以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図中において、同一又は対応する部分には、同一の符号を付す。
(実施形態1)
まず、図1を参照して、本発明の実施形態1に係る課金サーバ100が適用されるシステムについて説明する。図1に示すように、このシステムにおいて、課金サーバ100は、通信ネットワーク700を介して、コンテンツ提供サーバ200と、データ収集サーバ300と、端末装置400とに接続される。ここで、端末装置400は、被服600に取り付けられた制御装置510と通信する。また、制御装置510は、被服600に取り付けられた動作装置520及びセンサ530と通信する。
課金サーバ100は、コンテンツ提供サーバ200から端末装置400へのコンテンツデータのダウンロードに対する課金額を算出するサーバである。より詳細には、課金サーバ100は、端末装置400からデータ収集サーバ300にアップロードされたセンシングデータのアップロード実績を考慮して、課金額を算出する。課金サーバ100は、単位期間毎、例えば、1ヶ月毎に、課金額を算出する。図1に示すように、課金サーバ100は、物理的には、プロセッサ11と、ハードディスク12と、通信インターフェース13とを備える。
プロセッサ11は、課金サーバ100の全体の動作を制御する。プロセッサ11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、RTC(Real Time Clock)などを内蔵したCPU(Central Processing Unit)である。なお、CPUは、例えば、ROMに格納されている基本プログラムに従って動作し、RAMをワークエリアとして使用する。
ハードディスク12は、各種の情報を記憶する。ハードディスク12は、例えば、プロセッサ11が実行するプログラムを記憶する。また、ハードディスク12は、アップロード促進処理で用いる各種のデータを記憶する。通信インターフェース13は、課金サーバ100を通信ネットワーク700に接続するための通信インターフェースである。通信インターフェース13は、例えば、NIC(Network Interface Card)である。
コンテンツ提供サーバ200は、ユーザにコンテンツデータを提供する。より詳細には、コンテンツ提供サーバ200は、動作装置520の動作を制御するためのコンテンツデータを、通信ネットワーク700を介して、ユーザが利用する端末装置400に送信する。コンテンツデータは、例えば、動作装置520の個体毎に、動作装置520に実行させる動作の種別と動作装置520に動作を実行させるタイミングとを定義するデータである。
データ収集サーバ300は、ユーザからセンシングデータを収集する。より詳細には、データ収集サーバ300は、センサ530から収集されたセンシングデータを、通信ネットワーク700を介して、ユーザが利用する端末装置400から受信する。センシングデータは、例えば、センサ530の個体毎に、検出されたセンサ値とセンサ値が検出された時刻とを示すデータである。
端末装置400は、ユーザが操作する装置である。端末装置400は、コンテンツデータのダウンロードとセンシングデータのアップロードとを実行する。つまり、端末装置400は、ユーザによる指示に従って、コンテンツ提供サーバ200からコンテンツデータをダウンロードする。また、端末装置400は、ユーザによる許可のもと、データ収集サーバ300にセンシングデータをアップロードする。端末装置400は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータである。図1に示すように、端末装置400は、物理的には、プロセッサ41と、フラッシュメモリ42と、タッチスクリーン43と、第1通信インターフェース44と、第2通信インターフェース45とを備える。
プロセッサ41は、端末装置400の全体の動作を制御する。プロセッサ41は、例えば、ROM、RAM、RTCなどを内蔵したCPUである。なお、CPUは、例えば、ROMに格納されている基本プログラムに従って動作し、RAMをワークエリアとして使用する。フラッシュメモリ42は、各種の情報を記憶する不揮発性メモリである。フラッシュメモリ42は、例えば、プロセッサ41が実行するプログラムを記憶する。
タッチスクリーン43は、ユーザによりなされた操作を検知し、検知の結果を示す信号をプロセッサ41に供給する。また、タッチスクリーン43は、プロセッサ41による制御に従って、情報を表示する。第1通信インターフェース44は、端末装置400を通信ネットワーク700に接続するための通信インターフェースである。第1通信インターフェース44は、例えば、NICである。第2通信インターフェース45は、無線通信又は有線通信により、端末装置400を制御装置510と通信させるための通信インターフェースである。第2通信インターフェース45は、例えば、USB(Universal Serial Bus)、Bluetooth(登録商標)による通信を実現するための通信インターフェースである。
制御装置510は、端末装置400と動作装置520とセンサ530と通信する。具体的には、制御装置510は、端末装置400による制御に従って、又は、端末装置400から受信したコンテンツデータに基づいて、動作装置520の動作を制御する。また、制御装置510は、センサ530から収集したセンシングデータを、端末装置400に送信する。制御装置510は、動作装置520を制御し、センサ530を監視する、マスタ装置である。
動作装置520は、コンテンツデータに基づく制御装置510による制御に従って動作する。動作装置520は、例えば、アクチュエータ、発光装置、発熱装置、冷却装置、磁気放射装置、電波放射装置、画像表示装置である。アクチュエータは、電気信号を物理的運動に変換する機械要素である。アクチュエータは、例えば、電気信号に従って、物体を往復運動又は回転運動させる。アクチュエータには、電気信号に従って物体を振動させることにより音を発生させるブザー、スピーカが含まれる。
発光装置は、電気信号を光に変換する装置である。発光装置は、例えば、LED(Light Emitting Diode)、電球、レーザ装置である。発熱装置は、例えば、電気信号を熱に変換する装置である。冷却装置は、例えば、ペルチェ効果を利用して、温度を制御する吸熱装置である。磁気放射装置は、例えば、電気信号を磁気に変換する装置である。電波放射装置は、例えば、ビーコン信号を発信する装置である。画像表示装置は、例えば、液晶ディスプレイなどにより、文字、写真、動画などの映像を表示する装置である。動作装置520は、制御装置510により制御されるスレーブ装置である。
コンテンツデータは、例えば、アクチュエータである動作装置520の個体毎に、振動パターンを定義するデータである。振動パターンは、例えば、振動の強さと振動のタイミングとにより定義される。或いは、コンテンツデータは、例えば、発光装置である動作装置520の個体毎に、発光パターンを定義するデータである。発光パターンは、例えば、発光の強さと発光のタイミングとにより定義される。
コンテンツデータは、例えば、端末装置400が再生する、ゲーム、楽曲、動画の進行に合わせて、動作装置520を振動又は発光させるためのデータである。ゲーム、楽曲、動画は、例えば、コンテンツデータとともに、コンテンツ提供サーバ200から端末装置400に提供される。
本実施形態では、被服600には、複数の種別の動作装置520が取り付けられているものとする。具体的には、被服600には、アクチュエータである複数の動作装置520と、発光装置である複数の動作装置520とが取り付けられているものとする。また、発光装置である複数の動作装置520が発光する光の色は、全て同じ色でもよいし、動作装置520毎に異なっていてもよい。
センサ530は、対象の情報を電気信号に変換する素子である。センサ530は、検出したセンサ値を示すセンシングデータを、予め定められた時間が経過する毎に、制御装置510に送信する。センサ530は、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、温度センサ、湿度センサ、赤外線センサ、心拍センサ、脈波センサ、筋電センサ、血糖センサ、血圧センサ、血流センサ、脳波センサ、呼気センサ、発汗センサ、触覚センサ、感圧センサである。本実施形態では、被服600には、加速度センサである複数のセンサ530が取り付けられているものとする。センサ530は、制御装置510により監視されるスレーブ装置である。
被服600は、人体に振動を与えたり、人体に関する情報を収集したりするために、ユーザが着用する物である。被服600は、例えば、衣服、帽子、手袋、靴下、サポーター、靴である。本実施形態では、被服600は、衣服であるものとする。また、本実施形態では、複数のアクチュエータと複数のLEDとが動作装置520として被服600に取り付けられ、複数の加速度センサがセンサ530として被服600に取り付けられるものとする。そして、本実施形態では、コンテンツデータに従って振動及び発光する被服600を着用するユーザの身体の各部の加速度データが、センシングデータとしてデータ収集サーバ300にアップロードされる例について説明する。なお、図1では、理解を容易にするため、動作装置520とセンサ530とをそれぞれ1つだけ図示している。
ユーザは、振動及び発光による演出を楽しみながら、身体を動かすことができる。ここで、センシングデータから後述する評価情報が得られる場合、ユーザは、ユーザの動きが理想的な動きにどの程度近いのかを知ることができる。従って、ユーザには、評価情報を得るためにセンシングデータを積極的にアップロードする動機付けが発生する。以下、図2を参照して、被服600について説明する。
図2に示すように、被服600は、繊維構造体610を備える。繊維構造体610は、繊維により構成された構造体である。繊維構造体610は、電力を供給したり情報を伝送したりするウェアラブルな伝送シートである。繊維構造体610は、被服600の生地として使用されてもよいし、既存の被服600に取り付けられて使用されてもよい。なお、繊維構造体610は被服600の複数箇所に設けられるが、図2には、被服600の前面片側に設けられた繊維構造体610のみを示している。
図3に示すように、繊維構造体610は、基本的に、導電層611と、絶縁層613と、導電層612とが、順に積層されて構成される。導電層611と導電層612とは、導体を備え、導電性を有する層である。導電層611と導電層612とは、電力と情報とを伝送する媒体として機能する。本実施形態では、導電層611と導電層612とは、メッシュ状の開孔を有し、導電層611と導電層612とを平面視したときの柄は格子柄であるものとする。なお、開孔の大きさ、開孔の間隔、柄などは、繊維構造体610の用途、電源電圧、信号電圧、信号の周波数、最長伝送距離などに応じて、適宜、調整される。
また、本実施形態では、導電層612が接地電位に設定され、導電層611に、電力供給のための電源電圧と情報伝送のための信号とが印加される。導電層611と導電層612とは、例えば、導電性を有する導電糸により構成される。ただし、導電層611と導電層612とは、例えば、導電性を有しない非導電糸により構成された布に、導電インクをプリント、又は、金属をめっきしたもの等であってもよい。布としては、織物、編物、不織布のいずれも選択できる。また、布だけでなく、フイルムも用いてもよい。
絶縁層613は、導電層611と導電層612とを相互に絶縁するための層として機能する。従って、絶縁層613は、導電層611と導電層612との間に配置される。ここで、導電層611と導電層612とが接触すると、電力の供給や情報の伝送ができないだけでなく、大電流が流れて発熱する可能性があり、好ましくない。そこで、本実施形態では、導電層611と導電層612とが接触しないように、絶縁層613の厚さが十分に厚いものとする。絶縁層613は、例えば、導電性を有しない非導電糸により構成される。
導電層611と導電層612と絶縁層613とは、織り込み又は編み込みにより一体的に形成されてもよいし、別々に形成された後に相互に固定されてもよい。固定方法としては、例えば、非導電糸による縫い付け、接着剤による接着、両面テープによる貼り付けなどがある。繊維構造体610は、基本的に、導電糸と非導電糸とにより構成されるため、柔軟性に富む。
繊維構造体610には、制御装置510と、複数の動作装置520と、複数のセンサ530と、電源装置540とが、例えば、取付部材550により取り付けられる。電源装置540は、制御装置510と動作装置520とセンサ530とに電力を供給する装置である。電源装置540は、導電層611と導電層612との間に、電源電圧を印加する。つまり、電源装置540は、導電層611を電源電位に設定し、導電層612を接地電位に設定する。
以下、図4と図5とを参照して、制御装置510を、取付部材550を用いて繊維構造体610に取り付ける方法について説明する。なお、動作装置520とセンサ530と電源装置540とは、制御装置510と同様に、取付部材550を用いて繊維構造体610に取り付けることができる。図4に示すように、取付部材550は、基本的に、回路基板551と、支持部材552と、中継基板558と、固定部材559と、鋲562とを備える。
また、図5に示すように、取付部材550は、繊維構造体610に差し込まれた鋲562が固定部材559により固定されることにより、繊維構造体610に固定される。図5は、鋲562と繊維構造体610とを、鋲562が備える突出部564の中心軸を含む切断面で切断したときの断面図である。ただし、図5では、理解を容易にするため、固定部材559の一部の図示を省略している。
回路基板551は、制御装置510を搭載する回路基板である。回路基板551は、電極553と電極554とを備える。回路基板551は、制御装置510に直流電力を供給し、制御装置510と動作装置520とセンサ530との間で送受信される信号を中継する。支持部材552は、回路基板551を支持する部材であり、取付部材550全体の土台となる部材である。
中継基板558は、導電層611と電極553との接続と、導電層612と電極554との接続とを中継する。中継基板558は、電線555と電線556と電線557とにより回路基板551に固定される。固定部材559は、導電層612側において鋲562の突出部564と固定される。固定部材559は、電極560と、ソケット561と、を備える。電極560とソケット561とは、導体で構成される。
鋲562は、導電層611側から導電層612側に向けて繊維構造体610に差し込まれる部材である。鋲562は、導体により構成される。鋲562は、電極563と、突出部564と、を備える。電極563は、鋲562が繊維構造体610に差し込まれたときに、導電層611と接触する部分である。電極563は、鋲562が備える笠型の部位の裏面の部分である。突出部564は、鋲562が繊維構造体610に差し込まれたときに、導電層612から突出する部分である。
鋲562は、導電層611側から導電層612側に向けて、導電層612が有する開孔を通過するように、繊維構造体610に差し込まれる。すると、突出部564が導電層612側に突出し、電極563が導電層611に接触する。ここで、突出部564が、ソケット561に差し込まれるように、固定部材559を導電層612側から繊維構造体610に押し当てる。すると、突出部564とソケット561とが接触し、電極560と導電層612とが接触し、鋲562が固定部材559により支持される。
このように、繊維構造体610を貫通した突出部564がソケット561に嵌め込まれると、鋲562と固定部材559とが繊維構造体610を挟んだ状態で、鋲562と固定部材559とが相互に固定される。すると、取付部材550が繊維構造体610に固定され、制御装置510が繊維構造体610に固定される。
このとき、導電層611と電極563と突出部564とソケット561と電線555と電極553とが導通する。また、導電層612と電極560と電線556と電極554とが導通する。つまり、回路基板551は、電極553を介して導電層611と接続され、電極554を介して導電層612と接続される。
ここで、制御装置510と動作装置520とセンサ530とは、I2C(Inter Integrated Circuit)に対応した半二重方式のシリアルバスインターフェースを備え、I2C通信が可能である。I2C通信は、シリアルクロック線であるSCL(Serial Clock)とシリアルデータ線であるSDA(Serial Data)とを用いて、1つのマスタが1つ以上のスレーブと通信する通信方式である。本実施形態では、制御装置510が備えるシリアルバスインターフェースがマスタであり、動作装置520とセンサ530が備えるシリアルバスインターフェースがスレーブである。
SCLは、同期をとるための信号線である。SDAは、SCLに同期する信号線であり、データの転送に用いられる信号線である。一般的に、I2C通信では、マスタとスレーブとは、SCLとSDAと接地線との3つの導体で相互に接続される。ただし、本実施形態では、マスタとスレーブとは、導電層611と導電層612との2つの導体で相互に接続される。ここで、導電層612は、接地線としての役割を果たす。一方、導電層611は、SCLを用いて送信すべきデータとSDAを用いて送信すべきデータとの双方のデータを送信する役割を果たす。具体的には、本実施形態では、互いに異なる周波数を有する2つの搬送波をそれぞれ2つのデータで変調し、変調により得られた2つの変調信号を導電層611に重畳する。
通信ネットワーク700は、広域ネットワークであり、例えば、インターネットである。通信ネットワーク700は、課金サーバ100とコンテンツ提供サーバ200とデータ収集サーバ300と端末装置400とを相互に接続する。
次に、図6を参照して、課金システム1000の機能について説明する。なお、課金システム1000は、実質的に、課金サーバ100である。図6に示すように、課金システム1000は、機能的には、ダウンロード料金算出部101と、割引額算出部102と、課金額算出部103と、第1割引情報送信部104と、第2割引情報送信部105と、評価情報生成部106と、評価情報送信部107とを備える。
ダウンロード料金算出手段は、例えば、ダウンロード料金算出部101に対応する。割引額算出手段は、例えば、割引額算出部102に対応する。課金額算出手段は、例えば、課金額算出部103に対応する。第1割引情報送信手段は、例えば、第1割引情報送信部104に対応する。第2割引情報送信手段は、例えば、第2割引情報送信部105に対応する。評価情報生成手段は、例えば、評価情報生成部106に対応する。評価情報送信手段は、例えば、評価情報送信部107に対応する。
課金システム1000は、ユーザが利用するアカウントに課金する。ユーザは、第1被服に取り付けられた動作装置520の動作を制御するためのコンテンツデータをコンテンツ提供サーバ200からダウンロードする。また、ユーザは、第1被服又は第2被服に取り付けられたセンサ530から収集されたセンシングデータをデータ収集サーバ300にアップロードする。第1被服は、動作装置520が取り付けられた被服である。本実施形態では、第1被服は、被服600である。第2被服は、第1被服とは異なる被服である。つまり、センサ530は、第1被服に取り付けられてもよいし、第2被服に取り付けられていてもよい。本実施形態では、センサ530は、第1被服に取り付けられているものとする。
ダウンロード料金算出部101は、コンテンツデータのダウンロードに対するダウンロード料金を算出する。ダウンロード料金は、従量制、定額制、定額従量制のいずれでもよい。従量制は、ダウンロードしたコンテンツデータの量であるダウンロード量、又は、コンテンツデータのダウンロードに要した時間であるダウンロード時間に応じて、課金される課金制度である。ダウンロード量は、ダウンロードされたコンテンツデータの合計データ容量であってもよいし、コンテンツデータがダウンロードされた回数であってもよい。定額制は、ダウンロード量及びダウンロード時間に拘わらず、料金が一定である課金制度である。定額従量制は、ダウンロード量又はダウンロード時間が予め定められた閾値を超えるまでは料金が一定であり、ダウンロード量又はダウンロード時間が閾値を超過した場合、超過分の料金が従量制となる課金制度である。
ダウンロード料金算出部101は、例えば、契約情報とダウンロード実績情報とに基づいて、ダウンロード料金を決定する。契約情報は、例えば、コンテンツ提供サーバ200によりコンテンツデータを提供するコンテンツ提供者と、コンテンツデータのダウンロードに用いるアカウントを利用するユーザとの間で締結された契約の内容を示す情報である。契約情報は、例えば、契約種別情報と料金情報とを含む。なお、ユーザは、アカウントを用いてコンテンツ提供サーバ200にログインし、コンテンツデータをダウンロードする。本実施形態では、一人のユーザが、1つのアカウントを利用するものとする。つまり、本実施形態では、アカウント対する課金額は、実質的に、ユーザに対する課金額である。
契約種別情報は、例えば、課金制度が従量制、定額制、定額従量制のいずれであるのかを示す情報である。課金制度が従量制である場合、料金情報は、例えば、単位ダウンロード量又は単位ダウンロード時間当たりの料金を示す情報である。課金制度が定額制である場合、料金情報は、例えば、定額料金を示す情報である。課金制度が定額従量制である場合、料金情報は、例えば、定額料金と、超過分の単位ダウンドーロ量又は超過分の単位ダウンロード時間当たりの料金と、を示す情報である。契約情報は、例えば、課金サーバ100又はコンテンツ提供サーバ200に記憶される。
ダウンロード実績情報は、ユーザが、アカウントを用いて、コンテンツ提供サーバ200から端末装置400にコンテンツデータをダウンロードした実績を示す情報である。ダウンロード実績情報は、例えば、単位期間におけるダウンロード量又はダウンロード時間を示す情報である。単位期間は、課金額の算定期間であり、例えば、一ヶ月である。ダウンロード実績情報は、例えば、コンテンツ提供サーバ200に記憶される。なお、ダウンロード料金算出部101が算出するダウンロード料金は、後述する割引額が割り引かれる前の料金である。ダウンロード料金算出部101の機能は、例えば、プロセッサ11の機能により実現される。
割引額算出部102は、単位期間におけるセンシングデータのアップロード実績に基づいて、ダウンロード料金に対する割引額を算出する。センシングデータのアップロード実績は、例えば、データ収集サーバ300に記憶されたアップロード実績情報により示される。アップロード実績は、例えば、アップロードされたセンシングデータの種別と、アップロードされたセンシングデータのアップロード量とを示す情報である。
アップロード量は、アップロードされたセンシングデータの合計データ容量であってもよいし、センシングデータがアップロードされた回数であってもよい。割引額算出部102の機能は、例えば、プロセッサ11の機能により実現される。
課金額算出部103は、ダウンロード料金算出部101により算出されたダウンロード料金から割引額算出部102により算出された割引額を減じた金額を、アカウントに対する課金額として算出する。従って、センシングデータのアップロードに用いられたアカウントでコンテンツデータがダウンロードされた場合、ダウンロードに対する課金額が減額される。課金額算出部103の機能は、例えば、プロセッサ11の機能により実現される。
ここで、割引額算出部102は、データ収集サーバ300にアップロードされたセンシングデータの種別と量とのうちの少なくとも一方に基づいて、割引額を算出する。割引額算出部102は、例えば、アップロードされたセンシングデータの種別が、利用価値が高い種別であるほど、大きい割引額を算出する。また、割引額算出部102は、例えば、アップロードされたセンシングデータのデータ量が大きいほど、大きい割引額を算出する。
第1割引情報送信部104は、第1割引情報を、ユーザが操作する端末装置400に送信する。第1割引情報は、センシングデータの種別と量とのうちの少なくとも一方と、割引額又はダウンロード料金に対する割引率との対応関係を示す情報である。第1割引情報は、センシングデータのアップロードによりどの程度の割引が期待できるのかを示す情報である。端末装置400が第1割引情報に基づく情報をユーザに提示することにより、センシングデータのアップロードを促進する効果が期待できる。なお、第1割引情報は、割引額算出部102による割引のルールを示す情報とも言える。
図7を参照して、第1割引情報について説明する。第1割引情報は、例えば、データ種別とアップロード回数(回)と割引率(%)との対応関係を示す情報である。データ種別は、アップロードされるセンシングデータの種別、又は、アップロードされるセンシングデータの種別の組み合わせである。本実施形態では、データ種別は、動作関連データと身体関連データとに大別される。
データ種別は、例えば、動作関連データのみ、身体関連データのみ、全センシングデータのいずれかである。動作関連データは、ユーザの動作に関連するセンシングデータである。動作関連データを出力するセンサ530は、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサである。身体関連データは、ユーザの身体に関するセンシングデータである。身体関連データを出力するセンサ530は、例えば、脈拍センサ、脳波センサ、発汗センサである。
本実施形態では、ユーザが、動作関連データよりも身体関連データの方がアップロードを許容することに抵抗があるものと見做し、動作関連データよりも身体関連データの方が、割引率が高いものとする。ただし、動作関連データと身体関連データとの双方のアップロードが許容された場合、最も割引率が高いものとする。また、アップロード回数は、センシングデータをアップロードする回数である。アップロード回数が多いほど、割引率が高いことが好適である。第1割引情報送信部104の機能は、例えば、プロセッサ11と通信インターフェース13とが協働することにより実現される。
また、割引額算出部102は、センシングデータとともにユーザ情報がデータ収集サーバ300にアップロードされなかった場合、割引額として第1割引額を算出する。一方、割引額算出部102は、センシングデータとともにユーザ情報がデータ収集サーバ300にアップロードされた場合、割引額として第1割引額よりも高い第2割引額を算出する。ユーザ情報は、ユーザに関する情報であり、例えば、ユーザの属性を示す情報である。ユーザ情報は、例えば、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザのコンテンツデータを用いたゲームのプレイ年数である。
センシングデータにユーザ情報が付加されている場合、センシングデータの利用時に便利なことが多い。例えば、ユーザ情報により、どのようなユーザがアップロードしたセンシングデータであるのかが判別可能である方が、センシングデータを分析する場合、分析精度が高いことが期待できる。そこで、ユーザ情報のアップロードが促進されるように、ユーザ情報がアップロードされたときの割引率が高いことが好適である。
第2割引情報送信部105は、第2割引情報を、ユーザが操作する端末装置400に送信する。第2割引情報は、ユーザ情報の種別と量とのうちの少なくとも一方と、割引額又はダウンロード料金に対する割引率との対応関係を示す情報である。第2割引情報は、ユーザ情報のアップロードによりどの程度の割引が期待できるのかを示す情報である。端末装置400が第2割引情報に基づく情報をユーザに提示することにより、ユーザ情報のアップロードを促進する効果が期待できる。第2割引情報は、割引額算出部102による割引のルールを示す情報とも言える。
図8を参照して、第2割引情報について説明する。第2割引情報は、例えば、ユーザ情報種別と割引額(円)との対応関係を示す情報である。ユーザ情報種別は、アップロードされるユーザ情報の種別、又は、アップロードされるユーザ情報の種別の組み合わせである。本実施形態では、ユーザ情報種別は、基本ユーザ情報と詳細ユーザ情報とに大別される。ユーザ情報種別は、基本ユーザ情報のみ、詳細ユーザ情報のみ、全ユーザ情報のいずれかである。基本ユーザ情報は、ユーザに関する基本的な情報である。詳細ユーザ情報は、ユーザに関する詳細な情報である。
本実施形態では、ユーザが、基本ユーザ情報よりも詳細ユーザ情報の方がアップロードすることに抵抗があるものと見做し、基本ユーザ情報よりも詳細ユーザ情報の方が、割引額が大きいものとする。ただし、基本ユーザ情報と詳細ユーザ情報との双方がアップロードされた場合、最も割引額が大きいものとする。第2割引情報送信部105の機能は、例えば、プロセッサ11と通信インターフェース13とが協働することにより実現される。
評価情報生成部106は、データ収集サーバ300にアップロードされたセンシングデータに基づいて、評価情報を生成する。評価情報は、ユーザの動作とユーザの身体状態とのうちの少なくとも一方に対する評価を示す情報である。例えば、評価情報生成部106は、ユーザの動作を示すセンシングデータがアップロードされた場合、ユーザの動作に対する評価を示す評価情報を生成する。具体的には、例えば、評価情報生成部106は、ユーザの身体の各部に設けられた加速度センサが生成したセンシングデータがアップロードされた場合、ユーザの動作と理想的な動作との類似度を示す評価情報を生成する。評価情報生成部106の機能は、例えば、プロセッサ11の機能により実現される。
評価情報送信部107は、評価情報生成部106により生成された評価情報を、ユーザが操作する端末装置400に送信する。なお、端末装置400が評価情報に基づく情報を表示することにより、ユーザは、自分の動きの評価を知ることができる。評価情報送信部107の機能は、例えば、プロセッサ11と通信インターフェース13とが協働することにより実現される。
次に、図9を参照して、課金サーバ100が実行するアップロード促進処理について説明する。アップロード促進処理は、主に、ダウンロード料金の割引と評価情報の提供とにより、センシングデータのアップロードの促進を図る処理である。
まず、プロセッサ11は、割引情報の送信要求があるか否かを判別する(ステップS101)。割引情報は、ダウンロード料金の割引に関する情報である。割引情報は、例えば、第1割引情報と第2割引情報とを含む。割引情報の送信要求は、例えば、端末装置400が備えるタッチスクリーン43に対して、割引情報を用いた設定画面の表示を要求する操作がなされた場合、端末装置400から課金サーバ100に送信される。プロセッサ11は、通信インターフェース13にこの送信要求が受信されたか否かを判別する。
プロセッサ11は、割引情報の送信要求があると判別すると(ステップS101:YES)、第1割引情報を送信する(ステップS102)。例えば、プロセッサ11は、通信インターフェース13を制御して、ハードディスク12に記憶された第1割引情報を端末装置400に送信する。プロセッサ11は、ステップS102の処理を完了すると、第2割引情報を送信する(ステップS103)。例えば、プロセッサ11は、通信インターフェース13を制御して、ハードディスク12に記憶された第2割引情報を端末装置400に送信する。
なお、端末装置400は、課金サーバ100から第1割引情報と第2割引情報とを受信すると、第1割引情報と第2割引情報とに基づく設定画面を表示する。以下、図11を参照して、端末装置400が表示する設定画面810について説明する。設定画面810は、センシングデータのアップロード設定とユーザ情報のアップロード設定とを実行するための画面である。
まず、設定画面810は、アップロードするセンシングデータの種別の設定を受け付ける。具体的には、設定画面810は、動作関連データをアップロードするか否かの設定と、身体関連データをアップロードするか否かの設定とを受け付ける。また、設定画面810は、基本ユーザ情報をアップロードするか否かの設定を受け付ける。設定画面810は、基本ユーザ情報の入力を受け付ける。また、設定画面810は、詳細ユーザ情報をアップロードするか否かの設定を受け付ける。設定画面810は、詳細ユーザ情報の入力を受け付ける。
また、設定画面810は、割引額情報を提示する。割引額情報は、現在のアップロードの設定における割引額の推定値を示す情報である。割引額の推定値は、例えば、第1割引情報と、第2割引情報と、動作関連データの現在のアップロード設定、身体関連データの現在のアップロード設定、基本ユーザ情報の現在のアップロード設定、詳細ユーザ情報の現在のアップロード設定などにより算出される。なお、割引額の推定値は、更に、ダウンロード実績又はダウンロード料金が考慮されて算出されてもよい。ユーザは、割引額情報を参照して、アップロードするデータ又は情報を選択することができる。
設定画面810で設定された情報である設定情報は、フラッシュメモリ42に記憶される。また、端末装置400は、課金サーバ100とデータ収集サーバ300とに設定情報を送信する。課金サーバ100は、設定情報をハードディスク12に記憶する。データ収集サーバ300は、設定情報を記憶装置に記憶する。
プロセッサ11は、割引情報の送信要求がないと判別した場合(ステップS101:NO)、又は、ステップS103の処理を完了した場合、センシングデータのアップロードがあるか否かを判別する(ステップS104)。例えば、プロセッサ11は、通信インターフェース13を介して、データ収集サーバ300にセンシングデータがアップロードされたか否かをデータ収集サーバ300に問い合わせる。一方、データ収集サーバ300は、アップロードされたセンシングデータがあるか否かを課金サーバ100に返信する。
なお、センシングデータのアップロードは、基本的に、コンテンツデータのダウンロードが実行された後に実行される。つまり、端末装置400がコンテンツ提供サーバ200にコンテンツデータのダウンロードを要求すると、コンテンツ提供サーバ200は端末装置400にコンテンツデータを送信する。端末装置400は、受信したコンテンツデータに基づいて、制御装置510を介して動作装置520の動作を制御する。
また、端末装置400は、動作装置520の動作中に、制御装置510を介してセンサ530からセンシングデータを収集する。そして、動作装置520の動作が完了すると、端末装置400は、フラッシュメモリ42に記憶された設定情報に基づいて、センシングデータをデータ収集サーバ300に送信する。つまり、端末装置400は、設定情報によりアップロードが許可されているセンシングデータをアップロードする。
プロセッサ11は、センシングデータのアップロードがあると判別すると(ステップS104:YES)、評価情報を生成する(ステップS105)。例えば、プロセッサ11は、通信インターフェース13を介してデータ収集サーバ300から受信したセンシングデータと、ハードディスク12に記憶されたモデルデータとに基づいて、評価情報を生成する。モデルデータは、例えば、ユーザが理想的な動作をしたときに収集されることが期待される理想的なセンシングデータである。
プロセッサ11は、ステップS105の処理を完了すると、評価情報を送信する(ステップS106)。例えば、プロセッサ11は、通信インターフェース13を介して端末装置400に評価情報を送信する。一方、端末装置400は、受信した評価情報に基づいて、評価提示画面を表示する。
図12を参照して、端末装置400が表示する評価提示画面820について説明する。評価提示画面820は、アップロードされたセンシングデータに基づく評価を提示する画面である。ここでは、ユーザの動作を示すセンシングデータがアップロードされ、評価提示画面820には、ユーザの動作の評価が提示されるものとする。
評価提示画面820は、例えば、総合評価と、ランキングと、動作タイミングの評価と、動作量の評価と、手の動きの評価と、足の動きの評価と、胴体の動きの評価とを提示する。総合評価は、例えば、ユーザの身体全体の動きが、どの程度、理想的な動きに近いのかを示す指標である。ランキングは、例えば、同一条件でセンシングデータをアップロードした人を理想的な動きに近い順に並べた場合におけるユーザの順位である。
動作タイミングの評価は、例えば、ユーザが動くタイミングが、どの程度、理想的なタイミングに近いのかを示す指標である。動作量の評価は、例えば、ユーザの動作量が、どの程度、理想的な動作量に近いのかを示す指標である。手の動きの評価は、例えば、ユーザの手の動きが、どの程度、理想的な手の動きに近いのかを示す指標である。足の動きの評価は、例えば、ユーザの足の動きが、どの程度、理想的な足の動きに近いのかを示す指標である。胴体の動きの評価は、例えば、ユーザの胴体の動きが、どの程度、理想的な胴体の動きに近いのかを示す指標である。
プロセッサ11は、センシングデータのアップロードがないと判別した場合(ステップS104:NO)、又は、ステップS106の処理を完了した場合、課金額算出要求があるか否かを判別する(ステップS107)。例えば、プロセッサ11は、現在時刻が課金額の算出時刻であると判別する場合、課金額算出要求があると判別する。課金額の算出時刻は、例えば、課金額の算定期間の末尾の時刻であり、例えば、月の最後の日の24時である。プロセッサ11は、課金額算出要求がないと判別すると(ステップS107:NO)、ステップS101に処理を戻す。
一方、プロセッサ11は、課金額算出要求があると判別すると(ステップS107:YES)、課金額算出処理を実行する(ステップS108)。以下、図10を参照して、課金額算出処理について詳細に説明する。
まず、プロセッサ11は、ダウンロード実績情報を取得する(ステップS201)。例えば、プロセッサ11は、通信インターフェース13を介して、コンテンツ提供サーバ200から一ヶ月分のダウンロード実績情報を取得する。プロセッサ11は、ステップS201の処理を完了すると、ダウンロード料金を算出する(ステップS202)。例えば、プロセッサ11は、ハードディスク12に記憶された契約情報とコンテンツ提供サーバ200から取得したダウンロード実績情報とに基づいて、ダウンロード料金を算出する。
プロセッサ11は、ステップS202の処理を完了すると、アップロード実績情報を取得する(ステップS203)。例えば、プロセッサ11は、通信インターフェース13を介して、データ収集サーバ300から一ヶ月分のアップロード実績情報を取得する。プロセッサ11は、ステップS203の処理を完了すると、ユーザ情報のアップロード状況を特定する(ステップS204)。例えば、プロセッサ11は、設定画面810で設定され、ハードディスク12に記憶された設定情報に基づいて、基本ユーザ情報のアップロードの有無と、詳細ユーザ情報のアップロードの有無とを特定する。
プロセッサ11は、ステップS204の処理を完了すると、割引額を算出する(ステップS205)。例えば、プロセッサ11は、アップロード実績情報と、基本ユーザ情報のアップロードの有無と、詳細ユーザ情報のアップロードの有無とに基づいて、割引額を算出する。なお、プロセッサ11は、第1割引情報又は第2割引情報により割引率が示されている場合、割引率とダウンロード料金との積を割引額として算出する。
プロセッサ11は、ステップS205の処理を完了すると、課金額を算出する(ステップS206)。例えば、プロセッサ11は、ステップS202で算出したダウンロード料金からステップS205で算出した割引額を減じた金額を課金額として算出する。プロセッサ11は、ステップS206の処理を完了すると、課金額算出処理を完了する。
プロセッサ11は、ステップS108の処理を完了すると、課金額情報を送信する(ステップS109)。例えば、プロセッサ11は、ステップS108の処理で算出された課金額を示す情報である課金額情報を、通信インターフェース13を介して、端末装置400に送信する。プロセッサ11は、ステップS109の処理を完了すると、ステップS101に処理を戻す。
本実施形態では、コンテンツデータのダウンロードに対するダウンロード料金から、センシングデータのアップロード実績に応じた割引額を減じた金額が、課金額として算出される。従って、本実施形態によれば、センシングデータのアップロードの促進が期待できる。
なお、本実施形態のように、動作装置520とセンサ530との双方が被服600に取り付けられている場合、コンテンツデータのダウンロードとセンシングデータのアップロードとの双方が実現されやすい。つまり、この場合、コンテンツデータのダウンロードとセンシングデータのアップロードとの双方を、簡単な構成で、且つ、ほぼ同時に実行可能である。従って、センシングデータのアップロードのための手間やリソースが少なくて済むため、センシングデータのアップロードの促進が期待できる。
また、本実施形態では、センシングデータのアップロードによる割引額又は割引率を示す第1割引情報が端末装置400に送信される。従って、本実施形態によれば、センシングデータのアップロードにより得られる利益の提示により、センシングデータのアップロードの更なる促進が期待できる。
また、本実施形態では、センシングデータとともにユーザ情報がアップロードされた場合、割引額が高く算出される。従って、本実施形態によれば、ユーザ情報のアップロードの促進が期待でき、センシングデータの有効利用が期待できる。
また、本実施形態では、ユーザ情報のアップロードによる割引額又は割引率を示す第2割引情報が端末装置400に送信される。従って、本実施形態によれば、ユーザ情報のアップロードにより得られる利益の提示により、ユーザ情報のアップロードの更なる促進が期待でき、センシングデータの有効利用が更に期待できる。
また、本実施形態では、センシングデータに基づいて生成された評価情報が、端末装置400に提供される。従って、本実施形態によれば、センシングデータのアップロードの更なる促進が期待できる。
(実施形態2)
実施形態1では、1つのアカウントが一人のユーザにより使用される例について説明した。1つのアカウントが複数のユーザにより共用されてもよい。また、実施形態1では、動作装置520とセンサ530とが1つの被服600に取り付けられる例について説明した。動作装置520とセンサ530とが、それぞれ、別の被服600に取り付けられてもよい。また、実施形態1では、センシングデータに基づいて評価情報が生成される例について説明した。センシングデータに基づいてアドバイス情報が生成されてもよい。以下、本実施形態について説明する。なお、実施形態1と実施形態2とにおいて同一又は類似する構成又は機能については、適宜、説明を省略する。
本実施形態では、図13に示すように、端末装置400Aを操作するユーザ900Aと、端末装置400Bを操作するユーザ900Bとが、1つのアカウントを利用して、コンテンツデータのダウンロードとセンシングデータのアップロードとを実行する。なお、ユーザ900Aが端末装置400Bを操作してもよいし、ユーザ900Bが端末装置400Aを操作してもよい。端末装置400Aと端末装置400Bとは、基本的に、端末装置400と同様の構成及び機能を有する。端末装置400Aと端末装置400Bとを、適宜、端末装置400という。課金サーバ100が算出する課金額は、ユーザ900Aとユーザ900Bとにより共用される1つのアカウントに対する課金額である。
また、ダウンロード料金が従量制又は定額従量制である場合、ダウンロード料金は、ユーザ900Aによるコンテンツデータのダウンロード実績とユーザ900Bによるコンテンツデータのダウンロード実績との双方に基づいて算出される。また、ダウンロード料金に対する割引額は、ユーザ900Aによるセンシングデータのアップロード実績とユーザ900Bによるセンシングデータのアップロード実績との双方に基づいて算出される。また、ダウンロード料金に対する割引額は、ユーザ900Aによるユーザ情報のアップロードの有無とユーザ900Bによるユーザ情報のアップロードの有無との双方に基づいて算出される。
また、本実施形態では、図13に示すように、ユーザ900Aとユーザ900Bとは、被服600Aと被服600Bと被服600Cとを、自由に着用する。被服600Aは、基本的に、被服600と同様の構成である。つまり、被服600Aには、制御装置510と複数の動作装置520と複数のセンサ530とが取り付けられる。被服600Bは、複数のセンサ530が取り付けられない点を除き、基本的に、被服600と同様の構成である。つまり、被服600Bには、制御装置510と複数の動作装置520とが取り付けられる。
被服600Cは、複数の動作装置520が取り付けられない点を除き、基本的に、被服600と同様の構成である。つまり、被服600Bには、制御装置510と複数のセンサ530とが取り付けられる。被服600Aと被服600Bと被服600Cとを、適宜、被服600という。なお、被服600Aが第1被服である場合、被服600Cが第2被服である。被服600Bが第1被服である場合、被服600Aと被服600Cとは第2被服である。
端末装置400Aと端末装置400Bとは、被服600Aが備える制御装置510と通信してもよいし、被服600Bが備える制御装置510と通信してもよいし、被服600Cが備える制御装置510と通信してもよい。ここで、コンテンツ提供サーバ200からダウンロードされたコンテンツデータに基づいて、被服600Aが備える動作装置520の動作、又は、被服600Bが備える動作装置520の動作が制御される。また、被服600Aが備えるセンサ530から取得されたセンシングデータ、又は、被服600Cが備えるセンサ530から取得されたセンシングデータが、データ収集サーバ300にアップロードされる。
ここで、同一のアカウントを利用する場合、コンテンツデータのダウンロード先と、センシングデータの取得元と、使用される端末装置400と、ユーザとは、いずれであっても構わない。例えば、ユーザ900Aが被服600Bを着用したときにダウンロードされたコンテンツデータに対するダウンロード料金から、ユーザ900Bが被服600Cを着用したときにアップロードされたセンシングデータのアップロード実績に応じた割引額を減じた金額が、アカウントに対する課金額として算出されてもよい。
次に、図14を参照して、課金システム1100の機能について説明する。なお、課金システム1100は、実質的に、課金サーバ100である。図14に示すように、課金システム1100は、機能的には、ダウンロード料金算出部101と、割引額算出部102と、課金額算出部103と、第1割引情報送信部104と、第2割引情報送信部105と、アドバイス情報生成部108と、アドバイス情報送信部109とを備える。
つまり、課金システム1100は、機能的には、評価情報生成部106と評価情報送信部107とに代えて、アドバイス情報生成部108とアドバイス情報送信部109とを備える点を除き、課金システム1000と同様である。アドバイス情報生成手段は、例えば、アドバイス情報生成部108に対応する。アドバイス情報送信手段は、例えば、アドバイス情報送信部109に対応する。
アドバイス情報生成部108は、データ収集サーバ300にアップロードされたセンシングデータに基づいて、アドバイス情報を生成する。アドバイス情報は、ユーザの動作とユーザの身体状態とのうちの少なくとも一方に対するアドバイスを示す情報である。例えば、ユーザの健康状態を示すセンシングデータがアップロードされた場合、アドバイス情報生成部108は、ユーザの健康状態を改善するためのアドバイスを示すアドバイス情報を生成する。ユーザの健康状態を示すセンシングデータは、例えば、脈拍センサ、発汗センサなどのセンサ530から収集されるセンシングデータである。アドバイス情報生成部108の機能は、例えば、プロセッサ11の機能により実現される。
アドバイス情報送信部109は、アドバイス情報生成部108により生成されたアドバイス情報を、ユーザが操作する端末装置400に送信する。一方、端末装置400は、受信したアドバイス情報に基づいて、例えば、図15に示すアドバイス提示画面830を表示する。
アドバイス提示画面830は、ユーザAに対して運動することをアドバイスし、ユーザBに対して医師に相談することをアドバイスする画面である。ユーザAとユーザBとは、アドバイス提示画面830により提示されたアドバイスに従って行動することが可能である。つまり、ユーザAとユーザBとは、アドバイスを受けるために、積極的に、センシングデータをアップロードする可能性がある。なお、ユーザAは、ユーザ900Aに対応し、ユーザBは、ユーザ900Bに対応する。このようなアドバイス提示画面830が表示されることは、例えば、以下のことを意味する。
例えば、ユーザAは、動作装置520として加速度センサと脈拍センサとを備える被服600を着用した状態で運動する。そして、ユーザAの運動中に、加速度センサから収集されたセンシングデータである第1センシングデータと、脈拍センサから収集されたセンシングデータである第2センシングデータとがアップロードされる。ここで、アドバイス情報生成部108は、第1センシングデータに基づいて、ユーザAが運動中であると判別する。また、アドバイス情報生成部108は、第2センシングデータに基づいて、ユーザAの脈拍が平均値よりも高いと判別する。ここで、アドバイス情報生成部108は、ユーザAは、運動時における脈拍が高いと判別する。そして、アドバイス情報生成部108は、運動時の脈拍を下げるために日常的に運動することをアドバイスするアドバイス情報を生成する。
なお、端末装置400は、ユーザがアカウントにログインするときに、ユーザを識別するためのユーザ識別情報をユーザから受け付け、ユーザ識別情報をコンテンツ提供サーバ200又はデータ収集サーバ300に送信することが好適である。かかる構成によれば、コンテンツ提供サーバ200は、コンテンツデータをダウンロードするユーザを特定可能であり、データ収集サーバ300は、センシングデータをアップロードするユーザを特定可能である。
このように、アカウントは、複数のユーザにより利用されてもよい。ここで、ダウンロード料金算出部101は、複数のユーザによるコンテンツデータのダウンロードに対するダウンロード料金を算出する。また、割引額算出部102は、複数のユーザによるセンシングデータのアップロード実績に基づいて、ダウンロード料金に対する割引額を算出する。
また、本実施形態では、センシングデータに基づいて生成されたアドバイス情報が、端末装置400に提供される。従って、本実施形態によれば、センシングデータのアップロードの更なる促進が期待できる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
本発明において、上記実施形態において説明した構成、機能、動作のどの部分を採用するのかは任意である。また、本発明において、上述した構成、機能、動作のほか、更なる構成、機能、動作が採用されてもよい。また、上述した実施形態は、適宜、自由に組み合わせることができる。また、上述した実施形態で説明した構成要素の個数は、適宜、調整することができる。また、本発明において採用可能な素材、サイズ、電気的特性などが、上記実施形態において示したものに限定されないことは勿論である。
実施形態1では、課金システム1000により実現される全ての機能が、実質的に、課金サーバ100により実現される例について説明した。課金システム1000により実現される一部の機能が、課金サーバ100以外の装置により実現されてもよい。例えば、第1割引情報送信部104と第2割引情報送信部105と評価情報生成部106と評価情報送信部107とのうちの少なくとも1つが、コンテンツ提供サーバ200又はデータ収集サーバ300により実現されてもよい。
実施形態1では、繊維構造体610が備える導電層611及び導電層612が、メッシュ状の開孔を有する例について説明した。導電層611及び導電層612がメッシュ状の開孔を有していなくてもよい。また、実施形態1では、繊維構造体610が、導電層611及び導電層612の2つの導体層を備える例について説明した。繊維構造体610が、3つ以上の導体層を備えていてもよい。
実施形態1では、制御装置510と動作装置520とセンサ530とが、2つの導体層を用いたI2C通信により通信する例について説明した。制御装置510と動作装置520とセンサ530とが、他の有線通信により通信してもよい。また、繊維構造体610が導体層を備えず、制御装置510と動作装置520とセンサ530とが、無線通信により通信してもよい。
実施形態1では、センシングデータを、動作関連データと身体関連データとに分類する手法について説明した。センシングデータを分類する手法は、この例に限定されないことは勿論である。例えば、センシングデータは、センサの種別毎に分類されてもよい。例えば、センシングデータは、加速度センサにより検出されたセンシングデータ、ジャイロセンサにより検出されたセンシングデータ、温度センサにより検出されたセンシングデータというように、細かく分類されてもよい。
実施形態1では、ユーザ情報を、基本ユーザ情報と詳細ユーザ情報とに分類する手法について説明した。ユーザ情報を分類する手法は、この例に限定されないことは勿論である。例えば、ユーザ情報は、性別、年齢、在住地域、コンテンツデータを利用したゲームのプレイ年数、平均プレイ時間のように、詳細に分類されてもよい。
本発明に係る課金サーバ100、端末装置400の動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータや情報端末装置に適用することで、当該パーソナルコンピュータ等を本発明に係る課金サーバ100、端末装置400として機能させることも可能である。また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD-ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネットなどの通信ネットワークを介して配布してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。