JP7164298B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪化粧料に関し、さらに詳しくは、ヘアコンディショニング組成物に関する。
一般に、シャンプー処理後の毛髪は指通りが悪くなるため、リンス等のヘアコンディショニング組成物による処理を続いて行う。ヘアコンディショニング組成物には通常カチオン性界面活性剤が配合されるが、これは、カチオン性界面活性剤が毛髪に柔軟性や帯電防止性を付与する効果に優れるからである。
さらに、カチオン性界面活性剤は、高級アルコールとともにラメラ状のαゲル(リンスゲル)を形成することにより、毛髪化粧料の粘性と弾性にも寄与している。
αゲルは、直鎖状高級アルコールと親水性界面活性剤が、水との共存下で形成するラメラ状の2分子膜からなる会合体である。前記高級アルコールと界面活性剤は、当該2分子膜内で3:1の分子比で規則正しく配置して六方晶系を形成することが知られている(福島正二著、「セチルアルコールの物理化学」、フレグランスジャーナル社出版、第79~83頁、1992年)。
αゲルを形成する能力は界面活性剤の種類によって大きく異なっており、一般に、一分子中に一個の長鎖アルキル基を有する界面活性剤(一鎖型界面活性剤)はαゲル形成能が高い。これに対し、一分子中に複数の長鎖アルキル基を有する界面活性剤(多鎖型界面活性剤)では、当該アルキル基が立体障害となってαゲルが形成されにくく、さらに、形成されたゲルの経時安定性が低いことが知られている。
このような事情から、毛髪化粧料には通常一鎖型のカチオン性界面活性剤が配合されている。
例えば、特許文献1には、特定の第四級アミン化合物、高級アルコール、サリチル酸類塩、有機酸、及び水を特定量配合したヘアコンディショニング組成物が開示され、該組成物が塗布時の伸びの良さと毛髪感触(しなやかさ、なめらかさ、しっとりさ)に優れることが示されている。また、特許文献2には、カチオン性界面活性剤、高級アルコール、芳香族酸、高重合アミノ変性シリコーン、オクチルパルミテートまたは特定の融点を有する炭化水素油、及び水を含み、カチオン性界面活性剤に対する高級アルコールのモル比が2.5~4.0の範囲であるヘアコンディショニング組成物が開示され、すすぎ時と乾燥後の毛髪のやわらかさに優れることが示されている(特許文献2)。
しかしながら、これらの従来型毛髪化粧料の前記効果には、まだ改善の余地が残されていた。
また、二鎖型カチオン性界面活性剤を配合した毛髪化粧料も作製されている。特許文献3では、二鎖型カチオン性界面活性剤と高級アルコールとともに、特定の疎水変性アルキルセルロースを配合することで、経時的安定性の高いαゲル様のゲルを形成させられることを報告している。
しかしながら、当該ゲルを含む毛髪化粧料の使用性については、検討されていない。
特開2010-241774 特開2014-111574 特開2007-112787
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、塗布時及びすすぎ時の感触と、乾燥後の毛髪の感触に一層優れる毛髪化粧料の提供を課題とする。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、高級アルコールとともに一鎖型と二鎖型のカチオン性界面活性剤を配合し、さらに液状保湿剤、液状コサーファクタント、及び、芳香族酸またはその塩を配合することにより、塗布時にコク感を呈し、すすぎ時の毛髪のなめらかさに優れ、乾燥後の毛髪にしなやかさ、ツルツル感、及びしっとり感を付与する効果に優れる毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下を包含する。
[1] (a)一鎖型カチオン性界面活性剤
(b)高級アルコール
(c)液状保湿剤
(d)二鎖型カチオン性界面活性剤
(e)液状コサーファクタント
(f)芳香族酸またはその塩
を含むことを特徴とする毛髪化粧料。
[2] 成分(a)に対する成分(b)のモル比[(b)/(a)]が2.5~3.5の範囲内であることを特徴する、前記[1]に記載の毛髪化粧料。
[3] 成分(a)と(b)の総和が6~10質量%であることを特徴とする、前記[1]または[2]のいずれかに記載の毛髪化粧料。
[4] 成分(d)が、下記一般式(I)及び(II)で表される化合物からなる群から選ばれる1以上の二鎖型カチオン性界面活性剤であることを特徴とする、請求項1-3のいずれかに記載の毛髪化粧料:
Figure 0007164298000001
(式中、RCOは、それぞれが同一であっても異なってもよく、炭素原子数が10~22で、二重結合を0~3個有する脂肪族アシル基を表し、pは1~3の整数を表す。Xは、ハロゲン原子、メトサルフェートもしくはメトホスフェートを表す。)
Figure 0007164298000002
(式中、R及びRは、それぞれ独立に炭素原子数が14~22のアルキル基又はヒドロキシル基を表し、R及びRは、それぞれ独立に炭素原子数が1~3のアルキル基、ヒドロキシル基又はベンジル基を表し、Xは、ハロゲン原子又は炭素数1~2のアルキル硫酸基を表す。)。
[5] 成分(e)が、下記一般式(III)及び(IV)で表される化合物からなる群から選ばれる1以上のコサーファクタントであることを特徴とする、前記[1]-[4]のいずれかに記載の毛髪化粧料:
Figure 0007164298000003
(式中、Rは炭素数8~12のアルキル基、R及びRはそれぞれ独立して水素原子またはメチル基、Xは水素原子または脂肪酸残基、nは1~3の整数を示す。)
Figure 0007164298000004
(式中、nは1~3の整数を示す。)。
本発明により、塗布時にコク感を呈し、すすぎ時の毛髪のなめらかさに優れ、乾燥後の毛髪にしなやかさ、ツルツル感、及びしっとり感を付与する効果に優れる毛髪化粧料が提供される。
以下に、本発明に係る好適な実施形態について説明する。
(a)一鎖型カチオン性界面活性剤
本発明に用いることができる一鎖型カチオン性界面活性剤としては、化粧料に通常使用されるものであれば特に制限されることはなく、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例として、塩化ベヘントリモニウムアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウムなど);アルキルピリジニウム塩(例として、塩化セチルピリジニウムなど);塩化ポリ(N,N´-ジメチル-3,5-メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;POE-アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
本発明に係る成分(a)の長鎖アルキル基は、炭素数が16以上のものが好ましく、よく好ましくは18~22である。当該アルキル基は、直鎖、分岐のいずれであってもよいが、好ましくは直鎖状である。
本発明に特に好適な(a)一鎖型カチオン性界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩が挙げられ、特に好ましくは塩化ベヘントリモニウムアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムである。
本発明の毛髪化粧料における(a)成分の配合量は、1.5-5.0質量%、より好ましくは1.75-4.5質量%である。1.5質量%未満であると、リンスゲルが緩くなり、塗布使用感や安定性が損なわれる場合があり、5.0質量%を越えて配合すると、リンスゲルが硬くなり、扱いにくさが感じられる場合がある。
(b)高級アルコール
本発明に用いることができる高級アルコールは、化粧料に通常使用されるものであれば特に制限されることはなく、例えば、直鎖アルコール(例として、ラウリルアルコール、セチルアルコール(セタノールと略記する場合がある)、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール、硬化ナタネ油アルコール等);分枝鎖アルコール(例として、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
このうち、炭素数16以上の直鎖アルコールが好ましく、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の炭素数16~22の直鎖アルコールを特に好適に用いることができる。
本発明に係る毛髪化粧料には、(b)高級アルコールを単独または2種以上組み合わせて配合することが可能である。
本発明の毛髪化粧料における(b)成分の配合量は、上記(a)カチオン性界面活性剤の配合量にも依るが、該組成物に対して3-20質量%の範囲内で配合することができ、より好ましくは3-8.5質量%である。(b)成分の配合量が3質量%を下回ると、リンスゲルが緩くなり、塗布使用感や安定性が損なわれる場合があり、20質量%を超えて配合すると、リンスゲルが硬くなり、扱いにくさが感じられる場合がある。
本発明では、(a)カチオン性界面活性剤に対する(b)高級アルコールのモル比、すなわち、“(b)/(a)”の値は、2.5~3.5、好ましくは2.8~3.5、より好ましくは2.9~3.1である。(b)/(a)値が2.5未満では、リンスゲルが緩くなり、塗布使用感や安定性が損なわれることが認められる場合があり、3.5を超えると、乾いた後のしなやかさが損なわれる場合があるからである。
また、本発明では、成分(a)と(b)の総和が6~10質量%であることが好ましく、より好ましくは7~10質量%である。
(c)液状保湿剤
本発明に用いることができる液状保湿剤は、化粧料に通常用いられるものであって、常温常圧(1大気圧下、25℃)で液状のものである。例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコールグリセリン、1,3-ブチレングリコール、乳酸ナトリウム、短鎖可溶性コラーゲン等が挙げられる。
このうち、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコールを特に好適に用いることができる。
本発明に係る毛髪化粧料には、(c)液状保湿剤を単独または2種以上組み合わせて配合することが可能である。
本発明の毛髪化粧料における(c)成分の配合量は、10-40質量%、好ましくは15-30質量%である。10質量%未満であると、乾燥後のしっとり感やしなやかさが損なわれる場合があり、40質量%を越えて配合すると、すすぎ時のなめらかさを損なう場合がある。
(d)二鎖型カチオン性界面活性剤
本発明に用いることができる(d)二鎖型カチオン性界面活性剤は、化粧料に用いられるものであればよく、例えば、下記一般式(I)及び(II)で表される化合物からなる群から選ばれる1以上の化合物を用いることができる。
Figure 0007164298000005
式(I)中、RCOは、炭素原子数が10~22、好適には12~16、最も好適には12で、二重結合を0~3個有する脂肪族アシル基を表す。pは、0~3の数を表す。ただし、pが0の場合には、基-(CH2)p-OHは、メチル基となる。Xはハロゲン化合物、メトサルフェート又はメトホスフェートを示す。
本発明に用いることができる一般式(I)の化合物の例として、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジステアリルエチルヒドロキシエチルモニウムクロライド等が挙げられるが、好ましくはヤシ油脂肪酸系エステルクワットのハロゲン化物又はメトサルフェートである。RCOで表される脂肪族アシル基の炭素鎖長が長いと、組成物の低温での安定性に劣る。
Figure 0007164298000006
式中、R及びRは、それぞれ独立に炭素原子数が14~22のアルキル基又はヒドロキシル基を表す。R及びRは、それぞれ独立に炭素原子数が1~3のアルキル基、ヒドロキシル基又はベンジル基を表し、好ましくは1~3のアルキル基、さらに好ましくはメチル基である。Xは、ハロゲン原子又は炭素数1~2のアルキル硫酸基を表し、好ましくはハロゲン原子、さらに好ましくは塩素原子である。
本発明に用いることができる一般式(II)の化合物の例として、ジステアリルジモニウムクロリド等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料における(d)成分の配合量は、0.1-1質量%、好ましくは0.1-0.5質量%である。0.1質量%未満であると、乾燥後のツルツル感を損なう場合があり、1質量%を越えて配合すると、リンスゲルが緩くなり、塗布使用感や安定性が損なわれる場合がある。
本発明に係る毛髪化粧料には、(d)二鎖型カチオン性界面活性剤を単独または2種以上組み合わせて配合することが可能である。
(e)液状コサーファクタント
本発明に用いることができる液状コサーファクタントは、化粧料に通常用いられるものであって、常温常圧(1大気圧下、25℃)で液状のコサーファクタントである。例えば、下記一般式(III)及び(IV)で表される化合物からなる群から選ばれる1以上のノニオン性界面活性剤を用いることができる。
Figure 0007164298000007
前記式(III)中、Rは、炭素数8~12、好ましくは10~11、最も好ましくは炭素数11のアルキル基である。直鎖、分岐鎖のいずれであってもよく、好ましくは直鎖である。
及びRは、それぞれ独立して水素原子またはメチル基を示す。
Xは、水素原子または脂肪酸残基である。前記脂肪酸残基としては、炭素10~11のものが好ましく、直鎖状であっても分岐状であってもよい。Xとして、最も好ましくは水素原子である。
nは、1~3の整数を示す。
Figure 0007164298000008
前記式(IV)において、nは1~3の整数を示す。
本発明では、一般式(III)で表される化合物の例として、ラウリン酸プロピレングリコール(ラウリン酸PG)、ラウリン酸ポリエチレングリコール(例として、ラウリン酸PEG-2)、一般式(IV)で表される化合物の例として、オレス-2等が挙げられる。
このうち、ラウリン酸プロピレングリコール、ラウリン酸PEG-2、ラウリン酸ジエチレングリコール、オレス-2が好ましく、ラウリン酸ジエチレングリコールを特に好適に用いることができる。
通常、リンスゲルは、(b)/(a)値が低い条件下(具体的には、3.0以下)では形成されにくいが、本発明では、(e)成分の作用により、(b)/(a)値が低い条件下でもリンスゲルの形成が促進されると考えられる。
本発明の毛髪化粧料における(e)成分の配合量は、0.1-1質量%、好ましくは0.2-0.8質量%である。0.1質量%未満であると、すすぎ時のなめらかさや乾燥後のツルツル感が損なわれる場合があり、0.8質量%を越えて配合すると、ドライ後に油きしみし、乾燥後のしなやかさが損なわれる場合がある。
(f)芳香族酸またはその塩
本発明に用いることができる芳香族酸としては、毛髪化粧料に通常使用されるものであれば特に制限されることはなく、例えばサリチル酸、安息香酸、フタル酸、テレフタル酸等の芳香族カルボン酸類;1-ナフタレンスルホン酸、2-ナフタレンスルホン酸、1,5-ナフタレンジスルホン酸、2,6-ナフタレンジスルホン酸、2,7-ナフタレンジスルホン酸等のナフタレンスルホン酸類;ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸等のベンゼンスルホン酸類等が挙げられる。
また、これらの芳香族酸は塩を形成していてもよく、その塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩などが挙げられる。
このうち、芳香族カルボン酸類が好ましく、サリチル酸とその塩(特に好ましくは、ナトリウム塩)、安息香酸とその塩(特に好ましくは、ナトリウム塩)、及び、3-メチルサリチル酸、4-メチルサリチル酸、5-メチルサリチル酸等のサリチル酸誘導体とその塩を特に好適に用いることができる。
本発明に係る毛髪化粧料には、(d)成分を単独または2種以上組み合わせて配合することが可能である。
本発明の毛髪化粧料において(d)成分は、0.1-1質量%の範囲内で配合することができ、より好ましくは0.1-0.5質量%、さらに好ましくは0.2-0.4である。(d)成分の配合量が0.1質量%を下回ると、乾燥後のツルツル感を損なう場合がある。
本発明に係る毛髪化粧料は、リンスゲル形成の場として、水を含有する。本発明には、イオン交換水、精製水、水道水等を用いることができる。
本発明に係る毛髪化粧料には、上記成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲内で、通常化粧品や医薬品等に用いられるさまざまな成分を配合することができる。このような成分として、例えば、一般的な油分、粉末成分、両性界面活性剤、天然高分子、合成高分子、増粘剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料等が挙げられる。
本発明にかかる毛髪化粧料は、一般に用いられている方法により製造することができ、特に限定されるものでない。例えば、60~80℃程度に加温した水に、配合成分を順次添加しながら撹拌混合し、常温まで冷却する等、常法により得ることができる。
本発明にかかる毛髪化粧料は、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック等のヘアコンディショニング組成物として好適に用いることができる。これらのヘアコンディショニング組成物は、すすぎ流すタイプのものであることが好ましい。
以下に具体例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。また、以下の実施例等における配合量は、特に断らない限り質量%を表す。
表1及び2に記載した処方のヘアコンディショナーを定法に従って製造し、専門パネル5名に対して実使用試験を行った。
表中の項目について、下記評価基準に従って評価してもらった。結果を表1及び2に示す。
(1)塗布時のコク感
◎:コク感があると回答したパネルが4名以上5名以下である。
○:コク感があると回答したパネルが3名である。
△:コク感があると回答したパネルが2名である。
×:コク感があると回答したパネルが1名以下である。
本発明では、◎または○である場合に優れていると判断した。
(2)すすぎ時の毛髪のなめらかさ
◎:なめらかであると回答したパネルが4名以上5名以下である。
○:なめらかであると回答したパネルが3名である。
△:なめらかであると回答したパネルが2名である。
×:なめらかであると回答したパネルが1名以下である。
本発明では、◎または○である場合に優れていると判断した。
(3)乾燥後の毛髪のしなやかさ
◎:しなやかであると回答したパネルが4名以上5名以下である。
○:しなやかであると回答したパネルが3名である。
△:しなやかであると回答したパネルが2名である。
×:しなやかであると回答したパネルが1名以下である。
本発明では、◎または○である場合に優れていると判断した。
(4)乾燥後の毛髪のツルツル感
◎:ツルツルしていると回答したパネルが4名以上5名以下である。
○:ツルツルしていると回答したパネルが3名である。
△:ツルツルしていると回答したパネルが2名である。
×:ツルツルしていると回答したパネルが1名以下である。
本発明では、◎または○である場合に優れていると判断した。
(5)乾燥後の毛髪のしっとり感
◎:しっとりしていると回答したパネルが4名以上5名以下である。
○:しっとりしていると回答したパネルが3名である。
△:しっとりしていると回答したパネルが2名である。
×:しっとりしていると回答したパネルが1名以下である。
本発明では、◎または○である場合に優れていると判断した。
Figure 0007164298000009
Figure 0007164298000010
表1、2に示されるように、(a)一鎖型カチオン性界面活性剤、(b)高級アルコール、(c)液状保湿剤、(d)二鎖型カチオン性界面活性剤、(e)液状コサーファクタント、及び(f)芳香族酸またはその塩を含むヘアコンディショニング組成物は、塗布時にコク感を呈し、すすぎ時の毛髪のなめらかさに優れ、乾燥後の毛髪にしなやかさ、ツルツル感、及びしっとり感を付与する効果に優れるものであった。試験例において、5つの評価のうち、◎、〇が付いた評価が3つ以上ある試験例がより優れている。

Claims (1)

  1. (a)一鎖型カチオン性界面活性剤 1.5~5.0質量%
    (b)炭素数16~22の直鎖アルコール 3~20質量%
    (c)液状保湿剤 10~40質量%
    (d)一般式(I)からなる群より選択される1以上の二鎖型カチオン性界面活性剤 0.1~1質量%
    Figure 0007164298000011
    (式中、RCOは、それぞれが同一であっても異なってもよく、炭素原子数が10~22で、二重結合を0~3個有する脂肪族アシル基を表し、pは1~3の整数を表す。Xは、ハロゲン原子、メトサルフェートもしくはメトホスフェートを表す。)
    (e)一般式(III)からなる群より選択される1以上の液状コサーファクタント 0.1~1質量%
    Figure 0007164298000012
    (f)芳香族酸またはその塩
    を含み、成分(a)と(b)の総和が6~10質量%であり、成分(a)に対する成分(b)のモル比[(b)/(a)]が2.5~3.5の範囲内であることを特徴とする毛髪化粧料。
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島田 邦男,ポリアルキレングリコールの活性剤,FRAGRANCE JOURNAL,日本,2017年01月,Vol.45 No.1,P.73-77,特に参照すべき箇所:表1

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