JP7186297B2 - 成形装置、シガレットフィルタロッド、及びその製造方法 - Google Patents

Description

本発明は、成形装置、シガレットフィルタロッド、及びその製造方法に関し、シガレットの技術分野に属する。

シガレットフィルタロッドは、シガレットの煙に対するフィルタリングシステムとして、シガレットの喫煙品質及び安全性の向上の点では重要な役割を果たすものの、現在のタバコ用フィルタロッドは、形態が単一であり、機能がシンプルであり、シガレットが同じであるという傾向が高まっているしたがって、当該業界では、新型シガレットフィルタロッドの研究が盛んに行われてきた。

現在、タバコ業界で使用されているほとんどの通常のアセテート繊維製フィルタロッドは、形態、機能がいずれも極めて単一であり、多数の会社により開発された新型フィルタロッド、たとえば、顆粒複合ロッド、紙質複合ロッド、中空複合ロッドなどは、コスト、安全性、環境保全性、効果、味への吸着やプロセスなどのさまざまな原因により、普及・応用が制限されている。近年、タバコ業界で大量研究されている顆粒加香フィルタロッドなどは、顆粒の添加量の原因により、加香効果が不十分であり、期待される効果を奏することができず、また、加香のために主に抽出又は合成香精を添加するため、コストが高く、添加量が限られ、また、香りの保持能力も不明である。

また、従来の加香型フィルタロッドには、ポップビーズ入りフィルタロッド、加香顆粒質棒、加香ワイヤなどが含まれ、これらは、すべて抽出又は合成香精を主とし、価格が高く、加香能力には限りがある。しかも、アセテート繊維製フィルタロッドという本体も必要とされており、成形設備、原材料や加工のコストが高く、アセテート繊維が分解されにくいため、深刻な環境汚染を招く。刻みタバコ又はタバコ茎を用いてフィルタロッドを製造してシガレットの被害低減又は加香用とする特許もあるが、品質が不安定であり、円形度が標準以下であるなど、さまざまな問題が存在する。

さらに、従来のキャビティ付き二元タバコ用複合フィルタロッドのほとんどは、アセテート繊維製複合ロッドであり、たとえば、ＣＮ特許２００５２００２１５３０には、アセテート繊維製フィルタロッドとアセテート繊維キャビティ付きフィルタロッドとの二元複合フィルタロッドが開示されており、それは、偽造防止性能に優れるという利点があり、ＣＮ特許２００９２０３１５４２４．１は、中空ヘッド付き複合フィルタロッドを開示し、シガレットフィルタを製造するためのフィルタロッドに関し、この中空ヘッド付き複合フィルタロッドは、複数のアセテート繊維部から構成され、シガレットのタールを効果的に低下させ、煙の希釈率を高めることができる。これらの特許に係るフィルタロッドでは、すべて中空部がアセテート繊維で製造されるものであり、消費されるアセテート繊維の量が通常のアセテート繊維製フィルタロッドに必要なアセテート繊維の量よりもはるかに大きくなり、それによって、このようなフィルタロッドの工業的応用が深刻に制限されている。

ＣＮ特許２０１５１００６１００４は、天然植物材料製の中空型シガレットフィルタロッド、その製造方法及び応用を開示しており、天然植物材料をブロック状にプレスした後、切断、研磨、孔開けの一連の複雑なプロセスを行って製造したものであり、該方法は、プロセスが複雑であり、コストが高く、パフ時に粉塵が感じられ、製品の安定性も不十分であり、工業的生産に向いていない。

従来技術の欠陥に対して、本発明の１つの目的は、非溶融性材料を成形できる成形装置を提供することであり、本発明の別の目的は、低コストのシガレットフィルタロッド、及びその製造方法を提供することである。

上記技術的課題を解決するために、本発明の技術案は以下のとおりである。

一軸押出システムと冷却・セッティングシステムを備える成形装置であって、
前記一軸押出システムは、フィーダと押出機を備え、前記フィーダが押出機に設けられ、前記押出機がバレルを備え、前記バレルの外部には加熱器が設けられ、バレルの内部にはスクリューが設けられ、バレルの一端にはダイが設けられ、
前記冷却・セッティングシステムは、丸管と冷却器を備え、前記冷却器が丸管の外部に設けられ、前記丸管の一端が押出機のダイに接合され、前記スクリューの先端部のネジには複数組の凹溝が開けられる。

さらに、前記バレルの出口端にはヘッド本体が取り付けられ、前記ダイは圧力放出板を介してヘッド本体に取り付けられ、バレル内に伸びており、前記ダイはヘッド本体に可動に接続される。好適には、ダイとヘッド本体はネジを介して接続され、それにより、伸びる度合の無段調整が実現される。

さらに、ヘッド本体にはバレルと同軸である第１孔を有し、圧力放出板にはバレルと同軸である第２孔を有し、ダイは第２孔、第２孔を順次通り抜けてバレル内に伸びる。

さらに、前記ダイの供給端とスクリューヘッドとの間の間隔が、５ｍｍ～６０ｍｍ、一般には、１０～５０ｍｍ、さらに１５～３５ｍｍである。該間隔の調整により顆粒質棒の密度を制御し、その硬度及び通気性を制御することができる。

さらに、前記圧力放出板はヘッド本体の中央に固定され、両方の間には１ｍｍ～５ｍｍの調整可能な隙間が維持されている。該隙間の大きさを調整することによって、圧力放出能力の大きさを制御し、バレル内部の材料押出圧力の大きさ及び顆粒質棒の内部の通気性を制御する。

さらに、圧力放出板の中央部のうちバレルを覆う部分が円形又は角形であり、円形である場合、その面積がバレルの断面積以上であり、角形である場合、その最小長さがバレルの内径以上である。それによって、バレルの内部の材料を適切な圧力にし、顆粒同士の粘着をより強固にする。さらに、前記凹溝はスクリューの軸線と平行する。

さらに、前記スクリューの表面に設けられた螺旋状凸起はネジである。前記ネジのスクリューの軸方向に沿う断面は、好ましくは、矩形、台形又は歯形である。

好ましくは、前記凹溝は、深さがネジの高さと一致し、幅が２～４ｍｍである。

さらに、前記スクリューの先端部のネジには、スクリューの軸線と平行する３～５組の凹溝が開けられる。好ましくは、隣接する２組ずつの凹溝は、好ましくは、等間隔で分布している。

さらに、各組の凹溝の結び線は、すべてスクリューの軸方向に平行し、さらに、各組の凹溝は、スクリューの外周に均等に分布している。

さらに、前記スクリューは等間隔ネジを含み、前記ネジは高さ３～５ｍｍの矩形、台形又は歯形のネジである。

さらに、前記ネジのピッチは１０～３０ｍｍである。

好適には、スクリューは２０等ピッチスクリューである。

本発明では、前記丸管はダイに接合される。ダイから搬出された高温の成形物を受けることに用いられる。

さらに、前記丸管の内径は、ダイの内径よりも０．３～１．０ｍｍ大きい。ダイを通じて押し出されると、材料はある程度膨化して変形しており、内径の大きい丸管に搬送され、素早く冷却・セッティングを行われた後、丸管の他端から搬出され、それにより、通気性に優れた多孔質の顆粒質棒が得られる。

つまり、前記丸管の内径は、ダイの搬出端の内径よりも０．３～１．０ｍｍ大きい。ダイを通じて押し出されると、材料はある程度膨化して変形しており、内径の大きいガラス丸管に搬送され、素早く冷却・セッティングを行った後、丸管の他端から搬出され、それにより、通気性に優れた多孔質の天然植物顆粒質棒が得られる。

つまり、前記丸管の内径は、ダイの搬出端の内径よりも０．３～１．０ｍｍ大きい。

さらに、前記丸管とダイは強固に接続されている。

好適には、前記丸管はガラス丸管である。

さらに、前記冷却器は丸管に套設される。

さらに、前記冷却器は水冷冷却器又は風冷冷却器であり、従来技術のように一般的な風冷又は水冷方式で冷却を行う冷却器としてもよい。

さらに、前記バレルのダイには、シャトル形分流ヘッドが設けられる。

さらに、前記シャトル形分流ヘッドの断面が、円形、楕円形、多角形、梅花形又はハート形である。シャトル形分流ヘッドの形態を制御することによって、フィルタロッドのキャビティの断面の形態を制御することができる。

さらに、前記シャトル形分流ヘッドの最大断面の面積が、ダイの断面積の２０～８０％、より好ましくは３０～７０％である。

同一発明構想に基づいて、本発明は、上記の成形装置を用いて行われるシガレットフィルタロッドの製造方法をさらに提供し、
天然植物顆粒、タバコ顆粒、加香植物顆粒、タバコ粉末のうちの１種を含む原料を、粘着剤と均一に混合し、混合材料を得るステップＳ１と、
Ｓ１で得た混合材料を、フィーダを介して押出機のバレル内に連続的に投入し、スクリューの押出作用により、ダイから冷却・セッティングシステムの丸管に押し出し、冷却・セッティングをした後、押し出して顆粒質棒を得るステップＳ２と、
Ｓ２で得た顆粒質棒をそのまま切断して成形させるか、又は成形紙で包んだものを切断して成形させると、シガレットフィルタロッドを得るステップＳ３と、を含む。

さらに、加香機能付きシガレットフィルタロッドの製造方法であって、タバコ顆粒をサイジングした後、フィーダを通じて押出機のバレル内に連続的に投入し、スクリューの押出作用により、ダイから冷却・セッティングシステムの丸管に押し出し、冷却・セッティングをした後、押し出して、タバコ顆粒質棒を得て、前記タバコ顆粒質棒をそのまま切断して成形させるか、又は成形紙で包んだものを切断して成形させて、前記シガレットフィルタロッドを得る。

さらに、加香機能付きシガレットフィルタロッドの製造方法であって、食用香精と天然植物材料の顆粒を混合して加香植物顆粒を得て、前記加香植物顆粒に粘着剤を加えた後、フィーダを通じて押出機のバレル内に連続的に投入し、スクリューの押出作用により、ダイから冷却・セッティングシステムの丸管に押し出し、冷却・セッティングをした後、押し出して、タバコ顆粒質棒を得て、
前記タバコ顆粒質棒をそのまま切断して成形させるか、又は成形紙で包んだものを切断して成形させて、前記シガレットフィルタロッドを得る。

さらに、自然加香型シガレットフィルタロッドの製造方法であって、
天然植物香料を含む天然植物原料を粉砕して篩分けし、天然植物原料を得るか、又は天然植物原料を粉砕して造粒し、篩分けして複合香料顆粒を得るステップ（１）と、
天然植物原料又は複合香料顆粒に粘着剤を加えた後、上記成形装置を用いて植物顆粒質棒を製造するステップ（２）と、

前記加香機能を有する植物顆粒質棒をそのまま切断して成形させるか、又は成形紙で包んだものを切断して成形させると、前記シガレットフィルタロッドを得るステップ（３）と、を含む。

さらに、環境配慮型シガレットフィルタロッドの製造方法であって、該方法は、
天然植物材料を原料として、天然植物顆粒を製造するステップ１）と、
前記天然植物顆粒の水分を適切にした後、ホットメルト接着剤とともに超高速混合機で処理することで、ホットメルト接着剤を軟化させて天然植物顆粒と均一に混合し、混合材料を得るステップ２）と、
熱いうちに前記混合材料を上記成形装置内に搬送して、天然植物顆粒質棒を製造し、
具体的には、前記混合材料を、フィーダを介して押出機のバレル内に連続的に投入し、スクリューの押出作用により、ダイから冷却・セッティングシステムの丸管に押し出し、冷却・セッティングをした後、押し出して、天然植物顆粒質棒を得るステップ３）と、
前記天然植物顆粒質棒をそのまま切断して成形させるか、又は成形紙で包んだものを切断して成形させて完成するステップ４）と、を含む。

好適には、前記超高速混合機は、一般的に市販されている超高速混合機である。

さらに、分解可能なシガレットフィルタロッドの製造方法であって、
天然植物材料を原料として、天然植物顆粒を製造するステップ１）と、
前記天然植物顆粒を粘着剤と均一に混合し、混合材料を得るステップ２）と、
前記混合材料を用いて、上記成形装置により天然植物顆粒質棒を製造し、
具体的には、前記混合材料を、フィーダを介して押出機のバレル内に連続的に投入し、スクリューの押出作用により、ダイから冷却・セッティングシステムの丸管に押し出し、冷却・セッティングをした後、押し出して天然植物顆粒質棒を得るステップ３）と、
前記天然植物顆粒質棒をそのまま切断して成形させるか、又は成形紙で包んだものを切断して成形させて完成するステップ４）と、を含む。

本発明の成形装置は、天然植物顆粒を用いてワンステップ成形によりフィルタロッドを製造することができ、且つ連続生産を可能とし、それにより、従来のシガレットフィルタロッドの製造プロセスを大幅に簡素化させ、且つ利用される設備がシンプルであり、コストが低く、このため、工業的生産に有利である。従来の酢酸繊維製フィルタロッドの製造には、成形設備及び原材料が高価であり、生産コストの高騰を招き、且つ酢酸繊維が化学繊維であるので、シガレットが吸い切れて捨てられると、自然環境で極めて分解しにくく、深刻な汚染をもたらし、さらに、従来の酢酸繊維製フィルタロッドは、ますます求められてきた消費者それぞれのニーズを満足できない。本発明のいくつかの実施例では、天然植物材料をフィルタロッドの原料とするため、原料が入手しやすく、コストが低く、且つこれらの原料が主に食材に由来するものであるため、安全性が確保される。また、これらの材料は優れた分解性を有し、フィルタロッドが捨てられると、腐敗して有機肥料となり自然に利用される。このため、より良好な環境配慮性を有し、フィルタロッドは、構造に関しても、外観に関しても、従来のシガレットフィルタロッドとは基本的な差異があり、従来のシガレットフィルタロッドの代替品として好適である。本発明のいくつかの実施例では、フィルタロッドは、天然植物顆粒を粘着剤で粘着してなり、植物顆粒同士に隙間があり、良好な煙チャンネルとして機能する。このように、フィルタロッドの喫煙抵抗を効果的に低下させつつ、煙の外部への拡散に寄与し、煙中の有害成分の低減に有利であり、さらに、天然植物顆粒は、すべて豊富な空隙を有するので、煙に対して良好な遮断効果がある。

好ましい態様では、前記天然植物顆粒質棒の水含有量は８～１２％である。水含有量を適切な水含有量の範囲に維持すると、植物顆粒質棒のカビ発生を防止し、シガレットのパフ中の喫煙感を良好に維持する。

さらに、中空型シガレットフィルタロッドの製造方法であって、タバコ粉末を接着剤と均一に混合し、上記成形装置により成形させるか、又は金型によりプレス成形させ、長尺状中空丸棒を得て、前記長尺状中空丸棒を切断すると、完成する。

前記金型は、中心の中実カラムと周囲の環状キャビティとを含む。

本発明のいくつかの実施例では、従来の一軸押出機を革新に改良し、また、簡単な金型を設計してシガレットフィルタロッドの生産プロセスに適用することによって、中空型フィルタロッドの一次成形を実現し、さらに連続生産を可能とし、それにより、従来の中空型シガレットフィルタロッドの製造プロセスを大幅に簡素化させ、且つ利用される設備がシンプルであり、コストが低く、このため、工業的生産に有利である。本発明のいくつかの実施例では、廃タバコ材料をフィルタロッドの原料とするため、原料が入手しやすく、コストが低く、また、これらのタバコ材料は優れた分解性を有し、フィルタロッドが捨てられると、腐敗して有機肥料となり自然により利用される。このため、より良好な環境配慮性を有し、フィルタロッドは、構造に関しても、外観に関しても、従来のシガレットフィルタロッドとは基本的な差異があり、従来のシガレットフィルタロッドの代替品として好適である。フィルタロッドは、タバコ粉末を粘着剤で粘着してなり、タバコ粉末同士に隙間があり、良好な煙チャンネルとして機能し、煙の外部への拡散、及び煙中の有害成分の低減に有利であり、且つ天然植物顆粒は、すべて豊富な空隙を有するので、煙に対して良好な遮断効果がある。特にタバコ材料はタバコ固有の香りを保持し、シガレットの香りを向上させ、シガレットの官能品質を改善することができる。

より好ましい態様では、前記中実カラムの断面が、円形、楕円形、多角形、梅花形又はハート形である。中実カラムの形態を制御することで、フィルタロッドのキャビティの断面の形態を調整できる。

好ましい態様では、前記タバコ粉末と接着剤との質量比が、１０：（０．１～３）、より好ましくは１０：（０．５～２）である。接着剤の使用量が多すぎると、タバコ粉末の間の空隙が詰まり、煙の拡散能力が悪くなり、また、粘着剤がタバコ粉末材料の表面を覆うと、その遮断能力を損なう。粘着剤の使用量が少なすぎると、接着性が悪くなり、中空型フィルタロッドの成形が困難になる。

好ましい態様では、前記タバコ粉末は、廃タバコ粉末、低品質タバコ葉粉末、タバコ葉の上部の粉末のうちの少なくとも１種を含む。タバコ粉末を中空型フィルタロッドの原材料として使用すると、シガレットタバコ固有の香りが高まる。

より好ましい態様では、前記タバコ粉末は、廃タバコ物、低品質タバコ葉、タバコ葉の上部のうちの少なくとも１種をマイクロ波で殺菌して、機械的に粉砕して得る。廃タバコ物、低品質タバコ葉、タバコ葉の上部などのタバコ原料では、シガレットでの利用程度が低いので、一般には、利用するには特殊な再生を必要とし、このため、使用コストが高いという欠点があり、一方、本発明の態様では、乾燥、粉砕などの処理だけで利用可能になり、特殊な再生が不要になり、使用コストが大幅に低下する。

さらに好ましい態様では、前記タバコ粉末の粒子径が１０～２００メッシュ、最も好ましくは２０～１５０メッシュである。タバコ粉末の大きさは、粉末の間の空隙の大きさを決定し、外部への拡散に対するフィルタロッドの希釈作用には大きく影響する。好ましい天然植物顆粒の粒子径では、シガレットのタール低減や被害低減に有利である。

好ましい態様では、前記接着剤は、ホットメルト接着剤及び／又は水性接着剤を含む。適切な接着剤を用いると、タバコ粉末を接着して成形させるとともに、長尺状中空丸棒の切断性を確保する。

より好ましい態様では、前記水性接着剤は、変性澱粉、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ザンタンガム、グアルガム、シクロデキストリン、キトサンのうちの少なくとも１種である。好ましい水性接着剤は、タバコ粉末同士を素早く接着して成形させることができ、且つこのような水性接着剤は、安定性に優れ、人体に対して安全であり、シガレットフィルタロッドへの使用に適している。

より好ましい態様では、前記ホットメルト接着剤は、ポリオレフィン、ポリウレタン、エチレン－酢酸ビニルコポリマーのうちの少なくとも１種の粉体である。ホットメルト接着剤は、高温で溶融し、低温で硬化するという特徴を有するので、タバコ粉末の接着成形に利用でき、また、長尺状中空丸棒により高い靭性を付与でき、且つ、このようなホットメルト接着剤は、安定性に優れ、人体に対して安全であり、シガレットフィルタロッドへの使用に適している。

さらに好ましい態様では、前記ホットメルト接着剤の粉体の粒子径が８０～２００メッシュであり、このように、タバコ粉末と均一に混合し、タバコ粉末の間に充填し、接着性能を高めることに有利である。

好ましい態様では、前記一軸押出機のバレルの内部とバレルの外部のいずれにも、温度制御システムが設けられる。前記温度制御システムは、スクリューによる押出中、バレルの内部の温度を８０℃以下に制御する。温度制御システムは、電気冷却装置又は単なる循環水冷却ジャケットであってもよく、スクリュー押出機のバレルの内部温度を８０℃以下とする。押出前後の材料の性質をほぼ一定に維持しながら、植物材料の香り成分の損失をできるだけ減少させる。

好ましい態様では、前記長尺状中空丸棒の直径は２３．５０±０．１５ｍｍ、分割長さは１２０ｍｍ又は８４ｍｍである。好ましい態様では、前記長尺状中空丸棒の中空部分の断面積が、長尺状中空丸棒の全断面積の２０～８０％、より好ましくは３０～７０％である。中空部分が小さすぎると、喫煙抵抗が多すぎ、パフしにくくなり、また、中空部分が大きすぎると、刺激が強すぎ、中空部が多すぎると、肉厚が小さくなり、中空棒の強度が確保されにくく、その結果、品質上の欠陥を引き起こし、その使用に悪影響を及ぼす。

より好ましい態様では、前記長尺状中空丸棒の中空部分の断面が、円形、楕円形、多角形、梅花形又はハート形である。

さらに好ましい態様では、前記タバコ粉末の粒子径が１０～２００メッシュ、最も好ましくは２０～１５０メッシュである。タバコ粉末の大きさは、粉末の間の空隙の大きさを決定し、外部への拡散に対するフィルタロッドの希釈作用に大きく影響する。好ましい天然植物顆粒の粒子径では、シガレットのタール低減や被害低減に有利である。

さらに、Ｓ１の前、天然植物原料を粉砕して篩分けし、天然植物顆粒を得る。

さらに、Ｓ１の前、天然植物原料を粉砕して造粒し、篩分けして、天然植物顆粒、即ち複合香料顆粒を得る。

さらに、前記天然植物原料に対して、異物除去、乾燥、殺菌、粉砕及び篩掛けを順次行い、天然植物顆粒を得て、さらに、前記天然植物原料を水含有量５～１０％まで乾燥させる。

好ましい態様では、前記天然植物顆粒の粒子径が、１０～１００メッシュ、より好ましくは２０～８０メッシュ、さらに好ましくは３０～５０メッシュである。顆粒の大きさは、天然植物顆粒の間の空隙の大きさを決定し、フィルタロッドの喫煙抵抗に大きく影響し、また、外部への拡散による煙の希釈作用にも影響する。好ましい天然植物顆粒の粒子径では、シガレットのタール低減や被害低減に有利でありながら、喫煙抵抗を低下させる。

好ましい態様では、前記天然植物顆粒の水分は、含水率５～１５％、より好ましくは含水率８～１２％とされている。水含有量が適切な水含有量の範囲に維持されると、植物顆粒材料のカビ発生を防止し、シガレットのパフ中の喫煙感を良好にする。

さらに、前記天然植物原料は、天然植物香料を含み、好ましくは、前記天然植物香料は、チョウジ、カワミドリ、リョウキョウ、ウイキョウ、ハッカ、ビャクシ、カルダモン、シソ、ユリ、コーヒー、カカオ、バラの花、ココナッツ粉、胡麻、茶のうちの少なくとも１種を含む。

さらに、前記天然植物原料は、天然植物補助材料をさらに含み、前記天然植物補助材料は、消費作物の殻、果皮、木材のうちの少なくとも１種を含み、好ましくは、前記天然植物補助材料は、籾殻、バガス、トウモロコシ穂軸、クルミ殻、コーヒー殻、ピーナッツの殻、軟木、ココナッツ殻、オレンジピール、グレープフルーツピールのうちの少なくとも１種を含む。前記天然植物補助材料（植物皮／殻）を天然植物香料と配合して使用すると、十分な香りを確保しながら、香料顆粒のコストを低下させることに有利である。天然植物材料は、生分解性が高く、環境配慮性に優れている。

本発明では、前記天然植物原料としては、天然植物香料を使用することができ、前記天然植物香料は、主に匂い（香り）が許容可能な食材に由来するものであり、このようにして製造されたフィルタロッドは、安全性が高く、より自然な香りをしている。

本発明では、天然植物香料と天然植物補助材料との割合を調整することにより、香りの濃度を調整し、また生産コストを制御することもできる。

さらに、天然植物原料中、天然植物香料は１～１００重量部、天然植物補助材料は９９重量部以下であり、また、天然植物原料中、天然植物香料の含有量は１～１００重量％であると考えられてもよい。天然植物香料の含有量が１００％重量である場合、天然植物香料がフィルタロッドの原料として使用されることになる。好ましくは、天然植物原料中、天然植物香料は５～１００重量部、天然植物補助材料は９５重量部以下である。また、天然植物原料中、天然植物香料の含有量が５～１００重量％であると考えられてもよい。

好ましい態様では、前記複合香料顆粒の粒子径は２０～５０メッシュである。

さらに、前記複合香料顆粒は、天然植物原料を１００～２００メッシュの植物粉末に粉砕して、乾式又は湿式造粒してなるものであり、好ましくは、前記天然植物原料の破砕温度は２０～５０℃である。

本発明では、まず、天然植物原料のうちの各材料を、それぞれ粒子径１００～２００メッシュの植物粉末に粉砕するか、又は天然植物原料のうち各材料を混合した後、低温で粒子径１００～２００メッシュの植物粉末に粉砕し、得た植物粉末を乾式又は湿式造粒して、篩掛けし、粒子径２０～５０メッシュの顆粒、即ち複合香料顆粒を得る。この好ましい粒子径では、製造されたフィルタロッドの喫煙抵抗を適切に維持することができ、製造された複合香料顆粒の均質化の程度のさらなる向上に有利である。

さらに、Ｓ１の前、食用香精と天然植物原料の顆粒を混合して、加香植物顆粒を得る。

さらに、前記食用香精は、柑橘系香精、果物系香精、ハッカ系香精、豆系香精、香辛料系香精、ミルク系香精、肉系香精、ナット系香精、アルコール系香精、野菜系香精のうちの少なくとも１種を含む。消費者のニーズに応じて香精のタイプを選択できる。たとえば、前記食用香精は、豆香精、ハッカ精油、イチゴ香精、牛乳香精などの、食用香精である。

好ましい態様では、前記加香植物顆粒は、食用香精溶液を天然植物材料の顆粒にスプレーした後、真空でマイクロ波乾燥させてなる。

さらに、加香植物顆粒中、前記食用香精は、天然植物原料の重量の０．０１ｗｔ％～５ｗｔ％であり、好ましくは、加香植物顆粒中、前記食用香精は、天然植物原料の重量の０．１ｗｔ％～３ｗｔ％である。つまり、天然植物材料の顆粒上の食用香精の担持量は０．１ｗｔ％～３ｗｔ％（天然植物材料の重量を基準に）である。香精の使用量を適切にすれば、タバコ固有の香りを維持しながら、加香の有効性を確保できる。

さらに、前記加香植物顆粒は、食用香精溶液を天然植物原料の顆粒にスプレーした後、真空でマイクロ波乾燥させてなり、好ましくは、前記加香植物顆粒の水含有量は５～１２％である。

食用香精溶液を天然植物材料の顆粒にスプレーした後、真空でマイクロ波を放射する方式で乾燥させる。前記含水量となるまで真空でマイクロ波乾燥させることは、香りを損失なく、最大限に保持することに有利である。

好ましい態様では、加香植物顆粒と粘着剤との割合が、１００：（１～３０）である。粘着剤の割合を適切にすると、製造したシガレットフィルタロッドの性能向上に有利である。

さらに好ましくは、加香植物顆粒と粘着剤との割合が、１００：（５～２０）である。

従来の加香型フィルタロッドには、ポップビーズ入りフィルタロッド、加香顆粒質棒、加香ワイヤなどが含まれ、これらはすべて加香能力には限りがあり、しかも、アセテート繊維製フィルタロッドという主体も必要とされており、成形設備、原材料や加工のコストが高く、アセテート繊維が分解されにくいため、深刻な環境汚染を招く。本発明の技術案では、シガレットフィルタロッド用の特殊な成形装置を設計することによって、天然タバコ顆粒を用いてワンステップ成形により前記加香機能付きシガレットフィルタロッドを製造することができ、且つ連続生産を可能とする。それにより、従来のシガレットフィルタロッドの製造プロセスを大幅に簡素化させ、且つ利用される設備がシンプルであり、コストが低く、このため、工業的生産に有利である。本発明のいくつかの実施形態では、フィルタロッドは、加香済みの天然植物材料を用いて前記特殊な成形装置によりワンステップで粘着して成形させることにより得られた取得加香機能付きシガレットフィルタロッドであり、使用されるフィルタロッドの原材料は、食用香精及び天然植物材料に由来するため、安全性がさらに確保され、材料は、優れた分解性を有するだけでなく、フィルタロッドが捨てられると、腐敗して有機肥料となり自然により利用される。このため、より良好な環境配慮性を有し、フィルタロッドは、構造に関しても、外観に関しても、従来のシガレットフィルタロッドとは基本的な差異があり、加香能力突出、従来のシガレットフィルタロッドの代替品として好適である。

本発明のいくつかの実施形態では、フィルタロッドは、自体に香りがある（タバコの香とのバランスがよい匂い）天然植物香料を粘着して成形させることにより得られる自然加香型シガレットフィルタロッドであり、使用されるフィルタロッド原材料は、優れた分解性を有するだけでなく、フィルタロッドが捨てられると、腐敗して有機肥料となり自然により利用される。このため、より良好な環境配慮性を有し、本フィルタロッドでは、外部からの香りだけではく、植物そのものの香りを用いて加香を行うため、香りがより純粋で自然になり、耐久性に優れ、フィルタロッドは、構造に関しても、外観に関しても、従来のシガレットフィルタロッドとは基本的な差異があり、加香能力が高く、従来のシガレットフィルタロッド製品を効果的に改善・改良することができる。

本発明のより好ましい自然加香型シガレットフィルタロッドの製造方法であって、
天然植物原料に対して異物除去、乾燥、殺菌、粉砕をした後、篩掛けして粒子径２０～５０メッシュの顆粒（天然植物顆粒）を得るか、又は天然植物原料に対して異物除去、乾燥、殺菌を行い、１００～２００メッシュの植物粉末に粉砕し、次に、乾式又は湿式造粒して、篩掛けし、粒子径２０～５０メッシュの複合香料顆粒を得る。ここで、前記天然植物材料は１～１００重量部の天然植物香料、９９重量部以下の天然植物補助材料を含み、
前記天然植物香料は、チョウジ、カワミドリ、リョウキョウ、ウイキョウ、ハッカ、ビャクシ、カルダモン、シソ、ユリ、コーヒー、カカオ、バラの花、ココナッツ粉、胡麻、茶のうちの少なくとも１種であり、
前記天然植物補助材料は、籾殻、バガス、トウモロコシ穂軸、クルミ殻、コーヒー殻、ピーナッツの殻、軟木、ココナッツ殻、オレンジピール、グレープフルーツピールのうちの少なくとも１種であるステップａ）と、
上記天然植物顆粒又は複合香料顆粒を１００：（１～３０）の質量比で粘着剤と均一に混合するステップｂ）と、
上記のサイジングした天然植物顆粒／複合香料顆粒を、タバコ顆粒質棒成形装置により自然加香型顆粒質棒に製造するステップｃ）と、
前記自然加香型顆粒質棒をそのまま切断して成形させるか、又は成形紙で包んだものを切断して成形させると、完成するステップｄ）と、を含む。

好ましくは、前記自然加香型シガレットフィルタロッドは、水含有量９～１０ｗｔ％、密度０．５～１．５ｇ／ｍＬである。

好ましい態様では、天然植物顆粒を主原料として製造される顆粒質棒の密度は、０．１～５ｇ／ｍＬ、好ましくは０．５～２．５ｇ／ｍＬである。丸棒の密度を適切にすると、フィルタロッドの喫煙抵抗を許容される範囲内に維持できる。

本発明のいくつかの実施形態では、前記顆粒質棒の水含有量は８～１２ｗｔ％である。適切な水分は、加香植物顆粒材料又は天然植物顆粒のカビ発生を防止し、また、パフ時に乾燥感がない。好ましい態様では、前記顆粒質棒の密度は、０．３～５ｇ／ｍＬ、好ましくは０．５～３ｇ／ｍＬである。丸棒の密度を適切にすると、フィルタロッドの喫煙抵抗を許容される範囲内に維持できる。

本発明は、前記製造方法で製造される加香機能付きシガレットフィルタロッドをさらに提供する。

好ましくは、前記加香機能付きシガレットフィルタロッドでは、前記シガレットフィルタロッドの水含有量は８～１２ｗｔ％である。

好ましくは、前記加香機能付きシガレットフィルタロッドでは、前記シガレットフィルタロッドの密度は、０．３～５ｇ／ｍＬ、さらに好ましくは０．５～３ｇ／ｍＬである。

さらに、本発明は、前記加香機能付きシガレットフィルタロッドの使用をさらに提供し、前記シガレットフィルタロッドは、そのまま、又は他のシガレットろ過材棒と複合してシガレットの製造に用いる。

製造した加香天然型の植物顆粒質棒は、そのまま、フィルタロッドとして刻みタバコ棒と複合してシガレットを製造してもよく、ほかのシガレットろ過材棒と複合した後、刻みタバコ棒と複合してシガレットを製造してもよい。

好ましくは、他のシガレットろ過材棒は、従来の通常のフィルタロッド、たとえば、酢酸繊維製フィルタロッド、プロピオン酸繊維製フィルタロッド、紙質フィルタロッドのうちの少なくとも１種であってもよい。

本発明では、好ましい製造方法であって、
天然植物材料に対して異物除去、乾燥、殺菌、粉砕を行った後、篩掛けして粒子径２０～５０メッシュの顆粒を得る。ここで、前記天然植物材料は、籾殻、バガス、トウモロコシ穂軸、クルミ殻、コーヒー殻、ピーナッツの殻、軟木、ココナッツ殻、オレンジピール、グレープフルーツピールから選ばれる少なくとも１種であるステップ１）と、
食用香精溶液を上記天然植物材料の顆粒にスプレーし、均一に撹拌し、真空でマイクロ波乾燥させ、水含有量５～１２％の加香植物顆粒を得て、
前記食用香精は、柑橘系香精、果物系香精、ハッカ系香精、豆系香精、香辛料系香精、ミルク系香精、肉系香精、ナット系香精、アルコール系香精、野菜系香精のうちの少なくとも１種であるステップ２）と、
１００：（５～２０）の質量比で加香植物顆粒と粘着剤を均一に混合するステップ３）と、
前記ステップ（３）でサイジングした材料を用いて、前記タバコ顆粒質棒成形装置により加香植物顆粒質棒を製造するステップ４）と、
前記加香天然型の植物顆粒質棒をそのまま切断して成形させるか、又は成形紙で包んだものを切断して成形させて完成するステップ５）と、を含む。

本発明は、前記製造方法で製造されるシガレットフィルタロッドをさらに含み、前記シガレットフィルタロッドは、水含有量８～１２ｗｔ％、密度０．３～５ｇ／ｍＬである。

好ましくは、前記シガレットフィルタロッドは、水含有量９～１０ｗｔ％、密度１．０～２．５ｇ／ｍＬである。

本発明は、前記製造方法で製造されるシガレットフィルタロッドの使用をさらに提供し、前記シガレットフィルタロッドは、そのまま、又は他のシガレットろ過材棒と複合して、シガレットの製造に用いる。

本発明では、製造したシガレットフィルタロッドは、そのままフィルタロッドとして刻みタバコ棒と複合してシガレットを製造してもよく、他のシガレットろ過材棒と複合した後、刻みタバコ棒と複合してシガレットを製造してもよい。

さらに、前記天然植物原料は、消費作物の殻、消費作物の滓、消費作物の芯、メロンや果物の果皮、木材のうちの少なくとも１種を含み、たとえば、前記天然植物材料は、食材又は食材と接触し得る植物皮／殻などから選ばれる。好ましくは、前記天然植物原料は、籾殻、バガス、トウモロコシ穂軸、クルミ殻、コーヒー殻、ピーナッツの殻、軟木、ココナッツ殻、オレンジピール、グレープフルーツピールのうちの少なくとも１種を含み、より好ましい態様では、前記天然植物顆粒の粒子径は、１０～１００メッシュ、さらに好ましくは２０～８０メッシュ、最も好ましくは３０～５０メッシュである。顆粒の大きさは、天然植物顆粒の間の空隙の大きさを決定し、フィルタロッドの喫煙抵抗に大きく影響し、また外部への拡散による煙の希釈作用にも影響する。好ましい天然植物顆粒の粒子径では、シガレットのタール低減や被害低減に有利でありながら、喫煙抵抗を低下させる。粒子径を適切にすると、製造されたフィルタロッドの喫煙抵抗を適切に維持する。これらの天然植物材料は、すべて豊富な繊維空隙構造を有し、この空隙構造を利用して煙中の有害成分を遮断できる。そして、これらの材料は、入手しやすく、ほとんど天然食品の加工端材であり、このため、コストが低い。天然植物材料は、生分解性が高く、環境配慮性に優れる。

本発明では、前記各天然植物材料を、それぞれ前記粒度に粉砕して混合するか、又は前記各原料を混合した後、前記粒度に粉砕する。

さらに、Ｓ２では、天然植物顆粒の水分を適切にした後、ホットメルト接着剤とともに超高速混合機で処理することで、ホットメルト接着剤を軟化させて天然植物顆粒と均一に混合し、混合材料を得て、さらに、前記天然植物顆粒の水分は含水率５～１５％とされており、またさらに、前記天然植物顆粒の水分は含水率８～１２％とされており、好ましくは、前記ホットメルト接着剤は、ポリエチレン、微結晶ワックス、酢酸ビニル、ポリオレフィン、ポリイソブチレン、エチレン－酢酸ビニルコポリマー、重合ロジンのうちの少なくとも１種を含む。

さらに、前記天然植物顆粒とホットメルト接着剤との質量比が、１００：（０．５～１５）であり、さらに、前記天然植物顆粒とホットメルト接着剤との質量比が、１００：１００：（１～１０）である。

さらに、Ｓ３では、前記顆粒質棒の密度は０．１～５ｇ／ｃｍ^３、好ましくは、顆粒質棒の密度は０．３～３ｇ／ｃｍ^３である。

好ましい態様では、前記天然植物顆粒質棒の密度は、０．１～５ｇ／ｍＬ、さらに０．３～５ｇ／ｍＬ、より好ましくは０．３～３ｇ／ｍＬ、さらに好ましくは０．５～３ｇ／ｍＬである。天然植物顆粒質棒の密度が小さいほど、ふわふわ度が大きく、シガレットの喫煙抵抗が小さく、ただし、天然植物顆粒質棒を棒状にするのに必要な粘着剤の量が大きくなり、その結果、製造されたシガレットの喫煙感を損なう。したがって、天然植物顆粒質棒を適切な密度の範囲に維持すると、優れた総合的な性能を得ることに有利となる。

さらに、前記タバコ顆粒は、バコの茎顆粒及び／又は再生タバコ顆粒であり、前記タバコ茎顆粒は、タバコ茎を粉砕して篩掛けして得るものであり、前記再生タバコ顆粒は、タバコ原料を粉砕して造粒し、篩掛けして得るものであり、前記タバコ原料は、タバコ葉とタバコ茎を含む。

好ましい態様では、前記タバコ顆粒は、タバコ茎顆粒及び／又は再生タバコ顆粒であり、その質量比が１００：０～０：１００である。さらに好ましくは、前記タバコ顆粒は、タバコ茎顆粒と再生タバコ顆粒を含む。さらに、前記タバコ顆粒中、タバコ茎顆粒と再生タバコ顆粒との質量比が９０：１０～２０：８０である。配合比は、加香効果及びフィルタロッドの性能を大きく変化させる。

好ましい態様では、本発明で使用されるタバコ茎、タバコ原料としては、廃タバコ材料又は低品質タバコ材料を使用することができ、このため、廃棄物を再利用するという効果を奏する。

さらに、前記再生タバコ顆粒は、タバコ原料を１００～２００メッシュに粉砕し、次に乾式又は湿式造粒して製造したものであり、好ましくは、タバコ顆粒の製造における粉砕温度は２０～５０℃である。

本発明では、タバコ原料たとえばタバコ葉、タバコ茎などを低温で１００～２００メッシュのタバコ粉末に粉砕し、次に、乾式又は湿式造粒し、篩掛けして粒子径２０～５０メッシュの再生タバコ顆粒を得る。

たとえば、本発明では、タバコ茎を前記温度で２０～５０メッシュに粉砕し、タバコ茎顆粒を得る。又は、前記温度でタバコ原料を１００～２００メッシュに粉砕し、再生して粒子径２０～５０メッシュの再生タバコ顆粒を得る。

さらに、前記原料の粒子径が２０～８０メッシュ、好ましくは、前記タバコ顆粒の粒子径が２０～５０メッシュである。

好ましい態様では、前記タバコ顆粒の粒子径は２０～８０メッシュ、好ましくは２０～５０メッシュである。粒子径を適切にすると、製造されたフィルタロッドの喫煙抵抗を適切に維持する。

好ましい態様では、前記タバコ茎顆粒の粒子径は２０～８０メッシュ、好ましくは２０～５０メッシュである。

好ましい態様では、前記再生タバコ顆粒の粒子径は２０～８０メッシュ、好ましくは２０～５０メッシュである。

好ましい態様では、前記タバコ顆粒は、タバコ茎を粉砕した後、篩掛けして得た適切なタバコ茎顆粒であり、前記タバコ顆粒は、また、タバコ原料を粉砕した後、造粒して得た再生タバコ顆粒であってもよく、前記タバコ顆粒は、また、前述タバコ茎顆粒と再生タバコ顆粒との混合物であってもよい。本発明では、前記フィルタロッドの原料はタバコに由来するものであるため、それによる加香は、香りがタバコの香りと一致することを確保でき、また、タバコ原料の再加工により、内部の香りがより十分且つ均一に放出され、このようにして、加香機能付きタバコ植物顆粒質棒が得られる。

さらに、Ｓ１では、タバコ顆粒をサイジングして、混合材料を得る。

本発明の技術案では、特殊なシガレットフィルタロッド成形装置を設計することによって、天然タバコ顆粒を用いてワンステップ成形により前記加香機能付きシガレットフィルタロッドを製造することができ、且つ連続生産を可能とし、それにより、従来のシガレットフィルタロッドの製造プロセスを大幅に簡素化させ、且つ利用される設備がシンプルであり、コストが低く、このため、工業的生産に有利である。

本発明のいくつかの実施形態では、使用されるフィルタロッドの原材料がタバコに由来するため、安全性がさらに確保され、材料は、優れた分解性を有するだけでなく、フィルタロッドが捨てられると、腐敗して有機肥料となり自然に利用される。このため、より良好な環境配慮性を有し、本フィルタロッドでは、外部からの香りだけではく、タバコそのものの香りを用いて加香を行うため、香りがより協調しており、耐久性に優れる。フィルタロッドは、構造に関しても、外観に関しても、従来のシガレットフィルタロッドとは基本的な差異があり、タバコ原材料で処理すると、加香能力が高く、従来のシガレットフィルタロッド製品を効果的に改善・改良することができる。好ましい態様では、前記タバコ顆粒質棒の水含有量は８～１２％である。水分を適切にすることで、タバコ顆粒材料のカビ発生を防止し、またパフ時に乾燥感がない。

好ましい態様では、前記タバコ植物顆粒質棒の密度は、０．１～５ｇ／ｍＬ、好ましくは０．３～２．５ｇ／ｍＬである。丸棒の密度を適切にすると、フィルタロッドの喫煙抵抗を許容される範囲に維持でき、また、タバコ顆粒の脱離をできるだけ回避できる。

本発明のより好ましい製造方法であって、
タバコ茎を粉砕してセッティングした後、篩掛けして粒子径２０～５０メッシュのタバコ茎顆粒を得て、タバコ葉、タバコ茎を１００～２００メッシュに粉砕した後、再生して粒子径２０～５０メッシュの再生タバコ顆粒を得て、
上記タバコ茎顆粒と再生タバコ顆粒のうちの少なくとも１種をタバコ顆粒として、タバコ顆粒と粘着剤との質量比が１００：（１～３０）となるように、粘着剤と均一に混合するステップ１）と、
上記サイジングしたタバコ顆粒を用いて、前記タバコ顆粒質棒成形装置により加香機能付きタバコ顆粒質棒を製造するステップ２）と、
前記加香機能付きタバコ顆粒質棒をそのまま切断して成形させるか、又は成形紙で包んだものを切断して成形させて完成するステップ３）と、を含む。

本発明は、前記方法で製造される加香機能付きシガレットフィルタロッドをさらに提供する。

好ましくは、前記加香機能付きシガレットフィルタロッドでは、前記シガレットフィルタロッドの水含有量は８～１２％である。

好ましくは、前記加香機能付きシガレットフィルタロッドでは、前記シガレットフィルタロッドの密度は、０．１～５ｇ／ｍＬ、さらに好ましくは０．３～２．５ｇ／ｍＬである。

さらに、本発明は、前記加香機能付きシガレットフィルタロッドの使用をさらに提供し、前記シガレットフィルタロッドは、そのまま、又は他のシガレットろ過材棒と複合してシガレットの製造に用いる。

好ましい態様では、前記タバコ植物顆粒質棒は、そのままシガレットに用いてもよく、他のシガレットろ過材棒と複合してシガレットに用いてもよい。

さらに、前記粘着剤は、水性接着剤、ホットメルト接着剤のうちの少なくとも１種を含む。適切な粘着剤は、原料を接着して成形させるとともに、顆粒質棒の切断性を確保できる。

好ましい態様では、前記水性接着剤は、タバコ用白色ラテックス、変性澱粉、アラビアガム、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロースナトリウム、ポリエチレングリコールのうちの少なくとも１種である。適切な水性接着剤は、原料同士を素早く接着して成形させることができ、且つこれらの水性接着剤は、安定性に優れ、人体に対して安全であり、シガレットフィルタロッドへの使用に適している。

さらに好ましい態様では、前記水性接着剤を溶解して、スプレー方式で添加し、添加完了後、一般的な撹拌方式で均一に撹拌すればよい。

好ましい態様では、前記ホットメルト接着剤は、ポリエチレン、微結晶ワックス、酢酸ビニル、ポリオレフィン、ポリイソブチレン、エチレン－酢酸ビニルコポリマー、重合ロジンのうちの少なくとも１種である。好ましいホットメルト接着剤は、化学的安定性に優れ、人に対して安全であり、シガレットフィルタロッドへの使用に適している。ホットメルト接着剤は、高温で溶融し、低温で硬化するという特徴を有するので、原料の接着成形に利用でき、また、顆粒質棒の靭性がより高まる。

さらに好ましい態様では、前記ホットメルト接着剤を溶解して、スプレー方式で添加し、添加完了後、一般的な撹拌方式で均一に撹拌すればよい。

好ましい態様では、前記天然植物顆粒とホットメルト接着剤との質量比は、１００：（０．５～１５）、より好ましくは１００：（１～１０）である。ホットメルト接着剤の使用量が多すぎると、天然植物顆粒の間の空隙が少なすぎ、その結果、フィルタロッドの喫煙抵抗が大きくなり、且つ煙の拡散能力が悪くなり、また、ホットメルト接着剤覆が顆粒材料の表面を覆うと、植物材料の吸着性を損なう。ホットメルト接着剤の使用量が小さすぎると、接着性能が悪くなり、フィルタロッドの成形が困難になる。

好ましい態様では、前記水性接着剤の場合は、原料（たとえばタバコ顆粒）の表面に直接スプレーし、ホットメルト接着剤の場合は、溶融後、原料表面にスプレーし、一般的な方法により均一に撹拌して混合する。好ましい態様では、水性接着剤の場合は、天然植物原料又は複合香料顆粒の表面に直接スプレーする。天然植物原料又は複合香料顆粒の表面に粘着剤をスプレーした後、一般的な方法により均一に撹拌して混合してもよい。たとえば、水性接着剤又はその溶液を天然植物原料又は複合香料顆粒の表面に直接スプレーする。

ホットメルト接着剤の場合は、溶融後、天然植物原料又は複合香料顆粒の表面にスプレーする。

好ましい態様では、前記タバコ顆粒と粘着剤との質量比が、１００：（１～３０）、より好ましくは１００：（５～２０）、好ましくは１００：（５～１５）である。粘着剤の使用量が多すぎると、天然植物顆粒の間の空隙が少なすぎ、その結果、フィルタロッドの喫煙抵抗が大きくなり、且つ煙の拡散能力が悪くなり、また、粘着剤が顆粒材料の表面を覆うと、植物材料の吸着性能を損なう。粘着剤の使用量が少なすぎると、接着性能が悪くなり、フィルタロッドの成形が困難になる。

好ましい態様では、天然植物顆粒と粘着剤との質量比は、１００：（１～３０）、さらに好ましくは１００：（５～２０）である。

好ましい態様では、複合香料顆粒と粘着剤との質量比は、１００：（１～３０）、さらに好ましくは１００：（５～２０）である。

さらに、加香植物顆粒を原料とする場合、好適には、水性接着剤を加香植物顆粒の表面に直接スプレーする。たとえば、水性接着剤及び／又はその溶液を加香植物顆粒に直接スプレーする。ホットメルト接着剤を溶融した後、加香植物顆粒の表面にスプレーする。加香植物顆粒の表面に粘着剤をスプレーした後、一般的な方法により均一に撹拌して混合してもよい。

シガレットフィルタロッドであって、前記製造方法で製造される。

本発明は、前記製造方法で製造されるシガレットフィルタロッドの使用をさらに提供し、前記シガレットフィルタロッドは、そのまま、又は他のシガレットろ過材棒と複合して、シガレットの製造に用いる。

本発明は、上記方法で製造される分解可能なシガレットフィルタロッドをさらに提供する。

本発明は、分解可能なシガレットフィルタロッドの使用をさらに提供し、分解可能なシガレットフィルタロッドはシガレットフィルタに適用される。

好ましい態様では、前記分解可能なシガレットフィルタロッドは、そのままシガレットフィルタとして使用するか、又は前記分解可能なシガレットフィルタロッドは、通常のフィルタロッドと複合して、二元又は多元複合フィルタとして使用する。

本発明では、製造したシガレットフィルタロッドは、そのままフィルタロッドとして刻みタバコ棒と複合してシガレットを製造してもよく、他のシガレットろ過材棒と複合した後、刻みタバコ棒と複合してシガレットを製造してもよい。

さらに、本発明は、前記加香機能付きシガレットフィルタロッドの使用をさらに提供し、前記シガレットフィルタロッドは、そのまま、又は他のシガレットろ過材棒と複合してシガレットの製造に用いる。

好ましい態様では、前記タバコ植物顆粒質棒は、そのままシガレットに用いてもよく、他のシガレットろ過材棒と複合してシガレットに用いてもよい。

本発明は、上記方法で製造される環境配慮型シガレットフィルタロッドをさらに提供する。

本発明は、環境配慮型シガレットフィルタロッドの使用をさらに提供し、前記環境配慮型シガレットフィルタロッドは、シガレットフィルタに用いられる。

好ましい態様では、前記環境配慮型シガレットフィルタロッドは、そのまま、シガレットフィルタとして使用するか、又は通常のフィルタロッドと複合して二元又は多元複合フィルタとして使用する。

本発明は、上記製造方法で製造される中空型シガレットフィルタロッドをさらに提供する。

本発明は、中空型シガレットフィルタロッドの使用をさらに提供し、中空型シガレットは、シガレットフィルタの製造に適用される。

好ましい態様では、前記中空型シガレットフィルタロッドは、通常のアセテート繊維製フィルタロッドと複合して、二元複合型シガレットフィルタを製造する。

より好ましい態様では、前記中空型シガレットフィルタロッドと通常のアセテート繊維製フィルタロッドを複合する場合、長さ比は１０：１５、１５：１０又は７：１８である。

より好ましい態様では、前記中空型シガレットフィルタロッドは、シガレットの刻みタバコ側又は唇側に設けられてもよい。

より好ましい態様では、前記通常のフィルタロッドは、酢酸繊維製フィルタロッド、プロピオン酸繊維製フィルタロッド、紙質フィルタロッドのうちの少なくとも１種を含む。

従来技術による一軸押出機は、主に、プラスチック押出成形に用いられ、そのスクリューの有効長さが３つの部分に分けられ、供給口から排出口にかけて、順次、供給部（Ｌ１）、溶融部（Ｌ２）、及び計測部（Ｌ３）となり、Ｌ１部では、固体材料が供給口からヘッドに向かう方向において多孔質から緻密になり、Ｌ２部では、温度の上昇に伴い固体材料が徐々に溶融し、Ｌ３部では、材料が溶融高温状態となり、ダイを通過した後、さまざまな方式で冷却されて成形される。材料をスムーズに溶融して押し出すために、一般には、Ｌ１、Ｌ２部はともに加熱部とされ、Ｌ３部は、必要に応じて加熱又は冷却を行う。このように構成されているスクリューは、本発明の非溶融性タバコ粉末の接着成形に直接適用できず、その原因としては、主に、Ｌ１部からＬ３部にかけて材料の温度及び圧力が急速に増加する過程となり、材料がＬ２部に入ると、高温高圧のため極めて緻密になり、また糊化し、このため、長尺状中空丸棒の製造を満足に行えないためである。一方、本発明の技術案の一態様では、スクリューの先端部には縦方向凹溝（図２参照）が設けられ、凹溝により、顆粒材料が押し出されたときにも一定の多孔度を維持し、このため、ダイに容易に分流できる。また、本発明のダイは、圧力放出板を介してヘッド本体に固定して接続され、圧力放出板とヘッド本体との間には一定の隙間があり、このように、バレル内の圧力が高すぎる場合、顆粒材料が両方の隙間から分流して押し出され、それによって、内部の圧力を低下させて、顆粒材料ができるだけバランスのよい圧力でダイに入り成形され、顆粒質棒の安定的な緻密さや品質が確保される。一方、スクリュー押出機のダイには冷却装置が設けられ、スクリューによる押出材料を素早く冷却して硬化させることが可能になり、顆粒材料は、ダイから押し出されると初期成形され、また一定の膨化変形を発生させており、内径の大きいガラス丸管に搬送され、素早く冷却してセッティングさせた後、丸管の他端から搬出されると、通気性に優れた多孔質の顆粒フィルタロッド、即ち本発明のシガレットフィルタロッドが得られる。

従来技術に比べて、本発明の技術案による技術的効果は、以下のとおりである。

１）本発明の成形装置は、原料を用いてワンステップ成形によりフィルタロッドを製造することができ、且つ連続生産を可能とし、それにより、従来のシガレットフィルタロッドの製造プロセスを大幅に簡素化させ、且つ利用される設備がシンプルであり、コストが低く、このため、工業的生産に有利である。従来のアセテート繊維製フィルタロッドの生産設備は、複雑であり、コストが極めて高く、原材料であるアセテート繊維は、製造が非常に複雑であり、また消費量が大きい。

２）本発明のシガレットフィルタロッドの原材料が主にタバコ、食材などの天然植物材料に由来するものであるので、安全性が高く、低価であり、また、廃棄レベルのタバコ原料をできるだけ使用するため、その使用コストがより低下する。それに対し、従来のフィルタロッドの原材料が、化学繊維材料であるアセテート繊維であり、価格が高いだけでなく、安全性についても懸念がある。ただし、たとえば原料が天然植物材料である場合、天然植物材料が主に食材や食材と直接接触し得る天然植物材料に由来するので、安全性がさらに確保され、天然植物材料は、優れた生物分解性を有し、且つ腐敗して有機肥料となり大自然で利用される。このため、環境配慮性に優れる。フィルタロッドの生産や使用から、天然植物材料は、天然食品の加工端材から得るため、コストが低い。

３）本発明のシガレットフィルタロッド材料は、捨てられると、分解して腐敗して、有機肥料となり大自然で利用され、このため、環境にやさしい。それに対し、従来のフィルタロッドに使用されるアセテート繊維材料は、極めて分解されにくく、捨てられると深刻な汚染を引き起こし、環境を破壊する。

４）本発明のシガレットフィルタロッドは、より丸くて充実しており、硬度が高く、パフ前後で形態が維持される。それに対し、従来のシガレットフィルタロッドは、硬度が低いので、パフ時に熱により窪んだりし、パフ後、フィルタが深刻に変形してしまい、外観性が損なわれる。

５）本発明のシガレットフィルタロッドは、原料を接着して成形させたものであり、色がタバコ原料の色又は他の天然の色であるため、特別な外観をしており、消費者により容易に受けいられる。それに対し、従来のアセテート繊維製フィルタロッドは、金網状構造であり、ほとんどの色が白色であり、外観には多様性が欠けている。

６）本発明のフィルタロッドは、生産設備がシンプルであり、製造方法が簡単であり、原材料の使用が廃棄物の再利用に相当する。それに対し、従来のアセテート繊維製フィルタロッドは、生産設備が複雑であり、価格が極めて高く、原材料であるアセテート繊維は、製造が極めて複雑であり、且つ消費量が大きい。

７）本発明のシガレットフィルタロッドは、タバコそのものの香り又は天然植物香料を用いて加香を行うことができ、香りが純粋で自然であり、耐久性が良好であり、加香効果が高く、且つタバコの香りとの協調性に優れている。

８）天然植物材料はすべて繊維構造であるので、豊富な空隙を持ち、天然の吸着材料であり、このため、煙中の有害成分に対して一定の遮断効果を有し、且つフィルタロッドは、安定性に優れ、シガレットの官能品質を損なうことはない。

９）天然植物顆粒を接着して天然植物顆粒フィルタロッドとし、天然植物顆粒の間に多くの空隙があり、煙チャンネルとして機能する。このため、喫煙抵抗を低下させるだけではなく、外界の気流との交換にも有利であり、有害ガスの拡散を低減させ、また、煙と天然植物顆粒との間の接触面積の増大、煙中の有害成分に対する天然植物顆粒の遮断の促進にも有利となる。

１０）従来のタバコ産業由来の廃タバコ原料を十分に利用できるため、タバコ原料の利用率を高め、且つタバコ原料を乾燥や粉砕などの処理をするだけで利用可能になり、再生プロセスが不要になり、それによって、使用コストを大幅に削減させる。一方、従来技術では、廃タバコ物、低品質タバコ葉、タバコ葉の上部などのタバコ原料は、シガレットでの利用程度が低く、一般には、利用するには特殊な再生を必要とするので、使用コストが高いという欠点を抱えている。

１１）タバコ原料は、タバコそのものの香りをしているので、シガレットの加香用に適しており、且つ安全性がさらに確保され、タバコ原料は、優れた生分解性を有し、また腐敗して有機肥料となり大自然により利用され、環境配慮性により優れている。

１２）タバコ材料そのものは繊維構造であり、豊富な空隙を有するので、煙中の有害成分に対して一定の遮断効果を有する。さらに、タバコ粉末を接着して長尺状中空丸棒とするため、タバコ粉末の間に多くの空隙があり、煙チャンネルとして機能し、外界の気流との交換に有利であり、有害ガスの拡散を促進する。

１３）従来の一軸押出機を、革新的に改良することによって、タバコ粉末及びほかの原料を押し出して粘着して成形させる場合の要件を満たすようにし、中空型フィルタロッド及び中実型フィルタロッドの連続生産を可能とし、従来技術による一軸押出機が非熱可塑性原料の加工に適用しにくいという欠陥を解決する。

本発明の成形装置の模式図である。 本発明の成形装置のスクリューの先端部の構造模式図である。 ダイでのシャトル形分流ヘッドの模式図である。 本発明の成形装置のヘッド本体の断面構造の模式図である。

以下の実施例は、本発明の内容を説明することを意図し、本発明の特許範囲をさらに限定するものではない。

図１、２、４にしめすように、以下の実施例に使用される成形装置は、一軸押出システムと冷却・セッティングシステムを備え、
一軸押出システムは、フィーダ１と押出機２を備え、前記フィーダ１が押出機２に設けられ、前記押出機１がバレルを備え、前記バレルの外部には加熱器３が設けられ、前記バレルの内部にはスクリュー４が設けられ、バレルの一端にはダイ５が設けられ、ダイ５は圧力放出板１０を介してヘッド本体９に固定して接続され、
前記冷却・セッティングシステムは、丸管７と冷却器６を備え、前記冷却器６が丸管７の外部に設けられ、前記丸管６の一端が押出機２のダイ５に接合され、前記スクリュー４の先端部のネジ４－１には、スクリュー４の軸線と平行する複数組の凹溝４－２が開けられ、
前記混合材料は、フィーダを通じて押出機２のバレル内に連続的に供給され、スクリュー４の押出作用により、材料の一部が圧力放出板１０とヘッド本体９との間のスリットから押し出されて回収して再利用され、残りの材料が、比較的一定の圧力でダイ５から冷却・セッティングシステムの丸管７に押し出されて、冷却・セッティング後、押し出されて、タバコ顆粒質棒となり、
製造方法は、具体的には、以下の特定の実施例を参照する。

本実施例では、１）スクリュー４は２０等ピッチスクリュー、ネジ４－１は高さ４ｍｍの歯形ネジであり、スクリュー４の先端部には４組の等間隔凹溝４－２が設けられ、前記各凹溝４－２は、スクリュー４の外周に均等に設けられ、前記スクリュー４の先端部のネジの凹溝４－２は、深さがネジ４－１の高さと一致し、幅が３ｍｍである。２）内径７．０ｍｍのダイ５の後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管７が接続されており、風冷冷却器６がガラス丸管７の周辺を取り囲む。３）ダイ５の供給側とスクリューヘッドとの間隔は１５ｍｍであり、圧力放出板１０は５０ｍｍ＊５０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは２ｍｍの隙間を保持している。
製造方法は以下のとおりである。１）タバコ茎を４０℃で粉砕して篩掛けして、２０～８０メッシュのタバコ茎顆粒を得て、使用に備える。２）タバコ茎顆粒の重量の１０％を占めるタバコ用白色ラテックスをタバコ茎顆粒にスプレーし、均一に撹拌する。３）上記サイジングしたタバコ茎顆粒材料を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度０．６ｇ／ｍＬ（含水量１２％）の通気性のある多孔質のタバコ茎顆粒質棒を得る。４）タバコ茎顆粒質棒を押し出した後、１００ｍｍ長さに切断すると、所望のタバコ茎顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドはそのままシガレットに接続し得る。

本実施例では、１）スクリュー４は２０等ピッチスクリュー、ネジ４－１は高さ４ｍｍの歯形ネジであり、前記スクリュー４の先端部のネジの凹溝４－２は、深さがネジ４－１の高さと一致し、幅が３ｍｍであり、スクリュー４の先端部には４組の等間隔凹溝８が設けられ、前記各凹溝８はスクリュー４の外周に均等に設けられる。２）内径７．２ｍｍのダイ５の後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管７が接続されており、風冷冷却器６がガラス丸管７の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は２５ｍｍであり、圧力放出板１０は５０ｍｍ＊４０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは３ｍｍの隙間を保持している。
製造方法は以下のとおりである。１）タバコ茎を３０℃で粉砕して篩掛けして、２０～８０メッシュのタバコ茎顆粒を得て、使用に備える。２）タバコ茎顆粒の重量の８％を占める微結晶ワックスを溶融してタバコ茎顆粒の表面にスプレーし、均一に撹拌する。３）上記サイジングしたタバコ茎顆粒材料を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度０．９ｇ／ｍＬ（含水量８％）の通気性のある多孔質のタバコ茎顆粒質棒を得る。４）タバコ茎顆粒質棒を押し出した後、１００ｍｍ長さに切断すると、所望のタバコ茎顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドはそのままシガレットに接続し得る。

本実施例では、１）スクリュー４は２０等ピッチスクリュー、ネジ４－１は高さ４ｍｍの歯形ネジであり、前記スクリュー４の先端部のネジの凹溝４－２は、深さがネジ４－１の高さと一致し、幅が３ｍｍであり、スクリュー４の先端部には４組の等間隔凹溝８が設けられ、前記各凹溝８はスクリュー４の外周に均等に設けられる。２）内径６．５ｍｍのダイ５の後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管７が接続されており、風冷冷却器６がガラス丸管７の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は１０ｍｍであり、圧力放出板１０はΦ５０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の円柱体であり、ヘッド本体９とは１．５ｍｍの隙間を保持している。
製造方法は以下のとおりである。１）タバコ葉を１５０メッシュのタバコ粉末に粉砕し、噴霧乾燥造粒機に投入し、質量濃度２％のヒドロキシプロピルセルロースナトリウム水性接着剤液を調製して粘着剤とし、標準操作手順に従ってワンステップで造粒し、乾燥させて再生タバコ顆粒を製造し、スクリーニングして２０～６０メッシュの再生タバコ顆粒を得て、使用に備える。２）タバコ茎を４０℃で粉砕して篩掛けして、２０～６０メッシュのタバコ茎顆粒を得る。３）上記再生タバコ顆粒とタバコ茎顆粒とを１：１の質量比で均一に混合する。４）混合タバコ顆粒の重量の１０％を占めるエチレン－酢酸ビニルコポリマーを溶融した後、混合タバコ顆粒の表面にスプレーし、均一に撹拌する。５）上記サイジングした混合タバコ顆粒材料を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度１．２ｇ／ｍＬ（含水量９％）の通気性のある多孔質の混合タバコ顆粒質棒を得る。７）混合顆粒質棒を押し出した後、１２０ｍｍ長さに切断すると、所望のコーヒー香型顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドは、長さ比１５：１０で通常のアセテート繊維棒と複合して、シガレットに接続する。

本実施例では、１）スクリューは２０等ピッチスクリュー、ネジは高さ４ｍｍの歯形ネジであり、前記スクリューの先端部のネジの凹溝は、深さがネジの高さと一致し、幅が３ｍｍであり、スクリュー４の先端部には４組の等間隔凹溝４－２が設けられ、前記各凹溝４－２は、スクリュー４の外周に均等に設けられる。２）内径６．８ｍｍのダイの後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管が接続されており、風冷冷却器が丸管の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は４５ｍｍであり、圧力放出板１０は６０ｍｍ＊４０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは４ｍｍの隙間を保持している。
製造方法は以下のとおりである。１）タバコ葉を２５℃で１２０メッシュのタバコ粉末に粉砕する。２）質量比１％の変性澱粉水性接着剤液を調製する。３）タバコ粉末と粘着剤液を１００：２０の質量比で均一に混合し、振動造粒機を用いて造粒する。４）上記湿顆粒を４０℃で水含有量１０％まで真空乾燥させ、篩掛けして、３０～８０メッシュの再生タバコ顆粒を得て、使用に備える。５）再生タバコ顆粒の重量の８％を占めるポリエチレンを溶解した後、再生タバコ顆粒の表面にスプレーし、均一に撹拌する。６）上記サイジングした再生タバコ顆粒を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度０．７ｇ／ｍｌ、水含有量８％のタバコ顆粒質棒を得る。７）タバコ顆粒質棒を押し出した後、成形紙で包んで、１００ｍｍ長さに切断すると、所望のタバコ顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドはそのままシガレットに接続し得る。

タバコサンプルの評価：
実施例１～４で製造されたシガレットフィルタロッドをそれぞれ同じブランドのシガレットに接続し、通常のアセテート繊維製フィルタロッドシガレットと比較し、結果を表１に示す。

以上の評価結果から分かるように、本発明で製造されたフィルタロッドは、明らかな加香効果があり、煙遮断効果がアセテート繊維の場合に近い。本発明のフィルタロッドは、喫煙抵抗が制御可能であり、硬度が大幅に向上し、外観には明らかな特徴がある。

本実施例では、１）スクリュー４は２０等ピッチスクリュー、ネジ４－１は高さ４ｍｍの歯形ネジであり、スクリュー４の先端部には４組の等間隔凹溝４－２が設けられ、前記各凹溝４－２は、スクリュー４の外周に均等に設けられ、前記スクリュー４の先端部のネジの凹溝４－２は、深さがネジ４－１の高さと一致し、幅が３ｍｍである。２）内径７．０ｍｍのダイ５の後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管７が接続されており、風冷冷却器６が丸管７の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は１０ｍｍであり、圧力放出板１０は５０ｍｍ＊５０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは４．５ｍｍの隙間を保持している。
１）トウモロコシ穂軸棒から異物を除去した後、高温蒸煮により消毒殺菌処理を行い、天日干しした。２）機械的に粉砕して篩掛けし、２０～８０メッシュのトウモロコシ穂軸顆粒を得て、水分を８％とし、使用に備える。３）豆香精を１％の質量比で上記トウモロコシ穂軸顆粒にスプレーし、均一に撹拌し、水分６％となるまで真空でマイクロ波乾燥させ、加香トウモロコシ穂軸顆粒を得る。４）加香トウモロコシ穂軸顆粒の重量に対して１０％のタバコ用白色ラテックスを加香トウモロコシ穂軸顆粒にスプレーし、均一に撹拌する。５）上記サイジングした加香トウモロコシ穂軸顆粒材料を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度１．０ｇ／ｍＬ（含水量１１％）の通気性のある多孔質の加香トウモロコシ穂軸顆粒質棒を得る。６）加香トウモロコシ穂軸顆粒質棒を押し出した後、１００ｍｍ長さに切断すると、所望の加香型トウモロコシ穂軸顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドはそのままシガレットに接続し得る。

本実施例では、１）スクリュー４は２０等ピッチスクリュー、ネジ４－１は高さ４ｍｍの歯形ネジ４－１であり、スクリュー４の先端部には３組の等間隔凹溝４－２が設けられ、前記各凹溝４－２はスクリュー４の外周に均等に設けられ、前記スクリュー４の先端部のネジの凹溝４－２は、深さがネジ４－１の高さと一致し、幅が３ｍｍである。２）内径７．２ｍｍのダイ５の後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管７が接続されており、風冷冷却器６が丸管７の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は３０ｍｍであり、圧力放出板１０は８０ｍｍ＊４０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは３ｍｍの隙間を保持している。
１）クルミ殻棒から異物を除去した後、高温蒸煮により消毒殺菌処理を行い、天日干しした。２）機械的に粉砕して篩掛けし、２０～８０メッシュのクルミ殻顆粒を得て、水分を８％とし、使用に備える。３）ハッカ精油を０．５％の質量比で上記クルミ殻顆粒にスプレーし、均一に撹拌し、水分６％となるまで真空でマイクロ波乾燥させ、加香クルミ殻顆粒を得る。４）クルミ殻顆粒の重量の１５％を占めるポリビニルアルコールをクルミ殻顆粒にスプレーし、均一に撹拌する。５）上記サイジングしたクルミ殻顆粒材料を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度１．５ｇ／ｍＬ（含水量９％）の通気性のある多孔質のクルミ殻顆粒質棒を得る。６）クルミ殻顆粒質棒を押し出した後、成形紙で包んで、１２０ｍｍ長さに切断すると、所望の分解可能なクルミ殻顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドは、長さ比１５：１０で通常のアセテート繊維棒と複合して、シガレットに接続する。

本実施例では、１）スクリュー４は２０等ピッチスクリュー、ネジ４－１は高さ４ｍｍの歯形ネジであり、スクリュー４の先端部には５組の等間隔凹溝４－２が設けられ、前記各凹溝４－２はスクリュー４の外周に均等に設けられ、前記スクリュー４の先端部のネジの凹溝４－２は、深さがネジ４－１の高さと一致し、幅が３ｍｍである。２）内径６．８ｍｍのダイ５の後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管７が接続されており、風冷冷却器６が丸管７の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は１０ｍｍであり、圧力放出板１０は５０ｍｍ＊５０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは４ｍｍの隙間を保持している。
１）コーヒー殻、ココナッツ殻から異物を除去した後、それぞれ高温蒸煮により消毒殺菌処理を行い、天日干しした。２）それぞれ機械的に粉砕して篩掛けし、２０～８０メッシュのコーヒー殻、ココナッツ殻粉を得て、水分を１０％とし、使用に備える。３）上記コーヒー殻、ココナッツ殻粉を２：１の質量比で均一に混合し、混合粉体を得る。４）イチゴ香精を０．３％の質量比で上記混合粉体にスプレーし、均一に撹拌し、水分６％となるまで真空でマイクロ波乾燥させ、加香混合粉体を得る。５）混合粉体の重量の１８％を占める、変性澱粉とアラビアガムとの混合粘着剤（質量比３：１）を混合粉体にスプレーし、均一に撹拌する。６）上記サイジングした混合粉体を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度２．５ｇ／ｍＬ（含水量１０％）の通気性のある多孔質の混合顆粒質棒を得る。７）混合顆粒質棒を押し出した後、１００ｍｍ長さに切断すると、所望の分解可能な混合顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドはそのままシガレットに接続し得る。

本実施例では、１）スクリュー４は２０等ピッチスクリュー、ネジ４－１は高さ４ｍｍの歯形ネジであり、スクリュー４の先端部には４組の等間隔凹溝４－２が設けられ、前記各凹溝４－２は、スクリュー４の外周に均等に設けられ、前記スクリュー４の先端部のネジの凹溝４－２は、深さがネジの高さと一致し、幅が３ｍｍである。２）内径６．５ｍｍのダイ５の後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管７が接続されており、風冷冷却器６が丸管７の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は１５ｍｍであり、圧力放出板１０は５０ｍｍ＊５０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは２ｍｍの隙間を保持している。
１）軟木から異物を除去した後、高温蒸煮により消毒殺菌処理を行い、天日干しした。２）機械的に粉砕して篩掛けし、２０～８０メッシュの軟木顆粒を得て、水分を１０％とし、使用に備える。３）牛乳フレーバーを１．２％の質量比で上記軟木顆粒にスプレーし、均一に撹拌し、水分６％となるまで真空でマイクロ波乾燥させ、加香軟木顆粒を得る。４）軟木顆粒の重量に対して１５％のポリエチレンホットメルト接着剤を秤量して溶融した後、上記軟木顆粒の表面に均一にスプレーし、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度０．５ｇ／ｍｌ、水含有量９％の軟木顆粒質棒を得る。５）軟木顆粒質棒を押し出した後、成形紙で包んで、１００ｍｍ長さに切断すると、所望の分解可能な軟木顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドはそのままシガレットに接続し得る。

タバコサンプルの評価：
実施例４～８で製造されたシガレットフィルタロッドをそれぞれ同じブランドのシガレットに接続し、通常のシガレット（対照組）と比較し、結果を表２に示す。

以上の評価結果から分かるように、本発明で製造されたフィルタロッドは、明らかな加香効果があり、煙遮断効果がアセテート繊維と同程度である。本発明のフィルタロッドは、喫煙抵抗が制御可能であり、硬度が大幅に向上し、外観には明らかな特徴がある。

本実施例では、１）スクリュー４は２０等ピッチスクリュー、ネジ４－１は高さ４ｍｍの歯形ネジであり、スクリュー４の先端部には４組の等間隔凹溝４－２が設けられ、前記各凹溝４－２は、スクリュー４の外周に均等に設けられ、前記スクリュー４の先端部のネジの凹溝４－２は、深さがネジ４－１の高さと一致し、幅が３ｍｍである。２）内径７．０ｍｍのダイ５の後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管７が接続されており、風冷冷却器６がガラス丸管７の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は１５ｍｍであり、圧力放出板１０は５０ｍｍ＊５０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは２ｍｍの隙間を保持している。
１）チョウジを２５℃で粉砕して篩掛けして、２０～８０メッシュのチョウジ顆粒を得て、使用に備える。２）チョウジ顆粒の重量に対して１０％のタバコ用白色ラテックスをチョウジ顆粒にスプレーし、均一に撹拌する。３）上記サイジングしたチョウジ顆粒材料を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度０．５ｇ／ｍＬ（含水量１２％）の通気性のある多孔質のチョウジ顆粒質棒を得る。４）チョウジ顆粒質棒を押し出した後、１００ｍｍ長さに切断すると、所望のチョウジ型顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドはそのままシガレットに接続し得る。

本実施例では、１）スクリュー４は２０等ピッチスクリュー、ネジ４－１は高さ４ｍｍの歯形ネジであり、スクリュー４の先端部には３組の等間隔凹溝４－２が設けられ、前記各凹溝４－２はスクリュー４の外周に均等に設けられ、前記スクリュー４の先端部のネジの凹溝４－２は、深さがネジ４－１の高さと一致し、幅が３ｍｍである。２）内径６．５ｍｍのダイ５の後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管７が接続されており、風冷冷却器６がガラス丸管７の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は８ｍｍであり、圧力放出板１０は９０ｍｍ＊５０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは３ｍｍの隙間を保持している。
１）ウイキョウを３０℃で粉砕して篩掛けして、２０～８０メッシュのウイキョウ顆粒を得て、使用に備える。２）クルミ殻を粉砕して篩掛けして、２０～８０メッシュのクルミ殻顆粒を得て、使用に備える。３）上記ウイキョウ顆粒とクルミ殻顆粒とを２：１の質量比で均一に混合し、混合ウイキョウ顆粒を得る。４）混合ウイキョウ顆粒の重量の１５％を占めるポリビニルアルコールを混合ウイキョウ顆粒にスプレーし、均一に撹拌する。５）上記サイジングした混合ウイキョウ顆粒材料を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度１．５ｇ／ｍＬ（含水量８％）の通気性のある多孔質の混合ウイキョウ顆粒質棒を得る。６）混合ウイキョウ顆粒質棒を押し出した後、成形紙で包んで、１２０ｍｍ長さに切断すると、所望のウイキョウ型顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドは、長さ比１５：１０で通常のアセテート繊維棒と複合して、シガレットに接続する。

本実施例では、１）スクリュー４は２０等ピッチスクリュー、ネジ４－１は高さ４ｍｍの歯形ネジであり、スクリュー４の先端部には５組の等間隔凹溝４－２が設けられ、前記各凹溝４－２はスクリュー４の外周に均等に設けられ、前記スクリュー４の先端部のネジの凹溝４－２は、深さがネジの高さと一致し、幅が３ｍｍである。２）内径６．８ｍｍのダイ５の後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管７が接続されており、風冷冷却器６がガラス丸管７の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は１５ｍｍであり、圧力放出板１０は５０ｍｍ＊５０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは２ｍｍの隙間を保持している。
１）コーヒー豆を１５０メッシュのコーヒー粉に粉砕する。２）コーヒー殻を１５０メッシュのコーヒー殻粉に粉砕する。３）上記コーヒー粉とコーヒー殻粉を１：３の質量比で均一に混合し、ワンステップ造粒法により２０～６０メッシュのコーヒー顆粒を製造する。４）コーヒー顆粒の重量の５％を占める微結晶ワックスを溶解した後、コーヒー顆粒の表面にスプレーし、均一に撹拌する。５）上記サイジングしたコーヒー顆粒材料を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度１．０ｇ／ｍＬ（含水量９％）の通気性のある多孔質の混合顆粒質棒を得る。７）混合顆粒質棒を押し出した後、１００ｍｍ長さに切断すると、所望のコーヒー香型顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドはそのままシガレットに接続し得る。

本実施例では、１）スクリュー４は２０等ピッチスクリュー、ネジ４－１は高さ４ｍｍの歯形ネジであり、スクリュー４の先端部には４組の等間隔凹溝４－２が設けられ、前記各凹溝４－２は、スクリュー４の外周に均等に設けられ、前記スクリュー４の先端部のネジの凹溝４－２は、深さがネジ４－１の高さと一致し、幅が３ｍｍである。２）内径７．２ｍｍのダイの後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管７が接続されており、風冷冷却器６がガラス丸管７の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は１５ｍｍであり、圧力放出板１０は５０ｍｍ＊５０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは２ｍｍの隙間を保持している。
１）ユリを４０℃で１２０メッシュのユリ花粉に粉砕する。２）バラの花を１２０メッシュのバラの花粉に粉砕する。３）グレープフルーツピールを１２０メッシュのグレープフルーツピール粉末に粉砕する。４）上記ユリ花粉、バラの花粉、グレープフルーツピール粉末を５：１０：１０の質量比で均一に混合し、３０～８０メッシュまで湿式造粒を行い、水含有量１０％の花香付き顆粒を得る。５）花香付き顆粒の重量の８％を占めるポリエチレンを溶解した後、花香付き顆粒の表面にスプレーし、均一に撹拌する。６）上記サイジングした花香型顆粒を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度０．８ｇ／ｍｌ、水含有量９％の花香付き顆粒質棒を得る。５）花香付き顆粒質棒を押し出した後、成形紙で包んで、１００ｍｍ長さに切断すると、所望の花香型顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドはそのままシガレットに接続し得る。

タバコサンプルの評価：
実施例９～１２で製造されたシガレットフィルタロッドをそれぞれ同じブランドのシガレットに接続し、通常のアセテート繊維製フィルタロッドシガレットと比較し、結果を表３に示す。

以上の評価結果から分かるように、本発明で製造されたフィルタロッドは、明らかな香りがあり、明らかな加香効果があり、煙遮断効果がアセテート繊維と同程度である。本発明のフィルタロッドは、喫煙抵抗が制御可能であり、硬度が大幅に向上し、外観には明らかな特徴がある。

本実施例では、１）スクリューは２０等ピッチスクリュー、ネジは高さ４ｍｍの歯形ネジであり、前記スクリューの先端部のネジの凹溝は、深さがネジの高さと一致し、幅が３ｍｍであり、スクリューの先端部には４組の等間隔凹溝が設けられる。２）内径７．０ｍｍのダイの後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管が接続されており、風冷冷却器が丸管の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は１５ｍｍであり、圧力放出板１０は５０ｍｍ＊５０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは２ｍｍの隙間を保持している。
１）トウモロコシ穂軸棒から異物を除去した後、高温蒸煮により消毒殺菌処理を行い、天日干しした。２）機械的に粉砕して篩掛けし、３０～５０メッシュのトウモロコシ穂軸顆粒を得て、水分を８％とし、使用に備える。３）トウモロコシ穂軸顆粒とポリエチレン微粉末を１００：５の質量比で超高速混合機に投入して混合し、超高速混合過程における自己摩擦により生じた熱を利用してホットメルト接着剤を溶融し、トウモロコシ穂軸顆粒の表面で複数の粘着点を形成する。４）通気して冷却しながら、材料が粘着してケーキングしないように低速で撹拌する。５）上記サイジングしたトウモロコシ穂軸顆粒材料を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度１．０ｇ／ｍＬの通気性のある多孔質のトウモロコシ穂軸顆粒質棒を得る。６）トウモロコシ穂軸顆粒質棒を押し出した後、１００ｍｍ長さに切断すると、所望の環境配慮型トウモロコシ穂軸顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドはそのままシガレットに接続し得る。

本実施例では、１）スクリューは２０等ピッチスクリュー、ネジは高さ４ｍｍの歯形ネジであり、前記スクリューの先端部のネジの凹溝は、深さがネジの高さと一致し、幅が３ｍｍであり、スクリューの先端部には４組の等間隔凹溝が設けられる。２）内径６．５ｍｍのダイの後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管が接続されており、水冷冷却器が丸管の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は１５ｍｍであり、圧力放出板１０は５０ｍｍ＊５０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは２ｍｍの隙間を保持している。
１）クルミ殻棒から異物を除去した後、高温蒸煮により消毒殺菌処理を行い、天日干しした。２）機械的に粉砕して篩掛けし、４０～６０メッシュのクルミ殻顆粒を得て、水分を８％とし、使用に備える。３）クルミ殻顆粒と酢酸ビニル微粉末を１００：８の質量比で超高速混合機に投入して混合し、超高速混合機の内部で電気的に加熱してホットメルト接着剤を素早く溶解し、クルミ殻顆粒の表面で複数の粘着点を形成する。４）電気的加熱を停止し、通気して冷却しながら、材料が粘着してケーキングしないように低速で撹拌する。５）上記サイジングしたクルミ殻顆粒材料を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度１．５ｇ／ｍＬの通気性のある多孔質のクルミ殻顆粒質棒を得る。６）クルミ殻顆粒質棒を押し出した後、成形紙で包んで、１２０ｍｍ長さに切断すると、所望の環境配慮型クルミ殻顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドは、長さ比１５：１０で通常のアセテート繊維棒と複合して、シガレットに接続する。

本実施例では、１）スクリューは２０等ピッチスクリュー、ネジは高さ４ｍｍの歯形ネジであり、スクリューの先端部には４組の等間隔凹溝が設けられ、前記スクリューの先端部のネジの凹溝は、深さがネジの高さと一致し、幅が３ｍｍである。２）内径７．０ｍｍのダイの後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管が接続されており、風冷冷却器が丸管の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は１５ｍｍであり、圧力放出板１０は５０ｍｍ＊５０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは２ｍｍの隙間を保持している。
１）コーヒー殻、ココナッツ殻から異物を除去した後、それぞれ高温蒸煮により消毒殺菌処理を行い、天日干しした。２）それぞれ機械的に粉砕して篩掛けし、２０～８０メッシュのコーヒー殻、ココナッツ殻粉を得て、水分を１０％とし、使用に備える。３）上記コーヒー殻、ココナッツ殻粉を２：１の質量比で均一に混合し、混合粉体を得る。４）上記混合料と重合ロジン微粉末を１００：８の質量比で超高速混合機に投入して混合し、超高速混合過程における自己摩擦により生じた熱を利用してホットメルト接着剤を溶融し、混合粉体顆粒の表面で複数の粘着点を形成する。４）通気して冷却しながら、材料が粘着してケーキングしないように低速で撹拌する。５）上記サイジングした混合粉体顆粒材料を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度２．５ｇ／ｍＬの通気性のある多孔質の混合粉体顆粒質棒を得る。６）混合粉体顆粒質棒を押し出した後、成形紙で包んで、１２０ｍｍ長さに切断すると、所望の環境配慮型混合粉体顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドは、長さ比１５：１０で通常のアセテート繊維棒と複合して、シガレットに接続する。

本実施例では、１）スクリューは２０等ピッチスクリュー、ネジは高さ４ｍｍの歯形ネジであり、前記スクリューの先端部のネジの凹溝は、深さがネジの高さと一致し、幅が３ｍｍであり、スクリューの先端部には４組の等間隔凹溝が設けられる。２）内径７．０ｍｍのダイの後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管が接続されており、風冷冷却器が丸管の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は１５ｍｍであり、圧力放出板１０は５０ｍｍ＊５０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは２ｍｍの隙間を保持している。
１）軟木から異物を除去した後、高温蒸煮により消毒殺菌処理を行い、天日干しした。２）機械的に粉砕して篩掛けし、２０～８０メッシュの軟木顆粒を得て、水分を１０％とし、使用に備える。３）軟木顆粒と微結晶ワックス微粉末を１００：１０の質量比で超高速混合機に投入して混合し、超高速混合過程における自己摩擦により生じた熱を利用してホットメルト接着剤を溶融し、軟木顆粒の表面で複数の粘着点を形成する。４）通気して冷却しながら、材料が粘着してケーキングしないように低速で撹拌する。５）上記サイジングした軟木顆粒材料を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度０．７ｇ／ｍＬの通気性のある多孔質の軟木顆粒質棒を得る。６）軟木顆粒質棒を押し出した後、１００ｍｍ長さに切断すると、所望の環境配慮型軟木顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドはそのままシガレットに接続し得る。

タバコサンプルの評価：
実施例１３～１６で製造されたシガレットフィルタロッドをそれぞれ同じブランドのシガレットに接続し、通常のシガレットと比較し、結果を表４に示す。

以上の評価結果から分かるように、本発明のフィルタロッドを用いて製造されたシガレット製品は、パフ品質が通常のシガレットと同程度であり、煙遮断効果も同様である。本発明のフィルタロッドは、喫煙抵抗が制御可能であり、硬度が大幅に向上し、外観には明らかな特徴がある。生産コストに関しては、本発明のフィルタロッドは、酢酸繊維製フィルタロッドよりも有意に低下している。

本実施例では、１）スクリューは２０等ピッチスクリュー、ネジは高さ４ｍｍの歯形ネジであり、前記スクリューの先端部のネジの凹溝は、深さがネジの高さと一致し、幅が３ｍｍであり、スクリューの先端部には４組の等間隔凹溝が設けられる。２）内径７．０ｍｍのダイの後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管が接続されており、風冷冷却器が丸管の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は１５ｍｍであり、圧力放出板１０は５０ｍｍ＊５０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは２ｍｍの隙間を保持している。
１）トウモロコシ穂軸棒から異物を除去した後、高温蒸煮により消毒殺菌処理を行い、天日干しした。２）機械的に粉砕して篩掛けし、３０～５０メッシュのトウモロコシ穂軸顆粒を得て、水分を６％とし、使用に備える。３）トウモロコシ穂軸顆粒の重量に対して１０％のタバコ用白色ラテックスをトウモロコシ穂軸顆粒にスプレーし、均一に撹拌する。４）上記サイジングしたトウモロコシ穂軸顆粒材料を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度１．０ｇ／ｍＬの通気性のある多孔質のトウモロコシ穂軸顆粒質棒を得る。６）トウモロコシ穂軸顆粒質棒を押し出した後、１００ｍｍ長さに切断すると、所望の分解可能なトウモロコシ穂軸顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドはそのままシガレットに接続し得る。

本実施例では、１）スクリューは２０等ピッチスクリュー、ネジは高さ４ｍｍの歯形ネジであり、前記スクリューの先端部のネジの凹溝は、深さがネジの高さと一致し、幅が３ｍｍであり、スクリューの先端部には４組の等間隔凹溝が設けられる。２）内径６．５ｍｍのダイの後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管が接続されており、水冷冷却器が丸管の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は１５ｍｍであり、圧力放出板１０は５０ｍｍ＊５０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは２ｍｍの隙間を保持している。
１）クルミ殻棒から異物を除去した後、高温蒸煮により消毒殺菌処理を行い、天日干しした。２）機械的に粉砕して篩掛けし、４０～６０メッシュのクルミ殻顆粒を得て、水分を８％とし、使用に備える。３）クルミ殻顆粒の重量の１５％を占めるポリビニルアルコールをクルミ殻顆粒にスプレーし、均一に撹拌する。４）上記サイジングしたクルミ殻顆粒材料を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度１．５ｇ／ｍＬの通気性のある多孔質のクルミ殻顆粒質棒を得る。６）クルミ殻顆粒質棒を押し出した後、成形紙で包んで、１２０ｍｍ長さに切断すると、所望の分解可能なクルミ殻顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドは、長さ比１５：１０で通常のアセテート繊維棒と複合して、シガレットに接続する。

本実施例では、１）スクリューは２０等ピッチスクリュー、ネジは高さ４ｍｍの歯形ネジであり、前記スクリューの先端部のネジの凹溝は、深さがネジの高さと一致し、幅が３ｍｍであり、スクリューの先端部には４組の等間隔凹溝が設けられる。２）内径７．０ｍｍのダイの後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管が接続されており、風冷冷却器が丸管の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は１５ｍｍであり、圧力放出板１０は５０ｍｍ＊５０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは２ｍｍの隙間を保持している。
１）コーヒー殻、ココナッツ殻から異物を除去した後、それぞれ高温蒸煮により消毒殺菌処理を行い、天日干しした。２）それぞれ機械的に粉砕して篩掛けし、２０～８０メッシュのコーヒー殻、ココナッツ殻粉を得て、水分を１０％とし、使用に備える。３）上記コーヒー殻、ココナッツ殻粉を２：１の質量比で均一に混合し、混合粉体を得る。４）混合粉体の重量の１８％を占める変性澱粉とアラビアガムとの混合粘着剤（質量比３：１）を混合粉体にスプレーし、均一に撹拌する。４）上記サイジングした混合粉体を、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度２．５ｇ／ｍＬの通気性のある多孔質の混合顆粒質棒を得る。６）混合顆粒質棒を押し出した後、１００ｍｍ長さに切断すると、所望の分解可能な混合顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドはそのままシガレットに接続し得る。

本実施例では、１）スクリューは２０等ピッチスクリュー、ネジは高さ４ｍｍの歯形ネジであり、前記スクリューの先端部のネジの凹溝は、深さがネジの高さと一致し、幅が３ｍｍであり、スクリューの先端部には４組の等間隔凹溝が設けられる。２）内径７．０ｍｍのダイの後方には内径７．５ｍｍのガラス丸管が接続されており、風冷冷却器が丸管の周辺を取り囲む。３）ダイ５の内側とスクリューヘッドとの間隔は１５ｍｍであり、圧力放出板１０は５０ｍｍ＊５０ｍｍ＊１０ｍｍ（厚さ）の角形ブロックであり、ヘッド本体９とは２ｍｍの隙間を保持している。
１）軟木から異物を除去した後、高温蒸煮により消毒殺菌処理を行い、天日干しした。２）機械的に粉砕して篩掛けし、２０～８０メッシュの軟木顆粒を得て、水分を１０％とし、使用に備える。３）軟木顆粒の重量の１５％のポリエチレンホットメルト接着剤を秤量して、溶融した後、上記軟木顆粒の表面に均一にスプレーし、改良した一軸押出機により押し出し、ダイにより初期成形させた材料をガラス丸管に入れて、冷却・セッティング後、他端から押し出し、密度０．５ｇ／ｍｌ、水含有量９％の軟木顆粒質棒を得る。４）軟木顆粒質棒を押し出した後、成形紙で包んで、１００ｍｍ長さに切断すると、所望の分解可能な軟木顆粒製のシガレットフィルタロッドを得る。該フィルタロッドはそのままシガレットに接続し得る。

タバコサンプルの評価：
実施例１７～２０で製造されたシガレットフィルタロッドをそれぞれ同じブランドのシガレットに接続し、通常のシガレットと比較し、結果を表５に示す。

以上の評価結果から分かるように、本発明のフィルタロッドを用いて製造されたシガレット製品は、パフ品質が通常のシガレットと同程度であり、煙遮断効果も同様である。本発明のフィルタロッドは、喫煙抵抗が制御可能であり、硬度が大幅に向上し、外観には明らかな特徴があり、生産コストに関しては、本発明のフィルタロッドは、酢酸繊維製フィルタロッドよりも有意に低下している。

本実施例では、１）スクリューは２０等ピッチスクリュー、ネジは高さ４ｍｍの歯形ネジであり、前記スクリューの先端部のネジの凹溝は、深さがネジの高さと一致し、幅が３ｍｍであり、スクリューの先端部には４組の等間隔凹溝が設けられる。２）ダイにはシャトル形分流ヘッド８が設けられ、シャトル形分流ヘッドは、最大断面での半径が４ｍｍであり、断面が円形であり、ダイは、外径が７．５ｍｍであり、断面が円形である。
シガレットの生産で生じた廃タバコ粉末（６０～１００メッシュ）と変性澱粉を１００：１５の質量比で均一に混合し、押出機スクリューの内部及びバレルの外壁に循環冷却水を流通させ、それにより、バレル内の材料の温度を６０℃以下にし、切断機を用いて８４ｍｍ長さの中空型シガレットフィルタロッドとして切断し、１０８ｍｍのアセテート繊維製フィルタロッドと７：１８の割合で複合し、二元中空型複合フィルタロッドとし、そのままシガレットの生産に用い、製造されたシガレットでは、中空部分が唇側に近い。それと同時に、同じ仕様のアセテート繊維製中空型複合フィルタを製造して、比較対象とする。煙の検出データの結果から明らかなように、本発明の中空型フィルタロッドは、遮断効果がアセテート繊維製中空型フィルタロッドのそれと同程度であり、初期の喫煙評価では、試料のほうは、パフ時の後味がより快適であり、タバコの香りがより豊富であると判定した。また、試作したタバコサンプルは、より革新な外観をしており、フィルタロッド側のタバコの香りが濃い。

以下の実施例では、１）スクリューは２０等ピッチスクリュー、ネジは高さ４ｍｍの歯形ネジであり、前記スクリューの先端部のネジの凹溝は、深さがネジの高さと一致し、幅が３ｍｍであり、スクリューの先端部には４組の等間隔凹溝が設けられる。２）ダイにはシャトル形分流ヘッド８が設けられ、シャトル形分流ヘッドは、断面がハート形であり、ダイは、外径が７．５ｍｍであり、断面が円形であり、シャトル形分流ヘッドの最大断面の面積がダイの断面面積の６０％である。
シガレットの処方のうち利用されにくいタバコ葉の上部を４０～１００メッシュの粉末顆粒に機械的に粉砕し、ヒドロキシメチルセルロース、ザンタンガムと１００：１０：１０の質量比で均一に混合し、押出機スクリューの内部及びバレルの外壁に循環冷却水を流通させ、バレル内の材料の温度を６０℃以下にし、切断機を用いて１２０ｍｍ長さの中空型シガレットフィルタロッドとして切断し、１２０ｍｍのアセテート繊維製フィルタロッドと１０：１５の割合で複合して二元中空型複合フィルタロッドとし、そのままシガレットの生産に用い、製造されたシガレットでは、中空部が唇側に近い。それと同時に、同じ仕様のアセテート繊維中空複合フィルタを製造して、対照とする。煙検出データの結果から明らかなように、本発明の中空型フィルタロッドは、遮断効果がアセテート繊維製中空型フィルタロッドのそれと同程度であり、初期の喫煙評価では、試料のほうは、パフ時の後味がより快適であり、タバコの香りがより豊富であると判定した。また、試作したタバコサンプルは、より革新的な外観をしており、フィルタロッド側でもタバコの香りが濃い。

本実施例で使用される金型では、中実カラムの断面が梅花形であり、環状キャビティの外径が７．５ｍｍであり、梅花形の面積が環状キャビティの断面積の５０％である。生産中、環状キャビティはベースに固定されている。
シガレットの生産で生じた廃タバコ粉末を篩掛けして、８０～１２０メッシュの粉末とし、この粉末とポリウレタンホットメルト接着剤粉末を１００：２０の質量比で均一に混合し、秤量して特製の金型に投入して油圧成形させ、材料を８０℃に加熱し６０ｓ保圧し、離型して室温に風冷すると、長さ８４ｍｍ、外径７．５ｍｍ、内芯が梅花形のタバコ用中空型フィルタロッドを得て、ここで、内芯の断面積はフィルタロッドの総断面積の５０％であり、このタバコ用中空型フィルタロッドを１０８ｍｍアセテート繊維製フィルタロッドと７：１８の割合で複合して、二元中空型複合フィルタロッドとし、そのままシガレットの生産に用い、製造されたシガレットでは、中空部が唇側に近い。それと同時に、同じ仕様のアセテート繊維製中空複合フィルタを製造して、対照とする。煙の検出データの結果から明らかなように、本発明の中空型フィルタロッドは、遮断効果がアセテート繊維製中空型フィルタロッドと同程度であり、初期の喫煙評価では、試料のほうは、パフ時の後味がより快適であり、タバコの香りがより豊富であると判定した。また、試作したタバコサンプルは、より革新的な外観をしており、フィルタロッド側でもタバコの香りが濃い。

比較例１
本比較例では、市販されている通常の一軸押出機を用いて中空型シガレットフィルタロッドを製造し、ダイにはシャトル形分流ヘッドが設けられ、シャトル形分流ヘッドは、最大断面での半径が４ｍｍであり、断面が円形であり、ダイは、外径が７．５ｍｍであり、断面が円形である。
シガレットの生産で生じた廃タバコ粉末と変性澱粉を１００：１５の質量比で均一に混合し、押出機スクリューの内部及びバレルの外壁に循環冷却水を流通させ、バレル内の材料の温度を６０℃以下にし、切断機を用いて８４ｍｍ長さの中空型シガレットフィルタロッドとして切断し、１０８ｍｍアセテート繊維製フィルタロッドと７：１８の割合で複合して二元中空型複合フィルタロッドとし、そのままシガレットの生産に用い、製造されたシガレットでは、中空部が唇側に近い。それと同時に、同じ仕様のアセテート繊維中空複合フィルタを製造して、比較対象とする。
成形中、製造した中空型ロッドは、きわめて緻密であるとともに、硬度が大きく、切断しにくく、且つ切断ナイフの摩損が深刻であることを見出し、煙の検出データの結果から明らかなように、本実施例で製造された中空型フィルタロッドは、シガレットタールの含有量が、アセテート繊維製中空型フィルタロッドのそれよりも１．０ｍｇ／本程度高く、その煙遮断効果が、アセテート繊維製中空型フィルタロッドのそれよりも劣り、初期の喫煙評価では、両方の煙の質量には大きな差異がないと判定した。

上記実施例で説明した内容については、これらの実施例は本発明をより明確に説明するために過ぎず、本発明の範囲を制限するものではないとみなされるべきであり、当業者が本発明を閲覧して本発明に対して行う各種の同等形態の修正は、すべて本願の特許請求の範囲により限定される範囲に属する。

１ フィーダ
２ 押出機
３ 加熱器
４ スクリュー、４－１ ネジ、４－２ 凹溝
５ ダイ
６ 冷却器
７ 丸管
８ シャトル形分流ヘッド
９ ヘッド本体
１０ 圧力放出板
１１ バレル

Claims (21)

1. 一軸押出システムと冷却・セッティングシステムを備える成形装置であって、
   前記一軸押出システムは、フィーダ（１）と押出機（２）を備え、前記フィーダ（１）が押出機（２）に設けられ、前記押出機がバレル（１１）を備え、前記バレルの外部には加熱器（３）が設けられ、バレルの内部にはスクリュー（４）が設けられ、バレルの一端にはダイ（５）が設けられ、
   前記冷却・セッティングシステムは、丸管（７）と冷却器（６）を備え、前記冷却器（６）が丸管（７）の外部に設けられ、前記丸管（７）の一端が押出機（２）のダイ（５）に接合され、前記スクリュー（４）の先端部のネジには複数組の凹溝（４－１）が開けられ、
   前記バレルの出口端にはヘッド本体（９）が取り付けられ、前記ダイ（５）は圧力放出板（１０）を介してヘッド本体（９）に取り付けられ、バレル（１１）内に伸びており、前記ダイ（５）はヘッド本体に可動に接続される、ことを特徴とする成形装置。
2. 前記ダイの供給端とスクリューヘッドとの間の間隔が、５ｍｍ～６０ｍｍである、ことを特徴とする請求項１に記載の成形装置。
3. 前記圧力放出板はヘッド本体の中央に固定され、両方の間には１ｍｍ～５ｍｍの調整可能な隙間が維持されている、ことを特徴とする請求項１に記載の成形装置。
4. 前記凹溝は、深さがネジの高さと一致し、幅が２～４ｍｍである、ことを特徴とする請求項１に記載の成形装置。
5. 前記スクリューの先端部のネジには、スクリューの軸線と平行する３～５組の凹溝が開けられることを特徴とする請求項１に記載の成形装置。
6. 各組の凹溝はスクリューの外周に均等に分布している、ことを特徴とする請求項１に記載の成形装置。
7. 前記スクリューは等間隔ネジを含み、前記ネジは高さ３～５ｍｍの矩形、台形又は歯形のネジである、ことを特徴とする請求項１、３、４、５、６のいずれか１項に記載の成形装置。
8. 前記バレルのダイには、シャトル形分流ヘッドが設けられる、ことを特徴とする請求項１、３、４、５、６のいずれか１項に記載の成形装置。
9. 前記シャトル形分流ヘッドの断面が、円形、楕円形、多角形、梅花形又はハート形である、ことを特徴とする請求項８に記載の成形装置。
10. 前記シャトル形分流ヘッドの最大断面の面積が、ダイの断面積の２０～８０％である、ことを特徴とする請求項８に記載の成形装置。
11. 請求項１～１０のいずれか１項に記載の成形装置を用いて行われ、
    天然植物顆粒、タバコ顆粒、加香植物顆粒、タバコ粉末のうちの１種を含む原料を、粘着剤と均一に混合し、混合材料を得るステップＳ１と、
    Ｓ１で得た混合材料を、フィーダを介して押出機のバレル内に連続的に投入し、スクリューの押出作用により、ダイから冷却・セッティングシステムの丸管に押し出し、冷却・セッティングをした後、押し出して顆粒質棒を得るステップＳ２と、
    Ｓ２で得た顆粒質棒をそのまま切断して成形させるか、又は成形紙で包んだものを切断して成形させてシガレットフィルタロッドを得るステップＳ３と、を含む、ことを特徴とするシガレットフィルタロッドの製造方法。
12. Ｓ１の前、天然植物原料を粉砕して篩分けし、天然植物顆粒を得るか、又は天然植物原料を粉砕して造粒し、篩分けして、天然植物顆粒を得る、ことを特徴とする請求項１１に記載のシガレットフィルタロッドの製造方法。
13. 前記天然植物原料は天然植物香料を含み、前記天然植物香料は、チョウジ、カワミドリ、リョウキョウ、ウイキョウ、ハッカ、ビャクシ、カルダモン、シソ、ユリ、コーヒー、カカオ、バラの花、ココナッツ粉、胡麻、茶のうちの少なくとも１種を含む、ことを特徴とする請求項１２に記載のシガレットフィルタロッドの製造方法。
14. 前記天然植物原料は、天然植物補助材料をさらに含み、前記天然植物補助材料は、消費作物の殻、果皮、木材のうちの少なくとも１種を含む、ことを特徴とする請求項１３に記載のシガレットフィルタロッドの製造方法。
15. 前記天然植物補助材料は、籾殻、バガス、トウモロコシ穂軸、クルミ殻、コーヒー殻、ピーナッツの殻、軟木、ココナッツ殻、オレンジピール、グレープフルーツピールのうちの少なくとも１種を含む、ことを特徴とする請求項１４に記載のシガレットフィルタロッドの製造方法。
16. 天然植物原料中、天然植物香料は１～１００重量部、天然植物補助材料は９９重量部以下である、ことを特徴とする請求項１５に記載のシガレットフィルタロッドの製造方法。
17. 天然植物原料中、天然植物香料は５～１００重量部、天然植物補助材料は９５重量部以下である、ことを特徴とする請求項１６に記載のシガレットフィルタロッドの製造方法。
18. Ｓ１の前、食用香精と天然植物原料の顆粒とを混合して、香植物顆粒を得て、
    前記食用香精は、柑橘系香精、果物系香精、ハッカ系香精、豆系香精、香辛料系香精、ミルク系香精、肉系香精、ナット系香精、アルコール系香精、野菜系香精のうちの少なくとも１種を含む、ことを特徴とする請求項１１に記載のシガレットフィルタロッドの製造方法。
19. 前記天然植物原料は、消費作物の殻、消費作物の滓、消費作物の芯、メロンや果物の果皮、木材のうちの少なくとも１種を含む、ことを特徴とする請求項１２又は１８に記載のシガレットフィルタロッドの製造方法。
20. 前記天然植物原料は、籾殻、バガス、トウモロコシ穂軸、クルミ殻、コーヒー殻、ピーナッツの殻、軟木、ココナッツ殻、オレンジピール、グレープフルーツピールのうちの少なくとも１種を含む、ことを特徴とする請求項１９に記載のシガレットフィルタロッドの製造方法。
21. 前記タバコ顆粒はタバコ茎顆粒及び／又は再生タバコ顆粒であり、前記タバコ茎顆粒は、タバコ茎を粉砕して篩掛けしたものであり、前記再生タバコ顆粒は、タバコ原料を粉砕して造粒し、篩掛けしたものであり、前記タバコ原料はタバコ葉とタバコ茎を含む、ことを特徴とする請求項１１に記載のシガレットフィルタロッドの製造方法。

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