが動作する速度を設定するためのプログラムである。速度設定プログラム10Pによると、図5の印刷スピード記憶部101ないしジョブ実行部105が画像形成装置1に実現される。このプログラムの詳細については、後に説明する。
速度設定プログラム10Pなどのプログラムは、必要に応じてRAM10bにロードされ、CPU10aによって実行される。
図6はプロセススピードデータ6Aの例を示す図である。図7はブラシ速度データ6Bの例を示す図である。
以下、図5の印刷スピード記憶部101ないしジョブ実行部105の動作を、スキャンユニット10jによって読み取られた画像を画像形成装置1が用紙に印刷する場合を例に、図6および図7を参照しながら説明する。
印刷スピード記憶部101は、図6に示すように、画像形成装置1が用紙に画像を印刷するときの速さ(以下、「プロセススピード」と記載する。)ごとに、感光体ドラム12Aの表面が移動する速さ(以下、「感光体表面移動速度」と記載する。)および中間転写ベルト14が回転する速さなどを示すプロセススピードデータ6Aを、記憶する。
ブラシ速度記憶部102は、図7に示すように、感光体表面移動速度ごとに、ブラシ12F2の表面が移動する速さ(以下、「ブラシ表面移動速度」と記載する。)を示すブラシ速度データ6Bを記憶する。
ブラシ表面移動速度と感光体表面移動速度との差(以下、「対向位置相対速度」と記載する。)は、プロセススピードに関わらず一定である。すなわち、「v91-v11=v92-v12=v93-v13」である。その理由は以下の通りである。
ブラシ12F2が感光体ドラム12Aに潤滑剤を塗布するとき、クリーニングブレード12Eが感光体ドラム12Aから除去しきれなかったトナーおよびキャリアなど(以下、「残留物」と記載する。)がブラシ12F2に付着することがある。残留物が付着した状態のブラシ12F2が固形潤滑剤12F1から潤滑剤を削り取ると、残留物が介在する分、適正な量よりも潤滑剤を削り取ってしまうことがある。
ブラシ12F2に付着する残留物の量は、感光体表面移動速度に対してブラシ表面移動速度が大きくなるほどつまり対向位置相対速度が大きくなるほど、多くなる傾向にある。
そこで、固形潤滑剤12F1から削り取られる潤滑剤の量が適正な量で維持されるように、プロセススピードに関わらず対向位置相対速度を一定にする。
以下、感光体ドラム12Aの表面の単位当たりの移動距離に対する、固形潤滑剤12F1の削り取られる量つまり消費される量を、「単位距離消費量」と記載する。
なお、標準(つまりデフォルト)のブラシ表面移動速度の大きさは、標準の感光体表面移動速度v1のおよそ1.5倍である。また、プロセススピードが同じであれば、原則、ブラシ表面移動速度のほうが感光体表面移動速度よりも速い。
なお、それぞれのプロセススピードの対向位置相対速度の大きさは、ある程度、互いに近ければよい。すなわち、一定の範囲内にあればよい。
例えば、あるプロセススピードの対向位置相対速度(V91-V11)を標準値に定める。他のプロセススピードの対向位置相対速度(V92-v11)、(v93-v13)、…の大きさは、標準値の90%~110%の範囲内にある大きさであればよい。
ユーザは、原稿をスキャンユニット10jにセットし、印刷のジョブの条件を設定する。例えば、印刷物の仕上がりの品質を標準の仕上がりよりも良い「高品質」に設定し、またカラーによる印刷を設定する。そして、印刷のジョブの指示を画像形成装置1に与える。すると、以下のような処理が行われる。
印刷スピード決定部103は、ユーザが設定した印刷のジョブの条件に基づいてプロセススピードを決定する。決定したプロセススピードのプロセススピードデータ6Aに基づいて、今回の印刷のジョブにおける、感光体表面移動速度、および中間転写ベルト14が回転する速さなどを、決定する。以下、印刷スピード決定部103によって決定された、今回の印刷のジョブの感光体表面移動速度を、「決定感光体速度」と記載する。
例えば、印刷の枚数が5枚以下であり、印刷の仕上がりの条件に「高品質」が設定され、カラーによる印刷が設定されていれば、印刷スピード決定部103はプロセススピードを「低速」に決定する。そして、プロセススピードが「低速」であるプロセススピードデータ6A3に基づいて、今回の印刷のジョブの感光体表面移動速度を、「v13」に決定する。これにより、「v13」が決定感光体速度となる。なお、今回の印刷のジョブの、中間転写ベルト14が回転する速さなども、併せて決定する。
ブラシ速度決定部104は、決定感光体速度のブラシ速度データ6Bに基づいて、今回の印刷のジョブにおけるブラシ表面移動速度を決定する。以下、ブラシ速度決定部104によって決定された、今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度を、「決定ブラシ速度」と記載する。
例えば、決定感光体速度が「v13」であった場合、ブラシ速度決定部104は、ブラシ速度データ6B3に基づいて、今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度を、「v93」に決定する。これにより、「v93」が決定ブラシ速度となる。
ジョブ実行部105は、画像形成装置1の各部材を、プロセススピードで動くように制御する。感光体ドラム12Aについては、決定感光体速度で動くように制御する。ブラシ12F2については、決定ブラシ速度で動くように制御する。
図8は、画像形成装置1が印刷のジョブの条件を受け付けてからその印刷のジョブを実行するまでの処理の流れの例を示すフローチャートである。
次に、画像形成装置1が印刷のジョブの条件を受け付けてからその印刷のジョブを実行するまでの処理の流れを、図8のフローチャートを参照しながら説明する。
画像形成装置1は、速度設定プログラム10Pに基づいて、図8に示す手順で処理を実行する。
画像形成装置1は、ユーザから印刷のジョブの条件が入力された後にジョブの実行が指示されると(図8の#601)、入力された条件に基づいてプロセススピードを決定し(#602)、そのプロセススピードに基づいて、今回の印刷のジョブの感光体表面移動速度などを決定する(#603)。決定感光体速度に基づいて、対向位置相対速度が一定になるようなブラシ表面移動速度を決定する(#604)。決定感光体速度で感光体ドラム12Aを動かしながらまた決定ブラシ速度でブラシ12F2を動かしながら、印刷のジョブを実行する(#605)。
画像形成装置1は、サービスが継続されている間、ユーザから印刷のジョブの条件が入力された後にジョブの実行が指示されるごとに上記のステップ#601~#605を実行する。
本発明によると、プロセススピードが変更された場合でも、潤滑剤の消費量を適正な量で従来よりも確実に維持できるようになる。
〔第2の実施形態〕
図9は画像形成装置1の機能的構成の他の例を示す図である。図10は押圧力データ6Cの例を示す図である。
ブラシ12F2が固形潤滑剤12F1から潤滑剤を削り取るにつれて、固形潤滑剤12F1の大きさが小さくなり、固形潤滑剤12F1とブラシ12F2との距離が長くなる。すると、バネ12F3が固形潤滑剤12F1の方向に伸び、その分、バネ12F3が固形潤滑剤12F1を押す力(以下、「押圧力」と記載する。)が弱くなる。その結果、ブラシ12F2が固形潤滑剤12F1から潤滑剤を削り取り難くなり、単位距離消費量が適正な量よりも少なくなることがある。
そこで、対向位置相対速度を一定にしながら、さらに、単位距離消費量が適正な量よりも少なくならないように押圧力に基づいて決定ブラシ速度を微調整する処理(以下、「微調整処理」と記載する。)が行われるようにする。第2の実施形態では、この処理について説明する。なお、上述の第1の実施形態の例と重複する点は、説明を省略する。
第2の実施形態における画像形成装置1のハードウェア構成は、第1の実施形態におけるものと同じである(図1~図4参照)。
ROM10cまたは補助記憶装置10dには、第2の速度設定プログラム11Pが、速度設定プログラム10Pの代わりに記憶される。また、固形潤滑剤12F1のデフォルトの状態の重量つまり未使用の状態の重量(以下、「デフォルト重量」と記載する。)、適正な量の単位距離消費量(以下、「適正消費量」と記載する。)、および、単位距離消費量が適正消費量であるときの押圧力と単位距離消費量が適正消費量であるときの対向位置相対速度との積(以下、「基準値」と記載する。)も、記憶される。なお、基準値は実験によって予め算出される。
第2の速度設定プログラム11Pによると、図9の印刷スピード記憶部201ないし調整部212が画像形成装置1に実現される。以下、印刷スピード記憶部201ないし調整部212の動作を、スキャンユニット10jによって読み取られた画像を画像形成装置1が用紙に印刷する場合を例に、図10を参照しながら説明する。
印刷スピード記憶部201は、上述の印刷スピード記憶部101と同様にプロセススピードデータ6Aを記憶する。ブラシ速度記憶部202は、上述のブラシ速度記憶部102と同様にブラシ速度データ6Bを記憶する。
押圧力記憶部211は、図10に示すように、押圧力を示す押圧力データ6Cを、固形潤滑剤12F1の重量ごとに記憶する。固形潤滑剤12F1の重量は、「w0>w1>w2>w3、…、」である。なお、デフォルト重量は「w0」である。押圧力は「p0>p1>p2、…、」である。
ユーザによって印刷のジョブの指示が与えられると、印刷スピード決定部203は、上述の印刷スピード決定部103と同様に、プロセススピードデータ6Aに基づいて、今回の印刷のジョブの感光体表面移動速度および中間転写ベルト14が回転する速さなどを決定する。
ブラシ速度決定部204は、上述のブラシ速度決定部104と同様に、ブラシ速度データ6Bに基づいて、今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度を決定する。
調整部212は、感光体ドラム12Aの表面の、潤滑剤塗布装置12Fが使用され始めてからの移動距離(以下、「感光体総移動距離」と記載する。)が、所定の距離になるごとに、微調整処理を次のように行う。
調整部212は、感光体総移動距離と適正消費量との積を算出することで、固形潤滑剤12F1の、使用され始めてから減少した量(以下、「減少量」と記載する。)を求める。デフォルト重量と減少量との差を算出することで、固形潤滑剤12F1の現時点の重量(以下、「現重量」と記載する。)を求める。現重量、および押圧力記憶部211の押圧力データ6Cに基づいて、現時点の押圧力(以下、「現押圧力」と記載する。)を特定する。
調整部212は、現押圧力と、微調整された後の決定ブラシ速度、および決定感光体速度の差と、の積が、基準値に等しくなるように、決定ブラシ速度を微調整する。
すなわち、基準値が「S0」であり、現押圧力が「Pn」であり、決定ブラシ速度が「v9n」であり、決定感光体速度が「v1n」であるならば、次の(1)式を満たすαを算出する。そして、決定ブラシ速度をαだけ速くすることで、決定ブラシ速度を微調整する。
S0=Pn×((v9n+α)-v1n) … (1)
例えば、感光体総移動距離が所定の距離の1つである「md」になり、この時点の決定感光体速度が「v12」でありかつ決定ブラシ速度が「v92」であれば、調整部212は、微調整処理を次のように行う。
調整部212は、「md×適正消費量」によって減少量を算出する。「w0-減少量」によって現重量を算出する。ここでは、現重量は「w4」であるとする。押圧力データ6Cに基づいて、現時点の押圧力がp1であることを特定する。「S0=p1×((v92+α)-v12)」を満たす「α」を算出する。そして、決定ブラシ速度(つまり「v92」)に「α」を加えることによって、決定ブラシ速度を微調整する。
ブラシ速度決定部204は、今回の印刷のジョブを実行している最中に微調整処理が行われると、決定ブラシ速度を、微調整された後の決定ブラシ速度に決定し直す。
なお、微調整された後の決定ブラシ速度は補助記憶装置10dなどに記憶される。新たな印刷のジョブが実行されるとき、決定感光体速度のブラシ速度データ6Bのブラシ表面移動速度が、補助記憶装置10dなどに記憶されている、微調整された後の決定ブラシ速度に対応していれば(つまり、記憶されている決定ブラシ速度のデフォルトの速度と同じであれば)、ブラシ速度決定部204は、新たな印刷のジョブのブラシ表面移動速度を、記憶されている決定ブラシ速度(つまり微調整された後の決定ブラシ速度)に決定する。
例えば、決定ブラシ速度が「v92+α」に微調整された場合、新たな印刷のジョブにおいて決定感光体速度が「v12」に決定されると、ブラシ速度決定部204は、新たな印刷のジョブのブラシ表面移動速度を「v92+α」に決定する。
ジョブ実行部205は、上述と同様に、画像形成装置1の各部材を制御する。なお、微調整処理が行われたときは、ブラシ12F2を、微調整された後の決定ブラシ速度で動くように制御する。
図11は、画像形成装置1が印刷のジョブの条件を受け付けてからその印刷のジョブを実行するまでの処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
次に、第2の実施形態の画像形成装置1における全体的な処理の流れを、図11のフローチャートを参照しながら説明する。
画像形成装置1は、第2の速度設定プログラム11Pに基づいて、図11に示す手順で処理を実行する。
画像形成装置1は、ユーザから印刷のジョブの条件が入力された後にジョブの実行が指示されると(図11の#701)、上述のステップ#601~#605と同様に、今回の印刷のジョブの、感光体表面移動速度およびブラシ表面移動速度などを決定し、決定感光体速度で感光体ドラム12Aを動かしながらまた決定ブラシ速度でブラシ12F2を動かしながら、印刷のジョブを実行する(#701~#705)。
画像形成装置1は、感光体ドラム12Aの表面の移動距離が所定の距離になると(#706でYes)、減少量を算出し(#707)、現重量を算出し(#708)、現在の押圧力を特定し(#709)、決定ブラシ速度を微調整する(#710)。印刷のジョブが完了していなければ(#711でNo)、微調整した決定ブラシ速度でブラシ12F2を動かしながら印刷のジョブを継続する(#705)
画像形成装置1は、サービスが継続されている間、ユーザから印刷のジョブの条件が入力された後にジョブの実行が指示されるごとに上記のステップ#701~#711を実行する。
〔変形例〕
上述の第1の実施形態および第2の実施形態では、ブラシ速度決定部104およびブラシ速度決定部204は、ブラシ速度データ6Bを用いて、今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度を決定した。
しかし、ブラシ速度データ6Bを用いずに、次のように、今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度を決定してもよい。
補助記憶装置10dなどに対向位置相対速度を予め記憶させておく。ブラシ速度決定部104などは、今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度を、記憶された対向位置相対速度(以下、「記憶相対速度」と記載する。)と決定感光体速度との和に決定することで、ブラシ速度データ6Bを用いずに今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度を決定してもよい。
例えば、決定感光体速度が「v11」であり、記憶相対速度が「r0」であれば、ブラシ速度決定部104などは、今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度を「v11+r0」に決定する。
上述の第1の実施形態において、ブラシ速度決定部104は、決定感光体速度と、決定感光体速度のブラシ速度データ6Bに示されるブラシ表面移動速度との比(以下、「第1の周速比」と記載する。)を用いて、今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度を次のように決定してもよい。
ブラシ速度決定部104は、決定感光体速度と決定感光体速度のブラシ表面移動速度との差(つまり対向位置相対速度)を算出し、その差と第1の周速比との積を算出し、その積と決定感光体速度との和を算出する。今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度を、その結果に決定する。
すなわち、決定感光体速度が「v1n」であり、決定感光体速度が「v1n」のブラシ速度データ6Bのブラシ表面移動速度が「v9n」であれば、今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度を、次の(2)式の結果に決定する。
v1n+((v9n-v1n)×(v9n/v1n)) … (2)
なお、対向位置相対速度および第1の周速比の積は、プロセススピードに関わらず一定である。または、それぞれのプロセススピードの、対向位置相対速度および第1の周速比の積は、ある程度、互いに近ければよい(つまり一定の範囲内にあればよい)。
または、ブラシ速度データ6Bを用いないときは、ブラシ速度決定部104は、決定感光体速度、および決定感光体速度と記憶相対速度との和の比(以下、「第2の周速比」と記載する。)を用いて、今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度を次のように決定してもよい。
ブラシ速度決定部104は、記憶相対速度と第2の周速比との積を算出し、その積と決定感光体速度との和を算出する。今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度を、その結果に決定する。
すなわち、決定感光体速度が「v1n」であり、記憶相対速度が「r0」であれば、今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度を、次の(3)式の結果に決定する。
v1n+(r0×((v1n+r0)/v1n)) … (3)
なお、記憶相対速度および第2の周速比の積は、プロセススピードに関わらず一定である。または、それぞれのプロセススピードの、記憶相対速度および第2の周速比の積は、ある程度、互いに近ければよい(つまり一定の範囲内にあればよい)。
このように第1の周速比または第2の周速比を用いて、つまりブラシ12F2および感光体ドラム12Aの周速比を用いて、今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度を決定することで、単位距離消費量を適正消費量にさらに正確に維持することができる。
上述の第2の実施形態では、調整部212は、現重量を、デフォルト重量と減少量との差を算出することで求めた。しかし、他の方法で求めてもよい。
例えば、微調整処理を初めて行う際は、この(つまり、1回目の)微調整処理の時点における感光体総移動距離と、適性消費量と、の積を算出し、その積とデフォルト重量との差を1回目の微調整処理の時点における現重量として算出する。
それ以降は、n回目の微調整処理の時点における感光体総移動距離と(n-1)回目の微調整処理の時点における感光体総移動距離の差とを算出し、その差と適性消費量との積を算出し、その積と(n-1)回目の微調整処理の時点における現重量との差をn回目の微調整処理の時点における現重量として算出する。ただし、n≧2、である。
または、固形潤滑剤12F1が使用され始めてからブラシ12F2の表面が移動した距離(以下、「ブラシ総移動距離」と記載する。)と固形潤滑剤12F1の重量との関係を予め実験的に求めておき、この関係とn回目の微調整処理の時点におけるブラシ総移動距離とに基づいて、n回目の微調整処理の時点における現重量を算出してもよい。
上述の第2の実施形態では、調整部212は、感光体総移動距離が所定の距離になったときに微調整処理を行った。しかし、感光体総移動距離が所定の距離になったとき以外のタイミングで行ってもよい。
例えば、画像形成装置1の電源がオンになったとき、節電モード(つまり休止状態)が解除されたときなどであってもよい。
上述の第2の実施形態では、調整部212は、現押圧力に基づいて微調整処理を行った。しかし、以下のように微調整処理を行ってもよい。
補助記憶装置10dには、上述と同様に基準値が記憶される。調整部212は、上述と同様に、感光体総移動距離が所定の距離になると現押圧力を特定する。
調整部212は、現押圧力と、微調整された後の決定ブラシ速度、および決定感光体速度の差と、微調整された後の決定ブラシ速度、および決定感光体速度の比と、の積が、基準値に等しくなるように、決定ブラシ速度を微調整する。
すなわち、基準値が「S0」であり、現押圧力が「Pn」であり、決定ブラシ速度が「v9n」であり、決定感光体速度が「v1n」であれば、次の(4)式を満たすαを算出する。そして、決定ブラシ速度をαだけ速くすることで、決定ブラシ速度を微調整する。
S0=Pn×((v9n+α)-v1n)×((v9n+α)/v1n) … (4)
例えば、上述の第2の実施形態と同じ条件であれば(つまり決定感光体速度が「v12」であり、決定ブラシ速度が「v92」であり、現押圧力が「P1」であれば)、調整部212は、「S0=P1×((v92+α)-v12)×((v92+α)/v12))」を満たすαを算出する。「v92」を「α」だけ速くすることで決定ブラシ速度を微調整する。
または、ブラシ速度データ6Bを用いずに今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度が決定されるときは、調整部212は、以下のように微調整処理を行ってもよい。
ブラシ速度決定部204は、今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度を記憶相対速度と決定感光体速度との和に決定する。この結果が決定ブラシ速度となる。
調整部212は、上述と同様に、感光体総移動距離が所定の距離になると現押圧力を特定する。現押圧力と、微調整された後の決定ブラシ速度、および決定感光体速度の差と、微調整された後の決定ブラシ速度、および決定感光体速度の比との積が、基準値に等しくなるように、決定ブラシ速度を微調整する。
すなわち、基準値が「S0」であり、現押圧力が「Pn」であり、決定感光体速度が「v1n」であれば、次の(5)式を満たすv9xを算出する。そして、微調整される前の決定ブラシ速度である「v9n」を「v9x」にすることで決定ブラシ速度を微調整する。
S0=Pn×(v9x-v1n)×(v9x/v1n) … (5)
上述の第1の実施形態および第2の実施形態において、固形潤滑剤12F1およびブラシ12F2が新品であるときは、感光体総移動距離がある程度の距離を超えるまで、今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度をブラシ速度データ6Bに示される値よりも大きくすることで、ブラシ12F2が潤滑剤を通常よりも削り取るようにしてもよい。または、記憶相対速度よりも大きな値を感光体表面移動速度に加えることで、ブラシ12F2が潤滑剤を通常よりも削り取るようにしてもよい。
新品の固形潤滑剤12F1の表面側はその内側よりも硬いためまた新品のブラシ12F2の形状が新品の固形潤滑剤12F1の形状に馴染んでいないため、ブラシ12F2が固形潤滑剤12F1から潤滑剤を十分に削り取ることができないことがある。そのため、ブラシ速度データ6Bに示される値よりも今回の印刷のジョブのブラシ表面移動速度を大きくするなどして、ブラシ12F2が潤滑剤を十分に削り取ることができるようにする。
上述の第1の実施形態および第2の実施形態において、調整部212がさらに、画像形成装置1の周辺の温度および湿度などの情報に基づいて、決定ブラシ速度を微調整してもよい。例えば、温度が30度以上になれば決定ブラシ速度を0.9倍に微調整し、温度が10度以下になれば決定ブラシ速度を1.1倍に微調整する。
上述の第1の実施形態および第2の実施形態において、ブラシ12F2を回転させるための機構として、複数の、画像形成装置1の他の部材を駆動させる機構(以下、「他駆動機構」と記載する。)のうちのいずれかの機構を共用してもよい。ジョブ実行部105またはジョブ実行部205は、この機構を用いて印刷のジョブを実行すればよい。
このとき、複数の他駆動機構のうちの、決定感光体速度のブラシ速度データ6Bのブラシ表面移動速度に最も近い速さで、または記憶相対速度に決定感光体速度を加えた速さに最も近い速さで、ブラシ12F2を回転させることができる他駆動機構を、ブラシ12F2の機構として用いるのが望ましい。
または、プロセススピードが低速であるときの対向相対速度が、複数の他駆動機構のうちで最も小さくなる他駆動機構(以下、「最小相対速度機構」と記載する。)以外のものを、ブラシ12F2の機構として用いるのが望ましい。
最小相対速度機構をブラシ12F2の機構として用いると、プロセススピードが低速になったときに、単位距離消費量が最も少なくなることがある。つまり、感光体ドラム12Aに塗布される潤滑剤の量が最も少なくなることがある。その結果、感光体ドラム12Aに塗布される潤滑剤が不十分になることがある。
そこで、最小相対速度機構以外のものをブラシ12F2の機構として用いることによって、プロセススピードが低速になったときに感光体ドラム12Aに塗布される潤滑剤の量が不十分になることを避けるようにする。
さらに、ブラシ12F2の機構として用いる他駆動機構は、最小相対速度機構以外のものであるだけでなく、プロセススピードが低速であるときの対向相対速度が、プロセススピードが高速であるときの対向相対速度未満であるものが望ましい。プロセススピードが低速であるときの単位距離消費量が、プロセススピードが高速であるときの単位距離消費量以上になることを避けるためである。
その他、画像形成装置1の全体または各部の構成、処理の内容、処理の順序、プロセススピードデータ6A、ブラシ速度データ6Bおよび押圧力データ6Cなどのデータの構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
1 画像形成装置
12A 感光体ドラム(潜像担持体)
12F2 ブラシ(塗布手段)
12F3 バネ(押圧手段)
105 ジョブ実行部(制御手段)
205 ジョブ実行部(制御手段)

Claims (8)

  1. 用紙に画像を印刷する速さに応じて、回転する速さが変わる潜像担持体と、
    前記潜像担持体の表面に潤滑剤を塗布する塗布手段と、
    前記潜像担持体の表面が移動する速さである第一の移動速度と、前記塗布手段の表面が移動する速さである第二の移動速度と、の差、および、当該第一の移動速度と当該第二の移動速度との比、の積が一定のになるように、当該塗布手段の表面を移動させる、制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記塗布手段が前記潤滑剤を削ることができるようにするために、当該潤滑剤を当該塗布手段に押圧する押圧手段を有し、
    前記制御手段が、前記押圧手段が前記潤滑剤を前記塗布手段に押圧する押圧力が小さくなるにつれて前記第二の移動速度が速くなるように、当該塗布手段の表面を移動させる、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段が、当該画像形成装置が設置された場所の温度または湿度にさらに基づいて前記塗布手段の表面を移動させる、
    請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記塗布手段の表面を移動させるとともに、当該画像形成装置の複数の部材のうちのいずれかの部材を駆動させる駆動手段を有する、
    請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 当該画像形成装置の複数の部材のそれぞれを駆動させる、複数の駆動手段を有し、
    前記制御手段が、前記複数の駆動手段のうちの、前記印刷する速さが標準の速さよりも低くなったときの前記差が前記複数の駆動手段のうちで最小になる最小駆動手段以外の非最小駆動手段によって、前記塗布手段の表面を移動させる、
    請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段が、前記印刷する速さが標準のときよりも低くなったときの前記差が、当該印刷する速さが標準のときよりも高くなったときの当該差未満になる前記非最小駆動手段によって、前記塗布手段の表面を移動させる、
    請求項に記載の画像形成装置。
  7. 用紙に画像を印刷する速さに応じて、回転する速さが変わる潜像担持体の表面に、塗布手段によって潤滑剤を塗布し、
    前記潜像担持体の表面が移動する速さである第一の移動速度と、前記塗布手段の表面が移動する速さである第二の移動速度と、の差、および、当該第一の移動速度と当該第二の移動速度との比、の積が一定のになるように、当該塗布手段の表面を移動させる、
    ことを特徴とする潤滑剤塗布方法。
  8. 用紙に画像を印刷する速さに応じて、回転する速さが変わる潜像担持体を有する画像形成装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
    前記画像形成装置に、
    前記潜像担持体の表面に潤滑剤を塗布手段によって塗布する処理を実行させ、
    前記潜像担持体の表面が移動する速さである第一の移動速度と、前記塗布手段の表面が移動する速さである第二の移動速度と、の差、および、当該第一の移動速度と当該第二の移動速度との比、の積が一定のになるように、当該塗布手段の表面を移動させる処理を実行させる、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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