JP7184613B2 - 端子付き電線、及び、端子付き電線の製造方法 - Google Patents

端子付き電線、及び、端子付き電線の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電線と端子金具とを備えた端子付き電線および端子付き電線の製造方法に関する。
近年、車両に配索されるワイヤハーネスには、軽量化のために、アルミニウムやアルミニウム合金からなる芯線を有する電線(以下「アルミニウム電線」という。)に銅や銅合金からなる端子金具を圧着接続した端子付き電線が使用される場合がある。この種の端子付き電線では、異種金属である電線の芯線と端子金具との間に付着した水が電解液となり、ガルバニック腐食(異種金属接触腐食)が生じるおそれがある。なお、周知のように、ガルバニック腐食は異種金属間における標準電極電位の相違に起因して生じ、その相違が大きいほどガルバニック腐食が生じ易いことになる。
例えば、従来の端子付き電線の一つでは、端子金具の電線への圧着部分の表面にメッキ層や絶縁被膜を形成し、ガルバニック腐食の抑制が図られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-094340号公報
アルミニウム電線の芯線と端子金具との間でのガルバニック腐食を抑制するために端子金具に設けるメッキ層として、例えば、スズを含むメッキ層が挙げられる。この理由として、端子金具の一般的材料である銅または銅合金と、アルミニウム又はアルミニウム合金と、の標準電極電位の相違(メッキ無しの場合の相違)よりも、メッキ層を構成するスズと、アルミニウム又はアルミニウム合金と、の標準電極電位の相違(メッキ有りの場合の相違)の方が小さいことが挙げられる。換言すると、後者(メッキ有り)は、前者(メッキ無し)に比べて標準電極電位の相違が小さい分、ガルバニック腐食を抑制できることになる。
なお、標準電極電位は、材料のイオン化傾向(腐食し易さ)に関連するパラメータであり、標準電極電位が小さいほど、イオン化傾向が大きく腐食し易い。標準電極電位は、例えば、その材料の電極と標準水素電極とを組み合わせて作った電池の標準状態における起電力と定義され得る。例えば、アルミニウムの標準電極電位は約-1.67Vであり、スズ(錫)の標準電極電位は約-0.14Vであり、銅の標準電極電位は約0.52Vである。アルミニウム合金の標準電極電位は、その組成によって異なるが、一般に上述したスズ及び銅の標準電極電位よりも小さい。同様に、銅合金の標準電極電位は、その組成によって異なるが、一般に上述したアルミニウム及びアルミニウム合金の標準電極電位よりも大きい。
ところで、スズを含むメッキ層を端子金具に設ける場合、銅または銅合金を含む層(例えば、銅下地層、及び、端子金具の銅母材など)とメッキ層とが接触していると、銅または銅合金を含む層とメッキ層との間に、銅スズ合金が生成される場合がある。ここで、銅スズ合金の標準電極電位は、その組成によって異なるが、一般にスズ(本来のメッキ層)の標準電極電位よりも大きい。別の言い方をすると、銅スズ合金とアルミニウム電線の芯線材料との標準電極電位の相違(銅スズ合金の露出あり)は、スズと芯線材料との標準電極電位の相違(銅スズ合金の露出なし)よりも大きい。よって、このように銅スズ合金がメッキ層の表面に露出した場合、露出が無い場合に比べ、ガルバニック腐食が生じ易いことになる。このような腐食は、抑制されることが望ましい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、アルミニウム電線の芯線の腐食を抑制して耐食性に優れた端子付き電線および端子付き電線の製造方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る端子付き電線および端子付き電線の製造方法は、下記[1]~[4]を特徴としている。
[1]
アルミニウム又はアルミニウム合金から構成された芯線を有する電線と、前記芯線に圧着されるバレル部及び相手側端子に接続される接点部を備えた端子金具と、を備えた端子付き電線であって、
前記バレル部は、
前記芯線に圧着される際に前記芯線に遠い側から、銅又は銅合金を含む第1層と、スズを含む第2層と、スズを含む第3層と、をこの積層順に有し、
前記接点部は、
前記芯線に圧着される際に前記芯線に遠い側から、前記第1層と、前記第2層と、をこの積層順に有し、
前記第2層は、
当該第2層に含まれるスズと前記第1層に含まれる銅とによって生成する銅スズ合金領域の積層方向における厚さよりも、当該第2層の前記芯線側の面と前記第1層の前記芯線側の面との間の積層方向における距離が大きいように、構成され、
前記第3層は、
当該第3層の前記積層方向における厚さが、前記芯線に前記バレル部を圧着する際に当該第3層に生じる変形によって前記第2層が外部に露出しない厚さであるように、構成される、
端子付き電線であること。
[2]
上記[1]に記載の端子付き電線において、
前記第3層の厚さは、3.0μm以上7.0μm以下である、
端子付き電線であること。
[3]
アルミニウム又はアルミニウム合金から構成された芯線を有する電線と、前記芯線に圧着されるバレル部及び相手側端子に接続される接点部を備えた端子金具と、を備えた端子付き電線を製造するための、端子付き電線の製造方法において、
金属板材が、前記芯線に圧着される際に前記芯線に遠い側から、銅又は銅合金を含む第1層と、スズを含む第2層と、をこの積層順に有することになるように、前記金属板材に処理を施す工程と、
前記金属板材から前記端子金具に対応する形状を有する一次成形体を成形する工程と、
前記一次成形体の前記バレル部に対応する箇所を、前記芯線を受け入れ可能な予備形状を有するように成形する工程と、
前記一次成形体の前記接点部に対応する箇所を、前記接点部の形状を有するように成形する工程と、
前記予備形状を有する前記バレル部に対応する箇所が、前記芯線に圧着される際に前記芯線に遠い側から、前記第1層と、前記第2層と、スズを含む第3層と、をこの積層順に有することになるように、前記バレル部に対応する箇所に処理を施す工程と、
前記第1層、前記第2層及び前記第3層を有する前記バレル部を、前記芯線に圧着する工程と、を備える、
端子付き電線の製造方法であること。
[4]
上記[3]に記載の端子付き電線の製造方法において、
前記第3層の厚さが3.0μm以上7.0μm以下であるように、前記バレル部に対応する箇所に処理を施す、
端子付き電線の製造方法であること。
上記(1)の構成の端子付き電線によれば、アルミニウム又はアルミニウム合金から構成された芯線に圧着されるバレル部は、芯線に遠い側から、銅又は銅合金を含む第1層と、スズを含む第2層と、スズを含む第3層と、をこの積層順に有している。更に、積層方向における層構造に関し、第2層に含まれるスズと第1層に含まれる銅とによって生成する銅スズ合金領域の積層方向における厚さよりも、第2層の芯線側の面と第1層の芯線側の面との間の積層方向における距離が大きいように、第2層が構成されている。そのため、銅スズ合金が第2層の表面に露出することがなく、銅スズ合金とアルミニウム電線の芯線との間におけるガルバニック腐食を抑制できる。
更に、第3層が、積層方向において、芯線にバレル部を圧着する際に第3層に生じる変形によって第2層が外部に露出しない厚さを有する。そのため、例えば、芯線にバレル部を圧着する際、圧着用の金型(例えば、アンビル及びクリンパ等)に第3層が押圧接触し、第3層に摩耗や潰れ等が生じたとしても、第2層が外部に露出することがない。換言すると、圧着の過程において、第3層が第2層を適正に保護できる。よって、上述した銅スズ合金領域が外部に露出することが、更に適正に抑制される。
したがって、本構成の端子付き電線は、第2層および第3層が上記構成を有さず銅スズ合金が外部に露出する場合に比べ、アルミニウム電線の芯線の腐食を適正に抑制可能であり、耐食性に優れる。
上記(2)の構成の端子付き電線によれば、第3層の厚さが3.0μm以上7.0μm以下である。発明者が行った実験および考察などによれば、第3層がこのような厚さを有すれば、芯線にバレル部を圧着する際に第3層に生じる変形によって第2層が外部に露出しないことが明らかになっている。よって、本構成により、アルミニウム電線の芯線の腐食を確実に抑制して耐食性に優れた端子付き電線を提供することができる。
上記(3)の構成の端子付き電線の製造方法によれば、製造される端子付き電線は、アルミニウム又はアルミニウム合金から構成された芯線に圧着されるバレル部において、芯線に遠い側から、銅又は銅合金を含む第1層と、スズを含む第2層と、スズを含む第3層と、をこの積層順に有している。更に、積層方向における層構造に関し、第2層に含まれるスズと第1層に含まれる銅とによって生成する銅スズ合金領域の積層方向における厚さよりも、第2層の芯線側の面と第1層の芯線側の面との間の積層方向における距離が大きいように、第2層が構成されている。そのため、銅スズ合金が第2層の表面に露出することがなく、銅スズ合金とアルミニウム電線の芯線との間におけるガルバニック腐食を抑制できる。
更に、本製造方法によれば、端子金具の一次成形体のバレル部に対応する箇所を所定の予備形状を有するように成形した後、そのバレル部に対応する箇所に第3層が形成されることになる。よって、予備形状を有するような成形を行わない場合(一次成形体に第3層を直接成形する場合)に比べ、その後の芯線への圧着時にバレル部に対応する箇所の変形量が小さい分、第3層をより厚く成形できることになる。
そのため、第3層を、積層方向において芯線にバレル部を圧着する際に第3層に生じる変形によって第2層が外部に露出しない厚さにまで、容易に形成できる。そのため、例えば、芯線にバレル部を圧着する際、圧着用の金型(例えば、アンビル及びクリンパ等)に第3層が押圧接触し、第3層に摩耗や潰れ等が生じたとしても、第2層が外部に露出することがない。換言すると、圧着の過程において、第3層が第2層を適正に保護できる。よって、上述した銅スズ合金領域が外部に露出することが、更に適正に抑制される。
したがって、本構成の端子付き電線の製造方法は、第2層および第3層が上記構成を有さず銅スズ合金が外部に露出する場合に比べ、アルミニウム電線の芯線の腐食を適正に抑制可能であり耐食性に優れる端子付き電線を製造できる。
上記(4)の構成の端子付き電線の製造方法によれば、製造される端子付き電線の第3層の厚さが3.0μm以上7.0μm以下である。発明者が行った実験および考察などによれば、第3層がこのような厚さを有すれば、芯線にバレル部を圧着する際に第3層に生じる変形によって第2層が外部に露出しないことが明らかになっている。よって、本製造方法により、アルミニウム電線の芯線の腐食を確実に抑制して耐食性に優れた端子付き電線を提供することができる。
本発明によれば、アルミニウム電線の芯線の腐食を抑制して耐食性に優れた端子付き電線および端子付き電線の製造方法を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係る端子付き電線の斜視図である。 図2は、端子金具の接点部およびバレル部における表面処理の状態を表す模式図であり、図2(a)は、端子金具を電線に圧着する際の電線の配置を表す模式図であり、図2(b)は、図2(a)の接点部のA-A断面図であり、図2(c)は、図2(a)のバレル部のB-B断面図であり、図2(d)は、図2(b)におけるC部分の拡大図であり、図2(e)は、図2(c)におけるD部分の拡大図である。 図3は、図2(e)のF部分の拡大図であり、端子金具のバレル部のより詳細な断面構造を説明するための図である。 図4は、本実施形態にかかる端子付き電線の製造方法の各工程を示すフローチャート、及び、各工程における接点部およびバレル部の断面構造を表す模式図である。
<実施形態>
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る端子付き電線1の斜視図である。図2は、電線10および端子金具20の長手方向の断面図である。なお、以下の説明においては、図1中左側を「前」とし、右側を「後」として示す。
図1および図2(a)に示すように、電線10の端部に端子金具20が圧着され、端子金具20と電線10の芯線11とが電気的に接続されることで、電線10と端子金具20とを有する端子付き電線1が製造される。端子付き電線1は、例えば、自動車等の車両に配索されるワイヤハーネスを構成する。
電線10は、芯線11と、芯線11を覆う樹脂からなる被覆12とを有した絶縁電線である。芯線11は、アルミニウム又はアルミニウム合金から構成された複数の素線を撚り合わせて構成されている。電線10の芯線11をアルミニウム又はアルミニウム合金から構成することで、端子金具20が軽量化され、端子金具20から構成されるワイヤハーネスも軽量化される。軽量化された端子金具20は、特に電気自動車やハイブリッド自動車などのワイヤハーネスが多用される車両に好適に用いられる。
端子金具20は、相手側端子と接続することになる接点部31を前部に有し、電線10の芯線11に圧着される芯線圧着部41及び電線10の被覆12に加締められる被覆加締部42を後部に有している。以下、芯線圧着部41を、便宜上、バレル部41とも称呼する。接点部31とバレル部41とは、連結部32によって互いに繋がっている。
接点部31は、バレル部41の前側に配置されており、相手側端子(図示省略)の形状に対応した箱状の形状を有する。図2(b)のA-A断面図に示すように、接点部31は、端子金具20の軸線に直交する断面において略矩形状の形状を有しており、内部に中空部を有する。この中空部に相手側端子(図示省略)が挿入される。この中空部には、相手側端子(図示省略)に接触するバネ状端子33が設けられている。
更に、図2(c)のB-B断面図に示すように、バレル部41は、端子金具20の軸線に直交する断面において略U字状の形状を有している。図2(a)の矢印に示すように、電線10の端部にて被覆12から露出した芯線11がバレル部41のバレル底面43に載せ置かれるように配置された後、バレル部41は、芯線11に圧着され、芯線11に電気的に接続される。また、被覆加締部42は、被覆12の外側面に加締められ、被覆12に固定される。
図2(d)においてC部分の拡大図として示すように、接点部31には、端子金具20の母材層21a、ニッケル層21b、銅の下地層(第1層)21c、及び、第1スズメッキ層(第2層)21dが、この順に積層されている。換言すると、母材層21aに対し、ニッケル層21b、銅の下地層21c、及び、第1スズメッキ層21dをこの順に積層する表面処理が施されている。この表面処理の詳細については、後述される。逆に言えば、接点部31は、電線10の芯線11に圧着接続される際に芯線11に遠い側から、銅の下地層21cと、第1スズメッキ層21dと、を、この積層順に有している。更に、接点部31の端面Eは上述した各層には覆われておらず、外部に露出している。
これに対し、図2(e)においてD部分の拡大図として示すように、バレル部41には、端子金具20の母材層21a、ニッケル層21b、銅の下地層(第1層)21c、第1スズメッキ層(第2層)21d、および、第2スズメッキ層(第3層)21eが、この順に積層されている。換言すると、母材層21aに対し、ニッケル層21b、銅の下地層21c、第1スズメッキ層21d、および、第2スズメッキ層21eをこの順に積層する表面処理が施されている。この表面処理の詳細については、後述される。逆に言えば、バレル部41は、電線10の芯線11に圧着接続される際に芯線11に遠い側から、銅の下地層21cと、第1スズメッキ層21dと、第2スズメッキ層21eと、を、この積層順に有している。更に、バレル部41の端面Eは第2スズメッキ層21eに覆われており、外部に露出していない。
図3においてF部分の拡大図として示すように、本例では、下地層21cと第1スズメッキ層21dとの間に、スズと銅とによる銅スズ合金領域21fが、下地層21cから第1スズメッキ層21dの内部に向けて成長するように生成している。
上述した表面処理をバレル部41に施すにあたり、銅スズ合金領域21fの積層方向(図3における上下方向)における厚さbよりも、第1スズメッキ層21dの芯線11側の面と下地層21cの芯線11側の面との間の積層方向における厚さaの方が大きいように(a>bであるように)、第1スズメッキ層21dの厚さがあらかじめ設計されている。この設計は、事前の実験等に基づいて特定した銅スズ合金領域21fの成長度合いを考慮して行われればよい。
更に、第2スズメッキ層21eの積層方向における厚さcは、バレル部41を芯線11に加締める際に生じる第2スズメッキ層21eの摩耗や潰れ等の変形によって第1スズメッキ層21dが外部に露出しないことを保証し得る十分な厚さである。例えば、発明者が行った実験等によれば、第2スズメッキ層21eの厚さは、3.0μm以上7.0μm以下とすることが好ましい。なお、第2スズメッキ層21eは、その表面が無光沢となるように成形することで、第2スズメッキ層21eを設けている領域と、第2スズメッキ層21eを設けていない領域と、の外観上の区別を明確化できる。
第1スズメッキ層21d及び第2スズメッキ層21eがこのような厚さを有することにより、銅スズ合金領域21fが外部(即ち、第1スズメッキ層21dの表面)に露出することが抑制される。ここで、銅スズ合金の標準電極電位は、その組成によって異なるが、一般にスズの標準電極電位よりも大きい。即ち、銅スズ合金と芯線11のアルミニウム材料との標準電極電位の相違(銅スズ合金領域21fが露出あり)は、スズと芯線11のアルミニウム材料との標準電極電位の相違(銅スズ合金領域21fが露出なし)よりも大きい。よって、銅スズ合金領域21fの露出を抑制することにより、露出がある場合に比べて、電線10の芯線11と銅スズ合金領域21fとの間で生じるガルバニック腐食が抑制される。
一方、接点部31に施される表面処理は、上述したように、バレル部41に施される表面処理とは若干異なっている。接点部31に施される表面処理では、端子金具20の母材層21a、ニッケル層21b、銅の下地層21c、及び、第1スズメッキ層21dが、この順に積層されている(図2(d)を参照)。即ち、接点部31には、バレル部41に設けられている第2スズメッキ層21e(第3層)が設けられていない。これは、例えば、接点部31に第2スズメッキ層21eを設けると、相手側端子と接点部31(図1に示すように筒状に成形される)とを接続する際の接触圧が高まり、相手側端子と端子金具20とを接続し難くなる可能性があるためである。
次いで、図4を参照しながら、本実施形態にかかる端子付き電線1の製造方法について説明する。なお、以下の説明では、便宜上、ニッケル層21bについては、その形成工程のフローチャート上への図示を省略している。
まず、例えば、母材層21aに相当する銅板などの金属板材Mを準備する(ステップSS)。そして、金属板材M(母材層)の表面に、以下の各工程での表面処理のための下地層として、ニッケル層21bを形成する。
次いで、ニッケル層21bの外側面に第1層として銅の下地層21cを形成する(ステップS1)。その後、下地層21cの外側面に第2層として第1スズメッキ層21dを形成する(ステップS2)。
次いで、端子金具20を展開した形状に対応する形状の一次成形体22を有するように、金属板材Mに対して打ち抜き加工・プレス加工を施す(ステップS3)。一次成形体22では、展開した形状の複数の端子金具20が、キャリア23によって連結されて一体となっている。本工程にて、金属板材Mから一次成形体22が打ち抜かれることで、一次成形体22の端面Eが、接点部31においてもバレル部41においても、外部に露出した状態となる。
次いで、第2層(第1スズメッキ層21d)まで形成された一次成形体22において端子金具20のバレル部41に対応する箇所を、芯線11を受け入れ可能な予備形状41aに成形する(ステップS4)。更に、接点部31に対応する箇所31aを、接点部31の形状に成形する(ステップS5)。予備形状41aは、例えば、一次成形体22の長手方向に直交する断面においてU字型の形状を有するような形状である。なお、予備形状への成形(ステップS4)と接点部31の成形(S5)とは、逆の順序で行われてもよいし、同時に行われてもよい。
次いで、予備形状41aを有する箇所の外側面に第3層である第2スズメッキ層21eを形成する(ステップS6)。このとき、バレル部41及び連結部32に対応する部分ならびにキャリア23に第2スズメッキ層21eを形成し、接点部31に対応する部分には第2スズメッキ層21eを形成しない。なお、第2スズメッキ層21eは前述したように厚さが3.0μm以上7.0μm以下となるように形成することが好ましい。本工程にて、バレル部41等に第2スズメッキ層21eが形成されることで、バレル部41等における端面Eが、第2スズメッキ層21eに覆われて外部に露出しない状態となる。一方、接点部31における端面Eは、外部に露出した状態のままである。
最後に、電線10を包み込むようにバレル部41を加締める。このとき、バレル部41の後部は被覆12を包み込み、バレル部41の前部は芯線11を包み込むように圧着する。そして、端子金具20をキャリア23から切り離す(ステップS7)。このとき、バレル部41は端面Eも含めて母材層21aの全体が外部に露出しない状態となっている。そのため、銅製の母材層21aと芯線11との間のガルバニック腐食の発生が適正に抑制される。なお、端子金具20をキャリア23から切り離した際に、切断面において銅Maがむき出しになることが考えられるが、切断面は電線10の被覆12部分に位置するため芯線11とは直接接触することはなく、通常、ガルバニック腐食の原因となることはない。
以上、説明したように、本実施形態に係る端子付き電線1によれば、アルミニウム又はアルミニウム合金から構成された芯線11に圧着されるバレル部41は、芯線11に遠い側から、銅又は銅合金を含む下地層21cと、スズを含む第1スズメッキ層21dと、スズを含む第2スズメッキ層21eと、をこの積層順に有している。したがって、バレル部41は、第2スズメッキ層21eを介して芯線11に接する。即ち、端子金具20の一般的材料である銅または銅合金とアルミニウム又はアルミニウム合金との標準電極電位(腐食し易さに関連するパラメータ)の相違よりも、第2スズメッキ層21eを構成するスズとアルミニウム又はアルミニウム合金との標準電極電位の相違の方が小さいので、端子金具20におけるガルバニック腐食を抑制することができる。
また、第1スズメッキ層21dの積層方向における厚さaは、第1スズメッキ層21dに含まれるスズと下地層21cに含まれる銅とによって生成する銅スズ合金領域21fの積層方向における厚さbよりも大きいように構成される。さらに、第2スズメッキ層21eの積層方向における厚さaは、芯線11にバレル部41を圧着する際に第2スズメッキ層21eに生じる変形によって第1スズメッキ層21dが外部に露出しない厚さ(本例では、3.0μm以上7.0μm以下)に構成される。このため、第2スズメッキ層21eの変形によって銅スズ合金領域21fが外部に露出することが抑制される。よって、端子金具20におけるガルバニック腐食を抑制することができる。
また、接点部31は、相手側端子に遠い側から、銅又は銅合金を含む下地層21cと、スズを含む第1スズメッキ層21dと、をこの積層順に有しており、バレル部41に設けられている第2スズメッキ層21eは設けられていない。これにより、相手側端子と接点部31とを接続する際の接触圧が高まるのを抑制して、相手側端子と端子金具20とを接続し易くすることができる。
更に、本実施形態に係る端子付き電線の製造方法によれば、金属板材Mから端子金具20に対応する形状を有する一次成形体22を成形し、一次成形体22に、芯線11に圧着される際に芯線11に遠い側から、銅又は銅合金を含む下地層21cと、スズを含む第1スズメッキ層21dと、をこの積層順に形成する。このように、一次成形後にメッキ処理を施すため、バレル部41の端面などから銅合金が露出しないので、銅とスズとの間のガルバニック腐食を抑制することができる。
また、バレル部41に相当する箇所を予備形状41aを有するように成形した後、その箇所にスズを含む第2スズメッキ層21eを形成するので、予備形状41aを有するような成形を行わない場合(一次成形体22に第2スズメッキ層21eを直接成形する場合)に比べ、その後の芯線11への圧着時にバレル部41に対応する箇所の変形量が小さい分、第2スズメッキ層21eをより厚く成形できることになる。よって、芯線11への圧着時に第2スズメッキ層21eが変形しても第1スズメッキ層21dが外部に露出しない程度の厚さを有するように、容易に第2スズメッキ層21eを形成できる。
更に、本実施形態に係る端子付き電線の製造方法によれば、第2スズメッキ層21eの厚さが3.0μm以上7.0μm以下であるように、第2スズメッキ層21eを形成している。これにより、銅スズ合金領域21fが外部に露出することを、より適正に抑制できる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態におけるバレル部41には、母材層21aと第1スズメッキ層21dとの間にニッケル層21b及び下地層21cが挟まれている。しかし、母材層21aに第1スズメッキ層21dを直接設けてもよい。この場合、母材層21aが第1層に相当することになる。
ここで、上述した本発明に係る端子付き電線および端子付き電線の製造方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
アルミニウム又はアルミニウム合金から構成された芯線(11)を有する電線と、前記芯線(11)に圧着されるバレル部(41)及び相手側端子に接続される接点部(31)を備えた端子金具(20)と、を備えた端子付き電線(1)であって、
前記バレル部(41)は、
前記芯線(11)に圧着される際に前記芯線(11)に遠い側から、銅又は銅合金を含む第1層(21c)と、スズを含む第2層(21d)と、スズを含む第3層(21e)と、をこの積層順に有し、
前記接点部(31)は、
前記芯線(11)に圧着される際に前記芯線(11)に遠い側から、前記第1層(21c)と、前記第2層(21d)と、をこの積層順に有し、
前記第2層(21d)は、
当該第2層(21d)に含まれるスズと前記第1層(21c)に含まれる銅とによって生成する銅スズ合金領域(21f)の積層方向における厚さ(b)よりも、当該第2層(21d)の前記芯線(11)側の面と前記第1層(21c)の前記芯線(11)側の面との間の積層方向における距離(a)が大きいように、構成され、
前記第3層(21e)は、
当該第3層(21e)の前記積層方向における厚さが、前記芯線(11)に前記バレル部(41)を圧着する際に当該第3層(21e)に生じる変形によって前記第2層(21d)が外部に露出しない厚さであるように、構成される、
端子付き電線(1)。
[2]
上記[1]に記載の端子付き電線(1)において、
前記第3層(21e)の厚さは、3.0μm以上7.0μm以下である、
端子付き電線(1)。
[3]
アルミニウム又はアルミニウム合金から構成された芯線(11)を有する電線(10)と、前記芯線(11)に圧着されるバレル部(41)及び相手側端子に接続される接点部(31)を備えた端子金具(20)と、を備えた端子付き電線(1)を製造するための、端子付き電線の製造方法において、
金属板材(M)が、前記芯線(11)に圧着される際に前記芯線(11)に遠い側から、銅又は銅合金を含む第1層(21c)と、スズを含む第2層(21d)と、をこの積層順に有することになるように、前記金属板材(M)に処理を施す工程と、
前記金属板材(M)から前記端子金具(20)に対応する形状を有する一次成形体(22)を成形する工程と、
前記一次成形体(22)が、前記芯線(11)に圧着される際に前記芯線(11)に遠い側から、銅又は銅合金を含む第1層(21c)と、スズを含む第2層(21d)と、をこの積層順に有することになるように、前記一次成形体(22)に処理を施す工程と、
前記一次成形体(22)の前記バレル部(41)に対応する箇所を、前記芯線(11)を受け入れ可能な予備形状を有するように成形する工程と、
前記一次成形体(22)の前記接点部(31)に対応する箇所を、前記接点部(31)の形状を有するように成形する工程と、
前記予備形状を有する前記バレル部(41)に対応する箇所が、前記芯線(11)に圧着される際に前記芯線(11)に遠い側から、前記第1層(21c)と、前記第2層(21d)と、スズを含む第3層(21e)と、をこの積層順に有することになるように、前記バレル部(41)に対応する箇所に処理を施す工程と、
前記第1層(21c)、前記第2層(21d)及び前記第3層(21e)を有する前記バレル部(41)を、前記芯線(11)に圧着する工程と、を備える、
端子付き電線の製造方法。
[4]
上記[3]に記載の端子付き電線(1)の製造方法において、
前記第3層(21e)の厚さが3.0μm以上7.0μm以下であるように、前記バレル部(41)に対応する箇所に処理を施す、
端子付き電線の製造方法。
1 端子付き電線
10 電線
11 芯線
20 端子金具
21c 下地層(第1層)
21d 第1スズメッキ層(第2層)
21e 第2スズメッキ層(第3層)
21f 銅スズ合金領域
22 一次成形体
31 接点部
41 バレル部・芯線圧着部
41a 予備形状
M 金属板材
a 第1スズメッキ層(第2層)の厚さ
b 銅スズ合金領域の厚さ

Claims (4)

  1. アルミニウム又はアルミニウム合金から構成された芯線を有する電線と、前記芯線に圧着されるバレル部及び相手側端子に接続される接点部を備えた端子金具と、を備えた端子付き電線であって、
    前記バレル部は、
    前記芯線に圧着される際に前記芯線に遠い側から、銅又は銅合金を含む第1層と、スズを含む第2層と、スズを含む第3層と、をこの積層順に有し、
    前記接点部は、
    前記芯線に圧着される際に前記芯線に遠い側から、前記第1層と、前記第2層と、をこの積層順に有し、
    前記第2層は、
    当該第2層に含まれるスズと前記第1層に含まれる銅とによって生成する銅スズ合金領域の積層方向における厚さよりも、当該第2層の前記芯線側の面と前記第1層の前記芯線側の面との間の積層方向における距離が大きいように、構成され、
    前記第3層は、
    当該第3層の前記積層方向における厚さが、前記芯線に前記バレル部を圧着する際に当該第3層に生じる変形によって前記第2層が外部に露出しない厚さであるように、構成される、
    端子付き電線。
  2. 請求項1に記載の端子付き電線において、
    前記第3層の厚さは、3.0μm以上7.0μm以下である、
    端子付き電線。
  3. アルミニウム又はアルミニウム合金から構成された芯線を有する電線と、前記芯線に圧着されるバレル部及び相手側端子に接続される接点部を備えた端子金具と、を備えた端子付き電線を製造するための、端子付き電線の製造方法において、
    金属板材が、前記芯線に圧着される際に前記芯線に遠い側から、銅又は銅合金を含む第1層と、スズを含む第2層と、をこの積層順に有することになるように、前記金属板材に処理を施す工程と、
    前記金属板材から前記端子金具に対応する形状を有する一次成形体を成形する工程と
    記一次成形体の前記バレル部に対応する箇所を、前記芯線を受け入れ可能な予備形状を有するように成形する工程と、
    前記一次成形体の前記接点部に対応する箇所を、前記接点部の形状を有するように成形する工程と、
    前記予備形状を有する前記バレル部に対応する箇所が、前記芯線に圧着される際に前記芯線に遠い側から、前記第1層と、前記第2層と、スズを含む第3層と、をこの積層順に有することになるように、前記バレル部に対応する箇所に処理を施す工程と、
    前記第1層、前記第2層及び前記第3層を有する前記バレル部を、前記芯線に圧着する工程と、を備える、
    端子付き電線の製造方法。
  4. 請求項3に記載の端子付き電線の製造方法において、
    前記第3層の厚さが3.0μm以上7.0μm以下であるように、前記バレル部に対応する箇所に処理を施す、
    端子付き電線の製造方法。
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