JP7154906B2 - 皮膚たるみ改善剤及びそのスクリーニング方法 - Google Patents
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Description
〔1〕第1発明としては、
表皮ケラチノサイトに人為的に重力を負荷し、
該負荷に起因する
表皮ケラチノサイトの形状変化、
表皮ケラチノサイトの細胞形状変化制御物質の状態変化、
のうち、少なくとも一つ以上を指標とする
皮膚たるみ改善剤のスクリーニング方法。
〔2〕第2発明としては、
人為的に重力を負荷した表皮ケラチノサイトを用いて、
被験物質の
表皮ケラチノサイトの形状変化抑制効果、
表皮ケラチノサイトの形状変化の回復効果、
表皮ケラチノサイトの細胞形状変化制御物質の状態変化促進効果
表皮ケラチノサイトの細胞形状変化制御物質の状態変化回復効果
のうち、少なくとも一つ以上を評価する工程を含む
皮膚たるみ改善剤のスクリーニング方法。
〔3〕第3発明としては、
下記の工程を含むことを特徴とする、皮膚たるみ改善剤をスクリーニングする方法。
(1) 表皮ケラチノサイトを培養する工程
(2) 表皮ケラチノサイトを被験物質共存下培養する工程
(3) 表皮ケラチノサイトに人為的に重力を負荷する工程
(4) 被験物質共存の場合と非共存の場合の表皮ケラチノサイトを比較したときに、
下記(a)から(c)のいずれかに該当する被験物質をたるみ改善作用を有すると判断する工程
(a)人為的な重力負荷を行っていない表皮ケラチノサイトとの比較により認識される重力の負荷による表皮ケラチノサイトの形状変化の程度が、被験物質非共存の場合に比較して小さい被験物質
(b)人為的な重力負荷を行っていない表皮ケラチノサイトとの比較により認識される重力の負荷による表皮ケラチノサイトの形状変化からの回復度が、被験物質非共存の場合に比較して大きい被験物質
(c)人為的な重力負荷を行っていない表皮ケラチノサイトとの比較により認識される重力の負荷による表皮ケラチノサイトの機械刺激応答の程度が、被験物質非共存の場合に比較して大きい被験物質
〔4〕第4発明としては、第1乃至第3発明のいずれかに記載のスクリーニング方法により選択される皮膚たるみ改善剤。
〔5〕第5発明としては、第4発明における皮膚たるみ改善剤を含むことを特徴とする皮膚外用剤。
〔6〕第6発明としては、クミスクチン抽出物を含有する皮膚たるみ改善剤。
〔7〕第7発明としては、クミスクチン抽出物を含有する皮膚たるみ改善皮膚外用剤。
例えば、航空機等の高速の移動装置の加速を利用する方法を用いることができる。本方法は、費用面・技術面で容易ではないことと、通常推奨される細胞培養環境を維持するのが難しいため、より重力負荷の影響を明確に評価できる重力負荷方法として、遠心力を利用した方法が挙げられる。遠心力は、市販の遠心分離器や、培養や振とうを目的として市販されているローテーターの使用によって得られ、いずれかの装置に細胞を培養した培養容器を固定し、その際の回転半径と回転数の調整により、負荷される重力の強さは適宜調整できるので好ましい。
尚、本発明では人為的な重力の負荷をかけない場合とは、通常の状態で培養等を行うことをさす。つまり、0Gと同義である。
側面視の場合は、共焦点顕微鏡などによって、深さ方向に複数枚の画像を取得し、各画像から再構築された細胞像を画像上で割断して細胞切断面像を作製することで評価することができる。側面視される細胞形状の測定方法は、重力負荷前後での変化が評価できればどのような方法によっても構わないが、例えば、細胞の厚みに数段階のグレードを設定し、顕微鏡で観察される視野内の個々の細胞のグレード、あるいは任意に個数を決めてランダムに選抜された細胞のグレードを平均化したものを当該細胞試料の厚み指標としたり、適当な画像解析ソフトによって細胞の輪郭を指定し、楕円に近似して得られる長径を当該細胞の大きさの指標としたり、短径を厚み指標としたりすることができる。
皮膚外用剤の作用が発揮されやすい皮膚表層近傍におけるたるみ発生に関与する現象を明らかにするため、年齢と部位による顔角層形状の違いを測定した。まず、女性19名に依頼して洗顔後、10-15分間安静にした。その後、角層採取用テープを用いて額と下頬部から角層を採取した。テープの角層粘着部をエタノールに10分間浸漬後、10-30分間風乾し、角層染色液(ナフトールブルーブラック 0.1g、酢酸ナトリウム0.82g、酢酸 9g、蒸留水 残部)に30分間浸漬した。30分間流水にて洗浄後一晩風乾した。撮影機能付き顕微鏡(BZ-X700,KEYENCE, 20倍)にて上記処理後の角層画像を取得し、プリントアウトした画像上で細胞の輪郭を強調後、スキャナー(Docucenter-V C4476,富士ゼロックス)で取り込み、画像解析ソフト (Fiji, open source)上で細胞の輪郭を抽出後輪郭内の面積を計測した。測定の結果を図1に示す。図中の横軸は被験者の年齢層を示す(例:20’sは20歳代を意味する)。
上述の顔の下側における角層鳥瞰面積の加齢による増大が顔のたるみの程度と関係しているか確認するため、顔角層形状とたるみの程度の測定を行った。まず、女性23名に依頼して洗顔後、10-15分間安静にした。その後、角層採取用テープを用いて額と下頬部から角層を採取した。その後、試験参加者の頬に、座位かつ、前方を見つめた状態で、口角から水平外側に、目尻から垂直に下ろした交差点に小円形シール(直径5mm)を貼り付け、座位・仰臥位の2つの姿勢で写真を撮影し、シールの移動距離を計測し、この距離を顔のたるみの程度の指標とした。角層鳥瞰面積は、〔0036〕と同様の方法で染色・画像取得後、画像解析ソフト (ImageJ, open source)で細胞の占有領域を抽出後、抽出された領域内の面積を計測し、目視で計測した同領域内の細胞数で除して、各参加者の角層鳥瞰面積指標とした。
表皮ケラチノサイトの形状変化に対する重力負荷の影響を検討するため、表皮ケラチノサイトに人為的に重力を負荷し、その後の細胞形状の変化を観察した。まず、新生児をドナーとするヒト正常表皮ケラチノサイト (P1, KURABO) を1.5×105cells/mLの密度で培地 (Humedia-KG-2, KURABO) に分散し、24well plate (True Line)に500μLずつ播種した。37℃、5%CO2下で2日間インキュベートした後、培地を除き、新しい培地 750μLを加え、インキュベータ内に設置したターンテーブル上で、各図に示すG(1.6あるいは2.0G)が負荷される回転半径となる位置にプレートを粘着し、100rpmで24時間回転した。プレートから培地を除き、マイルドホルム (10NM, Wako) 1mLを添加して室温下で15分間固定後、固定液を除去してPBS(-)で洗浄した。その後、0.5体積%のTriton X-100 PBS(-)溶液 1mLを添加して室温下、15分間静置した。再びPBS(-)にて洗浄後、1%BSA PBS(-)溶液に溶解した2.5%のAlexa Fluor 488 Phalloidin(Thermo Fisher Scientific)溶液を添加し、室温下、20分間静置して染色した。PBS(-)で洗浄後、蛍光顕微鏡 (BZ-X700, KEYENCE) にて観察を行い、細胞画像を取得した。得られた画像を図3に示す。
顔角層形状の年齢による違いに対する重力負荷の影響を検討するため、年齢の異なるドナーから採取された表皮ケラチノサイトに人為的に重力を負荷し、重力負荷によって生じた鳥瞰細胞面積変化からの回復度のドナー年齢による違いを測定した。まず、新生児をドナーとするヒト正常表皮ケラチノサイト (P1, KURABO) と62才のヒトをドナーとするヒト正常表皮ケラチノサイト (P4, KAC) をそれぞれ1.5×105cells/mLの密度で培地 (Humedia-KG-2, KURABO) に分散し、24well plate (True Line)に500μLずつ播種した。37℃、5%CO2下で2日間インキュベートした後、培地を除き、新しい培地 750μLを加え、インキュベータ内に設置したターンテーブル上で、図に示すG(2.0G)が負荷される回転半径となる位置にプレートを粘着し、100rpmで24時間回転した。重力負荷停止直後の細胞面積測定用には、この回転の停止直後にプレートから培地を除き、マイルドホルム (10NM, Wako) 1mLを添加して室温下で15分間固定後、固定液を除去してPBS(-)で洗浄した。重力負荷停止24時間後の細胞面積測定用には、回転の停止から24時間後に同様の工程を経て細胞を固定した。この際、重力負荷を行わない試料もそれぞれ同じタイミングで処置しておいた。固定後、0.5体積%のTriton X-100 PBS(-)溶液 1mLを添加して室温下、15分間静置した。再びPBS(-)にて洗浄後、1%BSA PBS(-)溶液に溶解した2.5%のAlexa Fluor 488 Phalloidin(Thermo Fisher Scientific)溶液を添加し、室温下、20分間静置して染色した。PBS(-)で洗浄後、蛍光顕微鏡 (BZ-X700, KEYENCE) にて観察を行い、細胞画像を取得した。得られた画像は、プリントアウトして細胞の輪郭を強調後、スキャナー(Docucenter-V C4476,富士ゼロックス)で取り込み、画像解析ソフト (ImageJ, open source)上で細胞の輪郭を抽出後輪郭内の面積を計測した。重力負荷による変化からの回復度は、重力負荷終了直後と24時間経過した後と一致するタイミングでの重力負荷を行わなかった試料の細胞面積の差に対する重力負荷終了直後と24時間経過した後の細胞面積の減少度として算出した。ここで算出に利用した細胞面積の変化の相対値を図4に示す。
重力負荷による表皮ケラチノサイトの形状変化に対するカルシウムチャネルの関与を確認するため、カルシウムチャネルの阻害剤として知られるガドリニウムを添加した状態で表皮ケラチノサイトに人為的に重力を負荷し、鳥瞰細胞面積変化を測定した。まず、表皮ケラチノサイトHaCaTを5×104cells/mLの密度で10%のFBS(biocera)を含む培地 (DMEM, Life technologies) に分散し、24well plate (True Line)に500μLずつ播種した。37℃、5%CO2下で一晩インキュベートした後、ガドリニウム添加区にはGdCl3 3mmol/Lを125μL、ガドリニウム非添加区には蒸留水 125μLを加え、インキュベータ内に設置したターンテーブル上で、2Gが負荷される回転半径となる位置にプレートを粘着し、100rpmで24時間回転した。その後、プレート内をPBS(-)にて洗浄し、マイルドホルム (10NM, Wako) 500μLを添加して室温下で一晩固定後、固定液を除去してPBS(-)で洗浄した。その後0.05%アミドブラック 10B (Wako)溶液 100μLを添加して室温下で30分間染色後、水道水で洗浄して染色を終了した。乾燥後、撮影機能付き顕微鏡(BZ-X700,KEYENCE)にて細胞画像を取得し、画像解析ソフト(ImageJ, open source)で細胞の占有領域を抽出後、抽出された領域内の面積を計測し、目視で計測した同領域内の細胞数で除して、各条件における細胞鳥瞰面積指標とした。図5に試験の結果を示す。図中、G(+)は重力負荷あり、G(-)は重力負荷なし、Gdはガドリニウム添加あり、Waterは、ガドリニウムの代わりに水を添加したことを意味する。
上記の研究結果に基づき、発明者らは、表皮ケラチノサイトを用い、人為的な重力の負荷により表皮ケラチノサイトに現れる細胞形状変化を指標とし、被験物質共存下での表皮ケラチノサイトにおける変化と被験物質非共存下での表皮ケラチノサイトにおける変化を比較することで、皮膚たるみ改善剤をスクリーニングする方法を確立した。表皮ケラチノサイトとしてHaCaTを用い、5×104cells/mLの密度で培地 (10%FBS含有DMEM, GIBCO) に分散し、96well plate (True Line)に100μLずつ播種した。37℃、5%CO2下で24時間インキュベートした後、培地を除き、新しい培地 100μLを加え、被験物質を添加した。被験物質としては、被験物質である植物(植物1~4)の乾燥重量に対して10倍量の水を加え、4時間60℃に加熱して抽出し、滅菌濾過したものを、抽出物中の乾燥残分が100ppmになるように使用した。その後、インキュベータ内に設置したターンテーブル上で、各図に示すGが負荷される回転半径となる位置にプレートを粘着し、100rpmで24時間回転した。プレートから培地を除き、マイルドホルム (10NM, Wako) 100μLを添加して室温下で一晩固定後、固定液を除去してPBS(-)で洗浄した。その後0.05%アミドブラック 10B (Wako)溶液 100μLを添加して室温下で30分間染色後、水道水で洗浄して染色を終了した。乾燥後、撮影機能付き顕微鏡(BZ-X700,KEYENCE)にて細胞画像を取得し、画像解析ソフト (ImageJ, open source)で細胞の占有領域を抽出後、抽出された領域内の面積を計測し、目視で計測した同領域内の細胞数で除して、各被験物質の細胞鳥瞰面積指標とした。その後〔数1〕により、細胞面積変化抑制度を算出した。図6にスクリーニングの結果例を示す。細胞面積変化抑制度の高い植物1は、重力によるたる改善効果が高い候補物質として選択できる。改善効果の期待できる物質の選択は、所望の効果の程度により任意に設定できるが、概ねの目安として、細胞面積変化抑制度が40%を超える程度が好ましい。
上記の研究結果に基づき、発明者らは、表皮ケラチノサイトを用い、人為的な重力の負荷により表皮ケラチノサイトに現れる細胞形状変化物質の状態変化を指標とし、被験物質共存下での表皮ケラチノサイトにおける変化と被験物質非共存下での表皮ケラチノサイトにおける変化を比較することで、皮膚たるみ改善剤をスクリーニングする方法を確立した。本実験では、細胞形状変化物質の状態変化を指標とするスクリーニングを実施した。本実験における細胞形状変化物質の状態変化は、重力負荷による表皮ケラチノサイト内カルシウムイオン濃度の上昇であり、〔0009〕に示した通り、機械的刺激に対応する細胞のリモデリングの上流に位置する変化である。〔0044〕にて、該指標の変化の抑制が重力負荷による細胞鳥瞰面積の増大を促進することが確認されているため、重力負荷による表皮ケラチノサイト内カルシウムイオン濃度の上昇の促進は、重力負荷による細胞鳥瞰面積の増大の抑制につながる。
表皮ケラチノサイトとしてHaCaTを用い、2.5×104cells/mLの密度で培地 (10%FBS含有DMEM, GIBCO) に分散し、96well plate (True Line)に100μLずつ播種した。37℃、5%CO2下で24時間インキュベートした後、被験物質を添加して、さらに24時間インキュベートした。被験物質としては、図6に示した各被験物質である植物(植物1~4)素材の乾燥重量に対して10倍量の水を加え、4時間60℃に加熱して抽出し、滅菌濾過したものを、抽出物中の乾燥残分が100ppmになるように使用した。培地を除き、PBS(-)で3回洗浄した後、カルシウム蛍光プローブを含有する溶液A 100μLを添加して37℃、5%CO2下で1時間インキュベートした。溶液Aを除き、PBS(-)で3回洗浄した後、37℃に温めた溶液B 100μLを添加し、その後、インキュベータ内に設置したターンテーブル上で、2Gが負荷される回転半径となる位置にプレートを粘着し、100rpmで20分間回転した。回転停止直後、マイクロプレートリーダー(infinite F200PRO,TECAN)にて蛍光強度を取得し(励起波長485nm,蛍光波長535nm)、各被験物質の細胞形状変化物質の状態変化指標とした。その後〔数2〕により、細胞形状変化物質変化度を算出した。細胞形状変化物質の状態変化促進度の高い被験物質は、重力によるたる改善効果が高い候補物質として選択した。
溶液A、溶液Bの組成は表1に示す。
〔0048〕と同様のスクリーニング方法において、被験物質として粗く粉砕した状態のクミスクチンの葉および茎の混合物あるいは粉末のショウガの根の乾燥質量に対して10倍量の水を加え、4時間60℃に加熱して抽出し、滅菌濾過したものを、抽出物中の乾燥残分が100ppmになるように使用した。クミスクチン抽出物およびショウガ抽出物による細胞面積変化抑制度を〔図7〕に示す。
前記細胞試験で用いたクミスクチン抽出物を2%配合した美容液を調製し、50~60代の18名の女性による2ヶ月間の実使用試験を行い、たるみ改善度を測定した。クミスクチン抽出物を水に置き換えた美容液を比較例とした。美容液の処方を表2に示す。製法は常法に従った。
Claims (3)
- 表皮ケラチノサイトに人為的に重力を負荷し、
該負荷に起因する
表皮ケラチノサイトの形状変化、
表皮ケラチノサイトの細胞形状変化制御物質の状態変化、
のうち、少なくとも一つ以上を指標とする
重力に起因する皮膚たるみ改善剤のスクリーニング方法。 - 人為的に重力を負荷した表皮ケラチノサイトを用いて、
被験物質の
表皮ケラチノサイトの形状変化抑制効果、
表皮ケラチノサイトの形状変化の回復効果、
表皮ケラチノサイトの細胞形状変化制御物質の状態変化促進効果
表皮ケラチノサイトの細胞形状変化制御物質の状態変化回復効果
のうち、少なくとも一つ以上を評価する工程を含む
重力に起因する皮膚たるみ改善剤のスクリーニング方法。 - 下記の工程を含むことを特徴とする、重力に起因する皮膚たるみ改善剤をスクリーニングする方法。
(1) 表皮ケラチノサイトを培養する工程
(2) 表皮ケラチノサイトを被験物質共存下培養する工程
(3) 表皮ケラチノサイトに人為的に重力を負荷する工程
(4) 被験物質共存の場合と非共存の場合の表皮ケラチノサイトを比較したときに、
下記(a)から(c)のいずれかに該当する被験物質を重力に起因するたるみ改善作用を有すると判断する工程
(a)人為的な重力負荷を行っていない表皮ケラチノサイトとの比較により認識される重力の負荷による表皮ケラチノサイトの形状変化の程度が、被験物質非共存の場合に比較して小さい被験物質
(b)人為的な重力負荷を行っていない表皮ケラチノサイトとの比較により認識される重力の負荷による表皮ケラチノサイトの形状変化からの回復度が、被験物質非共存の場合に比較して大きい被験物質
(c)人為的な重力負荷を行っていない表皮ケラチノサイトとの比較により認識される重力の負荷による表皮ケラチノサイトの機械刺激応答の程度が、被験物質非共存の場合に比較して大きい被験物質
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