JP7182641B2 - 駆動システム及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機を駆動する駆動システムに関し、特に、独立した2系統のY結線を有する回転電機を駆動するシステムに関する。
本技術分野の背景技術として、特開2013-215040号公報(特許文献1)がある。特開2013-215040号公報には、「第1系統にて故障検出手段がインバータ部の故障を検出すると、駆動制御手段は、インバータ部の駆動を停止する。また、開閉制御手段は、電力供給源開閉部の第1電源リレーをオフし、第2電源リレーをオンする。インバータ部の駆動が停止した状態で、外力による回転でモータの第1巻線組に発生した誘起電圧は、インバータ部から第2電源リレーを通り、さらに第1電源リレーの寄生ダイオードを通ってバッテリへ回生する。これにより、故障系統の回路素子の破損を防止する。(要約参照)」と記載されている。
特開2013-215040号公報
しかしながら、前述の先行技術(特許文献1)は、故障系統の回路素子の破損防止を目的とするものであり、故障した相を切り離した運転の継続は考慮されていない。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、駆動システムであって、Y結線された第1系統の巻線と、前記第1系統の巻線と独立してY結線された第2系統の巻線とを有する回転電機を動作させるために三相以上の交流電流を出力するインバータ回路と、前記インバータ回路に制御信号を出力する制御装置とを有し、前記駆動システムは、前記第1系統の巻線のいずれかの相の巻線に流れる電流に異常が生じた場合、前記第1系統の巻線の他の複数の相によって第1単相回路が構成されるように、前記インバータ回路から供給され前記第1系統の巻線に流れる第1電流波形を制御し、前記第2系統の巻線のいずれかの相の電流を停止することによって第2単相回路が構成されるように、前記インバータ回路から供給され前記第2系統の巻線に流れる第2電流波形を前記第1電流波形と異なる位相に制御し、前記第1単相回路及び前記第2単相回路における電力を合成した合成電力のうち機械出力に変換される電力が一定になるように、前記第1単相回路の電流位相と前記第2単相回路の電流位相とを制御する。
本発明の一態様によれば、各系統において1相の故障までは運転を継続できる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明によって明らかにされる。
実施例1の回転電機駆動システム及び回転電機の構成を示す図である。 実施例2の回転電機駆動システム及び回転電機の構成を示す図である。 実施例3の回転電機駆動システム及び回転電機の構成を示す図である。 正常時の回転電機の無負荷誘起電圧の変化を示す図である。 U相停止時の各系統の巻線に流れる電流を示す図である。 U相停止時の各系統の電力を示す図である。 第1系統と第2系統とで異なる相を停止する場合に各系統の巻線に流れる電流を示す図である。 第1系統と第2系統とで異なる相を停止する場合の各系統の電力を示す図である。 正常時の回転電機の無負荷誘起電圧の変化を示す図である。 第1系統と第2系統とで異なる相を停止する場合に各系統の巻線に流れる電流を示す図である。 第1系統と第2系統とで異なる相を停止する場合の各系統の電力を示す図である。
<実施例1>
図1は、本発明の実施例1の回転電機駆動システム及び回転電機の構成を示す図である。
実施例1の回転電機駆動システムは、ハイブリッド自動車(HEV)や電気自動車(EV)などに利用される回転電機100と接続されており、回転電機100の駆動を制御する。回転電機100は、車両の走行用のモータや、車両の各部の動作(例えば、パワーステアリング、ドア開閉)のモータである。回転電機駆動システムは、直流電源201、平滑コンデンサ202、制御マイコン203、駆動回路204及びインバータ回路210を有する。
回転電機100は、独立2系統Y結線の三相式交流回転電機である。すなわち、回転電機100は、第1系統のU相、V相、W相のそれぞれに対応する三相の電気子巻線102u1、102v1、102w1と、第2系統のU相、V相、W相のそれぞれに対応する三相の電気子巻線102u2、102v2、102w2とを有する。各系統の電気子巻線102~102は、互いに独立して設けられているので、各相で異なる電流を流すことができる。電機子巻線は各系統ごとに中性点n、nで接続されている。中性点n、nは、図示するように回転電機100の内部に設けられてもよいが、外部に設けられてもよい。
インバータ回路210は、電気子巻線102~102に流れる電流を独立に制御することによって、回転電機100を駆動する。回転電機100の出力軸には、回転電機100の磁極位置を検出する位置検出部110が取り付けられている。位置検出部110による磁極位置の検出結果は、制御マイコン203に出力される。
直流電源201は、直流母線201a、201bを介してインバータ回路210に直流電力を供給する。直流電源201には、例えばリチウムイオン電池等の二次電池などを利用できる。
平滑コンデンサ202は、インバータ回路210の動作に伴って生じる直流電圧の変動を吸収するためのものであり、直流母線201aと直流母線201bの間に、インバータ回路210と並列に接続されている。
制御マイコン203は、所定の電流制御演算を行い、その演算結果に基づいて、駆動回路204に各相の出力電圧及び出力電流を指示する制御信号を出力する。駆動回路204は、インバータ回路210の各相のブリッジ回路211u1、211v1、211w1に、ドライブ信号Gu1、Gv1、Gw1をそれぞれ出力する。このドライブ信号Gu1、Gv1、Gw1に応じてブリッジ回路211u1、211v1、211w1をそれぞれ動作させることによって、制御マイコン203は駆動回路204を介してインバータ回路210を制御する。
インバータ回路210は、第1系統のU相、V相、W相のそれぞれに対応するブリッジ回路211u1、211v1、211w1を有する。各ブリッジ回路211u1、211v1、211w1は、上下の各アームのスイッチング素子として機能するIGBTと、各IGBTと並列に設けられたダイオードとを有する。ブリッジ回路211u1、211v1、211w1において、各IGBTは、駆動回路204からのドライブ信号Gu1、Gv1、Gw1に従ってスイッチング動作を行う。これにより、直流電源201から供給された直流電力が三相交流電力に変換され、ブリッジ回路211u1、211v1、211w1から各相の交流出力線120を介して、回転電機100の各相の電気子巻線102u1、102v1、102w1のそれぞれに交流電流が出力される。
各相の交流出力線120には、回転電機100の電気子巻線102u1、102v1、102w1に流れる各電流を検出するための電流センサ130がそれぞれ設けられる。図示した例では、電流センサ130は、インバータ回路210の内部に設けたが、外部に設けてもよい。電流センサ130により検出された各相の電流値は、制御マイコン203に出力される。制御マイコン203は、ユーザの操作や他のECUから入力された制御指令、電流センサ130から入力される各相の電流値、及び位置検出部110による磁極位置の検出に基づいて、所定の電流制御演算を行い、その演算結果に基づいて、各相のドライブ信号Gu1、Gv1、Gw1の出力を駆動回路204に指示する制御信号を出力する。
以上、第1系統について、制御マイコン203、駆動回路204及びインバータ回路210の動作を説明したが、第2系統でも同様に動作する。
制御マイコン203は、第1系統のU相(U相)の電流センサ130の測定値によってU相の電流に異常を検出した場合、当該故障が検出された系統の他の相(V相、W相)の巻線で第1単相Hブリッジ回路を構成するように、V相及びW相の巻線に流れる電流を制御する。同様に、制御マイコン203は、第2系統においても、対応する相(V相、W相)の巻線で第2単相Hブリッジ回路を構成するように、V相及びW相の巻線に流れる電流を制御する。すなわち、第1単相回路は、故障した相以外のV相及びW相の巻線が中性点を介して直列接続された2相コイル、及びインバータ回路210のV相及びW相のトランジスタによるHブリッジ回路から構成される。同様に、第2単相回路は、停止した相以外のV相及びW相の巻線が中性点を介して直列接続された2相コイル、及びインバータ回路210のV相及びW相のトランジスタによるHブリッジ回路から構成される。
各相の電流が異常であるとは、各相の巻線に流れる電流が0であるなど、正常状態と異なる電流が流れている状態である。すなわち、制御マイコン203は、電流目標値となるように各相の電流及び電圧を制御するが、電流センサ130の測定値が電流目標値と所定の閾値以上乖離していれば異常と判断して、当該相の失陥を検出するとよい。
第1単相回路及び第2単相回路の電流の位相は、各々独立して制御できる。すなわち、制御マイコン203は、二つの単相回路の電力の合計が一定になるように、第1単相回路に流れる電流の位相、及び第2単相回路に流れる電流の位相を制御する。具体的には、回転電機駆動システム(制御マイコン203)は、2系統のうち1系統の一つの相の失陥を検出した場合、正常な系統の1相を停止させ、各系統で独立した単相Hブリッジ回路(第1単相回路、第2単相回路)を構成し、二つの単相回路の電力の合計が一定になるように、第1単相回路に流れる電流位相、及び第2単相回路に流れる電流位相を制御する。
以上に説明したように、実施例1の回転電機駆動システムでは、各系統1相の故障までは回転電機100を継続して運転できる。このとき、第1系統の単相回路の電力の脈動と第2系統の単相回路の電力の脈動とが相殺するように、第1系統の巻線に流れる電流Ivw1の位相、及び第2系統の巻線に流れる電流Ivw2の位相を制御し、回転電機100に脈動が抑制された電力を供給し、脈動が少ないトルクを発生できる。
<実施例2>
図2は、本発明の実施例2の回転電機駆動システム及び回転電機の構成を示す図である。実施例2においては、実施例1との相違点を説明し、実施例1と同じ構成には同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
実施例2の回転電機駆動システムは、ハイブリッド自動車(HEV)や電気自動車(EV)などに利用される回転電機100と接続されており、回転電機100の駆動を制御する。回転電機駆動システムは、直流電源201、平滑コンデンサ202、制御マイコン203、駆動回路204及びインバータ回路210を有する。
実施例2の回転電機100は、独立2系統Y結線の三相式交流回転電機であり、各系統において、各相の巻線と中性点n、nとの間に、制御マイコン203に制御される中性点リレー140を有する。中性点リレー140は、図示するように回転電機100の内部に設けられてもよいが、外部に設けられてもよい。例えば、中性点n、nが回転電機100の外部に設けられる場合、中性点リレー140は回転電機100の外部に設けられる。
制御マイコン203は、異常が生じた相(U相)に流れる電流を遮断するために、接点を開放するように中性点リレー140を制御する。同様に、制御マイコン203は、正常な系統で対応する相(U相)に流れる電流を遮断するために、接点を開放するように中性点リレー140を制御する。
以上に説明したように、実施例2の回転電機駆動システムでは、失陥した相に対応する第2系統の巻線と中性点との間を中性点リレー140によって開放し、第2系統で停止した相において磁石磁束と巻線との鎖交により発生する誘起電圧による電流を防止できる。
<実施例3>
図3は、本発明の実施例3の回転電機駆動システム及び回転電機の構成を示す図である。実施例3においては、実施例1との相違点を説明し、実施例1と同じ構成には同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
実施例3の回転電機駆動システムは、ハイブリッド自動車(HEV)や電気自動車(EV)などに利用される回転電機100と接続されており、回転電機100の駆動を制御する。回転電機駆動システムは、直流電源201、平滑コンデンサ202、制御マイコン203、駆動回路204及びインバータ回路210を有する。
実施例3の回転電機100は、独立2系統Y結線の三相式交流回転電機であり、各系統において、各相の巻線とインバータ回路210との間に、制御マイコン203に制御されるリレー150を有する。リレー150は、図示するように回転電機100の外部に設けられてもよいが、内部に設けられてもよい。
以上に説明したように、実施例3の回転電機駆動システムでは、失陥した相に対応する第2系統の巻線とインバータ回路210との間をリレー150によって開放し、第2系統で停止した相において磁石磁束と巻線との鎖交により発生する誘起電圧による電流を防止できる。
<電圧波形、電流波形、電力波形>
次に、前述した実施例の制御による電圧波形、電流波形、及び電力波形について説明する。
図4は、正常動作時の回転電機100の無負荷誘起電圧の変化を示す図である。電気角と各相の巻線の誘起電圧の位相との関係は回転電機100の巻線の構成にもよるが、各系統の各相の巻線には位相が異なる誘起電圧が発生し、位相が異なる電流が流れる。
<同じ相を停止する制御>
まず、第1系統と第2系統とで同じ相を停止する制御について説明する。制御マイコン203は、第1系統及び第2系統においてU相を停止し、V相とW相を動作させる。そして、各系統に図5に示す位相の電流を流す。この場合、各系統の電力は、図6に示すように変化し、第1系統と第2系統との合成電力P_inのうち、銅損分及び無効電力分を減じた機械出力に変換される電力が一定になるように制御できる。
正常動作時の回転電機100の第1系統の電圧方程式は式1で表され、第2系統の電圧方程式は式2で表される。下式において、vu1N、vv1N、vw1Nは、それぞれ第1系統のU相、V相、W相の巻線の端子電圧であり、vu2N、vv2N、vw2Nは、それぞれ第2系統のU相、V相、W相の巻線の端子電圧である。また、Riu1、Riv1、Riw1、Riu2、Riv2、Riw2は巻線の抵抗、Lは巻線のインダクタンスである。iu1、iv1、iw1は、それぞれ第1系統のU相、V相、W相の巻線に流れる電流であり、iu2、iv2、iw2は、それぞれ第2系統のU相、V相、W相の巻線に流れる電流である。eu1n1、ev1n1、ew1n1は、それぞれ第1系統のU相、V相、W相の無負荷誘起電圧であり、eu2n2、ev2n2、ew2n2は、それぞれ第2系統のU相、V相、W相の無負荷誘起電圧である。
Figure 0007182641000001

Figure 0007182641000002
また、U相欠損時における第1系統の電圧方程式は式3で表される。下式において、vvw1は、V相とW相とで構成される第1単相回路から巻線に出力される電圧であり、ivw1は、V相とW相とで構成される第1単相回路に流れる電流であり、他のパラメータは前述した式と同じである。
同様に、U相欠損時における第2系統の電圧方程式は式4で表される。下式において、vvw2は、V相とW相とで構成される第2単相回路から巻線に出力される電圧であり、ivw2は、V相とW相とで構成される第2単相回路に流れる電流であり、他のパラメータは前述した式と同じである。
Figure 0007182641000003

Figure 0007182641000004
そして、U相欠損時における第1系統の入力電力Pvw1_inは、式5で表され、U相欠損時における第2系統の入力電力Pvw2_inは式6で表される。式5及び式6におけるパラメータは前述した式と同じである。式5及び式6の2行目において、第1項は銅損分を表し、第2項は無効電力分を表し、第3項は機械出力分を表す。
Figure 0007182641000005

Figure 0007182641000006
回転電機100に入力される電力P_inは、式7に示すように、第1系統の入力電力Pvw1_inと第2系統の入力電力Pvw2_inとの和となる。回転電機100の機械出力P_outは、式8に示すように、第1系統の入力電力と第2系統の入力電力の和から、銅損分及び無効電力分を減じた値となる。そして、制御マイコン203は、回転電機100の入力電力P_inのうち、銅損分及び無効電力分を減じた機械出力に変換される電力が一定になるように、第1系統の巻線に流れる電流ivw1の位相、及び第2系統の巻線に流れる電流ivw2の位相を制御する。これによって、回転電機100の機械出力P_outを一定にできる。回転電機100が出力するトルクは、式9に示すように、機械出力を軸の角速度で除した値となる。このため、回転電機100の入力電力P_inを一定に制御することによって、回転電機100の定速回転時での出力トルクを一定に制御できる。
Figure 0007182641000007

Figure 0007182641000008

Figure 0007182641000009
以上に説明した二つの単相回路を構成する動作時に、正常な第2系統において、停止する相は回転電機100の巻線の構成によって変えるとよい。例えば、回転電機100の巻線が分布巻である場合、第1系統で失陥した相と同一の相を第2系統でも停止するとよい。具体的には、第1系統でU相に異常が生じたら、第2系統もU相を停止する。一方、回転電機100の巻線が集中巻である場合、第1系統で失陥した相と異なる相を第2系統で停止するとよい。具体的には、第1系統でU相に異常が生じたら、第2系統ではV相又はW相を停止する。
<系統間で位相差がある場合に異なる相を停止する制御>
次に、図7及び図8を用いて、図4に示すように第1系統と第2系統とで位相差がある場合において、第1系統と第2系統とで異なる相を停止する制御について説明する。
制御マイコン203は、第1系統ではU相を停止し、V相とW相を動作させ、第2系統ではV相を停止し、W相とU相を動作させる。そして、各系統に図7に示す位相の電流を流す。この場合、各系統の電力は、図8に示すように変化し、第1系統と第2系統との合成電力P_inのうち、銅損分及び無効電力分を減じた機械出力に変換される電力が一定になるように制御できる。
<系統間で位相差がない場合に異なる相を停止する制御>
次に、図9、図10及び図11を用いて、図9に示すように第1系統と第2系統とで位相差がない(又は、極めて小さい)場合において、第1系統と第2系統とで異なる相を停止する制御について説明する。回転電機100は、図9に示すように第1系統と第2系統とで同じ相には位相差がないように巻線が構成されており、同じ相には同じ位相の無負荷誘起電圧が生じる。
制御マイコン203は、第1系統ではW相を停止し、U相とV相を動作させ、第2系統ではV相を停止し、W相とU相を動作させる。そして、各系統に図10に示す位相の電流を流す。この場合、各系統の電力は、図11に示すように変化し、第1系統と第2系統との合成電力P_inのうち、銅損分及び無効電力分を減じた機械出力に変換される電力が一定になるように制御できる。
以上に説明した制御によって、各系統1相の故障時に回転電機100に脈動を抑制するような電力を供給し、脈動が少ないトルクを発生して、回転電機100を継続して運転できる。
なお、本実施例では、第1系統の一つの相に失陥が生じた場合に、第2系統を二つの相で動作させるが、第2系統の三つの相で動作する三相制御に切り替えてもよい。
また、第2系統の一つの相の巻線を停止して二つの相で動作している間、動作中の二つの相のうち一方に異常が生じた場合、当該異常が生じた相を停止し、動作可能な二つの相(最初に停止した一相を含む)で動作するとよい。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲の趣旨内における様々な変形例及び同等の構成が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに本発明は限定されない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えてもよい。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えてもよい。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をしてもよい。
また、前述した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等により、ハードウェアで実現してもよく、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に格納することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、実装上必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。
100 回転電機
102 電気子巻線
110 位置検出部
120 交流出力線
130 電流センサ
140 中性点リレー
150 リレー
201 直流電源
202 平滑コンデンサ
203 制御マイコン
204 駆動回路
210 インバータ回路
211 ブリッジ回路
n1、n2 中性点

Claims (6)

  1. 駆動システムであって、
    Y結線された第1系統の巻線と、前記第1系統の巻線と独立してY結線された第2系統の巻線とを有する回転電機を動作させるために三相以上の交流電流を出力するインバータ回路と、
    前記インバータ回路に制御信号を出力する制御装置とを有し、
    前記駆動システムは、
    前記第1系統の巻線のいずれかの相の巻線に流れる電流に異常が生じた場合、前記第1系統の巻線の他の複数の相によって第1単相回路が構成されるように、前記インバータ回路から供給され前記第1系統の巻線に流れる第1電流波形を制御し、
    前記第2系統の巻線のいずれかの相の電流を停止することによって第2単相回路が構成されるように、前記インバータ回路から供給され前記第2系統の巻線に流れる第2電流波形を前記第1電流波形と異なる位相に制御し、
    前記第1単相回路及び前記第2単相回路における電力を合成した合成電力のうち機械出力に変換される電力が一定になるように、前記第1単相回路の電流位相と前記第2単相回路の電流位相とを制御する駆動システム。
  2. 請求項1に記載の駆動システムであって、
    前記第1電流波形と前記第2電流波形は位相が210度異なる正弦波であることを特徴とする駆動システム。
  3. 請求項1に記載の駆動システムであって、
    前記第1系統のいずれかの相の巻線に流れる電流に異常が生じた場合、前記第1系統で異常が生じた相と異なる相の前記第2系統の巻線への電流の供給を停止する駆動システム。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の駆動システムであって、
    前記第1系統及び前記第2系統において、各相の巻線と中性点との間にリレーを有し、
    前記電流に異常が生じた相の巻線に流れる電流を遮断するように前記リレーを動作させる駆動システム。
  5. 請求項1から3のいずれか一つに記載の駆動システムであって、
    前記第1系統及び前記第2系統において、各相の巻線と前記インバータ回路との間にリレーを有し、
    前記電流に異常が生じた相の巻線に流れる電流を遮断するように前記リレーを動作させる駆動システム。
  6. 駆動システムが回転電機を駆動する制御方法であって、
    前記駆動システムは前記回転電機を動作させるために三相以上の交流電流を出力するインバータ回路と、
    前記インバータ回路に制御信号を出力する制御装置とを有し、
    前記回転電機は、Y結線された第1系統の巻線と、前記第1系統の巻線と独立してY結線された第2系統の巻線とを有し、
    前記制御装置は、
    前記第1系統の巻線のいずれかの相の巻線に流れる電流に異常が生じた場合、前記第1系統の巻線の他の複数の相によって第1単相回路が構成されるように前記インバータ回路から供給され前記第1系統の巻線に流れる第1電流波形を制御し、
    前記第2系統の巻線のいずれかの相の電流を停止することによって第2単相回路が構成されるように前記インバータ回路から供給され前記第2系統の巻線に流れる第2電流波形を前記第1電流波形と異なる位相に制御し、
    前記第1単相回路及び前記第2単相回路における電力を合成した合成電力のうち機械出力に変換される電力が一定になるように、前記第1単相回路の電流位相と前記第2単相回路の電流位相とを制御する制御方法。
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