JP7155538B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、伝熱管内を流れる冷媒と空気等の流体を熱交換させる熱交換器に関する。
複数の扁平な伝熱管(扁平管)と複数の伝熱フィンとで構成されるパラレルフロー型熱交換器が知られている。このパラレルフロー型熱交換器に用いられる伝熱フィンには、コルゲートフィンや板状フィンがある。コルゲートフィンは、帯状の金属板を波型に形成し、上下に配置された複数の伝熱管の各々の間に挿入される。板状フィンは、帯状の金属板で、それを所定の間隔をあけて複数枚積層し、幅方向の一方から伝熱管が挿入される。これらの伝熱フィンは、ろう付けにより伝熱管と接合される。
このようなパラレルフロー型熱交換器は、複数の伝熱フィンの間に流入する流体(例えば空気)と、伝熱管の内部を流れる冷媒との間で熱交換を行う。このとき伝熱フィンは、流体と冷媒との間の伝熱を促進する働きをする。伝熱フィンの伝熱性能を向上させるため、伝熱フィンの表面を切り起こしてルーバを形成することが知られている。ルーバによる前縁効果や乱流の発生により伝熱フィンの伝熱性能を向上させ、それにより熱交換器の熱交換性能を向上させることができる。
一方、板状フィンで構成される伝熱フィンは、複数の板状フィンが等間隔で積層される。このとき板状フィン間の間隔を調整するタブが板状フィンの風上側及び風下側のそれぞれの端部近傍を切り起こして形成される(例えば特許文献1参照)。
特開2012-163322号公報
板状の伝熱フィンを有するパラレルフロー型熱交換器においては、加工上の問題及びフィンの剛性を確保する観点から、ルーバは、間隔調整用のタブから所定の距離以上離間して設ける必要がある。このため、伝熱フィンの風下側の端部に位置するタブにルーバを近接して設けることができず、当該タブ近傍のフィン表面の近くを流れる空気の流速が風上側と比較して遅いということもあって、当該フィン表面の近くの熱流束が小さくなり、伝熱性能の向上の妨げになるという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、伝熱フィンの風下側端部領域の熱流束を増大させて熱交換性能の向上を図ることができる熱交換器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る熱交換器は、複数の伝熱管と、複数の伝熱フィンとを具備する。
前記複数の伝熱管は、第1の軸方向に沿って冷媒が流れる流路を有し、前記第1の軸方向と直交する第2の軸方向に配列される。
前記複数の伝熱フィンは、前記第1の軸方向に配列され、前記複数の伝熱管と接合される。
前記複数の伝熱フィンは、前記複数の伝熱管の間に位置し流体が通過する通風路を形成する伝熱部と、前記伝熱部に設けられ前記第1の軸方向及び前記第2の軸方向に直交する第3の軸方向に配列された複数のルーバを含むルーバ部とをそれぞれ有する。
前記複数のルーバは、前記伝熱部を挟んで隣接する一方の通風路から他方の通風路へ流体を導く第1ルーバと、前記一方の通風路から前記他方の通風路へ向かう流体の少なくとも一部を前記伝熱部へ導く第2ルーバとを含む。
前記第2ルーバは、前記伝熱部に対して傾斜し前記一方の通風路から前記他方の通風路へ流体を導く傾斜部と、前記傾斜部の下流端に設けられ前記伝熱部側に屈曲するガイド部と、を有してもよい。
前記ガイド部は、前記伝熱部に対して平行な平坦面を有してもよい。
あるいは、前記第2ルーバは、前記第1ルーバから流出した流体が流入する入口と、前記入口に流入した流体を前記伝熱部に向けて流出させる出口と、前記入口に流入した流体を前記出口へ導くガイド面と、を有してもよい。
前記複数の伝熱フィンは、前記複数の伝熱フィンの配列間隔を調整する複数のタブを有する板状フィンで構成され、前記複数のタブの一部は、前記ルーバ部よりも流体の流れ方向下流側に設けられてもよい。
以上述べたように、本発明によれば、伝熱フィンの風下側端部領域の熱流束を増大させて熱交換器の熱交換性能の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る熱交換器の正面図である。 図1におけるA-A線方向の部分断面図である。 図2におけるB-B線方向断面図である。 上記熱交換器におけるルーバ部の形態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る熱交換器における伝熱フィンの断面図である。 上記伝熱フィンの構成を示す要部の斜視図である。 図3に示す構成の変形例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る熱交換器100の正面図、図2は、図1におけるA-A線方向の部分断面図である。
なお各図において、X軸(第1の軸)、Y軸(第2の軸)及びZ軸(第3の軸)は相互に直交する3軸方向を示しており、X軸方向は左右方向(幅方向)、Y軸方向は上下方向(高さ方向)に相当する。
[基本構成]
本実施形態の熱交換器は、冷凍空調用途や給湯・温水暖房用途の熱交換器(凝縮器あるいは蒸発器)である。以下、熱交換器100の基本構成について説明する。
熱交換器100は、第1ヘッダ11と、第2ヘッダ12と、複数の伝熱管20と、複数の伝熱フィン30とを備える。
第1ヘッダ11、第2ヘッダ12、伝熱管20及び伝熱フィン30はいずれもアルミニウム合金製の部材であり、各々の接合は、ろう付けにより行われている。
第1ヘッダ11及び第2ヘッダ12はいずれも、長手方向(Y軸方向)の両端が閉鎖された、例えば細長い円筒状に形成されている。熱交換器100の幅方向の一端側に第1ヘッダ11が配置され、その他端側に第2ヘッダ12が配置される。
複数の伝熱管20は、左右方向に直線的に延び、上下方向に間隔をおいて配列される。本実施形態において各伝熱管20は、図2に示すように流体(空気)の流れ方向(Z軸方向)に平行な主面を有する扁平管で構成される。各伝熱管20は、冷媒が流れる複数の流路21を有する。各流路21は相互に独立して形成され、流体の流れ方向(Z軸方向)に間隔をおいて形成される。各伝熱管20の一端は第1ヘッダ11に、各伝熱管20の他端は第2ヘッダ12にそれぞれ挿入され、第1ヘッダ11と第2ヘッダ12が流路21を介して連通している。
複数の伝熱フィン30は、左右方向(X軸方向)に配列され、複数の伝熱管20と熱的に接続される。本実施形態において各伝熱フィン30は、上下方向に直線的に延びる板状フィンであり、プレス加工等により図2に示すような形状に形成される。図2において矢印Wで示すように、流体としての空気はZ軸方向に流れる。以下、図2において左方側を風上側、右方側を風下側ともいう。
各伝熱フィン30は、縦長の板形状に形成されており、図2に示すようにその短手方向の風下側端部302から風上側端部301に向かって延びる横長の切欠き部31が、伝熱フィン30の長手方向(Y軸方向)に第1の間隔をおいて多数形成されている。これら切欠き部31に伝熱管20が挿し込まれることで、伝熱管20が図1に示すように上下方向に第1の間隔d1をおいて配置される。
また、各伝熱フィン30は、図1に示すように、熱交換器100の左右方向(X軸方向)に熱交換器100の熱交換能力と通風抵抗などを考慮して決定した間隔である第2の間隔d2をおいて配置される。そして、上下に隣り合う伝熱管20と、左右に隣り合う伝熱フィン30に囲まれた通風路40が、上下方向と左右方向それぞれに複数並んで形成される。
複数の伝熱管20と複数の伝熱フィン30は互いに直交しており、図2に示すように、伝熱フィン30のうち、複数の通風路40の一つと接するとともに、上下に隣り合う伝熱管20の間に位置する領域が、矢印Wで示す方向に流れる空気と熱交換する伝熱部32である。また、伝熱フィン30の一部であって、切欠き部31より伝熱フィン30の風上側端部301側に位置する領域が、伝熱フィン30の上端から下端まで連続して形成された流水部(連通部)33である。流水部33は、熱交換器100が蒸発器として構成される場合、結露水を鉛直下方に流下させる流路を形成する。
伝熱フィン30の各伝熱部32は、YZ平面に平行な平坦面であるとともに、各伝熱部32には、空気の流れ方向(Z軸方向)に沿って配列された複数のルーバを含むルーバ部50が設けられている。ルーバ部50は前縁効果により伝熱フィン30の伝熱を促進する。さらに、ルーバ部50は、伝熱部32を挟んで隣接する一方の通風路40から他方の通風路40へ空気を導くもので、伝熱部32の一部をX軸方向に切り起こして伝熱部に対して斜めに傾斜するように形成される。
伝熱フィン30はさらに、隣り合う伝熱フィン30の配列間隔を調整する複数のタブを有する。複数のタブは、流水部33に設けられた第1タブ61と、伝熱部32に設けられた第2タブ62とを有し、これらは流水部33及び伝熱部32の所定部位を垂直方向(図2においてX軸方向)に切り起こして形成される。第1タブ61と第2タブ62は、伝熱フィン30の長手方向に沿って適当な位置に複数設けられる。特に、第2タブ62は、ルーバ部50よりも空気の流れ方向下流側(伝熱フィン30の風下側端部302側)に設けられる。第1タブ61の形成位置は特に限定されず、本実施形態では、ルーバ部50を挟んで第2タブ62とZ軸方向に対向する位置に設けられる。
[ルーバ部]
以下、ルーバ部50の詳細について説明する。
図3は、図2におけるB-B線方向断面図、図4は、ルーバ部50の形態を示す斜視図である。
ルーバ部50は、伝熱部32を斜めに貫通するスリット状の複数の開口部50wを含む。本実施形態においてルーバ部50は、6つのルーバ51~56を含み、これらがその順番で伝熱フィン30の風上側端部301(第1の端部)から風下側端部302(第2の端部)に向かって配置される。ルーバの数は勿論これに限られず、伝熱部32の大きさ等に応じて任意に設定可能である。
各ルーバ51~56は、伝熱フィン30の長手方向(Y軸方向)に平行な方向を幅方向とする概略矩形状を有するとともに、図3に示すように伝熱部32の一方の主面32aあるいは他方の主面32b側に、Y軸方向に平行な軸まわりに切り起こして形成される。図示の例では、最上流に位置するルーバ51は他方の主面32b側に、ルーバ52~55については風上側が一方の主面32a側、風下側が他方の主面32b側に、そして、最下流に位置するルーバ56は一方の主面32a側に、それぞれ切り起こされる。
各ルーバ51~56は、図2に示すようにそれぞれ同一の幅(Lw)で形成される。伝熱部32に対する各ルーバ51~56の高さ、配列ピッチ及び切り起こし角度は特に限定されず、各ルーバで同一の値に設定されてもよいし、異なる値に設定されてもよい。本実施形態では図3に示すように、各ルーバ51~56は、伝熱部31に対して一定の高さ(H)、ピッチ(P)及び角度(α)で形成される。「一定」とは、実質的に同一であることを意味し、完全に同一である場合に限られず、製造誤差などのばらつきが含まれてもよい。
複数のルーバのうち、上流から順に4つのルーバ51~54は、伝熱部32を挟んで隣接する一方の通風路40から他方の通風路40へ空気を導くためのもので、以下、これらを第1ルーバとも称する。第1ルーバ51~54は、伝熱部32に対して角度αで傾斜する傾斜部50aを有する。
一方、第1ルーバ54の直下流側に位置するルーバ55は、上記一方の通風路40から他方の通風路40へ向かう流体の少なくとも一部を伝熱部32の表面(本例では主面32b)へ導くためのもので、以下、これを第2ルーバとも称する。
なお、最下流のルーバ56は、第1ルーバとしての構成を有するが、後述するルーバ55と協働して上述した空気の流れを形成する機能をも有する。
第2ルーバ55は、伝熱部32に対して角度αで傾斜する傾斜部50aと、傾斜部50aの下流端に設けられたガイド部50bとを有する。
ガイド部50bは、傾斜部50aと一体的に形成され、傾斜部50aの下流側端部を伝熱部32の主面32b側に向かって屈曲させることで形成される。本実施形態においてガイド部50bは、伝熱部32の主面32bに平行な平坦面で構成される。ガイド部50bは、傾斜部50aによって一方の主面32a側の通風路40から他方の主面32b側の通風路40へ向かう斜め方向の空気の流れの少なくとも一部を、主面32bに平行な方向へ向かわせる。これにより、ルーバ部50と伝熱フィン30の風下側端部302の間に位置する伝熱部32の風下領域32Eに沿った空気の流速が上がるため、その風下領域32Eにおける熱流束が増大し、伝熱性能を向上させることが可能となる。
ガイド部50bのZ軸方向に沿った長さは特に限定されず、例えば、ルーバ間のピッチ(P)の20%以上の大きさとされる。また、ガイド部50bの向きは、伝熱部32の主面32bと平行である場合に限られず、当該主面32b側にさらに屈曲させた傾斜面であってもよい。これにより、主面32bに向かう空気の流れをより増加させることができる。
[熱交換器の作用]
以上のように構成される本実施形態の熱交換器100は、図示しない送風ファンによって伝熱フィン30の風上側端部301から風下側端部302の方向に空気が流される。送風ファンにより流された空気は、複数の伝熱管20及び伝熱フィン30により区画された複数の通風路40を通過し、各伝熱フィン30の伝熱部32を介して流路21を流れる冷媒との間で熱交換を行う。これにより、熱交換器100が凝縮器の場合は伝熱管20の流路21を流れる冷媒を凝縮させ、熱交換器100が蒸発器の場合は伝熱管20の流路21を流れる冷媒を蒸発させる。
空気調和機の送風ファンから送出される空気の流速は、例えば車両用途の熱交換器(例えば、ラジエータ)などに比べて比較的遅く、伝熱フィン30の風上側端部301から通風路40へ進入した空気は、風下側端部302に向かって伝熱部32の表面に平行に流れる。通風路40内の空気の一部は、図3において矢印で示すようにルーバ51~56間に流れ込み、伝熱部32の一方の主面32aにより区画される通風路40から他方の主面32bにより区画される通風路40へ導かれることで、伝熱部32の一方の主面32a及び他方の主面32bと空気との間で熱伝達が行われる。
本実施形態によれば、ルーバ部50を構成する複数のルーバ51~56の中に、伝熱フィン32の風下領域32Eに向かう空気流を形成するガイド部50bを有する第2ルーバ55が含まれているため、伝熱フィン32の風下領域32Eの熱流束が増大し、伝熱性能の向上が図れることになる。
風下領域32Eには、伝熱フィン30間の間隔を調整するためのタブ62が設けられるため、加工上の問題及びフィンの剛性を確保する観点から、ルーバ部50は、タブ62から所定の距離以上離間して設ける必要がある。このため、従来のフィン構造では伝熱フィンの風下領域32Eの表面近くにおける空気の流速が小さく、熱流束の増大を図ることが困難であった。これに対して本実施形態によれば、第2ルーバ55によって風下領域32Eの表面近くにおける空気の流速を大きくすることができるため、風下領域32Eの熱流束が増大し、これにより伝熱部32全体としての伝熱性能が向上し、したがって熱交換器100全体の熱交換性能を従来よりも向上させることが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、ルーバ部50を構成する各ルーバ51~56が伝熱部32に対して一定の高さで形成されているため、ルーバの切り起こし高さが異なる場合と比較して、各ルーバ間に均等に空気を流入させることができる。これにより、伝熱部32全体として伝熱性能が向上し、流速が比較的遅い場合でも所望とする伝熱性能を確保することができる。
<第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
図5は、本実施形態に係る熱交換器における伝熱フィンの要部の断面図、図6は、その伝熱フィンの要部斜視図である。
以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
本実施形態の熱交換器は、伝熱フィンにおけるルーバ部の構成が第1の実施形態と異なる。本実施形態において伝熱フィン130は、Z軸方向に配列された複数のルーバ71~77を含むルーバ部70を有する。ルーバ部70は、第1の実施形態と同様に、伝熱部32を斜めに貫通するスリット状の複数の開口部50wを含む。本実施形態においてルーバ部70は、7つのルーバ71~77を含み、これらがその順番で伝熱フィン30の風上側端部301(第1の端部)から風下側端部302(第2の端部)に向かって配置される。ルーバの数は勿論これに限られず、伝熱部32の大きさ等に応じて任意に設定可能である。
各ルーバ71~77は、伝熱フィン30の長手方向(Y軸方向)に平行な方向を幅方向とする概略矩形状を有するとともに、図5に示すように伝熱部32の一方の主面32aあるいは他方の主面32b側に、Y軸方向に平行な軸まわりに切り起こして形成される。図示の例では、最上流に位置するルーバ71は他方の主面32b側に、ルーバ72~75については風上側が一方の主面32a側、風下側が他方の主面32b側に、ルーバ76は一方の主面32a側に、そして、最下流に位置するルーバ77は他方の主面32b側に、それぞれ切り起こされる。
各ルーバ71~77は、図2に示したものと同様にそれぞれ同一の幅(Lw)で形成される。最下流のルーバ77を除く各ルーバ71~76の伝熱部32に対する高さ、配列ピッチ及び切り起こし角度は特に限定されず、各ルーバで同一の値に設定されてもよいし、異なる値に設定されてもよい。本実施形態では図5に示すように、ルーバ71~76は、伝熱部31に対して一定の高さ(H)、ピッチ(P)及び角度(α)で形成される。最下流のルーバ77については後述する。
最下流のルーバ77を除く6つのルーバ71~76は、伝熱部32を挟んで隣接する一方の通風路40から他方の通風路40へ空気を導く。以下、これらを第1ルーバとも称する。第1ルーバ71~76は、伝熱部32に対して角度αで傾斜する傾斜部50aを有する。
一方、最下流のルーバ77は、上記一方の通風路40から他方の通風路40へ向かう流体の少なくとも一部を伝熱部32の表面(本例では主面32b)へ導くためのもので、以下、これを第2ルーバとも称する。
第2ルーバ77は、第1ルーバ76から流出した流体が流入する入口77aと、入口77aに流入した流体を伝熱部32の表面(他方の主面32b)に向けて流出させる出口77bと、入口77aに流入した空気を出口77bへ導くガイド面77cとを有する。ガイド面77cはY軸方向の両端部が他方の主面32bに連続しており、第2ルーバ77をZ軸方向に見た場合、入口77aまたは出口77bは門形状あるいはアーチ形状になるように形成される。
本実施形態においてガイド面77cは、伝熱部32の主面32bに対して、傾斜部70aとは反対方向に傾斜する傾斜面で構成される。ガイド面77cは、第1ルーバ76によって一方の主面32a側の通風路40から他方の主面32b側の通風路40へ向かう斜め方向の空気の流れの少なくとも一部を、主面32bに向かう方向へ向かわせる。これにより、ルーバ部70と伝熱フィン30の風下側端部302の間に位置する伝熱部32の風下領域32Eの表面近くにおける空気の流速が上がるため、その風下領域32Eにおける熱流束が増大して、伝熱性能を向上させることが可能となる。
ガイド面77cのZ軸方向に沿った長さは特に限定されず、例えば、ルーバ71~76間のピッチの50%以上の大きさとされる。また、ガイド面77cの伝熱部32の主面32bに対する角度(θ)も特に限定されず、第1ルーバ76から流出する空気の量や流速等に応じて適宜設定可能であり、例えば、0°以上45°以下の範囲で設定可能である。
本実施形態においても第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができ、伝熱フィン32の風下領域32Eの熱流束が増大し、伝熱特性の向上が図れることになる。これにより伝熱部32全体としての伝熱性能が向上し、したがって熱交換器100全体の熱交換特性を従来よりも向上させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の第1の実施形態では、伝熱フィンが板状フィンである場合を例に挙げて説明したが、これに限られず、伝熱フィンがコルゲートフィンである場合にも本発明は適用可能である。また、以上の実施形態ではパラレルフロー型熱交換器を例に挙げて説明したが、これに限られず、円管とフィンで形成されるフィンチューブ熱交換器、プレートフィン熱交換器などにも本発明は適用可能である。
また、以上の実施形態では、ルーバ部50における各ルーバ51~56の切り起こし角度を一定とした例について説明したが、これに限られない。例えば図7に示すルーバ部80のように、伝熱部32に対する各ルーバ81~86の切り起こし角度が、その順で(風上側端部301側から風下側端部302側に向かって)徐々に小さくなるように構成されてもよい。
この場合、伝熱部32に対する高さを一定にするために、各ルーバ81~86の空気の流れ方向(Z軸方向)に沿った長さは、徐々に大きくなるように構成されるとともに、各ルーバ81~86の配列ピッチP1~P6は、その順で(風上側端部301側から風下側端部302側に向かって)徐々に大きくなるように設定される。
これにより、ルーバ部80の下流側に向かうに従って、空気の流れ角度が小さくなる(伝熱部32の表面に平行な方向に近づく)その結果、風上側のルーバから風下側のルーバへの空気の流れがより増加し、下流側のルーバ間に流れる空気の量を増大させることができる。
この例では、ルーバ85を上述の第2ルーバとして構成することにより、伝熱フィン32の風下領域32の熱流束をさらに増大させることができる。
なお、以上の構成は、第2の実施形態におけるルーバ71~76についても同様に適用可能である。
20…伝熱管
21…流路
30,130…伝熱フィン
32…伝熱部
40…通風路
50,70,80…ルーバ部
51~56,71~77,81~86…ルーバ
61,62…タブ
100…熱交換器

Claims (3)

  1. 第1の軸方向に沿って冷媒が流れる流路を有し、前記第1の軸方向と直交する第2の軸方向に配列された複数の伝熱管と、
    前記第1の軸方向に配列され、前記複数の伝熱管と接合された複数の伝熱フィンと
    を具備し、
    前記複数の伝熱フィンは、前記複数の伝熱管の間に位置し流体が通過する通風路を形成する伝熱部と、前記伝熱部に設けられ前記第1の軸方向及び前記第2の軸方向に直交する第3の軸方向に配列された複数のルーバを含むルーバ部とをそれぞれ有し、
    前記複数のルーバは、前記伝熱部を挟んで隣接する一方の通風路から他方の通風路へ流体を導く第1ルーバと、前記一方の通風路から前記他方の通風路へ向かう流体の少なくとも一部を前記伝熱部へ導く第2ルーバとを含み、
    前記第1ルーバは、前記伝熱部に対して第1の方向に傾斜して配置され、
    前記第2ルーバは、前記伝熱部に対して前記第1の方向とは逆方向である第2の方向に傾斜して配置されたガイドを含み、
    前記第2ルーバは、前記伝熱部に対して傾斜し前記一方の通風路から前記他方の通風路へ流体を導く傾斜部と、前記傾斜部の下流端に設けられ前記伝熱部側に屈曲する、前記ガイドに対応するガイド部とを有する
    熱交換器。
  2. 第1の軸方向に沿って冷媒が流れる流路を有し、前記第1の軸方向と直交する第2の軸方向に配列された複数の伝熱管と、
    前記第1の軸方向に配列され、前記複数の伝熱管と接合された複数の伝熱フィンと
    を具備し、
    前記複数の伝熱フィンは、前記複数の伝熱管の間に位置し流体が通過する通風路を形成する伝熱部と、前記伝熱部に設けられ前記第1の軸方向及び前記第2の軸方向に直交する第3の軸方向に配列された複数のルーバを含むルーバ部とをそれぞれ有し、
    前記複数のルーバは、前記伝熱部を挟んで隣接する一方の通風路から他方の通風路へ流体を導く第1ルーバと、前記一方の通風路から前記他方の通風路へ向かう流体の少なくとも一部を前記伝熱部へ導く第2ルーバとを含み、
    前記第1ルーバは、前記伝熱部に対して第1の方向に傾斜して配置され、
    前記第2ルーバは、前記伝熱部に対して前記第1の方向とは逆方向である第2の方向に傾斜して配置されたガイドを含み、
    前記第2ルーバは、前記第1ルーバから流出した流体が流入する入口と、前記入口に流入した流体を前記伝熱部に向けて流出させる出口と、前記入口に流入した流体を前記出口へ導き、前記伝熱部側に傾斜する、前記ガイドに対応するガイド面とを有し、
    前記複数のルーバのうち、前記第2ルーバは、前記流体の流れ方向で最も下流側に配置される
    熱交換器。
  3. 請求項1又は2に記載の熱交換器であって、
    前記複数の伝熱フィンは、前記複数の伝熱フィンの配列間隔を調整する複数のタブを有する板状フィンで構成され、
    前記複数のタブの一部は、前記ルーバ部よりも流体の流れ方向下流側に設けられる
    熱交換器。
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