JP7156865B2 - 緩衝装置及びそれを備えるロボット - Google Patents

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Description

本発明は、緩衝装置及びそれを備えるロボットに関する。
従来から、第1物体から第2物体に伝わる衝撃を緩和するための緩衝装置が知られている。このような緩衝装置として、例えば、特許文献1で提案されている被覆材がある。
特許文献1には、マニピュレータを覆う被覆材が記載されている。当該被覆材は、クッション層と、当該クッション層の外側に配置される接触センサと、当該接触センサの外側に配置される近接センサと、最も外側に配置されるコーティング層と、を有している。
特開2017-205867号公報
ところで、特許文献1の被覆材及びその他の従来からある緩衝装置は、一般に、マニピュレータの内部構造等である第1物体を包含する外殻と、前記第2物体によって前記外殻に加えられる外力又は前記第2物体によって前記外殻を介して前記第1物体に加えられる外力等を検出するためのセンサと、前記センサによる検出値に基づき、前記第1物体及び前記外殻の動作を抑制するための動作抑制装置と、を備える。
しかし、前記従来からある緩衝装置は、第1物体から第2物体に伝わる衝撃を緩和する度合いに改善の余地があった。また、前記第2物体によって前記外殻に加えられる外力又は前記第2物体によって前記外殻を介して前記第1物体に加えられる外力等を、センサで精度良く検知できない場合があった。これにより、動作抑制装置が、センサによる検出値に基づき、所望するように前記第1物体及び前記外殻の動作を抑制できていない場合があった。
そこで、本発明は、第1物体から第2物体に伝わる衝撃を十分に緩和することができ、且つ、センサによる検出値に基づき所望するように第1物体及び外殻の動作を抑制することが可能な、緩衝装置及びそれを備えるロボットを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る緩衝装置は、第1物体から第2物体に伝わる衝撃を緩和するための緩衝装置であって、前記第1物体を包含し、可撓性を有する弾性体で構成される外殻と、前記第2物体によって前記外殻に加えられる外力、前記第2物体によって前記外殻を介して前記第1物体に加えられる外力、又は、前記外力のいずれかに対応する物理量を検出するためのセンサと、前記センサによる検出値に基づき、前記第1物体及び前記外殻の動作を抑制するための動作抑制装置と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、前記第2物体によって前記外殻に外力が加えられたとき、前記外殻が撓むように弾性変形するので、前記第1物体から前記第2物体に伝わる衝撃を十分に緩和することができる。また、前記第2物体によって外殻に加えられる外力が比較的小さい段階で、前記第2物体を押し返す外殻の弾力が、前記従来からある緩衝装置の外殻の場合と比較して速やかに増加する。したがって、前記第2物体によって前記外殻に加えられる外力又は前記第2物体によって前記外殻を介して前記第1物体に加えられる外力を、センサで精度良く検知することが可能となる。これにより、動作抑制装置が、センサによる検出値に基づき、所望するように前記第1物体及び前記外殻の動作を抑制することができる。
前記外殻は薄肉であり、前記第1物体と前記外殻との間には間隙が設けられてもよい。
上記構成によれば、外殻が他の物体に妨げられることなく良好に弾性変形することが可能となる。
例えば、前記外殻は、前記第2物体によって外力を加えられた部分がその厚さ方向の全域に亘って前記間隙に向けて撓むように弾性変形することで、前記第1物体から前記第2物体に伝わる衝撃を緩和してもよい。
前記薄肉の厚みは、5.0mm以下であってもよい。
上記構成によれば、外殻が良好に弾性変形することが可能となる。
前記薄肉の厚みは、1.0mm以上2.0mm以下であってもよい。
上記構成によれば、外殻がいっそう良好に弾性変形することが可能となる。
前記外殻を構成する弾性体は、非圧縮性をさらに有してもよい。
上記構成によれば、外殻が良好に弾性変形することが可能となる。
前記外殻を構成する弾性体は、非発泡樹脂で形成されてもよい。
上記構成によれば、容易に外殻を形成することができ、且つ、外殻が良好に弾性変形することが可能となる。
例えば、前記非発泡樹脂の主成分はポリエチレンであってもよい。
前記外殻の少なくとも一部は、厚さ方向の外側に向けて突出する湾曲部を有してもよい。
上記構成によれば、前記第2物体を押し返す外殻の弾力が、前記従来からある緩衝装置の外殻の場合と比較していっそう速やかに増加する。したがって、前記第2物体によって前記外殻に加えられる外力又は前記第2物体によって前記外殻を介して前記第1物体に加えられる外力を、センサでいっそう精度良く検知することが可能となる。
前記外殻の前記第1物体と対向する内面は平滑であってもよい。
上記構成によれば、容易に外殻を形成することができ、且つ、外殻が他の物体に妨げられることなく良好に弾性変形することが可能となる。
前記課題を解決するために、本発明に係るロボットは、上記のいずれかに記載の緩衝装置と、前記第1物体と、を備えるロボットであって、前記第1物体はロボットの内部構造であり、前記外殻は前記ロボットの外殻であることを特徴とする。
上記構成によれば、前記第2物体によって前記外殻に外力が加えられたとき、前記外殻が撓むように弾性変形するので、ロボットの内部構造(第1物体)から前記第2物体に伝わる衝撃を十分に緩和することができる。また、前記第2物体によって外殻に加えられる外力が比較的小さい段階で、前記第2物体を押し返す外殻の弾力が、前記従来からある緩衝装置の外殻の場合と比較して速やかに増加する。したがって、前記第2物体によって前記外殻に加えられる外力又は前記第2物体によって前記外殻を介して前記ロボットの内部構造に加えられる外力を、センサで精度良く検知することが可能となる。これにより、動作抑制装置が、センサによる検出値に基づき、所望するようにロボットの動作を抑制することができる。
例えば、少なくとも一つの関節軸を有するロボットアームと、前記関節軸を駆動するためのモータと、を備え、前記外殻は、前記ロボットアームの外殻として構成される第1部分を含み、前記センサは、前記第2物体によって前記第1部分を介して前記第1物体に加えられる外力として、前記モータの回転位置の変化量、前記モータの回転速度の変化量又は前記モータに流れる電流値の変化量を検出してもよい。
例えば、前記第2物体は人体であり、前記人体と協働して作業を行う産業用ロボットとして構成されてもよい。
第1物体から第2物体に伝わる衝撃を十分に緩和することができ、且つ、センサによる検出値に基づき所望するように第1物体及び外殻の動作を抑制することが可能な、緩衝装置及びそれを備えるロボットを提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る緩衝装置及びそれを備えるロボットが人体と協働して作業を行う作業現場の様子を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝装置及びそれを備えるロボットの全体構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝装置及びそれを備えるロボットの全体構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝装置の第1外殻が開かれた状態の斜視図であり、(A)が外側から見たときの図、(B)が内側から見たときの図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝装置の一対の第1外殻本体同士を互いに固定するためのスナップフィット構造を示す概略図であり、(A)が固定する前の状態を示す図、(B)が固定した後の状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝装置の第1外殻がリストに取り付けられた状態を示す図であり、(A)が正面側から見た斜視図、(B)が背面側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝装置の第1外殻とロボットの内部構造との位置関係を示す図であり、(A)がリストの基端部、(B)がリストの中央部、及び(C)がリストの先端部を示す図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝装置の第1外殻背面部の変形例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝装置の第2外殻がロボットの第1リンクに取り付けられる前の状態を示す図であり、(A)が当該第2外殻並びに第1リンク及び化粧板を示す斜視図、(B)が第2外殻の固着部及びその周辺部分を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝装置の第2外殻がロボットの第1リンクに取り付けられた状態を示す図であり、(A)が斜視図、(B)が固着部及びその周辺部分を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝装置の第3外殻が開かれた状態を内側から見たときの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝装置の第3外殻がロボットの第2リンクに取り付けられた状態を示す図であり、(A)が第1面側から見たときの斜視図、(B)が第2面側から見たときの斜視図、(C)が固着部及びその周辺部分を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝装置の効果を説明するための概略的な断面図であり、(A)が人体によって外殻に外力が加えられる前の図、(B)が人体によって外力が加えられたときの図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝装置の効果を確かめるために発明者らが行った実験を説明するための概略図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝装置の効果を確かめるために発明者らが行った実験結果を示すグラフである。 従来からある緩衝装置の第1外殻とロボットの内部構造との位置関係を示す図であり、(A)がリストの基端部、(B)がリストの中央部、及び(C)がリストの先端部を示す図である。 従来からある緩衝装置を説明するための概略的な断面図であり、(A)が人体によって外殻に外力が加えられる前の図、(B)が人体によって外力が加えられたときの図である。
以下、本発明の一実施形態に係る緩衝装置及びそれを備えるロボットについて、図面を参照して説明する。なお、本実施形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下では、全ての図を通じて、同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(ロボット10)
図1は、本実施形態に係る緩衝装置及びそれを備えるロボットが人体と協働して作業を行う作業現場の様子を示す平面図である。図1に示すように、本実施形態に係るロボット10は、作業現場Sで人体P、P´(第2物体)と協働して作業を行う産業用ロボットとして構成される。具体的には、ロボット10は、作業現場SのコンベヤCに隣接した位置で、人体Pと人体P´の間の人一人分に相当する限られたスペース(例えば、610mm×620mm)に設置される。そして、ロボット10は、コンベヤCによって順次搬送されてくる複数のワークWに対して人体P、P´と協働して作業を行うことが可能である。
図2は、本実施形態に係る緩衝装置及びそれを備えるロボットの全体構成を示す概略図である。図2に示すように、ロボット10は、台車に固定された基台12と、基台12内に収納された図1中破線で示すロボット制御装置18と、基台12に支持された一対のロボットアーム20a、20bと、を備える。なお、ロボットアーム20a、20bの先端には、それぞれ、ワークWに対して把持などの作業を行うためのエンドエフェクタが取り付けられてもよいが、ここではその図示及び説明を省略する。
(一対のロボットアーム20a、20b)
一対のロボットアーム20a、20bは、それぞれ、基台12に対して移動可能に構成された水平多関節型のロボットアームである。一対のロボットアーム20a、20bは、それぞれ、独立して動作したり、互いに関連して動作したりすることができる。なお、ロボットアーム20bは、ロボットアーム20aと同様の構成を有している。したがって、ここではロボットアーム20aについてのみ説明し、ロボットアーム20bの同様となる説明は適宜省略する。
ロボットアーム20aは、関節部J1~J4(関節軸)を有している。そして、ロボットアーム20aには、関節部J1~J4に対応付けられるように、駆動用のモータ30(図3参照)が設けられている。ロボットアーム20aは、第1リンク22及び第2リンク24と、リスト26とを有している。
第1リンク22は、基台12の上面に固定された基軸14と回転式の関節部J1により連結されることで、基軸14の軸心を通るように規定された回転軸L1まわりに回動可能である。第2リンク24は、第1リンク22の先端と回転式の関節部J2により連結されることで、第1リンク22の先端に規定された回転軸L2まわりに回動可能である。
リスト26は、エンドエフェクタ(図示せず)が取り付けられるメカニカルインターフェイス27を有しており、第2リンク24の先端と直動式の関節部J3及び回転式の関節部J4を介して連結されている。リスト26は、直動式の関節部J3によって、第2リンク24に対して昇降移動可能である。また、リスト26は、回転式の関節部J4によって、第2リンク24に対して垂直な回転軸L3まわりに回動可能である。
ロボットアーム20aの第1リンク22の回転軸L1と、ロボットアーム20bの第1リンク22の回転軸L1とは同一直線上に存し、ロボットアーム20aの第1リンク22とロボットアーム20bの第1リンク22とは上下に高低差を設けて配置されている。
ロボット制御装置18の具体的な構成は特に限定されないが、例えば、公知のプロセッサ(CPU等)が記憶部(メモリ)に格納されるプログラムに従って動作することにより実現される構成であってもよい。
(緩衝装置50)
図3は、本実施形態に係る緩衝装置及びそれを備えるロボットの全体構成を示すブロック図である。図3に示すように、ロボット10は、当該ロボット10の内部構造(第1物体)に伝わる衝撃を緩和するための緩衝装置50をさらに備える。なお、本実施形態では、ロボット10の内部構造は、ロボット10内に設けられる構造物(例えば、ロボットアーム20a、20b内に設けられるモータ30、後述する第1リンクの内部構造22a、第2リンクの内部構造24a、及びリストの内部構造26a等)を含む。
本実施形態に係る緩衝装置50は、ロボット10の内部構造(第1物体)を包含し、可撓性を有する弾性体で構成される外殻60を備える。また、緩衝装置50は、人体P、P´(第2物体)によって外殻60を介してロボット10の内部構造に加えられる外力を検出するためのセンサ110をさらに備える。そして、緩衝装置50は、センサ110による検出値に基づき、ロボット10(ロボット10の内部構造及び外殻60等)の動作を抑制するための動作抑制装置120をさらに備える。
(外殻60)
外殻60は、ロボット10の外殻として構成される。具体的には、外殻60は、ロボットアーム20aのリスト26の外殻として構成される第1外殻70と、ロボットアーム20aの第1リンク22の外殻として構成される第2外殻80と、第1ロボットアーム20aの第2リンク24の外殻として構成される第3外殻90と、を含む。すなわち、本実施形態では、外殻60は、第1ロボットアーム20a(及び第2ロボットアーム20b)の内部構造の外殻として構成される。
外殻60(すなわち、第1外殻70、第2外殻80及び第3外殻90それぞれ)は薄肉であり、外殻60とロボット10の内部構造との間には間隙が設けられる。前記薄肉の厚みは、5.0mm以下であってもよい。さらに、当該薄肉の厚みは、1.0mm以上2.0mm以下であってもよい。
また、外殻60を構成する弾性体は、非圧縮性をさらに有する。なお、ここでいう非圧縮性とは、人体P、P´等(第2物体)によって外力を加えられたとき、その密度(又は体積)が弾性変形の前後で変化しない(又は殆ど変化しない)性質をいう。
さらに、外殻60を構成する弾性体は、非発泡樹脂で形成される。そして、当該非発泡樹脂の主成分はポリエチレンである。
ポリエチレンは、LDPE(Low Density Polyethylene、低密度ポリエチレン)であってもよい。或いは、ポリエチレンは、例えば、HDPE(High Density Polyethylene、高密度ポリエチレン)、LLDPE(Linear Low Density Polyethylene、直鎖低密度ポリエチレン)、MPE(Metallocene Polyethylene、メタロセン触媒で重合したポリエチレン)、EVA(Ethylene-VinylAcetate、エチレンビニルアセテート)、又は、UHMWPE(Ultra High Molecular Weight Polyethylene、超高分子量ポリエチレン)等であってもよいし、これらが混合されたものであってもよい。
さらに、外殻60のロボット10の内部構造と対向する内面は平滑である。
外殻60は、ロボットアーム20bの外殻として構成される第1外殻70、第2外殻80及び第3外殻90をさらに含むが、これらの構造はロボットアーム20aの外殻として構成されるそれらと同じである。したがって、以下では特に必要な場合を除き、第1ロボットアーム20aの外殻についてのみ説明し、第2ロボットアーム20bについての同様となる説明は適宜省略する。
(第1外殻70)
図4は、本実施形態に係る緩衝装置の第1外殻が開かれた状態の斜視図であり、(A)が外側から見たときの図、(B)が内側から見たときの図である。図4に示すように、第1外殻70は、一対の第1外殻本体72a、72bと、第1外殻本体72aの基端部の背面側と第1外殻本体72bの基端部の背面側とを互いに接続する第1外殻背面部76と、を有する。
一対の第1外殻本体72a、72bは、それぞれ、協働してリストの内部構造26aを内包することができるように、略々お椀型形状が上下に2つ連設された形状を有する。
第1外殻70は、例えば、次のような手順でリストの内部構造22aに取り付けることができる。
まず、図4(A)に示すように、第1外殻背面部76を中心として第1外殻本体72a、72bを見開くようにして、第1外殻70を開かれた状態とする。
次に、リストの内部構造26aに対して、第1外殻背面部76の内面を上方からスライドするようにして取り付ける。
そして、第1外殻本体72aの内面と第1外殻本体72bの内面とがリストの内部構造26aを介して互いに対向するように、第1外殻本体72aを第1外殻背面部76との接続部から内側に向けて折り曲げ、且つ、第1外殻本体72bを第1外殻背面部76との接続部から内側に向けて折り曲げる。
最後に、第1外殻本体72a、72bの略々お椀型形状の第2リンク24とは反対側の高さ方向に延びる端縁に設けられるスナップフィット構造73(図4参照)によって、当該第1外殻本体72a、72b同士を互いに固定する。
図5は、本実施形態に係る緩衝装置の一対の第1外殻本体同士を互いに固定するためのスナップフィット構造を示す概略図であり、(A)が固定する前の状態を示す図、(B)が固定した後の状態を示す図である。図5に示すように、スナップフィット構造73は、第1外殻本体72a、72bのいずれか一方に設けられる雄部73aと同いずれか他方に設けられる雌部73bとを、雄部73aの弾性変形を利用して互いに係合させる公知の構造である。
なお、スナップフィット構造73は、第1外殻本体72a、72bの略々お椀型形状の第2リンク24とは反対側の高さ方向に延びる端縁に、高さ方向において互いに間隔を空けて複数設けられてもよい。これにより、第1外殻本体72a、72b同士を強固に固定することができる。また、スナップフィット構造73は、それぞれ、第1外殻本体72a、72bの内面に設けられてもよい。これにより、第1外殻70をリストの内部構造26aに取り付けるとスナップフィット構造73が外部から視認できなくなるので、美観を向上させることができ、また、スナップフィット構造73が他の物体に引っ掛かる等の虞を回避することが可能となる。
図6は、本実施形態に係る緩衝装置の第1外殻がリストに取り付けられた状態を示す図であり、(A)が正面側から見た斜視図、(B)が背面側から見た斜視図である。図6に示すように、第1外殻70は、厚さ方向の外側(すなわち、リストの内部構造26aとは反対側)に向けて突出する湾曲部101を有する。当該湾曲部101は、第1外殻本体72a、72bの略々お椀型形状の第2リンク24とは反対側の高さ方向に延びる端縁がスナップフィット構造73によって固定されることで、第1外殻70の基端部から先端部に亘って形成される。
なお、リストの内部構造26aの一部は、第1外殻70から露出してもよい。図6(B)に示すように、第1外殻背面部76には、リストの内部構造26aから生じる熱を外部へと排出するための通気口77が設けられる。
図7は、本実施形態に係る緩衝装置の第1外殻とロボットの内部構造との位置関係を示す図であり、(A)がリストの基端部、(B)がリストの中央部、及び(C)がリストの先端部を示す図である。図7に示すように、第1外殻70が薄肉に形成されることで、リストの内部構造26aと第1外殻70との間に間隙が設けられる。これにより、リスト26の基端部から先端部に亘って内部空間79が形成される。
図8は、本実施形態に係る緩衝装置の第1外殻背面部の変形例を示す図である。図8に示すように、通気口77の一部を切り欠いて、そこにヒートシンク78が設けられてもよい。これにより、リストの内部構造26aから生じる熱を外部へといっそう排出することができる。
(第2外殻80)
図9は、本実施形態に係る緩衝装置の第2外殻がロボットの第1リンクに取り付けられる前の状態を示す図であり、(A)が当該第2外殻並びに第1リンク及び化粧板を示す斜視図、(B)が第2外殻の固着部及びその周辺部分を示す断面図である。
図9(A)に示すように、第2外殻80は、一対の第2外殻本体82a、82bを有する。一対の第2外殻本体82a、82bは、互いに同じ形状を有する。一対の第2外殻本体82a、82bは、協働して、第1リンクの内部構造22aの側面の全域、並びに上面及び底面の縁部を被覆するように、第1リンクの内部構造22aに取り付けられる。
一対の第2外殻本体82a、82bの内面には、それぞれ、第1リンクの内部構造22aの側面に固着するための固着部84が複数箇所設けられている。図9(B)に示すように、当該固着部84は、それぞれ、一対の第2外殻本体82a、82bの内面に一方側の主面が固定されるスポンジフォーム85と、スポンジフォーム85の他方側の主面に設けられる面ファスナー86と、を有する。
スポンジフォーム85は、例えば、柔軟性を有し、外力が加えられることで容易に変形し、且つ、当該外力が加えられなくなると元の形状に容易に戻ることが可能な、一般にキッチンで用いられるスポンジのような素材で形成される。すなわち、スポンジフォーム85は、容易に弾性変形することが可能である。
なお、面ファスナー86は、スポンジフォーム85の主面に接着剤などで取り付けられてもよい。第1ロボットアーム20aの第1リンク22の上面には化粧板23が取り付けられているが、第2ロボットアーム20bのそれには化粧板23は取り付けられていない。
第2外殻80は、例えば、第2外殻本体82aと第2外殻本体82bとを互いに上下逆転させて第1リンクの内部構造22aの側面に当接させることで、面ファスナー86が対応した位置に設けられる第1リンクの内部構造22aの面ファスナー87に固着し、第1リンクの内部構造22aに取り付けることができる。なお、第2外殻本体82a、82bの面ファスナー86は、フック構造とループ構造のいずれか一方であり、第1リンクの内部構造22aの面ファスナー87は、フック構造とループ構造のいずれか他方である。
図10は、本実施形態に係る緩衝装置の第2外殻がロボットの第1リンクに取り付けられた状態を示す図であり、(A)が斜視図、(B)が固着部及びその周辺部分を示す断面図である。
第2外殻本体82aと第2外殻本体82bとは、それぞれの端面に設けられる篏合構造によって互いに固定される。なお、当該篏合構造は、第1外殻70と同様のスナップフィット構造であってもよいし、又は、ピンとそれに対応したピン受けが設けられる公知の嵌合構造であってもよい。
図10(B)に示すように、一対の第2外殻本体82a、82bは、それぞれ、複数の固着部84によって第1リンクの内部構造22aの側面に固着される。具体的には、一対の第2外殻本体82a、82bそれぞれを第1リンクの内部構造22aに向けて押圧することで、固着部84の面ファスナー86が第1リンクの内部構造22aの側面に設けられる面ファスナー87に固着し、その後に押圧を解除することで、スポンジフォーム85が弾性変形して第1リンクの内部構造22aの側面側に延びた状態を保つことによって、一対の第2外殻本体82a、82bが第1リンクの内部構造22aの側面に固着される。
なお、図10(A)に示すように、第2外殻80は、第1外殻70と同様に、厚さ方向の外側(すなわち、第1リンクの内部構造22aとは反対側)に向けて突出する湾曲部102を有する。当該湾曲部102は、第2外殻本体82a、82bそれぞれの高さ方向に延びる両端縁が固定されることで、第2外殻80の基端側と先端側それぞれの高さ方向の全域に亘って形成される。
(第3外殻90)
図11は、本実施形態に係る緩衝装置の第3外殻が開かれた状態を内側から見たときの斜視図である。図11に示すように、第3外殻90は、一対の第3外殻本体92a、92bを有する。一対の第3外殻本体92a、92bは、それぞれ、第2リンク24の側面を被覆するための第3外殻側部93と、第2リンク24の第1面の一部を被覆するための第3外殻一方面部94と、第2リンク24の第2面の一部を被覆するための第3外殻他方面部95と、を有する。
図11において、一対の第3外殻本体92a、92bそれぞれの第3外殻側部93は、上方から見て外側へと突出すように湾曲した形状であり、上下方向に延びる縁部同士が互いに内側方向へと折り畳み可能に接続されている。一対の第3外殻本体92a、92bそれぞれの第3外殻側部93の内面には、一対の第2外殻本体82a、82bの内面に設けられた固着部84と同様の構成である固着部96が複数設けられる。すなわち、当該固着部96は、一対の第3外殻本体92a、92bの内面に一方側の主面を固定されるスポンジフォーム97と、スポンジフォーム97の他方側の主面に固定される面ファスナー98と、を有する。
図11において、第3外殻一方面部94は、第3外殻側部93の下端縁から内側に向けて水平方向に延在している。なお、第3外殻一方面部94の内面には、それぞれ、第3外殻側部93に設けられるのと同様の固着部96が設けられる。また、第3外殻他方面部95は、第3外殻側部93の上端縁から内側に向けて水平方向に延在している。
第3外殻90は、例えば、第3外殻本体92aと第3外殻本体92bとを互いの接続部から内側へと折り畳んで、第2リンクの内部構造24aの側面に当接させることで、面ファスナー98が対応した位置に設けられる第3リンクの内部構造24aの面ファスナー99に固着し、第2リンクの内部構造24aに取り付けることができる。なお、第3外殻本体92a、92bの面ファスナー98は、面ファスナーの公知のフック構造とループ構造のいずれか一方であり、第2リンクの内部構造24aの面ファスナー99は、フック構造とループ構造のいずれか他方である。
図12は、本実施形態に係る緩衝装置の第3外殻がロボットの第2リンクに取り付けられた状態を示す図であり、(A)が第1面側から見たときの斜視図、(B)が第2面側から見たときの斜視図、(C)が固着部及びその周辺部分を示す断面図である。
第3外殻本体92aと第3外殻本体92bとは、それぞれの折り畳み可能に接続された端面と反対側の端面に設けられる篏合構造によって互いに固定される。なお、当該篏合構造は、第1外殻70と同様のスナップフィット構造であってもよいし、又は、ピンとそれに対応したピン受けが設けられる公知の嵌合構造であってもよい。
図12(C)に示すように、一対の第3外殻本体92a、92bは、それぞれ、複数の固着部96によって第2リンクの内部構造24aに固着される。なお、当該固着の態様は上記で説明した第1リンクの内部構造22aと第2外殻80とを固着する場合と同様であるため、ここではその説明を繰り返さない。
なお、図12(A)(B)に示すように、第3外殻90は、第1外殻70及び第2外殻80と同様に、厚さ方向の外側(すなわち、第2リンクの内部構造24aとは反対側)に向けて突出する湾曲部103を有する。当該湾曲部103は、第3外殻本体92a、92bそれぞれの高さ方向に延びる折り畳み可能な接続部とは反対側の端縁が固定されることで、当該端縁の高さ方向の全域に亘って形成される。
(センサ110)
再び図2を参照して、センサ110は、人体P、P´によってロボットアーム20a、20bの外殻60(第1部分)を介してロボット10の内部構造に加えられる外力として、モータ30の回転速度の変化量を検出する。
(動作抑制装置120)
図2に示すように、動作抑制装置120は、ロボット制御装置18の一部として構成されてもよい。当該動作抑制装置120の具体的な構成は特に限定されないが、例えば、公知のプロセッサ(CPU等)が記憶部(メモリ)に格納されるプログラムに従って動作することにより実現される構成であってもよい。
なお、動作抑制装置120は、例えば、ロボット10の動作を停止することにより、当該ロボット10の動作を抑制してもよい。或いは、動作抑制装置120は、例えば、ロボット10の速度又は加速度を遅くすることにより、当該ロボット10の動作を抑制してもよし、その他の態様で当該ロボット10の動作を抑制してもよい。
(効果)
ここで、本実施形態に係る緩衝装置50が奏する効果を説明するために、図16、17に基づき従来からある緩衝装置200について説明する。図16は、従来からある緩衝装置の第1外殻とロボットの内部構造との位置関係を示す図であり、(A)がリストの基端部、(B)がリストの中央部、及び(C)がリストの先端部を示す図である。図17は、従来からある緩衝装置を説明するための概略的な断面図であり、(A)が人体によって外殻に外力が加えられる前の図、(B)が人体によって外力が加えられたときの図である。
図17に示すように、従来からある緩衝装置200の外殻210(以下、「従来からある外殻210」と称する)は、肉厚であった。当該肉厚の厚みは、例えば、10mm以上15mm以下程度であった。なお、従来からある外殻210は、発泡ウレタンを主成分として形成されていた。図17に示すように、従来からある外殻210は、人体P等によって外力が加えられると、前記外力を加えられた部分が圧縮されて体積が小さくなることで(又は密度が大きくなることで)、ロボットの内部構造(ここではリストの内部構造26´)に伝わる衝撃を緩和するように機能していた。
しかし、このような衝撃の緩和態様は、ロボットの内部構造26´に伝わる衝撃を緩和する度合いに改善の余地があった。また、外殻210の体積の変化に対して人体P等を押し返す外殻210の弾力の変化が線形にしか変化しない。換言すると、外殻210の体積の変化が比較的小さい段階で(すなわち、人体P等によって外殻210に加えられる外力が比較的小さい段階で)、人体P等を押し返す外殻210の弾力が大きく変化することはない。これにより、人体P等によって外殻210に外力が加えられても、センサがそれを感知できず、前記センサによる検出値に基づきロボットの動作を抑制する動作抑制装置が所望するように作動しない場合があった。その結果、従来からある緩衝装置200では、所望するようにロボットの動作を抑制できない場合があった。
さらに、従来からある外殻210は、上記した通り肉厚であるため、図17に示すようにその内面とロボットの内部構造とが互いに当接するか又はほぼ当接している。したがって、人体P等によって外力が加えられたとき、外殻210の体積変化がロボットの内部構造によって妨げられるので、十分に緩衝機能を果たせないという問題があった。また、外殻210とロボットの内部構造との間に挿入すべきハーネスなどの構成を配置し難くかった。さらに、当該ハーネスなどの構成は、前記のように配置されたあと、外殻210及びロボットの内部構造に接触し易く、これにより損傷し易かった。
一方、本実施形態に係る緩衝装置50は、可撓性を有する弾性体で構成される外殻60を備えるので、ロボット10の内部構造(第1物体)に伝わる衝撃を十分に緩和することができる。
図13は、本実施形態に係る緩衝装置の効果を説明するための概略的な断面図であり、(A)が人体によって外殻に外力が加えられる前の図、(B)が人体によって外力が加えられたときの図である。図13に示すように、外殻60(ここでは第1外殻70)は、人体P等によって外力を加えられた部分がその厚さ方向の全域に亘って内部空間79(間隙)に向けて撓むように弾性変形する。これにより、ロボット10の内部構造(ここではリストの内部構造26a、第1物体)から人体P等(第2物体)に伝わる衝撃を十分に緩和することができる。
また、人体P等によって外殻60に加えられる外力が比較的小さい段階で、人体P等を押し返す外殻60の弾力が、前記従来からある外殻210の場合と比較して速やかに増加する。したがって、人体P等によって外殻60に加えられる外力又は人体P等によって外殻60を介してロボット10の内部構造に加えられる外力を、センサ110で精度良く検知することが可能となる。これにより、動作抑制装置120が、センサ110による検出値に基づき、所望するようにロボット10の内部構造及び外殻60の動作を抑制することができる。
また、外殻60が薄肉であり、ロボット10の内部構造と外殻60との間には間隙が形成されるので、外殻60がロボット10の内部構造やハーネスなどの他の物体に妨げられることなく良好に弾性変形することが可能となる。また、外殻60とロボット10の内部構造との間に挿入すべきハーネスなどの構成を配置し易い。さらに、当該ハーネスなどの構成は、前記のように配置されたあと、外殻60及びロボット10の内部構造に接触し難いので、損傷することを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、前記薄肉の厚みが5.0mm以下であることで、外殻60が良好に弾性変形することが可能となる。さらに、前記薄肉の厚みが1.0mm以上2.0mm以下であることで、外殻60がいっそう良好に弾性変形することが可能となる。
そして、外殻60を構成する弾性体は、非圧縮性をさらに有するので、図13に示すように、外殻60が良好に弾性変形することが可能となる。
また、外殻60を構成する弾性体は、非発泡樹脂で形成されるので、容易に外殻を形成することができる。例えば、容易且つ安価に射出成形によって外殻60を形成することができる。また、外殻60が良好に弾性変形することが可能となる。
外殻60の少なくとも一部は、厚さ方向の外側に向けて突出する湾曲部101、102、103を有するので、人体P等を押し返す外殻60の弾力が、前記従来からある外殻210の場合と比較していっそう速やかに増加する。したがって、人体P等によって外殻60に加えられる外力又は人体P等によって外殻60を介してロボット10の内部構造に加えられる外力を、センサ110でいっそう精度良く検知することが可能となる。
さらに、本実施形態では、外殻60のロボット10の内部構造と対向する内面が平滑であるので(すなわち、リブ等が形成されていないので)、容易に外殻60を形成することができる。また、リブ等がロボット10の内部構造やハーネスなどの他の物体に当接することがないので、外殻60が前記他の物体に妨げられることなく良好に弾性変形することが可能となる。
また、センサ110は、人体P等によってロボットアーム20a、20bの外殻60(第1部分)を介してロボットアーム20a、20bの内部構造に加えられる外力として、モータ30の回転速度の変化量を検出する。これにより、例えば、従来からある外殻210のように、接触センサや近接センサ等を内蔵して、人体P等によって加えられる外力を検出する必要が無くなる。したがって、外殻60を薄肉にして良好に弾性変形させることが可能となる。
(変形例)
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
上記実施形態では、第1リンクの内部構造22aと第2外殻80とが面ファスナーを含む固着部84で固定される場合について説明したが、これに限定されない。例えば、第1リンクの内部構造22aと第2外殻80とは、螺子部材を用いて互いに固定されてもよい。これにより、互いに位置がずれることなく容易に固定することが可能となる。なお、第2リンクの内部構造24aと第3外殻90とについても同様である。
上記実施形態では、外殻60が、第1ロボットアーム20a及び第2ロボットアーム20bの外殻として構成される場合について説明したが、これに限定されない。例えば、ロボット制御装置18等によって基台12の動作を制御することが可能であれば、外殻60は、基軸14の外殻として構成されてもよいし、当該基台12の外殻として構成されてもよい。
上記実施形態では、センサ110は、人体P、P´(第2物体)によって外殻60を介してロボット10の内部構造に加えられる外力として、モータ30の回転速度の変化量を検出する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、センサ110は、人体P、P´(第2物体)によって外殻60を介してロボット10の内部構造に加えられる外力として、モータ30の回転位置の変化量、又は、モータ30に流れる電流値の変化量を検出してもよい。
上記実施形態では、センサ110は、人体P、P´(第2物体)によって外殻60を介してロボット10の内部構造に加えられる外力を検出し、当該センサ110による検出値に基づき、動作抑制装置120がロボット10の動作を抑制する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、センサ110は、人体P、P´によって外殻60に加えられる外力、又は、前記外力のいずれか(すなわち、人体P、P´によって外殻60を介してロボット10の内部構造に加えられる外力、又は、人体P、P´によって外殻60に加えられる外力のいずれか)に対応する物理量を検出し、当該センサ110による検出値に基づき、動作抑制装置120がロボット10の動作を抑制してもよい。なお、前記外力のいずれかに対応する物理量とは、例えば、外殻60の撓み量などであってもよいし、又は、その他の物理量であってもよい。
上記実施形態では、外殻60を構成する弾性体は、非発泡樹脂で形成され、当該非発泡樹脂の主成分はポリエチレンである場合について説明したが、これに限定されない。外殻60を構成する弾性体は、非発泡樹脂で形成され、当該非発泡樹脂の主成分は、例えば、ポリプリピレン、ポリカーボネート、エチレン酢酸ビニル、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリアミド(ナイロン)、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル、又は、ポリ乳酸などであってもよい。また、外殻60を構成する弾性体は、発泡樹脂で形成されてもよい。
上記実施形態では、ロボット10は、第1ロボットアーム20a及び第2ロボットアーム20bが、それぞれ、4つの関節軸JT1~JT4を有する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、第1ロボットアーム20a及び第2ロボットアーム20bは、それぞれ、1つ以上3つ以下の関節軸を有してもよいし、又は、5つ以上の関節軸を有してもよい。そして、緩衝装置50は、前記したようなロボットアームそれぞれを適切に包含できるような外殻60、及びその他の構成を備えてもよい。
上記実施形態では、ロボット10は、第1ロボットアーム20a及び第2ロボットアーム20bを有する双腕の水平多関節型ロボットとして構成される場合を説明したが、これに限定されない。例えば、ロボット10は、片腕の水平多関節型ロボットとして構成されてもよい。或いは、ロボット10は、極座標型ロボットとして構成されてもよいし、円筒座標型ロボットとして構成されてもよいし、直角座標型ロボットとして構成されてもよいし、垂直多関節型ロボットとして構成されてもよいし、又は、その他のロボットとして構成されてもよい。そして、緩衝装置50は、前記したようなロボットそれぞれを適切に包含できるような外殻60、及びその他の構成を備えてもよい。
上記実施形態では、ロボット10は、作業現場Sで人体P、P´(第2物体)と協働して作業を行う産業用ロボットとして構成される場合について説明したが、これに限定されない。例えば、ロボット10は、いわゆるエンターテインメントロボットとして構成されてもよいし、又は、その他のロボットとして構成されてもよい。
上記実施形態では、第2物体が作業現場Sでロボット10と協働して作業を行う人体P、P´である場合について説明したが、これに限定されない。例えば、第2物体は、作業現場Sでロボット10と協働して作業を行う周辺機器であってもよいし、作業現場Sに配置される他の物体でもよい。また、作業現場Sとは別の場所にロボット10が配置される場合、第2物体は、その場所に存する人体やその他の物体などであってもよい。
上記実施形態では、緩衝装置50がロボット10に備えられ、第1物体はロボット10の内部構造であり、外殻60は前記ロボットの外殻である場合を説明したが、これに限定されない。例えば、緩衝装置50(及び外殻60)は、ロボット10とは異なる構造を有するロボット(第1物体)に備えられてもよいし、ロボット以外の電気機器(同前)に設けられてもよし、或いは、その他の第1物体に設けられてもよい。
(実験例)
以下、この発明の効果を確認するために発明者らが行った実験例について説明する。図14は、本実施形態に係る緩衝装置の効果を確かめるために発明者らが行った実験を説明するための概略図である。図15は、当該実験結果を示すグラフである。
図14に示すように、上記実施形態で説明した第1外殻70に模したサンプル240を実施例として製作した。当該実施例は、LDPE(Low Density Polyethylene、低密度ポリエチレン)を主成分として非発泡樹脂で射出成形した。また、同様の形状の図14に示す従来からある第1外殻のサンプル240´を比較例として製作した。当該比較例は、2液混合タイプの発泡ウレタンである。
図14に示すように、実施例及び比較例それぞれを定盤254に載置し、上記実施形態の湾曲部101に対応した高さ位置の最も高くなっている中央部を、ハイドゲージ250で高さ位置を調整しながらプッシュプルゲージ252で押圧した。これにより、実施例及び比較例それぞれに関して、撓み量の変化に伴う弾力(すなわち、プッシュプルゲージ252を押し返す力)を測定した。
図15に実験結果を示す。図15で撓み量2mmごとに「△」が付されている実線の測定値が実施例であり、同様に「*」が付されている破線の測定値が比較例である。
図15に示すように、比較例では、測定値が線形であり、撓み量が比較的小さい段階で(すなわち、比較例に加えられる外力が比較的小さい段階で)、プッシュプルゲージ252を押し返す弾力があまり変化していない。
一方、実施例では、測定値が非線形であり、撓み量が比較的小さい段階で(すなわち、実施例に加えられる外力が比較的小さい段階で、具体的には0mm以上4mm以下の範囲あたりで)、プッシュプルゲージ252を押し返す弾力が急激に増加している。すなわち、実施例では、プッシュプルゲージ252を押し返す弾力が比較例と比較して速やかに増加している。以上の結果から、この発明に係る緩衝装置の効果を確認することができた。
10 ロボット
12 基台
14 基軸
18 ロボット制御装置
20a、20b ロボットアーム
22 第1リンク
22a 第1リンクの内部構造
23 化粧板
24 第2リンク
24a 第2リンクの内部構造
26 リスト
26a リストの内部構造
27 メカニカルインターフェイス
30 モータ
50 緩衝装置
60 外殻
70 第1外殻
72 第1外殻本体
73 スナップフィット構造
73a 雄部
74b 雌部
76 第1外殻背面部
77 通気口
78 ヒートシンク
79 内部空間
80 第2外殻
82 第2外殻本体
84、96 固着部
85 スポンジフォーム
86、87、98、99 面ファスナー
90 第3外殻
92 第3外殻本体
93 第3外殻側部
94 第3外殻一方面部
95 第3外殻他方面部
97 スポンジフォーム
101、102、103 湾曲部
110 センサ
120 動作抑制装置
200 従来からある緩衝装置
210 従来からある外殻
240 サンプル
250 ハイドゲージ
252 プッシュプルゲージ
254 定盤
J1~J4 関節部
L1、L2 回転軸
C コンベヤ
P 人体
S 作業現場
W ワーク

Claims (12)

  1. 第1物体から第2物体に伝わる衝撃を緩和するための緩衝装置であって、
    前記第1物体を包含し、可撓性を有する弾性体で構成される外殻と、
    前記第2物体によって前記外殻に加えられる外力、前記第2物体によって前記外殻を介して前記第1物体に加えられる外力、又は、前記外力のいずれかに対応する物理量を検出するためのセンサと、
    前記センサによる検出値に基づき、前記第1物体及び前記外殻の動作を抑制するための動作抑制装置と、
    を備え
    前記外殻は薄肉であり、前記第1物体と前記外殻との間には間隙が設けられることを特徴とする、緩衝装置。
  2. 前記外殻は、前記第2物体によって外力を加えられた部分がその厚さ方向の全域に亘って前記間隙に向けて撓むように弾性変形することで、前記第1物体から前記第2物体に伝わる衝撃を緩和する、請求項1に記載の緩衝装置。
  3. 前記薄肉の厚みは、5.0mm以下である、請求項1又は2に記載の緩衝装置。
  4. 前記薄肉の厚みは、1.0mm以上2.0mm以下である、請求項3に記載の緩衝装置。
  5. 前記外殻を構成する弾性体は、非圧縮性をさらに有する、請求項1乃至4のいずれかに記載の緩衝装置。
  6. 前記外殻を構成する弾性体は、非発泡樹脂で形成される、請求項1乃至5のいずれかに記載の緩衝装置。
  7. 前記非発泡樹脂の主成分はポリエチレンである、請求項6に記載の緩衝装置。
  8. 前記外殻の少なくとも一部は、厚さ方向の外側に向けて突出する湾曲部を有する、請求項1乃至7のいずれかに記載の緩衝装置。
  9. 前記外殻の前記第1物体と対向する内面は平滑である、請求項1乃至8のいずれかに記載の緩衝装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の緩衝装置と、前記第1物体とを備えるロボットであって、
    前記第1物体はロボットの内部構造であり、
    前記外殻は前記ロボットの外殻であることを特徴とする、ロボット。
  11. 少なくとも一つの関節軸を有するロボットアームと、
    前記関節軸を駆動するためのモータと、を備え、
    前記外殻は、前記ロボットアームの外殻として構成される第1部分を含み、
    前記センサは、前記第2物体によって前記第1部分を介して前記第1物体に加えられる外力として、前記モータの回転位置の変化量、前記モータの回転速度の変化量又は前記モータに流れる電流値の変化量を検出する、請求項10に記載のロボット。
  12. 前記第2物体は人体であり、
    前記人体と協働して作業を行う産業用ロボットとして構成される、請求項10又は11に記載のロボット。
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