JP7180505B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本明細書は、入力側のドライブピニオンギヤと噛合するデフリングギヤと、デフリングギヤに連結されるデファレンシャルギヤと、デフリングギヤおよびデファレンシャルギヤを収容するケースとを備える動力伝達装置について開示する。
従来、この種の動力伝達装置として、変速機構の入力軸と平行に配置されるカウンタ軸と、カウンタ軸の下方に配置されると共に当該カウンタ軸の出力ギヤと噛合するリングギヤ(デフリングギヤ)を有する差動装置(デファレンシャルギヤ)と、変速機構や差動装置を収納するケース部材と、当該ケース部材内を上記差動装置が配置されるデフ室とオイル(作動油)を貯留しておく貯留室とに区画するデフ区画部材とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この動力伝達装置のデフ区画部材は、ケース部材の一部と、当該ケース部材から上記リングギヤの外周面に沿って延設されたリブ部材と、ケース部材の反対側から差動装置を覆うと共にリブ部材の内周面に密着するように配置される半球状のリザーバプレートとから構成される。これにより、この動力伝達装置では、デフ区画部材によって貯留室からデフ室内へのオイルの流入が抑制される。
国際公開第2011/121861号
しかしながら、上述した動力伝達装置では、リザーバプレートにより貯留室とデフ室との間が完全にシールされると、デフ室にデフリングギヤ等の潤滑や冷却に必要な作動油が不足するおそれがある。一方、貯留室とデフ室との間の過剰な隙間は、貯留室からデフ室への作動油の流入を招き、リングギヤに作用する作動油の撹拌抵抗が増大するおそれがある。
本開示の動力伝達装置は、デフ室に配置されるデフリングギヤ等の潤滑を良好に行ないつつ、デフリングギヤが回転しているときに作動油貯留室からデフ室への作動油の流入を抑制して、デフリングギヤに作用する作動油の撹拌抵抗を低減することを主目的とする。
本開示の動力伝達装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本開示の動力伝達装置は、
入力側のドライブピニオンギヤと噛合するデフリングギヤと、該デフリングギヤに連結されるデファレンシャルギヤと、前記デフリングギヤおよび前記デファレンシャルギヤを収容するケースと、前記ケース内を前記デフリングギヤおよび前記デファレンシャルギヤが配置されるデフ室と作動油を貯留する作動油貯留室とに区画する区画部材とを備える動力伝達装置において、
前記区画部材の外周縁部と前記ケースの内面との間は、前記デフリングギヤの最下点近傍から前記動力伝達装置を搭載した車両が前進走行する際の前記デフリングギヤの回転方向における上流側において前記作動油貯留室から前記デフ室への作動油の流入を抑制するシール部が形成されると共に、前記デフリングギヤの最下点近傍から前記デフリングギヤの前記回転方向における下流側において前記作動油貯留室から前記デフ室への作動油の流入を許容するクリアランスが形成される、
ことを要旨とする。
この本開示の動力伝達装置では、ケース内をデフ室と作動油貯留室とに区画する区画部材の外周縁部と当該ケースの内面との間は、デフリングギヤの最下点近傍から動力伝達装置を搭載した車両が前進走行する際のデフリングギヤの回転方向における上流側において作動油貯留室からデフ室への作動油の流入を抑制するシール部が形成されると共に、デフリングギヤの最下点近傍からデフリングギヤの上記回転方向における下流側において作動油貯留室からデフ室への作動油の流入を許容するクリアランスが形成される。デフ室内の作動油の液面は、動力伝達装置を搭載した車両が停止しているか比較的低速で走行しているとき、すなわちデフリングギヤの回転が停止しているときや比較的低速で回転しているときには、路面に平行(平坦路においては水平)な状態にある。一方で、動力伝達装置を搭載した車両が比較的高速で走行しているとき、すなわちデフリングギヤが比較的高速で回転しているときには、デフリングギヤによる作動油の掻き上げにより、デフリングギヤの回転方向における上流側で低くなると共にデフリングギヤの回転方向における下流側で高くなるように傾斜する。この場合、デフリングギヤの回転方向における上流側では、デフ室と作動油貯留室との間で作動油の液面差が大きくなり、作動油貯留室からデフ室へ作動油が流入し易くなる一方、デフリングギヤの回転方向における下流側では、デフ室と作動油貯留室との間で作動油の液面差が小さくなり、作動油貯留室からデフ室へ作動油が流入し難くなる。本開示の動力伝達装置では、区画部材の外周縁部とケースの内面との間において、デフリングギヤの最下点近傍からデフリングギヤの回転方向における上流側(デフリングギヤが比較的高速で回転しているときに作動油貯留室内の作動油の液面とデフ室内の作動油の液面との差が大きくなる部分)においてシール部が形成されるため、デフリングギヤが比較的高速で回転しているときには、作動油貯留室からデフ室へ作動油が流入するのを抑制することができる。一方、デフリングギヤの最下点近傍からデフリングギヤの回転方向における下流側においてはクリアランスが形成されているから、デフリングギヤの回転が停止しているときや比較的低速で回転しているときには、クリアランスを介して作動油貯留室からデフ室へ作動油を流入させて、デフリングギヤ等の潤滑を良好に行なうことができる。この結果、デフ室に配置されるデフリングギヤ等の潤滑を良好に行ないつつ、デフリングギヤが比較的高速で回転しているときに作動油貯留室からデフ室への作動油の流入を抑制して、デフリングギヤに作用する作動油の撹拌抵抗を低減することができる。ここで、動力伝達装置を車両に搭載した状態において、シール部は、ケースの底部側からデフリングギヤの上記回転方向における上流側に向けて形成されるものとすることができ、クリアランスは、ケースの底部側からデフリングギヤの上記回転方向における下流側に向けて形成されるものとすることができる。
本実施形態の動力伝達装置の概略構成図である。 図1の動力伝達装置に含まれる自動変速機の各変速段とクラッチおよびブレーキの作動状態との関係を示す作動表である。 トランスアクスルケース(リザーバプレートあり)の内部を示す正面図である。 トランスアクスルケース(リザーバプレートなし)の内部を示す正面図である。 トランスアクスルケース(リザーバプレートなし)の内部を示す斜視図である。 コンバータハウジング(リザーバプレートあり)の内部を示す正面図である。 コンバータハウジング(リザーバプレートなし)の内部を示す正面図である。 図3におけるA-B線に沿った部分断面図である。 図3におけるA-C線に沿った部分断面図である。 リザーバプレートとデフリングギヤとを示す側面図である。 他の実施形態に係るコンバータハウジングを示す説明図である。
次に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明による動力伝達装置20の概略構成図である。同図に示す動力伝達装置20は、前輪駆動式の車両に搭載される図示しないエンジンのクランクシャフトに接続されると共にエンジンからの動力を左右の駆動輪(前輪)DWに伝達可能なものである。図示するように、動力伝達装置20は、コンバータハウジング221(第1ケース)や当該コンバータハウジング221に連結されるトランスアクスルケース222(第2ケース)を含むトランスミッションケース22や、コンバータハウジング221内に収容される流体伝動装置(発進装置)23、オイルポンプ24、トランスアクスルケース222内に収容される自動変速機25、ギヤ機構(ギヤ列)40、デファレンシャルギヤ(差動機構)50等を含む。
流体伝動装置23は、エンジンのクランクシャフトに接続される入力側のポンプインペラ23pや、自動変速機25の入力軸26に接続された出力側のタービンランナ23t、ポンプインペラ23pおよびタービンランナ23tの内側に配置されてタービンランナ23tからポンプインペラ23pへの作動油の流れを整流するステータ23s、ステータ23sの回転方向を一方向に制限するワンウェイクラッチ23o、ロックアップクラッチ23c等を有するトルクコンバータとして構成される。ただし、流体伝動装置23は、ステータ23sを有さない流体継手として構成されてもよい。
オイルポンプ24は、ポンプボディとポンプカバーとからなるポンプアッセンブリと、ハブを介して流体伝動装置23のポンプインペラ23pに接続された外歯ギヤとを備えるギヤポンプとして構成されている。オイルポンプ24は、エンジンからの動力により駆動され、図示しないオイルパンに貯留されている作動油(ATF)を吸引して図示しない油圧制御装置へと圧送する。
自動変速機25は、8段変速式の変速機として構成されており、図1に示すように、ダブルピニオン式の第1遊星歯車機構30と、ラビニヨ式の第2遊星歯車機構35と、入力側から出力側までの動力伝達経路を変更するための4つのクラッチC1,C2,C3およびC4、2つのブレーキB1およびB2、並びにワンウェイクラッチF1とを含む。
第1遊星歯車機構30は、外歯歯車であるサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ32と、互いに噛合すると共に一方がサンギヤ31に、他方がリングギヤ32に噛合する2つのピニオンギヤ33a,33bの組を自転かつ公転自在に複数保持するプラネタリキャリヤ34とを有する。図示するように、第1遊星歯車機構30のサンギヤ31は、トランスミッションケース22に固定されており、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34は、入力軸26に一体回転可能に接続されている。また、第1遊星歯車機構30は、いわゆる減速ギヤとして構成されており、入力要素であるプラネタリキャリヤ34に伝達された動力を減速して出力要素であるリングギヤ32から出力する。
第2遊星歯車機構35は、外歯歯車である第1サンギヤ36aおよび第2サンギヤ36bと、第1および第2サンギヤ36a,36bと同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ37と、第1サンギヤ36aに噛合する複数のショートピニオンギヤ38aと、第2サンギヤ36bおよび複数のショートピニオンギヤ38aに噛合すると共にリングギヤ37に噛合する複数のロングピニオンギヤ38bと、複数のショートピニオンギヤ38aおよび複数のロングピニオンギヤ38bを自転自在(回転自在)かつ公転自在に保持するプラネタリキャリヤ39とを有する。第2遊星歯車機構35のリングギヤ37は、自動変速機25の出力部材として機能し、入力軸26からリングギヤ37に伝達された動力は、ギヤ機構40、デファレンシャルギヤ50およびドライブシャフト28を介して左右の駆動輪に伝達される。また、プラネタリキャリヤ39は、ワンウェイクラッチF1を介してトランスミッションケース22により支持され、当該プラネタリキャリヤ39の回転方向は、ワンウェイクラッチF1により一方向に制限される。
クラッチC1は、ピストン、複数の摩擦板や相手板、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第1サンギヤ36aとを締結すると共に両者の締結を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチ(摩擦係合要素)である。クラッチC2は、ピストン、複数の摩擦板や相手板、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、入力軸26と第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39とを締結すると共に両者の締結を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。クラッチC3は、ピストン、複数の摩擦板や相手板、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを締結すると共に両者の締結を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。クラッチC4は、ピストン、複数の摩擦板や相手板、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを締結すると共に両者の締結を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。
ブレーキB1は、油圧サーボを含むバンドブレーキあるいは多板摩擦式ブレーキとして構成されており、第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bをトランスミッションケース22に回転不能に固定すると共に第2サンギヤ36bのトランスミッションケース22に対する固定を解除することができる油圧ブレーキ(摩擦係合要素)である。ブレーキB2は、油圧サーボを含むバンドブレーキあるいは多板摩擦式ブレーキとして構成されており、第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39をトランスミッションケース22に回転不能に固定すると共にプラネタリキャリヤ39のトランスミッションケース22に対する固定を解除することができる油圧ブレーキである。また、ワンウェイクラッチF1は、例えばインナーレースやアウターレース、複数のスプラグ等を含み、インナーレースに対してアウターレースが一方向に回転した際にスプラグを介してトルクを伝達すると共に、インナーレースに対してアウターレースが他方向に回転した際に両者を相対回転させるものである。ただし、ワンウェイクラッチF1は、ローラ式といったようなスプラグ式以外の構成を有するものであってもよい。
これらのクラッチC1~C4、ブレーキB1およびB2は、図示しない油圧制御装置による作動油の給排を受けて動作する。図2に、自動変速機25の各変速段とクラッチC1~C4、ブレーキB1およびB2、並びにワンウェイクラッチF1の作動状態との関係を表した作動表を示す。自動変速機25は、クラッチC1~C4、ブレーキB1およびB2を図2の作動表に示す状態とすることで前進1~8速の変速段と後進1速および2速の変速段とを提供する。なお、クラッチC1~C4、ブレーキB1およびB2の少なくとも何れかは、ドグクラッチといった噛み合い係合要素とされてもよい。
ギヤ機構40は、自動変速機25の第2遊星歯車機構35のリングギヤ37に連結されるカウンタドライブギヤ41と、自動変速機25の入力軸26と平行に延在するカウンタシャフト42に固定されると共にカウンタドライブギヤ41に噛合するカウンタドリブンギヤ43と、カウンタシャフト42に形成(あるいは固定)されたドライブピニオンギヤ(ファイナルドライブギヤ)44と、ドライブピニオンギヤ44よりも下方に配置される(図3参照)と共に当該ドライブピニオンギヤ44に噛合するデフリングギヤ(ファイナルドリブンギヤ)45とを有する。なお、デフリングギヤ45は、はすば歯車として構成されている。
デファレンシャルギヤ50は、図1に示すように、一対(2個)のピニオンギヤ51と、それぞれドライブシャフト28に固定されると共に一対のピニオンギヤ51に直角に噛合する一対(2個)のサイドギヤ52と、一対のピニオンギヤ51を支持するピニオンシャフト53と、一対のピニオンギヤ51および一対のサイドギヤ52を収容すると共に上述のデフリングギヤ45が連結(固定)されるデフケース54とを有する。本実施形態において、各ピニオンギヤ51および各サイドギヤ52は、すぐばかさ歯車として構成される。また、ピニオンギヤ51のそれぞれとデフケース54との間には、ピニオンワッシャが配置され、サイドギヤ52のそれぞれとデフケース54との間には、サイドワッシャが配置される。そして、デフケース54は、トランスミッションケース22により軸受を介してドライブシャフト28と同軸に回転自在に支持される。
続いて、動力伝達装置20におけるデフリングギヤ45やデファレンシャルギヤ50の周辺の構造について説明する。図3は、トランスアクスルケース(リザーバプレートあり)の内部を示す正面図であり、図4は、トランスアクスルケース(リザーバプレートなし)の内部を示す正面図であり、図5は、トランスアクスルケース(リザーバプレートなし)の内部を示す斜視図である。また、図6は、コンバータハウジング(リザーバプレートあり)の内部を示す正面図であり、図7は、コンバータハウジング(リザーバプレートなし)の内部を示す正面図である。さらに、図8は、図3におけるA-B線に沿った部分断面図であり、図9は、図3におけるA-C線に沿った部分断面図である。また、図10は、リザーバプレートとデフリングギヤとを示す側面図である。これらの図面に示すように、トランスミッションケース22は、コンバータハウジング221の外縁に形成される合わせ面221aと、トランスアクスルケース222の外縁に形成される合わせ面222aとがデフリングギヤ45の軸心45oの延在方向(軸方向)に重ね合わせられてボルトにより連結されたものであり、トランスミッションケース22の内部は、図8および図9に示すリザーバプレート70により、デフリングギヤ45およびデファレンシャルギヤ50が配置されるデフ室60と、作動油を貯留する作動油貯留室65とに区画される。なお、以下の説明において、「上」および「下」は、それぞれ動力伝達装置20が車両に搭載された状態での鉛直方向における「上」または「下」を示すものとする。
リザーバプレート70は、図10に示すように、筒状部71と、筒状部71から径方向外側に延出されたフランジ部72とを含み、トランスミッションケース22のトランスアクスルケース222側にボルトにより固定されるものである。これら筒状部71およびフランジ部72から構成されるリザーバプレート70は、樹脂により一体に成形される。ただし、リザーバプレート70は、樹脂以外の材料により成形されてもよい。
筒状部71は、図8および図9に示すように、デファレンシャルギヤ50(デフケース54)の外周面の一部に沿って延在するように形成される。筒状部71のコンバータハウジング221側の端部と当該コンバータハウジング221との間には、リザーバプレート70がトランスミッションケース22に固定された状態で若干のクリアランスが画成される。
フランジ部72は、筒状部71のトランスアクスルケース222側の端部から径方向外側に向けて延出される。また、フランジ部72および上記筒状部71の上部には、カウンタシャフト42を回転自在に支持する図示しない軸受と干渉しないように切欠部70sが形成されており、これにより、フランジ部72は、筒状部71の周囲において円弧状(略C字状)に延在する。また、本実施形態において、トランスアクスルケース222は、デフリングギヤ45(図3および図4における破線参照)の最下点付近から動力伝達装置20を搭載した車両が前進走行する際のデフリングギヤ45の回転方向における上流側において、デフリングギヤ45の外周に沿って円弧状に延びるリブ部222rを有する。また、トランスアクスルケース222は、デフリングギヤ45の最下点付近からデフリングギヤ45の上記回転方向における下流側において、デフリングギヤ45の外周に沿って円弧状に延びる内周面222nを有し、リブ部222rは、内周面222nと略同一の曲率半径で円弧状に延出する。そして、フランジ部72の外周縁部72aが、トランスアクスルケース222の内周面222nとリブ部222rとに沿って延在するようにトランスアクスルケース222に固定される。フランジ部72の外周縁部72aには、リザーバプレート70がトランスアクスルケース222に固定された状態で、デフリングギヤ45の軸心45oの延在方向(軸方向)において、リブ部222rの端面222sに当接(密着)するよう円弧状に延びる当て面76(図6および図8参照)が形成される。
デフリングギヤ45の最下点付近から動力伝達装置20を搭載した車両が前進走行する際のデフリングギヤ45の回転方向(図6における破線矢印)における下流側において、フランジ部72の外周縁部72aとコンバータハウジング221の内面との間には、クリアランスが画成される。本実施形態において、コンバータハウジング221は、図7に示すように、トランスアクスルケース222の第2合わせ面222aに重ね合わされる第1合わせ面221aと、デフリングギヤ45の最下点付近からデフリングギヤ45の上記回転方向における下流側において第1合わせ面221aの内側に段差した段差面221bと、を有する。フランジ部72の外周縁部72aは、図9に示すように、段差面221bに対してデフリングギヤ45の軸方向にクリアランスが形成されると共に、第1合わせ面221aと段差面221bとの間の内周面221nに対してデフリングギヤ45の径方向にクリアランスが形成される。
リザーバプレート70には、リザーバプレート70の最下点からみて、動力伝達装置20が搭載される車両の前進走行時におけるデフリングギヤ45の回転方向(図3における破線矢印)における下流側に、2つの開口部731o,732oが周方向に沿って並ぶように形成されている。開口部731o,732oは、フランジ部72の外縁から径方向における略中央部まで延在するように形成される。
また、リザーバプレート70は、図3に示すように、トランスアクスルケース222に形成される第1締結面222bおよび第2締結面222c(図4および図5参照)にボルトにより締結されて固定される第1固定部74および第2固定部75を有する。第1固定部74が宛がわれる第1締結面222bは、リブ部222rの外周面側においてリブ部222rの端面222sと同一平面上で連続するように形成されている。また、第2固定部75が宛がわれる第2締結面222cは、デフリングギヤ45がトランスアクスルケース222に配置された状態で、デフリングギヤ45の軸心45oを挟んで第1締結面222bとは反対側に形成されている。すなわち、リザーバプレート70は、第1締結面222bと第2締結面222cの2箇所でトランスアクスルケース222にボルトにより固定されている。リザーバプレート70は、その当て面76がリブ部222rの端面222sに対してボルトの締結力によって押し付けられた状態で、トランスアクスルケース222に固定され、2箇所の固定部(第1固定部74および第2固定部75)でリザーバプレート70をトランスアクスルケース222に対して強固に固定される。これにより、リザーバプレート70に振動(2箇所の固定部を結ぶ直線を中心として回動する方向の振動)が発生するのを抑制することができ、リザーバプレート70の耐久性を向上させることができる。
上述のようにしてトランスミッションケース22に固定されることで、リザーバプレート70は、図8および図9に示すように、トランスミッションケース22の内部をデフ室60と作動油貯留室65とに区画する。そして、リザーバプレート70の外周縁部72aとトランスミッションケース22の内面との間は、フランジ部72の外周縁部72aの当て面76がトランスアクスルケース222のリブ部222rの端面222sと密着するように当接することでシールされる。すなわち、フランジ部72の外周縁部72aとトランスミッションケース22の内面とは、デフリングギヤ45の最下点付近から動力伝達装置20を搭載した車両が走行する際のデフリングギヤ45の回転方向における上流側において、作動油貯留室65からデフ室60への作動油の流入を抑制するシール部が形成される。また、フランジ部72の外周縁部72aは、デフリングギヤ45の最下点付近からデフリングギヤ45の上記回転方向における下流側において、コンバータハウジング221の段差面221bと内周面222nに対してデフリングギヤ45の軸方向と径方向とに作動油貯留室65からデフ室60への作動油の流入を許容するクリアランスが画成される。
上述のように構成された動力伝達装置20を搭載した車両が走行(前進走行)する際には、図3において破線矢印で示す方向にデフリングギヤ45が回転し、デファレンシャルギヤ50や軸受等の潤滑に用いられてデフ室60内すなわちデフリングギヤ45の下部周辺に滞留した作動油が当該デフリングギヤ45によって掻き上げられる。そして、デフリングギヤ45により掻き上げられた作動油は、リザーバプレート70の開口部731o,732oを介してデフ室60の外部へと排出され、筒状部71の外周面やフランジ部72の側面を伝って作動油貯留室65へと流入する。
本実施形態において、はすば歯車であるデフリングギヤ45のねじれ方向は、図10に示すように、車両が前進走行する際にデフリングギヤ45の各歯がデフ室60内の作動油をリザーバプレート70のフランジ部72側に向けて掻き上げるように定められる。これにより、デフリングギヤ45により掻き上げられた作動油をフランジ部72の径方向における略中央部まで達する開口部731o,732oを介してデフ室60の外部へとより良好に排出することが可能となる。
また、デフ室60内の作動油の液面は、動力伝達装置20を搭載した車両が停止しているときには、路面に平行(平坦路においては水平)な状態にあり、車両が走行(前進走行)する際には、図4の二点鎖線Xに示すように、デフリングギヤ45による作動油の掻き上げにより、デフリングギヤ45の最下点付近からその回転方向における上流側において低くなると共にその回転方向における下流側において高くなるように傾斜する。この傾向は、車両の走行速度が高くなるほど、すなわちデフリングギヤ45の回転速度が高くなるほど、強くなる。作動油貯留室65内の作動油の液面は、図4の一点鎖線Yに示すように、路面に平行(平坦路においては水平)であるため、車両が比較的高い走行速度で走行しているときには、デフリングギヤ45の回転方向における上流側において、デフ室60と作動油貯留室65との間の作動油の液面差が大きくなり、液面差によって作動油貯留室65からデフ室60へ作動油が流入し易くなる一方、デフリングギヤ45の回転方向における下流側において、デフ室60と作動油貯留室65との間の作動油の液面差は小さくなり、作動油貯留室65からデフ室60へ作動油が流入し難くなる。本実施形態では、デフリングギヤ45の最下点付近からその回転方向における上流側では、リザーバプレート70の外周縁部72aに形成された当て面76がトランスアクスルケース222に形成されたリブ部222rの端面222sに密着するように当接することでシールされているため、車両が比較的高い走行速度で走行しているときに、作動油貯留室65からデフ室60へ作動油が流入するのを抑制することができる。したがって、デフリングギヤ45に作用する作動油の撹拌抵抗を低減することができる。また、本実施形態では、デフリングギヤ45の最下点付近からその回転方向における下流側において、リザーバプレート70とトランスミッションケース22の内面(コンバータハウジング221の内周面221nおよび段差面221b)との間でクリアランスが画成されているため、車両が停止しているときや比較的低い走行速度で走行しているときに、作動油貯留室65からデフ室60への作動油の流入を許容し、デフ室60に流入した作動油によりデフリングギヤ45やデファレンシャルギヤ50、軸受等を良好に潤滑することができる。なお、デフ室60に流入した作動油は、車両が比較的高い走行速度で走行する際に、デフリングギヤ45により掻き上げられ、リザーバプレート70の開口部731o,732oを介してデフ室60の外部へと排出され、作動油貯留室65へと流入する。
上述した実施形態では、コンバータハウジング221の外縁に形成される合わせ面221aの内側に段差面221bが形成され、リザーバプレート70がトランスアクスルケース222に固定された状態で、リザーバプレート70の外周縁部72aと段差面221bとの間でデフリングギヤ45の軸方向にクリアランスが形成されると共に、該主演部72aと内周面221nとの間でデフリングギヤ45の径方向にクリアランスが形成される。しかし、図11に示すように、コンバータハウジング221Bに段差面が形成されないものとしてもよい。この場合、リザーバプレート70がトランスアクスルケース222に固定された状態で、リザーバプレート70の外周縁部72aとコンバータハウジング221Bの内周面221nとの間でデフリングギヤ45の径方向にクリアランスが形成される。
上述した実施形態では、リザーバプレート70は、トランスアクスルケース222に固定されるものとしたが、コンバータハウジング221に固定されてもよい。
以上説明したように、入力側のドライブピニオンギヤ(44)と噛合するデフリングギヤ(45)と、該デフリングギヤ(45)に連結されるデファレンシャルギヤ(50)と、前記デフリングギヤ(45)および前記デファレンシャルギヤ(50)を収容するケース(22)と、前記ケース(22)内を前記デフリングギヤ(45)および前記デファレンシャルギヤ(50)が配置されるデフ室(60)と作動油を貯留する作動油貯留室(65)とに区画する区画部材(70)とを備える動力伝達装置(20)において、前記区画部材(70)の外周縁部(72a)と前記ケース(22)の内面との間は、前記デフリングギヤ(45)の最下点近傍から前記動力伝達装置(20)を搭載した車両が前進走行する際の該デフリングギヤ(45)の回転方向における上流側において前記作動油貯留室(65)から前記デフ室(60)への作動油の流入を抑制するシール部が形成されると共に、前記デフリングギヤ(45)の最下点近傍から前記デフリングギヤ(45)の前記回転方向における下流側において前記作動油貯留室(65)から前記デフ室(60)への作動油の流入を許容するクリアランスが形成されることを要旨とする。
この本開示の動力伝達装置では、ケース内をデフ室と作動油貯留室とに区画する区画部材の外周縁部と当該ケースの内面との間は、デフリングギヤの最下点近傍から動力伝達装置を搭載した車両が前進走行する際のデフリングギヤの回転方向における上流側において作動油貯留室からデフ室への作動油の流入を抑制するシール部が形成されると共に、デフリングギヤの最下点近傍からデフリングギヤの上記回転方向における下流側において作動油貯留室からデフ室への作動油の流入を許容するクリアランスが形成される。デフ室内の作動油の液面は、動力伝達装置を搭載した車両が停止しているか比較的低速で走行しているとき、すなわちデフリングギヤの回転が停止しているときや比較的低速で回転しているときには、路面に平行(平坦路においては水平)な状態にある。一方で、動力伝達装置を搭載した車両が比較的高速で走行しているとき、すなわちデフリングギヤが比較的高速で回転しているときには、デフリングギヤによる作動油の掻き上げにより、デフリングギヤの回転方向における上流側で低くなると共にデフリングギヤの回転方向における下流側で高くなるように傾斜する。この場合、デフリングギヤの回転方向における上流側では、デフ室と作動油貯留室との間で作動油の液面差が大きくなり、作動油貯留室からデフ室へ作動油が流入し易くなる一方、デフリングギヤの回転方向における下流側では、デフ室と作動油貯留室との間で作動油の液面差が小さくなり、作動油貯留室からデフ室へ作動油が流入し難くなる。本開示の動力伝達装置では、区画部材の外周縁部とケースの内面との間において、デフリングギヤの最下点近傍からデフリングギヤの回転方向における上流側(デフリングギヤが比較的高速で回転しているときに作動油貯留室内の作動油の液面とデフ室内の作動油の液面との差が大きくなる部分)においてシール部が形成されるため、デフリングギヤが比較的高速で回転しているときには、作動油貯留室からデフ室へ作動油が流入するのを抑制することができる。一方、デフリングギヤの最下点近傍からデフリングギヤの回転方向における下流側においてはクリアランスが形成されているから、デフリングギヤの回転が停止しているときや比較的低速で回転しているときには、クリアランスを介して作動油貯留室からデフ室へ作動油を流入させて、デフリングギヤ等の潤滑を良好に行なうことができる。この結果、デフ室に配置されるデフリングギヤ等の潤滑を良好に行ないつつ、デフリングギヤが比較的高速で回転しているときに作動油貯留室からデフ室への作動油の流入を抑制して、デフリングギヤに作用する作動油の撹拌抵抗を低減することができる。ここで、動力伝達装置を車両に搭載した状態において、シール部は、ケース(22)の底部側からデフリングギヤ(45)の前記回転方向における上流側に向けて形成されるものとすることができ、クリアランスは、ケース(22)の底部側からデフリングギヤ(45)の前記回転方向における下流側に向けて形成されるものとすることができる。
こうした本開示の動力伝達装置において、前記ケース(22)は、前記区画部材(70)と共に前記作動油貯留室(65)が形成される第1ケース(221)と、前記第1ケース(221)と連結されて前記区画部材(70)と共に前記デフ室(60)が形成される第2ケース(222)とを有し、前記第2ケース(222)は、該第2ケース(222)の底部近傍から前記デフリングギヤ(45)の外周に沿って該デフリングギヤ(45)の前記回転方向における上流側へ延びるリブ部(222r)を有し、前記シール部は、前記区画部材(70)の外周縁部(72a)が前記リブ部(222r)と密着されつつ前記区画部材(70)が前記第2ケース(222)に締結されることで形成されるものとしてもよい。こうすれば、区画部材の外周縁部とケースの内面とが密着することで両者の間がシールされるため、簡易な構成で、デフリングギヤの回転方向における上流側のシール性を確保することができる。ここで、動力伝達装置を車両に搭載した状態において、リブ部(222r)は、第2ケース(222)の底部側からデフリングギヤ(45)の回転方向における上流側に向けてデフリングギヤ(45)の外周に沿って形成されるものとすることができる。
この態様の本開示の動力伝達装置において、前記シール部は、前記デフリングギヤ(45)の軸心(45o)の延在方向における一方側に設けられる前記区画部材(70)の外周縁部(72a)の端面(76)と、前記デフリングギヤ(45)の軸心(45o)の延在方向における他方側に設けられる前記リブ部(222r)の端面(222s)とが密着されつつ、前記区画部材(70)が前記第2ケース(222)に締結されることで形成されるものとしてもよい。この場合、前記リブ部(222r)は、該リブ部(222r)の前記デフリングギヤ(45)の軸心(45o)の延在方向に形成される端面(222s)と同一平面上で連続して形成され、前記区画部材(70)が締結される第1締結面(222b)を有するものとしてもよい。こうすれば、締結力によって区画部材の外周縁部の端面がリブの端面に押し付けられるため、シール性をより高めることができると共に、区画部材をリブ部の端面で固定することができ、区画部材の第2ケースへの固定を強固にすることができる。この結果、シール性を確保しつつ、区画部材のガタつきを抑制して区画部材の振動の発生を抑制することができる。さらに、前記第2ケース(222)は、前記リブ部(222r)に形成される前記第1締結面(222b)と、前記デフリングギヤ(45)の軸心(45o)を挟んで前記第1締結面(222b)と反対側に形成される第2締結面(222c)と、を有するものとしてもよい。
また、これらの態様の本開示の動力伝達装置において、前記第1ケース(221)は、該第1ケース(221)の外縁に前記デフリングギヤ(45)が配置される軸心に直交する平面に平行な第1合わせ面(221a)を有すると共に、前記第1ケース(221a)の底部近傍から前記デフリングギヤ(45)の前記回転方向における下流側において前記第1合わせ面(221a)の内側に該第1合わせ面(221a)に対して段差した段差面(221b)を有し、前記第2ケース(222)は、前記第1ケース(221)との連結の際に前記第1合わせ面(221a)に合わせられる第2合わせ面(222a)を有し、前記区画部材(70)の外周縁部(72a)と前記段差面(221b)と間は、前記第1ケース(221)と前記第2ケース(222)とが連結した状態で、前記軸心の延在方向にクリアランスが形成されるものとしてもよい。
また、本開示の動力伝達装置において、前記ケース(22)は、該デフリングギヤ(45)の最下点近傍から前記デフリングギヤ(45)の前記回転方向における下流側において前記デフリングギヤ(45)の外周に沿って延在する内周面(221n)を有し、前記区画部材(70)は、該区画部材(70)の外周縁部(72a)が前記内周面(221n)に対して前記デフリングギヤ(45)の径方向にクリアランスを有するように前記ケース(22)に締結されるものとしてもよい。ここで、内周面(221n)は、ケース(22)の底面側からデフリングギヤ(45)の上記回転方向における下流側に向けてデフリングギヤ(45)の外周に沿って延在するものとすることができる。
さらに、本開示の動力伝達装置において、前記デフリングギヤ(45)は、掻き上げた作動油が前記デフ室(60)から前記作動油貯留室(65)へ向かうようにはすば歯車として構成されるものとしてもよい。こうすれば、デフリングギヤにより掻き上げられた作動油をデフ室外部へとより良好に排出することが可能となる。
以上、本開示の実施の形態について説明したが、本開示はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、動力伝達装置の製造産業等において利用可能である。
20 動力伝達装置、22 トランスミッションケース、23 流体伝動装置、23c ロックアップクラッチ、23o ワンウェイクラッチ、23p ポンプインペラ、23s ステータ、23t タービンランナ、24 オイルポンプ、25 自動変速機、26 入力軸、28 ドライブシャフト、30 第1遊星歯車機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33a ピニオンギヤ、34 プラネタリキャリヤ、35 第2遊星歯車機構、36a 第1サンギヤ、36b 第2サンギヤ、37 リングギヤ、38a ショートピニオンギヤ、38b ロングピニオンギヤ、39 プラネタリキャリヤ、40 ギヤ機構、41 カウンタドライブギヤ、42 カウンタシャフト、43 カウンタドリブンギヤ、44 ドライブピニオンギヤ、44 ドライブピニオンギヤ、45 デフリングギヤ、45o 軸心、50 デファレンシャルギヤ、51 ピニオンギヤ、52 サイドギヤ、53 ピニオンシャフト、54 デフケース、60 デフ室、65 作動油貯留室、70 リザーバプレート、70s 切欠部、71 筒状部、72 フランジ部、72a 外周縁部、74 第1固定部、75 第2固定部、76 当て面、221 コンバータハウジング、221a 合わせ面、221b 段差面、221n 内周面、222,222B トランスアクスルケース、222a 合わせ面、222b 第1締結面、222c 第2締結面、222n 内周面、222r リブ部、731o,732o 開口部、B1,B2 ブレーキ、C1,C2,C3,C4 クラッチ、F1
ワンウェイクラッチ。

Claims (8)

  1. 入力側のドライブピニオンギヤと噛合するデフリングギヤと、該デフリングギヤに連結されるデファレンシャルギヤと、前記デフリングギヤおよび前記デファレンシャルギヤを収容するケースと、前記ケース内を前記デフリングギヤおよび前記デファレンシャルギヤが配置されるデフ室と作動油を貯留する作動油貯留室とに区画する区画部材とを備える動力伝達装置において、
    前記区画部材の外周縁部と前記ケースの内面との間は、前記デフリングギヤの最下点近傍から前記動力伝達装置を搭載した車両が前進走行する際の前記デフリングギヤの回転方向における上流側において前記作動油貯留室から前記デフ室への作動油の流入を抑制するシール部が形成されると共に、前記デフリングギヤの最下点近傍から前記デフリングギヤの前記回転方向における下流側において前記作動油貯留室から前記デフ室への作動油の流入を許容するクリアランスが形成される、
    動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の動力伝達装置であって、
    前記ケースは、前記区画部材と共に前記作動油貯留室が形成される第1ケースと、前記第1ケースと連結されて前記区画部材と共に前記デフ室が形成される第2ケースとを有し、
    前記第2ケースは、該第2デフリングギヤの最下点近傍から前記デフリングギヤの外周に沿って該デフリングギヤの前記回転方向における上流側へ延びるリブ部を有し、
    前記シール部は、前記区画部材の外周縁部が前記リブ部と密着されつつ前記区画部材が前記第2ケースに締結されることで形成される、
    動力伝達装置。
  3. 請求項2に記載の動力伝達装置であって、
    前記シール部は、前記デフリングギヤの軸心の延在方向における一方側に設けられる前記区画部材の外周縁部の端面と、前記デフリングギヤの軸心の延在方向における他方側に設けられる前記リブ部の端面とが密着されつつ、前記区画部材が前記第2ケースに締結されることで形成される、
    動力伝達装置。
  4. 請求項3に記載の動力伝達装置であって、
    前記リブ部は、該リブ部の前記デフリングギヤの軸心の延在方向に形成される端面と同一平面上で連続して形成され、前記区画部材が締結される第1締結面を有する、
    動力伝達装置。
  5. 請求項4に記載の動力伝達装置であって、
    前記第2ケースは、前記リブ部に形成される前記第1締結面と、前記デフリングギヤの軸心を挟んで前記第1締結面と反対側に形成される第2締結面と、を有する、
    動力伝達装置。
  6. 請求項2ないし5いずれか1項に記載の動力伝達装置であって、
    前記第1ケースは、該第1ケースの外縁に前記デフリングギヤが配置される軸心に直交する平面に平行な第1合わせ面を有すると共に、前記第1デフリングギヤの最下点近傍から前記デフリングギヤの前記回転方向における下流側において前記第1合わせ面の内側に該第1合わせ面に対して段差した段差面を有し、
    前記第2ケースは、前記第1ケースとの連結の際に前記第1合わせ面に合わせられる第2合わせ面を有し、
    前記区画部材の外周縁部と前記段差面との間は、前記第1ケースと前記第2ケースとが連結した状態で、前記軸心の延在方向にクリアランスが形成される、
    動力伝達装置。
  7. 請求項1ないし5いずれか1項に記載の動力伝達装置であって、
    前記ケースは、該デフリングギヤの最下点近傍から前記デフリングギヤの前記回転方向における下流側において前記デフリングギヤの外周に沿って延在する内周面を有し、
    前記区画部材は、該区画部材の外周縁部が前記内周面に対して前記デフリングギヤの径方向にクリアランスを有するように前記ケースに締結される、
    動力伝達装置。
  8. 請求項1ないし7いずれか1項に記載の動力伝達装置であって、
    前記デフリングギヤは、掻き上げた作動油が前記デフ室から前記作動油貯留室へ向かうようにはすば歯車として構成されている、
    動力伝達装置。
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