JP7206068B2 - 家庭用薄葉紙収納容器 - Google Patents
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Description
そこで、開閉蓋を容器本体に回動自在に取り付け、これを所定の付勢手段によって開放方向に予め付勢した上で、開閉蓋の閉塞時においては、開閉蓋に設けられた係止部と、容器本体に備えられた係止部とが係合し、ボタンを押した際に、これらの係止部の係合が外れ、開閉蓋が開放されるように構成されたものが知られている。
また、このような付勢手段としては、弾性を有する材料によって容器本体から立設するバネ状に形成されたものを用いる構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
内部に家庭用薄葉紙が収納され、当該家庭用薄葉紙を取り出す取出孔を有する容器本体と、前記容器本体に回動自在に取り付けられ、前記取出孔を閉塞する開閉蓋と、を備える家庭用薄葉紙収納容器であって、
前記開閉蓋を閉塞状態で係止すると共に、これを解除して前記開閉蓋を開放させることができる係止手段を有し、
前記容器本体は、上面に、下方へと凹となる凹部を備え、
前記凹部の底面には平面となる本体側平面部が形成され、
前記本体側平面部は、その一部に、弾性材料によって形成された可撓性を有する平面部分である開閉蓋付勢部を備え、
前記開閉蓋は、前記開閉蓋の閉塞時における下面に、
前記開閉蓋の閉塞時において前記本体側平面部と平行な平面となる開閉蓋側平面部と、
前記開閉蓋の閉塞時において前記開閉蓋付勢部に対向する位置に形成され、前記開閉蓋の閉塞時に前記開閉蓋付勢部を押圧する付勢突起と、
を備え、
前記開閉蓋の閉塞時において前記付勢突起が前記開閉蓋側平面部から下方に突出する長さは、前記開閉蓋の閉塞時における前記本体側平面部と前記開閉蓋側平面部との間の間隔よりも長いことを特徴とする。
本発明によれば、部品点数を増価させることなく、開閉蓋に対する付勢力が弱まりにくい家庭用薄葉紙収納容器を提供することができる。
前記付勢突起は、前記開閉蓋の閉塞時における下端部に、平面となるように形成され、前記開閉蓋の閉塞時に前記開閉蓋付勢部と当接する当接面を備えることを特徴とする。
本発明によれば、開閉蓋付勢部の付勢突起との接触部にかかる圧力が大きくなり過ぎることを防止できる。
前記取出孔は、前記容器本体の上面中央部に備えられ、前記開閉蓋付勢部は、前記容器本体上面の、前記取出孔と比較して、前記容器本体と前記開閉蓋との接続部と近接した位置に備えられていることを特徴とする。
本発明によれば、開閉蓋に対する付勢力を強めることができる。
前記取出孔は、前記容器本体上面に備えられた、弾性材料によって形成された可撓性を有する部分である取出部に形成されており、前記開閉蓋付勢部と前記取出部とは連続して形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、家庭用薄葉紙収納容器の製造を容易にすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の家庭用薄葉紙収納容器であって、
前記係止手段は、
前記開閉蓋に備えられた開閉蓋側係止部と、
前記容器本体に備えられた可撓性を有する部分であるボタン可動部と、
前記ボタン可動部によって上下動可能に備えられ、前記開閉蓋側係止部と係合するボタン側係止部を備えるボタン部と、
を含み、
前記ボタン可動部は、前記容器本体上面に備えられた、弾性材料によって形成された膜状の部分であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の家庭用薄葉紙収納容器であって、
前記係止手段は、平面視において前記ボタン可動部に囲まれるように備えられた、硬質材料によって形成され、上方へと環状に突出する本体側嵌合部を有する部分であるボタン取付部を含み、
前記ボタン部は後端部に前記ボタン側係止部を備え、上面を形成する上面部と、前記上面部から下方へと突出し、前記本体側嵌合部と嵌合するボタン側嵌合部と、を有することを特徴とする。
なお、以下においては、図1に示すように、X軸、Y軸及びZ軸並びに前後方向、左右方向及び上下方向を定めて説明する。すなわち、家庭用薄葉紙収納容器100の開閉蓋2が備えられた側を「上」、その反対側を「下」、容器本体1と開閉蓋2とが接続されている側を「後」、その反対側を「前」、後側を向いた状態における右手側を「右」、後側を向いた状態における左手側を「左」とし、前後方向に沿った軸をX軸、左右方向に沿った軸をY軸、上下方向の沿った軸をZ軸とする。
{全体構成}
家庭用薄葉紙収納容器100は、図1から図4に示すように、内部の家庭用薄葉紙を取り出す取出孔1131aを備えた容器本体1と、取出孔1131aを覆うように開閉自在に容器本体1に接続された開閉蓋2と、容器本体1に備えられ、開閉蓋2の開閉に用いられるボタン部3と、を備え、容器本体1の内部に家庭用薄葉紙Pが収納される収納空間Sが形成されている。
また、容器本体1と、開閉蓋2とは、射出成形(2色成形)によって一体的に形成することができる。
家庭用薄葉紙Pとしては、例えば、小型のウェットシート、ウェットティッシュ等が交互に折り重ねられた状態で積層され、1枚のウェットシート、ウェットティッシュ等を引き出した際に次のウェットシート、ウェットティッシュ等も引き出されるように形成された、所謂ポップアップ式のシートが用いられる。その他には、例えば、長さ方向に一定の間隔でミシン目が施された長大なウェットシート、ウェットティッシュ等がロール状に巻かれ、ミシン目に沿って切り離して使用するロールシートを用いることもできる。
容器本体1は、図1に示すように、全体として、X方向及びZ方向に比してY方向に長い略直方体状に形成され、これがZ方向中央部付近において上下に二分され、容器本体1の上側を構成する容器本体上部11と、容器本体1の下側を構成する容器本体下部12と、が形成されている。容器本体上部11と、容器本体下部12とは容器本体1の後側において接続されている。
容器本体上部11と、容器本体下部12とは、射出成形(2色成形)によって一体的に形成することができる。
また、各面の厚みは、好ましくは0.5mmから3mm、さらに好ましくは1mmから2mmである。
この大きさ及び厚みであれば、成形効率が高く、かつ実使用に問題ない強度を達成することができる。
容器本体1後側の、容器本体上部11と容器本体下部12との接続部分が、図2から図4に示すように、容器本体1の他の部分と比較して薄くなるように形成されていることによって、当該接続部分において容器本体の後面を容易に曲げることができ、容器本体上部11を、当該接続部分を支点として、容器本体下部12に対して回動させ易くなる。
また、容器本体1が容器本体上部11と容器本体下部12とに二分される位置は、図1から図4においては、Z方向中央部付近とした場合につき図示したが、Z方向中央部よりも上部であってもよい。この場合、収納された家庭用薄葉紙Pが所定の包装体によって覆われた状態で、容器本体1内に収納される場合において、容器の閉塞時に包装体のエンドシール部等を挟み込んでしまうおそれを低減することができ、家庭用薄葉紙Pをさらに詰め替え易くなる。
容器本体上部11は、図1から図5に示すように、下面が開口部となった略直方体状に形成され、上面を形成する天面部111の中央部付近に、下方に凹状となる凹部112が形成されている。
また、凹部112内に、弾性材料によって形成された弾性部113と、ボタン部3を取り付けるボタン取付部114が形成されている。
また、下面の開口部の周囲には、後述の容器本体下部12の下部封止部121と嵌合する上部封止部115が形成されている。
凹部112は、図1から図5に示すように、容器本体上部11上面の平面視における中央部付近に形成された、下方へと凹となる部分である。図1から図5においては、凹部112が、平面視において容器本体上部11の前端部に達する略矩形状となる場合について図示したが、凹部112の具体的形状はこれに限られない。
凹部112は、深さが、天面部111から見て、5mmから20mmであることが好ましい。また、平面視における大きさは、内部に弾性部113を形成可能であれば、特に限定されないが、X方向(天面部111の短手方向)に40mmから80mm、Y方向(天面部111の長手方向)に40mmから120mmであることが好ましい。
弾性部113は、容器本体上部11上面の凹部112内に形成された、所定の弾性材料によって形成された可撓性を有する部分であり、取出部1131と、ボタン可動部1132と、開閉蓋付勢部1133と、からなる。
弾性部113を形成する弾性材料としては、例えば、シリコンゴム又はスチレン-ブタジエン系、ポリエステル系、ポリエチレン系若しくはウレタン系等の熱可塑性エラストマー等の弾性を有する材料を用いることができ、硬度が20から90であることが望ましい。なお、上記硬度は、JIS K 6253(タイプAデュロメータ)によって測定されたものである。
また、弾性材料の硬度が上記よりも高くなると、後述のボタン可動部1132がボタン部3を付勢する力及び後述の開閉蓋付勢部1133が開閉蓋2を付勢する力が強くなり過ぎてしまう点、並びに後述の家庭用薄葉紙Pを取り出すための取出孔1131aが形成された取出部1131が硬くなり、抵抗が掛かり過ぎて、シートが一枚ずつ取り出しにくくなり、かつ、シートを引っ張り出す際に容器内部まで指を入れ難くなる点から望ましくない。
取出部1131は、図1から図5に示すように、凹部112の平面視における中央部付近に形成された、弾性材料で形成された部分であり、中央に家庭用薄葉紙Pを取り出す取出孔1131aを備え、周辺部に、環状に上方へと突出する本体側密閉環部1131bを備える。
取出部1131は、弾性材料によって、本体側密閉環部1131bが形成された部分を除いて、Z方向の厚みが0.5mmから2mmの膜状に形成されていることが望ましい。
取出孔1131aは、取出部1131の平面視における中央部に形成された、収納空間Sにつながる孔部である。
図1及び図5においては、十字型に2本の切り込みを入れることにより形成されている場合につき図示したが、これに限られず、切り込みの本数はこれより多数でもよく、また、例えば、直角三角形の重心点と各頂点とを結ぶように、3本の切り込みを形成するようにしてもよい。
取出孔1131aは、その周囲が取出部1131として弾性材料によって形成されていることで、家庭用薄葉紙Pに対して適切な抵抗を掛けることができ、収納空間Sに収納された家庭用薄葉紙Pが引き出された後に、次の家庭用薄葉紙Pを保持する機能を果たす。また、家庭用薄葉紙Pがロールシートである場合において、家庭用薄葉紙Pに設けられている切断用のミシン目で、これを切断することを可能とする。
本体側密閉環部1131bは、図1から図5に示すように、取出孔1131aを囲むように環状に上方へと突出する凸部であり、図3及び図4に示すように、その外周側の面が後述の開閉蓋2に形成された開閉蓋側密閉環部22の内周側の面と嵌合するように形成されている。
ボタン可動部1132は、図2から5に示すように、凹部112の前端部付近に弾性材料によって形成された可撓性を有する膜状の部分であり、取出部1131の前方に、Y方向中央部において取出部1131と接続されるようにして形成されている。なお、取出部1131とボタン可動部1132との接続位置は、両者を接続可能であれば任意であり、例えば、取出部1131の前端部左側とボタン可動部1132の後端部左側とが接続され、かつ取出部1131の前端部右側とボタン可動部1132の後端部右側とが接続されるように構成されていてもよい。
ボタン可動部1132は、図5に示すように、中央にボタン取付部114が備えられるため、平面視において環状となるように形成されている。
また、ボタン可動部1132は、弾性材料によって、Z方向の厚みが0.5mmから2mmの膜状に形成されていることが望ましい。また、平面視における形状及び大きさは、その上にボタン取付部114によって後述のボタン部3を取り付けることができるものであれば任意であるが、図5に示すように、凹部112の前端部近傍において、凹部112のY方向の全体に亘るように形成されていることが望ましい。
ボタン可動部1132には、図2から図5に示すように、ボタン取付部114の前方側に、ボタン取付部114にボタン部3を取り付けた際にボタン部3の前面壁部33の後面側に沿うようにして、ガイド部1132aが設けられている。ガイド部1132aは、ボタン可動部1132の上面から上方へと突出する部分であり、その前面側が、ボタン部3の前面壁部33の後面側と当接することによって、ボタン部3をずれ難くすることができる。
ガイド部1132aは、ボタン可動部1132の上面から、上方へ0.1mmから1mm突出するように形成されていることが望ましい。
開閉蓋付勢部1133は、図1から図5に示すように、凹部112の後端部付近において、弾性材料によって形成された可撓性を有する膜状の部分であり、取出部1131の後方に、取出部1131のY方向中央部に接続されるようにして形成されている。
開閉蓋付勢部1133は、弾性材料によって、Z方向の厚みが0.5mmから2mmの膜状に形成されていることが望ましい。また、平面視における形状及び大きさは、その上に後述の開閉蓋2に形成された付勢突起23の下面の当接面231の全体が当接するものであれば任意であるが、X方向(天面部111の短手方向)に5mmから20mm、Y方向(天面部111の長手方向)に10mmから100mmであることが好ましい。
ボタン取付部114は、図2から図5に示すように、平面視においてボタン可動部1132に囲まれるように備えられた、後述の硬質材料によって形成された部分であり、上方へと環状に突出する本体側嵌合部1141を備える。
(本体側嵌合部)
本体側嵌合部1141は、図5に示すように、平面視において前方側が曲線状、後方側が直線状となる環状に上方へと突出し、内周が、後述のボタン部3に形成されたボタン側嵌合部32の外周と同一か僅かに大きく形成され、上方からボタン側嵌合部32を差し込むことで、ボタン部3をボタン取付部114に取り付けることができるように形成されている。
なお、外周が、後述のボタン部3に形成されたボタン側嵌合部32の内周と同一か僅かに小さく形成され、下方からボタン側嵌合部32に差し込まれることで、ボタン部3をボタン取付部114に取り付けることができるように形成されていてもよい。
本体側嵌合部1141のZ方向の高さは、図2から図4に示すように、いずれの箇所においても同一であり、凹部112のZ方向の深さと略同一となることが望ましい。
上部封止部115は、図1から図4に示すように、容器本体上部11下部の開口部の周囲に、容器本体上部11と容器本体下部12とが接続された後側を除いて形成され、下端部が外周側のみ突出し、上部突出部1151が形成されており、上部突出部1151の内周側の面が、後述の容器本体下部12に形成される下部封止部121の下部突出部1211の外周側の面と嵌合するように形成されている。
上部封止部115は、上部突出部1151が、上下方向に好ましくは0.5mmから5mm、さらに好ましくは1mmから3mmの長さを有するように形成される。
上部封止部115は、上述の弾性材料によって形成されていることが望ましい。
容器本体上部は、上記のように、弾性部113及び上部封止部115が弾性材料によって形成されている。その他の部分は、弾性材料と比較して硬質な材料である硬質材料によって形成されている。硬質材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等を用いることができる。なお、硬度の測定方法は、弾性材料について述べたのと同様である。
また、弾性材料によって形成された部分と、硬質材料によって形成された部分は、射出成形(2色成形)によって一体的に形成されていることが望ましい。
容器本体下部12は、図1から図4に示すように、上面が開口部となった略直方体状に形成され、上面の開口部の周囲には、容器本体上部11の上部封止部115と嵌合する下部封止部121が形成されている。また、下面には、滑り止め部122が形成されている。
下部封止部121は、図1から図4に示すように、容器本体下部12上部の開口部の周囲に、容器本体下部12と容器本体上部11とが接続された後側を除いて形成され、上端部が内周側のみ突出し、下部突出部1211が形成されており、下部突出部1211の外周側の面が、容器本体上部11に形成される上部封止部115の上部突出部1151の内周側の面と嵌合するように形成されている。
下部封止部121は、下部突出部1211が、上下方向に好ましくは0.5mmから5mm、さらに好ましくは1mmから3mmの長さを有するように形成される。
また、上部突出部1151が、内周側と外周側の間の中央部が突出するように形成され、下部突出部1211が、内周側と外周側の両側において突出し、間に凹部が生じるように形成され、上部突出部1151と、下部突出部1211の間の凹部とが嵌合するようにしてもよい。反対に、上部突出部1151が、内周側と外周側の両側において突出し、間に凹部が生じるように形成され、下部突出部1211が、内周側と外周側の間の中央部が突出するように形成され、下部突出部1211と、上部突出部1151の間の凹部とが嵌合するようにしてもよい。
滑り止め部122は、家庭用薄葉紙収納容器100を載置した際にこれを滑りにくくするための部分であり、容器本体下部12の下面に、弾性材料によって形成された部分を、他の部分と一体的に設けることにより形成されている。
容器本体下部12は、下部封止部121及び滑り止め部122が、容器本体上部11において用いられるのと同様の弾性材料によって形成され、その他の部分は容器本体上部11おいて用いられるのと同様の硬質材料によって形成されている。
これらは、射出成形(2色成形)によって一体的に形成されていることが望ましい。
開閉蓋2は、図1から図5に示すように、容器本体上部11の凹部112後方に回動自在に接続された扁平な略矩形状の部材であり、閉塞状態における前側に開閉蓋側係止部21を備え、下面側に開閉蓋側密閉環部22と、付勢突起23と、を備える。
開閉蓋2は、図1から図5に示すように、閉塞時の平面視における形状が容器本体上部11の凹部112の平面視における形状のうち、後述のボタン部3が備えられた部分を除いた形状と略同一となるように形成されており、閉塞時において、凹部112に嵌め込むことができ、また天面部111と面一となるように形成されている。
開閉蓋側係止部21は、図1から図5に示すように、開閉蓋2の前方に突出する爪状の部分であり、後述のボタン部3に形成されるボタン側係止部34と係合することによって、開閉蓋を閉塞状態で係止するとともに、使用者が後述のボタン部3を押圧した際には、開閉蓋側係止部21と、ボタン側係止部34との係合が外れ、容器本体上部11の開閉蓋付勢部1133と、開閉蓋2に形成された付勢突起23と、によって生じる付勢力によって、開閉蓋2が開放状態となるように形成されている。
開閉蓋側密閉環部22は、図2から図5に示すように、開閉蓋2の閉塞時における下面側中央部に形成された、下方へと環状に突出する凸部であり、図3及び図4に示すように、その内周側の面が、容器本体上部11に形成された本体側密閉環部1131bの外周側の面と嵌合するように形成されている。
付勢突起23は、図1から図5に示すように、開閉蓋2下面側の、開閉蓋側密閉環部22と、開閉蓋2と容器本体上部11との接続部と、の間の部分のY方向中央部、すなわち、開閉蓋2が閉塞された状態において、容器本体上部11に形成された開閉蓋付勢部1133と対向する位置に形成された、開閉蓋2が閉塞された状態において下方へと凸となる突起部である。
具体的には、付勢突起23は、開閉蓋2の下面と開閉蓋付勢部1133との距離よりも、0.3mmから1mmZ方向に長く形成され、開閉蓋2の閉塞時において、当該長さの分開閉蓋付勢部1133を下方へと押し込むように形成されていことが好ましい。
付勢突起23は、開閉蓋2の閉塞時における下端部が平面となり、開閉蓋付勢部1133と当接する当接面231が形成されている。当接面231は、開閉蓋2の閉塞時において全体が開閉蓋付勢部1133と接触するように形成されている。当接面231は、0.015cm2から2cm2の面積となるように形成されていることが望ましい。
開閉蓋2は、図1から図5に示すように、全体が、容器本体1において用いられるのと同様の硬質材料によって形成されている。
ボタン部3は、図1から図4及び図6に示すように、ボタン側係止部34を備えるボタン状に形成され、ボタン側係止部34が開閉蓋2の開閉蓋側係止部21と係合することによって、開閉蓋2を閉塞状態で係止するとともに、使用者がボタン部3を押圧した際には、ボタン側係止部34と開閉蓋側係止部21との係合が外れ、開閉蓋2が開放状態となるように形成されている。
なお、家庭用薄葉紙収納容器100は、上記のようにボタン部3を除いて全体が2色成形により一体的に形成されていることが好ましいが、ボタン部3は、容器本体1等において用いられているのと同様の硬質材料によって、別部材として独立して形成された後、ボタン可動部1132の上方に、ボタン取付部114によって固定されている。
上面部31は、図1から図4及び図6に示すように、ボタン部3の上面を形成する部分であり、平面視において後方側が直線状、前方側が円弧状となり、前端部付近を除いて凹部112の前端部付近の部分の平面視における形状と略同一の形状となるように形成され、前端部が凹部112から前方に突出するように形成されている。
また、上面部31は、図3及び図4に示すように、ボタン部3が上方から押圧されていない状態において、その下面側が、容器本体上部11の天面部111と略同一の高さに位置するように形成されている。
上面部31の大きさは、凹部112のうち開閉蓋2によって覆われていない部分の大きさに応じて定まるが、X方向に最も長い部分で10mmから30mm、Y方向に最も長い部分で30mmから100mmの長さを有することが望ましい。
ボタン側嵌合部32は、図2から図4及び図6に示すように、底面視において前方側が曲線状、後方側が直線状となる環状に上面部31から下方へと突出し、外周が、前述の本体側嵌合部1141の内周と同一か僅かに小さく形成され、上方から本体側嵌合部1141に差し込むことで、ボタン部3をボタン取付部114に取り付けることができるように形成されている。
なお、内周が、前述の本体側嵌合部1141の外周と同一か僅かに大きく形成され、下方から本体側嵌合部1141を差し込むことで、ボタン部3をボタン取付部114に取り付けることができるように形成されていてもよい。
ボタン側嵌合部32の高さは、いずれの箇所においても略同一となり、本体側嵌合部1141と略同一となるように形成されている。
また、図示していないが、ボタン側嵌合部32の強度を向上するため、その前面側と後面側とを前後方向に繋ぐ接続部分が形成されていてもよい。
前面壁部33は、図2から図4及び図6に示すように、ボタン側嵌合部32の前方において、底面視においてボタン側嵌合部32の前面側に沿う曲線状に下方へと突出する部分であり、全体がボタン側嵌合部32と略同一の高さとなるように形成されている。また、下端部に傾斜面331を備える。
傾斜面331は、図2から図4及び図6に示すように、前面壁部33の下端部付近に形成された、前方側が斜めに傾斜するように形成された部分であり、前面壁部33の下端部付近の全体に形成されている。
ボタン側係止部34は、図1から図4及び図6に示すように、ボタン部3の後方に突出する爪状の部分であり、開閉蓋2に形成された開閉蓋側係止部21と係合することによって、開閉蓋2を閉塞状態で掛止するとともに、使用者がボタン部3を押圧した際には、ボタン側係止部34と、開閉蓋側係止部21と、の係合が外れ、容器本体上部11の開閉蓋付勢部1133と、開閉蓋2の付勢突起23と、によって生じる付勢力によって、開閉蓋2が開放状態となるように形成されている。
ボタン側係止部34は、図1及び図6に示すように、ボタン部3の後部上端のY方向中央部から、後方へと突出するように形成されている。
例えば、開閉蓋側係止部21が内部に挿入される穴部であってもよい。
実施形態に係る家庭用薄葉紙収納容器100によれば、ボタン部3が、弾性材料で形成されたボタン可動部1132によって支持されたボタン取付部114に取り付けられ、ボタン可動部1132上に位置している。これによって、開閉蓋2が閉塞された状態において、ボタン部3の上面部31を使用者が上方から押圧した場合、押圧した位置を問わず、ボタン可動部1132が下方にひずむことによって、ボタン部3が下方へと沈むこととなる。
したがって、ボタン部3が一定程度押し込まれると、これに応じて開閉蓋2が沈み込むことで開閉蓋2に対する上方への付勢力が強くなるが、開閉蓋2とボタン部3とは、開閉蓋側係止部21及びボタン側係止部34のみによって係合しているため、開閉蓋2への付勢力が強くなると、この係合が外れ、開閉蓋2が開放される。
また、ボタン部3が前面壁部33を有することで、ボタン部3がボタン側嵌合部32のみによって支えられている場合と比較して、これを安定して取り付けることができる。
この場合、開閉蓋付勢部1133は容器本体上部11と一体的に形成でき、付勢突起23は開閉蓋2と一体的に形成できることから、別の部材を取り付けることを要しない。したがって、容易に開閉蓋2に対する付勢機構を構成することができ、別個の板バネ等を用いる場合と比較して、生産効率を良好なものとすることができる。
これに対して、本実施形態によれば、弾性材料によって形成された膜状の開閉蓋付勢部1133が付勢突起23によって押されることによって、開閉蓋2に対する付勢力を生じさせる構造であるため、弾性材料で形成された部分の変形量が小さく、これが劣化し難いことから、開閉蓋への付勢力が弱まりにくい。
したがって、家庭用薄葉紙Pの詰め替えの際に、家庭用薄葉紙収納容器100を持ち上げることを要せず、テーブル等に載置した状態のままで、詰め替え作業を行うことができる。
ボタン部3は、ボタン可動部1132によって上下動可能に容器本体上部11に備えられていればよく、必ずしもボタン取付部114によって取り付けられることを要しない。例えば、ボタン可動部1132を、ボタン部3の下側の全面に亘って設けた上で、ボタン部3を接着等の方法で直接ボタン可動部1132上に取り付けてもよい。
また、この場合、付勢突起23Aは、開閉蓋付勢部1133Bを、凹部112の底面より下方まで押し込むことを要しないことから、開閉蓋2の閉塞時において、Z方向に凹部112の深さよりも短くてよい。
第2開閉蓋付勢部1134は、何ら力を加えられていない状態において図8に示すように伸びた状態となるように形成することで、開閉蓋2Aが閉じられ、第2開閉蓋付勢部1134が折り畳まれた際に、図8に示す状態に戻ろうとする力が生じるようにする。これによって、開閉蓋2Aを、容器本体上部11Aに対して、後方の開閉蓋2Aと容器本体上部11Aとの接続部分を回転軸として後方へと回転するように付勢することが可能となる。
このように、第2開閉蓋付勢部1134が設けられていることによって、上記の開閉蓋付勢部1133及び付勢突起23に加えて、第2開閉蓋付勢部1134によっても開閉蓋2Aが付勢されることから、開閉蓋2に対する開放方向への付勢力をさらに強化することができる。
1、1A 容器本体
1131 取出部
1131a 取出孔
1132 ボタン可動部(係止手段)
1133、1133A、1133B 開閉蓋付勢部
114 ボタン取付部(係止手段)
2 開閉蓋
21 開閉蓋側係止部(係止手段)
23 付勢突起
231 当接面
3 ボタン部(係止手段)
P 家庭用薄葉紙
Claims (6)
- 内部に家庭用薄葉紙が収納され、当該家庭用薄葉紙を取り出す取出孔を有する容器本体と、前記容器本体に回動自在に取り付けられ、前記取出孔を閉塞する開閉蓋と、を備える家庭用薄葉紙収納容器であって
前記開閉蓋を閉塞状態で係止すると共に、これを解除して前記開閉蓋を開放させることができる係止手段を有し、
前記容器本体は、上面に、下方へと凹となる凹部を備え、
前記凹部の底面には平面となる本体側平面部が形成され、
前記本体側平面部は、その一部に、弾性材料によって形成された可撓性を有する平面部分である開閉蓋付勢部を備え、
前記開閉蓋は、前記開閉蓋の閉塞時における下面に、
前記開閉蓋の閉塞時において前記本体側平面部と平行な平面となる開閉蓋側平面部と、
前記開閉蓋の閉塞時において前記開閉蓋付勢部に対向する位置に形成され、前記開閉蓋の閉塞時に前記開閉蓋付勢部を押圧する付勢突起と、
を備え、
前記開閉蓋の閉塞時において前記付勢突起が前記開閉蓋側平面部から下方に突出する長さは、前記開閉蓋の閉塞時における前記本体側平面部と前記開閉蓋側平面部との間の間隔よりも長いことを特徴とする家庭用薄葉紙収納容器。 - 前記付勢突起は、前記開閉蓋の閉塞時における下端部に、平面となるように形成され、前記開閉蓋の閉塞時に前記開閉蓋付勢部と当接する当接面を備えることを特徴とする請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
- 前記取出孔は、前記容器本体の上面中央部に備えられ、前記開閉蓋付勢部は、前記容器本体上面の、前記取出孔と比較して、前記容器本体と前記開閉蓋との接続部と近接した位置に備えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
- 前記取出孔は、前記容器本体上面に備えられた、弾性材料によって形成された可撓性を有する部分である取出部に形成されており、前記開閉蓋付勢部と前記取出部とは連続して形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
- 前記係止手段は、
前記開閉蓋に備えられた開閉蓋側係止部と、
前記容器本体に備えられた可撓性を有する部分であるボタン可動部と、
前記ボタン可動部によって上下動可能に備えられ、前記開閉蓋側係止部と係合するボタン側係止部を備えるボタン部と、
を含み、
前記ボタン可動部は、前記容器本体上面に備えられた、弾性材料によって形成された膜状の部分であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の家庭用薄葉紙収納容器。 - 前記係止手段は、平面視において前記ボタン可動部に囲まれるように備えられた、硬質材料によって形成され、上方へと環状に突出する本体側嵌合部を有する部分であるボタン取付部を含み、
前記ボタン部は後端部に前記ボタン側係止部を備え、上面を形成する上面部と、前記上面部から下方へと突出し、前記本体側嵌合部と嵌合するボタン側嵌合部と、を有することを特徴とする請求項5に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
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