JP7177472B2 - 折戸用の枠体、枠構造体及び折戸 - Google Patents

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Description

本発明は、枠体、枠構造体及び折戸に関する。
クローゼット等の開口部を開閉自在な折戸が知られている。折戸は、蝶番により互いに折り畳み自在に連結された複数の戸体を有している。図9に示すように、従来の折戸900においては、折戸900が開口部を閉鎖した閉鎖状態と開口部を開放した開放状態との間の移行時に、折戸900の隣り合う戸体920の裏側(クローゼットの内部側)Bの隅角部に隙間S1が生じていた。そのため、特に、子供が誤って指を入れないよう、注意する必要があった。
そのため、子供などの小さな指であっても入りにくい程度に隙間S1を最小限に抑えるためには、戸体920を回動させる蝶番910の回動軸912が戸体920の隅角部に接近していることが望ましい。木製の折戸においては戸体の裏側に、蝶番を収容する埋込凹部を形成して、蝶番を戸体内に埋め込んだ状態で取り付けた折戸が開発されてきた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2014-047592号公報
ところで、戸体の面材が金属製の枠構造体により支持された折戸の場合、枠構造体の一部の枠体に蝶番が取り付けられることになる。しかしながら、金属製の枠体に埋込凹部を加工することは加工作業の負担及び材料コストを考慮すると現実的でない。したがって、金属製の枠体を有する折戸の場合、蝶番は、単に枠体に取り付けられるだけであり、蝶番の回動軸は必然的に戸体から離れた位置にある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、折戸の開閉時において戸体間に生じる隙間を抑制する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、蝶番により折り畳み自在に互いに連結される戸体の各面材を支持する金属製の枠体であって、前記戸体の裏側に設けられ、前記蝶番が固定される固定部を有し、前記固定部は、前記蝶番が固定される側の縁に前記蝶番の軸部に向けて突出した突部を有することを特徴とする。
また、前記突部は、前記固定部から円弧状に突出していてもよい。
また、前記突部は、前記固定部において前記蝶番が固定される側の縁において前記戸体の高さ方向に沿って形成されてもよい。
また、前記戸体の表側に設けられ、折り畳む際に手を掛ける手掛け部を有し、前記手掛け部の先端部は、前記蝶番が固定される側の縁から前記戸体の連結方向に後退した位置にあってもよい。
また、前記固定部と前記手掛け部とを連結する連結部を有し、前記連結部は、一端が前記突部に連続し、前記戸体の厚さ方向に沿って延びる延在部と、前記延在部の他端に連続し、連結時に隣接する戸体から遠ざかる方向に向けて湾曲するように形成された湾曲部と、を有していてもよい。
また、前記湾曲部は、前記連結部に対して外側に向かって湾曲する面を有していてもよい。
また、前記戸体の高さ方向に交差する方向に断面した断面形状が中空であってもよい。
さらに、上記課題を解決するために、本発明は、蝶番により折り畳み自在に互いに連結される戸体の各面材を支持する金属製の枠構造体であって、前記戸体の裏側に設けられ、前記蝶番が固定される固定部を有する枠体を備え、前記固定部は、前記蝶番が固定される側の縁に前記蝶番の軸部に向けて突出した突部を有することを特徴とする。
さらに、上記課題を解決するために、本発明は、開口部を開閉自在な折戸であって、蝶番により互いに折り畳み自在に連結された戸体を備え、前記戸体は、該戸体の面材を支持する金属製の枠構造体を有し、前記枠構造体は、前記戸体の裏側に設けられ、前記蝶番が固定される固定部を有する枠体を有し、前記固定部は、前記蝶番が固定される側の縁に前記蝶番の軸部に向けて突出した突部を有することを特徴とする。
本発明により、折戸の開閉時に戸体間に生じる隙間を抑制することができる。
本発明に係る枠体を有する折戸の開閉状態を示す図である。 折戸の戸体を互いに連結する蝶番の構成を説明するための図である。 本発明に係る枠体の部分斜視図である。 図1(a)のA-A線において縦方向に交差する方向に断面した断面図である。 図1(a)のB-B線において縦方向に交差する方向に断面した断面図である。 本発明に係る枠体を備えた折戸が折り畳まれていく過程を示す図である。 折戸における従来の枠体の長手方向に交差する方向に断面した断面図である。 図7に示す枠体を備えた折戸が折り畳まれていく過程を示す図である。 従来の折戸の構成を示す図である。
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明に係る枠体は、互いに折り畳み自在に連結されている戸体の各面材を支持する枠構造体を構成するものであり折戸に適用される。本発明に係る枠体が適用される折戸は公知の折戸であり、特定の折戸に限定されない。例えば、本実施の形態に係る枠体は、図1に示すクローゼットCの開口部Oを開閉自在に構成された折戸100に適用される。図1は、本発明の実施の形態に係る枠体1を有する折戸100の開閉状態を示す図であり、図1(a)はクローゼットCの開口部Oを閉じた閉鎖状態にある折戸100を示す図であり、図1(b)はクローゼットCの開口部Oを開いた開放状態にある折戸100を示す図である。折戸100は、クローゼットCの開口部Oの上枠及び下枠に設けられたレール等に支持されて摺動自在であり、クローゼットC内部への荷物の収納及びクローゼットCの内部に収納された荷物の搬出を可能にしたりする折り畳み自在のドア装置である。
本実施の形態に係る枠体1が適用される折戸100は、2個の蝶番110と、2枚の戸体120と、を備える。各戸体120は、蝶番110を介して互いに折り畳み自在に連結されている。蝶番110は、戸体120の高さ方向において所定の間隔をあけて戸体120の裏側に固定されて戸体120同士を連結している。クローゼットCの開口部Oを閉鎖している閉鎖状態から開放している開放状態に折戸100を移行させる場合、戸体120の互いに連結された部分が、外側(クローゼットCの内部から離れる側)に突き出るようになっている。なお、説明の便宜上、図面において、折戸100における戸体120の高さ方向を縦方向Lとし、折戸100が開口部Oを開閉するための移動方向を横方向Qとする。また、折戸100がクローゼットCの開口部Oを閉鎖した閉鎖状態において、クローゼットCの外部を向く側を表側F、クローゼットCの内部を向く側を裏側Bとし、表側Fと裏側Bとの間で延びる方向を折戸100又は戸体120の厚さ方向Tとする。
図2は、折戸100の戸体120を互いに連結する蝶番110の構成を説明するための図であり、図2(a)は蝶番110の平面図であり、図2(b)は蝶番110の側面図である。蝶番110は、一対の固定板111a,111bと、両固定板111a,111bを回動自在に連結する連結軸(軸部)112と、戸体120に埋め込まれる埋込凸部113と、を有する。
固定板111a,111bは、平面視において略細長扁平板状の金属製の板材により形成されている。固定板111a,111bは、長手方向の両端部にそれぞれ2つの貫通孔114を有している。固定板111a,111bはそれぞれ、貫通孔114を通じて異なる戸体120の後述する枠体1にそれぞれねじ等により固定されている。各固定板111a,111bは、連結軸112により互いに回動自在に連結されている。固定板111a,111bは、それぞれ一対の軸受部115a,115bを有する。一対の軸受部115a,115bは、それぞれ固定板111a,111bの長手方向に沿った互いに対向する縁部に形成されている。一対の軸受部115a,115bは、固定板111a,111bに対して垂直に立ち上げられて形成されている。軸受部115a,115bは、連結軸112を回動自在に支持する。一方の一対の軸受部115aは、他方の軸受部115bを間に挟むようになっている。
連結軸112は、固定板111a,111bそれぞれの軸受部115a,115bに挿通されている。蝶番110は、裏側Bに面する戸体120の側において枠体1に固定されている。
埋込凸部113は、連結軸112の回転軸線Xに沿った方向において固定板111a,111bの中間部分に設けられている。埋込凸部113は、軸受部115a,115bとは反対の側に突出している。埋込凸部113は、平面視略円形状を有しており、枠体1の後述する開放孔部11に埋め込まれるようになっている。
図1に示すように、戸体120は、面材121と、枠構造体122と、を有する。面材121は、枠構造体122によってその周縁部を支持されている。面材121は、折戸100をクローゼットCの表側Fから見た正面視において矩形に形成されており、例えば、木製、樹脂製、ガラス製、金属製等の板材により形成されている。
枠構造体122は、縦方向Lにおいて面材121の上側の縁部を支持する上枠体123と、面材121の下側の縁部を支持する下枠体124と、縦方向Lに延在する面材121の縦縁部を支持する2つの縦枠体1,125と、を有する。枠構造体122の上枠体123、下枠体124及び縦枠体1,125は、それぞれアルミニウムを押出成形することにより形成されている。上枠体123及び下枠体124は、横方向Qに交差する方向に断面した形状が中空形状になっており、縦枠体1及び125は、縦方向Lに交差する方向に断面した形状が中空形状になっている。なお、枠構造体122の各枠体1,123,124,125はそれぞれ、押出成形に用いることができる材料であれば、特に材料を限定することなく製造することができる。
上記の構成を有する枠構造体122のうち、戸体120の互いに連結される連結側に設けられていて、蝶番110が取り付けられる縦枠体は、本発明に係る枠体1により構成されている。図3は、枠体1の部分斜視図であり、図4は、図1(a)のA-A線において縦方向Lに交差する方向に断面した断面図であり、図5は、図1(a)のB-B線において縦方向Lに交差する方向に断面した断面図である。なお、図面を見やすくするために、図5において、枠体1の内部空間に入り込んだ蝶番110の部分(例えば、埋込凸部113等)は図示しない。
木製の戸体を有する従来の折戸においては、戸体の裏側に埋込凹部を形成することにより、蝶番全体を埋込凹部に落とし込むことができた。これにより、蝶番は、埋込凹部内において戸体に固定され、互いに向かい合う戸体の裏側の隅角部と蝶番の連結軸とが接近させられ、折戸の開閉時に生じる戸体間の隙間を最小限に抑えることができた。これに対して、中空状に形成された金属製の枠体を有する折戸は、蝶番が取り付けられる枠体の一部に孔部(例えば、図3の開放孔部11参照。)を形成することで、蝶番の一部を枠体内に部分的に落とし込むことはできる。しかしながら、蝶番は、枠体に固定板を介して取り付けなければならず、固定板を枠体内に埋め込むことはできなかった。そのため、中空状の枠体を備えた戸体の隅角部間には、例えば、子供の指が誤って入り込んでしまうおそれがある隙間が、折戸の開閉時に戸体間に生じることが予想される。
折戸100の開閉時に、蝶番110の連結軸112と戸体120の裏側Bの隅角部との間に生じる隙間S1を最小に抑制すべく本発明に係る枠体1が有意であることが分かった。本発明の実施の形態に係る枠体1は、蝶番110により折り畳み自在に互いに連結される戸体120の各面材121を支持する金属製のフレームであり、戸体120が互いに連結される側(連結側)である木口側に設けられている。枠体1は、固定壁部(固定部)10と、連結壁部20と、支持壁部(支持部)30と、内周壁部40と、を備える。以下、枠体1の構成について具体的に説明する。
枠体1は、折戸100が開口部Oを閉鎖した閉鎖状態において隣り合う戸体120が互いに連結される側で戸体120の縦方向Lに沿って延びている。枠体1の内部空間は、固定壁部10と、連結壁部20と、支持壁部30と、内周壁部40と、により画定されている。
固定壁部10は、2つの開放孔部11を有する。開放孔部11は、縦方向Lにおいて互いに間隔をあけた2つの位置において、枠体1の内部空間が外部と連通するように枠体1に形成されている。開放孔部11は、連結壁部20の側に形成されており、裏側Bであって折戸100の閉鎖状態において連結壁部20が面する側に枠材1の内部空間を開放している。開放孔部11は、蝶番110の埋込凸部113の形状に対応する形状を有しており、平面視略円形状に形成されている。開放孔部11に蝶番110の埋込凸部113が埋め込まれている。なお、蝶番110が埋め込まれる開放孔部11の数は、2つに限られず、戸体120の大きさに応じて適宜変更することができ、1つであっても、3つ以上であってもよい。
固定壁部10は、縦方向Lに開放孔部11を挟んだ位置にそれぞれ2つの貫通孔12を有する。貫通孔12は、蝶番110が枠体1に取り付けられた状態において、蝶番110の貫通孔114と整合するようになっている。
固定壁部10は、折戸100の閉鎖状態において折戸100の裏側Bに面し、蝶番110が固定される。固定壁部10は、連結壁部20を超えて連結された戸体120の側(内周壁部40とは反対の側)に延びている。固定壁部10の連結壁部20を超えた部分は、連結された戸体120との間の空間を塞ぐようになっている。
固定壁部10は、突部13を有する。突部13は、蝶番110が固定される側の縁10aに蝶番110の連結軸112に向けて突出している。ここで「縁10a」とは、連結された戸体120に最も近接する固定壁部10の先端部のことである。突部13は、固定壁部10の裏側Bに面する面から円弧状に突出している。突部13は、縦方向Lに見て、連結軸112と部分的に重なっている(図5参照。)。突部13は、戸体120の縦方向Lに沿って開放孔部11が形成された場所以外の部分に形成されている。突部13は、本実施の形態においては、縦方向Lに交差する断面形状が円弧状(略半円形状)であるが、突部13の断面形状は特に限定されず、三角形、矩形等の多角形状であってもよい。
連結壁部20は、固定壁部10から表側Fに向かって固定壁部10と支持壁部30との間を延び、戸体120が互いに展開した状態(開放状態)において互いに連結された戸体120に対向する。連結壁部20は、押さえ部21と、手掛け部22と、R壁部23と、を有する。連結壁部20は、固定壁部10と押さえ部21及び手掛け部22とを連結するようになっている。
押さえ部21は、戸体120の表側Fに設けられている。押さえ部21は、連結壁部20に対して内周壁部40の側に、つまり、戸体120の連結方向において後退する側(連結された戸体120とは反対の側)に向かって延びている。支持壁部30と押さえ部21とは、互いに面材121の厚さに相当する間隔だけあけられている。押さえ部21は、表側Fから面材121の縁部を支持壁部30に向かって押さえ付けることにより面材121を支持している。
手掛け部22は、折戸100の開閉を行う際に操作者の手掛けとなる部分である。手掛け部22は、戸体120の表側Fに設けられている。手掛け部22は、横方向Qにおいて押さえ部21とは反対の側に向かって、つまり、連結された戸体120の側に向かって延びている。手掛け部22の先端部は、蝶番110が固定される側の縁10aから戸体120の連結方向に後退した位置にある。つまり、手掛け部22の先端部は、固定壁部10の先端部よりも内周壁部40の側に位置する。手掛け部22は、その先端部において固定壁部10の側に向かって凸に突き出た凸部22aを有する。折戸100の閉鎖状態において、折戸100の表側Fから見て、互いに連結された戸体120の手掛け部22の間には所定の隙間S2が確保されている。操作者は、隙間S2を通じて指を枠体1間に入れ込むことができる。
R壁部23は、連結壁部20から戸体120の連結方向に延び、固定壁部10に連結されている。具体的には、R壁部23は、延在部23aと、湾曲部23bと、を有する。延在部23aの一端は、突部13に連続して戸体120の厚さ方向Tに沿って延びている。湾曲部23bは、延在部23aの他端に連続し、連結された戸体120から遠ざかる方向、つまり、連結壁部20又は内周壁部40の側に向かって湾曲して形成されている。湾曲部23bは、連結壁部20に対して外側に膨らんで湾曲するR面24を有する。なお、折戸100が閉鎖された状態において各枠体1の手掛け部22と、連結壁部20と、R壁部23とにより手掛け空間14が画定されている。操作者は、手掛け部22間の隙間S2を通じて手掛け空間14内に指を挿入して、手掛け部22を表側Fに引っ張ることができる。
支持壁部30は、固定壁部10に対して表側Fに位置する。支持壁部30は、連結壁部20から内周壁部40の側に向かって、固定壁部10に対して厚さ方向Tに所定の間隔をあけて平行に延在している。支持壁部30は、面材121に裏側Bから接触して支持する。面材121は、枠体1においては表側Fの押さえ部21と、裏側Bの支持壁部30とによって挟持されている。
内周壁部40は、他の縦枠体125に面しており、固定壁部10と支持壁部30との間で連結壁部20に対して平行な位置にある。
次に、本発明に係る枠体1を備える折戸100の開閉動作について説明する。図6は、本発明に係る枠体1を備えた折戸100の開閉動作を説明するための概略図である。なお、図面を見やすくするために、図6において、枠体1の内部空間に入り込んだ蝶番110の部分(例えば、埋込凸部113等)は図示しない。図7は、従来の折戸の枠体201の構成を説明するための図である。図8は、従来の折戸の開閉動作を説明するための概略図である。従来の折戸における枠体201は、固定壁部210と、外周壁部220と、支持壁部230と、内周壁部240とを有し、中空状に形成されている。折戸100の枠体1と、従来の折戸の枠体201との相違点は、枠体201が枠体1の突部13及び手掛け部22に相当する構成を有していない点である。この突部13の有無は、それぞれの折戸の閉鎖状態と開放状態との移行時に連結された戸体の裏側Bの隅角部間に生じる隙間S1の大きさに差をもたらす。
図6(a)と図8(a)、図6(b)と図8(b)及び図6(c)と図8(c)とは、それぞれ、蝶番110により互いに連結された戸体120同士を同じ角度だけ相対的に回動させた状態を示している。相対的な回動角が大きくなるに連れて、枠体1及び枠体201共に、戸体間の隙間S1が大きくなっていくことが分かる。しかしながら、枠体1と枠体201とを比較すると、枠体1においては、突部13の存在により、同じ角度だけ回動させられた枠体201に比べて戸体120の間の隙間S1は小さくなっている。突部13は、閉鎖状態から開放状態への連結軸112を中心とした戸体120の回動と共に、戸体120間に生じる隙間S1を埋めるように、連結軸112を中心に移動する。換言すると、突部13は、閉鎖状態から開放状態への戸体120の回動と共に、連結軸112から離れないように連結軸112に接近した位置を移動し続け、戸体120の間の隙間S1が広がらないようにしている。折戸が完全に開放状態に達した場合、各枠体1の固定壁部10は互いに略平行になり、固定壁部10間には所定の隙間が生じている。しかしながら、本発明に係る枠体1においては、連結された戸体120における各突部13が、互いに向かい合った状態で固定壁部10間の隙間S1を埋める(狭める)ようになっている。
これに対して、従来の折戸においては、枠体201は突部13を有していないので、閉鎖状態から開放状態への連結軸112を中心とした戸体の回動と共に、戸体の裏側Bの隣り合う隅角部は全体的に連結軸112から離れていき、隙間S1は大きくなっていく。そのため、従来の折戸の完全な開放状態においては、指が入り込まないように注意する必要がある程度の隙間S1が形成されるおそれがある。
以上のような構成を有する枠体1によれば、突部13の存在により、折戸100の開閉時に戸体120の裏側Bの隣り合う隅角部間に生じる隙間S1を最小限に抑えることができ、隙間S1に指が入り込むおそれがない折戸100を提供することができる。枠体1自体に突部13が設けられているので、隙間S1を狭めるために特別な加工を実施する必要はなくなる。枠体1は、アルミニウムを押出成形することにより製造されているので、複雑な断面形状を有する枠体1であっても容易に製造することができる。
また、突部13は円弧状に突出しているため、連結された戸体120の開閉動作時に突部13同士が干渉することなく、また、干渉したとしても、互いの表面において転動する。これにより、隙間S1を抑制すると共に、滑らかな折戸100の開閉が可能になる。
また、突部13は、戸体120の縦方向Lに沿って延びている。これにより、戸体120の縦方向Lにおいて、蝶番110が設けられている部分を除き大部分において隙間S1の形成が抑制されている。
また、枠体1の固定壁部10は、連結壁部20を超えて延在しているので枠体1に手掛け部22を形成することができ、この手掛け部22が固定壁部10よりも内周壁部40の側に後退した位置にある。これにより、互いに連結された戸体120の間に手掛け空間14が画定され、戸体120の表側Fに別途、取っ手等を取り付ける必要がなくなり、クローゼットCと壁との一体感が増し、優れた意匠性を持った折戸100を提供することができる。
また、連結壁部20にR壁部23が設けられていることにより、折戸100が完全に開放した状態において、仮に指がR壁部23間にあり、折戸100が閉じる場合であっても、湾曲部23bにより指が抜けやすい構造になっている。
枠体1により、折戸100の閉鎖状態において裏側Bにおける戸体120の隅角部の隙間S1は突部13により最小限に抑えられて指の誤進入を防止すると共に、折戸100の開放状態においてR壁部23間に指が残った状態で折戸100を閉められた場合でも、指が抜けやすくなっている。枠体1が適用された折戸100においては、折戸100の開閉の際に戸体120間に指を挟みやすかったという従来の事象を回避することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更されうる。上記の実施の形態では、手掛け部22が設けられていたが、手掛け部22ではなく戸体120に取っ手を別途取り付けてもよい。この場合、突部13は、固定壁部10と連結壁部20との連結部位において裏側Bへ突出して設けられていればよい。
1 枠体、縦枠体
10 固定壁部(固定部)
10a 縁
13 突部
20 連結壁部(連結部)
22 手掛け部
23 R壁部
23a 延在部
23b 湾曲部
24 R面(湾曲する面)
30 支持壁部
40 内周壁部
100 折戸
110 蝶番
112 連結軸(軸部)
120 戸体

Claims (7)

  1. 蝶番により折り畳み自在に互いに連結される戸体の各面材を支持する金属製の枠体であって、
    前記戸体の裏側に設けられ、前記蝶番が固定される固定部
    前記戸体の表側に設けられ、折り畳む際に手を掛ける手掛け部と、
    前記固定部と前記手掛け部とを連結する連結部と、
    を備え、
    前記固定部は、前記蝶番が固定される側の縁に前記蝶番の軸部に向けて突出した突部を有し、
    前記手掛け部の先端部は、前記蝶番が固定される側の縁から前記戸体の連結方向に後退した位置にあり、
    前記連結部は、一端が前記突部に連続し、前記戸体の厚さ方向に沿って延びる延在部と、前記延在部の他端に連続し、連結時に隣接する戸体から遠ざかる方向に向けて湾曲するように形成された湾曲部と、を有する
    ことを特徴とする枠体。
  2. 前記突部は、前記固定部から円弧状に突出していることを特徴とする請求項1に記載の枠体。
  3. 前記突部は、前記固定部において前記蝶番が固定される側の縁において前記戸体の高さ方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の枠体。
  4. 前記湾曲部は、前記連結部に対して外側に向かって膨らんで湾曲する面を有することを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の枠体。
  5. 前記戸体の高さ方向に交差する方向に断面した断面形状が中空であることを特徴とする請求項1からまでのいずれか一項に記載の枠体。
  6. 蝶番により折り畳み自在に互いに連結される戸体の各面材を支持する金属製の枠構造体であって、
    前記戸体の裏側に設けられ、前記蝶番が固定される固定部と、前記戸体の表側に設けられ、折り畳む際に手を掛ける手掛け部と、前記固定部と前記手掛け部とを連結する連結部と、を有する枠体を備え、
    前記固定部は、前記蝶番が固定される側の縁に前記蝶番の軸部に向けて突出した突部を有し、
    前記手掛け部の先端部は、前記蝶番が固定される側の縁から前記戸体の連結方向に後退した位置にあり、
    前記連結部は、一端が前記突部に連続し、前記戸体の厚さ方向に沿って延びる延在部と、前記延在部の他端に連続し、連結時に隣接する戸体から遠ざかる方向に向けて湾曲するように形成された湾曲部と、を有する
    ことを特徴とする枠構造体。
  7. 開口部を開閉自在な折戸であって、
    蝶番により互いに折り畳み自在に連結された戸体を備え、
    前記戸体は、該戸体の面材を支持する金属製の枠構造体を有し、
    前記枠構造体は、
    前記戸体の裏側に設けられ、前記蝶番が固定される固定部と、前記戸体の表側に設けられ、折り畳む際に手を掛ける手掛け部と、前記固定部と前記手掛け部とを連結する連結部と、を有する枠体を有し、
    前記固定部は、前記蝶番が固定される側の縁に前記蝶番の軸部に向けて突出した突部を有し、
    前記手掛け部の先端部は、前記蝶番が固定される側の縁から前記戸体の連結方向に後退した位置にあり、
    前記連結部は、一端が前記突部に連続し、前記戸体の厚さ方向に沿って延びる延在部と、前記延在部の他端に連続し、連結時に隣接する戸体から遠ざかる方向に向けて湾曲するように形成された湾曲部と、を有する
    ことを特徴とする折戸。
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