JP7206490B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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Description

本開示は、スクロール型圧縮機に関する。
特許文献1のスクロール型圧縮機では、摺動部の潤滑に利用された潤滑油が油戻しガイドによって固定子のコアカットに導入される。コアカットに導入された油は、ケーシングの底部の油溜部に送られる。
特開2016-200046号公報
特許文献1の構成では、十分な量の潤滑油を油溜部に戻すことができない可能性があった。油戻し量を増大させるために、コアカットの本数を増やすことが考えられる。コアカットの本数を増やすと、これらのコアカットのそれぞれに油戻しガイド(導入路)を設ける必要があり、導入路の複雑化を招く。
本開示は、潤滑油の導入路の複雑化を抑制することである。
第1の態様は、固定子(21)及び回転子(22)を有する電動機(20)と、前記電動機(20)によって回転駆動される圧縮機構(30)と、前記電動機(20)及び前記圧縮機構(30)を収容するケーシング(10)とを備え、前記ケーシング(10)には、前記電動機(20)を挟んで前記圧縮機構(30)側に第1空間(15)が形成され、該電動機(20)を挟んで前記圧縮機構(30)と反対側に潤滑油の油溜部(O)を含む第2空間(16)が形成され、前記固定子(21)の外周面には、切り欠き(C)が形成され、前記切り欠き(C)は、前記第1空間(15)に連通する第1切り欠き部(81)と、前記第1切り欠き部(81)から分岐するとともに前記第2空間(16)に連通する2つ以上の第2切り欠き部(82)とを含み、所定の摺動部の潤滑に利用した潤滑油を前記第1切り欠き部(81)に導く導入路(73c)を備えていることを特徴とするスクロール型圧縮機である。
第1の態様では、摺動部の潤滑に利用した潤滑油が、導入路(73c)を通じて、固定子(21)の第1切り欠き部(81)に導かれる。第1切り欠き部(81)の油は、複数の第2切り欠き部(82)に分流した後、第2空間(16)の油溜部(O)に送られる。複数の第2切り欠き部(82)を形成することで、油を戻すための流路を増やすことができる。一方、1つの導入路(73c)から第1切り欠き部(81)に油を導入するので、導入路が複雑となることを抑制できる。
第2の態様では、第1の態様において、前記第1切り欠き部(81)は、2つ以上の第2切り欠き部(82)と軸方向視において重なるように周方向に延びていることを特徴とするスクロール型圧縮機である。
第2の態様では、第1切り欠き部(81)に流入した油が周方向に広がり、各第2切り欠き部(82)に流入する。
第3の態様は、第2の態様において、前記導入路(73c)の流出口(73d)は、前記第1切り欠き部(81)の内部に配置されることを特徴とするスクロール型圧縮機である。
第3の態様では、導入路(73c)から流出した油が第1切り欠き部(81)に流入し易くなる。
第4の態様は、第2の態様において、前記第1切り欠き部(81)の軸方向長さh1が、前記第2切り欠き部(82)の軸方向長さh2よりも短いことを特徴とするスクロール型圧縮機である。
第4の態様では、周方向に延びる第1切り欠き部(81)の長さh1を短くすることで、固定子(21)とケーシング(10)との接触面積を拡大できる。
第5の態様は、第2乃至第4のいずれか1つの態様において、前記第2切り欠き部(82)の周方向の幅の合計Wtが、前記第1切り欠き部(81)の周方向の幅W1よりも短いことを特徴とするスクロール型圧縮機である。
第5の態様では、2つ以上ある第2切り欠き部(82)の周方向の幅の合計Wtを短くすることで、固定子(21)とケーシング(10)との接触面積を拡大できる。
第6の態様は、第1乃至第5のいずれか1つの態様において、複数の前記第2切り欠き部(82)は、前記導入路(73c)の少なくとも一部と軸方向視において重なる主溝(82A)を含んでいることを特徴とするスクロール型圧縮機である。
第6の態様では、導入路(73c)と主溝(82A)の少なくとも一部が軸方向視において重なるため、導入路(73c)を流出した油が主溝(82A)に入りやすくなる。
第7の態様は、第6の態様において、前記複数の第2切り欠き部(82)は、1つ以上の補助溝(82B)を含み、前記補助溝(82B)は、前記導入路(73c)と軸方向視において重ならない、又は前記補助溝(82B)と前記導入路(73c)とが軸方向視において重なる面積が、該主溝(82A)と前記導入路(73c)とが軸方向視において重なる面積よりも小さいことを特徴とするスクロール型圧縮機である。
第7の態様では、導入路(73c)から流出した油を主溝(82A)だけでは十分に排出できない状況において、余剰の油を補助溝(82B)より排出できる。
第8の態様は、第7の態様において、前記主溝(82A)の軸直角断面の面積S1が、前記補助溝(82B)の軸直角断面の面積S2よりも大きいことを特徴とするスクロール型圧縮機である。
第8の態様では、主溝(82A)の軸直角断面積を大きくすることで、導入路(73c)から主溝(82A)に流入した油を主溝(82A)を通じて排出し易くなる。
第9の態様は、第6乃至第8のいずれか1つの態様において、前記固定子(21)の外周面には、前記切り欠き(C)を構成する第1切り欠き(C1)と、該第1切り欠き(C1)と異なる1つ以上の他の切り欠き(C2,C3,C4)とを含む複数の切り欠き(C1,C2,C3,C4)が形成され、前記複数の切り欠き(C1,C2,C3,C4)は、互いに同一の構造で且つ周方向に等間隔置きに配置されることを特徴とするスクロール型圧縮機である。
第9の態様では、複数の切り欠き(C1,C2,C3,C4)が互いに同一の構造で且つ周方向に等間隔置きに配置されることで、電動機(20)で発生する回転磁界が安定する。
第10の態様は、第9の態様において、前記第1切り欠き(C1)の補助溝(82B)から、該第1切り欠き(C1)の主溝(82A)までの周方向の距離をL1とし、前記第1切り欠き(C1)の前記補助溝(82B)から、該補助溝(82B)に隣接する他の切り欠き部(C2)までの周方向の距離をL2とすると、前記L1が前記L2よりも短い。
第10の態様では、補助溝(82B)を溢れた油を主溝(82A)に送る、あるいは主溝(82A)を溢れた油を補助溝(82B)に送ることができる。これにより、第1溝(81)内の油が溢れることを抑制できる。
第11の態様は、第2乃至第10のいずれか1つの態様において、前記固定子(21)は、前記第1切り欠き部(81)が形成される複数の第1電磁鋼板(M1)と、前記第2切り欠き部(82)が形成される複数の第2電磁鋼板(M2)とを含み、前記第1電磁鋼板(M1)の鉄損が、前記第2電磁鋼板(M2)の鉄損よりも低いことを特徴とするスクロール型圧縮機である。
第11の態様では、第1電磁鋼板(M1)に第1切り欠き部(81)が形成されることで、第1電磁鋼板(M1)側の磁気抵抗が増大し、損失の増大が生じ易くなる。これに対し、第1電磁鋼板(M1)は鉄損の低い材料で構成されるため、第1電磁鋼板(M1)側での損失を抑制できる。
第12の態様は、第2乃至第11のいずれか1つの態様において、前記固定子(21)は、前記第1切り欠き部(81)が形成される複数の第1電磁鋼板(M1)と、前記第第2切り欠き部(82)が形成される複数の第2電磁鋼板(M2)とを含み、前記第1電磁鋼板(M1)の厚みが、前記第2電磁鋼板(M2)の厚みよりも小さいことを特徴とするスクロール型圧縮機である。
第12の態様では、第1電磁鋼板(M1)に第1切り欠き部(81)が形成されることで、第1電磁鋼板(M1)側の磁気抵抗が増大し、損失の増大が生じ易くなる。これに対し、第1電磁鋼板(M1)の厚みを小さくすることで、第1電磁鋼板(M1)側での損失を抑制できる。
第13の態様は、第1乃至第12のいずれか1つにおいて、前記電動機(20)と前記油溜部(O)との間に配置される軸受け部材(41)を備え、前記第2切り欠き部(82)の前記第2空間(16)側の端部は、前記軸受け部材(41)と軸方向視において重ならないように配置されることを特徴とするスクロール型圧縮機である。
第13の態様では、第2切り欠き部(82)における油の流出端部と、軸受け部材(41)との距離を増大できる。これにより、軸受け部材(41)の周囲で発生する巻き上げ流に起因して、第2切り欠き部(82)から油が速やかに排出されなくなることを抑制できる。
図1は、実施形態に係るスクロール型圧縮機の縦断面図である。 図2は、実施形態に係る油戻し機構及び固定子を拡大した縦断面図である。 図3は、図2のIII-III線断面図である。 図4は、油戻し機構及び固定子を拡大した斜視図である。 図5は、油戻し機構及び固定子の外周面を模式的に示す正面図である。 図6は、ガスガイド及び固定子の外周面を模式的に示す正面図である。 図7は、図2のVII-VII線断面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《実施形態》
本実施形態のスクロール型圧縮機(1)は、冷凍装置に適用される。冷凍装置は、空気の温度や湿度を調節する空気調和装置、庫内を冷却する冷却装置、温水を生成する給湯装置などを含む。冷凍装置は、冷凍サイクルを行う冷媒回路を備える。冷媒回路は、スクロール型圧縮機(1)と、凝縮器と、膨張機構と、蒸発器とを有する。冷媒回路では、スクロール型圧縮機(1)で圧縮された冷媒が凝縮器で放熱し、膨張機構で減圧される。減圧された冷媒は、蒸発器で蒸発し、スクロール型圧縮機(1)に吸入される。
図1に示すように、スクロール型圧縮機(1)は、ケーシング(10)と、電動機(20)と、駆動軸(23)と、圧縮機構(30)とを備えている。電動機(20)は、圧縮機構(30)の下方に配置される。圧縮機構(30)は、ハウジング(31)を含む。
〈ケーシング〉
ケーシング(10)は、中空状の密閉容器である。ケーシング(10)は、胴部(11)と第1閉塞部(12)と第2閉塞部(13)とを有する。胴部(11)は、縦長の円筒状に形成される。第1閉塞部(12)は、胴部(11)の上部に固定される。第1閉塞部(12)は、胴部(11)の上側の開口を閉塞している。第2閉塞部(13)は、胴部(11)の下部に固定される。第2閉塞部(13)は、胴部(11)の下側の開口を閉塞している。
ケーシング(10)の内部には、圧縮機構(30)で圧縮された高圧の冷媒が満たされる。ケーシング(10)の内部には、上部空間(14)、中間空間(15)、及び下部空間(16)が形成される。上部空間(14)は、圧縮機構(30)の上側に形成される。中間空間(15)は、圧縮機構(30)と電動機(20)との間に形成される。上部空間(14)と中間空間(15)とは、圧縮機構(30)の内部通路を介して連通する。下部空間(16)は、電動機(20)の下側に形成される。
中間空間(15)は、電動機(20)を挟んで圧縮機構(30)側に形成される第1空間を構成する。下部空間(16)は、電動機(20)を挟んで圧縮機構(30)と反対側の第2空間を構成する。下部空間(16)は、油溜部(O)を含んでいる。油溜部(O)は、ケーシング(10)内部の下部に形成される。油溜部(O)には、潤滑油(以下、油ともいう)が貯留される。油は、圧縮機構(30)や各軸受け(B1,B2)の各摺動部の潤滑にそれぞれ利用される。
〈吸入管及び吐出管〉
スクロール型圧縮機(1)は、吸入管(17)及び吐出管(18)を備える。吸入管(17)は、ケーシング(10)の第1閉塞部(12)を上下に貫通している。吸入管(17)の流入端は、冷媒回路の低圧ガスラインに接続する。吸入管(17)の流出端は、圧縮機構(30)の圧縮室(64)に接続する。吐出管(18)は、ケーシング(10)の胴部(11)を径方向に貫通している。吐出管(18)の流入端は、中空空間(16)に連通する。吐出管(18)の流出端は、冷媒回路の高圧ガスラインに接続する。
〈電動機〉
電動機(20)は、圧縮機構(30)の駆動源である。電動機(20)は、胴部(11)の軸方向の中間部に配置される。電動機(20)は、固定子(21)と回転子(22)とを有する。固定子(21)及び回転子(22)は、略円筒状に形成される。固定子(21)は、ケーシング(10)の胴部(11)の内周面に固定される。回転子(22)は、固定子(21)の内部に挿通される。回転子(22)は、駆動軸(23)の外周面に固定される。電動機(20)では、固定子(21)の内部で回転子(22)が回転する。
図3に示すように、固定子(21)は、環状のバックヨーク(21a)と、該バックヨーク(21a)から径方向内方に延出する複数のティース(21b)とを有する。バックヨーク(21a)は、ケーシング(10)の胴部(11)に沿った円環状に形成される。ティース(21b)には、コイル(図示省略)が巻回される。
固定子(21)の外周面には、複数組のコアカット(C)(切り欠き)が形成される。厳密には、バックヨーク(21a)の外周面には、4組のコアカット(C)が形成される。4組のコアカット(C)は、周方向に順に配列される、第1コアカット(C1)、第2コアカット(C2)、第3コアカット(C3)、及び第4コアカット(C4)を含む。各コアカット(C)は、第1溝(81)(第1切欠部)と、複数の第2溝(82)(第2切欠部)とを含む。コアカット(C)の詳細は後述する。
〈駆動軸〉
駆動軸(23)は、ケーシング(10)の軸方向に沿って延びている。駆動軸(23)は、上下方向に延びている。駆動軸(23)は、上部軸受け(B1)及び下部軸受け(B2)によって回転可能に支持される。駆動軸(23)の内部には、給油通路(24)が形成される。駆動軸(23)は、主軸(25)と偏心軸(26)とを有する。主軸(25)は、電動機(20)を貫通するようにケーシング(10)の軸方向に沿って延びている。主軸(25)の下端には、油搬送部であるポンプ(27)が設けられる。ポンプ(27)は油溜部(O)の油を汲み上げる。ポンプ(27)で汲み上げた油は、給油通路(24)を流れ、上部軸受け(B1)、下部軸受け(B2)、及び他の部品の各摺動部へ供給される。
偏心軸(26)は、主軸(25)の上端から上方に突出している。偏心軸(26)の軸心は、主軸(25)の軸心と径方向にずれている。偏心軸(26)の外径は主軸(25)の外径よりも小さい。主軸(25)の上端には、ウェイト部(28)が設けられる。ウェイト部(28)は、駆動軸(23)の回転時の動的バランスをとるように構成される。
〈圧縮機構の概略構成〉
圧縮機構(30)は、駆動軸(23)を介して電動機(20)によって駆動される。駆動された圧縮機構(30)は、冷媒を圧縮する。圧縮機構(30)は、ハウジング(31)とオルダム継手(R)と固定スクロール(50)と可動スクロール(60)とを有する。圧縮機構(30)では、下側から上側に向かって順に、ハウジング(31)、オルダム継手(R)、可動スクロール(60)、及び固定スクロール(50)が配置される。可動スクロール(60)と固定スクロール(50)との間には、冷媒が圧縮される圧縮室(64)が形成される。
〈ハウジング〉
ハウジング(31)は、第1フレーム(32)と第2フレーム(33)とを有する。第1フレーム(32)は、ケーシング(10)の内周面に固定される。第2フレーム(33)は、第1フレーム(32)の上側に設けられる。
図1及び図2に示すように、第1フレーム(32)は、駆動軸(23)が貫通する略円筒状に構成される。第1フレーム(32)は、ケーシング(10)に固定される基部(34)と、該基部(34)から下方に膨出する膨出部(35)とを含む。基部(34)の内部には、第1室(36)と第2室(37)とが形成される。第1室(36)は、基部(34)の下部の内側に形成される。第1室(36)は、ウェイト部(28)が回転可能に収容される。基部(34)には、排出口(38)が形成される。排出口(38)は、基部(34)を径方向に貫通する。排出口(38)は、第1室(36)と連通する。
第2室(37)は、基部(34)の上部の内側に形成される。第2室(37)は、第1室(36)の上方に形成される。基部(34)の内部には、第2室(37)に面する環状の底面(39)が形成される。第2フレーム(33)は、環状の底面(39)に設置される。第2フレーム(33)は、略筒状に形成される。第2フレーム(33)の内部には、偏心軸(26)が偏心回転可能に配置される。
膨出部(35)は、基部(34)の内周縁部から下方に膨出する。膨出部(35)は、略円筒状に形成される。膨出部(35)の内部には、上部軸受け(B1)が設けられる。上部軸受け(B1)は、主軸(25)を回転可能に支持する。上部軸受け(B1)は、軸受けメタルで構成される。
第1室(36)の底面には、環状溝(40)が形成される。環状溝(40)は、いわゆる弾性溝を構成する。駆動軸(23)が回転駆動されると、上部軸受け(B1)が径方向に僅かに傾く。この際、環状溝(40)の内側部分が駆動軸(23)に沿うように弾性変形する。これにより、上部軸受け(B1)において駆動軸(23)が片当たりすることを抑制できる。
第1室(36)には、給油通路(24)から各摺動部へ供給された油が流出する。第1室(36)は、高圧の油に相当する圧力雰囲気である。換言すると、第1室(36)は、圧縮機構(30)で圧縮された高圧冷媒に相当する圧力雰囲気である。
〈オルダム継手〉
オルダム継手(R)は、第2フレーム(33)と可動スクロール(60)の間に配置される。オルダム継手(R)は、リング状に形成される。オルダム継手(R)の下面には、第2フレーム(33)の溝に嵌合する第1キーが形成される。オルダム継手(R)の上面には、可動スクロール(60)の第2鏡板(61)の溝に嵌合する第2キーが形成される。オルダム継手(R)は、可動スクロール(60)の自転を規制する自転防止機構を構成する。
〈固定スクロール〉
固定スクロール(50)は、第1スクロールを構成する。固定スクロール(50)は、ハウジング(31)の上端に設置される。固定スクロール(50)は、ハウジング(31)の基部(34)に締結部材であるボルトを介して固定される。
固定スクロール(50)は、第1鏡板(51)と、外周壁部(52)と、第1ラップ(53)とを有する。第1鏡板(51)は、平面視において概ね円形の円板状に形成される。外周壁部(52)は、第1鏡板(51)の外周縁部と連続する略筒状に形成される。外周壁部(52)は、第1鏡板(51)から固定スクロール(50)側に向かって下方に突出する。第1ラップ(53)は、外周壁部(52)の内部に位置する。第1ラップ(53)は、インボリュート曲線を描く渦巻き壁状に形成される。第1ラップ(53)は、第1鏡板(51)から可動スクロール(60)側に向かって下方に突出する。外周壁部(52)及び第1ラップ(53)の各先端は、可動スクロール(60)の第2鏡板(61)と実質的に接触する。
外周壁部(52)には、吸入ポート(図示省略)が形成される。吸入ポートは、吸入管(17)の流出端が接続される。第1鏡板(51)の中央には、吐出口(54)が形成される。吐出口(54)は、圧縮室(64)と上部空間(14)とを連通させる。
〈可動スクロール〉
可動スクロール(60)は、第2スクロールを構成する。可動スクロール(60)は、固定スクロール(50)とハウジング(31)との間に配置される。可動スクロール(60)は、第2鏡板(61)と、第2ラップ(62)と、ボス部(63)とを有する。第2鏡板(61)は、平面視において概ね円形の円板状に形成される。第2ラップ(62)は、インボリュート曲線を描く渦巻き壁状に形成される。第2ラップ(62)は、第2鏡板(61)から固定スクロール(50)側に向かって上方に突出する。第2ラップ(62)の各先端は、固定スクロール(50)の第1鏡板(51)と実質的に接触する。
ボス部(63)は、第2鏡板(61)の背面の中央部から下方に突出する。ボス部(63)の内部には、駆動軸(23)の偏心軸(26)が嵌合する。ここでいう、第2鏡板(61)の「背面」は、図1における第1鏡板(61)の下側の面を意味する。
第2ラップ(62)は、第1ラップ(53)と噛み合わされる。圧縮機構(30)では、第1鏡板(51)、第2鏡板(61)、第1ラップ(53)、及び第2ラップ(62)の間に圧縮室(64)が形成される。なお、本例の圧縮機構(30)は、いわゆる非対称渦巻き式である。
〈下部軸受け部材〉
スクロール型圧縮機(1)は、下部軸受け部材(41)を備えている。下部軸受け部材(41)は、下部軸受け(B2)が形成される軸受け本体(42)と、該軸受け本体(42)から径方向外方に延出する3つの固定部(43)とを有する。固定部(43)は、ケーシング(10)の胴部(11)に締結部材などを介して固定される(図7を参照)。
〈油戻し機構の概要〉
スクロール型圧縮機(1)は、油戻し機構(70)を備えている。油戻し機構(70)は、各摺動部の潤滑に利用された潤滑油を油溜部(O)に戻すための機構である。油戻し機構(70)は、油排出管(71)と、油導入部材(72)とを含んでいる。
〈油排出管〉
油排出管(71)について、図1~図5を参照しながら説明する。油排出管(71)は、第1室(36)に溜まった油を排出する管である。第1室(36)には、上部軸受け(B1)などの各摺動部の潤滑に利用された油が溜まる。油排出管(71)は、第1室(36)に溜まった油を油導入部材(72)へ送る。
油排出管(71)は、第1管(71a)と第2管(71b)とを含んでいる。第1管(71a)は、ケーシング(10)の径方向に延びる。第1管(71a)は、円筒状の管である。第1管(71a)は、基部(34)の排出口(38)に挿入される。排出口(38)の内径は第1管(71a)の外径よりも僅かに小さい。本例の第1管(71a)は、排出口(38)に圧入される。排出口(38)の下端の高さ位置は、第1室(36)の底面と概ね同じ高さ位置である。
第2管(71b)は、第1管(71a)の流出端に接続している。第2管(71b)は、ケーシング(10)の径方向の厚みが比較的小さい扁平な管である。第2管(71b)は、駆動軸(23)に沿って延びている。本例の第2管(71b)は、ケーシング(10)の内壁に沿って上下に延びている。第2管(71b)の上端には、径方向内方に向かって開口する連通穴が形成される。第1管(71a)の内部は、第2管(71b)の連通穴に連通する。第2管(71b)の下端には流出口が形成される。第2管(71b)の流出口は、下方に向かって開口している。
〈油導入部材〉
油導入部材(72)について、図1~図5を参照しながら説明する。油導入部材(72)は、第2空間(16)に配置される。油導入部材(72)は、油排出管(71)の近傍に配置される。油導入部材(72)は、油排出管(71)を流出した油をコアカット(C)(厳密には、第1コアカット(C1))に導入する。油導入部材(72)は、縦長の中央凹部(73)と、該中央凹部(73)から周方向の両側にそれぞれ張り出した一対の側板部(74)とを含んでいる。
中央凹部(73)は、径方向内方に凹んでいる。中央凹部(73)は、上下に縦長に形成される。中央凹部(73)の内部には、上側から下側に向かって順に、収容溝(73a)、中継溝(73b)、及び導入溝(73c)が形成される。収容溝(73a)の周方向の幅は、導入溝(73c)の周方向の幅よりも大きい。中継溝(73b)は、収容溝(73a)と導入溝(73c)とを連通する。中継溝(73b)は、下方に向かうにつれて周方向の幅が徐々に狭くなる。導入溝(73c)の流路断面積は、収容溝(73a)の流路断面積よりも小さい。これにより、導入溝(73c)から流出する油の流速が増大する。
収容溝(73a)の内部には、油排出管(71)の下部が位置する。油排出管(71)の流出口は、中継溝(73b)に開口している。油排出管(71)から流出した油は、中継溝(73b)及び導入溝(73c)を流れる。導入溝(73c)の油は、第1コアカット(C1)の第1溝(81)に導入される。導入溝(73c)は、摺動部の潤滑に利用された潤滑油を第1溝(81)に導く導入路を構成している。
各側板部(74)は、ケーシング(10)の内周面に沿うように形成される。各側板部(74)は、側板本体(74a)と、該側板本体(74a)から下方に突出する突出板(74b)とを含む。側板本体(74a)は、固定子(21)のやや上方に位置している。各突出板(74b)は、固定子(21)の上端部と径方向に重なっている。各突出板(74b)は、導入溝(73c)に沿うように下方に延びている。
導入溝(73c)及び突出板(74b)は、第1溝(81)の内部に入り込んでいる。本例では、導入溝(73c)及び突出板(74b)の下端が、第1溝(81)の軸方向(図4の上下方向)の中間部よりも下側寄りに位置する(図4及び図5を参照)。
〈コアカットの構成〉
固定子(21)のコアカット(C)について、図1~図5を参照しながら詳細に説明する。上述したように、固定子(21)の外周面には、第1コアカット(C1)、第2コアカット(C2)、第3コアカット(C3)、及び第4コアカット(C4)が形成される。これらのコアカット(C)は、周方向に等間隔置きに配置される。第1コアカット(C1)は、油戻し機構(70)に対応する。換言すると、導入溝(73c)は、第1コアカット(C1)の第1溝(81)に対応する。第2コアカット(C2)は、ガスガイド(65)に対応する。換言すると、ガスガイド(65)の縦通路(66)は、第2コアカット(C2)の第1溝(81)に対応する。
4組のコアカット(C1,C2,C3,C4)の形状ないし構造は互いに同じである。各コアカット(C)のそれぞれは、第1溝(81)と、該第1溝(81)から分岐する複数の第2溝(82)とを含む。第3コアカット(C3)及び第4コアカット(C4)の上方には、油戻し機構(70)及びガスガイド(65)が設けられていない。
第1溝(81)は、固定子(21)の上端部に形成される。第1溝(81)の上端は、中間空間(15)に開口している。第1溝(81)は、中間空間(15)に連通する。第1溝(81)は、固定子(21)の外周面を周方向に延びている。第1溝(81)の軸直角断面の形状は、略台形状に形成される。導入溝(73c)は、第1コアカット(C1)の第1溝(81)の周方向の中間部に位置する。(図4及び図5を参照)。ガスガイド(65)の縦通路(66)は、第2コアカット(C2)の第1溝(81)の周方向の中間部に位置する(図6を参照)。
本例の各コアカット(C)は、それぞれ3つの第2溝(82)を含んでいる。第2溝(82)は、駆動軸(23)の軸心に沿って延びている。換言すると、第2溝(82)は上下方向に延びている。第2溝(82)の軸直角断面の形状は、略台形状に形成される。これらの3つの第2溝(82)は、第1溝(81)と軸方向視において重なっている。各第2溝(82)の上端は、第1溝(81)に連通する。各第2溝(82)の下端は、下部空間(16)に連通する。
3つの第2溝(82)は、1つの主溝(82A)と、2つの補助溝(82B)とを含んでいる。主溝(82A)は、導入溝(73c)と軸方向視において重なっている。本例では、導入溝(73c)の全体が主溝(82A)と軸方向視において重なっている。導入溝(73c)は、主溝(82A)に向かって下方に開口している。主溝(82A)は、3つの第2溝(82)のうちの真ん中の溝を構成する。換言すると、主溝(82A)は、第1溝(81)の周方向の中間部の下方に位置する。
2つの補助溝(82B)は、主溝(82A)の周方向に両側に隣接している。2つの補助溝(82B)の間に主溝(82A)が配置される。2つの補助溝(82B)は、導入溝(73c)と軸方向視において重なっていない。
〈コアカットの寸法関係〉
各コアカット(C)の寸法関係について詳細に説明する。
図5に示すように、第1溝(81)における固定子(21)の軸方向の高さをh1とし、第2溝(82)における固定子(21)の軸方向の高さをh2とする。第1溝(81)の軸方向高さh1が、第2溝(82)の軸方向高さh2よりも短い。
図3に示すように、第1溝(81)の径方向の深さは、第2溝(82)の径方向の深さよりも僅かに大きい。
図5に示すように、第1溝(81)における固定子(21)の周方向の幅をW1とする。主溝(38)における固定子(21)の周方向の幅をW2とする。補助溝(38)における固定子(21)の周方向の幅をW3とする。第1溝(81)の周方向の幅W1は、主溝(38)の周方向の幅W2よりも大きい。第1溝(81)の周方向の幅W1は、補助溝(38)の周方向の幅W3よりも大きい。全ての第2溝(82)の周方向の幅の合計をWtとする。全ての第2溝(82)の周方向の幅の合計Wtは、第1溝(81)の周方向の幅W1よりも小さい。具体的には、1つの主溝(38)の周方向の幅W2と、2つの補助溝(38)の周方向の幅W3との合計(W2+W3+W3)は、第1溝(81)の周方向の幅W1よりも短い。
本例では、1つの主溝(38)の周方向の幅W2が、1つの補助溝(38)の周方向の幅W3よりも大きい。主溝(38)の軸直角断面の面積をS1、補助溝(38)の軸直角断面をS2とする。S1は主溝(38)の油の流路断面積であり、S2は補助溝(38)の油の流路断面積である。主溝(38)の軸直角断面の面積S1は、補助溝(38)の軸直角断面の面積S2よりも大きい。導入溝(73c)の軸直角断面の面積S3は、主溝(38)の軸直角断面の面積S1よりも小さい。
図7に示すように、4つのコアカット(C1,C2,C3,C4)は、周方向に等間隔置きに配置される。第1コアカット(C1)において、一方の補助溝(38)から主溝(38)までの周方向の距離をL1とする。第1コアカット(C1)の補助溝(38)から、該補助溝(38)に隣り合うコアカット(例えば第2コアカット)までの距離をL2とする。L2は、第1コアカット(C1)の補助溝から、第2コアカット(C2)のうち第1コアカット(C1)に近い方の補助溝(38)までの距離である。固定子(21)では、上記L1が上記L2よりも短い。換言すると、第1コアカット(C1)の補助溝(38)は、隣り合う他のコアカット(本例では、第2コアカット(C2))よりも、第1コアカット(C1)の主溝(38)に近い。
〈電磁鋼板の関係〉
図5に示すように、固定子(21)は、第1溝(81)が形成される第1コア部(29A)と、第2溝(82)が形成される第2コア部(29B)とを有する。第1コア部(29A)は、固定子(21)のうち第1溝(81)と軸方向の高さが同じ部分である。第2コア部(29B)は、固定子(21)のうち第2溝(82)と軸方向の高さが同じ部分である。
図5において模式的に示すように、第1コア部(29A)は、互いに積層される多数の第1電磁鋼板(M1)を有する。第2コア部(29B)は、互いに積層される多数の第2電磁鋼板(M2)を有する。本例の固定子(21)では、第1電磁鋼板(M1)と第2電磁鋼板(M2)とが異なる材料で構成される。具体的には、第1電磁鋼板(M1)の鉄損は、第2電磁鋼板(M2)の鉄損よりも低い。第1電磁鋼板(M1)の厚みは、第2電磁鋼板(M2)の厚みよりも僅かに小さい。
第1コア部(29A)のバックヨーク(21a)の軸直角断面視における面積は、第2コア部(29B)のバックヨーク(21a)の軸直角断面視における面積よりも小さくなる。第1コア部(29A)ないし第1電磁鋼板(M1)には、比較的面積の広い第1溝(81)が形成されるからである。これに対し、第1電磁鋼板(M1)は、鉄損が比較的小さい材料で構成されるので、バックヨーク(21a)を流れる磁束の鉄損を低減できる。加えて、第1電磁鋼板(M1)は、その厚みが小さい材料で構成されるので、バックヨーク(21a)を流れる磁束の鉄損を低減できる。従って、第1コア部(29A)における鉄損に起因してモータ効率が低下することを抑制できる。
〈下部軸受け部材の配置〉
図1及び図7に示すように、上述した下部軸受け部材(41)は、下部空間(16)に配置される。本例では、第1コアカット(C1)の各第2溝(82)の下端部と、下部軸受け部材(41)とが軸方向視において重ならない。具体的には、主溝(82A)の下端部と、下部軸受け部材(41)とが軸方向視において重ならない。補助溝(82B)の下端部と、下部軸受け部材(41)とが軸方向視において重ならない。主溝(82A)及び補助溝(82B)の下端部は、油の流出口を構成する。
-運転動作-
次にスクロール型圧縮機(1)の基本的な運転動作について説明する。スクロール型圧縮機(1)の運転時には、電動機(20)が通電状態となり、電動機(20)が駆動される。電動機(20)の回転子(22)が回転すると、駆動軸(23)が回転駆動され、可動スクロール(60)が固定スクロール(50)に対して旋回運動を行う。
圧縮機構(30)では、可動スクロール(60)の旋回運動に伴い、吸入管(17)から圧縮機構(30)の内部に冷媒が吸い込まれる。この冷媒は、圧縮室(C)で圧縮される。圧縮室(C)で圧縮された冷媒は、吐出口(54)から上部空間(14)へ吐出される。上部空間(14)に吐出された高圧冷媒は、内部通路(図示省略)を介して中間空間(15)へ送られる。
内部通路を流出した冷媒は、図6に示すガスガイド(65)の縦通路(66)を流れ、その一部が油分離通路(67)に分流する。油分離通路(67)を流れる冷媒は、ケーシング(10)の内周面に沿った周方向の旋回流となる。冷媒の旋回流では、冷媒に含まれる油が遠心分離される。油が分離された冷媒は、吐出管(18)から冷媒回路へ流出する。縦通路(66)を下方に流れる冷媒は、第2コアカット(C2)を流れる。
具体的には、ガスガイド(65)に案内された冷媒の一部は、第2コアカット(C2)の第1溝(81)に流入し、各第2溝(82)に分流する。第2コアカット(C2)の各第2溝(82)の冷媒は、ケーシング(10)の内周面に沿って下方へ流れ、下部空間(16)へ流出する。下部空間(16)の冷媒は、固定子(21)と回転子(22)との隙間や、固定子(21)の内部の通路を上方へ流れ、電動機(20)の冷却に利用される。
-油の流れ-
スクロール型圧縮機(1)の運転時における油の流れについて説明する。
スクロール型圧縮機(1)の運転中には、駆動軸(23)と共にポンプ(27)が回転駆動される。油溜部(O)の油は、ポンプ(27)によって吸い上げられ、駆動軸(23)の給油通路(24)を上方に流れる。給油通路(24)の油は、下部軸受け(B2)及び上部軸受け(B1)の各摺動部に供給される。給油通路(24)の油は、駆動軸(23)の上端から流出し、ボス部(63)と偏心部()の摺動部に供給される。第1室(36)には、摺動部の潤滑に利用された油が溜まっていく。第1室(36)の油は、図示を省略した通路から固定スクロール(50)及び可動スクロール(60)の各摺動部へ供給される。
第1室(36)に溜まった油は、油戻し機構(70)によって第1コアカット(C1)に送られる。具体的には、第1室(36)の油は、油排出管(71)の第1管(71a)に流入する。第1管(71a)に流入した油は、油排出管(71)の第2管(71b)を下方に流れる。第2管(71b)を流出した油は、油導入部材(72)の中央凹部(73)に流入する。中央凹部(73)の油は、中継溝(73b)、導入溝(73c)を順に流れ、導入溝(73c)の流出口(73d)を流出する。
図4及び図5に示すように、導入溝(73c)の流出口(73d)は、第1溝(81)の内部に位置している。このため、油導入部材(72)からの油を確実に第1溝(81)に導くことができる。油導入部材(72)の周囲では、回転子(22)の回転に伴い旋回流が生じる。油導入部材(72)の内部の油は、この旋回流の影響を受けずに、第1溝(81)に導入される。
加えて、導入溝(73c)の流出口(73d)と第2コア部(29B)との間隔が比較的狭くなる。このようにすると、導入溝(73c)から流出する油の動圧により、中間空間(15)の油を引き込むことができる。
具体的には、第1溝(81)の上側は上方に向かって開口しており、第1溝(81)は第2空間(16)に連通している。このため、固定子(21)の上面の油は、導入溝(73c)から流出する油の動圧によって第1溝(81)に引き込まれる。これにより、固定子(21)の上面に油が溜まってしまうことを抑制できる。
導入溝(73c)を流出した油は、基本的には主溝(82A)に流入する。主溝(82A)に流入した油は、ケーシング(10)の内周面に沿って下方に流れ、下部空間(16)に流出する。導入溝(73c)を流出した油は、第1溝(81)内で周方向に広がり、2つの補助溝(82B)に流入する。第2空間(16)から第1溝(81)に引き込まれた油も、2つの補助溝(82B)に流入する。各補助溝(82B)に流入した油は、ケーシング(10)の内周面に沿って下方に流れ、下部空間(16)に流出する。各第2溝(82)から下部空間に流出した油は、油溜部(O)に溜まり込む。
-実施形態の効果-
実施形態は、固定子(21)及び回転子(22)を有する電動機(20)と、前記電動機(20)によって回転駆動される圧縮機構(30)と、前記電動機(20)及び前記圧縮機構(30)を収容するケーシング(10)とを備え、前記ケーシング(10)には、前記電動機(20)を挟んで前記圧縮機構(30)側に中間空間(第1空間(15))が形成され、該電動機(20)を挟んで前記圧縮機構(30)と反対側に潤滑油の油溜部(O)を含む下部空間(第2空間(16))が形成され、前記固定子(21)の外周面には、切り欠き(C)が形成され、前記切り欠き(C)は、前記中間空間(15)に連通する第1溝(第1切り欠き部(81))と、前記第1溝(81)から分岐するとともに前記下部空間(16)に連通する2つ以上の第2溝(第2切り欠き部(82))とを含み、所定の摺動部の潤滑に利用した潤滑油を前記第1溝(81)に導く導入溝(導入路(73c))を備えている。
この構成では、複数の第2溝(82)を形成することで、潤滑油を油溜部(O)に戻すための流路を確保でき、油溜部(O)に戻る油量を増大できる。
一方、複数の第2溝(82)のそれぞれに導入溝(73c)を挿入する構造とすると、油導入部材(72)の構造が複雑となる。これに対し、本実施形態では、導入溝(73c)が1つの第1溝(81)に対応し、第1溝(81)の油が複数の第2溝(82)に分流する構造であるため、油導入部材(72)の構造が複雑となることもない。
実施形態では、第1溝(81)が、複数の第2切り欠き部(82)が軸方向視において重なるように周方向に延びている。第1溝(81)を周方向に延ばすことで、第1溝(81)に流入した油を周方向に広げることができ、各第2溝(82)に分流させることができる。加えて、第1溝(81)における第2空間(16)の開口面積が周方向に拡大されるため、バックヨーク(21a)の上面に溜まった油を、第1溝(81)に引き込み易くなる。
実施形態では、導入溝(73c)の流出口(73d)が、第1溝(81)の内部に配置される。このため、導入溝(73c)の油を、旋回流の影響を受けずに確実に第1溝(81)内に導入できる。加えて、導入溝(73c)から第1溝(81)に流入する油の動圧(負圧)を利用して、第2空間(16)の油を第1溝(81)に引き込むことができる。
実施形態では、第1溝(81)の軸方向の長さh1が、第2溝(82)の軸方向の長さh2よりも短い。
第1溝(81)は、周方向の幅W1が比較的大きい。このため、第1溝(81)の軸方向の長さ(高さh1)が長くなると、固定子(21)とケーシング(10)の接触面積が小さくなってしまう。これに対し、第1溝(81)の軸方向の長さh1を第2溝(82)の軸方向の長さh2より短くすることで、固定子(21)とケーシング(10)の接触面積が小さくなるのを抑制できる。これにより、固定子(21)とケーシング(10)との接合部の剛性を高めることができ、ケーシング(10)の曲げモードに起因する騒音を低減できる。加えて、第1コア部(29A)のバックヨーク(21a)の剛性を高めることができる。
実施形態では、第2溝(82)の周方向の幅の合計Wtが、前記第1溝(81)の周方向の幅W1よりも短い。
この構成により、固定子(21)とケーシング(10)の接触面積が小さくなるのを抑制できる。従って、固定子(21)とケーシング(10)との接合部の剛性を高めることができ、ケーシング(10)の曲げモードに起因する騒音を低減できる。加えて、第2溝(82)が形成される第2コア部(29B)のバックヨーク(21a)の剛性を確保できる。
実施形態では、複数の第2溝(82)が、1つ以上の補助溝(82B)を含み、補助溝(82B)は、導入溝(73c)と軸方向視において重ならない。このため、導入溝(73c)を流出した油を基本的には主溝(82A)に導入でき、余剰の油を補助溝(82B)に送ることができる。
実施形態では、主溝(82A)の軸直角断面の面積S1が、補助溝(82B)の軸直角断面の面積S2よりも大きい。このため、最も油が導入される主溝(82A)の流路抵抗を低減できるとともに、主溝(82A)の油を速やかに下部空間(16)に送ることができる。
実施形態では、固定子(21)の外周面には、油導入部材(72)が対応する第1コアカット(第1切り欠き(C1))と、第1コアカット(C1)と異なる1つ以上(3つ)の他のコアカット(他の切り欠き(C2,C3,C4))とを含む複数のコアカット(C1,C2,C3,C4)が形成され、複数のコアカット(C1,C2,C3,C4)は、互いに同一の構造で且つ周方向に等間隔置きに配置される。
この構成では、4組のコアカット(C1,C2,C3,C4)が同一の構造ないし形状であり、且つこれらのコアカット(C1,C2,C3,C4)が周方向に等間隔置きに配置されるため、電動機(20)で生成される回転磁界が安定する。
実施形態では、第1コアカット(C1)の補助溝(82B)から、該第1コアカット(C1)の主溝(82A)までの周方向の距離をL1とし、第1コアカット(C1)の補助溝(82B)から、該補助溝(82B)に隣接する他のコアカット(C2)までの周方向の距離をL2とすると、L1がL2よりも短い。
この構成では、図7に示すように、第1コアカット(C1)の補助溝(82B)が、第1コアカット(C1)の主溝(82A)に近くなるように配置されるため、主溝(82A)を溢れた油を補助溝(82B)に送ることができる。逆に、補助溝(82B)を溢れた油を主溝(82A)に送ることも可能である。これにより、第1溝(81)の油が第1空間(15)に溢れてしまうことを回避できる。
実施形態では、固定子(21)は、第1溝(81)が形成される複数の第1電磁鋼板(M1)と、第2溝(82)が形成される複数の第2電磁鋼板(M2)とを含み、第1電磁鋼板(M1)の鉄損が、第2電磁鋼板(M2)の鉄損よりも低い。
第1溝(81)の周方向の幅W1は比較的広いため、第1コア部(29A)のバックヨーク(21a)の径方向の幅が狭くなり易い。このため、第1コア部(29A)では、バックヨーク(21a)における磁気抵抗が大きくなり、損失が増大し、ひいてはモータ効率が低下する可能性がある。これに対し、第1コア部(29A)に形成される第1電磁鋼板(M1)は、その材料の鉄損が低いため、損失を低減でき、ひいてはモータ効率の低下を抑制できる。
実施形態では固定子(21)は、第1溝(81)が形成される複数の第1電磁鋼板(M1)と、第2溝(82)が形成される複数の第2電磁鋼板(M2)とを含み、第1電磁鋼板(M1)の厚みが、第2電磁鋼板(M2)の厚みよりも小さい。
第1溝(81)の周方向の幅W1は比較的広いため、第1コア部(29A)のバックヨーク(21a)の径方向の幅が狭くなり易い。このため、第1コア部(29A)では、バックヨーク(21a)における磁気抵抗が大きくなり、損失が増大し、ひいてはモータ効率が低下する可能性がある。これに対し、第1コア部(29A)に形成される第1電磁鋼板(M1)の厚みを小さくすることで、損失を低減でき、ひいてはモータ効率の低下を抑制できる。
実施形態は、電動機(20)と油溜部(O)との間に配置される下部軸受け部材(41)を備え、第2溝(82)の下部空間(16)側の端部は、下部軸受け部材(41)と軸方向視において重ならないように配置される。
下部軸受け部材(41)の周囲では、上方に向かう巻き上げ流が生じやすい。具体的には、下部空間(16)において旋回流が生じると、この旋回流が3つの固定部(43)を乗り上げるような流れとなる。従って、特に固定部(43)の近傍では、巻き上げ流が生じやすい。
ここで、仮に第1コアカット(C1)の第2溝(82)の下端が、固定部(43)と軸方向視において重なる位置になると、上述した巻き上げ流の影響により、第2溝(82)の油が第2空間(16)に流出し難くなる。このことに起因して、油溜部(O)に戻される油量が減少してしまう。
これに対し、実施形態では、第1コアカット(C1)の第2溝(82)の下端が下部軸受け部材(41)と軸方向視において重ならないため、第2溝(82)を流れる油が巻き上げ流の影響を受けにくくなる。従って、第2溝(82)の油を速やかに油溜部(O)に戻すことができる。
《その他の実施形態》
上述した実施形態では、以下のような構成としてもよい。
コアカット(切り欠き)の数は、必ずしも4つでなくてもよく、3つ以下、あるいは5つ以上であってもよい。
第1コアカット(切り欠き)における第2切り欠き部(第2溝(82))の数は、必ずしも3つでなくてもよく、2つ、あるいは4つ以上であってもよい。第2溝(82)の本数は奇数であることが好ましい。こうすると、複数の第2溝(82)のうち中央に位置する第2溝(82)を上述した主溝(82A)として機能させることができる。
第1溝(81)に油を導入する導入路(73c)は、必ずしも溝形状でなくてもよく、例えば配管によって構成されてもよい。導入路(73c)の流出口(73d)は、第1溝(81)の内部の上部寄りに位置してもよい。導入路(73c)の流出口(73d)は、第1溝(81)の直上に位置してもよい。
導入路(73c)が、主溝(82A)と補助溝(82B)との双方と軸方向視において重なる構成としてもよい。この場合、導入路(73c)と主溝(82A)とが軸方向視において重なる面積を、導入路(73c)と補助溝(82B)とが軸方向視において重なる面積よりも大きくするのが好ましい。こうすると、流路断面積の広い主溝(82A)側に油を導入し易くなる。
実施形態では、全ての第2溝(82)が軸方向視において下部軸受け部材(41)と重ならない。しかし、少なくとも1つの第2溝(82)が下部軸受け部材(41)と軸方向視において重ならないようにすればよい。特に、主溝(82A)が下部軸受け部材(41)と軸方向視において重ならないようにするのが好ましい。
第1電磁鋼板(M1)と第2電磁鋼板(M2)の材質ないし鉄損を同じとしてもよい。第1電磁鋼板(M1)と第2電磁鋼板(M2)の厚みを等しくしてもよい。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態、変形例、その他の実施形態は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。以上に述べた「第1」、「第2」、「第3」…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
本開示は、スクロール型圧縮機について有用である。
10 ケーシング
15 中間空間(第1空間)
16 下部空間(第2空間)
20 電動機
21 固定子
22 回転子
30 圧縮機構
41 部材
73c 導入溝(導入路)
73d 流出口
81 第1溝(第1切り欠き部)
82 第2溝(第2切り欠き部)
82A 主溝
82B 補助溝
C コアカット(切り欠き)
C1 第1コアカット(第1切り欠き)

Claims (13)

  1. 固定子(21)及び回転子(22)を有する電動機(20)と、
    前記電動機(20)によって回転駆動される圧縮機構(30)と、
    前記電動機(20)及び前記圧縮機構(30)を収容するケーシング(10)とを備え、
    前記ケーシング(10)には、前記電動機(20)を挟んで前記圧縮機構(30)側に第1空間(15)が形成され、該電動機(20)を挟んで前記圧縮機構(30)と反対側に潤滑油の油溜部(O)を含む第2空間(16)が形成され、
    前記固定子(21)の外周面には、切り欠き(C)が形成され、
    前記切り欠き(C)は、
    前記第1空間(15)に連通する第1切り欠き部(81)と、
    前記第1切り欠き部(81)から分岐するとともに前記第2空間(16)に連通する2つ以上の第2切り欠き部(82)とを含み、
    所定の摺動部の潤滑に利用した潤滑油を前記第1切り欠き部(81)に導く導入路(73c)を備えていることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 請求項1において、
    前記第1切り欠き部(81)は、前記2つ以上の第2切り欠き部(82)と軸方向視において重なるように周方向に延びていることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  3. 請求項1又は2において、
    前記導入路(73c)の流出口(73d)は、前記第1切り欠き部(81)の内部に配置されることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  4. 請求項2において、
    前記第1切り欠き部(81)の軸方向の長さh1が、前記第2切り欠き部(82)の軸方向の長さh2よりも短いことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1つにおいて、
    前記第2切り欠き部(82)の周方向の幅の合計Wtが、前記第1切り欠き部(81)の周方向の幅W1よりも短いことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  6. 請求項2乃至5のいずれか1つにおいて、
    複数の前記第2切り欠き部(82)は、前記導入路(73c)の少なくとも一部と軸方向視において重なる主溝(82A)を含んでいることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  7. 請求項6において、
    前記複数の第2切り欠き部(82)は、1つ以上の補助溝(82B)を含み、
    前記補助溝(82B)は、前記導入路(73c)と軸方向視において重ならない、
    又は前記補助溝(82B)と前記導入路(73c)とが軸方向視において重なる面積が、該主溝(82A)と前記導入路(73c)とが軸方向視において重なる面積よりも小さいことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  8. 請求項7において、
    前記主溝(82A)の軸直角断面の面積S1が、前記補助溝(82B)の軸直角断面の面積S2よりも大きいことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  9. 請求項6乃至8のいずれか1つにおいて、
    前記固定子(21)の外周面には、前記切り欠き(C)を構成する第1切り欠き(C1)と、該第1切り欠き(C1)と異なる1つ以上の他の切り欠き(C2,C3,C4)とを含む複数の切り欠き(C1,C2,C3,C4)が形成され、
    前記複数の切り欠き(C1,C2,C3,C4)は、互いに同一の構造で且つ周方向に等間隔置きに配置されることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  10. 請求項9において、
    前記第1切り欠き(C1)の補助溝(82B)から、該第1切り欠き(C1)の主溝(82A)までの周方向の距離をL1とし、前記第1切り欠き(C1)の前記補助溝(82B)から、該補助溝(82B)に隣接する他の切り欠き部(C2)までの周方向の距離をL2とすると、
    前記L1が前記L2よりも短いことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  11. 請求項2乃至10のいずれか1つにおいて、
    前記固定子(21)は、
    前記第1切り欠き部(81)が形成される複数の第1電磁鋼板(M1)と、
    前記第2切り欠き部(82)が形成される複数の第2電磁鋼板(M2)とを含み、
    前記第1電磁鋼板(M1)の鉄損が、前記第2電磁鋼板(M2)の鉄損よりも低いことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  12. 請求項2乃至11のいずれか1つにおいて、
    前記固定子(21)は、
    前記第1切り欠き部(81)が形成される複数の第1電磁鋼板(M1)と、
    前記第2切り欠き部(82)が形成される複数の第2電磁鋼板(M2)とを含み、
    前記第1電磁鋼板(M1)の厚みが、前記第2電磁鋼板(M2)の厚みよりも小さいことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  13. 請求項1乃至12のいずれか1つにおいて、
    前記電動機(20)と前記油溜部(O)との間に配置される軸受け部材(41)を備え、
    前記第2切り欠き部(82)の前記第2空間(16)側の端部は、前記軸受け部材(41)と軸方向視において重ならないように配置されることを特徴とするスクロール型圧縮機。
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