JP7203190B2 - 計算方法、画像生成方法、眼鏡レンズの設計方法、眼鏡レンズの製造方法、眼鏡レンズの販売方法、計算装置およびプログラム - Google Patents

計算方法、画像生成方法、眼鏡レンズの設計方法、眼鏡レンズの製造方法、眼鏡レンズの販売方法、計算装置およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、計算方法、画像生成方法、眼鏡レンズの設計方法、眼鏡レンズの製造方法眼鏡レンズの販売方法、計算装置およびプログラムに関する。
遠用部、中間部および近用部を有する眼鏡レンズは、アイポイントを基準に設計されている。装用者がアイポイント近傍の位置において見たい距離に基づいて、このような眼鏡レンズを設計する方法が提案されている(特許文献1参照)。
日本国特許第6169343号公報
本発明の第1の態様によると、計算方法は、近用部と、前記近用部を通して見る距離よりも長い距離を見るための遠用部と、前記近用部と前記遠用部との間に設けられた中間部とを備える眼鏡レンズの光学特性に関する数値の計算方法であって、前記近用部に加える加入度である処方加入度を含む、装用者の処方データを取得することと、前記装用者が、前記近用部を通して見る距離である第1距離、および、前記中間部を通して見る距離である第2距離を取得することと、前記第1距離および前記処方加入度に基づいて、前記装用者の調節力を計算することと、前記処方加入度と、計算された前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記近用部を通して見る際の、前記装用者から遠点までの距離である第1遠点距離および前記装用者から近点までの距離である第1近点距離の少なくとも一つを計算することと、前記中間部における前記加入度または加入度率と、計算された前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記中間部を通して見る際の、前記装用者から遠点までの距離である第2遠点距離および前記装用者から近点までの距離である第2近点距離の少なくとも一つを計算することと、計算した前記第1遠点距離、前記第1近点距離、前記第2遠点距離または前記第2近点距離を、眼鏡レンズの情報を提供する情報提供画像に提示させることと、前記処方データが示す処方加入度と、前記第2距離と、前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記中間部を通して見る前記第2距離に合わせた前記中間部におけるアイポイントに合わせた加入度または加入度率を計算することと、を含む。
本発明の第2の態様によると、画像生成方法は、近用部と、前記近用部を通して見る距離よりも長い距離を見るための遠用部と、前記近用部と前記遠用部との間に設けられた中間部とを備える眼鏡レンズの光学特性に関する数値に基づく画像生成方法であって、前記近用部に加える加入度である処方加入度を含む、装用者の処方データを取得することと、前記装用者が、前記近用部を通して見る距離である第1距離、および、前記中間部を通して見る距離である第2距離を取得することと、前記第1距離および前記処方加入度に基づいて、前記装用者の調節力を計算することと、前記処方加入度と、計算された前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記近用部を通して見る際の、前記装用者から遠点までの距離である第1遠点距離および前記装用者から近点までの距離である第1近点距離の少なくとも一つを計算することと、前記中間部における前記加入度または加入度率と、計算された前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記中間部を通して見る際の、前記装用者から遠点までの距離である第2遠点距離および前記装用者から近点までの距離である第2近点距離の少なくとも一つを計算することと、計算した前記第1遠点距離、前記第1近点距離、前記第2遠点距離または前記第2近点距離を、眼鏡レンズの情報を提供する情報提供画像に提示させることと、前記処方データが示す処方加入度と、前記第2距離と、前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記中間部を通して見る前記第2距離に合わせた前記中間部におけるアイポイントに合わせた加入度または加入度率を計算することと、前記計算によって算出される前記光学特性に関する数値に基づいて、前記光学特性についての情報を含む画像を生成することとを含む。
本発明の第3の態様によると、計算装置は、近用部と、前記近用部を通して見る距離よりも長い距離を見るための遠用部と、前記近用部と前記遠用部との間に設けられた中間部とを備える眼鏡レンズの光学特性に関する数値を計算する計算装置であって、前記近用部に加える加入度である処方加入度を含む、装用者の処方データを取得する処方データ取得部と、前記装用者が、前記近用部を通して見る距離である第1距離、および、前記中間部を通して見る距離である第2距離を取得する距離取得部と、前記第1距離および前記処方加入度に基づいて、前記装用者の調節力を計算する調節力計算部と、前記処方加入度と、計算された前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記近用部を通して見る際の、前記装用者から遠点までの距離である第1遠点距離および前記装用者から近点までの距離である第1近点距離の少なくとも一つを計算する第1距離計算部と、前記中間部における前記加入度または加入度率と、計算された前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記中間部を通して見る際の、前記装用者から遠点までの距離である第2遠点距離および前記装用者から近点までの距離である第2近点距離の少なくとも一つを計算する第2距離計算部と、計算した前記第1遠点距離、前記第1近点距離、前記第2遠点距離または前記第2近点距離を、眼鏡レンズの情報を提供する情報提供画像に提示させる提示部と、前記処方データが示す処方加入度と、前記第2距離と、前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記中間部を通して見る前記第2距離に合わせた前記中間部におけるアイポイントに合わせた加入度または加入度率を計算する加入度計算部と、備える。
本発明の第4の態様によると、プログラムは、近用部と、前記近用部を通して見る距離よりも長い距離を見るための遠用部と、前記近用部と前記遠用部との間に設けられた中間部とを備える眼鏡レンズの光学特性に関する数値の計算処理を、処理装置に行わせるためのプログラムであって、前記計算処理は、前記近用部に加える加入度である処方加入度を含む、装用者の処方データを取得する処方データ取得処理と、前記装用者が、前記近用部を通して見る距離である第1距離、および、前記中間部を通して見る距離である第2距離を取得する距離取得処理と、前記第1距離および前記処方加入度に基づいて、前記装用者の調節力を計算する調節力計算処理と、前記処方加入度と、計算された前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記近用部を通して見る際の、前記装用者から遠点までの距離である第1遠点距離および前記装用者から近点までの距離である第1近点距離の少なくとも一つを計算する第1距離計算処理と、前記中間部における前記加入度または加入度率と、計算された前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記中間部を通して見る際の、前記装用者から遠点までの距離である第2遠点距離および前記装用者から近点までの距離である第2近点距離の少なくとも一つを計算する第2距離計算処理と、計算した前記第1遠点距離、前記第1近点距離、前記第2遠点距離または前記第2近点距離を、眼鏡レンズの情報を提供する情報提供画像に提示させる提示処理と、前記処方データが示す処方加入度と、前記第2距離と、前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記中間部を通して見る前記第2距離に合わせた前記中間部におけるアイポイントに合わせた加入度または加入度率を計算する加入度計算処理とを含む。
図1は、一実施形態に係る計算装置の構成を示す概念図である。 図2は、一実施形態に係る眼鏡レンズを示す概念図である。 図3は、入力画面を示す図である。 図4は、加入度曲線を示すグラフである。 図5(A)は、遠点および近点を説明するための概念図であり、図5(B)は、対象側明視幅を説明するための概念図である。 図6は、対象側明視幅の計算に必要な距離を説明するための概念図である。 図7は、情報提供画像を示す図である。 図8は、一実施形態の計算方法の流れを示すフローチャートである。 図9は、一実施形態の計算方法の流れを示すフローチャートである。 図10は、計算装置の斜視図である。 図11は、加入度曲線を示す図である。 図12は、情報提供画像を示す図である。 図13は、情報提供画像を示す図である。 図14は、変形例の計算方法の流れを示すフローチャートである。 図15は、入力画面を示す図である。 図16は、プログラムの提供を説明するための概念図である。
以下では、適宜図面を参照しながら、一実施形態の計算方法等について説明する。以下の記載において、屈折力の単位は、特に言及しない場合にはディオプター(D)によって表されるものとする。また、以下の説明において、眼鏡レンズの「上方」、「下方」、「上部」、「下部」等と表記する場合は、当該眼鏡レンズが装用されたときのレンズの位置関係に基づくものとする。
図1は、本実施形態の計算方法に係る計算装置の構成を示す概念図である。計算装置200は、記憶部201と、通信部202と、表示部203と、入力部204と、制御部210とを備える。制御部210は、処方データ取得部211と、距離取得部212と、計算部300と、画像生成部213と、表示制御部214とを備える。計算部300は、調節力計算部310と、加入度計算部320と、距離計算部330と、幅計算部340とを備える。
計算装置200は、計算装置200のユーザからの入力または通信等により得た眼鏡レンズに関する情報に基づいて、眼鏡レンズの光学特性に関する数値を計算する計算装置である。ここで、計算装置200のユーザ(以下、単にユーザと呼ぶ)とは、計算装置200を操作する人間を指し、例えば、眼鏡販売店に来店した顧客等の眼鏡レンズの装用者および眼鏡販売店の店員を含む。
以下の実施形態において、眼鏡レンズの光学特性に関する数値とは、眼鏡レンズの屈折力分布、加入度分布および非点収差等の収差分布、球面度数、円柱度数および乱視軸角度等を含む処方データで示される特性、ならびにこれらの分布、処方、または眼鏡レンズの形状若しくは物性から計算することができる特性を示す数値を含む。当該数値は、後述する第1遠点距離、第1近点距離、第2遠点距離、第2近点距離、第1明視幅、第2明視幅、第1対象側明視幅および第2対象側明視幅を含む。
計算装置200は、計算により得られた光学特性に関する数値についての情報を、この情報を含む画像を生成し出力することによりユーザ等に提供する画像生成装置または情報提供装置としても機能する。
図2は、眼鏡レンズの各部を示す概念図である。計算装置200は、眼鏡レンズLSの光学特性についての情報を計算する。図2の例では、眼鏡レンズLSは、中近両用累進屈折力レンズである。眼鏡レンズLSは、眼鏡用フレームの形状に合わせてレンズを加工する前の状態(玉摺り加工前の状態)になっており、平面視で円形に形成されている。眼鏡レンズLSは、図中上側が装用時において上方に配置されることとなり、図中下側が装用時において下方に配置されることとなる。眼鏡レンズLSは、遠用部Fと、近用部Nと、中間部Pとを有している。
遠用部Fは、眼鏡レンズLSの上部に配置されており、近用部Nは、眼鏡レンズLSの下部に配置されている。眼鏡レンズLSが眼鏡用に加工された後には遠用部Fは、近用部Nと比較して、より長い距離に対応する屈折力を有する部分となる。言い換えれば、遠用部Fは、近用部Nを通して見る対象までの距離よりも、長い距離にある対象を見るための部分である。中間部Pは、眼鏡レンズLSのうち遠用部Fと近用部Nの中間に配置されており、遠用部Fと近用部Nとの間の屈折力は適宜連続的に滑らかに変化して接続されている。
眼鏡レンズLSは、複数の基準点を有している。このような基準点として、例えば、図2に示すように、アイポイント(フィッティングポイントとも呼ばれる)EP、遠用参照点FV、近用参照点NVが挙げられる。アイポイントEPは、装用者が眼鏡レンズLSを装用する時の瞳の位置の基準点となる。以下の実施形態では、アイポイントEPは中間部Pにあるものとする。遠用参照点FVは、レンズの遠用度数を測定する測定基準点となる。近用参照点NVは、レンズの近用度数を測定する測定基準点となる。なお、 遠用部Fは遠用参照点FVを含む領域であり、屈折力が略一定の領域があってもよく、なくてもよい。また、近用部Nは近用参照点NVを含む領域であり、屈折力が略一定の領域があってもよく、なくてもよい。
眼鏡レンズLSのほぼ中央には、装用者が正面上方から正面下方にある物体を見る場合に視線が通過するレンズ上の仮想線である主注視線Mが設けられている。主注視線Mは、主子午線とも呼ばれる。主注視線Mは、遠用部Fにおいて、遠用参照点FVとアイポイントEPとを通り、装用時における鉛直方向に対応する方向(以下、「高さ方向」と呼ぶ)に沿って設定される。主注視線Mは、近用部Nにおいて、近用参照点NVを通り、高さ方向に沿って設定される。近用参照点NVは、輻輳を考慮して鼻側(図2では右側)に内寄せされている。主注視線Mの一部は、中間部Pにおいて、遠用参照点FVと近用参照点NVとを接続するため、高さ方向に対して斜めに設定されている。
高さ方向に沿った遠用参照点FVとアイポイントEPとの間の距離をLfとし、高さ方向に沿ったアイポイントEPと近用参照点NVとの間の距離をLnとする。以下の実施形態では、高さ方向に沿った遠用参照点FVと近用参照点NVとの間の距離(Lf+Ln)が18mm以上であるか、アイポイントEPでの加入度が、近用参照点NVにおける加入度と遠用参照点FVにおける加入度の差(以下、「公称加入度」と呼ぶ)の15%以上である累進屈折力レンズを中近両用累進屈折力レンズ(以下、中近両用レンズと呼ぶ)とする。加入度曲線(図4参照)において、中間部PにおけるアイポイントEPの上側の傾きよりも下側の傾きが急になる眼鏡レンズは汎用されていない。このような観点から、中近両用レンズのアイポイントEPでの加入度は適宜、公称加入度の50%以下、40%以下等に設定される。また、上記距離(Lf+Ln)が18mm未満であり、アイポイントEPでの加入度が、公称加入度の15%未満である累進屈折力レンズを遠近両用累進屈折力レンズ(以下、遠近両用レンズと呼ぶ)とする。
中近両用レンズにおいては、例えば遠用部Fを通して遠距離または中間距離の対象物を好適に見るように設計され、近用部Nを通して近距離の対象物を好適に見るように設計される。遠近両用レンズにおいては、例えば遠用部Fを通して遠距離の対象物を好適に見るように設計され、近用部Nを通して近距離の対象物を好適に見るように設計される。遠距離、中間距離および近距離に対応する距離は、国・地域や眼鏡レンズの用途等によっても変化し特に限定されないが、例えば遠距離が1m以上、中間距離が50cm以上1m未満、近距離が25cm以上50cm未満である。
図1に戻って、記憶部201は、不揮発性の記憶媒体を備える。記憶部201は、計算部300が計算処理を行うために必要なデータ、および、制御部210が処理を実行するためのプログラム等を記憶する。
通信部202は、インターネット等のネットワークに無線または有線接続により通信可能な通信装置を含んで構成され、制御部210の処理に必要なデータを受信したり、計算部300の計算処理により得られた情報または画像生成部213により生成された画像データを送信したりする。
表示部203は、液晶モニタ等の表示装置を備え、画像生成部213により生成された画像データに対応する画像等を表示制御部214の制御により表示する。
入力部204は、マウス、キーボード、各種ボタンまたはタッチパネル等の入力装置を含んで構成される。入力部204は、制御部210の行う処理に必要な情報を、入力装置へのユーザの入力を介して受け付ける。
制御部210は、CPU等のプロセッサを含んで構成され、記憶部201に記憶されたプログラムを実行して各種処理を行い、計算装置200の各動作の主体となる。
なお、制御部210が用いるデータの一部は遠隔のサーバ等に保存してもよい。
制御部210の処方データ取得部211は、装用者の処方データを取得する。表示部203の表示装置に処方データを入力するための入力画面が表示され、ユーザは、入力画面を見て、装用者から得た処方データを入力部204を介して入力する。
なお、処方データ取得部211は通信等を介して処方データを取得してもよい。
図3は、入力画面の一例を示す図である。入力画面G1に対応する画像データが画像生成部213により生成され、この画像データに基づいて、表示制御部214の制御により表示部203に入力画面G1が表示される。入力画面G1は、第1画面構成要素31Rおよび31L、第2画面構成要素32Rおよび32L、第3画面構成要素33Rおよび33L、第4画面構成要素34、第5画面構成要素35ならびに第6画面構成要素36を備える。
第1画面構成要素31Rおよび31Lは、それぞれ右眼および左眼について、装用者の視力を完全矯正とするために必要なレンズの球面度数(以下、単に球面度数と呼ぶ)を入力するためのテキストボックスである。ここで、完全矯正とは、装用者が眼の調節を行わなくても無限遠方を明視できる状態を意味する。第2画面構成要素32Rおよび32Lは、それぞれ右眼および左眼について、装用者の視力を完全矯正とするために必要なレンズの円柱度数(以下、単に円柱度数と呼ぶ)を入力するためのテキストボックスである。第3画面構成要素33Rおよび33Lは、それぞれ右眼および左眼について、上記円柱度数に対応する乱視軸の角度(以下、乱視軸角度と呼ぶ)を入力するためのテキストボックスである。
なお、数値を入力するための画面構成要素の態様は、例えばいくつかの選択肢が画面に表示されその一つを選択する構成にする等、入力されたデータの処理を行うことができれば特に限定されない。以下の各画面構成要素でも同様である。
第4画面構成要素34は、処方データに含まれている加入度を入力するためのテキストボックスである。この加入度を、以下では処方加入度と呼ぶ。以下では、処方加入度は、装用者の処方データに含まれる、遠用参照点FVを基準に、近用参照点NVに設定される加入度とする。
第5画面構成要素35は、装用者が中間部Pを通して見る距離を入力するためのテキストボックスである。この距離は、装用者が中間部Pを通してどの程度離れた距離にある対象を見ると想定されるかまたは見たいと希望するかを示す距離とする。第6画面構成要素36は、装用者が近用部Nを通して見る距離を入力するためのテキストボックスである。この距離は、装用者が近用部Nを通してどの程度離れた距離にある対象を見ると想定されるかまたは見たいと希望するかを示す距離とする。
例えば、眼鏡販売店において、店員が装用者に日常的にどの程度の中間距離および近距離で対象物を見ることが多いかを訊き、それぞれ装用者が回答した距離を上記中間部Pおよび近用部Nを通して見る距離として入力することができる。あるいは、店員が装用者に日常的にどのような対象物を見ることが多いかを訊き、装用者が回答した対象物と、当該対象物を見る際の一般的な眼と当該対象物との間隔を上記中間部Pまたは近用部Nを通して見る距離として入力することができる。他の例としては、店員は、装用者にどの程度の距離で対象物を見たいかを訊き、装用者が回答した距離を上記中間部Pまたは近用部Nで見る距離として入力することができる。さらに他の例としては、装用者に実際に対象物を望まし位置に配置して見てもらい、装用者と対象物との間の距離を計測し、この距離を用いてもよい。装用者が中間部Pまたは近用部Nを通して見る距離を取得する方法は特に限定されない。
処方データ取得部211は、入力部204を介し、装用者の右眼および左眼の球面度数、円柱度数および乱視軸角度と、処方加入度とを取得する。処方データ取得部211は、処方加入度の数値を、記憶部201または、制御部210のCPUと通信可能に接続された不図示のメモリ等に参照可能に記憶させる(以下、「計算装置200に記憶させる」と記載する)。
制御部210の距離取得部212は、装用者が近用部Nを通して見る距離(以下、第1距離と呼ぶ)および装用者が中間部Pを通して見る距離(以下、第2距離と呼ぶ)を取得し、計算装置200に記憶させる。距離取得部212は、ユーザが入力画面G1を見て、入力部204を介し入力したこれらの数値を計算装置200に記憶させる。
計算部300は、処方データ、第1距離および第2距離に基づいて、装用者に適した眼鏡レンズLSの光学特性についての数値を計算する。以下、数式において「×」は積を示す。
調節力計算部310は、第1距離および処方加入度から、装用者の調節力を計算する。調節力計算部310は、第1距離の逆数を計算し、第1距離を見るために必要な加入度を計算する。第1距離をD1(単位はcm)、第1距離を見るために必要な加入度をA1とすると、A1は以下の式(1)により求められる。
A1=100/D1 …(1)
次に、第1距離を見るために必要な加入度と処方加入度との差を計算する。この差をDi、処方加入度をAddpとすると、差Diは以下の式(2)により求められる。
Di=A1-Addp …(2)
この差Diが、装用者の調節力の50%により補われるように処方されているものと想定する。従って、装用者の調節力Acは以下の式(3)により求められる。
Ac=2×Di …(3)
なお、ここでは、差Diが、装用者の調節力の50%により補われるように処方されているものと想定したが、40%または60%等、適宜設定された値を用いてもよい。
上記式(1)(2)および(3)により計算された調節力Acが負の値となった場合、計算部300は、計算処理を中断する。その後、表示制御部214は、表示部203に、計算のエラーが起きた旨をユーザに知らせるための画面を表示させる。表示部203は、例えば、「加入度に対して手元距離が遠すぎます」等のメッセージを、この画面に表示することができる。
調節力計算部310は、上記式(1)(2)および(3)により計算された装用者の調節力Acが正の値になった場合、当該調節力Acの値を計算装置200に記憶させる。
加入度計算部320は、処方データ、第1距離および第2距離から、中間部Pにおける、装用者に適した加入度および加入度率を計算する。この加入度は、遠用参照点FVを基準とした値である。加入度率とは、眼鏡レンズの主注視線M上におけるある高さの加入度を、遠用参照点FVを基準に付加された近用参照点NVの加入度で割って得られた値となる。
図4は、眼鏡レンズLSの加入度曲線CAを示すグラフである。図4のグラフでは、横軸に加入度の値が、縦軸にアイポイントEPを基準とした高さが示されている。遠用参照点FVの高さはLf(図2参照)、近用参照点NVの高さは-Lnとなる。高さ-LnからLfまでに対応する眼鏡レンズLSの領域が中間部Pに対応する。遠用参照点FVでの加入度を0、近用参照点NVでの加入度をAdd、アイポイントEPでの加入度をAddEPとすると、アイポイントEPでの加入度率EPPは、以下の式(4)で求められる。
EPP= AddEP/Add …(4)
図4の例では、中間部PにおいてアイポイントEPよりも上方にある部分の加入度曲線CA1と、中間部PにおいてアイポイントEPよりも下方にある部分の加入度曲線CA2とが異なる傾きを有するように各基準点の加入度が設定されているが、加入度曲線CA1およびCA2が同じ傾きを有していてもよい。
加入度計算部320は、第2距離、および、調節力計算部310が処方データおよび第1距離から計算した調節力Acに基づいて、中間部PのアイポイントEPに付加する加入度AddEPおよび加入度率EPPを算出する。アイポイントEPでの加入度AddEPは、装用者が調節力の50%を用いて第2距離を見るように設定される。従って、第2距離をD2(単位はcm)とすると、AddEPは、以下の式(5)から計算される。
AddEP=100/D2-Ac/2 …(5)
加入度計算部320は、式(5)で得られた値が負の場合は、アイポイントEPでの加入度AddEPを0に設定する。
なお、ここでは、アイポイントEPでの加入度AddEPが、装用者が調節力の50%を用いて第2距離D2を見るように設定したが、40%または60%等、適宜設定された値を用いてもよい。
加入度計算部320は、式(4)によりアイポイントEPでの加入度率EPPを計算する。加入度計算部320が計算したアイポイントEPでの加入度率EPPが所定の閾値以上50%以下の場合、表示制御部214は、表示部203に、中近両用レンズをユーザに勧めるための画面を表示させる。表示部203は、例えば、「中近両用レンズがおすすめです」等のメッセージを、この画面に表示することができる。加入度計算部320が計算したアイポイントEPでの加入度率EPPが所定の閾値未満の場合、表示制御部214は、表示部203に、遠近両用レンズをユーザに勧めるための画面を表示させる。表示部203は、例えば、「遠近両用レンズがおすすめです」等のメッセージを、この画面に表示することができる。上記所定の閾値は、10%以上15%以下等の範囲に設定され、例えば10%、15%等に設定することができる。
なお、加入度計算部320は、アイポイントEPにおける加入度AddEPまたは加入度率EPPのいずれか一方を計算して計算装置200に記憶させる構成にしてもよい。
計算部300の距離計算部330は、処方加入度と、調節力計算部320が計算した調節力Acとから、装用者が近用部Nを通して見る際の装用者から遠点までの距離(以下、第1遠点距離と呼ぶ)および装用者から近点までの距離(以下、第1近点距離と呼ぶ)、ならびに、装用者が中間部Pを通して見る際の装用者から遠点までの距離(以下、第2遠点距離と呼ぶ)および装用者から近点までの距離(以下、第2近点距離と呼ぶ)を計算する。奥行き方向とは、装用者の正面へ向けた視線に沿った方向を示す。ここで、装用者が眼鏡レンズLSのある位置を通して見る際に、眼を調節することがなく明視できる点を遠点と呼び、眼を最大限調節して明視できる点を近点と呼ぶ。
なお、距離計算部330は、第1遠点距離、第1近点距離、第2遠点距離および第2近点距離の全てではなく、少なくとも一つを計算すればよい。
図5(A)は、遠点および近点を説明するための概念図である。図5(A)および5(B)では、分かりやすくするため対象物Ob1およびOb2をそれぞれ装用者Wrから第1距離D1および第2距離D2にある位置に示した。第1距離D1および第2距離D2は、厳密には装用者Wrの角膜からの距離とすることが好ましい。図5(A)中に示された各距離および後述の第3距離についても同様である。
図5(A)に、装用者Wrが眼鏡レンズLSの近用参照点NVを通して見る際の遠点F1および近点N1を示した。距離計算部330は、処方加入度Addpと、調節力計算部310が計算した調節力Acとから、第1遠点距離Df1および第1近点距離Dn1を算出する。距離計算部330は、処方加入度Addpから、近用参照点NVを通して見る際の第1遠点距離Df1(単位はcm)を、以下の式(6)により計算する。
Df1= 100/Addp …(6)
距離計算部330は、装用者Wrが調節力Acを最大限に使用したとして、近用参照点NVを通して見る際の第1近点距離Dn1(単位はcm)を以下の式(7)により計算する。
Dn1= 100/(Addp+Ac) …(7)
図5(A)に、装用者Wrが眼鏡レンズLSの中間部PにあるアイポイントEPを通して見る際の遠点F2および近点N2を示した。距離計算部330は、加入度計算部320が計算して得たアイポイントEPにおける加入度AddEPと、調節力計算部310が計算した調節力Acとから、第2遠点距離Df2および第2近点距離Dn2を算出する。距離計算部330は、アイポイントEPにおける加入度AddEPから、アイポイントEPを通して見る際の第2遠点距離Df2(単位はcm)を、以下の式(8)により計算する。
Df2= 100/AddEP …(8)
距離計算部330は、装用者Wrが調節力Acを最大限に使用したとして、アイポイントEPを通して見る際の第2近点距離Dn2(単位はcm)を以下の式(12)により計算する。
Dn2= 100/(AddEP+Ac) …(9)
距離計算部330は、計算された第1遠点距離Df1および第1近点距離Dn1、ならびに、第2遠点距離Df2および第2近点距離Dn2を計算装置200に記憶させる。
計算部300の幅計算部340は、処方データと、第1距離D1または第2距離D2とから、明視幅および対象明視幅を計算する。
図5(B)は、明視幅および対象明視幅を説明するための概念図である。図5(B)の右側には、装用者Wrから第1距離D1の位置において見るまたは見たい対象物Ob1の一例としてスマートフォンが、第2距離D2の位置において見るまたは見たい対象物Ob2の一例としてノート型パーソナルコンピュータが示されている。図5(B)の左側には、眼鏡レンズLSの非点収差分布400の一例が示されている。非点収差分布400中の概略上下方向に伸びる破線は主注視線Mを示す。
眼鏡レンズLSにおいて、近用参照点NVを含む、収差が所定の値以下となる水平方向の幅を第1明視幅W1と呼ぶ。第1明視幅W1を通して見ることができる第1距離D1における幅、言い換えれば、第1明視幅W1を通して見ることができる第1距離D1にある対象物Ob1の幅を第1対象側明視幅Wnと呼ぶ。眼鏡レンズLSにおいて、アイポイントEPを含む、収差が所定の値以下となる水平方向の幅を第2明視幅W2と呼ぶ。第2明視幅W2を通して見ることができる第2距離D2における幅、言い換えれば、第2明視幅W2を通して見ることができる第2距離D2にある対象物Ob2の幅を第2対象側明視幅Wpと呼ぶ。上記収差および所定の値については、例えば図5(B)の第1明視幅W1および第2明視幅W2のように、非点収差が1.0D以下とすることができるが、収差の種類および値については特に限定されない。
幅計算部340は、設定された加入度曲線CA(図4)から、レンズ面上の屈折力を連続的に接続するように眼鏡レンズLSを設計して得られたデータに基づいて、第1明視幅W1および第2明視幅W2を計算する。このデータは、必ずしも設定された加入度曲線に対して眼鏡レンズの設計を実際に行うことを必要とするものではない。例えば、眼鏡レンズの各モデルの特徴等に応じ、アイポイントEPの加入度AddEPおよび近用参照点NVの加入度から計算できるような数式または表等に対応するデータが予め記憶部201等に記憶されている。幅計算部340は、このデータと、これらの加入度とから、第1明視幅W1および第2明視幅W2を計算することができる。
幅計算部340は、計算された第1明視幅W1および第2明視幅W2のそれぞれから、第1対象側明視幅Wnおよび第2対象側明視幅Wpを計算する。幅計算部340は、記憶部201に記憶されている、眼球の回旋点から眼鏡レンズのレンズ面までの距離および回旋点から角膜までの距離の値を参照する。これらの値は、人種ごとに得られた平均値等を用いることができるが、装用者Wrに対して実測して得てもよい。
図6は、第1対象側明視幅Wnおよび第2対象側明視幅Wpの計算のために必要な距離を説明するための概念図である。眼球Ebの回旋点Crから眼鏡レンズLSのレンズ面までの距離をDLとし、眼球Ebの回旋点Crから角膜Cnまでの距離をL1とする。距離L1は、例えば標準的な値だと1.3cm等である。距離DLおよび距離L1と、第1距離D1または第2距離D2を用いて、第1対象側明視幅Wnおよび第2対象側明視幅Wpは以下の式(10)および式(11)により計算される。
Wn= W1×(D1+L1)/DL …(10)
Wp= W2×(D2+L1)/DL …(11)
幅計算部340は、計算された第1明視幅W1、第2明視幅W2、第1対象側明視幅Wnおよび第2対象側明視幅Wpを計算装置200に記憶させる。
画像生成部213は、計算部300が計算して得られたアイポイントEPにおける加入度AddEP、第1遠点距離Df1、第1近点距離Dn1、第2遠点距離Df2および第2近点距離Dn2、ならびに、第1対象側明視幅Wnおよび第2対象側明視幅についての情報をユーザ等に提供するための画像を生成する。以下では、この画像を情報提供画像と呼ぶ。
図7は、情報提供画像G2を示す図である。情報提供画像G2は、ベース情報表示部41と、加入度情報表示部42と、加入度率情報表示部43と、遠用部情報表示部50と、中間部情報表示部60と、近用部情報表示部70とを備える。
なお、図7の情報提供画像G2において破線で描かれた矩形は画像を構成しない。また、図7の情報提供画像G2は一例であり、計算部300の計算に得られた情報を表示できれば、図柄および各要素の配置等は特に限定されない。
ベース情報表示部41は、右眼(R)および左眼(L)のそれぞれについて、球面度数(S)、円柱度数(C)および乱視軸(AX)を数値により示す画像部分である。加入度情報表示部42は、遠用参照点FVを基準とした近用参照点NVの加入度Addを数値により示す画像部分である。加入度率情報表示部43は、アイポイントEPにおける加入度率EPPをパーセント表示で示す画像部分である。
なお、情報提供画像G2における各数値の表し方は、各数値の大きさがどの程度かをユーザ等に伝えることができれば特に限定されず、例えば単位も図7で用いられたものに限られない。
遠用部情報表示部50は、遠用部Fについての情報を示す画像部分である。遠用部情報表示部50では、レンズ画像51において、破線による円52により遠用参照点FVの位置が示されている。円52と破線53により対応付けられ、遠用参照点FVで見る距離である第3距離が表示されている(破線の矩形54の内部)。第3距離は、装用者Wrが遠用部Fを通してどの程度離れた距離にある対象を見ると想定されるかまたは見たいと希望するかを示す距離とする。球面度数および円柱度数により完全矯正となり、遠用参照点FVでの加入度が0であるため、第3距離は、ここでは無限大となっている。
中間部情報表示部60は、中間部Pについての情報を示す画像部分である。中間部情報表示部60では、レンズ画像61において、十字状のマーク62によりアイポイントEPの位置が示されている。マーク62と破線63により対応付けられ、第2距離D2が表示されている(破線の矩形64の内部)。第2距離D2を示す数値と対応付けられ、対象物Ob2の画像が示されている。対象物Ob2の画像に重なるように水平方向に伸びる双方向矢印65が示されており、双方向矢印65の内部に第2対象側明視幅Wpの数値が示されている。対象物Ob2の画像の上側には、上向き矢印66が示されている。この上向き矢印66は、線の部分が上部に向けて細くなっており、遠近法により近くから遠くへと伸びていることを示すような図柄となっている。上向き矢印66に対応付けられて第2遠点距離Df2の数値が示されている。対象物Ob2の画像の下側には、下向き矢印67が示されている。この下向き矢印67は、線の部分が上部に向けて細くなっており、遠近法により遠くから近くへと伸びていることを示すような図柄となっている。下向き矢印67に対応付けられて第2近点距離Dn2の数値が示されている。
中間部情報表示部60では、中間部Pを通して見るまたは見たい対象物Ob2に対応づけて、双方向矢印65、上向き矢印66および下向き矢印67を用いそれぞれ第2対象側明視幅Wp、第2近点距離Dn2および第2遠点距離Df2が示されている。これにより、装用者等のユーザは、眼鏡レンズLSを通して第2距離D2にある対象を見るときに、明視できる範囲がどの程度かをわかりやすく認識することができる。
近用部情報表示部70は、近用部Nについての情報を示す画像部分である。近用部情報表示部70では、レンズ画像71において、破線の円72により近用参照点NVの位置が示されている。円72と破線73により対応付けられ、第1距離D1が表示されている(破線の矩形74の内部)。第1距離D1を示す数値と対応付けられ、対象物Ob1の画像が示されている。対象物Ob1の画像に重なるように双方向矢印75が示されており、双方向矢印75の内部に第1対象側明視幅Wnの数値が示されている。対象物Ob1の画像の上側には、上向き矢印76が示されている。この上向き矢印76は、線の部分が上部に向けて細くなっており、遠近法により近くから遠くへと伸びていることを示すような図柄となっている。上向き矢印76に対応付けられて第1遠点距離Df1の数値が示されている。対象物Ob1の画像の下側には、下向き矢印77が示されている。この下向き矢印77は、線の部分が上部に向けて細くなっており、遠近法により遠くから近くへと伸びていることを示すような図柄となっている。下向き矢印77に対応付けられて第1近点距離Dn1の数値が示されている。
近用部情報表示部70では、近用部Nを通して見るまたは見たい対象物Ob1に対応づけて、双方向矢印75、上向き矢印76および下向き矢印77を用いそれぞれ第1対象側明視幅Wn、第1遠点距離Df1および第1近点距離Dn1が示されている。これにより、装用者等のユーザは、眼鏡レンズLSを通して第1距離D1にある対象を見るときに、明視できる範囲がどの程度かをわかりやすく認識することができる。
図1に戻って、表示制御部214は、画像生成部213で生成された入力画面G1および情報提供画像G2等の画像を表示部203に表示させる。
図8および図9は、本実施形態の計算方法ならびに、本実施形態に係る画像生成方法、情報提供方法、眼鏡レンズの設計方法および眼鏡レンズの製造方法の流れを示すフローチャートである。ステップS101において、処方データ取得部211は、装用者Wrの処方データを取得する。ステップS101が終了したら、ステップS103が開始される。ステップS103において、距離取得部212は、第1距離D1および第2距離D2を取得する。ステップS103が終了したら、ステップS105が開始される。
ステップS105において、調節力計算部310は、装用者Wrの調節力Acを計算する。ステップS105が終了したら、ステップS107が開始される。ステップS107において、加入度計算部320は、アイポイントEPでの加入度AddEPおよび加入度率EPPを計算する。ステップS107が終了したら、ステップS109が開始される。
ステップS109において、距離計算部330は、遠点距離および近点距離を計算する。以下では、第1遠点距離Df1および第2遠点距離Df2を区別しない場合はこれらを遠点距離と呼び、第1近点距離Dn1および第2近点距離Dn2を区別しない場合はこれらを近点距離と呼ぶ。ステップS109が終了したら、ステップS111が開始される。ステップS111において、幅計算部350は、第1および第2対象側明視幅Wn,Wpを計算する。ステップS111が終了したら、ステップS113が開始される。
ステップS113において、画像生成部213は、情報提供画像G2を生成し、表示制御部214は、情報提供画像G2を表示部203に表示する。ステップS113が終了したら、ステップS201(図9)が開始される。
図9のステップS201において、不図示の眼鏡レンズの設計装置は、情報提供画像G2が提示された装用者Wrの反応に基づいて得られた、眼鏡レンズ設計のための情報を取得する。ここで、眼鏡レンズ設計のための情報とは、決定された球面度数、円柱度数、乱視軸、近用参照点NVでの加入度Add、アイポイントEPでの加入度AddEPおよびフレーム等についての情報である。眼鏡レンズ設計のための情報は、例えば眼鏡店から、不図示の眼鏡レンズ発注装置および眼鏡レンズ受注装置を介して眼鏡レンズ設計装置に送信される。ステップS201が終了したら、ステップS203が開始される。
ステップS203において、眼鏡レンズ設計装置は、取得した眼鏡レンズ設計のための情報に基づいて、眼鏡レンズLSの各部を屈折力が連続的に接続されるように設計する。ステップS203が終了したら、ステップS205が開始される。ステップS205において、不図示の眼鏡レンズ加工装置は、設計された眼鏡レンズLSを製造する。ステップS205が終了したら、処理が終了される。
なお、製造された眼鏡レンズLSは、眼鏡店において装用者Wrに販売される。本実施形態に係る眼鏡レンズの販売方法は、上述の画像生成方法により生成された情報提供画像G2を、装用者Wrに対して提示することを含む。これにより、装用者Wrが近用部Nおよび中間部Pを通して見る距離に合わせ、装用者Wrに適した眼鏡レンズLSを提供することができる。
上述の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)本実施形態の計算方法は、近用部Nと、近用部Nを通して見る距離よりも長い距離を見るための遠用部Fと、近用部Nと遠用部Fとの間に設けられた中間部Pとを備える眼鏡レンズLSの光学特性に関する数値の計算方法であって、装用者Wrの処方データを取得することと、装用者Wrが、近用部Nを通して見る距離である第1距離D1、および、中間部Pを通して見る距離である第2距離D2を取得することと、処方データ、第1距離D1および第2距離D2に基づいて、装用者Wrが第2距離D2を見るために適した中間部Pにおける加入度AddEPまたは加入度率EPPを計算することとを含む。これにより、装用者Wrが近用部Nおよび中間部Pを通して見る距離に合わせ、装用者Wrに適した眼鏡レンズLSを提供することができる。
(2)本実施形態の計算方法において、処方データは、近用部Nに加える加入度である処方加入度Addpを含み、上記計算方法は、第1距離D1および処方加入度Addpに基づいて、装用者Wrの調節力Acを計算することを含み、調節力Acおよび第2距離D2に基づいて、中間部Pにおける加入度AddEPまたは加入度率EPPが計算される。これにより、装用者Wrの調節力Acを測定する必要が無く、装用者Wrに適した眼鏡レンズLSを提供することができる。
(3)本実施形態の計算方法において、処方加入度Addpと、計算された調節力Acとに基づいて、装用者Wrが近用部Nを通して見る際の装用者Wrから遠点F1までの距離Df1とおよび装用者Wrから近点N1に対応する距離Dn1の少なくとも一つとすることができる。これにより、装用者Wrの正面の方向における、装用者Wrが近用部Nを通して明視できる範囲についての情報を提供することができる。
(4)本実施形態の計算方法において、中間部Pにおける加入度AddEPまたは加入度率EPPと、計算された調節力Acとに基づいて、装用者Wrが中間部Pを通して見る際の装用者Wrから遠点F2までの距離Df2と装用者Wrから近点N2までの距離Dn2の少なくとも一つとすることができる。これにより、装用者Wrの正面の方向における、装用者Wrが中間部Pを通して明視できる範囲についての情報を提供することができる。
(5)本実施形態の計算方法は、処方データ、および、第1距離D1または第2距離D2に基づいて、装用者Wrが、収差が所定の値以下となる近用部Nまたは中間部Pの部分を通して見ることができる対象の幅である対象側明視幅Wn,Wpを計算することを含む。これにより、眼鏡レンズLSの左右方向における、装用者Wrが明視できる範囲についての情報を提供することができる。
(6)本実施形態に係る画像生成方法は、上述の計算方法により計算された光学特性に関する数値であるアイポイントEPにおける加入度AddEP若しくは加入度率EPP、近用明視長さLn1,Ln2、遠点距離若しくは近点距離、または対象側明視幅Wn,Wpを取得することと、前記数値に基づいて、前記光学特性についての情報を含む情報提供画像G2を生成することとを含む。これにより、視覚を通してわかりやすく装用者Wrが明視できる範囲についての情報を提供することができる。
(7)本実施形態に係る眼鏡レンズの設計方法は、上述の画像生成方法により生成された情報提供画像G2を、装用者Wrに対して提示することと、情報提供画像G2を見た装用者Wrから得られた情報に基づいて、眼鏡レンズLSを設計することとを含む。これにより、装用者Wrが近用部Nおよび中間部Pを通して見る距離に合わせ、装用者Wrに適した眼鏡レンズLSを提供することができる。
(8)本実施形態に係る眼鏡レンズの製造方法は、上述の眼鏡レンズの設計方法により設計された眼鏡レンズLSを製造する。これにより、装用者Wrが近用部Nおよび中間部Pを通して見る距離に合わせ、装用者Wrに適した眼鏡レンズLSを提供することができる。
(9)本実施形態に係る眼鏡レンズLSは、上述の眼鏡レンズの製造方法により製造されたものである。これにより、装用者Wrは、この眼鏡レンズLSを通して、装用者Wrが近用部Nおよび中間部Pを通して見る距離にある対象を快適に見ることができる。
(10)本実施形態に係る計算装置は、装用者Wrの処方データを取得する処方データ取得部211と、装用者Wrが、近用部Nを通して見る距離である第1距離D1、および、中間部Pを通して見る距離である第2距離D2を取得する距離取得部212と、処方データ、第1距離D1および第2距離D2に基づいて、装用者Wrが第2距離D2を見るために適した中間部Pにおける加入度AddEPまたは加入度率EPPを計算する加入度計算部320と、を備える。これにより、装用者Wrが近用部Nおよび中間部Pを通して見る距離に合わせ、装用者Wrに適した眼鏡レンズLSを提供することができる。
次のような変形例も本発明の範囲内であり、上述の実施形態と組み合わせることが可能である。
(変形例1)
上述の実施形態において、表示部203と入力部204とが一体となったタッチパネルを介して、処方データ、第1距離D1および第2距離D2等の計算部300の計算処理に必要な数値を入力してもよい。
図10は、本変形例の計算装置200の斜視図である。計算装置200は、タブレット等の可搬性を有する装置として構成されている。計算装置200は、例えば携帯端末、パーソナルコンピュータ(以下、PCと呼ぶ)またはPCと無線接続された端末装置である。計算装置200は、タッチパネル241およびタッチパネル241が配置された計算装置本体部242を備える。タッチパネル241は、入力部204および表示部203の機能を備える入出力インターフェースとして機能する。計算装置200が、可搬性を有する装置として構成されていると、眼鏡店の店員だけでなく装用者Wr等も情報提供画像G2を手元で確認して直接入力することができるため好ましい。
(変形例2)
上述の実施形態において、さらに、装用者Wrが遠用部Fを通して見る距離(第3距離)に基づいて眼鏡レンズLSの光学特性に関する数値を計算してもよい。
距離取得部212は、入力部204からの入力等に基づいて第3距離を取得し、計算装置200に記憶させる。
図11は、第3距離に合わせて遠用参照点FVの球面度数を変化させたときの加入度曲線を示すグラフである。加入度曲線CA10は第3距離が無限遠の場合、加入度曲線CA20は第3距離を有限の値に変化させた場合の例を示す。
加入度計算部320は、装用者Wrが調節を行う必要が無く遠用部Fを通して第3距離を見ることができるよう、球面度数Sの数値を以下の式(12)により処方データの値(ここでは第3距離が無限遠の場合)から変更する。変更後のSをS*とし、第3距離D3の単位をmとする。
S* =S+1/D3 …(12)
例えば、処方データで球面度数が-3.00であり、第3距離D3が4m(0.25D)の場合、加入度計算部320は、球面度数の数値を-2.75に設定する。
加入度計算部320は、近用参照点NVでの加入度Addを以下の式(13)により再計算する。
Add = Addp-1/D3 …(13)
加入度の値は遠用参照点FVが基準となっているため、第3距離D3が無限遠から4mへと変化すると、加入度が0となる点が図11のグラフ横軸のO1からO2(=O1-0.25)へと移動する。加入度AddはO1またはO2から処方加入度Addpまでの値となるため、第3距離D3が無限遠から4mへと変化すると、加入度Addは0.25小さくなる。第3距離D3が無限遠から4mへと変化すると、加入度曲線CA10は加入度曲線CA20に変化して設定される。
加入度計算部320は、加入度Addの基準となる点がO1からO2に変化したことに合わせ、アイポイントEPでの加入度AddEPおよび加入度率EPPを再計算する。変更後のアイポイントEPでの加入度AddEP*、および加入度率EPP*は、それぞれ以下の式(14)および式(15)により得られる。
AddEP* =AddEP-1/D3 …(14)
EPP* =AddEP*/Add …(15)
この場合、アイポイントEPでの加入度および加入度率は変化するものの、アイポイントEPおよび近用参照点NVでの屈折力は変化しない。
第3距離D3が短くなると、変更後の加入度Addの基準となる点O2が図11のグラフの横軸上を右側に動き、加入度率EPP*が所定の値以下となる。この場合、計算部300は、当該第3距離D3についての光学特性に関する計算を中止することができる。上記所定の閾値は、10%以上15%以下等の範囲に設定され、例えば10%、15%等に設定することができる。
幅計算部340は、加入度計算部310が第3距離D3に基づいて計算した加入度曲線CA20に基づいて、第1明視幅W1、第2明視幅W2、第1対象側明視幅Wnおよび第2対象側明視幅Wpを再計算する。
画像生成部213は、加入度計算部320および幅計算部340による第3距離D3に基づいた計算により得られた、眼鏡レンズLSの光学特性に関する数値についての情報を含む情報提供画像を生成する。当該数値は、上述のアイポイントEPでの加入度AddEP*および加入度率EPP*、第1対象側明視幅Wnおよび第2対象側明視幅Wpを含む。
図12は、第3距離D3が無限遠(変更前)の場合の情報提供画像G3である。情報提供画像G3は、第3距離D3が無限遠であるため、眼鏡レンズLSの光学特性に関する数値は図7と同じ値である。
情報提供画像G3は、上述の実施形態の情報提供画像G2と比べ、第3距離入力部500を備え、さらに遠用部情報表示部50の代わりに遠用部情報表示部50aを備えている点で異なっている。
第3距離入力部500は、スライドバー501と、数値指定マーク502と、決定アイコン511とを備える。スライドバー501のどの位置に数値指定マーク502があるかによって、入力される第3距離D3が選択される。図12、図13の例では、スライドバー上において、左に進むほど第3距離D3の値が小さく、右に進むほど第3距離D3の値が大きくなるように設定されている。数値指定マーク502は、マウスによりドラッグしたり、タッチパネルをなぞることにより動かすことができる。選択されている第3距離D3の数値は破線の矩形512内に表示されており、決定アイコン511をクリック等することにより当該数値が第3距離D3として入力される。
遠用部情報表示部50aは、破線の円52で遠用参照点FVの位置が示され、円52と破線53で対応付けられて第3距離D3の最小値が示されている(破線の矩形55の内部)。さらに、遠用部情報表示部50aには、第3距離D3の最大値が示されている(破線の矩形56の内部)。これらの最小値および最大値は、加入度計算部310により複数の第3距離D3についてアイポイントEPでの加入度率EPP,EPP*を計算し、この加入度率EPP,EPP*が所定の範囲に入る第3距離D3の最小値および最大値を求めることで予め取得されている。上記スライドバー501を介して選択できる数値範囲は、この最小値と最大値の間の数値とすることが好ましい。
図13は、第3距離D3が1mの場合の情報提供画像G4である。情報提供画像G4は、数値指定マーク502が左端に移動された後、決定アイコン511がクリックされ、これにより第3距離D3として1mが入力された後の画像である。情報提供画像G4は、情報提供画像G3と比べると、第3距離D3が無限遠から1mに変化しているため、ベース情報表示部41に示される球面度数(S)、加入度表示部42に示されるアイポイントEPにおける加入度AddEP*、加入度率表示部43に示される加入度率EPP*、第1対象側明視幅Wnおよび第2対象側明視幅Wpの値が変化している。
情報提供画像G3,G4では、装用者Wr等のユーザが第3距離D3を適宜変更できるように構成され、この変更に伴って随時更新された加入度AddEP*、ならびに第1対象側明視幅Wnおよび第2対象側明視幅Wpが表示される構成となっている。これにより、ユーザは、遠用部Fでどの程度の距離まで明視できるかと、中間部Pおよび近用部Nでの明視可能な範囲とを比較して、所望の見え方をする眼鏡レンズLSを選択することができる。
なお、変形例1に示したように入力部204がタッチパネル241により構成されている場合、装用者Wr等のユーザがタッチパネル241のスライドバー501をなぞって数値指定マーク502を動かしたり、スライドバー501に触れて数値指定マークを動かすことにより第3距離D3を設定できることが簡便で好ましい。
図14および図9は、本変形例の計算方法ならびに、本変形例に係る画像生成方法、情報提供方法、眼鏡レンズの設計方法および眼鏡レンズの製造方法の流れを示すフローチャートである。ステップS301からS305までは、図8のフローチャートのステップS101からS105までと同様であるため説明を省略する。ステップS305が終了したら、ステップS307が開始される。
ステップS307において、幅算出部340は、第3距離D3に基づいて、アイポイントEPにおける加入度AddEP,AddEP*および加入度率EPP,EPP*を計算する。ステップS307が終了したらステップS309が開始される。ステップS309において、距離計算部330は、遠点距離および近点距離を計算する。ステップS309が終了したら、ステップS311が開始される。
ステップS311において、幅計算部340は、第3距離D3に基づいて、対象側明視幅(第1対象側明視幅Wnおよび第2対象側明視幅Wp)を計算する。ステップS311が終了したら、ステップS313が開始される。ステップS313において、画像生成部213は、情報提供画像G3またはG4を生成し、表示制御部214は、表示部213に情報提供画像G3またはG4を表示する。ステップS313が終了したら、ステップS315が開始される。
ステップS315において、制御部210は、情報提供画像G3またはG4の表示を終了する指示が入力されたか否かを判定する。当該指示が入力された場合、制御部210は、ステップS315を肯定判定してステップS201(図9)が開始される。ステップS201以降の処理は上述の実施形態と同様であるため説明を省略する。当該指示が入力されなかった場合、制御部210は、ステップSを否定判定してステップS317が開始される。ステップS317において、距離取得部212は、第3距離D3を取得する。ステップS317が終了したら、ステップS307に戻る。
(1)本変形例の画像生成方法は、装用者Wrが、遠用部Fを通して見る距離である第3距離D3を取得することを含み、第3距離D3に基づいて、アイポイントEPにおける加入度AddEP*および加入度率EPP*、ならびに、第1対象側明視幅Wnおよび第2対象側明視幅Wp等の光学特性に関する数値が算出される。これにより、装用者Wrが遠用部Fで見る距離と、近用部Nおよび中間部Pを通して見る距離とに合わせ、装用者Wrに適した眼鏡レンズLSを提供することができる。
(2)本変形例の画像生成方法において、情報提供画像G3およびG4は、第3距離D3を入力するための画面構成要素であるスライドバー501および数値選択マーク502を含む。これにより、眼鏡レンズLSの中間部Pまたは近用部Nについての情報を見つつ、遠用部Nで見る距離を入力できる。
(3)本変形例の画像生成方法において、光学特性についての情報、および上記スライドバー501および数値選択マーク502は、タッチパネル241に表示することができ、タッチパネル241における上記スライドバー501および数値選択マーク502を触れるか、またはなぞることにより入力される第3距離D3の値が変化するように構成され、第3距離D3の値の変化に基づいて、更新された情報提供画像G3またはG4が生成される。これにより、第3距離D3を変化させつつ、眼鏡レンズLSの光学特性についての情報の変化を見ることができるので、より簡便かつわかりやすく眼鏡レンズLSについての情報を提供することができる。
(変形例3)
上述の実施形態において、処方データに装用乱視度数が含まれている場合、装用乱視度数に基づいて球面度数(S)を設定することができる。
図15は、本変形例の入力画面G1aを示す図である。入力画面G1aには、入力画面G1に表示されていた各画面構成要素に加え、第7画面構成要素37Rおよび37Lが表示されている。第7画面構成要素37Rおよび37Lは、それぞれ右眼および左眼について、装用乱視度数を入力するためのテキストボックスである。処方データ取得部211は、第7画面構成要素37Rおよび37Lに入力された装用乱視度数を取得し、計算装置200に記憶させる。
加入度計算部320は、円柱度数と装用球面度数とから、以下の式(16)および式(17)によりそれぞれパラメータRSxおよびLSxを計算する。右眼および左眼の円柱度数をそれぞれRCおよびLC、右眼および左眼の装用球面度数をそれぞれRCsおよびLCsとする。
RSx =(RC-RCs)/2 …(16)
LSx =(LC-LCs)/2 …(17)
なお、ディオプタ単位で0.25未満の値等は適宜切り捨て等を行ってもよい。
加入度計算部320は、上述の変形例2において第3距離D3に基づいて球面度数が設定された後、得られた右眼および左眼の球面度数のそれぞれにRSxおよびLSxを加えた値を、情報提供画像G3またはG4における右眼および左眼の球面度数として表示することができる。これにより、装用乱視度数に基づき、より装用者Wrに適した眼鏡レンズLSを提供することができる。
(変形例4)
評価装置200の情報処理機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録された、上述した計算処理および画像生成処理ならびにそれに関連する処理の制御に関するプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行させてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、光ディスク、メモリカード等の可搬型記録媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものを含んでもよい。また上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせにより実現するものであってもよい。
また、PC等に適用する場合、上述した制御に関するプログラムは、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体やインターネット等のデータ信号を通じて提供することができる。図16はその様子を示す図である。PC950は、CD-ROM953を介してプログラムの提供を受ける。また、PC950は通信回線951との接続機能を有する。コンピュータ952は上記プログラムを提供するサーバーコンピュータであり、ハードディスク等の記録媒体にプログラムを格納する。通信回線951は、インターネット、パソコン通信などの通信回線、あるいは専用通信回線などである。コンピュータ952はハードディスクを使用してプログラムを読み出し、通信回線951を介してプログラムをPC950に送信する。すなわち、プログラムをデータ信号として搬送波により搬送して、通信回線951を介して送信する。このように、プログラムは、記録媒体や搬送波などの種々の形態のコンピュータ読み込み可能なコンピュータプログラム製品として供給できる。
上述した情報処理機能を実現するためのプログラムとして、近用部Nと、近用部Nを通して見る距離よりも長い距離を見るための遠用部Fと、近用部Nと遠用部Fとの間に設けられた中間部Pとを備える眼鏡レンズLSの光学特性に関する数値の計算処理を、処理装置に行わせるためのプログラムであって、上記計算処理は、装用者Wrの処方データを取得する処方データ取得処理(図8のフローチャートのステップS101および図14のフローチャートのステップS301に対応)と、装用者Wrが、近用部Nを通して見る距離である第1距離D1、および、中間部Pを通して見る距離である第2距離D2を取得する距離取得処理(図8のフローチャートのステップS103および図14のフローチャートのステップS303に対応)と、処方データ、第1距離D1および第2距離D2に基づいて、装用者Wrが第2距離D2を見るために適した中間部Pにおける加入度AddEP,AddEP*または加入度率EPP,EPP*を計算する加入度計算処理(図8のフローチャートのステップS107および図14のフローチャートのステップS307に対応)とを含むものが含まれる。
本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
次の優先権基礎出願の開示内容は引用文としてここに組み込まれる。
日本国特願2019-034630号(2019年2月27日出願)
41…ベース情報表示部、42…加入度情報表示部、43…加入度率情報表示部、50,50a…遠用部情報表示部、60…中間部情報表示部、70…近用部情報表示部、200…計算装置、203…表示部、204…入力部、210…制御部、211…処方データ取得部、212…距離取得部、213…画像生成部、214…表示制御部、241…タッチパネル、300…計算部、310…調節力計算部、320…加入度計算部、330…距離計算部、340…幅計算部、400…非点収差分布、500…第3距離入力部、501…スライドバー、502…数値選択マーク、Add…近用参照点の加入度、AddEP…アイポイントにおける加入度、Addp…処方加入度、CA,CA1,CA2,CA10,CA20…加入度曲線、D1…第1距離、D2…第2距離、Df1…第1遠点距離、Df2…第2遠点距離、Dn1…第1近点距離、Dn2…第2近点距離、EP…アイポイント、F…遠用部、FV…遠用参照点、G1,G1a…入力画面、G2,G3,G4…情報提供画像、M…主注視線、N…近用部、NV…近用参照点、P…中間部、W1…第1明視幅、W2…第2明視幅、Wn…第1対象明視幅、Wp…第2対象明視幅、Wr…装用者。

Claims (11)

  1. 近用部と、前記近用部を通して見る距離よりも長い距離を見るための遠用部と、前記近用部と前記遠用部との間に設けられた中間部とを備える眼鏡レンズの光学特性に関する数値の計算方法であって、
    前記近用部に加える加入度である処方加入度を含む、装用者の処方データを取得することと、
    前記装用者が、前記近用部を通して見る距離である第1距離、および、前記中間部を通して見る距離である第2距離を取得することと、
    前記第1距離および前記処方加入度に基づいて、前記装用者の調節力を計算することと、
    前記処方加入度と、計算された前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記近用部を通して見る際の、前記装用者から遠点までの距離である第1遠点距離および前記装用者から近点までの距離である第1近点距離の少なくとも一つを計算することと、
    前記中間部における前記加入度または加入度率と、計算された前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記中間部を通して見る際の、前記装用者から遠点までの距離である第2遠点距離および前記装用者から近点までの距離である第2近点距離の少なくとも一つを計算することと、
    計算した前記第1遠点距離、前記第1近点距離、前記第2遠点距離または前記第2近点距離を、眼鏡レンズの情報を提供する情報提供画像に提示させることと、
    前記処方データが示す処方加入度と、前記第2距離と、前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記中間部を通して見る前記第2距離に合わせた前記中間部におけるアイポイントに合わせた加入度または加入度率を計算することと、
    を含む計算方法。
  2. 請求項1に記載の計算方法において、
    前記処方データ、および、前記第1距離に基づいて、前記装用者が、収差が所定の値以下となる前記近用部の部分を通して見ることができる対象の幅である第1明視幅を計算する、または、前記処方データ、および、前記第2距離に基づいて、前記装用者が、前記アイポイントを含む幅であって、収差が所定の値以下となる前記中間部の部分を通して見ることができる対象の幅である第2明視幅を計算する、ことを含む計算方法。
  3. 近用部と、前記近用部を通して見る距離よりも長い距離を見るための遠用部と、前記近用部と前記遠用部との間に設けられた中間部とを備える眼鏡レンズの光学特性に関する数値に基づく画像生成方法であって、
    前記近用部に加える加入度である処方加入度を含む、装用者の処方データを取得することと、
    前記装用者が、前記近用部を通して見る距離である第1距離、および、前記中間部を通して見る距離である第2距離を取得することと、
    前記第1距離および前記処方加入度に基づいて、前記装用者の調節力を計算することと、
    前記処方加入度と、計算された前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記近用部を通して見る際の、前記装用者から遠点までの距離である第1遠点距離および前記装用者から近点までの距離である第1近点距離の少なくとも一つを計算することと、
    前記中間部における前記加入度または加入度率と、計算された前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記中間部を通して見る際の、前記装用者から遠点までの距離である第2遠点距離および前記装用者から近点までの距離である第2近点距離の少なくとも一つを計算することと、
    計算した前記第1遠点距離、前記第1近点距離、前記第2遠点距離または前記第2近点距離を、眼鏡レンズの情報を提供する情報提供画像に提示させることと、
    前記処方データが示す処方加入度と、前記第2距離と、前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記中間部を通して見る前記第2距離に合わせた前記中間部におけるアイポイントに合わせた加入度または加入度率を計算することと、
    前記計算によって算出される前記光学特性に関する数値に基づいて、前記光学特性についての情報を含む画像を生成することとを含む、画像生成方法。
  4. 請求項に記載の画像生成方法において、
    前記装用者が、前記遠用部を通して見る距離である第3距離を取得することを含み、
    前記第3距離に基づいて、前記光学特性に関する数値が算出される画像生成方法。
  5. 請求項に記載の画像生成方法において、
    前記画像は、前記第3距離を入力するための画面構成要素を含む画像生成方法。
  6. 請求項に記載の画像生成方法において、
    前記光学特性についての情報、および前記画面構成要素は、タッチパネルに表示され、
    前記タッチパネルにおける前記画面構成要素を触れるか、またはなぞることにより入力される前記第3距離の値が変化するように構成され、
    前記第3距離の値の変化に基づいて、更新された前記画像が生成される画像生成方法。
  7. 請求項からまでのいずれか一項に記載の画像生成方法により生成された画像を、装用者に対して提示することと、
    前記画像を見た前記装用者から得られた情報に基づいて、眼鏡レンズを設計することとを含む眼鏡レンズの設計方法。
  8. 請求項3から6までのいずれか一項に記載の画像生成方法により生成された画像を、装用者に対して提示することと、
    前記画像を見た前記装用者から得られた情報に基づいて、眼鏡レンズを設計することと、
    設計された前記眼鏡レンズを製造することと、
    を含む眼鏡レンズの製造方法。
  9. 請求項からまでのいずれか一項に記載の画像生成方法により生成された画像を、装用者に対して提示することを含む眼鏡レンズの販売方法。
  10. 近用部と、前記近用部を通して見る距離よりも長い距離を見るための遠用部と、前記近用部と前記遠用部との間に設けられた中間部とを備える眼鏡レンズの光学特性に関する数値を計算する計算装置であって、
    前記近用部に加える加入度である処方加入度を含む、装用者の処方データを取得する処方データ取得部と、
    前記装用者が、前記近用部を通して見る距離である第1距離、および、前記中間部を通して見る距離である第2距離を取得する距離取得部と、
    前記第1距離および前記処方加入度に基づいて、前記装用者の調節力を計算する調節力計算部と、
    前記処方加入度と、計算された前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記近用部を通して見る際の、前記装用者から遠点までの距離である第1遠点距離および前記装用者から近点までの距離である第1近点距離の少なくとも一つを計算する第1距離計算部と、
    前記中間部における前記加入度または加入度率と、計算された前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記中間部を通して見る際の、前記装用者から遠点までの距離である第2遠点距離および前記装用者から近点までの距離である第2近点距離の少なくとも一つを計算する第2距離計算部と、
    計算した前記第1遠点距離、前記第1近点距離、前記第2遠点距離または前記第2近点距離を、眼鏡レンズの情報を提供する情報提供画像に提示させる提示部と、
    前記処方データが示す処方加入度と、前記第2距離と、前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記中間部を通して見る前記第2距離に合わせた前記中間部におけるアイポイントに合わせた加入度または加入度率を計算する加入度計算部と、
    を備える計算装置。
  11. 近用部と、前記近用部を通して見る距離よりも長い距離を見るための遠用部と、前記近用部と前記遠用部との間に設けられた中間部とを備える眼鏡レンズの光学特性に関する数値の計算処理を、処理装置に行わせるためのプログラムであって、
    前記計算処理は、
    前記近用部に加える加入度である処方加入度を含む、装用者の処方データを取得する処方データ取得処理と、
    前記装用者が、前記近用部を通して見る距離である第1距離、および、前記中間部を通して見る距離である第2距離を取得する距離取得処理と、
    前記第1距離および前記処方加入度に基づいて、前記装用者の調節力を計算する調節力計算処理と、
    前記処方加入度と、計算された前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記近用部を通して見る際の、前記装用者から遠点までの距離である第1遠点距離および前記装用者から近点までの距離である第1近点距離の少なくとも一つを計算する第1距離計算処理と、
    前記中間部における前記加入度または加入度率と、計算された前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記中間部を通して見る際の、前記装用者から遠点までの距離である第2遠点距離および前記装用者から近点までの距離である第2近点距離の少なくとも一つを計算する第2距離計算処理と、
    計算した前記第1遠点距離、前記第1近点距離、前記第2遠点距離または前記第2近点距離を、眼鏡レンズの情報を提供する情報提供画像に提示させる提示処理と、
    前記処方データが示す処方加入度と、前記第2距離と、前記調節力とに基づいて、前記装用者が前記中間部を通して見る前記第2距離に合わせた前記中間部におけるアイポイントに合わせた加入度または加入度率を計算する加入度計算処理とを含むプログラム。
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