JP7187785B2 - 情報表示装置、生体信号計測システムおよびプログラム - Google Patents

情報表示装置、生体信号計測システムおよびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報表示装置、生体信号計測システムおよびプログラムに関する。
脳磁計(MEG:Magneto-encephalography)は、脳内の神経活動から発せられる微弱な磁場を測定することにより、脳機能を検査する装置である。
ところで、脳磁計を用いて磁場を測定する際、心臓から発せられる磁場など生体依存のノイズが混入する場合がある。そこで、測定される脳磁場信号に混入するノイズを除去する技術が、いくつか開示されている。
特許文献1には、心臓の磁場を測る専用の装置を用い、磁場波形を解析することでノイズの発生時刻を検出し、元の磁場信号からノイズ信号を差し引くことで脳磁場信号に混入するノイズを除去する技術が開示されている。
しかしながら、従来の技術によれば、心臓の磁場を測る専用の装置から得られた心臓磁場の波形を用いているため、脳磁計で得られる磁場信号を対象とした場合、ノイズとして混入している心臓から発せられる磁場の波形を明確に見分けることは難しい。また、従来の技術によれば、ノイズの発生と同期するための外部装置が必要になり、装置構成が複雑となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、生体信号に重畳されたノイズ成分の検出を容易にすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、検出された生体信号に基づく複数の信号波形のそれぞれから複数の所望の成分を主成分分析または独立成分分析を行って抽出する成分抽出手段と、前記成分抽出手段による前記複数の信号波形から抽出された前記複数の所望の成分、前記生体信号を周期に注目して定量化した時に大きいものから順にソートして表示するソート手段と、前記成分抽出手段による複数の抽出結果から一の前記抽出結果をノイズの成分とする選択を受け付けるノイズ成分選択手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、生体信号に重畳されたノイズ成分の検出を容易にすることができる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかる生体信号計測システムの概略図である。 図2は、開始画面の一例を示す正面図である。 図3は、測定収録画面の一例を示す正面図である。 図4は、測定収録画面の左側の領域の拡大図である。 図5は、測定収録画面の右側の領域の拡大図である。 図6は、測定収録画面の左側の領域の拡大図である。 図7は、アノテーションリストを示す拡大図である。 図8は、測定収録段階での情報表示処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 図9は、解析画面の一例を示す正面図である。 図10は、解析画面の左側の領域の拡大図である。 図11は、解析画面の右側の領域の拡大図である。 図12は、ラインが選択された直後の解析画面の正面図である。 図13は、図12に示した解析画面の左側の領域の拡大図である。 図14は、図12に示した解析画面の右側の領域の拡大図である。 図15は、解析段階での情報表示処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 図16は、表示レイアウトの変形例を示す図である。 図17は、表示レイアウトの別の変形例を示す図である。 図18は、解析段階での情報表示処理におけるノイズ除去処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 図19は、主成分分析(PCA)の一例を示す図である。 図20は、ノイズ除去コンポーネント選択ダイアログの一例を示す正面図である。 図21は、主成分分析(PCA)に応じた信号の再構成の一例を示す図である。 図22は、情報表示装置のハードウェア構成図である。 図23は、情報表示装置の機能ブロック図である。
図1は、実施の形態にかかる生体信号計測システム1の概略図である。生体信号計測システム1は、複数種類の生体信号、たとえば脳磁図(MEG:Magneto-encephalography)信号と脳波図(EEG:Electro-encephalography)信号を測定し、表示する。
図1に示すように、生体信号計測システム1は、測定装置3と、測定テーブル4と、データ収録サーバ42と、情報表示装置20とを備えている。情報表示装置20は、測定で得られた信号情報と解析結果とを表示するモニタディスプレイ26を有する。本実施の形態では、データ収録サーバ42と情報表示装置20とが別々に設けられているが、データ収録サーバ42の少なくとも一部を情報表示装置20に組み込んでもよい。
測定対象である被測定者は、頭に脳波測定用の電極(またはセンサ)を付けた状態で測定テーブル4に仰向けで横たわり、測定装置3のデュワ30の窪み31に頭部を入れる。デュワ30は、液体ヘリウムを用いた極低温環境の保持容器であり、デュワ30の窪み31の内側には脳磁測定用の多数の磁気センサが配置されている。測定装置3は、電極からの脳波信号と、磁気センサからの脳磁信号とを収集する。測定装置3は、収集された生体信号をデータ収録サーバ42に出力する。
なお、一般的に、磁気センサを内蔵するデュワ30と測定テーブル4とは磁気シールドルーム内に配置されているが、図示の便宜上、磁気シールドルームを省略している。
データ収録サーバ42は、測定装置3から出力された生体信号などのデータを収録する。
情報表示装置20は、データ収録サーバ42に収録されたデータを読み出してモニタディスプレイ26に表示するとともに、解析する。情報表示装置20は、複数の磁気センサからの脳磁信号の波形と、複数の電極からの脳波信号の波形とを、同じ時間軸上に同期させて表示する。脳波信号は、神経細胞の電気的な活動(シナプス伝達の際にニューロンの樹状突起で起きるイオン電荷の流れ)を電極間の電圧値として表すものである。脳磁信号は、脳の電気活動により生じた微小な磁場変動を表わす。脳磁場は、高感度の超伝導量子干渉計(SQUID)センサで検知される。
図2は、情報表示装置20のモニタディスプレイ26に表示される開始画面204の一例を示す正面図である。図2に示すように、情報表示装置20のモニタディスプレイ26に表示される開始画面204には、「測定収録」と「解析」の選択ボックスが表示される。脳波及び/または脳磁測定の場合、データの測定収録とデータの解析は、別々の主体によって行われる場合が多い。たとえば、測定技師(測定者)によって開始画面204の「測定収録」のボックスが選択されると、測定装置3は、測定されたデータをデータ収録サーバ42に順次保存する。情報表示装置20は、データ収録サーバ42に保存されたデータを読み出してモニタディスプレイ26に表示する。測定収録の終了後、医師などの解析者によって開始画面204の「解析」の選択ボックスが選択されると、情報表示装置20は、データ収録サーバ42に収録された測定データを読み出して解析する。
<測定収録時の動作>
まず、情報表示装置20の測定収録時の動作について説明する。
図3は、測定収録時の情報表示装置20のモニタディスプレイ26に表示される測定収録画面205の一例を示す正面図である。図3に示すように、測定収録画面205は、画面のタブ111に「測定収録」画面であることが表示されている。測定収録画面205は、測定された信号波形を表示する領域201Aと、信号波形以外のモニタ情報を表示する領域201Bとを有する。信号波形を表示する領域201Aは、測定者からみて画面の左側に配置され、信号波形以外のモニタ情報を表示する領域201Bは、測定者からみて画面の右側に配置されている。測定収録画面205は、リアルタイムで検出され表示される波形の動き(画面の左側から右側に向かって表示される)に合わせた測定者の視線の動きと、画面左側の領域201Aから右側の領域201Bへマウスを移動させるときの動きに無駄が生じず、作業効率が向上する。
測定収録画面205は、表示画面の領域201Bに、測定中に被測定者の様子を確認するためのモニタウィンドウ170を表示する。測定収録画面205は、測定中の被測定者のライブ映像を表示することで、後述するように、信号波形のチェック、判断の信頼性を高めることができる。
なお、図3に示す測定収録画面205では、ひとつのモニタディスプレイ26の表示画面に、測定収録画面205の全体が表示される場合を示しているが、左側の領域201Aと右側の領域201Bを、2台もしくはそれ以上のモニタディスプレイに分けて別々に表示してもよい。
図4は、測定収録画面205の左側の領域201Aの拡大図である。図4に示すように、領域201Aは、信号検出の時間情報を画面の水平方向(第1方向)に表示する第1の表示部110と、信号検出に基づく複数の信号波形を画面の垂直方向(第2方向)に並列に表示する第2の表示部101~103とを有する。
表示部110で表示される時間情報は、図4の例では、時間軸112に沿って付された時間表示を含むタイムラインであるが、時間(数字)を表示せずに、帯状の軸だけでもよいし、軸を設けずに時間(数字)の表示だけであってもよい。また、画面上側の表示部110の他に、表示部103の下側に時間軸112を表示して、タイムラインを表示してもよい。
測定収録画面205の領域201Aでは、同種の複数のセンサから取得される複数の信号波形、あるいは複数種類のセンサ群から取得される複数種類の信号の波形が、同じ時間軸で同期して表示される。たとえば、表示部101には被測定者の頭部右側から得られる複数の脳磁信号の波形が、表示部102には被測定者の頭部左側から得られる複数の脳磁信号の波形が、それぞれ並列に表示されている。表示部103には、複数の脳波信号の波形が並列に表示されている。これらの複数の脳波信号波形は、各電極間で測定された電圧信号である。これらの複数の信号波形の各々は、その信号が取得されたセンサの識別番号あるいはチャネル番号と対応付けられて表示されている。
測定が開始され各センサからの測定情報が収集されると、情報表示装置20は、時間の経過とともに領域201Aの各表示部101~103の左端から右方向に向けて信号波形を表示する。測定収録画面205のライン113は計測の時刻(現在)を示しており、画面の左から右に向けて移動する。情報表示装置20は、領域201Aの右端(時間軸112の右端)まで信号波形が表示されると、その後は画面の左端から右に向けて徐々に信号波形を消し、消えた位置に新しい信号波形を順次左から右方向に表示し且つライン113を左端から右に向けて移動させる。これとともに、情報表示装置20は、水平方向の表示部110でも測定の進行に対応して、時間の経過を時間軸112上に表示する。データ収録サーバ42への測定収録は、終了ボタン119が押されるまで継続される。
情報表示装置20は、測定収録画面205の領域201Aにおいて、測定者(収録者)がデータ収録中に信号波形上でノイズ波形、波形の乱れ、振幅の特異点などに気付いたときに、問題となる箇所または範囲に対する信号波形上でのマーキングを受け付ける。マーキングの箇所または範囲は、マウスによるポインタ操作あるいはクリック操作で指定することができる。情報表示装置20は、指定された箇所(または範囲)を、表示部101~103の信号波形上に強調表示するとともに、指定結果が対応する時刻位置又は時間範囲で、表示部110の時間軸112に沿って表示する。情報表示装置20は、時間軸112上への表示を含むマーキングの情報を、信号波形データとともに保存する。測定収録画面205の領域201Aにおいて指定された箇所は或る時刻に対応し、測定収録画面205の領域201Aにおいて指定された範囲は或る時刻を含む一定範囲に対応する。
図4に例示する測定収録画面205の領域201Aでは、時刻t1で、表示部103で1以上のチャネルを含む範囲が指定され、マーク103a-1で時刻t1を含んだ時間がハイライト表示されている。図4に例示する測定収録画面205の領域201Aでは、マーク103a-1の表示と関連して表示部110の対応する時刻位置に、指定結果を示すアノテーション110a-1が表示されている。また、図4に例示する測定収録画面205の領域201Aでは、時刻t2で、表示部103で別の波形位置またはその近傍がマークされ、その位置(時刻t2)または近傍の領域(少なくとも時間範囲か複数の波形のいずれか一つが指示される)にマーク103a-2がハイライト表示されている。同時に、図4に例示する測定収録画面205の領域201Aでは、表示部110の対応する時刻位置(時間範囲)に、アノテーション110a-2が表示される。
時刻t1で表示部110に追加されたアノテーション110a-1は、一例として、アノテーション識別番号と、波形の属性を示す情報とを含む。この例では、アノテーション番号「1」とともに、波形の属性を表わすアイコンと「strong spike」(ストロングスパイク)というテキスト情報とが表示されている。
図4に示すように、時刻t2で、測定者が別の波形箇所またはその近傍領域を指定すると、情報表示装置20は、指定された箇所でマーク103a-2をハイライト表示し、これとともに、表示部110の対応する時刻位置に、アノテーション番号「2」を表示する。さらに、情報表示装置20は、ハイライト表示された箇所に、属性選択のためのポップアップウィンドウ115を表示する。ポップアップウィンドウ115は、種々の属性を選択する選択ボタン115aと、コメントや追加情報を入力する入力ボックス115bとを有する。選択ボタン115aには、波形の属性として「速波(fast activity)」、「眼球運動(eye motion)」、「体動(body motion)」、「スパイク(spike)」など、波形乱れの要因が示されている。測定者は、画面の領域201Bのモニタウィンドウ170で被測定者の様子を確認することができるので、波形の乱れの原因を示す属性を適切に選択することができる。たとえば、波形にスパイクが生じたときに、てんかんの症状を示すスパイクなのか、被測定者の体動(くしゃみなど)に起因するスパイクなのかを判断することができる。
時刻t1でも同じ操作が行われており、図4では、ポップアップウィンドウ115で「スパイク」の選択ボタン115aが選択され、入力ボックス115bに「strong spike」と入力されたことにより表示部110にアノテーション110a―1が表示されている。このような表示態様により、同じ時間軸112上に多数の信号波形を同期して表示する際に、信号波形の注目箇所または範囲を視認により容易に特定することができ、かつ注目箇所の基本情報を容易に把握することができる。
なお、アノテーション110a-1の一部または全部、たとえば、属性アイコンとテキストアノテーションの少なくとも一方を、表示部103の信号波形上のマーク103a-1の近傍にも表示してもよい。信号波形上へのアノテーションの追加は、波形形状のチェックの妨げになる場合もあり得るので、表示部101~103の信号波形上にアノテーションを表示させる場合は、表示・非表示を選択可能にしておくことが望ましい。
測定収録画面205の領域201Aは、カウンタボックス118を備える。カウンタボックス118は、スパイクアノテーションの累積数を表示する。情報表示装置20は、「スパイク」が選択される都度、カウンタボックス118のカウンタ値をインクリメントし、収録開始から現在(ライン113)までのトータルのスパイク数を一目でわかるようにしている。
図5は、測定収録画面205の右側の領域201Bの拡大図であり、図4と同じ時刻(ライン113の時点)での状態を示す。情報表示装置20は、測定収録画面205の領域201Bのモニタウィンドウ170に、頭部を測定装置3に入れて測定テーブル4に横たわっている被測定者の状態のライブ映像を表示する。情報表示装置20は、測定収録画面205の領域201Bに、表示部101、102、103の信号波形の各々に対応する分布図141、142、130と、アノテーションリスト180とを表示する。
アノテーションリスト180は、図4の信号波形上でマークされたアノテーションの一覧である。表示部101~103で信号波形上の位置または範囲が指定されアノテーションが付される都度、対応する情報がアノテーションリスト180に順次追加される。測定収録画面205におけるアノテーションリスト180への追加と表示は、たとえば降順(新しいデータを上に表示)で行われるが、この例に限定されない。アノテーションリスト180の表示を昇順にしてもかまわないが、表示部110で時間軸112に沿って表示されるアノテーションとの対応関係がわかるように表示する。さらに、表示順序を変更させたり、項目ごとにソートさせたりすることも可能である。
図5に示すアノテーションリスト180の例では、アノテーション番号「1」に対応する時刻情報と、付加されたアノテーション情報とがリストされている。アノテーション情報として、「スパイク」を表わす属性アイコンと、「strong spike」というテキストとが記録されている。また、図5に示すアノテーションリスト180の例では、マーク103a-1がハイライト表示された時点で、アノテーション番号「2」に対応する時刻情報がリストされている。
情報表示装置20は、測定収録画面205の領域201Bにおけるアノテーションリスト180の近傍に、アノテーションの表示/非表示を選択する表示/非表示の選択ボックス180aを配置する。選択ボックス180aで非表示が選択されると、表示部101~103で、信号波形上のハイライトマーク以外のアノテーションが非表示にされるが、表示部110の時間軸112に沿ったアノテーションの表示は維持される。これにより、信号波形の視認性を阻害せずにアノテーション情報を認識可能にする。
図6は、時刻t2でポップアップウィンドウ115の「スパイク」が選択され、「normal spike」(ノーマルスパイク)というテキストが入力された直後の測定収録画面205の左側の領域201Aの拡大図である。図4で例示したポップアップウィンドウ115で「OK」ボタンが選択されると、情報表示装置20は、ポップアップウィンドウ115を閉じて、図6に示すように表示部110の対応する時刻位置にアノテーション110a-2を表示する。情報表示装置20は、アノテーション番号「2」と対応付けて、「スパイク」を表わす属性アイコンと、「normal spike」のテキスト情報とを表示する。これと同時に、情報表示装置20は、カウンタボックス118の値をインクリメントする。また、情報表示装置20は、ハイライト表示されたマーク103a-2の近傍に、属性アイコン106-2を表示する。なお、図6に示す例では、マーク103a-1の近傍にも属性アイコン106-1が表示されているが、上述したように、属性アイコン106-1、106-2の表示、非表示は選択可能である。マーク103a-1と属性アイコン106-1を含むアノテーションA1、及びマーク103a-2と属性アイコン106-2を含むアノテーションA2も、アノテーション情報に含まれる。
図7は、アノテーションリスト180を示す拡大図である。情報表示装置20は、画面左側の領域201Aでマーク103a―2に対応するアノテーションが付加されたことにより、アノテーションリスト180を更新する。図7に示すように、アノテーションリスト180においては、アノテーション番号「2」に「normal spike」というメモが追加される。
以下同様に、測定中に領域201Aで信号波形上の特定の箇所または範囲が指定される都度、指定箇所が強調表示されるとともに、表示部110の時間軸112に沿ってアノテーション情報が表示される。領域201Bでは、アノテーションリスト180にアノテーション情報が順次追加される。
なお、アノテーションリスト180及び信号波形表示の領域201Aにおいて、アノテーション番号の表示は必須ではなく、用いなくてもよい。付加されたアノテーションを識別できる情報であれば任意の情報を識別情報として用いることができる。たとえば、属性アイコンと属性文字列(「strong spike」など)と、時間軸112の近傍に時刻と対応付けて表示してもよい。さらに、領域201Aにファイル番号(図6の「File」の項目に表示される番号)を併記して表示してもよい。
情報表示装置20は、測定収録画面205の左側の領域201Aの終了ボタン119(図4に示す)が選択(押下)され測定が終了すると、表示部101~103で指定されたハイライト箇所を信号波形に対応付けて保存する。情報表示装置20は、表示部110の対応する時刻位置に表示されたアノテーション情報も、アノテーション番号と時刻に対応付けて保存する。情報表示装置20は、カウンタボックス118のカウンタ値、アノテーションリスト180の内容などの関連情報も保存する。情報表示装置20は、これらの表示情報を保存することで、測定者と解析者が異なる場合でも、解析者は容易に問題となる箇所を認識し、解析することができる。
図8は、情報表示装置20で行われる測定収録段階での情報表示処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
図8に示すように、情報表示装置20は、図2に示す開始画面204で「測定収録」が選択されると(S11)、測定装置3に測定を開始させ、複数の信号の波形を同じ時間軸に沿って同期して表示する(S12)。ここで「複数の信号波形」という場合は、同一種類の複数のセンサで検知された信号波形と、異なる種類のセンサの各々で検知された複数の信号波形の両方を含む。
次に、情報表示装置20は、表示されている信号波形上で注目箇所または範囲が指定されたか否かを判断する(S13)。
情報表示装置20は、注目位置または領域の指定があると(S13:Yes)、信号波形の表示領域(表示部101~103)に指定箇所を強調表示するとともに、時間軸領域(表示部110)の対応する時刻位置に指定結果を表示する(S14)。指定結果には、指定がなされたこと自体を示す情報、または指定の識別情報が含まれる。
次に、情報表示装置20は、時間軸領域への指定結果の表示と同時に、あるいは前後して、アノテーションの入力要求の有無を判断する(S15)。
情報表示装置20は、アノテーションの入力要求がある場合は(S15:Yes)、入力されたアノテーション情報を時間軸領域の対応する時刻位置に表示するとともに、アノテーションリストに追加する(S16)。
その後、情報表示装置20は、測定終了コマンドが入力されたか否かを判断する(S17)。
情報表示装置20は、注目位置(領域)の指定がない場合(S13:No)、及びアノテーションの入力要求がない場合(S15:No)、ステップS17へ飛んで測定終了の判断を行う。情報表示装置20は、測定が終了するまで(S17:Yes)、ステップS13~S16を繰り返す。
この情報表示方法により、複数のセンサからの信号を収集する際に、信号情報の視認性の高い測定収録画面205が提供される。
<解析時の動作>
次に、情報表示装置20の解析時の動作について説明する。
図9は、解析時の情報表示装置20のモニタディスプレイ26に表示される解析画面206の一例を示す正面図である。図9に示すように、解析画面206は、図2の開始画面204で「解析」ボタンを選択することで表示させる。解析画面206は、画面のタブ111に「解析」画面であることが表示されている。解析画面206は、収録された信号波形をアノテーションとともに表示する領域202Aと、解析情報を表示する領域202Bとを有する。収録された信号波形とアノテーション情報を表示する領域202Aは、測定者からみて画面の左側に配置され、解析表示する領域202Bは、測定者からみて右側に配置されている。これは、解析の際に、領域202Aで信号波形をチェックまたは選択しながら、マウスなどを操作して領域202Bで解析結果を確認または確定させる作業の効率が良いからである。
解析画面206は、領域202Aの第2の表示部103の脳波信号の波形の画面上方に、第2の表示部101,102の脳磁信号の波形を表示している。また、解析画面206は、領域202Aの右側の領域202Bにおいて、領域202Aに近い側の画面領域で且つ画面上方に脳磁分布図141,142を表示し、脳波分布図130をその下方に表示している。このため、解析者は、第2の表示部103の「脳波信号の波形」→第2の表示部101,102の「脳磁信号の波形」→脳磁分布図141,142→脳波分布図130の順に(この場合は、時計回りで)視線移動を行える。そのため、解析者(または測定者)の視線移動が効率的になり、その結果、解析作業効率を向上させることが可能となる。なお、上記では、時計回りとして説明したがこの例に限定されない。
図10は、解析画面206の左側の領域202Aの拡大図である。図10に示すように、領域202Aは、測定時の時間情報を画面の水平方向(第1方向)に表示する表示部110及び表示部120と、収録された信号波形を種類ごとに画面の垂直方向(第2方向)に並べて表示する表示部101~103とを有する。
情報表示装置20は、表示部110に、収録時の時間の経過を示す時間軸112と、時間軸112に沿って付加されたアノテーション110a-7、110a-8とを表示する。情報表示装置20は、表示部120に収録時間の全体を示す時間軸122を表示する。情報表示装置20は、時間軸122に沿って、アノテーションが付加された時刻位置を示すポインタマーク120aと、表示部101~103に現在表示されている信号波形が収録された時間帯を示すタイムゾーン120bとを表示する。この表示により、解析者は、現在解析中の信号波形が、測定収録時のどの段階で取得された信号波形なのかを直感的に把握することができる。
解析者は、解析画面206を開いた後に、たとえば、時間軸122のバー上でタイムゾーン120bをドラッグすることで所望の時間帯の信号波形を表示部101~103に表示させることができる。あるいは、後述するように、解析者は、アノテーションリスト180の中から所望のアノテーションを選択することで、そのアノテーションを含む前後の信号波形を表示部101~103に表示させることができる。
図10に例示する解析画面206の領域202Aでは、表示部101~103に、収録時に信号波形に付加されたアノテーションA7、A8が表示されている。図10に例示する解析画面206の領域202Aでは、マーク103a-7,103a-8がハイライト表示され、マーク103a-7,103a-8の近傍に対応する属性アイコン106-7,106-8が表示されている。また、図10に例示する解析画面206の領域202Aでは、マーク103a-7,103a-8の時刻位置を示す縦のライン117-7,117-8が表示されている。ライン117が表示されることで、たとえば、表示部103の所定の箇所の指定と関連してアノテーションが付加されたときに、異なる種類の信号表示エリアである表示部102,101においても、指定の結果が容易に視認できる。ライン117は、アノテーション情報の視認を容易にするという意味でアノテーション情報に含めることができ、「アノテーションライン」と称してもよい。ライン117を選択することで、その時刻の前後の一定時間を含めて、信号波形が拡大表示される。この処理については後述する。
図11は、解析画面206の右側の領域202Bの拡大図であり、図10と同じ時刻での状態を示す。情報表示装置20は、解析画面206の領域202Bに、領域202Aの表示部101と102に表示されている信号波形に対応する脳磁分布図141、142、及び領域202Aの表示部103に表示されている信号波形に対応する脳波分布図130を表示する。
また、情報表示装置20は、解析画面206の領域202Bに、脳磁図(MEG:Magneto-encephalograph)の等磁場図150と、脳波図(EEG:Electro-encephalograph)のマップエリア160と、MRI(磁気共鳴画像:Magnetic Resonance Imaging)で取得された被測定者の脳の断層画像の表示ウィンドウ190とを表示する。等磁場図150では、磁場の湧き出し領域と沈み込み領域が色分けされて表示され、電流の流れる方向が視覚的に把握される。等磁場図150とマップエリア160は測定完了後に得られる情報であり、MRIの断層画像は、別途検査で得られる情報である。
モニタウィンドウ170には、領域202Aの表示部101~103の信号波形が取得された時刻に同期して、測定時の被測定者の映像が表示される。解析者は、モニタウィンドウ170を見て被測定者の状態を確認しながら信号波形を解析することができる。
アノテーションリスト180は、測定収録で付加されたすべてのアノテーションがリストされている。アノテーションリスト180には、アノテーション番号181と対応付けて付加されたアノテーション情報(属性アイコン、テキスト入力情報など)が記載されている。解析画面206のアノテーションリスト180は、たとえば、付加されたアノテーションが昇順で(古いデータが上になるように)表示されるが、これに限定されない。測定収録画面205と同様にアノテーション番号の使用は必須ではなく、時刻、ファイル名、属性などの組み合わせでアノテーションを識別することも可能である。また、アノテーションリスト180に含まれるアノテーションの表示順序の変更や、項目ごとのソートも可能である。所望のアノテーション番号181または行をクリックすることで、図10の領域202Aの表示部101~103に、そのアノテーションが付加された時刻位置を含む所定の時間帯の信号波形を表示させることができる。
情報表示装置20は、解析画面206においては測定収録画面205と異なり、解析者がアノテーション部分の信号波形を確認して最終的に信号源の推定がなされたアノテーションには、推定完了マーク182(図11に示す)を表示する。
情報表示装置20は、解析画面206の領域202Bにおけるアノテーションリスト180の近傍に、アノテーションの表示/非表示を選択する表示/非表示の選択ボックス180aを配置する。選択ボックス180aで非表示の指定がされると、図10の表示部103の属性アイコン106-7、106-8が消える。なお、表示/非表示の選択ボックス180aで、ハイライトされたマーク103a-7、103a-8の非表示を選択できるようにしてもよい。
図12は、ライン117-7が選択(たとえばダブルクリック)された直後の解析画面206の正面図である。解析者がアノテーションA7に着目して、この領域の波形を解析するためにライン117-7を選択(たとえばダブルクリック)すると、情報表示装置20は、ハイライトされた信号波形の近傍の信号波形を拡大表示部200に拡大表示する。情報表示装置20は、領域114で示される一定の時間範囲にわたって、信号波形が時刻位置を示すライン217-7とともに拡大表示する。
図13は、図12に示した解析画面206の左側の領域203A(信号波形の表示領域)の拡大図である。図13に示すように拡大表示部200に信号波形を拡大表示することで、解析者は、収録時に付加されたマークの妥当性を再確認し、あるいは計測収録時にチェックされていない波形部分をチェックすることができる。たとえば、解析者は、ライン217-7を左右にドラッグすることで、問題となる波形の正確な個所を特定または変更することができる。
なお、情報表示装置20は、拡大表示部200に、表示部103でハイライト表示されているマーク103a及びまたは属性アイコン106を反映させてもよい。ただし、振幅の特異点を正確に判断する際の視認の妨げになることも考えられるので、拡大表示部200にハイライトされたマーク103aや属性アイコン106を表示する場合は、表示と非表示の選択を可能にしておくのが望ましい。
情報表示装置20は、拡大表示部200に表示する信号波形の種類と、チャネル範囲を指定することも可能である。たとえば、解析者は、視線を表示部103でハイライトされたマーク103a-7から画面の上方へ移し、脳磁波形の表示部101または102の波形に振幅の特異点がないかを確認する。この場合、ボックス125に表示部101または102のターゲットのチャネル領域を入力することで、拡大表示部200にマーク103a-7と関連する脳磁波形を拡大表示することができる。
図13に示すように、情報表示装置20は、拡大表示部200の画面の下側に、確認ウィンドウ210を表示する。確認ウィンドウ210は、信号波形の属性ボタン211と、信号源の推定ボタン212を含む。属性ボタン211は、測定収録画面205のポップアップウィンドウ115に含まれる属性情報と対応し、収録時に付加された属性が誤っているときは、属性ボタン211を選択して正しい属性を選択することができる。信号波形の正しい位置、及び/あるいは属性の選択が確認されたならば、解析者は、推定ボタン212をクリックすることで信号源の推定をアノテーションに反映することができる。
図14は、図12に示した解析画面206の右側の領域203Bの拡大図である。図13で、所望のアノテーションについて、信号波形位置及び/または属性が確認され、信号源の推定ボタン212が選択されると、図14に示すように、情報表示装置20は、アノテーションリスト180の対応するアノテーション(この例では、アノテーション番号「7」)に、推定完了マーク182を付加する。さらに、情報表示装置20は、表示ウィンドウ190のMRI断層画像に、ダイポールの推定結果190aを表示する。
解析者によって、表示部101~103にハイライト表示されるマーク位置、及び/またはアノテーション110aの内容が変更される場合に、アノテーションリスト180の更新方法には、2通りの方法がある。解析者による最新の更新情報だけをアノテーションリスト180に反映する方法と、測定収録時のアノテーション情報を維持したまま、新たなアノテーション情報として追加する方法である。後者の方法を採用する場合は、アノテーション識別情報として、たとえば収録時のアノテーション番号からの枝番号を付けることができる。この場合、表示部110にも新たなアノテーション情報を追加して、追加のアノテーション情報を時間軸に沿って異なる色で表示してもよい。
図15は、情報表示装置20で行われる解析段階での情報表示処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
図15に示すように、情報表示装置20は、開始画面204(図2参照)で「解析」が選択されると(S21)、解析を開始し、解析画面206を表示する(S22)。初期の解析画面206は、信号波形が表示されていないブランク画面でもよいし、収録の先頭または最後の一定の時間範囲の信号波形であってもよい。
次に、情報表示装置20は、解析画面206を表示すると、特定のアノテーションが選択されたか否かを判断する(S23)。アノテーションの選択は、アノテーションリスト180内での特定のアノテーション番号または行の選択であってもよいし、表示部120の時間軸122上のタイムゾーン120bを操作することによる時刻位置の指定であってもよい。
アノテーションの選択があると(S23:Yes)、情報表示装置20は、選択されたアノテーションの時刻位置を含む所定時間分の信号波長を表示する(S24)。
次に、情報表示装置20は、表示された場面で、ハイライト表示されたマークの時刻位置を示すライン117が選択されたか否かを判断する(S25)。
ライン117が選択されると(S25:Yes)、情報表示装置20は、選択されたラインを含む一定の時間範囲の信号波形を拡大表示する(S26)。拡大表示は、必ずしもハイライト表示されたマークの近傍の信号波形に限定されず、同じ時刻位置の異なる種類の信号波形を拡大表示してもよい。たとえば、脳波信号波形にハイライト表示されたマークが付されている場合に、同じ時刻位置の脳磁信号波形を拡大表示させてもよい。また、すべてのチャネルの信号波形を拡大表示する代わりに、マークされた信号波形が取得されたチャネルを含む一定範囲のチャネルで取得された信号波形を拡大表示させてもよい。この場合、拡大表示させたい信号波形の種類、及び/またはチャネル範囲の指定入力の有無を判断してもよい。
次に、情報表示装置20は、信号源の推定ボタン212が押下されたか否かを判断する(S27)。
信号源の推定ボタン212の選択入力があると(S27:Yes)、情報表示装置20は、S28に進み信号源推定の演算を行う。具体的には、情報表示装置20は、推定結果をMRI断層画面に表示するとともに、推定完了マーク182をアノテーションリスト180に追加する(S28)。
その後、情報表示装置20は、解析終了コマンドが入力されたか否かを判断する(S29)。
情報表示装置20は、アノテーションの選択がない場合(S23:No)、拡大表示のためのアノテーションラインの選択がない場合(S25:No)、及び信号源の推定ボタン212の選択入力がない場合(S27:No)、ステップS29へ飛んで解析終了の判断を行う。情報表示装置20は、解析終了コマンドが入力されるまで(S29:Yes)、ステップS23~S28を繰り返す。
なお、情報表示装置20は、ステップS26とS27の間に、アノテーションが変更されたか否かの判断を行ってもよい。アノテーションが変更された場合は、情報表示装置20は、アノテーションリスト180へ変更を反映して、ステップS27の判断に移行する。
上述した表示処理動作により、視認性と操作性に優れた情報表示が実現する。
図16及び図17は、表示レイアウトの変形例を示す図である。複数種類のセンサからの信号波形を表示する場合に、情報表示装置20は、信号の種類によって、表示位置を適宜設定することができる。
たとえば、図16に示すように、情報表示装置20は、振幅が大きく視認しやすい脳波の信号波形を表示する表示部103を画面の上方に配置してもよい。この場合、図11に示した脳磁分布図141および142を表示部101と102の右隣に配置し、脳波分布図130を表示部103の右隣且つ脳磁分布図141および142の上方に配置する。
また、図17に示すように、情報表示装置20は、特定の表示部の縦方向のサイズを変更してもよい。たとえば脳波波形を表示する表示部103の枠を選択して画面の上下方向に動かすことで、表示部103と、表示部101及び102の縦方向のサイズの比率を変更できる。
さらに、情報表示装置20は、タイムラインを表示する表示部110の位置を、画面の上端と下端に限定せず、脳磁波形と脳波波形の間に設けてもよい。また、情報表示装置20は、たとえば脳磁波形と脳波波形の間で水平方向に延びるタイムラインと、画面の上端及び/又は下端に配置されるタイムラインとを組み合わせてもよい。
<ノイズ除去処理>
次に、測定される脳磁場信号に混入する心臓から発せられる磁場など生体依存のノイズを除去するノイズ除去処理について説明する。なお、本実施の形態においては、解析時のノイズ除去処理について説明するが、これに限るものではなく、測定収録時において実行されても何の問題もない。なお、生体依存のノイズは、心臓から発せられる磁場(心磁ノイズ)に限るものではなく、例えばまばたきなどに起因する磁場なども含む。
ここで、図18は情報表示装置20で行われる解析段階での情報表示処理におけるノイズ除去処理の流れを概略的に示すフローチャートである。このノイズ除去処理が実行されるタイミングは、解析者が適宜決定する。具体的には、解析者は、解析画面206を表示直後のタイミングで、波形にノイズが混入していると判断して行ってもよいし、信号源を推定後に、その結果が思わしくないときに行ってもよい。
図18に示すように、情報表示装置20は、解析画面206上のメニューから「生体ノイズ除去」が選択されたか否かを判断する(S31)。
情報表示装置20(特定波形表示手段251d、調整手段251e、波形表示手段251f、ソート手段251h(図23参照))は、解析画面206上のメニューから「生体ノイズ除去」が選択されたと判断すると(S31:Yes)、信号から所望の成分(ノイズと思われる成分)を抽出する成分抽出処理(PCA)を行う(S32)。以下において、成分抽出処理(PCA)について詳述する。
本実施の形態の情報表示装置20は、成分抽出処理として主成分分析(PCA)を用いている。主成分分析(PCA)によれば、ノイズ信号が適切に切り出されている場合、ノイズを示すコンポーネントが上位に現れることになる。なお、本実施の形態においては、主成分分析(PCA)を用いて成分抽出処理を行うが、これに限るものではなく、独立成分分析(ICA)を用いて成分抽出処理を行うようにしてもよい。
ここで、主成分分析(PCA)について簡単に説明する。図19は、主成分分析(PCA)の一例を示す図である。図19においては、605,606が元の軸、軸601,602が主成分分析(PCA)で得られた軸(コンポーネント)である。主成分分析(PCA)とは、与えられたサンプルに対して、それぞれのサンプルの特徴を比べやすいように軸を変換(回転)する手法である。与えられたサンプルのデータを得られた軸601に投影することで、サンプルを見分けやすくなる。さらに、上位に得られた軸602に投影するほど、サンプルのばらつきが大きくなる。
本実施の形態のように、アノテーション時刻前後の時間幅を切り出した場合、山(谷)点からそれ以外の点に変化するサンプルが主成分分析(PCA)に入力される。つまり、ノイズが最も大きいサンプルから、徐々にノイズが小さくなるサンプルまでが入力される。このため、ノイズを表す軸601に各サンプルの値を投影した場合、サンプル間のばらつきが大きくなる。つまり、ノイズ成分を表す軸が上位に現れることになる。
次いで、図18に示すように、情報表示装置20(ノイズ成分選択手段251b(図23参照))は、S32の成分抽出処理(PCA)が終了すると、ノイズ除去コンポーネント選択ダイアログを表示し(S33)、ノイズ除去コンポーネント選択ダイアログでノイズを表す軸(コンポーネント)の選択を受け付ける(S34)。情報表示装置20(再構成手段251c(図23参照))は、ノイズ除去コンポーネント選択ダイアログでノイズを表す軸(コンポーネント)の選択があった場合(S34:Yes)、選択に基づいて全てのチャネルについての信号の再構成を行う(S35)。
情報表示装置20は、主成分分析(PCA)の結果からノイズを表す軸(コンポーネント)を選択し、選択したコンポーネントの成分を除去して信号を再構成することで、ノイズのない信号を取得する。
まず、主成分分析(PCA)の結果からノイズを表す軸(コンポーネント)の選択について説明する。各サンプルのデータを対象のコンポーネントに投影した値をスコアと呼ぶ。図19の603で示したサンプルの場合、第1コンポーネントのスコア(第1の軸601に投影した値)は604になる。
上述したように、本実施の形態においては、重畳されたノイズ信号を分離するために、PCA(主成分分析)またはICA(独立成分分析)が用いられる。
しかしながら、分解された成分の中から、ノイズに相当するものを見つけることが難しいケースがある。具体的には、PCA/ICAの結果としては多くの成分が抽出される。たとえば、センサ数が160のシステムの場合、160個の成分に分解される。その場合、160個の成分すべてを人目で確認して、ノイズ成分を見出すことは困難である。特にノイズ成分が下位に現れる場合、そこまでの確認が出来ずに見落とすケースが多い。つまり、PCA/ICAの結果は一般的には寄与率(元の信号に対する影響の大きさ)の順にソートして表示する場合が多い。しかしながら、ノイズ成分において常に寄与率が高いとは限らない。
一方、ノイズ成分の寄与率を高くするために、ノイズが発生している時間帯を切り出してPCA/ICAをかける方法がある。例えば、心磁によるノイズを除去する場合、ノイズの発生個所を10~20程度指定して、その前後でPCA/ICAをかけることで心磁ノイズの成分について寄与率を高められる。この作業は、心電計等がシステムに接続されている場合には自動的に行うことも可能である。しかしながら、それ以外の場合に手作業で多くのノイズ発生時刻を指定することは手間がかかる。さらには、同じノイズ信号が、PCA/ICAの結果、複数の成分に分離する場合もある。この場合には複数の成分をノイズとして除去したいが、寄与率でソートした場合近くに現れるとは限らず、対応するすべてのノイズ成分を除去することが難しい。
そこで、本実施の形態においては、ソート手段251h(図23参照)は、コンポーネントをその周期性の高いものから順にソートして表示するようにする。ソート手段251hは、コンポーネントのソートを、以下の方法で行う。
ノイズ成分の中には、周期的な信号であるものも多い。例えば電源、心磁などは周期的な信号である。PCA/ICAで得られた成分の中から、周期的な信号を抽出し、それをノイズ成分候補として上位に表示することで、ノイズ成分の特定が容易となる。
1.自己相関を用いる方法
PCA/ICAで得られた各成分について、それぞれ自己相関を算出する。より詳細には、想定される周期的なノイズ成分の周期長に対して適切な時間幅のデータを切り出し、自己相関を算出する。例えば、想定されるノイズ成分の周期が最大で2秒であれば、4秒程度のデータを切り出し、2秒の幅で自己相関を算出する。
そして、自己相関の正方向の最大値順に成分をソートし、表示する。
これにより、周期性の高い成分を上位に表示することができるので、寄与率(元の信号に対する影響の大きさ)の順にソートして表示する場合における、ノイズ成分において常に寄与率が高いとは限らない、という問題を解決することができる。
2.相互相関を用いる方法
PCA/ICAで得られた各成分について、それぞれ相互相関を算出する。信号の切り出し方法については、上記1.と同様である。
次いで、相互相関マトリクスを算出し、相互相関の最大値を求める。上記最大値がしきい値α(例えば0.8)より大きい場合、上記最大値を持つ2つの成分に対して、最大値×β(例えば0.8)の相互相関を持つ成分を抽出し、グループとしてまとめる。
上記相互相関を持つ成分をグループとして表示する。表示の際には寄与率のもっとも大きなものを代表として表示しても良いし、グループ内の成分を並べて表示しても良い。そして、グループに含まれる成分を相互相関マトリクスから除去し、上記の相互相関の最大値を求める処理へ戻る。この処理を条件が満たされるまで継続する。
一方、上記最大値がしきい値αより小さい場合には、残りの表示されていない成分を寄与率の大きい順に表示する。
これにより、同じノイズに起因すると思われる成分をまとめて上位に表示することができるので、同じノイズ信号が複数の成分に分離する場合に、対応するすべてのノイズ成分を除去することが難しい、という問題を解決することができる。
3.高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を用いる方法
PCA/ICAで得られた各成分について、それぞれFFTを算出する。より詳細には、想定されるノイズ成分に対して適切な時間幅のデータを切り出し、FFTを算出する。例えば、想定されるノイズ成分の周期が最大で2秒であれば、4秒程度のデータを切り出し、2秒の幅でFFTを算出する。
そして、FFTの正方向の最大値順に成分をソートし、表示する。
これにより、ノイズ成分を上位に表示することができるので、寄与率(元の信号に対する影響の大きさ)の順にソートして表示する場合における、ノイズ成分において常に寄与率が高いとは限らない、という問題を解決することができる。
図20は、ノイズ除去コンポーネント選択ダイアログ500の一例を示す正面図である。図20に示すように、情報表示装置20のモニタディスプレイ26に表示されるノイズ除去コンポーネント選択ダイアログ500は、第1~3コンポーネントのスコアをその周期性の高いものから順にソートして表示するスコア表示画面502,504,506を有している。また、ノイズ除去コンポーネント選択ダイアログ500は、スコア表示画面502,504,506にそれぞれ対応付けられたチェックボックス501,503,505を有している。さらに、ノイズ除去コンポーネント選択ダイアログ500は、コンポーネントの選択を決定するOKボタン507と、コンポーネントの選択をやめるCancelボタン508とを有している。なお、表示するスコア表示画面の数は3つに限定されるものではなく、解析者が適宜変更できるようにしても構わない。
本実施の形態では、各時間点のデータが各サンプルになる。したがって、各時間点のデータを第1コンポーネントに投影することで、第1コンポーネント上でのスコアを求めることができる。求めたスコアを時間点に合わせて表示したものが、スコア表示画面502,504,506である。
次に、S34の選択に基づく全てのチャネルについての信号の再構成について説明する。
情報表示装置20は、ノイズ除去コンポーネント選択ダイアログ500でノイズを表す軸(コンポーネント)が選択され、OKボタン507が押下されたならば、信号の再構成処理を行う。情報表示装置20(再構成手段251c)は、ノイズ除去コンポーネント選択ダイアログ500で選択されたコンポーネントの情報を除いて、他のコンポーネントのスコアを用いて信号を再構成する。
ここで、図21は主成分分析(PCA)に応じた信号の再構成の一例を示す図である。図21においては、簡単のために、センサ数(次元数)が“2”の場合について説明する。図21においては、807,808が元の軸、軸801,802が主成分分析(PCA)で得られた軸(コンポーネント)である。ここで、情報表示装置20は、サンプル803の点について値を再構成する。サンプル803のX軸上の元の値は805である。
図21に示すように、情報表示装置20は、サンプル803をコンポーネント1である軸801に投影すると、スコア804(スコア1)を算出できる。同様に、図21に示すように、情報表示装置20は、コンポーネント2に投影した値であるスコア806(スコア2)も算出できる。スコア1とスコア2の両方を用いてサンプル803を表すと、元と同じサンプル803の座標を表すことができる。情報表示装置20は、このサンプル803の座標をX軸上に投影すると、サンプル803のX軸上の元の値805をX軸上の値として算出できる。つまり、情報表示装置20は、すべてのコンポーネントのデータを用いれば、元と同じ信号を再構成できる。
ここで、コンポーネント2がノイズを示すコンポーネントとして解析者に指定されたとする。その場合、コンポーネント2はノイズ成分を表すので、再構成するときに無視する。つまり、コンポーネント2である軸802上への投影を無視するので、サンプル803はコンポーネント1上の点804として表される。情報表示装置20は、コンポーネント1上の点804をX軸上に投影した点806を、ノイズ成分である軸802上への投影を無視して再構成された信号、つまりノイズ成分を除去した信号として得る。
最後に、図18に示すように、情報表示装置20は、S35で再構成された全てのチャネルについての信号(ノイズが除去された信号)をメインページである解析画面206に反映し(S36)、ノイズ除去処理を終了する。
メインページである解析画面206に表示されている再構成された信号(ノイズが除去された信号)は、ダイポール推定など後段の処理で利用される。
なお、情報表示装置20(再構成手段251c)は、ノイズ除去コンポーネント選択ダイアログ500で選択したノイズを示すコンポーネントに基づくノイズの成分を更に提示するようにしてもよい。これにより、解析者は、例えば心磁ノイズのみを見ることができる。
ここで、情報表示装置20について説明する。
図22は、情報表示装置20のハードウェア構成図である。情報表示装置20は、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)21、RAM(Random Access Memory)22、ROM(Read Only Memory)23、補助記憶装置24、入出力インタフェース25、及び表示装置26を有し、これらがバス27で相互に接続されている。
CPU21は、情報表示装置20の全体の動作を制御し、各種の情報処理を行う。また、CPU21は、ROM23または補助記憶装置24に格納された情報表示プログラムを実行して、測定収録画面205と解析画面206の表示動作を制御する。RAM22は、CPU21のワークエリアとして用いられ、主要な制御パラメータや情報を記憶する不揮発RAMを含んでもよい。ROM23は、基本入出力プログラムなどを記憶する。本発明の情報表示プログラムもROM23に保存されてもよい。補助記憶装置24は、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置であり、たとえば、情報表示装置20の動作を制御する制御プログラムや、情報表示装置20の動作に必要な各種のデータ、ファイルなどを格納する。入出力インタフェース25は、タッチパネル、キーボード、表示画面、操作ボタンなどのユーザインタフェースと、各種センサあるいはデータ収録サーバ42からの情報を取り込み、他の電子機器に解析情報を出力する通信インタフェースの双方を含む。表示装置26は図1のモニタディスプレイ26に対応する。表示装置26では測定収録画面205と解析画面206が表示され、入出力インタフェース25を介した入出力操作に応じて画面が更新される。
図23は、情報表示装置20の機能ブロック図である。情報表示装置20は、制御部250、解析部252、センサ情報取得部253、収録/解析情報保存部254、及びアノテーション入力部255を有する。制御部250は、情報表示装置20の画面表示を制御する表示制御部251を含む。
センサ情報取得部253は、測定装置3あるいはデータ収録サーバ42から、センサ情報を取得する。アノテーション入力部255は、センサ情報に付加されるアノテーション情報を入力する。
解析部252は、収集されたセンサ情報を解析する。センサ情報の解析には、信号波形の解析、振幅の特異点の解析、電流ダイポールの向きを含む脳磁場の解析が含まれる。
表示制御部251は、成分抽出手段251aと、ノイズ成分選択手段251bと、再構成手段251cと、特定波形表示手段251dと、調整手段251eと、波形表示手段251fと、リスト表示手段251gと、ソート手段251hと、を有している。表示制御部251は、センサ情報の測定収録時、及び解析時の画面表示を図2~図21を参照して説明した手法で制御する。
収録/解析情報保存部254は、測定データと解析結果を保存する。測定収録時に信号波形にアノテーションが付加された場合は、信号波形が取得された時間情報と対応付けて、アノテーションも保存される。
表示制御部251を含む制御部250の機能は、図22のCPU21によって実現される。解析部252の機能は、CPU21とRAM22により実現される。センサ情報取得部253とアノテーション入力部255の機能は入出力インタフェース25によって実現される。収録/解析情報保存部254の機能は、ROM23または補助記憶装置24によって実現される。
実施の形態の情報表示装置20の動作を情報表示プログラムの実行により実現する場合、情報表示プログラムは、CPU21に、(a)信号検出の時間軸を表示する第1の表示部画面の第1方向に表示させる手順、(b)信号測定で取得された複数の信号波形を表示する第2の表示部、前記第1方向と異なる第2方向に並列に表示させる手順、及び(c)前記第2の表示部において前記複数の信号波形の少なくとも1つの波形上またはその近傍の領域の或る箇所が指定されたときに、当該指定箇所を強調表示させるとともに、前記指定箇所に対応する前記第1の表示部の時刻位置にも、前記指定の結果を指定情報として表示させる手順、を実行させる。
また、実施の形態の情報表示装置20の動作を情報表示プログラムの実行により実現する場合、情報表示プログラムは、CPU21に、ノイズ除去処理実行時には、ノイズ除去メインダイアログ300を表示させる手順、ノイズ除去コンポーネント選択ダイアログ500を表示させる手順、を実行させる。
このような情報表示プログラムを情報表示装置20にインストールすることで、同じ時間軸上に複数の信号波形が表示される画面で、信号波形の注目位置、または範囲(領域)を容易に視認することができる。
このように本実施の形態によれば、検出された生体信号に基づく複数の信号波形から切り出された複数の特定の波形から所望の成分を抽出し、特定の波形の発生時刻の表示を参照しつつ、複数の抽出結果から一の抽出結果をノイズの成分とする選択を受け付ける。これにより、外部装置を用いずに、取得したい信号とノイズ信号が混在した複雑な信号からノイズ信号を抜け漏れなく抽出することができ、ノイズ除去のプロセスが最適であることを確認させることができる。
また、外部装置を用いて得られた別個の波形ではなく測定された磁場の波形から、解析者が、最適にノイズ波形を切り出すためのUI(User Interface)を提供することができる。
なお、上述した形態では、測定装置3が脳波信号と脳磁波信号を収集する構成であったが、これに限られない。たとえば、測定装置3は脳磁波信号を収集し、測定装置3とは別の脳波計で脳波信号を収集し、測定装置3および脳波計からそれぞれの生体信号をデータ収録サーバ42に出力するようにしてもよい。
本発明の情報表示技術は、脳波と脳磁波の並列表示だけでなく、心電計や脊髄計など、多数の心電波形や神経信号を同じ時間軸上に表示する場面にも適用可能である。また、多数の地磁気センサを用いて磁場解析を行う地質探査システムや、品質管理の現場に設置された多数の対流計(熱流センサ)、多数の結露計(湿度センサ)などから収集される信号波形を同一時間軸上に表示する場合にも適用可能である。また、本発明の情報表示技術は、脳波と脳波に重畳しているノイズおよびノイズ除去プロセス、結果の表示だけでなく、特定の波形を信号中から複数ピックアップする場面にも適用可能である。
1 生体信号計測システム
3 測定装置
20 情報表示装置
26 モニタディスプレイ
42 データ収録サーバ
101~103 表示部
103a マーク
106 属性アイコン
110,120 表示部
112,122 時間軸
115 ポップアップウィンドウ
200 拡大表示部
201A 測定収録画面の左側の領域
201B 測定収録画面の右側の領域
202A 解析画面の左側の領域
202B 解析画面の右側の領域
203A 解析画面の左側の領域
203B 解析画面の右側の領域
250 制御部
251 表示制御部
251a 成分抽出手段
251b ノイズ成分選択手段
251c 再構成手段
251d 特定波形表示手段
251e 調整手段
251f 波形表示手段
251g リスト表示手段
251h ソート手段
特開2009-195571号公報

Claims (6)

  1. 検出された生体信号に基づく複数の信号波形のそれぞれから複数の所望の成分を主成分分析または独立成分分析を行って抽出する成分抽出手段と、
    前記成分抽出手段による前記複数の信号波形から抽出された前記複数の所望の成分、前記生体信号を周期に注目して定量化した時に大きいものから順にソートして表示するソート手段と、
    前記成分抽出手段による複数の抽出結果から一の前記抽出結果をノイズの成分とする選択を受け付けるノイズ成分選択手段と、
    を備えることを特徴とする情報表示装置。
  2. 前記ノイズ成分選択手段により受け付けた一の前記抽出結果に基づく前記ノイズの成分を除去して、前記信号波形を再構成する再構成手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
  3. 前記ソート手段は、自己相関のピークの高い順に抽出結果をソートする、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報表示装置。
  4. 前記ソート手段は、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)のピークの高い順に抽出結果をソートする、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報表示装置。
  5. 測定対象を測定して生体信号を検出する測定装置と、
    前記測定装置から検出された前記生体信号を受け取る、請求項1ないし4の何れか一項に記載の情報表示装置と、
    を備えることを特徴とする生体信号計測システム。
  6. コンピュータを、
    検出された生体信号に基づく複数の信号波形のそれぞれから複数の所望の成分を主成分分析または独立成分分析を行って抽出する成分抽出手段と、
    前記成分抽出手段による前記複数の信号波形から抽出された前記複数の所望の成分、前記生体信号を周期に注目して定量化した時に大きいものから順にソートして表示するソート手段と、
    前記成分抽出手段による複数の抽出結果から一の前記抽出結果をノイズの成分とする選択を受け付けるノイズ成分選択手段と、
    として機能させるためのプログラム。
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