JP7156967B2 - 走行支援システム - Google Patents

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Description

この発明は、走行支援システムに関する。
ボイラチューブ等の配管の内周面のスケール付着状況や腐食状況等を検査するために、工業用内視鏡等の管内検査装置が用いられている。
例えば、特許文献1には、検査具が装着されたケーブルと、ケーブルの軸方向に間隔を置いて設けられた複数の自走装置と、を備える管内検査装置が開示されている。
このような管内検査装置は、複数の自走装置を配管内で自走させることで、検査具が装着されたケーブルを配管内に挿入する。ケーブルに設けられた検査具で、配管の内周面のスケール付着状況や腐食状況等を検査する。
特開2015―121488号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたような構成では、自走装置の駆動輪が配管の内周面から浮いてしまうと、駆動輪が空回りし、自走装置の配管内での自走が困難となる場合がある。特に、配管の曲がり部では、自走装置の駆動輪の浮き上がりが生じやすい。また、配管に複数の曲がり部がある場合、全ての曲がり部の曲率が同じであるとは限らない。配管の途中で、配管の内径が変化する場合もある。このように、曲がり部の曲率半径や配管の内径が変化すると、自走装置の駆動輪の浮き上がりが生じる場合がある。駆動輪が浮き上がると、自走装置の配管内での自走が困難となる場合がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、多様な配管径や曲げ半径に対応可能な走行支援システムを提供することを目的とする。
この発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
この発明の第一態様によれば、走行支援システムは、配管内に挿入されて前記配管の内周面に沿って回転駆動される複数の車輪と、前記車輪を前記配管の内周面に向けて押圧する押圧力を発生させる押圧力発生部と、前記押圧力発生部を変位させることで前記押圧力を増減させる押圧力可変機構と、を有した自走台車の制御を行う制御装置を有している。制御装置は、走行環境情報取得部と、押圧力発生部位置算出部と、制御指令出力部と、を備える。走行環境情報取得部は、前記自走台車の走行環境の情報を取得する。押圧力発生部位置算出部は、前記走行環境情報取得部によって取得された走行環境の情報に基づいて、前記自走台車の走行環境に適した前記押圧力発生部の位置を算出する。制御指令出力部は、前記押圧力発生部の位置が前記押圧力発生部位置算出部で算出された位置となるように前記押圧力可変機構に向けて制御指令を出力する。
このように構成することで、自走台車の走行環境に適した押圧力が得られるように、押圧力可変機構により、押圧力発生部で発生させる押圧力を変化させることが可能となるため、自走台車の車輪を配管の内周面に向けて適切に押圧させることができる。これにより、自走台車の車輪が配管の内周面から浮かび上がることが抑えられる。したがって、多様な配管径や曲げ半径に対応可能となる。
この発明の第二態様によれば、第一態様に係る前記走行環境情報取得部は、前記自走台車の位置を検出する台車位置検出部を備えていてもよい。前記押圧力発生部位置算出部は、前記台車位置検出部によって検出された前記自走台車の位置情報に基づいて、前記自走台車の走行環境に適した前記押圧力発生部の位置を算出するようにしてもよい。
このようにすることで、自走台車の位置に応じて押圧力発生部により発生させる押圧力を変化させることができる。したがって、自走台車の位置に応じて変化する自走台車の走行環境に適した押圧力を押圧力発生部で発生させることができる。
この発明の第三態様によれば、第一又は第二態様に係る前記走行環境情報取得部は、前記自走台車の位置する前記配管の曲がり部の曲率半径と、前記配管の内径とのうち少なくとも一方の情報を取得するようにしてもよい。前記押圧力発生部位置算出部は、前記走行環境情報取得部によって取得した前記曲率半径と前記内径とのうち少なくとも一方の情報に基づいて、前記押圧力発生部の位置を算出するようにしてもよい。
このようにすることで、配管の曲がり部の曲率半径と、配管の内径とのうち少なくとも一方に応じて押圧力発生部により発生させる押圧力を変化させることができる。したがって、配管の曲がり部の曲率半径と、配管の内径とのうち少なくとも一方に適した押圧力を押圧力発生部によって発生させることができる。
上記走行支援システムによれば、多様な配管径や曲げ半径に対応できるようになる。
この発明の第一実施形態における管内移動装置が配管内に挿入された状態を示す側面図である。 上記管内移動装置が配管内に挿入された状態を示す平面図である。 上記管内移動装置の最前部の自走台車を示す斜視図である。 上記最前部の自走台車を、自走台車の進退方向の前方から見た断面図である。 上記最前部の自走台車が配管の曲がり部にさしかかった状態を示す平面図である。 上記自走台車の底面側に曲がった配管の曲がり部に、最前部の自走台車がさしかかった状態を示す側面図である。 自走台車の底面側に曲がった配管の曲がり部において、ガイド部材が配管の内周面に突き当たって撓んだ状態を示す側面図である。 上記管内移動装置の車輪を配管の内周面に押圧させる押圧力を調整するための構成を機能的に示した図である。 上記自走台車において、磁石の突出寸法を、図4に示した状態とは異ならせた状態を示す断面図である。 上記自走台車において、ガイド部材の突出寸法を、図6に示した状態とは異ならせた状態を示す側面図である。 この発明の実施形態における走行支援システムの構成を示すブロック図である。 上記自走台車の車輪の浮き上がりを抑制する制御を行うため、データベースに記憶された情報の内容の一例を示す図である。 上記管内移動装置を挿入する配管のレイアウトの一例を示す図である。 上記走行支援システムの制御部における、押圧力調整制御の流れを示すフローチャートである。 上記配管の曲率半径や配管の内径に応じた、磁石の突出寸法、及びガイド部材の突出寸法の設定方法の流れを示すフローチャートである。 この発明の第二実施形態における管内移動装置が配管内に挿入された状態を示す側面図である。 上記管内移動装置の最前部の自走台車を前方から見た図である。 上記管内移動装置において、車輪を配管の内周面に押圧させる押圧力を調整するための構成を機能的に示した図である。 上記自走台車において、ガイド部材の突出寸法を、図16に示した状態とは異ならせた状態を示す側面図である。 この発明の実施形態の変形例における管内移動装置が配管内に挿入された状態を示す側面図である。
以下、この発明の一実施形態における走行支援システムを図面に基づき説明する。
(第一実施形態)
図1は、この実施形態における管内移動装置が配管内に挿入された状態を示す側面図である。図2は、上記管内移動装置が配管内に挿入された状態を示す平面図である。図3は、上記管内移動装置の最前部の自走台車を示す斜視図である。
図1、図2に示すように、この実施形態の管内移動装置1Aは、配管100内に挿入され、鋼材等の磁性材料(言い換えれば、強磁性体)からなる配管100の内周面100fのスケール付着状況や腐食状況等の検査を行う。管内移動装置1Aは、配管100内で、配管100の管軸の延びる方向(以下、単に進退方向Daと称する)に進退する。管内移動装置1Aは、自走台車3と、ケーブル2と、カメラ(検査具)4と、を主に備えている。
自走台車3は、それぞれ、車体31と、車輪32と、押圧力発生部5Aと、を備えている。この実施形態では、複数の自走台車3を、ケーブル2を介して機械的に直列接続している場合を例示している。これら複数の自走台車3は、管内移動装置1Aの進退方向Daに間隔をあけて設けられている。
図1から図3に示すように、この実施形態で例示する車体31は、進退方向Daに長い直方体状をなしている。車体31は、底面31bと、上面31tと、一対の側面31sと、前面31fと、後面31rと、をそれぞれ有している。底面31bと上面31tとは、互いに反対方向を向いており、進退方向Da(配管100の管軸方向)に直交する車体上下方向Dv(言い換えれば、底面31bと上面31tとを結ぶ方向)に離間している。一対の側面31sは、進退方向Da及び車体上下方向Dvに直交する車体幅方向Dwに間隔をあけて互いに対向している。前面31fは、進退方向Da前方を向いている。後面31rは、進退方向Da後方を向いている。
ここで、「車体上下方向Dv」とは、車体31の車輪32が配管100の内周面100fに接地する側を下方とし、その反対側(上面31tが設けられている側を上方としている。なお、配管100内に管内移動装置1Aが挿入された状態では、配管100が延びる方向に応じて車体31の姿勢は変わる。すなわち、本明細書における「車体上下方向Dv」とは、鉛直上下方向に限るものではない。
車輪32は、一つの車体31に複数設けられている。車輪32は、配管100の管軸方向に間隔をあけて設けられている。車輪32は、車体31の車体幅方向Dwの左右両側にそれぞれ設けられた二個で一組となっている。車輪32は、ケーブル2の延伸方向の両側の前端部31pと後端部31qとにそれぞれ一組ずつ設けられている。各車輪32は、車体31の各側面31sに回転可能に設けられている。各車輪32は、車体31の底面31bから車体上下方向Dvの下方に突出するよう設けられている。各車輪32は、車体31内に設けられたモーター(図示無し)によって回転駆動される。この実施形態において、車体31の前端部31pに設けられた一組の前部車輪32Fと、後端部31qに設けられた一組の後部車輪32Rは、それぞれモーター(図示無し)によって回転駆動される。各車輪32を配管100の内周面100fに沿わせた状態で車輪32を回転駆動させることによって、各自走台車3は、配管100内でその管軸方向に進退可能となっている。
管内移動装置1Aの進退方向Daで互いに前後する自走台車3同士は、ケーブル2により接続されている。換言すると、複数の自走台車3は、それぞれのケーブル2の延伸方向に間隔をあけて設けられている。ケーブル2は、各自走台車3の上面31tに設けられた凸部31kを通して車体31の内部に設けられた回路基板(図示無し)等に接続されている。ケーブル2は、各車輪32の駆動、カメラ4の作動等のため、電力供給、及び電気信号伝達を行う。ケーブル2の端部は、車体31内で、モーター等の電気部品に接続される端子台(図示せず)等に固定されている。このようなケーブル2は、複数の自走台車3とともに、配管100内に挿入される。この実施形態におけるケーブル2は、可撓性に優れた絶縁被覆電線を用いている。
カメラ4は、管内移動装置1Aの進退方向Daの前方を撮像することで、配管100内を検査する。この実施形態で例示する管内移動装置1Aでは、複数の自走台車3のうち、配管100への挿入方向(管内移動装置1Aの進退方向Da)における最前部に位置する自走台車3Aに設けられている。このカメラ4は、自走台車3Aの車体31の前端部31pにおいて、車体幅方向Dwの中央部に配置されている。車体31の前端部31pには、車体31の上面31tから車体上下方向Dvの上方に突出する支持台34が設けられている。カメラ4は、この支持台34に設けられている。カメラ4で撮像した画像のデータは、ケーブル2を介して、外部のコントローラーに送信される。また、車体31の前端部31pには、カメラ4で撮像する視野内を照らすライト(図示無し)が設けられている。
この実施形態において、押圧力発生部5Aは、磁石33と、ガイド部材50と、を備えている。
磁石33は、車体31の底面31bに設けられている。この実施形態における磁石33は、配管100の管軸方向に間隔をあけて複数設けられている場合を例示している。これら複数の磁石33は、車体31の前端部31pと後端部31qとにそれぞれ設けられている。すなわち、複数の磁石33として、二個の前部車輪32Fの間に設けられた前部磁石33Fと、二個の後部車輪32Rの間に設けられた後部磁石33Rと、が底面31bに設けられている。なお、上述した磁石33は、永久磁石でも電磁石でもよい。
図4は、上記管内移動装置の最前部の自走台車を、自走台車の進退方向の前方から見た断面図である。
図4に示すように、磁石33(前部磁石33F、後部磁石33R)は、それぞれ、車体幅方向Dwに間隔をあけて二個で一組となって設けられている。前部磁石33F、後部磁石33Rのそれぞれは、車輪32に対して車体幅方向Dwの内側に配置されている。前部磁石33F、後部磁石33Rのそれぞれは、その中心軸が配管100の内周面100fに直交するよう、車体31の車体上下方向Dvに対して傾斜して設けられている。前部磁石33F、後部磁石33Rは、それぞれ、車体上下方向Dv(配管100の径方向)において、配管100の内周面100fとの間に間隔をあけて対向している。これらの磁石33の磁力により、車体31の底面31bが配管100の内周面100fに接近する方向へ吸引力が作用する。これにより、各車輪32が内周面100fに密着し、車輪32と内周面100fとの間の摩擦力が増大する。このようにして、押圧力発生部5Aとしての磁石33(前部磁石33F、後部磁石33R)は、車輪32を配管100の内周面100fに向けて押圧する押圧力を発生させる。
図1から図3に示すように、ガイド部材50は、自走台車3において車輪32が設けられている底面31b側とは反対側の上面31t側に設けられている。この実施形態におけるガイド部材50は、複数の自走台車3のうち、最前部に位置する自走台車3Aに設けられている。ガイド部材50この実施形態におけるガイド部材50は、二つ設けられている。これら二つのガイド部材50は、自走台車3Aの車体幅方向Dw(配管100の管軸方向に交差する方向)に間隔をあけて設けられている。これらガイド部材50は、車体幅方向Dwでカメラ4を挟むように、カメラ4の両側にそれぞれ設けられている。各ガイド部材50は、ガイド部材本体51と、先端ガイド部52と、を備えている。
ガイド部材本体51は、棒状に形成されている。ガイド部材本体51の基端部は、自走台車3Aの車体31の前端部31pに設けられた支持台34に固定されている。ガイド部材本体51は、前端部31pから、管内移動装置1Aの進退方向Da(配管100に対する管内移動装置1Aの挿入方向)の前方に突出するよう設けられている。
先端ガイド部52は、ガイド部材本体51の先端部に設けられている。先端ガイド部52は、その外径がガイド部材本体51の外径よりも大きい。これにより、先端ガイド部52は、少なくとも進退方向Daの前方に向けて凸となる湾曲面52fを有している。この実施形態で例示する先端ガイド部52は、球状をなしている。
図5は、最前部の自走台車が配管の曲がり部にさしかかった状態を示す平面図である。図6は、自走台車の底面側に曲がった配管の曲がり部に、最前部の自走台車がさしかかった状態を示す側面図である。
図5、図6に示すように、最前部の自走台車3Aが配管100の曲がり部100wに侵入したときに、ガイド部材50の先端ガイド部52が、曲がり部100wの湾曲方向外側の内周面100fに接触するのが好ましい。そのため、二つのガイド部材50は、このような条件を満たすよう、ガイド部材50の長さ、二つのガイド部材50の間隔を設定してもよい。
図5、図6に示すように、押圧力発生部5Aとしてのガイド部材50は、配管100の曲がり部100wにおいて配管100の内周面100fに先端ガイド部52が当たると、配管100の内周面100f側からガイド部材50の先端を配管100の内側に押圧する反力Fが作用する。この反力Fがガイド部材50を介して自走台車3の前端部31pに伝わることで、自走台車3は車輪32の接している側の配管100の内周面100fに押圧される。このようにして、ガイド部材50は、自走台車3の車輪32を配管100の内周面100fに向けて押圧する押圧力を発生させる。
このような管内移動装置1Aは、配管100内に挿入され、その管軸方向に移動しながら、カメラ4で画像(映像)を撮像することで、配管100内を検査する。管内移動装置1Aは、配管100内で、車輪32を回転駆動させることによって自走台車3が管軸方向に移動する。自走台車3は、磁石33の磁力により車体31が配管100の内周面100fに吸い寄せられる。これにより、前部車輪32Fが配管100の内周面100fから浮き上がることが抑えられる。磁石33の磁力により車体31が配管100の内周面100fに吸い寄せられることで、車輪32と配管100の内周面100fとの間の摩擦力も高まるので、車輪32が内周面100fで滑りにくくなる。
図7は、自走台車の底面側に曲がった配管の曲がり部において、ガイド部材が配管の内周面に突き当たって撓んだ状態を示す側断面図である。
また、図5から図7に示すように、配管100の曲がり部100wにおいて、ガイド部材50の先端が配管100の内周面100fに当たると、ガイド部材50には、配管100の内周面100f側からガイド部材50の先端を配管100の内側に押圧する反力F(図6、図7参照)が作用する。この反力Fがガイド部材50を介して自走台車3の前端部31pに伝わる。
ここで、図6、図7に示すように、配管100の曲がり部100wが、車体31の底面31b側(自走台車3から見て車体上下方向Dvの下方)に湾曲している場合、車体31の後方のケーブル2の張力により、車輪32が配管100の内周面100fから浮き上がりやすくなる。これに対し、ガイド部材50が、配管100の曲がり部100wの湾曲方向外側の内周面100fに接触したときに生じる反力Fにより、自走台車3Aの車体31は、曲がり部100wの湾曲方向内側に押圧される。これにより、自走台車3Aの前部車輪32Fが浮き上がることが抑えられる。
また、図5に示すように、配管100の曲がり部100wが、車体幅方向Dwのいずれか一方の側に湾曲している場合、ガイド部材50が、配管100の管軸(中心)よりも上側(言い換えれば、配管100の上半部)で内周面100fに突き当たる。配管100の管軸(中心)よりも上側では、内周面100fは、上方に凸となるよう湾曲している。これにより、配管100の管軸(中心)よりも上側で内周面100fに突き当たったガイド部材50は、車体上下方向Dvの下方に押圧される。これにより、自走台車3Aの前部車輪32Fが浮き上がることが抑えられる。
図8は、上記管内移動装置の車輪を配管の内周面に押圧させる押圧力を調整するための構成を機能的に示した図である。
この図8に示すように、管内移動装置1Aは、押圧力可変機構6を備えている。さらに、管内移動装置1Aは、走行支援システムSSにケーブル2を介して接続されている。
押圧力可変機構6は、押圧力発生部5Aを変位させることで、車輪32を配管100の内周面100fに向けて押圧する押圧力を調整する。この実施形態における押圧力可変機構6は、磁石33、及びガイド部材50によって発生させる上記押圧力を調整する。押圧力可変機構6は、磁石駆動部61と、ガイド部材駆動部62と、を備えている。
図9は、上記自走台車において、磁石の突出寸法を、図4に示した状態とは異ならせた状態を示す断面図である。
図3、図9に示すように、一対の前部磁石33F、一対の後部磁石33Rのそれぞれは、配管100の内周面100fに対し、配管100の径方向に接離可能となっている。一対の前部磁石33F、後部磁石33Rのそれぞれは、図8に示すように、自走台車3の車体31内に設けられたアクチュエーター等の磁石駆動部61により、配管100の径方向に沿って進退駆動される。
図10は、上記自走台車において、ガイド部材の突出寸法を、図6に示した状態とは異ならせた状態を示す側面図である。
図6、図10に示すように、ガイド部材50は、自走台車3の車体31の前端部31pから、進退方向Da(配管100への挿入方向)の前方への突出寸法が調整可能となっている。このため、ガイド部材50は、進退方向Daに進退可能に設けられている。ガイド部材50は、図8に示すように、車体31内に設けられたアクチュエーター等のガイド部材駆動部62により、進退方向Daに進退駆動される。
図11は、この発明の実施形態における走行支援システムの構成を示すブロック図である。
走行支援システムSSは、配管100の曲がり部100wの曲率半径、及び配管100の内径の少なくとも一方に基づいて、押圧力可変機構6における押圧力の調整を制御する。言い換えれば、走行支援システムSSは、車輪32の浮き上がりを抑制するための制御を行う。この実施形態で例示する走行支援システムSSは、パーソナルコンピュータ(PC)などの汎用のコンピューターからなる。
走行支援システムSSは、ディスプレイなどの表示装置101、および、キーボードやマウスなどの操作装置102が接続される入出力インターフェース(I/F)103を備えている。また、走行支援システムSSは、ワークエリア等として利用されるメモリ104と、ディスク型記憶媒体Dsに対してデータの記憶処理や再生処理を行う記憶/再生装置105と、ハードディスクドライブ装置等の補助記憶装置106と、各種制御処理を行う制御装置80と、インターネットなどを介して外部のネットワークNt等に接続可能な通信インターフェース(I/F)107と、を更に備えている。また、走行支援システムSSは、管内移動装置1Aが接続される走行支援インターフェース(I/F)108を更に備えている。
補助記憶装置106は、演算プログラム記憶部110と、OSプログラム記憶部111と、支援情報記憶部112と、を主に備えている。
演算プログラム記憶部110は、制御装置80で実行する演算プログラムを記憶する記憶領域である。
OSプログラム記憶部111は、OS(Operating System)プログラムを予め記憶する記憶領域である。
支援情報記憶部112は、自走台車3の走行環境の情報に基づいて、押圧力発生部5Aの押圧力を算出するための支援情報を記憶する領域である。支援情報としては、例えば、走行環境と、この走行環境に適した押圧力発生部5Aの位置との関係を示すマップ、テーブル、及び、数式等を例示できる。
支援情報、演算プログラム、および、OSプログラムは、例えば、ディスク型記憶媒体Dsから記憶/再生装置105を介して補助記憶装置106へ記憶される。ここで、支援情報、演算プログラム、および、OSプログラムを補助記憶装置106へ記憶させる方法は、上記方法に限られない。支援情報、演算プログラム、および、OSプログラムは、例えば、通信インターフェース108を介して外部の装置から補助記憶装置106へ記憶させるようにしてもよい。
制御装置80は、各種演算を行うCPU(Central Processing Unit;図示せず)を備えている。制御装置80は、演算プログラムを実行することで実現される複数の機能部として、走行環境情報取得部86と、押圧力発生部位置算出部87と、制御指令出力部88と、を備えている。
走行環境情報取得部86は、自走台車3の走行環境の情報を取得する。この実施形態における走行環境情報取得部86は、台車位置検出部89を備えている。台車位置検出部89は、自走台車3Aに設けられた位置検知手段81の出力に基づいて、自走台車3Aの位置を検出する。
ここで、自走台車3Aに設けられている位置検知手段81としては、例えば、車輪32の回転量を検出するロータリーエンコーダー等の回転量センサーを用いることができる。この位置検知手段81から出力される車輪32の回転量を台車位置検出部89により積算等することで、配管100の入口からの自走台車3の走行距離が検出できる。
押圧力発生部位置算出部87は、走行環境情報取得部86によって取得された走行環境の情報に基づいて、自走台車3Aの走行環境に適した押圧力発生部5Aの位置を算出する。この実施形態における押圧力発生部位置算出部87は、台車位置検出部89によって検出された自走台車3Aの位置情報に基づいて、自走台車3Aの走行環境に適した押圧力発生部5Aの位置を算出する。
図12は、支援情報記憶部に記憶された情報の内容の一例を示す図である。図13は、配管のレイアウトの一例を示す図である。
図12に示すように、支援情報記憶部112には、支援情報として、配管情報と、押圧力発生部5Aの押圧力調整情報(位置情報)と、が記憶されている。配管情報は、図13に例示するような配管100の例において、配管100の管軸方向における位置(配管100の入口からの距離)と、各位置における配管100の曲率半径と、配管100の内径と、が互いに関連付けられたものである。なお、図12において、曲率半径∞は、配管100が直線状に延びている部分を示している。
この実施形態における押圧力発生部5Aの押圧力調整情報は、配管100の曲率半径や配管100の内径に応じて最適に設定された磁石33の突出寸法(位置)と、ガイド部材50の突出寸法(位置)とである。これら磁石33の突出寸法とガイド部材50の突出寸法とは、配管100の管軸方向における自走台車3Aの位置(配管100の入口から距離)に関連付けられて、上記支援情報として支援情報記憶部112に記憶されている。
制御指令出力部88は、押圧力発生部5Aの位置(言い換えれば、突出寸法)を押圧力発生部位置算出部87で算出された位置にすべく、押圧力可変機構6に向けて制御指令を出力する。なお、制御指令出力部88は、押圧力可変機構6に対してフィードバック制御を行うようにしてもよい。
図14は、上記走行支援システムにおける、押圧力調整制御の流れを示すフローチャートである。
図14に示すように、走行支援システムSSの制御装置80では、所定の周期で(具体的には、微少な所定時間毎に)、位置検出工程S1、押圧力調整条件取得工程S2と、押圧力調整工程S3とを、順次実行する。
位置検出工程S1では、台車位置検出部89によって、自走台車3Aに設けられた位置検知手段81の出力に基づいて、自走台車3Aの位置を検出する。台車位置検出部89は、回転量センサーを用いる位置検知手段81から出力される車輪32の回転量を積算することで、配管100の入口からの自走台車3の走行距離(長さ)を取得する。
押圧力調整条件取得工程S2では、押圧力発生部位置算出部87によって、台車位置検出部89によって検出された自走台車3Aの位置情報に基づいて、自走台車3Aの走行環境に適した押圧力発生部5Aの位置を算出する。押圧力発生部位置算出部87は、支援情報記憶部112の配管情報を参照し、検出された自走台車3の位置(配管100の入口からの距離)における配管100の曲率半径と、配管100の内径とを取得する。さらに、押圧力発生部位置算出部87は、支援情報記憶部112の押圧力発生部5Aの位置情報を参照し、取得された配管100の曲率半径と、配管100の内径とに応じて設定された、磁石33の突出寸法(位置)と、ガイド部材50の突出寸法(位置)と、を算出する。
押圧力調整工程S3では、制御指令出力部88によって、押圧力発生部5Aの位置が押圧力発生部位置算出部87で算出された位置となるように押圧力可変機構6に向けて制御指令を出力する。制御指令出力部88は、算出された磁石33の突出寸法と、ガイド部材50の突出寸法との設定値に基づいて、磁石駆動部61、及びガイド部材駆動部62に制御指令を出す。制御指令出力部88からの制御指令を受けた磁石駆動部61では、制御指令に基づき、一対の前部磁石33F、一対の後部磁石33Rのそれぞれを、配管100の径方向に進退させ、それらの突出寸法を設定値にする。また、制御指令出力部88からの制御指令を受けたガイド部材駆動部62では、ガイド部材50を進退方向Daに進退させ、ガイド部材50の突出寸法を設定値にする。
このようにして、位置検知手段81で検知した自走台車3の位置に応じて、押圧力可変機構6により、磁石33及びガイド部材50の突出寸法を調整する。これにより、押圧力発生部5Aで発生させる押圧力が調整され、自走台車3の車輪32を配管100の内周面100fに向けて適切に押圧させることができる。その結果、自走台車3の車輪32が配管100の内周面100fから浮かび上がることが抑えられる。
また、制御装置80では、配管100の管軸方向の各位置における曲率半径に基づいて、自走台車3の車輪32が配管100の内周面100fから浮かび上がらないよう、各自走台車3の移動速度を調整することもできる。これには、制御装置80は、配管100の各位置における曲率半径に応じて設定された自走台車3の移動速度に応じて、車輪32を回転駆動させるモーター85の回転数を調整する制御指令を出力する。具体的には、配管100の曲率半径が大きいほど、自走台車3の移動速度を低下させるよう、モーター85の回転数を調整する制御指令を出力する。
ところで、図12に示したような、配管100の管軸方向の各位置における磁石33の突出寸法やガイド部材50の突出寸法の設定値は、予め、複数段階の配管100の曲率半径や配管100の内径毎に、実験やシミュレーションによって、適切な値を求めてもよい。
この実施形態では、実際の配管100の形状、レイアウトに応じたシミュレーションをコンピューター装置で実行し、最適条件を設定する。
図15は、配管の曲率半径や配管の内径に応じた、磁石の突出寸法、及びガイド部材の突出寸法の設定方法の流れを示すフローチャートである。
この図15に示すように、シミュレーションを行うコンピューター装置(図示無し)では、まず、配管100の設計データに基づき、配管形状データを取得する(ステップS11)。配管形状データとしては、例えば図13に例示したようなレイアウトの配管100において、配管100の入口からの距離毎の配管100の曲率半径及び内径、配管100の全長等がある。
次いで、コンピューター装置では、管内移動装置1Aを配管100内に挿入させて移動させるシミュレーションを実行する(ステップS12)。ここで、シミュレーションで用いる各条件(磁石33の突出寸法、ガイド部材50の突出寸法、ガイド部材50を形成する材料の弾性係数、自走台車3の移動速度等)は、それぞれ予め設定した初期設定値とする。
シミュレーションの実行中、コンピューター装置では、シミュレーション結果を監視している(ステップS13)。例えば、管内移動装置1Aを配管100内に挿入させて移動させている途中で、自走台車3の車輪32が、配管100の内周面100fから規定以上浮かび上がった場合、シミュレーションを停止させる。また、例えば、管内移動装置1Aを配管100内に挿入させて移動させている途中で、自走台車3の車輪32に滑りが生じ、自走台車3の移動速度が予め定めた速度以下に低下した場合等にも、シミュレーションを停止する。
コンピューター装置は、ステップS13の監視結果に基づき、シミュレーション結果を評価する(ステップS14)。具体的には、コンピューター装置は、例えば図13に示すように、配管100を、管軸方向において複数の区間に区切り、各区間で管内移動装置1Aの移動が成功したか否かを評価する。
コンピューター装置は、各区間のそれぞれにおいて、区間の途中でシミュレーションが停止されなかった場合、その区間では、シミュレーションが成功した、と判定する。その場合、その区間における磁石33の突出寸法、ガイド部材50の突出寸法、ガイド部材50を形成する材料の弾性係数、自走台車3の移動速度等の設定値を、最適条件として、支援情報記憶部112に記憶させる(ステップS15)。
コンピューター装置は、区間の途中でシミュレーションが停止された場合、磁石33の突出寸法、ガイド部材50の突出寸法、ガイド部材50を形成する材料の弾性係数、自走台車3の移動速度等の設定値を、変化させる(ステップS16)。
ステップS15又はS16の後、コンピューター装置は、配管100の全区間でシミュレーションが成功したか否かを判定する(ステップS17)。
その結果、全区間でシミュレーションが成功していなければ、コンピューター装置は、ステップS12に戻り、ステップS16で変化させた設定値を用い、管内移動装置1Aを配管100内に挿入させて移動させるシミュレーションを再度実行する。このとき、既にシミュレーションが成功した区間においては、ステップS15で支援情報記憶部112に記憶された設定値を用いる。つまり、シミュレーションが成功しなかった区間においてのみ、ステップS16で変化させた設定値を用い、シミュレーションを行う。
このようにして、シミュレーションの実行、監視、評価を繰り返していき、配管100の全区間でシミュレーションが成功したら、シミュレーション処理を終了する。
これにより、支援情報記憶部112には、図12に示したような、配管情報と、最適な押圧力調整情報(磁石33の突出寸法と、ガイド部材50の突出寸法)が、関連付けて格納される。
したがって、上述した第一実施形態の走行支援システムSSによれば、自走台車3の走行環境に適した押圧力が得られるように、押圧力可変機構6、6Bにより、押圧力発生部5Aで発生させる押圧力を変化させることが可能となるため、自走台車3の車輪32を配管100の内周面100fに向けて適切に押圧させることができる。これにより、自走台車3の車輪32が配管100の内周面100fから浮かび上がることが抑えられる。したがって、配管100内における自走台車3の管軸方向への移動を円滑に行うことが可能となる。
また、押圧力発生部位置算出部87で、台車位置検出部89によって検出された自走台車3の位置情報に基づいて、自走台車3の走行環境に適した押圧力発生部5Aの位置を算出する。これにより、自走台車3の位置に応じて押圧力発生部5Aにより発生させる押圧力を変化させることができる。したがって、自走台車3の位置に応じて変化する自走台車3の走行環境に適した押圧力を押圧力発生部5Aで発生させることができる。
また、配管100の曲がり部100wの曲率半径と、配管100の内径とのうち少なくとも一方に応じて押圧力発生部5Aにより発生させる押圧力を変化させることができる。したがって、配管100の曲がり部100wの曲率半径と、配管100の内径とのうち少なくとも一方に適した押圧力を押圧力発生部5Aで発生させることができる。
(第二実施形態)
次に、この発明に係る管内移動装置の第二実施形態について説明する。以下に説明する第二実施形態においては、第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複説明を省略する。
図16は、この実施形態における管内移動装置が配管内に挿入された状態を示す側面図である。図17は、上記管内移動装置の最前部の自走台車を前方から見た図である。
図16、図17に示すように、この実施形態における管内移動装置1Bは、ケーブル2と、複数の自走台車3と、磁石33と、押圧力発生部5Bと、を備える。
この実施形態において、押圧力発生部5Bは、磁石33と、弾性ガード部9と、を備えている。
弾性ガード部9は、車体31の上面31tに設けられている。弾性ガード部9は、車体幅方向Dwに間隔をあけて、車体幅方向Dwの両側に設けられている。各弾性ガード部9は、アーチ状をなしている。各弾性ガード部9は、進退方向Daに延び、その両端部9aが、車体31の上面31tに固定されている。弾性ガード部9の中間部9bは、両端部9aに対し、車体上下方向Dvの上方、及び車体幅方向Dwの外側に向かって張り出すように湾曲している。弾性ガード部9の中間部9bは、車体31の上面31tよりも車体上下方向Dvの上方に張り出している。弾性ガード部9の中間部9bは、車体31の側面31sよりも車体幅方向Dwの外側に向かって張り出すように湾曲している。
管内移動装置1Bは、配管100内に挿入され、その管軸方向に移動しながら、カメラ4で撮像した画像(映像)によって、配管100内を検査する。管内移動装置1Bは、配管100内で、車輪32を回転駆動させることによって自走台車3が管軸方向に移動する。自走台車3は、磁石33の磁力により車体31が配管100の内周面100fに吸い寄せられる。これにより、前部車輪32Fが配管100の内周面100fから浮き上がることが抑えられる。
また、配管100の曲がり部100wにおいて、弾性ガード部9が配管100の内周面100fに当たると、弾性ガード部9が弾性変形して、配管100の内周面100f側から弾性ガード部9を配管100の内側に押圧する反力Fが作用する。この反力Fが弾性ガード部9を介して自走台車3の前端部31pに伝わる。これにより、自走台車3Aの車体31は、曲がり部100wを湾曲方向内側に押圧される。これにより、自走台車3の前部車輪32Fが配管100の内周面100fから浮かび上がることが抑えられる。
図18は、上記管内移動装置において、車輪を配管の内周面に押圧させる押圧力を調整するための構成を機能的に示した図である。
図18に示すように、上記管内移動装置1Bは、押圧力可変機構6Bを備えている。さらに、管内移動装置1Bは、走行支援システムSS(図11参照)にケーブル2を介して接続されている。
押圧力可変機構6Bは、押圧力発生部5Bとしての磁石33、及び弾性ガード部9によって発生される、車輪32を配管100の内周面100fに向けて押圧する押圧力を調整する。
このため、一対の前部磁石33F、後部磁石33Rのそれぞれは、上記第一実施形態と同様、配管100の内周面100fに対し、配管100の径方向に沿って接離可能となっている。一対の前部磁石33F、後部磁石33Rのそれぞれは、車体31内に設けられたアクチュエーター等の磁石駆動部61により、配管100の径方向に沿って進退駆動される。
図19は、上記自走台車において、ガイド部材の突出寸法を、図16に示した状態とは異ならせた状態を示す側面図である。
図16、図19に示すように、弾性ガード部9の中間部9bは、車体上下方向Dvの上方(配管100の径方向で車輪32が設けられた側とは反対側)への突出寸法が調整可能となっている。この弾性ガード部9は、二つの端部9aの少なくとも一方側から車体上下方向Dvの上方に繰り出されることで、その全長が可変とされている。弾性ガード部9は、車体31内に設けられたアクチュエーター等の弾性バー駆動部67により、全長が調整可能とされている。
走行支援システムSSは、配管100の曲がり部100wの曲率半径、及び配管100の内径の少なくとも一方に基づいて、押圧力可変機構6における押圧力の調整を制御する。言い換えれば、走行支援システムSSは、車輪32の浮き上がりを抑制するための制御を行う。制御装置80Bは、配管100内における自走台車3の位置に基づいて、磁石33の突出寸法、弾性ガード部9の突出寸法を調整する。
なお、押圧力可変機構6Bにおける押圧力の調整を制御するための磁石33の突出寸法、弾性ガード部9の突出寸法の調整は、上記第一実施形態における磁石33の突出寸法、ガイド部材50の突出寸法の調整と同様に行えばよい。
このため、第一実施形態と同様に、走行支援システムSSの支援情報記憶部112には、配管情報と、押圧力調整情報、とが記憶されている。配管情報は、配管100の管軸方向における位置(配管100の入口から距離)と、各位置における配管100の曲率半径と、配管100の内径と、が互いに関連付けられている。
押圧力調整情報は、配管100の曲率半径や配管100の内径に応じて最適に設定された磁石33の突出寸法(位置)と、弾性ガード部9の突出寸法(位置)とが、配管100の管軸方向における位置(配管100の入口から距離)に関連付けられている。
図14に示すように、制御装置80Bでは、上記第一実施形態と同様、所定の微少時間間隔毎に、位置検出工程S1、押圧力調整条件取得工程S2と、押圧力調整工程S3とを、順次実行する。
位置検出工程S1では、制御装置80Bは、台車位置検出部89は、自走台車3Aに設けられた位置検知手段81の出力に基づいて、自走台車3Aの位置を検出する。台車位置検出部89は、回転量センサーを用いる位置検知手段81から出力される車輪32の回転量を積算することで、配管100の入口からの自走台車3の走行距離(長さ)を取得する。
押圧力調整条件取得工程S2では、押圧力発生部位置算出部87は、台車位置検出部89によって検出された自走台車3Aの位置情報に基づいて、自走台車3Aの走行環境に適した押圧力発生部5Bの位置を算出する。押圧力発生部位置算出部87は、支援情報記憶部112の配管情報を参照し、検出された自走台車3の位置(配管100の入口からの距離)における配管100の曲率半径と、配管100の内径とを取得する。さらに、押圧力発生部位置算出部87は、支援情報記憶部112の押圧力発生部5Bの位置情報を参照し、取得された配管100の曲率半径と、配管100の内径とに応じて設定された、磁石33の突出寸法(位置)と、弾性ガード部9の突出寸法(位置)と、を算出する。
押圧力調整工程S3では、制御指令出力部88は、押圧力発生部5Aの位置が押圧力発生部位置算出部87で算出された位置となるように押圧力可変機構6に向けて制御指令を出力する。制御指令出力部88は、算出された磁石33の突出寸法と、弾性ガード部9の突出寸法との設定値に基づいて、磁石駆動部61、及び弾性バー駆動部67に制御指令を出す。制御指令出力部88からの制御指令を受けた磁石駆動部61では、制御指令に基づき、一対の前部磁石33F、後部磁石33Rのそれぞれを、配管100の径方向に沿って進退させ、所定の突出寸法となる位置にセットする。また、制御指令出力部88からの制御指令を受けた弾性バー駆動部67では、弾性ガード部9を車体上下方向Dvに沿って進退させ、所定の突出寸法となる位置にセットする。
このようにして、位置検知手段81で検知した自走台車3の位置に応じて、押圧力可変機構6Bにより、磁石33及び弾性ガード部9の突出寸法を調整する。これにより、押圧力発生部5Bで発生させる押圧力が調整され、自走台車3の車輪32を配管100の内周面100fに向けて適切に押圧させることができる。その結果、自走台車3の車輪32が配管100の内周面100fから浮かび上がることが抑えられる。
したがって、上述した第二実施形態の走行支援システムSSによれば、自走台車3の走行環境に適した押圧力が得られるように、押圧力可変機構6Bにより、押圧力発生部5Bで発生させる押圧力を変化させることが可能となるため、自走台車3の車輪32を配管100の内周面100fに向けて適切に押圧させることができる。これにより、自走台車3の車輪32が配管100の内周面100fから浮かび上がることが抑えられる。したがって、配管100内における自走台車3の管軸方向への移動を円滑に行うことが可能となる。
また、押圧力発生部位置算出部87で、台車位置検出部89によって検出された自走台車3の位置情報に基づいて、自走台車3の走行環境に適した押圧力発生部5Bの位置を算出する。これにより、自走台車3の位置に応じて押圧力発生部5Bにより発生させる押圧力を変化させることができる。したがって、自走台車3の位置に応じて変化する自走台車3の走行環境に適した押圧力を押圧力発生部5Bで発生させることができる。
また、配管100の曲がり部100wの曲率半径と、配管100の内径とのうち少なくとも一方に応じて押圧力発生部5Bにより発生させる押圧力を変化させることができる。したがって、配管100の曲がり部100wの曲率半径と、配管100の内径とのうち少なくとも一方に適した押圧力を押圧力発生部5Bで発生させることができる。
(その他の変形例)
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
また、検査具として、カメラ4を備えるようにしたが、これに限らない。カメラ4に代えて、超音波探傷器、温度センサー等、他の検査具を設けるようにしてもよい。
上記第一実施形態では、ガイド部材50を車体幅方向Dwに間隔をあけて二本設けるようにしたが、これに限らない。例えば、ガイド部材50を一本のみ設けてもよい。さらに、ガイド部材50は、車体幅方向Dwだけでなく、車体上下方向Dvに間隔をあけて複数設けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、ガイド部材50、弾性ガード部9を、最前部の自走台車3Aに備えるようにしたが、これに限らない。ガイド部材50、弾性ガード部9を、最前部の自走台車3A以外の、後方の他の自走台車3に備えるようにしてもよい。
また、管内移動装置1A、1B、1Cを構成する自走台車3の数は、2つに限らない。管内移動装置1A、1B、1Cの、配管100に対する挿入長さが大きくなるにしたがって、自走台車3の数を増やせばよい。また、配管100に対する挿入長さが小さい場合には、自走台車3の数は、1つでもよい。
また、上記各実施形態では、位置検知手段81として、車輪32の回転量を検出するロータリーエンコーダー等の回転量センサーを用いたが、これに限らない。位置検知手段81として、ケーブル2の送り量を、配管100の入口側に設置した測定装置で計測することで、配管100の入口からの自走台車3の走行距離(長さ)を算出して取得してもよい。
さらに、位置検出手段81として、車輪32の回転量を検出する回転量センサーと、ケーブル2の送り量を計測する測定装置とを併用することで、自走台車3の走行距離を、より正確に取得するようにしてもよい。
上述した各実施形態においては、コンピューター読み取り可能なディスク型記憶媒体Dsを記憶媒体として説明した。しかし、記憶媒体は、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、等のディスク型に限られず、半導体メモリ等の記憶媒体を用いても良い。また、コンピュータープログラムは、通信回線によってコンピューターに配信し、この配信を受けたコンピューターが当該プログラムを実行するようにしても良い。
さらに、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。また、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1A、1B、1C 管内移動装置
2 ケーブル
3 自走台車
3A 最前部の自走台車
4 カメラ
5A、5B、5C 押圧力発生部
6、6B 押圧力可変機構
9 弾性ガード部
9a 両端部
9b 中間部
31 車体
31b 底面
31c 中心
31f 前面
31k 凸部
31p 前端部
31q 後端部
31r 後面
31s 側面
31t 上面
32 車輪
32F 前部車輪
32R 後部車輪
33 磁石
33F 前部磁石
33R 後部磁石
34 支持台
50 ガイド部材
51 ガイド部材本体
52 先端ガイド部
52f 湾曲面
61 磁石駆動部
62 ガイド部材駆動部
67 弾性バー駆動部
80、80B 制御装置
81 位置検知手段
82、82B データベース
85 モーター
86 走行環境情報取得部
87 押圧力発生部位置算出部
88 制御指令出力部
89 台車位置検出部
100 配管
100f 内周面
100w 曲がり部
100x 入口
101 表示装置
102 操作装置
104 メモリ
105 再生装置
106 補助記憶装置
108 通信インターフェース
110 演算プログラム記憶部
111 OSプログラム記憶部
112 支援情報記憶部
Da 進退方向
Dv 車体上下方向
Dw 車体幅方向
F 反力
Nt ネットワーク

Claims (3)

  1. 配管内に挿入されて前記配管の内周面に沿って回転駆動される複数の車輪と、前記車輪を前記配管の内周面に向けて押圧する押圧力を発生させる押圧力発生部と、前記押圧力発生部を変位させることで前記押圧力を増減させる押圧力可変機構と、を有した自走台車の制御を行う制御装置を有した走行支援システムであって、
    前記制御装置は、
    前記自走台車の走行環境の情報を取得する走行環境情報取得部と、
    前記走行環境情報取得部によって取得された走行環境の情報に基づいて、前記自走台車の走行環境に適した前記押圧力発生部の位置を算出する押圧力発生部位置算出部と、
    前記押圧力発生部の位置が前記押圧力発生部位置算出部で算出された位置となるように前記押圧力可変機構に向けて制御指令を出力する制御指令出力部と、
    を備える走行支援システム。
  2. 前記走行環境情報取得部は、
    前記自走台車の位置を検出する台車位置検出部を備え、
    前記押圧力発生部位置算出部は、
    前記台車位置検出部によって検出された前記自走台車の位置情報に基づいて、前記自走台車の走行環境に適した前記押圧力発生部の位置を算出する
    請求項1に記載の走行支援システム。
  3. 前記走行環境情報取得部は、 前記自走台車の位置する前記配管の曲がり部の曲率半径と、前記配管の内径とのうち少なくとも一方の情報を取得し、
    前記押圧力発生部位置算出部は、
    前記走行環境情報取得部によって取得した前記曲率半径と前記内径とのうち少なくとも一方の情報に基づいて、前記押圧力発生部の位置を算出する
    請求項1又は2に記載の走行支援システム。
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