JP7206939B2 - 発電設備の出力予測システム及び発電設備の出力予測方法 - Google Patents

発電設備の出力予測システム及び発電設備の出力予測方法 Download PDF

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Description

本発明は、潮流想定におけるエリア全体の発電設備の出力予測システム及び発電設備の出力予測方法に関する。
電力系統においては、電力設備を通過する電力の量、すなわち潮流が大きくなり過ぎると、混雑が発生して適切に送電できなくなるおそれがある。従って、想定される潮流を想定潮流として算出し、想定潮流が大きくなり過ぎないように、接続される電力供給設備を選定する場合がある。想定潮流は、電力需要と電力供給とに基づき算出され、電力供給側が過剰な個別電力系統を検討する場合には、一般的に電力需要が最小となる際に電力供給が最大となる場合を想定して算出される。すなわち、電力需要が最小であるが電力供給が最大であった場合、上位の電力系統に向けて流れる潮流が大きくなるため、このような潮流が大きくなるケースを見越して、想定潮流が算出される。
また、非特許文献1には、想定潮流の算出方法が記載されており、各種の電力供給設備の実績出力値に基づき、想定潮流のための電力需要を算出する旨の記載がある。非特許文献1では、個別系統での太陽光発電設備の出力が最大の場合に、エリア全体で最低限出力される太陽光発電設備の出力を算出し、算出したエリア全体の太陽光発電設備の出力を、太陽光発電設備が対応すべき電力需要量としている。より詳しくは、個別系統の出力比率を横軸とし、エリア全域の出力比率を縦軸とした場合に、個別系統の出力比率の値に対するエリア全域の出力比率の値の分布に対し、分布の下限の一次近似直線を導出する。そして、個別系統の出力比率の最大値と一次近似直線との交点を、エリア全体の太陽光発電設備の出力として算出している。
電力広域的運営推進機関著「電源接続や設備形成の検討における前提条件(送配電等業務指針第62条)としての想定潮流の合理化の考え方について」
非特許文献1によると、エリア全体の太陽光発電設備の出力に基づき想定潮流を算出可能であるが、想定潮流の算出精度を高くするには、改善の余地がある。すなわち、非特許文献1のように算出した場合、エリア全域における発電設備の出力を、過大に、又は過小に評価してしまうおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するために、想定潮流の算出精度の低下を抑制する発電設備の出力予測システム及び発電設備の出力予測方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示の発電設備の出力予測システムは、発電設備が接続されている系統が複数設けられたエリアにおける発電設備の出力の予測値を算出する発電設備の出力予測システムであって、1つの前記系統の前記発電設備の出力の測定値である系統出力測定値と、前記系統出力測定値が測定された時刻と同時刻における前記エリア全体の前記発電設備の出力の測定値であるエリア出力測定値と、を取得する測定値取得部と、前記系統における前記発電設備の出力の設定値として予め設定された系統出力設定値と、前記系統出力測定値との差分に基づき、前記系統における出力の設定値と測定値との乖離度合いを示す系統評価値を算出する系統評価値算出部と、前記エリア出力測定値と前記系統評価値とに基づき、前記エリア全体の前記発電設備の出力の予測値であるエリア出力予測値を算出するエリア出力予測値算出部とを有する。
前記エリア出力予測値算出部は、前記エリア出力予測値及び前記エリア出力測定値に基づく値であって前記エリアにおける出力の予測値と測定値との乖離度合いを示すエリア評価値と、前記系統評価値とが、所定の関係になるように、前記エリア出力予測値を算出することが好ましい。
前記エリア出力予測値算出部は、前記エリア評価値を、前記系統における出力の予測値と測定値との乖離度合いを示す値に換算した換算系統評価値と、前記系統評価値との差分が所定値となるように、前記エリア出力予測値を算出することが好ましい。
前記測定値取得部は、前記系統出力測定値及び前記エリア出力測定値を複数取得し、前記系統評価値算出部は、前記系統出力測定値毎に前記系統評価値を算出し、前記エリア出力予測値算出部は、前記換算系統評価値と前記系統評価値との差分が前記所定値となる前記エリア出力予測値を、前記エリア出力測定値毎に複数算出し、複数の前記エリア出力予測値のうちの最小値を、前記エリア出力予測値として選定することが好ましい。
前記系統評価値算出部は、複数の前記系統出力測定値のうちの最大値を、前記系統出力設定値とすることが好ましい。
前記エリア出力予測値に基づき、前記エリアに発電設備を追加で接続可能かを判断する判断部をさらに有することが好ましい。
前記発電設備は、太陽光発電設備又は風力発電設備であることが好ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示の発電設備の出力予測方法は、発電設備が接続されている系統が複数設けられたエリアにおける発電設備の出力の予測値を算出する発電設備の出力予測方法であって、1つの前記系統の前記発電設備の出力の測定値である系統出力測定値と、前記系統出力測定値が測定された時刻と同時刻における前記エリア全体の前記発電設備の出力の測定値であるエリア出力測定値と、を取得する測定値取得ステップと、前記系統における前記発電設備の出力の設定値として設定された系統出力設定値と、前記系統出力測定値との差分に基づき、前記系統における出力の設定値と測定値との乖離度合いを示す系統評価値を算出する系統評価値算出ステップと、前記エリア出力測定値と前記系統評価値とに基づき、前記エリア全体の前記発電設備の出力の予測値であるエリア出力予測値を算出するエリア出力予測値算出ステップとを有する。
本発明によれば、発電設備の想定潮流の算出精度の低下を抑制することができる。
図1は、本実施形態に係る系統を説明する模式図である。 図2は、本実施形態に係る出力予測システムの模式的なブロック図である。 図3は、測定値の分布の例を示すグラフである。 図4は、系統評価値を説明するためのグラフである。 図5は、エリア出力予測値の算出を説明するためのグラフである。 図6は、エリア出力予測値の算出を説明するためのグラフである。 図7は、エリア出力予測値の例を説明するグラフである。 図8は、本実施形態に係る出力予測システムの処理フローを説明するフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本実施形態に係る系統を説明する模式図である。図1に示すように、本実施形態に係るエリアR内には、複数の系統Sが設けられている。系統Sは、送電線Wを介して発電設備と負荷とが接続された電力系統である。本実施形態では、系統Sには、発電設備Pと負荷Lとが接続されており、さらに言えば、1つの系統Sに、複数の発電設備Pと複数の負荷Lとが接続されている。ただし、1つの系統Sに接続される発電設備Pの数は任意である。発電設備Pは、任意の動力で発電するものであってよいが、本実施形態においては、気象条件によって出力(発電量)が変動する発電設備であることが好ましい。発電設備Pは、本実施形態では太陽光発電設備である。ただし、発電設備Pは、例えば風力発電設備であってもよい。また、発電設備Pは、複数の発電設備(気象条件によって出力が変動する複数の発電設備)を組み合わせた設備であってよく、例えば、太陽光発電設備と風力発電設備とを組み合わせた設備であってもよい。さらに、系統Sには、例えば火力発電設備など、発電設備P以外の発電設備も接続されていてよい。また、系統S毎に、発電設備P及び負荷Lの数や、発電設備P以外の発電設備の数などが異なってもよい。
エリアRには、このような系統Sが複数設けられている。すなわち、エリアRは、複数の系統Sで構成される系統群と言い換えることもできる。また、エリアRは、例えば、1つの一般送配電事業者が送配電を受け持つ領域ということもできる。なお、図1の例では、エリアRに、8つの系統Sが設けられているが、エリアRに設けられる系統Sの数は、複数であれば8つに限られず任意である。また、図1の例では、エリアRにおいてループ状に系統Sが設けられているが、エリアR内において系統Sの設けられる形態はこれに限られない。例えば、系統Sは、エリアR内において、放射状に設けられていてもよい。
図2は、本実施形態に係る出力予測システムの模式的なブロック図である。本実施形態に係る出力予測システム1は、エリアRの想定潮流を算出するために、エリアR内の発電設備Pの出力の予測値を算出するシステムである。本実施形態に係る出力予測システム1は、例えばコンピュータである。図2に示すように、出力予測システム1は、入力部10と、出力部12と、通信部14と、記憶部16と、制御部18とを有する。入力部10は、ユーザの入力を受け付ける装置であり、例えばマウス、キーボード、又はタッチパネル等である。出力部12は、制御部18の制御結果などの各種情報を出力する装置であり、本実施形態では、各種情報を表示するディスプレイやタッチパネルなどの表示部である。通信部14は、例えば無線通信モジュールやアンテナなど、外部装置などに通信する機構である。記憶部16は、制御部18の演算内容やプログラムの情報などを記憶するメモリであり、例えば、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置とのうち、少なくとも1つ含む。
制御部18は、演算装置、すなわちCPU(Central Processing Unit)である。図2に示すように、制御部18は、測定値取得部20と、系統評価値算出部22と、エリア出力予測値算出部24と、判断部26とを有する。測定値取得部20と、系統評価値算出部22と、エリア出力予測値算出部24と、判断部26とは、制御部18が記憶部16に記憶されたソフトウェア(プログラム)を読み出すことで実現されて、後述する処理を実行する。
制御部18は、測定値取得部20と系統評価値算出部22とエリア出力予測値算出部24とにより、エリアRにおける発電設備Pの出力の予測値であるエリア出力予測値ARを算出する。以下、エリア出力予測値ARの算出方法について説明する。
測定値取得部20は、系統出力測定値DSとエリア出力測定値DRとを取得する。測定値取得部20は、例えば通信部14を介して、外部機器から系統出力測定値DSとエリア出力測定値DRとを取得する。また、測定値取得部20は、例えば記憶部16に予め記憶されていた系統出力測定値DSとエリア出力測定値DRとを読み出してもよい。
系統出力測定値DSは、エリアR内の1つの系統Sに接続されている発電設備Pの出力の測定値である。系統出力測定値DSは、過去の所定時刻において測定された測定値である。本実施形態においては、系統出力測定値DSは、1つの系統Sに接続されている発電設備Pの出力比率である。言い換えれば、系統出力測定値DSは、測定された時刻における系統Sに接続されている全ての発電設備Pの最大出力(最大容量)の合計値に対する、系統Sに接続されている全ての発電設備Pが所定時刻において実際に出力した出力値(電力の値)の合計値の比率である。また、エリア出力測定値DRは、エリアR内の発電設備Pの出力の測定値である。エリア出力測定値DRは、過去の所定時刻において測定された測定値である。本実施形態においては、エリア出力測定値DRは、エリアRに設けられている発電設備Pの出力比率である。言い換えれば、エリア出力測定値DRは、測定された時刻におけるエリアRに設けられている全ての発電設備Pの最大出力(最大容量)の合計値に対する、エリアRに設けられている全ての発電設備Pが所定時刻において実際に出力した出力値(電力の値)の合計値の比率である。
本実施形態において、測定値取得部20は、同時刻に測定された系統出力測定値DSとエリア出力測定値DRとを取得する。すなわち、測定値取得部20は、系統出力測定値DSと、その系統出力測定値DSが測定された時刻と同時刻に測定されたエリア出力測定値DRと、を取得する。これにより、系統Sでの発電設備Pの出力比率と、エリアR全体での発電設備Pの出力比率との関係を認識可能となる。以下、同時刻に測定された系統出力測定値DSとエリア出力測定値DRとを、合わせて表現する場合は、測定値Dと記載する。測定値Dは、同時刻に測定された系統出力測定値DSとエリア出力測定値DRとを関連付けた情報であるということもできる。
図3は、測定値の分布の例を示すグラフである。図3の横軸は系統出力測定値DSであり、縦軸はエリア出力測定値DRである。図3に示すように、測定値取得部20は、測定値Dを、すなわち同時刻に測定された系統出力測定値DSとエリア出力測定値DRとを、複数取得する。測定値取得部20に取得される測定値Dは、それぞれ異なる時刻に測定されたものである。すなわち、測定値取得部20は、測定値D(系統出力測定値DS及びエリア出力測定値DR)の時刻毎の分布を取得しているといえる。図3に示すように、系統出力測定値DSとエリア出力測定値DRとは、比例する傾向にある。すなわち、1つの系統Sでの出力が高い場合は、エリアR全体の出力も高い傾向にある。なお、測定値取得部20は、エリア出力予測値ARを算出する際に取得する複数の系統出力測定値DSは、同じ系統Sにおける発電設備Pの出力比率である。以降においても、系統Sと記載する場合は、特に断りがない限り、同じ系統Sを指す。
図4は、系統評価値を説明するためのグラフである。図2に示す系統評価値算出部22は、測定値取得部20が取得した系統出力測定値DSと、系統出力設定値ASとを取得する。系統出力設定値ASは、系統評価値算出部22が、系統Sにおける発電設備Pの出力の設定値として設定した値である。すなわち、系統出力設定値ASは、系統評価値算出部22によって、1つの系統Sに対して定められた値となる。図4に示すように、本実施形態においては、系統評価値算出部22は、測定値取得部20が取得した複数の系統出力測定値DSのうちの最大値に基づき、系統出力設定値ASを設定する。さらに言えば、系統評価値算出部22は、測定値取得部20が取得した複数の系統出力測定値DSのうちの最大値を、系統出力設定値ASに設定する。
系統出力設定値ASは、エリアRの想定潮流の算出のために、系統Sにおける発電設備Pの出力として設定された値であるといえる。ただし、エリアRの想定潮流は、未来の値を予測して算出されるものであるため、系統出力設定値ASは、未来の値、すなわち予測値を、設定値として事前に設定した値であるといえる。また、本実施形態において、想定潮流は、適切に送電できなくなるかのリスク判断を行うために算出される。従って、本実施形態において、想定潮流は、エリアR全体の電力需要が小さい場合で、かつ、1つの系統Sの発電設備Pからの電力供給が大きくなる場合を想定して算出される。従って、本実施形態においては、電力供給を高く見積もるために、系統出力設定値ASを、系統出力測定値DSの最大値、すなわち実績の最大値としている。
系統評価値算出部22は、このようにして系統出力測定値DSと系統出力設定値ASとを取得する。そして、系統評価値算出部22は、系統出力測定値DSと系統出力設定値ASとの差分に基づき、系統評価値TSを算出する。系統評価値TSは、系統Sにおける、発電設備P出力の設定値と測定値との乖離度合いを示す値である。本実施形態においては、系統評価値算出部22は、次の式(1)により、系統評価値TSを算出する。
TS=VS・(AS-DS) ・・・(1)
ここで、VSは、系統Sに接続されている全ての発電設備Pの最大出力(最大容量)の合計値である。系統評価値算出部22は、例えば通信部14を介した通信や、記憶部16からの読出しなどにより、最大出力VSの値を取得する。系統評価値算出部22は、系統出力設定値ASから系統出力測定値DSを引いた値を、系統Sの最大出力VSに乗じることで、系統評価値TSを算出しているといえる。従って、系統評価値TSは、1つの系統Sにおいて、系統出力設定値ASで発電設備Pが運転される際の出力値(電力値)から、系統出力測定値DSで発電設備Pが運転される際の出力値(電力値)を差し引いた値であるといえる。系統評価値算出部22は、複数の系統出力測定値DS毎に、系統評価値TSを算出する。
系統評価値TSは、このようにして算出される値であるため、未来における系統Sの発電設備Pの出力比率が、系統出力設定値ASより大きくなるかを評価する値であるといえる。例えば、系統評価値TSが0以上である場合、未来においても、系統Sの発電設備Pの出力比率が、系統出力設定値ASより大きくなる可能性が低くなるといえる。言い換えれば、この場合、系統Sにおいては、系統出力設定値ASより大きな電力供給がされる可能性が低くなる。一方、系統評価値TSが0より小さい場合、未来において、系統Sの発電設備Pの出力比率が、系統出力設定値ASより大きくなる可能性があるといえる。言い換えれば、この場合、系統Sにおいて、系統出力設定値ASより大きな電力供給がされる可能性が、系統評価値TSが0以上である場合よりも、高くなる。
本実施形態では、系統出力設定値ASが系統出力測定値DSの最大値であるため、系統評価値TSは、0以上の値となる。従って、系統出力設定値ASは、系統Sにおける発電設備Pによる出力が最大となることを見越した安全側の設定になっているといえる。言い換えれば、系統評価値算出部22は、未来における系統Sの発電設備Pの出力比率が、系統出力設定値ASより大きくなる可能性が低くなるように、すなわち系統出力設定値ASより大きな電力供給がされる可能性が低くなるように、系統出力設定値ASを設定しているといえる。
図2に示すエリア出力予測値算出部24は、系統評価値TSと、エリア出力測定値DRとに基づき、エリアRにおける発電設備Pの出力の予測値であるエリア出力予測値ARを算出する。
以下、便宜上、エリア出力予測値ARを、所定の値であるエリア出力予測値AR0と仮定して、説明を行う。図5は、エリア出力予測値の算出を説明するためのグラフである。エリア出力予測値ARは、上述のようにエリアRの想定潮流の算出に用いられる。さらに言えば、エリア出力予測値ARは、想定潮流の算出に用いられるエリアRの電力需要の値として、言い換えれば、エリアRの発電設備Pが受け持つべき電力供給量として、算出される。従って、エリア出力予測値ARは、電力需要が小さい、すなわち、エリアRの全体の発電設備Pの出力が小さいことを想定して設定される。従って、エリア出力予測値AR0が、エリア出力測定値DRよりも小さい場合、すなわち図5においてエリア出力予測値AR0より上側にエリア出力測定値DRがある場合、実際のエリアRの全体の発電設備Pの出力の実績値であるエリア出力測定値DRに対し、値が小さい安全側の設定になっているといえる。言い換えれば、この場合、エリア出力予測値AR0から算出される電力需要よりも、未来における電力需要の方が高くなる可能性が高く、エリア出力予測値AR0は、最小の電力需要を見越した安全側の予測値になっているといえる。一方、エリア出力予測値AR0が、エリア出力測定値DRよりも大きい場合、すなわち図5においてエリア出力予測値AR0より下側にエリア出力測定値DRがある場合、実際のエリアRの全体の発電設備Pの出力の実績値であるエリア出力測定値DRに対し、値が大きいリスク側の設定になっているといえる。言い換えれば、この場合のエリア出力予測値AR0は、エリア出力予測値AR0から算出される電力需要よりも、未来における電力需要の方が低くなる可能性がある程度高く、より低い電力需要となる可能性があるリスク側の予測値になっているといえる。
より詳しくは、以下の式(2)から算出されるエリア評価値TR1が0以下の場合、エリア出力予測値ARよりも測定した出力の方が高くなるため、エリア出力予測値ARは、電力需要が最小となることを見越した安全側の予測値になっているといえる。一方、エリア評価値TR1が0より大きい場合、エリア出力予測値ARよりも測定した出力の方が低くなるため、エリア出力予測値ARは、より低い電力需要となる可能性があるリスク側の予測値になっているといえる。
TR1=VR・(AR-DR) ・・・(2)
ここで、VRは、エリアRに接続されている全ての発電設備Pの最大出力(最大容量)の合計値である。エリア出力予測値算出部24は、例えば通信部14を介した通信や、記憶部16からの読出しなどにより、最大出力VRの値を取得する。なお、エリア出力予測値算出部24は、エリア出力予測値ARを算出するものなので、式(2)においては、エリア出力予測値ARが未知の値となっており、最大出力VRとエリア出力測定値DRとが既知の値となっている。
式(2)に示すように、エリア評価値TR1は、エリア出力予測値ARからエリア出力測定値DRを引いた値を、エリアRの最大出力VRに乗じた値である。従って、エリア評価値TR1は、エリアRの全体において、エリア出力予測値ARで発電設備Pが運転されたと仮定した場合の出力値(電力値)から、エリア出力測定値DRで発電設備Pが運転される際の出力値(電力値)を差し引いた値であるといえる。すなわち、エリア評価値TR1は、エリア出力予測値AR及びエリア出力測定値DRに基づく値であって、エリアRにおける出力の予測値と測定値との乖離度合いを示す値であるといえる。
なお、エリア出力測定値DRは、複数取得されている。従って、エリア評価値TR1も、エリア出力測定値DR毎の値であるといえる。
さらに、エリアRにおける評価値であるエリア評価値TR1を、系統Sにおける評価値に換算した値を、換算系統評価値TR2とする。すなわち、換算系統評価値TR2は、エリア評価値TR1を、系統Sにおける出力の予測値と測定値との乖離度合いを示す値に換算した評価値である。換算系統評価値TR2は、次の式(3)のように算出される。
TR2=(QS/QR)・TR1 ・・・(3)
ここで、QSは、系統Sにおける電力需要の値であり、さらに言えば、系統Sにおける過去の電力需要の値である。需要QSは、本実施形態では、系統Sにおける過去の電力需要の最大値である。また、QRは、エリアR全体における電力需要の値であり、さらに言えば、エリアR全体における過去の電力需要の値である。需要QRは、本実施形態では、エリアR全体における過去の電力需要の最大値である。需要QS、QRは、例えば通信部14を介した通信や、記憶部16からの読出しなどにより、取得可能な値である。式(3)は、次の式(4)のように表される。
TR2=(QS/QR)・VR・(AR-DR) ・・・(4)
すなわち、換算系統評価値TR2は、エリア出力予測値ARからエリア出力測定値DRを引いた値をエリアRの最大出力VRに乗じて、その乗じた値(エリア評価値TR1)を、需要QS、QRにより、系統Sにおける出力の予測値と測定値との乖離度合いに換算した値である。すなわち、系統評価値TSが、系統出力測定値DSと系統出力設定値ASとに基づいた、系統Sにおける出力の予測値と測定値との乖離度合いを示す評価値であるのに対し、換算系統評価値TR2は、エリア出力測定値DRとエリア出力予測値ARとに基づいた、系統Sにおける出力の予測値と測定値との乖離度合いを示す評価値である。
なお、エリア出力測定値DRは、複数取得されている。従って、換算系統評価値TR2も、エリア出力測定値DR毎の値となる。
エリア出力予測値算出部24は、系統評価値TSと換算系統評価値TR2とが所定の関係となるように、エリア出力予測値ARを算出する。より詳しくは、エリア出力予測値算出部24は、系統評価値TSと換算系統評価値TR2との差分が所定値(さらに言えば所定の数値範囲)となるように、エリア出力予測値ARを算出する。すなわち、系統評価値TSと換算系統評価値TR2とにおいて、未知数は、エリア出力予測値ARとなるので、エリア出力予測値算出部24は、系統評価値TSと換算系統評価値TR2とが所定の関係になるように、エリア出力予測値ARを算出することができる。
本実施形態では、エリア出力予測値算出部24は、系統評価値TSと換算系統評価値TR2との差分が0以上となるように、エリア出力予測値ARを算出する。すなわち、エリア出力予測値算出部24は、次の式(5)が成り立つように、エリア出力予測値ARを算出する。すなわち、エリア出力予測値算出部24は、系統評価値TSから換算系統評価値TR2を差し引いた値が0以上となるように、エリア出力予測値ARを算出する。
TS-TR2≧0 ・・・(5)
式(5)を変形すると、次の式(6)となり、式(6)を変形すると式(7)となる。
{VS・(AS-DS)}-{(QS/QR)・VR・(AR-DR)}≧0 ・・・(6)
{VS・(AS-DS)}+{(QS/QR)・VR・(DR-AR)}≧0 ・・・(7)
ここで、系統評価値TSから換算系統評価値TR2を差し引いた値が0より小さくになると、すなわち式(5)~(7)の不等式が成立しないと、換算系統評価値TR2が系統評価値TSを上回って、系統Sにおける出力の測定値が、エリア出力予測値ARに基づく系統Sにおける出力の予測値を上回ることとなる。この場合、エリア出力予測値ARは、系統Sにおける発電設備Pによる未来の出力が予測値より高くなる可能性があるリスク側の設定になるといえる。一方、系統評価値TSから換算系統評価値TR2を差し引いた値が0以上になると、すなわち式(5)~(7)の不等式が成立すると、系統評価値TSが換算系統評価値TR2以上の値になることになる。この場合、系統Sにおける出力の測定値が、エリア出力予測値ARに基づく系統Sにおける出力の予測値を上回らないこととなり、エリア出力予測値ARは、系統Sにおける発電設備Pによる未来の出力が最大となることを見越した安全側の設定になっているといえる。従って、エリア出力予測値算出部24は、系統評価値TSから換算系統評価値TR2を差し引いた値が0以上になるように、すなわち式(5)~(7)の不等式が成立するような、エリア出力予測値ARを算出する。
このように、エリア出力予測値算出部24は、系統評価値TSと換算系統評価値TR2との差分が0以上となるように、エリア出力予測値ARを算出するが、0以上であることに限られず、系統評価値TSと換算系統評価値TR2との差分が所定値となるように、エリア出力予測値ARを算出してよい。また、換算系統評価値TR2は、エリア評価値TR1に基づく値である。従って、エリア出力予測値算出部24は、エリア評価値TR1と系統評価値TSとが所定の関係になるように、エリア出力予測値ARを算出しているといえる。さらに、換算系統評価値TR2は、エリア出力測定値DRに基づく値である。従って、エリア出力予測値算出部24は、エリア出力測定値DRと系統評価値TSとに基づき、エリア出力予測値ARを算出しているといえる。
なお、系統評価値TSは、系統出力測定値DS毎にそれぞれ算出される。また、換算系統評価値TR2も、エリア出力測定値DR毎にそれぞれ算出される。従って、エリア出力予測値算出部24は、同時刻に測定された系統出力測定値DSとエリア出力測定値DRとの組み合わせ毎に、系統評価値TSから換算系統評価値TR2を差し引いた値が0以上になるように、すなわち式(5)~(7)の不等式が成立するように、エリア出力予測値ARを算出する。言い換えれば、エリア出力予測値算出部24は、系統評価値TSと換算系統評価値TR2との差分が所定値となるエリア出力予測値ARを、エリア出力測定値DR毎に複数算出する。
ここで、式(7)を、系統Sにおける発電設備Pの出力値とエリアR全体における発電設備Pの出力値との関係を示す関数、ここではエリア出力測定値DRと系統出力測定値DSとの関係を示す関数に変換すると、次の式(8)のようになる。ただし、式(8)において、Kは式(9)の値であり、Lは式(10)の値である。
DR=K・DS+L ・・・(8)
K=(QR/QS)・(VS/VR) ・・・(9)
L=AR-{(QR/QS)・(VS/VR)・AS} ・・・(10)
式(8)のK、すなわち系統Sの出力値に対するエリアR全体の出力値の傾きは、式(9)に示すように、取得した値により算出される値であるため、一義的に決められる。また、式(5)から式(7)において等号が成立するように、すなわち換算系統評価値TR2と系統評価値TSとが同じ値になるように、エリア出力予測値ARを算出する。これにより、式(8)のL、すなわち系統Sの出力値に対するエリアR全体の出力値の関数における切片の値が決まる。従って、式(7)を、式(8)のように、エリア出力測定値DRと系統出力測定値DSとの関係を示す関数に変換することができる。
図6は、エリア出力予測値の算出を説明するためのグラフである。図6の線分Mは、式(8)に示した、エリア出力測定値DRと系統出力測定値DSとの関係を示す関数の線である。エリア出力予測値ARは、線分Mと系統出力設定値ASとの交点である。未来に測定された系統出力測定値DSとエリア出力測定値DRとの組み合わせが、線分Mと同じ位置又は上側にプロットされた場合は、エリア出力予測値ARは、安全側の設定になっており、線分Mより下側にプロットされた場合は、エリア出力予測値ARは、リスク側の設定になっているといえる。
また、上述のように、エリア出力予測値ARは、エリア出力測定値DR毎に複数算出される。図6の例では、測定値D1、すなわちエリア出力測定値DR1に対して、エリア出力予測値AR1と線分M1とが算出され、測定値D2、すなわちエリア出力測定値DR2に対して、エリア出力予測値AR2と線分M2とが算出された例を示している。エリア出力予測値算出部24は、このように算出した複数のエリア出力予測値ARのうち、例えば値が最小となるエリア出力予測値ARを、判断部26が使用するエリア出力予測値ARとすることが好ましい。すなわち、図6の例では、エリア出力予測値AR1を、判断部26が使用するエリア出力予測値ARとする。ただし、エリア出力予測値算出部24は、最小のものを判断部26が使用するエリア出力予測値ARにすることに限られず、評価の厳しさに応じて、エリア出力予測値ARを選定してよい。また、エリア出力予測値ARは、エリアA全体の出力予測値であるが、1つの系統Sのデータに基づき算出された値であるため、系統S毎に、エリア出力予測値ARを出力してもよい。すなわち、エリア出力予測値ARは、系統S毎に算出され、系統S毎に、異なるエリア出力予測値ARを用いることが好ましい。ただし、系統S毎に算出されたエリア出力予測値ARのうち、例えば値が最小のものを、判断部26が使用するエリア出力予測値ARとしてもよい。
エリア出力予測値ARは、以上のようにして算出される。本実施形態において、図2に示す判断部26は、エリア出力予測値ARに基づき、エリアRに発電設備を追加で接続可能か、さらに言えば系統Sに発電設備を追加で接続可能かを、判断する。追加する発電設備は、太陽光発電設備に限られず、任意の発電設備であってよい。判断部26は、エリア出力予測値算出部24が算出したエリア出力予測値ARを、エリアR内の発電設備Pに割り当てられる電力需要の値とする。すなわち、判断部26は、エリアR内の発電設備Pが、エリア出力予測値AR分の電力供給を行う必要があると判断する。そして、判断部26は、エリア出力予測値ARに基づき、系統Sに追加で新たな発電設備Pを接続可能か判断する。すなわち、判断部26は、発電設備Pの電力需要としたエリア出力予測値ARが、現在のエリアR内の発電設備Pの供給電力量に対して余裕があれば、例えばエリア出力予測値ARと現在のエリアR内の発電設備Pの供給電力量との差分が所定値以上であれば、追加で新たな発電設備Pを接続可能と判断する。また、判断部26は、エリア出力予測値ARに基づき、エリアR内の発電設備Pの全体の電力供給量を設定してもよい。また、判断部26は、エリア出力予測値ARに基づき、エリアR内における想定潮流を算出してもよい。すなわち、判断部26は、エリア出力予測値ARを発電設備Pの電力需要とし、他の発電設備の電力需要も算出する。そして、判断部26は、エリアR内の各発電設備の電力供給量も算出して、これらの電力需要と電力供給量とに基づき、想定潮流を算出する。
図7は、エリア出力予測値の例を説明するグラフである。図7の例では、系統出力測定値DSに対するエリア出力測定値DRの分布に対し、分布の下限の一次近似直線MXを導出し、一次近似直線MXと系統出力設定値ASとの交点をエリア出力予測値ARXとした場合を、比較例として示している。一方、本実施形態に係る出力予測システム1は、以上説明した方法で、線分Mとエリア出力予測値ARとを算出する。図7の例に示すように、本実施形態に係る出力予測システム1の算出したエリア出力予測値ARの方が、比較例よりも、系統出力測定値DSとエリア出力測定値DRとの分布に対し、より安全側の設定値になっているといえる。すなわち、本実施形態によると、系統Sにおける発電設備Pによる出力が大きくなり、かつ、エリアR全体の発電設備Pによる出力(電力需要)が小さくなることを見越して、エリアR全体の出力予測値であるエリア出力予測値ARを、精度良く算出することができる。本実施形態に係る出力予測システム1によると、エリア全域における発電設備の出力の予測値を精度よく算出することが可能となり、想定潮流の算出精度の低下を抑制して、エリアRに接続する電力設備の選定を適切に実施することが可能となる。また、図7の例では、本実施形態に係るエリア出力予測値ARは、比較例に係るエリア出力予測値ARXよりも、値が大きい。従って、本実施形態によると、想定潮流の算出精度の低下を抑制しつつ、エリアR全域における発電設備の出力の予測値を高く見積もることができる。エリアR全域における発電設備の出力の予測値を高く見積もると、想定潮流の算出において、電力需要を高く見積もることが可能となるため、エリアRに新たに接続可能と判断する発電設備の数を、多くすることができる。
以上説明した出力予測システム1の処理フローを、フローチャートに基づき説明する。図8は、本実施形態に係る出力予測システムの処理フローを説明するフローチャートである。図8に示すように、出力予測システム1は、測定値取得部20により、測定値Dの分布、すなわち同時刻に測定された系統出力測定値DSとエリア出力測定値DRとの組み合わせを、複数取得する(ステップS10)。そして、出力予測システム1は、系統評価値算出部22により、測定値D毎に、すなわち系統出力測定値DS毎に、系統評価値TSを算出する(ステップS12)。系統評価値算出部22は、系統出力測定値DSと系統出力設定値ASとの差分に基づき、系統評価値TSを算出する。
そして、出力予測システム1は、エリア出力予測値算出部24により、系統評価値TSと換算系統評価値TR2との差分が所定値となるように、測定値D毎に、エリア出力予測値ARを算出する(ステップS14)。エリア出力予測値算出部24は、系統評価値TSと換算系統評価値TR2との差分が0以上となるように、エリア出力予測値ARを算出する。そして、出力予測システム1は、エリア出力予測値算出部24により、複数のエリア出力予測値ARから、判断部26が用いるエリア出力予測値ARを選定し(ステップS16)、判断部26により、選定されたエリア出力予測値ARに基づき、系統Sに発電設備を追加で接続可能かを判断する(ステップS18)。
以上説明したように、本実施形態に係る出力予測システム1は、発電設備Pが接続されている系統Sが複数設けられたエリアRにおける発電設備Pの出力の予測値を算出するものであり、測定値取得部20と、系統評価値算出部22と、エリア出力予測値算出部24とを有する。測定値取得部20は、1つの系統Sの発電設備Pの出力の測定値である系統出力測定値DSと、系統出力測定値DSが測定された時刻と同時刻におけるエリアR全体の発電設備Pの出力の測定値であるエリア出力測定値DRと、を取得する。系統評価値算出部22は、系統Sにおける発電設備Pの出力の設定値として設定された系統出力設定値ASと、系統出力測定値DSとの差分に基づき、系統Sにおける出力の設定値と測定値との乖離度合いを示す系統評価値TSを算出する。エリア出力予測値算出部24は、エリア出力測定値DRと系統評価値TSとに基づき、エリアR全体の発電設備Pの出力の予測値であるエリア出力予測値ARを算出する。この出力予測システム1は、このようにしてエリア出力予測値ARを算出するため、エリア全域における発電設備の出力の予測値を精度よく算出することが可能となり、想定潮流の算出精度の低下を抑制することができる。
エリア出力予測値算出部24は、エリア出力予測値AR及びエリア出力測定値DRに基づく値であってエリアRにおける出力の予測値と測定値との乖離度合いを示すエリア評価値TR1と、系統評価値TSとが、所定の関係になるように、エリア出力予測値ARを算出する。この出力予測システム1は、このようにしてエリア出力予測値ARを算出するため、エリア全域における発電設備の出力の予測値を精度よく算出することが可能となり、想定潮流の算出精度の低下を抑制することができる。
エリア出力予測値算出部24は、エリア評価値ARを、系統Sにおける出力の予測値と測定値との乖離度合いを示す値に換算した換算系統評価値TR2と、系統評価値TSとの差分が所定値となるように、エリア出力予測値ARを算出する。この出力予測システム1は、このようにしてエリア出力予測値ARを算出するため、エリア全域における発電設備の出力の予測値を精度よく算出することが可能となり、想定潮流の算出精度の低下を抑制することができる。
測定値取得部20は、系統出力測定値DS及びエリア出力測定値DRを複数取得し、系統評価値算出部22は、系統出力測定値DS毎に系統評価値TSを算出する。エリア出力予測値算出部24は、換算系統評価値TR2と系統評価値TSとの差分が所定値となるエリア出力予測値ARを、エリア出力測定値DR毎に複数算出する。測定値取得部20は、複数のエリア出力予測値ARのうちの最小値を、エリア出力予測値ARとして選定する。この出力予測システム1は、このようにしてエリア出力予測値ARを算出するため、エリア全域における発電設備の出力の予測値を精度よく算出することが可能となり、想定潮流の算出精度の低下を抑制することができる。
系統評価値算出部22は、複数の系統出力測定値DSのうちの最大値を、系統出力設定値ASとする。この出力予測システム1は、このようにしてエリア出力予測値ARを算出するため、エリア全域における発電設備の出力の予測値を精度よく算出することが可能となり、想定潮流の算出精度の低下を抑制することができる。
また、出力予測システム1は、エリア出力予測値ARに基づき、エリアRに発電設備を追加で接続可能かを判断する判断部26をさらに有する。この出力予測システム1は、このようにして算出したエリア出力測定値ARに基づき、発電設備を追加で接続可能かを判断するため、発電設備を追加できるかを高精度に判断することができる。また、エリア出力測定値ARを高く見積もることも可能になるので、追加できる発電設備の数を増やすこともできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これら実施形態の内容によりこの発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
1 出力予測システム
20 測定値取得部
22 系統評価値算出部
24 エリア出力予測値算出部
26 判断部
AR エリア出力予測値
AS 系統出力設定値
DR エリア出力測定値
DS 系統出力測定値
P 発電設備
R エリア
S 系統
TR1 エリア評価値
TR2 換算系統評価値
TS 系統評価値

Claims (6)

  1. 発電設備が接続されている系統が複数設けられたエリアにおける発電設備の出力の予測値を算出する発電設備の出力予測システムであって、
    1つの前記系統の前記発電設備の出力の測定値である系統出力測定値と、前記系統出力測定値が測定された時刻と同時刻における前記エリア全体の前記発電設備の出力の測定値であるエリア出力測定値と、を取得する測定値取得部と、
    前記系統における前記発電設備の出力の設定値として設定された系統出力設定値と、前記系統出力測定値との差分に基づき、前記系統における出力の設定値と測定値との乖離度合いを示す系統評価値を算出する系統評価値算出部と、
    前記エリア出力測定値と前記系統評価値とに基づき、前記エリア全体の前記発電設備の出力の予測値であるエリア出力予測値を算出するエリア出力予測値算出部と
    を有し、
    前記エリア出力予測値算出部は、
    前記エリア出力予測値及び前記エリア出力測定値に基づく値であって前記エリアにおける出力の予測値と測定値との乖離度合いを示すエリア評価値と、前記系統評価値とが、所定の関係になるように、前記エリア出力予測値を算出し、
    前記エリア評価値を、前記系統における出力の予測値と測定値との乖離度合いを示す値に換算した換算系統評価値と、前記系統評価値との差分が所定値となるように、前記エリア出力予測値を算出する、
    発電設備の出力予測システム。
  2. 前記測定値取得部は、前記系統出力測定値及び前記エリア出力測定値を複数取得し、
    前記系統評価値算出部は、前記系統出力測定値毎に前記系統評価値を算出し、
    前記エリア出力予測値算出部は、前記換算系統評価値と前記系統評価値との差分が前記所定値となる前記エリア出力予測値を、前記エリア出力測定値毎に複数算出し、複数の前記エリア出力予測値のうちの最小値を、前記エリア出力予測値として選定する、請求項に記載の発電設備の出力予測システム。
  3. 前記系統評価値算出部は、複数の前記系統出力測定値のうちの最大値を、前記系統出力設定値とする、請求項1又は請求項2に記載の発電設備の出力予測システム。
  4. 前記エリア出力予測値に基づき、前記エリアに発電設備を追加で接続可能かを判断する判断部をさらに有する、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の発電設備の出力予測システム。
  5. 前記発電設備は、太陽光発電設備又は風力発電設備である、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の発電設備の出力予測システム。
  6. 発電設備が接続されている系統が複数設けられたエリアにおける発電設備の出力の予測値を算出する発電設備の出力予測方法であって、
    1つの前記系統の前記発電設備の出力の測定値である系統出力測定値と、前記系統出力測定値が測定された時刻と同時刻における前記エリア全体の前記発電設備の出力の測定値であるエリア出力測定値と、を取得する測定値取得ステップと、
    前記系統における前記発電設備の出力の設定値として設定された系統出力設定値と、前記系統出力測定値との差分に基づき、前記系統における出力の設定値と測定値との乖離度合いを示す系統評価値を算出する系統評価値算出ステップと、
    前記エリア出力測定値と前記系統評価値とに基づき、前記エリア全体の前記発電設備の出力の予測値であるエリア出力予測値を算出するエリア出力予測値算出ステップと
    を有し、
    前記エリア出力予測値算出ステップでは、
    前記エリア出力予測値及び前記エリア出力測定値に基づく値であって前記エリアにおける出力の予測値と測定値との乖離度合いを示すエリア評価値と、前記系統評価値とが、所定の関係になるように、前記エリア出力予測値を算出し、
    前記エリア評価値を、前記系統における出力の予測値と測定値との乖離度合いを示す値に換算した換算系統評価値と、前記系統評価値との差分が所定値となるように、前記エリア出力予測値を算出する、
    発電設備の出力予測方法。
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