JP7174991B2 - 自然力発電装置 - Google Patents

自然力発電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7174991B2
JP7174991B2 JP2018144776A JP2018144776A JP7174991B2 JP 7174991 B2 JP7174991 B2 JP 7174991B2 JP 2018144776 A JP2018144776 A JP 2018144776A JP 2018144776 A JP2018144776 A JP 2018144776A JP 7174991 B2 JP7174991 B2 JP 7174991B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
coil
generator
propeller
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018144776A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020022279A (ja
Inventor
明義 谷口
勝正 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HIDAKAYA CO.,LTD.
Original Assignee
HIDAKAYA CO.,LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HIDAKAYA CO.,LTD. filed Critical HIDAKAYA CO.,LTD.
Priority to JP2018144776A priority Critical patent/JP7174991B2/ja
Publication of JP2020022279A publication Critical patent/JP2020022279A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7174991B2 publication Critical patent/JP7174991B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/76Power conversion electric or electronic aspects

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

本発明は、水力又は風力から電力を発生して外部へと伝送する自然力発電装置に関する。
水力又は風力から電力を発生して外部へと伝送する自然力発電装置は、これまでに各種のものが提案されているが、特許文献1の図5に示されるように、プロペラと発電機とを備えたものが一般的である。この種の自然力発電装置では、プロペラがその前面に水力又は風力を受けると回転するようになっており、発電機は、このプロペラの回転力を電力に変換するものとなっている。
すなわち、発電機は、プロペラのシャフトの後端部に接続されてプロペラとともに回転するロータと、ロータの外周部を覆うステータとを備えている。ステータは、発電機の基台部等に固定されており、プロペラが回転しても回転しないようになっている。ロータの外周部には、複数個の永久磁石(発電用磁石)が固定されており、ステータの内周部には、複数本のコイル(発電用コイル)が固定されている。このため、プロペラが回転すると、発電機における発電用磁石と発電用コイルとが相対的に回転して、発電用コイルを通過する発電用磁石からの磁界が変化するようになる。このときの発電用コイルには、その磁界の変化に伴う誘導電流が発生する。
特開2015-050914号公報
しかし、上記のように、ロータとステータとを備えた発電機(以下、この種の発電機を、発電用磁石のみが回転する構造(発電用コイルが回転しない構造)となっていることから、「単回転方式の発電機」と呼ぶことがある。)は、発電効率をそれほど高くすることができないという欠点を有していた。自然力発電装置としては、小規模な水路の水流でプロペラを回転させて発電する小水力発電装置に対する需要が高まってきているが、単回転方式の発電機をこの小水力発電装置で採用すると、その発電効率の低さが影響して、安定した電力を取り出しにくかった。小水力発電装置で単回転方式の発電機を採用した場合でも、プロペラの寸法を大きくすれば、ある程度安定した電力を取り出すことは可能であるものの、この場合には、ロータやステータの寸法も大きくする必要が生じ、小水力発電装置と言いながらも装置全体が大型化するという問題が生ずる。
ところで、発電機の発電効率を高める方法としては、発電用磁石と発電用コイルとの相対的な回転速度を高めることが挙げられる。この点、上記のプロペラを、その前面に水力等を受けると一側に回転する第一プロペラと、第一プロペラと同心に配されてその前面に水力等を受けると他側(第一プロペラとは逆側)に回転する第二プロペラとで構成して、発電機を、第一プロペラとともに回転する第一ロータと、第一ロータの外周部を囲んだ状態に配されて第二プロペラとともに回転する第二ロータとを備えたものとし、第一ロータの外周部、又は、第二ロータの内周部のうち、一方に発電用磁石を固定して、他方に発電用コイルが固定すると、発電用磁石と発電用コイルとの相対的な回転速度を高めることができる。
すなわち、単回転方式の発電機では、動かない発電用コイルに対して発電用磁石が回転する構造となっているのに対し、第一ロータと第二ロータとを備えた発電機では、発電用コイルと発電用磁石とがともに逆向きに回転することから、発電用磁石と発電用コイルとの相対的な回転速度を高めて、単回転方式の発電機よりも、発電機の発電効率を高めることが可能である。以下においては、この種の発電機(発電用コイルと発電用磁石とがともに逆向きに回転する構造の発電機)を、「相回転方式の発電機」と呼ぶことがある。
ところが、相回転方式の発電機では、発電用磁石だけでなく、誘導電流が発生する発電用コイルまで回転するため、その発電用コイルを流れる電流を、外部の静止系に取り出すことが必ずしも容易ではなかった。この点、回転系から静止系に電力を取り出す機構としては、回転する導体軸の外周部に、「ブラシ」と呼ばれる電極を常に接触させるようにしたものがある。しかし、このブラシを用いる機構は、回転する導体軸に対してブラシが常に接触する構造となっているため、ブラシに摩耗が生じやすかった。特に、上述した小水力発電装置等の自然力発電装置は、1日24時間年中無休で回転させることが通常であるところ、このような自然力発電装置の発電機から電力を取り出すのに上記のブラシを採用すると、頻繁にブラシを交換する必要があり、メンテナンスが大変になるという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、発電効率が高い相回転方式の発電機を用いたものでありながら、発電機が発生した電力を外部へと伝送する手段(電力伝送手段)に摩耗等が生じず、メンテナンスが容易な自然力発電装置を提供するものである。
上記課題は、
水力又は風力を受けると回転するプロペラと、
プロペラが回転すると発電用磁石と発電用コイルとが相対的に回転して発電用コイルに交流電流を発生させる発電機と、
発電機が発生した電力を外部へと伝送する電力伝送手段と
を備えた自然力発電装置であって、
発電機として、相回転方式の発電機を用いるとともに、
電力伝送手段として、非接触方式の電力伝送装置を用いた
ことを特徴とする自然力発電装置
を提供することによって解決される。
本発明の自然力発電装置は、発電機として相回転方式のものを採用したものとなっている。具体的には、
プロペラを、
その前面に水力又は風力を受けると一側に回転する第一プロペラと、
第一プロペラと同心に配されて、その前面に水力又は風力を受けると他側に回転する第二プロペラと
で構成するとともに、
発電機を、
第一プロペラとともに回転する第一ロータと、
第一ロータの外周部を囲んだ状態に配されて、第二プロペラとともに回転する第二ロータと
を備えて、
第一ロータの外周部、又は、第二ロータの内周部のうち、一方に発電用磁石が固定されて、他方に発電用コイルが固定されたもの
としている。
このため、本発明の自然力発電装置では、プロペラ(第一プロペラ及び第二プロペラ)が水力等を受けた際に、発電用コイルと発電用磁石とがともに逆向きに回転するようになっており、発電用磁石と発電用コイルとの相対的な回転速度を高めて、高い発電効率を得ることができるようになっている。したがって、本発明の自然力発電装置を、上記の小水力発電装置のように、大きな水力や風力が得られない環境下で使用する場合であっても、装置を大型化することなく、安定した電力を取り出すことが可能となる。
また、本発明の自然力発電装置は、電力伝送手段として非接触方式の電力伝送装置(機械的な接触を伴うことなく非接触で電力を伝送する装置)を採用したものとなっている。このため、本発明の自然力発電装置は、上記のように、相回転方式の発電機を用いるものであり、発電用磁石だけでなく発電用コイルも回転する構造でありながら、ブラシを設けることなく、回転する発電用コイルを流れる誘導電流を外部へ取り出すことが可能なものとなっている。このため、ブラシを交換する手間等を要せず、メンテナンスを容易にすることも可能である。
本発明の自然力発電装置における電力伝送手段として採用可能な非接触方式の電力伝送装置としては、電磁誘導方式のものや、磁界共鳴方式のものや、電波受信方式のものや、電界結合方式のものや、直流共鳴方式のものや、超音波方式のもの等が例示されるが、電磁誘導方式の電力伝送装置が典型的である。
電力伝送手段を、
第一ロータ又は第二ロータのうち、発電用コイルが固定された側のロータ(以下、「コイル側ロータ」という。)とともに回転する回転部分に設けられた給電用コイルと、
給電用コイルに対して隙間を隔てた箇所に、コイル側ロータとともに回転しない状態で配された受電用コイルと
を備えたものとすると、電力伝送手段を電磁誘導方式の電力伝送装置とすることができる。
本発明の自然力発電装置は、
発電機が発生した電力を直流に変換する給電側整流手段と、
給電側整流手段が整流した直流電力を周波数20~200kHzの交流に変換して給電用コイルに供給する給電側インバータ手段と、
受電用コイルが給電用コイルから受電した交流電力を直流に変換する受電側整流手段と、
受電側整流手段が整流した直流電力を商用周波数に変換して出力する受電側インバータ手段と
を備えたものとすることが好ましい。
上記のように、給電側整流手段と給電側インバータ手段とを設けて、給電用コイルを高周波駆動することにより、受給電のカプラ(発電コイル、鉄心及び磁気遮蔽板等を組み合わせたユニット)を小型化することが可能になる。ただし、給電用コイルを高周波駆動すると、受電用コイルを通じて外部へと出力される電力の安定性が低下しやすい傾向になる。この点、上記のように、受電側整流手段と受電側インバータ手段とを設けることにより、外部へと出力される電力の安定性を高めることが可能になる。
本発明の自然力発電装置を、上記のように、給電側整流手段と、給電側インバータ手段と、受電側整流手段と、受電側インバータ手段とを備えたものとする場合には、給電側整流手段、給電側インバータ手段及び給電コイルを、コイル側ロータとともに回転する部分に固定することが好ましい。
これにより、発電機の発電用コイルと給電側整流手段とが相対的に回転しないようにして、発電用コイルと給電側整流手段とを結線することや、給電側整流手段と給電用コイルも相対的に回転しないようにして、給電側整流手段と給電用コイルとを結線することが可能になる。すなわち、発電機の発電用コイルと給電用コイルとの間に位置する電気回路を、ブラシや非接触方式の電力伝送装置を介することなく構成することが可能になる。したがって、発電機が発生した電力の損失を抑え、自然力発電装置の発電効率をより高めることが可能になる。
また、本発明の自然力発電装置を、上記のように、給電側整流手段と、給電側インバータ手段と、受電側整流手段と、受電側インバータ手段とを備えたものとする場合には、受電側インバータ手段への入力電圧が定格以上となる場合に通電されて受電側インバータ手段への入力電圧を低下させる安全用抵抗器を給電側整流手段に接続することも好ましい。
というのも、受電用コイルから受電側整流手段を経て受電側インバータ手段に入力される電圧が定格値を超えると、受電側インバータ手段が壊れる虞があるところ、上記の安全用抵抗器を設けることによって、受電側インバータ手段に入力される電圧が定格値を超えそうになったときに、給電側整流手段を流れる電流を安全用抵抗器に分流することにより、給電用コイルへの入力電圧を低下させることが可能になる。給電用コイルへの入力電圧が低下すると、それに比例して受電用コイルの出力電圧も低下するため、受電側インバータ手段に入力される電圧を定格値以内に収めることが可能になるからである。
本発明の自然力発電装置の出力電力(自然力発電装置の外部へと取り出される電力)は、特に限定されない。しかし、本発明の自然力発電装置は、大規模な発電設備で採用するものとしてよりも、小規模な発電設備で採用するものとして適している。小規模な発電設備は、発電効率の向上に対する要求や、小型化に対する要求が強いところ、本発明の自然力発電装置は、これらの要求をともに満たすことができるからである。具体的には、外部への出力電力が10kW以下である場合に、本発明の自然力発電装置を好適に用いることができる。
以上のように、本発明によって、発電効率が高い相回転方式の発電機を用いたものでありながら、発電機が発生した電力を外部へと伝送する手段(電力伝送手段)に摩耗等が生じず、メンテナンスが容易な自然力発電装置を提供することが可能になる。
本発明に係る水力発電装置(自然力発電装置)を、プロペラの中心線Lを含む平面で切断した状態を示した断面図である。 本発明に係る水力発電装置(自然力発電装置)を構成する電気回路の構成図である。
本発明の自然力発電装置の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。
本発明の自然力発電装置は、水力発電装置と風力発電装置とのいずれとすることもできる。水力発電装置及び風力発電装置のいずれも、自然力(水力又は風力)を受けたプロペラの回転力で発電機のロータを回転させ、そのロータの回転によって、発電用磁石と発電用コイルとを相対的に回転させ、発電用磁石を通過する発電用磁石からの磁界が変化することに伴って発電用コイルに誘導電流を生じさせることは共通しており、その機構に共通点が多いからである。以下においては、説明の便宜上、水力発電装置として利用する場合を例に挙げて本発明の自然力発電装置を説明する。
図1は、本発明に係る水力発電装置10(自然力発電装置)を、プロペラ11の中心線Lを含む平面で切断した状態を示した断面図である。図2は、本発明に係る水力発電装置10(自然力発電装置)を構成する電気回路の構成図である。本発明の水力発電装置は、図1に示すように、プロペラ11と、発電機12と、電力伝送手段13とを備えている。
プロペラ11は、その前面(図1における紙面に向かって左側を向く面。以下同じ。)に水力を受けると、その中心線Lを回転中心として回転するようになっている。本発明の水力発装置10においては、プロペラ11を、中心線L上で同心に配された第一プロペラ11aと第二プロペラ11bとで構成している。第一プロペラ11a及び第二プロペラ11bのそれぞれは、中心線L回りに回転対称に配された複数枚のプロペラブレードで構成されているところ、第一プロペラ11aを構成するプロペラブレードの傾斜と、第二プロペラ11bを構成するプロペラブレードの傾斜とが逆向きとされている。このため、その前面に水力を受けたときに回転する向きが、第一プロペラ11aと第二プロペラ11bとでは逆向きとなるようになっている。本実施態様においては、第一プロペラ11aは、その前面に水力を受けると図1の矢印Aの向きに回転し、第二プロペラ11bは、その前面に水力を受けると図1の矢印Aの向きに回転するようになっている。
第一プロペラ11aの後面中心部には、第一プロペラシャフト11aが後ろ向きに突出した状態で固定されており、第二プロペラ11bの後面中心部には、第二プロペラシャフト11bが後ろ向きに突出した状態で固定されている。第二プロペラシャフト11bは、内部が中空な筒状に形成されており、第一プロペラシャフト11aは、第二プロペラシャフト11bの内側に挿通された状態となっている。第一プロペラシャフト11aの後端部は、後述する発電機12における第一ロータ12aの前端部に固定され、第二プロペラシャフト11bの後端部は、後述する発電機12における第二ロータ12bの前端部に固定されている。
このため、第一プロペラ11aが中心線Lを回転中心として矢印Aの向きに回転すると、第一ロータ12aも、第一プロペラ11aと一体となって、中心線Lを回転中心として矢印Aの向きに回転するようになっており、第二プロペラ11bが矢印Aの向きに回転すると、第二ロータ12bも、第二プロペラ11bと一体となって、中心線Lを回転中心として矢印Aの向きに回転するようになっている。第一プロペラシャフト11a及び第二プロペラシャフト11aの外周部は、軸受(図示省略)を介して、それぞれ、第二プロペラシャフト11aの内周部及び水力発電装置10の基台部分に軸支された状態となっている。
発電機12は、プロペラ11の回転を電力に変換するものとなっている。より具体的に説明すると、発電機12は、プロペラ11の回転に伴って発電用磁石Mと発電用コイルCとを相対的に回転させて、発電用コイルCを貫く発電用磁石Mからの磁界を継時的に変化させることにより、発電用コイルCに交流電流を発生させるものとなっている。本実施態様の水力発電装置10では、発電用磁石Mと発電用コイルCは、プロペラ11の中心線Lを回転中心として相対的に回転するようになっている。
この発電機12は、発電用磁石Mと発電用コイルCとのいずれもが逆向きに回転する相回転方式のものとなっている。すなわち、発電機12は、上記の発電用磁石Mと発電用コイルCとに加えて、第一ロータ12aと第二ロータ12bを備えたものとなっている。第一ロータ12aは、第一プロペラシャフト11aを介して第一プロペラ11aに接続されており、第一プロペラ11aと一体的に回転するように構成されている。一方、第二ロータ12bは、第二プロペラシャフト11bを介して第二プロペラ11bに接続されており、第二プロペラ11bと一体的に回転するように構成されている。第二ロータ12bは、第一ロータ12aの外周部を囲んだ状態に配された筒状の部材となっている。
第一ロータ12aの外周部、又は、第二ロータ12bの内周部のうち、いずれか一方に上記の発電用磁石Mが固定されて、他方に発電用コイルCが固定される。本実施態様の水力発電装置10においては、第一ロータ12aの外周部に発電用磁石Mを固定しており、第二ロータ12bの内周部における、発電用磁石Mと対向する位置に発電用コイルCを固定している。このため、第一プロペラ11a及び第二プロペラ11bがそれぞれの前面側に水力を受けて逆向きに回転すると、発電用磁石M及び発電用コイルCもそれぞれ逆向きに回転するようになっている。したがって、本発明に係る水力発電装置10は、発電機12における発電用磁石と発電用コイルとの相対的な回転速度を高めて、高い発電効率を得ることができるものとなっている。
発電用磁石M及び発電用コイルCは、通常、1つの発電機12につき、それぞれ複数個ずつ設けられる。複数の発電用磁石M及び複数の発電用コイルCは、それぞれ、中心線Lに対して回転対称な位置に設けられる。このうち、発電用コイルCの個数は、発電機12の出力相数に応じて適宜決定される。例えば、発電機12の出力を2相とする場合には、発電用コイルCの個数は、2×N個(Nは任意の自然数。以下同じ。)とされ、発電機12の出力を3相とする場合には、発電用コイルCの個数は、3×N個とされる。本実施態様の水力発電装置10においては、発電機12の出力を3相としており、発電用コイルCの個数を3×N個としている。後述するように、本実施態様の水力発電装置10では、発電用コイルCで発生した電力を給電側インバータ手段17で高周波に変換する構成を採用しているところ、発電機12の出力相数を3相とすると、給電側インバータ手段17で高周波に変換するときのリップルを少なく抑えることができる。
電力伝送手段13は、発電機12が発生した電力を外部(水力発電装置10の外部)へと伝送するためのものとなっている。既に述べたように、本発明に係る水力発電装置10では、発電機12で発生した電力を取り出す発電用コイルCが、静止系に対して回転する第二ロータ12bに設けられている。回転系で生じた電力を静止系に取り出すためには、通常であれば、「ブラシ」等を用いる必要がある。この点、本発明に係る水力発電装置10においては、電力伝送手段13として、非接触方式の電力伝送装置を用いることにより、回転系にある発電用コイルCに生じた誘導電流(電力)を、ブラシを用いることなく、静止系にある外部(外部機器等)に取り出すことができるようにしている。
具体的には、電力伝送装置13を、互いに隙間を隔てて配された給電用コイル13aと受電用コイル13bとで構成しており、給電用コイル13aから受電用コイル13bへと前記隙間を通じて電力を送信できるようにしている。給電用コイル13aは、第一ロータ12a又は第二ロータ12bのうち、発電用コイルCが固定された側のロータ(本実施態様の水力発電装置10では第二ロータ12b)とともに回転する回転部分(本実施態様の水力発電装置10では、第二ロータ12bの後端部中央から後側に突出して設けられた回転軸部12bの後端部分)に設けている。一方、受電用コイル13bは、水力発電装置10の基台部分(図示省略)等、水力発電装置10において静止系にある箇所に設けられた部分(本実施態様の水力発電装置10では、水力発電装置10の基台部分に設けた受電用コイル支持部材15の前端部)に設けている。
このため、給電用コイル13aは、第二ロータ12bに固定された発電用コイルCとともに中心線L回りに回転するものの、受電用コイル13bは、動かない状態となっている。給電用コイル13aは、電気ワイヤW,W,W等を介して発電用コイルCと電気的に接続されている。このため、プロペラ11が水力を受けて回転し、発電用コイルCに誘導電流が発生すると、給電用コイル13aにも電流が流れ、給電用コイル13aの周辺に磁界が発生する。
ここで、給電用コイル13aは、受電用コイル13bに対して相対的に回転しているため、受電用コイル13bを貫く給電用コイル13aからの磁界は経時的に変化する。したがって、受電用コイル13bには、その磁界の変化に伴う誘導電流が発生する。受電用コイル13bは、静止系にあるため、受電用コイル13bを流れる誘導電流は、ブラシ等を用いることなく、電気ワイヤW,W,W等を通じて容易に外部へと取り出すことができるようになっている。
給電用コイル13a及び受電用コイル13bは、上記のような機能を発揮できるものであれば特に限定されない。しかし、本実施態様の水力発電装置10においては、給電用コイル13aに、後述する給電側インバータ手段17で高周波化された電流が流され、それに呼応して受電用コイル13bを流れる誘導電流も高周波化されたものとなるところ、このような高周波化された電流が導線を流れると、表皮作用で導線の電気抵抗が大きくなり、水力発電装置10の発電効率に悪影響を及ぼすようになる。このため、給電用コイル13a及び受電用コイル13bは、リッツ線(複数本に細分化して撚り合わせた導線)で形成したものを用いることが好ましい。これにより、水力発電装置10の発電効率を維持することが可能になる。本実施態様の水力発電装置10においても、給電用コイル13a及び受電用コイル13bは、リッツ線で形成したものを用いている。
また、給電用コイル13a及び受電用コイル13bは、それぞれ、平板状を為すフェライトコアに、導線を1段当たり7~12ターンで1~3段で巻回したものとすることが好ましい。これにより、給電用コイル13aから受電用コイル13bへの伝送効率を高めることが可能になる。フェライトコアは、直径が150~300mmのものを用いることが好ましく、導線は、断面積が3.5~8.0mmのものを用いることが好ましい。本実施態様の水力発電装置10においても、給電用コイル13a及び受電用コイル13bは、上記の構成を満たすものとしている。
給電用コイル13aには、発電機12で生じた交流電力をそのまま入力するようにしてもよい。しかし、発電機12が発電する交流電力の周波数は、プロペラ11の回転数により定まるため、発電機12が発電する交流電力の周波数はそれほど高くならない。このような低い周波数の交流電力が給電用コイル13aに入力されるときに、給電用コイル13aから受電用コイル13bへの伝送効率を高くしようとすると、給電用コイル13aや受電用コイル13b等をある程度大型化する必要がある。
この点、本実施態様の水力発電装置10では、図1に示すように、発電機12の発電用コイルCと給電用コイル13aとの間に、給電側整流手段16と給電側インバータ手段17とを設けている。図2に示すように、給電側整流手段16は、ダイオード等の整流素子を用いた整流回路となっており、発電機12が発生した交流電力を直流に変換する電気回路により構成されている。また、給電側インバータ手段17は、トランジスタ等のスイッチング素子を用いた変調回路となっており、給電側整流手段16から出力される直流電力を所定の周波数の交流電力へと変換する電気回路により構成されている。本実施態様の水力発電装置10では、半導体に炭化ケイ素(SiC)を用いたSiCインバータ回路を、給電側インバータ手段17として用いている。給電側インバータ手段17から出力される交流電力の周波数は、それに併設した制御回路17aにより制御されるようになっている。
発電機12が発生した電力を、上記の給電側インバータ手段17によって高周波化した状態で給電用コイル13aに入力することにより、電力伝送手段13の伝送効率を高めるとともに、給電用コイル13aや受電用コイル13bを小型化することが可能になる。給電側インバータ手段17の出力電力の周波数は、発電機12の出力電力よりも高ければ特に限定されないが、通常、20~200kHz程度とされる。本実施態様の水力発電装置10において、給電側インバータ手段17の出力電力の周波数は、約40kHzとしている。
上記の給電側整流手段16、給電側インバータ手段17(制御回路17aを含む。)及び給電コイル13aは、図1に示すように、第二ロータ11bとともに回転する部分に固定している。これにより、発電機12の発電用コイルCと給電側整流手段16と給電側インバータ手段17と給電用コイル13aとが相対的に回転しないようにして、これらを電気ワイヤW,W,Wで結線することが可能となっている。
ただし、上記のように、給電用コイル13aを高周波駆動すると、受電用コイル13bから後段へ出力される電力の安定性が低下しやすい傾向になる。このため、本実施態様の水力発電装置10では、受電用コイル13bから後段へ出力される交流電力を、受電側整流手段18に入力して直流電力に変換した後、受電側インバータ手段19に入力して使用に供される所望の交流電力へと変換するようにしている。これにより、水力発電装置10から外部へと出力される電力の安定性を高めることが可能となっている。受電側整流手段18は、給電側整流手段16と同様の電気回路で構成され、受電側インバータ手段19は、給電側インバータ手段17と同様の電気回路で構成される。受電側整流手段18や受電側インバータ手段19には、整流時やスイッチング時に生じるリップルの発生を抑えるために、コンデンサを追加することもできる。
また、本実施態様の水力発電装置10では、給電側整流手段16に、図示省略の安全用抵抗器を接続している。すなわち、受電用コイル13bから受電側整流手段18を経て受電側インバータ手段19に入力される電圧が定格値を超えると、受電側インバータ手段19が壊れる虞がある。この点、受電側インバータ手段19に入力される電圧が定格値を超えそうになったときには、給電側整流手段16を流れる電流を上記の安全用抵抗器に分流して、給電用コイル13aへの入力電圧を低下させることで、受電用コイル13bの出力電圧を低下させ、受電側インバータ手段19に入力される電圧を定格値以内に収めることができるようにしている。安全用抵抗器によって電圧が5~10%程度低下すると、所定時間(5~15秒程度)が経過後に安全用抵抗器が切り離されるようになっている。
以上で述べた本実施態様の水力発電装置10は、発電効率が高い相回転方式の発電機12を用いたものでありながら、発電機12が発生した電力を外部へと伝送する電力伝送手段13に摩耗等が生じず、メンテナンスが容易であるだけでなく、長寿命なものとなっている。このため、本実施態様の水力発電装置10は、1日24時間年中無休で駆動されることが多い環境下でも好適に使用することができるものとなっている。また、本実施態様の水力発電装置10は、小型化を図ることも可能なものとなっている。したがって、本実施態様の水力発電装置10は、発電効率の向上に対する要求や、小型化に対する要求が強い小規模な発電設備においても好適に用いることができる。具体的には、出力電力が10kW以下の場合に好適に用いることができ、0.3~5kWの場合に特に好適に用いることができる。このような小規模な水力発電装置10は、大規模な河川がない地域や、発電設備が整っていない発展途上国等において安定した電力を供給する一助になることが期待される。
10 水力発電装置
11 プロペラ
11a 第一プロペラ
11a 第一プロペラシャフト
11b 第二プロペラ
11b 第二プロペラシャフト
12 相回転方式の発電機(発電機)
12a 第一ロータ
12b 第二ロータ
13 非接触方式の電力伝送装置(電力伝送手段)
13a 給電用コイル
13b 受電用コイル
14 回転軸部
15 受電用コイル支持部材
16 給電側整流手段
17 給電側インバータ手段
17a 制御回路
18 受電側整流手段
19 受電側インバータ手段
発電用コイル
プロペラの中心線
発電用磁石
電気ワイヤ
電気ワイヤ
電気ワイヤ
電気ワイヤ
電気ワイヤ
電気ワイヤ

Claims (2)

  1. 水力又は風力を受けると回転するプロペラと、
    プロペラが回転すると発電用磁石と発電用コイルとが相対的に回転して発電用コイルに交流電流を発生させる発電機と、
    発電機が発生した電力を外部へと伝送する電力伝送手段と
    を備え
    外部へ伝送される出力電力の定格値が10kW以下とされた自然力発電装置であって、
    プロペラが、
    その前面に水力又は風力を受けると一側に回転する第一プロペラと、
    第一プロペラと同心に配されて、その前面に水力又は風力を受けると他側に回転する第二プロペラと
    で構成され、
    発電機が、
    第一プロペラとともに回転する第一ロータと、
    第一ロータの外周部を囲んだ状態に配されて、第二プロペラとともに回転する第二ロータと
    を備えて、
    第一ロータの外周部、又は、第二ロータの内周部のうち、一方に発電用磁石が固定されて、他方に発電用コイルが固定されたものとされ、
    電力伝送手段が、
    第一ロータ又は第二ロータのうち、発電用コイルが固定された側のロータ(以下、「コイル側ロータ」という。)とともに回転する回転部分に設けられた給電用コイルと、
    給電用コイルに対して隙間を隔てた箇所に、コイル側ロータとともに回転しない状態で配された受電用コイルと
    を備えたものとされ、
    発電機が発生した電力を直流に変換する給電側整流手段と、給電側整流手段が整流した直流電力を周波数20~200kHzの交流に変換して給電用コイルに供給する給電側インバータ手段と、給電コイルとが、コイル側ロータとともに回転する部分に固定され、
    受電用コイルが給電用コイルから受電した交流電力を直流に変換する受電側整流手段と、受電側整流手段が整流した直流電力を商用周波数に変換して出力する受電側インバータ手段とが、受電側コイルの後段に設けられた
    ことを特徴とする自然力発電装置。
  2. 受電側インバータ手段への入力電圧が定格以上となる場合に通電されて受電側インバータ手段への入力電圧を低下させる安全用抵抗器が給電側整流手段に接続された請求項記載の自然力発電装置。
JP2018144776A 2018-08-01 2018-08-01 自然力発電装置 Active JP7174991B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018144776A JP7174991B2 (ja) 2018-08-01 2018-08-01 自然力発電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018144776A JP7174991B2 (ja) 2018-08-01 2018-08-01 自然力発電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020022279A JP2020022279A (ja) 2020-02-06
JP7174991B2 true JP7174991B2 (ja) 2022-11-18

Family

ID=69590015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018144776A Active JP7174991B2 (ja) 2018-08-01 2018-08-01 自然力発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7174991B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024071502A1 (ko) * 2022-09-27 2024-04-04 (주)푸드포트 자력을 이용한 에너지 저장장치

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003065204A (ja) 2001-08-27 2003-03-05 Ebara Corp 風力発電用発電装置
WO2015019478A1 (ja) 2013-08-09 2015-02-12 株式会社日立製作所 非接触給電装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003065204A (ja) 2001-08-27 2003-03-05 Ebara Corp 風力発電用発電装置
WO2015019478A1 (ja) 2013-08-09 2015-02-12 株式会社日立製作所 非接触給電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020022279A (ja) 2020-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10574107B2 (en) Methods and apparatus for segmented machines having mechanically and electrically removable machine segments
US6995478B2 (en) Gas turbine engine starter generator that selectively changes the number of rotor poles
US8593030B2 (en) Rotating electric machine for generating a constant frequency AC Power Supply from a variable speed primemover
US9793046B2 (en) Rotating transformers for electrical machines
WO2007001340A2 (en) Hybrid gas turbine engine starter-generator
JPS62501188A (ja) 可変速度一定周波数
CN101562383B (zh) 单相磁阻发电机
WO2005091874A2 (en) Apparatus and method for the production of power frequency alternating current directly from the output of a single-pole type generator
US10003222B2 (en) Dual-accumulator electrical generation apparatus
JP2016510971A (ja) 電動機
JP7174991B2 (ja) 自然力発電装置
US20050099083A1 (en) Simplified hybrid-secondary uncluttered machine and method
CN110932510A (zh) 一种双定子磁通切换风力发电机
US7576508B2 (en) Gas turbine engine starter generator with AC generator and DC motor modes
US20190319520A1 (en) Dc excitation of the doubly fed brushless induction starter generator
CN104038004A (zh) 用于发电***的交流发电机
CN110365133A (zh) 永磁交流发电机
JP3847740B2 (ja) 発電装置
CN109194081A (zh) 各相隔离的五相无刷发电机
RU2392724C1 (ru) Однофазный электрический генератор
CN101714846B (zh) 一种无刷同步电机
US8878412B2 (en) Alternating current electric induction motor with auxiliary closed loop toroidal winding
Oliveira et al. Ring-shaped surface-mounted permanent magnet generators with modular stator for small wind turbines
KR100777809B1 (ko) 이종 자극 여자기를 갖는 동기 발전기
US1375393A (en) High-frequency motor-alternator

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210729

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20210729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7174991

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150