JP7178530B1 - リードフレーム材およびその製造方法、ならびに半導体パッケージ - Google Patents

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Abstract

高温高湿の環境下で長時間に亘って使用された場合であっても、樹脂との密着性に優れており、かつ粉落ちが起こり難いリードフレーム材およびその製造方法、ならびにそれを用いた半導体パッケージを提供する。リードフレーム材1は、導電性の基体10と、基体10の表面の少なくとも一部に形成される表面被膜30とを有するものであり、表面被膜30は、少なくとも1層の粗化層3を含み、かつ、レーザ粗さ計で表面性状を測定したときの空間体積(Vv)および突出部実体体積(Vmp)が、それぞれ0.6cm3/m2以上5.1cm3/m2以下の範囲および0.02cm3/m2以上0.30cm3/m2以下の範囲である。

Description

本発明は、リードフレーム材およびその製造方法、ならびに半導体パッケージに関する。より具体的には、表面にめっきを有し、樹脂封止型半導体装置において半導体素子を互いに電気的に接続する、リードフレーム材およびその製造方法、ならびにそれを用いた半導体パッケージに関する。
電子機器や電気機器などには、多くの樹脂封止型半導体装置が組み込まれている。これらの樹脂封止型半導体装置は、ワイヤなどによって互いに電気的に接続された半導体素子とリードフレーム材とが、モールド樹脂で封止されてなるものである。このような樹脂封止型半導体装置において、リードフレーム材には、接合性、耐熱性、封止性などの機能付与のため、Au、Ag、Snなどの外装めっきが施されていることが多い。
近年では、組み付け工程の簡略化およびコストダウンのために、あらかじめリードフレーム材の表面に、プリント基板へのはんだなどによる実装において、はんだとの濡れ性を高めるような仕様のめっき(たとえばNi/Pd/Au)を施しているリードフレーム材(Pre-Plated Frame)が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
また、樹脂封止型半導体装置におけるリードフレーム材とモールド樹脂との密着性を高めるために、リードフレーム材のめっき表面を粗化する技術が提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
これらのめっき表面を粗化する技術は、リードフレーム材のめっき表面を粗化することによって、(1)リードフレーム材とモールド樹脂との接着面積が大きくなる効果、(2)モールド樹脂が粗化されためっき膜表面の凹凸に食いつきやすくなる効果(つまり、アンカー効果)、などを期待するものである。
これらにより、モールド樹脂のリードフレーム材への密着性が向上し、リードフレーム材とモールド樹脂との間の剥離を防止することが可能となり、樹脂封止型半導体装置の信頼性が向上している。
特許第2543619号公報 特許第3228789号公報 特開平10-27873号公報
上記のようなめっき表面の粗化により、リードフレーム材の樹脂密着性は、確かに従来よりも向上した。しかしながら、近年要求される高信頼性の水準、例えば温度85℃、湿度85%の高温高湿の環境下で168時間の曝露試験を行った後において、リードフレーム材と樹脂との間に隙間が生じてしまうケースが散見されることが分かった。これは、従来にはあまり多用されていなかったQFN(Quad Flat Non-Leaded Package)タイプおよびSOP(Small Outline Package)タイプなどのパッケージが多く用いられるようになり、より密着性に対する要求レベルが高くなってきたためと考えられる。このように、リードフレーム材の樹脂密着性には、未だに改善の余地があることが分かった。
ここで、樹脂との密着性をさらに改善するため、めっきの表面への粗化を過剰に施すと、粗化されためっきによって形成される粗化層と基材との密着強度が低くなり、粗化層の一部が脱離する、いわゆる粉落ちが発生しやすくなる傾向がある。粗化層からの粉落ちが発生すると、めっきの表面のパッケージを加工する際に、脱離によって生じる粉が半導体パッケージの内部に混入することで、故障や不良の原因となりうる。
本発明の目的は、高温高湿の環境下で長時間に亘って使用された場合であっても、樹脂との密着性に優れており、かつ粉落ちが起こり難い、リードフレーム材およびその製造方法、ならびにそれを用いた半導体パッケージを提供することである。
本発明者らは、粗化層の空間体積(Vv)が小さいほど、樹脂との密着強度が低くなり、特に高温高湿の条件で試験を行った後に剥離が発生しやすくなっていることに着目し、特に、粗化層を形成した前記リードフレーム材の表面部分の空間体積(Vv)を0.6cm/m以上5.1cm/m以下の範囲にすることで、高温高湿の条件で試験を行った後も、樹脂との密着性を高く維持できることを見出した。それとともに、粗化層を形成した前記リードフレーム材の表面部分の突出部実体体積(Vmp)が大きいほど、粉落ちが発生しやすくなることに着目し、特に粗化層を形成した前記リードフレーム材の表面部分の空間体積(Vv)が0.6cm/m以上5.1cm/m以下の範囲にあるときに、突出部実体体積(Vmp)を0.02cm/m以上0.30cm/m以下の範囲にすることで、粗化層の表面にテープを付着させて剥離したときに、銅粉の付着量が低減することを確認した。その結果、樹脂との密着性に優れ、かつ粉落ちが起こりにくいリードフレーム材が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
上記目的を達成するため、本発明の要旨構成は、以下のとおりである。
(1)導電性の基体と、前記基体の表面の少なくとも一部に形成される表面被膜とを有するリードフレーム材であって、前記表面被膜は、少なくとも1層の粗化層を含み、かつ、レーザ粗さ計で表面性状を測定したときの空間体積(Vv)および突出部実体体積(Vmp)が、それぞれ0.6cm/m以上5.1cm/m以下の範囲および0.02cm/m以上0.30cm/m以下の範囲である、リードフレーム材。
(2)前記表面被膜は、レーザ粗さ計で表面性状を測定したときのコア部空間体積(Vvc)が、0.6cm/m以上4.7cm/m以下の範囲である、上記(1)に記載のリードフレーム材。
(3)前記表面被膜は、前記突出部実体体積(Vmp)に対する前記空間体積(Vv)の比(Vv/Vmp)が14以上30以下の範囲である、上記(1)または(2)に記載のリードフレーム材。
(4)前記基体は、銅、銅合金、鉄、鉄合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる、上記(1)、(2)または(3)に記載のリードフレーム材。
(5)前記粗化層は、銅、銅合金、ニッケルまたはニッケル合金からなる、上記(1)から(4)のいずれか1項に記載のリードフレーム材。
(6)前記表面被膜は、前記基体と前記粗化層との間に、少なくとも1層の下地層をさらに有し、前記下地層は、銅、銅合金、ニッケルまたはニッケル合金からなる、上記(1)から(5)のいずれか1項に記載のリードフレーム材。
(7)前記表面被膜は、前記粗化層と、前記粗化層の少なくとも表面に形成される表面被覆層とを有する、上記(1)から(6)のいずれか1項に記載のリードフレーム材。
(8)前記表面被膜は、前記粗化層と前記表面被覆層との間に、少なくとも1層の粗化被覆層をさらに有する、上記(7)に記載のリードフレーム材。
(9)前記粗化被覆層および前記表面被覆層のうち少なくとも1層は、前記粗化層とは異なる組成を有する金属または合金であって、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、コバルト、コバルト合金、パラジウム、パラジウム合金、ロジウム、ロジウム合金、ルテニウム、ルテニウム合金、白金、白金合金、イリジウム、イリジウム合金、金、金合金、銀、銀合金、錫、錫合金、インジウムまたはインジウム合金からなる、上記(8)に記載のリードフレーム材。
(10)上記(1)から(9)のいずれか1項に記載のリードフレーム材の製造方法であって、前記粗化層を、電気めっきにより形成する工程を有する、リードフレーム材の製造方法。
(11)上記(1)から(9)のいずれか1項に記載のリードフレーム材を用いて形成したリードフレームを有する、半導体パッケージ。
本発明によれば、高温高湿の環境下で長時間に亘って使用された場合であっても、樹脂との密着性に優れており、かつ粉落ちが起こり難いリードフレーム材およびその製造方法、ならびにそれを用いた半導体パッケージを提供することができる。
本発明の実施形態に係るリードフレーム材の概略を示す断面図である。 空間体積(Vv)、突出部実体体積(Vmp)およびコア部空間体積(Vvc)と、負荷曲線の関係を説明するための図である。 本発明の実施形態に係るリードフレーム材における、空間体積(Vv)および突出部実体体積(Vmp)の関係を示す模式図である。 本発明の他の実施形態に係るリードフレーム材の概略を示す断面図である。 本発明例および比較例のリードフレーム材について行う樹脂との密着性の測定における、リードフレーム材と円錐台状試験片との位置関係を示す模式図である。
以下、本発明の銅合金材の好ましい実施形態について、詳細に説明する。
<リードフレーム材について>
図1は、本発明の実施形態に係るリードフレーム材の概略を示す断面図である。本発明のリードフレーム材1は、図1に示すように、導電性の基体10と、基体10の表面の少なくとも一部に形成される表面被膜30とを有するものである。ここで、表面被膜30は、少なくとも1層の粗化層3を含む。また、表面被膜30は、レーザ粗さ計で表面性状を測定したときの空間体積(Vv)および突出部実体体積(Vmp)が、それぞれ0.6cm/m以上5.1cm/m以下の範囲および0.02cm/m以上0.30cm/m以下の範囲である。
このように、表面被膜30の空間体積(Vv)を0.6cm/m以上5.1cm/m以下の範囲にすることで、高温高湿の条件で試験を行った後も、樹脂との密着性を高く維持することができる。また、特に粗化層3を形成したリードフレーム材1の表面部分の空間体積(Vv)が0.6cm/m以上5.1cm/m以下の範囲にあるときに、突出部実体体積(Vmp)を0.02cm/m以上0.30cm/m以下の範囲にすることで、樹脂を付着させて剥離したときに、銅粉の付着量が低減する。したがって、樹脂との密着性に優れ、かつ粉落ちが起こりにくいリードフレーム材を得ることができる。
(導電性の基体について)
本発明に係るリードフレーム材1は、導電性の基体(基材)10を有しており、この基体10の表面の少なくとも一部に表面被膜30が形成される。
ここで、基体10は、銅(Cu)、鉄(Fe)またはアルミニウム(Al)を含む金属または合金からなることが好ましい。より具体的に、基体10は、導電性や放熱性を高める観点から、銅、銅合金、鉄、鉄合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなることが好ましい。
このうち、銅合金の例として、CDA(Copper Development Association)掲載合金であるC18045(Cu-0.3Cr-0.25Sn-0.5Zn)、C19400(Cu-2.3Fe-0.03P-0.15Zn)が挙げられる。また、鉄合金の例として、42アロイ(Fe-42Ni)が挙げられる。なお、各元素の前の数字は合金中の質量%を示す。これらの合金や金属は、それぞれ導電率などの特性が異なるため、リードフレーム材に要求される特性に応じて、適宜選択される。
基体10の厚さは、特に限定されないが、例えば0.03mm以上1.00mm以下、好ましくは0.03mm以上0.30mm以下の範囲内である。
(粗化層について)
粗化層3は、基体10の表面の少なくとも一部に形成される表面被膜30に含まれ、表面が粗化されている層である。そのため、本発明のリードフレーム材1は、上述の導電性の基体10と、基体10の表面の少なくとも一部に形成される、少なくとも1層の粗化層3を含む表面被膜30と、を有するものである。
図2は、負荷曲線と、空間体積(Vv)および突出部実体体積(Vmp)の関係を説明するための図である。また、図3は、本発明の実施形態に係るリードフレーム材1における、空間体積(Vv)および突出部実体体積(Vmp)の関係を示す模式図である。なお、図3は、図1と同じリードフレーム材1の断面図であるが、空間体積(Vv)および突出部実体体積(Vmp)の測定領域を説明するために、便宜上、負荷面積率10%の高さと、負荷面積率80%の高さで、異なるハッチングを施している。
本発明のリードフレーム材1は、表面被膜30について、レーザ粗さ計で表面性状を測定したときの空間体積(Vv)が、0.6cm/m以上5.1cm/m以下の範囲にある。ここで、図1に示すように、リードフレーム材1が、後述する粗化被覆層4および表面被覆層5を有しない場合、粗化層3が表面被膜30となる。リードフレーム材1の表面被膜30の空間体積(Vv)を0.6cm/m以上にすることで、リードフレーム材1に樹脂を被覆したときに、樹脂に対してアンカー効果が発揮されるため、特に高温高湿の環境におく前の段階における、樹脂との密着性を向上することができる。そのため、表面被膜30の空間体積(Vv)の下限は、0.7cm/mがより好ましい。他方で、表面被膜30の空間体積(Vv)が過剰に大きくなると、高温高湿の環境下において、リードフレーム材1と樹脂との境界面に水分が浸入しやすくなり、かつ、リードフレーム材1と樹脂との熱膨張係数の差による応力の影響が大きくなるため、高温高湿の環境下で長時間に亘って使用された場合に、樹脂との密着性が低下しやすくなる。そのため、表面被膜30の空間体積(Vv)の上限は、4.3cm/mがより好ましい。
また、リードフレーム材1は、表面被膜30について、レーザ粗さ計で表面性状を測定したときの突出部実体体積(Vmp)が、0.02cm/m以上0.30cm/m以下の範囲である。特に、表面被膜30の突出部実体体積(Vmp)を0.02cm/m以上にすることで、リードフレーム材1に樹脂を被覆したときに、樹脂に対してアンカー効果が発揮されやすくなるため、高温高湿の環境下で長時間に亘って使用した場合であっても、樹脂との密着性を向上することができる。そのため、表面被膜30の突出部実体体積(Vmp)の下限は、0.03cm/mがより好ましい。他方で、表面被膜30の突出部実体体積(Vmp)を0.30cm/m以下にすることで、粗化層3の上部(先端に近い部分)における体積が相対的に減少するため、粗化層3の上部にある不安定な銅粒子の脱離による、粉落ちを起こり難くすることができる。そのため、表面被膜30の突出部実体体積(Vmp)の上限は、0.21cm/mがより好ましい。
すなわち、本発明では、特に表面被膜30の空間体積(Vv)が0.6cm/m以上5.1cm/m以下の範囲にあるときに、表面被膜30の突出部実体体積(Vmp)を0.02cm/m以上0.30cm/m以下の範囲にすることで、高温高湿の環境下における樹脂との密着性を高め、かつリードフレーム材1からの粉落ちを起こり難くすることができる。
また、リードフレーム材1の表面被膜30は、突出部実体体積(Vmp)に対する前記空間体積(Vv)の比(Vv/Vmp比)が、14以上30以下の範囲であることが好ましい。特に、Vv/Vmp比が14未満であると、空間体積(Vv)に相対して突出部実体体積(Vmp)の割合が大きくなるため、粗化層3の上部において肥大している部分が脱離しやすくなり、それにより粉落ちが起こり易くなる。そのため、Vv/Vmp比の下限は、15がより好ましい。他方で、Vv/Vmp比が30より大きいと、空間体積(Vv)に相対して突出部実体体積(Vmp)が小さくなることで、粗化層3によって形成される表面の凹凸が小さくなるため、リードフレーム材1に樹脂を被覆したときに、樹脂との密着性が低下しやすくなる。また、突出部実体体積(Vmp)に相対して空間体積(Vv)が大きくなることで、表面被膜30が形成されている粗化層3の表面にある凸部が過剰に細い形状となり、強度が低くなり、それにより粉落ちが起こり易くなる。そのため、Vv/Vmp比の上限は、26がより好ましい。
さらに、リードフレーム材1は、表面被膜30について、レーザ粗さ計で表面性状を測定したときのコア部空間体積(Vvc)が、0.6cm/m以上4.7cm/m以下の範囲であることが好ましい。リードフレーム材1に樹脂を被覆する際のモールド形成条件によっては、リードフレーム材1のうち粗化層3が形成されていない空隙部分の奥深く(突出谷部空間)まで、樹脂が入り込み難い場合があり、樹脂が入り込まなかった部分に水分が浸入することで、特に高温高湿の環境下で長時間に亘って使用された場合に、樹脂との密着性が低下しやすくなる。その場合であっても、コア部空間体積(Vvc)を上記範囲内に調整することで、樹脂との密着性におけるコア部(後述する負荷面積率が10%以上80%以下の範囲)の寄与が大きくなるため、特に高温高湿の環境下においても、樹脂との密着性をより一層高めることができる。ここで、コア部空間体積(Vvc)が小さすぎると、樹脂との密着性が不十分になる。また、コア部空間体積(Vvc)が大きすぎると、リードフレーム材1と樹脂との熱膨張係数の差による応力の影響が大きくなるため、高温高湿の環境下で長時間に亘って使用された場合に、樹脂との密着性が低下しやすくなる。
図2は、空間体積7(Vv)、突出部実体体積8(Vmp)およびコア部空間体積72(Vvc)と、負荷曲線6の関係を説明するための図である。本明細書における負荷曲線6は、図2に示すように、高さ位置Zを縦軸にとり、その高さ位置Zにおいて表面被膜30が存在する面積割合(負荷面積率)を百分率で示したものを横軸に取った座標系における、高さ位置Zと負荷面積率との関係を示す曲線である。ここで、負荷面積率は、空隙を含んだ表面被膜30の面積に対する、表面被膜30を構成する粗化層3、粗化被覆層4および表面被覆層5の存在割合を、百分率で示したものである。また、空間体積7(Vv)は、負荷面積率が10%以上100%以下である高さ位置Zの範囲における、空隙の体積の合計である。また、突出部実体体積8(Vmp)は、負荷面積率が0%以上10%以下である高さ位置Zの範囲における、粗化層3の体積の合計である。また、コア部空間体積72(Vvc)は、負荷面積率が10%以上80%以下である高さ位置Zの範囲における、空隙の体積の合計である。さらに、空間体積7(Vv)は、負荷面積率が80%以上100%以下である高さ位置Zの範囲における、空隙の体積の合計である突出谷部空間体積71(Vvv)と、上述のコア部空間体積72(Vvc)との合計によって表される。
本明細書における空間体積(Vv)、突出部実体体積(Vmp)およびコア部空間体積(Vvc)は、ISO 25178に規定されるものであり、例えばレーザ粗さ計でリードフレーム材1の粗化層3の表面性状を測定することで求めることができる。
粗化層3は、基体10の主表面10a、10bのうち、一方または両方に形成されることが好ましい。特に、図1のリードフレーム材1では、粗化層3が基体10の主表面10aに形成されている場合を示す。
また、粗化層3は、銅(Cu)およびニッケル(Ni)のうち少なくとも一方の元素を含む金属または合金からなることが好ましい。より具体的に、粗化層3としては、樹脂との密着性に優れた粗化形状を形成する観点から、銅、銅合金、ニッケルまたはニッケル合金からなることが好ましい。
リードフレーム材1の断面で見たときの、粗化層3の最大厚さ(最大高さ)は、好ましくは0.1μm以上5.0μm以下、より好ましくは0.1μm以上3.0μm以下の範囲内である。ここで、粗化層3の最大厚さを0.1μm以上にすることで、樹脂に対するアンカー効果が増加すると共に粗化層3の比表面積が増加するため、樹脂との密着性をより一層高めることができる。他方で、粗化層3の最大厚さを5.0μm以下にすることで、粗化層3からの粉落ちを、より一層起こり難くすることができる。
なお、粗化層3の最大厚さは、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、リードフレーム材1の断面を観察することによって測定することができる。
(下地層について)
図4は、本発明の他の実施形態に係るリードフレーム材1Aの概略を示す断面図である。リードフレーム材1Aの表面被膜30Aは、図4に示すように、基体10と粗化層3との間に、少なくとも1層の下地層2をさらに有するように構成されることが好ましい。このような下地層2を有することで、基体10と粗化層3との間における密着性を、より向上させることが可能である。
下地層2は、銅(Cu)およびニッケル(Ni)のうち少なくとも一方の元素を含む金属または合金からなることが好ましい。より具体的に、下地層2としては、基体10や粗化層3との密着性を高める観点から、銅、銅合金、ニッケルまたはニッケル合金からなることが好ましい。ここで、下地層2を構成する材料は、上述の粗化層3と同じであってもよく、異なっていてもよい。
下地層2の厚さは、特に限定されないが、粗化層との密着性を高めるとともに、下地層2の材料の加工性を高める観点から、0.10μm以上10.00μm以下の範囲が好ましく、0.50μm以上7.00μm以下の範囲がより好ましい。
(粗化被覆層および表面被覆層について)
また、リードフレーム材1Aの表面被膜30Aは、図4に示すように、粗化層3の少なくとも表面に、直接または少なくとも1層の粗化被覆層4を介して形成される、表面被覆層5を有するように構成されることが好ましい。このとき、空間体積(Vv)、突出部実体体積(Vmp)およびコア部空間体積(Vvc)の測定対象となる表面被膜30Aは、粗化層3と、粗化層3の少なくとも表面に形成される表面被覆層5とを有する。また、表面被膜30Aは、粗化層3と表面被覆層5との間に、少なくとも1層の粗化被覆層4をさらに有してもよい。このような粗化被覆層4および表面被覆層5を有することで、粗化層3の表面性状によって樹脂との密着性を高めるとともに、リードフレーム材1Aの表面の組成が変わるため、基体10との密着性を向上させながら、はんだとの濡れ性および樹脂との密着性の両方を高めることができる。
粗化被覆層4および表面被覆層5のうち少なくとも1層は、粗化層3と異なる組成を有する金属または合金の層によって構成されることが好ましい。より具体的には、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、金(Au)、銀(Ag)、錫(Sn)およびインジウム(In)からなる群から選択される、1種以上の元素を含む金属または合金からなることが好ましい。より具体的に、粗化被覆層4および表面被覆層5のうち少なくとも1層は、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、コバルト、コバルト合金、パラジウム、パラジウム合金、ロジウム、ロジウム合金、ルテニウム、ルテニウム合金、白金、白金合金、イリジウム、イリジウム合金、金、金合金、銀、銀合金、錫、錫合金、インジウムまたはインジウム合金からなることが好ましい。
このうち、表面被覆層5は、リードフレーム材1Aの外部と接触する面であり、はんだ等の濡れ性に優れていることが好ましい。そのため、表面被覆層5は、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)および錫(Sn)からなる群から選択される、1種以上の元素を含む金属または合金からなることが好ましい。特に、はんだとの濡れ性を高める観点から、表面被覆層5は、金コバルト合金、金、銀、銅または錫からなることが好ましい。
表面被覆層5の厚さは、特に限定されないが、厚さが大きすぎると、粗化層3に形成されている凹凸を埋めてしまうことで、樹脂密着性の向上効果が低下する可能性がある。そのため、表面被覆層5の厚さは、3.00μm以下であることが好ましい。また、表面被覆層5が、金や銀などの貴金属を含む金属や合金からなる場合には、材料コストを必要以上に高めない観点から、表面被覆層5の厚さは、1.00μm以下であることがより好ましい。
粗化被覆層4は、粗化層3の上に複数の層に形成される場合に、表面被覆層と粗化層3との間に形成される層である。粗化被覆層4は1層であってもよく、2層以上あってもよい。例えば、2層の粗化被覆層4を有する場合、粗化層3の側にある層を第1粗化被覆層とし、表面被覆層5の側にある層を第2粗化被覆層としてもよい(図示せず)。このような粗化被覆層4を設けることで、粗化層3と表面被覆層5との密着性を向上することができ、また、基体10や粗化層3の熱による、表面被覆層5を構成する物質の粗化層3への拡散や、基体10および粗化層3の酸化を抑制することができる。
粗化被覆層4を構成する元素は、必要となる特性に応じて選択することができる。その中でも、粗化被覆層4は、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、白金(Pt)およびイリジウム(Ir)からなる群から選択される1種以上の元素を含む、金属または合金からなることが好ましい。より具体的に、耐熱性を高める観点では、粗化被覆層4は、銅(Cu)、ニッケル(Ni)およびコバルト(Co)からなる群から選択される1種以上の元素を含む、金属または合金からなることが好ましい。また、粗化層3と表面被覆層5との密着性を向上する観点では、粗化被覆層4は、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、白金(Pt)およびイリジウム(Ir)からなる群から選択される1種以上の元素を含む、金属または合金からなることが好ましい。
粗化被覆層4の厚さも、必要となる特性に応じて選択することができる。ここで、粗化被覆層4が1層である場合、リードフレーム材1Aの耐熱性を高める観点では、粗化被覆層4を、銅(Cu)、ニッケル(Ni)およびコバルト(Co)からなる群から選択される1種以上の元素を含む、金属または合金によって構成し、かつ粗化被覆層4の厚さを、0.02μm以上2.50μm以下、より好ましくは0.08μm以上2.00μm以下の範囲内にすることが好ましい。他方で、表面被覆層5や粗化層3との密着性を高める観点では、粗化被覆層4は、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、白金(Pt)およびイリジウム(Ir)からなる群から選択される1種以上の元素を含む、金属または合金し、かつ粗化被覆層4の厚さを、0.01μm以上0.10μm以下の範囲内にすることが好ましい。また、粗化被覆層4が2層で構成されている場合、粗化被覆層4は、これらの粗化被覆層4の一方または両方を複数組み合わせることで構成することができる。また、粗化被覆層4が2層以上で構成されている場合、加工性や粗化された形状を維持する観点では、粗化被覆層4の厚さの合計が2.5μm以下であることが好ましい。
表面被覆層5および粗化被覆層4の厚さは、蛍光X線膜厚計などの膜厚計によって測定することができる。
なお、リードフレーム材の用途に応じて、表面被覆層5および粗化被覆層4の有無、ならびに粗化被覆層4の数は、適宜選択される。
<リードフレーム材の製造方法について>
上述のリードフレーム材の製造方法は、特に限定されるものではないが、生産性を高めるとともに、空間体積(Vv)および突出部実体体積(Vmp)の制御を行いやすくする観点から、粗化層3を電気めっきにより形成する工程を有する方法であることが好ましい。その一例として、導電性の基体10を準備する工程と、基体10の表面に、電気めっきにより粗化層3を形成する工程と、を有する方法が挙げられる。
電気めっき液の組成およびめっき条件は、適宜定めることができる。また、リードフレーム材の製造に必要な原料の使用量を抑えるために、片面めっきや、差厚めっきも有効な手段である。
電気めっき法で形成した粗化層3の表面における空間体積(Vv)や突出部実体体積(Vmp)、コア部空間体積(Vvc)を制御する方法としては、例えば電気めっきによる粗化層3の形成において、基体10の付近における金属濃度を制御することが挙げられる。ここで、基体10の付近における金属濃度を制御する手段としては、電流密度、電気めっき液中の導電性塩の濃度、めっき浴の撹拌、浴温などを適宜変更することが特に有効である。ここで、めっき浴の撹拌を調整する手段としては、撹拌子を用いて電気めっき浴を撹拌するとともに、撹拌子の回転数を調整することが挙げられる。
電気めっき液のめっき条件の一例として、基体10の付近における金属濃度を10~50g/Lとし、かつ粗化層3を形成する基体10の主表面10aに向けて1~20cm/sの流速でめっき液が流れるようにすることが好ましい。これにより、電極の近傍における金属イオンの量が制御されるため、粗化層3の形状を所望の形状にすることができる。ここで、基体10の付近における金属イオンの濃度が低いと、粗化層3の析出が疎な析出形態になるため、粗化層3の空間体積(Vv)が大きくなる。また、基体10の付近における金属イオンの濃度が高いと、粗化層3の析出形態が平滑に近づくため、粗化層3の突出部実体体積(Vmp)が小さくなる。
<リードフレーム材の用途について>
リードフレーム材は、半導体素子を支持固定して、ワイヤやプリント基板などによって外部と電気や信号のやり取りを行うための接続端子として用いられ、例えば、リードフレーム材を用いて形成されたリードフレームを有する半導体パッケージに、好ましく用いることができる。ここで、半導体パッケージに実装されうる半導体素子としては、トランジスタやキャパシタ、LEDなどを挙げることができるが、これらに限定されない。
本発明のリードフレーム材は、高温高湿の環境下で長時間に亘って使用された場合であっても、リードフレームに対する良好な樹脂密着性をほとんど劣化させることなく維持することができ、かつ粗化層からの粉落ちによる故障や不良が起こり難いため、半導体パッケージに高い信頼性を実現することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の概念および特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含み、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
次に、本発明の効果をさらに明確にするために、本発明例および比較例について説明するが、本発明はこれら本発明例に限定されるものではない。
(本発明例1~15、比較例1~6)
表1に示す種類の金属または合金からなり、板厚0.1mmであり縦40mm×横40mmの大きさを有する導電性の基体(基材)10を準備し、前処理としてカソード電解脱脂および酸洗を施した。
ここで、カソード電解脱脂は、60g/Lの濃度の水酸化ナトリウム水溶液を脱脂液として電解槽に入れて加熱し、基体10を60℃に加熱した脱脂液に浸漬して電解槽の陽極に接続し、2.5A/dmの電流密度で60秒にわたり通電することで処理を行った。
また、酸洗は、室温の10質量%の硫酸に、カソード電解脱脂を行った後の基体10を、30秒にわたり浸漬することで行った。
ここで、本発明例4および9、比較例2、5および6については、以下に示す条件の電気めっき法で、表1に示す厚さになるように、下地層を基体10上に形成した。
[Cuめっき(表1に記載される下地層の「種類」が、Cuの場合)]
電気めっき液として、銅(Cu)金属の濃度として250g/Lの金属濃度である硫酸銅と、50g/Lの硫酸と、0.1g/Lの塩化ナトリウムとを含む水溶液を調製した。次いで、内径80mmの筒状のめっき電解槽に、φ5mm、長さ30mmの撹拌子を投入し、1Lの電気めっき液を入れて、マグネチックスターラーを用いて撹拌状態を調整し、40℃の温度で、6A/dmの電流密度で通電することで、電気めっきにより基体10の主表面10aに下地層を形成させた。
[Niめっき(表1に記載される下地層の「種類」が、Niの場合)]
電気めっき液として、ニッケル(Ni)金属の濃度として500g/Lの金属濃度であるスルファミン酸ニッケルと、30g/Lの塩化ニッケルと、30g/Lのホウ酸とを含む水溶液を調製した。次いで、内径80mmの筒状のめっき電解槽に、φ5mm、長さ30mmの撹拌子を投入し、1Lの電気めっき液を入れて、マグネチックスターラーを用いて撹拌状態を調整し、50℃の温度で、10A/dmの電流密度で通電することで、電気めっきにより基体10の主表面10aに下地層を形成させた。
その後、本発明例1~15、比較例3~6については、以下に示す条件の電気めっき法で、粗化層3を基体10上に形成した。他方で、比較例1、2については、粗化層3を基体10上に形成しなかった。
[粗化Cuめっき(表1に記載される粗化層の「種類」が、Cuの場合)]
電気めっき液として、銅(Cu)金属の濃度として表1に記載される10g/L~50g/Lの範囲の金属濃度である硫酸銅と、60g/L~180g/Lの硫酸と、モリブデン(Mo)金属の濃度として0.1g/L~5.0g/Lの金属濃度であるモリブデン酸アンモニウムとを含む水溶液を調製した。次いで、内径80mmの筒状のめっき電解槽に、φ5mm、長さ30mmの撹拌子を投入し、1Lの電気めっき液を入れて、マグネチックスターラーを用いて撹拌状態を調整し、基体10の主表面10aに向けて、表1に記載される流速でめっき液が流れるようにした。ここに、20℃~60℃の温度で、10A/dm~60A/dmの電流密度で通電することで、電気めっきにより基体10の主表面10aに粗化層3を形成させた。
[粗化Niめっき(表1に記載される粗化層の「種類」が、Niの場合)]
電気めっき液として、ニッケル(Ni)金属の濃度として表1に記載される10g/L~50g/Lの範囲の金属濃度である硫酸ニッケルと、10g/L~30g/Lのホウ酸と、30g/L~100g/Lの塩化ナトリウムと、10mL/L~30mL/Lの25質量%アンモニア水とを含む水溶液を調製した。次いで、内径80mmの筒状のめっき電解槽に、φ5mm、長さ30mmの撹拌子を投入し、1Lの電気めっき液を入れて、マグネチックスターラーを用いて撹拌状態を調整し、基体10の主表面10aに向けて、表1に記載される流速でめっき液が流れるようにした。ここに、50℃~70℃の温度で、4A/dm~10A/dmの電流密度で通電することで、電気めっきにより基体10の主表面10aに粗化層3を形成させた。
続いて、粗化被覆層4(粗化層3の側にある第1粗化被覆層(第1中間層)および表面被覆層5の側にある第2粗化被覆層(第2中間層))や、最表層である表面被覆層5を形成する場合には、以下に示す条件の電気めっき法で、表1に示す厚さになるように、粗化被覆層4や表面被覆層5を粗化層3の表面の全体に形成した。このようにして、本発明例および比較例のリードフレーム材を得た。
[Niめっき(表1に記載される粗化被覆層4または表面被覆層5の「種類」が、Niの場合)]
電気めっき液として、ニッケル(Ni)金属の濃度として500g/Lの金属濃度であるスルファミン酸ニッケルと、30g/Lの塩化ニッケルと、30g/Lのホウ酸とを含む水溶液を調製した。内径80mmの筒状のめっき電解槽に1Lの電気めっき液を入れて、50℃の温度で、10A/dmの電流密度で通電することで、電気めっきにより粗化被覆層4または表面被覆層5を形成させた。
[Coめっき(表1に記載される粗化被覆層4または表面被覆層5の「種類」が、Coの場合)]
電気めっき液として、コバルト(Co)金属の濃度として500g/Lの金属濃度であるスルファミン酸コバルトと、30g/Lの塩化コバルトと、30g/Lのホウ酸とを含む水溶液を調製した。内径80mmの筒状のめっき電解槽に1Lの電気めっき液を入れて、50℃の温度で、10A/dmの電流密度で通電することで、電気めっきにより粗化被覆層4または表面被覆層5を形成させた。
[Pdめっき(表1に記載される粗化被覆層4または表面被覆層5の「種類」が、Pdの場合)]
電気めっき液として、パラジウム(Pd)金属の濃度として45g/Lの金属濃度であるジクロロテトラアンミンパラジウム(Pd(NHCl)と、90mL/Lの25質量%アンモニア水と、50g/Lの硫酸アンモニウムと、10g/LのパラシグマLN光沢剤(商品名、松田産業株式会社製)とを含む水溶液を調製した。内径80mmの筒状のめっき電解槽に1Lの電気めっき液を入れて、60℃の温度で、5A/dmの電流密度で通電することで、電気めっきにより粗化被覆層4または表面被覆層5を形成させた。
[Rhめっき(表1に記載される粗化被覆層4または表面被覆層5の「種類」が、Rhの場合)]
電気めっき液として、RHODEX(商品名、日本エレクトロプレイティングエンジニヤース(株)製)を用いた。内径80mmの筒状のめっき電解槽に1Lの電気めっき液を入れて、50℃の温度で、1.3A/dmの電流密度で通電することで、電気めっきにより粗化被覆層4または表面被覆層5を形成させた。
[Ruめっき(表1に記載される粗化被覆層4または表面被覆層5の「種類」が、Ruの場合)]
電気めっき液として、ルテニウム(Ru)金属の濃度として2/L~20g/Lの金属濃度であるニトロソ塩化ルテニウムと、10g/L~30g/Lのスルファミン酸とを含む水溶液を調製した。内径80mmの筒状のめっき電解槽に1Lの電気めっき液を入れて、60℃の温度で、0.1A/dm~50A/dmの電流密度で通電することで、電気めっきにより粗化被覆層4または表面被覆層5を形成させた。
[Auめっき(表1に記載される粗化被覆層4または表面被覆層5の「種類」が、Auの場合)]
電気めっき液として、金(Au)金属の濃度として14.6g/Lの金属濃度であるシアン化金カリウムと、150g/Lのクエン酸と、180g/Lのクエン酸カリウムとを含む水溶液を調製した。内径80mmの筒状のめっき電解槽に1Lの電気めっき液を入れて、40℃の温度で、1A/dmの電流密度で通電することで、電気めっきにより粗化被覆層4または表面被覆層5を形成させた。
[AuCoめっき(表1に記載される粗化被覆層4または表面被覆層5の「種類」が、AuCoの場合)]
電気めっき液として、金(Au)金属の濃度として10g/Lの金属濃度であるシアン化金カリウムと、コバルト(Co)金属の濃度として0.1g/Lの金属濃度である炭酸コバルトと、100g/Lのクエン酸と20g/Lのリン酸水素二カリウムとを含む水溶液を調製した。内径80mmの筒状のめっき電解槽に1Lの電気めっき液を入れて、40℃の温度で、1A/dmの電流密度で通電することで、電気めっきにより粗化被覆層4または表面被覆層5を形成させた。
[Agめっき(表1に記載される粗化被覆層4または表面被覆層5の「種類」が、Agの場合)]
電気めっき液として、銀(Ag)金属の濃度として93g/Lの金属濃度であるシアン化銀と、132g/Lのシアン化カリウムとを含む水溶液を調製した。内径80mmの筒状のめっき電解槽に1Lの電気めっき液を入れて、20℃の温度で、1A/dmの電流密度で通電することで、電気めっきにより粗化被覆層4または表面被覆層5を形成させた。
[Snめっき(表1に記載される粗化被覆層4または表面被覆層5の「種類」が、Snの場合)]
電気めっき液として、錫(Sn)金属の濃度として80g/Lの金属濃度である硫酸錫と、50mL/Lの硫酸と、5mL/LのUTB513Yと、を含む水溶液を調製した。内径80mmの筒状のめっき電解槽に1Lの電気めっき液を入れて、20℃の温度で、5A/dmの電流密度で通電することで、電気めっきにより粗化被覆層4または表面被覆層5を形成させた。
[Cuめっき(表1に記載される粗化被覆層4または表面被覆層5の「種類」が、Cuの場合)]
電気めっき液として、銅(Cu)金属の濃度として250g/Lの金属濃度である硫酸銅と、50g/Lの硫酸と、0.1g/Lの塩化ナトリウムとを含む水溶液を調製した。内径80mmの筒状のめっき電解槽に1Lの電気めっき液を入れて、40℃の温度で、6A/dmの電流密度で通電することで、電気めっきにより粗化被覆層4または表面被覆層5を形成させた。
<各種測定および評価方法>
次に、得られた各層およびリードフレーム材1の特性を、以下のように測定および評価した。なお、得られた各層の特性については、リードフレーム材1の作製中に随時測定した。
[1]表面被膜の空間体積(Vv)、突出部実体体積(Vmp)およびコア部空間体積(Vvc)の測定
形状解析レーザ顕微鏡(KEYENCE社製、型番:VK-X1000)を用い、得られるリードフレーム材1の表面被膜30について、測定倍率50倍、測定回数n=5(回)の測定条件により、ISO 25178に規定される、突出谷部空間体積71(Vvv)、コア部空間体積72(Vvc)および突出部実体体積8(Vmp)を測定した。また、測定される突出谷部空間体積71(Vvv)とコア部空間体積72(Vvc)の合計から、表面被膜30の空間体積7(Vv)を求めた。さらに、求められる空間体積7(Vv)の値と、突出部実体体積8(Vmp)の値から、表面被膜30における突出部実体体積8(Vmp)に対する空間体積(Vv)の比(Vv/Vmp)を求めた。
ここで、突出谷部空間体積71(Vvv)、コア部空間体積72(Vvc)および突出部実体体積8(Vmp)の測定は、VK-Xシリーズマルチファイル解析アプリケーション(KEYENCE社製)により、図2に示される負荷曲線(負荷面積率が0%から100%となる高さ位置Zを表した曲線)を用いて行なった。ここで、突出谷部空間体積71(Vvv)は、負荷面積率がmr以上の範囲の空隙体積の合計を算出したものである。また、コア部空間体積72(Vvc)は、負荷面積率がmr以上mr以下の範囲の空隙体積の合計を算出したものであり、突出部実体体積8(Vmp)は、負荷面積率がmr以下の範囲の表面被膜30の体積の合計を算出したものである。負荷面積率mrとmrは、それぞれ、mrを10%、mrを80%として算出した。結果を表1に示す。
[2]粗化層の最大厚さの測定
本発明例および比較例で得られたリードフレーム材1の断面をミクロトーム加工し、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて20000倍の倍率で観察して測定した。結果を表1に示す。
[3]粗化被覆層および表面被覆層の厚さの測定
粗化被覆層4および表面被覆層5の厚さは、本発明例1~15、比較例2~6については、JIS H8501:1999に準拠した蛍光X線式試験方法によって測定した。具体的には、蛍光X線膜厚計(SFT9400、エスアイアイ・ナノテクノロジー社製)を用い、コリメータ径0.5mmとして、各層の任意の10箇所を測定し、これらの測定値の平均値を算出することで、粗化被覆層4および表面被覆層5の厚さを得た。他方で、表面被覆層5が銅である比較例1では、JIS H8501:1999に準拠した電解式試験方法によって厚さを測定した。具体的には、電解式膜厚計(CT-4、株式会社電測製)を用い、1cmの領域(任意の5箇所)についてそれぞれ測定し、平均値(n=5)を算出して、表面被覆層5の厚さを得た。ここで、電解式試験方法で用いた電解液としては、株式会社電測製のK52(商品名)を用いた。結果を表1に示す。
[4]樹脂との密着性の測定および評価
図5に、本発明例および比較例のリードフレーム材について行う樹脂との密着性の測定における、リードフレーム材1と円錐台状試験片9との位置関係についての模式図を示す。本発明例および比較例で得られたリードフレーム材1について、図5に示されるように、トランスファーモールド試験装置(コータキ精機社製、型番:Model FTS)を用いて、半導体封止用のエポキシ樹脂(スミコンG630L(商品名)、住友ベークライト社製)を表面被覆層5に射出成形して、直径2.6mmの接触面を有する円錐台状試験片9を表面被覆層5に密着させた。リードフレーム材1の表面被覆層5に密着させた円錐台状試験片9について、せん断力を測定する試験を行い、リードフレーム材と円錐台状試験片9との密着性を評価した。
ここで、せん断力の測定条件は、以下のとおりである。
測定装置:4000Plus(商品名、ノードソン・アドバンスト・テクノロジー社製)
ロードセル:50KG
測定レンジ:10kg
テストスピード:100μm/s
テスト高さ:10μm
評価試験回数:4回
まず、リードフレーム材に密着している試験片について、上記測定条件によりせん断力を測定し、その平均値(n=4)を初期のせん断強度[MPa]とした。次に、円錐台状試験片9を密着させたリードフレーム材1に対して、85℃、85%RHで168時間保持する高温高湿試験を行った後、同じ測定条件でせん断力を測定し、その平均値(n=4)を高温高湿試験後の樹脂密着強度とした。
初期のせん断強度と、高温高湿試験後の樹脂密着強度のそれぞれについて、25MPa以上であった場合を、樹脂との密着性に特に優れているとして「◎」と評価した。他方で、初期のせん断強度と、高温高湿試験後の樹脂密着強度のそれぞれについて、20MPa以上25MPa未満であった場合を、樹脂との密着強度に優れているとして「〇」と評価した。また、初期のせん断強度と、高温高湿試験後の樹脂密着強度のそれぞれについて、20MPa未満であった場合を、樹脂との密着強度が低い点で望ましくないとして「×」と評価した。結果を表2に示す。
また、初期のせん断強度に対する、高温高湿試験後の樹脂密着強度の比について、90%以上であった場合を、耐環境性に特に優れているとして「◎」と評価した。他方で、初期のせん断強度と高温高湿試験後の樹脂密着強度の比について、80%以上90%未満であった場合を、耐環境性に優れているとして「○」と評価した。また、初期のせん断強度と高温高湿試験後の樹脂密着強度の比について、80%未満であった場合を、耐環境性が低い点で望ましくないとして「×」と評価した。
[5]粉落ちに関する測定および評価
本発明例および比較例で得られたリードフレーム材1について、JIS H 8504に規定されるテープ剥離試験によって、リードフレーム材1からの粉落ち面積率を測定および評価した。ここで、粉落ち面積率(%)の測定は、試験後のテープを白紙に貼付し、スキャナを用いてテープ表面をスキャンした画像について、画像処理ソフトImageJを用いて、画像処理の対象となる面積に対する、試験後のテープ表面に付着した金属粉の面積の割合を測定することで行った。
測定された粉落ち面積率について、12%未満であった場合を、粉落ちが起こり難い点で特に優れているとして「◎」と評価した。また、粉落ち面積率が12%以上17%未満であった場合を、粉落ちが起こり難い点で優れているとして「〇」と評価した。他方で、粉落ち面積率が17%以上であった場合を、粉落ちが起こり易い点で望ましくないとして「×」と評価した。結果を表2に示す。
[6]総合評価
これらの評価結果のうち、初期のせん断強度と、高温高湿試験後の樹脂密着強度と、粉落ち面積率に関する3つの評価結果について、3つとも「◎」と評価した場合を、高温高湿試験の前後のいずれにおいても樹脂との密着性が高く、かつ粉落ちが起こり難い点で特に優れているとして「◎」と評価した。また、これら3つの評価結果について、3つとも「◎」または「〇」と評価した場合(ただし、3つとも「◎」と評価した場合を除く)を、高温高湿試験の前後のいずれにおいても樹脂との密着性が高く、かつ粉落ちが起こり難い点で優れているとして「〇」と評価した。他方で、これら3つの評価結果について、少なくともいずれかで評価結果が「×」になった場合を、高温高湿試験の前後のうち少なくともいずれかにおける樹脂との密着性が不合格であり、または粉落ちが起こりやすい点で不合格であるとして「×」と評価した。結果を表2に示す。
Figure 0007178530000001
Figure 0007178530000002
表1および表2の結果から、本発明例1~15のリードフレーム材1は、表面被膜の空間体積(Vv)と表面被膜の突出部実体体積(Vmp)の両方が、本発明の適正範囲内であるとともに、初期のせん断強度と、高温高湿試験後の樹脂密着強度と、粉落ち面積率に関する3つの評価結果が、いずれも「◎」または「〇」と評価されており、総合評価においても「◎」または「〇」と評価されるものであった。
したがって、本発明例1~15のリードフレーム材1は、いずれも総合評価において「〇」と評価されるものであったため、少なくとも、高温高湿の環境下で長時間に亘って使用された場合であっても、樹脂との密着性に優れており、かつ粉落ちが起こり難いものであった。
一方、比較例1~6のリードフレーム材はいずれも、表面被膜の空間体積(Vv)と、表面被膜の突出部実体体積(Vmp)のうち少なくともいずれかが本発明の適正範囲外であった。そのため、比較例1~6の銅合金材は、初期のせん断強度と、高温高湿試験後の樹脂密着強度と、粉落ち面積率に関する3つの評価結果のうち、少なくともいずれかで評価結果が「×」と評価されており、総合評価においても「×」と評価されていた。
なお、本発明例1~15および比較例1~6について、特開2019-207905号公報に記載される界面展開面積比(Sdr)の測定を行ったが、表1に記載されるように、本発明例と比較例との間で、明確な差は見られなかった。
1、1A リードフレーム材
10 基体
10a、10b 基体の主表面
2 下地層
3 粗化層
30、30A 表面被膜
4 粗化被覆層
5 表面被覆層
6 負荷曲線
7 空間体積(Vv)
71 突出谷部空間体積(Vvv)
72 コア部空間体積(Vvc)
8 突出部実体体積(Vmp)
9 円錐台状試験片

Claims (11)

  1. 導電性の基体と、前記基体の表面の少なくとも一部に形成される表面被膜とを有するリードフレーム材であって、
    前記表面被膜は、少なくとも1層の粗化層を含み、かつ、レーザ粗さ計で表面性状を測定したときの空間体積(Vv)および突出部実体体積(Vmp)が、それぞれ0.6cm/m以上5.1cm/m以下の範囲および0.02cm/m以上0.30cm/m以下の範囲である、リードフレーム材。
  2. 前記表面被膜は、レーザ粗さ計で表面性状を測定したときのコア部空間体積(Vvc)が、0.6cm/m以上4.7cm/m以下の範囲である、請求項1に記載のリードフレーム材。
  3. 前記表面被膜は、前記突出部実体体積(Vmp)に対する前記空間体積(Vv)の比(Vv/Vmp)が14以上30以下の範囲である、請求項1に記載のリードフレーム材。
  4. 前記基体は、銅、銅合金、鉄、鉄合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる、請求項1に記載のリードフレーム材。
  5. 前記粗化層は、銅、銅合金、ニッケルまたはニッケル合金からなる、請求項1に記載のリードフレーム材。
  6. 前記表面被膜は、前記基体と前記粗化層との間に、少なくとも1層の下地層をさらに有し、
    前記下地層は、銅、銅合金、ニッケルまたはニッケル合金からなる、請求項1に記載のリードフレーム材。
  7. 前記表面被膜は、前記粗化層と、前記粗化層の少なくとも表面に形成される表面被覆層とを有する、請求項1に記載のリードフレーム材。
  8. 前記表面被膜は、前記粗化層と前記表面被覆層との間に、少なくとも1層の粗化被覆層をさらに有する、請求項7に記載のリードフレーム材。
  9. 前記粗化被覆層および前記表面被覆層のうち少なくとも1層は、前記粗化層とは異なる組成を有する金属または合金であって、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、コバルト、コバルト合金、パラジウム、パラジウム合金、ロジウム、ロジウム合金、ルテニウム、ルテニウム合金、白金、白金合金、イリジウム、イリジウム合金、金、金合金、銀、銀合金、錫、錫合金、インジウムまたはインジウム合金からなる、請求項8に記載のリードフレーム材。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載のリードフレーム材の製造方法であって、
    前記粗化層を、電気めっきにより形成する工程を有する、リードフレーム材の製造方法。
  11. 請求項1から9のいずれか1項に記載のリードフレーム材を用いて形成したリードフレームを有する、半導体パッケージ。
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