JP7197074B2 - 部品供給装置 - Google Patents

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Description

この発明は、部品供給源から伸びている閉断面構造の供給通路に搬送空気を噴射して部品を搬送し、この部品を供給ヘッドで受け止めて目的箇所へ移送する部品供給装置に関している。
特開2007-136542号公報には、部品供給源から伸びている閉断面構造の供給通路に搬送空気を噴射して、部品を搬送することが記載されている。そして、部品供給通路から順次搬送されてくる部品を、進退作動式の供給ロッドに設けた供給ヘッドに移載して、供給ロッドの進出で部品を目的箇所へ供給することも記載されている。
特開2007-136542号公報
上記特許文献1に記載されている先行技術は、部品の供給通路の長手方向と、進退式の供給ロッドの長手方向が斜めに交差した状態になっているので、装置全体としてコンパクト化が行いにくい。また、供給通路から供給ヘッドに移載された部品の停止位置を正しく維持する手段が用意されていないので、部品の停止位置が常に一定の正常位置に定まらず、部品の供給目的箇所に対する待機位置が不適正になり、部品供給精度が満足したものとならない。
部品が供給ヘッドに移載されたときに、部品が所定位置に停止すればよいのであるが、何等かの原因で部品の停止位置が所定位置からずれることがある。このような位置ずれは、部品が磁界内に位置することによって、部品に磁気的な力が作用したり、ストッパ面から跳ね返されたりすることによって発生することがある。
上記のような部品の位置ずれは、磁界による影響で発生したり、何等かの振動で発生したりするのであるが、本発明では、搬送空気の流通性を確保して、部品を正規の位置に停止させている。
上記のような考察から、本願発明では、通路管を主体的部材にした装置構造のコンパクト化や、部品の移動軌跡を正しく維持して、精度の高い部品供給を行うことを目的とする。
請求項1記載の発明は、
部品供給源から伸びている閉断面構造の通路管に形成した供給通路に、搬送空気を噴射して部品を搬送する形式のものであって、
部品の受け入れ凹溝が形成された供給ヘッドが、前記供給通路を構成する通路部材に連続した状態で配置され、
前記受け入れ凹溝の端部に部品の停止位置を設定するストッパ面が形成され、
前記搬送空気を前記受け入れ凹溝から外部へ流出させる開放通路が形成され、
前記開放通路から外部へ流出する空気流が部品に当たることにより、異常位置に停止している部品が前記ストッパ面に押し戻されて正常位置を維持するように構成し、
前記供給ヘッドに保持された部品を目的箇所へ移動させる進退駆動手段が前記通路管と一体的に設けられ、
前記供給通路における部品の進出方向と供給ヘッドの進出方向が同一方向とされ、
前記通路管を、前記供給ヘッドや前記進退駆動手段などと一体化して変位させて供給ヘッドの進出位置を所定箇所に設定する進退移動手段が設けられ、
前記供給ヘッドが前記進退駆動手段で所定箇所に進出した状態において部品を供給ヘッドの正常位置から送出させる送出駆動手段が供給ヘッドに設けられていることを特徴とする部品供給装置である。
細長い通路管を主体的部材にし、それに対して供給ヘッド進退用の進退駆動手段を通路管に一体的に配置し、通路管と供給ヘッドを一本化した状態で配置できるものであるから、装置の基本構造が細長くてコンパクトな形状にまとめることが行いやすくなる。同時に、狭い箇所に装置を設置するとこに有利である。
供給通路における部品の搬送方向と、供給ヘッドの受け入れ凹溝の搬送方向と、進退駆動手段の動作による供給ヘッド進出方向が、全て同一になるので、部品の搬送挙動が単純化されて、部品供給の信頼性向上が達成できる。
部品に対する搬送空気は、受け入れ凹溝から外部へ通じる開放通路を経て流出し、これによる空気流が部品に作用して、部品をストッパ面に押し戻し、供給ヘッドの正常位置に部品を待機させることができる。供給通路から供給ヘッドの受け入れ凹溝に入ってきた部品は、ストッパ面に当たって所定位置に停止するのであるが、磁気的影響や振動などによって部品位置がずれて、部品がストッパ面から離れた箇所に停止することがある。このような異常位置に部品が停止したままで供給ヘッドを移動させると、部品は目的箇所に対して、正確に供給できないこととなり、供給不良が発生する。
部品は空気流で押し戻されて空気流を受け続けて供給ヘッドの正常位置に停止し、この正常位置から送出駆動手段で送り出されるから、部品は最終供給目的箇所に対して正確に供給することができる。
進退移動手段によって、通路管を、供給ヘッドや進退駆動手段などと一体化して変位させるので、関連構造物を1ピースにして変位させることができて、構造簡素化の面で有利である。また、例えば、供給ヘッドの進出先に可動電極が位置しているような場合であっても、可動電極を避けて供給ヘッドを機能させることができる。
カバー部材が、受け入れ凹溝に流入した搬送空気が流出できる空隙を形成した状態で取り付けられている。あるいは、カバー部材に開放孔が形成してある。したがって、搬送空気は空隙や開放孔を通過する空気流を形成し、これによって空気流が部品に当たって部品がストッパ面に突き当たる位置まで補正移動がなされる。このように正規の位置に部品が補正移動をするので、進退駆動手段によって移動した部品は、電気抵抗溶接の電極などの目的箇所へ正確に供給され、良好な部品供給が確保できる。
ストッパ面によって部品は正規の位置に停止している。そして、この部品を送出する送出駆動手段が供給ヘッドと一体的に設けてある。したがって、通路管、供給ヘッド、供給ヘッドを進出させる進退駆動手段、部品を供給ヘッドから送出する送出駆動手段などを、一体的なまとまったユニット構造として形成することができ、装置全体のコンパクト化が可能となる。そして、このような一体的なまとまったユニット構造物全体を、静止部材に結合された進退移動手段で変位させることができるので、部品を電気抵抗溶接電極などの目的箇所へ正確に供給することができる。
装置全体および各部の断面図である。 供給ヘッドの断面図である。 供給ヘッドの変形例を示す断面図である。
つぎに、本発明の部品供給装置を実施するための形態を説明する。
図1、図2および図3は、本発明の実施例を示す。
最初に、部品について説明する。
本実施例において供給の対象とされる部品としては、ワッシャ、プロジェクションナットなど、種々なものがある。ここでは、後者のプロジェクションナットが供給の対象とされている。以下の説明において、プロジェクションナットを単にナットと表現する場合もある。
プロジェクションナット1は鉄製であり、図2に示すように、四角い本体2の中央にねじ孔3が開けられ、本体2の四隅に溶着用突起4が形成されている。溶着用突起4は、ねじ孔3の直径方向にも突き出ているので、後述のストッパ面には、溶着用突起4が突き当たる。ナット1の各部の寸法は、本体2の立て横寸法が12mm、本体2の厚さ寸法が6mm、ねじ孔2の内径寸法が6mmである。
つぎに、供給通路について説明する。
この装置100は、ナット供給装置である。部品供給源であるパーツフィーダ5は、ナット1が貯留されているボウル6に送出振動を付与する一般的な形式のものであり、出口管7にウレタンなどで作られた合成樹脂製の供給ホース8が接続してある。出口管7に噴射管9から搬送空気を吹き込んで、ナット1を搬送する。供給ホース8が通路部材であり、その内部が供給通路8Aとされている。
供給ホース8に接手部材10を介して通路管12が接合してある。通路管12は、ステンレス鋼などで作られた金属製であり、図1(B)に示すように、断面コ字型の細長い溝部材13に、蓋板14がボルト付けなどで固定されている。したがって、通路管12が通路部材であり、その内部が供給通路12Aとされている。供給ホース8の供給通路8Aと通路管12の供給通路12Aは、ナット1を表裏方向に反転することなく通過させるために、断面形状が矩形とされ、両通路8A、12Aは滑らかに連通している。
なお、出口管7に噴射管9を取り付けて搬送空気を吹き込むようにしているが、溝部材13に噴射口を開けて図1(A)に示す矢線40の方向に吹き込むようにしてもよい。
つぎに、供給ヘッドについて説明する。
溝部材13の端部に連続した状態で供給ヘッド15が配置してある。供給ヘッド15には、溝部材13の凹溝(供給通路12A)に連続した受け入れ凹溝16が形成してあり、一端が供給通路12Aに連通し、他端側の内端面がほぼ鉛直方向に起立しているストッパ面17とされている。
蓋板14は図1(A)に示すように、供給ヘッド15を覆うようにして庇状に突き出ており、この突き出た部分がカバー部材18である。供給ヘッド15の上面19とカバー部材18の下面20との間に、空隙21が形成してある。この空隙21が空気が流出する開放通路であり、同じ符号21が付してある。
図2に示すように、溶着用突起4がストッパ面17に突き当たっていることにより、供給ヘッド15におけるナット1の正しい停止位置が設定される。この位置を維持するために、永久磁石22が供給ヘッド15の端部に埋設してある。ナット1の溶着用突起4がストッパ面17に受け止められている位置が正常位置であり、この位置を検出するセンサー24がカバー部材18に固定してある。センサー24は、磁気的にナット検知を行うものが適している。後述の原因で図2に2点鎖線で示す異常位置にナット1が停止したときには、センサー24からの検知信号は発せられない。
つぎに、ナット供給の目的箇所について説明する。
ナット1が送り届けられる箇所、すなわち目的箇所としては、種々なものがある。電気抵抗溶接電極に対応した箇所や、ボルトが待機している箇所などがある。ここでは、前者の電気抵抗溶接電極である。
鉛直方向に配置されている電極軸線O-Oと同軸状態で、固定電極25が配置され、その上に鋼板部品26が載置してある。固定電極25の中心部に設けた位置決めピン27が相対的に鋼板部品26の下孔28を貫通している。固定電極25と同軸状態で鉛直方向に可動電極29が配置してある。
可動電極29の下端面の中央部に、ナット1が嵌め込まれる凹孔30が形成してある。凹孔30は円形であり、四角いナット1の本体2の対角線よりも僅かに長い寸法が、凹孔30の直径とされている。可動電極29に埋設された永久磁石31は、凹孔30の近くに配置してある。
つぎに、進退駆動手段について説明する。
ナット1は、供給ヘッド15を移動させて、上記のような目的箇所に供給される。そのために、供給ヘッド15を進退駆動手段で進退させる。進退駆動手段としては、進退出力型の電動モータやエアシリンダなど種々なものが採用できるが、ここではエアシリンダ33である。エアシリンダ33は溝部材13の下面にボルト付けなどで固定してあり、そのピストンロッド35の進退方向は、供給通路12Aの長手方向と同方向とされている。供給ヘッド15の下面に結合片34が固定され、エアシリンダ33のピストンロッド35が結合片34に固定してある。
供給通路12Aの長手方向延長上に、供給ヘッド15の受け入れ凹溝16が供給通路12Aに連通した状態で配置してあり、エアシリンダ33のピストンロッド35の進退方向も供給通路12Aの長手方向と平行になっている。このような配置関係によって、ナット1はその進入方向と同方向に供給ヘッド15で送り出される。
つぎに、停止通過ユニットについて説明する。
噴射管9から強い空気流が供給通路8Aに噴射されると、ナット1は高速で供給通路12Aを通過して、供給ヘッド15のストッパ面17に衝突する。このような衝突が繰り返されると、溶着用突起4がストッパ面17に食い込んだりして、受け入れ凹溝16からナット1が円滑に送出できなくなる、と言う問題がある。
そこで、停止通過ユニット36が採用されている。停止通過ユニット36から供給通路12A内にストッパ部材37が突き出て、高速で進行してきたナット1を一旦停止し、ストッパ部材37が供給通路12A外へ退避すると、ナット1は低速でストッパ面17まで送られる。通常、供給ホース8は2~4mとされているので、噴射管9からの高速空気流は、供給通路12A付近では流速が低下しているが、ナット1は慣性で初期の高速移動速度があまり低下せずにストッパ部材37に衝突する。ストッパ部材37が退避すると、ナット1は低下した空気流で供給ヘッド15へ低速で送給される。
ストッパ部材37を進退させる手段としては、電磁ソレノイド、進退出力式電動モータ、エアシリンダなど、種々なものが採用できる。ここではエアシリンダ38が採用され、そのピストンロッド39が供給通路12A内に出入りする。
溝部材13の底部材に斜め方向の空気噴射口を開けて、図1(A)に示すように、矢線40の方向から空気噴射を行って、ここからナット移動を補助することもできる。
二番目のナット1がストッパ部材37で制止されているときに、ナット1がそこに待機していることを検出するために、センサー42が設けてある。
つぎに、進退移動手段について説明する。
固定電極25と可動電極29の配置位置は、鋼板部品26を差し入れるロボット装置(図示していない)等の周辺の関連機器との関係で、供給ヘッド15からずらした状態になっている。最も後退した供給ヘッド15がそのまま右方へ前進すると、供給ヘッド15の先端部が可動電極29に干渉する。そこで、供給ヘッド15の進出前の位置から高さHだけ降下させてから供給ヘッド15を進出させると、電極軸線O-O上の供給ヘッド15のように、つまり、図1(A)に示した進出後の供給ヘッド15の位置のように、上記の干渉が回避される。このような回避を行うために、進退移動手段が設けてある。
進退移動手段としては、進退出力型の電動モータやエアシリンダなど種々なものが採用できるが、ここではエアシリンダ43である。進退移動手段、すなわちエアシリンダ43によって、通路管12を、供給ヘッド15や進退駆動手段であるエアシリンダ33などと一体化して変位させるので、関連構造物を1ピースにして変位させることになる。
上記の関連構造物の1ピース化を実現するために、図1(B)に示すように、装置100の機枠のような静止部材11にエアシリンダ43を結合し、エアシリンダ43の配置姿勢をそのピストンロッド44がほぼ鉛直方向に進退するようにしてある。通路管12の横側面に結合片45が溶接され、そこにピストンロッド44が結合してある。
進退移動手段、すなわちエアシリンダ43の動作で高さH分だけ、供給ヘッド15が通路管12やエアシリンダ33と一体化されて下降する。それから、エアシリンダ33の動作で供給ヘッドが進出する。この進出においては、供給ヘッド15やナット1は可動電極29に干渉することなく、両電極25、29の間に正しく進入する。なお、通路管12が昇降するときには、供給ホース8は高さHに相当する分だけ弾性変形をして、追従動作をしている。
エアシリンダ43が静止部材11に強固に結合され、そのピストンロッド44が結合片45を介して通路管12に結合されており、エアシリンダ33は通路管12の下側に固定してあり、供給ヘッド15もエアシリンダ33のピストンロッド35に結合されている。また、後述の送出駆動手段も供給ヘッド15に結合されている。このような一連の関連構造物、すなわち装置100は、エアシリンダ43が静止部材11に結合されていることによって、装置100全体の配置位置が設定されている。
つぎに、送出駆動手段について説明する。
送出駆動手段としては、進退出力型の電動モータやエアシリンダなど種々なものが採用できるが、ここではエアシリンダ46である。送出駆動手段は、供給ヘッド15がエアシリンダ33によって所定箇所に進出した状態において、ナット1を供給ヘッド15の正常位置から最終的な供給箇所に向かって送出する。供給ヘッド15の先端部に下方へ伸びた状態で結合片47が溶接されている。エアシリンダ46がボルト付けなどで結合片47に固定され、そのピストンロッドが送出ロッド48とされている。送出ロッド48は、鉛直方向に進退するように、エアシリンダ46の取り付け姿勢が設定してある。
供給ヘッド15の底部材に通孔49(図2および図3参照)が開けられ、正規位置に停止しているナット1のねじ孔3と、送出ロッド48が電極軸線O-O上に位置している。
つぎに、ナットの異常位置ずれについて説明する。
供給ヘッド15の受け入れ凹溝16に入ってきたナット1は、種々な原因で、図2に2点鎖線で示すような位置に位置ずれを起こすことがある。その1つの要因としては、可動電極29から固定電極25に向かって溶接電流が流されると、この通電に伴って発生する磁界内にナット1が存在すると、電極軸線O-Oから遠ざかる方向の力がナット1に作用して、その力が永久磁石22の吸引力を上回り、ナット1に位置ずれが発生する。さらに、他の要因としては、作業者によって運ばれている鋼板部品などが溝部材13に衝突すると、その衝撃でナット1に位置ずれが発生する。
つぎに、空気流について説明する。
噴射管9から吹き込まれた搬送空気は、閉断面構造とされた供給通路8Aおよび供給通路12Aを通過して、供給ヘッド15にいたる。供給ヘッド15の上面19と、供給ヘッド15の上側に突き出ているカバー部材18の下面20との間に空隙、すなわち開放通路21が形成されている。この空隙21は、噴射管9、供給通路8A、供給通路12Aなど一連の空気流通通路の端部に開口している。したがって、噴射管9からの空気流は、流速は低下するが、供給ヘッド15の受け入れ凹溝16に到るまで途絶えることなく継続している。このような空気流がナット1に当たるので、一時的にストッパ面17から離れたナット1(図2の2点鎖線図示)は、ふたたびストッパ面17に戻されて、位置ずれ補正動作がなされる。
つぎに、開放通路の変形例を説明する。
この変形例は、前述のような空隙21ではなく、カバー部材18に開放孔50を開けたものである。したがって、ピストンロッド35が進退するとき、カバー部材18の下面20と供給ヘッド15の上面19とは、摺動状態になっているか、両面20、19の間の隙間は微小となっている。空気流は、開放孔50から流出し、上述の場合と同様な風圧で、位置ずれ補正動作がなされる。それ以外の構成は、図示されていない部分も含めて図1および図2と同じであり、同様な機能の部材には同一の符号が記載してある。
つぎに、装置の作動順序について説明する。
図1(A)は、エアシリンダ33の戻り動作で供給ヘッド15が最も後退した位置にあり、ナット1が永久磁石22によって正規の位置に停止している状態を示す。また、停止通過ユニット36のストッパ部材37が進出して、高速で移送されてきたナット1を一時停止させている。供給ヘッド15の正規位置に停止しているナット1は、その存在がセンサー24で検知されている。一方、一時停止しているナット1は、その存在がセンサー42で検知されている。
両センサー24,42からの検知信号がアンド処理をされ、それがトリガー信号になって、今度はエアシリンダ43が高さH分だけ下降動作をする。その後、エアシリンダ33の進出動作で供給ヘッド15が右方へ前進して、供給ヘッド15の先端部が可動電極29に干渉することなく、可動電極29と固定電極25の間に進入し、ナット1が電極軸線O-Oと同軸となった箇所で停止する。
ついで、エアシリンダ46の送出動作により送出ロッド48が上昇し、ナット1は永久磁石22の吸引力に抗して送出されて、凹孔30に挿入され、この時に、永久磁石31の吸引力がナット1に作用し、送出ロッド48が後退しても、ナット1は落下することなく、可動電極29に保持される。送出ロッド48の後退後、エアシリンダ33の引き込み動作で供給ヘッド15やエアシリンダ46などは両電極25、29の間から退避し、つぎのナット受け入れに備える。これに連続して可動電極29が進出してナット1を鋼板部品26に加圧し、溶接電流が通電されて、鋼板部品26へのナット溶接が完了する。エアシリンダ33が後退動作をした後、エアシリンダ43の上昇動作がなされて、元の状態に戻される。
送出ロッド48の進出タイミングは、供給ヘッド15が前進する前に進出させて、進出ロッド48をねじ孔3に挿入させることも可能である。また、送出ロッド48には、ねじ孔3に進入する小径部と、それよりも大径の大径部が形成され、両径部の境界部に設けられた端面51(図2、図3参照)が、ナット1の下面に当たってナット1を上昇させて、凹孔30へ到達させるようになっている。
上記の実施例では、蓋板14をそのまま伸ばしてカバー部材18にしているが、カバー部材18を別部品として準備し、溝部材13の端部に溶接してもよい。
なお、上記各種のエアシリンダに換えて、進退出力をする電動モータを採用することもできる。また、上記各種の永久磁石を電磁石に置き換えることも可能である。
前記パーツフィーダはボウルを振動させる形式のものであるが、これを回転板に磁石で部品を吸着して送出管から送り出す形式のものを採用してもよい。
上述の各エアシリンダの進退動作や空気噴射などの動作は、一般的に採用されている制御手法で容易に行うことが可能である。制御装置またはシーケンス回路からの信号で動作する空気切換弁や、エアシリンダの所定位置で信号を発して前記制御装置に送信するセンサー等を組み合わせることによって、所定の動作を確保することができる。
以上に説明した実施例の作用効果は、つぎのとおりである。
細長い通路管12を主体的部材にし、それに対して供給ヘッド進退用の進退駆動手段、すなわちエアシリンダ33を通路管12に一体的に配置し、通路管12と供給ヘッド15を一本化した状態で配置できるものであるから、装置100の基本構造が細長くてコンパクトな形状にまとめることが行いやすくなる。同時に、狭い箇所に装置100を設置するとこに有利である。
供給通路8A、12Aにおけるナット1の搬送方向と、供給ヘッド15の受け入れ凹溝16の搬送方向と、進退駆動手段であるエアシリンダ33の動作による供給ヘッド進出方向が、全て同一になるので、ナット1の搬送挙動が単純化されて、部品供給の信頼性向上が達成できる。
プロジェクションナット1に対する搬送空気は、受け入れ凹溝16から外部へ通じる空隙21や開放孔50などの開放通路を経て流出し、これによる空気流がナット1に作用して、ナット1をストッパ面17に押し戻し、供給ヘッド15の正常位置にナット1を待機させることができる。供給通路8A、12Aから供給ヘッド15の受け入れ凹溝16に入ってきたナット1は、ストッパ面17に当たって所定位置に停止するのであるが、磁気的影響や振動などによってナット位置がずれて、ナット1がストッパ面から離れた箇所に停止することがある。このような異常位置にナット1が停止したままで供給ヘッド15を移動させると、ナット1は目的箇所である凹孔30に対して、正確に供給できないこととなり、供給不良が発生する。
ナット1は空気流で押し戻されて空気流を受け続けて供給ヘッド15の正常位置に停止し、この正常位置から送出駆動手段であるエアシリンダ46で送り出されるから、ナット1は最終供給目的箇所(凹孔30)に対して正確に供給することができる。つまり、空気流を継続させてナット1に吹き当てることにより、ナット1はストッパ面17に突き当たった状態が維持され、ナット1がエアシリンダ46で押し出される時のナット待機状態として好適である。
進退移動手段であるエアシリンダ43によって、通路管12を、供給ヘッド15や進退駆動手段33などと一体化して変位させるので、関連構造物を1ピースにして変位させることができて、構造簡素化の面で有利である。また、例えば、供給ヘッド15の進出先に可動電極29が位置しているような場合であっても、可動電極29を避けて供給ヘッド15を機能させることができる。
カバー部材18が、受け入れ凹溝16に流入した搬送空気が流出できる空隙21を形成した状態で取り付けられている。あるいは、カバー部材18に開放孔50が形成してある。したがって、搬送空気は空隙21や開放孔50を通過する空気流を形成し、これによって空気流がナット1に当たってナット1がストッパ面17に突き当たる位置まで補正移動がなされる。このように正規の位置にナット1が補正移動をするので、進退駆動手段33によって移動したナット1は、電気抵抗溶接電極の凹孔30などの目的箇所へ正確に供給され、良好な部品供給が確保できる。
ストッパ面17によってナット1は正規の位置に停止している。そして、このナット1を送出する送出駆動手段であるエアシリンダ46が供給ヘッド15と一体的に設けてある。したがって、通路管12、供給ヘッド15、供給ヘッド15を進出させるエアシリンダ33、ナット1を供給ヘッド15から送出するエアシリンダ46などを、一体的なまとまったユニット構造として形成することができ、装置100全体のコンパクト化が可能となる。そして、このような一体的なまとまったユニット構造物全体を、静止部材に結合されたエアシリンダ43で変位させることができるので、ナット1を電気抵抗溶接電極などの目的箇所へ正確に供給することができる。とくに、鋼板部品用ロボット装置の移動軌跡や溶接機の配置などによって、装置100全体を移動させる場合にとって好適である。
カバー部材18に取り付けたセンサー24は、ナット1が正規の位置に停止しているときに検知信号を発するから、この信号をトリガー信号にして供給ヘッド15を進出させることができ、このためナット1を正しく目的箇所へ供給することができる。したがって、ナット1が異常位置に停止しているときには、部品検知信号が発せられないので、次の段階への供給ヘッド15の動作を禁止することができ、誤作動防止に有効である。
上述のように、本発明の装置によれば、通路管を主体的部材にした装置構造のコンパクト化や、部品の移動軌跡を正しく維持して、精度の高い部品供給を行う。したがって、自動車の車体溶接工程や、家庭電化製品の板金溶接工程などの広い産業分野で利用できる。
1 プロジェクションナット
2 本体
3 ねじ孔
4 溶着用突起
5 部品供給源、パーツフィーダ
8 供給ホース
8A 供給通路
9 噴射管
12 通路管
12A 供給通路
13 溝部材
14 蓋板
15 供給ヘッド
16 受け入れ凹溝
17 ストッパ面
18 カバー板
21 空隙、開放通路
25 固定電極
29 可動電極
30 凹孔
33 進退駆動手段、エアシリンダ
43 進退移動手段、エアシリンダ
46 送出駆動手段、エアシリンダ
48 送出ロッド
50 開放孔、開放通路
100 ナット供給装置
O-O 電極軸線
H エアシリンダ43の変位高さ

Claims (1)

  1. 部品供給源から伸びている閉断面構造の通路管に形成した供給通路に、搬送空気を噴射して部品を搬送する形式のものであって、
    部品の受け入れ凹溝が形成された供給ヘッドが、前記供給通路を構成する通路部材に連続した状態で配置され、
    前記受け入れ凹溝の端部に部品の停止位置を設定するストッパ面が形成され、
    前記搬送空気を前記受け入れ凹溝から外部へ流出させる開放通路が形成され、
    前記開放通路から外部へ流出する空気流が部品に当たることにより、異常位置に停止している部品が前記ストッパ面に押し戻されて正常位置を維持するように構成し、
    前記供給ヘッドに保持された部品を目的箇所へ移動させる進退駆動手段が前記通路管と一体的に設けられ、
    前記供給通路における部品の進出方向と供給ヘッドの進出方向が同一方向とされ、
    前記通路管を、前記供給ヘッドや前記進退駆動手段などと一体化して変位させて供給ヘッドの進出位置を所定箇所に設定する進退移動手段が設けられ、
    前記供給ヘッドが前記進退駆動手段で所定箇所に進出した状態において部品を供給ヘッドの正常位置から送出させる送出駆動手段が供給ヘッドに設けられていることを特徴とする部品供給装置。
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