JP7211649B1 - 自動診断システム、自動診断プログラムおよび自動診断方法 - Google Patents

自動診断システム、自動診断プログラムおよび自動診断方法 Download PDF

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Abstract

Figure 0007211649000001
【課題】健康診断の結果に基づいて病名の自動診断が可能な自動診断システムの提供。
【解決手段】生活習慣病の各病名と、生活習慣病の各病名に対応する検査データの判断条件とを関連付けて記憶する診断マスタ記憶手段110と、追加検査オーダの各追加項目と、追加検査オーダの各追加項目が必要な検査データの判断条件とを関連付けて記憶する追加検査オーダマスタ記憶手段111と、採血された血液を検査して得られた血液検査データを含む健康診断の検査データを取得する検査データ取得手段113と、取得した検査データを追加検査オーダマスタ記憶手段111に記憶された検査データの判断条件と比較して必要な追加検査オーダの追加項目を取得し、出力する追加検査オーダ出力手段114と、取得した検査データを診断マスタ記憶手段110に記憶された検査データの判断条件と比較して生活習慣病の病名を取得し、出力する病名出力手段115とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、病名の自動診断を行う自動診断システム、自動診断プログラムおよび自動診断方法に関する。
本出願人は、特許文献1に記載の健康診断システムを開発している。この健康診断システムは、血液検査装置に接続される血液検査コンピュータと、検査測定装置に接続される検査測定コンピュータと、診断データを入力する診断コンピュータと、血液検査の基準範囲データを格納する比較データファイルと血液検査データ、検査測定データおよび診断データを格納する検査データファイルを記憶する記憶手段を備え、さらに、血液検査データに異常値データが含まれている場合に、血液検査コンピュータに追加する検査項目を識別情報に関連づけて送信する再検査処理手段を備えているので、血液検査コンピュータが、検査後の血液を廃棄する前に検査を行うことができ、健康診断の結果を迅速に集計することができるというものである。
この健康診断システムでは、医師が、血液検査データおよび検査測定データを診断コンピュータの画面上で確認する。このとき、健診サーバまたは診断コンピュータで、血液検査データおよび検査測定データが正常範囲内に含まれていない場合には、警告情報が付加、例えば、画面上に映し出したデータのうちの異常値が正常値とは異なる色で表示されるので、医師が異常の有無を容易に判断することができる。医師は、血液検査データおよび検査測定データのチェックを行い、受診者の診察を行って、診断コンピュータに所見(診断データ)を入力する。
特許第4169686号公報
上記健康診断システムでは、血液検査データおよび検査測定データの異常値に基づいて医師が診断コンピュータに所見を入力しているが、あくまで各異常値に基づく疑いや注意事項のみであり、病名までの診断には至っていない。
そこで、本発明においては、健康診断の結果に基づいて病名の自動診断が可能な自動診断システム、自動診断プログラムおよび自動診断方法を提供することを目的とする。
本発明の自動診断システムは、生活習慣病の各病名と、生活習慣病の各病名に対応する検査データの判断条件とを関連付けて記憶する診断マスタ記憶手段と、追加検査オーダの各追加項目と、追加検査オーダの各追加項目が必要な検査データの判断条件とを関連付けて記憶する追加検査オーダマスタ記憶手段と、採血された血液を検査して得られた血液検査データを含む健康診断の検査データを取得する検査データ取得手段と、検査データ取得手段により取得した検査データを追加検査オーダマスタ記憶手段に記憶された検査データの判断条件と比較して必要な追加検査オーダの追加項目を取得し、出力する追加検査オーダ出力手段と、検査データ取得手段により取得した検査データを診断マスタ記憶手段に記憶された検査データの判断条件と比較して生活習慣病の病名を取得し、出力する病名出力手段とを含むものである。
本発明の自動診断システムによれば、採血された血液を検査して得られた血液検査データを含む健康診断の検査データに基づいて生活習慣病の病名を取得するにあたって、追加検査が必要な場合には血液検査データを含む検査データに基づいて必要な追加検査オーダの追加項目が出力され、この出力された追加検査オーダに基づいて得られた検査データを含む検査データにより生活習慣病の病名が取得され、出力される。
また、本発明の自動診断システムは、生活習慣病の各病名に対応する生活習慣指導内容を記憶する保健指導マスタ記憶手段と、病名出力手段により出力された生活習慣病の病名に対応する生活習慣指導内容を保健指導マスタ記憶手段から取得して出力する生活習慣指導出力手段とを含むものであることが望ましい。これにより、出力された生活習慣病の病名に基づく生活習慣指導内容が出力される。
本発明の自動診断プログラムは、コンピュータを、生活習慣病の各病名と、生活習慣病の各病名に対応する検査データの判断条件とを関連付けて記憶する診断マスタ記憶手段、追加検査オーダの各追加項目と、追加検査オーダの各追加項目が必要な検査データの判断条件とを関連付けて記憶する追加検査オーダマスタ記憶手段、採血された血液を検査して得られた血液検査データを含む健康診断の検査データを取得する検査データ取得手段、検査データ取得手段により取得した検査データを追加検査オーダマスタ記憶手段に記憶された検査データの判断条件と比較して必要な追加検査オーダの追加項目を取得し、出力する追加検査オーダ出力手段、検査データ取得手段により取得した検査データを診断マスタ記憶手段に記憶された検査データの判断条件と比較して生活習慣病の病名を取得し、出力する病名出力手段として機能させるためのものである。本発明の自動診断プログラムを実行したコンピュータによれば、上記本発明の自動診断システムと同様の作用、効果を奏することができる。
本発明の自動診断方法は、生活習慣病の各病名と、生活習慣病の各病名に対応する検査データの判断条件とを関連付けて記憶する診断マスタ記憶手段と、追加検査オーダの各追加項目と、追加検査オーダの各追加項目が必要な検査データの判断条件とを関連付けて記憶する追加検査オーダマスタ記憶手段とを有するコンピュータが、採血された血液を検査して得られた血液検査データを含む健康診断の検査データを取得するステップ、コンピュータが、取得した検査データを追加検査オーダマスタ記憶手段に記憶された検査データの判断条件と比較して必要な追加検査オーダの追加項目を取得し、出力するステップ、コンピュータが、取得した検査データを診断マスタ記憶手段に記憶された検査データの判断条件と比較して生活習慣病の病名を取得し、出力するステップを含むことを特徴とする。本発明の自動診断方法によれば、上記本発明の自動診断システムと同様の作用効果を奏することができる。
(1)生活習慣病の各病名と、生活習慣病の各病名に対応する検査データの判断条件とを関連付けて記憶する診断マスタ記憶手段と、追加検査オーダの各追加項目と、追加検査オーダの各追加項目が必要な検査データの判断条件とを関連付けて記憶する追加検査オーダマスタ記憶手段とを有し、採血された血液を検査して得られた血液検査データを含む健康診断の検査データを取得し、取得した検査データを追加検査オーダマスタ記憶手段に記憶された検査データの判断条件と比較して必要な追加検査オーダの追加項目を取得し、出力し、取得した検査データを診断マスタ記憶手段に記憶された検査データの判断条件と比較して生活習慣病の病名を取得し、出力する構成により、健康診断の結果に基づいて病名の自動診断が可能となる。
(2)生活習慣病の各病名に対応する生活習慣指導内容を記憶する保健指導マスタ記憶手段を有し、出力された生活習慣病の病名に対応する生活習慣指導内容を保健指導マスタ記憶手段から取得して出力する構成により、健康診断の結果に基づく病名の自動診断に加えて自動生活習慣指導が可能となる。
本発明の実施の形態における自動診断システムのブロック図である。 病名診断マスタのメンテナンス画面の例を示す図である。 追加オーダマスタのメンテナンス画面の例を示す図である。 保健指導マスタの登録例を示す図である。 本実施形態における自動診断システムによる自動診断手順を示すフロー図である。 病名診断マスタの設定例を示す図である。 追加オーダマスタの設定例を示す図である。 本発明の実施の形態における健康診断システムの接続状態を示す概略構成図である。 同健康診断システムを設置した健康診断設備の平面図である。 同健康診断システムのデータのやりとりを表した説明図である。 同健康診断システムを1台の車両に設けた状態を示す平面図である。
図1は本発明の実施の形態における自動診断システムのブロック図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態における自動診断システム100は、病名ごとの判断条件等が設定される病名診断マスタを記憶する診断マスタ記憶手段110と、追加検査の判断条件や追加項目等が設定される追加オーダマスタを記憶する追加検査オーダマスタ記憶手段111と、病名ごとの保健指導内容等が設定される保健指導マスタを記憶する保健指導マスタ記憶手段112とを有する。
病名診断マスタには、生活習慣病の各病名と、生活習慣病の各病名に対応する検査データの判断条件とが関連付けられる。図2は病名診断マスタのメンテナンス画面の例を示している。図2に示すように、病名診断マスタには、病名診断コード(CD)、病名、保健指導や追加条件等が登録される。病名は、生活習慣病の名称か、病名コードにより指定される。病名コードにより指定される場合、別途、病名マスタにより病名コードと各病名とが関連付けられる。
保健指導は、生活習慣病の各病名に対応する生活習慣指導内容を表す文字列か、保健指導マスタにより生活習慣指導内容に関連付けられた保健指導コードにより指定される。保健指導は、複数設定することが可能となっている。
追加条件には、生活習慣病の各病名に対応する検査データの判断条件が指定される。データ区分1では、項目、定数、性別、年齢の中から選択指定する。データ区分1が項目の場合、データ1には検査項目(項目名)に対応する項目コードを指定する。演算子には、=、≠、<、>、≦、≧の中から選択指定する。データ2には判断条件となる数値を指定する。なお、追加条件は複数指定できるが、AND条件となる。OR条件とする場合は、別の病名診断コードで設定する。
追加オーダマスタには、追加検査オーダの各追加項目と、各追加検査オーダの各追加項目が必要な検査データの判断条件とが関連付けられる。図3は追加オーダマスタのメンテナンス画面の例を示している。図3に示すように、追加オーダマスタには、追加オーダコード(CD)、追加項目や追加条件等が登録される。追加項目は、追加検査の項目が指定される。追加項目は、複数設定することが可能となっている。
追加条件には、各追加検査オーダの各追加項目が必要な検査データの判断条件が指定される。データ区分1では、項目、性別、年齢の中から選択指定する。データ区分1が項目の場合、データ1には検査項目(項目名)に対応する項目コードを指定する。演算子には、=、≠、<、>、≦、≧の中から選択指定する。データ2には判断条件となる数値を指定する。なお、追加条件は複数指定できるが、AND条件となる。OR条件とする場合は、別の追加オーダコードで設定する。
保健指導マスタには、生活習慣病の各病名に対応する生活習慣指導内容が登録される。図4は保健指導マスタの登録例を示している。図4に示すように、保健指導マスタには、生活習慣病の各病名と、各病名に対応する生活習慣指導内容が文字列により登録される。
また、図1に示すように、本実施形態における自動診断システム100は、健康診断の検査データを取得する検査データ取得手段113と、自動診断に必要な追加検査オーダの追加項目を出力する追加検査オーダ出力手段114と、自動診断した生活習慣病の病名を出力する病名出力手段115と、自動診断した生活習慣病に対応する生活習慣指導内容を出力する生活習慣指導出力手段116とを有する。
検査データ取得手段113は、健康診断の検査データを取得する。ここで取得する検査データは、採血された血液を検査して得られた血液検査データを含むものである。血液検査データとしては、また、検査データには、血液検査データ以外にも、必要に応じて身長、体重、腹囲、年齢、血圧、生化学検査や尿検査等のデータを含めることがある。検査データの取得は、ネットワーク経由、記録媒体経由や直接入力等により行うことができる。
追加検査オーダ出力手段114は、検査データ取得手段113により取得した検査データを追加検査オーダマスタ記憶手段111の判断条件と比較して必要な追加検査オーダの追加項目を取得し、出力する。
病名出力手段115は、検査データ取得手段113により取得した検査データを診断マスタ記憶手段110に記憶された検査データの判断条件と比較して生活習慣病の病名を取得し、出力する。主な生活習慣病の病名としては、糖尿病、脳卒中、高血圧、動脈硬化、高脂血症、心筋梗塞、狭心症・不整脈、アルコール性肝障害、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胆石症、歯周病、痛風、骨粗しょう症、高尿酸血症がある。
生活習慣指導出力手段116は、病名出力手段115により出力された生活習慣病の病名に対応する生活習慣指導内容を保健指導マスタ記憶手段112から取得して出力する。
上記構成の自動診断システム100は、コンピュータを上記診断マスタ記憶手段110、追加検査オーダマスタ記憶手段111、保健指導マスタ記憶手段112、検査データ取得手段113、追加検査オーダ出力手段114、病名出力手段115および生活習慣指導出力手段116として機能させるためのプログラムにより実現される。
次に、上記構成の自動診断システム100による自動診断手順について説明する。図5は本実施形態における自動診断システム100による自動診断手順を示すフロー図である。
(検査データ取得S100)
自動診断システム100は、採血された血液を検査して得られた血液検査データを含む健康診断の検査データを取得する。
(追加検査オーダ要否判断S101)
自動診断システム100は、取得した検査データを追加検査オーダマスタ記憶手段111に記憶された検査データの判断条件と比較することにより追加検査オーダの要否を判断する。
(追加検査オーダ出力S102)
自動診断システム100は、必要な追加検査オーダの追加項目を取得し、出力する。追加検査オーダに基づく検査データが得られると、病名判断S103へ処理を移行する。
(病名判断S103)
自動診断システム100は、取得した検査データを診断マスタ記憶手段110に記憶された検査データの判断条件と比較して生活習慣病の病名を判断する。
(診断結果出力S104)
自動診断システム100は、病名判断S103により該当なしの場合、生活習慣病なしの診断結果を出力する。
(診断結果&生活習慣指導出力S105)
自動診断システム100は、病名判断S103により病名が取得された場合、取得した生活習慣病の病名を出力するとともに、その生活習慣病の病名に対応する生活習慣指導内容を出力する。
次に、本実施形態における自動診断システム100による自動診断例について説明する。図6は病名診断マスタの設定例を示し、図7は追加オーダマスタの設定例を示している。
(糖尿病診断)
<患者A>血糖=126、尿糖=(+)、HbA1c オーダなし
図6の病名診断マスタの判断条件(b)に該当し、糖尿病と診断される。
<患者B>血糖=100、尿糖=(+)、HbA1c オーダなし
図7の追加オーダマスタの判断条件(a)に該当し、追加項目HbA1cの追加検査オーダが出力される。追加検査によりHbA1c=6.0が得られた場合、図6の病名診断マスタの判断条件(a)に該当せず、生活習慣病なしと診断される。
<患者C>血糖=100、尿糖=(+)、HbA1c=7.0
図6の病名診断マスタの判断条件(a)に該当し、糖尿病と診断される。
(脂質異常症診断)
<患者A>中性脂肪=600、HDLコレステロール=20、non-HDLコレステロール オーダなし
図6の病名診断マスタの判断条件(d)に該当し、脂質異常症と診断される。
<患者B>中性脂肪=150、HDLコレステロール=20、non-HDLコレステロール オーダなし
図7の追加オーダマスタの判断条件(b)に該当し、追加項目non-HDLコレステロールの追加検査オーダが出力される。追加検査によりnon-HDLコレステロール=88が得られた場合、図6の病名診断マスタの判断条件(f)に該当せず、生活習慣病なしと診断される。
<患者C>中性脂肪=150、HDLコレステロール=20、non-HDLコレステロール=170
図6の病名診断マスタの判断条件(f)に該当し、脂質異常症と診断される。
(腎障害診断)
<患者A>男性、クレアチニン=1.6、尿蛋白=(+)、eGFR オーダなし
図7の追加オーダマスタの判断条件(d)に該当せず、追加検査オーダは出力されないが、図6の病名判断マスタの判断条件(h)に該当し、腎障害と診断される。
<患者B>男性、クレアチニン=1.1、尿蛋白=(+)、eGFR オーダなし
図7の追加オーダマスタの判断条件(d)に該当し、追加項目eGFRの追加検査オーダが出力される。追加検査によりeGFR=50.0が得られた場合、図6の病名判断マスタの判断条件(j)に該当せず、生活習慣病なしと診断される。
<患者C>男性、クレアチニン=1.1、尿蛋白=(+)、eGFR=44.0
図6の病名判断マスタの判断条件(j)に該当し、腎障害と診断される。
以上のように、本実施形態における自動診断システム100によれば、採血された血液を検査して得られた血液検査データを含む健康診断の検査データに基づいて生活習慣病の病名を取得するにあたって、追加検査が必要な場合には血液検査データを含む検査データに基づいて必要な追加検査オーダの追加項目が出力され、この出力された追加検査オーダに基づいて得られた検査データを含む検査データにより生活習慣病の病名が取得され、出力される。すなわち、この自動診断システム100によれば、健康診断の結果に基づいて病名の自動診断が可能となる。
また、本実施形態における自動診断システム100では、出力された生活習慣病の病名に基づく生活習慣指導内容も出力することが可能であり、健康診断の結果に基づく病名の自動診断に加えて自動生活習慣指導が可能となる。
なお、健康診断の検査データは、例えば以下の健康診断システム1により得ることができる。
図8に示すように、本発明の実施の形態における健康診断システム1は、採取した血液を検査し血液検査データを出力する血液検査装置の一例である全血検査装置12および生化学検査装置17に接続される血液検査コンピュータ5,8と、血液以外の部位の検査および測定を行い検査測定データを出力する検査測定装置の一例である心電図測定装置10、肺機能検査装置11、身長体重腹囲測定装置13、視力検査装置14、血圧測定装置15、尿検査装置16、聴力検査装置18およびCR(Computed radiography)装置18aに接続される検査測定コンピュータ4,6,7,9,9aと、医師による診察結果としての診断データを入力する診断データ入力手段60(図10参照。)を備えた診断コンピュータ37と、血液検査の基準範囲データを格納する比較データファイル56を記憶するとともに、血液検査データ、検査測定データおよび診断データを格納する検査データファイル57(図10参照。)を記憶する記憶手段58を備え、血液検査コンピュータ5,8、検査測定コンピュータ4,6,7,9,9aおよび診断コンピュータ37にハブ3を介してネットワーク接続されたメインサーバ2とを有している。
心電図測定装置10および肺機能検査装置11は検査測定コンピュータ4に接続されている。身長体重腹囲測定装置13、視力検査装置14および血圧測定装置15は検査測定コンピュータ6に接続されている。尿検査装置16は検査測定コンピュータ7に接続されている。聴力検査装置18は検査測定コンピュータ9に接続されている。CR装置18aは検査測定コンピュータ9aに接続されている。
全血検査装置12、尿検査装置16および生化学検査装置17には、識別情報を取得する識別情報取得手段の一例であるバーコードリーダ19,20,21がそれぞれ接続されている。心電図測定装置10、肺機能検査装置11、身長体重腹囲測定装置13、視力検査装置14、血圧測定装置15および聴力検査装置18および診断コンピュータ37には、受診者の識別番号が記録されたIDカード22を読み取り可能な識別情報取得手段としてのカードリーダ(図示せず)がそれぞれ内蔵または接続されている。検査測定コンピュータ4,6,7,9,9a、血液検査コンピュータ5,8および診断コンピュータ37は、各検査測定装置10,11,13,14,15,16,18,18a並びに各血液検査装置12,17と、バーコードリーダ19~21およびカードリーダとを介して、採取容器(図示せず)およびIDカード22から識別情報を取得することができる。
血液や尿等の検体を採取する採取容器には、バーコードリーダ19~21が読み取り可能なバーコードが記入された識別部が設けられている。このバーコードは、受診者ごとに予め割り当てられたIDを符号化したものであり、IDカード22にもこのIDに対応した識別情報が入力されている。
図9に示すように、健康診断設備23は、病院内の矩形の領域に設置されている。設置領域は、中央に受診者が通行可能な通路24を有し、通路の一端部に出入口25が設けられている。
通路24の出入口25近傍には、受付部26と待合室27が設けられ、出入口25から通路24に向かって右側の部屋は、手前側から順に、採血室28、採尿室29、検査室30、心電図室31、肺機能検査室31aおよびレントゲン室32が配置されている。また、出入口25から通路24に向かって左側の部屋は、奥側から順に、測定室33、データ集中処理室34および診察室35が配置されている。心電図室31、レントゲン室32、肺機能検査室31aおよび測定室33によって、検査測定部を構成している。
受診者は、通路24を右側通行しながら各部屋に入る。採血室28、検査測定部31,31a,32,33および診察室35は、受診者の進行方向に沿って右側に順に設けられている。すなわち、採血室28は、採血室28、検査測定部31,31a,32,33および診察室35のうち、通路24の入口に一番近い位置に配置され、診察室35は、通路24の出口に一番近い位置に配置されている。
検査室30には、血液検査コンピュータ5,8および検査測定コンピュータ7が設けられている。また、尿検査装置16、生化学検査装置17および全血検査装置12も検査室30内に設けられている。
心電図室31には、検査測定コンピュータ4および心電図測定装置10が設けられている。また、肺機能検査室31aには、肺機能検査装置11が設けられている。
レントゲン室32には、検査測定コンピュータ9aおよびCR装置18aが設けられている。
測定室33には、検査測定コンピュータ6,9が設けられている。また、身長体重腹囲測定装置13、視力検査装置14、血圧測定装置15および聴力検査装置18は、測定室33内に一列に並べて設けられている。
メインサーバ2は、データ集中処理室34に設けられている。
受付部26には、メインサーバ2に接続された受付用コンピュータ36が設けられ、受付用コンピュータ36は、メインサーバ2から検査結果ファイルを受信することができる。また、受付用コンピュータ36には、結果データを印刷する印刷手段の一例であるプリンタ(図示せず)が接続されている。
また、図10に示すように、メインサーバ2は、健康診断に関するデータを格納する検診サーバ53と、カルテの発行や費用の精算等の医療事務を処理する医事サーバ54とから構成されている。検診サーバ53および医事サーバ54は、それぞれ送受信手段(図示せず)を備えている。
検診サーバ53は、全血検査装置12および生化学検査装置17が行う各検査項目および各検査項目に対応する基準範囲データを比較データファイル56に格納する比較データ格納手段61を備えている。
血液検査コンピュータ5,8は、全血検査装置12および生化学検査装置17から検査項目ごとに血液検査データを取得する血液検査データ取得手段71と、取得した血液検査データを、バーコードリーダ20,21が取得した識別情報にそれぞれ関連づけて検診サーバ53に送信する送信手段62と、検診サーバ53から識別情報とこの識別情報に関連づけられた追加の検査項目を受信する受信手段63とを備えている。
検査測定コンピュータ4,6,7,9,9aは、それぞれに接続された検査測定装置10,11,13,14,15,16,18,18aから検査測定データを取得する検査測定データ取得手段72と、検査測定装置10,11,13,14,15,16,18,18aから検査項目ごとに取得した検査測定データを、バーコードリーダ19およびカードリーダが取得した識別情報にそれぞれ関連づけて検診サーバ53に送信する送信手段64とを備えている。
診断コンピュータ37は、診断データを入力する診断データ入力手段60の他に、入力された診断データを、カードリーダが取得した識別情報に関連づけて検診サーバ53に送信する送信手段65と、検診サーバ53から識別情報と識別情報に関連づけられた血液検査データおよび検査測定データを受信する受信手段66とを備えている。
検診サーバ53は、検査データ格納手段67と、比較手段68と、再検査処理手段69とを備えている。
検査データ格納手段67は、血液検査コンピュータ5,8から識別情報に関連づけて検査項目ごとに送信された血液検査データと、検査測定コンピュータ6から識別情報に関連づけて検査項目ごとに送信された検査測定データと、診断コンピュータ37から識別情報に関連づけて送信された診断データとを、識別情報に関連づけて検査データファイル57に格納する。
比較手段68は、血液検査コンピュータ5,8から血液検査データが送信された後に、送信された識別情報に関連づけられて検査データファイル57に格納された血液検査データと、比較データファイル56に格納された基準範囲データとを読み出して、検査項目ごとに比較し、血液検査データが対応する基準範囲データの基準範囲に含まれていないときには異常値と判定し、読み出した血液検査データに異常値データを加えて検査データファイル57に書き込む。
再検査処理手段69は、比較手段68による比較の後に、比較手段68で用いた識別情報に関連づけられた検査データファイル57の血液検査データを検索して、異常値データが含まれていない場合には、この識別情報に関連づけられた検査データファイル57を識別情報とともに診断コンピュータ37に送信する。また、血液検査データに異常値データが含まれている場合には、血液検査コンピュータ5,8に、追加する検査項目を識別情報に関連づけて送信する。
また、検診サーバ53および医事サーバ54は、精密検査処理手段70を備えている。精密検査処理手段70は、検査データファイル57に格納された診断データから再検査の指示情報を検索し、再検査の指示があり、かつ再検査の日付が検索時の日付と一致する場合には、検診サーバ53に接続された検査測定コンピュータ4,6,7,9,9aおよび医事サーバ54に接続された精密検査測定コンピュータ55のうち、再検査が必要な検査測定装置10,11,13,14,15,16,18,18aに接続されたものに、診断データに関連づけられた識別情報とともにカルテを送信する。また、再検査の指示がなく、または再検査の日付が検索時の日付と一致しない場合には、記憶手段58に記憶された検査データファイル57を取り出し、検査項目ごとの費用を計算して検査結果ファイル59を作成する。カルテの送信と検査結果ファイル59の作成は医事サーバ54が行う。
精密検査測定コンピュータ55には、例えば、血液検査装置、生化学検査装置やCT(Computed Tomography)検査装置等の精密検査測定装置が接続されている。
次に、本発明の実施の形態における健康診断システムを用いた検査方法について説明する。
(基準範囲データ入力S1)
メインサーバ2の比較データ格納手段61によって、全血検査装置12および生化学検査装置17により行われる検査の各検査項目および各検査項目に対応する基準範囲データを入力し、比較データファイル56に格納する。基準範囲データは、範囲内であれば正常値となる値を入力する。
全血検査装置12は貧血検査を行い、その検査項目は、赤血球数である。生化学検査装置17は、肝機能検査、血中脂質検査および血糖検査を行い、その検査項目は、GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)、GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)、γ-GTP(ガンマグルタミール・トランスペプチダーゼ)、ALP(アルカリホスファターゼ)である。基準範囲データは、検診サーバ53で入力することができ、また、血液検査コンピュータ5,8から入力することも可能である。
(血液検査データ取得S2)
血液検査コンピュータ5,8のバーコードリーダ20,21で、受診者の識別情報を取得するとともに、血液検査データ取得手段71で、全血検査装置12および生化学検査装置17から検査項目ごとに血液検査データを取得し、この血液検査データを、送信手段62で、取得した識別情報とともに検診サーバ53に送信する。血液検査コンピュータ5,8が検診サーバ53に血液検査データを送信する順番は規定されておらず、どちらが先にデータを送信してもよい。
(血液検査データ格納S3)
検診サーバ53で、血液検査コンピュータ5,8から血液検査データを受信し、この血液検査データを、検診サーバの検査データ格納手段67で、識別情報に関連づけて検査データファイル57に格納する。検査データファイル57は、識別情報ごとに分けて保存されている。
(比較S4)
検診サーバ53の比較手段68で、検査データファイル57に格納された血液検査データと、比較データファイル56に格納された基準範囲データとを読み出して、検査項目ごとに比較する。そして、血液検査データが基準範囲データの範囲内に含まれているか否かを判断する。
(再検査データ送信および異常値データ付加S5)
検診サーバ53の再検査処理手段69で、読み出した血液検査データが対応する基準範囲データの基準範囲に含まれていないときには異常値と判定し、読み出した血液検査データに異常値データを加えて検査データファイル57に書き込むとともに、血液検査コンピュータ5,8に、追加する検査項目を識別情報に関連づけて送信する。読み出した血液検査データが対応する基準範囲データの基準範囲に含まれているときは、検査データファイル57には変更を加えない。
追加検査項目を受診した血液検査コンピュータ5,8は、追加検査項目について全血検査装置12および生化学検査装置17を用いて測定を行う。追加検査項目としては、例えば、総蛋白、アルブミン、総ビリルビン、LDH(乳酸脱水素酵素)、アミラーゼがある。測定は、血液検査データ取得S2と同じ手順で行い、その後、血液検査データ格納S3と同じ手順で検査データファイル57に追加検査項目についての血液検査データを書き込む。
(検査測定データ取得S6)
検査測定コンピュータ4,6,7,9,9aのバーコードリーダ19および内蔵されたカードリーダで、受診者の識別情報を取得するとともに、検査測定データ取得手段72で、心電図測定装置10、肺機能検査装置11、身長体重腹囲測定装置13、視力検査装置14、血圧測定装置15、尿検査装置16、聴力検査装置18およびCR装置18aから検査項目ごとに検査測定データを取得し、この検査測定データを取得した識別情報とともに検診サーバ53に送信する。
心電図測定装置10は、心電図を測定する。心電図は、画像データとして取得される。肺機能検査装置11は、肺活量を測定し、身長体重腹囲測定装置13は、身長、体重および腹囲を測定する。視力検査装置14は視力を測定し、血圧測定装置15は血圧を測定する。尿検査装置16は、採取した尿の検査を行い、その検査項目は、尿糖、尿蛋白、尿潜血である。聴力検査装置18は聴力を測定し、CR装置18aはレントゲン写真を撮影する。レントゲン写真は、画像データとして取得される。
(検査測定データ格納S7)
検診サーバ53で、検査測定コンピュータ4,6,7,9,9aから検査測定データを受信し、この検査測定データを、検査データ格納手段67で、識別情報に関連づけて検査データファイル57に格納する。血液検査データと検査測定データはどちらを先に格納してもよい。
(検査測定データ送信S8)
検診サーバ53で、検査データファイル57から受診者の識別情報とこの識別情報に関連づけられた血液検査データおよび検査測定データを読み出して、診断コンピュータ37に送信する。検診サーバ53は、血液検査データおよび検査測定データの各項目について異常がない場合は、自動的に所見を入力することができる。
検査データファイル57に血液検査データおよび検査測定データのうちの一方が含まれていない場合は、送信されない。また、血液検査データに異常値が含まれている場合に、追加検査項目のデータが含まれていない場合は、この追加検査項目が書き込まれるまで送信しないようにしてもよい。また、診断コンピュータ37から識別番号のデータを送信し、検診サーバ53でこの識別番号のデータを受信したときに、このステップ(S8)を開始するようにしてもよい。
(診断データ送信S9)
診断コンピュータ37に内蔵されたカードリーダで、受診者の識別情報を取得し、診断データ入力手段73により入力された診断データを、取得した識別情報とともに検診サーバ53に送信する。診断データは、医師により入力される。
(診断データ格納S10)
検診サーバ53で、診断コンピュータ37から診断データを受信し、この診断データを、検査データ格納手段67で、識別情報に関連づけて検査データファイル57に格納する。この診断データには、再検査の必要性がある場合には、再検査の指示と、その日付が、再検査指示情報として含まれている。
(再検査検索S11)
検診サーバ53で、検査データファイルに格納された診断データから再検査の指示情報を検索する。
(再検査指示S12)
検索した診断データ中に再検査の指示があり、かつ再検査の日付が検索時の日付と一致する場合には、医事サーバ54に再検査指示情報を伝達し、医事サーバ54に接続された精密検査測定コンピュータ55に、診断データに関連づけられた識別情報とともにカルテを送信する。このカルテには、検査測定項目が含まれている。
(検査結果ファイル作成S13)
再検査の指示がなく、または再検査の日付が検索時の日付と一致しない場合には、医事サーバ54に検査結果ファイル作成指示情報を伝達する。医事サーバ54は、記憶手段58に記憶された検査データファイル57を取り出し、検査項目ごとの費用を計算して検査結果ファイル59を作成する。すなわち、検査結果ファイル59には、検査データと検査費用が含まれている。
作成された検査結果ファイル59は、受付用コンピュータ36に送信され、受付用コンピュータ36は、この検査結果ファイル59を印刷する。
このようにして検査が行われる。
次に、健康診断システム1を用いた健康診断設備の使用手順について説明する。
健康診断の受診者は、予め必要事項を健康診断システム1が設置された病院に連絡する。検診サーバ53は、受診者の氏名等の必要事項を入力すると、それぞれの受診者に識別番号を割り当てる。また、識別番号に対応したIDカード22を、受診者が受付部26に来るまでに作成しておく。また、識別番号に対応したバーコードをラベルに印刷し、血液検査用の採取容器と、尿検査用の採取容器の識別部に貼り付けておく。
健康診断を受診する受診者は、受付部26で、本人であることを確認され、IDカード22を受け取る。
受診者は、通路24に沿って進み、採血室28で血液を採取される。採取された血液は、すぐに検査室30に運ばれる。
血液の一部については、そのまま全血検査装置12で血液一般検査を行い、また、他の血液については、遠心分離機で血餅と血清とに分離してから、生化学検査装置17を用いて、血清について生化学検査を行う。
受診者は、採血の終了後に採尿室29に行く。ここでは、まず、バーコードリーダ19で検査容器のバーコードを読み取ることにより検査の準備を行う。次いで、尿に試験紙を浸し、この試験紙を尿検査装置16上に置く。尿検査装置16は、自動的に10項目に細分化された検査を行う。
受診者は、次に心電図室31に行く。心電図室31では、脱衣後に心電図の測定を行う。心電図測定装置10により測定されたデータは、解析装置を内蔵した心電計により解析される。
肺機能検査は、必要がある場合にのみ行われる。肺機能検査を行う場合は、心電図の測定の終了後に、肺機能検査室31aで肺機能検査装置11を用いて行う。
受診者は、次にレントゲン室32に行く。レントゲン室32では、CR装置18aを用いて胸部エックス線検査が行われる。心電図の測定時に脱衣済みなので、時間が短縮される。
受診者は、次に測定室33に行く。測定室33では、身長、体重、腹囲、血圧、視力、聴力の検査を、身長体重腹囲測定装置13、視力検査装置14、血圧測定装置15および聴力検査装置18を用いて行う。
受診者は、次に診察室35に行く。診察室35では、医師の診察が行われる。
血液の採取が終わってから血液検査データが検査データファイル57に書き込まれるまでは20分程度かかるが、他の検査測定データは、測定とほぼ同時に書き込まれるので、受診者が診察室35に行くまでには、医師は、血液検査データおよび検査測定データを診断コンピュータ37の画面上で確認することができる。なお、検診サーバ53または診断コンピュータ37で、血液検査データおよび検査測定データが正常範囲内に含まれていない場合には、警告情報を付加することができる。警告は、例えば、画面上に映し出したデータのうちの異常値を正常値とは異なる色で表示することができ、かかる構成によって、医師が異常の有無を容易に判断することができる。
医師は、血液検査データおよび検査測定データのチェックを行い、受診者の診察を行って、診断コンピュータ37に所見(診察データ)を入力する。
受診者は、当日に再検査を行う場合は、別の部屋で精密検査を受けてから受付に向かう。そして、受付で今後の治療等の予定を聞いて、健康診断の結果を受け取り、病院を出る。
また、再検査を別の日に行う場合や、再検査の必要がない場合は、そのまま受付に向かう。そして、健康診断の結果を受け取り、病院を出る。IDカード22はそのまま持って帰り、次回からの受診カードとして使用することができる。
IDカード22自体には、健康診断の結果や診療データ等は保存されていないので、他人がこのIDカード22から健康診断の結果等を読み取ることはできない。また、IDに暗証番号を定めておくことによって、病院内においても、管理者および特定の者のみがパスワードを入力しないとサーバに記録された診療データ等を出力することができなくなり、個人情報の秘守に十分配慮することができる。
なお、健康診断システムは、識別情報を指紋とし、識別情報取得手段を指紋認証装置とすることも可能である。
検査容器の識別部には、指紋を転写可能な台紙が設けられている。受診者は、この台紙に指紋を転写してから採尿や採血を行う。
病院職員は、予め検査容器にバーコード付きのラベルを印刷する手間が省ける。また、検査容器の取り違いがなくなる。
指紋の登録は、予め受付で行っている。
また、健康診断システムは、識別情報を取得するための手段としてバーコードを用いた例について説明したが、QRコード(登録商標)等の二次元コードを使用することも可能である。
図11は、健康診断システムを1台の車両に設けた状態を示す平面図である。図11に示す健康診断システムは、前述の健康診断システム1と同じ機能を有している。図11に示すように、健康診断システムが設けられた車両41は、右前側に運転席42を設け、左側面の前端部に出入口43を設けている。
車両41内の後端部には、採尿室44およびレントゲン室45が設けられ、採血、各検査および各測定を行う主受診部46は、車両41内の中央部に配置されている。通路52は、主受診部46を囲むように設けられている。
主受診部46は、受付および血液採取部の機能を備えた受付兼採血部47と、血液検査部の機能を備えた検査室兼コンピュータ室48と、心電図室49と、身長、体重、腹囲、血圧、視力および聴力を測定する測定室50と、診察室の機能を備えた診察室51とを有し、受付兼採血部47は、出入口43に一番近い位置に配置されている。また、心電図室49と測定室50によって検査測定部を構成している。
メインサーバ(図示せず)は、検査室兼コンピュータ室48に設けられ、サーバに接続された血液検査コンピュータ、検査測定コンピュータおよび診断コンピュータ(図示せず)は、受付兼採血部47、検査室兼コンピュータ室48、心電図室49、測定室50および診察室51にそれぞれ設けられている。また、受付兼採血部47の血液検査コンピュータには、プリンタが接続されている。
メインサーバ、血液検査コンピュータ、検査測定コンピュータおよび診断コンピュータは、第1の実施の形態のメインサーバ2、血液検査コンピュータ5,8、検査測定コンピュータ4,6,7,9,9aおよび診断コンピュータ37と同じ機能を備えている。
車両41は、一般道路を特別な許可なく移動できる大きさに形成されており、集合団地の一角や山村まで運転して、駐車した状態で使用することができる。
受診者は、通路52に沿って右廻りに移動する。
まず、受付兼採血部47に行き、IDカードを受け取り、採血を行う。採取された血液は、隣接する検査室兼コンピュータ室48に運ばれ、所定の検査が行われる。血液検査データに異常値が含まれている場合は、追加検査項目について再度の検査が行われる。
受診者は、次に、心電図室49に行き、心電図を測定する。
次いで、採尿室44で尿を採取する。採取した尿は、検査室兼コンピュータ室48に運ばれ、所定の検査が行われる。
受診者は、次にレントゲン室45に行き、胸部エックス線検査を行う。そして、測定室50に行き、身長、体重、腹囲、血圧、視力および聴力を測定する。測定室50内での識別番号の照合を1回のみとして、測定時間を短縮することができる。
次いで、受診者は、診察室51に行き、医師の診察を受ける。診察室51の診察コンピュータは、採取した血液を分析して取得した血液検査データおよび他の検査測定データを受け取っているので、受診者の健康状態を細かくチェックすることができ、適切な診察を行うことができる。
診察の結果、異常がない場合は、受付兼採血部47でIDカードを返却し、プリンタにより印刷された診察結果を受け取り、車外に出る。
診察により異常が発見された場合は、近隣の病院で再検査を受けるように指示を出すが、この場合は、健康診断の終了後に車両41に受診者を乗せて前記病院まで運ぶことも可能である。
なお、車両の出入口43にスロープやエレベータ装置を設けて、車いすで昇降できるように構成することも可能である。
この健康診断システムは、政府管掌成人病一般健康診断や企業一般健康診断(厚生労働省)、特定健診その他の健康診断に対応することができる。また、今後は、健康診断後に運動処方を行うことも可能である。
本発明は、健康診断の結果に基づいて病名の自動診断を行う自動診断システム、自動診断プログラムおよび自動診断方法として有用である。
100 自動診断システム
110 診断マスタ記憶手段
111 追加検査オーダマスタ記憶手段
112 保健指導マスタ記憶手段
113 検査データ取得手段
114 追加検査オーダ出力手段
115 病名出力手段
116 生活習慣指導出力手段
1 健康診断システム
2 メインサーバ
3 ハブ
4 検査測定コンピュータ
5 血液検査コンピュータ
6 検査測定コンピュータ
7 検査測定コンピュータ
8 血液検査コンピュータ
9 検査測定コンピュータ
9a 検査測定コンピュータ
10 心電図測定装置(検査測定装置)
11 肺機能検査装置(検査測定装置)
12 全血検査装置(血液検査装置)
13 身長体重腹囲測定装置(検査測定装置)
14 視力検査装置(検査測定装置)
15 血圧測定装置(検査測定装置)
16 尿検査装置(検査測定装置)
17 生化学検査装置(血液検査装置)
18 聴力検査装置(検査測定装置)
18a CR装置(検査測定装置)
19~21 バーコードリーダ(識別情報取得手段)
22 IDカード
23 健康診断設備
24 通路
25 出入口
26 受付部
27 待合室
28 採血室
29 採尿室
30 検査室
31 心電図室(検査測定部)
31a 肺機能検査室(検査測定部)
32 レントゲン室(検査測定部)
33 測定室(検査測定部)
34 データ集中処理室
35 診察室
36 受付用コンピュータ
37 診断コンピュータ
41 車両
42 運転席
43 出入口
44 採尿室
45 レントゲン室
46 主受診部
47 受付兼採血部
48 検査室兼コンピュータ室
49 心電図室
50 測定室
51 診察室
52 通路
53 検診サーバ
54 医事サーバ
55 精密検査測定コンピュータ
56 比較データファイル
57 検査データファイル
58 記憶手段
59 検査結果ファイル
60 診断データ入力手段
61 比較検査データ格納手段
62 送信手段
63 受信手段
64 送信手段
65 送信手段
66 受信手段
67 検査データ格納手段
68 比較手段
69 再検査処理手段
70 精密検査処理手段
71 血液検査データ取得手段
72 検査測定データ取得手段
73 診断データ格納手段

Claims (4)

  1. 生活習慣病の各病名と、前記生活習慣病の各病名に対応する検査データの判断条件とを関連付けて記憶する診断マスタ記憶手段と、
    生活習慣病の病名の自動診断に必要な追加検査オーダの各追加項目と、前記追加検査オーダの各追加項目が必要な検査データの判断条件とを関連付けて記憶する追加検査オーダマスタ記憶手段と、
    採血された血液を検査して得られた血液検査データを含む健康診断の検査データを取得する検査データ取得手段と、
    前記検査データ取得手段により取得した検査データを前記追加検査オーダマスタ記憶手段に記憶された検査データの判断条件と比較して生活習慣病の病名の自動診断に必要な追加検査オーダの追加項目を取得し、出力する追加検査オーダ出力手段と、
    前記検査データ取得手段により取得した検査データを前記診断マスタ記憶手段に記憶された検査データの判断条件と比較して生活習慣病の病名を取得し、出力する病名出力手段であり、前記追加検査オーダ出力手段により追加検査オーダの追加項目が出力された場合には、この出力された追加検査オーダの追加項目に基づいて得られた検査データ及び前記健康診断の検査データを前記診断マスタ記憶手段に記憶された検査データの判断条件と比較して生活習慣病の病名を取得し、出力する病名出力手段と
    を含む自動診断システム。
  2. 前記生活習慣病の各病名に対応する生活習慣指導内容を記憶する保健指導マスタ記憶手段と、
    前記病名出力手段により出力された生活習慣病の病名に対応する生活習慣指導内容を前記保健指導マスタ記憶手段から取得して出力する生活習慣指導出力手段と
    を含む請求項1記載の自動診断システム。
  3. コンピュータを、
    生活習慣病の各病名と、前記生活習慣病の各病名に対応する検査データの判断条件とを関連付けて記憶する診断マスタ記憶手段、
    生活習慣病の病名の自動診断に必要な追加検査オーダの各追加項目と、前記追加検査オーダの各追加項目が必要な検査データの判断条件とを関連付けて記憶する追加検査オーダマスタ記憶手段、
    採血された血液を検査して得られた血液検査データを含む健康診断の検査データを取得する検査データ取得手段、
    前記検査データ取得手段により取得した検査データを前記追加検査オーダマスタ記憶手段に記憶された検査データの判断条件と比較して生活習慣病の病名の自動診断に必要な追加検査オーダの追加項目を取得し、出力する追加検査オーダ出力手段、
    前記検査データ取得手段により取得した検査データを前記診断マスタ記憶手段に記憶された検査データの判断条件と比較して生活習慣病の病名を取得し、出力する病名出力手段であり、前記追加検査オーダ出力手段により追加検査オーダの追加項目が出力された場合には、この出力された追加検査オーダの追加項目に基づいて得られた検査データ及び前記健康診断の検査データを前記診断マスタ記憶手段に記憶された検査データの判断条件と比較して生活習慣病の病名を取得し、出力する病名出力手段
    として機能させるための自動診断プログラム。
  4. 生活習慣病の各病名と、前記生活習慣病の各病名に対応する検査データの判断条件とを関連付けて記憶する診断マスタ記憶手段と、生活習慣病の病名の自動診断に必要な追加検査オーダの各追加項目と、前記追加検査オーダの各追加項目が必要な検査データの判断条件とを関連付けて記憶する追加検査オーダマスタ記憶手段とを有するコンピュータが、採血された血液を検査して得られた血液検査データを含む健康診断の検査データを取得するステップ、
    前記コンピュータが、取得した検査データを前記追加検査オーダマスタ記憶手段に記憶された検査データの判断条件と比較して生活習慣病の病名の自動診断に必要な追加検査オーダの追加項目を取得し、出力するステップ、
    前記コンピュータが、取得した検査データを前記診断マスタ記憶手段に記憶された検査データの判断条件と比較して生活習慣病の病名を取得し、出力するステップであり、前記追加検査オーダの追加項目が出力された場合には、この出力された追加検査オーダの追加項目に基づいて得られた検査データ及び前記健康診断の検査データを前記診断マスタ記憶手段に記憶された検査データの判断条件と比較して生活習慣病の病名を取得し、出力するステップ
    を含む自動診断方法。
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