JP7201003B2 - 火災検知システムおよび火災検知方法 - Google Patents

火災検知システムおよび火災検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、光信号を長距離の光伝搬区間で伝搬させて火災状況の判断を行う火災検知システムおよび火災検知方法に関する。
近年世界各国で都市化が進み、都市部では土地空間が高い密度で活用される様になった結果、新規インフラ整備のための用地の確保が困難になっている。都市空間の有効利用を図るため、必ずしも地表にある必要がない施設を地下に設ける取り組みが推進されている。
例えば、上下水道、ガス、電気、貯蔵庫、通信インフラや交通機関は、必ずしも地表にある必要がない施設の典型である。中でも自動車専用道路に関しては、悪化する都市部の交通渋滞問題と相まって地下空間の活用が盛んに推進されている。また、都市部自動車専用道路の整備延長に占めるトンネル構造の比率は、高まってきている。2010年当時、首都高速道路では供用済区間のトンネル構造比率が10%未満であったのに対し、建設中区間では70%がトンネル構造となっている(非特許文献1参照)。
この様に近年盛んに建設されている自動車専用道路トンネルでは、火災発生時の迅速かつ正確な検知による警報発令と、利用者の安全な退避のための避難誘導設備が必要となる。また、国内で発生する車両火災の内、約7割が車両故障に起因するという報告がなされている。車両故障の場合、車両が停止した後しばらくの間は火災が発生しない。このため、道路事業者は監視カメラ(CCTV)等によって車両停止の状況を把握しながらも、実際に火炎が目視できるまで火災警報を発令できず、初動の遅れにより損害が拡大する恐れがある。また国内トンネルでは、火炎からの赤外放射を検知する火災報知器が主に整備されており、この火災検知器も火炎発生後にしか検知できないため対応初動の遅れが避けられない。海外では、欧州で温度検知器や煙検知器が導入されているものの、反応速度が遅かったり他の粉塵の影響との切り分けが困難であったり、いずれの検知器も一長一短がある。 様々な火災発生シナリオに全面的に対応できる様な検知器は存在しないため、複数の検出パラメータを組み合わせることで広範囲の火災発生シナリオに対応することが重要となる。
この様な背景の下、特許文献1では、計測用の光信号を大気中に伝搬させて周辺大気中の対象ガス濃度と煙濃度を測定する光ガス検知法を活用することにより、より広範囲の火災発生シナリオに対応する方法が開示されている。
図7に火災検知システムの概念図を示す。送信器(71)において、集光器(713)は、光源(711)より出力された光信号を準平行光線に変換し、受信器(72)に送出する。受信器(72)において、集光器(721)は、受信した光信号を集光し、検出器(723)は、その光信号を電気信号へと変換する。信号処理部(725)は、その電気信号に対し所定の信号処理を行うことによって、送信器(71)と受信器(72)の間に存在する測定対象ガスの平均濃度と煙濃度を算出する。
この様な方法により、火災により発生する煙と人体に悪影響を及ぼす恐れのあるガス(一酸化炭素等)を同時に測定し双方の閾値超過時に火災警報を発令することで、火災検知を行う際の確実性を向上させている。また、光信号を大気中に伝搬させる構成を採ることによって1つの検知システムで広域の監視を行える特徴も有する。
火災検知システムには、ガス分子が固有の波長の光を吸収する性質を利用し、吸収波長近傍の波長を出力する狭波長帯域光源を用いて波長を変調させながらガス検知を行う方式と、吸収波長を広くカバーする広波長帯域の光源を用いて既知のスペクトル強度からガス濃度を算出する方式が一般的に利用されている。
前者の方式の例として非特許文献2に示される波長変調分光法(WMS:Wavelength Modulation Spectroscopy)が、後者の例として非特許文献3に示される差分吸収分光法(DOAS:Differential Optical Absorption Spectroscopy)が挙げられる。
特開2005-83876号公報
佐々木政彦 他著、"大深度地下道路トンネルの技術と調達,"第21回日韓建設技術セミナー(2010) 井関孝弥著、"近赤外半導体レーザを用いた微量気体検出技術,"日本機械学会誌,Vol.107,No.1022,p.51(2004) 齊藤隼人 他、"近赤外領域の差分吸収分光法を応用した大気中二酸化炭素の吸収測定,"第31回レーザセンシングシンポジウム、D-3(2013) Yonggang Chen 他、"Development of a Fire Detection System Using FT-IR Spectroscopy and Artificial Neural Networks,"FIRE SAFETY SCIENCE-Proceedings of Sixth International Symposium,pp.791-802 R. Mitchell Spearrin、"Mid-Infrared Laser Absorption Spectroscopy For Carbon Oxides in Harsh Environments,"Ph. D. thesis, September 2014
しかしながら、特許文献1の火災検知方法には以下の問題点がある。道路トンネル環境など、平常時の環境変動が大きい条件下では、火災の識別が困難になることである。特許文献1の様に光信号を長距離の光伝搬区間を伝搬させて当該区間のガス濃度や煙濃度を測定する場合には、測定されるガス濃度や煙濃度は測定区間の平均値となる。このため、火災によって局所的にガスや煙濃度が高くなっていても、その光伝搬区間の平均値としてはさほど高い値を得られず、元々大きい環境変動に紛れてしまう。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、環境変動の大きい条件下において火災判断の精度を向上させることができる火災検知システムおよび火災検知方法を提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
光信号を送出する光源を有する送信器と、
前記光源から送出された光信号を所定の光伝搬区間を介して検出する検出器と、前記検出器により検出された光信号に基づいて、前記光伝搬区間の第1ガス濃度、第1煙濃度、及び第1温度のうちの少なくとも1つを算出する信号処理部と、周辺の第2ガス濃度、第2煙濃度、及び第2温度のうちの少なくとも1つを取得するセンサと、前記信号処理部により算出された第1ガス濃度、第1煙濃度、及び第1温度のうちの少なくとも1つと、前記センサにより取得された周辺の第2ガス濃度、第2煙濃度、及び第2温度のうちの少なくとも1つと、を比較することで、火災の有無を判別する判別器と、を有する受信器と、
を備える、
ことを特徴とする火災検知システム
である。
この一態様において、前記送信器と受信器が、送受信器として一体で構成されており、前記送受信器から所定距離離れた位置に配置された第1反射部を更に備え、前記送受信器と前記第1反射部との間に前記所定の光伝搬区間が形成され、前記送受信器の光源から送出された光信号は、該送受信器と前記第1反射部との間の前記所定の光伝搬区間で往復してもよい。
この一態様において、前記センサは、前記受信器周辺の第2ガス濃度を測定するガスセンサ、前記受信器周辺の第2煙濃度を測定する煙検知器、および、前記受信器周辺の第2温度を測定する温度センサ、のうち少なくとも1つを有していてもよい。
この一態様において、前記信号処理部と、前記センサとは、ハイブリッド処理部として一体で構成されており、前記送受信器は、前記光源から送出された光信号を反射する第2反射部と、前記光源から送出された光信号を前記第1反射部の方向と、前記第2反射部の方向と、に切り替えて、放出する光スイッチと、を更に、有し、前記ハイブリッド処理部は、前記第1反射部から反射され前記検出器により検出された光信号に基づいて、前記光伝搬区間の第1ガス濃度、第1煙濃度、及び第1温度のうちの少なくとも1つを算出し、
前記第2反射部から反射され前記検出器により検出された光信号に基づいて、前記周辺の第2ガス濃度、第2煙濃度、及び第2温度のうちの少なくとも1つを算出してもよい。
この一態様において、前記判別器は、前記信号処理部により算出された前記光信号の所定の光伝搬区間における第1ガス濃度、第1煙濃度及び第1温度のうちの少なくとも1つと、前記センサによりにより取得された周辺の第2ガス濃度、第2煙濃度、及び第2温度のうちの少なくとも1つと、の差分をそれぞれ算出し、該各差分が閾値よりも大きい場合に、火災が発生した判別してもよい。
この一態様において、前記判別器が、前記差分の単位時間当たりの変化量を算出し、該算出した変化量が閾値よりも大きい場合に、火災が発生したと判別してもよい。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
光源から光信号を送出するステップと、
前記光源から送出された光信号を所定の光伝搬区間を介して検出するステップと、
前記検出された光信号に基づいて、前記光伝搬区間の第1ガス濃度、第1煙濃度、及び第1温度のうちの少なくとも1つを算出するステップと、
周辺の第2ガス濃度、第2煙濃度、及び第2温度のうちの少なくとも1つを取得するステップと、
前記算出された第1ガス濃度、第1煙濃度、及び第1温度のうちの少なくとも1つと、前記取得された周辺の第2ガス濃度、第2煙濃度、及び第2温度のうちの少なくとも1つと、を比較することで、火災の有無を判別するステップと、を含む、
ことを特徴とする火災検知方法
であってもよい。
本発明によれば、環境変動の大きい条件下において火災判断の精度を向上させることができる火災検知システムおよび火災検知方法を提供することができる。
本願発明の第一実施形態の火災検知システムの構成を示すブロック図である。 環境温度による吸収スペクトルの形状変化を示す概念図である。 本願発明の第一実施形態において火災検知システムの制御方法を示すフローチャートである。 本願発明の第二実施形態の火災検知システムの構成を示すブロック図である。 本願発明の第三実施形態の火災検知システムの構成を示すブロック図である。 本願発明の第三実施形態において光部品の制御を示す説明図である。 従来の火災検知システムの構成を示すブロック図である。
(第一実施形態)
図1、2、及び3を用いて本発明の第一実施形態の説明を行う。
(第一実施形態の構成)
図1に本願発明の第一実施形態の火災検知システムの構成を示すブロック図を示す。本願発明の第一実施形態に係る火災検知システム(1)は、送信器(11)と、受信器(12)と、を備えている。送信器(11)と受信器(12)との間に所定の光伝搬区間が形成されている。所定の光伝搬区間は、長距離の光伝搬区間である。
送信器(11)と受信器(12)は、例えば、演算処理等と行うCPU(Central Processing Unit)、CPUによって実行される演算プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)からなるメモリ、外部と信号の入出力を行うインターフェイス部(I/F)、などからなるマイクロコンピュータを中心にして、ハードウェア構成されている。CPU、メモリ、及びインターフェイス部は、データバスなどを介して相互に接続されている。
火災検知システム(1)は、送信器(11)と受信器(12)の間で光信号を伝搬し、その光伝搬区間の空間の第1ガス濃度と第1煙濃度と第1温度を測定する。送信器(11)は、光源(111)と、ドライバ(112)と、集光器(115)と、を有する。受信器(12)は、集光器(121)と、検出器(122)と、信号処理部(123)と、ガスセンサ(124)と、煙検知器(125)と、温度センサ(126)と、判別器(127)と、を有する。
(第一実施形態の動作)
ドライバ(112)は、光源(111)の駆動電流および温度を制御する。これにより、光源(111)は、波長λμmの光信号を出力する。集光器(115)は、光源111からの光信号を準平行光線に変換する。大気中を伝搬した準平行光線は、受信器(12)において受光される。光信号は、受信器(12)において、集光器(121)によって集光され、検出器(122)によって光電変換される。信号処理部(123)は、この電気信号を処理することにより、送信器(11)と受信器(12)間の一酸化炭素(CO)濃度の平均値(第1ガス濃度)を算出する。
信号処理部(123)は、各々の第1ガス濃度に加えて光信号の透過率から煙濃度の平均値(第1煙濃度)Csを以下の式に基づいて算出する。

Figure 0007201003000001

式(1)
ここでIは送信器(11)より投光された光信号強度、Iは受信器(12)で受信された光強度、Dは送信器(11)と受信器(12)の間の距離である。
信号処理部(123)は、送信器(11)と受信器(12)の間の平均空間温度(第1温度)の算出も行う。WMS(波長変調分光法)やDOAS(長光路差分吸収分光法)でガス濃度を測定する際に利用するガス分子の吸収スペクトルの形状は、環境温度や気圧、他のガス分子との相互作用によって変化する。中でも環境温度の変化に伴うスペクトル幅の変化は顕著である。ガスの温度が高いほど気体分子の速度分布が大きくなり、ドップラー広がりによって、図2に示す様に吸収スペクトルの幅が広がる。信号処理部(123)は、このスペクトル幅の広がりを検出することで、送信器(11)と受信器(12)の間の平均空間温度の算出を行う。
ガスセンサ(124)は、受信器(12)周辺の第2ガス(CO)濃度を測定する。煙検知器(125)は、受信器(12)周辺の第2煙濃度を測定する。温度センサ(126)は、受信器(12)周辺の第2温度を測定する。
判別器(127)は、図3に示すフローチャートに基づき、上記の測定結果である第1及び第2ガス濃度、第1及び第2煙濃度、及び第1及び第2温度をパラメータとして火災状態の判断を行う。まず、光源(111)は光信号を送出する。検出器(122)は、その光信号を受信する。信号処理部(123)は、検出器(122)からの電気信号に基づいて第1ガス(CO)濃度CgLを算出する。信号処理部(123)は、光信号の透過率に基づいて、第1煙濃度CsLを算出する。信号処理部(123)は、スペクトル幅の広がりに基づいて、第1温度Tを算出する。
ガスセンサ(124)は、受信器(12)周辺の局所的な第2ガス(CO)濃度CgPを測定する。煙検知器(125)は、受信器(12)周辺の局所的な第2煙濃度CsPを測定する。温度センサ(126)は、受信器(12)周辺の局所的な第2温度Tを測定する(ステップS01)。これにより、環境基準値となる受信器(12)周辺の局所的な第2ガス濃度、第2煙濃度、及び第2温度を測定できる。
次に、判別器(127)は、TとTの差分を計算し、計算した差分が事前に定められた閾値Tthより大きいか否かを判断する(ステップS02)。判別器(127)は、差分が閾値Tthより大きいと判断した場合(S02のYES)、CgLとCgPの差分を計算し、計算した差分が事前に定められた閾値Cg_th(例えば0.4[1/m])より大きいか否かを判断する(ステップS03)。
判別器(127)は、計算した差分が閾値Cg_thより大きいと判断した場合(S03のYES)、CsLとCsPの差分を計算し、計算した差分が事前に定められた閾値Cs_th(例えば0.4[1/m])より大きいか否かを判断する(ステップS04)。
判別器(127)は、計算した差分が閾値Cs_thより大きいと判断した場合(S04のYES)、火災発生と判断し警報信号を出力する(ステップS05)。例えば、警報器(不図示)は、判別器(127)からの警報信号に応じて、警報音を出力する。判別器(127)は、S02、S03、S04のステップのいずれかで差分が閾値より小さいと判断した場合、異常無し、と判断する(ステップS06)。上述したように測定した環境基準値である第2ガス濃度CgP、第2煙濃度CsP、及び第2温度Tと、信号処理部(123)により算出された第1ガス濃度CgL、第1煙濃度CsL、及び第1温度Tと、の差分を算出することで、環境変動の影響をキャンセルすることができる。
(第一実施形態の効果)
第一実施形態により、以下の様な効果が実現できる。
第一の効果として、道路トンネルなどの環境変動の大きい条件下において、車両通行時等の環境変動が生じても、火災を正確に検知できる。その理由として、従来技術では長距離の光伝搬区間のガス濃度や煙濃度のみに基づいて火災判断を行っていた。このため、環境変動が大きい場合には誤識別を生じることが多かった。これに対し、第一実施形態では、上述の如く、受信器(12)周辺の局所的な第2ガス濃度、第2煙濃度、及び第2温度を環境基準値として火災判断フローに取り入れることで環境変動の影響をキャンセルすることができるからである。
上記第一実施形態は、上記構成に限定されない。例えば、上記第一実施形態において、光源(111)はレーザ光源として構成されているが、LED(Light Emitting Diode)やSLD(Super Luminescent Diode)などの広帯域光源として構成されても良い。信号処理部(123)は、これに応じてDOASによりガス濃度を測定しても良い。
光源(111)の出力段や検出器(122)の入力段に光増幅器が挿入されてもよい。この様にすることで受信光信号の信号対雑音比を向上させ、測定結果の精度を向上させることができる。
判別器(127)は、火災状態の判断指標として一酸化炭素(CO)濃度を用いているが、これに限定されない。判別器(127)は、判断指標として、二酸化炭素(CO)濃度、水蒸気(HO)濃度、あるいは、非特許文献4などに記載されている様にCO濃度に対するCO濃度の比率、を用いても良い。これに伴い、光源(111)の出力波長λがCOやHOの吸収波長に設定されてもよい。複数の光源を用いて複数種のガス濃度が測定されてもよい。
上記第一実施形態において、測定されるガス種としてCOが選択され、ガス濃度閾値として10[ppm]が設定されているが、これに限定されない。閾値として別の値が設定されてもよく、他のガス濃度を用いて判断されてもよい。また、煙濃度閾値として0.4[1/m]が設定されているが、この閾値も別の値に設定されてもよい。
上記第一実施形態において、信号処理部(123)は、吸収スペクトルのスペクトル幅拡がりに基づいて、所定の光伝搬区間の平均空間温度を測定しているが、これに限定されない。信号処理部(123)は、非特許文献5に示されている様なtwo line thermometryに基づいて、光軸上の平均空間温度を測定しても良い。
上記第一実施形態において、判別器(127)は、ガス濃度、煙濃度、及び温度の測定値の差分を用いて、火災判断を行っているが、これに限定されない。判別器(127)は、測定値の差分の単位時間当たりの変化量に基づいて、火災判断を行っても良い。判別器(127)は、測定値の差分の単位時間当たりの変化量が閾値よりも大きい場合に、火災が発生した判別する。
上記第一実施形態において、判別器(127)は、ガス濃度、煙濃度、及び温度の全ての測定値を参照して火災判断を行っているが、これに限定されない。判別器(127)は、ガス濃度、煙濃度、及び温度のいずれか一つ、もしくは二つを参照して火災判断を行っても良い。
(第二実施形態)
図3及び4を用いて本願発明の第二実施形態の説明を行う。上記第一実施形態では、送信器(11)と受信器(12)とが空間的に離れた位置の置かれており、その光伝搬区間の空間の第1ガス濃度、第1煙濃度及び第1温度の測定を行った。これに対し、本第二実施形態においては、送受信器(42)からの光信号を第1反射部(41)で折り返させ、その光伝搬区間の第1ガス濃度、第1煙濃度及び第1温度を測定する。
(第二実施形態の構成)
図4に第二実施形態の構成を表すブロック図を示す。本発明の第二実施形態に係る火災検知システム(2)は、第1反射部(41)と、送受信器(42)と、を備えている。送受信器(42)は、上述の送信器(11)と受信器(12)が1つの筐体に収容され一体で構成されている。送受信器(42)から所定距離離れた位置に第1反射部(41)が配置されている。送受信器(42)と第1反射部(41)との間に所定の光伝搬区間が形成されている。送受信器(42)から送出された光信号は、送受信器(42)と第1反射部(41)との間で往復する。火災検知システム(2)は、送受信器(42)と第1反射部(41)の間で光信号を伝搬し、その光伝搬区間の空間の第1ガス濃度と第1煙濃度と第1温度を測定する。送受信器(42)は、光源(4201)と、集光器(4202、4205)と、合分波器(4203、4204)と、検出器(4206)と、信号処理部(4207)と、ガスセンサ(4208)と、煙検知器(4209)と、温度センサ(4210)と、判別器(4211)と、を有する。
(第二実施形態の動作)
光源(4201)は、波長λμmの光信号を出力する。集光器(4202)は、光源(4201)からの光信号を準平行光線に変換する。合分波器(4203,4204)は、集光器(4202)からの準平行光線を空間中へと放出する。送受信器(42)より放出された光信号は、第1反射部(41)により反射され、送受信器(42)へと戻ってくる。ここで、第1反射部(41)は再帰反射板である。第1反射部(41)は、送受信器(42)より伝搬してきた光信号の伝搬方向に対し、平行な方向に光信号を反射する。このため、光信号は正確に送受信器(42)へと戻っていく。
戻ってきた光信号は、合分波器(4204)を経て集光器(4205)によって集光され、検出器(4206)によって光電変換される。信号処理部(4207)は、検出器(4206)によって光電変換された電気信号を処理することにより、送受信器(42)と第1反射部(41)間の第1ガス(CO)濃度、第1煙濃度、及び第1温度を算出する。ここでの測定値計算の方法は、上記第一実施形態で説明した測定値計算の方法と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ガスセンサ(4208)は、送受信器(42)周辺の第2ガス濃度を測定する。煙検知器(4209)は、送受信器(42)周辺の第2煙濃度を測定する。温度センサ(4210)は、送受信器(42)周辺の第2温度を測定する。
判別器(4211)は、図3に示すフローチャートに基づき、上記の測定結果である第1及び第2ガス濃度、第1及び第2煙濃度、及び第1及び第2温度をパラメータとして火災状態の判断を行う。
(第二実施形態の効果)
本第二実施形態により、以下の様な効果が実現できる。
第一の効果として、上記第一実施形態と同様に、道路トンネルなどの環境変動の大きい条件下において、車両通行時等の環境変動が生じても、火災を正確に検知できる。その理由として、従来技術では長距離の光伝搬区間のガス濃度や煙濃度のみに基づいて火災判断を行っていた。このため、環境変動が大きい場合には誤判断を生じることが多かった。これに対し、第二実施形態においては、上述の如く、送受信器(42)周辺の局所的な第2ガス濃度、第2煙濃度、第2温度を環境基準値として火災判断フローに取り入れることで、環境変動の影響をキャンセルすることができるからである。
第二の効果として、センサ設置時の工事を容易にすることができる。その理由として、特許文献1や第一実施形態では電源を必要とする送信器(11)と受信器(12)が2カ所に離れていたため各々の箇所に電源工事が必要であった。これに対し、本第二実施形態において、電源を必要とする部品を1カ所の送受信器(42)に集約し、他方を受動部品である第1反射部41とする構成にしたため電源工事が一カ所ですむためである。
上記第二実施形態は、上記構成に限定されない。例えば、上記第二実施形態において、光源(4201)はレーザ光源として構成されているが、LED(Light Emitting Diode)やSLD(Super Luminescent Diode)などの広帯域光源として構成されても良い。信号処理部(4207)は、これに応じてDOASによりガス濃度を測定しても良い。
上記第二実施形態において、図4に示す如く、光源(4201)を駆動するためのドライバが明記されていないが、レーザ波長や強度は適切に制御されているものとする。
光源(4201)の出力段や検出器(4206)の入力段に光増幅器を挿入してもよい。この様にすることで受信光信号の信号対雑音比を向上させ、測定結果の精度を向上させることができる。
判別器(4211)は、火災状態の判断指標としてCO濃度を用いているが、これに限定されない。判別器(4211)は、判断指標として、二酸化炭素(CO)濃度、水蒸気(HO)濃度、あるいは、非特許文献4などに記載されている様にCO濃度に対するCO濃度の比率を用いても良い。これに伴い、光源(4201)の出力波長λがCOやHOの吸収波長に設定されてもよい。複数の光源を用いて複数種のガス濃度が測定されてもよい。
上記第二実施形態において、測定されるガス種としてCOが選択され、ガス濃度閾値として10[ppm]が設定されているが、これに限定されない。閾値として別の値が設定されてもよく、他のガス濃度を用いて判断されてもよい。また煙濃度閾値として0.4[1/m]が設定されているが、この閾値も別の値に設定されてもよい。
上記第二実施形態において、信号処理部(4207)は、吸収スペクトルのスペクトル幅拡がりに基づいて、所定の光伝搬区間の平均空間温度を測定しているが、これに限定されず、非特許文献5に示されている様なtwo line thermometryに基づいて、光軸上の平均空間温度を測定しても良い。
上記第二実施形態において、判別器(4211)は、ガス濃度、煙濃度、及び温度の測定値の差分を用いて、火災判断を行っているが、これに限定されない。判別器(4211)は、測定値の差分の単位時間当たりの変化量に基づいて、火災判断を行っても良い。
上記第二実施形態において、第1反射部(41)は、空間伝搬した光信号を反射させるために再帰型反射板として構成されているが、これに限定されない。第1反射部(41)は、単純な平面鏡として構成されてもよい。
上記第二実施形態において、判別器(4211)は、ガス濃度、煙濃度、及び温度の全ての測定値を参照して火災の判断を行っているが、これに限定されない。判別器(4211)は、ガス濃度、煙濃度、及び温度のいずれか一つ、もしくは二つを参照して火災判断を行っても良い。
(第三実施形態)
図3、5、及び6を用いて本発明の第三実施形態の説明を行う。上記第一及び第二実施形態係る火災検知システム(1)、(2)は、受信器(12)や送受信器(42)周辺の局所的な第2ガス濃度、第2煙濃度、及び第2温度を測定するために、個別のポイントセンサを使用している。これに対し、本第三実施形態に係る火災検知システム(3)は、光信号を使用して、局所的な第2ガス濃度、第2煙濃度、及び第2温度を測定する。
(第三実施形態の構成)
図5に第三実施形態の構成を表すブロック図を示す。本発明の第三実施形態に係る火災検知システム(3)は、第1反射部(51)と、送受信器(52)と、を備えている。火災検知システム(3)は、送受信器(52)と第1反射部(51)の間で光信号を伝搬させ、その間の空間の第1ガス濃度と第1煙濃度と第1温度を測定する。送受信器(52)は、光源(5201)と、集光器(5202,5205)と、合分波器(5203)と、光スイッチ(5204)と、検出器(5206)と、ハイブリッド処理部(5207)と、第2反射部(5208)と、判別器(5209)と、を有する。
(第三実施形態の動作)
光源(5201)は、波長λμmの光信号を出力する。集光器(5202)は、光源(5201)からの光信号を準平行光線に変換する。この準平行光線は、合分波器(5203)を経て光スイッチ(5204)に入射する。光スイッチ(5204)は、図6に示すように時間毎に異なる放路1、2に光信号を放出する。
時刻T1の間、光スイッチ(5204)は、合分波器(5203)より入力した光信号を、第1反射部(51)の方向(放路1と称する)に放出し、放路1より入力した光信号を集光器(5205)の方向に出力する。送受信器(52)より放出された光信号は、第1反射部(51)により反射され、送受信器(52)へと戻ってくる。ここで第1反射部(51)は、再帰反射板である。第1反射部(51)は、送受信器(52)より伝搬してきた光信号の伝搬方向に対し、平行な方向に光信号を反射する。このため、光信号は正確に送受信器(52)へと戻っていく。戻ってきた光信号は、光スイッチ(5204)を経て集光器(5205)によって集光され、検出器(5206)によって光電変換される。ハイブリッド処理部(5207)は、検出器5206により光電変換された電気信号に対して所定処理を行うことにより、送受信器(52)と第1反射部(51)間の第1ガス(CO)濃度、第1煙濃度、及び第1温度を算出する。ここでの測定値計算の方法は、上記第一実施形態1で説明した方法と同様であるため、詳細な説明は省略する。
時刻T2の間、光スイッチ(5204)は、合分波器(5203)より入力した光信号を第2反射部(5208)の方向(放路2と称す)に放出し、放路2より入力した光信号を集光器(5205)の方向に出力する。光スイッチ(5204)より放出された光信号は、第2反射部(5208)により反射され、光スイッチ(5204)へと戻ってくる。ここで第2反射部(5208)は、再帰反射板である。第2反射部(5208)は、光スイッチ(5204)より伝搬してきた光信号の伝搬方向に対し、平行な方向に光信号を反射する。このため、光信号は正確に光スイッチ(5204)へと戻っていく。戻ってきた光信号は、光スイッチ(5204)を経て集光器(5205)によって集光され、検出器(5206)によって光電変換される。ハイブリッド処理部(5207)は、検出器5206により光電変換された電気信号に対して所定処理を行うことにより、送受信器(52)周辺の第2ガス(CO)濃度、第2煙濃度、及び第2温度を算出する。ここでの測定値計算の方法は、上記第一実施形態で説明した方法と同様であるため、詳細な説明は省略する。
判別器(5209)は、図3に示すフローチャートに基づき、上記の測定結果である第1及び第2ガス濃度、第1及び第2煙濃度、及び第1及び第2温度をパラメータとして火災状態の判断を行う。
(第三実施形態の効果)
第三実施形態により、以下の様な効果が実現できる。
第一の効果として、上記第一及び第二実施形態と同様に、道路トンネルなどの環境変動の大きい条件下において、車両通行時等の環境変動が生じても、火災を正確に検知できる。その理由は、従来技術では長距離の光伝搬区間のガス濃度や煙濃度のみに基づいて火災判断を行っていた。このため、環境変動が大きい場合には誤判断を生じることが多かった。これに対し、第三実施形態では送受信器(52)周辺の局所的な第2ガス濃度、第2煙濃度、第2温度を環境基準値として火災判断フローに取り入れることで環境変動の影響をキャンセルしているためである。
第二の効果として、上記第二実施形態と同様に、センサ設置時の工事を容易にすることができる。その理由は、特許文献1や第一実施形態では電源を必要とする送信器(11)と受信器(12)が2カ所に離れていたため各々の箇所に電源工事が必要であった。これに対し、本第三実施形態では電源を必要とする部品を1カ所の送受信器(52)に集約し、他方を受動部品である第1反射部(51)とする構成にしたため電源工事が一カ所ですむためである。
第三の効果として、センサ構成を簡易化でき、部品点数を削減できる。その理由は、第一及び第二実施形態では、局所的な環境情報を取得するためにガスセンサ、煙検知器及び温度センサを使用していたため部品点数が多くなっていた。これに対し、本第三実施形態では、長距離区間の測定を行う光信号を活用して周辺の環境情報を取得している。このため、センサ構成を簡易化でき、部品点数の削減できる。
上記第三実施形態は、上記構成に限定されない。例えば、上記第三実施形態において、光源(5201)はレーザ光源を利用しているが、LED(Light Emitting Diode)やSLD(Super Luminescent Diode)などの広帯域光源を用いても良い。ハイブリッド処理部(5207)は、これに応じてDOASによりガス濃度を測定しても良い。
上記第三実施形態において、図5に示す如く、光源(5201)を駆動するためのドライバが明記されていないが、レーザ波長や強度は適切に制御されているものとする。
光源(5201)の出力段や検出器(5206)の入力段に光増幅器を挿入してもよい。この様にすることで受信光信号の信号対雑音比を向上させ、測定結果の精度を向上させることができる。
判別器(5209)は、火災状態の判断指標としてCO濃度を用いているが、これに限定されない。判別器(5209)は、判断指標として、二酸化炭素(CO)濃度や水蒸気(HO)濃度を用いてもよい。判別器(5209)は、判断指標として、非特許文献4などに記載されている様にCO濃度に対するCO濃度の比率を用いても良い。これに伴い、光源(5201)の出力波長λをCOやHOの吸収波長に設定してもよい。また、複数の光源を用いて複数種のガス濃度を測定してもよい。
上記第三実施形態において、測定されるガス種としてCOが選択され、ガス濃度閾値として10[ppm]が設定されているが、これに限定されない。閾値として別の値が設定されてもよく、他のガス濃度を用いて判断されてもよい。また煙濃度閾値として0.4[1/m]が設定されているが、この閾値も別の値に設定されてもよい。
上記第三実施形態において、ハイブリッド処理部(5207)は、吸収スペクトルのスペクトル幅拡がりに基づいて、光伝搬区間の平均空間温度を測定しているが、これに限定されず、非特許文献5に示されている様なtwo line thermometryに基づいて、光軸上の平均空間温度を測定しても良い。
上記第三実施形態において、判別器(5209)は、ガス濃度、煙濃度、及び温度の測定値の差分を用いて、火災の判断を行っているが、これに限定されない。判別器(5209)は、測定値の差分の単位時間当たりの変化量に基づいて火災の判断を行っても良い。
上記第三実施形態において、第1反射部(51)は、空間伝搬した光信号を反射させるために再帰型反射板として構成されているが、これに限定されない。第1反射部(51)は、単純な平面鏡として構成されてもよい。
上記第三実施形態において、判別器(5209)は、ガス濃度、煙濃度、及び温度の全ての測定値を参照して火災の判断を行っているが、これに限定されない。判別器(5209)は、ガス濃度、煙濃度、及び温度のいずれか一つ、もしくは二つを参照して火災判断を行っても良い。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
本発明は、図3に示す処理を、CPUにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
本発明は、広い空間における火災検知に適用可能である。特に、道路トンネルなど多様な発火源が存在し排気ガスなどの多様なガスが存在する場面での火災検知に適用可能である。
1、2、3 火災検知システム
11、71 送信器
12、72 受信器
111、4201、5201、711 光源
112、712 ドライバ
115、121、4202、4205、5202、5205、713、721 集光器
122、4206、5206、723 検出器
123、4207、725 信号処理部
5207 ハイブリッド処理部
124、4208 ガスセンサ
125、4209 煙検知器
126、4210 温度センサ
127、4211、5209、727 判別器
41、51 第1反射部
5208 第2反射部
42、52 送受信器
4203、4204、5203 合分波器
5204 光スイッチ

Claims (5)

  1. 光信号を送出する光源を有する送信器と、
    前記光源から送出された光信号を所定の光伝搬区間を介して検出する検出器と、前記検出器により検出された光信号に基づいて、前記光伝搬区間の第1ガス濃度、第1煙濃度、及び第1温度のうちの少なくとも1つを算出する信号処理部と、周辺の第2ガス濃度、第2煙濃度、及び第2温度のうちの少なくとも1つを取得するセンサと、前記信号処理部により算出された第1ガス濃度、第1煙濃度、及び第1温度のうちの少なくとも1つと、前記センサにより取得された周辺の第2ガス濃度、第2煙濃度、及び第2温度のうちの少なくとも1つと、を比較することで、火災の有無を判別する判別器と、を有する受信器と、
    を備え、
    前記送信器と受信器が、送受信器として一体で構成されており、
    前記送受信器から所定距離離れた位置に配置された第1反射部を更に備え、
    前記送受信器と前記第1反射部との間に前記所定の光伝搬区間が形成され、
    前記送受信器の光源から送出された光信号は、該送受信器と前記第1反射部との間の前記所定の光伝搬区間で往復し、
    前記信号処理部と、前記センサとは、ハイブリッド処理部として一体で構成されており、
    前記送受信器は、前記光源から送出された光信号を反射する第2反射部と、前記光源から送出された光信号を前記第1反射部の方向と、前記第2反射部の方向と、に切り替えて、放出する光スイッチと、を更に、有し、
    前記ハイブリッド処理部は、
    前記第1反射部から反射され前記検出器により検出された光信号に基づいて、前記光伝搬区間の第1ガス濃度、第1煙濃度、及び第1温度のうちの少なくとも1つを算出し、
    前記第2反射部から反射され前記検出器により検出された光信号に基づいて、前記周辺の第2ガス濃度、第2煙濃度、及び第2温度のうちの少なくとも1つを算出する、
    ことを特徴とする火災検知システム。
  2. 前記センサは、前記受信器周辺の第2ガス濃度を測定するガスセンサ、前記受信器周辺の第2煙濃度を測定する煙検知器、および、前記受信器周辺の第2温度を測定する温度センサ、のうち少なくとも1つを有する、
    ことを特徴とする請求項に記載の火災検知システム。
  3. 前記判別器は、前記信号処理部により算出された前記光信号の所定の光伝搬区間における第1ガス濃度、第1煙濃度及び第1温度のうちの少なくとも1つと、前記センサによりにより取得された周辺の第2ガス濃度、第2煙濃度、及び第2温度のうちの少なくとも1つと、の差分をそれぞれ算出し、該各差分が閾値よりも大きい場合に、火災が発生したと判別する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の火災検知システム。
  4. 前記判別器が、前記差分の単位時間当たりの変化量を算出し、該算出した変化量が閾値よりも大きい場合に、火災が発生した判別する、
    ことを特徴とする請求項記載の火災検知システム。
  5. 送信器の光源から光信号を送出するステップと、
    受信器の検出器が前記光源から送出された光信号を所定の光伝搬区間を介して検出するステップと、
    受信器の信号処理部が前記検出された光信号に基づいて、前記光伝搬区間の第1ガス濃度、第1煙濃度、及び第1温度のうちの少なくとも1つを算出するステップと、
    受信器のセンサが周辺の第2ガス濃度、第2煙濃度、及び第2温度のうちの少なくとも1つを取得するステップと、
    受信器の判別器が前記算出された第1ガス濃度、第1煙濃度、及び第1温度のうちの少なくとも1つと、前記取得された周辺の第2ガス濃度、第2煙濃度、及び第2温度のうちの少なくとも1つと、を比較することで、火災の有無を判別するステップと、を含
    前記送信器と受信器が、送受信器として一体で構成されており、
    前記送受信器から所定距離離れた位置に第1反射部が配置され、
    前記送受信器と前記第1反射部との間に前記所定の光伝搬区間が形成され、
    前記送受信器の光源から送出された光信号は、該送受信器と前記第1反射部との間の前記所定の光伝搬区間で往復し、
    前記信号処理部と、前記センサとは、ハイブリッド処理部として一体で構成されており、
    前記送受信器は、前記光源から送出された光信号を反射する第2反射部と、前記光源から送出された光信号を前記第1反射部の方向と、前記第2反射部の方向と、に切り替えて、放出する光スイッチと、を更に、有し、
    前記ハイブリッド処理部は、
    前記第1反射部から反射され前記検出器により検出された光信号に基づいて、前記光伝搬区間の第1ガス濃度、第1煙濃度、及び第1温度のうちの少なくとも1つを算出し、
    前記第2反射部から反射され前記検出器により検出された光信号に基づいて、前記周辺の第2ガス濃度、第2煙濃度、及び第2温度のうちの少なくとも1つを算出する、
    ことを特徴とする火災検知方法。
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