JP7171729B2

JP7171729B2 - システム、移動体通信ネットワーク構成要素、ネットワーク機能を選択するための方法及びネットワーク機能を登録するための方法

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Publication number: JP7171729B2
Application number: JP2020532929A
Authority: JP
Inventors: マラレディサマ; スリサクルタコルスリー
Original assignee: NTT Docomo Inc
Current assignee: NTT Docomo Inc
Priority date: 2019-03-22
Filing date: 2020-02-11
Publication date: 2022-11-15
Anticipated expiration: 2040-02-11
Also published as: EP3713300A1; EP3713300B1; EP4054241A1; WO2020192997A1; CN113826417A; JP2021520657A; AU2020248982A1; US20220159536A1; CN113826417B

Description

本開示は、ネットワーク機能及び／又はサービスデータベース、移動体通信ネットワーク構成要素、ネットワーク機能又はサービスを選択するための方法並びにネットワーク機能を登録するための方法に関する。

一方の移動体通信ネットワークから他方の移動体通信ネットワークへの移動端末のハンドオーバは、ネットワーク間のモビリティを保証するための移動体通信ネットワークの一般的な機能である。ハンドオーバは、一般的に、移動端末が一方の移動体通信ネットワークのカバレッジエリアを離れた際に、例えば他国に移動した際に行われる。

サービスの継続性を保証するためには、目下のところ別の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐ移動体通信ネットワークのネットワーク機能又はサービスを発見して選択することが一般的に必要とされる。しかしながら、全てのネットワーク機能又はサービスが、目下のところ別の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継げるわけではない。例えば、ネットワーク機能又はサービスが、他の移動体通信ネットワークとの適切なインターフェース、例えば、移動端末のコンテキストを他の移動体通信ネットワークから受信するための適切なインターフェースを有していることが必要となり得る。

したがって、移動端末へのサービスの提供を別の移動体通信ネットワークから引き継ぐ移動体通信ネットワークのネットワーク機能又はサービスを選択するための効率的なアプローチが所望されている。

一実施形態によれば、移動体通信ネットワークのシステムが提供され、このシステムは、記移動体通信ネットワークのネットワーク機能について、当該ネットワーク機能が、１つ以上の他の移動体通信ネットワークに含まれる第１の移動体通信ネットワークのネットワーク機能によってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能であることを含む指示を記憶するように構成されたメモリと、前記第１の移動体通信ネットワークのネットワーク機能によってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能を選択するためのリクエストを、前記第１の移動体無線通信ネットワークから受信するように構成された受信部と、前記移動端末へのサービスの提供を引き継ぐために、前記リクエストに基づき、前記メモリに記憶されているネットワーク機能を選択するように構成された選択部とを具備し、前記選択部は、当該ネットワーク機能が、前記第１の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているということが示されたネットワーク機能をメモリから検索し、前記移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能として発見されたネットワーク機能を選択するように構成されている。

別の実施形態によれば、上記のネットワーク機能データベースに従う、移動体通信ネットワーク構成要素、ネットワーク機能を選択するための方法及びネットワーク機能を登録するための方法が提供される。

図中、同様の参照符号は、一般に、異なる図面を通して同じ部分を表す。図面は必ずしも縮尺通りではなく、その代わりに、一般に本発明の原理を示すことに重点が置かれている。以下の説明では、添付の図面を参照して様々な態様を説明する。

移動体通信システムを示す。第１の在圏ＰＬＭＮ（ＶＰＬＭＮ（visited PLMN）から、移動端末に公衆陸上移動体ネットワーク（ＰＬＭＮ：Public Land Mobile Network）間のモビリティを提供する第２のＶＰＬＭＮへの移動端末のハンドオーバが示された通信設備を示す。第１のＶＰＬＭＮ及び第２のＶＰＬＭＮの構成要素を示す。一実施形態による、ネットワーク機能（ＮＦ：Network Function）サービスコンシューマ（Service Consumer）の登録が示されたフロー図を示す。運用保守（Ｏ＆Ｍ：Operations and Maintenance）システムによるＮＦサービスコンシューマの登録が示されたフロー図を示す。一実施形態による、ＰＬＭＮ間のモビリティについてのＮＦサービスプロデューサ（Service producer）の発見及び選択に関するフロー図を示す。一実施形態による、移動体通信ネットワークのネットワーク機能データベースを示す。移動体通信ネットワークのネットワーク機能を選択するための方法が示されたフロー図を示す。

以下の詳細な説明は、本発明を実施することができる本開示の特定の詳細及び態様を例示として示す添付の図面を参照する。本発明の範囲から逸脱することなく、他の態様を利用することができ、また構造的、論理的及び電気的な変更を行うことができる。本開示の一部の態様を本開示の１つ以上の他の態様と組み合わせて新たな態様を形成することができるので、本開示の様々な態様は、必ずしも相互排他的ではない。

本開示の態様に対応する様々な実施例を以下に記載する：
実施例１は、移動体通信ネットワークのネットワーク機能データベースであり、このネットワーク機能データベースは、移動体通信ネットワークのネットワーク機能又はサービスについて、当該ネットワーク機能又はサービスが、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示を記憶するように構成されたメモリと、他の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能又はサービスを選択するためのリクエストを、別の移動体無線通信ネットワークから受信するように構成された受信部と、１つ以上の他の移動体通信ネットワークが、移動端末にサービスを提供している他の移動体通信ネットワークを含む場合には、移動端末へのサービスの提供を引き継ぐために、当該ネットワーク機能又はサービスは１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示がメモリに記憶されているネットワーク機能又はサービスを選択するように構成された選択部とを具備する。

実施例２は、実施例１のネットワーク機能データベースであり、さらに、１つ以上の他の移動体通信ネットワークが、移動端末にサービスを提供している他の移動体通信ネットワークを含むかどうかを判定するように構成された判定部を具備する。

実施例３は、実施例１又は２のネットワーク機能データベースであり、ネットワーク機能又はサービスが、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示は、１つ以上の他の移動体通信ネットワークの指示のリストを含む。

実施例４は、実施例１又は２のネットワーク機能データベースであり、ネットワーク機能又はサービスが、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示は、ネットワーク機能が、他の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐデフォルトネットワーク機能であるという指示を含む。

実施例５は、実施例１又は２のネットワーク機能データベースであり、ネットワーク機能又はサービスが、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示は、ネットワーク機能が、１つ以上の他の移動体通信ネットワークとのインターフェースを含むという指示を含む。

実施例６は、実施例１又は２のネットワーク機能データベースであり、ネットワーク機能又はサービスが、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示は、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのサポートスライス（supported slice）の識別（identification）のリストを含む。

実施例７は、実施例１から６のいずれか１つのネットワーク機能データベースであり、選択部は、当該ネットワーク機能又はサービスが、他の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているということが示されたネットワーク機能又はサービスをメモリから検索し、移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能として発見されたネットワーク機能又はサービスを選択するように構成されている。

実施例８は、実施例１から７のいずれか１つのネットワーク機能データベースであり、選択部は、当該ネットワーク機能又はサービスが、他の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているということが示されたネットワーク機能又はサービスを、他の移動体通信ネットワークの識別又は他の移動体通信ネットワークのスライスの識別を含む識別のリストを用いてメモリから検索し、移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能又はサービスとして発見されたネットワーク機能を選択するように構成されている。

実施例９は、実施例８のネットワーク機能データベースであり、選択部は、当該ネットワーク機能が、他の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているということが示されたネットワーク機能を、他の移動体通信ネットワークを含む識別のリストを用いて発見できない場合には、当該ネットワーク機能が他の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐデフォルトネットワーク機能であることが示されたネットワーク機能を検索するように構成されている。

実施例１０は、実施例１から９のいずれか１つのネットワーク機能データベースであり、ネットワーク機能は、移動体通信ネットワークのアクセス及びモビリティ管理機能（ＡＭＦ：Access and Mobility Management Function）である。

実施例１１は、実施例１から１０のいずれか１つのネットワーク機能データベースであり、移動体通信ネットワーク、１つ以上の他の移動体通信ネットワーク、及び移動端末にサービスを提供している他の移動体通信ネットワークは、移動端末の在圏ネットワークであるか、又は移動端末の在圏ネットワーク及びホームネットワークを含む。

実施例１２は、実施例１から１１のいずれか１つのネットワーク機能データベースであり、他の移動体通信ネットワークは、ホームルーティングセッション又はローカルブレークアウトセッションを用いて、移動端末にサービスを提供する。

実施例１３は、実施例１から１２のいずれか１つのネットワーク機能データベースであり、ネットワーク機能データベースは、ネットワークリポジトリ機能（ＮＲＦ：Network Repository Function）、又はサービスコミュニケーションプロキシ（Service Communication Proxy）、又は発見機能（discovery function）、又はサービスリポジトリ（service repository）である。

実施例１４は、実施例１から１３のいずれか１つのネットワーク機能データベースであり、受信部は、他の移動体無線通信ネットワークの別のネットワーク機能データベースからリクエストを受信するように構成されている。

実施例１５は、実施例１４のネットワーク機能データベースであり、他のネットワーク機能データベースは、他の移動体無線通信ネットワークのネットワークリポジトリ機能、又はサービスコミュニケーションプロキシ、又は発見機能である。

実施例１６は、実施例１から１５のいずれか１つのネットワーク機能データベースであり、受信部は、ネットワーク機能が１つ以上の他の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示を、移動体通信ネットワークのネットワーク機能又はＯ＆Ｍシステムから受信するように構成されている。

実施例１７は、実施例１から１６のいずれか１つのネットワーク機能データベースであり、受信部は、ネットワーク機能が１つ以上の他の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示を、ネットワーク機能プロファイル又はサービスプロファイルを用いて受信するように構成されている。

実施例１８は、実施例１から１７のいずれか１つのネットワーク機能データベースであり、受信部は、ネットワーク機能が１つ以上の他の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示を、ネットワーク機能データベースにネットワーク機能を登録するためのリクエストを用いて受信するように構成されている。

実施例１９は、実施例１から１８のいずれか１つのネットワーク機能データベースであり、メモリは、ネットワーク機能が１つ以上の他の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示を、当該ネットワーク機能に関するネットワーク機能プロファイルを用いて記憶するように構成されている。

実施例２０は、実施例１から１９のいずれか１つのネットワーク機能データベースであり、選択部が移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能を選択した場合には、移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能としてのネットワーク機能の指示を他の移動体通信ネットワークに送信するように構成された送信部を具備する。

実施例２１は、移動体通信ネットワークのネットワーク機能を選択するための方法であり、この方法は、移動体通信ネットワークのネットワーク機能又はサービスについて、当該ネットワーク機能又はサービスが、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示を記憶することと、他の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能又はサービスを選択するためのリクエストを、別の移動体無線通信ネットワークから受信することと、１つ以上の他の移動体通信ネットワークが、移動端末にサービスを提供している他の移動体通信ネットワークを含む場合には、移動端末へのサービスの提供を引き継ぐために、当該ネットワーク機能又はサービスは１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示が記憶されているネットワーク機能又はサービスを選択することと、を含む。

実施例２２は、移動体通信ネットワークの構成要素であり、この移動体通信ネットワークの構成要素は、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているネットワーク機能又はサービスについて、当該ネットワーク機能又はサービスが、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示を、移動体通信ネットワークのネットワーク機能又はサービスについての情報を他の移動体通信ネットワークに提供するネットワーク機能データベースに送信するように構成された送信部を具備する。

実施例２３は、実施例２２の移動体通信ネットワーク構成要素であり、構成要素は、移動体通信ネットワークのネットワーク機能である。

実施例２４は、実施例２２又は２３の移動体通信ネットワーク構成要素であり、ネットワーク機能は、ネットワーク機能データベースに登録されるように設定されている。

実施例２５は、実施例２２の移動体通信ネットワーク構成要素であり、構成要素は、移動体通信ネットワークのＯ＆Ｍシステムである。

実施例２６は、実施例２２から２５のいずれか１つの移動体通信ネットワーク構成要素であり、ネットワーク機能が、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示は、１つ以上の他の移動体通信ネットワークの指示のリストを含む。

実施例２７は、実施例２２から２５のいずれか１つの移動体通信ネットワーク構成要素であり、ネットワーク機能が、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示は、ネットワーク機能が、他の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐデフォルトネットワーク機能であるという指示を含む。

実施例２８は、実施例２２から２５のいずれか１つの移動体通信ネットワーク構成要素であり、ネットワーク機能が、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示は、ネットワーク機能が、１つ以上の他の移動体通信ネットワークとのインターフェースを含むという指示を含む。

実施例２９は、実施例２２から２５のいずれか１つの移動体通信ネットワーク構成要素であり、ネットワーク機能又はサービスが、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示は、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのサポートスライスの識別のリストを含む。

実施例３０は、実施例２２から２９のいずれか１つの移動体通信ネットワーク構成要素であり、送信部は、ネットワーク機能が１つ以上の他の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示を、ネットワーク機能プロファイル又はサービスプロファイルを用いて送信するように構成されている。

実施例３１は、実施例２２から３０のいずれか１つの移動体通信ネットワーク構成要素であり、送信部は、ネットワーク機能が１つ以上の他の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示を、ネットワーク機能データベースにネットワーク機能を登録するためのリクエストを用いて送信するように構成されている。

実施例３２は、ネットワーク機能データベースにネットワーク機能を登録するための方法であり、この方法は、ネットワーク機能が、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示を、移動体通信ネットワークのネットワーク機能についての情報を他の移動体通信ネットワークに提供するネットワーク機能データベースに送信することを含む。

別の実施例によれば、移動体通信ネットワークのネットワーク機能データベースが提供され、このネットワーク機能データベースは、移動体通信ネットワークのネットワーク機能のセットの各ネットワーク機能に関して、どの他の移動体通信ネットワークについて、ネットワーク機能が移動端末へのサービスの提供の引継ぎをサポートするかを特定する情報を記憶するように構成されたメモリと、ネットワーク機能のセットに関してメモリによって記憶されている情報に基づいて、別の移動体通信ネットワークから移動端末を引き継ぐネットワーク機能を選択するように構成された選択部と、を具備する。

上記の例のいずれかの特徴の１つ以上は、他の実施例のいずれか１つと組み合わせてよいことに留意されたい。特に、ネットワーク構成要素の文脈で説明した実施例は、方法に同様に適用してよい。以下では、様々な実施例をより詳細に説明する。

図１は、移動体通信システム１００を示す。移動体通信システム１００は、ユーザ装置（ＵＥ：User Equipment）、ナノ装置（ＮＥ：Nano Equipment）等の移動無線端末装置１０２を含む。加入者端末とも称される移動無線端末装置１０２は、端末側を形成し、その一方で、以下に説明する移動体通信システム１００の他の構成要素は、移動体通信ネットワーク側の部分、すなわち移動体通信ネットワークの部分（例えば、ＰＬＭＮ）である。

さらに、移動体通信システム１００は、無線アクセスネットワーク（ＲＡＮ：Radio Access Network）１０３を含み、このＲＡＮ１０３は、複数のＲＡＮノード、すなわち５Ｇ（第５世代）無線アクセス技術（5G New Radio）に準拠する無線アクセスを提供するように構成された基地局を含んでよい。移動体通信システム１００はまた、ロングタームエボリューション（ＬＴＥ：Long Term Evolution）又はＷｉ－Ｆｉ（無線ワイヤレスローカルエリアネットワーキング）又は別の移動体通信規格に準拠するように構成されてもよいが、ここでは一例として５Ｇが使用されていることに留意されたい。各ＲＡＮノードは、エアインターフェースを介して、移動無線端末装置１０２との無線通信を提供してよい。ＲＡＮ１０３は、任意の数のＲＡＮノードを含んでよいことに留意されたい。

移動体通信システム１００は、さらに、ＲＡＮ１０３に接続されたアクセス及びモビリティ管理機能（ＡＭＦ：Access and Mobility Management Function）１０１、統合データ管理（ＵＤＭ：Unified Data Management）１０４、ネットワークスライス選択機能（ＮＳＳＦ：Network Slice Selection Function）１０５を含んでいるコアネットワークを含む。ここで、また以下の例において、ＵＤＭは、さらに、目下のＵＥのサブスクリプションデータベースから構成することができ、これは例えば、統合データリポジトリ（ＵＤＲ：Unified Data Repository）として公知である。コアネットワークは、さらに、認証サーバ機能（ＡＵＳＦ：Authentication Server Function）１１４及びポリシー制御機能（ＰＣＦ：Policy Control Function）１１５を含む。

移動体通信システム１００のコアネットワークは、さらに、（少なくとも）ＡＭＦ１０１が接続されているネットワークリポジトリ機能（ＮＲＦ：Network Repository Function）１１６を含む。

移動体通信システム１００は、さらに、（少なくとも）ＮＲＦ１１６に接続されているＯ＆Ｍシステム１１７を含んでよい。Ｏ＆Ｍシステム１１７は、例えば運用支援システム／ビジネス支援システム（ＯＳＳ／ＢＳＳシステム：Operations Support System/Business Support System）に対応してよく、このＯＳＳ／ＢＳＳシステムは、例えば、サービス管理機能（ＳｅｒＭＦ：Service Management Function）及びネットワークスライス管理機能（ＮＳＭＦ：Network Slice Management Function）を含む。

コアネットワークは、複数の（コア）ネットワークスライス１０６、１０７を有してよく、またネットワークスライス１０６、１０７毎に、オペレータは、複数のネットワークスライスインスタンス（ＮＳＩ：Network Slice Instance）１０８、１０９を生成してよい。この例では、コアネットワークは、モバイルブロードバンドのさらなる高度化（ｅＭＢＢ：enhanced Mobile Broadband）を提供するための３つのコアネットワークスライスインスタンス（ＣＮＩ：Core Network slice Instance）１０８を有する第１のコアネットワークスライス１０６と、車とあらゆるものとの通信（Ｖ２Ｘ：Vehicle-to-Everything）を提供するための３つのＣＮＩ１０９を有する第２のコアネットワークスライス１０７と、を含む。

一般的に、ネットワークスライスが展開される場合、ＮＦはインスタンス化されるか、又は（既にインスタンス化されている場合には）ＮＳＩを形成するために参照され、またＮＳＩに属するＮＦは、ＮＳＩ識別でもって設定される。

特に、この例では、第１のコアネットワークスライス１０６の各インスタンス１０８は、第１のセッション管理機能（ＳＭＦ：Session Management Function）１１０及び第１のユーザプレーン機能（ＵＰＦ：User Plane Function）１１１を含み、第２のコアネットワークスライス１０７の各インスタンス１０９は、第２のＳＭＦ１１２及び第２のＵＰＦ１１３を含む。

移動端末１０２のユーザは、一般的に、特定の通信ネットワークに加入している、つまり（例えば、通信システム１００のネットワーク側に対応する、すなわちＵＥ１０２を除いた通信システム１００に対応する）通信ネットワークのオペレータと契約している。そのような通信ネットワークは、ユーザのホームネットワーク、例えばホームＰＬＭＮ（ＨＰＬＭＮ：Home Public Land Mobile Network）である。

ユーザは、自身のホームネットワークのカバレッジエリアから離れた場合には、異なるオペレータの通信ネットワークを使用することができ、例えば、ユーザが自国とは異なる国にいる場合には、異なるオペレータの通信ネットワークは、ユーザにとっての在圏ネットワーク（visited network）として機能する。もしくは国内において、ユーザは、別のＰＬＭＮに接続され、その後、加入しているＰＬＭＮに接続される。さらに、移動端末が（移動端末のユーザのホームネットワーク又は在圏ネットワークである）通信ネットワークによってサービスが提供されているときに、その通信ネットワークのカバレッジエリアを離れる場合には、別の通信ネットワーク（例えば、別の在圏ネットワーク）への移動端末のハンドオーバが実行されてよい。

図２は、第１の在圏ＰＬＭＮ２０２から、移動端末（例えば、ＵＥ）２０１にＰＬＭＮ間のモビリティを提供する第２の在圏ＰＬＭＮ２０３への移動端末２０１のハンドオーバが示された通信設備２００を示す。

図１を参照して説明したように、第１のＶＰＬＭＮ２０１は、第１のＲＡＮ２０４、第１のＡＭＦ２０５及び他の機能を含み、同様に第２のＶＰＬＭＮ２０２は、第２のＲＡＮ２０６、第２のＡＭＦ２０７及び他の機能を含む。

ハンドオーバの前に、移動端末２０１は、第１のＶＰＬＭＮ２０１を介して、ホームルーティング（home routed）セッション（例えば、プロトコルデータユニット（ＰＤＵ：Protocol Data Unit）セッション）を行う。このことは、移動端末２０１が、第１のＲＡＮ２０４及び第１のＡＭＦ２０５を介して、移動端末の（すなわちユーザの）ＨＰＬＭＮ２０８に、特にＨＰＬＭＮ２０８のホームＳＭＦ（Ｈ－ＳＭＦ）及び／又はホームＵＰＦ（Ｈ－ＵＰＦ）２０９にルーティングされる通信セッションを行うことを意味する。

例えば、移動端末２０１が第１のＲＡＮ２０４のカバレッジから離れたことに起因する移動端末２０１のハンドオーバを実行するためには、このハンドオーバシナリオにおけるソースＡＭＦである第１のＡＭＦ２０５が、ターゲットＶＰＬＭＮ（すなわち、第２のＶＰＬＭＮ２０３）の（ターゲット）ＡＭＦを知る必要がある。第１のＶＰＬＭＮ２０１の（ソース）ＮＲＦは、第２のＶＰＬＭＮ２０２の（ターゲット）ＮＲＦに、ターゲットＡＭＦを要求してよい。しかしながら、ＶＰＬＭＮ２０２、２０３間のＵＥコンテキストの転送を可能にするために、ターゲットＮＲＦがターゲットＡＭＦを選択するメカニズムが必要とされる。

図３に示すように、ソースＶＰＬＭＮ２０１並びにターゲットＶＰＬＭＮ２０２の両方が、複数のＡＭＦを有してよい。図３は、第１のＶＰＬＭＮ３０１及び第２のＶＰＬＭＮ３０２の構成要素を示す。

第１のＶＰＬＭＮ３０１は、第１のＮＲＦ３０３を有し、第２のＶＰＬＭＮ３０２は、第２のＮＲＦ３０４を有する。第１のＶＰＬＭＮ３０１は、第１のＡＭＦ３０５、第２のＡＭＦ３０６及び第３のＡＭＦ３０７を含む。第２のＶＰＬＭＮ３０２は、第４のＡＭＦ３０８、第５のＡＭＦ３０９及び第６のＡＭＦ３１０を含む。

一般的に、あるＰＬＭＮの１つ以上のＡＭＦは、別のＰＬＭＮにおける他のＡＭＦとのリンク（すなわち、Ｎ１４インターフェース）を有する。図３の例では、第１のＡＭＦ３０５は、第４のＡＭＦ３０８とのリンク３１１（Ｎ１４インターフェースを介する接続）を有する。他のＡＭＦ３０６、３０７、３０９、３１０は、例えば、それぞれ他方のＶＰＬＭＮ３０１、３０２のＡＭＦとの接続を有さない。

１つのＰＬＭＮにおいて、各ＡＭＦ（又はＡＭＦインスタンス）が異なる能力を有してもよい。例えば、同一のＰＬＭＮの各ＡＭＦが、ネットワークスライスの同一のセットをサポートする必要はない。一般的に、ネットワークオペレータは、セキュリティ上の理由から、自身のＰＬＭＮの全てのトポロジ情報（既存の全てのＮＦについての情報等）を別のＰＬＭＮのオペレータ（又はユーザ）に公開しようとしない。したがって、オペレータは、ＵＥにとってのエントリポイントとしてのデフォルトネットワーク機能を生成するための展開オプションを選択してよい。その場合、最初にデフォルトネットワーク機能を使用した後に、ＵＥを専用ネットワーク機能（又は専用ネットワークスライス）に再配置（再割り当て）することができる。

３ＧＰＰ（第３世代パートナシッププロジェクト）リリース１５によれば、ＮＦサービスコンシューマ（Service Consumer）（すなわち本明細書では、例えばＮＦインスタンス、例えばＡＭＦ、ＳＭＦ、ＵＤＭ等）が、ＮＦサービス登録（NF Service Registration）を実行してよい。このために、ＰＬＭＮのＮＦサービスコンシューマは、最初に動作状態になったときに、Nnrf_NFManagement_NFRegisterリクエスト（Request）メッセージをＰＬＭＮのＮＲＦに送信し、自身のＮＦプロファイル（NF Profile）をＮＲＦに通知する。

３ＧＰＰによれば、ＮＦプロファイルは、以下を含む：
・入力、必須：ＮＦタイプ（NF type）、ＮＦインスタンスＩＤ（NF instance ID）、サポートＮＦサービス（supported NF services）の名称（該当する場合）、及びＰＬＭＮＩＤ、例えばＮＦが他のＰＬＭＮによって発見されなければならない場合。
・入力、オプション：
・コンシューマＮＦがデータセット（Data Set）（複数可）（例えば、ＵＤＲ）を記憶する場合：ＳＵＰＩ（Subscription Concealed Identifier）の範囲（複数可）、ＧＰＳＩ（Generic Public Subscription Identifier）の範囲（複数可）、外部グループ識別子（external group identifier）の範囲（複数可）、データセット識別子（Data Set Identifier）（複数可）。コンシューマがＢＳＦ（Binding Support Function）である場合：（ＵＥの）ＩＰｖ４アドレスの範囲（複数可）、又は（ＵＥの）ＩＰｖ６プレフィックスの範囲（複数可）。
・コンシューマがＵＤＭ、ＵＤＲ又はＡＵＳＦである場合、それらは、ＵＤＭグループＩＤ（UDM Group ID）、ＵＤＲグループＩＤ（UDR Group ID）、ＡＵＳＦグループＩＤ（AUSF Group ID）を含むことができる。
・ＵＤＭ及びＡＵＳＦについて：ルーティングＩＤインディケータ（Routing IDIndicator）。
・コンシューマがＡＭＦである場合、ＡＭＦは、ＧＵＡＭＩ（Global Unique AMF ID）（複数可）のリストを含む。さらに、ＡＭＦは、故障／保守に関するバックアップとして機能することができるＧＵＡＭＩ（複数可）のリストを含んでよい。
・コンシューマがＣＨＦ（Charging Function）である場合、これは、ＳＵＰＩの範囲（複数可）、ＧＰＳＩの範囲（複数可）、又はＰＬＭＮの範囲（複数可）を含んでよい。
・「UPF_Management」サービスについて：ＵＰＦプロビジョニング情報（Provisioning Information）。
・Ｓ－ＮＳＳＡＩ（Single Network Slice Selection Assistance Information）（複数可）、及び関連付けられたＮＳＩＩＤ（複数可）（利用可能な場合）。
・ＮＦコンシューマの位置についての情報（オペレータ固有の情報、例えば地理的な位置、データセンタ）。
・ＴＡＩ（Tracking Area Identity）（複数可）。

代替的に、ＮＦサービスコンシューマのＮＦプロファイルを、ＮＲＦにおけるＯ＆Ｍシステムによって設定することもできる。

さらに、３ＧＰＰによれば、ＰＬＭＮ間のモビリティのケースでは、ソースＡＭＦが、ＰＬＭＮレベルでのＮＲＦインタラクションを介して提供される、発見されたＡＭＦインスタンスのリストから、ターゲットＰＬＭＮにおけるＡＭＦインスタンス（複数可）を選択してよい。

ＰＬＭＮ間でのそのようなＮＦサービス発見に関して、サービスを提供しているＰＬＭＮ（すなわち、ソースＰＬＭＮ）におけるＮＦサービスコンシューマは、そのサービスを提供しているＰＬＭＮにおける適切に設定されたＮＲＦに対するNnrf_NFDiscovery_Request（パラメータとして、想定されるサービス名（Expected Service Name、想定されるＮＦのＮＦタイプ、ＨＰＬＭＮＩＤ、サービスを提供しているＰＬＭＮＩＤ及びＮＦサービスコンシューマのＮＦタイプを含む）の呼び出しを行う。サービスを提供しているＰＬＭＮにおけるＮＲＦは、ＨＰＬＭＮＩＤに基づいて、ＨＰＬＭＮにおけるＮＲＦを識別し、またＨＰＬＭＮにおいて展開されたＮＦインスタンス（複数可）の想定されるＮＦプロファイル（複数可）を取得するために、ＨＰＬＭＮにおけるＮＲＦに「ＮＦ発見（NF Discovery）」サービスを要求する。サービスを提供しているＮＲＦは、発見されたＮＦインスタンスのリストをＮＦコンシューマに提供する。

しかしながら、ソースＰＬＭＮからハンドオーバされるＵＥにサービスを提供するために、ターゲットＰＬＭＮにおけるＮＲＦが、ハンドオーバのためのＡＭＦをどのように選択するか（例えば、ＡＭＦインスタンスリストをどのようにフィルタリングするか）については依然として結論は出ていない。

ＰＬＭＮ間のモビリティに関する別のアプローチは、ソースＡＭＦが、ターゲットＰＬＭＮＩＤ及びＡｌｌｏｗｅｄＮＳＳＡＩ（許可ＮＳＳＡＩ）に基づいて、ＰＬＭＮレベルのＮＲＦを介して、ターゲットＰＬＭＮにおけるＡＭＦを選択することである。しかしながら、例えばＡｌｌｏｗｅｄＮＳＳＡＩはターゲットＰＬＭＮにおいては有効ではないので、ターゲットＰＬＭＮにおけるＡＭＦ選択の問題は残されたままである。

上記に鑑み、様々な実施形態によれば、以下を含むアプローチが提供される：
１．ネットワーク機能を自身のＮＲＦ（すなわち、そのネットワーク機能が属するＰＬＭＮの不定の（又は特定の）ＮＲＦ）に登録（Registration）する。
２．サービスを提供しているＰＬＭＮによって、ターゲットＰＬＭＮのＮＦを発見（Discovery）及び選択（Selection）する。

図４は、一実施形態による、ＮＦサービスコンシューマの登録が示されたフロー図４００を示す。ＮＦサービスコンシューマ４０１及びＮＲＦ４０２が、このフローに関係している。ＮＦサービスコンシューマ４０１は、例えば図１のＡＭＦ１０１、ＳＭＦ１１０、１１２若しくはＵＤＭ１０４、又は図２のＶＰＬＭＮ２０３のＡＭＦ２０７に対応する、ＡＭＦ、ＳＭＦ、ＵＤＭ等のネットワーク機能（又はネットワーク機能インスタンス）である。ＮＲＦ４０２は、例えば図１のＮＲＦ１１６又は図２のＶＰＬＭＮ２０３のＮＲＦに対応する、ＮＦサービスコンシューマ４０１が属するＰＬＭＮの不定のＮＲＦ又は特定のＮＲＦである。ＮＲＦ４０２は、ネットワーク機能データベースの一例である。

４０３では、ＮＦサービスコンシューマ４０１が、ＮＲＦ４０２にNnrf_NFManagement_NFUpdateリクエストメッセージを送信することによって、ＮＲＦ４０２における登録（すなわち、自身の登録）を実行する。

この登録では、ＮＦサービスコンシューマ４０１が、ＮＲＦ４０２に自身のＮＦプロファイルを示す。ＮＦプロファイルは、ＮＦについての以下の情報を含む：
・ＮＦタイプ、ＮＦインスタンスＩＤ、サポートＮＦサービスの名称（該当する場合）、及びＰＬＭＮＩＤ、例えばＮＦが他のＰＬＭＮによって発見されなければならない場合。
・Ｓ－ＮＳＳＡＩ（複数可）、及び関連付けられたＮＳＩＩＤ（複数可）（利用可能な場合）。
・ＮＦサービスコンシューマは、１つ以上の他のＰＬＭＮのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されている（例えば、ＡＭＦは、１つ以上の他のＰＬＭＮのうちの１つからハンドオーバされた移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されている）という指示。この指示は、例えば以下の指示であってよい：
・サポートＰＬＭＮ（Supported PLMN）の指示（ＶＰＬＭＮＩＤ）、すなわち、ＮＦサービスコンシューマが移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているＰＬＭＮの指示。
・デフォルトＮＦ（Default NF）指示、つまり例えば、他の任意のＰＬＭＮの移動端末にサービスを提供するために、すなわち他の任意のＰＬＭＮによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐために、ＮＦサービスコンシューマがサービスを提供するデフォルトＮＦとして機能するという指示。
・「任意のＰＬＭＮ（Any PLMN）」指示、すなわち、ＮＦサービスコンシューマが、他の任意のＰＬＭＮの移動端末へのサービスの提供をサポートするという指示、すなわち他の任意のＰＬＭＮによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐための指示。
・「Ｎｘｘ（例えばＮ１４）能力サポート（Capability Support）」指示、すなわち、ＮＦサービスコンシューマ（例えばＡＭＦ）が、１つ以上の他のＰＬＭＮとの特定のインターフェース（例えばＮ１４インターフェース）をサポートするという指示。これは、例えば、インターフェースがサポートされている（又はインターフェースを有している）ＰＬＭＮのＰＬＭＮＩＤのリスト、すなわちサポートＰＬＭＮリストを含んでよい。
・他のＰＬＭＮのサポートスライス識別（Supported Slice Identification）（すなわち、Ｓ－ＮＳＳＡＩ）、すなわち、他のＰＬＭＮの全てのＳ－ＮＳＳＡＩのリスト。例えば、サービスコンシューマによってサポートされる他のＰＬＭＮのＳ－ＮＳＳＡＩを提供する。

４０４では、ＮＲＦ４０３が、ＮＦプロファイルを記憶する。４０５では、ＮＲＦ４０３が、ＮＦサービスコンシューマに肯定応答（acknowledgement）、例えばNnrf_NFManagement_NFUpdate応答（Response）を送信する。

例えば、オペレータポリシーに基づいて、各ＮＦサービスコンシューマは、自身のＮＦ（サービス）プロファイルに、デフォルト機能として機能できるか、特定のＰＬＭＮ若しくは任意のＰＬＭＮにサービスを提供することができるか、又は「Ｎｘｘ能力サポート」を有しているという指示、又は１つ以上の「ターゲットＰＬＭＮのサポートＳ－ＮＳＳＡＩ」の指示を含む。

一実施形態によれば、ＮＲＦ４０２が、ＮＦサービス手順（NF Service Procedure）を選択／フィルタリングできない場合、例えば１つ以上の他のＰＬＭＮのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているＮＦサービス手順を成功裡に受信又は選択できない場合には、ＮＲＦ４０２は、ネットワーク機能に関して、デフォルト機能の指示、又は特定のＰＬＭＮの移動端末にサービスを提供できるという指示、又はＮＦサービスコンシューマに関する（ＮＦが提供する）ＮＦサービス手順プロファイルにおける任意のＰＬＭＮの移動端末にサービスを提供できるという指示を記憶してよい。

図４の例では、ＮＦサービスコンシューマが、ＮＲＦに自身を登録する。しかしながら、これは図５に示したようなＯ＆Ｍシステムによって行われてもよい。

図５は、Ｏ＆ＭシステムによるＮＦサービスコンシューマの登録が示されたフロー図５００を示す。Ｏ＆Ｍ５０１及びＮＲＦ５０２が、このフローに関係している。

Ｏ＆Ｍ５０１は、例えばＯ＆Ｍ１１７に対応する。図５のフローでは、Ｏ＆Ｍ５０１が、ＮＦサービスコンシューマ（又は、等価のものとして、ＮＦサービスコンシューマのＮＦプロファイル）をＮＲＦ５０２に登録する。

ＮＦサービスコンシューマは、例えば図１のＡＭＦ１０１、ＳＭＦ１１０、１１２若しくはＵＤＭ１０４、又は図２のＶＰＬＭＮ２０３のＡＭＦ２０７に対応する、ＡＭＦ、ＳＭＦ、ＵＤＭ等のネットワーク機能（又はネットワーク機能インスタンス）である。

ＮＲＦ５０２は、例えば図１のＮＲＦ１１６又は図２のＶＰＬＭＮ２０３のＮＲＦに対応する、ＮＦサービスコンシューマが属するＰＬＭＮの不定のＮＲＦ又は特定のＮＲＦである。

５０３では、Ｏ＆Ｍ５０１が、ＮＦプロファイルリクエストメッセージの更新、例えばmodifyMOIAttributeメッセージをＮＲＦ５０２に送信する。このメッセージは、ＮＦについての以下の情報を含む：
・ＮＦタイプ、ＮＦインスタンスＩＤ、サポートＮＦサービスの名称（該当する場合）、及びＰＬＭＮＩＤ、例えばＮＦが他のＰＬＭＮによって発見されなければならない場合。
・Ｓ－ＮＳＳＡＩ（複数可）、及び関連付けられたＮＳＩＩＤ（複数可）（利用可能な場合）。
・ＮＦサービスコンシューマは、１つ以上の他のＰＬＭＮのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されている（例えば、ＡＭＦは、１つ以上の他のＰＬＭＮのうちの１つからハンドオーバされた移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されている）という指示。この指示は、例えば以下の指示であってよい：
・サポートＰＬＭＮの指示（ＶＰＬＭＮＩＤ）、すなわち、ＮＦサービスコンシューマが移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているＰＬＭＮの指示。
・デフォルトＮＦ指示、つまり例えば、他の任意のＰＬＭＮの移動端末にサービスを提供するために、すなわち他の任意のＰＬＭＮによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐために、ＮＦサービスコンシューマがサービスを提供するデフォルトＮＦとして機能するという指示。
・「任意のＰＬＭＮ」指示、すなわち、ＮＦサービスコンシューマが、他の任意のＰＬＭＮの移動端末へのサービスの提供をサポートするという指示、すなわち他の任意のＰＬＭＮによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐための指示。
・「Ｎｘｘ（例えばＮ１４）能力サポート」指示、すなわち、ＮＦサービスコンシューマ（例えばＡＭＦ）が、１つ以上の他のＰＬＭＮとの特定のインターフェース（例えばＮ１４インターフェース）をサポートするという指示。これは、例えば、インターフェースがサポートされている（又はインターフェースを有している）ＰＬＭＮのＰＬＭＮＩＤのリスト、すなわちサポートＰＬＭＮリストを含んでよい。
・他のＰＬＭＮのサポートスライス識別（すなわち、Ｓ－ＮＳＳＡＩ）、すなわち、他のＰＬＭＮの全てのＳ－ＮＳＳＡＩのリスト。例えば、サービスコンシューマによってサポートされる他のＰＬＭＮのＳ－ＮＳＳＡＩを提供する。

５０４では、ＮＲＦ５０３がＮＦプロファイルを記憶する。５０５では、ＮＲＦ４０３が、肯定応答をＯ＆Ｍに送信する。

図６は、一実施形態による、ＰＬＭＮ間のモビリティに関するＮＦサービスプロデューサの発見及び選択についてのフロー図６００を示す。図２を参照して説明したように、ＰＬＭＮ間のモビリティシナリオにおいては、すなわち移動端末のハンドオーバにおいては、ソースＰＬＭＮ（例えばソースＶＰＬＭＮ）及びターゲットＰＬＭＮ（例えばターゲットＶＰＬＭＮ）が存在する。ソースＰＬＭＮ（ソースＶＰＬＭＮ）は、サービスを提供している（serving）ＰＬＭＮ（サービスを提供しているＶＰＬＭＮ）とも呼ばれる。このことは、ハンドオーバ前は、ソースＰＬＭＮ（ＶＰＬＭＮ）が移動端末にサービスを提供しているＰＬＭＮであるということを表す。

ＮＦサービスコンシューマ６０１、サービスを提供しているＰＬＭＮの（サービスを提供している）ＮＲＦ６０２、及びターゲットＰＬＭＮの（ターゲット）ＮＲＦ６０３が、このフローに関係している。ＮＦサービスコンシューマ６０１は、サービスを提供しているＰＬＭＮのネットワーク機能（又はネットワーク機能インスタンス又はサービスコンシューマ）である。この例では、ＮＦサービスコンシューマ６０１は、例えばＡＭＦ、例えば図１のＡＭＦ１０１又は図２のソースＰＬＭＮ２０２のＡＭＦ２０７に対応するＡＭＦであってよい。

移動端末にはソースＰＬＭＮ、特にＮＦサービスコンシューマ６０１によってサービスが提供されており、またターゲットＰＬＭＮへの移動端末のハンドオーバが実行されるべき場合を想定する。６０４では、ＮＦサービスコンシューマ６０１が、Nnrf_NFDiscovery_Requestメッセージを、サービスを提供しているＰＬＭＮのＮＲＦ６０２に送信することによって発見リクエストを呼び出す。例えば、ＮＦサービスコンシューマ６０１は、移動端末のハンドオーバを実行するためのリクエスト（例えば移動端末からのリクエスト）に応答してこれを行う。

Nnrf_NFDiscovery_Requestメッセージは、想定されるサービス名、想定されるＮＦのＮＦタイプ、移動端末のホームＩＤのＰＬＭＮＩＤ、サービスを提供しているＰＬＭＮのＰＬＭＮＩＤ、ＮＦサービスコンシューマ６０１のＮＦタイプ、及びターゲットＰＬＭＮのＰＬＭＮＩＤ（ターゲットＰＬＭＮＩＤ）の指示を含む。特に、換言すれば、Nnrf_NFDiscovery_Requestメッセージは、ターゲットＮＦプロファイルを含む。

６０５では、サービスを提供しているＰＬＭＮのＮＲＦ６０２が、ターゲットＰＬＭＮＩＤに基づいて、ターゲットＰＬＭＮのＮＲＦ６０３を決定（又は選択）する。例えば、ターゲットＰＬＭＮのＮＲＦ６０３に関する完全修飾ドメイン名（ＦＱＤＮ：Fully-Qualified Domain Name）が、サービスを提供しているＰＬＭＮのＮＲＦ６０２に設定される。

ターゲットＰＬＭＮのＮＲＦ６０３の選択後に、６０６では、サービスを提供しているＰＬＭＮのＮＲＦ６０２が、Nnrf_NFDiscovery_RequestメッセージをターゲットＰＬＭＮのＮＲＦ６０３に送信することによって、（ステップ６０４で受信した）ターゲットＮＦプロファイルを用いて、発見リクエストを呼び出す。

６０７では、ターゲットＰＬＭＮのＮＲＦが、（例えば、図４及び図５に示したようなプロセスに従い）登録されているＮＦのＮＦプロファイルが、ターゲットＮＦプロファイルと一致するかどうかを検査する。

登録されているＮＦのＮＦプロファイルが、ターゲットＮＦプロファイルと一致する場合、そのＮＦが選択される。ターゲットＮＲＦ６０３に登録されているいずれのＮＦのＮＦプロファイルもターゲットＮＦプロファイルと一致しない場合には、ターゲットＮＲＦ６０３は、登録されているＮＦのＮＦプロファイルについて、そのＮＦはソースＰＬＭＮによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されていることを示すかどうか検査する。例えば、ターゲットＮＲＦ６０３は、登録されているＮＦのＮＦプロファイルについて、そのＮＦは（例えば、サポートＰＬＭＮとしてソースＶＰＬＭＮＩＤを含む）ソースＰＬＭＮをサポートすることを示すかどうか、又はデフォルトＮＦとして機能することを示すかどうか、又は任意のＰＬＭＮをサポートすることを示すかどうか検査する。このことが、ターゲットＰＬＭＮのＮＲＦ６０３に登録されている任意のＮＦのＮＦプロファイルに当てはまる場合、ターゲットＰＬＭＮのＮＲＦ６０３は、そのＮＦを選択する。

６０８では、ターゲットＰＬＭＮのＮＲＦ６０３が、選択されたＮＦの情報（例えば、選択されたＮＦ／サービスのＦＱＤＮ）を、サービスを提供しているＰＬＭＮのＮＲＦ６０２に提供し、６０９では、サービスを提供しているＰＬＭＮのＮＲＦ６０２が、選択されたＮＦの情報を、ＮＦサービスコンシューマ６０１に転送する。

（登録に基づく）発見及び選択がＮＲＦによって実行されることは単に考えられる一例に過ぎないことに留意されたい。

代替的に、例えば、発見及び選択は、３ＧＰＰリリース１６ｅＳＢＡ（Signalling Security Enhancements）において導入された委任発見メカニズムに従い、ＳＣＰ（Service Communication Proxy）に基づくものであってもよい。その場合、図４から図６を参照して説明したような手順を実行することができるが、しかしながら（ターゲットＰＬＭＮの）ＮＲＦは、ＳＣＰ（delegated discovery function）に置き換えられる。このことは、サービスコンシューマが、（図４又は図５に示したように）ＳＣＰに登録され、ＳＣＰが、図６を参照して説明した発見を実行することを意味している。

要約すると、様々な実施形態によれば、図７に示したようなネットワーク機能データベース（例えば、ネットワークリポジトリ機能又はサービスリポジトリ）が提供される。

図７は、一実施形態による、移動体通信ネットワークのネットワーク機能データベース７００を示す。ネットワーク機能データベース７００は、移動体通信ネットワークのネットワーク機能又はサービスについて、当該ネットワーク機能又はサービスが、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示を記憶するように構成されたメモリ７０１を具備する。

ネットワーク機能データベース７００は、さらに、他の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能を選択するためのリクエスト７０３を、別の移動体無線通信ネットワーク（１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つであってもよいし、それ以外であってもよい）から受信するように構成された受信部７０２を含む。

さらに、ネットワーク機能データベース７００は、１つ以上の他の移動体通信ネットワークが、移動端末にサービスを提供している他の移動体通信ネットワークを含む場合には、移動端末へのサービスの提供を引き継ぐために、当該ネットワーク機能又はサービスは１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示がメモリに記憶されているネットワーク機能又はサービスを選択するように構成された選択部７０４を具備する。

上記においては、ＮＦが１つ以上のサービスを含んでよいことから、「ネットワーク機能又はサービス」を参照したことに留意されたい。リリース１６では、それらのサービスを、例えば種々のコンテナ（container）において、独立して配置／実行することができる。例えば、ネットワーク機能サービスが、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示は、ネットワーク機能のサービスのサブセットにのみ適用してよい。したがって、上記の例のいずれか１つにおいて「ネットワーク機能」を参照している場合、これは、ネットワーク機能サービス、すなわちネットワーク機能に含まれる（又はネットワーク機能によって提供された）サービスを表していると理解されてもよい。特に、上述の実施形態では、簡略化を目的として、ネットワーク機能内の考えられるサービスと区別することなく、ネットワーク機能が表されている。この文脈において、ネットワーク機能のサービスは、リリース１５におけるような「ネットワーク機能サービス（NF service）」を表してもよいし、リリース１６におけるような単に「サービス（service）」を表してもよい。さらに、サービス又はＮＦサービスは、サービスプロデューサのサービスと理解されてよく、またサービスに関するネットワーク機能の選択は、サービスプロデューサの選択であることに留意されたい。「ネットワーク機能」及び「サービス」又は「ネットワーク機能サービス」並びに関連する用語は、３ＧＰＰ、例えばリリース１５又はリリース１６に準拠すると理解されてよい。

換言すれば、様々な実施形態によれば、１つ以上のネットワーク機能はそれぞれ、それらのネットワーク機能が（もし存在する場合に）他の移動体通信ネットワークのうちのいずれをサポートしているかという指示と共に、具体的には、他の移動体通信ネットワーク（のうちの１つ）によって提供されるが、しかしながら例えば、移動体通信ネットワークへのハンドオーバに起因して他の移動体通信ネットワークによっては継続されない移動端末（例えば、ユーザ装置ＵＥ）へのサービスの提供の継続に関してサポートしているかという指示と共に、ネットワーク機能データベースに記憶される。例えば１以上のビット（例えば１以上のフラグ）、ＰＬＭＮリストの参照、又はネットワーク機能のグループ関係に関して、任意のフォーマットで記憶されてよいそれらの指示に基づいて、ネットワーク機能データベースは、移動端末へのサービスの提供を引き継ぐ（すなわち移動端末へのサービスの提供を継続する）ためのネットワーク機能を選択する。

指示は、他の移動体通信ネットワークのサポートの指示についての情報をネットワーク機能データベースに登録又は提供するネットワーク機能又はサービスに基づいて、メモリに記憶されてよい。ネットワーク機能データベースは、登録メッセージ又は登録情報に対応するものを受信する受信部を含んでよい。

ネットワーク機能は、例えば、上記の例のように、ＶＰＬＭＮにおけるＡＭＦであってよい。しかしながら、図７のアプローチの他の用途も考えられる。例えば、そのようなアプローチは、ホームネットワークにおけるＳＭＦの選択に、例えば図２に示したようなホームルーティングセッションに適用されてもよい。他の移動体通信ネットワークは、この場合、在圏ネットワーク（例えば、第１のＶＰＬＭＮ２０１）であってもよいし、移動体通信ネットワークは、ホームネットワーク（例えば、ＨＰＬＭＮ２０８）であってもよい。この場合、他の移動体通信ネットワークによるサービスは中断されないが、それにもかかわらず、ＳＭＦは、移動端末（例えば、ＵＥ２０１）へのサービスの提供を引き継ぐことになる。この場合、通信サービスは、第１のＶＰＬＭＮ２０２を介するＨＰＬＭＮ２０８へのホームルーティングセッションを実行するために、図２に示したように、在圏ネットワーク及びホームネットワークの両方を介して提供されることになる。

指示は、例えば、ネットワーク機能に関するサービスコンシューマの登録によって、ネットワーク機能データに提供されてよく、例えば、ネットワーク機能がデフォルトネットワーク機能である（又はデフォルトネットワーク機能を提供する）、及び／又はサポートＰＬＭＮのリストであるという指示を含む。

図７のアプローチは、例えば、ＰＬＭＮ間のモビリティのケースでは、ターゲットＰＬＭＮにおけるターゲットＮＦの発見及び選択を処理するために適用されてよい。図７のアプローチに基づいて、ターゲット在圏通信ネットワーク（例えば、ＰＬＭＮ）は、ハンドオーバ又はモビリティについての登録シナリオにおいて、ＡＭＦ等のネットワーク機能を選択してよい。

ネットワーク機能データベース７００は、例えば、図８に示したような方法を実行する。図８は、移動体通信ネットワークのネットワーク機能を選択するための方法が示されたフロー図８００を示す。

８０１では、移動体通信ネットワークのネットワーク機能について、当該ネットワーク機能が、１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示が記憶される。

８０２では、他の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能を選択するためのリクエストが、別の移動体無線通信ネットワークから受信される。

８０３では、１つ以上の他の移動体通信ネットワークが、移動端末にサービスを提供している他の移動体通信ネットワークを含む場合には、移動端末へのサービスの提供を引き継ぐために、当該ネットワーク機能は１つ以上の他の移動体通信ネットワークのうちの１つによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているという指示が記憶されているネットワーク機能が選択される。

ネットワーク機能データベースの構成要素（並びに本明細書において言及したネットワーク機能及び他の装置）は、例えば、１つ以上の回路によって実現されてよい。「回路」は、特定の目的の回路、又はメモリ、ファームウェア、若しくはそれらの任意の組み合わせに格納されたソフトウェアを実行するプロセッサであってよい、あらゆる種類の論理実装エンティティとして理解されてよい。したがって、「回路」は、ハードワイヤード論理回路、又はプログラム可能なプロセッサ、例えばマイクロプロセッサ等のプログラム可能な論理回路であってよい。「回路」は、ソフトウェア、例えばあらゆる種類のコンピュータプログラムを実行するプロセッサであってもよい。上記の各機能の他の任意の種類の実現形態も、「回路」として理解されてもよい。

特定の態様について説明したが、当業者であれば、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の態様の思想及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細についての様々な変更をそれらの態様において加えてもよいことを理解するであろう。したがって、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲によって示されており、また特許請求の範囲の等価物の意図及び範囲に収まるあらゆる変更が包含されることが意図されている。

Claims

移動体通信ネットワークのシステムであって、
前記移動体通信ネットワークのネットワーク機能について、当該ネットワーク機能が、１つ以上の他の移動体通信ネットワークに含まれる第１の移動体通信ネットワークのネットワーク機能によってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能であることを含む指示を記憶するように構成されたメモリと、
前記第１の移動体通信ネットワークのネットワーク機能によってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能を選択するためのリクエストを、前記第１の移動体無線通信ネットワークから受信するように構成された受信部と、
前記移動端末へのサービスの提供を引き継ぐために、前記リクエストに基づき、前記メモリに記憶されているネットワーク機能を選択するように構成された選択部とを具備し、
前記選択部は、当該ネットワーク機能が、前記第１の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているということが示されたネットワーク機能をメモリから検索し、前記移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能として発見されたネットワーク機能を選択するように構成されている、システム。
前記指示は、前記１つ以上の他の移動体通信ネットワークの識別のリストを含む、請求項１に記載のシステム。
前記指示は、前記ネットワーク機能が、前記１つ以上の他の移動体通信ネットワークとのインターフェースを含むという指示を含む、請求項１に記載のシステム。
前記指示は、前記１つ以上の他の移動体通信ネットワークのサポートスライスの識別のリストを含む、請求項１に記載のシステム。
前記選択部は、当該ネットワーク機能が、前記第１の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているということが示されたネットワーク機能を、前記第１の移動体通信ネットワークの識別又は前記第１の移動体通信ネットワークのスライスの識別を含む識別のリストを用いて前記メモリから検索し、前記移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能として発見されたネットワーク機能を選択するように構成されている、請求項１から４のいずれか１項に記載のシステム。
前記選択部は、当該ネットワーク機能が、前記第１の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているということが示されたネットワーク機能を、前記第１の移動体通信ネットワークを含む識別のリストを用いて発見できない場合には、当該ネットワーク機能が、他の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能であることが示されたネットワーク機能を検索するように構成されている、請求項５に記載のシステム。
前記ネットワーク機能は、前記移動体通信ネットワークのアクセス及びモビリティ管理機能（Access and Mobility Management Function）である、請求項１から６のいずれか１項に記載のシステム。
前記移動体通信ネットワーク、前記１つ以上の他の移動体通信ネットワーク、及び前記移動端末にサービスを提供している他の移動体通信ネットワークは、前記移動端末の在圏ネットワークであるか、又は前記移動端末の在圏ネットワーク及びホームネットワークを含む、請求項１から７のいずれか１項に記載のシステム。
前記第１の移動体通信ネットワークは、ホームルーティングセッション又はローカルブレークアウトセッションを用いて、前記移動端末にサービスを提供する、請求項１から８のいずれか１項に記載のシステム。
前記システムは、ネットワークリポジトリ機能、又はサービスコミュニケーションプロキシを含む、請求項１から９のいずれかに記載のシステム。
移動体通信ネットワークのネットワーク機能を選択するための方法であって、
前記移動体通信ネットワークのネットワーク機能について、当該ネットワーク機能が、１つ以上の他の移動体通信ネットワークに含まれる第１の移動体通信ネットワークのネットワーク機能によってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能であることを含む指示を記憶することと、
前記第１の移動体通信ネットワークのネットワーク機能によってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能を選択するためのリクエストを、前記第１の移動体無線通信ネットワークから受信することと、
前記移動端末へのサービスの提供を引き継ぐために、前記リクエストに基づき、前記記憶されているネットワーク機能を選択することとを含み、
前記ネットワーク機能を選択することは、当該ネットワーク機能が、前記第１の移動体通信ネットワークによってサービスが提供されている移動端末へのサービスの提供を引き継ぐように設定されているということが示されたネットワーク機能をメモリから検索し、前記移動端末へのサービスの提供を引き継ぐネットワーク機能として発見されたネットワーク機能を選択する、方法。