JP7200683B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
ある分野におけるユーザの知識レベルは様々であるので、検索を行うユーザに対し、そのユーザの知識レベルに適合したコンテンツを検索結果として提供できるようにするのが好ましい。ユーザの知識レベルは、当該分野における専門性のレベル、すなわち専門度を表していると考えられるが、従来では、検索を実施する際に検索したい分野におけるレベル(専門度)をユーザに自己申告(入力)させて、その入力された専門度に対応するレベルのコンテンツを提供する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許第5292322号明細書
ユーザが情報を入力した場合であって、入力した情報の分野におけるユーザの専門度を把握するとき、ユーザがその分野における自身の専門度を入力する必要があり、面倒であった。
本発明は、ユーザが情報を入力した場合であって、入力した情報の分野におけるユーザの専門度を把握するとき、ユーザの専門度を自動的に把握できるようにすることを目的とする。
本発明に係る情報処理装置は、ユーザにより入力された1又は複数の語句を受け付ける受付手段と、関係のある概念同士を階層的な構造で関連付けた概念構造情報に存在する概念のうち、前記受付手段が受け付けた少なくとも1以上の語句に対応する概念をそれぞれ特定する第1特定手段と、前記第1特定手段が特定したそれぞれの概念について、前記概念構造情報の階層上の位置を特定する第2特定手段と、前記第2特定手段が特定した各概念の位置から、前記受付手段が受け付けた語句に対応する概念が存在する概念構造情報に基づいて特定される分野における前記ユーザの専門度を決定する決定手段と、を有することを特徴とする。
また、前記決定手段は、前記受付手段が受け付けた各語句に対応する概念の前記階層上における位置が深いほど前記ユーザの専門度が高くなるよう決定することを特徴とする。
また、前記概念構造情報の最上位の概念と前記第2特定手段が特定した位置にある概念との間に存在する概念が多いほど深くなることを特徴とする。
また、語句に対応する概念が複数の概念と関連付いている場合、前記概念構造情報の最上位の概念と、複数の概念が関連付いている語句に対応する前記概念との間に、前記第1特定手段が特定した概念が含まれている経路を特定し、特定した前記経路における、前記概念構造情報の最上位の概念と前記第2特定手段が特定した位置にある概念との間に存在する概念の数から前記受付手段が受け付けた各語句に対応する概念の前記階層上における位置の深さを決定することを特徴とする。
また、前記概念構造情報に存在する概念には、当該概念の専門度が設定されており、前記決定手段は、前記第2特定手段が特定した各語句の位置に対応する概念の専門度に基づき前記ユーザの専門度を決定することを特徴とする。
また、前記概念構造情報に存在する概念のうち専門度が設定されていない概念に対して、当該概念が属する分野に含まれる他の概念の専門度を参照して専門度を設定する設定手段を有し、前記決定手段は、前記受付手段が受け付けた語句に対応する概念に専門度が設定されていない場合、前記設定手段により設定された当該概念の専門度を参照して前記ユーザの専門度を決定することを特徴とする。
また、前記決定手段は、前記受付手段が受け付けた各語句に対応する概念の前記階層上における位置関係に基づき前記ユーザの専門度を決定することを特徴とする。
また、前記決定手段は、前記受付手段が受け付けた各語句に対応する概念が、前記概念構造情報の最上位の概念から距離が遠いほど前記ユーザの専門度が高くなるよう決定することを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、ユーザにより入力された1又は複数の語句を受け付ける受付手段、関係のある概念同士を階層的な構造で関連付けた概念構造情報に存在する概念のうち、前記受付手段が受け付けた少なくとも1以上の語句に対応する概念をそれぞれ特定する第1特定手段、前記第1特定手段が特定したそれぞれの概念について、前記概念構造情報の階層上の位置を特定する第2特定手段、前記第2特定手段が特定した各概念の位置から、前記受付手段が受け付けた語句に対応する概念が存在する概念構造情報に基づいて特定される分野における前記ユーザの専門度を決定する決定手段、として機能させる。
請求項1に記載の発明によれば、ユーザが情報を入力した場合であって、入力した情報の分野におけるユーザの専門度を把握するとき、ユーザの専門度を自動的に把握することができる。
請求項2に記載の発明によれば、概念の階層が深いほど専門度が高くなるよう概念の階層関係が概念構造情報に構築されていると推定する場合に、ユーザが入力した各語句に対応する概念の階層上における位置の深さによってユーザの専門度を決定することができる。
請求項3に記載の発明によれば、概念構造情報の最上位の概念と第2特定手段が特定した位置にある概念との間に存在する概念の数によって第2特定手段が特定した位置にある概念の深さを判断することができる。
請求項4に記載の発明によれば、語句に対応する概念が異なる直上に位置する概念と関連付いている場合、当該語句とユーザが入力した他の語句との階層上における位置関係を参照して当該語句に対する位置の深さを決定することができる。
請求項5に記載の発明によれば、概念構造情報に設定されている概念に専門度が設定されている場合、その設定されている専門度を参照してユーザの専門度を決定することができる。
請求項6に記載の発明によれば、概念構造情報に設定されている概念のうち専門度が設定されていない概念に対応する語句がユーザにより入力された場合、専門度が設定されていない概念に対して専門度を設定することができる。
請求項7に記載の発明によれば、ユーザの当該分野における知識の幅を考慮してユーザの専門度を決定することができる。
請求項8に記載の発明によれば、階層上、最上位の概念から離れた概念に対応する語句がユーザにより入力された場合、ユーザの専門度が高くなるよう決定することができる。
請求項9に記載の発明によれば、ユーザが情報を入力した場合であって、入力した情報の分野におけるユーザの専門度を把握するとき、ユーザの専門度を自動的に把握することができる。
実施の形態1における情報処理装置のブロック構成図である。 実施の形態1における概念構造情報記憶部に設定登録されている概念構造情報に含まれる各概念の関係性を模式的に示す図である。 実施の形態1における検索処理を示すフローチャートである。 実施の形態1における他の概念構造情報に含まれる各概念の関係性を模式的に示す図である。 実施の形態2における情報処理装置のブロック構成図である。 実施の形態2における難易度辞書記憶部に含まれる難易度辞書を模式的に示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
実施の形態1.
本実施の形態における情報処理装置は、パーソナルコンピュータ(PC)等の従前から存在する汎用的なハードウェア構成で実現できる。すなわち、情報処理装置は、CPU、ROM、RAM、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶手段、ユーザインタフェースを内部バスに接続して構成される。ユーザインタフェースとしては、マウスやキーボード等の入力手段、ディスプレイ等の表示手段で構成される。もちろん、タッチパネル等入力手段と表示手段を兼用するユーザインタフェースで構成してもよい。
また、記憶手段は、情報処理装置に内蔵された構成要素に限定する必要はなく、LAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワークに接続された他の装置に設けられていてもよい。この場合、接続するネットワークに適合するネットワークインタフェースを内部バスに接続することになる。
図1は、本発明に係る情報処理装置の一実施の形態を示したブロック構成図である。本実施の形態における情報処理装置10は、入出力部11、専門度決定部12、検索実行部13、表示制御部14、制御部15、概念構造情報記憶部16及びコンテンツデータベース(DB)17を有している。なお、本実施の形態において説明に用いない構成要素については図から省略している。
入出力部11は、上記ユーザインタフェースを介してデータの入出力を行う。入出力部11に含まれる入力受付部111は、ユーザから入力されたデータ、具体的には検索条件を受け付ける。「検索条件」というのは、検索実行部13に検索を実行させる際にユーザが入力指定する条件である。基本的には、検索条件には、検索実行部13が検索を実行する際のクエリが指定される。検索範囲や情報の種類(例えば、画像等)等の付加的な設定が可能かもしれないが、本実施の形態では、付加的な設定は特に必要ないので、説明の便宜上、クエリに限定して説明する。ユーザは、クエリに1又は複数の検索キーワードを指定する。語(いわゆる単語)に限らず句で指定する場合もある。あるいは、1又は複数の語句を含む自然文(つまり、検索文)で指定する場合もある。
表示部112は、表示制御部14による制御のもと検索実行部13による検索処理の実行結果(以下、「検索結果」という)の表示画面等の表示制御を行う。本実施の形態では、情報処理装置10に接続されるディスプレイを表示先とし、情報処理装置10に接続されるマウスやキーボード等を入力手段と想定して説明するが、外部の装置、例えばユーザ端末からインターネットを介して情報処理装置10を利用させる場合、入出力部11は、ネットワークインタフェースを介してデータを送受信することになる。
専門度決定部12は、入力受付部111により受け付けられたクエリを解析して語句を抽出し、概念構造情報記憶部16に含まれる概念構造情報に基づき、抽出した語句のうち少なくとも1以上の語句に対応する概念を特定する第1特定手段として機能する。「検索語句」というのは、この特定した概念のことをいい、検索実行部13が検索を実行する際に用いる語句でもある。また、専門度決定部12は、特定したそれぞれの概念について、概念構造情報の階層上の位置を特定する第2特定手段として機能する。更に、専門度決定部12は、概念構造情報を参照することによって、特定した各概念の位置から特定される当該各概念が存在する分野におけるユーザの専門度を決定する決定手段としても機能する。
「ユーザの専門度」というのは、ユーザの知識や経験を表したものをいう。専門度は、例えば分野毎に決定される。従って、同じユーザでも分野によって専門度は異なってくる。ある分野において専門家が使用する語句(専門用語)は、専門性の高いユーザが使用し、一般的なユーザ(当該分野において特別な専門知識のないユーザ)には難しく使用されない語句と考えられる。そのため、専門度は、当該分野における難易度を示す指標ともいえる。従って、ユーザにより入力される語句が当該分野において専門性の高い用語、つまり難易度が相対的に高い用語の場合、当該ユーザの専門度は相対的に高いと判定できる。その一方、ユーザにより入力される語句が当該分野において一般的汎用的な用語、つまり難易度が相対的に低い用語の場合、当該ユーザの専門度は相対的に低いと判定できる。すなわち、本実施の形態においては、ユーザにより入力される語句の難易度をユーザの専門度と推定し、ユーザにより入力される語句の難易度を解析することによって当該ユーザの専門度を自動的に判定している。
また、「語句」というのは、語や句を意味する。概念構造情報記憶部16には、単なる語(単語)のみならず句も登録されることから、検索実行部13は、句に基づき検索を実行する場合もあり得る。本実施の形態では、このような場合を考慮して「語句」と表現している。
検索実行部13は、専門度決定部12により特定された検索語句及び当該分野における専門度に基づき検索処理を実行する。本実施の形態の場合、検索実行部13の検索先をコンテンツデータベース17としているが、コンテンツデータベース17に蓄積されているコンテンツが複数の分野に該当する場合を考慮して、検索実行部13は、専門度決定部12から検索語句に関連する分野を取得するようにしてもよい。表示制御部14は、制御部15による制御のもと、検索実行部13による検索結果を表示部112に表示させるよう制御する。制御部15は、後述する処理が実行されるよう各構成要素11~14を制御する。
図2は、本実施の形態における概念構造情報記憶部16に設定登録されている概念構造情報に含まれる各概念の関係性を模式的に示す図である。「概念構造情報」は、複数の概念を意味的な関係性で関連付けることにより構造化された情報である。本実施の形態では、複数の概念の意味的な関係性を図2に示すように階層構造で示す。図2に示す「比例反比例」、「四則演算」等は、概念構造情報上で定義される概念を表す名称(上記「語句」に相当)である。(概念に名称が存在する)概念によって名称が異なることが多いため、図2に示すように概念構造情報の構造を可視化する場合、概念と名称は同義として取り扱うことができる。
例えば、「パーソナルコンピュータ」という名称の概念が概念構造情報に含まれていたとする。「PC」及び「パソコン」という名称の概念は含まれていない。ここで、「PC」や「パソコン」という語句自体は存在するので、ユーザがクエリに「PC」又は「パソコン」という語句を指定する場合がある。この「PC」又は「パソコン」という語句は、意味的に概念構造情報に含まれている「パーソナルコンピュータ」という名称の概念に対応付けられるべきである。なお、「語句に対応する概念」に含まれる「語句」というのは、上記例示した「PC」や「パソコン」に該当し、「語句に対応する概念」に含まれる「概念」というのは、上記例示した「パーソナルコンピュータ」に該当する。つまり、「PC」や「パソコン」、更に「パーソナルコンピュータ」という語句に対応する概念は、「パーソナルコンピュータ」という名称の概念である。このように、語句は、当該語句の意味によって概念構造情報に含まれている概念と対応付けられる。
各概念は、概念間の意味的な関係性によって直接又は間接的に紐付けられ、この紐付けによって構築される階層関係によって各概念に階層上の上下関係が形成される。例えば、図2においては上下関係を矢印で示すように「四則演算」、「因数分解」及び「平方根」には上下関係が形成される。なお、概念構造情報には、他の概念と階層を形成しない概念が存在してもよい。
概念構造情報において、階層の上位にある概念は、汎用的一般的な概念と認識され、階層の下位に位置する概念ほど専門性の高い概念と認識される。また、概念は、下位層に紐付く概念の総称、例えば下位層に位置する概念のグループ(「クラス」ともいう)を表す上位概念に相当する概念であってもよい。概念を表す名称は、一般的に語句のうち単語で表されることが多いが、単語ではなく句で表現してもよい。
また、階層上、概念が複数の概念の直下の階層に位置する場合がある。換言すると、直上の概念を複数有する概念が存在し、複数の階層に組み込まれる場合がある。図2に示す「二次方程式」は、直上の概念として「因数分解」及び「連立方程式」が存在し、「文字を用いた方程式」、「四則演算」、「因数分解」により形成される階層と、「文字を用いた方程式」、「連立方程式」により形成される階層と、に組み込まれている。
また、概念構造情報は、階層上、最上位となる概念を複数持つことができる。そして、最上位から下位層に至る階層構造によって、1つの分野に属する概念が定義される。つまり、最上位となる概念の数だけ概念構造情報によって定義される分野が存在する。概念構造情報に存在する概念は、複数の最上位となる概念から形成される複数の階層に組み込まれる場合がある。このように、複数の最上位の概念に紐付く概念は、複数の分野に属する概念である。図2に示す「二次方程式」は、前述したように複数の階層に組み込まれているものの、共通の最上位の概念「文字を用いた方程式」に紐付いているが、「文字を用いた方程式」以外の最上位の概念に紐付いていてもよい。例えば、「二次方程式」が最上位の概念「高校で習う数学」に紐付いていれば、複数の分野に属することになる。このように、概念同士の関係性は必ずしも1対1対応ではなく、複数の概念に関連付く概念も存在し、これにより、ある概念までの経路が複数存在する場合もある。
コンテンツデータベース17は、膨大な量の情報(コンテンツ)が蓄積されている記憶手段である。前述したように、分野は、概念構造情報によって定義されているが、各コンテンツには、概念構造情報によって定義されている少なくとも1つの分野において汎用的一般的なレベルから専門度の高いレベルまで複数段階あるレベルのうちいずれかの専門性(若しくは難易度)を示すレベルが予め設定される。検索実行部13は、インターネットを介して外部にあるコンテンツを検索するようにしてもよいが、本実施の形態ではコンテンツデータベース17が検索実行部13による検索先となる。
情報処理装置10における各構成要素11~15は、情報処理装置10を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPUで動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、各記憶手段16,17は、情報処理装置10に搭載されたHDDにて実現される。あるいは、RAM又は外部にある記憶手段をネットワーク経由で利用してもよい。
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD-ROMやUSBメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
本実施の形態では、ユーザによりクエリが入力されると、そのクエリから特定される分野におけるユーザの専門度に合致する検索結果が得られるようにする。特に、本実施の形態では、ユーザにより入力されたクエリから、当該クエリから特定される分野における当該ユーザの専門度を自動的に判定できるようにしたことを特徴としているが、以下、このユーザの専門度の自動判定を含む検索処理について図3に示すフローチャートを用いて説明する。
ユーザが所定の画面からクエリを入力指定すると、入力受付部111は、その入力されたクエリを受け付ける(ステップ101)。なお、ユーザは、キーボード等を使ってクエリを文字入力しなくても、例えば、表示制御部14がクエリ候補となる語句を画面に選択可能に表示させ、その表示された語句の中から所望とする1又は複数の語句をユーザに選択させるようにしてもよい。このように、ユーザによる入力という概念には、ユーザによる選択も含まれる。また、ユーザは、クエリを文字にて入力せずに音声等他の方法を用いてクエリを入力してもよい。クエリが音声にて入力される場合、音声を解析して文字に変換する機能が必要となってくる。
入力受付部111がユーザにより入力されたクエリを受け付けると、専門度決定部12は、クエリを解析することによって検索語句となる語句を特定し、概念構造情報を参照して、特定した語句それぞれに対応する概念を特定する(ステップ102)。上記例に従うと、ユーザがクエリに「パソコン」と入力している場合、「パーソナルコンピュータ」という名称の概念に対応付ける。ユーザがクエリに「パーソナルコンピュータ」と入力するように、クエリに含まれる語句が概念構造情報に概念の名称として定義されていれば、換言するとクエリに含まれる語句と同じ名称で概念が概念構造情報に定義されていれば、語句と概念の対応付けは容易である。ただ、クエリに含まれる語句(例えば「パソコン」)と概念構造情報に存在する概念の名称(例えば「パーソナルコンピュータ」)とが必ずしも一致するとは限らない。そこで、専門度決定部12は、例えば類義語等の辞書(図示せず)を参照して、概念構造情報に存在する概念の中から、クエリに含まれる語句に対応する概念を特定する。
前述したように、概念構造情報は、各分野における概念の階層関係を示しているが、本実施の形態における概念構造情報において階層の上位にある概念は、汎用的一般的な概念と認識され、階層の下位に位置する概念ほど専門性の高い概念と認識される。つまり、ある分野における最上位の概念からの深さによって当該分野に属する各概念の専門度を表すことができる。
専門度決定部12は、検索語句及び当該検索語句に対応する概念を特定すると、概念構造情報が示す階層上における当該概念の深さを当該検索語句の位置として特定する。つまり、検索語句の位置は、当該検索語句に対応する概念を含む分野の最上位の概念から当該概念までの深さで示される。なお、上記説明したように、概念構造情報には、検索語句に対応する概念(の名称)が含まれているが、説明の便宜上、概念構造情報に含まれている検索語句に対応する概念又はその名称のことを単に「検索語句」と記載する。つまり、後述する「検索語句の深さ」というのは、前述した、検索語句に対応する概念を含む分野の最上位の概念から当該概念までの深さのことを意味する。
専門度決定部12は、この検索語句の深さによって当該検索語句の難易度を設定する(ステップ103)。図2には、「文字を用いた式」という分野における概念の階層関係が示されているが、例えば、ユーザがクエリに「因数分解」、「平方根」及び「詳細」と指定したとする。「因数分解」と「平方根」は共に「文字を用いた式」という分野に属するが、「因数分解」の場合、最上位の概念「文字を用いた式」からの深さは2である。また、「平方根」の場合、最上位の概念「文字を用いた式」からの深さは3である。この検索語句の深さが深いほど当該検索語句の専門性が高くなることから当該検索語句の難易度が高くなるといえる。本実施の形態では、検索語句の深さが当該検索語句の難易度を示す指標とする。すなわち、以上説明したように、概念構造情報に存在する「因数分解」の難易度は2、「平方根」の難易度は3となる。
ところで、例えば「詳細」や「概要」など専門性を示していないと考えられる一般的な語句は、いずれの分野にも属しない概念であることから概念構造情報に定義されていない場合がある。このような語句のために、本実施の形態では、難易度辞書(図示せず)を別途用意している。例えば、「詳細」は、専門性はないものの用語として難易度が高いことから難易度が3と設定されているとする。なお、「概要」は、用語として難易度が低いことから難易度が1と設定される。「詳細」のように概念構造情報に定義されていない語句であっても,以上のようにして難易度を設定する。
以上のように各検索語句の難易度が求まると、続いて、専門度決定部12は、ユーザの専門度を決定する(ステップ104)。本実施の形態では、
専門度=(各検索語句の難易度の総和)/検索語句数
という計算式にて専門度を算出する。前述したように、検索語句「因数分解」、「平方根」及び「詳細」の難易度はそれぞれ2,3,3と得ている。従って、
専門度=(2+3+3)/3=2.67
と算出できる。このようにして、ユーザの専門度を決定する(ステップ104)。
また、例えば、ユーザがクエリに「連立方程式」及び「二次方程式」を指定したとする。「連立方程式」と「二次方程式」は共に「文字を用いた式」という分野に属するが、「連立方程式」の場合、最上位の概念「文字を用いた式」からの深さは1である。「二次方程式」は、階層上、「文字を用いた式」、「四則演算」、「因数分解」による経路、及び「文字を用いた方程式」、「連立方程式」による経路、という2系統の経路に組み込まれているので、深さは2でもあり、3でもある。ここでは、深さは2として説明を続ける。つまり、「連立方程式」及び「二次方程式」の難易度はそれぞれ1,2となるので、この場合、
専門度=(1+2)/2=1.5
と算出できる。
上記計算式から明らかなように、本実施の形態では、検索語句の階層上における位置が深いほどユーザの専門度が高くなるよう決定される。また、概念構造情報の最上位の概念と検索語句との間に存在する概念が多いほど検索語句の深さは深くなる。検索語句の深さが深くなると、検索語句の難易度は高くなり、よってユーザの専門度は高くなる。
ところで、上記説明では、「二次方程式」の深さを3ではなく2とした。本実施の形態では、次のような規則に従い深さ2を採用することにしている。
図2に示す「二次方程式」のように複数の概念、すなわち「連立方程式」と「因数分解」という直上の概念と関連付いている場合、概念構造情報の最上位の概念(「文字を用いた方程式」)と、複数の概念が関連付いている語句に対応する概念(すなわち、検索語句「二次方程式」)との間に、クエリに含まれる語句に対応する概念(すなわち、「連立方程式」と「二次方程式」)が含まれている経路に特定する。図2に示す概念構造情報の場合、最上位の概念から検索語句(「二次方程式」)までの2経路のうち、「文字を用いた方程式」、「連立方程式」及び「二次方程式」から形成される経路(以下、「経路A」)に、クエリに含まれる語句に対応する概念(すなわち、「連立方程式」と「二次方程式」)の全てが含まれている。一方、「文字を用いた方程式」、「四則演算」、「因数分解」及び「二次方程式」から形成される経路(以下、「経路B」)には、クエリに含まれる語句に対応する概念(すなわち、「連立方程式」と「二次方程式」)のうち「連立方程式」が含まれていない。このため、本実施の形態では、全ての経路(2経路)の中からクエリに含まれる語句に対応する概念の全てを含む経路Aに特定する。このようにして、「二次方程式」の深さを2とした。
なお、例えば、ユーザがクエリに「比例反比例」及び「二次方程式」と指定したとする。この場合、「比例反比例」は、上記経路A,Bのいずれにも属さない。この場合、最上位の概念から「二次方程式」までの全ての経路に対応する深さ2,3のうち最小若しくは最大、あるいは平均を採用するなどの規則に従って「二次方程式」の難易度を設定すればよい。
以上のようにして専門度決定部12がユーザの専門度を決定すると、検索実行部13は、決定された専門度及びクエリに含まれている検索語句に基づき検索を実行する(ステップ105)。検索先はコンテンツデータベース17であるが、コンテンツデータベース17に蓄積されているコンテンツには、それぞれ専門性レベル、換言すると当該コンテンツが提供する情報の難易度が設定されているので、検索実行部13は、検索語句に基づき検索を実行して得た検索結果の中から、検索結果に含まれる各コンテンツの専門性レベルと、専門度決定部12が決定したユーザの専門度とを比較しながらユーザに提供する検索結果を次のようにして選出する。
例えば、コンテンツの専門性レベルが正整数で設定されているとする。ユーザの専門度が2.67だとすると、ユーザの専門度を四捨五入して専門性レベルが3のコンテンツを選出する。あるいは、ユーザの専門度を挟む専門性レベルが2及び3のコンテンツを選出してもよい。
以上のようにして検索実行部13がユーザの専門度のレベルに合致した検索結果を得ると、表示制御部14は、その検索結果を表示部112に表示させることでユーザに提供する(ステップ106)。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、ユーザが入力したクエリに基づき当該ユーザの専門度を自動的に判定し、その専門度に合致したコンテンツをユーザに提供できるようにした。これにより、ユーザは、自己の専門度を自ら入力しなくても、当該分野において自己の専門性のレベルに合致したコンテンツに絞り込まれた検索結果を得ることができる。
仮に、ユーザが自己の専門度を自ら入力した場合、上記説明では、その入力された専門度を用いる必要はないが、その入力を受け付けた上で、その入力を参照して上記算出したユーザの専門度に反映させて、あるいは参照しないでユーザの専門度を判定するようにしてもよい。
ところで、前述したように、本実施の形態では、最上位の概念から検索語句までの深さに基づき当該検索語句の難易度を求め、その難易度に従ってユーザの専門度を決定した。本実施の形態において最上位の概念というのは、概念構造情報において定義される分野に属する概念の最上位に位置する概念である。ただ、検索語句の深さを求める際の起点となる概念は、必ずしも分野における最上位に位置する概念でなくてもよい。このことについて図4に示す概念構造情報の模式図を用いて説明する。
図4において楕円21は、それぞれ概念を示している。そして、各概念の関係性、つまり階層上の上下関係は矢印で示している。図4で示す分野では、概念Tが最上位に位置する概念である。
ここで、ユーザがクエリに概念構造情報に存在する概念B及び概念Cそれぞれに対応する語句を指定したとする。この場合、図4によると、概念B及び概念Cの深さは、概念Tを最上位の概念とするとそれぞれ4,5である。ただ、概念Aを最上位とする破線で囲んだグループに閉じても、概念B及び概念Cの深さは、それぞれ2,3と表すことができる。このように、ユーザに指定された概念B,Cに共通する上位に位置する概念T,E,Aのうち最下位層に位置するAを最上位の概念とみなして各概念B,Cの深さを求めてもよい。もちろん、概念Tから概念Aまでの深さに関する情報(深さ=2)は、他の概念との関係から別途必要となり、概念の難易度を計算する際には、概念Tから概念Aまでの深さに関する情報(深さ=2)を用いる必要はある。なお、ユーザがクエリに概念Bと概念Dを指定した場合の最上位の概念は、概念Bと概念Dに共通する上位の概念のうち最下位層の概念T(当該分野において最上位に位置する概念)となる。
また、本実施の形態では、概念の深さは、当該概念の難易度を表していると推定し、概念の深さを利用してユーザの専門度を算出した。具体的には、各検索語句の難易度の総和を検索語句数で除算することで求めた。ただ、各検索語句の難易度の総和をユーザの専門度と算出するようにしてもよい。つまり、上記説明では、検索語句数で除算することで各検索語句の難易度の平均をユーザの専門度とした。ただ、ユーザがクエリに数多くの語句を指定できるということは、ユーザが所望する情報(つまり、コンテンツ)に関連する語句を数多く知っているとも考えられ、それだけ幅広い知識を持っていることから専門度が高いとも考えられる。そこで、各検索語句の難易度の総和を検索語句数で除算しないでユーザの専門度を算出するようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、ユーザの専門度を検索処理に利用した場合を例にして説明したが、検索処理以外の処理にも適用してもよい。後述する実施の形態においても同様である。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、概念構造情報が示す概念の階層上、階層の下位に位置する概念ほど難易度の高い概念と推定し、概念の階層上における深さに基づいてユーザの専門度を決定した。つまり、検索語句の位置を表す情報として各検索語句の深さに着目した。本実施の形態では、各検索語句の深さ、すなわちクエリに指定された複数の語句に対応する概念の階層上における位置(深さ)に加えて、各語句の階層上における位置関係に基づきユーザの専門度を決定することを特徴としている。
本実施の形態における情報処理装置のブロック構成及びハードウェア構成、更に検索処理の内容は図1と同じでよく、専門度決定部12における専門度の計算方法のみが実施の形態1と異なる。ユーザの専門度は、次の計算式にて算出する。
専門度=検索語句の平均の深さ×検索語句間の平均距離
この計算式に含まれているように、本実施の形態では、各語句の階層上における位置関係として検索語句間の距離を考慮するようにした。
例えば、ユーザがクエリに「比例反比例」及び「連立方程式」を指定したとする。図2に示す概念構造情報によると、「比例反比例」と「連立方程式」という2つの概念(検索語句)は共に「文字を用いた式」という分野に属し、概念の深さは、それぞれ1,1である。また、矢印で示す経路をたどると、「比例反比例」と「連立方程式」との間の距離は2である。従って、
専門度={(1+1)/2}×(2/1)=2
と算出できる。
また、ユーザがクエリに「因数分解」、「平方根」及び「二次方程式」を指定したとする。「因数分解」、「平方根」及び「二次方程式」は共に「文字を用いた式」という分野に属し、概念の深さは、それぞれ2,3,3である。なお、「二次方程式」は、2経路上に存在するが、前述した規則に従うと、検索語句に「因数分解」が含まれていることから、「因数分解」を含む経路を選択して、深さは3となる。そして、「因数分解」と「平方根」との距離は1、「平方根」と「二次方程式」との距離は2、「二次方程式」と「因数分解」との距離は1なので、
専門度={(2+3+3)/3}×{(1+2+1)/3}=3.56
と算出できる。
また、ユーザがクエリに「比例反比例のグラフ」及び「二次方程式」を指定したとする。「比例反比例のグラフ」及び「二次方程式」は共に「文字を用いた式」という分野に属し、概念の深さは、それぞれ2,2である。なお、「二次方程式」は、他の検索語句「比例反比例のグラフ」の経路上に存在しないので、ここでは、深さの最小値である2を採用している。「比例反比例のグラフ」と「二次方程式」との距離は4なので、
専門度={(2+2)/2}×(4/1)=8
と算出できる。
以上例示したように、検索語句の位置関係として、実施の形態1において用いた深さだけでなく検索語句間の距離を参照することでユーザの専門度を求めるようにしてもよい。
検索語句の階層上における深さは、ユーザの専門度の高低に直結する指標であるが、階層上における深さが同じでも、検索語句間の距離が大きいということは、ユーザが当該分野において幅広い知識を持っているとも考えられる。つまり、幅広い知識を持っているユーザの専門度は高いと推定し、本実施の形態では、ユーザの専門度を計算する際に検索語句の階層上における深さに加えて検索語句間の距離をも考慮することにした。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、概念構造情報が示す概念の階層上、階層の下位に位置する概念ほど難易度の高い概念と推定し、概念の階層上における深さに基づいてユーザの専門度を決定した。ただ、概念構造情報が示す概念の階層関係は、概念の関係性を示しており、概念によっては、階層の深さが概念の専門性、すなわち難易度と直結していない場合も想定しうる。そこで、本実施の形態では、階層の深さが難易度と直結していない場合にも対応できるようにした。
図5は、本実施の形態における情報処理装置のブロック構成図である。実施の形態1に示した構成と同じ構成要素には同じ符号を付け、説明を省略する。図5に示すように、本実施の形態における情報処理装置10は、実施の形態1に難易度辞書記憶部18を追加した構成を有している。
図6は、本実施の形態における難易度辞書記憶部18に含まれる難易度辞書を模式的に示す図である。難易度辞書には、語句に当該語句の難易度が対応付けて設定される。なお、難易度辞書に設定する語句の難易度というのは、語句の専門度と同義である。図6では、難易度辞書に設定されている語句を、概念構造情報が示す概念に対応付けして難易度を示している。本実施の形態では、図6に示すように、難易度として「基本」、「難」
、「超難」を語句に対して設定する。もちろん、これは一例であって、難易度を示すレベル数や難易度を示す表現は、これに限定する必要はない。各難易度に対しては、難易度が高いほど専門度が高くなるように「基本」=1、「難」=2、「超難」=3と数値を対応付ける。ユーザの専門度は、次の計算式にて算出する。
専門度=Σ(各検索語句の深さ×各検索語句の難易度)/検索語句数
例えば、ユーザがクエリに「因数分解」及び「平方根」を指定したとする。「因数分解」及び「平方根」は共に「文字を用いた式」という分野に属するが、「因数分解」は、最上位の概念「文字を用いた式」からの深さは2で、難易度は「難」=2である。また、「平方根」は、最上位の概念「文字を用いた式」からの深さは3で、難易度は「難」=2である。従って、
専門度=(2×2+3×2)/2=5
と算出できる。専門度決定部12は、このように概念構造情報が示す階層における概念の深さだけではなく、難易度辞書に設定されている難易度に基づきユーザの専門度を決定してもよい。
ところで、図6に示す「四則演算」のように、難易度辞書に難易度が設定されていない語句が存在する場合もあり得る。この場合、本実施の形態における専門度決定部12は、当該概念(上記例の「四則演算」)が属する分野に含まれる他の概念の専門度(難易度)を参照して、難易度が設定されていない語句に難易度を設定する。
第1の設定方法として、例えば、当該分野において同じ深さの概念、図6に示す概念構造情報では、「四則演算」と同じ深さの「比例反比例」及び「連立方程式」の難易度を利用する。それぞれの難易度は共に「基本」=1なので、その平均値を算出して「四則演算」の難易度を1と設定する。なお、難易度は、各語句に対し正整数で付与しているが、難易度の算出値が正整数でない場合でもその算出結果をそのまま採用する。
あるいは、次のようにして難易度を設定してもよい。まず、概念構造情報の中で最大の深さを取得する。図6に示す階層構造では3である。続いて、最大の深さに対して、難易度を設定したい語句「四則演算」の深さを取得する。図6に示す階層構造では1である。そして、「四則演算」の相対的な深さ1/3を求める。そして、最大の難易度は、「超難」=3なので、相対的な深さに最大難易度を乗算して、「四則演算」の難易度を1/3×3=1と算出する。
なお、難易度辞書に難易度が設定されていない語句に対応する概念の難易度は、上記算出結果を保持してもよいが、概念構造情報が示す階層関係が更新される場合があるので、難易度辞書に当該語句の難易度が設定されるまではその都度上記のように計算により求めるようにしてもよい。
10 情報処理装置、11 入出力部、12 専門度決定部、13 検索実行部、14 表示制御部、15 制御部、16 概念構造情報記憶部、17 コンテンツデータベース(DB)、18 難易度辞書記憶部、111 入力受付部、112 表示部。

Claims (9)

  1. ユーザにより入力された1又は複数の語句を受け付ける受付手段と、
    関係のある概念同士を階層的な構造で関連付けた概念構造情報に存在する概念のうち、前記受付手段が受け付けた少なくとも1以上の語句に対応する概念をそれぞれ特定する第1特定手段と、
    前記第1特定手段が特定したそれぞれの概念について、前記概念構造情報の階層上の位置を特定する第2特定手段と、
    前記第2特定手段が特定した各概念の位置から、前記受付手段が受け付けた語句に対応する概念が存在する概念構造情報に基づいて特定される分野における前記ユーザの専門度を決定する決定手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記決定手段は、前記受付手段が受け付けた各語句に対応する概念の前記階層上における位置が深いほど前記ユーザの専門度が高くなるよう決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記概念構造情報の最上位の概念と前記第2特定手段が特定した位置にある概念との間に存在する概念が多いほど深くなることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 語句に対応する概念が複数の概念と関連付いている場合、前記概念構造情報の最上位の概念と、複数の概念が関連付いている語句に対応する前記概念との間に、前記第1特定手段が特定した概念が含まれている経路を特定し、特定した前記経路における、前記概念構造情報の最上位の概念と前記第2特定手段が特定した位置にある概念との間に存在する概念の数から前記受付手段が受け付けた各語句に対応する概念の前記階層上における位置の深さを決定することを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  5. 前記概念構造情報に存在する概念には、当該概念の専門度が設定されており、
    前記決定手段は、前記第2特定手段が特定した各語句の位置に対応する概念の専門度に基づき前記ユーザの専門度を決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記概念構造情報に存在する概念のうち専門度が設定されていない概念に対して、当該概念が属する分野に含まれる他の概念の専門度を参照して専門度を設定する設定手段を有し、
    前記決定手段は、前記受付手段が受け付けた語句に対応する概念に専門度が設定されていない場合、前記設定手段により設定された当該概念の専門度を参照して前記ユーザの専門度を決定することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記決定手段は、前記受付手段が受け付けた各語句に対応する概念の前記階層上における位置関係に基づき前記ユーザの専門度を決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記決定手段は、前記受付手段が受け付けた各語句に対応する概念が、前記概念構造情報の最上位の概念から距離が遠いほど前記ユーザの専門度が高くなるよう決定することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. コンピュータを、
    ユーザにより入力された1又は複数の語句を受け付ける受付手段、
    関係のある概念同士を階層的な構造で関連付けた概念構造情報に存在する概念のうち、前記受付手段が受け付けた少なくとも1以上の語句に対応する概念をそれぞれ特定する第1特定手段、
    前記第1特定手段が特定したそれぞれの概念について、前記概念構造情報の階層上の位置を特定する第2特定手段、
    前記第2特定手段が特定した各概念の位置から、前記受付手段が受け付けた語句に対応する概念が存在する概念構造情報に基づいて特定される分野における前記ユーザの専門度を決定する決定手段、
    として機能させるためのプログラム。
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