JP7155548B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、清掃、離型剤塗布等の用途に用いる有限長の帯状部材を使用する装置としては、例えば、下記特許文献1,2に記載されているものが知られている。
特許文献1には、定着ローラ対と、定着ローラ対の少なくとも一方に当接するウェブ部材と、ウェブ部材を巻回した巻回ローラと、巻回ローラから送られたウェブ部材を巻き取る巻取りローラと、ウェブ部材に当接し、そのウェブ部材の移動に従い回転する回転ローラと、回転ローラの回転数を検知する検知手段と、巻取りローラを駆動する駆動手段と、検知された回転ローラの回転数に基づいて駆動手段を制御する制御部を具備する画像形成装置が開示されている。
特許文献1には、上記画像形成装置によれば、制御部にて駆動手段を制御することにより巻回ローラから送り出されるウェブ部材の長さを一定にし、ウェブ部材の送り量(巻き取り量)を一定に保てることが示されている。
特許文献2には、定着ローラと、離型剤が含浸され、押圧ローラにより定着ローラに押圧されるウェブと、ウェブの未使用部分が巻き付けられた導電性を有する第1のシャフトと、定着ローラに押圧された後のウェブを巻き取る第2のシャフトと、第1のシャフトに巻き付けられた未使用のウェブの残量が所定値に達したことを検知するウェブ残量検出手段を有する定着装置が開示されている。上記ウェブ残量検出手段としては、第1のシャフトに巻き付けられたウェブに圧接されてシャフト軸芯方向に付勢された導電性のばね部材と、第1のシャフトに導通した軸電極と、第1のシャフトのウェブが所定の残量まで減少して前記ばね部材と第1のシャフトとが導通状態に転じ、第1のシャフトを介してばね部材と軸電極とが導通したときにこれを検出する導電検出手段と、導通検出手段の検出結果から未使用ウェブの残量が所定量に達したと判断する判断手段からなることが例示されている。
特許文献2には、上記定着装置(上記ウェブ残量検出手段の構成を含む)によれば、定着ローラの表面に離型剤を供給するウェブの残量を正確に検出することが可能になることが示されている。
また、特許文献2には、上記定着ローラ、ウェブ、第1のシャフトおよび第2のシャフトと、第1のシャフトの回転数を計測する回転数計測手段と、回転数計測手段の計測された第1のシャフトの回転数と未使用のウェブの残量値との相関関係を示すデータが格納された記憶手段と、記憶手段に格納されたデータの値と回転数計測手段に計測された第1のシャフトの回転数から現在の未使用のウェブ量を推定するウェブ残量検出手段と、ウェブ残量検出手段の検出結果から未使用ウェブ残量が所定量に達したと判断する判断手段とを有する定着装置が開示されている。
特許文献2には、上記定着装置によれば、回転数計測手段に計測された第1のシャフトの回転数から、定着ローラの表面に離型剤を供給するウェブの残量を正確に検出することが可能になることが示されている。
特開2000-98787号公報 特開2000-66546号公報
この発明は、回転部に接触させて使用される有限長の帯状部材の少なくとも巻き取り動作不良の発生とその帯状部材の交換時期の到来を知ることができる画像形成装置を提供するものである。
この発明(A1)の画像形成装置は、請求項1に記載されている通り、
有限長の帯状部材を接触させて回転する回転部と、
前記帯状部材が巻き付けられているとともに前記回転部に向けて送り出されるよう回転する送出しロールと、
前記回転部に接触した後の前記帯状部材が巻き取られるよう回転駆動する巻取りロールと、
前記送出しロールにおける前記帯状部材の交換時期を一定の連続波形の有無から検出する第1検出手段と、
前記送出しロールの動作状態をパルス波形又は一定の連続波形の有無から検出する第2検出手段と、
前記第1検出手段で得られる波形と前記第2検出手段で得られる波形を合成した合成波形から、前記帯状部材の巻き取り動作不良の発生と前記帯状部材の交換時期の到来との2つの状態のいずれかであると判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に関係する内容を表示する表示手段と、
前記巻取りロールを駆動する駆動手段と、
前記駆動手段の駆動時間を累積して計測する駆動計測手段と、
前記駆動計測手段で得られる累積駆動時間と前記帯状部材の巻取り長さとの相関関係を示す第1データが格納された記憶手段と、
を備え、
前記第1検出手段は、前記送出しロールに巻き付けられている前記帯状部材の外周面に接触するとともに前記帯状部材の減少に追従して変位する接触手段と、前記接触手段が前記帯状部材の交換時期に達するときに接触する端子手段と、前記接触手段が前記端子手段に接触したときに通電して当該接触しないときとは異なる電圧からなる一定の連続波形を発生させる第1波形発生手段とを備えており、
前記第2検出手段は、前記送出しロールの回転方向に一定の間隔で存在して検出される被検出部を有する被検出手段と、前記被検出手段の前記被検出部を検知する検知手段と、前記検知手段の検知の有無に応じてパルス波形又は一定の連続波形を発生させる第2波形発生手段とを備えており、
前記判定手段は、前記合成波形が前記接触手段の前記端子手段に接触したときに得られる電圧からなる一定の連続波形でない場合、前記帯状部材の巻き取り動作が正常であると判定し、また、前記合成波形が前記接触手段の前記端子手段に接触したときに得られる電圧からなる一定の連続波形である場合、前記駆動計測手段で得られる累積駆動時間が前記記憶手段における前記第1データに設定される前記帯状部材の交換時期の到来をみきわめるための閾値時間を超えたか否かを照合して、前記累積駆動時間が前記閾値時間を超えていないときには前記帯状部材の巻き取り動作不良の発生であると判定する一方で、前記累積駆動時間が前記閾値時間を超えているときには前記帯状部材の交換時期の到来であると判定するものである。
この発明(A2)の画像形成装置は、上記発明A1の画像形成装置において、前記送出しロールは、着脱交換が可能なロールであるとともに、前記第1検出手段における前記接触手段又は前記接触手段および端子手段が併設されているものである。
この発明(A3)の画像形成装置は、上記発明Aの画像形成装置において、前記送出しロールは、着脱交換が可能なロールであるとともに、前記第2検出手段における前記被検出手段又は前記被検出手段および検知手段が併設されているものである
この発明(A)の画像形成装置は、上記発明A1からAまでのいずれかの画像形成装置において、未定着像を記録媒体に定着させる定着手段として、前記回転部、前記送出しロール、前記巻取りロール並びに前記第1検出手段および前記第2検出手段の少なくとも一部を有する定着手段を備え、
前記定着手段は、画像形成装置の本体に対して前記帯状部材を保持したままで着脱交換が可能な定着手段として構成されているものである。
この発明(A)の画像形成装置は、上記発明Aの画像形成装置において、前記駆動手段と、前記第2検出手段で得られるパルス波形の間隔を計測する間隔計測手段と、前記間隔計測手段で得られるパルス波形の間隔の情報を利用して前記駆動手段の駆動時間を制御する制御部と、前記間隔計測手段で得られるパルス波形の間隔と前記駆動手段の駆動時間との相関関係を示す第2データが格納された記憶手段と、を備え、
前記制御部は、前記定着手段が交換時期に達していない前記帯状部材を保持した使用途中の定着手段に交換された場合、前記使用途中の定着手段に交換された後の前記間隔計測手段で得られるパルス波形の間隔と前記記憶手段における前記第2データを照合して前記駆動手段の駆動時間を調整して制御するものである。
この発明(A)の画像形成装置は、上記発明A又はAの画像形成装置において、
前記記憶手段は、交換時期に達していない前記帯状部材を保持した前記定着手段が使用途中の定着手段として取り外されるときに、前記駆動計測手段における最後の累積駆動時間を記憶するよう構成されており、
前記判定手段は、前記合成波形が一定の連続波形になったとき、前記使用途中の定着手段に交換された後の前記駆動計測手段で得られる累積駆動時間に前記記憶手段における最後の累積駆動時間を加えて最新の累積駆動時間とし、その最新の累積駆動時間が前記第1データに設定される前記閾値時間を超えたか否かを照合して、前記帯状部材の巻き取り動作不良の発生と前記帯状部材の交換時期の到来とのいずれかであると判定するものである。
上記発明A1の画像形成装置によれば、回転部に接触させて使用される有限長の帯状部
材の巻き取り動作不良の発生とその帯状部材の交換時期の到来を知ることができる。また、この画像形成装置によれば、合成波形が一定の連続波形になったときに巻取りロールの駆動手段の累積駆動時間と第1データを照合して判定する判定手段を採用しない場合に比べて、有限長の帯状部材の巻き取り動作不良の発生とその帯状部材の交換時期の到来とのいずれであるかをより的確に知ることができる。さらに、この画像形成装置によれば、第1検出手段および第2検出手段を簡易に構成することができる。
上記発明A2の画像形成装置によれば、送出しロールを交換することがあっても帯状部材と第1検出手段における接触手段や端子手段とを不可分の関係に保ち第1検出手段による検出を安定化させることができる。
上記発明A3の画像形成装置によれば、送出しロールを交換することがあっても帯状部材と第2検出手段における被検出手段や検知手段とを不可分の関係に保ち第2検出手段による検出を安定化させることができる
上記発明Aの画像形成装置によれば、定着手段が帯状部材を保持したままで交換されることがあっても、その交換された定着手段における帯状部材の巻き取り動作不良の発生とその帯状部材の交換時期の到来とを知ることができる。
上記発明Aの画像形成装置によれば、定着手段が使用途中の定着手段に交換された場合であっても、その交換された定着手段に保持されている使用途中である帯状部材の巻き取り動作を適切に行うことができる。
上記発明Aの画像形成装置によれば、定着手段が使用途中の定着手段に交換された場合であっても、その交換された定着手段における使用途中である帯状部材の巻き取り動作不良の発生とその帯状部材の交換時期の到来について知ることができる。
実施の形態1等に係る画像形成装置の全体の構成を示す概念図である。 図1の画像形成装置における定着手段と帯状部材を用いる清掃装置の各要部の構成を示す概念図である。 図2の清掃装置の動作に関する制御構成を示すブロック図である。 帯状部材を用いる清掃装置とその制御構成の一部を示す平面概念図である。 (a)は図4の制御構成(第1検出手段および第2検出手段)の一部を示す概念図、(b)はその第1検出手段を示す概念図、(c)はその第2検出手段を示す概念図である。 送出し側の巻径、巻取り側の巻径、送出し時のパルス波形および巻取り駆動時間の違いについて帯状部材の巻取りの進行順(a)~(c)に沿って示す図である。 (a)は巻取りロールの累積駆動時間と駆動時間との関係を定めた制御内容を示す図表、(b)はその駆動時間の設定の説明に用いるグラフ図、(c)は巻取りロールの累積駆動時間と帯状部材の巻取り長さの相関関係等を示すグラフ図である。 第1検出手段、第2検出手段および判定手段における各波形と組み合わせ例を示す図である。 判定手段による判定関連動作の流れを示すフローチャート図である。 実施の形態2における帯状部材を用いる清掃装置とその制御構成の一部を示す平面概念図である。 図10の清掃装置の動作に関する制御構成を示すブロック図である。 実施の形態2における第1検出手段、第2検出手段および判定手段における各波形と組み合わせ例を示す図である。 実施の形態2における判定手段による判定関連動作の流れを示すフローチャート図である。 実施の形態3における最後の累積駆動時間と第1データとの関係を示すグラフ図である。 実施の形態4における帯状部材を用いる清掃装置の動作に関する制御構成を示すブロック図である。 (a)は送出しロール側のパルス波形の間隔と駆動時間との関係を定めた制御内容を示す図表、(b)はその駆動時間の設定の説明に用いるグラフ図、(c)は送出しロール側のパルス波形の間隔と帯状部材の巻取り長さの相関関係等を示すグラフ図である。 第1検出手段および第2検出手段の他の構成例を示し、(a)はその第1検出手段および第2検出手段の一部を示す概念図、(b)はその第1検出手段を示す概念図、(c)はその第2検出手段を示す概念図である。
以下、この発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置1の全体の構成を概念的に示している。
この画像形成装置1は、文字、図形、模様、写真等からなる画像を記録媒体の一例である記録用紙9に形成する装置である。実施の形態1に係る画像形成装置1は、情報端末機等の外部接続機器や記憶媒体から入力される画像情報に対応した画像の形成を行うプリンタとして構成されている。
そして、画像形成装置1は、図1に示されるように、箱状の外観からなる筐体10を有しており、その筐体10の内部空間に作像手段20、中間転写手段30、給紙手段40、定着手段50等が配置されている。図1中に示す一点鎖線は、筐体10の内部において記録用紙9が搬送されるときの主な搬送路である。
上記筐体10は、各種の支持部材、外装材等で構成されている。筐体10の外部には、操作手段12が配置されている。操作手段12は、例えば各種の情報を表示する表示手段13や、選択操作、入力作業を行う入力手段14等を備えている。また、筐体10の内部には、制御手段15が配置されている。制御手段15は、画像形成装置1における各種の動作を総合的に制御する機能を有する手段であり、例えば演算処理回路、記憶手段、入出力手段、これらの制御部等で構成されている。
上記作像手段20は、現像剤としてのトナーで構成されるトナー像を形成(作像)する手段である。実施の形態1における作像手段20は、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色の現像剤(トナー)像をそれぞれ個別に形成する4つの作像ユニット20Y,20M,20C,20Kにて構成されている。
4つの作像ユニット20(Y,M,C,K)はいずれも、矢印Aで示す方向に回転駆動するドラム形態の感光体である感光ドラム21を有しており、その感光ドラム21の周囲に帯電装置22、露光装置23、現像装置24(Y,M,C,K)、一次転写装置25、ドラム清掃装置26等の機器が配置されている。図1では、符号21から26についてブラック(K)の作像ユニット20Kのみに全部記載している一方で、他の色の作像ユニット20(Y,M,C)にはその一部のみを記載している。
このうち帯電装置22は、感光ドラム21の像形成領域とする外周面部分を所要の電位に帯電させる装置である。この帯電装置22は、例えば感光ドラム21の外表面の像形成域に接触させるとともに帯電電流が供給されるロール等の帯電部材を備えて構成されている。露光装置23は、感光ドラム21の帯電後の外周面に潜像形成用の光を照射して静電潜像を形成する装置である。この露光装置23は、外部から入力される画像情報が図示しない画像処理部等で上記4色(Y,M,C,K)の色成分に分解された画像信号を担当の色成分別に受けるようになっている。現像装置24(Y,M,C,K)は、各感光ドラム21上の各色成分の静電潜像をその色成分に対応する色のトナーによりそれぞれ現像して上記4色(Y,M,C,K)のいずれかの色のトナー像として顕像化する装置である。
また、一次転写装置25は、感光ドラム21上のトナー像を中間転写手段30(における中間転写ベルト31)に一次転写させる装置である。この一次転写装置25は、例えば後述する中間転写ベルト31を介して感光ドラム21の外周面に接触するとともに一次転写電流が供給されるロール等の一次転写部材を備えて構成されている。また、一次転写装置25は、後述するように中間転写装置30の一部を構成している。ドラム清掃装置26は、一次転写が終了した感光ドラム21の外周面に残留するトナー等の不要物を除去して清掃する装置である。このドラム清掃装置26は、例えばブレード等の清掃部材やその除去される不要物の回収部等を備えて構成されている。
上記中間転写手段30は、作像手段20における各作像ユニット20(Y,M,C,K)で形成されるトナー像を一次転写により一時的に保持して搬送し、記録用紙9に二次転写する手段である。実施の形態1における中間転写手段30は、作像ユニット20(Y,M,C,K)の感光ドラム21から一次転写されるトナー像を保持して二次転写位置まで搬送する中間転写ベルト31を用いるベルト方式にて構成されている。
中間転写ベルト31は、トナー像を保持することが可能な無端状のベルトであり、作像ユニット20(Y,M,C,K)の各一次転写位置を順次通過して回転(周回移動)するよう複数の支持ロール32a~32eに張力を付与された状態で支持されている。この中間転写ベルト31は、駆動ロールとしての支持ロール32aにより矢印Bで示す方向に回転駆動される。
中間転写ベルト31の内周面側には、各作像ユニット20(Y,M,C,K)における上記一次転写装置25等が配置されている。また、中間転写ベルト31の外周面側には、二次転写装置35、ベルト清掃装置36等が配置されている。
二次転写装置35は、中間転写ベルト31上のトナー像を記録用紙9に二次転写させる装置35である。この二次転写装置35は、例えば二次転写バックアップロールとしての支持ロール32dに支持される中間転写ベルト31の外周面部分に接触するとともにロール等の二次転写部材を備えて構成されている。支持ロール32d又は二次転写部材には、二次転写電流が供給される。ベルト清掃装置36は、中間転写ベルト31の二次転写後の外周面に残留するトナー等の不要物を除去して清掃する装置である。
上記給紙手段40は、画像の形成に使用する記録用紙9を収容するとともに中間転写手段30の二次転写を行う二次転写位置まで供給する手段である。実施の形態1における給紙手段40は、用紙収容体41、送出装置43等を備えて構成されている。二次転写位置は、中間転写手段30における中間転写ベルト31と二次転写装置35が対峙する部位になる。
用紙収容体41は、例えば筐体10に対して引出し可能に取り付けられ、所望のサイズ、種類等の記録用紙9を図示しない積載板の上に積み重ねた状態で収容する装置である。送出装置43は、用紙収容体41から記録用紙9を1枚ずつ送り出す装置である。記録用紙9としては、筐体10内における搬送路での搬送とトナー像の保持および定着が可能な媒体であればよく、例えば、所定のサイズからなる普通紙、コート紙、厚紙等の媒体が使用される。
この給紙手段40と中間転写手段30の二次転写位置の間には、図1に示されるように、給紙手段40から送出される記録用紙9を二次転写位置まで搬送する給紙路Rt1が設けられている。給紙路Rt1は、例えば複数の搬送ロール45a~45dや図示しない複数の搬送案内部材等を配置して構成されている。
上記定着手段50は、記録用紙9に転写された未定着像であるトナー像をその記録用紙9に定着させる手段である。実施の形態1における定着手段50は、図1や図2に示されるように、箱状の筐体50の内部空間に、加熱用回転体52、加圧用回転体53、清掃装置60等を配置して構成されている。
加熱用回転体52は、ロール形態、ベルト形態等からなる構造物であり、図示しない加熱手段により所要の温度に加熱されて保持されているとともに図示しない駆動手段により矢印Cで示す方向に回転駆動するよう支持されている。加圧用回転体53は、ロール形態、ベルト形態等からなる構造物であり、図示しない加圧手段により所要の圧力で加熱用回転体52に接触するように配置されているとともに加熱用回転体52の回転に追従して従動回転するよう支持されている。
この定着手段50では、加熱用回転体52と加圧用回転体53が接触する部位を、トナー像が転写された記録用紙9を通過させて加熱、加圧等の定着処理を行う定着処理部(定着ニップ)FNとしている。筐体51には、記録用紙9を導入させる導入口51aや、定着後の記録用紙9を排出する排出口51bや、導入される記録用紙9を定着処理部FNに案内する案内部材51c等が設けられている。
定着手段50における清掃装置60は、加熱用回転体52の外周面に付着するトナー、紙粉等の不要物を除去して清掃する装置である。なお、この清掃装置60の詳細については後述する。
この定着手段50と中間転写手段30の二次転写位置との間には、図1に示されるように、二次転写後の記録用紙9を定着手段50まで搬送する中継搬送路Rt2が設けられている。中継搬送路Rt2は、例えばベルト方式の用紙搬送装置46を配置して構成されている。また、定着手段50と筐体10における用紙排出口11との間には、図1に示されるように、定着後の記録用紙9を用紙排出口11まで搬送する排出搬送路Rt3が設けられている。排出搬送路Rt3は、搬送ロール47a,47bや図示しない搬送案内部材を配置して構成されている。
また、画像形成装置1では、以下に説明する動作により画像の形成が行われる。
ここでは、記録用紙9の片面に4色(Y,M,C,K)のトナーを組み合わせてなるフルカラー画像を形成するときの画像形成動作を例にして説明する。
まず、画像形成装置1では、制御手段15が外部接続機器や操作手段12等から画像形成動作を要求する指令を受けると、作像手段20、中間転写手段30、給紙手段40、定着手段50等が所要のタイミングで始動する。
作像手段20における各作像ユニット20(Y,M,C,K)では、各感光ドラム21が矢印Aで示す方向に回転始動し、各帯電装置22がその各感光ドラム21の外周面を所要の電位にそれぞれ帯電させた後、露光装置23が担当する各色成分の画像信号に対応した光を各感光ドラム21の帯電した外周面に対してそれぞれ照射して各色成分の静電潜像を形成する。
続いて、各作像ユニット20(Y,M,C,K)では、各現像装置24(Y,M,C,K)が感光ドラム21の外周面上における各色成分の静電潜像をその各色成分に対応する上記4色(Y,M,C,K)のいずれかの色のトナーによりそれぞれ現像する。これにより、各感光ドラム21の外周面には、上記4色のいずれかの色のトナー像が個別に形成される。
続いて、各作像ユニット20(Y,M,C,K)では、回転駆動する各感光ドラム21がトナー像を中間転写手段30(の中間転写ベルト31)と対峙する各一次転写位置までそれぞれ搬送し、各一次転写位置において後述する一次転写装置25による一次転写が行われる。一次転写後の各感光ドラム21は、その外周面が各ドラム清掃装置26により清掃されて次の作像工程に備える。
中間転写手段30では、中間転写ベルト31が矢印Bで示す方向に回転駆動し、その中間転写ベルト31の外周面に対して作像ユニット20(Y,M,C,K)の各感光ドラム21上のトナー像が各一次転写装置25の転写作用により順次一次転写される。
続いて、中間転写手段30では、中間転写ベルト31が一次転写されたトナー像を保持して二次転写位置まで搬送し、その二次転写位置に給紙装置40から搬送経Rt1を通して供給される記録用紙9に対して、中間転写ベルト31上のトナー像が二次転写装置35の転写作用により一括して二次転写される。二次転写後の中間転写ベルト31は、その外周面がベルト清掃装置36により清掃されて次の作像工程に備える。
次に、トナー像が二次転写された記録用紙9は、中間転写ベルト31から剥離された後に中継搬送路Rt2の用紙搬送装置46により定着手段50まで搬送される。
定着手段50では、トナー像を保持する記録用紙9が、筐体50の内部に導入口51aを通して導入された後に矢印Cで示す方向に回転駆動する加熱用回転体52と従動回転する加圧用回転体53との間の定着処理部FNに送り込まれ、その定着処理部FNを通過する際に加圧下で加熱される。これにより、そのトナー像が溶融して記録用紙9に定着させられる。
最後に、定着終了後の記録用紙9は、定着手段50における筐体51の内部から排出口51bを通して排出された後、排出搬送路Rt3により搬送されて用紙排出口11から図示しない用紙排出収容部に収容されるよう排出される。
以上により、1枚の記録用紙9の片面に対して4色のトナーで構成されるフルカラー画像が形成され、基本的な画像形成動作が終了する。複数枚の画像形成動作を実行する指令が出された場合には、上記した一連の動作がその枚数分だけ同様に繰り返されることになる。
ちなみに、画像形成装置1によれば、4つの作像ユニット20(Y,M,C,K)の3つ又は2つを選択して作動させることにより3色のトナー又は2色のトナーを組み合わせて構成される他種のカラー画像を形成することや、4つの作像装置ユニット20(Y,M,C,K)のいずれか1つを作動させることにより例えばブラック等の1色のトナーで構成される単色画像を形成することもできる。
<定着手段における清掃装置に関する構成>
清掃装置60は、図2等に示されるように、定着手段50における加熱用回転体52の外周面に、清掃機能を有した有限長の帯状部材61を接触させることにより清掃する方式のものである。
実施の形態1における清掃装置60は、その帯状部材61が巻き付けられているとともに加熱用回転体52に向けて送り出されるよう回転する送出しロール62と、加熱用回転体52に接触した後の帯状部材61が巻き取られるよう回転駆動する巻取りロール63と、帯状部材61を送出しロール62から巻取りロール63に達するまでの途上で加熱用回転体52の外周面に押し付ける押付けロール64とを備えている。
帯状部材61は、例えば所定の幅および長さからなる帯状の基材に清掃機能を発揮する機能層を形成した材料(所謂クリーニングウエブともいう。)である。基材としては、例えば、ポリイミドとポリエステルからなる材料にシリコーンオイルを含浸したもの等が適用される。ちなみに、実施の形態1における帯状部材61は、非導電性の物性を示すよう構成されている。
この帯状部材61は、その長手方向の一端(巻付け側の端部)が送出しロール62に固定された状態で取り付けられたうえで、その全体が巻き付けられた状態で保持されている。また、帯状部材61は、その長手方向の他端(送出し側の端部)が押付けロール64を経由して巻取りロール63に固定された状態で取り付けられており、その使用に際しては所要のタイミングで回転駆動する巻取りロール63に断続的に巻き取られるようになっている。
また、清掃装置60は、送出しロール62、巻取りロール63、押付けロール64等が図示しない支持部材に対して回転可能に支持されている。
このうち送出しロール62は、その図示しない支持部材に着脱可能に支持されている。実施の形態1における送出しロール62は、後述する第1検出手段(65)および第2検出手段(66)の構成との関係もあり、その全体又は表層部が少なくとも導電性を有するよう構成されている。
巻取りロール63は、図4に示されるように、画像形成装置1の筐体10の一部に配置されるパルスモータ等の駆動手段16から回転動力を得て矢印D(図2)で示す方向に一定の速度で回転駆動するよう構成されている。
実施の形態1における巻取りロール63は、その一端部において駆動手段16の駆動軸16aとカップリング等の継手手段165により着脱可能に接続されている。つまり、巻取りロール63は、その一端部に取り付ける一方の継手手段165aを駆動手段16の駆動軸161に取り付けられる他方の継手手段165bに結合させることにより、駆動手段16との接続がなされる。なお、巻取りロール63についても、例えば巻き取り終わった帯状部材61と共に交換する必要がある場合には図示しない支持部材に着脱可能に支持されるよう構成してもよい。
さらに、この清掃装置60は、その使用に際しては、例えば画像が形成される記録用紙9の枚数(プリント枚数)が所定の累積枚数になるごとに、上記制御手段15により巻取りロール63の駆動手段16が所要の駆動時間Tだけ1回ずつ作動するよう制御されるようになっている。
しかも、この清掃装置60は、上記制御手段15により、図7(a)に示されるように、巻取りロール63の駆動手段16における駆動時間を累積した累積駆動時間ADtに応じて駆動手段16が複数に分けられた各駆動時間に基づいてそれぞれ駆動するよう制御されるようにもなっている。
この制御内容の関係で画像形成装置1においては、図3に示されるように、巻取りロール63の駆動手段16における駆動時間を累積して計測する駆動計測手段151と、その駆動計測手段151で得られる累積駆動時間ADtと駆動手段16の駆動時間Tとの相関関係を示す第3データが格納された記憶手段17を備えている。
駆動計測手段151は、上記制御手段15における1つの計測機能として構成されている。実際、制御手段15の駆動計測手段151としての機能部において帯状部材61の使用初期からの駆動手段16のすべての駆動時間Tを積算し、その結果を記憶手段17等にその都度記憶させて保存している。
記憶手段17は、上記制御手段15におけるROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶手段として構成されている。
第3データは、例えば、図7(a)に示されるように駆動手段16における巻取り駆動の累積駆動時間ADtを6つの数値範囲に分けたうえで、その各数値範囲に対して予め設
定した6種類の駆動時間Tとの関係を数値化してまとめた制御用データである。
上記6種類の駆動時間Tは、基準とする初期の駆動時間Tsと、その初期の駆動時間Tsから所定の数値n1~n5をそれぞれ差し引いた5つの数値からなる各駆動時間(Ts-n1~Ts-n5)とで構成されている。差し引く数値n1~n5については、時間に関する数値であり、「n1<n2<n3<n4<n5」という大小関係に設定されている。また、この差し引く数値n1~n5は、基準とする初期の駆動時間Tsから差し引いた各駆動時間で駆動させた場合、図7(b)に示されるように記録用紙9の1枚当たりの帯状部材61の巻き取り長さが初期設定の数値範囲(図中の縦軸例示する0.bの長さから0.cの長さの間)内に納まるようにする観点から適宜選定されている。
ここで、この清掃装置60においては、実際に送出しロール62に巻き付けられている帯状部材61を巻取りロール63に巻き取り始めると、図6(a)、(b)、(c)における各左側半分にそれぞれ示されるように、送出しロール62における送出し側の帯状部材61の巻径が次第に小さくなる一方で、巻取りロール63における巻取り側の帯状部材61の巻径が次第に大きくなるように推移する。
このため、仮に、巻取りロール63の駆動手段16をその累積駆動時間ADtの違いに関係なく常に一定の駆動時間(例えば初期の駆動時間Ts)で繰り返して駆動させるよう制御した場合には、以下に説明するような結果を招く。
すなわち、このような仮の制御をした場合は、一定の速度で回転駆動する巻取りロール63における帯状部材61の巻径が徐々に大きくなるにつれて巻取りロール63の帯状部材61を含む部分の周速度が増すので、巻取りロール63が同じ速度で同じ駆動時間ずつ回転駆動しているにもかかわらず、送出しロール62から実際に送り出される帯状部材61の送り量が徐々に増えることになる。つまり、帯状部材61の記録用紙9の1枚当たりの巻取り長さが徐々に増える。
この結果、この仮の制御を行うと、図7(c)に破線で例示するように、巻取りロール63に巻き取られる帯状部材61(ウエブ)の巻取り長さが累積駆動時間ADtの増加に伴って増加率を増すように長くなるので、最終的にその帯状部材61の全長に達する時期(図中横軸の(1)で示す時期)を早め、帯状部材61のライフを短くしてしまうことになる。
この点、実施の形態1における清掃装置60のように巻取りロール63の駆動手段16がその累積駆動時間ADtの増加に応じて次第に短くなる複数の異なる駆動時間に切り替えられて駆動するよう制御する場合は、図7(c)に実線で例示するように、帯状部材61の全長に達する時期(図中横軸の(2)で示す時期)を上記仮の制御構成の場合(破線で示す参考例)に比べて遅らせてライフを延ばすことができる。
<定着手段における清掃装置の動作に関する画像形成装置の構成>
そして、画像形成装置1においては、清掃装置60の動作に関連する構成として、図3等に示されるように、送出しロール62における帯状部材61の交換時期を検出する第1検出手段(第1検出部)65と、送出しロール62の動作状態を検出する第2検出手段(第2検出部)66と、第1検出手段65および第2検出手段66でそれぞれ得られる波形を合成した合成波形から帯状部材61の巻き取り動作不良の発生と帯状部材61の交換時期の到来との2つの状態のいずれかであると判定する判定手段(判定部)67と、判定手段67の判定結果に関係する内容を表示する表示手段(表示部)13等を備えている。
上記第1検出手段65は、帯状部材61の交換時期を一定の連続波形の有無から検出する手段である。実施の形態1における第1検出手段65は、図4、図5等に示されるように、接触手段651、端子手段652、第1波形発生手段653等を備えて構成されている。
このうち接触手段651は、送出しロール62に巻き付けられている帯状部材61の外周面に接触するとともに帯状部材61の減少する度合いに追従して変位する手段である。この接触手段651は、支軸651aを支点として送出しロール62に対して接触および離間する矢印H1,H2で示す方向に揺動するよう支持される部材を用い、その部材の自由端(第1接触部)651bを帯状部材61の外周面に接触させた状態で配置することで構成されている。また、接触手段651は、その全体又は所要の一部が導電性を有するよう構成されている。
また、端子手段652は、帯状部材61の新品への交換時期を知らせるべき時期に対応したとき接触手段651が接触するように構成される手段である。実施の形態1における端子手段652は、導電性が付与された送出しロール62を端子手段として兼用している。上記接触手段651は、端子手段652が送出しロール62であることにより、帯状部材61のすべてが送り出されるときに送出しロール62に接触するようになっている。
さらに、第1波形発生手段653は、接触手段651が端子手段652に接触したときに通電して一定の連続波形を発生させる手段である。実施の形態1における第1波形発生手段653は、図示しない直流の電源(回路)を備え、図4に示されるようにその電源が接触手段651と送出しロール62に接触させる接触端子68とに電気的にそれぞれ接続されている。
これにより、第1波形発生手段653は、図8の表の上段にケース4~6として例示するように、接触手段651が端子手段652の送出しロール62に接触したときに導通して一定の連続波形が発生する通電検出手段として構成されている。
第1波形発生手段653で得られる波形に関する情報は、最終的に判定手段67に送信されて使用される。
この第1波形発生手段653で発生する一定の連続波形は、図8の上段に例示されるように接触手段651が端子手段652に接触せず導通していないときに得られる電圧(Low)からなる一定の連続波形(ケース1~3)と、接触手段651が端子手段652に接触して導通したときに得られる電圧(Hi)からなる一定の連続波形(ケース4~6)のいずれか一方になる。
この際、電圧(Low)の一定の連続波形が得られるときは、接触手段651が端子手段652である送出しロール62に接触していないときになるので、帯状部材61が存在している(残っている)ことになる。反対に、電圧(Hi)の一定の連続波形が得られるときは、接触手段651が端子手段652である送出しロール62に接触しているときになるので、帯状部材61が存在していない(残っていない)ことになる。
電圧(Low)は、零の電圧か、又は電圧(Hi)よりも小さい値(絶対値)の電圧が適用される。
上記第2検出手段66は、送出しロール62の動作状態をパルス波形又は一定の連続波形の有無から検出するための手段である。実施の形態1における第2検出手段66は、図4、図5等に示されるように、被検出手段661、検知手段663、第2波形発生手段等664を備えて構成されている。
このうち被検出手段661は、送出しロール62の回転方向Eに一定の間隔で存在して検出される被検出部662を有する手段である。実施の形態1における被検出手段661は、送出しロール62の一端部に取り付ける円形状の基板の片面に4つの突起状の被検出部662を基板の円周上に等間隔で配置して設けた構造物にて構成されている。また、この被検出手段661は、その全体又は少なくとも表層部が導電性を有するよう構成されている。
また、検知手段663は、被検出手段661の被検出部662を検知するための手段である。この接触手段663は、一端部が固定され、他端部が被検出手段661における4つの被検出部662に順次接触し得るように配置された部材を用いて構成されている。また、検知手段663は、可撓性を有するとともにその全体又は所要の一部が導電性を有するよう構成されている。
さらに、第2波形発生手段664は、検知手段663の検知の有無に応じてパルス波形又は一定の連続波形を発生させる手段である。実施の形態1における第2波形発生手段664は、図示しない直流の電源(回路)を備え、図4に示されるようにその電源が被検出手段661と送出しロール62に接触させる接触端子68とに電気的にそれぞれ接続されている。
これにより、第2波形発生手段664は、図8の表の中段に例示するように、検知手段663が被検出手段661における4つの被検出部662の1つに順次接触したときに導通してパルス波形が発生するか、又は被検出部662のいずれか1つに接触し続ける状態若しくは被検出部662のいずれにも接触しない状態になって一定(電圧。零の電圧を含む)の連続波形が発生する通電検出手段として構成されている。
第2波形発生手段664で得られる波形に関する情報は、最終的に判定手段67に送信されて使用される。
この第2波形発生手段664で発生する図8に例示のパルス波形は、検知手段663が被検出手段661の被検出部662に接触せず導通していないときの電圧(Low)と、検知手段663が被検出手段661の被検出部662に接触して導通したときの電圧(Hi)との間で得られるパルス波形になる。また、第2波形発生手段664で発生する図8に例示の一定の連続波形は、第1波形発生手段653における一定の連続波形の場合とほぼ同様に、導通しないときの電圧(Low)で得られる一定の連続波形と導通したときの電圧(Hi)で得られる一定の連続波形とのいずれか一方になる。
この際、電圧(Low)と電圧(Hi)の間のパルス波形が得られるときには、検知手段663が、送出しロール62の回転と同期して回転する被検出手段661の円周上に等間隔で配置された4つの被検出部662に接触することと接触しないことが順番に発生しているときになるので、送出しロール62が正常に回転していることになる。
一方、電圧(Low)の一定の連続波形が得られるときは、検知手段663が被検出手段661における被検出部662のいずれにも接触していないときになるので、送出しロール62が正常に回転していないことになる。また、電圧(Hi)の一定の連続波形が得られるときは、検知手段663が被検出手段661における被検出部662のいずれか1つに接触し続けているときになるので、このときも送出しロール62が正常に回転していないことになる。
上記判定手段67は、画像形成装置1における上記制御手段15の一機能部として構成されている。この判定手段67は、制御手段15とは独立した個別の手段として構成しても構わない。
この判定手段67は、基本的に、第1検出手段65で得られる一定の連続波形と第2検出手段66で得られるパルス波形又は一定の連続波形とを合成した合成波形を入手し、その合成波形を用いて上記判定を行うよう構成されている。
このため、判定手段67は、図4に示すように第1検出手段65および第2検出手段66において同じ経過時間でそれぞれ得られる波形の出力を加算することにより合成波形を得る波形合成部671を備えている。
実施の形態1における波形合成部671は、第1検出手段65と第2検出手段66が共通の直流電源を使用して、その電源の一方を第1検出手段65の接触手段651と第2検出手段66の検出手段633に分岐させて接続するとともに、その電源の他方を共通して使用する接触端子68(送出しロール62)に同様に接続することにより、同一の回路として構成されている。
これにより、この波形合成部671では、図8の表のに例示するように、導通したときの電圧と導通していないときの電圧(零の電圧含む)が断続的又は連続的に得られ、その得られる電圧の状態が合成波形として生成されることになる。
つまり、波形合成部671で合成される図8に例示の合成波形は、第2検出手段66で得られるパルス波形と同じパルス波形であるか、又は第1検出手段65と第2検出手段66で得られる一定の連続波形と同じ一定の連続波形になる。
ちなみに、この波形合成部671を同一の回路として構成にした場合は、第1検出手段65と第2検出手段66で得られる波形の情報を別個独立の回路で構成した場合に比べて、第1検出手段65と第2検出手段66で得られる波形の情報を判定手段67(実際には制御手段15)に送信して入力するためのポート(実際には入力および出力用のI/Oポート)を増設する必要がなく、少なくすることができる。
また、実施の形態1における判定手段67は、上記の基本的な構成に加えて、記憶手段17に駆動計測手段151で得られる駆動手段16の累積駆動時間ADtと帯状部材61の巻取り長さとの相関関係を示す第1データを格納しておき(図3を参照)、上記合成波形が一定の連続波形になったとき、駆動計測手段151で得られる累積駆動時間ADtと記憶手段17に格納されている第1データを照合して、帯状部材61の巻き取り動作不良の発生と帯状部材61の交換時期の到来とのいずれかであると判定するように構成されている。
第1データは、例えば、図7(c)に実線で示されるように駆動手段16の累積駆動時間ADtに対する帯状部材61の巻取りロール63に巻き取られる長さとの関係を数値化してまとめた制御用データである。このときの長さは、例えば実験で求めた実測値や、計算式から求めた推測値になる。第1データは、累積駆動時間ADtが増加にすることにほぼ比例して帯状部材61(ウエブ)の巻取り長さも増えるという相関関係にあることを示している。
図7(c)における実線は、0座標(原点)と最初の黒丸までの間の実線部分が図7(a)に示す制御段階の1速の駆動時間Tsで駆動したとき推移状態を示し、その最初の黒丸から6つ目の黒丸までの各黒丸どうし間の実線部分が図7(a)に示す制御段階の2速~6速までの各駆動時間でそれぞれ駆動したときの推移状態を示している。
また、上記合成波形が一定の連続波形になったときとは、図8におけるケース~6として表のに例示されるような一定の電圧からなる波形が得られたときになる。図8の表の各段に例示する波形は、駆動手段16が図7(a)に示す各駆動時間のいずれかで1回駆動するときの巻取り駆動時(経過時間)に得られると想定した長さで示している。
この判定手段67では、少なくとも帯状部材61の巻き取り動作不良の発生と帯状部材61の交換時期の到来との2つの状態のいずれかであると判定する。
また、画像形成装置1においては、この判定手段67の判定結果に関係する内容を表示手段13に表示するようになっている。この判定結果に関係する内容としては、後述するように、例えば帯状部材61の巻き取り動作不良が発生したと判定されたときには「清掃装置60の点検を要求する」等の内容を表示し、また、帯状部材61の交換時期が到来したと反転されたときには「帯状部材61の交換を要求する」等の内容を表示する。
<清掃装置の動作に関する画像形成装置における判定に関連した動作>
次に、清掃装置60の動作に関する画像形成装置1(実際には制御手段15の一機能部としての判定手段67)における判定に関連する動作について説明する。
このときの判定手段67における判定に関連する動作は、予め定めた時期に行われる。実施の形態1では、その判定関連動作を、清掃装置60の巻取りロール63が巻り取りのため回転駆動される時期ごとに行うようになっているが、この時期に限定されない。
そして、この判定関連動作は、図9に示されるように、合成波形がパルス波形であるか否かが判断される(ステップ10。これを単に「S10」とも略記する。これ以降の各ステップの表記についても同様とする。)。
ステップ10(S10)において、図8のケース1として例示するように合成波形がパルス波形であると判断された場合は、判定手段67では清掃装置60における「巻取り動作は正常である」と判定する(S11)。この判定は、以下の理由によって行われる。
このときの合成波形はパルス波形が得られることになるが、この場合は、図8のケース1として例示するように、第1検出手段65において電圧(Low)の一定の連続波形が得られていて且つ第2検出手段66においてパルス波形が得られているときに限られる。
したがって、このときは、巻取りロール63の回転駆動による巻取り動作(巻取り長さ)に連動して送出しロール62も帯状部材61の送り出しのために所要の量だけ従動回転していることになるので、帯状部材61の巻取り動作が正常になされているとみなすことができる。
また、このように判定した場合は、その判定の結果が表示手段13に表示されることなく、判定関連動作が終了する。
一方、ステップ10(S10)において合成波形がパルス波形でないと判断された場合は、その合成波形が電圧(Hi)の連続波形であるか否かが判断される(S12)。
このステップ12(S12)において合成波形が電圧(Hi)の連続波形でないと判断された場合は、判定手段67は「清掃装置60において巻取り動作の不良が発生した」と判定する(S13)。このときの判定は、以下の理由によって行われる。
このときの合成波形は、電圧(Hi)の一定の連続波形でなく電圧(Low)の一定の連続波形が得られることになるが、この場合は、図8の「ケース2」として例示するように、第1検出手段65において電圧(Low)の一定の連続波形が得られており且つ第2検出手段66においても電圧(Low)の一定の連続波形が得られているときに限られる。
したがって、このときは、帯状部材61が残っている状態にあって巻取り動作が行われる時期であるにもかかわらず、何らかの原因により、送出しロール62が回転しておらず帯状部材61の送り出しを行っていないことになるので、帯状部材61の巻取り動作が正常になされず動作不良に陥っているとみなすことができる。このときの動作不良の発生原因としては、例えば、駆動手段16のモータ駆動回路の断線、配線用のハーネスの接続不良、駆動手段16のモータの取り付け不良による脱落、動力伝達ギアの破損等が挙げられる。
また、巻取り動作の不良が発生したと判定されたときは、制御手段15により表示手段13に例えば「清掃装置60に異常が発生したため点検してください。」等の点検を要求する表示がされる(S14)。ちなみに、この判定がなされたときは、清掃装置60における駆動手段16の駆動が正式に停止される。
このような表示が行われることにより、巻取り動作の不良の発生した清掃装置60を点検することができ、また、巻取り動作の不良の発生した清掃装置60による定着手段50における清掃不良やそれに伴う定着不良の誘発を防ぐことができる。
次に、ステップ12(S12)において合成波形が電圧(Hi)の連続波形であると判断された場合は、駆動手段16の累積駆動時間ADtが帯状部材61の交換時期の到来をみきわめるための閾値時間Txを越えているか否かを判断する(S15)。
このステップ15(S15)における判断は、合成波形が電圧(Hi)の一定の連続波形になったときに行う判断になり、この判断時に駆動計測手段151から得られる累積駆動時間ADtと記憶手段17に格納されている第1データとを照合して行われる。
具体的には、この判断時における累積駆動時間ADtが、図7(c)に実線で示される累積駆動時間ADtと帯状部材61の巻取り長さとの相関関係から設定した閾値時間Txを越えた値になっているか否かを照合する。閾値時間Txについては、第1データにおいて、例えば帯状部材61の交換時期を要求する表示(警告)を行うに適した帯状部材61の巻取り長さ(帯状部材61の交換時期)になるときの累積駆動時間として予め定める。
そして、ステップ15において累積駆動時間ADtが閾値時間Txを超えていない(ADt≦Tx)と判断された場合は、判定手段67は清掃装置60において「巻取り動作の不良が発生した」と判定する(S13)。このときの判定は、以下の理由によって行われる。
まず、このときの合成波形は電圧(Hi)の一定の連続波形であるため、その一定の連続波形が第1検出手段65と第2検出手段66のいずれから得られたものか又はその双方から得られたものかを識別することができない。
しかし、この場合であっても、1つには、累積駆動時間ADtが閾値時間Txを超えていないとの情報が得られることから、帯状部材61が交換を必要としない程度に残っているとみなし、その一定の連続波形が第2検出手段66から得られたものであると識別することができる。これは、図8の「ケース3」として例示するように、第1検出手段65において電圧(Low)の一定の連続波形が得られているときに第2検出手段66において電圧(Hi)の一定の連続波形が得られている場合に相当する。
したがって、このときは、帯状部材61が残っている状態にあって巻取り動作が行われる時期であるにもかかわらず、何らかの原因により、送出しロール62が回転しておらず帯状部材61の送り出しを行っていないことになるので、帯状部材61の巻取り動作が正常になされず動作不良に陥っているとみなすことができる。この「ケース3」のような動作不良の発生原因としては、例えば、上記ケース2で例示した動作不良の発生原因と同じ要因等が挙げられる。
またステップ13(S13)の判定については、その他にも、累積駆動時間ADtが閾値時間Txを超えていないとの情報が得られても、図8に例示するケース4~6のように第1検出手段65から電圧(Hi)の一定の連続波形が得られていることにより、合成波形が電圧(Hi)の一定の連続波形になっていることがある。
しかし、この場合は、結局のところ、合成波形が電圧(Hi)の一定の連続波形になっている要因が第1検出手段65と第2検出手段66のいずれか一方又はその双方向から得られる電圧(Hi)の一定の連続波形によるものかを識別することができない。このため、このときは、安全を優先して強制的に「巻取り動作の不良が発生した」と判定することにする。
一方、ステップ15において累積駆動時間ADtが閾値時間Txを超えている(ADt>Tx)と判断された場合は、判定手段67は「ウエブ交換時期が到来した。」と判定する(S16)。この判定がなされた場合は、制御手段15により表示手段13に例えば「帯状部材61を新品に交換してください。」等のウエブ交換を要求する表示がされる(S1)。この判定がなされたときは、清掃装置60における駆動手段16の駆動が停止される。
ちなみに、ステップ15において累積駆動時間ADtが閾値時間Txを超えていると判断される場合とは、図8にケース4~6として例示するような状態にあるときに発生するようになる。
例えば、ケース5である場合は、第1検出手段65において電圧(Hi)の一定の連続波形が得られることにより帯状部材61の交換時期が到来したことが推測され、また、第2検出手段66においてパルス波形が得られることにより帯状部材61(の終端)が送出しロール62から離れた後に送出しロール62が惰性で回転していることも推測される。しかし、このケース5である場合は、累積駆動時間ADtが閾値時間Txを超えていると判断された情報を得ることで交換時期が到来したこととみなしている。ちなみに上記判断がされる場合は、例えば、最初にケース5のような状態になり、帯状部材61がすべて巻き取られた段階になるとケース4又は6のような状態になる。
このような表示が行われることにより、清掃装置60における帯状部材61を新品にすることができ、また、交換時期が到来している帯状部材61を備えた清掃装置60による定着手段50の清掃不良やそれに伴う定着不良の誘発を防ぐこともできる。
なお、この画像形成装置1において清掃装置60の帯状部材61を新品に交換するには、例えば、帯状部材61がすべて送り出されて無くなった送出しロール62と使用済みの帯状部材61が巻き取られた巻取りロール63とを清掃装置60の図示しない支持部材から取り外し、新品の帯状部材61が巻き付けられた送出しロール62と空状態の巻取りロール63を新たに取り付けることで行うことができる。この場合、送出しロール62は、第1検出手段65の接触手段651と第2検出手段66の被検出手段661および検知手段633と共通の接触端子68が一体となるよう併設されているため、それらと一体の状態で取り外し、また一体の状態で取り付けることになる。
また、その交換は、図2に二点鎖線で例示されるように使用済みの帯状部材61のある清掃装置60の全体を定着手段50から取り外し、新品の帯状部材61のある新しい清掃装置60を定着手段50に取り付けることで行うように構成することもできる。
以上のように画像形成装置1によれば、定着手段50における加熱用回転体52に接触させて使用される有限長の帯状部材61の巻き取り動作不良の発生とその帯状部材の交換時期の到来とのいずれであるかを的確に知ることができる。
[実施の形態2]
実施の形態2に係る画像形成装置1は、以下に説明する構成を追加した点と判定手段67の判定関連動作の一部を以下に説明するよう変更した点で異なる以外は実施の形態1に係る画像形成装置1と同じ構成からなるものである。
まず、実施の形態2に係る画像形成装置1は、図10に示されるように、清掃装置60の動作に関係する第1検出手段65における接触手段651と第1波形発生手段653との間に抵抗素子655を追加している。
この抵抗素子655は、第1波形発生手段653で発生させる一定の連続波形における相対的に高い方の電圧を調整するためのものである。実施の形態2では、抵抗素子655として、図12に例示するように第1波形発生手段653で発生させる一定の連続波形における相対的に高い方の電圧(Hi2)を、第2検出手段66の第2波形発生手段664で発生させる波形の相対的に高い方の電圧(Hi1)よりも絶対値で低い値(Hi2<Hi1)にすることができる電気抵抗値のものを適用している。
また、この画像形成装置1においては、判定手段37は、第1検出手段65および第2検出手段66でそれぞれ得られる波形を合成した合成波形から帯状部材61の巻き取り動作不良の発生と帯状部材61の交換時期の到来との2つの状態のいずれかであると判定するものであり、その合成波形が一定の連続波形になったときにも、実施の形態1における判定手段37のような第1データを用いずに判定ができるよう構成されている。このため、この画像形成装置1では、図11に示されるように、記憶手段17に実施の形態1における第1データを格納しておく必要がない。
実施の形態2における判定手段37では、合成波形として、図12にケース1~6として示すような各波形が得られる。
この場合、特にケース3~6に示す合成波形が特徴的な合成波形として得られる。つまり、この特徴的な合成波形は、第1波形発生手段653で発生させる一定の連続波形における相対的に高い方の電圧(Hi2)が、第2検出手段66の第2波形発生手段664で発生させる波形の相対的に高い方の電圧(Hi1)よりも低い値になる関係(Hi2<Hi1)にしているために得られる。具体的には、一定の連続波形としてケース3,4に示す相対的に高い電圧(Hi1)からなる連続波形とケース6に示す電圧(Hi1)よりも低い電圧(Hi2)からなる連続波形が得られ、また、パルス波形としてケース5に示す電圧(Hi1)と電圧(Hi2)との間で発生するパルス波形が得られる。
<清掃装置の動作に関する画像形成装置における判定に関連した動作>
次に、実施の形態2における清掃装置60の動作に関する画像形成装置1(実際には実施の形態1における動作の場合と同様に判定手段67)における判定に関連する動作について説明する。
まず、実施の形態2における判定関連動作は、図13に示されるように、合成波形が電圧(Hi1)と最も低い電圧(Low)との間で発生するパルス波形であるか否かが判断される(ステップ20)。
ステップ20(S20)において、図12のケース1として例示するように合成波形が電圧(Hi1)-電圧(Low)間のパルス波形であると判断された場合は、判定手段67では清掃装置60における「巻取り動作は正常である」と判定する(S21)。このときの判定は、実施の形態1におけるステップ10の判定の場合とほぼ同様の理由によって行われる。
また、このように判定した場合は、判定関連動作が終了する。
一方、ステップ20(S20)において合成波形が電圧(Hi1)-電圧(Low)間のパルス波形でないと判断された場合は、その合成波形が電圧(Low)の連続波形であるか否かが判断される(S22)。
このステップ22(S22)において合成波形が電圧(Low)の連続波形であると判断された場合は、判定手段67は清掃装置60において「巻取り動作の不良が発生した」と判定する(S23)。
このときの合成波形は、図12の「ケース2」として例示するような場合に発生する電圧(Low)の一定の連続波形として得られることになるが、このときの判定は、実施の形態1の判定関連動作におけるステップ13の判定の場合とほぼ同様の理由によって行われる。
また、巻取り動作の不良が発生したと判定されたときは、実施の形態1の判定関連動作におけるステップ14の場合と同様に、制御手段15により表示手段13に点検を要求する表示がされる(S24)。ちなみに、この判定がなされたときも、清掃装置60における駆動手段16の駆動が正式に停止される。
次に、ステップ22(S22)において合成波形が電圧(Low)の連続波形でないと判断された場合は、その合成波形が電圧(Hi2)の連続波形であるか否かを判断する(S25)。
そして、ステップ25(S25)において合成波形が電圧(Hi2)の連続波形でないと判断された場合(ケース3~5)は、判定手段67は「清掃装置60において巻取り動作の不良が発生した」と判定する(S23)。このときの判定は、以下の理由によって行われる。
まず、このときの合成波形は電圧(Hi2)の連続波形でなく、電圧(Hi1)の連続波形か又は電圧(Hi1)-電圧(Hi2)間のパルス波形になる。
この際、その合成波形が電圧(Hi2)の連続波形である場合とは、図12のケース3,4に示すように、第1検出手段65で得られる波形に関係なく、第2検出手段66から得られる電圧(Hi2)の連続波形である場合に限られる。
したがって、このときは、実施の形態1における動作のケース3,4(図8)の場合と同様に、何らかの原因により、送出しロール62が回転しておらず帯状部材61の送り出しを行っていないことになるので、帯状部材61の巻取り動作が正常になされず動作不良に陥っているとみなすことができる。
一方、ステップ25において合成波形が電圧(Hi2)の連続波形であると判断された場合は、実施の形態1における判定関連動作におけるステップ17の場合と同様に、制御手段15により表示手段13にウエブ交換を要求する表示がされる(S2)。この判定がなされたときも、清掃装置60における駆動手段16の駆動が停止される。
ちなみに、ステップ25において合成波形が電圧(Hi2)の連続波形であると判断される場合とは、図12にケース6として例示するような状態にあるときに発生する。
ケース6は、第1検出手段65において電圧(Hi2)の連続波形が得られることにより帯状部材61の交換時期が到来したことが推測される。
また、合成波形が電圧(Hi2)の連続波形であると判断される場合は、第2検出手段66においては電圧(Low)の連続波形が得られることに限られるが、これは帯状部材61(の終端)が送出しロール62から完全に離れた後に送出しロール62が回転を停止している状態にあることが推測される。しかし、このときは、第1検出手段65において電圧(Hi2)の連続波形が得られているという情報の存在を信頼して交換時期が到来したこととみなしている。
以上のように実施の形態2に係る画像形成装置1によれば、定着手段50における加熱用回転体52に接触させて使用される有限長の帯状部材61の巻き取り動作不良の発生とその帯状部材の交換時期の到来とのいずれであるかを、実施の形態1における判定手段67の場合のような第1データを使用する必要がなく簡易に知ることができる。
[実施の形態3]
実施の形態3に係る画像形成装置1は、実施の形態1に係る画像形成装置1に以下に説明する構成を追加したものである。このため、その追加した構成以外は実施の形態1又は2に係る画像形成装置1と同じ構成が採用されている。
まず、実施の形態3に係る画像形成装置1は、図1に二点鎖線で示されるように、定着手段50が筐体10に対して帯状部材61(実際には清掃装置60)を保持したままで着脱交換が可能な定着手段として構成されている。
具体的には、画像形成装置1の筐体10には、清掃装置60を含めた定着手段50を着脱自在に装着できる装着部が設けられている。そして、その装着部に定着手段50を装着すると、清掃装置60の巻取りロール63が継手手段165を介して駆動手段16に連結されるようになっている。また、その装着により、送出しロール62に併設されている第1検出手段65および第2検出手段の一部が、本体10側に配置されている第1検出手段65の第1信号発生手段653や第2検出手段66の第2信号発生手段664とそれぞれ電気的に接続されるようになっている。
また、この画像形成装置1は、交換時期に達していない帯状部材61を保持した定着手段50が「使用途中の定着手段」として取り外されるときに、図3に二点鎖線で示されるように記憶手段17が駆動計測手段151における最後の累積駆動時間を記憶するよう構成されている。
具体的には、画像形成装置1の筐体10における定着手段50の装着部には、図1に二点鎖線で示されるように、その装着部に装着される定着手段50の異同を識別する定着手段識別手段19が設けられている。
定着手段識別手段19は、少なくとも「使用途中の定着手段50」が一旦取り外された後に再度取り付けられたことを識別することができる手段であればよく、例えば定着手段50の製造番号などの固有情報に基づいて識別できるように構成されている。また、定着手段識別手段19は、その固有情報を自動で識別する方式の手段や、その固有情報を操作手段12における入力手段14から入力して識別する方式の手段として構成される。
さらに、定着手段識別手段19は、制御手段15に接続されており、その識別結果の情報を制御手段15に送信するようになっている。制御手段15では、例えば判定手段67から帯状部材61の交換時期が到来したという判定結果が得られていない間に装着部から取り外されたときの定着装置50を「使用途中の定着手段」として認識するようになっている。
また、制御手段15は、定着手段識別手段19から「使用途中の定着手段50」が取り外されたことを示す識別情報を入手すると、駆動計測手段151で計測した最後の累積駆動時間のデータを記憶手段17に記憶させるようになっている。
一方、使用途中の定着手段50が取り外されて上記最後の累積駆動時間を記憶させる処理が終了したときには、駆動計測手段151は、それまでの計測結果がリセット(消去)される。またこのときの駆動計測手段151は、次に装着される定着手段50の清掃装置60における巻取りロール63に対する駆動時間について最初から計測(累積)し直すようになっている。
さらに、この画像形成装置1は、使用途中の定着手段50が再度取り付けられて再使用される場合、判定手段67が以下のような判定を行うように構成されている。
すなわち、判定手段67は、基本的には実施の形態1における判定手段67と同じ流れで判定を行うが、特に合成波形が一定の連続波形になったとき、その使用途中の定着手段50に交換された後の駆動計測手段151で得られる累積駆動時間と記憶手段17における最後の累積駆動時間と第1データとを照合して、帯状部材61の巻き取り動作不良の発生と帯状部材61の交換時期の到来とのいずれかであるかを判定するようなっている。
具体的には、判定手段67は、使用途中の定着手段50の清掃装置60に対して第1検出手段65および第2検出手段66から得られる各波形を合成した合成波形が電圧(Hi)の一定の連続波形になったとき、図9のステップ15(S15)における累積駆動時間ADtが閾値時間Txよりも大きいか否かの判断を行う際、以下のように作動する。
このときの判定手段67は、図14に例示されるように、記憶手段17に記憶させておいた最後の累積駆動時間(F-ADt)に、使用途中の定着手段50における清掃装置60に対して駆動計測手段151で得られる累積駆動時間(N-ADt)を加えた累積駆動時間(F-ADt+N-ADt)を算出し、この算出した累積駆動時間(F-ADt+N-ADt)を再使用された使用途中の定着手段50における清掃装置60の「最新の累積駆動時間」(図14の実線上における黒色のひし形の位置に相当する時間)として得る。
続いて、判定手段67は、その最新の累積駆動時間(F-ADt+N-ADt)が第1データ上に設定された閾値時間Txを越えているか否かを判断する。
また、この画像形成装置1では、使用途中の定着手段50が再度取り付けられて再使用される場合、制御手段15が、上記判定手段67で得た「最新の累積駆動時間」に基づいて、その使用途中の定着手段50における清掃装置60の駆動手段16に関する駆動時間を第3データと照合させながら制御するようになっている。
以上により、実施の形態3に係る画像形成装置1においては、定着手段50が使用途中の定着手段50に再度交換されて再使用される場合(しかも使用途中の定着手段50が取り外される前の駆動計測手段151の計測結果が消去される場合)であっても、その交換された使用途中の定着手段50における清掃装置60の使用途中である帯状部材61の巻き取り動作不良の発生とその帯状部材61の交換時期の到来について適切に知ることができる。
ただし、この画像形成装置1は、「使用途中の定着手段50」が取り外された後に未使用で新品の帯状部材61を有する清掃装置60を備えた新たな定着装置50に交換された場合には、その新品の帯状部材61を有した清掃装置60の動作に対する判定関連動作については実際の形態1における判定関連動作が同様に実行される。
[実施の形態4]
実施の形態4に係る画像形成装置1は、以下に説明する構成を追加した点と制御手段15の制御の一部を以下に説明するよう変更した点で異なる以外は実施の形態3に係る画像形成装置1と同じ構成からなるものである。
まず、実施の形態4に係る画像形成装置1では、図15に示されるように第2検出手段66で得られるパルス波形の間隔L(図6)を計測する間隔計測手段152を備えており、また、間隔計測手段152で得られるパルス波形の間隔Lと駆動手段16の駆動時間との相関関係を示す第2データを記憶手段17に記憶させるよう構成している。
また、この画像形成装置1は、制御装置15が間隔計測手段152で得られるパルス波形の間隔Lの情報と上記第2データを照合して巻取りロール63の駆動手段16における駆動時間を制御するよう構成している。
具体的には、間隔計測手段152は、上記制御手段15における1つの計測機能として構成されている。実際、制御手段15の間隔計測手段152としての機能部において間隔計測手段152で得られるパルス波形の間隔Lを例えば経過時間として計測し、その結果を記憶手段17等にその都度記憶させて一時的に保存している。
パルス波形の間隔Lは、前後するパルスどうしの離間距離である他、前後するパルスどうし立上げ部分の距離等が採用される。また、パルス波形の間隔Lは、1回の計測時に複数個のパスルが得られるときは複数の間隔Lを平均した値として求めてもよい。
第2データは、例えば、図16(a)に示されるように間隔計測手段152で得られるパルス波形の間隔Lを6つの数値範囲に分けたうえで、その各数値範囲に対して予め設定した6種類の駆動時間Tとの関係を数値化してまとめた制御用データである。
6種類の駆動時間Tは、基準とする初期の駆動時間Tsと、その初期の駆動時間Tsから所定の数値m1~m5をそれぞれ差し引いた5つの数値からなる各駆動時間(Ts-m1~Ts-m5)とで構成されている。この差し引く数値m1~m5については、時間に関する数値であり、「m1<m2<m3<m4<m5」という大小関係に設定されている。また、この差し引く数値m1~m5は、実施の形態1における第3データの差し引く数値n1~n5の場合と同じ観点から適宜選定されている。
図16(b)は、プリント枚数に対する記録用紙9の1枚当たりの帯状部材巻取り長さとの関係を示している。この図16(b)に示す関係は、実施の形態1における第3データの差し引く数値n1~n5を設定する場合に適用する図7(b)に示す関係の情報と同じである。
また、図16(c)は、制御装置15が間隔計測手段152で得られるパルス波形の間隔Lの情報と第2データを照合して巻取りロール63の駆動手段16の駆動時間を制御したときの、パルス波形の間隔Lと帯状部材61の巻取り長さとの関係を示している。この図16(c)から、パルス波形の間隔Lは帯状部材61の巻取り長さが増えるにつれて次第に短くなる関係にあることがわかるが、このことから送出しロール62の回転速度はその巻取り長さが増えるにつれて次第に増加している(速くなる)こともわかる。このため、各駆動時間(Ts-m1~Ts-m5)については、パルス波形の間隔Lが短くなることに合わせて帯状部材61の巻取り長さの自然増加を抑える観点から段階的に短くなるよう設定されている。
そして、この画像形成装置1における制御手段15は、定着手段50が実施の形態3で説明したような「使用途中の定着手段50」に交換された場合、その使用途中の定着手段50に交換された後の間隔計測手段152で得られるパルス波形の間隔Lと記憶手段に格納されている第2データとを照合することにより、使用途中の定着手段50における清掃装置60の巻取りロール63に対する駆動手段16の駆動時間を調整して制御するよう構成されている。
また、使用途中の定着手段50が取り外されたときには、間隔計測手段152は、それまでの計測結果がリセット(消去)される。またこのときの間隔計測手段152は、次に装着される定着手段50の清掃装置60に対して第2検出手段66で得られるパルス波形の間隔について最初から改めて計測し直すようになっている。
この画像形成装置1においては、「使用途中の定着手段50」が再度取り付けられて再使用される場合、制御手段15が、その定着装置50における清掃装置60の巻取りロール63に対する駆動手段16の駆動時間Tについて、間隔計測手段152で得られる最新のパルス波形の間隔Lに対応する駆動時間Tを第2データから選択し、その選択した駆動時間Tで駆動手段16を駆動するよう制御する。
これにより、「使用途中の定着手段50」では、清掃装置60の送出しロール62に使用途中の帯状部材61が存在していてその残量が不明であるものの、その送出しロール62の現状の動作状態が間隔計測手段152で得られる最新のパルス波形の間隔Lから把握されるので、その最新のパルス波形の間隔Lを第2データに照合させることで、駆動手段16の駆動時間Tを適切に選択することができる。
例えば、図16(c)の横軸に例示するパルス波形の間隔(F-L)を使用途中の定着手段50を取り外した時点での最後のパルス波形の間隔Lとした場合、そのパルス波形の間隔(F-L)はその使用途中の定着手段50を交換して再使用する際に間隔計測手段152から得られる最新のパルス波形の間隔Lとしてほぼ同様の値で得られる。
したがって、実施の形態4に係る画像形成装置1によれば、定着手段50が使用途中の定着手段50に再度交換されて再使用される場合であっても、その交換された使用途中の定着手段50の清掃装置60に保持されている使用途中である帯状部材61の巻き取り動作を適切に行うことができる。
また、この画像形成装置1によれば、実施の形態3に係る画像形成装置1のように使用途中の定着手段50を取り外したときの最後の累積駆動時間(F-ADt)を記憶させる処理や、その累積駆動時間(F-ADt)から最新の累積駆動時間(F-ADt+N-ADt)を算出する処理が不要であるので、その使用途中である帯状部材61の巻き取り動作を簡易に行うこともできる。
なお、この画像形成装置1は、実施の形態1に係る画像形成装置1の場合と同様に、第1データを併用した判定手段67による判定を行うよう構成されている。このため、図15に示されるように記憶手段17に第1データも格納されている。
また、この画像形成装置1においても、図15に示されるように実施の形態3で説明した定着手段識別部19を備えている。また、その定着手段識別部19によって「使用途中の定着手段50」の取り外しやその再取り付けを識別するようになっている。
さらに、この画像形成装置1における制御手段15も、実施の形態3に係る画像形成装置1の場合と同様に、定着手段識別手段19から「使用途中の定着手段50」が取り外されたことを示す識別情報を入手すると、駆動計測手段151で計測した最後の累積駆動時間のデータを図15に示すよう記憶手段17に記憶させるようになっている。
[他の実施の形態]
この発明は、実施の形態1~4に係る画像形成装置1に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変更することができる。その一例を以下に挙げる。
第1検出手段65としては、例えば図17(a),(b)に示されるように、送出しロール62とは別体の端子手段654と、送出しロール62の巻き付けられている帯状部材61の外周面に接触する第1接触部651bおよび端子手段654に接触する第2接触部651cを有する接触手段651と、第1波形発生手段653とで構成される第1検出手段65Bを適用してもよい。
端子手段654は、接触手段651の第1接触部651bが送出しロール62の巻き付けられている帯状部材61の交換検知時期に相当する巻径の外周面部分61eに達したときに、接触手段651の第2接触部651cが接触する位置に配置されている。また、端子手段654は、第1波形発生手段653における直流電源の一方と電気的に接続されている。さらに端子手段654は、接触手段651の第2接触部651cが接触する位置を変更することにより、帯状部材61の交換検知時期を変更することができる。
接触手段651は、実施の形態1~4における第1検出手段65の接触手段651と同様に、支軸651aを支点として送出しロール62に対して接触および離間する矢印H1,H2で示す方向に揺動するよう支持される部材が適用されている。また、接触手段651は、第2接触部651cが第1波形発生手段653における直流電源の他方と電気的に接続されるよう導電性を有している。
この第1検出手段65Bによれば、接触手段651の第2接触部651cが端子手段654に接触したときに第1波形発生手段653において電圧(Hi)からなる一定の連続波形が得られ、その接触がないときに第1波形発生手段653において電圧(Low)からなる一定の連続波形が得られる。
第2検出手段66としては、例えば図17(a),(c)に示されるように、複数の被検出部666を有するエンコーダ板からなる被検出手段665と、被検出手段665における複数の被検出部666を光学的に検知する検知手段667と、第2波形発生手段664とで構成される第2検出手段66Bを適用してもよい。
被検出手段665のエンコーダ板は、送出しロール62の一端側に固定される円板であり、その円板に光透過性又は光反射性の所要の形状からなる複数の被検出部666を円周上に等間隔で存在するように設けたものである。エンコーダ板の被検出部666以外の部分は、遮光性又は非反射性の部分として構成されている。検知手段667は、複数の被検出部666をエンコンーダ板にむけて照射した光を透過又は反射により受光することで光学的に検出する。検知手段667は、第2検出手段66Bに電気的に接続されている。
この第2検出手段66Bによれば、検知手段667が被検出手段665における複数の被検出部666を所要の間隔で光学的に検知したときに第2波形発生手段664においてパルス波形が得られ、検知手段667が被検出手段665における複数の被検出部666又は被検出部666以外の部分を連続して検知したときに第2波形発生手段664において一定の連続波形が得られる。
上記第1検出手段65Bおよび第2検出手段66Bを同時に適用した場合は、送出しロール62について導電性を有するロールにする必要がなく、非導電性のロールとすることが可能である。
清掃装置60は、図2に二点鎖線で例示するように、定着手段50に対して着脱交換が可能な構成としてもよい。
この着脱交換が可能な清掃装置60を新品の段階から使用した場合と、その清掃装置60を交換時期に達していない帯状部材61を保持したままで使用途中の清掃装置60として取り外した後に再度取り付けて再使用する場合のいずれであっても、実施の形態1~4等における判定手段67の判定関連動作を同様に行うことができ、新品の帯状部材61又は使用途中の帯状部材61の巻き取り動作不良の発生とその各帯状部材の交換時期の到来を同様に知ることができる。
また、その新品の清掃装置60は勿論のこと、清掃装置60が使用途中の清掃装置60に交換された場合であっても、その交換された使用途中の清掃装置60に保持されている使用途中である帯状部材61の巻き取り動作を適切に行うことができる。
帯状部材61としては、清掃機能を有する部材以外にも、例えば離型剤等の材料を塗布する塗布機能を有する部材を適用してもよい。帯状部材61を備える清掃装置60については、押付けロール64を省略したものであっても構わない。
また、帯状部材61を接触させて使用する対象は、定着手段50の加熱用回転体52に限らず、画像形成装置1内における回転する他の回転部を適用しても差し支えない。
この他、画像形成装置についても、帯状部材61を接触させて回転する回転部を有するものであればよく、現像剤からなる画像を形成する装置に限らず、他の材料(インク等)からなる画像を形成する方式の装置であってもよい。
1 …画像形成装置
10…筐体(本体)
13…表示手段
15…制御手段(制御部)
16…駆動手段
17…記憶手段
50…定着手段
52…加熱用回転体(回転部の一例)
61…帯状部材
62…送出しロール
63…巻取りロール
65…第1検出手段
66…第2検出手段
67…判定手段
151…駆動計測手段
152…間隔計測手段
651…接触手段
652,654…端子手段
653…第1波形発生手段
661,665…被検出手段
662,666…被検出部
663,667…検知手段
664…第2波形発生手段

Claims (6)

  1. 有限長の帯状部材を接触させて回転する回転部と、
    前記帯状部材が巻き付けられているとともに前記回転部に向けて送り出されるよう回転する送出しロールと、
    前記回転部に接触した後の前記帯状部材が巻き取られるよう回転駆動する巻取りロールと、
    前記送出しロールにおける前記帯状部材の交換時期を一定の連続波形の有無から検出する第1検出手段と、
    前記送出しロールの動作状態をパルス波形又は一定の連続波形の有無から検出する第2検出手段と、
    前記第1検出手段で得られる波形と前記第2検出手段で得られる波形を合成した合成波形から、前記帯状部材の巻き取り動作不良の発生と前記帯状部材の交換時期の到来との2つの状態のいずれかであると判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に関係する内容を表示する表示手段と、
    前記巻取りロールを駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段の駆動時間を累積して計測する駆動計測手段と、
    前記駆動計測手段で得られる累積駆動時間と前記帯状部材の巻取り長さとの相関関係を示す第1データが格納された記憶手段と、
    を備え、
    前記第1検出手段は、前記送出しロールに巻き付けられている前記帯状部材の外周面に接触するとともに前記帯状部材の減少に追従して変位する接触手段と、前記接触手段が前記帯状部材の交換時期に達するときに接触する端子手段と、前記接触手段が前記端子手段に接触したときに通電して当該接触しないときとは異なる電圧からなる一定の連続波形を発生させる第1波形発生手段とを備えており、
    前記第2検出手段は、前記送出しロールの回転方向に一定の間隔で存在して検出される被検出部を有する被検出手段と、前記被検出手段の前記被検出部を検知する検知手段と、前記検知手段の検知の有無に応じてパルス波形又は一定の連続波形を発生させる第2波形発生手段とを備えており、
    前記判定手段は、前記合成波形が前記接触手段の前記端子手段に接触したときに得られる電圧からなる一定の連続波形でない場合、前記帯状部材の巻き取り動作が正常であると判定し、また、前記合成波形が前記接触手段の前記端子手段に接触したときに得られる電圧からなる一定の連続波形である場合、前記駆動計測手段で得られる累積駆動時間が前記記憶手段における前記第1データに設定される前記帯状部材の交換時期の到来をみきわめるための閾値時間を超えたか否かを照合して、前記累積駆動時間が前記閾値時間を超えていないときには前記帯状部材の巻き取り動作不良の発生であると判定する一方で、前記累積駆動時間が前記閾値時間を超えているときには前記帯状部材の交換時期の到来であると判定する画像形成装置。
  2. 前記送出しロールは、着脱交換が可能なロールであるとともに、前記第1検出手段における前記接触手段又は前記接触手段および端子手段が併設されている請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記送出しロールは、着脱交換が可能なロールであるとともに、前記第2検出手段における前記被検出手段又は前記被検出手段および検知手段が併設されている請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 未定着像を記録媒体に定着させる定着手段として、前記回転部、前記送出しロール、前記巻取りロール並びに前記第1検出手段および前記第2検出手段の少なくとも一部を有する定着手段を備え、
    前記定着手段は、画像形成装置の本体に対して前記帯状部材を保持したままで着脱交換
    が可能な定着手段として構成されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記駆動手段と、前記第2検出手段で得られるパルス波形の間隔を計測する間隔計測手段と、前記間隔計測手段で得られるパルス波形の間隔の情報を利用して前記駆動手段の駆動時間を制御する制御部と、前記間隔計測手段で得られるパルス波形の間隔と前記駆動手段の駆動時間との相関関係を示す第2データが格納された記憶手段と、を備え、
    前記制御部は、前記定着手段が交換時期に達していない前記帯状部材を保持した使用途中の定着手段に交換された場合、前記使用途中の定着手段に交換された後の前記間隔計測手段で得られるパルス波形の間隔と前記記憶手段における前記第2データを照合して前記駆動手段の駆動時間を調整して制御する請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記記憶手段は、交換時期に達していない前記帯状部材を保持した前記定着手段が使用途中の定着手段として取り外されるときに、前記駆動計測手段における最後の累積駆動時間を記憶するよう構成されており、
    前記判定手段は、前記合成波形が一定の連続波形になったとき、前記使用途中の定着手段に交換された後の前記駆動計測手段で得られる累積駆動時間に前記記憶手段における最後の累積駆動時間を加えて最新の累積駆動時間とし、その最新の累積駆動時間が前記第1データに設定される前記閾値時間を超えたか否かを照合して、前記帯状部材の巻き取り動作不良の発生と前記帯状部材の交換時期の到来とのいずれかであると判定する請求項4又は5に記載の画像形成装置。
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