JP7215045B2 - 積層体及び加飾物品 - Google Patents
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Description
項1. 観察者側に配置される第1主面と、光源側に配置される第2主面とを備え、
前記第2主面側から順に、少なくとも、透明基材層と、第1意匠層と、第2意匠層とを備える、積層体であって、
前記透明基材層よりも第1主面側に位置する少なくとも1層に、凹凸形状が設けられている、積層体。
項2. 前記第2意匠層が、前記凹凸形状を有している、項1に記載の積層体。
項3. 前記第1意匠層は、パターン状の意匠を有しており、
前記第2意匠層は、全面単色の意匠を有している、項1又は2に記載の積層体。
項4. 前記第1主面側の最表面に表面保護層を有している、項1~3のいずれか1項に記載の積層体。
項5. 前記凹凸形状は、前記第2意匠層側から前記透明基材層に至るように設けられている、項1~4のいずれか1項に記載の積層体。
項6. 前記積層体の前記第1主面側の最表面に、凹凸形状を有している、項1~5のいずれか1項に記載の積層体。
項7. 前記積層体が、シート状である、項1~6のいずれか1項に記載の積層体。
項8. 前記第1意匠層の前記第2主面側に、透明な成形樹脂層をさらに備えている、項1~7のいずれか1項に記載の積層体。
項9. 項1~8のいずれか1項に記載の積層体と、
前記積層体の第2主面側に配置された光源と、
を備える、加飾物品。
本発明の積層体は、観察者側に配置される第1主面と、光源側に配置される第2主面とを備え、第2主面側から順に、少なくとも、透明基材層と、第1意匠層と、第2意匠層とを備える、積層体であって、透明基材層よりも第1主面側に位置する少なくとも1層に、凹凸形状が設けられていることを特徴とする。本発明の積層体は、このような構成を備えていることにより、光源の点灯時と消灯時とで異なる意匠を発現することができる。
本発明の積層体10は、例えば、図1~図7に示されるように、観察者側に配置される第1主面11と、光源側に配置される第2主面12を備えている。具体的には、本発明の積層体10が、車両内外装部品、建材内装材、家電筐体等の各種用途に用いられる際には、第1主面11が観察者側に配置され、第2主面12が光源側に配置される。
[透明基材層1]
透明基材層1は、積層体10に剛性を付与して形状を保持するために設けられる層である。また、積層体10がシート状である場合には、インサート成形法などによる真空成形(三次元成形)などに適した積層体とするために設けられる。
第1意匠層21は、積層体10に装飾性を付与することなどを目的として、透明基材層1の上に設けられる層である。第1意匠層21の意匠は、第2主面12側の光源の点灯時において、第1主面11側から視認される意匠であり、光源の消灯時には、第1意匠層21の意匠は、第1主面11側から視認され難く、第2意匠層22の意匠が視認される。
第2意匠層22は、積層体に装飾性を付与することなどを目的として、透明基材層1及び第1意匠層21の上に設けられる層である。第2意匠層22の意匠は、第2主面12側の光源の消灯時において、第1主面11側から視認される意匠であり、光源の点灯時には、第1意匠層21の意匠が、第2意匠層22を通して視認される。
表面保護層3は、積層体10の表面を保護するために、必要に応じて設けられる層である。前記のとおり、積層体10が表面保護層3を有する場合にも、表面保護層3などを透明基材層1の上に積層した積層体に、エンボス加工を施して凹凸形状を形成することにより、表面保護層3に凹凸形状を形成することができる。よって、図4~7の模式図に示すように、表面保護層3は、凹凸形状を有していてもよい。当該凹凸形状は、第1の主面11側に設けられていてもよいし、第2の主面12側に設けられていてもよいし、第1の主面11側及び第2の主面12側の両面に設けられていてもよい。
表面保護層3の形成に使用される電離放射線硬化性樹脂とは、電離放射線を照射することにより、架橋、硬化する樹脂であり、具体的には、分子中に重合性不飽和結合又はエポキシ基を有する、プレポリマー、オリゴマー、及びモノマーなどのうち少なくとも1種を適宜混合したものが挙げられる。ここで電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋しうるエネルギー量子を有するものを意味し、通常紫外線(UV)又は電子線(EB)が用いられるが、その他、X線、γ線等の電磁波、α線、イオン線等の荷電粒子線も含むものである。電離放射線硬化性樹脂の中でも、電子線硬化性樹脂は、無溶剤化が可能であり、光重合用開始剤を必要とせず、安定な硬化特性が得られるため、表面保護層3の形成において好適に使用される。
表面保護層3には、表面保護層3に備えさせる所望の物性に応じて、各種添加剤を配合することができる。この添加剤としては、例えば紫外線吸収剤や光安定剤等の耐候性改善剤、耐摩耗性向上剤、重合禁止剤、架橋剤、赤外線吸収剤、帯電防止剤、接着性向上剤、レベリング剤、チクソ性付与剤、カップリング剤、可塑剤、消泡剤、充填剤、溶剤、着色剤等が挙げられる。これらの添加剤は、常用されるものから適宜選択して用いることができる。また、紫外線吸収剤や光安定剤として、分子内に(メタ)アクリロイル基等の重合性基を有する反応性の紫外線吸収剤や光安定剤を用いることもできる。
凹凸形状を備える表面保護層3の形成は、例えば、電離放射線硬化性樹脂を含む電離放射線硬化性樹脂組成物を調製し、これを塗布して未硬化樹脂層を形成し、未硬化樹脂層を架橋硬化することにより行うことができる。
プライマー層は、表面保護層3とその下に位置する層との密着性を高めることなどを目的として、必要に応じて、表面保護層3の第2主面12側(第2意匠層22側)の表面に接面するように設けられる層である。
裏面接着層(図示しない)は、積層体10に成形樹脂層4を設ける場合において、積層体10の成形の際に成形樹脂層4との密着性を高めることを目的として、透明基材層1の第2主面12側(第1意匠層21とは反対側)に、必要に応じて設けられる層である。
本発明の積層体10においては、透明基材層1の第2主面12側に、透明な成形樹脂層4を一体化させて成形してもよい。すなわち、図6に示されるように、本発明の積層体10は、少なくとも、成形樹脂層4と、透明基材層1と、第1意匠層21と、第2意匠層22をこの順に備える積層体からなり、透明基材層1よりも第1主面11側に位置する少なくとも1層に、凹凸形状が設けられていてもよい。成形樹脂層4は、透明基材層1と同様、第2主面12側に光源30が配置された場合に、光源からの光を透過できる程度に透明である。すなわち、成形樹脂層4は、通常、透明(無色透明、着色透明、半透明)であり、本発明の積層体10を第1主面11側から観察した場合に、第1意匠層21に基づく意匠が視認できる限りにおいて、着色されていてもよい。例えば、成形樹脂層4は、シリカなどの艶消し剤や着色剤等を含んでいてもよい。着色剤としては、前述の第1意匠層21で例示した着色剤を使用することができる。
成形樹脂層4を積層する前の積層体を真空成形型により予め立体形状に成形する真空成形工程、真空成形された積層体の余分な部分をトリミングして成形シートを得るトリミング工程、及び成形シートを射出成形型に挿入し、射出成形型を閉じ、透明基材層1側から流動状態の樹脂を射出成形型内に射出して樹脂と成形シートを一体化する一体化工程。
本発明の加飾物品20は、本発明の積層体10を利用したものであり、積層体10と光源30とを備えている。図7に示されるように、光源30は、積層体10の第2主面12側に配置されている。本発明の積層体10の詳細については、前述の通りである。
<実施例1>
以下の手順により、積層体(加飾シート)を製造した。基材層として厚み475μmの透明ABS樹脂フィルムを用いた。次に、基材層上に、アクリル樹脂を含むインキ組成物を用いて、第1意匠層となるテクスチャー柄の絵柄層をグラビア印刷により形成した。次に第2意匠層となる全面黒色柄層(厚さ2μm)をグラビア印刷により形成した。次に、第2意匠層上に、主剤(アクリルポリオール/ウレタン、質量比9/1)100質量部と硬化剤(ヘキサメチレンジイソシアネート)7質量部を含む2液硬化型樹脂からなるバインダー樹脂を含むプライマー層用樹脂組成物を塗布し、乾燥させて厚みが2μmのプライマー層を形成し、基材層/第意1匠層/第2意匠層/プライマー層が順に積層された積層体を得た。
実施例1の加飾シートの製造において、エンボス加工を行わなかったこと以外は、実施例1と同様にして、加飾シート及び加飾樹脂成形品を製造した。
上記で得られた加飾シート(成形前の積層体)と、加飾樹脂成形品(成形後)について、表面保護層側から目視で観察(観察面寸法230.4mm×135.4mm)し、相関色温度:5200(±300K)、平均輝度:1500±300cd/m2のライトパネル上で消灯時の外観目視評価を実施した。消灯時の意匠性を以下の基準により評価した。結果を表1に示す。
A:第2意匠層に基づく意匠のみが確認できる
B:第1意匠に基づく意匠の輪郭と第2意匠層に基づく意匠が確認できる
C:第1意匠層に基づく意匠が第2意匠層に基づく意匠と重なって確認できる
上記で得られた加飾シート(成形前の積層体)と、加飾樹脂成形品(成形後)について、表面保護層側から目視で観察(観察面寸法230.4mm×135.4mm)し、相関色温度:5200(±300K)、平均輝度:1500±300cd/m2のライトパネル上で点灯時の外観目視評価を実施した。点灯時の意匠性を以下の基準により評価した。結果を表1に示す。
A:第1意匠層に基づく意匠が確認できる
C:第1意匠層に基づく意匠が第2意匠層に基づく意匠と重なって確認できる
21…第1意匠層
22…第2意匠層
3…表面保護層
4…成形樹脂層
10…積層体
11…第1主面
12…第2主面
Claims (8)
- 観察者側に配置される第1主面と、光源側に配置される第2主面とを備え、
前記第2主面側から順に、少なくとも、透明基材層と、第1意匠層と、第2意匠層とを備える、積層体であって、
前記透明基材層よりも第1主面側に位置する少なくとも1層に、凹凸形状が設けられており、
前記第2意匠層が、前記凹凸形状を有しており、
前記第2意匠層の前記凹凸形状の凹部の深さは、5μm以上100μm以下であり、
前記第2意匠層の前記凹凸形状の凹部の幅は、50μm以上500μm以下である、積層体。 - 前記第1意匠層は、パターン状の意匠を有しており、
前記第2意匠層は、全面単色の意匠を有している、請求項1に記載の積層体。 - 前記第1主面側の最表面に表面保護層を有している、請求項1又は2に記載の積層体。
- 前記第1意匠層及び前記透明基材層は、それぞれ、前記第2意匠層の前記凹凸形状に対応する凹凸形状を有している、請求項1~3のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記積層体の前記第1主面側の最表面に、凹凸形状を有している、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記積層体が、シート状である、請求項1~5のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記第2主面側から順に、少なくとも、透明な成形樹脂層と、前記透明基材層と、前記第1意匠層と、前記第2意匠層とを備える、請求項1~6のいずれか1項に記載の積層体。
- 請求項1~7のいずれか1項に記載の積層体と、
前記積層体の第2主面側に配置された光源と、
を備える、加飾物品。
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