JP7190469B2 - セル構造体用接続具 - Google Patents

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Description

本発明は、セル構造体の施工方法に関する。更に詳しくは、セル構造体同士を接続する接続具に関する。
法面などの傾斜面を安定させたり、構造物の基礎や路盤の敷設、或いは擁壁の構築を行ったりするための工法として、ジオセル工法と呼ばれる工法がある。この工法では、複数のセル構造体をハニカム状などの配置で前後左右に連ねて配置し、各セル構造体内に、土や砕石等の中詰材を充填する。セル構造体は、合成樹脂などの可撓性の材料からなる軽量の型枠である(例えば特許文献1参照)。
また、特許文献2には、セル構造体同士を連結する方法を開示している。すなわちその方法は、相互に連結される一対のセル構造体のオーバーラップ部分の帯状材をビス材で貫き、帯状材から突出したビス材先端部分にキャップ材を挿入させ固定させる方法であり、ビス材が容易に離脱することはなくなり、隣接するセル構造体同士の連結部位の耐荷重性能が高かった。
特表2012-504058号公報 特開2015-121030号公報
従来のビスによる接続の方法では、現場で帯状材にドリルなどで孔をあける作業が必要となる。また、ビス材による接続は接続部分が点であるため、応力が接続部分に集中して接続穴が大きくなる恐れがある。金属製のビス材は酸性度の高い土壌などでは腐食する可能性がある。本発明の目的は、現場での穴あけ作業がなく、帯状材の1箇所に応力集中しにくく、酸性度の高い土壌に強いセル構造体同士の接続方法を提供することである。
本発明者は、長径と短径からなる孔を付したセル構造体6のストリップ材2に、長径と短径からなる孔の短径と略同じ厚みの平板形状で、手で把持するための把持部8bと、使用時に前記長径と短径からなる孔3を通過しストリップ材2の反対側に設置されるロック部8aと、前記把持部8bと前記ロック部8aとの間にあり一辺が接続具短径と略同じ正方形状の渡し部8cとを有し、前記ロック部8aが、当該ロック部8aの一方の端から渡し部までの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも短い短尺ロック部8abと、当該ロック部8aのもう一方の端から渡し部までの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも長い長尺ロック部8aaを有するセル構造体用接続具を用いることで、接続の孔3の1箇所に応力集中しにくく、現場での穴あけ作業がなく、酸性度の高い土壌に強いセル構造体同士の接続方法を見いだした。
請求項1記載の発明は、
長径と短径からなる孔を有する複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を当該ストリップ材の厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、前記厚さ方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材1に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具であって、
当該接続具は前記長径と短径からなる孔の短径と略同じ厚みの接続具短径(当該接続具短径とは接続具の厚み(図4の左側面図及び右側面図における左右方向の径)に相当)当該接続具短径と直交する接続部長径(当該接続具長径とは接続具の高さ(図4の正面図、左側面図及び右側面図における接続具の上下方向の径)に相当)を有する平板形状であり、
当該接続具は、手で把持するための把持部8bと、使用時に前記ストリップ材の長径と短径からなる孔を通過しストリップ材の反対側に設置されるロック部8aと、前記把持部8bと前記ロック部8aとの間にあり一辺が接続具短径の長さと略同じ辺の長さの正方形状の渡し部8cとを有し、
前記ロック部8aが、当該ロック部8aの一方の端から前記渡し部8cまでの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも短い短尺ロック部8abと、当該ロック部8aのもう一方の端から前記渡し部8cまでの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも長い長尺ロック部8aaを有し、
前記渡し部8cの、前記長尺ロック部8aaと接する側が半円状の形状をしてなる渡し部8cであるセル構造体用接続具である。
すなわち本発明の接続具8は、長径と短径からなる孔を有するセル構造体同士を接続するための接続具8であり、当該接続具は長径と短径からなる孔の短径と略同じ厚みの平板形状である。また、当該接続具は手で把持するための把持部8bと、使用時に前記長径と短径からなる孔を通過しストリップ材の反対側に設置されるロック部8aと、前記把持部8bと前記ロック部8aとの間にあり橋渡しの役目をする一辺が接続具短径と略同じ正方形状の渡し部8cがある。また、前記ロック部8aは長尺形状をしており、当該ロック部8aの一方の端から渡し部8cと接する位置までの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも短い短尺ロック部8abと、前記ロック部8aが、当該ロック部8aのもう一方の端から渡し部と接する位置までの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも長い長尺ロック部8aaとからなる。これらを発明の要旨とする。
請求項2記載の発明は、
前記セル構造体用接続具がポリオレフィン樹脂からなる請求項1記載のセル構造体用接続具である。
本発明のセル構造体用接続具の材質はポリオレフィン樹脂である。ポリオレフィン樹脂製であると、酸性土壌であっても侵されることはなく、ずっと接続強度を保ち続けることができる。
渡し部8cの前記長尺ロック部8aaと接する側が半円状の形状をしていると、接続具とストリップ材2の孔3に長尺ロック部8aaを滑り込ませ、孔3の端部に当てながら回転させて固定する際に、スムーズに動かすことができる。
請求項3記載の発明は、
前記長尺ロック部8aa及び短尺ロック部8abの渡し部8cと接する側の幅が当該長尺ロック部8aa及び当該短尺ロック部8abの渡し部8cと接しない側の幅よりも大きい長尺ロック部8aa及び短尺ロック部8abである請求項1または請求項2のいずれかに記載のセル構造体用接続具である。
「長尺ロック部8aa及び短尺ロック部8abの渡し部8cと接する側の幅」が「長尺ロック部8aa及び当該短尺ロック部8abの渡し部8cと接しない側の幅」よりも大きく、「長尺ロック部8aa及び短尺ロック部8abの渡し部8cと接する側の幅」から「長尺ロック部8aa及び当該短尺ロック部8abの渡し部8cと接しない側の幅」へだんだんと小さくなってゆくような形状をしていると、接続具とストリップ材2の孔3に長尺ロック部8aaを滑り込ませる際にスムーズに入れることができる。
請求項4記載の発明は、
長径と短径からなる孔を有する複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を当該ストリップ材の厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、前記厚さ方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材1に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続具を用いて接続するためのセル構造体の接続方法であって、
当該接続具は前記長径と短径からなる孔の短径と略同じ厚みの接続具短径(当該接続具短径とは接続具の厚み(図4の左側面図及び右側面図における左右方向の径)に相当)当該接続具短径と直交する接続部長径(当該接続具長径とは接続具の高さ(図4の正面図、左側面図及び右側面図における接続具の上下方向の径)に相当)を有する平板形状であり、
当該接続具は、手で把持するための把持部8bと、使用時に前記ストリップ材の長径と短径からなる孔を通過しストリップ材の反対側に設置されるロック部8aと、前記把持部8bと前記ロック部8aとの間にあり一辺が接続具短径の長さと略同じ辺の長さの正方形状の渡し部8cとを有し、
前記ロック部8aが、当該ロック部8aの一方の端から前記渡し部8cまでの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも短い短尺ロック部8abと、当該ロック部8aのもう一方の端から前記渡し部8cまでの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも長い長尺ロック部8aaを有し、
前記渡し部8cの、前記長尺ロック部8aaと接する側が半円状の形状をしてなる渡し部8cである接続具であり、
当該接続方法が、接続させる2つのセル構造体6同士のストリップ材2の長径と短径からなる孔3を重ね合わせる工程と、前記接続具を長尺ロック部8aaより前記長径と短径からなる孔3に斜めに滑り込ませるように挿入しロック部8aをストリップ材2の裏側に配置させる工程と、
前記接続具の渡し部8cを軸にして当該接続具をほぼ90°回転させて前記長径と短径からなる孔に固定する工程とを含むセル構造体の接続方法である。
本発明のセル構造体用接続具は、以下のようなプロセスを経てセル構造体6同士の接続に寄与する。すなわち、接続させる2つのセル構造体同士のストリップ材の長径と短径からなる孔3を重ね合わせる工程と、前記接続具を長尺ロック部8aaより前記長径と短径からなる孔に斜めに滑り込ませるように挿入しロック部8aをストリップ材2の裏側に配置させる工程と、前記接続具の渡し部8cを軸にして当該接続具をほぼ90°回転させて前記長径と短径からなる孔3に固定する工程を経て、当該接続具はセル構造体同士を接続させる。
本発明のセル構造体用接続具を用いて上記の方法でセル構造体同士を接続すると、以下のような効果がある。すなわち当該接続具のロック部8aが縦長であるためにストリップ材2に対して線(2次元)で接することができ、ストリップ材2の孔3に応力が集中せず、孔3が大きくなって破断する恐れがない。また、あらかじめストリップ材2にある孔3に接続具を差し込み、接続具を回転させるだけで固定ができるため、従来のような現場での穴あけ作業をする必要が無く簡単に施工できる。
本発明により、長径と短径からなる孔を付したセル構造体のストリップ材2に、長径と短径からなる孔の短径と略同じ厚みの平板形状で、手で把持するための把持部8bと、使用時に前記長径と短径からなる孔を通過しストリップ材の反対側に設置されるロック部8aと、前記把持部8bと前記ロック部8aとの間にあり一辺が接続具短径と略同じ正方形状の渡し部8cとを有し、前記ロック部8aが、当該ロック部8aの一方の端から渡し部までの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも短い短尺ロック部8abと、当該ロック部8aのもう一方の端から渡し部8cまでの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも長い長尺ロック部8aaを有する接続具を用いることで、孔3の1箇所に応力集中しにくく、現場での穴あけ作業がなく、酸性度の高い土壌に強いセル構造体同士の接続を実現することができる。
本願発明に使用するハニカム状立体補強材(3セル)の展張前の斜視図である。 本願発明に使用するセル構造体の斜視図である。 セル構造体同士を接続する際の接続箇所を拡大した平面図と斜視図である。 本発明の接続具の四面図である。 セル構造体を接続具で接続した際の正面図と断面図と背面図である。 セル構造体を接続具で接続する際の手順を示した断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、本実施形態は、本発明を実施するための一形態に過ぎず、本発明は本実施形態によって限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更実施の形態が可能である。
本発明は、長径と短径からなる孔を付したセル構造体6のストリップ材2に、長径と短径からなる孔の短径と略同じ厚みの平板形状で、手で把持するための把持部8bと、使用時に前記長径と短径からなる孔3を通過しストリップ材2の反対側に設置されるロック部8aと、前記把持部8bと前記ロック部8aとの間にあり一辺が接続具短径と略同じ正方形状の渡し部8cとを有し、前記ロック部8aが、当該ロック部8aの一方の端から渡し部までの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも短い短尺ロック部8abと、当該ロック部8aのもう一方の端から渡し部8cまでの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも長い長尺ロック部8aaを有するセル構造体用接続具を発明の要旨としているが、このような事例はこれまで知られていない。
すなわち本発明は、
長径と短径からなる孔を有する複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を当該ストリップ材の厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、前記厚さ方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材1に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具であって、
当該接続具は前記長径と短径からなる孔の短径と略同じ厚みの接続具短径(当該接続具短径とは接続具の厚み(図4の左側面図及び右側面図における左右方向の径)に相当)当該接続具短径と直交する接続部長径(当該接続具長径とは接続具の高さ(図4の正面図、左側面図及び右側面図における接続具の上下方向の径)に相当)を有する平板形状であり、
当該接続具は、手で把持するための把持部8bと、使用時に前記ストリップ材の長径と短径からなる孔を通過しストリップ材の反対側に設置されるロック部8aと、前記把持部8bと前記ロック部8aとの間にあり一辺が接続具短径の長さと略同じ辺の長さの正方形状の渡し部8cとを有し、
前記ロック部8aが、当該ロック部8aの一方の端から前記渡し部8cまでの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも短い短尺ロック部8abと、当該ロック部8aのもう一方の端から前記渡し部8cまでの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも長い長尺ロック部8aaを有し、
前記渡し部8cの、前記長尺ロック部8aaと接する側が半円状の形状をしてなる渡し部8cであるセル構造体用接続具である。
〔実施形態1〕
まず、本発明に利用するハニカム状立体補強材及びセル構造体について説明する。図1は、本願発明に使用するハニカム状立体補強材(3セル)の展張前の斜視図である。図1では3セルのハニカム状立体補強材1を例示したが、ハニカム状立体補強材1のセル数は3セルに限らず何セルあってもよい。以下、当該ハニカム状立体補強材1を展帳し充填材を詰めて作製されるセル構造体についても同様である。ハニカム状立体補強材1は、複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材2を幅方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に一定間隔の結合部位4にて結合したものである。このハニカム状立体補強材1は展張方向aに展張してハニカム状のセル5を形成する。ハニカム状立体補強材1に利用される素材は樹脂が好ましく、樹脂の中でも高密度ポリエチレンが好適である。
ストリップ材2にはセル5内に溜まる水を排出するために孔3を設ける。本発明に用いるハニカム状立体補強材1の孔の形状は長径と短径からなる孔をしている。長径と短径からなる孔とは、具体的には長方形状の孔であり、さらに長方形の両短辺部分が短辺を直径とする半円状に加工されているのがよい。すなわち長方形と当該長方形の短辺を直径とする半円が当該長方形の両短辺部分に組み合わされている図1~3に図示されるような孔が好適である。排水性を高めるためには孔3の数は多い方が良いが、多すぎるとストリップ材2の強度が低下するため、ストリップ材2の面積の40%を越えない程度の数がよい。また孔の配置は直列でも千鳥配置でもよい。
図2は、図1で示したハニカム状立体補強材1(3セル)を展張してセル構造体6を作製した際の斜視図である。ハニカム状立体補強材1を展張すると、ハニカム状のセル5が形成されセル構造体となる。一般的なハニカム状立体補強材1の使用方法としては、ハニカム状立体補強材1のセル5内にセルの高さまで充填材を充填して締め固めを行うことにより、剛性のあるセル構造体を形成させる。充填材としては、砂や土砂、砕石などが利用可能である。
図3は、図2で示したセル構造体同士を接続する際の接続箇所を拡大した平面図と斜視図である。図2で示したセル構造体は無限に大きな製品を作れるわけではないため、どうしても建設現場にてセル構造体同士を接続する状況が生じる。セル構造体同士の接続は、重ね合わせ部7に於いて行う。従来は重ね合わせ部7に於いてドリルなどでストリップ材2に穴を開け、ビス留めで接続をおこなっていた。なお、図3中の2つのセル構造体のストリップ材2は、便宜上、正面側のセル構造体のストリップ材を2a、背面側のセル構造体のストリップ材2を2bとした。
図4は、本発明のセル構造体用接続具の四面図である。本発明のセル構造体用接続具8は、長径と短径からなる孔を有するセル構造体同士を接続するための接続具8である。当該接続具はセル構造体の長径と短径からなる孔の短径と略同じ厚みの平板形状である。当該接続具は手で把持するための把持部8bと、使用時に前記長径と短径からなる孔を通過しストリップ材の反対側に設置されるロック部8aと、前記把持部8bと前記ロック部8aとの間にあり橋渡しの役目をする一辺が接続具短径と略同じ正方形状の渡し部8cとから構成されている。把持部8bの厚みは、孔を通す必要がないため孔の短径よりも大きくてもよい。前記ロック部8aは長尺形状をしており、当該ロック部8aの一方の端から渡し部8cと接する位置までの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも短い短尺ロック部8abと、前記ロック部8aが、当該ロック部8aのもう一方の端から渡し部と接する位置までの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも長い長尺ロック部8aaとからなる。
図4のように接続具8は、正面から見るとカタカナの「エ」を90度回転させた形状をしており、薄板状である。しかし、セル構造体との接続の際に孔に滑り込ませやすくするために様々な工夫がされているが、それは後述する。薄板の厚みはセル構造体の孔3にフィットさせ、固定後に容易に動かないようにするために長径と短径からなる孔の短径と略同じ厚みが好適である。長尺ロック部8aaが孔3の長径より長いのは接続後に容易に外れないようにするためである。
また図4のように、接続具8は渡し部8cの前記長尺ロック部8aaと接する側が半円状の形状をしていると、接続具とストリップ材2の孔3に長尺ロック部8aaを滑り込ませ、孔3の端部に当てながら回転させて固定する際に、スムーズに動かすことができる。
また図4のように、接続具8は長尺ロック部8aa及び短尺ロック部8abの渡し部8cと接する側の幅が長尺ロック部8aa及び短尺ロック部8abの渡し部8cと接しない側の幅よりも大きいものが好適である。具体的には「長尺ロック部8aa及び短尺ロック部8abの渡し部8cと接する側の幅」から「長尺ロック部8aa及び当該短尺ロック部8abの渡し部8cと接しない側の幅」へだんだんと小さくなってゆくような形状をしていると、接続具とストリップ材2の孔3に長尺ロック部8aaを滑り込ませる際にスムーズに入れることができる。すなわちロック部8aが渡し部8cと接する位置から外に向かって緩やかに細くなる形状であることで、ストリップ材2の孔3に長尺ロック部8aaが緩やかに無理なく入れることが可能となる。
接続具8の材質は樹脂製がよく、特にポリオレフィン樹脂が好適である。ポリオレフィン樹脂製であると、酸性度の高い土壌でも侵されることはなく、ずっと接続強度を保ち続けることができる。
図5は、セル構造体を接続具で接続した際の正面図と断面図と背面図である。セル構造体用接続具は、2つのセル構造体(なお、図5中の2つのセル構造体のストリップ材2は、便宜上、正面側のセル構造体のストリップ材を2a、背面側のセル構造体のストリップ材2を2bとしており、図3と対応している)のストリップ材2の孔3を通して橋渡しするように設置される。図5に於いては、正面図手前側に接続具8の把持部8bがあり、背面図手前側に接続具8のロック部8aがあり、2つのセル構造体のストリップ材2の孔3の部分に渡し部8cが配置されている。また、接続完了の際に接続具8を90度回転させるため、接続具8のロック部8aと把持部8bは孔3に対して90度に配置される。
図6は、セル構造体を接続具で接続する際の手順を示した断面図である。
セル構造体を接続具は図5で示した手順1~3の順番で設置される。
すなわち手順1は、2つのセル構造体(なお、図6中の2つのセル構造体のストリップ材2は、便宜上、正面側のセル構造体のストリップ材を2a、背面側のセル構造体のストリップ材2を2bとしており、図3・図5と対応している)のストリップ材2の孔3に接続具8のロック部8aを挿入する工程である。把持部8bを手でつかみ、セル構造体のストリップ材2の孔3にロック部8aの長尺ロック部8aaを斜めに滑らせるように差し込んでいき、長尺ロック部8aa及び短尺ロック部8abがセル構造体の反対側に行くようにする。この際に、接続具8は渡し部8cの前記長尺ロック部8aaと接する側が半円状の形状をしていると、接続具とストリップ材2の孔3に長尺ロック部8aaを滑り込ませることができる。また、「長尺ロック部8aa及び短尺ロック部8abの渡し部8cと接する側の幅」から「長尺ロック部8aa及び当該短尺ロック部8abの渡し部8cと接しない側の幅」へだんだんと小さくなってゆくような形状をしていると、接続具とストリップ材2の孔3に長尺ロック部8aaを滑り込ませる際にスムーズに入れることができる。
手順2は、セル構造体のストリップ材2の孔3の反対側にロック部8aが全て収まった時点の断面図である。この時点では、接続具8の長尺方向と、長径と短径からなる孔3の長径方向が平行の状態である。
手順3は、接続具8の把持部8bを約90度回転させて接続具8の長尺方向と、長径と短径からなる孔3の長径方向が略垂直になるようにする。この際、接続具8は渡し部8cの前記長尺ロック部8aaと接する側が半円状の形状をしていると、孔3の端部に当てながら回転させて固定する際に、スムーズに動かすことができる。
本発明の長径と短径からなる孔を付したセル構造体のストリップ材2に、長径と短径からなる孔の短径と略同じ厚みの平板形状で、手で把持するための把持部8bと、使用時に前記長径と短径からなる孔を通過しストリップ材の反対側に設置されるロック部8aと、前記把持部8bと前記ロック部8aとの間にあり一辺が接続具短径と略同じ正方形状の渡し部8cとを有し、前記ロック部8aが、当該ロック部8aの一方の端から渡し部までの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも短い短尺ロック部8abと、当該ロック部8aのもう一方の端から渡し部8cまでの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも長い長尺ロック部8aaを有するセル構造体接続具を利用することで、孔3の1箇所に応力集中しにくく、現場での穴あけ作業がなく、酸性度の高い土壌に強いセル構造体同士の接続を実現することができる。
1 ハニカム状立体補強材
2 ストリップ材
2a ストリップ材(正面側のセル構造体)
2b ストリップ材(背面側のセル構造体)
3 孔
4 結合部位
5 セル
6 セル構造体
7 重ね合わせ部
8 接続具
8a ロック部
8aa 長尺ロック部
8ab 短尺ロック部
8b 把持部
8c 渡し部
a 展張方向

Claims (4)

  1. 長径と短径からなる孔を有する複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を当該ストリップ材の厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、前記厚さ方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材1に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具であって、
    当該接続具は前記長径と短径からなる孔の短径と略同じ厚みの接続具短径(当該接続具短径とは接続具の厚み(図4の左側面図及び右側面図における左右方向の径)に相当)当該接続具短径と直交する接続部長径(当該接続具長径とは接続具の高さ(図4の正面図、左側面図及び右側面図における接続具の上下方向の径)に相当)を有する平板形状であり、
    当該接続具は、手で把持するための把持部8bと、使用時に前記ストリップ材の長径と短径からなる孔を通過しストリップ材の反対側に設置されるロック部8aと、前記把持部8bと前記ロック部8aとの間にあり一辺が接続具短径の長さと略同じ辺の長さの正方形状の渡し部8cとを有し、
    前記ロック部8aが、当該ロック部8aの一方の端から前記渡し部8cまでの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも短い短尺ロック部8abと、当該ロック部8aのもう一方の端から前記渡し部8cまでの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも長い長尺ロック部8aaを有し、
    前記渡し部8cの、前記長尺ロック部8aaと接する側が半円状の形状をしてなる渡し部8cであるセル構造体用接続具。
  2. 前記セル構造体用接続具がポリオレフィン樹脂からなる請求項1記載のセル構造体用接続具。
  3. 前記長尺ロック部8aa及び短尺ロック部8abの渡し部8cと接する側の幅が当該長尺ロック部8aa及び当該短尺ロック部8abの渡し部8cと接しない側の幅よりも大きい長尺ロック部8aa及び短尺ロック部8abである請求項1または請求項2のいずれかに記載のセル構造体用接続具
  4. 長径と短径からなる孔を有する複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を当該ストリップ材の厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、前記厚さ方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材1に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続具を用いて接続するためのセル構造体の接続方法であって、
    当該接続具は前記長径と短径からなる孔の短径と略同じ厚みの接続具短径(当該接続具短径とは接続具の厚み(図4の左側面図及び右側面図における左右方向の径)に相当)当該接続具短径と直交する接続部長径(当該接続具長径とは接続具の高さ(図4の正面図、左側面図及び右側面図における接続具の上下方向の径)に相当)を有する平板形状であり、
    当該接続具は、手で把持するための把持部8bと、使用時に前記ストリップ材の長径と短径からなる孔を通過しストリップ材の反対側に設置されるロック部8aと、前記把持部8bと前記ロック部8aとの間にあり一辺が接続具短径の長さと略同じ辺の長さの正方形状の渡し部8cとを有し、
    前記ロック部8aが、当該ロック部8aの一方の端から前記渡し部8cまでの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも短い短尺ロック部8abと、当該ロック部8aのもう一方の端から前記渡し部8cまでの長さが前記長径と短径からなる孔の長径よりも長い長尺ロック部8aaを有し、
    前記渡し部8cの、前記長尺ロック部8aaと接する側が半円状の形状をしてなる渡し部8cである接続具であり、
    当該接続方法が、接続させる2つのセル構造体6同士のストリップ材2の長径と短径からなる孔3を重ね合わせる工程と、前記接続具を長尺ロック部8aaより前記長径と短径からなる孔3に斜めに滑り込ませるように挿入しロック部8aをストリップ材2の裏側に配置させる工程と、
    前記接続具の渡し部8cを軸にして当該接続具をほぼ90°回転させて前記長径と短径からなる孔に固定する工程とを含むセル構造体の接続方法。
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