JP7209246B2 - 素子チップの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、素子チップの製造方法に関し、詳細には、搬送キャリアに貼着された基板を、プラズマエッチングにより個片化する方法に関する。
分割領域で画定される複数の素子領域を備える基板をダイシングする方法として、当該分割領域をプラズマエッチングして、基板を複数の素子チップに分割するプラズマダイシングが知られている。近年、電子機器が小型化および薄型化しており、電子機器に搭載されるICチップなどの厚みは小さくなっている。これにともない、プラズマダイシングの対象となるICチップなどを形成するための基板の厚みも小さくなっており、基板が撓みやすくなっている。
特許文献1は、搬送やピックアップ等における基板あるいは素子チップのハンドリング性向上のために、フレームとその開口部を覆う保持シートとを備える搬送キャリアに基板を保持させた状態で、プラズマ処理装置に備えられたステージに載置し、プラズマダイシングを行うことを教示している。
国際公開第2012/164857号パンフレット
パッケージの小型化および薄型化に伴い、基板の薄化はさらに進んでいる。フラッシュメモリなどのデバイスでは、多段積層技術の進展に伴い、基板の厚みは30μm程度にまで薄くなっている。今後さらに、基板の厚みは10μm程度にまで薄くなると考えられる。
そのため、ハンドリング性の観点から、プラズマダイシングの前に行われる各処理についても、基板を搬送キャリアに保持させた状態で行う場合がある。しかし、薄い基板は、各処理間を搬送する際に非常に割れ易い。また、基板および保持シートは、各処理装置が備える処理ステージに吸着された状態で処理される場合がある。そのため、搬送キャリアを処理ステージから離間させる際に、基板が割れる場合もある。また、保持シートが伸びてしまい、シワが生じる場合がある。保持シートにシワが入ると、次の処理のための処理ステージに基板を載置する際、基板にシワが発生し易くなる。
本発明の一局面は、保持シートと前記保持シートの外周縁の少なくとも一部に貼着されたフレームとを備える搬送キャリアと、前記保持シートの第1の面に保持された基板と、前記保持シートの前記第1の面とは反対側の第2の面側に配置され、前記搬送キャリアを支持する支持体と、を準備する準備工程と、前記準備工程の後、前記基板に前処理を行う前処理工程と、前記前処理工程の後、前記支持体を前記第2の面から取り外す取り外し工程と、取り外し工程の後、前記搬送キャリアに保持された前記基板をプラズマに晒して、前記基板から複数の素子チップを形成するダイシング工程と、を備える、素子チップの製造方法に関する。
本発明によれば、高品質な素子チップを得ることができる。
本発明の一実施形態に係る基板を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る基板を保持する搬送キャリアを概略的に示す上面図である。 図2AのA-A線における断面図である。 本発明の実施形態に係る搬送キャリア、基板および支持体を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態に係る被覆工程および硬化工程により作製される基板を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態に係るパターニング工程により作製される基板を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る搬送キャリア、基板および支持体を模式的に示す断面図である。 図6Aに示す搬送キャリアから、支持体を取り外す様子を断面で示す模式図である。 本発明の他の実施形態に係る搬送キャリア、基板および支持体を模式的に示す断面図である。 図7Aに示す搬送キャリアから、支持体を取り外す様子を断面で示す模式図である。 プラズマ処理装置の構造を断面で示す概念図である。 本発明の実施形態に係るダイシング工程により作製される素子チップを、模式的に示す断面図である。
プラズマダイシングの前、基板には、プラズマエッチングされる領域(分割領域)を除く素子領域を覆うマスクが形成される。マスクは、例えば、マスクの原料を含む原料液を基板に塗布して塗膜を形成する塗布工程と、塗膜を硬化させて保護膜を形成する硬化工程と、保護膜をパターニングするパターニング工程と、を含む方法により形成される。
塗布工程において、原料液は、例えば、処理ステージに載置された基板に、スピンコート法あるいはスプレーコート法により塗布される。スプレーコート法では、原料液は超音波などで霧状にされる。そのため、原料液は帯電し易く、これが塗布される基板、さらには保持シートもまた帯電し得る。よって、基板さらには保持シートと処理ステージとの間で静電吸着が生じ易い。塗布が終了した後も、基板および保持シートは、処理ステージに残留する吸着力によって吸着している場合がある。
保護膜の硬化工程は、使用する原料液に応じて、例えば、加熱あるいは紫外線(UV)照射により行われる。そのため、保持シートは軟化して、処理ステージに貼り付き易い。
パターニングは、例えば、レーザ光により実行される。そのため、基板の表面は帯電し易く、処理ステージに保持シートを介して静電吸着し易い。また、上記の原料液の塗布、塗膜の硬化およびパターニングは、基板を各処理ステージに真空吸着させた状態で行われる場合が多い。そのため、各処理が終了した後も、基板と処理ステージとは、残留する吸着力によって吸着している場合がある。
各工程は、通常、処理装置を変えて実施される。つまり、多くの場合、各工程間では基板の搬送が必要であり、各処理が終了するごとに処理ステージから基板を離間させる必要がある。このとき、基板が処理ステージに吸着したり、保持シートが接着していると、基板が割れたり、保持シートが伸びたりする。そのため、得られる素子チップの歩留まりおよび品質が低下し易い。
そこで、本実施形態では、保持シートを基板とは反対側から支持する支持体を使用し、基板の処理および搬送を支持体ごと行う。これにより、保持シートと各処理ステージとが、直接的に吸着あるいは接着することが防止されて、基板の割れおよび保持シートの伸びが抑制される。さらに、基板は、保持シートおよび支持体により強固に支持されるため、搬送の際の撓みも抑制される。また、各工程が終了する度に、保持シートを除電することを省略することができる。よって、イオナイザを設置しなくてもよく、あるいは、その設置の数を減らすことができる。
加えて、保持シートの支持体に支持されている面は支持体によって保護されるため、保持シートの当該面へのゴミの付着、当該面の汚染、損傷が防止される。保持シートの支持体に支持されている面は、後で行われるダイシング工程において、プラズマ処理装置内に設置されるステージに接触する。そのため、この面が保護されることによって、保持シートとステージとの密着性が損なわれ難くなって、所望のプラズマ処理が実行され易くなる。
なお、プラズマダイシングは、支持体を取り外した状態で行われる。プラズマ処理用のステージから基板を離間させる際、基板はすでに個片化されており、割れの問題が生じ難いためである。さらに、プラズマダイシングでは、プラズマ照射により基板に生じる熱を、処理ステージを介して速やかに除去する必要があるためである。
以下、本実施形態に係る製造方法について、適宜図面を参照しながら説明する。図示例では、便宜上、同じ機能を備える部材に同じ符号を付している。
本実施形態に係る素子チップの製造方法は、保持シートと保持シートの外周縁の少なくとも一部に貼着されたフレームとを備える搬送キャリアと、保持シートの第1の面に保持された基板と、保持シートの第1の面とは反対側の第2の面側に配置され、搬送キャリアを支持する支持体と、を準備する準備工程と、準備工程の後、基板に前処理を行う前処理工程と、前処理工程の後、支持体を第2の面から取り外す取り外し工程と、取り外し工程の後、搬送キャリアに保持された基板をプラズマに晒して、基板から複数の素子チップを形成するダイシング工程と、を備える。
(1)準備工程
まず、搬送キャリア、基板、支持体を準備する。基板は、ダイシングの対象である。
図1に基板の断面を模式的に示す。
(基板)
基板10は、複数の素子領域R1と素子領域R1を画定する分割領域R2とを備えるとともに、保持シートに対向しない第3の面10Xおよび保持シートに対向する第4の面10Yを備える。基板10は、例えば、半導体層11と、半導体層11の第3の面10X側に積層される回路層12と、を備える。基板10の分割領域R2をエッチングすることにより、回路層12を有する素子チップが得られる。
基板10の大きさは特に限定されず、例えば、最大径が50mm以上、300mm以下程度である。基板10の形状も特に限定されず、例えば、円形、角型である。また、基板10には、オリエンテーションフラット(オリフラ)、ノッチ等の切欠き(いずれも図示せず)が設けられていてもよい。
半導体層11は、例えば、シリコン(Si)、ガリウム砒素(GaAs)、窒化ガリウム(GaN)、炭化ケイ素(SiC)等を含む。保持シートに貼着される半導体層11の厚みは特に限定されず、例えば、20μm以上、1000μm以下であり、100μm以上、300μm以下であってもよい。
回路層12は、例えば、半導体回路、電子部品素子、MEMS等を構成しており、絶縁膜、金属材料、樹脂保護層(例えば、ポリイミド)、レジスト層、電極パッド、バンプ等を備えてもよい。絶縁膜は、配線用の金属材料との積層体(多層配線層あるいは再配線層)として含まれてもよい。
通常、半導体層11に回路層12が形成された後、半導体層11の一部を研磨して、半導体層11を薄くする薄化工程が行われる。薄化工程では、半導体層11の回路層12とは反対側の面(第4の面10Y)が研削されて、基板10は所望の厚みに薄化される。研削装置の種類は特に限定されず、例えば、ダイヤモンドホイールを備えるバックグラインダー等が挙げられる。
基板10の第4の面10Yを、フレームに固定された保持シートに貼着する。
まず、保持シートおよびフレームの一実施形態について、図2Aおよび図2Bを参照しながら説明する。図2Aは、本実施形態に係る基板を保持する搬送キャリアを概略的に示す上面図であり、図2Bは、図2Aに示すA-A線における断面図である。
(フレーム)
フレーム21は、基板10の全体と同じかそれ以上の面積の開口を有した枠体であり、所定の幅および略一定の薄い厚みを有している。フレーム21は、保持シート22および基板10を保持した状態で搬送できる程度の剛性を有している。フレーム21の開口の形状は特に限定されないが、例えば、円形や、矩形、六角形など多角形であってもよい。フレーム21には、位置決めのためのノッチ21aやコーナーカット21bが設けられていてもよい。フレーム21の材質としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属や、樹脂等が挙げられる。以下、フレーム21と、フレーム21に固定された保持シート22とを併せて、搬送キャリア20と称する。
(保持シート)
保持シート22の材質は特に限定されない。なかでも、基板10が貼着され易い点で、保持シート22は、粘着層と柔軟性のある非粘着層とを含むことが好ましい。
非粘着層の材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレンおよびポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル等の熱可塑性樹脂が挙げられる。非粘着層には、伸縮性を付加するためのゴム成分(例えば、エチレン-プロピレンゴム(EPM)、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)等)、可塑剤、軟化剤、酸化防止剤、導電性材料等の各種添加剤が配合されていてもよい。また、上記熱可塑性樹脂は、アクリル基等の光重合反応を示す官能基を有していてもよい。非粘着層の厚みは特に限定されず、例えば、50μm以上、300μm以下であり、好ましくは50μm以上、150μm以下である。
保持シート22の粘着層側の面(第1の面22X)の外周縁は、フレーム21の一方の面に貼着しており、フレーム21の開口を覆っている。第1の面22Xのフレーム21の開口から露出した部分に、基板10の一方の主面(第4の面10Y)が貼着される。プラズマ処理の際、保持シート22の非粘着層側の面(第2の面22Y)と、プラズマ処理装置内に設置されるステージとが接するように、ステージに載置される。すなわち、プラズマエッチングは、基板10の第3の面10X側から行われる。
粘着層は、紫外線(UV)の照射によって粘着力が減少する粘着成分からなることが好ましい。これにより、プラズマダイシング後に素子チップをピックアップする際、UV照射を行うことにより、素子チップが粘着層から容易に剥離されて、ピックアップし易くなる。例えば、粘着層は、非粘着層の片面に、UV硬化性アクリル粘着剤を5μm以上、100μm以下(好ましくは5μm以上、15μm以下)の厚みに塗布することにより得られる。
(支持体)
図3は、本発明の実施形態に係る搬送キャリア、基板および支持体を模式的に示す断面図である。
支持体30は、保持シート22の第2の面22Y側に配置され、搬送キャリア20を支持する。
支持体30の材料は、搬送キャリア20を支持できる剛性を備える限り、特に限定されない。支持体30は、例えば、ガラス板、樹脂板、樹脂フィルム等を含んでいてもよい。なかでも、マスク形成工程において、支持体30を介してパターン認識が可能となる点で、支持体30は不透明でなく、透明あるいは半透明であってよい。
樹脂板は、後述する保護膜の原料を硬化させる硬化工程において、軟化し難い材料により形成されることが好ましい。このような樹脂板の材料としては、例えば、軟化点が120℃以上の熱可塑性樹脂や、熱硬化性樹脂またはUV硬化性樹脂の硬化物が挙げられる。このような熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル、ポリスチレン、ポリテトラフルオロエチレン等が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド等が挙げられる。UV硬化性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂等が挙げられる。
支持体30の厚みは特に限定されない。ガラス板を含む支持体30の厚みは、例えば、50μm以上、5mm以下であってよく、100μm以下、500μm以上であってよい。樹脂板を含む支持体30の厚みは、例えば、100μm以上、500μm以下であってよく、100μm以上、300μm以下であってもよい。
支持体30は、保持シート22、フレーム21、あるいは、保持シート22およびフレーム21に、接着層50を介して接着されてもよい。
接着層50の材料は特に限定されず、支持体30の材料に応じて適宜選択すればよい。接着層50の材料としては、例えば、未硬化あるいは半硬化のUV硬化性樹脂、未硬化あるいは半硬化の熱硬化性樹脂、感圧接着剤、熱可塑性樹脂等が挙げられる。UV硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂としては、樹脂板の材料として例示した樹脂を挙げることができる。感圧接着剤としては、例えば、シリコーン樹脂等が挙げられる。
接着層50の支持体30と保持シート22、あるいは、支持体30とフレーム21との間の厚みも特に限定されず、例えば、10μm以上、1mm以下であってよく、50μm以上、200μm以下であってよい。
搬送キャリア20と支持体30とが接着される場合、準備工程では、基板10を保持シート22に保持させた後、支持体30を保持シート22に接着してもよいし、支持体30と保持シート22との積層体に基板10を保持させてもよい。特に、支持体30が樹脂板を含む場合、作業性向上の観点から、まず、保持シート22と支持体30との積層体を準備してもよい。
ダイシング工程(プラズマダイシング)の前に、通常、基板10に前処理が行われる。前処理工程は、例えばマスクを形成する工程である。マスクは、例えば、基板を被覆する保護膜を形成する被覆工程および硬化工程と、保護膜に開口を形成して、分割領域R2を露出させるパターニング工程とにより形成される。支持体を取り外す取り外し工程は、被覆工程、硬化工程およびパターニング工程の後であって、ダイシング工程の前に行われてもよい。
(2)前処理工程
前処理工程は、例えば、マスク形成工程を含む。マスク形成工程は、保持シート22に保持される基板10の第3の面10Xを保護膜の原料で被覆する被覆工程、原料を硬化させて、第3の面10Xに保護膜を形成する硬化工程、および保護膜に開口を形成して、分割領域R2における基板10を露出させるパターニング工程の少なくとも1つの工程を備える。
(2-1)被覆工程および硬化工程
基板10を被覆する保護膜を形成する。
図4に、被覆工程および硬化工程により作製された基板の断面を模式的に示す。
保護膜40は、基板10の素子領域R1をプラズマ等から保護するために設けられる。
保護膜40の厚みは特に限定されないが、ダイシング工程におけるプラズマエッチングにより完全には除去されない程度であることが好ましい。保護膜40の厚みは、例えば、ダイシング工程において保護膜40がエッチングされる量(厚み)を算出し、このエッチング量以上になるように設定される。保護膜40のエッチング量は、ダイシング工程でエッチングされる半導体層11の厚み等に基づいて算出することができる。例えば、半導体層11が厚み30μmのシリコンである場合、保護膜40の厚みは、15μm以上、50μm以下であればよい。
保護膜40は、例えば、ポリイミド等の熱硬化性樹脂、フェノール樹脂等のフォトレジスト、あるいは、アクリル樹脂等の水溶性レジスト等、いわゆるレジスト材料を含む。
保護膜40は、例えば、レジスト材料を含む原料をシート状に成型した後、このシートを第3の面10Xに貼り付けるか、あるいは、レジスト材料の原料液を、回転塗布やスプレー塗布等の方法を用いて、第3の面10Xに塗布し、硬化することにより形成される。原料液の塗布量を変えなから塗布することにより、保護膜40の厚みを部分的に変えることができる。回転塗布とスプレー塗布とを併用して、塗布量を調整してもよい。
被覆工程において、基板10を処理ステージに載置し、真空吸着させてもよい。この場合、真空吸着を解除した後も、基板10と処理ステージとの間に残留吸着が生じ得る。しかし、処理後、基板10および保持シート22は、支持体30ごと処理ステージから離間されるとともに、搬送されるため、基板10の割れや保持シート22の伸びは抑制される。
硬化工程では、レジスト材料を含む原料を硬化させる。原料の硬化法は、加熱あるいはUV照射等、レジスト材料によって適宜選択される。硬化工程は、基板10を処理ステージに載置した状態でおこなってもよい。加熱あるいはUV照射等によって保持シート22が軟化しても、処理後、基板10および保持シート22は、支持体30ごと処理ステージから離間されるとともに、搬送されるため、保持シート22の伸びは抑制される。さらに、被覆工程同様に、基板10を処理ステージに真空吸着させてもよい。この場合も同様に、処理ステージからの離間および搬送における基板10の割れや保持シート22の伸びは抑制される。
上記の場合、基板10の第3の面10X側から加熱あるいはUV照射を行うとともに、第4の面10Yに対向する処理ステージを冷却してもよい。これにより、保持シート22の熱による伸びやテープの改質が抑制される。
硬化工程では、搬送キャリア20を、基板10の第3の面10Xが処理ステージに対向するように反転させて、かつ、処理ステージから離間させた状態で、硬化処理を行ってもよい。この場合、加熱あるいはUV照射は、例えば、処理ステージ内に設けられた装置あるいは処理ステージの近傍に設けられた装置により行われる。保持シート22は、支持体30によって支持されているため、その変形(例えば、撓み)は抑制される。よって、基板10全体に対して、均一に加熱あるいはUV照射が行われる。
(2-2)パターニング工程
保護膜40に開口を形成して、分割領域R2における基板10を露出させる。これにより、マスクが形成される。
図5に、パターニング工程における基板10の断面を模式的に示す。
開口は、例えば、フォトレジストにより形成された保護膜40のうち、分割領域R2に対応する領域をフォトリソグラフィ法によって除去することにより形成される。熱硬化性樹脂あるいは水溶性レジストにより形成された保護膜40のうち、分割領域R2に対応する領域をレーザスクライビングによりパターニングして、開口を形成してもよい。
レーザスクライビングの場合、基板10の表面のレーザが照射される部分には、局所的にプラズマが発生する。そのため、基板10が帯電している場合があり、基板10は、処理ステージに保持シート22を介して静電吸着され易い。さらに、パターニング工程において、基板10を処理ステージに真空吸着させる場合もある。しかし、処理後、基板10および保持シート22は、支持体30ごと処理ステージから離間されるとともに搬送されるため、基板10の割れや保持シート22の伸びは抑制される。
本工程では、図5に示すように、分割領域R2において半導体層11を露出させてもよい。すなわち、本工程において、回路層12を、素子領域R1に従って複数に分離してもよい。回路層12の分離は、例えば、レーザスクライビング、メカニカルダイシング、プラズマエッチング等により行われる。なお、回路層12の分離は、基板を準備する準備工程で行われてもよい。プラズマエッチングによる回路層12の分離は、後述するダイシング工程において行ってもよい。この場合、回路層12を除去するためのプラズマを発生させる条件と、ダイシングするためのプラズマを発生させる条件とは異なり得る。例えば、Arを含むプロセスガスを原料とするプラズマにより回路層12を除去した後、ボッシュ法が実行されるプラズマの発生条件に切り替えて、半導体層11のエッチングが行われる。
(3)取り外し工程
支持体30を、保持シート22の第2の面22Yから取り外す。
支持体30を取り外す方法は、支持体30の材料および接着層50の材料に応じて適宜選択すればよい。例えば、支持体30がガラス板のように低い柔軟性を備える場合、接着層50全面の接着性を低下させた後、支持体30の全体を同時に、保持シート22の第2の面22Yから離間させてもよい。支持体30が樹脂板のように高い柔軟性を備える場合、接着層50全面の接着性を低下させた後、あるいは、接着層50を感圧接着剤で形成して、支持体30を端部から引っ張って、第2の面22Yから離間させてもよい。
図6Aは、搬送キャリア、基板およびガラス板を含む支持体を模式的に示す断面図である。図6Bは、図6Aに示す搬送キャリアから支持体を取り外す様子を断面で示す模式図である。保持シートの第2の面と支持体とは、接着層を介して接着している。
接着層50Aが、未硬化あるいは半硬化のUV硬化性樹脂を含む場合、接着層50Aに、ガラス板を含む支持体30Aを介してUV照射して、硬化させ、接着層50A全面の接着性を低下させる。その後、支持体30A全体を同時に、第2の面22Yから離間させる。ただし、保持シート22の粘着層が未硬化あるいは半硬化のUV硬化性樹脂を含む場合、接着層50AのUV硬化性樹脂は、より弱い強度のUV照射によって硬化されることが好ましい。保持シート22と基板10との粘着性の低下を防止するためである。
接着層50Aが、未硬化あるいは半硬化の熱硬化性樹脂を含む場合、接着層50Aを加熱によって硬化させて、接着層50A全面の接着性を低下させる。その後、支持体30A全体を同時に、第2の面22Yから離間させる。
図7Aは、搬送キャリア、基板および樹脂板を含む支持体を模式的に示す断面図である。図7Bは、図7Aに示す搬送キャリアから支持体を取り外す様子を断面で示す模式図である。保持シート22の第2の面と支持体とは、接着層を介して接着している。
接着層50Bが感圧接着剤により形成される場合、樹脂板を含む支持体30Bを端部から引っ張って、第2の面22Yから離間させる。
接着層50Bが熱可塑性樹脂を含む場合、熱可塑性樹脂を加熱によって軟化させて、接着層50Bの接着性を低下させる。その後、樹脂板を含む支持体30Bを端部から引っ張って、第2の面22Yから離間させる。
(4)ダイシング工程
まず、図8を参照しながら、ダイシング工程のプラズマダイシングに使用されるプラズマ処理装置を具体的に説明する。プラズマ処理装置は、これに限定されるものではない。図8は、プラズマ処理装置の構造を概略的に示す断面図であり、便宜的に保護膜40を省略している。
(プラズマ処理装置)
プラズマ処理装置100は、ステージ111を備えている。搬送キャリア20は、保持シート22の基板10を保持している面が上方を向くように、ステージ111に搭載される。ステージ111は、搬送キャリア20の全体を載置できる程度の大きさを備える。ステージ111の上方には、基板10の少なくとも一部を露出させるための窓部124Wを有するカバー124が配置されている。カバー124には、フレーム21がステージ111に載置されている状態のとき、フレーム21を押圧するための押さえ部材107が配置されている。押さえ部材107は、フレーム21と点接触できる部材(例えば、コイルバネや弾力性を有する樹脂)であることが好ましい。これにより、フレーム21およびカバー124の熱が互いに影響し合うことを抑制しながら、フレーム21の歪みを矯正することができる。
ステージ111およびカバー124は、真空チャンバ103内に配置されている。真空チャンバ103は、上部が開口した概ね円筒状であり、上部開口は蓋体である誘電体部材108により閉鎖されている。真空チャンバ103を構成する材料としては、アルミニウム、ステンレス鋼(SUS)、表面をアルマイト加工したアルミニウム等が例示できる。誘電体部材108を構成する材料としては、酸化イットリウム(Y23)、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al23)、石英(SiO2)等の誘電体材料が例示できる。誘電体部材108の上方には、上部電極としての第1の電極109が配置されている。第1の電極109は、第1の高周波電源110Aと電気的に接続されている。ステージ111は、真空チャンバ103内の底部側に配置される。
真空チャンバ103には、ガス導入口103aが接続されている。ガス導入口103aには、プラズマ発生用ガス(プロセスガス)の供給源であるプロセスガス源112およびアッシングガス源113が、それぞれ配管によって接続されている。また、真空チャンバ103には、排気口103bが設けられており、排気口103bには、真空チャンバ103内のガスを排気して減圧するための真空ポンプを含む減圧機構114が接続されている。真空チャンバ103内にプロセスガスが供給された状態で、第1の電極109に第1の高周波電源110Aから高周波電力が供給されることにより、真空チャンバ103内にプラズマが発生する。
ステージ111は、それぞれ略円形の電極層115と、金属層116と、電極層115および金属層116を支持する基台117と、電極層115、金属層116および基台117を取り囲む外周部118とを備える。外周部118は導電性および耐エッチング性を有する金属により構成されており、電極層115、金属層116および基台117をプラズマから保護する。外周部118の上面には、円環状の外周リング129が配置されている。外周リング129は、外周部118の上面をプラズマから保護する役割をもつ。電極層115および外周リング129は、例えば、上記の誘電体材料により構成される。
電極層115の内部には、静電吸着(Electrostatic Chuck)用電極(以下、ESC電極119と称す。)と、第2の高周波電源110Bに電気的に接続された第2の電極120とが配置されている。ESC電極119には、直流電源126が電気的に接続されている。静電吸着機構は、ESC電極119および直流電源126により構成されている。静電吸着機構によって、保持シート22はステージ111に押し付けられて固定される。以下、保持シート22をステージ111に固定する固定機構として、静電吸着機構を備える場合を例に挙げて説明するが、これに限定されない。保持シート22のステージ111への固定は、図示しないクランプによって行われてもよい。
金属層116は、例えば、表面にアルマイト被覆を形成したアルミニウム等により構成される。金属層116内には、冷媒流路127が形成されている。冷媒流路127は、ステージ111を冷却する。ステージ111が冷却されることにより、ステージ111に搭載された保持シート22が冷却されるとともに、ステージ111にその一部が接触しているカバー124も冷却される。これにより、基板10や保持シート22が、プラズマ処理中に加熱されることによって損傷されることが抑制される。冷媒流路127内の冷媒は、冷媒循環装置125により循環される。
ステージ111の外周付近には、ステージ111を貫通する複数の支持部122が配置されている。支持部122は、搬送キャリア20のフレーム21を支持する。支持部122は、昇降機構123Aにより昇降駆動される。搬送キャリア20が真空チャンバ103内に搬送されると、所定の位置まで上昇した支持部122に受け渡される。支持部122の上端面がステージ111と同じレベル以下にまで降下することにより、搬送キャリア20は、ステージ111の所定の位置に載置される。
カバー124の端部には、複数の昇降ロッド121が連結しており、カバー124を昇降可能にしている。昇降ロッド121は、昇降機構123Bにより昇降駆動される。昇降機構123Bによるカバー124の昇降の動作は、昇降機構123Aとは独立して行うことができる。
制御装置128は、第1の高周波電源110A、第2の高周波電源110B、プロセスガス源112、アッシングガス源113、減圧機構114、冷媒循環装置125、昇降機構123A、昇降機構123Bおよび静電吸着機構を含むプラズマ処理装置100を構成する要素の動作を制御する。
ダイシング工程では、基板10を第1のプラズマに晒して、開口から露出する分割領域R2をエッチングする。これにより、基板10から複数の素子チップ200が形成される。図9に、ダイシング工程で作製される素子チップの断面を模式的に示す。
基板10のエッチングは、基板10が保持された搬送キャリア20を真空チャンバ内に搬入し、基板10がステージ111に載置された状態で行われる。
基板10の搬入の際、真空チャンバ103内では、昇降ロッド121の駆動により、カバー124が所定の位置まで上昇している。図示しないゲートバルブが開いて搬送キャリア20が搬入される。複数の支持部122は、上昇した状態で待機している。搬送キャリア20がステージ111上方の所定の位置に到達すると、支持部122に搬送キャリア20が受け渡される。搬送キャリア20は、保持シート22の第1の面22Xが上方を向くように、支持部122の上端面に受け渡される。
搬送キャリア20が支持部122に受け渡されると、真空チャンバ103は密閉状態に置かれる。次に、支持部122が降下を開始する。支持部122の上端面が、ステージ111と同じレベル以下にまで降下することにより、搬送キャリア20は、ステージ111に載置される。続いて、昇降ロッド121が駆動する。昇降ロッド121は、カバー124を所定の位置にまで降下させる。このとき、カバー124に配置された押さえ部材107がフレーム21に点接触できるように、カバー124とステージ111との距離は調節されている。これにより、フレーム21が押さえ部材107によって押圧されるとともに、フレーム21がカバー124によって覆われ、基板10は窓部124Wから露出する。
カバー124は、例えば、略円形の外形輪郭を有したドーナツ形であり、一定の幅および薄い厚みを備えている。カバー124の内径(窓部124Wの直径)はフレーム21の内径よりも小さく、カバー124の外径はフレーム21の外径よりも大きい。したがって、搬送キャリア20をステージの所定の位置に搭載し、カバー124を降下させると、カバー124は、フレーム21を覆うことができる。窓部124Wからは、基板10の少なくとも一部が露出する。
カバー124は、例えば、セラミックス(例えば、アルミナ、窒化アルミニウムなど)や石英などの誘電体や、アルミニウムあるいは表面がアルマイト処理されたアルミニウムなどの金属で構成される。押さえ部材107は、上記の誘電体や金属の他、樹脂材料で構成され得る。
搬送キャリア20が支持部122に受け渡された後、直流電源126からESC電極119に電圧を印加する。これにより、保持シート22がステージ111に接触すると同時にステージ111に静電吸着される。なお、ESC電極119への電圧の印加は、保持シート22がステージ111に載置された後(接触した後)に、開始されてもよい。
本工程では、基板10を第1のプラズマに晒して、開口から露出する分割領域R1をエッチングし、基板10から複数の素子チップを形成する。これにより、複数の素子チップ200が、保持シート22に保持された状態で得られる。
プラズマの発生条件は、エッチングされる半導体層11の材質などに応じて設定される。
半導体層11は、例えば、ボッシュプロセスによりプラズマエッチングされる。ボッシュプロセスでは、半導体層11が深さ方向に垂直にエッチングされる。半導体層11がSiを含む場合、ボッシュプロセスは、堆積ステップと、堆積膜エッチングステップと、Siエッチングステップとを順次繰り返すことにより、半導体層11を深さ方向に掘り進む。
堆積ステップは、例えば、プロセスガスとしてCを150~250sccmで供給しながら、真空チャンバ103内の圧力を15~25Paに調整し、第1の高周波電源110Aから第1の電極109への投入電力を1500~2500Wとして、第2の高周波電源110Bから第2の電極120への投入電力を0~50Wとして、2~15秒間、処理する条件で行われる。
堆積膜エッチングステップは、例えば、プロセスガスとしてSFを200~400sccmで供給しながら、真空チャンバ103内の圧力を5~15Paに調整し、第1の高周波電源110Aから第1の電極109への投入電力を1500~2500Wとして、第2の高周波電源110Bから第2の電極120への投入電力を300~1000Wとして、2~10秒間、処理する条件で行われる。
Siエッチングステップは、例えば、プロセスガスとしてSFを200~400sccmで供給しながら、真空チャンバ103内の圧力を5~15Paに調整し、第1の高周波電源110Aから第1の電極109への投入電力を1500~2500Wとして、第2の高周波電源110Bから第2の電極120への投入電力を50~500Wとして、10~20秒間、処理する条件で行われる。
上記のような条件で、堆積ステップ、堆積膜エッチングステップ、および、Siエッチングステップを繰り返すことにより、Siを含む半導体層11は、10~20μm/分の速度で深さ方向に垂直にエッチングされ得る。
なお、金属材料を含む回路層12は、以下のような条件でプラズマエッチングされ得る。例えば、プロセスガスとしてCFとArの混合ガス(CF:Ar=1:4)を150~250sccmで供給しながら、真空チャンバ103内の圧力を0.2~1.5Paに調整する。第1の高周波電源110Aから第1の電極109に1500~2500W、周波数13.56MHzの高周波電力を供給するとともに、第2の高周波電源110Bから第2の電極120に500~1800W、周波数100kHz以上(例えば、400~500kHz、あるいは、13.56MHz)の高周波電力を投入する。
エッチングによって基板10が個片化された後、真空チャンバ103内のガスが排出され、ゲートバルブが開く。複数の素子チップ200を保持する搬送キャリア20は、ゲートバルブから進入した搬送機構によって、プラズマ処理装置100から搬出される。搬送キャリア20が搬出されると、ゲートバルブは速やかに閉じられる。搬送キャリア20の搬出プロセスは、上記のような搬送キャリア20をステージ111に搭載する手順とは逆の手順で行われてもよい。すなわち、カバー124を所定の位置にまで上昇させた後、ESC電極119への印加電圧をゼロにして、搬送キャリア20のステージ111への吸着を解除し、支持部122を上昇させる。支持部122が所定の位置まで上昇した後、搬送キャリア20は搬出される。
支持部122が上昇する前に、基板10および保持シート22を除電してもよい。除電は、例えば、真空チャンバ103内に酸素や希ガス等を用いて弱いプラズマを発生させ、基板10および保持シート22をこのプラズマに晒すことにより行われる。弱いプラズマは、例えば、プロセスガスとしてアルゴンを100sccmで供給しながら、真空チャンバ103内の圧力を5~15Paに調整し、第1の高周波電源110Aから第1の電極109への印加電力を100~500Wとする条件により、発生する。
基板10が個片化された後、搬送キャリア20を搬出する前に、アッシングを行ってもよい。これにより、カバー124の窓部124Wから露出している保護膜40(マスク)が除去される。
アッシングは、例えば、アッシングガスとしてCFとOとの混合ガス(流量比CF:O=1:10)を150~300sccmで供給しながら、真空チャンバ103内の圧力を5~15Paに調整し、第1の高周波電源110Aから第1の電極109への印加電力を1500~5000Wとして、第2の高周波電源110Bから第2の電極120への印加電力を0~300Wとする条件により行われる。なお、アッシング工程における第2の電極120への印加電力は、パターニング工程における第2の電極120への印加電力よりも小さくなるように設定することが望ましい。
なお、保護膜40が水溶性である場合、アッシングに替えて、水洗により保護膜40を除去してもよい。
最後に、素子チップ200を保持シート22から取り外す。
素子チップ200は、例えば、保持シート22の第2の面22Y側から、保持シート22とともに突き上げピンで突き上げる。これにより、素子チップ200の少なくとも一部は、保持シート22から浮き上がる。その後、ピックアップ装置により、素子チップ200は保持シート22から取り外される。
本発明の製造方法は、搬送キャリアに貼着された基板から、プラズマエッチングにより素子チップを製造する方法として有用である。
10:基板
10X:第3の面
10Y:第4の面
11:半導体層
12:回路層
20:搬送キャリア
21:フレーム
21a:ノッチ
21b:コーナーカット
22:保持シート
22X:第1の面
22Y:第2の面
30、30A、30B:支持体
40:保護膜
50、50A、50B:接着層
100:プラズマ処理装置
103:真空チャンバ
103a:ガス導入口
103b:排気口
108:誘電体部材
109:第1の電極
110A:第1の高周波電源
110B:第2の高周波電源
111:ステージ
112:プロセスガス源
113:アッシングガス源
114:減圧機構
115:電極層
116:金属層
117:基台
118:外周部
119:ESC電極
120:第2の電極
121:昇降ロッド
122:支持部
123A、123B:昇降機構
124:カバー
124W:窓部
125:冷媒循環装置
126:直流電源
127:冷媒流路
128:制御装置
129:外周リング
200:素子チップ

Claims (6)

  1. 保持シートと前記保持シートの外周縁の少なくとも一部に貼着されたフレームとを備える搬送キャリアと、前記保持シートの第1の面に保持された基板と、前記保持シートの前記第1の面とは反対側の第2の面側に配置され、前記搬送キャリアを支持する支持体と、を準備する準備工程と、
    前記準備工程の後、前記基板に前処理を行う前処理工程と、
    前記前処理工程の後、前記基板および前記保持シートを前記支持体ごと搬送し、前記支持体を前記第2の面から取り外す取り外し工程と、
    前記取り外し工程の後、前記搬送キャリアに保持された前記基板をプラズマに晒して、前記基板から複数の素子チップを形成するダイシング工程と、を備える、素子チップの製造方法。
  2. 前記基板は、複数の素子領域および前記素子領域を画定する分割領域を備えるとともに、第3の面および前記第3の面とは反対側の第4の面を有し、
    前記前処理工程は、
    前記保持シートに保持される前記基板の前記第3の面を、保護膜の原料で被覆する被覆工程、
    前記原料を硬化させて、前記第3の面に前記保護膜を形成する硬化工程、および
    前記保護膜に開口を形成して、前記分割領域における前記基板を露出させるパターニング工程の少なくとも1つの工程を備える、請求項1に記載の素子チップの製造方法。
  3. 保持シートと前記保持シートの外周縁の少なくとも一部に貼着されたフレームとを備える搬送キャリアと、前記保持シートの第1の面に保持された基板と、前記保持シートの前記第1の面とは反対側の第2の面側に配置され、前記搬送キャリアを支持する支持体と、を準備する準備工程と、
    前記準備工程の後、前記基板に前処理を行う前処理工程と、
    前記前処理工程の後、前記支持体を前記第2の面から取り外す取り外し工程と、
    前記取り外し工程の後、前記搬送キャリアに保持された前記基板をプラズマに晒して、前記基板から複数の素子チップを形成するダイシング工程と、を備え、
    前記保持シートの前記第2の面と前記支持体とは、接着層を介して接着されており、
    前記接着層は、未硬化あるいは半硬化の紫外線硬化性樹脂を含み、
    前記取り外し工程では、前記接着層を紫外線の照射によって硬化させて、前記支持体を前記第2の面から取り外す、素子チップの製造方法。
  4. 保持シートと前記保持シートの外周縁の少なくとも一部に貼着されたフレームとを備える搬送キャリアと、前記保持シートの第1の面に保持された基板と、前記保持シートの前記第1の面とは反対側の第2の面側に配置され、前記搬送キャリアを支持する支持体と、を準備する準備工程と、
    前記準備工程の後、前記基板に前処理を行う前処理工程と、
    前記前処理工程の後、前記支持体を前記第2の面から取り外す取り外し工程と、
    前記取り外し工程の後、前記搬送キャリアに保持された前記基板をプラズマに晒して、前記基板から複数の素子チップを形成するダイシング工程と、を備え、
    前記保持シートの前記第2の面と前記支持体とは、接着層を介して接着されており、
    前記接着層は、未硬化あるいは半硬化の熱硬化性樹脂を含み、
    前記取り外し工程では、前記接着層を加熱によって硬化させて、前記支持体を前記第2の面から取り外す、素子チップの製造方法。
  5. 保持シートと前記保持シートの外周縁の少なくとも一部に貼着されたフレームとを備える搬送キャリアと、前記保持シートの第1の面に保持された基板と、前記保持シートの前記第1の面とは反対側の第2の面側に配置され、前記搬送キャリアを支持する支持体と、を準備する準備工程と、
    前記準備工程の後、前記基板に前処理を行う前処理工程と、
    前記前処理工程の後、前記支持体を前記第2の面から取り外す取り外し工程と、
    前記取り外し工程の後、前記搬送キャリアに保持された前記基板をプラズマに晒して、前記基板から複数の素子チップを形成するダイシング工程と、を備え、
    前記保持シートの前記第2の面と前記支持体とは、接着層を介して接着されており、
    前記接着層は、感圧接着剤を含む、素子チップの製造方法。
  6. 保持シートと前記保持シートの外周縁の少なくとも一部に貼着されたフレームとを備える搬送キャリアと、前記保持シートの第1の面に保持された基板と、前記保持シートの前記第1の面とは反対側の第2の面側に配置され、前記搬送キャリアを支持する支持体と、を準備する準備工程と、
    前記準備工程の後、前記基板に前処理を行う前処理工程と、
    前記前処理工程の後、前記支持体を前記第2の面から取り外す取り外し工程と、
    前記取り外し工程の後、前記搬送キャリアに保持された前記基板をプラズマに晒して、前記基板から複数の素子チップを形成するダイシング工程と、を備え、
    前記保持シートの前記第2の面と前記支持体とは、接着層を介して接着されており、
    前記接着層は、熱可塑性樹脂を含み、
    前記取り外し工程では、前記接着層を加熱によって軟化させて、前記支持体を前記第2の面から取り外す、素子チップの製造方法。
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