JP7163475B1 - 熱間プレス成型用金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】硬度が高い成型用凸部を簡単に形成することが可能な熱間プレス成型用金型を提供する。【解決手段】合金工具鋼によって形成された金型本体2を備える。金型本体2に突設され、被成型物としての加熱された金属板材と接する成型面5を形成するとともに冷却媒体が流れる冷媒通路を形成する多数の成型用突起3を備える。成型用突起3は、合金工具鋼より硬度が高い鉄鋼系材料によって形成されている。【選択図】 図2

Description

本発明は、成型面を構成する成型用凸部を有する熱間プレス成型用金型、熱間プレス成型用金型の製造方法および熱間プレス成型用金型における成型用凸部の補修方法に関する。
車両の骨格部品を成型する技術として、熱間プレス成型法の一つであるホットスタンプ工法が知られている。このホットスタンプ工法は、高温に熱した金属板材を熱間プレス成型装置に装填し、この金属板材に対してプレス成型を行うと同時に焼入れを行う工法である。この種のホットスタンプ工法を実施するために使用する従来の熱間プレス成型装置は、例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1に開示されている熱間プレス成型装置は、成型時に金属板材に冷却媒体を当てて金属板材を急冷させる冷却装置を備えている。この冷却装置は、金型本体に開口する噴射穴から冷却媒体を金属板材に向けて噴出させ、この冷却媒体を金型と金属板材との間に形成した通路に通して排出する構成が採られている。金型と金属板材との間に冷却媒体を流すためには、金型の成型面を多数の成型用突起によって構成し、成型用突起どうしの間に生じる空間を冷却媒体の通路としている。特許文献1に記載されている成型用突起は、電解加工、化学エッチング、放電加工またはめっき法などによって形成されている。
成型用突起は、成型回数に応じて摩耗する。成型用突起の摩耗量が多くなると冷却媒体が流れ難くなる。このため、摩耗が進行した成型用突起は、肉盛りと、機械加工による仕上げ加工とが施されて補修されている。肉盛りは、作業者が手作業で個々の成型用突起に対して行っている。成型用突起に肉盛りを行うときは、金型を所定の予熱温度に加熱している。
特許第3863874
特許文献1に記載されている熱間プレス成型用金型では、耐摩耗性が高くなるように充分な硬さと高さを有する凸部を簡単に形成することができないという問題があった。特許文献1に示す成型用突起は、電解加工、化学エッチング、放電加工またはめっき法などによって形成されている。これらの方法を実施するためには、金型を液槽に浸漬させなければならない。すなわち、成型用突起を形成するにあたって金型を浸漬する液槽が必要であるから、成型用突起を簡単に形成することができない。また、特許文献1に示す熱間プレス成型用金型において、成型用突起の硬度を高くするためには、例えばめっき法によって成型用突起を形成しなければならない。このため、成型用突起を高度が高くかつ冷却媒体を効率よく流すことができるような高さにめっき法で形成するためには、めっきに要する時間が長くなり、簡単には行うことができない。
また、特許文献1に記載されている熱間プレス成型用金型では、個々の成型用突起を作業者が手作業で補修しなければならないから、成型用突起を補修する際の作業工数が多くなるとともに作業時間が長く必要になり、補修に要するコストが高くなるという問題もあった。さらに、成型用突起の補修を行うときに、冷却媒体の噴出孔や吸入孔などが肉盛り材料によって塞がれてしまうおそれもあった。
本発明の目的は、硬度が高い成型用突起を簡単に形成することが可能な熱間プレス成型用金型および熱間プレス成型用金型の製造方法を提供することと、成型用突起の補修を簡単にかつ高い精度で行うことが可能な熱間プレス成型用金型における成型用突起の補修方法を提供することである。
この目的を達成するために本発明に係る熱間プレス成型用金型は、合金工具鋼によって形成された金型本体と、前記金型本体に突設され、被成型物としての加熱された金属板材と接する成型面を形成するとともに冷却媒体が流れる冷媒通路を形成する多数の成型用突起とを備え、前記成型用突起は、前記合金工具鋼より硬度が高い鉄鋼系材料によって形成されているものである。
本発明は、前記熱間プレス成型用金型において、前記金型本体は、前記成型面が前記金属板材の成型方向とは交差する方向に延びるように形成される第1の成型部分と、前記成型面が前記成型方向に延びるように形成される第2の成型部分と、前記成型面が凸曲面となるように前記第1の成型部分と前記第2の成型部分とを接続する第3の成型部分とを有し、前記第3の成型部分に設けられた前記成型用突起は、前記第1の成型部分と前記第2の成型部分との間で延びる突条となるように形成されていてもよい。
本発明は、前記熱間プレス成型用金型において、前記第3の成型部分の少なくとも一部は、前記第1の成型部分と前記第2の成型部分との境界が延びる方向において、前記凸曲面の曲率半径が変わるように形成され、前記突条の長手方向の長さは、前記曲率半径が大きいほど長くなってもよい。
本発明に係る熱間プレス成型用金型の製造方法は、加熱された金属板材を成型する熱間プレス成型用金型の金型本体を形成する予備形成ステップと、前記金型本体の表面に、前記金属板材と接する成型面を形成するとともに冷却媒体が流れる冷媒通路を形成する多数の成型用突起を3Dプリンタによって突設する突起形成ステップとを有し、前記突起形成ステップは、前記成型用突起を、前記表面に沿う第1の方向に所定の間隔をおいて並ぶように前記第1の方向の基端側から先端側に向けて順次形成する第1のステップと、前記第1のステップの後に実施され、前記成型用突起を、前記第1のステップにおいて形成された複数の前記成型用突起とは前記表面の上で前記第1の方向とは直交する第2の方向に隣り合う位置に、前記第1の方向の前記先端側から前記基端側に向けて所定の間隔をおいて並ぶように順次形成する第2のステップとを有し、前記第1のステップによって形成された複数の前記成型用突起からなる第1の列と、前記第2のステップによって形成された複数の前記成型用突起からなる第2の列とが前記第2の方向において互いに隣り合う状態で交互に並ぶように前記第1のステップと前記第2のステップとを交互に複数回にわたって繰り返すことにより実施する方法である。
本発明に係る熱間プレス成型用金型の製造方法は、加熱された金属板材を成型する熱間プレス成型用金型の金型本体を形成する予備形成ステップと、前記金型本体の表面に、前記金属板材と接する成型面を形成するとともに冷却媒体が流れる冷媒通路を形成する多数の成型用突起を3Dプリンタによって突設する突起形成ステップとを有し、前記突起形成ステップは、前記成型用突起を、前記表面に沿う第1の方向に所定の間隔をおいて並ぶように前記第1の方向の基端側から先端側に向けて順次形成する第1のステップと、前記第1のステップの後に実施され、前記成型用突起を、前記第1のステップにおいて形成された複数の前記成型用突起とは前記表面の上で前記第1の方向とは直交する第2の方向に離間した位置に、前記第1の方向の前記先端側から前記基端側に向けて所定の間隔をおいて並ぶように順次形成する第2のステップとを有し、前記第1のステップを、この第1のステップによって形成された複数の前記成型用突起からなる第1の列が前記表面における前記第2の方向の基端側の半部となる第1の領域に形成されるように実施し、前記第2のステップを、この第2のステップによって形成された複数の前記成型用突起からなる第2の列が前記表面における前記第2の方向の先端側の半部となる第2の領域に形成されるように実施し、複数の前記第1の列が前記第1の領域で前記第2の方向に並びかつ複数の前記第2の列が前記第2の領域で前記第2の方向に並ぶように前記第1のステップと前記第2のステップとを交互に複数回にわたって繰り返すことにより実施する方法である。
本発明は、前記熱間プレス成型用金型の製造方法において、突起形成ステップは、成型用突起を個々に形成することにより実施してもよい。
本発明は、前記熱間プレス成型用金型の製造方法において、前記予備形成ステップにおいて、冷却媒体が供給される供給通路に連通された噴出孔と、冷却媒体が排出される排出通路に連通された吸入孔とを前記金型本体の前記表面にそれぞれ形成し、前記突起形成ステップにおいて、前記噴出孔および前記吸入孔が複数の前記成型用突起どうしの間に位置するように前記成型用突起を形成してもよい。
本発明は、前記熱間プレス成型用金型の製造方法において、前記突起形成ステップは、前記金型本体の前記表面をレーザー光によって加熱するとともに、前記表面に金属粉末を供給する、レーザー肉盛りを行う3Dプリンタを使用して実施してもよい。
本発明に係る熱間プレス成型用金型における成型用突起の補修方法は、加熱された金属板材を成型する熱間プレス成型用金型に設けられた、前記金属板材と接する成型面を形成するとともに冷却媒体が流れる冷媒通路を形成する多数の成型用突起の、未使用状態における初期の形状データを記録するステップと、前記成型用突起の予め定めた使用量だけ使用した状態における使用後の形状データを記録するステップと、前記初期の形状データと前記使用後の形状データとを比較して前記成型用突起の損耗部分の形状データを求めるステップと、前記損耗部分の前記形状データに基づいて使用後の前記成型用突起に3Dプリンタによって肉盛りを行い、前記使用後の前記成型用突起を補修することによって実施する。
本発明は、前記熱間プレス成型用金型における成型用突起の補修方法において、前記成型用突起を補修するステップは、前記成型用突起の被補修部分をレーザー光によって加熱するとともに前記被補修部分に金属粉末を供給する、レーザー肉盛りを行う3Dプリンタを使用して実施してもよい。
本発明に係る熱間プレス成型用金型および熱間プレス成型用金型の製造方法によれば、成型用突起を3Dプリンタによって形成することができる。したがって、金型本体より高度が高くかつ充分な高さを有する成型用突起を簡単に形成することが可能な熱間プレス成型用金型および熱間プレス成型用金型の製造方法を提供できる。
また、本発明に係る熱間プレス成型用金型における成型用突起の補修方法によれば、成型用突起の損耗部分が3Dプリンタによって肉盛りされて補修される。したがって、凸部の補修を簡単にかつ高い精度で行うことが可能な熱間プレス成型用金型における成型用突起の補修方法を提供することができる。
図1は、本発明に係る熱間プレス成型用金型の一部の斜視図である。 図2は、要部を拡大して示す斜視断面図である。 図3は、金型の合わせ部分を拡大して示す断面図である。 図4は、金型本体の一部を拡大して示す斜視断面図である。 図5は、3Dプリンタのヘッド部分の模式図である。 図6は、成型用突起を形成する方法を説明するための模式図である。 図7は、本発明に係る熱間プレス成型用金型の製造方法を説明するためのフローチャートである。 図8は、加工データに含まれる成型用突起と噴出孔、吸入孔の形状を示す斜視図である。 図9は、孔開け加工後の金型本体の表面の一部を拡大して示す斜視図である。 図10は、3Dプリンタのヘッドの移動経路を示すテストピースの平面図である。 図11は、3Dプリンタのヘッドの移動経路を示すテストピースの平面図である。 図12は、3Dプリンタのヘッドの移動経路を示すテストピースの平面図である。 図13は、3Dプリンタのヘッドの移動経路を示すテストピースの平面図である。 図14は、3Dプリンタのヘッドの移動経路を示すテストピースの平面図である。 図15は、テストピースの第1の方向の位置と変位量との関係を示すグラフである。 図16は、肉盛り後のテストピースの写真と肉盛り部分の解析結果を示す図である。 図17は、3Dプリンタのヘッドの移動経路を示すテストピースの平面図である。 図18は、3Dプリンタのヘッドの移動経路を示すテストピースの平面図である。 図19は、使用後の一部の成型用突起を示す斜視図である。 図20は、成型用突起の補修方法を説明するためのフローチャートである。 図21は、初期の形状データ、使用後の形状データ、損耗部分の形状データに含まれる成型用突起の形状を示す斜視図である。 図22は、3Dスキャナーの構成を示す斜視図である。 図23は、成型用突起の変形例を示す熱間プレス成型用金型の一部の斜視図である。 図24は、成型用突起の変形例を示す熱間プレス成型用金型の一部の斜視図である。
以下、本発明に係る熱間プレス成型用金型、熱間プレス成型用金型の製造方法および熱間プレス成型用金型における成型用突起の補修方法の一実施の形態を図1~図21を参照して詳細に説明する。
(熱間プレス成型用金型の説明)
本発明に係る熱間プレス成型用金型は、図1に示すように形成されている。図1に示す熱間プレス成型用金型1は、金型本体2と、金型本体2の表面に突設された多数の成形用突起3とを備えている。成形用突起3は、詳細は後述するが、二つの機能を有している。第1の機能は、被成型物としての加熱された金属板材4(図3参照)と接する成型面5(図1,2参照)を形成する機能である。第2の機能は、図3に示すように、図3中に矢印によって示す冷却媒体6が流れる冷媒通路7を形成する機能である。冷媒通路7は、成型時に金属板材4と、金型本体2の表面2aと、突起3とによって囲まれた隙間によって構成されている。
この熱間プレス成型用金型1は、図3に示すように、加熱された金属板材4を他の金型8とともに挟み、急冷しながら成型するものである。
金属板材4の冷却は、図3に示すように、金型本体2の表面2aに開口する噴出孔9から冷却媒体6を噴出させて金属板材4に直接当てて行われる。この実施の形態による噴出孔9の出口は、冷却媒体6の噴出する方向を定めるために媒体用ノズル10によって構成されている。噴出孔9は、金型本体2の内部に形成された供給通路11(図1参照)に連通されている。供給通路11は、図示していない供給装置に接続されている。冷却媒体6は、供給装置から供給通路11を通って噴出孔9に供給される。
金属板材4に当てられた冷却媒体6は、冷媒通路7を通って噴出孔9の周囲に拡がり、金型本体2の表面2aに開口する吸入孔12に吸い込まれる。吸入孔12は、金型本体2の内部に形成された排出通路13に連通されている。排出通路13は、図示していない吸入装置に接続されている。冷却媒体6は、吸入孔12から排出通路13を通って金型本体2の外に排出されて吸入装置に吸入される。
金型本体2は、機械加工や鋳造などによって所定の形状に形成されている。金型本体2を形成する材料は、例えば合金工具鋼を使用することができる。合金工具鋼としては、例えばダイス鋼があり、その1種のSKD61を挙げることができる。
図1に示す金型本体2は、金属板材4を断面形状がいわゆるハット状となるように成型するもので、第1~第5の成型部分14~18を有している。
第1の成型部分14は、図1において最も上に位置する部分で、成型面5が金属板材4の成型方向Aとは交差する方向に延びるように形成される部分である。成型方法Aは、熱間プレス成型用金型1に対して他の金型8が成型時に進む方向である。
第2の成型部分15は、図1において第1の成型部分15の両側に位置する部分で、成型面5が成型方向Aに延びるように形成される部分である。
第3の成型部分16は、金型本体2のいわゆる肩部と呼称される部分で、成型面5が凸曲面となるように第1の成型部分14と第2の成型部分15とを接続する部分である。なお、図示してはいないが、第1の成型部分14の中央部に凹陥部が形成されているような場合は、凹陥部の深さ方向に延びる部分が第2の成型部分15になり、凹陥部の開口部分が第3の成型部分16になる。
第4の成型部分17は、第1の成型部分14から成型方向Aに離間した位置において、成型面5が金属板材4の成型方向Aとは交差する方向に延びるように形成される部分である。
第5の成型部分18は、成型面が凹曲面となるように第2の成型部分と第4の成型部分とを接続する部分である。
成型用突起3は、金型本体2の表面2aに3Dプリンタ21(図5参照)によって形成されている。金型本体2の第3の成型部分16を除く他の部分に設けられた成型用突起3は、図2に示すように円柱状に形成されている。金型本体2の第3の成型部分16に設けられた成型用突起3は、オブロンディンプルと呼称されるもので、図4に示すように、第1の成型部分14と第2の成型部分15との間で延びる突条となるように形成されている。以下においては、円柱状の成型用突起3と突条からなる成型用突起3とを区別するために、円柱状の成型用突起の符号を3aとし、突条からなる成型用突起の符号を3bとする。また、円柱状と突条の区別をすることなく、成型用突起の全般の説明を行う場合には、単に成型用突起3という。
この実施の形態において、第3の成型部分16の成型用突起3bは、この成型用突起3bによって形成される成型面5が凸曲面となるように、第1の成型部分14から離れるにしたがって次第に成型方向Aに位置するように曲がりながら延びている。また、第3の成型部分16の成型用突起3bは、第1の成型部分14と第2の成型部分15との境界が延びる方向B(図1参照)、言い換えれば成型方向Aとは直交する方向であって、かつ第2の成型部分15に沿う方向(図1において右下から左上に向かう方向)において、所定の間隔をおいて並ぶように設けられている。突条からなる成型用突起3b長手方向から見た断面形状は、円柱状の成型用突起3aと同様に矩形である。第3の成型部分16に設けられた突条からなる成型用突起3bの幅、すなわち第1の成型部分14と第2の成型部分15との境界が延びる方向Bの幅は、第1の成型部分14や第2の成型部分15に形成されている成型用突起3aの幅と同じであることが好ましい。この幅は、3mm~8mmが好ましく、8mmが最も好ましい。
この実施の形態による第3の成型部分16の一部は、第1の成型部分14と第2の成型部分15との境界が延びる方向Bにおいて、凸曲面の曲率半径が変わるように形成されている。図1に示す第3の成型部分16は、方向Bにおける金型本体2の一方の端面2bから方向Bの他方に向かうにしたがって凸曲面の曲率半径が漸次小さくなり、所定の曲率半径に達した後は曲率半径が一定になるように形成されている。突条からなる成型用突起3bの長手方向の長さは、凸曲面の曲率半径が大きいほど長くなる。なお、第3の成型部分16は、図示してはいないが、方向Bにおける金型本体2の一端から他端まで凸曲面の曲率半径が徐々に変化するように形成したり、方向Bにおける金型本体2の一端から他端まで凸曲面の曲率半径が一定となるように形成することができる。
3Dプリンタ21は、レーザー肉盛りにより成型用突起3を形成するものである。この3Dプリンタ21は、複合加工機を含む。
この実施の形態による3Dプリンタ21は、図5に示すように、レ-ザー光22を照射するレーザーヘッド23と、金属粉末24を噴出させる供給ノズル25とを備えている。この3Dプリンタ21においては、金型本体2の表面2aをレーザー光22によって加熱するとともに、この表面2aに供給ノズル25から金属粉末24を供給し、溶融された金属粉末24を表面2aの上に積層して成型用突起3を形成する。この3Dプリンタ21の動作は、制御装置26によって制御される。制御装置26は、レーザー光22の出力、金属粉末24の供給量、レーザーヘッド23の移動方向および移動量などがデータ化されて記録されたメモリ27を備えている。
供給ノズル25によって供給される金属粉末24の材料、すなわち成型用突起3を形成する材料は、金型本体2を形成する合金工具鋼より硬度が高い鉄鋼系材料である。この種の鉄鋼系材料としては、例えばマルエージング鋼やコバルト系ステライト(商標)等を挙げることができる。
3Dプリンタ21で成型用突起3を形成するにあたっては、図6に示すように、レーザーヘッド23を渦巻き状の移動経路28に沿って移動させて行う。レーザーヘッド23を渦巻き状に移動させるにあたっては、レーザーヘッド23を成型用突起3の中心から外周側に向かうように移動させる場合と、レーザーヘッド23を成型用突起3の外周側から中心に向かうように移動させる場合とがある。3Dプリンタ21で多数の成型用突起3を形成するにあたっては、成型用突起3の外径や高さを揃えるために、3Dプリンタ21によって形成された成型用突起3に機械加工を施すこともできる。この機械加工は、例えば回転する工具を用いて切削あるいは研削によって行う。
(熱間プレス成型用金型1の製造方法の説明)
次に、熱間プレス成型用金型1を製造する方法を図7に示すフローチャートと図8~図15に示す模式図とを参照して説明する。
熱間プレス成型用金型1の製造は、図7に示すステップS1とステップS2とからなる設計段階と、ステップS3~S5からなる製造段階とを経て行われる。設計段階においては、先ず、金型本体2の3Dモデリングデータ(ソリッドデータ)を作成し(ステップS1)、次に成型用突起3、噴出孔9および吸入孔12などを形成するために用いる加工データ31(図8参照)を作成する(ステップS2)。この加工データ31には、図8に示すように金型本体2の表面2aに仮想の成型用突起3、噴出孔9および吸入孔12を形成するためのデータが含まれている。この加工データ31上において噴出孔9と吸入孔12は、複数の成型用突起3どうしの間に位置付けられている。加工データ31は、後述するように成型用突起3を補修する際に使用するために、メモリ27に保存しておく。
このように3Dモデリングデータと加工データ31とを作成した後、金型本体2の予備形成を行う(ステップS3)。ここでいう予備形成とは、金型本体2を3Dモデリングデータに基づいて形成し、この金型本体2に噴出孔9、吸入孔12、供給通路11および排出通路13などを形成することである。なお、媒体用ノズル10は、この工程で噴出孔9に取り付けてもよいし、成型用突起3を形成した後に噴出孔9に取り付けてもよい。噴出孔9、吸入孔12、供給通路11および排出通路13は、機械加工によって形成することができる。
次に、金型本体2の表面2aに加工データ31に基づいて多数の成型用突起3を3Dプリンタ21によって形成する(ステップS4)。金型本体2の立体的に形成されている表面2aに成型用突起3を形成するためには、金型本体2の表面2aのうち同一平面上に位置する表面2aの一部が上方を指向して水平となるように金型本体2を保持し、この水平な表面2aからなる凸部形成面に3Dプリンタ21によって成型用突起3を形成することが望ましい。多数の成型用突起3を金型本体2の表面2aに形成するにあたっては、所定の移動経路に沿って3Dプリンタ21のレーザーヘッド23を移動させ、後述する第1のステップS4Aと第2のステップS4Bとを繰り返し行う。レーザーヘッド23の移動経路は、例えば図10~図16に示すような順方向の移動経路や、図17に示すような、二つの領域を交互に行き来する移動経路とすることができる。図10~図17は、矩形の凸部形成面32に多数の成型用突起3を形成する場合のレーザーヘッド23の移動経路を示す。図10~図16に示す順方向の移動経路は、レーザーヘッド23の移動方向が異なるだけである。このため、順方向の移動経路の詳細な説明は、図10に示す移動経路について行う。
図10に示す順方向の移動経路と、図17に示す、領域を交互に行き来する移動経路とを説明するにあたっては、図10および図17において左から右に向かう方向を第1の方向とし、上から下に向かう方向(第1の方向とは直交する方向)を第2の方向として行う。第1の方向と第2の方向は、何れも凸部形成面32(表面2a)に沿う方向(水平方向)である。図10および図17においては、左側が第1の方向の基端側となり、右側が第1の方向の先端側となる。また、図10および図17においては、上側が第2の方向の基端側となり、下側が第2の方向の先端側となる。
図10に示す移動経路に沿ってレーザーヘッド23を移動させて成型用突起3を形成するためには、先ず、凸部形成面32の第1の方向の基端であって第2の方向の基端となる位置(図10においては最も左上の位置)に最初の成型用突起3を形成する。そして、この成型用突起3より第1の方向の先端側に、他の成型用突起3を第1の方向に所定の間隔をおいて並ぶように第1の方向の基端側から先端側に向けて順次形成する(第1のステップS4A)。第1の方向の先端に成型用突起3が形成されることにより、1回目のレーザーヘッド23の平行移動による複数の成型用突起3からなる第1の列 3Aが形成される。
この第1のステップの後、第1のステップS4Aにおいて形成された複数の成型用突起3とは第2の方向の先端側に隣り合う位置にレーザーヘッド23を移動させ、成型用突起3を形成する。そして、レーザーヘッド23を第1の方向とは反対方向に移動させ、成型用突起3を第1の方向の先端側から基端側に向けて所定の間隔をおいて並ぶように順次形成する(第2のステップS4B)。第1の方向の基端に成型用突起3が形成されることにより、2回目の平行移動による複数の成型用突起3からなる第2の列3Bが形成される。
その後、レーザーヘッド23を第2の方向の先端側に移動させ、上述した第1のステップS4Aと第2のステップS4Bとを、複数の成型用突起3が形成されるレーザーヘッド23の平行移動がN回実施されるまで繰り返す。上述したレーザーヘッド23の平行移動がN回実施されることにより、凸部形成面32の全域に多数の成型用突起3が形成されることになる。すなわち、第1のステップS4Aによって形成された複数の成型用突起3からなる第1の列3Aと、第2のステップS4Bによって形成された複数の成型用突起3からなる第2の列3Bとが第2の方向において互いに隣り合う状態で交互に並ぶように第1のステップS4Aと第2のステップS4Bとを交互に複数回にわたって繰り返すことにより、凸部形成面32の全域に成型用突起3が形成される。
図14に示す順方向の移動経路は、図14において右から左に向かう方向を第1の方向とし、上から下に向かう方向を第2の方向とする経路である。
図15に示す順方向の移動経路は、図15において左から右に向かう方向を第1の方向とし、下から上に向かう方向を第2の方向とする経路である。
図16に示す順方向の移動経路は、図16において右から左に向かう方向を第1の方向とし、下から上に向かう方向を第2の方向とする経路である。
図14に示す移動経路に沿ってレーザーヘッド23を移動させて成型用突起3を形成するためには、凸部形成面32を第2の方向の基端側の半部となる第1の領域33と、第2の方向の先端側となる第2の領域34とに分け、上述した第1のステップS4Aを第1の領域33で実施し、第2のステップS4Bを第2の領域34で実施する。この方法を実施するには、先ず、凸部形成面32の第1の方向の基端であって第2の方向の基端となる位置(図14においては最も左上の位置)に最初の成型用突起3を形成する。そして、この成型用突起3より第1の方向の先端側に、他の成型用突起3を第1の方向に所定の間隔をおいて並ぶように第1の方向の基端側から先端側に向けて順次形成する(第1のステップS4A)。第1の方向の先端に成型用突起3が形成されることにより、1回目のレーザーヘッド23の平行移動による複数の成型用突起3からなる第1の列3Aが形成される。
この第1のステップS4Aの後、第1のステップS4Aにおいて形成された複数の成型用突起3とは第2の方向に離間した位置(第2の領域34における第2の方向の基端)にレーザーヘッド23を移動させ、成型用突起3を形成する。そして、レーザーヘッド23を第1の方向とは反対方向に移動させ、成型用突起3を第1の方向の先端側から基端側に向けて所定の間隔をおいて並ぶように順次形成する(第2のステップS4B)。第1の方向の基端に成型用突起3が形成されることにより、2回目のレーザーヘッド23の平行移動による複数の成型用突起3からなる第2の列3Bが形成される。
その後、第1のステップS4Aと第2のステップS4Bとを交互に複数回にわたって繰り返す。第1のステップS4Aは、この第1のステップS4Aによって形成された複数の成型用突起3からなる第1の列3Aが第1の領域33に形成されるように実施する。第2のステップS4Bは、この第2のステップS4Bによって形成された複数の成型用突起3からなる第2の列3Bが第2の領域34に形成されるように実施する。
第1のステップS4Aと第2のステップS4Bとを交互に複数回にわたって繰り返すことにより、複数の第1の列3Aが第1の領域33で第2の方向に並びかつ複数の第2の列3Bが第2の領域34で第2の方向に並ぶようになる。
図10または図14に示す移動経路で凸部形成面32に多数の成型用突起3を形成し、金型本体2の表面2aの全域に成型用突起3を形成した後、成型用突起3に必要に応じて仕上げ加工を施す(ステップS5)ことにより、熱間プレス成型用金型1が完成する。
図10および図14に示す成型用突起3の形成方法をテストピース35(図16参照)に対して実施したところ、図15(A)~(C)および図16(A)~(H)に示すような結果が得られた。テストピース35は、合金工具鋼製の正方形の金属板で、通常のHOT スタンプ金型と同様に焼き入れ・焼き戻しを施して、硬化と靭性を付与した状態(HRC55 程度)のものである。このテストピース35の1辺の長さは150mmで、厚みは15mmである。図15はテストピース35の変位量を示し、図16は、肉盛りの状態を示している。
図15(A)~(C)は、テストピース35の第1の方向の位置と裏面の変位量との関係を示すグラフである。図15(A)は、第2の方向の基端部における、第1の方向の複数の測定点の変位量を示している。図15(B)は、第2の方向の中央における、第1の方向の複数の測定点の変位量を示している。図15(C)は、第2の方向の先端部における、第1の方向の複数の測定点の変位量を示している。第1の方向の複数の測定点の位置は、第1の方向の中央を0とし、中央より基端側の測定点の位置は、中央からの距離を負の値となるように示している。中央より先端側の測定点の位置は、中央からの距離を正の値となるように示している。
図15(A)~(C)においては、図10に示す移動経路を採る場合を黒塗りの丸(●)で示し、図14に示す移動経路を採る場合を白抜きの丸(○)で示す。また、図15(A)~(C)においては、比較例として図17および図18に示すように、テストピース35に成型用突起3の代わりに第1の方向に延びる帯状に肉盛りを行って肉盛り部36を形成した場合の変位量を示す。図17は、レーザーヘッド23の移動経路が図10に示す移動経路と同じ場合を示し、図18は、レーザーヘッド23の移動経路が図14に示す移動経路と同じ場合を示している。図17に示すように肉盛り部36を形成した場合のテストピース35の変位量を図15(A)~(C)において白抜きの四角(□)で示し、図18に示すように肉盛り部36を形成した場合のテストピース35の変位量を図15(A)~(C)において黒塗りの四角(■)で示す。
図15(A)~(C)から分かるように、成型用突起3を個々に形成することにより、帯状の肉盛り部36を形成する場合と較べて母材(テストピース35)の変位量が少なくなる。
また、肉盛り後のテストピース35を撮像し、肉盛りされた部位の解析を行ったところ、図16(A)~(H)に示すような結果が得られた。
図16(A),(B)は、レーザーヘッド23を図10に示す移動経路で移動させて肉盛り(成型用突起3の形成)を行ったときの結果を示す図で、図16(A)は肉盛り後のテストピース35の撮像結果を示し、図16(B)は解析結果を示す。図10に示す移動経路で成型用突起3を形成することにより、テストピース35の全域において割れ、肉盛り異常を認めることができず、良好な成型用突起3が得られることが分かった。
図16(C),(D)は、レーザーヘッド23を図14に示す移動経路で移動させて肉盛り(成型用突起3の形成)を行ったときの結果を示す図で、図16(C)は肉盛り後のテストピース35の撮像結果を示し、図16(D)は解析結果を示す。図14に示す移動経路で成型用突起3を形成した場合は、図中に符号Aで示す領域において肉盛不安定となった。この肉盛不安定となる位置は、成型用突起3を形成する工程の終盤に成型用突起3が形成される位置で、テストピース35の中央部である。この部分は熱溜まりが生じていたことが考えられ、熱の影響で肉盛不安定が生じたと推測される。
図16(E),(F)は、レーザーヘッド23を図17に示す移動経路で移動させて帯状の肉盛り部36を形成したときの結果を示す図で、図16(E)は肉盛り後のテストピース35の撮像結果を示し、図16(F)は解析結果を示す。図17に示す移動経路で帯状に肉盛りを行った場合は、肉盛り工程の終盤に進むにつれ肉盛不安定となり、割れが発生する。肉盛不安定や割れが発生した範囲を図中に符号Bで示す。
図16(G),(H)は、レーザーヘッド23を図18に示す移動経路で移動させて帯状の肉盛り部36を形成したときの結果を示す図で、図16(G)は肉盛り後のテストピース35の撮像結果を示し、図16(H)は解析結果を示す。図18に示す移動経路で帯状に肉盛りを行った場合は、テストピース35の中央部で肉盛不安定や割れが発生する。肉盛不安定や割れが発生した範囲を図中に符号Cで示す。
検証結果をまとめると、成型用突起3を個々に形成する場合は、熱が金型表面に溜まり難いから良好な結果が得られた。また、帯状に肉盛りを行う場合は、熱が金型表面に溜まり易いから、良好な結果を得ることができなかった。
レーザーヘッド23の移動経路として順方向が良好であった理由は、以下の二つが考えれる。
理由1:順方向であれば、余熱が通った直後に溶接レーザーによる肉盛り溶接ができるからであると考えられる。すなわち、溶接のためにレーザー光が照射されると、照射された部位が発熱し、この熱が移動先の部位に熱伝導により伝わって移動先の温度がいわゆる余熱で上昇するようになる。このため、通常の溶接条件と同じ条件に再現できるから、肉盛りの不安定が発生し難く良好な結果が得られたと考えられる。
理由2:順方向であれば、金型に溜まった熱の影響を大きく受けずに済むからである。二つの領域を交互に行き来して溶接を行う移動経路を採ると、金型にたまった熱が肉盛り箇所を挟む両側から肉盛り箇所に伝わるようになり、肉盛り箇所に熱の影響を与えてしまう。しかし、順方向であれば、肉盛り箇所の移動先の部位は未加熱の状態であるから、熱の影響は少なくなる。
(成型用突起の補修方法の説明)
成型用突起3は、金属板材4に擦られて削れたり、金属板材4との衝突により凹んだりして図19に示すように損耗する。図19において、図1~図18によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図19に示す成型用突起3は、円柱の先端側の一部が損耗している。このような成型用突起3は、3Dプリンタ21を使用して補修することができる。この補修は、3Dプリンタ21によって成型用突起3の被補修部分に肉盛りを行って実施する。ここで、この成型用突起3の補修方法を図20に示すフローチャートと図21に示す模式図とを参照して説明する。
成型用突起3の補修のための肉盛りは、成型用突起3の形状が最終的な形状に達するまで行なう。この成型用突起3の最終的な形状は、成型用突起3の製造直後の形状、すなわち未使用状態における初期の形状である。この初期の形状のデータ(以下、単に初期の形状データという)は、予めメモリ27に保存してある加工データ31に含まれている。このため、成型用突起3の補修を行うにあたっては、先ず、成型用突起3の初期の形状データを加工データ31から取得する(ステップS11)。成型用突起3の初期の形状データを図21(A)中に符号41で示す。初期の形状データ41には、図21(A)中に二点鎖線で示すように、初期の成型用突起3の位置、形状などのデータが含まれている。
次に、図22に示すように、3Dスキャナー42で熱間プレス成型用金型1をスキャンし、損耗した成型用突起3の使用後の形状データ43{図21(B)参照}を取得する(ステップS12)。この使用後の形状データ43は、メモリ27に保存する。3Dスキャナー42の動作は、制御装置26によって制御される。
成型用突起3の損耗の程度は、熱間プレス成型用金型1の使用量に基づいて予測できる。このため、金型が予め定めた使用量だけ使用されたときに定期的に成型用突起3の補修を行うことで、成型品の品質を均一に維持することができる。3Dスキャナー42を使用して取得した成型用突起3の使用後の形状データ43には、図21(B)に示すように損耗した成型用突起3の位置、形状などのデータが含まれている。
このように成型用突起3の使用後の形状データ43を取得した後、制御装置26が初期の形状データ41と使用後の形状データ43とを比較して損耗部分の形状データ44{図21(C)参照}を生成する(ステップS13)。損耗部分の形状データ44は、図21(C)に示すように、初期の形状から損耗した損耗部分45の形状データが含まれている。
次に、制御装置26は、損耗部分の形状データ44に基づいて使用後の成型用突起3の被補修部分に3Dプリンタ21によって肉盛りを行う(ステップS14)。このように肉盛りを行うことにより、損耗された成型用突起3が初期の状態に近い形状となるように補修される。成型用突起3が補修されることにより、成型用突起3が通路壁となる冷媒通路7も所定の形状および深さとなるように修復される。
(実施の形態による効果の説明)
上述したように構成された熱間プレス成型用金型1の成型用突起3は、金型本体2より硬度が高い材料を用いて3Dプリンタ21によって形成されている。このため、この実施の形態によれば、硬度が高い成型用突起3を簡単に形成することが可能な熱間プレス成型用金型および熱間プレス成型用金型の製造方法を提供することができる。
金型本体2の第3の成型部分16に設けられている成型用突起3bは、第1の成型部分14と第2の成型部分15との間で延びる突条となるように形成されている。このため、金型本体2の曲がり部分の耐圧性が向上するから、高圧で成型を行ったとしても成型性を保つことが可能になる。また、突条からなる成型用突起3bにおける、成型面5となる表面の面積は、円柱状の成型用突起3aの成型面5となる表面の面積より大きくなる。このため、成型時に金属板材4が成型用突起3a,3bと接触する際に生じる摩擦抵抗を増やすことができるから、金属板材4が金型本体2に対して滑ることを防ぐことができる。かつ、表面積を大きくすることで成型途中での上金型の引っかかりを防ぐことができ、そしてディンプルの跡が成形面に残ってしまうことを防ぐことが出来る。また、冷却水の流れが良くなることから冷却効率が上がる効果も期待できる。
成型用突起3を3Dプリンタ21によって形成するにあたって、図10に示すように、3Dプリンタ21のレーザーヘッド23を第1の方向に往復させるとともに、往路と復路とが隣り合うように第2の方向に移動させて成型用突起3を一つずつ形成する方法を採ることにより、金型本体2の表面2aに歪みが生じることなく、金型本体2の表面2aに略均等に多数の成型用突起3を形成することができる。
また、成型用突起3を3Dプリンタ21によって形成するにあたって、図14に示すように、3Dプリンタ21のレーザーヘッド23を第1の方向と平行な方向に往復させるとともに、往路が第2の方向の基端側の第1の領域33を通り、復路が第2の方向の先端側の第2の領域34を通るように移動させて成型用突起3を一つずつ形成する方法を採ることにより、金型本体2の表面2aからなる凸部形成面32の広さに制約を受けるものの、凸部形成面32に歪みが生じることなく、凸部形成面32に略均等に多数の成型用突起3を形成することができる。
この実施の形態による熱間プレス成型用金型1の製造方法においては、金型本体2を形成するときに、噴出孔9と吸入孔12とを金型本体2の表面2aにそれぞれ形成する。そして、成型用突起3を形成するときに、噴出孔9および吸入孔12が複数の成型用突起3どうしの間に位置するように成型用突起3を形成する。このため、噴出孔9および吸入孔12が成型用突起3によって塞がれることがないから、成型時に金属板材4を冷却媒体6によって確実に冷却することができる。
この実施の形態による3Dプリンタ21は、金型本体2の表面2aをレーザー光22によって加熱するとともに、この表面2aに金属粉末24を供給する、レーザー肉盛りにより成型用突起3を形成するものである。このため、この3Dプリンタ21を使用することにより、微小な成型用突起3を高い精度で形成することができる。
この実施の形態による成型用突起3の補修方法は、成型用突起3の未使用状態における初期の形状データ41と、使用後の形状データ43とを比較して損耗部分45の形状データ44を求め、この損耗部分45を3Dプリンタ21で肉盛りして補修する方法である。このため、この補修方法によれば、成型用突起3の補修を簡単にかつ高い精度で行うことが可能になる。
(成型用突起の変形例)
突条からなる成型用突起3bは、成形品の形状によっては図23および図24に示すように形成することができる。
図23に示す成型用突起3bは、成型方向Aと直交する方向であって、かつ第1の成型部分14と第2の成型部分15との境界が延びる方向Bとも直交する方向Cと平行になるよう形成されている。この成型用突起3bは、金型本体1の一側部から他側部まで延びている。また、図23に示す成型用突起3bは、第1の成型部分14と第2の成型部分15との境界が延びる方向Bに所定の間隔をおいて並ぶように形成されており、方向Bにおける金型本体2の一方の端面2bから方向Bの他方の端面に至る全域に設けられている。
図24に示す成型用突起3bは、第1の成型部分14と第2の成型部分15との境界が延びる方向Bと平行になるように形成されており、成型方向Aと直交する方向であって、かつ第1の成型部分14と第2の成型部分15との境界が延びる方向Bと直交する方向Cに所定の間隔をおいて並ぶように形成されている。図24に示す成型用突起3bは、方向Bにおける金型本体2の一方の端面2bから方向Bの他方の端面に至る全域に設けられている。
突条からなる成型用突起3bを図23や図24に示すように形成する場合であっても、成形面用突起3bの表面積を大きくすることで成型途中での上金型と成形品の引っかかりを防ぐことができ、そしてディンプルの跡が成形面に残ってしまうことを防ぐことが出来る。また、成形面に流路を作ることが出来るので冷却水の流れが良くなることから冷却効率が上がる効果も期待できる。
(付記)
上述した熱間プレス成型用金型の製造方法および成型用突起の補修方法の特徴事項を記載すると下記のようになる。
・記載例1
加熱された金属板材を成型する熱間プレス成型用金型の金型本体を形成する予備形成ステップと
前記金型本体の表面に、前記金属板材と接する成型面を形成するとともに冷却媒体が流れる冷媒通路を形成する多数の成型用突起を3Dプリンタによって突設する突起形成ステップとを有し、
前記突起形成ステップは、
前記成型用突起を、前記表面に沿う第1の方向に所定の間隔をおいて並ぶように前記第1の方向の基端側から先端側に向けて順次形成する第1のステップと、
前記第1のステップの後に実施され、前記成型用突起を、前記第1のステップにおいて形成された複数の前記成型用突起とは前記表面の上で前記第1の方向とは直交する第2の方向に隣り合う位置に、前記第1の方向の前記先端側から前記基端側に向けて所定の間隔をおいて並ぶように順次形成する第2のステップとを有し、
前記第1のステップによって形成された複数の前記成型用突起からなる第1の列と、前記第2のステップによって形成された複数の前記成型用突起からなる第2の列とが前記第2の方向において互いに隣り合う状態で交互に並ぶように前記第1のステップと前記第2のステップとを交互に複数回にわたって繰り返すことを特徴とする熱間プレス成型用金型の製造方法。
・記載例2
加熱された金属板材を成型する熱間プレス成型用金型の金型本体を形成する予備形成ステップと、
前記金型本体の表面に、前記金属板材と接する成型面を形成するとともに冷却媒体が流れる冷媒通路を形成する多数の成型用突起を3Dプリンタによって突設する突起形成ステップとを有し、
前記突起形成ステップは、
前記成型用突起を、前記表面に沿う第1の方向に所定の間隔をおいて並ぶように前記第1の方向の基端側から先端側に向けて順次形成する第1のステップと、
前記第1のステップの後に実施され、前記成型用突起を、前記第1のステップにおいて形成された複数の前記成型用突起とは前記表面の上で前記第1の方向とは直交する第2の方向に離間した位置に、前記第1の方向の前記先端側から前記基端側に向けて所定の間隔をおいて並ぶように順次形成する第2のステップとを有し、
前記第1のステップを、この第1のステップによって形成された複数の前記成型用突起からなる第1の列が前記表面における前記第2の方向の基端側の半部となる第1の領域に形成されるように実施し、
前記第2のステップを、この第2のステップによって形成された複数の前記成型用突起からなる第2の列が前記表面における前記第2の方向の先端側の半部となる第2の領域に形成されるように実施し、
複数の前記第1の列が前記第1の領域で前記第2の方向に並びかつ複数の前記第2の列が前記第2の領域で前記第2の方向に並ぶように前記第1のステップと前記第2のステップとを交互に複数回にわたって繰り返すことを特徴とする熱間プレス成型用金型の製造方法。
・記載例3
記載例1または記載例2に記載の熱間プレス成型用金型の製造方法において、
突起形成ステップは、成型用突起を個々に形成することにより実施することを特徴とする熱間プレス成型用金型の製造方法。
・記載例4
記載例1~記載例3の何れか一つに記載の熱間プレス成型用金型の製造方法において、
前記予備形成ステップにおいて、冷却媒体が供給される供給通路に連通された噴出孔と、冷却媒体が排出される排出通路に連通された吸入孔とを前記金型本体の前記表面にそれぞれ形成し、
前記突起形成ステップにおいて、前記噴出孔および前記吸入孔が複数の前記成型用突起どうしの間に位置するように前記成型用突起を形成することを特徴とする熱間プレス成型用金型の製造方法。
・記載例5
記載例1~記載例4の何れか一つに記載の熱間プレス成型用金型の製造方法において、
前記突起形成ステップは、前記金型本体の前記表面をレーザー光によって加熱するとともに、前記表面に金属粉末を供給する、レーザー肉盛りを行う3Dプリンタを使用して実施することを特徴とする熱間プレス成型用金型の製造方法。
・記載例6
加熱された金属板材を成型する熱間プレス成型用金型に設けられた、前記金属板材と接する成型面を形成するとともに冷却媒体が流れる冷媒通路を形成する多数の成型用突起の、未使用状態における初期の形状データを記録するステップと、
前記成型用突起の予め定めた使用量だけ使用した状態における使用後の形状データを記録するステップと、
前記初期の形状データと前記使用後の形状データとを比較して前記成型用突起の損耗部分の形状データを求めるステップと、
前記損耗部分の前記形状データに基づいて使用後の前記成型用突起に3Dプリンタによって肉盛りを行い、前記使用後の前記成型用突起を補修することを特徴とする熱間プレス成型用金型における成型用突起の補修方法。
・記載例7
記載例6に記載の熱間プレス成型用金型における成型用突起の補修方法において、
前記成型用突起を補修するステップは、前記成型用突起の被補修部分をレーザー光によって加熱するとともに前記被補修部分に金属粉末を供給する、レーザー肉盛りを行う3Dプリンタを使用して実施することを特徴とする熱間プレス成型用金型における成型用突起の補修方法。
1…熱間プレス成型用金型、2…金型本体、2a…表面、3,3a,3b…成型用突起、4…金属板材、5…成型面、6…冷却媒体、7…冷媒通路、9…噴出孔、11…供給通路、12…吸入孔、13…排出通路、14…第1の成型部分、15…第2の成型部分、16…第3の成型部分、21…3Dプリンタ、22…レーザー光、24…金属粉末、33…第1の領域、34…第2の領域、41…初期の形状データ、42…使用後の形状データ、44…損耗部分の形状データ、45…損耗部分、S3…予備形成ステップ、S4…突起形成ステップ、S4A…第1のステップ、S4B…第2のステップ。

Claims (3)

  1. 合金工具鋼によって形成された金型本体と、
    前記金型本体に突設され、被成型物としての加熱された金属板材と接する成型面を形成するとともに冷却媒体が流れる冷媒通路を形成する多数の成型用突起とを備え、
    前記金型本体は、
    前記成型面が前記金属板材の成型方向とは交差する方向に延びるように形成される第1の成型部分と、
    前記成型面が前記成型方向に延びるように形成される第2の成型部分と、
    前記成型面が凸曲面となるように前記第1の成型部分と前記第2の成型部分とを接続する第3の成型部分とを有し、
    前記第3の成型部分に設けられた前記成型用突起は、前記第1の成型部分と前記第2の成型部分との間で延びる突条となるように形成されていることを特徴とする熱間プレス成型用金型。
  2. 請求項1において、
    前記成型用突起は、前記合金工具鋼より硬度が高い鉄鋼系材料によって形成されていることを特徴とする熱間プレス成型用金型。
  3. 請求項1または請求項2記載の熱間プレス成型用金型において、
    前記第3の成型部分の少なくとも一部は、前記第1の成型部分と前記第2の成型部分との境界が延びる方向において、前記凸曲面の曲率半径が変わるように形成され、
    前記突条の長手方向の長さは、前記曲率半径が大きいほど長くなることを特徴とする熱間プレス成型用金型。
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