以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら説明する。当業者は、これらの実施形態が本発明の技術的原理を説明するためだけに使用され、本発明の保護範囲を制限するものではないと理解すべきである。例えば、本願について一体型洗濯乾燥機と合わせて説明するが、本発明の技術案はこれに限定されず、この制御方法は衣類乾燥機等他の衣類処理設備に適用可能であるのは言うまでもなく、このような変更は、本発明の原理や範囲から逸脱しない。
なお、本発明の記述において、「第1」、「第2」、「第3」という用語は、単に目的を説明するために使用されるものであり、相対的な重要性を示したり暗示したりするものではないと理解されたい。
実施例一
背景技術において提出された課題に基づいて、本発明は、環境温度によって加熱モジュールのオン/オフ温度を修正することを旨とする一体型洗濯乾燥機用の制御方法を提供しており、温度センサの検出誤差によるオン/オフ温度判定の正確性への影響を大きく低減し、加熱モジュールのオン/オフ温度を正確に判定でき、結果として加熱モジュールのオン又はオフなどの運行状況を正確に制御でき、衣類はまだ乾燥していないのに乾燥プログラムがすでに早めに終了してしまうことが回避され、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が高められ、ユーザの使用体験も向上される。
図1乃至図3を参照すると、図1は、本発明の実施例一に係る制御方法のフローチャートであり、図2は、本発明の実施例一に係る一つの実施例の制御方法のフローチャートであり、図3は、本発明の実施例一に係る一体型洗濯乾燥機のブロック概略図である。図1に示すように、本発明の制御方法は、以下のステップを含む。
S1は、環境温度を検出する。
S2は、環境温度に基づいて加熱モジュールのオン/オフ温度を修正する。
S3は、修正したオン/オフ温度に基づいて加熱モジュールの運行状況を制御する。
好ましくは、環境温度は、プリセット時間閾値内で測定された環境の平均温度である。プリセット時間閾値は例えば1minであり、もちろん、プリセット時間閾値は、上記例示した時間に限定されず、当業者は、プリセット時間閾値で環境温度を決定する要求が満たされる限り、実際の適用においてプリセット時間閾値を柔軟に調整できる。
一方、本発明はさらに、一体型洗濯乾燥機を提供しており、図3に示すように、この一体型洗濯乾燥機は、ケーシングと、ケーシング内に設置された衣類処理筒と、加熱モジュールと、送風モジュールと、温度センサと、温度修正モジュールと、制御モジュールとを備える。空気を加熱するための加熱モジュールは、ケーシング内に設けられ、加熱モジュールが送風モジュールを介して衣類処理筒に接続されることにより、加熱モジュールで加熱された熱風を衣類処理筒内に搬送して衣類処理筒内の衣類を乾燥させる。温度センサは、ケーシングの外側に設けられ、環境温度を検出するために使用される。温度修正モジュールは、制御モジュールに設けられ、温度センサにより検出された環境温度に基づいて加熱モジュールのオン/オフ温度を修正するために使用される。制御モジュールは、ケーシングに設けられ、修正したオン/オフ温度に基づいて加熱モジュールの運行状況を制御する。勿論、加熱モジュール、送風モジュール、温度センサ、温度修正モジュール、及び制御モジュールの実際の取付位置は、上記例示した取付位置に限らず、当業者は、実際の適用において、加熱モジュールと、送風モジュールと、温度センサと、温度修正モジュールと、制御モジュールとの協働により、オン/オフ温度を修正できる限り、加熱モジュール、送風モジュール、温度センサ、温度修正モジュール、及び制御モジュールの実際の取付位置を柔軟に設置できる。
好ましくは、加熱モジュールは、加熱管、加熱ファン、ヒータ等の他の構成であり、ここでは係る説明を省略する。
好ましくは、送風モジュールは、ファンであり、その他の構成であってもよいが、ここでは係る説明を省略する。
好ましくは、環境温度を検出するために、温度センサは、赤外線温度センサであり、他の種類のセンサ、例えば、RFセンサなどであってもよく、なお、環境温度の検出方法は本発明を制限すべきではない。
好ましくは、温度修正モジュールは、コンピュータソフトウェアで設計され、プリセット温度閾値に基づいて、温度センサの温度データを修正し、修正された温度データを制御モジュールに提供する。
好ましくは、制御モジュールは、温度センサによって検出された環境温度を識別でき、検出された環境温度に基づいて、加熱モジュールのオン/オフ温度を修正するように温度修正モジュールを制御する。制御モジュールは、一体型洗濯乾燥機自体の制御モジュールであってもよいし、付加される制御モジュールや他の携帯端末であってもよいが、ここでは係る説明を省略する。
上記ステップS2において、「環境温度に基づいて加熱モジュールのオン/オフ温度を修正する」というステップは、具体的には、下記内容を含む。
S21は、環境温度とプリセット温度閾値とを比較する。
S22は、環境温度とプリセット温度閾値との比較結果に基づいてオン/オフ温度を修正する。
上記制御方法によれば、加熱モジュールのオン/オフ温度を正確に修正でき、結果として加熱モジュールのオン又はオフなどの運行状況を正確に制御でき、衣類はまだ乾燥していないのに乾燥プログラムがすでに早めに終了してしまうことが回避され、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が高められ、ユーザの使用体験も向上される。
さらに、上記ステップS22において、「環境温度とプリセット温度閾値との比較結果に基づいてオン/オフ温度を修正する」というステップは、具体的に、以下の式に従ってオン/オフ温度を修正することを含む。
T=a×T1+b
そのうち、Tはオン/オフ温度、
T1は環境温度、
aは第1の修正係数、
bは第2の修正係数である。
なお、第1の修正係数a及び第2の修正係数bの大きさは、環境温度T1の大きさに依存する。
上記ステップにおいて、オン/オフ温度Tは、オン温度Tonとオフ温度Toffを含み、プリセット温度閾値は、第1のプリセット温度閾値、第2のプリセット温度閾値及び第3のプリセット温度閾値を含み、そのうち、第1のプリセット温度閾値は、第2のプリセット温度閾値より小さく、第2のプリセット温度閾値は、第3のプリセット温度閾値より小さい。
好ましくは、上記ステップS22において、「環境温度とプリセット温度閾値との比較結果に基づいてオン/オフ温度を修正する」というステップは、さらに下記内容を含む。
S221は、環境温度T1が第1のプリセット温度閾値以下であるか否かを判定する。
S222は、環境温度T1が第1のプリセット温度閾値以下である場合、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも変化しない。
S223は、環境温度T1が第1のプリセット温度閾値を超えるとともに第2のプリセット温度閾値以下であるか否かを判定する。
S224は、環境温度T1が第1のプリセット温度閾値を超えるとともに第2のプリセット温度閾値以下である場合、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、環境温度T1に反比例する。
S225は、環境温度T1が第2のプリセット温度閾値を超えるとともに第3のプリセット温度閾値以下であるか否かを判定する。
S226は、環境温度T1が第2のプリセット温度閾値を超えるとともに第3のプリセット温度閾値以下である場合、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、環境温度T1に反比例する。
S227は、環境温度T1が第3のプリセット温度閾値を超える場合、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも変化しない。
具体的には、上記ステップS222において、環境温度T1が第1のプリセット温度閾値以下である場合、環境温度が比較的低く、温度センサの検出精度に影響せず、加熱モジュールをオン又はオフにする必要があるか否かを正確に判定できることを示しており、オン温度Tonとオフ温度Toffをいずれもそのまま変化しないように設置する。つまり、オン温度Tonとオフ温度Toffは、環境温度の変化によって変化しない。
好ましくは、上記ステップS224において、環境温度T1が第1のプリセット温度閾値を超えるとともに第2のプリセット温度閾値以下である場合、環境温度が比較的高く、温度センサの検出精度に影響を及ぼし、加熱モジュールをオン又はオフにする必要があるか否かを正確に判定できないことを示しており、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、環境温度T1に反比例するように設置され、環境温度の上昇に伴ってオン温度Tonとオフ温度Toffが低下するようになり、加熱モジュールのオン/オフ温度を下げることで、衣類はまだ乾燥していないのに乾燥プログラムがすでに早めに終了してしまうことが回避され、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が高められ、ユーザの使用体験も向上される。
好ましくは、上記ステップS226において、環境温度T1が第2のプリセット温度閾値を超えるとともに第3のプリセット温度閾値以下である場合、環境温度がかなり高く、温度センサの検出精度に影響を及ぼし、加熱モジュールをオン又はオフにする必要があるか否かを正確に判定できないことを示しており、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、環境温度T1に反比例するように設置され、環境温度の上昇に伴ってオン温度Tonとオフ温度Toffが低下するようになり、加熱モジュールのオン/オフ温度を下げることで、衣類はまだ乾燥していないのに乾燥プログラムがすでに早めに終了してしまうことが回避され、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が高められ、ユーザの使用体験も向上される。
好ましくは、上記ステップS227において、環境温度T1が第3のプリセット温度閾値を超える場合、環境温度が高すぎて、温度センサの検出精度に極めて大きな影響を及ぼし、加熱モジュールをオン又はオフにする必要があるか否かを正確に判定できないことを示しており、オン温度Tonとオフ温度Toffをいずれもそのまま変化しないように設置する。つまり、オン温度Tonとオフ温度Toffが、環境温度の変化によって変化しないようにすることで、衣類はまだ乾燥していないのに乾燥プログラムがすでに早めに終了してしまうことが回避され、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が高められ、ユーザの使用体験も向上される。
上記の過程で、第1のプリセット温度閾値の設定により、一体型洗濯乾燥機は異なる場合に最適な修正モードを採用できるように、オン/オフ温度の修正をどのように行うかについての結論を更に出して、加熱モジュールのオン/オフ温度を正確に判定でき、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が向上される。なお、第1のプリセット温度閾値は、環境温度の最低温度であってもよいが、例えば、第1のプリセット温度閾値が10℃である場合、オン/オフ温度の修正案は一体型洗濯乾燥機の乾燥効果を高めるために最適となる。勿論、上述した第1のプリセット温度閾値は、環境温度の最低温度に限らず、他の温度、例えば、当業者が特定な動作状態での実験から求められた実験温度、あるいは経験的に得られた経験温度であってもよく、第1のプリセット温度閾値に決定された第1の修正係数と第2の修正係数とを選定する境界点が、オン/オフ温度を修正する要求を満たすことができる限り、任意の温度に設定してもよい。
さらに、第2のプリセット温度閾値の設定により、一体型洗濯乾燥機は異なる場合に最適な修正モードを採用できるように、オン/オフ温度の修正をどのように行うかについての結論を更に出して、加熱モジュールのオン/オフ温度を正確に判定でき、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が向上される。なお、第2のプリセット温度閾値の設定は実際の状況に応じて柔軟に調整や設定可能で、第2のプリセット温度閾値は、例えば25℃であり、第2のプリセット温度閾値に決定された第1の修正係数と第2の修正係数とを選定する境界点が、オン/オフ温度を修正する要求を満たすことができる限り、任意の温度に設定してもよい。
さらに、第3のプリセット温度閾値の設定により、一体型洗濯乾燥機は異なる場合に最適な修正モードを採用できるように、オン/オフ温度の修正をどのように行うかについての結論を更に出して、加熱モジュールのオン/オフ温度を正確に判定でき、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が向上される。発明者によって繰り返し試験、観測、分析、または比較することで、第3のプリセット温度閾値は、環境温度の最高温度であってもよいと決定されたが、例えば、第3のプリセット温度閾値が35℃である場合、オン/オフ温度の修正案は一体型洗濯乾燥機の乾燥効果を高めるために最適となる。実際の適用において、第3のプリセット温度閾値の実際値は、環境温度の最高温度に限らず、当業者が実験的又は経験的に得られた値であってもよい。
好ましくは、修正したオン温度が修正したオフ温度より小さくなるように、オン温度に対応する第1の修正係数及び第2の修正係数の少なくとも1つと、オフ温度に対応する第1の修正係数及び第2の修正係数の少なくとも1つとは互いに異なる。
好ましくは、環境温度T1が10℃(第1のプリセット温度閾値)以下である場合、オン温度Tonに対応する第1の修正係数aを0にし、第2の修正係数bを110にし、すなわちTon=110℃とし、オフ温度Toffに対応する第1の修正係数aを0にし、第2の修正係数bを150にし、すなわちToff=150℃とする。
好ましくは、環境温度T1が10℃を超えるとともに25℃(第2のプリセット温度閾値)以下である場合、オン温度Tonに対応する第1の修正係数aを‐1.2にし、第2の修正係数bを122にし、すなわちTon=‐1.2×T1+122とし、オフ温度Toffに対応する第1の修正係数aを‐2にし、第2の修正係数bを170にし、すなわちToff=‐2×T1+170とする。
好ましくは、環境温度T1が25℃を超えるとともに35℃(第3のプリセット温度閾値)以下である場合、オン温度Tonに対応する第1の修正係数aを‐2にし、第2の修正係数bを142にし、すなわちTon=‐2×T1+142とし、オフ温度Toffに対応する第1の修正係数aと第2の修正係数bを、それぞれ‐0.5と132.5℃にし、すなわちToff=‐0.5×T1+132.5とする。
好ましくは、環境温度T1が35℃を超える場合、オン温度Tonに対応する第1の修正係数aを0にし、第2の修正係数bを72にし、すなわちTon=72℃とし、オフ温度Toffに対応する第1の修正係数aを0にし、第2の修正係数bを115にし、すなわちToff=115℃とする。
もちろん、第1の修正係数の値及び第2の修正係数の値は、上記例示した値に限定されず、下記要求が満たされる限り、当業者は、実際の操作中で柔軟に調整できる。環境温度が第1のプリセット温度閾値以下である場合に、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも変化しない;環境温度が第2のプリセット温度閾値以下である場合に、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、環境温度T1に反比例する;環境温度が第3のプリセット温度閾値以下である場合に、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、環境温度T1に反比例する;環境温度が第3のプリセット温度閾値を超える場合に、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも変化しない。
以下、図2を参照すると、図2は本発明の実施例一に係る一つの実施例の制御方法のフローチャートである。
図2に示すように、ある可能な実施形態では、本発明の一体型洗濯乾燥機の制御方法の完全なるフローは下記であってもよい。
S1は、環境温度を検出する。
S21は、環境温度と10℃(第1のプリセット温度閾値)とを比較する。
S221は、環境温度が10℃以下であるか否かを判定する。
S222は、環境温度が10℃以下である場合、加熱モジュールのオン温度Ton=110℃、オフ温度Toff=150℃とする。
S223は、環境温度が25℃(第2のプリセット温度閾値)以下であるか否かを判定する。
S224は、環境温度が25℃以下である場合、加熱モジュールのオン温度Ton=‐1.2×T1+122、オフ温度Toff=‐2×T1+170とする。
S225は、環境温度が35℃(第3のプリセット温度閾値)以下であるか否かを判定する。
S226は、環境温度が35℃以下である場合、加熱モジュールのオン温度Ton=‐2×T1+142、オフ温度Toff=‐0.5×T1+132.5とする。
S227は、環境温度が35℃を超える場合、加熱モジュールのオン温度Ton=72℃、オフ温度Toff=115℃とする。
S3は、修正したオン温度Tonとオフ温度Toffに基づいて加熱モジュールの運行状況を制御する。
勿論、具体的な実施形態において、まず環境温度と35℃とを比較し、35℃との比較結果に基づいて、25℃または10℃との比較を行うか否かを決定してもよいが、その実施は上記例示に挙げられた実施形態とは類似しており、ここでは説明を省略する。
なお、上述実施例は、本発明の好ましい実施形態の一つであり、本発明の保護範囲を限定するものではなく単に本発明の方法の原理を説明するためのものであり、実際の適用において、当業者は必要に応じて、上記機能を異なるステップに割り当て実現することができ、即ち、本発明の実施例におけるステップをさらに分解または組み合わせることができる。例えば、上述実施例のステップは、1つのステップに合併してもよいし、さらに複数のサブステップに分解して、以上説明した全部または一部の機能を実現してもよい。本発明の実施例に係るステップの名称は、各ステップを区別するためだけのものであり、本発明に対する制限とは見なされない。
実施例二
背景技術において提出された課題に基づいて、本発明は、環境温度並びに冷却水温度によって加熱モジュールのオン/オフ温度を修正することを旨とする一体型洗濯乾燥機用の制御方法を提供しており、温度センサの検出誤差によるオン/オフ温度判定の正確性への影響を大きく低減し、加熱モジュールのオン/オフ温度を正確に判定でき、結果として加熱モジュールのオン又はオフなどの運行状況を正確に制御でき、衣類はまだ乾燥していないのに乾燥プログラムがすでに早めに終了してしまうことが回避され、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が高められ、ユーザの使用体験も向上される。
図4から図8を参照すると、図4は本発明の実施例二に係る制御方法のフローチャートであり、図5は本発明の実施例二に係る制御方法のフローチャート1であり、図6は本発明の実施例二に係る制御方法のフローチャート2であり、図7は本発明の実施例二に係る制御方法のフローチャート3であり、図8は本発明の実施例二に係る一体型洗濯乾燥機のブロック概略図である。図4に示すように、本発明の制御方法は、以下のステップを含む。
S1は、環境温度並びに凝縮モジュールの冷却水温度を検出する。
S2は、環境温度並びに冷却水温度に基づいて加熱モジュールのオン/オフ温度を修正する。
S3は、修正したオン/オフ温度に基づいて加熱モジュールの運行状況を制御する。
好ましくは、環境温度は、第1のプリセット時間閾値内で測定された環境の平均温度であり、第1のプリセット時間閾値は例えば1minであり、冷却水温度は、第2のプリセット時間閾値内で測定された冷却水の平均温度であり、第2のプリセット時間閾値は例えば1minである。勿論、第1のプリセット時間閾値と第2のプリセット時間閾値は、上記例示した時間に限定されず、第1のプリセット時間閾値と第2のプリセット時間閾値で環境温度と冷却水温度を決定する要求を満たしていれば、当業者は、実際の適用において第1のプリセット時間閾値と第2のプリセット時間閾値を柔軟に調整できる。
一方、本発明はさらに、一体型洗濯乾燥機を提供しており、図8に示すように、この一体型洗濯乾燥機は、ケーシングと、ケーシング内に設置された衣類処理筒と、凝縮モジュールと、加熱モジュールと、送風モジュールと、温度センサと、温度修正モジュールと、制御モジュールとを備え、空気を加熱するための加熱モジュールはケーシング内に設けられる。乾燥中で発生した高温高湿の蒸気を凝縮するための凝縮モジュールはケーシング内に設けられる。加熱モジュールが送風モジュールを介して衣類処理筒に接続されることにより、加熱モジュールで加熱された熱風を衣類処理筒内に搬送して衣類処理筒内の衣類を乾燥させる。温度センサは、環境温度並びに冷却水温度を検出するために使用される。温度修正モジュールは、制御モジュールに設けられ、温度センサにより検出された冷却水温度に基づいて加熱モジュールのオン/オフ温度を修正するために使用される。制御モジュールは、ケーシングに設けられ、修正したオン/オフ温度に基づいて加熱モジュールの運行状況を制御する。勿論、加熱モジュール、送風モジュール、温度センサ、温度修正モジュール、及び制御モジュールの実際の取付位置は、上記例示した取付位置に限らず、当業者は、実際の適用において、加熱モジュールと、送風モジュールと、温度センサと、温度修正モジュールと、制御モジュールとの協働により、オン/オフ温度を修正できる限り、加熱モジュール、送風モジュール、温度センサ、温度修正モジュール、及び制御モジュールの実際の取付位置を柔軟に設置できる。
好ましくは、凝縮モジュールは、凝縮器、凝縮管等の他の構成であり、ここでは係る説明を省略する。
好ましくは、加熱モジュールは、加熱管、加熱ファン、ヒータ等の他の構成であり、ここでは係る説明を省略する。
好ましくは、送風モジュールは、ファンであり、その他の構成であってもよいが、ここでは係る説明を省略する。
好ましくは、温度センサは、第一温度センサと第二温度センサを含み、第一温度センサは、ケーシングの外側に設けられ、環境温度を検出するために使用され、第二温度センサは、一体型洗濯乾燥機の電磁弁内に設けられ、冷却水の温度を検出するために使用される。
好ましくは、環境温度及び冷却水温度を検出するために、第一温度センサと第二温度センサは、赤外線温度センサであり、他の種類のセンサ、例えば、RFセンサなどであってもよく、なお、環境温度及び冷却水温度の検出方法は本発明を制限すべきではない。
好ましくは、温度修正モジュールは、コンピュータソフトウェアで設計され、プリセット温度閾値に基づいて、温度センサの温度データを修正し、修正された温度データを制御モジュールに提供する。
好ましくは、制御モジュールは、温度センサによって検出された冷却水温度を識別でき、検出された冷却水温度に基づいて、加熱モジュールのオン/オフ温度を修正するように温度修正モジュールを制御する。制御モジュールは、一体型洗濯乾燥機自体の制御モジュールであってもよいし、付加される制御モジュールや他の携帯端末であってもよいが、ここでは係る説明を省略する。
上記ステップS2において、「環境温度並びに冷却水温度に基づいて加熱モジュールのオン/オフ温度を修正する」というステップは、具体的には、下記内容を含む。
S21は、環境温度並びに冷却水温度とプリセット温度閾値とを比較する。
S22は、環境温度並びに冷却水温度とプリセット温度閾値との比較結果に基づいてオン/オフ温度を修正する。
上記制御方法によれば、加熱モジュールのオン/オフ温度を正確に修正でき、結果として加熱モジュールのオン又はオフなどの運行状況を正確に制御でき、衣類はまだ乾燥していないのに乾燥プログラムがすでに早めに終了してしまうことが回避され、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が高められ、ユーザの使用体験も向上される。
さらに、上記ステップS22において、「環境温度並びに冷却水温度とプリセット温度閾値との比較結果に基づいてオン/オフ温度を修正する」というステップは、具体的に、以下の式に従ってオン/オフ温度を修正することを含む。
T=a×T1+b×T2+c×T1×T2+d
そのうち、Tはオン/オフ温度、
T1は環境温度、
T2は冷却水温度、
aは第1の修正係数、
bは第2の修正係数、
cは第3の修正係数、
dは第4の修正係数である。
なお、第1の修正係数a、第2の修正係数b、第3の修正係数c及び第4の修正係数dの大きさは、環境温度T1及び冷却水温度T2の大きさに依存する。
上記ステップにおいて、オン/オフ温度Tは、オン温度Tonとオフ温度Toffを含み、プリセット温度閾値は、第1のプリセット環境温度閾値、第2のプリセット環境温度閾値、第1のプリセット冷却水温度閾値、及び第2のプリセット冷却水温度閾値を含み、そのうち、第1のプリセット環境温度閾値は、第2のプリセット環境温度閾値より小さく、第1のプリセット冷却水温度閾値は、第2のプリセット冷却水温度閾値より小さい。
好ましくは、上記ステップS22において、「冷却水温度とプリセット温度閾値との比較結果に基づいてオン/オフ温度を修正する」というステップは、さらに下記内容を含む。
S221は、環境温度T1が第1のプリセット環境温度閾値以下であるか否か、冷却水温度T2が第1のプリセット冷却水温度閾値以下であるか否かを判定する。
S222は、環境温度T1が第1のプリセット環境温度閾値以下であるとともに冷却水温度T2が第1のプリセット冷却水温度閾値以下である場合、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも変化しない。
S223は、環境温度T1が第1のプリセット環境温度閾値以下であるか否か、且つ冷却水温度T2が第1のプリセット冷却水温度閾値を超えるか否かを判定する。
S224は、環境温度T1が第1のプリセット環境温度閾値以下であるとともに冷却水温度T2が第1のプリセット冷却水温度閾値を超える場合、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、環境温度T1と冷却水温度T2に反比例する。
S225は、環境温度T1が第1のプリセット環境温度閾値を超えるとともに第2のプリセット環境温度閾値以下であるか否かを判定する。
S226は、環境温度T1が第1のプリセット環境温度閾値を超えるとともに第2のプリセット環境温度閾値以下である場合、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、環境温度T1と冷却水温度T2に反比例する。
S227は、環境温度T1が第2のプリセット環境温度閾値を超えるとともに冷却水温度T2が第2のプリセット冷却水温度閾値以下であるか否かを判定する。
S228は、環境温度T1が第2のプリセット環境温度閾値を超えるとともに冷却水温度T2が第2のプリセット冷却水温度閾値以下である場合、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、環境温度T1と冷却水温度T2に反比例する。
S229は、環境温度T1が第2のプリセット環境温度閾値を超えるか否か、且つ冷却水温度T2が第2のプリセット冷却水温度閾値を超えるか否かを判定する。
S230は、環境温度T1が第2のプリセット環境温度閾値を超えるとともに冷却水温度T2が第2のプリセット冷却水温度閾値を超える場合、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも変化しない。
具体的には、上記ステップS222において、環境温度T1が第1のプリセット環境温度閾値以下であるとともに冷却水温度T2が第1のプリセット冷却水温度閾値以下である場合、環境温度及び冷却水温度の両方が比較的低く、温度センサの検出精度に影響せず、加熱モジュールをオン又はオフにする必要があるか否かを正確に判定できることを示しており、オン温度Tonとオフ温度Toffをいずれもそのまま変化しないように設置する。つまり、オン温度Tonとオフ温度Toffは、環境温度T1と冷却水温度T2の変化によって変化しない。
好ましくは、上記ステップS224において、環境温度T1が第1のプリセット環境温度閾値以下であるとともに冷却水温度T2が第1のプリセット冷却水温度閾値を超える場合、環境温度T1が比較的低いであるが、冷却水温度T2が比較的高く、温度センサの検出精度に影響を及ぼし、加熱モジュールをオン又はオフにする必要があるか否かを正確に判定できないことを示しており、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、環境温度T1と冷却水温度T2に反比例するように設置され、環境温度T1と冷却水温度T2の上昇に伴ってオン温度Tonとオフ温度Toffがいずれも低下するようになり、加熱モジュールのオン/オフ温度を下げることで、衣類はまだ乾燥していないのに乾燥プログラムがすでに早めに終了してしまうことが回避され、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が高められ、ユーザの使用体験も向上される。
好ましくは、上記ステップS226において、環境温度T1が第1のプリセット環境温度閾値を超えるとともに第2のプリセット環境温度閾値以下である場合、環境温度が比較的高く、冷却水の温度を問わずに温度センサの検出精度に影響を及ぼし、加熱モジュールをオン又はオフにする必要があるか否かを正確に判定できないことを示しており、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、環境温度T1と冷却水温度T2に反比例するように設置され、環境温度T1と冷却水温度T2の上昇に伴ってオン温度Tonとオフ温度Toffが低下するようになり、加熱モジュールのオン/オフ温度を下げることで、衣類はまだ乾燥していないのに乾燥プログラムがすでに早めに終了してしまうことが回避され、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が高められ、ユーザの使用体験も向上される。
好ましくは、上記ステップS228において、環境温度T1が第2のプリセット環境温度閾値を超えるとともに冷却水温度T2が第2のプリセット冷却水温度閾値以下である場合、環境温度がかなり高く、且つ冷却水の温度が比較的高く、温度センサの検出精度に影響を及ぼし、加熱モジュールをオン又はオフにする必要があるか否かを正確に判定できないことを示しており、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、環境温度T1と冷却水温度T2に反比例するように設置され、環境温度T1と冷却水温度T2の上昇に伴ってオン温度Tonとオフ温度Toffが低下するようになり、加熱モジュールのオン/オフ温度を下げることで、衣類はまだ乾燥していないのに乾燥プログラムがすでに早めに終了してしまうことが回避され、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が高められ、ユーザの使用体験も向上される。
好ましくは、上記ステップS230において、環境温度T1が第2のプリセット環境温度閾値を超えるとともに冷却水温度T2が第2のプリセット冷却水温度閾値を超える場合、環境温度と冷却水温度の両方が高すぎて、温度センサの検出精度に極めて大きな影響を及ぼし、加熱モジュールをオン又はオフにする必要があるか否かを正確に判定できないことを示しており、オン温度Tonとオフ温度Toffをいずれもそのまま変化しないように設置する。つまり、オン温度Tonとオフ温度Toffが、環境温度T1と冷却水温度T2の変化によって変化しないようにすることで、衣類はまだ乾燥していないのに乾燥プログラムがすでに早めに終了してしまうことが回避され、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が高められ、ユーザの使用体験も向上される。
上記の過程で、第1のプリセット環境温度閾値と第1のプリセット冷却水温度閾値の設定により、一体型洗濯乾燥機は異なる場合に最適な修正モードを採用できるように、オン/オフ温度の修正をどのように行うかについての結論を更に出して、加熱モジュールのオン/オフ温度を正確に判定でき、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が向上される。なお、第1のプリセット環境温度閾値は、環境温度の最低温度であってもよいし、第1のプリセット冷却水温度閾値は、冷却水温度の最低温度であってもよいが、例えば、第1のプリセット環境温度閾値が10℃であり、第1のプリセット冷却水温度閾値が10℃である場合、オン/オフ温度の修正案は一体型洗濯乾燥機の乾燥効果を高めるために最適となる。勿論、第1のプリセット環境温度閾値と第1のプリセット冷却水温度閾値は、上記例示した温度に限らず、他の温度、例えば、当業者が特定な動作状態での実験から求められた実験温度、あるいは経験的に得られた経験温度であってもよく、第1のプリセット環境温度閾値と第1のプリセット冷却水温度閾値に決定された第1の修正係数、第2の修正係数、第3の修正係数、第4の修正係数を選定する境界点が、オン/オフ温度を修正する要求を満たすことができる限り、任意の温度に設定してもよい。
さらに、第2のプリセット環境温度閾値と第2のプリセット冷却水温度閾値の設定により、一体型洗濯乾燥機は異なる場合に最適な修正モードを採用できるように、オン/オフ温度の修正をどのように行うかについての結論を更に出して、加熱モジュールのオン/オフ温度を正確に判定でき、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が向上される。なお、第2のプリセット環境温度閾値と第2のプリセット冷却水温度閾値の設定は実際の状況に応じて柔軟に調整や設定可能で、例えば第2のプリセット環境温度閾値は35℃であり、第2のプリセット冷却水温度閾値は35℃であり、第2のプリセット環境温度閾値と第2のプリセット冷却水温度閾値に決定された第1の修正係数と第2の修正係数とを選定する境界点が、オン/オフ温度を修正する要求を満たすことができる限り、任意の温度に設定してもよい。
好ましくは、修正したオン温度が修正したオフ温度より小さくなるように、オン温度に対応する第1の修正係数、第2の修正係数、第3の修正係数及び第4の修正係数の少なくとも1つと、オフ温度に対応する第1の修正係数、第2の修正係数、第3の修正係数及び第4の修正係数の少なくとも1つとは互いに異なる。
好ましくは、環境温度T1が10℃(第1のプリセット環境温度閾値)以下であるとともに冷却水温度T2が10℃(第1のプリセット冷却水温度閾値)以下である場合、オン温度Tonに対応する第1の修正係数aを0にし、第2の修正係数bを0にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを110にし、即ちTon=110℃とし、オフ温度Toffに対応する第1の修正係数aを0にし、第2の修正係数bを0にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを170にし、即ちToff=170℃とする。
好ましくは、環境温度T1が10℃以下であるとともに、冷却水温度T2が10℃を超え且つ35℃(第2のプリセット冷却水温度閾値)以下である場合、オン温度Tonに対応する第1の修正係数aを‐0.2にし、第2の修正係数bを‐0.2にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを114にし、即ちTon=‐0.2×T1‐0.2×T2+114とし、オフ温度Toffに対応する第1の修正係数aを‐0.2にし、第2の修正係数bを‐0.2にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを170にし、即ちToff=‐0.2×T1‐0.2×T2+170とする。
好ましくは、環境温度T1が第1のプリセット環境温度閾値以下であるとともに冷却水温度T2が第2のプリセット冷却水温度閾値を超える場合、オン温度Tonに対応する第1の修正係数aを‐0.1にし、第2の修正係数bを‐0.3にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを110にし、即ちTon=‐0.1×T1‐0.3×T2+110とし、オフ温度Toffに対応する第1の修正係数aを‐0.1にし、第2の修正係数bを‐0.3にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを160にし、即ちToff=‐0.1×T1‐0.3×T2+160とする。
好ましくは、環境温度T1が第1のプリセット環境温度閾値を超え且つ第2のプリセット環境温度閾値以下であるとともに、冷却水温度T2が第1のプリセット冷却水温度閾値以下である場合、オン温度Tonに対応する第1の修正係数aを‐0.3にし、第2の修正係数bを‐0.1にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを114にし、即ちTon=‐0.3×T1‐0.1×T2+114とし、オフ温度Toffに対応する第1の修正係数aを‐0.3にし、第2の修正係数bを‐0.1にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを160にし、即ちToff=‐0.3×T1‐0.1×T2+160とする。
好ましくは、環境温度T1が第1のプリセット環境温度閾値を超え且つ第2のプリセット環境温度閾値以下であるとともに、冷却水温度T2が第1のプリセット冷却水温度閾値を超え且つ第2のプリセット冷却水温度閾値以下である場合、オン温度Tonに対応する第1の修正係数aを‐0.3にし、第2の修正係数bを‐0.3にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを112にし、即ちTon=‐0.3×T1‐0.3×T2+112とし、オフ温度Toffに対応する第1の修正係数aを‐0.3にし、第2の修正係数bを‐0.3にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを150にし、即ちToff=‐0.3×T1‐0.3×T2+150とする。
好ましくは、環境温度T1が第1のプリセット環境温度閾値を超え且つ第2のプリセット環境温度閾値以下であるとともに、冷却水温度T2が第2のプリセット冷却水温度閾値を超える場合、オン温度Tonに対応する第1の修正係数aを‐0.4にし、第2の修正係数bを‐0.2にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを110にし、即ちTon=‐0.4×T1‐0.2×T2+110とし、オフ温度Toffに対応する第1の修正係数aを‐0.4にし、第2の修正係数bを‐0.2にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを140にし、即ちToff=‐0.4×T1‐0.2×T2+140とする。
好ましくは、環境温度T1が第2のプリセット環境温度閾値を超えるとともに冷却水温度T2が第1のプリセット冷却水温度閾値以下である場合、オン温度Tonに対応する第1の修正係数aを‐0.3にし、第2の修正係数bを‐0.1にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを114にし、即ちTon=‐0.3×T1‐0.1×T2+114とし、オフ温度Toffに対応する第1の修正係数aを‐0.3にし、第2の修正係数bを‐0.1にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを160にし、即ちToff=‐0.3×T1‐0.1×T2+160とする。
好ましくは、環境温度T1が第2のプリセット環境温度閾値を超えるとともに、冷却水温度T2が第1のプリセット冷却水温度閾値を超え且つ第2のプリセット冷却水温度閾値以下である場合、オン温度Tonに対応する第1の修正係数aを‐0.4にし、第2の修正係数bを‐0.2にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを110にし、即ちTon=‐0.4×T1‐0.2×T2+110とし、オフ温度Toffに対応する第1の修正係数aを‐0.4にし、第2の修正係数bを‐0.2にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを140にし、即ちToff=‐0.4×T1‐0.2×T2+140とする。
好ましくは、環境温度T1が第2のプリセット環境温度閾値を超えるとともに冷却水温度T2が第2のプリセット冷却水温度閾値を超える場合、オン温度Tonに対応する第1の修正係数aを0にし、第2の修正係数bを0にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを75にし、即ちTon=75℃とし、オフ温度Toffに対応する第1の修正係数aを0にし、第2の修正係数bを0にし、第3の修正係数cを0にし、第4の修正係数dを110にし、即ちToff=110℃とする。
勿論、第1の修正係数、第2の修正係数、第3の修正係数及び第4の修正係数の値は、上記例示の値に限らず、当業者が、実際の操作中で柔軟に調整できる。
以下、図5を参照すると、図5は本発明の実施例二に係る第1の実施例の制御方法のフローチャートである。
図5に示すように、ある可能な実施形態では、本発明の一体型洗濯乾燥機の制御方法のフローは下記であってもよい。
S1は、環境温度並びに凝縮モジュールの冷却水温度を検出する。
S21は、環境温度と10℃(第1のプリセット環境温度閾値)とを比較する。
S2211は、環境温度が10℃以下であるか否かを判定する。
S2212は、「YES」の場合、冷却水温度が10℃以下であるか否かを判定する。
S222は、冷却水温度T2が10℃(第1のプリセット冷却水温度閾値)以下である場合、加熱モジュールのオン温度Ton=110℃、オフ温度Toff=170℃とする。
S2231は、「NO」の場合、冷却水温度が35℃(第2のプリセット冷却水温度閾値)以下であるか否かを判定する。
S2241は、冷却水温度が35℃以下である場合、加熱モジュールのオン温度Ton=‐0.2×T1‐0.2×T2+114、オフ温度Toff=‐0.2×T1‐0.2×T2+170とする。
S2242は、冷却水温度が35℃を超える場合、加熱モジュールのオン温度Ton=‐0.1×T1‐0.3×T2+110、オフ温度Toff=‐0.1×T1‐0.3×T2+160とする。
S3は、修正したオン温度Tonとオフ温度Toffに基づいて加熱モジュールの運行状況を制御する。
上記実施例において、環境温度が10℃を超える場合に、図6に示すように以下のステップがある。
S1は、環境温度並びに凝縮モジュールの冷却水温度を検出する。
S21は、環境温度と10℃(第1のプリセット環境温度閾値)とを比較する。
S2211は、環境温度が10℃以下であるか否かを判定する。
S2251は、「NO」の場合、環境温度が35℃(第2のプリセット環境温度閾値)以下であるか否かを判定する。
S2261は、「YES」の場合、冷却水温度が10℃以下であるか否かを判定する。
S2262は、冷却水温度T2が10℃以下である場合、加熱モジュールのオン温度Ton=‐0.3×T1‐0.1×T2+114、オフ温度Toff=‐0.3×T1‐0.1×T2+160とする。
S2263は、「NO」の場合、冷却水温度が35℃(第2のプリセット冷却水温度閾値)以下であるか否かを判定する。
S2264は、冷却水温度が35℃以下である場合、加熱モジュールのオン温度Ton=‐0.3×T1‐0.3×T2+112、オフ温度Toff=‐0.3×T1‐0.3×T2+150とする。
S2265は、冷却水温度が35℃を超える場合、加熱モジュールのオン温度Ton=‐0.4×T1‐0.2×T2+110、オフ温度Toff=‐0.4×T1‐0.2×T2+140とする。
S3は、修正したオン温度Tonとオフ温度Toffに基づいて加熱モジュールの運行状況を制御する。
上記実施例において、環境温度が35℃を超える場合に、図7に示すように以下のステップがある。
S1は、環境温度並びに凝縮モジュールの冷却水温度を検出する。
S21は、環境温度と35℃(第2のプリセット環境温度閾値)とを比較する。
S2271は、環境温度が35℃を超えるか否かを判定する。
S2272は、「YES」の場合、冷却水温度が10℃以下であるか否かを判定する。
S2281は、冷却水温度T2が10℃以下である場合、加熱モジュールのオン温度Ton=‐0.3×T1‐0.1×T2+114、オフ温度Toff=‐0.3×T1‐0.1×T2+160とする。
S2273は、「NO」の場合、冷却水温度が35℃(第2のプリセット冷却水温度閾値)以下であるか否かを判定する。
S2282は、冷却水温度が35℃以下である場合、加熱モジュールのオン温度Ton=‐0.4×T1‐0.2×T2+110、オフ温度Toff=‐0.4×T1‐0.2×T2+140とする。
S230は、冷却水温度が35℃を超える場合、加熱モジュールのオン温度Ton=75℃、オフ温度Toff=110℃とする。
S3は、修正したオン温度Tonとオフ温度Toffに基づいて加熱モジュールの運行状況を制御する。
勿論、具体的な実施形態において、まず環境温度と35℃とを比較し、35℃との比較結果に基づいて、10℃との比較を行うか否かを決定してもよいが、その実施は上記例示に挙げられた実施形態とは類似しており、ここでは説明を省略する。また、実際の適用において、冷却水の温度を先に判定してから環境温度を判定してもよいし、冷却水温度と環境温度の判定を同時に行ってもよいし、このような判定順序及び手段の変更は、本発明の原理及び範囲から逸脱することなく、いずれも本発明の保護範囲内に限定されるべきである。
実施例三
背景技術において提出された課題に基づいて、本発明は、冷却水温度によって加熱モジュールのオン/オフ温度を修正することを旨とする一体型洗濯乾燥機用の制御方法を提供しており、温度センサの検出誤差によるオン/オフ温度判定の正確性への影響を大きく低減し、加熱モジュールのオン/オフ温度を正確に判定でき、結果として加熱モジュールのオン又はオフなどの運行状況を正確に制御でき、衣類はまだ乾燥していないのに乾燥プログラムがすでに早めに終了してしまうことが回避され、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が高められ、ユーザの使用体験も向上される。
図9乃至図11を参照すると、図9は、本発明の実施例三に係る制御方法のフローチャートであり、図10は、本発明の実施例三に係る一つの実施例の制御方法のフローチャートであり、図11は、本発明の実施例三に係る一体型洗濯乾燥機のブロック概略図である。図9に示すように、本発明の制御方法は、以下のステップを含む。
S1は、凝縮モジュールの冷却水温度を検出する。
S2は、冷却水温度に基づいて加熱モジュールのオン/オフ温度を修正する。
S3は、修正したオン/オフ温度に基づいて加熱モジュールの運行状況を制御する。
好ましくは、冷却水温度は、プリセット時間閾値内で測定された冷却水温度の平均温度である。プリセット時間閾値は例えば1minであり、もちろん、プリセット時間閾値は、上記例示した時間に限定されず、当業者は、プリセット時間閾値で冷却水温度を決定する要求が満たされる限り、実際の適用においてプリセット時間閾値を柔軟に調整できる。
一方、本発明はさらに、一体型洗濯乾燥機を提供しており、図11に示すように、この一体型洗濯乾燥機は、ケーシングと、ケーシング内に設置された衣類処理筒と、凝縮モジュールと、加熱モジュールと、送風モジュールと、温度センサと、温度修正モジュールと、制御モジュールとを備え、空気を加熱するための加熱モジュールは、ケーシング内に設けられる。乾燥中で発生した高温高湿の蒸気を凝縮するための凝縮モジュールはケーシング内に設けられる。加熱モジュールが送風モジュールを介して衣類処理筒に接続されることにより、加熱モジュールで加熱された熱風を衣類処理筒内に搬送して衣類処理筒内の衣類を乾燥させる。温度センサは、一体型洗濯乾燥機の電磁弁内に設けられ、冷却水温度を検出するために使用される。温度修正モジュールは、制御モジュールに設けられ、温度センサにより検出された冷却水温度に基づいて加熱モジュールのオン/オフ温度を修正するために使用される。制御モジュールは、ケーシングに設けられ、修正したオン/オフ温度に基づいて加熱モジュールの運行状況を制御する。勿論、加熱モジュール、送風モジュール、温度センサ、温度修正モジュール、及び制御モジュールの実際の取付位置は、上記例示した取付位置に限らず、当業者は、実際の適用において、加熱モジュールと、送風モジュールと、温度センサと、温度修正モジュールと、制御モジュールとの協働により、オン/オフ温度を修正できる限り、加熱モジュール、送風モジュール、温度センサ、温度修正モジュール、及び制御モジュールの実際の取付位置を柔軟に設置できる。
好ましくは、凝縮モジュールは、凝縮器、凝縮管等の他の構成であり、ここでは係る説明を省略する。
好ましくは、加熱モジュールは、加熱管、加熱ファン、ヒータ等の他の構成であり、ここでは係る説明を省略する。
好ましくは、送風モジュールは、ファンであり、その他の構成であってもよいが、ここでは係る説明を省略する。
好ましくは、冷却水温度を検出するために、温度センサは、赤外線温度センサであり、他の種類のセンサ、例えば、RFセンサなどであってもよく、なお、冷却水温度の検出方法は本発明を制限すべきではない。
好ましくは、温度修正モジュールは、コンピュータソフトウェアで設計され、プリセット温度閾値に基づいて、温度センサの温度データを修正し、修正された温度データを制御モジュールに提供する。
好ましくは、制御モジュールは、温度センサによって検出された冷却水温度を識別でき、検出された冷却水温度に基づいて、加熱モジュールのオン/オフ温度を修正するように温度修正モジュールを制御する。制御モジュールは、一体型洗濯乾燥機自体の制御モジュールであってもよいし、付加される制御モジュールや他の携帯端末であってもよいが、ここでは係る説明を省略する。
上記ステップS2において、「冷却水温度に基づいて加熱モジュールのオン/オフ温度を修正する」というステップは、具体的には、下記内容を含む。
S21は、冷却水温度とプリセット温度閾値とを比較する。
S22は、冷却水温度とプリセット温度閾値との比較結果に基づいてオン/オフ温度を修正する。
上記制御方法によれば、加熱モジュールのオン/オフ温度を正確に修正でき、結果として加熱モジュールのオン又はオフなどの運行状況を正確に制御でき、衣類はまだ乾燥していないのに乾燥プログラムがすでに早めに終了してしまうことが回避され、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が高められ、ユーザの使用体験も向上される。
さらに、上記ステップS22において、「冷却水温度とプリセット温度閾値との比較結果に基づいてオン/オフ温度を修正する」というステップは、具体的に、以下の式に従ってオン/オフ温度を修正することを含む。
T=a×T1+b
そのうち、Tはオン/オフ温度、
T1は冷却水温度、
aは第1の修正係数、
bは第2の修正係数である。
なお、第1の修正係数a及び第2の修正係数bの大きさは、冷却水温度T1の大きさに依存する。
上記ステップにおいて、オン/オフ温度Tは、オン温度Tonとオフ温度Toffを含み、プリセット温度閾値は、第1のプリセット温度閾値、第2のプリセット温度閾値及び第3のプリセット温度閾値を含み、そのうち、第1のプリセット温度閾値は、第2のプリセット温度閾値より小さく、第2のプリセット温度閾値は、第3のプリセット温度閾値より小さい。
好ましくは、上記ステップS22において、「冷却水温度とプリセット温度閾値との比較結果に基づいてオン/オフ温度を修正する」というステップは、さらに下記内容を含む。
S221は、冷却水温度T1が第1のプリセット温度閾値以下であるか否かを判定する。
S222は、冷却水温度T1が第1のプリセット温度閾値以下である場合、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも変化しない。
S223は、冷却水温度T1が第1のプリセット温度閾値を超えるとともに第2のプリセット温度閾値以下であるか否かを判定する。
S224は、冷却水温度T1が第1のプリセット温度閾値を超えるとともに第2のプリセット温度閾値以下である場合、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、冷却水温度T1に反比例する。
S225は、冷却水温度T1が第2のプリセット温度閾値を超えるとともに第3のプリセット温度閾値以下であるか否かを判定する。
S226は、冷却水温度T1が第2のプリセット温度閾値を超えるとともに第3のプリセット温度閾値以下である場合、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、冷却水温度T1に反比例する。
S227は、冷却水温度T1が第3のプリセット温度閾値を超える場合、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも変化しない。
具体的には、上記ステップS222において、冷却水温度T1が第1のプリセット温度閾値以下である場合、冷却水温度が比較的低く、温度センサの検出精度に影響せず、加熱モジュールをオン又はオフにする必要があるか否かを正確に判定できることを示しており、オン温度Tonとオフ温度Toffをいずれもそのまま変化しないように設置する。つまり、オン温度Tonとオフ温度Toffは、冷却水温度の変化によって変化しない。
好ましくは、上記ステップS224において、冷却水温度T1が第1のプリセット温度閾値を超えるとともに第2のプリセット温度閾値以下である場合、冷却水温度が比較的高く、温度センサの検出精度に影響を及ぼし、加熱モジュールをオン又はオフにする必要があるか否かを正確に判定できないことを示しており、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、冷却水温度T1に反比例するように設置され、冷却水温度の上昇に伴ってオン温度Tonとオフ温度Toffが低下するようになり、加熱モジュールのオン/オフ温度を下げることで、衣類はまだ乾燥していないのに乾燥プログラムがすでに早めに終了してしまうことが回避され、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が高められ、ユーザの使用体験も向上される。
好ましくは、上記ステップS226において、冷却水温度T1が第2のプリセット温度閾値を超えるとともに第3のプリセット温度閾値以下である場合、冷却水温度がかなり高く、温度センサの検出精度に影響を及ぼし、加熱モジュールをオン又はオフにする必要があるか否かを正確に判定できないことを示しており、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、冷却水温度T1に反比例するように設置され、冷却水温度の上昇に伴ってオン温度Tonとオフ温度Toffが低下するようになり、加熱モジュールのオン/オフ温度を下げることで、衣類はまだ乾燥していないのに乾燥プログラムがすでに早めに終了してしまうことが回避され、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が高められ、ユーザの使用体験も向上される。
好ましくは、上記ステップS227において、冷却水温度T1が第3のプリセット温度閾値を超える場合、冷却水温度が高すぎて、温度センサの検出精度に極めて大きな影響を及ぼし、加熱モジュールをオン又はオフにする必要があるか否かを正確に判定できないことを示しており、オン温度Tonとオフ温度Toffをいずれもそのまま変化しないように設置する。つまり、オン温度Tonとオフ温度Toffが、冷却水温度の変化によって変化しないようにすることで、衣類はまだ乾燥していないのに乾燥プログラムがすでに早めに終了してしまうことが回避され、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が高められ、ユーザの使用体験も向上される。
上記の過程で、第1のプリセット温度閾値の設定により、一体型洗濯乾燥機は異なる場合に最適な修正モードを採用できるように、オン/オフ温度の修正をどのように行うかについての結論を更に出して、加熱モジュールのオン/オフ温度を正確に判定でき、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が向上される。なお、第1のプリセット温度閾値は、冷却水温度の最低温度であってもよいが、例えば、第1のプリセット温度閾値が10℃である場合、オン/オフ温度の修正案は一体型洗濯乾燥機の乾燥効果を高めるために最適となる。勿論、上述した第1のプリセット温度閾値は冷却水温度の最低温度に限らず、他の温度、例えば、当業者が特定な動作状態での実験から求められた実験温度、あるいは経験的に得られた経験温度であってもよく、第1のプリセット温度閾値に決定された第1の修正係数と第2の修正係数とを選定する境界点が、オン/オフ温度を修正する要求を満たすことができる限り、任意の温度に設定してもよい。
さらに、第2のプリセット温度閾値の設定により、一体型洗濯乾燥機は異なる場合に最適な修正モードを採用できるように、オン/オフ温度の修正をどのように行うかについての結論を更に出して、加熱モジュールのオン/オフ温度を正確に判定でき、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が向上される。なお、第2のプリセット温度閾値の設定は実際の状況に応じて柔軟に調整や設定可能で、第2のプリセット温度閾値は、例えば25℃であり、第2のプリセット温度閾値に決定された第1の修正係数と第2の修正係数とを選定する境界点が、オン/オフ温度を修正する要求を満たすことができる限り、任意の温度に設定してもよい。
さらに、第3のプリセット温度閾値の設定により、一体型洗濯乾燥機は異なる場合に最適な修正モードを採用できるように、オン/オフ温度の修正をどのように行うかについての結論を更に出して、加熱モジュールのオン/オフ温度を正確に判定でき、一体型洗濯乾燥機の乾燥効果が向上される。発明者によって繰り返し試験、観測、分析、または比較することで、第3のプリセット温度閾値は、冷却水温度の最高温度であってもよいと決定されたが、例えば、第3のプリセット温度閾値が35℃である場合、オン/オフ温度の修正案は一体型洗濯乾燥機の乾燥効果を高めるために最適となる。実際の適用において、第3のプリセット温度閾値の実際値は、冷却水温度の最高温度に限らず、当業者が実験的又は経験的に得られた値であってもよい。
好ましくは、修正したオン温度が修正したオフ温度より小さくなるように、オン温度に対応する第1の修正係数及び第2の修正係数の少なくとも1つと、オフ温度に対応する第1の修正係数及び第2の修正係数の少なくとも1つとは互いに異なる。
好ましくは、冷却水温度T1が10℃(第1のプリセット温度閾値)以下である場合、オン温度Tonに対応する第1の修正係数aを0にし、第2の修正係数bを110にし、すなわちTon=110℃とし、オフ温度Toffに対応する第1の修正係数aを0にし、第2の修正係数bを170にし、すなわちToff=170℃とする。
好ましくは、冷却水温度T1が10℃を超えるとともに25℃(第2のプリセット温度閾値)以下である場合、オン温度Tonに対応する第1の修正係数aを‐1.2にし、第2の修正係数bを122にし、すなわちTon=‐1.2×T1+122とし、オフ温度Toffに対応する第1の修正係数aを‐2にし、第2の修正係数bを170にし、すなわちToff=‐2×T1+170とする。
好ましくは、冷却水温度T1が25℃を超えるとともに35℃(第3のプリセット温度閾値)以下である場合、オン温度Tonに対応する第1の修正係数aを‐2にし、第2の修正係数bを142にし、すなわちTon=‐2×T1+142とし、オフ温度Toffに対応する第1の修正係数aと第2の修正係数bを、それぞれ‐0.5と132.5℃にし、すなわちToff=‐0.5×T1+132.5とする。
好ましくは、冷却水温度T1が35℃を超える場合、オン温度Tonに対応する第1の修正係数aを0にし、第2の修正係数bを72にし、すなわちTon=72℃とし、オフ温度Toffに対応する第1の修正係数aを0にし、第2の修正係数bを115にし、すなわちToff=115℃とする。
もちろん、第1の修正係数の値及び第2の修正係数の値は、上記例示した値に限定されず、下記要求が満たされる限り、当業者は、実際の操作中で柔軟に調整できる。冷却水温度が第1のプリセット温度閾値以下である場合に、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも変化しない;冷却水温度が第2のプリセット温度閾値以下である場合に、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、冷却水温度T1に反比例する;冷却水温度が第3のプリセット温度閾値以下である場合に、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも、冷却水温度T1に反比例する;冷却水温度が第3のプリセット温度閾値を超える場合に、オン温度Tonとオフ温度Toffとはいずれも変化しない。
以下、図10を参照すると、図10は本発明の実施例三に係る一つの実施例の制御方法のフローチャートである。
図10に示すように、ある可能な実施形態では、本発明の一体型洗濯乾燥機の制御方法の完全なるフローは下記であってもよい。
S1は、凝縮モジュールの冷却水温度を検出する。
S21は、冷却水温度と10℃(第1のプリセット温度閾値)とを比較する。
S221は、冷却水温度が10℃以下であるか否かを判定する。
S222は、冷却水温度が10℃以下である場合、加熱モジュールのオン温度Ton=110℃、オフ温度Toff=170℃とする。
S223は、冷却水温度が25℃(第2のプリセット温度閾値)以下であるか否かを判定する。
S224は、冷却水温度が25℃以下である場合、加熱モジュールのオン温度Ton=‐1.2×T1+122、オフ温度Toff=‐2×T1+170とする。
S225は、冷却水温度が35℃(第3のプリセット温度閾値)以下であるか否かを判定する。
S226は、冷却水温度が35℃以下である場合、加熱モジュールのオン温度Ton=‐2×T1+142、オフ温度Toff=‐0.5×T1+132.5とする。
S227は、冷却水温度が35℃を超える場合、加熱モジュールのオン温度Ton=72℃、オフ温度Toff=115℃とする。
S3は、修正したオン温度Tonとオフ温度Toffに基づいて加熱モジュールの運行状況を制御する。
勿論、具体的な実施形態において、まず冷却水温度と35℃とを比較し、35℃との比較結果に基づいて、25℃または10℃との比較を行うか否かを決定してもよいが、その実施は上記例示に挙げられた実施形態とは類似しており、ここでは説明を省略する。
なお、上述実施例は、本発明の好ましい実施形態の一つであり、本発明の保護範囲を限定するものではなく単に本発明の方法の原理を説明するためのものであり、実際の適用において、当業者は必要に応じて、上記機能を異なるステップに割り当て実現することができ、即ち、本発明の実施例におけるステップをさらに分解または組み合わせることができる。例えば、上述実施例のステップは、1つのステップに合併してもよいし、さらに複数のサブステップに分解して、以上説明した全部または一部の機能を実現してもよい。本発明の実施例に係るステップの名称は、各ステップを区別するためだけのものであり、本発明に対する制限とは見なされない。
これで、本発明の技術案を、図面に示された好ましい実施形態と合わせて説明したが、本発明の保護範囲がこれらの具体的な実施形態に限定されないことは、当業者には容易に理解される。本発明の原理から逸脱することなく、当業者は、関連する技術的特徴に対して同等の変更又は置換を行うことができ、これらの変更又は置換後の技術案はいずれも、本発明の保護範囲に含まれる。