JP7162558B2 - ヒータおよびこれを備えたグロープラグ - Google Patents

ヒータおよびこれを備えたグロープラグ Download PDF

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Description

本開示は、例えば燃焼式車載暖房装置における点火用もしくは炎検知用のヒータ、石油ファンヒータ等の各種燃焼機器における点火用のヒータ、ディーゼルエンジンのグロープラグ用のヒータ、酸素センサ等の各種センサ用のヒータまたは測定機器における加熱用のヒータ等に利用されるヒータに関する。また、本開示は、上記のヒータを備えたグロープラグに関する。
グロープラグ等に用いられるセラミックヒータは、絶縁性セラミックから成るセラミック基体と、導電性セラミックから成る、発熱抵抗体およびリードとを備えている。発熱抵抗体およびリードは、リードの電気抵抗が発熱抵抗体の電気抵抗より小さくなるように、材料および形状が選択されている。発熱抵抗体のリード部は、直線状部と、直線状部分から分岐する引き出し部とを有している(例えば、特許文献1を参照)。
特開2017-53619号公報
近年、小型かつ小径であるとともに、急速な昇降温または高温での昇降温を繰り返すような過酷な使用環境でも長期間使用できるセラミックヒータが求められている。
使用開始時などに発熱抵抗体に突入電流が印加されると、直線状部と引き出し部との接続部分に熱応力が集中し、繰り返し使用において、接続部分で疲労破壊が生じてしまうおそれがあった。
本開示は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、セラミックヒータの耐久性および電気的接続の信頼性を向上させることである。
本開示の一態様のヒータは、棒状の絶縁基体と、前記絶縁基体に埋設された発熱抵抗体と、を備え、前記発熱抵抗体は、直線状の第1部分と、該第1部分に連続し前記絶縁基体の側面に引き出された第1引き出し部と、前記第1部分に沿って位置する直線状の第2部分と、該第2部分に連続し前記絶縁基体の側面に引き出された第2引き出し部と、前記第1部分および前記第2部分を接続する接続部と、を有し、前記第1引き出し部は、前記第1部分に連なる第1基部と、前記第1部分から離れた第1先端部を含み、前記第2引き出し部は、前記第2部分に連なる第2基部と、前記第2部分から離れた第2先端部を含み、前記第1基部の中心および前記第2基部の中心は、前記第1部分の中心軸線と前記第2部分の中心軸線とを含む仮想平面からずれており、前記仮想平面に平行で前記中心軸線に垂直な方向から見たときに、前記第1先端部の中心および前記第2先端部の中心は、前記第1基部の中心および前記第2基部の中心に対して、前記仮想平面から離れる方向にずれている
また、本開示の一態様のグロープラグは、上記のヒータと、前記ヒータを保持する金属製保持部材とを備えることを特徴とする。
本開示の一態様のヒータによれば、ヒータの耐久性および電気的接続の信頼性を高めることができる。また、本開示の一態様のグロープラグによれば、耐久性および電気的接続の信頼性に優れたグロープラグを提供することができる。
本開示の第1実施形態に係るヒータを示す縦断面図である。 図1の切断面線A-Aで切断した横断面図である。 第1実施形態のヒータの拡大側面図である。 本開示の第2実施形態に係るヒータを示す横断面図である。 第2実施形態のヒータの拡大側面図である。 本開示の第3実施形態のヒータの拡大側面図である。 本開示の第4実施形態のヒータの拡大側面図である。 本開示の他の実施形態に係るグロープラグを示す縦断面図である。
以下、本開示のヒータの実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本開示の第1実施形態に係るヒータを示す縦断面図である。図2は、図1の切断面線A-Aで切断した横断面図である。本実施形態のヒータ1は、絶縁基体10、および発熱抵抗体20を備えている。
絶縁基体10は、棒状の部材であり、長手方向(図1の紙面に向かって左右方向)において、先端(以下、第1端ともいう)11と後端(以下、第2端ともいう)12とを有している。絶縁基体10の形状は、例えば、丸棒状、角棒状等の形状であってもよく、その他の形状であってもよい。本実施形態のヒータ1では、絶縁基体10の形状は、丸棒状とされている。
絶縁基体10は、電気絶縁性のセラミック材料から成る。絶縁基体10に用いられるセラミック材料としては、例えば、酸化物セラミックス、窒化物セラミックス、炭化物セラミックスまたは窒化珪素質セラミックス等が挙げられる。絶縁基体10の寸法は、絶縁基体10の形状が丸棒状である場合、例えば、長さを20~50mm、直径を2~5mmにすることができる。
発熱抵抗体20は、通電によって発熱する部材であり、絶縁基体10の内部に設けられている。発熱抵抗体20は、タングステン(W)、モリブデン(Mo)またはチタン(Ti)などの炭化物、窒化物または珪化物などを主成分とすることができる。発熱抵抗体20は、絶縁基体10の形成材料を含有していてもよい。発熱抵抗体20の横断面は、例えば、円形状、楕円形状等の形状を有していてもよく、その他の形状を有していてもよい。本実施形態のヒータ1では、例えば図2に示すように、発熱抵抗体20の横断面は、楕円形状とされている。発熱抵抗体20の寸法は、例えば全長を1~15mm、横断面の面積を0.15~0.8mmにすることができる。
発熱抵抗体20は、直線状の第1部分である第1直線部21と、第1直線部21に沿って位置する、直線状の第2部分である第2直線部22と、第1直線部21および第2直線部22を接続する接続部23とを有している。また、発熱抵抗体20は、第1直線部21に連続し絶縁基体10の側面13に引き出された第1引き出し部24と、第2直線部22に連続し絶縁基体10の側面13に引き出された第2引き出し部25とを有している。
第1直線部21および第2直線部22は、絶縁基体10の長手方向に延びている。接続部23は、絶縁基体10の第1端11寄りに位置し、第1直線部21の第1端11側の端部と、第2直線部22の第1端11側の端部とを接続している。第1引き出し部24は、絶縁基体10の第2端12寄りに位置している。第1引き出し部24は、第1直線部21に連なる第1基部24aと、第1直線部21から離れた第1先端部24bとを含み、第1先端部24bが絶縁基体10の側面13に露出している。第2引き出し部25は、第2直線部22に連なる第2基部25aと、第2直線部22から離れた第2先端部25bとを含み、第2先端部25bが絶縁基体10の側面13に露出している。なお、絶縁基体10の側面13における第1引き出し部24が露出している部位、および第2引き出し部25が露出している部位は、絶縁基体10の長手方向において、同じ位置にあってもよく、互いに異なる位置にあってもよく、本実施形態では、異なる位置にある。
発熱抵抗体20は、電流印加によって特に発熱しやすい領域である発熱領域を有していてもよく、例えば、接続部23が発熱領域とされていてもよい。接続部23を発熱領域とするには、接続部23の断面積を、第1直線部21、第2直線部22、第1引き出し部24および第2引き出し部25の断面積よりも小さくして、接続部23の単位長さ当たりの電気抵抗値を大きくしてもよい。あるいは、接続部23における絶縁基体10の形成材料の含有割合を、第1直線部21、第2直線部22、第1引き出し部24および第2引き出し部25における絶縁基体10の形成材料の含有割合よりも大きくすることによって、接続部23の単位長さ当たりの電気抵抗値を大きくしてもよい。
発熱抵抗体20の第1直線部21、第2直線部22、第1引き出し部24および第2引き出し部25は、接続部23よりも断面積を大きくする、または絶縁基体10の形成材料の含有割合を接続部23よりも小さくすることによって、単位長さ当たりの電気抵抗値が接続部23の電気抵抗値よりも低くなっていてもよい。
第1直線部21、第2直線部22、第1引き出し部24および第2引き出し部25は、無機導電体である炭化タングステン(WC)を主成分とし、窒化珪素(Si)を副成分とする構成であってもよい。第1直線部21、第2直線部22、第1引き出し部24および第2引き出し部25は、15質量%以上の窒化珪素を含有していてもよい。窒化珪素の含有量が増すにつれて、第1直線部21、第2直線部22、第1引き出し部24および第2引き出し部25の熱膨張率を、絶縁基体10を構成する窒化珪素の熱膨張率に近づけることができる。また、窒化珪素の含有量が40質量%以下である場合には、第1直線部21、第2直線部22、第1引き出し部24および第2引き出し部25の電気抵抗値が低くなるとともに安定する。したがって、第1直線部21、第2直線部22、第1引き出し部24および第2引き出し部25は、15~40質量%の窒化珪素を含有していてもよい。
図3は、第1実施形態のヒータの拡大側面図である。本開示の特徴である発熱抵抗体の引き出し部を分かり易く図示するために、第1引き出し部24周辺を拡大するとともに、絶縁基体10を透過した側面図としている。なお、第2引き出し部25も第1引き出し部24と同様の構成であるので、図示は省略した。本実施形態では、発熱抵抗体20において、第1基部24aの中心C1aおよび第2基部25aの中心C2aは、第1直線部21の中心軸線L1と第2直線部22の中心軸線L2とを含む仮想平面Sからずれている。仮想平面Sからずれているとは、第1基部24aの中心および第2基部25aの中心が、仮想平面S内に無く、仮想平面Sに含まれないことをいう。従来のヒータにおいては、第1基部24aの中心C1aおよび第2基部25aの中心C2aが、仮想平面S内にあり、これによって、例えば、第1直線部21と第1引き出し部24との接続部分である第1基部24aにおいて、繰り返し使用による疲労破壊が生じるおそれがあった。本実施形態では、上記のように、第1直線部21と第1引き出し部24との接続部分をずらすことで、熱応力を分散させ、疲労破壊を抑制して、ヒータの耐久性および電気的接続の信頼性を高めることができる。
本実施形態では、第1引き出し部24および第2引き出し部25がそれぞれ側面13に向かって延びる方向は、仮想平面Sに平行で中心軸線L1,L2に垂直な方向に平行である。図3に示すように、仮想平面Sに平行で中心軸線L1,L2に垂直な方向(図3の紙面に向かう方向)から見たときには、第1基部24aの中心C1aと第1先端部24bの中心C1bとが一致し、第2基部25aの中心C2aと第2先端部25bの中心C2bとが一致している。
本実施形態では、仮想平面Sに平行で中心軸線L1,L2に垂直な方向から見たときに、第1基部24aの中心C1aが仮想平面Sからずれている距離と、第2基部25aの中心C2aが仮想平面Sからずれている距離とが同じであるとしているが、これらの距離は異なっていてもよい。また、本実施形態では、第1基部24aの中心C1aおよび第2基部25aの中心C2aは、いずれも仮想平面Sを基準として一方側に位置しているが、一方側と他方側とにそれぞれ位置していてもよい。
発熱抵抗体20の第1引き出し部24および第2引き出し部25の形状は、例えば、仮想平面Sに直交する断面を連続して観察するコンピュータ断層撮影(CT)などを用いて確認することができる。また、各中心C1a,C1b,C2a,C2bは、画像解析により、引き出し部の基部および先端部の輪郭線から算出すればよい。
以下、本開示の他の実施形態に係るヒータについて説明する。
図4は、本開示の第2実施形態に係るヒータを示す横断面図である。図5は、第2実施形態のヒータの拡大側面図である。本実施形態は、第1実施形態に対して、第1引き出し部24および第2引き出し部25の構成が異なり、その他については、同様の構成であるので、同様の構成については、同じ参照符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態では、仮想平面Sに平行で中心軸線L1,L2に垂直な方向から見たときに、第1先端部24bの中心C1bおよび第2先端部25bの中心C2bは、第1基部24aの中心C1aおよび第2基部の中心C2aに対して、仮想平面Sから離れる方向にずれている。第1実施形態では、仮想平面Sに平行で中心軸線L1,L2に垂直な方向から見たときに、第1基部24aの中心C1aと第1先端部24bの中心C1bとが一致しているが、本実施形態では、第1先端部24bの中心C1bが、第1基部24aの中心C1aに対して仮想平面Sから離れる方向にずれており、第2先端部25bの中心C2bが、第2基部25aの中心C2aに対して仮想平面Sから離れる方向にずれている。
本実施形態では、仮想平面Sに平行で中心軸線L1,L2に垂直な方向から見たときに、第1基部24aの中心C1aが仮想平面Sからずれている距離より、第1先端部24bの中心C1bが仮想平面Sからずれている距離のほうが大きく、第2基部25aの中心C2aが仮想平面Sからずれている距離より、第2先端部25bの中心C2bが仮想平面Sからずれている距離のほうが大きい。すなわち、第1引き出し部24および第2引き出し部25がそれぞれ側面13に向かって延びる方向は、仮想平面Sに平行で中心軸線L1,L2に垂直な方向に対して非平行であり、第1基部24aから第1先端部24bにかけて、および第2基部25aから第2先端部25bにかけて、仮想平面Sから遠ざかる方向に延びている。
このように、第1先端部24bの中心C1bおよび第2先端部25bの中心C2bをずらすことで、熱応力をさらに分散させ、疲労破壊を抑制して、ヒータの耐久性および電気的接続の信頼性を高めることができる。
本実施形態では、仮想平面Sに平行で中心軸線L1,L2に垂直な方向から見たときに、第1基部24aの中心C1aが仮想平面Sからずれている距離と、第2基部25aの中心C2aが仮想平面Sからずれている距離とが同じであるとしているが、これらの距離は異なっていてもよい。また、本実施形態では、第1先端部24bの中心C1bが仮想平面Sからずれている距離と、第2先端部25bの中心C2bが仮想平面Sからずれている距離とが同じであるとしているが、これらの距離は異なっていてもよい。
図6は、第3実施形態のヒータの拡大側面図である。本実施形態は、第2実施形態に対して、第1引き出し部24および第2引き出し部25の構成が異なり、その他については、同様の構成であるので、同様の構成については、同じ参照符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態では、仮想平面Sに平行で中心軸線L1.L2に垂直な方向から見たときに、第1先端部24bの中心C1bおよび第2先端部25bの中心C2bは、第1基部24aの中心C1aおよび第2基部25aの中心に対して、仮想平面Sに平行な方向にずれている。すなわち、第1先端部24bの中心C1bおよび第2先端部25bの中心C2bは、第1基部24aの中心C1aおよび第2基部25aの中心C2aに対して、仮想平面Sから離れる方向にずれており、さらに、仮想平面Sに沿う方向にずれている。
本実施形態では、仮想平面Sに平行で中心軸線L1,L2に垂直な方向から見たときに、第1先端部24bの中心C1bおよび第2先端部25bの中心C2bは、第1基部24aの中心C1aおよび第2基部25aの中心C2aに対して、仮想平面Sから斜め方向に離れるようにずれている。これにより、熱応力をさらに分散させ、疲労破壊を抑制して、ヒータの耐久性および電気的接続の信頼性を高めることができる。
本実施形態では、仮想平面Sに平行で中心軸線L1,L2に垂直な方向から見たときに、第1基部24aの中心C1aが仮想平面Sからずれている距離と、第2基部25aの中心C2aが仮想平面Sからずれている距離とが同じであるとしているが、これらの距離は異なっていてもよい。また、本実施形態では、第1先端部24bの中心C1bが仮想平面Sに平行な方向にずれている距離と、第2先端部25bの中心C2bが仮想平面Sに平行な方向にずれている距離とが同じであるとしているが、これらの距離は異なっていてもよい。
図7は、第4実施形態のヒータの拡大側面図である。本実施形態は、第1~3実施形態に対して、第1引き出し部24および第2引き出し部25の構成が異なり、その他については、同様の構成であるので、同様の構成については、同じ参照符号を付して詳細な説明を省略する。なお、図7は、第3実施形態の構成からの変形例として本実施形態を記載しているが、第1実施形態からの変形例、第2実施形態からの変形例であってもよい。
本実施形態では、第1基部24a、第1先端部24b、第2基部25aおよび第2先端部25bは、断面形状が楕円形状であり、仮想平面Sに平行で中心軸線L1,L2に垂直な方向から見たときに、第1基部24aの長軸と第1先端部24bの長軸とは、非平行であり、第2基部25aの長軸と第2先端部25bの長軸とは、非平行である。すなわち、第1引き出し部24および第2引き出し部25は、側面13に向かって延びるにつれて楕円形状の断面が徐々に傾いており、捻じれた形状となっている。なお、ここでいう楕円形状とは、厳密な意味で楕円である必要はなく、例えば楕円の外周に凹凸があっても、全体として楕円形状であればよいものとする。
このように、第1引き出し部24および第2引き出し部25が、捻じれた形状であると、印加される電流の突入角度も捻じれることになるので、熱応力をさらに分散させ、疲労破壊を抑制して、ヒータの耐久性および電気的接続の信頼性を高めることができる。
以下、本開示のグロープラグの実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。図8は、本開示の一実施形態に係るグロープラグを示す縦断面図である。本実施形態のグロープラグ2は、上記実施形態のヒータ1と、金属製保持部材30とを備えている。
金属製保持部材30は、ヒータ1の絶縁基体10を保持するための部材である。金属製保持部材30は、金属材料から成る筒状の部材であり、絶縁基体10の第2端12寄りの部位を囲むように取り付けられている。すなわち、筒状の金属製保持部材30の内側に棒状の絶縁基体10が挿入されている。金属製保持部材30は、発熱抵抗体20に電気的に接続されている。金属製保持部材30に用いられる金属材料としては、例えば、ステンレス、鉄(Fe)-ニッケル(Ni)-コバルト(Co)合金等が挙げられる。
金属製保持部材30とヒータ1とは、導電性の接合材40によって接合されている。接合材40は、金属製保持部材30と第2引き出し部25との間に、絶縁基体10を周方向に囲むように設けられている。接合材40が設けられていることによって、金属製保持部材30と発熱抵抗体20とが電気的に接続されている。
接合材40としては、ガラス成分を5~20質量%含んだ銀(Ag)-銅(Cu)ろう、AgろうまたはCuろう等を用いることができる。ガラス成分は絶縁基体10のセラミックスとの濡れ性が良く、摩擦係数が大きいために、接合材40と絶縁基体10との接合強度または接合材40と金属製保持部材30との接合強度を向上させることができる。
グロープラグ2は、電極金具50をさらに備えている。本実施形態のグロープラグ2では、電極金具50は、金属製保持部材30の内側に位置し、発熱抵抗体20の第1引き出し部24に電気的に接続するように取り付けられている。電極金具50は、金属製保持部材30との間で短絡が生じないように、金属製保持部材30の内周面から離れて保持されている。電極金具50は、金属材料から成り、電極金具50に用いられる金属材料としては、例えば、ニッケル、ステンレス等が挙げられる。
電極金具50は、種々の形態のものを用いることができるが、例えば図8に示すように、絶縁基体10の第2端12に被さるように取り付けられるキャップ部51と、外部の接続電極に電気的に接続される線状部52とを有していてもよい。電極金具50の線状部52は、外部の電源との接続における応力緩和のために設けられたコイル状部52aを有していてもよい。電極金具50は、第1引き出し部24を介して発熱抵抗体20に電気的に接続されるとともに、外部の電源と電気的に接続される。外部の電源によって金属製保持部材30と電極金具50との間に電圧を加えることによって、金属製保持部材30および電極金具50を介して発熱抵抗体20に電流を流すことができる。
本実施形態のグロープラグ2によれば、上記のヒータ1を備えることにより、耐久性および電気的接続の信頼性に優れたグロープラグ2を提供することが可能になる。
以上、本開示の実施形態について詳細に説明したが、また、本開示は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。上記各実施形態をそれぞれ構成する全部または一部を、適宜、矛盾しない範囲で組み合わせ可能であることは、言うまでもない。
1 ヒータ
2 グロープラグ
10 絶縁基体
13 側面
20 発熱抵抗体
21 第1直線部
22 第2直線部
23 接続部
24 第1引き出し部
24a 第1基部
24b 第1先端部
25 第2引き出し部
25a 第2基部
25b 第2先端部
30 金属製保持部材
40 接合材
50 電極金具
51 キャップ部
52 線状部
52a コイル状部
L1,L2 中心軸線
S 仮想平面

Claims (4)

  1. 棒状の絶縁基体と、
    前記絶縁基体に埋設された発熱抵抗体と、を備え、
    前記発熱抵抗体は、直線状の第1部分と、該第1部分に連続し前記絶縁基体の側面に引き出された第1引き出し部と、前記第1部分に沿って位置する直線状の第2部分と、該第2部分に連続し前記絶縁基体の側面に引き出された第2引き出し部と、前記第1部分および前記第2部分を接続する接続部と、を有し、
    前記第1引き出し部は、前記第1部分に連なる第1基部と、前記第1部分から離れた第1先端部を含み、
    前記第2引き出し部は、前記第2部分に連なる第2基部と、前記第2部分から離れた第2先端部を含み、
    前記第1基部の中心および前記第2基部の中心は、前記第1部分の中心軸線と前記第2部分の中心軸線とを含む仮想平面からずれており、
    前記仮想平面に平行で前記中心軸線に垂直な方向から見たときに、
    前記第1先端部の中心および前記第2先端部の中心は、前記第1基部の中心および前記第2基部の中心に対して、前記仮想平面から離れる方向にずれている、ヒータ。
  2. 前記仮想平面に平行で前記中心軸線に垂直な方向から見たときに、
    前記第1先端部の中心および前記第2先端部の中心は、前記第1基部の中心および前記第2基部の中心に対して、前記仮想平面に平行な方向にずれている、請求項記載のヒータ。
  3. 棒状の絶縁基体と、
    前記絶縁基体に埋設された発熱抵抗体と、を備え、
    前記発熱抵抗体は、直線状の第1部分と、該第1部分に連続し前記絶縁基体の側面に引き出された第1引き出し部と、前記第1部分に沿って位置する直線状の第2部分と、該第2部分に連続し前記絶縁基体の側面に引き出された第2引き出し部と、前記第1部分および前記第2部分を接続する接続部と、を有し、
    前記第1引き出し部は、前記第1部分に連なる第1基部と、前記第1部分から離れた第1先端部を含み、
    前記第2引き出し部は、前記第2部分に連なる第2基部と、前記第2部分から離れた第2先端部を含み、
    前記第1基部の中心および前記第2基部の中心は、前記第1部分の中心軸線と前記第2部分の中心軸線とを含む仮想平面からずれており、
    前記第1基部、前記第1先端部、前記第2基部および前記第2先端部は、断面形状が楕円形状であり、
    前記仮想平面に平行で前記中心軸線に垂直な方向から見たときに、
    前記第1基部の長軸と前記第1先端部の長軸とは、非平行であり、
    前記第2基部の長軸と前記第2先端部の長軸とは、非平行である、ヒータ。
  4. 請求項1~のいずれか1つに記載のヒータと、
    前記ヒータを保持する金属製保持部材と、を備えたグロープラグ。
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