JP7204299B2 - プーリ - Google Patents

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Description

本発明は、無段変速機に備えられるプーリに関する。
自動車などの車両に搭載される変速機として、ベルト式の無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)が知られている。
ベルト式の無段変速機は、プライマリプーリとセカンダリプーリとに無端状のベルトが巻き掛けられた構成を有している。プライマリプーリおよびセカンダリプーリは、いずれも、回転軸に固定的に支持される固定シーブと、回転軸にその軸線方向に移動可能かつ相対回転不能に支持されて、固定シーブにベルトを挟んで対向する可動シーブとを備えている。ベルト式の無段変速機では、エンジンからの動力がプライマリプーリの回転軸に入力されると、プライマリプーリからベルトに動力が伝達され、ベルトからセカンダリプーリに動力が伝達される。また、プライマリプーリおよびセカンダリプーリの各可動シーブの移動により、プライマリプーリおよびセカンダリプーリに対するベルトの巻きかけ径が変化し、変速比(プーリ比)が連続的に無段階で変化する。
セカンダリプーリでは、可動シーブに対して固定シーブ側と反対側に、ピストンが設けられている。ピストンは、回転軸の全周から軸径方向の外側に延出している。ピストンの内周端は、回転軸に圧入により外嵌されて、回転軸に固定されている。ピストンの外周端は、可動シーブの外周端部に軸径方向の内側から液密的に当接している。これにより、可動シーブとピストンとの間には、可動シーブを移動させるための油圧が供給される油圧室が形成されている。
たとえば、特許文献1に開示されている構成では、セカンダリプーリのピストンは、回転軸から軸径方向の外側に延びる第1部分と、第1部分から軸線方向の固定シーブ側に屈曲して延びる第2部分とを一体に有する形状に形成されている。第2部分には、ベアリングのインナレース(内輪)が圧入により外嵌され、ベアリングのアウタレース(外輪)は、無段変速機の外殻をなすケースに保持されている。これにより、セカンダリプーリの回転軸は、ベアリングを介してケースに回転可能に支持されている。
特開2018-3922号公報
ところが、かかる構成では、ピストンの内周端が回転軸に圧入されたときに、第1部分から第2部分に差し掛かる部分が膨張する。この膨張分を見込んでピストンとベアリングとの締め代が設定されるが、膨張により第2部分におけるベアリングが圧入される部分の径寸法が均一とならないため、締め代が均一とならず、ピストンに対するベアリングのインナレースのクリープが発生することがある。
本発明の目的は、ピストンに対するベアリングのインナレースのクリープの発生を抑制できる、プーリを提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係るプーリは、無段変速機に備えられるプーリであって、回転軸と、回転軸に固定される固定シーブと、固定シーブに回転軸の軸線方向に対向し、回転軸に軸線方向に移動可能かつ相対回転不能に支持される可動シーブと、可動シーブに対して固定シーブ側と反対側に設けられて、回転軸の全周からその周囲に延出し、内周端が回転軸に圧入により外嵌され、外周端が可動シーブに液密的に接続されるピストンとを含み、ピストンは、内周端から回転軸の軸径方向に延びる第1部分と、第1部分から軸線方向に屈曲して延び、ベアリングのインナレースが圧入により外嵌される第2部分とを一体に有し、第2部分の外周面は、第1部分に近づくにつれて縮径するように傾斜している。
この構成によれば、可動シーブに対して固定シーブ側と反対側に、ピストンが設けられている。ピストンは、内周端が回転軸に圧入により外嵌され、その内周端から回転軸の軸径方向に延びる第1部分と、第1部分から軸線方向に屈曲して延びる第2部分とを一体に有している。第2部分には、ベアリングのインナレースが圧入により外嵌される。たとえば、ベアリングのアウタレースが無段変速機の外殻をなすケースに保持されることにより、回転軸がピストンおよびベアリングを介してケースに回転可能に支持される。
第2部分の外周面には、第1部分に近づくにつれて縮径するように傾斜が設定されている。これにより、ピストンの内周端が回転軸に圧入されて、第1部分から第2部分に差し掛かる部分が膨張したときに、ベアリングの軸線方向の長さ全体にわたって、ピストンとベアリングとの圧入締め代の均一化を図ることができる。その結果、ピストンに対するベアリングのインナレースのクリープの発生を抑制することができる。
本発明によれば、ピストンに対するベアリングのインナレースのクリープの発生を抑制することができ、クリープによるピストンおよびベアリングのインナレースの摩耗を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るセカンダリプーリの構成を示す断面図である。 セカンダリプーリに備えられるピストンの断面図である。 図2に示される構成とは別の構成が採用されたピストンの断面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<セカンダリプーリ>
図1は、本発明の一実施形態に係るセカンダリプーリ1の構成を示す断面図である。図1では、断面を表すハッチングの付与が省略されている。
セカンダリプーリ1は、ベルト式の無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)に備えられる。ベルト式の無段変速機は、セカンダリプーリ1と入力側のプライマリプーリ(図示せず)との間に無端状のベルト2が巻き掛けられた構成を有している。
セカンダリプーリ1は、セカンダリ軸11、固定シーブ12、可動シーブ13およびピストン14を備えている。
セカンダリ軸11は、セカンダリプーリ1の回転軸線に沿って延びている。セカンダリ軸11の一方側(図1における左側。以下、この一方側を「左側」といい、その反対側である他方側を「右側」という。)の端部には、ベアリング15のインナレース(内輪)16が圧入により外嵌されている。ベアリング15のアウタレース(外輪)17は、無段変速機の外殻をなすユニットケース18に回転不能に保持されている。これにより、セカンダリ軸11の左側の端部は、ベアリング15を介してユニットケース18に回転可能に支持されている。
固定シーブ12は、セカンダリ軸11と一体に形成され、セカンダリ軸11から軸径方向(回転径方向)の外側に鍔状に張り出している。
可動シーブ13は、ベルト2を挟んで固定シーブ12と反対側、つまり右側に配置されている。可動シーブ13は、セカンダリ軸11に外嵌された略円筒状の外嵌部21と、外嵌部21の左側の端部から回転径方向の外側に鍔状に張り出すシーブ本体部22と、シーブ本体部22の外周端部から右側に延びる略円筒状の外周部23とを一体的に備えている。外嵌部21は、セカンダリ軸11における固定シーブ12から右側に間隔を空けた中間部24の周囲を取り囲み、セカンダリ軸11に対して軸線方向に移動可能かつ相対回転不能に設けられている。
ピストン14は、中央に円形の開口を有している。ピストン14の内周端25は、セカンダリ軸11における中間部24の右側に隣接する部分に圧入により外嵌され、ピストン14は、セカンダリ軸11の全周から軸径方向の外側に延出している。セカンダリ軸11におけるピストン14の内周端25が外嵌される部分は、中間部24よりも外径が小さい小径部26として形成されており、セカンダリ軸11の外周には、中間部24と小径部26との間で段差が生じている。この段差によって形成される面27とピストン14との間には、可動シーブ13の移動を規制するための円環板状のストッパ28が介在されている。
また、セカンダリ軸11における小径部26の右側に隣接する部分の外周面には、ねじが切られている。ねじが切られた部分には、ロックナット31が螺着されている。ロックナット31の締め付けにより、ピストン14およびストッパ28が面27とロックナット31との間で圧接されて、ピストン14およびストッパ28がセカンダリ軸11に固定されている。
ピストン14の外周端32は、可動シーブ13の外周部23の内周面に液密的に当接しており、可動シーブ13とピストン14との間には、可動シーブ13を移動させるための油圧が供給される油圧室33が形成されている。
油圧室33には、バイアススプリング34が設けられている。バイアススプリング34は、可動シーブ13の外嵌部21の外周を取り囲むように巻回されたコイル状をなしている。そして、バイアススプリング34は、左端が可動シーブ13のシーブ本体部22に弾性的に当接し、右端がピストン14の第3部分43に弾性的に当接している。このバイアススプリング34の弾性力により、可動シーブ13およびピストン14が互いに離間する方向に付勢されている。
可動シーブ13には、油圧室33内の油圧およびバイアススプリング34による付勢力が付与され、ベルト2には、それに応じた挟圧が付与される。
<ピストン>
図2は、ピストン14の断面図である。
ピストン14は、第1部分41、第2部分42、第3部分43および第4部分44を一体に有している。第1部分41は、ピストン14の内周端25から回転径方向(セカンダリ軸11の軸径方向)の外側に延びる部分であり、略円環板状に形成されている。第2部分42は、第1部分41から左側に屈曲して回転軸線方向(セカンダリ軸11の軸線方向)に延びる部分であり、略円筒状に形成されている。第3部分43は、第2部分42から回転径方向の外側に屈曲して延びる部分であり、略円環板状に形成されている。第4部分44は、第3部分43から左側に屈曲し、左側に膨らむように湾曲して、回転径方向の外側に延びて外周端32に至る部分である。
第2部分42の外周面45には、図1に示されるように、ベアリング46のインナレース47が圧入により外嵌される。ベアリング46のアウタレース48は、ユニットケース18に回転不能に保持されている。これにより、セカンダリ軸11の右側の端部は、ピストン14およびベアリング46を介してユニットケース18に回転可能に支持されている。
第2部分42の外周面45には、第1部分41に近づくにつれて縮径するように傾斜が設定されている。外周面45の傾斜の勾配は、肉眼では視認できない程度に小さく、たとえば、1/318に設定されている。
<作用効果>
以上のように、可動シーブ13に対して固定シーブ12側と反対側に、ピストン14が設けられている。ピストン14は、内周端25がセカンダリ軸11に圧入により外嵌され、その内周端25からセカンダリ軸11の軸径方向に延びる第1部分41と、第1部分41から軸線方向に屈曲して延びる第2部分42とを一体に有している。第2部分42には、ベアリング46のインナレース47が圧入により外嵌される。ベアリング46のアウタレース48は、無段変速機の外殻をなすユニットケース18に保持されている。これにより、セカンダリ軸11がピストン14およびベアリング46を介してケースに回転可能に支持される。
第2部分42の外周面45には、第1部分41に近づくにつれて縮径するように傾斜が設定されている。これにより、ピストン14の内周端25がセカンダリ軸11に圧入されて、第1部分41から第2部分42に差し掛かる部分が膨張したときに、ベアリング46の軸線方向の長さ全体にわたって、ピストン14とベアリング46との圧入締め代の均一化を図ることができる。その結果、ピストン14に対するベアリング46のインナレース47のクリープの発生を抑制することができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、図1に示されるように、ピストン14の第1部分41の厚さ方向の約半分程度がベアリング46と回転径方向に対向しているが、図3に示されるように、第1部分41が厚くされて、第1部分41の厚さ方向の全体がベアリング46と回転径方向に対向していてもよい。図3に示される構成では、第2部分42の外周面45に傾斜が設定されなくても、ベアリング46の軸線方向の長さ全体にわたって、ピストン14とベアリング46との圧入締め代の均一化を図ることができるかもしれない。しかし、図1に示される構成と比較して、ピストン14の重量および材料費が増大し、また、プレス加工が不可になる場合には、工法の変更による加工費の増大も招くというデメリットがある。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:セカンダリプーリ(プーリ)
11:セカンダリ軸(回転軸)
12:固定シーブ
13:可動シーブ
14:ピストン
25:内周端
32:外周端
41:第1部分
42:第2部分
46:ベアリング
47:インナレース

Claims (1)

  1. 無段変速機に備えられるプーリであって、
    回転軸と、
    前記回転軸に固定される固定シーブと、
    前記固定シーブに前記回転軸の軸線方向に対向し、前記回転軸に前記軸線方向に移動可能かつ相対回転不能に支持される可動シーブと、
    前記可動シーブに対して前記固定シーブ側と反対側に設けられて、前記回転軸の全周からその周囲に延出し、内周端が前記回転軸に圧入により外嵌され、外周端が前記可動シーブに液密的に接続されるピストンとを含み、
    前記ピストンは、前記内周端から前記回転軸の軸径方向に延びる第1部分と、前記第1部分から前記軸線方向に屈曲して延び、ベアリングのインナレースが圧入により外嵌される第2部分とを一体に有し、
    前記第2部分の外周面は、前記第1部分に近づくにつれて縮径するように傾斜している、プーリ。
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