JP7199044B2 - 制御システム、空調制御システム、制御方法及びプログラム - Google Patents

制御システム、空調制御システム、制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、一般に制御システム、空調制御システム、制御方法及びプログラムに関し、より詳細には施設に設けられた換気機器を制御する制御システム、空調制御システム、制御方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、空気調和された空気を建物の室内に供給する空気調和装置が開示されている。室内には2つの空調領域(空間)が設定されており、空気調和装置は、ダンパ装置によって、2つの空調領域のそれぞれに供給される空気の風量バランスを調整する。さらに、2つの空調領域には温度センサがそれぞれ設置されており、各温度センサは、各空調領域の温度を検出する。そして、空気調和装置は、各温度センサが検出した空調領域の検出温度と室内の設定温度との温度差を求めて、温度差が大きい空調領域へ、より多くの空気を供給するようにダンパ装置を制御する。
特許文献1では、温度差が大きい空調領域(空間)へ、より多くの空気を空気調和装置から供給している。例えば、第1空調領域の温度差が大きく、第2空調領域の温度差が小さい場合、第1吹出口からの空気の供給量は多くなるが、第2吹出口からの空気の供給量は少なくなる。また、第1空調領域の温度差が小さく、第2空調領域の温度差が大きい場合、第2吹出口からの空気の供給量は多くなるが、第1吹出口からの空気の供給量は少なくなる。
特開2003-207197号公報
上述の特許文献1のように1つの空気調和装置(空調機器)で複数の空調領域(空間)に対して空気調和を行う場合に、各空調領域内の空調効率のさらなる向上が望まれている。
本開示は上記課題に鑑みてなされ、1つの空調機器で複数の空間に対して空気調和を行う場合に、各空間内の空調効率のさらなる向上を図ることができる制御システム、空調制御システム、制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る制御システムは、複数の空間を含む施設に設けられた1つの空調機器により空気調和が行われる前記複数の空間にそれぞれ設けられた複数の換気機器を制御する。前記制御システムは、外部環境取得部と、内部環境取得部と、比較部と、機器制御部とを備える。前記外部環境取得部は、前記施設の屋外の温度である外気温を取得する。前記内部環境取得部は、前記複数の空間のそれぞれについて、当該空間の温度である室内温度を取得する。前記比較部は、前記複数の空間のそれぞれに設定された複数の設定温度のそれぞれについて、当該設定温度と前記外気温とを比較する。前記機器制御部は、前記複数の空間のうち比較結果が所定の条件を満たしている制御対象空間について、前記制御対象空間に関する空間情報と、前記外気温と、前記制御対象空間における室内温度とに基づいて前記複数の換気機器のうち当該制御対象空間に設けられた換気機器を動作させて、外気を当該制御対象空間に取り込む。
本開示の一態様に係る空調制御システムは、前記制御システムと、前記施設に含まれる複数の空間のそれぞれの空気調和を行う1つの空調機器と、屋外センサと、複数の屋内センサと、を備える。前記屋外センサは、前記施設の屋外の温度である外気温を計測する。前記複数の屋内センサは、前記複数の空間にそれぞれ設けられ、対応する空間の温度である室内温度を計測する。
本開示の一態様に係る制御方法は、複数の空間を含む施設に設けられた1つの空調機器により空気調和が行われる前記複数の空間にそれぞれ設けられた複数の換気機器を制御する制御システムで用いられる。前記制御方法は、外部環境取得ステップと、内部環境取得ステップと、比較ステップと、機器制御ステップと、を含む。前記外部環境取得ステップは、前記施設の屋外の温度である外気温を取得する。前記内部環境取得ステップは、前記複数の空間のそれぞれについて、当該空間の温度である室内温度を取得する。前記比較ステップは、前記複数の空間のそれぞれに設定された複数の設定温度のそれぞれについて、当該設定温度と前記外気温とを比較する。前記機器制御ステップは、前記複数の空間のうち比較結果が所定の条件を満たしている制御対象空間について、前記制御対象空間に関する空間情報と、前記外気温と、前記制御対象空間における室内温度とに基づいて前記複数の換気機器のうち当該制御対象空間に設けられた換気機器を動作させて、外気を当該制御対象空間に取り込む。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、前記制御方法を実行させるためプログラムである。
図1は、実施形態1に係る制御システムを含む空調制御システムの構成を説明する図である。 図2は、同上の制御システムとしての制御装置の動作を説明する図である。 図3は、実施形態2に係る制御システムを含む空調制御システムの構成を説明する図である。 図4は、同上の制御システムとしての制御装置の動作を説明する図である。 図5は、実施形態3に係る制御システムを含む空調制御システムの構成を説明する図である。 図6は、同上の制御システムとしての制御装置の動作を説明する図である。 図7は、実施形態4に係る制御システムを含む空調制御システムの構成を説明する図である。 図8は、同上の制御システムとしての制御装置の動作を説明する図である。
以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されない。以下の実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態1)
以下、実施形態1に係る制御システム、空調制御システム、制御方法及びプログラムについて、図1~図2を用いて説明する。
(1)概要
実施形態1の空調制御システム2は、図1に示すように、制御システム1としての制御装置10、空調機器20、屋外センサ30、複数の屋内センサ40、複数の排気機器(換気機器)50及び複数の給気機器(換気機器)51を備える。
空調制御システム2は、空調装置として1つの空調機器20を用いた全館空調システムである。
空調機器20は、熱負荷処理として、施設5内に送出する空気の温度及び湿度を調整する。より詳細には、空調機器20は、例えば、施設5内に送出する空気の温度及び湿度を調整する、つまり空気調和を行うことができるエアコンディショナである。さらに言えば、空調機器20は、冷房モードと、暖房モードと、を有する。空調機器20は、1台の室内機と1台の室外機とを備えたヒートポンプ式のエアコンディショナである。ここにおいて、空調機器20では、室内機が施設5内に配置され、室外機が施設5の屋外に配置される。空調機器20は、制御装置10と通信(例えば、有線通信)を行う通信部を備えている。空調機器20と制御装置10との通信は、有線通信に限らず、無線通信であってもよい。空調機器20の通信部は、制御装置10からの制御信号を受信する。これにより、空調機器20は、制御装置10からの制御信号によって制御される。ここにおいて、空調機器20は、通信部において受信した制御信号に基づいて、空調機器20から送出される空気の風量、温度及び湿度等を調整する。空調機器20の通信部は、例えば、空調機器20に設定されている複数の空間E1のそれぞれの設定温度及び設定湿度等の情報を制御装置10へ送信してもよい。ここで、複数の空間E1を区別必要がある場合には、空間E11,・・・,E12と記載する。
実施形態1では、空調機器20(の室内機)からの空気は、給気ダクト等を通して複数の空間E1に供給される。なお、施設5において、複数の空間E1のそれぞれの天井等には、給気ダクトからの空気を空間E1へ吹き出す吹出口等が設けられている。
屋外センサ30は、施設5の屋外に設置され、屋外の気温(外気温)及び屋外の湿度を計測する温湿度センサである。屋外センサ30は、制御装置10と通信(例えば有線通信)を行うための通信部を有し、計測結果として外気温及び屋外の湿度を制御装置10に送信する。屋外センサ30と制御装置10との通信は、有線通信に限らず、無線通信であってもよい。
複数の屋内センサ40は、施設5に設けられた複数の空間E1にそれぞれ設けられ、対応する空間E1内の気温(室内温度)及び湿度を計測する温湿度センサである。複数の屋内センサ40は、制御装置10と通信(例えば有線通信)を行うための通信部を有し、計測結果として室内温度及び室内の湿度を制御装置10に送信する。各屋内センサ40と制御装置10との通信は、有線通信に限らず、無線通信であってもよい。
複数の排気機器50は、複数の空間E1にそれぞれ設けられ、対応する空間E1の空気を外部に排気する。具体的には、排気機器50は、排気用の換気扇を含み、ファンの回転により空間E1内の空気を施設5の屋外に排気する。排気機器50は、排気量(風量)を変更することができる。排気機器50は、基本的には、施設5の屋外の空気を空間E1に給気することはできない。排気機器50は、制御装置10と通信(例えば有線通信)を行うための通信部を有し、通信部において受信した制御装置10からの制御信号によって制御される。排気機器50と制御装置10との通信は、有線通信に限らず、無線通信であってもよい。排気機器50は、制御装置10からの制御信号の内容に応じて、運転、停止及び風量の変更を行うことができる。排気機器50は、風量を複数段階で変更可能である。
複数の給気機器51は、複数の空間E1にそれぞれ設けられ、対応する空間E1へ外部から空気を給気する。具体的には、給気機器51は、給気用の換気扇を含み、ファンの回転により対応する空間E1内に屋外の空気を給気する。給気機器51は、給気量(風量)を変更することができる。給気機器51は、基本的には、空間E1の空気を施設5の屋外に排気することはできない。給気機器51は、制御装置10と通信(例えば、有線通信)を行うための通信部を有し、通信部において受信した制御装置10からの制御信号によって制御される。給気機器51と制御装置10との通信は、有線通信に限らず、無線通信であってもよい。給気機器51は、制御装置10からの制御信号の内容に応じて、運転、停止及び風量の変更を行うことができる。給気機器51は、風量を複数段階で変更可能である。
制御装置10は、複数の空間E1のそれぞれに設定された複数の設定温度のそれぞれについて、当該設定温度と屋外センサ30が計測した結果である外気温と比較する。制御装置10は、複数の空間E1のうち比較結果が所定の条件を満たしている制御対象空間について、当該制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51を動作させて、外気を当該制御対象空間に取り込む。つまり、制御装置10は、排気機器50により制御対象空間内の空気を施設5の屋外の排気しつつ、給気機器51により制御対象空間内に屋外の空気を給気することで、制御対象空間に外気を取り込む。
(2)構成
ここでは、制御装置10の構成について説明する。制御装置10は、図1に示すように、記憶部101、外部環境取得部102、内部環境取得部103、比較部104及び機器制御部105を備える。
実施形態1では、制御装置10は、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが制御装置10として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
記憶部101は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等から選択されるデバイスを有している。
記憶部101は、施設5に設けられた複数の空間E1のそれぞれの床面積を含む床面積テーブル(表1参照)を記憶する。例えば、空間Aは図1に記載の空間E11に、空間Bは図1に記載の空間E12に、それぞれ対応する。
Figure 0007199044000001
記憶部101は、温度差と床面積との組み合わせに応じた排気機器50及び給気機器51における風量を含む風量テーブル(表2参照)を記憶する。ここで、温度差は、室内温度と外気温の差分値である。
Figure 0007199044000002
例えば、温度差Tが2℃より小さい場合には、床面積Xに関わらず風量の増分はない。温度差Tが2℃以上5℃未満であり、床面積が100Ft未満である場合には、排気機器50及び給気機器51における風量を10CFM増量する。温度差Tが5℃以上であり、床面積が100Ft未満である場合には、排気機器50及び給気機器51における風量を20CFM増量する。温度差Tが2℃以上5℃未満であり、床面積が100Ft以上300Ft未満である場合には、排気機器50及び給気機器51における風量を20CFM増量する。温度差Tが5℃以上であり、床面積が100Ft以上300Ft未満である場合には、排気機器50及び給気機器51における風量を30CFM増量する。温度差Tが2℃以上5℃未満であり、床面積が300Ft以上である場合には、排気機器50及び給気機器51における風量を30CFM増量する。温度差Tが5℃以上であり、床面積が300Ft以上である場合には、排気機器50及び給気機器51における風量を30CFM増量する。
さらに、記憶部101は、空間E1ごとに設定された設定温度及び設定湿度を記憶する。
外部環境取得部102は、施設5の屋外の温度である外気温及び湿度を取得する。具体的には、外部環境取得部102は、屋外センサ30から計測結果である外気温及び屋外の湿度を取得する。
内部環境取得部103は、複数の空間E1のそれぞれについて、当該空間E1の温度である室内温度及び湿度を取得する。具体的には、内部環境取得部103は、屋内センサ40の各々から計測結果である、対応する空間E1の室内温度及び湿度を取得する。
比較部104は、屋外センサ30が計測した屋外の湿度が適切であるか否かを判定する。具体的には、比較部104は、屋外センサ30が計測した屋外の湿度が許容範囲(所定の範囲)内、例えば40%~60%に属しているか否かを判定する。比較部104は、屋外の湿度が許容範囲内であると判断する場合、複数の空間E1のそれぞれに設定された複数の設定温度のそれぞれについて、当該設定温度と屋外センサ30が計測した外気温とを比較する。
機器制御部105は、複数の空間E1のうち比較部104の比較結果が所定の条件を満たしている空間E1(制御対象空間)について、外気を取り込む。具体的には、機器制御部105は、制御対象空間に関する空間情報と、外気温と、制御対象空間における室内温度とに基づいて当該制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51を動作させて、外気を当該制御対象空間に取り込む。
ここで、所定の条件は、空調機器20が暖房モードで動作している場合には外気温が設定温度以上であることであり、冷房モードで動作している場合には外気温が設定温度以下であることである。また、空間情報は、実施形態1では床面積である。
機器制御部105は、空間情報(床面積)、及び外気温と制御対象空間における室内温度との差分値とを用いて、制御対象空間に設けられた前記換気機器から取り込む外気の風量を決定する。具体的には、機器制御部105は、制御対象空間に対応する床面積を床面積テーブルから取得する。機器制御部105は、取得した床面積と差分値(温度差)との組み合わせに応じた風量を、風量テーブルから取得することで、取り込む外気の風量を決定する。機器制御部105は、現在の風量に、決定した風量を増加して動作するように、制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51を制御する。
機器制御部105は、制御対象空間について、空調機器20から制御対象空間の空気の経路となるダクトに流れる空気の風量を低減する。例えば、機器制御部105は、空調機器20から制御対象空間に送出される空気の風量を少なくするように空調機器20を制御する。または、機器制御部105は、空調機器20から制御対象空間に流れる空気の風量を低減するように、空調機器20から制御対象空間の空気の経路に設けられたダンパを制御する。
(3)動作
ここでは、制御装置10の動作について、図2を用いて説明する。
外部環境取得部102は、外部環境として屋外センサ30が計測した外気温及び屋外の湿度を、屋外センサ30から取得する(ステップS1)。
内部環境取得部103は、複数の空間E1のそれぞれについて、当該空間E1の内部環境として当該空間E1に設けられた屋内センサ40が計測した室内温度及び室内の湿度を取得する(ステップS2)。
比較部104は、屋外センサ30が計測した屋外の湿度が適切であるか、つまり許容範囲内であるか否かを判定する(ステップS3)。
屋外の湿度が適切でない、つまり許容範囲内でないと比較部104が判断する場合(ステップS3における「NO」)、処理は終了する。
屋外の湿度が適切である、つまり許容範囲内であると判断する場合(ステップS3における「YES」)、比較部104は、比較処理を行う(ステップS4)。具体的には、比較部104は、複数の空間E1のそれぞれに設定された複数の設定温度のそれぞれについて、当該設定温度と屋外センサ30が計測した外気温とを比較する。
機器制御部105は、複数の設定温度のそれぞれに対する比較結果に基づいて、複数の空間E1のうち制御対象空間を特定する(ステップS5)。具体的には、機器制御部105は、複数の空間E1のうち比較部104の比較結果が所定の条件を満たしている空間E1(制御対象空間)を特定する。
機器制御部105は、機器制御処理を行う(ステップS6)。具体的には、機器制御部105は、特定した制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51の制御を行う。機器制御部105は、制御対象空間に関する空間情報と、外気温と、制御対象空間の室内温度とに基づいて当該制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51を動作させて、外気を当該制御対象空間に取り込む。例えば、機器制御部105は、空間情報(床面積)、及び外気温と制御対象空間における室内温度との差分値とを用いて、制御対象空間に設けられた前記換気機器から取り込む外気の風量を風量テーブルから取得することで、取り込む外気の風量を決定する。機器制御部105は、現在の風量に、決定した風量を増加して動作するように、制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51を制御する。さらに、機器制御部105は、制御対象空間について、空調機器20による空気調和を低減するように、空調機器20を制御する。
(4)利点
以上説明したように、実施形態1の制御システム1としての制御装置10は、施設5に設けられた1つの空調機器20により空気調和が行われる複数の空間E1にそれぞれ設けられた排気機器50及び給気機器51を制御する。制御装置10の外部環境取得部102は、施設5の屋外の温度である外気温を取得する。内部環境取得部103は、複数の空間E1のそれぞれについて、当該空間E1の温度である室内温度を取得する。比較部104は、複数の空間のそれぞれに設定された複数の設定温度のそれぞれについて、当該設定温度と前記外気温とを比較する。機器制御部105は、複数の空間E1のうち比較結果が所定の条件を満たしている制御対象空間について、当該制御対象空間に設けられた換気機器を動作させて、外気を当該制御対象空間に取り込む。具体的には、機器制御部105は、制御対象空間に関する空間情報と、外気温と、制御対象空間における室内温度とに基づいて、風量テーブルから制御対象空間に取り込む外気の風量を決定する。機器制御部105は、決定した風量で動作するように制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51を制御する。
ここで、所定の条件は、空調機器20が暖房モードで動作している場合には外気温が設定温度以上であることであり、冷房モードで動作している場合には外気温が設定温度以下であることである。また、空間情報は、実施形態1では床面積である。
この構成によると、制御装置10は、外気温が所定の条件を満たしている場合には、外気を取り込むことで、制御対象空間の空調効率を向上させることができる。
さらに、機器制御部105は、制御対象空間に送出される空気の風量を少なくするように空調機器20を制御する場合には、空調機器20の消費電力を低減することもできる。
(5)変形例
以下、変形例について列記する。なお、以下に説明する変形例は、上記実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
実施形態1において、制御装置10は、屋外の湿度が適切か否かを判断する構成としたが、この構成に限定されない。制御装置10は、屋外の湿度が適切か否かの判断は必須ではない。
実施形態1において、空間情報として床面積を一例として説明したが、空間情報は床面積に限定されない。空間情報は、空間E1の体積(容量)であってもよい。
(実施形態2)
実施形態2に係る空調制御システム2Aは、空間E1に対する比較部104の比較結果が所定の条件を満たしている場合に制御装置10Aの制御による当該空間E1の排気機器50及び給気機器51の動作の可否を判断する点が、実施形態1とは異なる。以下、実施形態1と異なる点を中心に説明する。実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
実施形態2の空調制御システム2Aは、図3に示すように、制御システム1としての制御装置10A、空調機器20、屋外センサ30、複数の屋内センサ40、複数の排気機器50、複数の給気機器51及び複数の人検知センサ60を備える。
複数の人検知センサ60は、複数の空間E1のそれぞれに設けられている(図3参照)。各人検知センサ60は、対応する空間E1で人が存在するか否かを検知する。各人検知センサ60は、制御装置10A(図3参照)と通信(例えば有線通信)を行うための通信部を有し、検知結果として空間E1に人が在室していること、又は人が不在であることを表す検知情報を制御装置10に送信する。各人検知センサ60と制御装置10Aとの通信は、有線通信に限らず、無線通信であってもよい。
実施形態2の制御装置10Aは、図3に示すように、記憶部101a、外部環境取得部102、内部環境取得部103、比較部104及び機器制御部105aを備える。
実施形態2では、制御装置10Aは、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが制御装置10Aとして機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
記憶部101aは、ROM、RAM、又はEEPROM等から選択されるデバイスを有している。
記憶部101aは、空間E1ごとに設定された設定温度及び設定湿度と、床面積テーブルと、風量テーブルとを記憶している。
記憶部101aは、さらに、複数の空間E1のそれぞれに対して、当該空間E1に設けられた排気機器50及び給気機器51の動作の可否を表す動作情報を含む動作テーブル(表3参照)を記憶する。ここで、動作情報は、対応する空間E1に対する比較部104の比較結果が所定の条件を満たしている場合に、制御装置10Aの制御による当該空間E1の排気機器50及び給気機器51の動作の可否を表す情報である。また、空間Aは図3に記載の空間E11に、空間Bは図3に記載の空間E12に、それぞれ対応する。
Figure 0007199044000003
例えば、空間Aに設けられた排気機器50及び給気機器51は、空間Aに対する比較部104の比較結果が所定の条件を満たしている場合に、制御装置10Aの制御による制御が可能となる。
動作情報の変更は、例えば、ユーザは所有するスマートフォン等の情報端末を用いて行われる。制御装置10Aは、複数の空間E1のうち少なくとも1つの空間E1に対する動作変更指示を受け付ける。ここで、動作変更指示は、変更対象の空間E1を識別する識別子と、変更後の動作情報を含む。制御装置10Aは、受け取った動作変更指示に基づいて動作テーブルを更新する。
機器制御部105aは、複数の空間E1のうち比較部104の比較結果が所定の条件を満たしている空間E1(制御対象空間)に対応する動作情報を、動作テーブルから取得する。
機器制御部105aは、取得した動作情報が動作可能を表している場合には、制御対象空間に関する空間情報と、外気温と、制御対象空間における室内温度とに基づいて当該制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51を動作させる。
機器制御部105aは、取得した動作情報が動作不可を表し、かつ制御対象空間に設けられた人検知センサ60の検知情報が人は不在であることを表している場合には、制御対象空間に関する空間情報と、外気温と、制御対象空間における室内温度とに基づいて当該制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51を動作させる。
さらに、機器制御部105aは、制御対象空間について、空調機器20による空気調和を低減するように、空調機器20を制御する。
次に、制御装置10Aの動作について、図4を用いて説明する。
外部環境取得部102は、外部環境として屋外センサ30が計測した外気温及び屋外の湿度を、屋外センサ30から取得する(ステップS101)。
内部環境取得部103は、複数の空間E1のそれぞれについて、当該空間E1の内部環境として当該空間E1に設けられた屋内センサ40が計測した室内温度及び室内の湿度を取得する(ステップS102)。
比較部104は、屋外センサ30が計測した屋外の湿度が適切であるか、つまり屋外センサ30が計測した屋外の湿度が許容範囲内であるか否かを判定する(ステップS103)。
屋外の湿度が適切でないと比較部104が判断する場合(ステップS103における「NO」)、処理は終了する。
屋外の湿度が適切であると判断する場合(ステップS103における「YES」)、比較部104は、比較処理を行う(ステップS104)。具体的には、比較部104は、複数の空間E1のそれぞれに設定された複数の設定温度のそれぞれについて、当該設定温度と屋外センサ30が計測した外気温とを比較する。
機器制御部105aは、複数の設定温度のそれぞれに対する比較結果に基づいて、複数の空間E1のうち制御対象空間を特定する(ステップS105)。具体的には、機器制御部105aは、複数の空間E1のうち比較部104の比較結果が所定の条件を満たしている空間E1(制御対象空間)を特定する。
機器制御部105aは、特定した全ての制御対象空間を選択したか否かを判断する(ステップS106)。
全ての制御対象空間を選択したと機器制御部105aが判断する場合(ステップS106における「YES」)、処理は終了する。
全ての制御対象空間を選択していないと機器制御部105aが判断する場合(ステップS106における「NO」)、機器制御部105aは、未選択である1つの制御対象空間を選択する(ステップS107)。
機器制御部105aは、動作テーブルに基づいて、選択した制御対象空間に対応する動作情報が動作可能であることを表しているか否かを判断する(ステップS108)。
選択した制御対象空間に対応する動作情報が動作可能であることを表していると判断する場合(ステップS108における「YES」)、機器制御部105aは、機器制御処理を行う(ステップS109)。機器制御部105aは、選択した制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51の制御を行う。さらに、機器制御部105aは、制御対象空間について、空調機器20による空気調和を低減するように、空調機器20を制御する。選択した制御対象空間に対する機器制御処理が終了すると、処理は、ステップS106に戻る。
選択した制御対象空間に対応する動作情報が動作可能であることを表していないと判断する場合(ステップS108における「NO」)、機器制御部105aは、当該制御対象空間に人が在室しているか否かを判断する(ステップS110)。具体的には、機器制御部105aは、動作情報が動作不可であることを表している場合には、当該制御対象空間に設けられた人検知センサ60の検知情報が人は在室していることを表しているか否かを判断する。
当該制御対象空間に人が在室している、つまり検知情報が人は在室していることを表していると機器制御部105aが判断する場合(ステップS110における「YES」)、処理はステップS106に戻る。
当該制御対象空間に人が在室していない、つまり検知情報が人は不在であることを表していると判断する場合(ステップS110における「NO」)、機器制御部105aは、機器制御処理を行う(ステップS109)。
以下、実施形態2における変形例を列記する。なお、以下に説明する変形例は、実施形態2又は他の実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
実施形態2において、制御装置10Aは、屋外の湿度が適切か否かを判断する構成としたが、この構成に限定されない。制御装置10Aは、屋外の湿度が適切か否かを判断は必須ではない。
実施形態2において、空間情報として床面積を一例として説明したが、空間情報は床面積に限定されない。空間情報は、空間E1の体積(容量)であってもよい。
実施形態2において、人検知センサ60は必須の構成要素ではない。空調制御システム2Aは、人検知センサ60を備えなくてもよい。この場合、制御対象空間の動作情報が動作不可を表しているときには、機器制御部105aは、当該制御対象空間において人が在室、不在に関係なく、当該制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51に対する制御は行わない。
実施形態2において、空間E1に対して所定の時間帯ごとに動作情報を対応付けてもよい。または、空間E1に対して、動作が可能となる時間帯もしくは動作は不可である時間帯を対応付けてもよい。
以上説明したように、実施形態2の制御装置10Aは、実施形態1と同様に、制御対象空間の空調効率を向上させることができる。
また、実施形態2の制御装置10Aは、制御対象空間に対応する動作情報に基づいて、当該制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51を制御する。そのため、例えば、夜間には動作不可であることを表す情報を動作情報として設定することで、排気機器50及び給気機器51の動作音が睡眠の妨げにならない。その結果、ユーザは快適な睡眠環境を得ることができる。
また、動作不可であることを表す情報を動作情報として設定されている制御対象空間において人が不在である場合には、当該制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51に対する制御を行う。これにより、排気機器50及び給気機器51の動作音等の発生により人に不快感を与えることはなく、制御対象空間の空調効率を向上させることができる。
(実施形態3)
実施形態3に係る空調制御システム2Bは、施設5で使用された電力に係る電力情報が所定の条件を満たしている場合に空間E1に対する比較部104による比較を行う点が、実施形態1とは異なる。以下、実施形態1と異なる点を中心に説明する。実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
実施形態3の空調制御システム2Bは、図5に示すように、制御システム1としての制御装置10B、空調機器20、屋外センサ30、複数の屋内センサ40、複数の排気機器50、複数の給気機器51及び電力計測装置70を備える。
電力計測装置70は、施設5で使用される電力量(消費電力量)を計測する。電力計測装置70は、例えば、施設5に設けられている電力計測システムにより構成されている。
電力計測システムは、施設5における複数の分岐回路の各々について、消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測値として計測するシステムである。「分岐回路」とは、施設5において、分電盤の分岐ブレーカにより幹線から分岐された回路を意味する。「分岐回路」は、分岐ブレーカの二次側に接続される配線及び電気負荷を含んでいる。
電力計測システムは、電力計測ユニットと、第1電流センサと、複数の第2電流センサと、を備えている。第1電流センサ及び複数の第2電流センサの各々は、例えば、貫通形変流器である。第1電流センサ及び各第2電流センサは、貫通形変流器に限らず、例えば、ホール素子、GMR(Giant Magnetic Resistance)素子、シャント抵抗等であってもよい。
電力計測ユニットは、第1電流センサ及び複数の第2電流センサに電気的に接続されている。第1電流センサは、主幹ブレーカの一次側に設けられ、幹線を流れる電流の値を計測する。複数の第2電流センサは、複数の分岐ブレーカに一対一で対応して設けられ、複数の分岐回路に流れる電流の値をそれぞれ計測する。
電力計測ユニットは、第1電流センサ及び複数の第2電流センサの出力を利用して、幹線及び複数の分岐回路の各々について、消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測する。電力計測ユニットは、分電盤のキャビネット外に配置された制御装置10Bと通信を行う通信アダプタとしての機能を有している。電力計測システムは、電力計測システムで計測された計測値を、電力計測システムの計測値として制御装置10Bに定期的に送信する。電力計測ユニットは、計測値を含む計測データを制御装置10Bへ送信する通信機能を有している。幹線の消費電力及び消費電力量は、施設5の消費電力及び消費電力量にそれぞれ相当する。
電力計測装置70は、施設5で消費している消費電力量を、定期的に制御装置10へ通知する。
実施形態3の制御装置10Bは、図5に示すように、記憶部101b、外部環境取得部102、内部環境取得部103、比較部104、機器制御部105及び判定部106を備える。
実施形態3では、制御装置10Bは、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが制御装置10Bとして機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
記憶部101bは、ROM、RAM、又はEEPROM等から選択されるデバイスを有している。
記憶部101bは、空間E1ごとに設定された設定温度及び設定湿度と、床面積テーブルと、風量テーブルとを記憶している。
記憶部101bは、さらに、電力計測装置70から受け取った施設5の消費電力量を時系列に記憶する。記憶部101bは、空間E1に対する比較部104による比較を行う契機の基準となる基準電力量を、予め記憶している。
判定部106は、記憶部101bに時系列で記憶している消費電力量を基に、所定期間(例えば過去1ヶ月間)で消費された消費電力量を算出する。判定部106は、算出した消費電力量が基準電力量以上であるか否かを判断する。
所定期間で消費された消費電力量が基準電力量以上であると判定部106が判定した場合、比較部104は、処理を行う。
次に、制御装置10Bの動作について、図6を用いて説明する。
外部環境取得部102は、外部環境として屋外センサ30が計測した外気温及び屋外の湿度を、屋外センサ30から取得する(ステップS201)。
内部環境取得部103は、複数の空間E1のそれぞれについて、当該空間E1の内部環境として当該空間E1に設けられた屋内センサ40が計測した室内温度及び室内の湿度を取得する(ステップS202)。
判定部106は、所定期間で消費された消費電力量が基準電力量以上であるか否かを判断する(ステップS203)。
所定期間で消費された消費電力量が基準電力量以上でないと判定部106が判定する場合(ステップS203における「NO」)、処理は終了する。
所定期間で消費された消費電力量が基準電力量以上であると判定部106が判定する場合(ステップS203における「YES」)、比較部104は、屋外センサ30が計測した屋外の湿度が適切であるか否かを判定する(ステップS204)。具体的には、比較部104は、屋外センサ30が計測した屋外の湿度が許容範囲内であるか否かを判定する(ステップS204)。
屋外の湿度が適切でないと比較部104が判断する場合(ステップS204における「NO」)、処理は終了する。
屋外の湿度が適切であると判断する場合(ステップS204における「YES」)、比較部104は、比較処理を行う(ステップS205)。具体的には、比較部104は、複数の空間E1のそれぞれに設定された複数の設定温度のそれぞれについて、当該設定温度と屋外センサ30が計測した外気温とを比較する。
機器制御部105は、複数の設定温度のそれぞれに対する比較結果に基づいて、複数の空間E1のうち制御対象空間を特定する(ステップS206)。具体的には、機器制御部105は、複数の空間E1のうち比較部104の比較結果が所定の条件を満たしている空間E1(制御対象空間)を特定する。
機器制御部105は、機器制御処理を行う(ステップS207)。具体的には、機器制御部105は、特定した制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51の制御を行う。さらに、機器制御部105は、制御対象空間について、空調機器20による空気調和を低減するように、空調機器20を制御する。
以下、実施形態3における変形例を列記する。なお、以下に説明する変形例は、実施形態3又は他の実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
実施形態3において、制御装置10Bは、屋外の湿度が適切か否かを判断する構成としたが、この構成に限定されない。制御装置10Bは、屋外の湿度が適切か否かの判断は必須ではない。
実施形態3において、空間情報として床面積を一例として説明したが、空間情報は床面積に限定されない。空間情報は、空間E1の体積(容量)であってもよい。
実施形態3において、施設5の消費電力量を電力情報の一例とした。しかしながら、電力情報は消費電力量に限定されない。電力情報は、所定期間(例えば1ヶ月間)の電気料金であってもよい。この場合、制御装置10Bの記憶部101bは、所定期間ごとの電気料金、及び空間E1に対する比較部104による比較を行う契機の基準となる基準料金を、予め記憶している。判定部106は、直近の電気料金が基準料金を超えているか否かを判断する。直近の電気料金が基準料金を超えていると判定部106が判定した場合、比較部104は、処理を行う。
以上説明したように、実施形態3の制御装置10Bは、実施形態1と同様に、制御対象空間の空調効率を向上させることができる。
また、制御装置10Bは、所定期間の消費電力量又は電気料金に応じて、制御対象空間の排気機器50及び給気機器51の動作を制御するか否かを判断している。そのため、制御装置10Bは、消費電力量又は電気料金の増加を抑止することができる。
(実施形態4)
実施形態4に係る空調制御システム2Cは、削減可能な電力量(削減電力量)に応じて制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51の制御を行う点が、実施形態1とは異なる。以下、実施形態1,3と異なる点を中心に説明する。実施形態1,3と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
実施形態4の空調制御システム2Cは、図7に示すように、制御システム1としての制御装置10C、空調機器20、屋外センサ30、複数の屋内センサ40、複数の排気機器50、複数の給気機器51及び電力計測装置70を備える。
電力計測装置70は、空調機器20で消費している消費電力量及び各空間E1で消費する消費電力量を、定期的に制御装置10へ通知する。空間E1で消費する消費電力量は、例えば、排気機器50及び給気機器51で消費する電力量である。
実施形態4の制御装置10Cは、図5に示すように、記憶部101c、外部環境取得部102、内部環境取得部103、比較部104、機器制御部105c及び記憶処理部107を備える。
実施形態4では、制御装置10Cは、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが制御装置10Cとして機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
記憶部101cは、ROM、RAM、又はEEPROM等から選択されるデバイスを有している。
記憶部101cは、空間E1ごとに設定された設定温度及び設定湿度と、床面積テーブルと、風量テーブルとを記憶している。
記憶部101cは、さらに、温度差と、外気を取り込んで空調制御した場合に予測される消費電力量及び外気を取り込まず空調制御した場合に予測される消費電力量との関係を表す電力量テーブル(表4参照)を、空間E1ごとに記憶する。ここで、温度差は、対応する空間E1の室内温度と外気温の差分値である。また、外気を取り込む場合の消費電力量及び外気を取り込まない場合の消費電力量は、対応する空間E1の消費電力量と空調機器20の消費電力量との和である。
Figure 0007199044000004
例えば、温度差Tが2℃以上5℃未満であり、外気を取り込んで空調制御した場合に予測される消費電力量は“a1”kWhである。温度差Tが2℃以上5℃未満であり、外気を取り込まず空調制御した場合に予測される消費電力量は“a2”kWhである。温度差Tが5℃以上であり、外気を取り込んで空調制御した場合に予測される消費電力量は“a3”kWhである。温度差Tが5℃以上であり、外気を取り込まず空調制御した場合に予測される消費電力量は“a4”kWhである。
記憶部101cは、制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51の制御を行う基準となる閾値を、予め記憶している。
記憶処理部107は、電力計測装置70が計測した空調機器20の消費電力量及び空間E1ごとの消費電力量を、履歴データとして時系列に記憶する。このとき、記憶処理部107は、空間E1ごとの消費電力量を、計測時点の温度差と外気を取り込んで空調制御したか否かの制御情報とに対応付けて記憶部101cに記憶する。記憶処理部107は、空調機器20の消費電力量を、制御情報に対応付けて記憶部101cに記憶する。
さらに、記憶処理部107は、空間E1ごとの電力量テーブルを、定期的に更新する。電力量テーブルに記憶される消費電力量は、過去に計測された空調機器20の消費電力量のデータ(履歴データ)及び過去に計測された空間E1ごとの消費電力量のデータ(履歴データ)に基づいて算出される。記憶処理部107は、空間E1のそれぞれについて、記憶部101cが記憶する当該空間E1に対応する履歴データ及び空調機器20の履歴データを用いて、表4の温度差ごとに、外気を取り込む場合の消費電力量及び外気を取り込まない場合の消費電力量を求める。
例えば、記憶処理部107は、各々に対応付けられた温度差と制御情報とに基づいて、空間E11の対応する履歴データを外気を取り込む場合と外気を取り込まない場合とに分類する。記憶処理部107は、分類した4つのグループごとに、空間E11の履歴データで表される消費電力量の平均値を算出する。
記憶処理部107は、さらに、各々に対応付けられた制御情報に基づいて、空調機器20の履歴データを外気を取り込む場合と外気を取り込まない場合とに分類する。記憶処理部107は、分類した2つのグループごとに、空調機器20の消費電力量の平均値を算出する。
記憶処理部107は、温度差Tが2℃以上5℃未満であり、外気を取り込む場合として算出された空間E11の消費電力量の平均値に、外気を取り込む場合として算出された空調機器20の消費電力量の平均値を加算して、消費電力量“a1”を算出する。記憶処理部107は、温度差Tが5℃以上であり、外気を取り込む場合として算出された空間E11の消費電力量の平均値に、外気を取り込む場合として算出された空調機器20の消費電力量の平均値を加算して、消費電力量“a3”を算出する。記憶処理部107は、温度差Tが2℃以上5℃未満であり、外気を取り込まない場合として算出された空間E11の消費電力量の平均値に、外気を取り込まない場合として算出された空調機器20の消費電力量の平均値を加算して、消費電力量“a2”を算出する。記憶処理部107は、温度差Tが5℃以上であり、外気を取り込まない場合として算出された空間E11の消費電力量の平均値に、外気を取り込まない場合として算出された空調機器20の消費電力量の平均値を加算して、消費電力量“a4”を算出する。
なお、記憶処理部107は、履歴データが存在しない場合には、テスト動作により消費電力量“a1”、“a2”、“a3”、“a4”を求めてもよい。例えば、記憶処理部107は、空調制御システム2Cを一定期間テスト動作させて、得られた空間E1ごとの消費電力量及び空調機器20の消費電力量を用いて、履歴データを用いる場合と同様の算出方法にて消費電力量a1~a4を求めてもよい。
機器制御部105cは、複数の空間E1のうち比較部104の比較結果が所定の条件を満たしている空間E1(制御対象空間)に対応する電力量テーブルを、記憶部101cから取得する。
機器制御部105cは、制御対象空間の室内気温と外気温とを用いて温度差を算出する。機器制御部105は、制御対象空間に対応する電力量テーブルを用いて、算出した温度差に対応する外気を取り込む場合の消費電力量及び外気を取り込まない場合の消費電力量を用いて削減電力量を算出する。具体的には、機器制御部105cは、算出した温度差に対応する外気を取り込む場合の消費電力量と、外気を取り込まない場合の消費電力量との差分を算出して、削減電力量を求める。
機器制御部105cは、算出した削減電力量が閾値以上である場合は、対応する制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51を動作させる。
さらに、機器制御部105aは、制御対象空間について、空調機器20による空気調和を低減するように、空調機器20を制御する。
次に、制御装置10Cの動作について、図8を用いて説明する。
外部環境取得部102は、外部環境として屋外センサ30が計測した外気温及び屋外の湿度を、屋外センサ30から取得する(ステップS301)。
内部環境取得部103は、複数の空間E1のそれぞれについて、当該空間E1の内部環境として当該空間E1に設けられた屋内センサ40が計測した室内温度及び室内の湿度を取得する(ステップS302)。
比較部104は、屋外センサ30が計測した屋外の湿度が適切であるか、つまり屋外センサ30が計測した屋外の湿度が許容範囲内であるか否かを判定する(ステップS303)。
屋外の湿度が適切でないと判断する場合(ステップS303における「NO」)、処理は終了する。
屋外の湿度が適切であると判断する場合(ステップS303における「YES」)、比較部104は、比較処理を行う(ステップS304)。具体的には、比較部104は、複数の空間E1のそれぞれに設定された複数の設定温度のそれぞれについて、当該設定温度と屋外センサ30が計測した外気温とを比較する。
機器制御部105aは、複数の設定温度のそれぞれに対する比較結果に基づいて、複数の空間E1のうち制御対象空間を特定する(ステップS305)。具体的には、機器制御部105aは、複数の空間E1のうち比較部104の比較結果が所定の条件を満たしている空間E1(制御対象空間)を特定する。
機器制御部105cは、特定した全ての制御対象空間を選択したか否かを判断する(ステップS306)。
全ての制御対象空間を選択したと判断する場合(ステップS306における「YES」)、処理は終了する。
全ての制御対象空間を選択していないと判断する場合(ステップS306における「NO」)、機器制御部105cは、未選択である1つの制御対象空間を選択する(ステップS307)。
機器制御部105cは、選択した制御対象空間における削減電力量を算出する(ステップS308)。具体的には、機器制御部105cは、選択した制御対象空間に対応する電力量テーブルを、記憶部101cから取得する。機器制御部105cは、選択した制御対象空間の室内気温と外気温とを用いて温度差を算出する。機器制御部105は、選択した制御対象空間に対応する電力量テーブルを用いて、算出した温度差に対応する外気を取り込む場合の消費電力量と外気を取り込まない場合の消費電力量との差分を算出して削減電力量を求める。
機器制御部105cは、算出した削減電力量が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS309)。
削減電力量が閾値以上であると判断する場合(ステップS309における「YES」)、機器制御部105cは、機器制御処理を行う(ステップS310)。機器制御部105cは、選択した制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51の制御を行う。さらに、機器制御部105cは、制御対象空間について、空調機器20による空気調和を低減するように、空調機器20を制御する。
選択した制御対象空間に対する機器制御処理が終了すると、処理は、ステップS306に戻る。
削減電力量が閾値以上でないと判断する場合(ステップS309における「NO」)、処理はステップS306に戻る。
以下、実施形態4における変形例を列記する。なお、以下に説明する変形例は、実施形態4又は他の実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
実施形態4において、制御装置10Cは、屋外の湿度が適切か否かを判断する構成としたが、この構成に限定されない。制御装置10Cは、屋外の湿度が適切か否かを判断は必須ではない。
実施形態4において、空間情報として床面積を一例として説明したが、空間情報は床面積に限定されない。空間情報は、空間E1の体積(容量)であってもよい。
実施形態4において、温度差と、外気を取り込んで空調制御した場合に予測される消費電力量及び外気を取り込まず空調制御した場合に予測される消費電力量との関係を表すテーブルを用いる構成としたが、この構成に限定されない。温度差と、外気を取り込んで空調制御した場合に予測される所定期間の電気料金及び外気を取り込まず空調制御した場合に予測される所定期間の電気料金との関係を表すテーブルを用いてもよい。この場合、制御装置10Cの記憶部101cは、制御対象空間に設けられた排気機器50及び給気機器51の制御を行う基準となる制御用基準料金を記憶している。機器制御部105cは、外気を取り込んで空調制御した場合に予測される所定期間の電気料金と外気を取り込まず空調制御した場合に予測される所定期間の電気料金との差分が制御用基準料金以上である場合に、制御対象空間に対して機器制御処理を行う。
以上説明したように、実施形態4の制御装置10Cは、実施形態1と同様に、制御対象空間の空調効率を向上させることができる。
また、実施形態4では、制御装置10Cは,履歴データを用いて機器制御処理の実行の有無を判断する。これにより、過去の環境に基づいた機器制御処理を行うことができる。
(その他の変形例)
上記各実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記各実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、制御システム1と同様の機能は、制御方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る制御方法は、施設5に設けられた1つの空調機器20により空気調和が行われる施設5に含まれる複数の空間E1にそれぞれ設けられた複数の換気機器(排気機器50、給気機器51)を制御する制御システムで用いられる。制御方法は、外部環境取得ステップと、内部環境取得ステップと、比較ステップと、機器制御ステップと、を含む。外部環境取得ステップは、施設5の屋外の温度である外気温を取得する。内部環境取得ステップは、記複数の空間E1のそれぞれについて、当該空間E1の温度である室内温度を取得する。比較ステップは、複数の空間E1のそれぞれに設定された複数の設定温度のそれぞれについて、当該設定温度と前記外気温とを比較する。機器制御ステップは、複数の空間E1のうち比較結果が所定の条件を満たしている制御対象空間について、制御対象空間に関する空間情報と、外気温と、制御対象空間における室内温度とに基づいて複数の換気機器のうち当該制御対象空間に設けられた換気機器を動作させて、外気を当該制御対象空間に取り込む。一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムを、上述した制御方法として機能させるためのプログラムである。
本開示における制御システム1又は制御方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における制御システム1又は制御方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1又は複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
コンピュータシステムである制御システム1は、1又は複数のコンピュータで構成されるシステムであってもよい。例えば、制御システム1の少なくとも一部の機能は、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されてもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の制御システム(1)は、複数の空間(E1)を含む施設(5)に設けられた1つの空調機器(20)により空気調和が行われる複数の空間(E1)にそれぞれ設けられた複数の換気機器(排気機器50、給気機器51)を制御する。制御システム(1)は、外部環境取得部(102)と、内部環境取得部(103)と、比較部(104)と、機器制御部(105,105a,105c)と、を備える。外部環境取得部(102)は、施設(5)の屋外の温度である外気温を取得する。内部環境取得部(103)は、複数の空間(E1)のそれぞれについて、当該空間(E1)の温度である室内温度を取得する。比較部(104)は、複数の空間(E1)のそれぞれに設定された複数の設定温度のそれぞれについて、当該設定温度と外気温とを比較する。機器制御部(105,105a,105c)は、複数の空間(E1)のうち比較結果が所定の条件を満たしている制御対象空間について、制御対象空間に関する空間情報と、外気温と、制御対象空間における室内温度とに基づいて複数の換気機器のうち当該制御対象空間に設けられた換気機器を動作させて、外気を当該制御対象空間に取り込む。
この構成によると、制御システム(1)は、空間の設定温度と外気温との比較結果が所定の条件を満たしている場合には、当該空間において外気を取り込むので、当該空間の空調効率を向上させることができる。
第2の態様の制御システム(1)では、第1の態様において、所定の条件は、1つの空調機器(20)が暖房モードで動作している場合には、外気温が設定温度以上であることである。また、所定の条件は、1つの空調機器(20)が冷房モードで動作している場合には、外気温が設定温度以下であることである。
この構成によると、暖房時において比較部(104)の比較結果が所定の条件を満たしている場合に制御対象空間に外気を取り込んだ場合であっても、制御対象空間の室内温度が設定温度を下回る可能性が低い。また、冷房時において比較部(104)の比較結果が所定の条件を満たしている場合に制御対象空間に外気を取り込んでも制御対象空間の室内温度が設定温度を上回る可能性が低い。そのため、制御システム(1)は、比較部(104)の比較結果が所定の条件を満たしている場合には外気を取り込むことで、制御対象空間の空調効率を向上させることができる。
第3の態様の制御システム(1)では、第1又は第2の態様において、機器制御部(105,105a,105c)は、空間情報、及び外気温と前記制御対象空間における温度との差分値を用いて、制御対象空間に設けられた換気機器から取り込む外気の風量を決定する。機器制御部(105,105a,105c)は、決定した風量で動作するように換気機器を制御する。
この構成によると、取り込む外気の風量を適切に決定することができる。
第4の態様の制御システム(1)では、第1~第3のいずれかの態様において、空間情報は、制御対象空間の床面積である。
この構成によると、床面積を用いて取り込む外気の風量を適切に決定することができる。
第5の態様の制御システム(1)では、第1~第4のいずれかの態様において、機器制御部(105,105a,105c)は、制御対象空間について、1つの空調機器(20)による空気調和を低減する。
この構成によると、空調機器(20)の消費電力を低減することもできる。
第6の態様の制御システム(1)では、第1~第5のいずれかの態様において、複数の換気機器の各々について、当該換気機器の動作の可否を表す動作情報が割り当てられている。機器制御部(105a)は、制御対象空間に設けられた換気機器に対して動作を行う際に、換気機器に割り当てられた動作情報が動作許可を表している場合には換気機器を動作させる。
この構成によると、動作情報に基づいて、制御対象空間に設けられた換気機器を制御するので、例えば夜間においては動作不可であることを表す情報を動作情報として設定することで、換気機器の動作音が睡眠の妨げにならない。その結果、ユーザは快適な睡眠環境を得ることができる。
第7の態様の制御システム(1)では、第6の態様において、機器制御部(105a)は、さらに、制御対象空間に設けられた換気機器に対して動作を行う際に、換気機器に割り当てられた動作情報が動作不可を表し、かつ制御対象空間で人が検知されない場合には換気機器を動作させる。
この構成によると、動作不可であることを表す情報を動作情報として設定されている制御対象空間において人が不在である場合には、当該制御対象空間に設けられた換気機器に対する制御を行う。これにより、換気機器の動作音等の発生により人に不快感を与えることはなく、制御対象空間の空調効率を向上させることができる。
第8の態様の制御システム(1)では、第1~第7のいずれかの態様において、施設(5)において所定期間で使用された電力に関する電力情報が比較部(104)が比較を行う契機となる契機条件を満たしている場合に、比較部(104)は、複数の設定温度のそれぞれについて、当該設定温度と外気温とを比較する。
この構成によると、電力情報を用いて比較部(104)による比較を行うか否かを、つまりは換気機器の制御を行うか否かを判断することができる。
第9の態様の制御システム(1)では、第8の態様において、電力情報は、施設(5)において所定期間で使用された消費電力量を表す。契機条件は、所定期間における消費電力量が基準電力量以上であることである。
この構成によると、消費電力量が基準電力量以上であり、比較結果が所定の条件を満たしている場合に、外気を取り込むので、消費電力の増加の抑止を図ることができる。
第10の態様の制御システム(1)では、第1~第9のいずれかの態様において、機器制御部(105c)は、制御対象空間の換気機器を所定の動作期間で動作させた場合における施設(5)に関する第1電力量と、制御対象空間の換気機器を所定の動作期間で動作させない場合における施設(5)に関する第2電力量とから、削減可能な電力量である削減電力量を求める。機器制御部(105c)は、削減電力量が閾値以上である場合に、換気機器を動作させる。
この構成によると、削減電力量が閾値以上であり、比較結果が所定の条件を満たしている場合に、外気を取り込むので、消費電力の増加の抑止を図ることができる。
第11の態様の制御システム(1)は、第10の態様において、制御対象空間の室内温度と外気温との差分に応じて、第1電力量及び第2電力量を記憶する記憶部(101c)を更に備える。
この構成によると、予め記憶した電力量を基に削減電力量を求めることができる。
第12の態様の制御システム(1)では、第1~第11のいずれかの態様において、外部環境取得部(102)は、さらに、施設(5)の屋外の湿度を取得する。比較部(104)は、複数の空間(E1)のそれぞれについて、湿度が所定の範囲内である場合に、当該空間(E1)における設定温度と、外気温と、を比較する。
この構成によると、施設(5)の屋外の湿度が適切であり、比較部(104)の比較結果が所定の条件を満たしている場合に、外気を取り込むので、取り込んだ外気によりユーザに不快感を与える可能性が低くなる。
第13の態様の空調制御システム(2,2A,2B,2C)は、第1~第12のいずれかの態様の制御システム(1)と、施設(5)に含まれる複数の空間のそれぞれの空気調和を行う1つの空調機器(20)と、屋外センサ(30)と、複数の屋内センサ(40)とを備える。屋外センサ(30)は、施設(5)の屋外の温度である外気温を計測する。複数の屋内センサ(40)は、複数の空間(E1)にそれぞれ設けられ、対応する空間(E1)の温度である室内温度を計測する。
この構成によると、制御対象空間の空調効率を向上させることができる。
第14の態様の制御方法は、複数の空間(E1)を含む施設(5)に設けられた1つの空調機器(20)により空気調和が行われる複数の空間(E1)にそれぞれ設けられた複数の換気機器(排気機器50、給気機器51)を制御する制御システム(1)で用いられる。制御方法は、外部環境取得ステップと、内部環境取得ステップと、比較ステップと、機器制御ステップと、を含む。外部環境ステップは、施設(5)の屋外の温度である外気温を取得する。内部環境取得ステップは、複数の空間(E1)のそれぞれについて、当該空間(E1)の温度である室内温度を取得する。比較ステップは、複数の空間(E1)のそれぞれに設定された複数の設定温度のそれぞれについて、当該設定温度と外気温とを比較する。機器制御ステップは、複数の空間(E1)のうち比較結果が所定の条件を満たしている制御対象空間について、制御対象空間に関する空間情報と、外気温と、制御対象空間における室内温度とに基づいて複数の換気機器のうち当該制御対象空間に設けられた換気機器を動作させて、外気を当該制御対象空間に取り込む。
この制御方法によると、制御対象空間の空調効率を向上させることができる。
第15の態様のプログラムは、コンピュータに、第14の態様の制御方法を実行させるためプログラムである。
このプログラムによると、制御対象空間の空調効率を向上させることができる。
1 制御システム
2 空調制御システム
5 施設
10 制御装置
20 空調機器
30 屋外センサ
40 屋内センサ
50 排気機器(換気機器)
51 給気機器(換気機器)
101,101a,101b,101c 記憶部
102 外部環境取得部
103 内部環境取得部
104 比較部
105,105a,105c 機器制御部
E1,E11,E12 空間

Claims (15)

  1. 複数の空間を含む施設に設けられた1つの空調機器により空気調和が行われる前記複数の空間にそれぞれ設けられた複数の換気機器を制御する制御システムであって、
    前記施設の屋外の温度である外気温を取得する外部環境取得部と、
    前記複数の空間のそれぞれについて、当該空間の温度である室内温度を取得する内部環境取得部と、
    前記複数の空間のそれぞれに設定された複数の設定温度のそれぞれについて、当該設定温度と前記外気温とを比較する比較部と、
    前記複数の空間のうち比較結果が所定の条件を満たしている制御対象空間について、前記制御対象空間に関する空間情報と、前記外気温と、前記制御対象空間における室内温度とに基づいて前記複数の換気機器のうち当該制御対象空間に設けられた換気機器を動作させて、外気を当該制御対象空間に取り込む機器制御部と、を備える、
    制御システム。
  2. 前記所定の条件は、
    前記1つの空調機器が暖房モードで動作している場合には、前記外気温が前記設定温度以上であることであり、
    前記1つの空調機器が冷房モードで動作している場合には、前記外気温が前記設定温度以下であることである、
    請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記機器制御部は、
    前記空間情報、及び前記外気温と前記制御対象空間における温度との差分値とを用いて、前記制御対象空間に設けられた前記換気機器から取り込む外気の風量を決定し、決定した前記風量で動作するように前記換気機器を制御する、
    請求項1又は2に記載の制御システム。
  4. 前記空間情報は、前記制御対象空間の床面積である、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の制御システム。
  5. 前記機器制御部は、前記制御対象空間について、前記1つの空調機器による前記空気調和を低減する、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の制御システム。
  6. 前記複数の換気機器の各々について、当該換気機器の動作の可否を表す動作情報が割り当てられており、
    前記機器制御部は、
    前記制御対象空間に設けられた前記換気機器に対して動作を行う際に、前記換気機器に割り当てられた動作情報が動作許可を表している場合には前記換気機器を動作させる、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の制御システム。
  7. 前記機器制御部は、さらに、
    前記制御対象空間に設けられた前記換気機器に対して動作を行う際に、前記換気機器に割り当てられた動作情報が動作不可を表し、かつ前記制御対象空間で人が検知されない場合には前記換気機器を動作させる、
    請求項6に記載の制御システム。
  8. 前記施設において所定期間で使用された電力に関する電力情報が前記比較部が比較を行う契機となる契機条件を満たしている場合に、前記比較部は、複数の設定温度のそれぞれについて、当該設定温度と前記外気温とを比較する、
    請求項1~7のいずれか一項に記載の制御システム。
  9. 前記電力情報は、前記施設において前記所定期間で使用された消費電力量を表し、
    前記契機条件は、前記所定期間における前記消費電力量が基準電力量以上であることである、
    請求項8に記載の制御システム。
  10. 前記機器制御部は、
    前記制御対象空間の前記換気機器を所定の動作期間で動作させた場合における前記施設に関する第1電力量と、前記制御対象空間の前記換気機器を前記所定の動作期間で動作させない場合における前記施設に関する第2電力量とから、削減可能な電力量である削減電力量を求め、前記削減電力量が閾値以上である場合に、前記換気機器を動作させる、
    請求項1~9のいずれか一項に記載の制御システム。
  11. 前記制御対象空間の室内温度と前記外気温との差分に応じて、前記第1電力量及び前記第2電力量を記憶する記憶部を更に備える、
    請求項10に記載の制御システム。
  12. 前記外部環境取得部は、さらに、前記施設の屋外の湿度を取得し、
    前記比較部は、前記複数の空間のそれぞれについて、前記湿度が所定の範囲内である場合に、当該空間における前記設定温度と、前記外気温と、を比較する、
    請求項1~11のいずれか一項に記載の制御システム。
  13. 請求項1~12のいずれか一項に記載の制御システムと、
    前記施設に含まれる複数の空間のそれぞれの空気調和を行う1つの空調機器と、
    前記施設の屋外の温度である外気温を計測する屋外センサと、
    前記複数の空間にそれぞれ設けられ、対応する空間の温度である室内温度を計測する複数の屋内センサと、を備える、
    空調制御システム。
  14. 複数の空間を含む施設に設けられた1つの空調機器により空気調和が行われる前記複数の空間にそれぞれ設けられた複数の換気機器を制御する制御システムで用いられる制御方法であって、
    前記施設の屋外の温度である外気温を取得する外部環境取得ステップと、
    前記複数の空間のそれぞれについて、当該空間の温度である室内温度を取得する内部環境取得ステップと、
    前記複数の空間のそれぞれに設定された複数の設定温度のそれぞれについて、当該設定温度と前記外気温とを比較する比較ステップと、
    前記複数の空間のうち比較結果が所定の条件を満たしている制御対象空間について、前記制御対象空間に関する空間情報と、前記外気温と、前記制御対象空間における室内温度とに基づいて前記複数の換気機器のうち当該制御対象空間に設けられた換気機器を動作させて、外気を当該制御対象空間に取り込む機器制御ステップと、を含む、
    制御方法。
  15. コンピュータに、請求項14に記載の制御方法を実行させるためプログラム。
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