JP7176205B2 - 端末装置 - Google Patents

端末装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7176205B2
JP7176205B2 JP2018045513A JP2018045513A JP7176205B2 JP 7176205 B2 JP7176205 B2 JP 7176205B2 JP 2018045513 A JP2018045513 A JP 2018045513A JP 2018045513 A JP2018045513 A JP 2018045513A JP 7176205 B2 JP7176205 B2 JP 7176205B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
control unit
parameter
terminal device
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018045513A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019161447A (ja
Inventor
了太 坂野
孝広 外山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Wave Inc
Original Assignee
Denso Wave Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Wave Inc filed Critical Denso Wave Inc
Priority to JP2018045513A priority Critical patent/JP7176205B2/ja
Publication of JP2019161447A publication Critical patent/JP2019161447A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7176205B2 publication Critical patent/JP7176205B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Telephone Function (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本明細書で開示する技術は、アクセスポイントと無線接続を確立することによって無線通信を実行可能な端末装置に関する。
特許文献1には、周囲に存在する複数個のアクセスポイントのうちのいずれか1個のアクセスポイントと無線接続を確立することによって無線通信を実行可能な端末装置が開示されている。この端末装置は、複数個のアクセスポイントのそれぞれから定期的に信号を受信し、その際の電波強度及び周波数帯域をモニタし、その結果に基づいて、端末装置が無線接続を確立すべき1個の対象アクセスポイントを決定し、決定された対象アクセスポイントとの間で無線接続を確立する。決定された対象アクセスポイントが、現在無線接続を確立しているアクセスポイントと異なる場合には、端末装置は、現在の無線接続を一旦切断し、対象アクセスポイントとの間で新たに無線接続を確立する。
特開2014-135554号公報
特許文献1の端末装置は、無線通信を実行する際、予め定められた通信パラメータを利用して無線通信を実行する。通信パラメータは、無線通信を実行する際の通信設定を含んでおり、端末装置が無線接続を確立すべき1個の対象アクセスポイントを決定する際の基準にもなり得る。しかしながら、特許文献1の端末装置では、通信パラメータに含まれる値はいずれも予め定められた固定値であるため、端末装置が実際に用いられている環境に適合しない場合がある。その場合、端末装置が、環境に応じた適切な無線通信を実行できない状況が発生し得る。
通信パラメータの値を手動で調整することも技術的には可能である。しかしながら、通信パラメータの値を手動で調整するためには、一般的に、無線通信に関する比較的高度な知識を必要とする。そのため、無線通信に関する知識に乏しい一般のユーザが適切に調整を行うことは困難である場合が多い。
本明細書では、環境に応じた適切な無線通信を実行することができる端末装置を提供する。
本明細書は、アクセスポイントと無線接続を確立することによって無線通信を実行可能な端末装置を開示する。前記端末装置は、前記無線通信を実行するための通信インターフェースと、前記通信インターフェースを介して前記無線通信を実行可能な制御部と、メモリと、を備える。前記制御部は、(a1)N個(Nは以上の整数)の通信パラメータであって、それぞれ、前記通信インターフェースを介して前記無線通信を実行する際の通信設定に関係する値を含む、前記N個の通信パラメータを特定し、(b1)前記N個の通信パラメータのそれぞれを利用して、前記通信インターフェースを介してテスト通信を実行することによって、N個分のテスト通信結果を特定し、(c1)前記N個分のテスト通信結果のそれぞれを特定の判定基準を利用して判定することによって、N個分の判定結果を生成し、(d1)前記N個分の判定結果を利用して、1個の第1の通信パラメータを特定し、(e1)前記第1の通信パラメータを前記メモリに記憶させる、ことを含む、第1のパラメータ特定処理を実行し、前記通信インターフェースを介して前記無線通信を実行すべき第1の場合において、前記メモリ内の前記第1の通信パラメータを利用して前記無線通信を実行する。
この構成によると、制御部は、第1のパラメータ特定処理を実行することによって、第1の通信パラメータを特定してメモリに記憶させる。そして、制御部は、第1の場合において、メモリ内の第1の通信パラメータを利用して無線通信を実行する。そのため、上記の構成によると、特定の判定基準を適切に設定しておけば、端末装置は、環境に応じた適切な第1の通信パラメータを自動的に特定することができる。即ち、ユーザが、通信パラメータを自分で調整する必要もない。また、端末装置は、第1の通信パラメータを利用することにより、環境に応じた無線通信を適切に実行することができる。従って、上記の構成によると、端末装置は、環境に応じた適切な無線通信を実行することができる。
前記N個の通信パラメータ、及び、前記第1の通信パラメータは、それぞれ、ローミング閾値と、ビーコンロスト閾値と、RTS(Request to Sendの略)送信パケットサイズと、フラグメントパケットサイズと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
この構成によると、端末装置は、環境に応じた適切な第1の通信パラメータを適切に特定し得るとともに、第1の通信パラメータを利用した場合に、環境に応じた適切な無線通信を実行し得る。
前記特定の判定基準は、電波強度、切断頻度、通信速度、通信失敗頻度、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
この構成によると、端末装置は、N個分のテスト通信結果のそれぞれを、適切に判定し得る。その結果、端末装置は、環境に応じた適切な第1の通信パラメータを適切に特定し得る。
前記制御部は、(a1)第1の領域に対応する前記N個の通信パラメータを特定し、(b1)前記第1の領域内に存在する場合に、前記N個の通信パラメータのそれぞれを利用して、前記通信インターフェースを介して前記テスト通信を実行することによって、前記N個分のテスト通信結果を特定し、(c1)前記N個分のテスト通信結果のそれぞれを特定の判定基準を利用して判定することによって、前記N個分の判定結果を生成し、(d1)前記N個分の判定結果を利用して、1個の前記第1の通信パラメータを特定し、(e1)前記第1の通信パラメータを前記メモリに記憶させる、ことを含む、前記第1のパラメータ特定処理を実行するとともに、(a2)前記第1の領域とは異なる第2の領域に対応するM個(Mは以上の整数)の通信パラメータであって、それぞれ、前記通信インターフェースを介して前記無線通信を実行する際の通信設定に関係する値を含む、前記M個の通信パラメータを特定し、(b2)前記第2の領域内に存在する場合に、前記M個の通信パラメータのそれぞれを利用して、前記通信インターフェースを介して前記テスト通信を実行することによって、M個分のテスト通信結果を特定し、(c2)前記M個分のテスト通信結果のそれぞれを、前記特定の判定基準を利用して判定することによって、M個分の判定結果を生成し、(d2)前記M個分の判定結果を利用して、1個の第2の通信パラメータを特定し、(e2)前記第2の通信パラメータを前記メモリに記憶させる、ことを含む、第2のパラメータ特定処理を実行し、前記第1の領域内で前記通信インターフェースを介して前記無線通信を実行すべき前記第1の場合において、前記メモリ内の前記第1の通信パラメータを利用して前記無線通信を実行し、前記第2の領域内で前記通信インターフェースを介して前記無線通信を実行すべき第2の場合において、前記メモリ内の前記第2の通信パラメータを利用して前記無線通信を実行してもよい。
この構成によると、端末装置は、端末装置が存在する領域毎に適切な通信パラメータを自動的に特定することができる。そして、端末装置は、領域毎に特定された通信パラメータを利用することにより、環境に応じた適切な無線通信を実行することができる。
前記制御部は、前記通信インターフェースを介して、第1のアクセスポイントとの間で無線接続が確立されている場合に、前記第1の領域内に存在すると判断し、前記通信インターフェースを介して、前記第1のアクセスポイントとは異なる第2のアクセスポイントとの間で無線接続が確立されている場合に、前記第2の領域内に存在すると判断してもよい。
一定の空間内において、領域毎に異なるアクセスポイントが配置されている場合がある。上記の構成によると、端末装置は、無線接続が確立されているアクセスポイント毎に、適切な通信パラメータを特定することができる。
前記制御部は、前記通信インターフェースを介して無線接続が確立されている対象アクセスポイントから、当該対象アクセスポイントを示す対象の固有識別情報を取得し、取得された前記対象の固有識別情報が、前記第1のアクセスポイントを示す第1の固有識別情報である場合に、前記第1の領域内に存在すると判断し、取得された前記対象の固有識別情報が、前記第2のアクセスポイントを示す第2の固有識別情報である場合に、前記第2の領域内に存在すると判断してもよい。
この構成によると、端末装置は、固有識別情報に基づいて、無線接続を確立しているアクセスポイントを適切に判別することができる。
第1実施例の無線通信システムの概要を示す。 端末装置の構成を表すブロック図を示す。 第1実施例の端末装置の制御部が実行するパラメータ特定処理のフローチャートを示す。 第1実施例におけるテスト通信の結果、及び、それに基づく採点結果の一例を示す。 第2実施例の無線通信システムの概要を示す。 第2実施例の端末装置の制御部が実行するパラメータ特定処理のフローチャートを示す。 第2実施例におけるテスト通信の結果、及び、それに基づく採点結果の一例を示す。
(第1実施例)
(システムの構成;図1)
図1に示される無線通信システム2は、端末装置10が、建物4内の2個のAP(Access Pointの略)50、60のうちの一方を介して、外部装置(例えば建物4外に存在するサーバ100)との間で無線通信を実行するためのシステムである。図1に示されるように、無線通信システム2は、端末装置10と、AP50、60と、サーバ100と、を備える。
(端末装置10の構成;図1、図2)
端末装置10は、携帯型の端末装置であり、例えば、バーコード、2次元コード等の各種情報コードに記録されたデータを読み取るための情報コード読取装置(いわゆるバーコードハンディターミナル)である。例えば、端末装置10は、建物4内に存在する荷物や商品等に付された情報コードに記録されたデータを読み取り、読み取られたデータを、Wi-Fi通信によって外部装置に送信するための装置である。本実施例の端末装置10は、建物4内での使用が想定されている装置である。端末装置10は、建物4内での作業に従事するユーザによって携帯されている。なお、他の例では、端末装置10は、情報コード読取装置に限られず、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、ノートPC、タブレット端末、RFID(Radio Frequency Identificationの略)リーダライタ等、Wi-Fi通信を実行可能な任意の携帯型の端末装置であってもよい。さらに他の例では、端末装置10は、据置型PC等、Wi-Fi通信を実行可能な任意の据置型の端末装置であってもよい。
図2に示されるように、端末装置10は、操作部12と、表示部14と、撮影部16と、Wi-Fiインターフェース18と、制御部20と、メモリ22と、を備える。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。操作部12は、複数個のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作して様々な指示を端末装置10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。撮影部16は、バーコードや2次元コード等の各種情報コードの画像を撮影することができる撮影手段である。制御部20は、撮影部16によって撮影された情報コードの画像に基づいて、情報コードに記録されたデータを読み取る(即ちデコードする)ことができる。
Wi-FiI/F18は、Wi-Fi方式に従った無線通信(以下では「Wi-Fi通信」と呼ぶ)を実行するためのI/Fである。Wi-Fi方式は、Wi-Fi Allianceによって策定された規格に準拠した無線通信方式であり、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略)802.11の規格、及び、それに準ずる規格(例えば、802.11a,11b,11g,11n等)に基づく無線通信方式である。本実施例では、端末装置10は、AP50とAP60のうちの一方を介してIEEE802.11g規格に基づくWi-Fi通信を実行する。他の例では、端末装置10は、AP50とAP60のうちの一方を介して、他の規格に基づくWi-Fi通信を実行してもよい。端末装置10は、Wi-Fi方式に従って、AP50とAP60とのうちの一方と無線接続(以下では「Wi-Fi接続」と呼ぶ)を確立することによって、無線接続が確立されたAP(AP50又はAP60)を介して、他の機器との間でWi-Fi通信を実行することができる。本実施例では、端末装置10がエリア6内に存在する場合には、端末装置10はAP50との間で無線接続を確立可能であり、端末装置10がエリア8内に存在する場合には、端末装置10はAP60との間で無線接続を確立可能である。
制御部20は、メモリ22に記憶されているOSプログラム24、パラメータ特定アプリケーションプログラム(以下では「パラメータ特定アプリ」と呼ぶ)26等に従って、様々な処理を実行する。メモリ22は、ROM(Read Only Memoryの略)、RAM(Random Access Memoryの略)等によって構成される。メモリ22に記憶されているOSプログラム24は、端末装置10の基本的な動作を実現するためのプログラムである。パラメータ特定アプリ26は、端末装置10のベンダによって提供され、端末装置10がWi-Fi通信を実行する際の通信パラメータを特定するためのパラメータ特定処理(図3参照)を実行するためのプログラムである。パラメータ特定処理の内容は後で詳しく説明する。通信パラメータは、例えば、ローミング閾値、ビーコンロスト閾値、RTS(Request to Sendの略)送信パケットサイズ閾値、フラグメントパケットサイズ閾値等、端末装置10が建物4内でWi-Fi通信を実行する際の通信設定に関係する各種の値を含む。
メモリ22は、さらに、パラメータ特定処理(図3参照)を実行することによって特定される通信パラメータを記憶するためのパラメータ記憶領域28も有している。パラメータ特定処理が実行されていない場合には、パラメータ記憶領域28には、所定の初期通信パラメータが記憶されている。制御部20は、Wi-FiI/F18を介してWi-Fi通信を実行すべき場合において、パラメータ記憶領域28に記憶されている通信パラメータに従ってWi-Fi通信を実行する。また、図示しないが、メモリ22は、さらに、パラメータ特定処理の実行過程で生成される様々な情報(例えば、テスト通信結果を示す情報等)を一時的に記憶するための一時記憶領域も有している。
(AP50、AP60の構成;図1)
AP50、AP60は、いずれも、無線アクセスポイント又は無線LANルータと呼ばれる通常のAPである。AP50、60は、それぞれ、建物4内に設置されている。AP50は、建物4内のエリア6内を通信範囲(電波到達範囲)とし、AP60は、建物4内のエリア8内を通信範囲とする。エリア6とエリア8とは一部が重複している。エリア6とエリア8とによって、建物4内の全域がカバーされている。AP50、AP60には、それぞれ、固有の識別情報であるMACIDが割り当てられている。端末装置10は、AP50、60のうちの一方と無線接続を確立することにより、他の機器(例えば、サーバ100、他の端末装置等)とWi-Fi通信を実行可能である。
(サーバ100の構成;図1)
図1に示すサーバ100は、無線通信システム2の管理者によって設置されるサーバである。サーバ100は、建物4外に設置されている。サーバ100は、端末装置10とWi-Fi通信を実行することにより、端末装置10との間で様々な情報を通信することができる。本実施例では、サーバ100は、主に、端末装置10が情報コードを読み取ることによって取得されたデータをWi-Fi通信によって端末装置10から受信し、データを管理するための装置として機能する。
(パラメータ特定処理(図3)の前提事項)
上記の通り、端末装置10の制御部20は、Wi-FiI/F18を介してWi-Fi通信を実行すべき場合において、パラメータ記憶領域28に記憶されている通信パラメータに従ってWi-Fi通信を実行する。しかしながら、例えば、端末装置10の周囲に存在するAPの数や、周囲に存在する他の装置(例えば電子レンジ等)による電波干渉の有無等、端末装置10が置かれている環境に応じて、端末装置10がWi-Fi通信を実行する際の最適な通信パラメータは異なると考えられる。
このことについて、ローミング閾値(即ち、現在Wi-Fi接続しているAPの電波強度がこの値を下回る場合、別のAPに接続を切り替えるという閾値)を一例として説明する。一般に、ローミング閾値が高い場合、電波強度の高い接続状態が維持されるというメリットがあるが、その分ローミングが起こり易い(即ち、確立中のWi-Fi接続が切断され易い)というデメリットがある。逆に、ローミング閾値が低い場合、ローミングが起こり難い(即ち、確立中のWi-Fi接続が切断され難い)というメリットがあるが、その分電波強度の低い接続状態が継続しやすくなるというデメリットがある。そのため、どの場所でも高い電波強度を維持できるように複数個のAPが周囲に配置されているような環境下では、ローミング閾値が高い方が、常に高い電波強度を維持できるため、好ましい。しかしながら、電波強度が安定しないエリアが周囲に存在するような環境下では、ローミング閾値が高すぎると、ローミングが頻繁に起こってしまい、Wi-Fi通信が安定し難くなるという問題が起こり得る。
このように、端末装置10が置かれている環境に応じて、最適な通信パラメータは異なる。この点、通信パラメータの各値を、端末装置10のユーザが手動で調整することも技術的には可能である。しかしながら、一般的に、通信パラメータの値を手動で調整するためには、無線通信に関する比較的高度な知識を必要とする。そのため、無線通信に関する知識に乏しい一般のユーザが適切に調整を行うことは困難である場合が多い。
以下で説明するパラメータ特定処理は、そのような前提を考慮し、端末装置10の制御部20が、端末装置10の環境に適した通信パラメータを自動的に特定し、特定された通信パラメータを利用してWi-Fi通信を行なえる状況を確立するために実行される処理である。
(パラメータ特定処理;図3)
図3を参照して、端末装置10の制御部20が実行するパラメータ特定処理の内容を説明する。端末装置10のユーザが、操作部12において所定の処理開始操作を入力すると、制御部20は、図3の処理を開始する。
S10では、制御部20は、N個(Nは1以上の整数)の通信パラメータを準備する。具体的に言うと、1回目のS10では、制御部20は、N個の通信パラメータをランダムに生成する。Nの値は、端末装置10のユーザが予め設定しておくことができる。ここで準備されるN個の通信パラメータのそれぞれは、ローミング閾値、ビーコンロスト閾値、RTS送信パケットサイズ閾値、フラグメントパケットサイズ閾値等を含む。ローミング閾値については上述の通りである。ビーコンロスト閾値は、Wi-Fi接続中のAPから定期的に送信されているビーコン信号の受信に失敗した回数がこの値を下回る場合、当該APとのWi-Fi接続を切断するという閾値である。RTS送信パケットサイズ閾値は、データを送信する前に送信するリクエストパケットのサイズの閾値である。RTS送信パケットサイズ閾値が小さいほど、送信されるリクエストパケットの1個当たりのサイズが小さくなるため、電波干渉に強くなる。フラグメントパケットサイズ閾値は、送受信されるデータパケットのサイズの閾値である。フラグメントパケットサイズ閾値が小さいほど、送信されるパケットの1個当たりのサイズが小さくなるため、電波干渉に強くなる。
次いで、S12では、制御部20は、S10で準備されたN個の通信パラメータのうちの1個の通信パラメータを特定する。
次いで、S14では、制御部20は、S12で特定された通信パラメータを利用して、テスト通信を実行する。テスト通信は、Wi-FiI/F18がこの時点でWi-Fi接続を確立しているAP(AP50又はAP60)を介して実行される。テスト通信は、例えば、Wi-Fi通信を利用してサーバ100にテストデータを送信すること、及び、サーバ100からテストデータを受信することを含む。テスト通信は、この他の処理を含んでもよい。例えば、制御部20は、ユーザに対して、端末装置10を携帯したまま建物4内を歩き回るように指示するメッセージを表示部14に表示させてもよい。ユーザが端末装置10を携帯して建物4内を歩き回ることにより、端末装置10が建物4内の様々な位置に置かれるため、端末装置10が実際に使用される環境に近い環境下でテスト通信を実行することができる。制御部20は、テスト通信を実行している間、受信する電波の電波強度、Wi-Fi接続の切断頻度、通信速度、通信失敗頻度をモニタする。
次いで、S16では、制御部20は、S14で実行されたテスト通信の結果を、S12で特定された通信パラメータと対応付けてメモリ22の一時記憶領域に記憶させる。テスト通信の結果は、平均電波強度、切断頻度、平均通信速度、通信失敗頻度、の各情報を含む。詳しく言うと、制御部20は、S14で実行されたテスト通信の実行期間、通信回数等に基づいて、平均電波強度、切断頻度、平均通信速度、通信失敗頻度、の各情報を算出し、テスト通信の結果を生成する。
図4は、S16で一時記憶領域に記憶されるテスト通信の結果の一例を示している。図4に示されるように、平均電波強度、切断頻度、通信失敗頻度は、単位「%」で表される値である。平均通信速度は、単位「Mbps」で表される値である。S16では、制御部20は、所定の計算式を利用して、平均電波強度の単位を、通常用いられるdBmから%に変換している。即ち、変換後の平均電波強度は、予め定められた所定の電波強度の値を100%とした場合の割合を示す。平均電波強度は、値が大きいほど(100に近いほど)、テスト通信中の平均の電波強度が強いことを示す。切断頻度は、値が小さいほど、テスト通信中の通信の切断が起こり難いことを示す。平均通信速度は、値が大きいほど、テスト通信中の平均の通信速度が速いことを示す。通信失敗頻度は、値が低いほど、テスト通信中に通信の失敗が起こり難かったことを示す。図4に示されるように、通信パラメータ「P1」を利用してテスト通信を行った場合の平均電波強度が90%であり、切断頻度が1%であり、平均通信速度が1Mbpsであり、通信失敗頻度が4%であることを示す。なお、S16の時点では、図4の「点数」の欄には値が入力されない。
続くS18では、制御部20は、S10で準備されたN個の通信パラメータをすべて特定済みであるか否かを判断する。この時点で、S10で準備されたN個の通信パラメータをすべて特定済みである場合、制御部20は、S18でYESと判断し、S20に進む。一方、この時点で、S10で準備されたN個の通信パラメータをすべて特定済みでない場合、制御部20は、S18でNOと判断し、S12に戻る。その場合、S12において、制御部20は、N個の通信パラメータのうちから未特定の1個の通信パラメータを特定する。そして、制御部20は、新たに特定された通信パラメータを利用して、S14~S18の処理を実行する。
S20では、制御部20は、実行済みのテスト回数を示すXの値を1インクリメントする。ここで、「実行済みのテスト回数」とは、S10で準備されたN個の通信パラメータのすべてについてのS12~S16の処理が実行された回数のことである。即ち、N個の通信パラメータのすべてについて、S12~S16の処理を一通り実行することを1回分の「テスト」と呼んでもよい。Xの値は、メモリ22の一時記憶領域に記憶されている。
次いで、S22では、制御部20は、N個の通信パラメータのそれぞれについて実行されたテスト通信の結果(S14、S16、図4参照)を、特定の採点基準に従って採点し、点数を算出する。具体的には、S22では、制御部20は、メモリ22の一時領域に記憶されているN個の通信パラメータのそれぞれに対応するテスト通信の結果(図4参照)について、当該結果に含まれる平均電波強度、切断頻度、平均通信速度、及び、通信失敗頻度の各値を、予め定められた採点計算式(具体的には、「点数=平均電波強度+(100-切断頻度)+(平均通信速度*10)+(100-通信失敗頻度)」)に代入し、点数を算出する。制御部20は、算出された点数を、対応する通信パラメータに対応付けて、メモリ22の一時記憶領域に記憶させる(図4参照)。
図4の例を参照して、S22の処理についてさらに詳しく説明する。図4に示される表では、通信パラメータ「P1」を利用してテスト通信を行った場合の平均電波強度が90%であり、切断頻度が1%であり、平均通信速度が1Mbpsであり、通信失敗頻度が4%である。この各値を、採点計算式(具体的には、「点数=平均電波強度+(100-切断頻度)+(平均通信速度*10)+(100-通信失敗頻度)」)に代入すると、点数「295」が算出される。点数は、値が高いほど、適切なWi-Fi通信が実行されていることを示す。同様に、通信パラメータ「P2」を利用してテスト通信を行った場合の平均電波強度が80%であり、切断頻度が5%であり、平均通信速度が2Mbpsであり、通信失敗頻度が3%である。この各値を採点計算式に代入すると、点数「292」が算出される。同様にして、通信パラメータ「P3」を利用した場合の点数「288」、通信パラメータ「P4」を利用した場合の点数「284」がそれぞれ算出される。算出された点数は、対応する通信パラメータに対応付けて記憶される。
次いで、S24では、制御部20は、メモリ22の一時記憶領域に記憶されている実行済みのテスト回数を示すXの値が、所定の閾値Th(例えば、5回)以上であるか否かを判断する。この時点で、Xの値が閾値Th以上である場合、制御部20は、S24でYESと判断し、S26に進む。一方、この時点で、Xの値が閾値Th未満である場合、制御部20は、S24でNOと判断し、S10に戻る。
2回目以降のS10(即ちS24でNOと判断された後のS10)では、制御部20は、次の(i)~(iii)の手順に従って、新たなN個の通信パラメータを準備する。
(i)まず、制御部20は、前回のS10で準備されたN個の通信パラメータ(以下「前回のN個の通信パラメータ」と呼ぶ)のうち、対応する点数が上位R1%(例えば上位25%)の範囲に含まれる1個以上の通信パラメータを、変更することなく維持する。
(ii)次に、制御部20は、前回のN個の通信パラメータのうち、対応する点数が、中位R2%(例えば、上位から25~75%の間の50%)の範囲に含まれる1個以上の通信パラメータ中の一部の値を変更する。例えば、図4の例において、通信パラメータ「P2」、「P3」が中位R2%の範囲に含まれる場合、制御部20は、通信パラメータ「P2」、「P3」の間で、ローミング閾値を相互に入れ替えることができる。一部の値の変更の手法はこれに限られず、通信パラメータに含まれる一部の値が変更されれば、任意の手法を採用することができる。
(iii)次に、制御部20は、前回のN個の通信パラメータのうち、対応する点数が、下位R3%(例えば上位から75%~100%の間の25%)の範囲に含まれる1個以上の通信パラメータを、ランダムに生成した1個以上の通信パラメータに置き換える。即ち、下位R3%の範囲に含まれる1個以上の通信パラメータをすべて交換する。
制御部20は、上記(i)~(iii)の各処理を行うことにより、新たなN個の通信パラメータを準備する。制御部20は、S10で準備された新たなN個の通信パラメータを利用して、S12~S24の処理を再び実行する。S12~S24の処理が繰り返し実行されることで、各回のN個の通信パラメータの平均得点が上昇し、N個の通信パラメータのそれぞれが、端末装置10の環境により適した値を含むものに変化していくことが期待される。
S26では、制御部20は、この時点でメモリ22の一時記憶領域に記憶されているN個の通信パラメータのうち、最高得点が対応付けられている1個の通信パラメータを特定する。即ち、S26では、S24でYESと判断されるまで、S12~S24の処理を繰り返し実行した時点で準備されているN個の通信パラメータのうちの最高得点の通信パラメータを特定する。S26で特定される通信パラメータは、端末装置10の環境に最も適した値を含む通信パラメータと言うことができる。
次いで、S28では、制御部20は、S26で特定された通信パラメータを、メモリ22のパラメータ記憶領域28に記憶させる。S28を終えると、制御部20は、図3のパラメータ特定処理を終了する。これ以後、制御部20は、Wi-FiI/F18を介してWi-Fi通信を実行する際には、パラメータ記憶領域28に記憶された通信パラメータ(即ち、S26で特定された通信パラメータ)を利用してWi-Fi通信を実行する。
以上、本実施例の無線通信システム2の構成及び動作について説明した。上記の通り、本実施例では、パラメータ特定処理(図3参照)を実行することによって、最高得点が対応付けられた1個の通信パラメータを特定し(S26)、メモリ22のパラメータ記憶領域28に記憶させる。そして、制御部20は、制御部20は、Wi-FiI/F18を介してWi-Fi通信を実行する際には、パラメータ記憶領域28に記憶された通信パラメータ(即ち、S26で特定された通信パラメータ)を利用してWi-Fi通信を実行する。そのため、本実施例によると、採点の基準を適切に設定しておけば、端末装置10は、環境に応じた適切な通信パラメータを自動的に特定することができる。即ち、ユーザが通信パラメータを自分で調整する必要がない。また、端末装置10は、パラメータ特定処理(図3)によって特定された通信パラメータを利用することにより、環境に応じたWi-Fi通信を適切に実行することができる。従って、上記の構成によると、端末装置10は、環境に応じた適切な無線通信を実行することができる。
本実施例では、通信パラメータは、ローミング閾値と、ビーコンロスト閾値と、RTS送信パケットサイズと、フラグメントパケットサイズと、を含む。そのため、本実施例では、端末装置10は、パラメータ特定処理(図3)によって、環境に応じた適切な通信パラメータを適切に特定し得るとともに、通信パラメータを利用した場合に、環境に応じた適切な無線通信を実行し得る。
また、本実施例では、制御部20は、平均電波強度、切断頻度、平均通信速度、及び、通信失敗頻度の各値を利用して、各通信パラメータを利用したテスト通信の結果を採点する(図3のS22)。そのため、本実施例では、端末装置10は、N個分のテスト通信結果のそれぞれを、適切に判定し得る。その結果、端末装置10は、環境に応じた適切な通信パラメータを適切に特定し得る。
本実施例と請求項の記載との対応関係を説明しておく。Wi-Fi接続、Wi-Fi通信、Wi-FiI/F18が、それぞれ、「無線接続」、「無線通信」、「通信インターフェース」の一例である。平均電波強度、切断頻度、平均通信速度、及び、通信失敗頻度の各値、及び、図4の採点方程式が、「特定の判定基準」の一例である。図3のパラメータ特定処理が「第1のパラメータ特定処理」の一例である。図3のS26で特定される1個の通信パラメータが「第1の通信パラメータ」の一例である。制御部20がWi-FiI/F18を介してWi-Fi通信を実行すべき場合が「第1の場合」の一例である。
(第2実施例)
図5~図7を参照して、第2実施例について、第1実施例と異なる点を中心に説明する。
図5に示すように、本実施例の無線通信システム102も、端末装置10が、端末装置10が、建物104内の4個のAP150、160、170、180のうちの1個を介して、外部装置(例えばサーバ100)との間でWi-Fi通信を実行するためのシステムである。図5に示されるように、本実施例でも、無線通信システム102は、端末装置10と、AP150、160、170、180と、サーバ100と、を備える。本実施例では、第1実施例と同様の構成を有する要素は、第1実施例(図1)と同じ符号を用いて表示し、詳しい説明を省略する。AP150、160、170、180は、いずれも、通常のAPである。AP150、160、170、180は、それぞれ、建物104内のエリア152、162、172、182内を通信範囲(電波到達範囲)とする。各エリア152、162、172、182は、相互に一部が重複する。本実施例のAP150、160、170、180にも、それぞれ、固有の識別情報であるMACIDが割り当てられている。
本実施例では、端末装置10の制御部20が、Wi-Fi接続を確立する相手先のAPに応じて異なる通信パラメータを特定し、Wi-Fi接続を確立する相手先のAPに応じて異なる通信パラメータを利用してWi-Fi通信を実行する点が、第1実施例とは異なる。そのため、本実施例では、制御部20が実行するパラメータ特定処理の内容も、第1実施例とは異なる(図6参照)。
(パラメータ特定処理;図6)
図6を参照して、端末装置10の制御部20が実行するパラメータ特定処理の内容を説明する。端末装置10のユーザが、操作部12において所定の処理開始操作を入力すると、制御部20は、図6の処理を開始する。
S100では、制御部20は、AP150、160、170、180のそれぞれについて、N個の通信パラメータを準備する。具体的に言うと、1回目のS100では、制御部20は、各APについて、N個の通信パラメータをランダムに生成する。本実施例では、1回目のS100では、制御部20は、各APについて、同じ組合せのN個の通信パラメータを準備する。ただし、他の例では、制御部20は、APごとに、異なる組合せのN個の通信パラメータを準備してもよい。例えば、図7に示すように、制御部20は、AP150について「P1a」~「P4a」の4個の通信パラメータを準備し、AP160について「P1b」~「P4b」の4個の通信パラメータを準備し、AP170について「P1c」~「P4c」の4個の通信パラメータを準備し、AP180について「P1d」~「P4d」の4個の通信パラメータを準備することができる。
次いで、S102では、制御部20は、テスト未完了のAPとの間でWi-Fi接続が確立されることを監視する。図5の例では、エリア152、162、172、182によって建物104内の全エリアがカバーされているため、建物104内に存在する端末装置10は、常時、AP150、160、170、180のうちのいずれか1個のAPとの間でWi-Fi接続を確立し得る。制御部20は、Wi-Fi接続の相手方のAPから定期的に受信されるビーコン信号に含まれるMACID(即ち、固有識別情報)に基づいて、Wi-Fi接続の相手方のAPが、テスト未完了のAP(即ち、当該APを介したテスト通信(後述のS106)を未実施であるAP)であるか否かを判断する。Wi-Fi接続の相手方のAPがテスト未完了のAPである場合、制御部20は、S102でYESと判断し、S104に進む。以下では、S102でYESと判断された際のWi-Fi接続の相手方のAPのことを「特定のAP」と呼ぶ場合がある。
S102の処理の内容を具体的に説明する。例えば、制御部20は、端末装置10がエリア152(図5参照)内に存在する場合、Wi-FiI/F18を介して、AP150との間でWi-Fi接続を確立する。後で説明するように、各APについて、一連のテストが終了すると、メモリ22の一時記憶領域には、当該APのMACIDが記憶される(S110でYES)。そのため、制御部20は、AP150のMACIDがメモリ22の一時記憶領域に記憶されていない場合、S102でYESと判断して、S104に進む。この場合、AP150が「特定のAP」である。一方、制御部20は、AP150のMACIDが、メモリ22の一時記憶領域に既に記憶されている場合(即ち、AP150に関するテストが既に完了している場合)には、S102でNOと判断する。
S104では、制御部20は、S100で準備された、特定のAPに対応付けられたN個の通信パラメータのうちの1個の通信パラメータを特定する。
続くS106では、制御部20は、S104で特定された通信パラメータを利用して、テスト通信を実行する。テスト通信は、Wi-FiI/F18を介して、この時点でWi-Fi接続が確立されている相手方のAPである特定のAPを介して実行される。S106で実行されるテスト通信の内容は、第1実施例と同様であるため、詳しい説明は省略する。本実施例でも、制御部20は、テスト通信を実行している間、受信する電波の電波強度、Wi-Fi接続の切断頻度、通信速度、通信失敗頻度をモニタする。
次いで、S108では、制御部20は、S106で実行されたテスト通信の結果を、特定のAP、及び、S104で特定された通信パラメータと対応付けてメモリ22の一時記憶領域に記憶させる。本実施例でも、テスト通信の結果は、平均電波強度、切断頻度、平均通信速度、通信失敗頻度、の各情報を含む。詳しく言うと、制御部20は、S106で実行されたテスト通信の実行期間、通信回数等に基づいて、平均電波強度、切断頻度、平均通信速度、通信失敗頻度、の各情報を算出し、テスト通信の結果を生成する。
図7は、S108で一時記憶領域に記憶されるテスト通信の結果の一例を示している。図7に示されるように、AP150について、通信パラメータ「P1a」を利用してテスト通信を行った場合の平均電波強度が90%であり、切断頻度が1%であり、平均通信速度が3Mbpsであり、通信失敗頻度が4%であることを示す。なお、本実施例でも、S108の時点では、図7の「点数」の欄には値が入力されない。
続くS110では、制御部20は、S100で準備された、特定のAPに対応付けられたN個の通信パラメータをすべて特定済みであるか否かを判断する。この時点で、特定のAPに対応付けられたN個の通信パラメータをすべて特定済みである場合、制御部20は、S110でYESと判断し、S112に進む。この場合、上記の通り、制御部20は、特定のAPのMACIDを、テスト完了済みのAPのMACIDとして、メモリ22の一時記憶領域に記憶させる。一方、この時点で、特定のAPに対応付けられたN個の通信パラメータをすべて特定済みでない場合、制御部20は、S110でNOと判断し、S104に戻る。その場合、S104において、制御部20は、特定のAPに対応付けられたN個の通信パラメータのうちから未特定の1個の通信パラメータを特定する。そして、制御部20は、新たに特定された通信パラメータを利用して、S106~S110の処理を実行する。
S112では、制御部20は、建物104内に存在するすべてのAPについてテストが完了済みであるか否かを判断する。本実施例では、メモリ22には、予め、建物104内に存在するすべてのAPのMACIDが記憶されている。制御部20は、メモリ22に予め記憶されている建物104内に存在するすべてのAPのMACIDと、メモリ22の一時記憶領域内のテスト完了済みのAPのMACID(即ち、S110でYESの場合に記憶されるMACID)とを比較し、両者が一致する場合、S112でYESと判断し、S114に進む。一方、この時点で、両者が一致しない場合、S112でNOと判断し、S102に戻る。この場合、S102では、制御部20は、テストが未完了のAP(即ち、メモリ22の一時記憶領域内にMACIDが記憶されていないAP)との間でWi-Fi接続が確立されることを監視する。
S114では、実行済みのテストセット数を示すYの値を1インクリメントする。ここで、「実行済みのテストセット数」とは、すべてのAPについて、N個の通信パラメータのすべてについて、S104~S116の処理が一通り実行された回数のことである。即ち、すべてのAPについて、N個の通信パラメータのすべてについて、S104~S116の処理を一通り実行することを1回分の「テストセット」と呼んでもよい。Yの値は、メモリ22の一時記憶領域に記憶されている。
次いで、S116では、制御部20は、各APについて、当該APに対応するN個の通信パラメータのそれぞれについて実行されたテスト通信の結果(S106、S108、図7参照)を、特定の採点基準に従って採点し、点数を算出する。本実施例でも、S116では、制御部20は、メモリ22の一時領域に記憶されているAP毎のN個の通信パラメータのそれぞれに対応するテスト通信の結果について、当該結果に含まれる平均電波強度、切断頻度、平均通信速度、及び、通信失敗頻度の各値を、予め定められた採点計算式(具体的には、「点数=平均電波強度+(100-切断頻度)+(平均通信速度*10)+(100-通信失敗頻度)」)に代入し、点数を算出する。制御部20は、算出された点数を、対応するAP及び通信パラメータに対応付けて、メモリ22の一時記憶領域に記憶させる(図7参照)。
図7の例を参照して、S116の処理についてさらに詳しく説明する。図7に示される表では、AP150に対応する通信パラメータ「P1a」を利用してテスト通信を行った場合の平均電波強度が90%であり、切断頻度が1%であり、平均通信速度が3Mbpsであり、通信失敗頻度が4%である。この各値を、採点計算式(具体的には、「点数=平均電波強度+(100-切断頻度)+(平均通信速度*10)+(100-通信失敗頻度)」)に代入すると、点数「315」が算出される。点数は、値が高いほど、適切なWi-Fi通信が実行されていることを示す。同様に、AP150に対応する通信パラメータ「P2a」を利用してテスト通信を行った場合の平均電波強度が80%であり、切断頻度が5%であり、平均通信速度が2Mbpsであり、通信失敗頻度が3%である。この各値を採点計算式に代入すると、点数「292」が算出される。同様にして、通信パラメータ「P3a」を利用した場合の点数「288」、通信パラメータ「P4a」を利用した場合の点数「284」がそれぞれ算出される。
同様に、AP160に対応する通信パラメータ「P1b」、「P2b」、「P3b」、「P4b」を利用した場合の点数「315」、「304」、「276」、「292」がそれぞれ算出される。AP170、AP180についても、同様に、各通信パラメータに対応する点数が算出される。
次いで、S118では、制御部20は、メモリ22の一時記憶領域に記憶されている実行済みのテストセット数を示すYの値が、所定の閾値Th(例えば、5回)以上であるか否かを判断する。この時点で、Yの値が閾値Th以上である場合、制御部20は、S118でYESと判断し、S120に進む。一方、この時点で、Yの値が閾値Th未満である場合、制御部20は、S118でNOと判断し、S100に戻る。
2回目以降のS100(即ちS118でNOと判断された後のS100)では、第1実施例の場合と同様に、制御部20は、AP毎に、次の(i)~(iii)の手順に従って、新たなN個の通信パラメータを準備する。
(i)まず、制御部20は、前回のS100で当該AP(例えばAP150)について準備されたN個の通信パラメータ(以下「前回のN個の通信パラメータ」と呼ぶ)のうち、対応する点数が上位R1%(例えば上位25%)の範囲に含まれる1個以上の通信パラメータを、変更することなく維持する。
(ii)次に、制御部20は、当該APに対応する前回のN個の通信パラメータのうち、対応する点数が、中位R2%(例えば、上位から25~75%の間の50%)の範囲に含まれる1個以上の通信パラメータ中の一部の値を変更する。
(iii)次に、制御部20は、当該APに対応する前回のN個の通信パラメータのうち、対応する点数が、下位R3%(例えば上位から75%~100%の間の25%)の範囲に含まれる1個以上の通信パラメータを、ランダムに生成した1個以上の通信パラメータに置き換える。
制御部20は、各APについて、上記(i)~(iii)の各処理を行うことにより、AP毎の新たなN個の通信パラメータを準備する。これにより、N個の通信パラメータの内容が、各AP間で異なるものに変化していく。制御部20は、S100で準備された新たな通信パラメータを利用して、S102~S118の処理を再び実行する。S102~S118の処理が繰り返し実行されることで、各回のAPごとのN個の通信パラメータの平均得点が上昇し、APごとのN個の通信パラメータのそれぞれが、当該APとWi-Fi接続を確立した場合により適した値を含むものに変化していくことが期待される。
S120では、制御部20は、APごとに、この時点でメモリ22の一時記憶領域に記憶されているN個の通信パラメータのうち、最高得点が対応付けられている1個の通信パラメータを特定する。これにより、各APについて、最高得点の1個の通信パラメータが特定される。本実施例では、AP150、160、170、180のそれぞれに対応する合計4個の通信パラメータが特定される。S120で特定される通信パラメータは、各APについて、当該APとWi-Fi接続を確立してWi-Fi通信を実行する場合に最も適した値を含む通信パラメータと言うことができる。
次いで、S122では、制御部20は、S120で特定された各APの最高得点の通信パラメータを、メモリ22のパラメータ記憶領域28に記憶させる。S122を終えると、制御部20は、図6のパラメータ特定処理を終了する。
これ以後、制御部20は、Wi-FiI/F18を介してWi-Fi通信を実行する際には、パラメータ記憶領域28に記憶された4個の通信パラメータの中から、Wi-Fi接続を確立している相手方のAPに対応する通信パラメータを利用して、Wi-Fi通信を実行する。例えば、制御部20は、AP150とWi-Fi接続を確立している場合において、Wi-FiI/F18を介してWi-Fi通信を実行する際には、パラメータ記憶領域28に記憶されている「AP150に対応する通信パラメータ」を利用して、Wi-Fi通信を実行する。
以上、本実施例の無線通信システム102の構成及び動作について説明した。上記の通り、本実施例では、制御部20は、パラメータ特定処理(図6参照)を実行することにより、Wi-Fi接続を確立中のAP毎に、テスト通信を実行し、結果に基づいて採点を行い、1個の通信パラメータを特定し、メモリ22のパラメータ記憶領域28に記憶させる(図6のS100~S122参照)。そして、制御部20は、Wi-FiI/F18を介してWi-Fi通信を実行する際には、パラメータ記憶領域28に記憶された4個の通信パラメータの中から、Wi-Fi接続を確立している相手方のAPに対応する通信パラメータを利用して、Wi-Fi通信を実行する。そのため、本実施例によると、端末装置10は、端末装置10がWi-Fi接続を確立中のAP毎に適切な通信パラメータを自動的に特定することができる。言い換えると、端末装置10は、端末装置10が存在するエリア毎に適切な通信パラメータを自動的に特定することができる。そして、端末装置は、エリア毎に特定された通信パラメータを利用することにより、環境に応じた適切な無線通信を実行することができる。
また、上記の通り、本実施例では、制御部20は、Wi-Fi接続の相手方のAPから定期的に受信されるビーコン信号に含まれるMACID(即ち、固有識別情報)に基づいて、どのAPとWi-Fi接続を確立中であるのかを判断する。端末装置10は、MACIDに基づいて、Wi-Fi接続を確立している相手先のAPを適切に判別することができる。
本実施例と請求項の記載との対応関係を説明しておく。一のAP(例えばAP150)について実行される図6のS100~S122の処理が「第1のパラメータ特定処理」の一例である。他の一のAP(例えばAP160)について実行される図6のS100~S122の処理が「第2のパラメータ特定処理」の一例である。図6のS120で特定される一のAP(例えばAP150)についての1個の通信パラメータが「第1の通信パラメータ」の一例であり、S120で特定される他の一のAP(例えばAP160)についての1個の通信パラメータが「第2の通信パラメータ」の一例である。一のAP(例えばAP150)の通信可能なエリア(例えばエリア152)が「第1の領域」の一例であり、他の一のAP(例えばAP160)の通信可能なエリア(例えばエリア162)が「第2の領域」の一例である。制御部20がWi-FiI/F18を介して一のAP(例えばAP150)とWi-Fi接続を確立してWi-Fi通信を実行すべき場合が「第1の場合」の一例であり、制御部20がWi-FiI/F18を介して他の一のAP(例えばAP160)とWi-Fi接続を確立してWi-Fi通信を実行すべき場合が「第2の場合」の一例である。図6のS100で準備される一のAP(例えばAP150)についてのN個の通信パラメータが請求項の「N個の通信パラメータ」の一例であり、同じく図6のS100で準備される他の一のAP(例えばAP160)についてのN個の通信パラメータが請求項の「M個の通信パラメータ」の一例である。一のAP(例えばAP150)と、他の一のAP(例えばAP160)が、それぞれ、「第1のアクセスポイント」、「第2のアクセスポイント」の一例である。特定のAPが、「対象のアクセスポイント」の一例である。
以上、本明細書で開示する技術の具体例を説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)上記の各実施例における、制御部20がテスト通信の結果を採点する際(図3のS22、図6のS116)の採点方法、及び、採点計算式は、あくまで一例であり、テスト通信の結果を採点する際の手法はこれに限られるものではない。制御部20がテスト通信の結果を採点する際には、他の任意の採点方法、採点計算式等を採用してもよい。
(変形例2)各実施例における、建物4、104内のAPの数及びAPの配置は、図1、図5に示したものには限られない。
(変形例3)第2実施例では、図6のS100において、制御部20は、AP150~180のそれぞれについて、N個の通信パラメータを準備する。これに限られず、制御部20は、APに応じて、準備する通信パラメータの数を変えてもよい。例えば、制御部20は、AP150について4個の通信パラメータを準備し、AP160について3個の通信パラメータを準備してもよい。この例におけるAP150についての4個の通信パラメータが請求項の「N個の通信パラメータ」の一例であり、AP160についての3個の通信パラメータが請求項の「M個の通信パラメータ」の一例である。即ち、M=Nでなくてもよい。
(変形例4)第2実施例では、制御部20は、パラメータ特定処理(図6参照)を実行することにより、Wi-Fi接続を確立中のAP毎に、テスト通信を実行し、結果に基づいて採点を行い、1個の通信パラメータを特定し、メモリ22のパラメータ記憶領域28に記憶させる(図6のS100~S122参照)。そして、制御部20は、Wi-FiI/F18を介してWi-Fi通信を実行する際には、パラメータ記憶領域28に記憶された4個の通信パラメータの中から、Wi-Fi接続を確立している相手方のAPに対応する通信パラメータを利用して、Wi-Fi通信を実行する。これに限られず、制御部20は、建物104内において端末装置10が存在しているエリア毎に、テスト通信を実行し、結果に基づいて採点を行い、1個の通信パラメータを特定し、メモリ22のパラメータ記憶領域28に記憶させるようにしてもよい。そして、制御部20は、Wi-FiI/F18を介してWi-Fi通信を実行する際には、パラメータ記憶領域28に記憶された複数個の通信パラメータの中から、端末装置10が存在しているエリアに対応する通信パラメータを利用して、Wi-Fi通信を実行するようにしてもよい。この変形例では、端末装置10は、自機の位置を特定するためのGPS受信機を備えていてもよい。制御部20は、GPS受信機によって取得される位置情報に基づいて、端末装置10が存在しているエリアを特定するようにしてもよい。この変形例における建物104内の一のエリアが「第1の領域」の一例であり、他の一のエリアが「第2の領域」の一例である。
(変形例5)第2実施例では、制御部20は、各APのMACIDに基づいて、Wi-Fi接続を確立中のAPがテスト未完了のAPか否かを判別している(図6のS102参照)。しかしながら、制御部20は、MACID以外の各APに固有の識別情報(例えば、シリアル番号等)に基づいて、Wi-Fi接続を確立中のAPがテスト未完了のAPか否かを判別してもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:無線通信システム
4:建物
6:エリア
8:エリア
10:端末装置
12:操作部
14:表示部
16:撮影部
18:Wi-FiI/F
20:制御部
22:メモリ
24:OSプログラム
26:パラメータ特定アプリ
28:パラメータ記憶領域
50:AP
60:AP
100:サーバ
102:無線通信システム
104:建物
150:AP
152:エリア
160:AP
162:エリア
170:AP
172:エリア
180:AP
182:エリア

Claims (6)

  1. アクセスポイントと無線接続を確立することによって無線通信を実行可能な端末装置であって、
    前記無線通信を実行するための通信インターフェースと、
    前記通信インターフェースを介して前記無線通信を実行可能な制御部と、
    メモリと、
    を備え、
    前記制御部は、
    (a1)N個(Nは以上の整数)の通信パラメータであって、それぞれ、前記通信インターフェースを介して前記無線通信を実行する際の通信設定に関係する値を含む、前記N個の通信パラメータを特定し、
    (b1)前記N個の通信パラメータのそれぞれを利用して、前記通信インターフェースを介してテスト通信を実行することによって、N個分のテスト通信結果を特定し、
    前記N個分のテスト通信結果のそれぞれは、特定の採点基準に従って採点された複数個の採点値を含み、
    前記制御部は、さらに、
    (c1)前記N個分のテスト通信結果ごとに、前記複数個の採点値を前記メモリ内に予め記憶される特定の採点計算式に代入し、前記特定の採点計算式によって算出された点数を、N個分の判定結果として生成し、
    (d1)前記N個分の判定結果を利用して、1個の第1の通信パラメータを特定し、
    (e1)前記第1の通信パラメータを前記メモリに記憶させる、
    ことを含む、第1のパラメータ特定処理を実行し、
    前記通信インターフェースを介して前記無線通信を実行すべき第1の場合において、前記メモリ内の前記第1の通信パラメータを利用して前記無線通信を実行する、
    端末装置。
  2. 前記N個の通信パラメータ、及び、前記第1の通信パラメータは、それぞれ、ローミング閾値と、ビーコンロスト閾値と、RTS(Request to Sendの略)送信パケットサイズと、フラグメントパケットサイズと、のうちの少なくとも1つを含む、
    請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記特定の採点基準は、電波強度、切断頻度、通信速度、通信失敗頻度、のうちの少なくとも2つを含む、
    請求項1又は2に記載の端末装置。
  4. 前記制御部は、
    (a1)第1の領域に対応する前記N個の通信パラメータを特定し、
    (b1)前記第1の領域内に存在する場合に、前記N個の通信パラメータのそれぞれを利用して、前記通信インターフェースを介して前記テスト通信を実行することによって、前記N個分のテスト通信結果を特定し、
    (c1)前記N個分のテスト通信結果のそれぞれを特定の採点基準を利用して判定することによって、前記N個分の判定結果を生成し、
    (d1)前記N個分の判定結果を利用して、1個の前記第1の通信パラメータを特定し、
    (e1)前記第1の通信パラメータを前記メモリに記憶させる、
    ことを含む、前記第1のパラメータ特定処理を実行するとともに、
    (a2)前記第1の領域とは異なる第2の領域に対応するM個(Mは以上の整数)の通信パラメータであって、それぞれ、前記通信インターフェースを介して前記無線通信を実行する際の通信設定に関係する値を含む、前記M個の通信パラメータを特定し、
    (b2)前記第2の領域内に存在する場合に、前記M個の通信パラメータのそれぞれを利用して、前記通信インターフェースを介して前記テスト通信を実行することによって、M個分のテスト通信結果を特定し、
    (c2)前記M個分のテスト通信結果のそれぞれを、前記特定の採点基準を利用して判定することによって、M個分の判定結果を生成し、
    (d2)前記M個分の判定結果を利用して、1個の第2の通信パラメータを特定し、
    (e2)前記第2の通信パラメータを前記メモリに記憶させる、
    ことを含む、第2のパラメータ特定処理を実行し、
    前記第1の領域内で前記通信インターフェースを介して前記無線通信を実行すべき前記第1の場合において、前記メモリ内の前記第1の通信パラメータを利用して前記無線通信を実行し、
    前記第2の領域内で前記通信インターフェースを介して前記無線通信を実行すべき第2の場合において、前記メモリ内の前記第2の通信パラメータを利用して前記無線通信を実行する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の端末装置。
  5. 前記制御部は、
    前記通信インターフェースを介して、第1のアクセスポイントとの間で無線接続が確立されている場合に、前記第1の領域内に存在すると判断し、
    前記通信インターフェースを介して、前記第1のアクセスポイントとは異なる第2のアクセスポイントとの間で無線接続が確立されている場合に、前記第2の領域内に存在すると判断する、
    請求項4に記載の端末装置。
  6. 前記制御部は、
    前記通信インターフェースを介して無線接続が確立されている対象アクセスポイントから、当該対象アクセスポイントを示す対象の固有識別情報を取得し、
    取得された固有識別情報が、前記第1のアクセスポイントを示す第1の固有識別情報である場合に、前記第1の領域内に存在すると判断し、
    取得された固有識別情報が、前記第2のアクセスポイントを示す第2の固有識別情報である場合に、前記第2の領域内に存在すると判断する、
    請求項5に記載の端末装置。
JP2018045513A 2018-03-13 2018-03-13 端末装置 Active JP7176205B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018045513A JP7176205B2 (ja) 2018-03-13 2018-03-13 端末装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018045513A JP7176205B2 (ja) 2018-03-13 2018-03-13 端末装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019161447A JP2019161447A (ja) 2019-09-19
JP7176205B2 true JP7176205B2 (ja) 2022-11-22

Family

ID=67993561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018045513A Active JP7176205B2 (ja) 2018-03-13 2018-03-13 端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7176205B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004015800A (ja) 2002-06-06 2004-01-15 Renesas Technology Corp 固定無線スマートアンテナ用の最適なシステムおよび無線データ通信システムならびに無線通信方法
JP2007013890A (ja) 2005-07-04 2007-01-18 Sony Corp 無線通信装置
JP2015528241A (ja) 2012-07-13 2015-09-24 アダプティブ スペクトラム アンド シグナル アラインメント インコーポレイテッド 通信ラインの性能を測定するための方法およびシステム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004015800A (ja) 2002-06-06 2004-01-15 Renesas Technology Corp 固定無線スマートアンテナ用の最適なシステムおよび無線データ通信システムならびに無線通信方法
JP2007013890A (ja) 2005-07-04 2007-01-18 Sony Corp 無線通信装置
JP2015528241A (ja) 2012-07-13 2015-09-24 アダプティブ スペクトラム アンド シグナル アラインメント インコーポレイテッド 通信ラインの性能を測定するための方法およびシステム

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
谷口 知弘、他2名,パラメータ最適化ツールの開発と無線LANのスループット推定モデルへの適用,電子情報通信学会技術研究報告 Vol.116 No.382 IEICE Technical Report,日本,一般社団法人電子情報通信学会,2016年12月14日,第116巻,89-94頁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019161447A (ja) 2019-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9307387B2 (en) Communication apparatus, communication method, computer program, and storage medium
US10425889B2 (en) Communication device
US8891771B2 (en) Communication apparatus, communication method, and computer program
US8934629B2 (en) Communication apparatus, image input apparatus, image output apparatus, wireless communication circuit, method for controlling apparatus, and program
US8976771B2 (en) Wireless communication device and computer program
EP2645812A2 (en) Communication device
EP3110215B1 (en) Method and device for location estimation using wireless display device and access point measurement data
EP2645811A2 (en) Communication device
US20160105842A1 (en) Communication device, control method therefor, and program
JP6503968B2 (ja) 通信機器、及び、通信機器のためのコンピュータプログラム
US9426733B2 (en) Communication apparatus, method for controlling the communication apparatus, and storage medium
CN108811035B (zh) 用户设备接入无线保真Wi-Fi的方法及Wi-Fi接入节点
US9801069B2 (en) Communication apparatus
KR20130055501A (ko) 액세스 포인트 선택 장치 및 방법
US11252549B2 (en) Communication device configured to switch wireless networks based on information received from a terminal device and to establish a wireless connection with the terminal device and non-transitory computer-readable medium for a terminal device establishing a wireless connection with a communication device
US20100081474A1 (en) wireless base station, a reference terminal apparatus and a wireless communication system
JP2012100171A (ja) 通信装置、その制御方法及びプログラム
JP7176205B2 (ja) 端末装置
JP2005142893A (ja) アクセスポイントの選択方法および無線通信装置
US11632716B2 (en) Wireless communication method used in wireless communication device and wireless communication device
JP6347216B2 (ja) 無線通信端末、無線通信端末の制御方法、及び、プログラム
KR20150134140A (ko) 무선랜 시스템에서의 간섭 회피 방법 및 이를 수행하는 장치
JP6844641B2 (ja) 通信機器、及び、通信機器のためのコンピュータプログラム
JP2009188536A (ja) 無線端末及び無線通信方法
JP7267599B2 (ja) 無線中継装置、通信システム、および制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210720

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221011

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7176205

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150