JP7192826B2 - インダクタ用磁芯及びインダクタ - Google Patents
インダクタ用磁芯及びインダクタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP7192826B2 JP7192826B2 JP2020081321A JP2020081321A JP7192826B2 JP 7192826 B2 JP7192826 B2 JP 7192826B2 JP 2020081321 A JP2020081321 A JP 2020081321A JP 2020081321 A JP2020081321 A JP 2020081321A JP 7192826 B2 JP7192826 B2 JP 7192826B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic powder
- dav
- resin
- distance
- relationship
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
結晶質の金属磁性粉及び非晶質の金属磁性粉を含有する磁性粉と、樹脂を含有するインダクタ用磁芯であって、
磁芯の断面において、
磁性粉の面積をA1とし、磁性粉及び樹脂の合計の面積をA2とすると、
60% A A1/A2 ≦ 90%
の関係を有し、
ヘイウッド径が10μm以上の非晶質の金属磁性粉である大粒子のエッジ間距離の平均値をLavとし、大粒子の粒子径の平均値をdavとすると、
9.2 ≦ (Lav/dav)×100 ≦ 9.82
の関係を有し、
ヘイウッド径が40μm以上の非晶質の金属磁性粉である粗大粒子の重心間距離の平均値をGavとし、粗大粒子の粒子径の平均値をDavとすると、
2.7 ≦ Gav/Dav ≦ 2.9
の関係を有する。
結晶質の金属磁性粉及び非晶質の金属磁性粉を含有する磁性粉と、樹脂を含有する磁性部と、磁性部内に埋設されたコイルを有する素体と、コイルに接続された1対の外部電極を備えるインダクタであって、
素体において、コイルの巻軸を含んで、素体の長手方向に延在する断面のコイルの巻軸領域において、
磁性粉の面積をA1とし、磁性粉及び樹脂の合計の面積をA2とすると、
60% ≦ A1/A2 ≦ 90%
の関係を有し、
ヘイウッド径が10μm以上の非晶質の金属磁性粉である大粒子のエッジ間距離の平均値をLavとし、大粒子の粒子径の平均値をdavとすると、
9.2 ≦ (Lav/dav)×100 ≦ 9.82
の関係を有し、
ヘイウッド径が40μm以上の非晶質の金属磁性粉である粗大粒子の重心間距離の平均値をGavとし、粗大粒子の粒子径の平均値をDavとすると、
2.7 ≦ Gav/Dav ≦ 2.9
の関係を有する。
図1を参照しながら、本発明の1つの実施形態に係るインダクタの説明を行う。図1は、本発明の1つの実施形態に係るインダクタを模式的に示す斜視図である。図1では、素体の内部に埋設されたコイルを点線で示している。また、互いに直交する3方向を、x軸、y軸及びz軸で示している。
素体2は、コイル8及び磁性部6により構成される。素体2は、外観形状が略直方体であり、x軸方向が長手方向であり、y軸方向が短手方向である。素体2は、底面2aと、底面2aに対向する上面2bと、短手方向(y軸方向)に延在する側面2c、2eと、長手方向(x軸方向)に延在する側面2d、2fとを有する。素体2の寸法として、長手方向(x軸方向)の長さが1.0mm以上4.0mm以下であり、短手方向(y軸方向)の長さが0.5mm以上4.0mm以下であり、高さ方向(z軸方向)の長さが0.5mm以上2.0mm以下を例示することができるが、これに限られるものではない。
コイル8を形成する導線は、導体の表面に絶縁性を有する被覆層と、被覆層の表面に融着層を有する導線であって、互いに対向する一対の幅広面を有し、断面が矩形形状の導線(いわゆる、平角線)である。
コイル8は、1本の導線が最内周で繋がった上段12及び下段14に巻回された巻回部10と、巻回部10の最外周から引き出された一対の引き出し部16とを含んでおり、いわゆるα巻きコイルである。一対の引き出し部16は、先端16aの幅広面が磁性部6から露出しており、それぞれ被覆層から露出した導体が素体2に形成された外部電極4と電気的に接続している。
導線を構成する導体は、例えば銅等で形成される。被覆層は、ポリアミドイミド等の絶縁性樹脂で形成される。融着層は、巻回部10を構成する導線同士を固定できる様に、自己融着成分を含む熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂等で形成さる。
引き出し部16の先端16aは、その一方の幅広面が素体2の短手方向の側面2c、2eに露出するように曲げられている。
磁性部6は、磁性粉及び樹脂を含有する。磁性部6の磁性粉は、結晶性の金属磁性粉である純鉄粉と、非晶質の金属磁性粉とから構成されている。非晶質の金属磁性粉として、非晶質のFe-Si-Cr系金属磁性粉を用いることが好ましく、Fe-Si-B-Cr系の金属磁性粉を用いることがより好ましい。磁性粉は、表面がリン酸ガラス層で覆われている。
一対の外部電極4は、素体2の表面に形成され、互いに離隔して配置されている。本実施形態では、一方の外部電極4は、素体2の短手方向の側面2cとそれに隣接する4つの面2a、2b、2d、2fの一部とを覆っており、磁性部6から露出した引き出し部16の先端16aの幅広面の被覆層から露出した導体と電気的に接続されている。また、他方の外部電極4は、素体2の側面2eとそれに隣接する4つの面2a、2b、2d、2fの一部とを覆っており、磁性部6から露出した引き出し部16の先端16aの幅広面の被覆層から露出した導体と電気的に接続されている。外部電極4は、例えば、金属粒子及び樹脂を含有する導電性樹脂により形成される。金属粒子として、例えば銀が用いられる。樹脂として、例えばエポキシ樹脂が用いられる。また、外部電極4は、金属粒子及び樹脂を含有する導電性樹脂上には、ニッケルから形成される第1層と、第1層上に形成され、スズから形成される第2層とを備えるめっき層が形成されてもよい。
上記のインダクタ1の製造方法を、以下に簡略に説明する。
<磁性粉の準備>
磁性部を構成する磁性粉を準備する。磁性粉は、結晶質の金属磁性粉と非晶質の金属磁性粉を含有する。非晶質の金属磁性粉として、Fe-Si-B-Cr系の金属磁性粉が用いられる。結晶質の金属磁性粉として、純鉄粉が用いられる。
70% ≦ V1/V2 ≦90%
の関係を有する様に混合されて磁性粉が形成される。
結晶質の金属磁性粉及び非晶質の金属磁性粉とで構成される磁性粉に熱硬化性樹脂を混合して素体が形成される。
この素体は、非晶質の金属磁性粉と結晶質の金属磁性粉の比率が、非晶質の金属磁性粉の体積をV1とし、結晶質の金属磁性粉及び非晶質の金属磁性粉の合計の体積をV2とすると、
70% ≦ V1/V2 ≦ 90%
の関係を有する様に形成される。
また、この素体は、樹脂と磁性粉の配合が、樹脂の重量をW1とし、結晶質の金属磁性粉及び非晶質の金属磁性粉で構成される磁性粉と樹脂との合計の重量をW2とすると、
2.2wt% ≦ W1/W2 ≦ 2.8wt%
の関係を有する様に形成される。このような磁性粉及び樹脂の配分により、後述するように、インダクタンス値及び直流重畳特性の双方でバランスのとれた優れた特性を得ることができる。また、磁性粉と樹脂を混合した混合物の粘度や、樹脂と溶媒の量や、混合時間を調整することにより、以下に示すような磁性粉の分布状態を得ることができる。
上記の実施形態に係るインダクタ1の磁性部6の磁性粉の分布状態を測定するため、素体2をコイルの巻軸を含む様に、素体の長手方向に切断して、図1に示す断面A-Aを露出させて、その断面を研磨することにより、素体2において、コイルの巻軸を含んで、素体の長手方向に延在する平滑な断面を得ることができる。そして、例えば走査電子顕微鏡(SEM)を用いて、素体の断面のコイルの巻軸領域を撮影することにより、所定の倍率(例えば、200~1200倍)の断面の画像を得ることができる。走査電子顕微鏡(SEM)による断面の画像の一例を図2に示す。図2は、走査電子顕微鏡(SEM)による磁芯又は素体の断面画像(300倍)の一例を示す写真である。
磁芯又は素体の断面の画像を用いて、既知の画像解析ソフトウエアにより、撮影視野内の磁性粉の面積、及び磁性粉及び樹脂の合計の面積を求めることができる。なお、算出にあたっては、磁芯又は素体の断面の3箇所をそれぞれ1000倍の走査電子顕微鏡(SEM)で撮影し、3つの視野においてそれぞれ算出されたものの平均値が用いられる。本実施形態では、磁性粉と樹脂の合計面積に占める磁性粉の面積は、磁性粉の面積をA1とし、磁性粉及び樹脂の合計の面積をA2とすると、
60% ≦ A1/A2 ≦ 90%
の関係を有する。
磁芯又は素体の断面の画像を用いて、既知の画像解析ソフトウエアにより、撮影視野内の各粒子のヘイウッド径を算出することができる。なお、ヘイウッド径は粒子の投影面積と等しい円の直径を意味しており、円相当径とも呼ばれる。また、算出にあたっては、磁芯又は素体の断面の5箇所をそれぞれ300倍の走査電子顕微鏡(SEM)で撮影し、5つの視野においてそれぞれ算出されたものの平均値が用いられる。
本実施形態では、非晶質の金属磁性粉は、ヘイウッド径が10μm以上の大粒子、及びヘイウッド径が40μm以上の粗大粒子に分類することができる。また、大半の結晶質の金属磁性粉のヘイウッド径は10μm未満であり、小粒子に分類される。粒子を模式的に示す図3~図5及び図7では、小粒子が黒色の円で示され、大粒子が斜線を有する円で示され、粗大粒子が白色の円で示されている。
既知の画像解析ソフトウエアにより、2つの粒子の重心間距離を算出することができる。図3の(a)、(b)に示すように、撮影視野内で特定した特定大粒子Aについて、最も重心間距離が小さい、つまり最も近接した近接大粒子Bを選定する。そして、特定大粒子A及び近接大粒子Bの重心間距離Gを算出する。また、既知の画像解析ソフトウエアにより、特定大粒子A及び近接大粒子Bの外形を楕円に近似させた場合の長径(長半径)、短径(短半径)を算出する。
L=G-(r1+r2)
の式により、エッジ間距離Lを算出することができる。
これにより、実際の測定が困難な2つの大粒子のエッジ間距離を確実に算出することができる。図3の(a)、(b)に示すように、撮影視野内で認識した全ての特定大粒子Aについて、近接大粒子Bを選定してエッジ間距離Lを算出して、その平均値を求めることにより、大粒子の平均エッジ間距離Lavを算出することができる。
撮影視野内で特定した特定粗大粒子Cについて、重心同士を結んだ線分上に他の測定対象の粗大粒子の断面が存在しない最寄りの粗大粒子Dを選定する。図4の(a)、(b)には、それぞれ特定粗大粒子Cに対して、5つの最寄りの粗大粒子D1~D5が選定されたところを示す。
撮影視野内で特定した特定粗大粒子C及び選定した最寄りの粗大粒子Dの全ての組み合わせについて、重心間距離Gを算出して、その平均値を求めることにより、粗大粒子の平均重心間距離Gavを算出することができる。
次に、大粒子のエッジ間距離と磁束の関係について、図5を参照しながら説明を行う。図5は、大粒子のエッジ間距離と磁束との関係を模式的に示す図である。
図5の(a)に示すように、大粒子(斜線を有する円参照)の粒子径に比べて大粒子のエッジ間距離が短い場合には、大粒子間に小粒子(黒色の円参照)が存在しない領域と、小粒子が凝集した領域がまばらに生じる。つまり、小粒子の充填阻害が起こる。これにより、磁性粉の充填密度が低くなり、矢印で模式的に示すように、磁束がまばらな低透磁率となる。
例えば、樹脂が流動性を有する製造時において、樹脂濃度が高く、溶媒が少ない場合には、小粒子が濡れずに凝集すると考えられる。
例えば、樹脂が流動性を有する製造時において、樹脂濃度が低く、溶媒が多い場合には、小粒子の表面が十分に濡れるため、小粒子が凝集せずに比較的均一に分布すると考えられる。
図6から明らかなように、大粒子の平均エッジ間距離Lav及び大粒子の平均粒子径davの比に100をかけた値(Lav/dav×100)が9.2以上9.8以下の範囲で、透磁率の特性eが38と一定であった。Lav/dav×100が9.8より大きく9.9以下の範囲で、Lav/dav×100が大きくなるに順って、透磁率の特性eの値も38から増大する傾向を示した。
大粒子の平均エッジ間距離及び大粒子の平均粒子径の比に100をかけた値(Lav/dav×100)が9.2以上9.9以下の範囲で、Lav/dav×100が大きくなると、直流重畳特性(Isat)fの値が低下する傾向を示した、特に、Lav/dav×100が9.8を超えると直流重畳特性(Isat)fの値が大きく低下し、Lav/dav×100が9.82を超えると直流重畳特性(Isat)fの値が20.5よりも小さくなった。
次に、粗大粒子の重心間距離と磁束の関係について、図7を参照しながら説明を行う。図7は、粗大粒子の重心間距離と磁束との関係を模式的に示す図である。
図7の(a)に示すように、粗大粒子(白色の円参照)の粒子径に比べて粗大粒子の重心間距離が短い場合には、矢印で模式的に示すように、粗大粒子間に磁束が集中する。このため、透磁率は高い傾向を示すが、直流重畳特性が低下する問題が生じる。
例えば、樹脂が流動性を有する製造時において、樹脂濃度が低く、低粘度の場合には、粗大粒子は流動しにくくなるため、粗大粒子間の距離が狭まって、粗大粒子間の重心間距離が短くなると考えられる。
例えば、樹脂が流動性を有する製造時において、樹脂濃度が高く、粘度が高い場合には、粗大粒子は流動し易くなるため、粗大粒子間の距離が広くなり、粗大粒子間の重心間距離が長くなると考えられる。
図8から明らかなように、粗大粒子の平均重心間距離Gav及び粗大粒子の平均粒子径Davの比(Gav/Dav)が2.8より大きく2.9以下の範囲で、透磁率の特性gの値が38と一定であった。しかしながら、Gav/Davが2.4以上2.8以下の範囲で、Gav/Davが小さくなるに順って、透磁率の特性gの値が38から減少する傾向を示した。
粗大粒子の平均重心間距離Gav及び粗大粒子の平均粒子径Davの比(Gav/Dav)が2.4以上2.9以下の範囲で、Gav/Davが大きくなるに順って、直流重畳特性(Isat)hの値が増大する傾向を示した。特に、Gav/Davが2.7以上であると、直流重畳特性(Isat)hの値が20.5以上になり、Gav/Davが2.8以上になると、直流重畳特性(Isat)hの値が急激に大きくなった。
(1)ヘイウッド径が10μm以上の非晶質の金属磁性粉である大粒子のエッジ間距離の平均値をLavとし、大粒子の粒子径の平均値をdavとすると、
9.2 ≦ (Lav/dav)×100 ≦ 9.82
の関係を有し、
(2)ヘイウッド径が40μm以上の非晶質の金属磁性粉である粗大粒子の重心間距離の平均値をGavとし、粗大粒子の粒子径の平均値をDavとすると、
2.7 ≦ Gav/Dav ≦ 2.9
の関係を有する場合、
インダクタンス値及び直流重畳特性を両立させて優れた特性を有するインダクタが得られることを知見した。
例えば、コイルは、一対の引き出し部の先端の断面が磁性部から露出し、それぞれ被覆層から露出した導体が外部電極と電気的に接続してもよい。
また、インダクタは、結晶質の金属磁性粉及び非晶質の金属磁性粉から構成される磁性粉と、樹脂とでトロイダル形状、ドラム形状に形成された磁芯に導線を巻回して形成されてもよく、このインダクタ用磁芯は、磁芯の断面において、磁性粉の面積をA1とし、磁性粉及び樹脂の合計の面積をA2とすると、60% ≦ A1/A2 ≦ 90%の関係を有し、ヘイウッド径が10μm以上の非晶質の金属磁性粉である大粒子のエッジ間距離の平均値をLavとし、大粒子の粒子径の平均値をdavとすると、9.2 ≦ (Lav/dav)×100 ≦ 9.82の関係を有し、ヘイウッド径が40μm以上の非晶質の金属磁性粉である粗大粒子の重心間距離の平均値をGavとし、粗大粒子の粒子径の平均値をDavとすると、2.7 ≦ Gav/Dav ≦ 2.9の関係を有する。このとき、磁芯の断面において、隣接する2つの前記大粒子のエッジ間距離をLとし、2つの大粒子の重心間距離をGとし、2つの大粒子の短半径をそれぞれr1、r2とすると、
L=G-(r1+r2)の関係を有する。さらに、樹脂の重量をW1とし、磁性粉及び樹脂の合計の重量をW2とすると、2.2w% ≦ W1/W2 ≦2.8w%の関係を有する。またさらに、結晶質の金属磁性粉のD50が1μm以上2μm未満、非晶質の金属磁性粉のD10が10μm、D50が20μm以上40μm未満、D70が40μm、D90が40μmを越え90μm未満に設定され、非晶質の金属磁性粉がFe-Si-B-Cr系の金属磁性粉が用いられる。
2 素体
2a 底面
2b 上面
2c、2d、2e、2f 側面
4 外部電極
6 磁性部
8 内部電極
10 巻回部
12 上段
14 下段
16 引き出し部
16a 先端
Claims (10)
- 結晶質の金属磁性粉及び非晶質の金属磁性粉を含有する磁性粉と、樹脂を含有するインダクタ用磁芯であって、
前記磁芯の断面において、
前記磁性粉の面積をA1とし、前記磁性粉及び前記樹脂の合計の面積をA2とすると、
60% ≦ A1/A2 ≦ 90%
の関係を有し、
ヘイウッド径が10μm以上の前記非晶質の金属磁性粉である大粒子のエッジ間距離の平均値をLavとし、前記大粒子の粒子径の平均値をdavとすると、
9.2 ≦ (Lav/dav)×100 ≦ 9.82
の関係を有し、
ヘイウッド径が40μm以上の前記非晶質の金属磁性粉である粗大粒子の重心間距離の平均値をGavとし、前記粗大粒子の粒子径の平均値をDavとすると、
2.7 ≦ Gav/Dav ≦ 2.9
の関係を有する
ことを特徴とするインダクタ用磁芯。
- 前記磁芯の断面において、
隣接する2つの前記大粒子のエッジ間距離をLとし、該2つの大粒子の重心間距離をGとし、該2つの大粒子の短半径をそれぞれr1、r2とすると、
L=G-(r1+r2)
の関係を有する
ことを特徴とする請求項1に記載のインダクタ用磁芯。
- 前記樹脂の重量をW1とし、前記磁性粉及び前記樹脂の合計の重量をW2とすると、
2.2w% ≦ W1/W2 ≦2.8w%
の関係を有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のインダクタ用磁芯。
- 前記結晶質の金属磁性粉のD50が1μm以上2μm以下であり、
前記非晶質の金属磁性粉のD50が20μm以上40μm以下である
ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のインダクタ用磁芯。
- 前記非晶質の金属磁性粉がFe-Si-B-Cr系の金属磁性粉であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のインダクタ用磁芯。
- 結晶質の金属磁性粉及び非晶質の金属磁性粉を含有する磁性粉と、樹脂を含有する磁性部と、磁性部内に埋設されたコイルを有する素体と、コイルに接続された1対の外部電極を備えるインダクタであって、
素体において、コイルの巻軸を含んで、素体の長手方向に延在する断面のコイルの巻軸領域において、
磁性粉の面積をA1とし、磁性粉及び樹脂の合計の面積をA2とすると、
60% ≦ A1/A2 ≦ 90%
の関係を有し、
ヘイウッド径が10μm以上の非晶質の金属磁性粉である大粒子のエッジ間距離の平均値をLavとし、大粒子の粒子径の平均値をdavとすると、
9.2 ≦ (Lav/dav)×100 ≦ 9.82
の関係を有し、
ヘイウッド径が40μm以上の非晶質の金属磁性粉である粗大粒子の重心間距離の平均値をGavとし、粗大粒子の粒子径の平均値をDavとすると、
2.7 ≦ Gav/Dav ≦ 2.9
の関係を有するインダクタ。
- 前記素体の断面において、
隣接する2つの前記大粒子のエッジ間距離をLとし、該2つの大粒子の重心間距離をGとし、該2つの大粒子の短半径をそれぞれr1、r2とすると、
L=G-(r1+r2)
の関係を有する
ことを特徴とする請求項6に記載のインダクタ。
- 前記樹脂の重量をW1とし、前記磁性粉及び前記樹脂の合計の重量をW2とすると、
2.2w% ≦ W1/W2 ≦2.8w%
の関係を有する
ことを特徴とする請求項6または7に記載のインダクタ。
- 前記結晶質の金属磁性粉のD50が1μm以上2μm以下であり、
前記非晶質の金属磁性粉のD50が20μm以上40μm以下である
ことを特徴とする請求項6から8の何れか1項に記載のインダクタ。
- 前記非晶質の金属磁性粉がFe-Si-B-Cr系の金属磁性粉であることを特徴とする請求項6から9の何れか1項に記載のインダクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020081321A JP7192826B2 (ja) | 2020-05-01 | 2020-05-01 | インダクタ用磁芯及びインダクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020081321A JP7192826B2 (ja) | 2020-05-01 | 2020-05-01 | インダクタ用磁芯及びインダクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021176167A JP2021176167A (ja) | 2021-11-04 |
JP7192826B2 true JP7192826B2 (ja) | 2022-12-20 |
Family
ID=78300498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020081321A Active JP7192826B2 (ja) | 2020-05-01 | 2020-05-01 | インダクタ用磁芯及びインダクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7192826B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015026812A (ja) | 2013-07-29 | 2015-02-05 | サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. | チップ電子部品及びその製造方法 |
JP2018018851A (ja) | 2016-07-25 | 2018-02-01 | Tdk株式会社 | 軟磁性金属圧粉磁心及び軟磁性金属圧粉磁心を用いたリアクトル |
JP2018113436A (ja) | 2017-01-12 | 2018-07-19 | Tdk株式会社 | 軟磁性材料、コア及びインダクタ |
JP2018142642A (ja) | 2017-02-28 | 2018-09-13 | 株式会社トーキン | 圧粉磁芯 |
JP2018190831A (ja) | 2017-05-08 | 2018-11-29 | 古河電子株式会社 | 組成物、成形物、および成形物の製造方法 |
JP2021121006A (ja) | 2020-01-31 | 2021-08-19 | 太陽誘電株式会社 | コイル部品、回路基板及び電子機器 |
JP2021158340A (ja) | 2020-03-25 | 2021-10-07 | Tdk株式会社 | 磁気コア、磁性部品および電子機器 |
-
2020
- 2020-05-01 JP JP2020081321A patent/JP7192826B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015026812A (ja) | 2013-07-29 | 2015-02-05 | サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. | チップ電子部品及びその製造方法 |
JP2018018851A (ja) | 2016-07-25 | 2018-02-01 | Tdk株式会社 | 軟磁性金属圧粉磁心及び軟磁性金属圧粉磁心を用いたリアクトル |
JP2018113436A (ja) | 2017-01-12 | 2018-07-19 | Tdk株式会社 | 軟磁性材料、コア及びインダクタ |
JP2018142642A (ja) | 2017-02-28 | 2018-09-13 | 株式会社トーキン | 圧粉磁芯 |
JP2018190831A (ja) | 2017-05-08 | 2018-11-29 | 古河電子株式会社 | 組成物、成形物、および成形物の製造方法 |
JP2021121006A (ja) | 2020-01-31 | 2021-08-19 | 太陽誘電株式会社 | コイル部品、回路基板及び電子機器 |
JP2021158340A (ja) | 2020-03-25 | 2021-10-07 | Tdk株式会社 | 磁気コア、磁性部品および電子機器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021176167A (ja) | 2021-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI480902B (zh) | Inductor | |
JP6583627B2 (ja) | コイル部品 | |
US11127525B2 (en) | Composite magnetic material and coil component using same | |
KR102214223B1 (ko) | 코일 부품 | |
US10861630B2 (en) | Inductor | |
JP6489541B2 (ja) | チップ電子部品及びその製造方法 | |
CN111986896B (zh) | 线圈部件 | |
JP7192826B2 (ja) | インダクタ用磁芯及びインダクタ | |
JP7392287B2 (ja) | コイル部品 | |
TWI622067B (zh) | Coil component | |
JP7342787B2 (ja) | インダクタ及びインダクタ用磁芯 | |
US20190214186A1 (en) | Coil, reactor, and coil design method | |
US11923126B2 (en) | Coil component and method of manufacturing the same | |
JP7255754B2 (ja) | コイル部品 | |
JP2006156737A (ja) | 巻線型インダクタ | |
WO2024161683A1 (ja) | 積層型コイルおよび積層型コイルアレイ | |
JP2019212874A (ja) | 複合インダクタ | |
JP7464029B2 (ja) | インダクタ部品 | |
JP7355065B2 (ja) | アルファ巻きコイルおよびコイル部品 | |
CN110970192B (zh) | 线圈电子组件 | |
JP6479064B2 (ja) | コイル部品用合金粉末及びそれを含むコイル部品 | |
JP7369526B2 (ja) | コイル部品 | |
JP6776793B2 (ja) | コイル部品 | |
JP2023136455A (ja) | コイル部品、回路基板、電子機器およびコイル部品の製造方法 | |
JP2022028764A (ja) | コイル部品用磁性粉末及びこれを含むコイル部品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211203 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221102 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221108 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221121 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7192826 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |