JP7171396B2 - 現像剤担持体、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置 - Google Patents

現像剤担持体、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は電子写真画像形成装置に用いられる現像剤担持体、該現像剤担持体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置に関する。
電子写真画像形成装置(電子写真方式を用いた複写機やファクシミリやプリンター等)においては、電子写真感光体(以降、「感光体」ともいう)がまず帯電ローラにより帯電され、続いて露光されることで、感光体上に静電潜像が形成される。また、現像剤容器内の現像剤は現像剤規制部材により現像剤担持体上に塗布され、現像剤担持体によって現像領域に搬送される。現像領域に搬送された現像剤によって、感光体と現像剤担持体の間隙または近接部で、感光体上の静電潜像の現像が行われる。その後、感光体上の現像剤は転写手段により記録紙に転写され、熱と圧力により定着される。感光体上に残留した現像剤はクリーニングブレードによって除かれる。
現像剤担持体は感光体と接触して使用される場合が多いため、回転トルクを低減するために現像剤担持体の表面層は低硬度であることが望まれる。また、官能基を有する樹脂は吸湿を生じやすく、官能基を有する樹脂を現像剤担持体の表面層に用いた場合、吸湿により現像剤担持体の寸法が変動することによって印刷精度が低下する恐れがあった。そこで、表面層の低硬度化や、吸湿による寸法の変動を抑制するために、オレフィン系ポリオールを用いたウレタン樹脂を表面層として有する現像剤担持体が提案されている(特許文献1および2)。
特開2001-106762号公報 特開2006-301512号公報
近年、高画質化のために小粒径化された現像剤が用いられている。しかし、小粒径の現像剤は大粒径の現像剤に比べて電荷が付与されにくい。
特許文献1および特許文献2に記載されているような、オレフィン系ポリオールを用いたウレタン樹脂を表面層として有する現像剤担持体では、小粒径の現像剤が均一に摩擦帯電されず、非静電潜像部に現像剤が付着してしまう現象(以後、かぶり)が生じていた。
本発明の一態様は、かぶりを抑制し、安定して高品位な電子写真画像を形成し得る現像剤担持体の提供に向けたものである。
また、本発明の他の態様は、高品位な電子写真画像を安定して出力できる電子写真画像形成装置およびそれらに用いられるプロセスカートリッジの提供に向けたものである。
本発明の一態様によれば、基体と、表面層とを有する現像剤担持体であって、該表面層はウレタン樹脂を含み、該ウレタン樹脂は、3級アミン構造を有し、かつ、2つのウレタン結合間に脂肪族炭化水素構造を有する部分を有し、該脂肪族炭化水素構造は、該2つのウレタン結合間に、炭素数10以上の直鎖に相当する距離を持たせるための、炭素数10以上の直鎖部分を有する、現像剤担持体が提供される。
また、本発明の他の態様によれば、電子写真画像形成装置の本体に着脱可能に構成されているプロセスカートリッジであって、現像剤を含む現像剤容器と、該現像剤を搬送する現像剤担持体と、を具備し、該現像剤担持体が、上記の現像剤担持体であるプロセスカートリッジが提供される。
さらに本発明の他の態様によれば、電子写真感光体、該電子写真感光体を帯電可能に配置された帯電部材、および該電子写真感光体に対して現像剤を供給する現像剤担持体を有する電子写真画像形成装置であって、該現像剤担持体が、上記の現像剤担持体である電子写真画像形成装置が提供される。
本発明の一態様によれば、かぶりを抑制し、安定して高品位な電子写真画像を形成し得る現像剤担持体を得ることができる。
また、本発明の他の態様によれば、高品位な電子写真画像の安定的な形成に資するプロセスカートリッジを得ることができる。さらに、本発明の他の態様によれば、高品位な電子写真画像を安定して形成することができる電子写真画像形成装置を得ることができる。
本発明の一態様に係る現像剤担持体の一例を示す概念図である。 本発明の他の態様に係るプロセスカートリッジを示す概略構成図である。 本発明の他の態様に係る電子写真画像形成装置を示す概略構成図である。 非接触現像方式の現像装置の一例を示す概略構成図である。
現像剤が現像剤担持体と現像剤規制部材との間を通過する際、現像剤担持体上を現像剤が転がることで、現像剤が均一に帯電される。小粒径の現像剤は大粒径の現像剤が共に存在すると現像剤担持体や現像剤規制部材と接触しにくく、転がりにくい。そのため、現像部材から小粒径の現像剤に電荷を与えるのが難しくなり、小粒径の現像剤は電荷量が少なくなる。
電荷量の少ない小粒径の現像剤は感光体表面に付着しやすく、かぶりの原因になる。現像剤の電荷量分布がブロードとなると、荷電量の少ない現像剤が非静電潜像部に付着することを、感光体と現像剤担持体との間のバイアス設定を変更することで抑制することが困難であり、結果としてかぶりが生じ得る。
そこで、本発明者らは、現像剤担持体上で現像剤を転がりやすくし、現像剤の電荷量を均一化し得る現像剤担持体を得ることでカブリを抑制することを目的として検討を重ねた。
その結果、3級アミン構造を有し、かつ、2つのウレタン結合間に脂肪族炭化水素構造を有する部分を有し、該脂肪族炭化水素構造は、該2つのウレタン結合間に、炭素数10以上の直鎖に相当する距離を持たせるための、炭素数10以上の直鎖部分を有するウレタン樹脂を含む表面層を具備する現像剤担持体が、上記の目的の達成に有効であることを見出した。
このような現像剤担持体が、上記の目的を良く達成できる理由は、必ずしも以下の理論に拘束されるものではないが、以下のように推定される。
3級アミン構造には非共有電子対を有する窒素原子が存在し、この窒素原子が水素結合点となるため、ウレタン結合の部分構造とともにハードセグメントを形成する。この時、ウレタン樹脂が3級アミン構造を有さず、ウレタン結合のみからなる場合に比べ、本発明においてはハードセグメントが大きなドメインを形成する。また、ハードセグメントが含有する3級アミンの特性により、非共有電子対を有する窒素原子から現像剤へ電荷を付与することが可能である。
一方、ウレタン樹脂が、2つのウレタン結合に挟まれた脂肪族炭化水素鎖を有する部分を有する場合、当該脂肪族炭化水素鎖は極性原子を含まないため、ウレタン樹脂のソフトセグメントを構成する。ソフトセグメントは、脂肪族炭化水素鎖に含まれる直鎖部分の炭素数に相関した大きさとなる。ここで、脂肪族炭化水素鎖中に、該2つのウレタン結合間に、炭素数10以上の直鎖に相当する距離を持たせるための、炭素数10以上の直鎖部分を導入した場合、ソフトセグメントもまた、比較的大きなサイズのドメインを形成し得る。
その結果、当該現像剤担持体の外表面には、ウレタン結合に由来するハードセグメント、3級アミン構造に由来のハードセグメント、及び、炭素数10以上の直鎖部分に由来するソフトセグメントが存在することとなる。このような外表面に接した現像剤は、当該外表面上における転動性が良好であり、かつ、3級アミン構造の存在により、現像剤によく電荷が付与されていく。その結果、現像剤の帯電量分布がシャープとなり、電子写真画像へのカブリの発生を抑制できるものと考えられる。
以下、本発明を実施するための形態についてさらに詳しく説明する。
本発明の一態様に係るローラ形状の現像剤担持体の軸方向に直交する方向での断面図を図1に示す。図1(a)に示す現像剤担持体1では、円柱状または中空円筒状の基体2の外周面に直接表面層3が形成されている。
また、現像剤担持体1は、図1(b)に示すように、基体2と表面層3の間に弾性層4が1層以上形成されていても良い。さらに、現像剤担持体1は、図1(c)に示すように、表面層3と弾性層4の間に、中間層5を配置した三層構造、または、中間層5を多数配置した多層構成であってもよい。中間層としては、現像剤担持体用の公知の中間層を用いることができる。
<基体>
基体は、現像剤担持体の電極および支持部材として機能するもので、例えば、アルミニウム、銅合金、ステンレス鋼の如き金属または合金;クロム、またはニッケルで鍍金処理を施した鉄;導電性を有する合成樹脂の如き導電性の材質で構成される。基体は、中実であってもよく、中空であってもよい。
<表面層>
表面層はウレタン樹脂を含む樹脂層であり、該ウレタン樹脂は、分子内に3級アミン構造を有し、かつ、2つのウレタン結合間に脂肪族炭化水素構造を有する部分を有し、該脂肪族炭化水素構造は、該2つのウレタン結合間に、炭素数10以上の直鎖に相当する距離を持たせるための、炭素数10以上の直鎖部分を有する。
本発明に係るウレタン樹脂においては、構造式(1)で示される部分構造を有することが好ましい。すなわち、本発明に係るウレタン樹脂が有する3級アミン構造は、構造式(1)で示される部分構造に由来することが好ましい。
Figure 0007171396000001
[構造式(1)中、
R11は炭素数2以上4以下の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を表し、
nは0以上4以下の整数であり、nが2以上4以下の場合、複数のR11は互いに同じであっても異なっていてもよく、
nが0の場合、記号「*1」、「*2」および「*3」は、各々独立に、炭素数1以上4以下の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基との結合部、または、前記ウレタン樹脂のポリマー鎖との結合部を表し、
nが1の場合、記号「*1」、「*2」、「*3」、および、「*4」は、前記ウレタン樹脂のポリマー鎖との結合部であり、
nが2以上4以下の場合、記号「*1」、「*2」、「*3」および「*4」は、各々独立に、水素原子との結合部、ヒドロキシ基を有してもよい炭素数1以上4以下の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基との結合部、または、前記ウレタン樹脂のポリマー鎖との結合部を表し、nが2以上4以下の場合における複数の「*4」は互いに同じであっても異なっていてもよく、また、nが2以上4以下の場合においては、記号「*1」、「*2」、「*3」、および、複数の「*4」から選ばれる少なくとも4つは、前記ウレタン樹脂のポリマー鎖との結合部である。]
該ウレタン樹脂は、2つの隣接するウレタン結合間に特定の脂肪族炭化水素構造を有する部分を含む。当該特定の脂肪族炭化水素構造とは、該2つの隣接するウレタン結合間に、炭素数10以上の直鎖に相当する距離を持たせるための、炭素数10以上、好ましくは、炭素数50以上の直鎖部分を有する。かかる部分を有することにより、ソフトセグメントのサイズを大きくすることができ、3級アミン構造に由来するハードセグメントが存在することとも相まって、現像剤担持体の外表面における現像剤の転動性をより一層向上させることができる。その結果、現像剤の帯電量のより一層の均一化、すなわち、現像剤の帯電量分布のより一層のシャープ化を図ることができる。
さらに好ましくは、前記直鎖部分の炭素数は、100以上1500以下である。これはウレタン樹脂中でソフトセグメントとハードセグメントが、より適切なドメインサイズを形成するためである。直鎖部分の炭素数が100以上であることで、現像剤の転がりがより促進される。また、直鎖部分の炭素数が1500以下であることで、表面層に存在するソフトセグメントの割合が高くなりすぎず、表面層の硬度が低下しない。その結果、現像剤が現像剤担持体表面に付着したままとなって電荷量が大きくなり過ぎることを避けることができる。
また、3級アミン構造の窒素原子の濃度は、ウレタン樹脂の質量を基準として、0.1質量%以上4.0質量%以下であることが好ましい。これにより現像剤に対して負電荷がより適正に付与される。2つの隣接するウレタン結合の連結部分が、下記構造式(2)で示される構造を有することが好ましい。
Figure 0007171396000002
[構造式(2)中、L1は、脂肪族炭化水素構造を表し、R21は一方のウレタン結合とL1とを連結する連結鎖を表し、R23は他方のウレタン結合とL1とを連結する連結鎖を表し、pおよびrは各々独立して0または1であり、「※1」は一方のウレタン結合との結合部を表し、「※2」は、他方のウレタン結合との結合部を表し、L1は、下記構造式(3)で示される構造を含む:
Figure 0007171396000003
構造式(3)中、qは、25以上750以下の整数を表し、R33は、水素原子または炭素数1以上4以下のアルキル基を表し、複数のR33は互いに同じであっても異なっていてもよく、「※3」は、R21または一方のウレタン結合との結合部を表し、「※4」は、R23または他方のウレタン結合との結合部を表す。]
ここで、構造式(3)中、qは脂肪族炭化水素の直鎖の炭素数を1/2にした値と同義であり、本発明の効果を発現するにあたって、qは25以上の整数が好ましく、より好ましくは50以上750以下の整数である。
また、脂肪族炭化水素構造が有する直鎖部分に不飽和結合を有しても良い。
上記の脂肪族炭化水素構造を2つの隣接するウレタン結合の間に導入する方法として、ポリイソシアネートとオレフィン系ポリオールとの反応が挙げられる。
(オレフィン系ポリオール)
オレフィン系ポリオールとしては、例えば以下のものが挙げられる。
ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール、ポリエチレンポリオール、ポリプロピレンポリオール。ポリブタジエンポリオールとポリイソプレンポリオールは、不飽和結合を有していても、水素添加反応等により飽和結合へと変性しても良い。
(ポリイソシアネート)
ポリイソシアネートとしては、ウレタン樹脂合成用として公知の、あるいはウレタン樹脂合成用として使用し得るポリイソシアネートを用いることができる。
ポリイソシアネートの例としては、エチレンジイソシアネート、1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)の如き脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、シクロヘキサン1,3-ジイソシアネート、シクロヘキサン1,4-ジイソシアネートの如き脂環式ポリイソシアネート、2,4-トリレンジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメリックジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネートの如き芳香族イソシアネートおよびこれらの共重合物やイソシアヌレート体、TMPアダクト体、ビウレット体、そのブロック体等のイソシアネート化合物が挙げられる。これらの少なくとも1種を用いることができる。
(アミノアルコール)
ポリウレタン樹脂が有する3級アミン構造は、3級アミン構造を含有するアミノアルコールとポリイソシアネートとの反応により導入することができる。3級アミン構造を含有するアミノアルコールとしては、下記構造式(4)で示される化合物が特に好ましい。
Figure 0007171396000004
[構造式(4)中、
R45は炭素数2以上4以下の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を表し、sは0以上4以下の整数であり、sが2以上4以下の場合、複数のR45は互いに同じであっても異なっていてもよい。
R41、R42、R43およびR44は、各々独立に、下記(a)、(b)、(c)および(d)から選ばれるいずれかであり、sが2以上4以下の場合において、複数のR44は互いに同じであっても異なっていてもよく、但し、s=1の場合、R41、R42、R43およびR44の全てが、下記(b)、(c)および(d)から選ばれるいずれかであり、s=2以上4以下の場合、R41、R42およびR43および2以上4以下の個数のR44のうちの少なくとも4つが、下記(b)、(c)および(d)から選ばれるいずれかである:
(a)水素原子、または炭素数1乃至4の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基;
(b)炭素数1以上8以下の直鎖状または分岐鎖状のヒドロキシアルキル基;
(c)炭素数2以上8以下の直鎖状または分岐鎖状のアミノアルキル基;
(d)下記構造式(5)で示される基:
Figure 0007171396000005
構造式(5)中、tは2または3である。複数のR51はそれぞれ独立して炭素数2以上5以下の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を表す。]。
(a)の例としては、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が挙げられる。
(b)の例としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒドロキシペンチル基、ヒドロキシヘキシル基、ヒドロキシヘプチル基、ヒドロキシオクチル基、2-ヒドロキシプロピル基が挙げられる。
(c)の例としては、アミノエチル基、アミノプロピル基、アミノブチル基、アミノペンチル基、アミノヘキシル基、アミノヘプチル基、アミノオクチル基が挙げられる。
R51としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、2-メチルブチレン基が挙げられる。
(ポリオール)
表面層形成用の材料は、上記の各材料に加えて、オレフィン構造を有していないポリオールを含んでもよい。ポリオールは複数の水酸基を分子内に有しており、水酸基は前記ポリイソシアネートと反応する。オレフィン構造を有していないポリオールとしては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエーテルポリオールとポリエステルポリオールが挙げられる。ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールが挙げられる。
また、オレフィン構造を有していないポリエステルポリオールとしては、1,4-ブタンジオール、3-メチル-1,4-ペンタンジオール、ネオペンチルグリコールの如きジオール成分や、トリメチロールプロパンの如きトリオール成分と、アジピン酸、無水フタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロキシフタル酸等のジカルボン酸またはカルボン酸無水物との縮合反応により得られるポリエステルポリオールが挙げられる。前記ポリエーテルポリオールおよびポリエステルポリオールは必要に応じてあらかじめ2,4-トリレンジイソシアネート(TDI)、1,4ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)の如きイソシアネートにより鎖延長したプレポリマーとしてもよい。
ウレタン樹脂における、イソシアネート基の数(L)と、水酸基およびアミノ基の数(M)の比(L/M)は、1.0以上2.0以下であることが好ましい。水酸基およびアミノ基の数とは、ポリオールの有する水酸基と、アミノアルコールが有する水酸基およびアミノ基の総和である。
表面層には、本発明の効果が損なわれない範囲で、必要に応じて本発明に係るポリウレタン樹脂以外の一般的な樹脂、ゴム材料、配合剤、導電性付与剤、非導電性充填剤、架橋剤、触媒を添加しても良い。
添加する樹脂は、特に限定されるものではないが、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、エステル樹脂、アミド樹脂、イミド樹脂、アミドイミド樹脂、フェノール樹脂、ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
ゴム材料としてはエチレン-プロピレン-ジエン共重合ゴム、アクリルニトリル-ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン-ブタジエンゴム、シリコーンゴム、エピクロロヒドリンゴム、ウレタンゴム等が挙げられる。
配合剤としては、樹脂に対して一般的に用いられる充填剤、軟化剤、加工助剤、粘着付与剤、粘着防止剤、発泡剤等が挙げられる。
導電性付与剤としては、カーボンブラック;アルミニウム、銅の如き導電性金属;導電性酸化亜鉛、導電性酸化錫、導電性酸化チタンの如き導電性金属酸化物の微粒子;アルカリ金属またはアンモニウムイオンのトリフルオロメチル硫酸塩の如きイオン導電剤を用いることができる。
非導電性充填剤としては、シリカ、石英粉末、酸化チタン、または炭酸カルシウムが挙げられる。
架橋剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、テトラエトキシシラン、ジ-t-ブチルパーオキサイド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘキサンまたはジクミルパーオキサイドが挙げられる。
現像剤担持体の表面層として表面粗度が必要な場合は、表面層に粗さ制御のための微粒子を添加しても良い。粗さ制御用微粒子としては、体積平均粒径が3μm以上20μm以下であることが、現像剤を搬送する能力に優れる現像剤担持体が得られるため好ましい。また、表面層に添加する微粒子添加量は、表面層の樹脂固形分100質量部に対し、1部以上50部以下であることが、本発明の効果を損なわないため好ましい。粗さ制御用微粒子には、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂の微粒子を用いることができる。
表面層の形成方法としては特に限定されるものではないが、塗布液によるスプレー、浸漬、またはロールコートが挙げられる。浸漬槽上端から塗布液をオーバーフローさせる浸漬塗工方法は、表面層を形成する方法として、簡便で生産安定性に優れているため好ましい。
本発明の一態様に係る現像剤担持体は、磁性一成分現像剤や非磁性一成分現像剤を用いた非接触型の現像装置および接触型現像装置、および二成分現像剤を用いた現像装置のいずれにも適用することができる。
<弾性層>
弾性層は、現像剤担持体と感光体との当接部において、所定の幅のニップを形成するための弾性を現像剤担持体に与えるものである。そのため、基体と表面層の間に1層以上配置しても良い。
弾性層の構成材料としては、弾性層として公知のあるいは、弾性層として利用し得る材料を用いることができる。弾性層は、通常ゴム材の成型体により形成されることが好ましい。ゴム材料としては以下のものが挙げられる。
エチレン-プロピレン-ジエン共重合ゴム(EPDM)、アクリルニトリル-ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、フッ素ゴム、シリコーンゴム、エピクロロヒドリンゴム、NBRの水素化物、ウレタンゴム。
これらは単独であるいは2種以上を混合して用いることができる。
これらの中でも、特に、長期に亘り他の部材(現像剤規制ブレード等)が当接した場合にも圧縮永久歪みを弾性層に生じさせにくいシリコーンゴムが好ましい。シリコーンゴムとしては、付加硬化型のシリコーンゴムの硬化物が挙げられる。さらに言えば、付加硬化型ジメチルシリコーンゴムの硬化物とすることが特に好ましい。
弾性層中には、導電性付与剤、非導電性充填剤、架橋剤、触媒の如き各種添加剤が適宜配合される。
導電性付与剤としては、カーボンブラック;アルミニウム、銅の如き導電性金属;酸化亜鉛、酸化錫、酸化チタンの如き導電性金属酸化物の微粒子を用いることができる。これらの少なくとも1種を用いることができる。これらのうち、カーボンブラックは比較的容易に入手でき、良好な導電性が得られるので特に好ましい。導電性付与剤としてカーボンブラックを用いる場合は、弾性層形成用の材料中のゴム材料100質量部に対して2質量部以上50質量部以下で配合されることが好ましい。
非導電性充填剤としては、シリカ、石英粉末、酸化チタン、酸化亜鉛または炭酸カルシウムが挙げられる。これらの少なくとも1種を用いることができる。
架橋剤としては、ジ-t-ブチルパ-オキサイド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパ-オキシ)ヘキサンまたはジクミルパーオキサイドが挙げられる。これらの少なくとも1種を用いることができる。
<プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置>
本発明の別の態様に係るプロセスカートリッジは、電子写真画像形成装置の本体に着脱可能に構成され、現像剤を含む現像剤容器と、該現像剤を搬送する現像剤担持体と、を具備し、該現像剤担持体が、本発明の一態様に係る現像剤担持体であることを特徴とする。
本発明の別の態様に係る電子写真画像形成装置は、電子写真感光体、該電子写真感光体を帯電可能に配置された帯電部材、および該電子写真感光体に対して現像剤を供給する現像剤担持体を有し、該現像剤担持体が、本発明の一態様に係る現像剤担持体であることを特徴とする。
本発明の別の態様に係るプロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置について、図を用いて詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
図2は、現像部材として本発明の一態様に係る現像剤担持体を使用したプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。また、図3は、前記プロセスカートリッジが着脱可能に組み込まれた電子写真画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
図2に示すプロセスカートリッジは、現像剤容器9と、現像剤担持体7と、現像剤規制部材17と、現像剤供給部材8を有し、電子写真画像形成装置の本体に着脱可能な構成を有する。図3において、静電潜像が形成された像担持体である感光体18は、矢印R1方向に回転される。現像剤担持体7は矢印R2方向に回転することによって、現像剤担持体7と感光体18とが対向している現像領域に現像剤を搬送する。また、現像剤担持体には現像剤供給部材8が接しており、R3方向に回転し、現像剤担持体7の表面に現像剤を供給している。
感光体18の周囲には、帯電可能に配置された帯電部材としての帯電ローラ6、転写部材(転写ローラ)10、クリーナー容器11、クリーニングブレード12、定着器13、ピックアップローラ14等が設けられている。感光体18は帯電ローラ6によって帯電される。そして、レーザ発生装置16によりレーザ光を感光体18に照射することによって露光が行われ、目的の画像に対応した静電潜像が形成される。感光体18上の静電潜像は現像器としてのプロセスカートリッジが有する現像剤容器9内の現像剤で現像されて画像を得る。現像は露光部に現像剤が現像されるいわゆる反転現像を行っている。転写材(紙)Pは、給紙部15からピックアップローラ14等により装置内に搬送され、画像は転写材(紙)Pを介して感光体18に当接された転写部材(転写ローラ)10により転写材(紙)P上へ転写される。画像を載せた転写材(紙)Pは定着器13へ運ばれ、現像剤が転写材(紙)P上に定着される。また、感光体18上に残された現像剤はクリーニングブレード12によりかき落とされ、クリーナー容器11に収納される。
現像剤規制部材17が現像剤を介して現像剤担持体7に当接する事によって現像剤担持体上の現像剤層厚を規制する事が好ましい。現像剤担持体に当接する現像剤規制部材としては、規制ブレードが一般的であり、本発明においても好適に使用できる。
上記規制ブレードを構成する材料としては、シリコーンゴム、ウレタンゴム、NBRの如きゴム弾性体;ポリエチレンテレフタレートの如き合成樹脂弾性体、リン青銅板、ステンレス鋼(SUS)板等の金属弾性体が使用でき、さらに、それらの複合体であっても良い。さらに、現像剤の帯電性をコントロールする目的で、ゴム、合成樹脂、金属弾性体の如き弾性支持体に、樹脂、ゴム、金属酸化物、金属の如き帯電コントロール材料を貼り合わせた構造とすることもできる。この場合、規制ブレードは、帯電コントロール材料の部分が現像剤担持体との当接部分となるように使用される。このような規制ブレードとしては、金属弾性体に樹脂またはゴムを貼り合わせたものが特に好ましい。これらの樹脂またはゴムとしては、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ナイロン樹脂の如き正極性に帯電しやすいものが好ましい。
また、図4は、本発明の一態様に係る現像剤担持体を備えた非接触型現像方式の現像装置の一例を示す概略構成図である。図4において、静電潜像を保持する静電潜像保持体、例えば、感光体18は、矢印B方向に回転する。現像剤担持体1は、現像剤を収容するための容器(現像剤容器9)によって供給された磁性現像剤である一成分系現像剤を担持搬送する。現像剤担持体1が、矢印A方向に回転することによって、現像剤担持体1と感光体18とが対向している現像領域Cに現像剤を搬送する。図4に示すように、現像剤担持体1の中空円筒状の基体2内には、現像剤を現像剤担持体1上に磁気的に吸引且つ保持するために、磁石が内接されているマグネットローラ19が配置されている。
現像剤容器9中には、現像剤を攪拌するための攪拌翼20が設けられている。図4の例では、現像領域Cに搬送される現像剤の層厚を規制するために、現像剤規制部材17を使用している。この現像装置では、現像剤担持体1に対して、現像剤層を介して現像剤規制部材17を弾性的に圧接することによって、現像剤担持体1上に現像剤の薄層を形成する。現像剤担持体1上に形成される現像剤の薄層の厚みは、現像領域Cにおける現像剤担持体1と感光体18との間の最小間隙よりもさらに薄いものであることが好ましい。
上記現像剤担持体1に担持された磁性現像剤を有する一成分系現像剤を飛翔させるため、上記現像剤担持体1には、バイアス手段としての現像バイアス電源21により現像バイアス電圧が印加される。
現像装置は、電子写真画像形成装置本体に対して着脱自在に構成されてなるプロセスカートリッジとして、あるいは電子写真画像形成装置本体に直接組み込んで使用することができる。
以下に、本発明に係る具体的な実施例および比較例を示す。本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<イソシアネート基末端プレポリマーの合成>
以下に表面層のウレタン樹脂を合成するための原料の一つである、イソシアネート基末端プレポリマーの合成例を示す。
(原料ポリオールの準備)
原料ポリオールB-1~B-10を準備した。B-4、B-5は表1に示す市販品を用いた。B-1~B-3、B-6~B-10は以下に示す方法により合成して得た。
Figure 0007171396000006
(原料ポリオールB-6の合成)
ステンレス製1L容オートクレーブにイソプロパノール200gと過酸化水素(濃度60%)80gを仕込み、冷却しながらオートクレーブ内を真空脱気した。次いで、1、3-ブタジエンを200g(3.7mol)投入した後、20気圧下で125℃にて4時間反応を行った。
反応終了後、反応混合物を冷却してから未反応の1,3-ブタジエンを除去し、次いで蒸留水1Lを加え、分液ロートを用い振とう洗浄したのち生成ポリマーを分離した。さらに、ロータリーエバポレーターを用い75℃以上80℃以下、15mmHgで4時間精製した。
続いて、攪拌機付きオートクレーブ内に固定されたステンレス製網状カゴに、1%Pdアルミナ球(エヌ・イーケムキャット社製)を水素化触媒として10部充填した。さらに、生成ポリマー10部をシクロヘキサン90部に溶解した反応溶液をオートクレーブ内に仕込んだ後、水素雰囲気15気圧下で160℃にて3時間水素添加反応を行った。水素添加反応終了後、ロータリーエバポレーターを用い75℃以上80℃以下、15mmHgで4時間精製することで、原料ポリオールB-6を得た。
(原料ポリオールB-1~B-3、B-7~B-10の合成)
B-1は市販品B-4に対し上記の水素添加反応を同じ手順で行うことで合成した。同様に、B-2は市販品B-5に対し上記の水素添加反応を同じ手順で行うことで合成した。
B-3の合成は次のように行った。攪拌機、温度計を備えた三口フラスコにTHF溶媒中、ジオールとしてB-1を50.0g(0.015mol)を仕込み、窒素雰囲気下-78℃にて水素化ナトリウム4.0g(60%:流動パラフィン溶媒)を滴下し、30分攪拌した。反応容器を0℃にしたのち、2-ヨードエタノール(東京化成工業社製)を2.0g(0.032mol)を滴下し、1時間攪拌した。次いで、蒸留水1Lを加え、分液ロートを用い振とう洗浄したのち生成ポリマーを分離した。さらに、ロータリーエバポレーターを用い75℃以上80℃以下、15mmHgで4時間精製することで、原料ポリオールB-3を合成した。
その他の原料ポリオールは、反応に用いる原料および混合量を下記表2の通りに変更した以外は、上記原料ポリオールB-6の合成と同様にして、原料ポリオールB-7~B-10を合成した。
Figure 0007171396000007
さらに、下記表3に示す市販のポリオール化合物を準備した。
Figure 0007171396000008
(原料ポリオールの分子量測定)
本実施例中における数平均分子量(Mn)の測定に用いた装置、並びに条件は以下の通りである。
測定機器:HLC-8120GPC(東ソ-社製)
カラム:TSKgel SuperHZMM(東ソ-社製)×2本
溶媒:THF
温度:40℃
THFの流速:0.6ml/min
なお測定サンプルは0.1質量%のTHF溶液とした。さらに検出器としてRI(屈折率)検出器を用いて測定を行った。
検量線作成用の標準試料として、TSK標準ポリスチレンA-1000、A-2500、A-5000、F-1、F-2、F-4、F-10、F-20、F-40、F-80、F-128(東ソ-社製)を用いて検量線の作成を行った。これを基に得られた測定サンプルの保持時間から数平均分子量を求めた。
市販品または合成によって得られた原料ポリオールに含まれる構造と、繰り返し構造の数、直鎖炭素数、水酸基価を下記表4に示す。
Figure 0007171396000009
(イソシアネート基末端プレポリマーA-1の合成)
窒素雰囲気下、反応容器中でイソシアネートC-1(pure-MDI、商品名:ミリオネートMT 東ソー社製)8.8質量部を、最終的な固形分が50%になるようメチルエチルケトン(以下MEK)に溶解させた。その後、反応容器内の温度を65℃に保持しつつ、100.0質量部の原料ポリオールB-1を反応容器に徐々に滴下した。
滴下終了後、温度65℃で2時間反応させた。得られた反応混合物を室温まで冷却し、固形分50%、イソシアネート基含有量1.4重量%のイソシアネート基末端プレポリマーA-1を得た。
(イソシアネート基末端プレポリマーA-2~A-12の合成)
合成に用いる原料ポリオール、イソシアネートの種類と混合量、反応時間を、表5に記載の通りに変更した。それ以外は、イソシアネート基末端プレポリマーA-1の合成と同様にして、イソシアネート基末端プレポリマーA-2~A-12を、固形分50%の溶液として得た。
C-1以外のイソシアネートは、C-2(ポリメリックMDI、商品名:ミリオネートMR 東ソー社製)、C-3(トリレンジイソシアネート、商品名:コスモネートT80三井化学社製)を用いた。
Figure 0007171396000010
<アミノアルコールの合成>
(アミノアルコールD-11の合成)
テトラエチレンペンタミン(東京化成工業社製)50.0g(0.27mol)に、クロロホルム中で無水フタル酸(JFEケミカル社製)97.6g(0.66mol)を反応させ、1級アミンがフタルイミド基で保護された化合物を得た。その後アセトニトリル中でヨードメタン(東京化成工業社製)150.3g(1.06mol)を添加し、4時間還流させた。その後得られた化合物をエタノール500mlに溶解させ、ヒドラジン水和物(和光純薬工業社製)30.0g(0.60mol)を加え、5時間還流させることで、フタルイミド基が脱離した化合物を得た。次に、溶媒を減圧留去し、得られた化合物をエタノール300mlに溶解させ、パラホルムアルデヒド79.4g(2.65mol)を加えて6時間沸騰させて還流した。溶媒を減圧留去し、分液抽出・乾燥後、下記構造式(6)で示されるアミノアルコールD-11を得た。
Figure 0007171396000011
(アミノアルコールD-1の合成)
撹拌装置、温度計、滴下装置および温度調整装置を取り付けた反応容器中で、撹拌しながら、原料となるアミンとして1,4-ジアミノブタン10.0g(0.11mol)、反応溶媒として純水200mlを40℃まで加温した。次に、反応温度を40℃以下に保持しつつ、付加原料としてプロピレンオキシド58.0g(1.00mol)を30分かけて徐々に滴下した。さらに2時間撹拌して反応を行い、反応混合物を得た。得られた反応混合物を減圧下で加熱して水を留去し、アミノアルコールD-1(テトラキス(2-ヒドロキシプロピル)ブチレンジアミン)を得た。
(アミノアルコールD-2~D-10の合成)
原料となるアミノアルコール、付加原料の種類と量を表6に記載のとおり変更した以外は、アミノアルコールD-1と同様にして、アミノアルコールD-2~D-10を合成した。
Figure 0007171396000012
得られたアミノアルコールD-1~D-10の構造を、構造式(7)および表7に示す。
Figure 0007171396000013
Figure 0007171396000014
(アミノアルコールD’-1~D’-6、D’-9、D’-10の準備)
また、アミノアルコールD’-1~D’-6、D’-9、D’-10は下記構造式(8)および表8で示される構造を有する市販品を用いた。
Figure 0007171396000015
Figure 0007171396000016
(弾性ローラK-1の作製)
外径10mmで算術平均粗さRa0.2μmの研削加工したアルミニウム製円筒管にプライマー(商品名、DY35-051;東レダウコーニング社製)を塗布し、焼付けして、基体を得た。この基体を金型内に配置し、下記に示す材料を混合した付加型シリコーンゴム組成物を前記金型内に形成されたキャビティに注入した。
・液状シリコーンゴム材料(商品名SE6724A/B;東レ・ダウコーニング社製) 100質量部
・カーボンブラック(商品名トーカブラック#4300;東海カーボン社製) 15質量部
・シリカ紛体(耐熱性付与剤として) 0.2質量部
・白金触媒 0.1質量部
続いて、金型を加熱してシリコーンゴムを温度150℃で15分間加硫して硬化させた。周面に硬化したシリコーンゴム層が形成された基体を金型から脱型した後、当該基体を、さらに温度180℃で1時間加熱して、シリコーンゴム層の硬化反応を完了させた。このようにして、基体の外周に膜厚0.7mm、直径11.4mmのシリコーンゴム弾性層が形成された弾性ローラK-1を作製した。
(実施例1)
以下に、実施例1に係る現像剤担持体の製造方法について説明する。
表面層形成用塗布液の材料として、以下の材料を撹拌混合した。
・イソシアネート基末端プレポリマーA-1:98.3質量部
・アミノアルコールD-1:1.7質量部
・カーボンブラック(商品名MA-230、三菱化学社製):10.0質量部
・ウレタン樹脂微粒子(商品名、アートパールC-400;根上工業社製):30.0質量部
イソシアネート基末端プレポリマーA-1のイソシアネート基の数/アミノアルコールD-1の水酸基およびアミノ基の数(Index)が1.2となるように調整した。
次に、総固形分比が30質量%となるようにメチルエチルケトン(MEK)を加えた後、サンドミルにて混合した。ついで、さらに、MEKで粘度10~13cpsに調整して表面層形成用塗布液を調製した。
先に作製した弾性ローラK-1を、表面層形成用塗布液に浸漬して、弾性ローラK-1の弾性層の表面に当該塗布液の塗膜を形成し、乾燥させた。さらに温度160℃にて1時間加熱処理することで弾性層の外周に膜厚約15μmの表面層を設け、実施例1に係る現像剤担持体を作製した。
(実施例2~33)
表面層形成用塗布液の材料として、下記表9-1に示す材料を用いた以外は実施例1と同様にして、表面層形成用塗布液を調製した。調製においては、イソシアネート基末端プレポリマー分子中のイソシアネート基の数/アミノアルコールまたはポリオール分子中の水酸基およびアミノ基の数(Index)が1.2となるように配合した。
そして、各塗布液を弾性ローラK-1に対して、実施例1と同様にして塗布、乾燥および加熱を行って実施例2~33に係る現像剤担持体を作製した。実施例21については、さらにポリオールD-16(クラレポリオールP-5010)を添加した。
(実施例34)
表面層形成用塗布液の材料として、下記表9-2に示す材料を用いた以外は実施例1と同様にして、表面層形成用塗布液を調製した。
次いで、外径10mmで算術平均粗さRa0.2μmの研削加工したアルミニウム製円筒管を準備した。この基体を、表面層形成用塗布液に浸漬して、基体の表面に当該塗布液の塗膜を形成し、乾燥させた。さらに温度160℃にて1時間加熱処理することで基体の外周に膜厚約15μmの表面層を設け、実施例34に係る現像剤担持体を作製した。
(実施例35~66)
表面層形成用塗布液の材料として、下記表9-2に示す材料を用いた以外は実施例1と同様にして、表面層形成用塗布液を調製した。調製においては、イソシアネート基末端プレポリマー分子中のイソシアネート基の数/アミノアルコールまたはポリオール分子中の水酸基およびアミノ基の数(Index)が1.2となるように配合した。
そして、実施例34と同様にして各塗布液を基体に塗布、乾燥および加熱を行って実施例35~66に係る現像剤担持体を作製した。
Figure 0007171396000017
Figure 0007171396000018
表9-1中の実施例6および表9-2中の実施例39について、構造式(2)、(3)におけるR21は-CHCHO-、R23は-OCHCH-を示している。
(比較例1)
表面層形成用塗布液の材料として以下の材料を撹拌混合した。
・1.2質量部のポリオールD-15
・98.8質量部のイソシアネート基末端プレポリマーA-1
・カーボンブラック (商品名MA-230、三菱化学社製)10.0質量部
・ウレタン樹脂微粒子(商品名、アートパールC-400;根上工業社製)30.0質量部
その後、実施例1に係る表面層形成用塗布液の調製方法と同様にして比較例1に係る表面層形成用塗布液を調製した。調製においては、イソシアネート基末端プレポリマー分子中のイソシアネート基の数/ポリオール分子中の水酸基の数(Index)が1.2となるように配合した。この表面層形成用塗布液を実施例1と同様にして弾性ローラK-1のシリコーンゴム弾性層の表面に塗工、乾燥させて表面層を形成し、比較例1に係る現像剤担持体を作製した。
(比較例2~5)
表面層形成用塗布液の材料として、下記表10の材料を用いた以外は比較例1と同様に表面層形成用塗布液を調製した。調製においては、イソシアネート基末端プレポリマー分子中のイソシアネート基の数/ポリオール分子中の水酸基の数(Index)が1.2となるように配合した。そして、各塗布液を弾性ローラに対して、比較例1と同様にして塗布、乾燥および加熱を行って比較例2~5に係る現像剤担持体を作製した。
(比較例6~10)
表面層形成用塗布液の材料として、下記表10に示す材料を用いた以外は比較例1と同様にして、表面層形成用塗布液を調製した。調製においては、イソシアネート基末端プレポリマー分子中のイソシアネート基の数/ポリオール分子中の水酸基の数(Index)が1.2となるように配合した。そして、実施例34と同様にして各塗布液を基体に塗布、乾燥および加熱を行って比較例6~10に係る現像剤担持体を作製した。
Figure 0007171396000019
<現像剤電荷量評価>
本実施例1~33および比較例1~5に係る現像剤担持体をレーザビームプリンター(商品名:LBP7700C、キヤノン製)のシアンカートリッジに組み込み、画像出力試験用カートリッジを作製した。この画像出力試験用カートリッジを、上記レーザビームプリンターに充填し、10枚/分の速度で白ベタ画像を5枚出力した後、白ベタ画像を1枚出力する途中でプリンターの運転を停止した。現像剤担持体上に形成された現像剤層から、Φ5mmの開口を有する吸引用ノズルを用いて現像剤を吸引し、吸引した現像剤の電荷量と現像剤質量を測定して、現像剤電荷量(μC/g)を求めた。電荷量はデジタルエレクトロメーター(商品名:8252、エーディーシー社製)を用いて測定した。
評価結果を表11-1、表11-3に示す。
また、本実施例34~66および比較例6~10に係る現像剤担持体をレーザビームプリンター(商品名:LaserJetP3015n、Hewlett-Packard製)の純正カートリッジに組み込み、画像出力試験用カートリッジを作製した。この画像出力試験用カートリッジを用いて、上記と同じ方法にて評価を行った。評価結果を表11-2、表11-3に示す。
<電荷量分布評価>
現像剤の電荷量分布を評価する方法として下記の方法を用いた。
現像剤の電荷分布を測定する方法として、従来から知られている方法としては、レーザドップラー電荷測定法(E-SpartAnalyzer(ホソカワミクロン社製)を使用したE-Spart法)による電荷量分布測定法がある。かかる方法による現像剤の帯電性測定は広く使用されている。E-Spart法による測定結果は、帯電を付与した状態での現像剤電荷量を気流中で測定するため、現像状態を把握する上で有益な情報が得られる。特に、本発明が課題とする現像剤の荷電不足に起因するかぶりを評価する手法として有効である。
現像剤電荷量分布の測定は、現像剤担持体上に形成された現像剤層を窒素ガスで吹き飛ばし、E-SpartAnalyzer(ホソカワミクロン社製)の測定部(測定セル)内にサンプリング孔から導入することで行なった。また、現像剤は3000個をカウントするまで行なった。ESPARTアナライザーを用いて測定した全現像剤中の低電荷量現像剤の個数の割合(%)を算出し、低帯電量現像剤の割合とした。低電荷量の定義はピーク電荷量の30%の電荷量に満たない現像剤とした。低電荷量の現像剤の個数の割合の評価基準は以下の通りである。測定結果を表11-1~3に示す。
<かぶり評価>
また、感光体上に付着した現像剤を透明テープ(商品名:ポリエステルテープNo.550、ニチバン(株)社製)で剥がしとり、白色の紙(Business Multipurpose 4200;XEROX社製)に貼り付けて、評価用サンプルを得た。次いで、反射濃度計(TC-6DS/A;東京電色社製)にて評価用サンプルの反射濃度R1を測定した。その際、フィルターにグリーンフィルターを使用した。一方、前記透明テープのみを白色の紙に貼り付けた基準サンプルについて、同様にして反射濃度R0を測定した。基準サンプルに対する評価用サンプルの反射率の低下量「R0-R1」(%)をかぶり値(%)とした。なお、かぶり値は、2.5%未満の場合、目視では、かぶりを全く認識できないか、または、殆ど認識できないレベルである。また、2.5%以上、5.0%未満である場合、目視でかぶりを認識できるものの、おおむね許容範囲である。一方、かぶり値が、5.0%以上の場合、目視でかぶりが明らかに認識できるレベルである。
測定結果を表11-1~3に示す。
<表面層のSEM観察>
実施例1に係る現像剤担持体の表面層中のウレタン樹脂がハードセグメントを形成し、ハードセグメントとソフトセグメントとが交互に存在することを確かめる手法として、走査型電子顕微鏡(SEM:Ultra-Plus(カールツァイス社製))を用いた。
表面層形成用塗布液を調製するための材料からカーボンブラックおよびウレタン樹脂微粒子を除いて調製した塗布液を、アルミシート上に膜厚15μmでバーコートすることでSEM観察用の試料を作製した。得られた試料について、加速電圧0.5kV以上1.0kV以下、WD3.0mm以上3.5mm以下の測定条件で得られた二次電子像を観察した。
その結果、表面に50nm以上100nm以下のハードセグメントが表面に均一に点在しているのが観測された。
同様に実施例4、7、12、17、24、34、37、40、45、50、57および比較例1、6の表面層材料からカーボンブラックおよびウレタン樹脂微粒子を除いた樹脂の表面観察を行った結果を表11-1~3に示す。
Figure 0007171396000020
Figure 0007171396000021
Figure 0007171396000022
実施例1~66は、表面層に本発明に係るウレタン樹脂を用いたため、大きなハードセグメントが形成され、ハードセグメント/ソフトセグメントが表面に交互に形成された。その結果、現像剤の帯電が均一になり、現像剤の電荷量分布が狭く抑えられ、かぶりが少なくなった。
特に、実施例1~23、34~56は、3級アミンを分子中に2個以上5個以下含有するアミノアルコールを用いており、3級アミン構造由来の窒素含有量が多い。そのため、現像剤の転がり性が良いだけでなく、現像剤への電荷付与性が高くなり、電荷量分布が安定して狭く抑えられたと考えている。
実施例1~33と実施例34~66とでは、基体と表面層の間における弾性層の有無という違いがあるが、これは接触現像方式(実施例1~33)と非接触現像方式(実施例34~66)の違いを評価している。接触現像方式に比べて、非接触方式では現像剤の電荷量がわずかに低下しているが、評価に用いた現像装置差も含まれていると考えられ、いずれも良好な結果となった。
実施例1、4、7、12、17、24、34、37、40、45、50、57においてウレタン樹脂におけるハードセグメントのサイズをSEMによって観察した。その結果、表面に50nm以上100nm以下のハードセグメントが表面に均一に点在しているのが観測された。
また、実施例24~33、57~66は3級アミンを分子内に1個含有するアミン化合物を原料とするウレタン樹脂である。3級アミンを分子中に2個以上5個以下含有するアミノアルコールを原料とする場合に比べて電荷量分布が広く、かぶりもわずかに多くなったが、いずれも良好な結果であった。
比較例1、6の表面をSEMで観察したところ、ハードセグメントは確認できるサイズではなかった。比較例1~10は樹脂内にウレタン結合以外の3級アミンを含有していない。そのため、ハードセグメントが50nm以上のサイズとならず、かつ、現像剤への電荷付与性も低いため、現像剤の帯電量が不足したと考えられる。そのため、電荷量分布の幅が広くなり、かぶりが悪化したと考えられる。
1、7・・・現像剤担持体
2・・・基体
3・・・表面層
4・・・弾性層
5・・・中間層
6・・・帯電ローラ
8・・・現像剤供給部材
9・・・現像剤容器
10・・・転写部材
11・・・クリーナー容器
12・・・クリーニングブレード
13・・・定着器
14・・・ピックアップローラ
15・・・給紙部
16・・・レーザ発生装置
17・・・現像剤規制部材
18・・・感光体
19・・・マグネットローラ
20・・・攪拌翼
21・・・現像バイアス電源

Claims (8)

  1. 基体と、表面層とを有する現像剤担持体であって、
    該表面層はウレタン樹脂を含み、
    該ウレタン樹脂は、
    3級アミン構造を有し、かつ、
    2つのウレタン結合間に脂肪族炭化水素構造を有する部分を有し、
    該脂肪族炭化水素構造は、該2つのウレタン結合間に、炭素数10以上の直鎖に相当する距離を持たせるための、炭素数10以上の直鎖部分を有する、ことを特徴とする現像剤担持体。
  2. 前記ウレタン樹脂は、
    下記構造式(1)で示される部分構造を有する、請求項1に記載の現像剤担持体:
    Figure 0007171396000023
    [構造式(1)中、
    R11は炭素数2以上4以下の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を表し、
    nは0以上4以下の整数であり、nが2以上4以下の場合、複数のR11は互いに同じであっても異なっていてもよく、
    nが0の場合、記号「*1」、「*2」及び「*3」は、各々独立に、ヒドロキシ基を有してもよい炭素数1以上4以下の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基との結合部、または、前記ウレタン樹脂のポリマー鎖との結合部を表し、
    nが1の場合、記号「*1」、「*2」、「*3」、および、「*4」は、前記ウレタン樹脂のポリマー鎖との結合部であり、
    nが2以上4以下の場合、記号「*1」、「*2」、「*3」および「*4」は、各々独立に、水素原子との結合部、ヒドロキシ基を有してもよい炭素数1以上4以下の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基との結合部、または、該ウレタン樹脂のポリマー鎖との結合部を表し、nが2以上4以下の場合における複数の「*4」は互いに同じであっても異なっていてもよく、また、nが2以上4以下である場合においては、「*1」、「*2」、「*3」、および、複数の「*4」から選ばれる少なくとも4つは、該ウレタン樹脂のポリマー鎖との結合部である。]。
  3. 前記直鎖部分の炭素数が100以上1500以下である請求項1または2に記載の現像剤担持体。
  4. 前記2つの隣接するウレタン結合の連結部分が、下記構造式(2)で示される構造を有する請求項1~3のいずれか一項に記載の現像剤担持体:
    Figure 0007171396000024
    [構造式(2)中、L1は、前記脂肪族炭化水素構造を表し、R21は一方のウレタン結合とL1とを連結する連結鎖を表し、R23は他方のウレタン結合とL1とを連結する連結鎖を表し、pおよびrは各々独立して0または1であり、「※1」は、一方のウレタン結合との結合部を表し、「※2」は、他方のウレタン結合との結合部を表し、L1は、下記構造式(3)で示される構造を含む:
    Figure 0007171396000025
    構造式(3)中、qは、25以上750以下の整数を表し、R33は、水素原子または炭素数1以上4以下のアルキル基を表し、複数のR33は互いに同じであっても異なっていてもよく、「※3」は、R21または一方のウレタン結合との結合部を表し、「※4」は、R23または他方のウレタン結合との結合部を表す。]
  5. 前記直鎖部分に不飽和結合を有する請求項1~4のいずれか一項に記載の現像剤担持体。
  6. 前記ウレタン樹脂は、下記構造式(4)で示される化合物とポリイソシアネートとの反応に由来する部分構造を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の現像剤担持体:
    Figure 0007171396000026
    [構造式(4)中、
    R45は炭素数2以上4以下の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を表し、sは0以上4以下の整数であり、sが2以上4以下の場合、複数のR45は互いに同じであっても異なっていてもよい。
    R41、R42、R43およびR44は、各々独立に、下記(a)、(b)、(c)および(d)から選ばれるいずれかであり、sが2以上4以下の場合において、複数のR44は互いに同じであっても異なっていてもよく、但し、s=1の場合、R41、R42、R43およびR44の全てが、下記(b)、(c)および(d)から選ばれるいずれかであり、s=2以上4以下の場合、R41、R42、R43および2以上4以下の個数のR44のうちの少なくとも4つが、下記(b)、(c)および(d)から選ばれるいずれかである:
    (a)水素原子、または炭素数1以上4以下の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基;
    (b)炭素数1以上8以下の直鎖状または分岐鎖状のヒドロキシアルキル基;
    (c)炭素数2以上8以下の直鎖状または分岐鎖状のアミノアルキル基;
    (d)下記構造式(5)で示される基:
    Figure 0007171396000027
    構造式(5)中、tは2または3である。複数のR51はそれぞれ独立して炭素数2以上5以下の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を表す。]。
  7. 電子写真画像形成装置の本体に着脱可能に構成されているプロセスカートリッジであって、現像剤を含む現像剤容器と、該現像剤を搬送する現像剤担持体と、を具備し、該現像剤担持体が、請求項1~6のいずれか一項に記載の現像剤担持体であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 電子写真感光体、該電子写真感光体を帯電可能に配置された帯電部材、および該電子写真感光体に対して現像剤を供給する現像剤担持体を有する電子写真画像形成装置であって、該現像剤担持体が、請求項1~6のいずれか一項に記載の現像剤担持体であることを特徴とする電子写真画像形成装置。
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