JP7208027B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿から画像を読み取る画像読取装置による故障部品の検出技術に関する。
画像読取装置は、原稿から画像を読み取る画像読取ユニットと画像読取ユニットの動作を制御する画像制御部とを備える。画像読取装置は、電源投入時や画像読取処理の開始時に、読み取った画像のムラを抑制するためのシェーディング補正を行う。また、画像読取装置は、シェーディング補正時に、画像読取処理が正常に行えるか否かを確認することができる。画像読取処理が正常に行えない場合、その原因となった故障部品を特定して交換する必要がある。
特許文献1には、画像制御部を構成する複数の基板のそれぞれについて、特別なパターンジェネレータを用いることなく、自己診断により異常の発生を診断する自己診断システムが開示される。この自己診断システムは、画像制御部を構成する複数の基板から故障した基板を特定することができる。
画像読取ユニットと画像制御部とは、例えばフレキシブルフラットケーブル(以下、「FFC」という。)により接続されて通信を行う。画像読取ユニットは、原稿台上に載置された原稿から画像を読み取る場合に、移動しながら読取動作を行うことになる。通常、FFCは、複数の信号線をまとめて一つのケーブルとして構成されるために、移動する画像読取ユニットと画像制御部との接続に好適である。FFCは、応力や周囲の板金等と接触することで幅方向の端部にストレスがかかることで、幅方向の端部の信号線が断線することがある。FFCが断線すると、画像読取ユニットと画像制御部との間で通信不良が発生し、画像読取処理ができなくなる。そのためにFFCの断線を速やかに検出する必要がある。特許文献2に開示されるFFCは、断線を検出するための信号線が幅方向の両端部に設けられる。該信号線の電気的な接続状態が検出されることで、FFCの断線が検出される。
特開平6-14144号公報 特開平9-211052号公報
特許文献1の自己診断システムでは、画像制御部の内部の故障部品の特定は可能であるが、画像読取ユニットの故障やFFCの断線を異常の原因として特定することは考慮されていない。例えば画像読取ユニットは、画像を読み取るための画像読取センサ、原稿に光を照射する光源、画像読取センサや光源の制御を行うアナログフロントエンドやドライバが実装される基板等の部品を備える。画像読取処理が正常に行えない場合には、これらの部品の故障判断を行う必要がある。故障部品を特定できない場合、サービスマンによる故障部品の特定や修理、部品交換等の作業に時間がかかってしまう。
特許文献2のFFCの幅方向の両端の信号線は、接続状態を診断するための専用線となり、他の各種の信号が伝送されない。しかしながら、該信号線によりFFCが断線していると判断された場合であっても、実際に信号の伝送に用いられる信号線が断線していなければ画像読取処理に影響がない。この場合、他の要因で画像読取処理に異常が生じていても、FFCが交換されることになり、画像読取処理の異常状態は解消されない。
また、FFCの接続状態が正常であると判断される場合であっても、実際に画像読取に必要な信号を伝送する信号線が断線する可能性がある。例えば、FFCを梱包した状態で保存した際に、FFCの内側の信号線に応力が長時間かかることがある。これによりFFCの内側の信号線は、折り目がついて断線することがある。また、FFCの取り付け時に板金等の部材に接触することでFFCの内側の信号線に折り目や傷が生じ、その後の画像読取処理時に摺動を繰り返すことで該信号線が折り目や傷の生じた部分で断線することがある。このような断線は、画像制御部と画像読取ユニットとの間の通信不良の原因となり、画像読取処理の異常状態を発生させる。FFCの内側の信号線の断線は、特許文献2に開示される技術では、検出することができない。そのために、サービスマンがFFCの断線を判断して交換する作業に時間がかかってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、故障した部品を特定できる画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、原稿画像を読み取り、該読み取った画像を表す画像データを生成する画像読取手段と、前記画像読取手段から前記画像データを取得する画像制御手段と、前記画像読取手段と前記画像制御手段とを接続するとともに、前記画像読取手段から前記画像制御手段に前記画像データを送信し、かつ、前記画像制御手段から前記画像読取手段に電力を供給するためのケーブルと、を有し、前記画像読取手段は、前記原稿に光を照射する発光部と、前記原稿からの反射光を受光し前記画像データを生成し、前記ケーブルを介して前記画像制御手段に前記画像データを送信する受光部と、を有し、前記画像制御手段は、前記画像読取手段の動作を制御する制御部と、前記画像読取手段から取得する前記画像データを格納するメモリと、前記ケーブルを介して、前記画像制御手段から前記画像読取手段に供給される電力を監視する監視手段と、を有し、前記制御部は、エラーが発生すると、前記エラーの原因となっていて交換すべき故障部品を、前記監視の結果に基づく前記画像読取手段に電源電圧が正常に供給されているか否かを判断する第1判断、前記発光部が正常に発光しているか否かを判断する第2判断、前記メモリが正常に動作するか否かを判断する第3判断、及び前記画像読取手段から出力されるデータが前記メモリに正常に格納されるか否かを判断する第4判断から判断し、前記第2、第3及び第4判断は、前記第1判断において、前記電源電圧が正常に供給されていると判断された場合に実行されることを特徴とする。
本発明によれば、画像読取装置が故障した部品を特定することができるため、修理時間を従来よりも短縮することができる。
画像読取装置の構成説明図。 画像読取装置の原稿台ガラス側からの説明図。 画像読取ユニット及び画像制御基板の構成説明図。 故障部品の特定処理を表すフローチャート。 PGデータの説明図。 メモリに格納されるPGデータの説明図。 PGデータの説明図。 メモリに格納されるPGデータの説明図。 画像データが表す画像の例示図。 画像データが表す画像の例示図。 画像読取処理を表すフローチャート。
以下、実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
(画像読取装置の構成)
図1は、本実施形態の画像読取装置の構成説明図である。画像読取装置100は、筐体101の上部に、原稿104が載置される原稿台ガラス105、及び白圧板103が取り付けられた圧板抑え板102を備える。原稿台ガラス105には、シェーディング補正時の白色の基準となる白基準板106が設けられる。圧板抑え板102は、原稿台ガラス105に対して開閉自在になるように、筐体101に取り付けられる。原稿104は、読み取られる面を下向き(原稿台ガラス105向き)にして載置される。原稿104は、圧板抑え板102が閉じられることで、原稿台ガラス105に当接される。白圧板103は、原稿104の画像を読み取る際に、原稿104を透過する光を反射することで原稿104の下地の裏写りを防止する。
筐体101は、内部に、原稿104から画像を読み取るための画像読取ユニット107を備える。筐体101の内部には、画像読取ユニット107を図中左右方向に移動させるために、搬送軸117が設けられる。画像読取ユニット107は、筐体101の外部に設けられた搬送モータ116から出力される駆動力により、搬送軸117上を移動することで図中左右方向に移動する。画像読取ユニット107の移動方向(搬送軸117の延びる方向)は、画像を読み取る際の副走査方向となる。画像読取ユニット107は、副走査方向に移動しながら、原稿台ガラス105に載置された原稿104から画像を読み取り、読み取った画像を表す画像データを生成する。
画像読取ユニット107は、光源108、109、第1ミラー110、第2ミラー111、第3ミラー112、結像レンズ113、画像読取センサ114、及び画像読取基板115を備える。光源108、109は、例えばLED(Light Emitting Diode)等の発光素子により構成され、原稿台ガラス105に載置された原稿104に光を照射する発光部である。第1ミラー110、第2ミラー111、第3ミラー112、及び結像レンズ113は、原稿104により反射された反射光を画像読取センサ114の受光面に結像させる光学系である。画像読取センサ114は、複数の光電変換素子が図中奥行き方向に並んで構成される受光部である。画像読取センサ114は、例えばCMOS(Complementary
Metal Oxide Semiconductor)ラインセンサ或いはCIS(Contact Image Sensor)等で構成される。光電変換素子の並ぶ方向は、画像を読み取る際の主走査方向となる。画像読取センサ114は、画像読取基板115に実装される。
原稿104の画像を読み取る場合、画像読取ユニット107は、光源108、109により原稿104に光を照射する。照射された光は、原稿104に反射され、反射光が画像読取センサ114に受光される。画像読取センサ114は、受光した反射光の光量に応じた電圧レベルのアナログ信号を出力する。例えばアナログ信号の電圧レベルは、受光した反射光の光量が多い程、高レベルになる。画像読取センサ114は、反射光を受光していない場合に、受光しているときよりも低い電圧レベルのアナログ信号を出力する。画像読取基板115は、画像読取センサ114から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換することで、読み取った画像を表す画像データを生成する。画像読取ユニット107は、副走査方向に移動しながら上記のような画像読取処理を行うことで、原稿104の画像を1ラインずつ読み取り、1ラインずつ画像データを生成する。
画像読取ユニット107のシェーディング補正について説明する。画像読取センサ114は、上記の通り、主走査方向に複数の光電変換素子が並んで構成される。光電変換素子は、反射光を受光する素子毎(画素毎)に読取感度のバラツキがある。そのために、読み取った画像には、読取感度のバラツキの影響が生じる。この影響により、例えば隣接する画素毎に、読取結果である輝度値に段差が生じる。光源108、109は、原稿104の読取対象となる面に対して均一に光を照射する必要がある。しかし、均一に光が照射されない場合、配光ムラを持った画像が読み取られる。光学系は、縮小光学系等である場合に、中央部と端部とで角度差が生じる。そのために、光量差や色収差等の光学的な差が発生する。
このような画像読取ユニット107の特性により、例えば同一濃度の部材を読み取った場合であっても、画像読取センサ114の各画素から出力される読取結果であるアナログ信号の電圧レベルにバラツキが発生する。原稿台ガラス105に設けられる白基準板106は、白色で濃度が均一な部材である。画像読取ユニット107により白基準板106を読み取ることで、画像読取センサ114の各画素のアナログ信号の電圧レベルのバラツキを補正することができる。この補正処理がシェーディング補正である。
画像読取装置100は、原稿104の画像を読み取る前に、白基準板106の直下に画像読取ユニット107を移動させて、白基準板106を読み取らせる。画像読取装置100は、白基準板106の読取結果から各画素のアナログ信号の電圧レベルのバラツキ量を検出する。画像読取装置100は、白基準板106を読み取った際の各画素のアナログ信号の電圧レベルが所定値となるように、検出したバラツキ量から補正値を生成する。画像読取装置100は、この補正値によりシェーディング補正を行うことで、各画素のアナログ信号の電圧レベルのバラツキの影響を抑制した画像データを取得することができる。
画像読取ユニット107の画像読取基板115は、コネクタ119を備える。コネクタ119には、フレキシブルフラットケーブル(FFC118)の一方の端部が接続される。FFC118の他方の端部は、筐体101に設けられる筐体穴120を経由して、筐体101の外部に設けられる後述する画像制御基板のコネクタに接続される。画像読取ユニット107は、原稿104の画像を読み取って生成した画像データを画像制御基板へ送信する。FFC118は、原稿104の画像の読取時に画像読取ユニット107が副走査方向に移動することで、筐体101の内部を摺動する。
図2は、画像読取装置100の原稿台ガラス105側からの説明図である。FFC118は、コネクタ119から筐体101内の底面に沿って図2の上から下方向(副走査方向)へ配設され、90度折り返されて筐体穴120を抜け、筐体101外部の画像制御基板121のコネクタ122に接続される。画像制御基板121は、画像読取ユニット107を副走査方向に搬送するための搬送モータ116の動作も制御する。そのために画像制御基板121はコネクタ124を備え、搬送モータ116はコネクタ125を備える。コネクタ124とコネクタ125とは、束線123により接続される。画像制御基板121は、搬送モータ116の動作を制御する制御信号を束線123により搬送モータ116に送信する。
画像読取ユニット107を副走査方向に移動させるために、筐体101内に、駆動ベルト126及び駆動ギア127、128、129が設けられる。駆動ベルト126は、搬送モータ116の駆動軸に取り付けられ、駆動ギア127、128、129に巻き回される。駆動ベルト126は、不図示の取付具により画像読取ユニット107が取り付けられる。このような構成により、搬送モータ116が回転することで、その駆動力が駆動ベルト126に伝達される。駆動ベルト126は、駆動力により駆動ギア127、128、129の配置に応じて回転する。駆動ギア127、128と駆動ギア129とは、副走査方向に離れた位置に設けられるために、画像読取ユニット107は、駆動ベルト126の回転により副走査方向に移動する。
画像読取ユニット107が移動することで、FFC118は、摺動してケーブルの屈曲状態が変化する。FFC118が断線している場合、FFC118は、摺動時の所定の位置で導通状態であり、他の位置で非導通状態になることがある。例えば、FFC118の断線箇所が屈曲した場合、断線箇所が非導通状態になり、断線箇所が屈曲していない場合、断線箇所が導通状態になる。そのために、FFC118が摺動している間は、常にFFC118が断線しているか否かを確認する必要がある。
(制御ユニット)
図3は、画像読取ユニット107及び画像制御基板121の構成説明図である。
画像制御基板121は、CPU(Central Processing Unit)301、電圧生成部302、電圧監視部303、画像処理部306、及びメモリ307を備える。CPU301は、所定の制御プログラムを実行することで画像読取装置100の動作を制御する制御装置である。CPU301は、シェーディング補正や画像読取処理の際に、画像読取ユニット107及び搬送モータ116に対して各種の制御信号を送信することで、動作制御を行う。なお、電圧監視部303及び画像処理部306は、ハードウェアにより機能が実現されてもよく、CPU301が制御プログラムを実行することソフトウェアにより実現される機能であってもよい。
電圧生成部302は、画像読取ユニット107を駆動するための電源電圧である直流電圧を生成して、画像読取ユニット107へ供給する。電圧生成部302により生成される直流電圧は、電圧監視部303にも供給される。電圧監視部303は、電圧生成部302から供給された直流電圧の電圧値が所定の電圧レベルであるか否かを監視する。電圧監視部303は、監視結果をCPU301へ送信する。CPU301は、監視結果に応じて電圧生成部302の故障状態を判断することができる。
画像処理部306は、画像読取ユニット107から取得する画像データに対して所定の画像処理を行う。画像処理部306は、画像処理後の画像データを、原稿104の読取結果として画像形成装置やパーソナルコンピュータ等の外部装置へ送信する。画像処理部306は、画像読取ユニット107から取得した画像処理前の画像データをメモリ307に格納する。画像処理部306は、画像データに基づいてシェーディング補正を行い、補正値をメモリ307に格納する。
画像読取ユニット107は、画像読取基板115及び光源基板308、309を備える。画像読取基板115には、光源ドライバ305、画像読取センサ114、及びアナログフロントエンド(AFE304)が実装される。画像読取基板115に実装される光源ドライバ305、画像読取センサ114、及びAFE304は、電圧生成部302から供給される直流電圧により動作し、CPU301から送信される各種の制御信号に応じて動作が制御される。光源基板308には、光源108が実装される。光源基板309には、光源109が実装される。
光源ドライバ305は、光源基板308の光源108及び光源基板309の光源109に対して点灯のための電流を供給し、光源108、109の点灯及び消灯を制御する。画像読取センサ114は、上記の通り、受光した反射光の光量に応じた電圧レベルのアナログ信号を出力する。アナログ信号は、AFE304に入力される。AFE304は、アナログ信号をデジタル信号に変換して画像データを生成する。AFE304は、生成した画像データを画像処理部306へ送信する。画像データがデジタル信号であるために、FFC118の内部抵抗による電圧レベルの低下の影響が抑制される。
このように、画像制御基板121から画像読取ユニット107へは、FFC118を介して直流電圧が供給され且つ制御信号が送信される。画像読取ユニット107から画像制御基板121へは、FFC118を介して画像データが送信される。
上記のシェーディング補正を行う場合、画像制御基板121は、搬送モータ116により画像読取ユニット107を白基準板106の直下に移動させる。画像読取ユニット107は、光源108、109により白基準板106を照射し、その反射光を画像読取センサ114により受光する。AFE304は、白基準板106の読取結果であるアナログ信号をデジタルの画像データに変換して画像処理部306へ送信する。画像処理部306は、各画素の画像データのバラツキを抑制するように、ゲインの補正値を生成する。画像処理部306は、生成した補正値に応じたゲイン補正を行う。
シェーディング補正では、白基準板106を読み取って生成された画像データがメモリ307に格納される。この画像データが表す各画素の値(例えば輝度値)が所定の値よりも低い場合、CPU301は、シェーディング補正による読取画像の調整が困難であると判断する。この場合、CPU301は、画像読取ユニット107がシェーディング補正により動作を適切に補正できない補正エラーであるシェーディングエラーが発生したと判断する。シェーディングエラーが発生した場合、画像読取装置100は、画像読取処理を停止して、シェーディングエラーの原因となった部品(故障部品)を特定するための処理を行う。
具体的には、シェーディング補正では、画像データの値が低い画素に対しては、ゲインを大きくする必要がある。ゲイン補正では、画像読取ユニット107から出力される画像データに含まれるノイズ成分も同様に増幅される。ゲインを大きくすると、ノイズ成分も大きく増幅されるために、読み取った画像の画質が低下する要因となる。そのためにゲイン補正を行うための補正値は、できるだけ小さい値に設定されることが好ましい。ゲインが所定値以上になるように補正値を設定しなければならない場合に、画像読取装置100は、シェーディングエラーが発生したと判断する。
また、画像処理部306は、FFC118を介してAFE304から画像データを取得する。画像処理部306は、画像処理後の画像データを所定の期待値と比較して、比較結果に応じてFFC118の断線を検出する。
以上のような構成では、CPU301は、画像読取処理が指示されると、搬送モータ116により画像読取ユニット107を白基準板106の直下に移動させて、画像読取ユニット107に白基準板106を読み取らせる。白基準板106の読取結果を表す画像データは、AFE304から画像処理部306へ送信される。画像処理部306は、取得した画像データに基づいてシェーディング補正を行う。シェーディング補正が終了すると、CPU301は、搬送モータ116により画像読取ユニット107を副走査方向に移動させながら、画像読取ユニット107に原稿台ガラス105に載置された原稿104の画像を読み取らせる。原稿104の画像の読取結果を表す画像データは、AFE304から画像処理部306へ送信される。画像処理部306は、取得した画像データに所定の画像処理を行う。このように画像読取処理が行われる。
(シェーディングエラー時の故障部品の特定)
図4は、シェーディングエラーが発生した場合の故障部品の特定処理を表すフローチャートである。本実施形態の画像読取装置100は、故障部品の特定を、直流電圧チェック(S101)、光源108、109の発光チェック(S104)、メモリ307のベリファイチェック(S107)、画像データの送信チェック(S109)の順に行う。
S101の直流電圧チェックは、電圧監視部303により行われる。画像制御基板121は、電圧生成部302から画像読取基板115に対して直流電圧を供給する。電圧監視部303は、電圧生成部302から出力される直流電圧を取得して基準となる所定の電圧レベルと比較する。CPU301は、比較結果に基づいて、直流電圧が正常な電圧レベルであるか否かを判断する電圧チェックを行う。電圧チェックの結果、直流電圧の電圧レベルが正常ではない場合(S102:N)、CPU301は、電圧生成部302に異常が発生していると判断する。この場合、CPU301は、電圧生成部302が実装される画像制御基板121が故障していると判断する(S103)。CPU301は、画像制御基板121の交換を促す通知を行う。電圧チェックの結果、直流電圧の電圧レベルが正常である場合(S102:Y)、CPU301は、発光チェックを行う。
S104の光源108、109の発光チェックは、光源ドライバ305の軽負荷エラーチェックにより行われる。軽負荷エラーチェックは、以下のように行われる。光源ドライバ305は、CPU301から取得する制御信号に応じて光源108、109に対して電流を供給することで、光源108、109の点灯制御を行う。光源ドライバ305が実装される画像読取基板115と光源108、109が実装される光源基板308、309とは、電流を供給するための束線で接続される。光源ドライバ305には電流検出回路が内蔵される。
束線が抜けたり断線する等により光源108、109に電流が供給されない状態になると、光源ドライバ305は、軽負荷状態になり、電流検出回路により軽負荷エラーを検出する。CPU301は、軽負荷エラーが検出されたか否かの確認結果をFFC118を介して光源ドライバ305から取得し、この確認結果に応じて、光源108、109に電流が供給されて発光しているか否かを確認する発光チェックを行う。
軽負荷エラーが検出された場合(S105:N)、CPU301は、光源108、109が点灯していないと判断する。この場合、CPU301は、光源108、109の点灯に関係する画像読取基板115又は光源基板308、309が故障していると判断する(S106)。CPU301は、画像読取基板115又は光源基板308、309の交換を促す通知を行う。軽負荷エラーが検出されない場合(S105:Y)、CPU301は、光源108、109が点灯していると判断し、メモリ307のベリファイチェックを行う。
S107のメモリ307のベリファイチェックは、メモリ307に書き込んだデータとメモリ307から読み出したデータとの一致を確認することで行われる。メモリ307は、シェーディング補正時に画像データの格納に用いられるため、電気的に故障している等の理由で正常に動作しない場合にシェーディングエラーの原因となる。
CPU301は、メモリ307の特定の記憶領域(アドレス)に対して所定のデータを書き込み、書き込み後に、メモリ307の特定の記憶領域(アドレス)からデータを読み出す。CPU301は、書き込んだデータと読み出したデータとを比較して一致するか否かを確認することでベリファイチェックを行う。ベリファイチェックの結果、書き込んだデータと読み出したデータとが一致しない場合(S108:N)、CPU301は、メモリ307が故障していると判断する。この場合、CPU301は、メモリ307が実装されている画像制御基板121が故障していると判断する(S103)。CPU301は、画像制御基板121の交換を促す通知を行う。ベリファイチェックの結果、書き込んだデータと読み出したデータとが一致する場合(S108:Y)、CPU301は、画像データの送信チェックを行う。
S109の画像データの送信チェックは、画像データとしてAFE304が生成するPGデータを用いて行われる。AFE304は、CPU301によりレジスタ設定が行われることで、PGデータを出力することができる。PGデータは、所定の固定値や、1クロック毎に値が1ずつ変化するインクリメントパターンで構成される画像データである。AFE304は、生成したPGデータを、画像処理部306を介してメモリ307に格納する。CPU301は、格納されたPGデータを読み出して期待値と一致するか否かを確認することで、画像データの送信が正常に行われているか否かを確認することができる。
読み出したPGデータが期待値と一致する場合(S110:Y)、CPU301は、画像データが正常に転送されていると判断する。CPU301は、この判断結果により信号の送受信に問題がないと判断し、画像読取ユニット107を副走査方向に移動させるための駆動ユニットが故障していると判断する(S112)。駆動ユニットには、搬送モータ116、束線123、駆動ベルト126、及び駆動ギア127、128、129が含まれる。CPU301は、駆動ユニットの交換を促す通知を行う。
読み出したPGデータが期待値と一致しない場合(S110:N)、CPU301は、画像データが正常に送受信されていないと判断する。CPU301は、S107の処理でメモリ307の動作が正常であると判断しているために、AFE304からメモリ307にデータを格納するための部品が故障していると判断する。この場合、CPU301は、画像読取基板115又は画像制御基板121が故障していると判断する(S111)。CPU301は、画像読取基板115又は画像制御基板121の交換を促す通知を行う。
図5は、AFE304から出力されるPGデータの説明図である。このPGデータは、各画素に固定値「8」に設定されている。画像データは、1画素毎に画像制御基板121へ、AFE304で生成されたクロック信号(AFECLK)に同期して送信される。ここでは、AFE304が各画素の画像データ(ODATA)として固定値「8」を送信する。
図6は、メモリ307に格納されるPGデータの説明図である。図6では、図5に例示するPGデータ(固定値「8」)がメモリ307に格納された状態を例示する。AFE304は、主走査同期信号に同期して画像データを画像処理部306へ送信する。画像処理部306は、先頭の画素から順に、水平同期信号(HSYNC)に同期して、主走査方向の1ライン分の画像データをメモリ307の所定の記憶領域(アドレス0~1023)に格納する。画像処理部306は、画像データが固定値「8」であるために、メモリ307のアドレス0~1023に固定値「8」を格納する。
図7は、AFE304から出力されるPGデータの説明図である。このPGデータは、1画素毎に1インクリメントされた値が設定されている。AFE304は、クロック信号(AFECLK)に同期して、1画素毎に画像データを画像制御基板121へ送信する。ここでは、AFE304が画像データ(ODATA)として1画素毎に1インクリメントされた値を送信する。本実施形態では、画素毎の値が0~1023まで変化する。
図8は、メモリ307に格納されるPGデータの説明図である。図8では、図7に例示するPGデータ(1画素毎に1インクリメントされた値)がメモリ307に格納された状態を例示する。画像処理部306は、アドレス順に画像データを格納する。画像処理部306は、アドレスnに画像データnを格納することになる(nは0~1023)。
図6及び図8に示されるように、AFE304から所定のテストパターンの画像データ(PGデータ)が出力される場合、メモリ307の各アドレスに格納されるデータの期待値が明確である。そのためにCPU301は、メモリ307に格納されたPGデータと期待値とを比較することで、画像データ(PGデータ)の送信が正常に行われているか否か、及びFFC118が断線しているか否かの判断を行うことができる。
PGデータは、メモリ307の所定の記憶領域(アドレス)に対して所定数書き込んでから読み出すという処理を複数回繰り返し行い、期待値と比較されてもよい。また、AFE304から1ビットずつデータが変化するようなPGデータを連続して画像制御基板121に転送し、転送が終了した時点で全PGデータが読み出されて期待値と比較されてもよい。PGデータやその確認方法は、期待値が一意に決まるような方法であれば、どのような方法であってもよい。
以上によりシェーディングエラーが発生したときの故障部品の特定処理が終了する。なお、上記の通り、本実施形態では、故障部品の特定を直流電圧チェック、光源108、109の発光チェック、メモリ307のベリファイチェック、画像データの送信チェックの順に処理を行うことで故障部品を特定している。この処理は、画像データを生成するための部品を、画像データを生成するための処理の上流側から順次動作確認することで、効率的に故障部品を特定している。しかし、例えばPGデータによる画像データの送信チェックを先に行ってからメモリ307のベリファイチェックを行うなど、本実施形態とは異なる順序で故障部品を特定してもよい。
以上のように、本実施形態の画像読取装置100は、シェーディングエラーの発生時に、その原因となった故障部品を迅速に特定することができる。そのためにサービスマンは、故障部品の特定や修理、部品交換等の作業を効率よく短時間で行うことができる。
(FFCの断線検出)
図9は、FFC118が正常に導通する状態で伝送された画像データが表す画像の例示図である。FFC118を伝送される画像データがデジタル信号であるために、FFC118が断線していない場合には、画像読取ユニット107から画像制御基板121へ画像データが劣化せずに送信される。そのために画像データは、原稿104全面の画像を、欠けることなく正常な状態で表す。
図10は、FFC118が摺動中に断線した状態で伝送された画像データが表す画像の例示図である。FFC118の画像データを伝送する信号線が断線する場合、画像データが画像制御基板121に正常に送信されない。そのために画像制御基板121が取得する画像データには、摺動中に断線が発生するタイミングで取得するはずの画像データが含まれない。断線中に送信される画像データが含まれないために、画像制御基板121が取得した画像データが表す画像には、画像不良が発生する。
図5~図8で説明したようなAFE304からPGデータが出力されている期間は、画像読取センサ114から出力されるアナログ信号によらず、画像データ(PGデータ)が所定の値に常に決定される。原稿104の画像を読み取っている間、画像読取センサ114は、主走査同期信号に同期して各画素のアナログ信号を出力する。AFE304は、このアナログ信号をデジタル変換した画像データを出力する必要があるために、PGデータを出力することができない。
画像読取ユニット107が原稿104の画像を読み取っている間、FFC118は、筐体101内で摺動する。また、画像読取ユニット107が原稿104の画像を読み取っている間、メモリ307に格納される画像データは、原稿104の印字情報に応じて変化するために、メモリ307に格納される値を特定することができない。そのためにメモリ307に格納される値の期待値が不明となり、FFC118の断線を判断することはできない。つまり、FFC118が摺動する間だけ断線する場合には、FFC118の断線を検出することが困難である。
そこで本実施形態では、原稿104の画像の読取中にはループバック信号を用いてFFC118の接続状態を常時監視する。この接続状態の監視方法は、FFC118に含まれる所定の2本の信号線を用い、一方の信号線で送信したループバック信号をそのまま他方の信号線で受信することで、FFC118の断線を判断する方法である。そのために画像読取ユニット107のコネクタ119に接続される側で、2本の信号線は接続される。例えば、CPU301が、FFC118の幅方向の両端の信号線によりループバック信号を送受信することで、FFC118の接続状態を監視する。ループバック信号は、所定の直流電圧であり、FFC118が断線する場合には電圧値が極端に低下する。CPU301は、受信したループバック信号の電圧値が所定の閾値電圧よりも低い場合に、ループバック信号を検出できないために、FFC118が断線していると判断することができる。
原稿104の画像の読み取りが終了すると、画像読取ユニット107は、原稿104の後端から先端付近まで戻される。その際に画像読取ユニット107は、画像の読み取りを行わない。そのためにこの期間は、AFE304がPGデータを出力しても画像読取処理に影響が及ばない。原稿104の画像の読取中と同様に、FFC118は、画像読取ユニット107の移動に応じて摺動しており、画像読取中と略同様に動作する。CPU301は、この間に、PGデータを用いてFFC118の接続状態を監視することで、摺動中のFFC118の断線を検出することが可能となる。
図11は、FFC118の接続状態の監視処理を含む画像読取処理を表すフローチャートである。この処理は、画像読取前、画像読取中、画像読取後の処理を含む。なお、シェーディング補正は、画像読取前の処理の間に行われる。シェーディングエラーが発生した場合、図4に例示する故障部品の特定処理を表すフローチャートが行われ、以降の処理は行われない。
CPU301は、原稿104の画像を読み取る前に画像読取センサ114の通信開始設定及びAFE304から出力されるPGデータと期待値との比較を行う。そのためにCPU301は、画像読取開始を指示するジョブ開始命令を取得すると(S201)、画像読取センサ114及びAFE304に対して各種のレジスタ設定を行う(S202)。ここでは、クロック周波数設定、主走査同期信号の周期設定、画像データの出力設定、及びPGデータの設定等が行われる。レジスタ設定後にCPU301は、所定時間待機して(S203)、画像読取センサ114の出力イネーブル設定を行う(S204)。この時点で画像読取ユニット107は、画像の読み取りを開始しておらず、停止している。
出力イネーブルが設定されると、AFE304は、PGデータを出力する。画像処理部306は、メモリ307にPGデータを格納する。CPU301は、メモリ307に格納されたデータと期待値とを比較する(S205)。メモリ307に格納されたデータと期待値とが異なる場合(S205:N)、CPU301は、FFC118が断線していると判断してエラー出力を行う(S206)。この場合、画像読取装置100は、原稿104の画像を読み取ることなくエラーを出力してジョブを終了する。ここまでが画像読取前の処理である。
メモリ307に格納されたデータと期待値とが一致する場合(S205:Y)、CPU301は、画像読取中の動作を開始する。CPU301は、搬送モータ116により画像読取ユニット107の副走査方向への搬送を開始し、画像読取ユニット107に対して画像を読み取るための制御を行う(S207)。画像読取ユニット107は、原稿104の画像読取を開始する。画像読取の期間中、FFC118の画像データを伝送するための信号線は、画像データの送信に用いられる。この間、PGデータを用いたFFC118の接続状態の監視は行われない。そのためにCPU301は、ループバック信号を用いてFFC118の接続状態を監視する。
CPU301は、ループバック信号を検出したか否かを判断する(S208)。ループバック信号を検出しない場合(S208:N)、CPU301は、FFC118が断線していると判断する(S209)。ループバック信号を検出する場合(S208:Y)、CPU301は、FFC118が断線していないと判断し、原稿104の画像読取が終了したか否かを判断する(S210)。画像読取の終了は、原稿104の後端の画像読取が終了しているか否かにより判断される。画像読取が終了していない場合(S210:N)、CPU301は、ループバック信号の検出を引き続き監視することになる。つまり画像読取装置100は、原稿104の画像読取中に、ループバック信号を用いてFFC118の接続状態を監視することになる。画像読取が終了した場合(S210:Y)、CPU301は、搬送モータ116による画像読取ユニット107の副走査方向への搬送を一旦停止する(S211)。ここまでが画像読取中の処理である。
次いでCPU301は、画像読取後の処理を開始する。CPU301は、次のジョブに備え、搬送モータ116により、画像読取ユニット107を原稿104の先端付近まで、画像読取時の搬送方向とは逆方向に移動させるバックスキャンを開始する(S212)。バックスキャン中、画像読取ユニット107は画像読取を行わない。そのためにCPU301は、バックスキャン中にPGデータを用いてFFC118の接続状態を確認する。バックスキャン中はFFC118が摺動するために、CPU301は、摺動中のFFC118の断線を検出することができる。
AFE304は、バックスキャンの開始時にPGデータを出力する。画像処理部306は、メモリ307にPGデータを格納する。CPU301は、メモリ307に格納されたデータと期待値とを比較する(S213)。バックスキャン中は、ライン毎或いは複数ライン毎に、メモリ307に格納されたデータと期待値との比較を行うことで、FFC118が摺動中の所定の位置でしか断線しないような場合であっても、断線を検出可能である。メモリ307に格納されたデータと期待値とが異なる場合(S213:N)、CPU301は、FFC118が断線していると判断する(S214)。メモリ307に格納されたデータと期待値とが一致する場合(S213:Y)、CPU301は、画像読取ユニット107が次のジョブのための待機位置に到着したか否かを判断する(S215)。待機位置に到着していない場合(S215:N)、CPU301は、PGデータを用いたFFC118の接続状態の確認を行う。つまり画像読取装置100は、バックスキャン中に、ループバック信号を用いてFFC118の接続状態を監視することになる。
待機位置に到着した場合(S215:Y)、CPU301は、搬送モータ116による画像読取ユニット107の搬送を停止する(S216)。CPU301は、FFC118の接続状態の検出結果、即ちS208の処理及びS213の処理の結果を参照して、FFC118が断線していない場合に画像データを出力し、断線している場合に画像データを出力せずにエラー出力を行う(S217)。FFC118が断線している場合には、図10に例示するような画像の画像データが出力されるためである。以上により画像読取処理が終了する。
なお、ループバック信号を用いてFFC118の接続状態を監視する場合、ループバック信号が伝送される信号線の接続状態が監視されることになるために、画像データが伝送される信号線については、直接的には接続状態が不明である。例えば、ループバック信号を伝送する信号線が断線している場合であっても、画像データを伝送する信号線が断線していなければ、画像データの送信は可能である。したがって、S209の処理で断線を検出し、S213の摺動中の判断では断線を検出されない場合には、FFC118の断線の予兆をサービスマンに通知して、FFC118の早期の交換を促すようにしてもよい。
S205、S206の処理及びS213、S214の処理では、FFC118の画像データを伝送する信号線が断線していることが検出される。この場合、エラー出力を行って画像読取装置100の使用を禁止することが好ましい。
以上のような画像読取装置100は、画像読取ユニット107の動作中であってもFFC118の接続状態が検出可能である。画像読取装置100は、FFC118が摺動時に特定の位置でのみ断線する場合であっても、断線を検出することができる。そのために、画像読取装置100は、FFC118の断線に伴い画質の低下を抑制することができる。

Claims (6)

  1. 原稿画像を読み取り、該読み取った画像を表す画像データを生成する画像読取手段と、
    前記画像読取手段から前記画像データを取得する画像制御手段と、
    前記画像読取手段と前記画像制御手段とを接続するとともに、前記画像読取手段から前記画像制御手段に前記画像データを送信し、かつ、前記画像制御手段から前記画像読取手段に電力を供給するためのケーブルと、を有し、
    前記画像読取手段は、前記原稿に光を照射する発光部と、前記原稿からの反射光を受光し前記画像データを生成し、前記ケーブルを介して前記画像制御手段に前記画像データを送信する受光部と、を有し、
    前記画像制御手段は、前記画像読取手段の動作を制御する制御部と、前記画像読取手段から取得する前記画像データを格納するメモリと、前記ケーブルを介して、前記画像制御手段から前記画像読取手段に供給される電力を監視する監視手段と、を有し、
    前記制御部は、エラーが発生すると、前記エラーの原因となっていて交換すべき故障部品を、
    前記監視の結果に基づく前記画像読取手段に電源電圧が正常に供給されているか否かを判断する第1判断、
    前記発光部が正常に発光しているか否かを判断する第2判断、
    前記メモリが正常に動作するか否かを判断する第3判断、及び
    前記画像読取手段から出力されるデータが前記メモリに正常に格納されるか否かを判断する第4判断から判断し、
    前記第2、第3及び第4判断は、前記第1判断において、前記電源電圧が正常に供給されていると判断された場合に実行される、
    画像読取装置。
  2. 前記画像読取手段は、前記発光部に電流を供給することで前記発光部の点灯制御を行い、
    前記制御部は、前記発光部に前記電流が供給される状態に基づいて、前記発光部が正常に発光しているか否かを判断することを特徴とする、
    請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記制御部は、前記メモリにデータを書き込み、その後、該データを前記メモリから読み出し、書き込んだデータと読み出したデータとの一致を確認することで、前記メモリが正常に動作するか否かを判断することを特徴とする、
    請求項1又は2記載の画像読取装置。
  4. 前記画像読取手段は、所定のデータを前記メモリの特定のアドレスに格納し、
    前記制御部は、前記メモリの前記特定のアドレスに格納された前記所定のデータが期待値と一致するか否かにより、前記画像読取手段から出力されるデータが前記メモリに正常に格納されるか否かを判断することを特徴とする、
    請求項1~3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 前記画像読取手段は、固定値を前記所定のデータとして前記メモリの特定のアドレスに格納することを特徴とする、
    請求項4記載の画像読取装置。
  6. 前記画像読取手段は、1画素毎に1インクリメントされた値を前記所定のデータとして前記メモリの特定のアドレスに格納することを特徴とする、
    請求項4記載の画像読取装置。
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