JP7154571B2 - 油性固形化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、油性固形化粧料に関するものである。
近年、ヘアカラーやパーマ剤の使用により毛髪がよりダメージを受けやすくなり、リンスやコンディショナーのような浴室でシャンプー後に塗布し、洗い流す毛髪化粧料だけでは、ダメージによる毛髪のパサつきやうねり、広がり等の問題を抑えきれなくなってきた。そこで毛髪のパサつきやうねり、広がり等を抑える目的でヘアオイルやヘアミルク、ヘアクリーム等の洗い流さない毛髪化粧料がさかんに使用されている。
洗い流さない毛髪化粧料には、使用性の面からヘアミルク、ヘアオイル等の液状化粧料やヘアクリームなどのクリーム化粧料が一般的に検討されている。しかしながら、油性固形化粧料は、その油分によって、ダメージを受けた毛髪を効果的に保護および補修できること、容器からの漏れの心配がなく、持ち運びに便利であることから、洗い流さない毛髪化粧料として好ましいと思われるものの、あまり検討されていない。また一方で、最近、オールインワンジェルに代表されるように、多機能な化粧料が望まれるようになり、洗い流さない毛髪化粧料にも多機能性が望まれるようになってきている。
油性固形化粧料は、これまで主に肌へ適用するものに利用されてきた。例えば特許文献1に開示されているようなリップスティックや特許文献2に開示されているようなワセリン様の化粧料がある。よって、これらが毛髪にも適用できれば、洗い流さない毛髪化粧料でありながら、肌にも利用できる多機能な油性固形化粧料が提案できると思われた。しかしながら、そのまま毛髪にも適用するには以下のような問題があった。
リップスティックは非常に硬いため、毛髪全体には塗布しにくく、洗い流さない毛髪粧料としては適さない。ワセリン様の化粧料は、毛髪全体に塗布することができるものの、毛髪に対するべたつきが強いこと、毛髪へののびやなじみも悪いため、洗い流さない毛髪化粧料には適さない。また、柔らかすぎるために取りすぎてしまい、不自然な毛束を生じることも多く、問題であった。
また、前述の通り、容器からの漏れの心配がないため持ち運びに便利である。しかし、日中の気温によっては、日中と夜間で極端な温度差にさらされたり、長時間高温状態にさらされたりする可能性があり、そうした場合、油性固形化粧料の表面に油滴が出る、形が崩れる、または液状化してしまうことがないといった安定性を備えている必要がある。
特開2009-185070号公報 特開2016-222585号公報
よって、本発明は、油性固形化粧料であって、40℃で形崩れがなく、温度差による油吐きがなく、柔らかすぎず、硬すぎず、手に塗り広げる際に液状になり、毛髪および肌にべたつきがない油性固形化粧料であれば上記問題を解決できるため本発明の課題とする。
本発明者は、上記問題を解決するため鋭意検討した結果、油性固形化粧料であって、(A)融点が70℃以上の植物ロウ、(B)融点が30℃以上60℃未満のダイマー酸のエステルおよび融点が30℃以上60℃未満の脂肪酸硬化ヒマシ油から選択される1種以上、(C)脂肪酸と多価アルコールとをエステル化して得られる25℃で液状のエステル油を含有することを特徴とする油性固形化粧料が、上記問題を解決することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、40℃での型崩れがなく、温度差による油吐きがなく、溶け感、取れ性が良好、かつ毛髪および肌のべたつきがない油性固形化粧料を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、含有量を示す単位は、特に明記しない限り全て質量%である。
本発明において、「温度差による油吐き」とは、5℃と40℃を交互に変えて保存したときに、油性固形化粧料の表面に油滴や油滴が現れた痕跡としての固まりが現れていないことをさす。
本発明において、「溶け感」とは油性固形化粧料を手に塗り広げる際に、油性固形化粧料が固形から液状に変化することをさす。油性固形化粧料を毛髪に使用する際には一旦手に塗り広げて使われると考えられる。しかしながら、油性固形化粧料は、手に塗り広げてもワックス状またはワセリン状であることがほとんどである。ワックス状またはワセリン状のままであると、毛髪へののびやなじみが悪く使いにくい。よって手に塗り広げる際には液状に変化することが好ましい。
本発明において、「取れ性」とは、油性固形化粧料を指ですくい取る際に、柔らかすぎず、硬すぎず、ゴツゴツとした抵抗がなくなめらかに取れることをさす。油性固形化粧料が肌にも髪にも使えるためには、ジャー容器等に充填されて、指ですくって使う形状が好ましいが、すくい取る際に硬さが柔らかすぎても、硬すぎても使いにくい。柔らかすぎる場合は、指ですくった際に取りすぎてしまう。毛髪に多量につけすぎると、不自然な毛束を生じるので好ましくない。硬すぎる場合は、指ですくいにくいので、使用者に不快感を与える。また、取る際に柔らかさ、硬さは問題なくとも、なめらかに取れずに、ゴツゴツとした抵抗があっても不快である。
本発明による油性固形化粧料には、40℃での形崩れ、溶け感および取れ性の観点から(A)融点が70℃以上の植物性ロウ類を含有する。
前記(A)成分は油性固形化粧料に含有されていればよいが、40℃での形崩れおよび溶け感の観点から好ましくは2~10%、より好ましくは2~8%、更に好ましくは4~6%含有されることがよい。前記(A)成分が2%未満の場合、40℃での形崩れを起こし、柔らかいため取れ性が損なわれる恐れがある。前記(A)成分が10%を超える場合、硬いため溶け感および取れ性が損なわれる恐れがある。
前記(A)成分は、特に限定されないが、例えば、ヒマワリ種子ロウ、コメヌカロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、サトウキビロウ、白虫ロウ(雪ロウ)、パームロウ等が挙げられ、1種以上含有することができる。これらのうち、溶け感の観点からヒマワリ種子ロウが好ましい。
本発明による油性固形化粧料には、取れ性の観点から(B)融点が30℃以上60℃未満のダイマー酸のエステルおよび融点が30℃以上60℃未満の脂肪酸硬化ヒマシ油から選ばれる1種以上を含有する。
前記(B)成分は油性固形化粧料に含有されていればよいが、なめらかさを与え、取れ性を向上させる観点から好ましくは10~40%、より好ましくは20~30%含有されることがよい。前記(B)成分が10%未満の場合、なめらかさを損ない取れ性を向上させる効果が見込めない恐れがある。前記(B)成分が40%を超える場合、硬いため取れ性を損なう恐れがある。
前記(B)成分の融点が30℃以上60℃未満のダイマー酸のエステルは、特に限定されないが、例えば、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、ダリマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物等が挙げられ、1種以上含有することができる。これらのうち、取れ性の観点からダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)が好ましい。
前記(B)成分の融点が30℃以上60℃未満の脂肪酸硬化ヒマシ油は、特に限定されないが、例えば、ステアリン酸硬化ヒマシ油、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、ヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、トリイソステアリン酸硬化ヒマシ油等が挙げられ、1種以上含有することができる。これらのうち、取れ性の観点からステアリン酸硬化ヒマシ油が好ましい。
本発明に用いる前記(A)成分および前記(B)成分は、取れ性の観点から、前記(B)成分に対する前記(A)成分の質量比(A)/(B)は好ましくは0.08~0.5であり、より好ましくは0.17~0.33である。前記(B)成分に対する前記(A)成分の質量比(A)/(B)が0.08未満の場合、取れ性を損なう恐れがあり、前記(B)成分に対する前記(A)成分の質量比(A)/(B)が0.5を超える場合も取れ性を損なう恐れがある。
本発明による油性固形化粧料には、ベースオイルとして(C)脂肪酸と多価アルコールとをエステル化して得られる25℃で液状のエステル油から選択される1種以上を含有する。前記(C)成分は前記(A)成分や前記(B)成分と相溶性が良いため、温度差による油吐きを防止する効果がある。
前記(C)成分は油性固形化粧料に含有されていればよいが、毛髪および肌のべたつきのなさの観点から40%以上含有することが好ましい。前記(C)成分が40%未満の場合、毛髪および肌のべたつきを生じる恐れがある。
前記(C)成分は、特に限定されないが、例えば、グリセリンと脂肪酸のエステルであるトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリエチルへキサン酸グリセリル、ネオペンチルグリコールと脂肪酸のエステルである、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ネオペンチルグリコール、ジエチルへキサン酸ネオペンチルグリコール、脂肪酸とプロピレングリコールのエステルであるジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール等が挙げられ、1種以上含有することができる。これらのうち、温度差による油吐きを防止する観点からトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルが好ましい。
本発明による油性固形化粧料には、取れ性を向上させる観点から、(D)25℃で固形の炭素数12以上18以下のグリセリンの脂肪酸トリエステルを含有することができる。
前記(D)成分は油性固形化粧料に含有されていればよいが、なめらかさを与え、取れ性を向上させる観点から好ましくは1~20%、より好ましくは1~15%である。前記(D)が1%未満の場合、なめらかさを与える効果がなく取れ性を向上させることができない恐れがあり、前記(D)成分が20を超える場合、硬くなり取れ性を損ない、溶け感、毛髪のべたつき、肌のべたつきを損なう恐れがある。
前記(D)成分は、特に限定されないが、例えば、トリステアリン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル等が挙げられ、1種以上含有することができる。これらのうち、取れ性を向上させる観点からトリステアリン酸グリセリルが好ましい。
本発明の油性固形化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記成分の他に通常化粧品に用いられる成分として、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、高級アルコール、高級脂肪酸、前記(B)成分、前記(C)成分および前記(D)成分以外のエステル油、シリコーン油、炭化水素油、植物油、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、香料、酸化防止剤、保湿剤、清涼剤、ビタミン類、植物抽出物、pH調整剤、着色剤等を含有することができ、これらは1種以上含有してもよい。
本発明の油性固形化粧料の針入硬度は特に限定されるものではないが、15~80gであることが好ましい。15g未満の場合は柔らかすぎるため取れ性を損なう恐れがあり、80gを超える場合は硬すぎるため取れ性を損なう恐れがある。
本発明における針入硬度は、常法により調製した油性固形化粧料を溶解し、アルミ容器(アルミ容器φ62深型:三嘉工業株式会社製)に35g充填し、20℃で24時間静置した後に、クリープメータ(モデル:レオナーRE-3305S、株式会社山電製)により、2mmφ治具を0.5mm/secの速度で12mm侵入させ、その3mm時、6mm時、9mm時の抵抗荷重の平均値である。
本発明の油性固形化粧料は、(A)融点が70℃以上の植物ロウ、(B)融点が30℃以上60℃未満のダイマー酸のエステルおよび融点が30℃以上60℃未満の脂肪酸硬化ヒマシ油から選ばれる1種以上、脂肪酸と多価アルコールとをエステル化して得られる25℃で液状のエステル油を含有することによって、洗い流さない毛髪化粧料としても皮膚化粧料としても使用できるものである。
本発明の油性固形化粧料を充填する容器は特に限定されないが、ジャータイプの容器に充填することが好ましい。容器の材質は特に限定されないが、アルミ容器、ガラス容器、PP容器、PE容器、PET容器等が好ましい。充填された油性固形化粧料を指で直接すくい取り、そのままもしくは一旦手に塗り広げてから毛髪や肌に使用することができる。
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
本明細書に示す評価試験において、油性固形化粧料に含まれる成分および、その含有量を種々変更しながら実施した各種の実験結果を以下に示す。なお、油性固形化粧料の各成分の含有量を示す単位は全て質量%であり、比率は質量比を示し、これを常法にて調製した。
本明細書に示す評価試験において、「40℃での形崩れのなさ」、「温度差による油吐き」、「溶け感」、「取れ性」、「毛髪のべたつき」および「肌のべたつき」について評価した。
[40℃での形崩れのなさ]
得られた油性固形化粧料をアルミ容器(アルミ容器φ62深型:三嘉工業株式会社製)に35g充填し、25℃で24時間静置した後、更に40℃にて24時間静置した後、底面が垂直になるように立てて10分間静置し、油性固形化粧料が動くかどうか評価した。
(判定基準)
○:動かない
×:動く
[温度差による油吐き]
得られた油性固形化粧料をアルミ容器(アルミ容器φ62深型:三嘉工業株式会社製)に35g充填し、25℃で24時間静置した後、12時間間隔で、5℃と40℃を交互に変えて保存することを、1ヶ月繰り返し、25℃で6時間静置後、表面の油滴や油滴が現れた痕跡としての固まりの有無を評価した。このとき、冷凍機付きインキュベーター(モデル:MIR-554-PJ、パナソニックヘルスケア株式会)を用いた。
(判定基準)
○:油滴や油滴の痕跡の固まりがない
×:油滴や油滴の痕跡の固まりがある
[溶け感]
得られた油性固形化粧料をアルミ容器(アルミ容器φ62深型:三嘉工業株式会社製)に35g充填し、25℃で24時間静置した後、0.2g手の平の中央にとり、もう一方の手の人差し指で円を描くように、塗り広げるときに固形から液状に変化する感覚があったか官能評価を行った。
(評価方法)
パネラー10名が油性固形化粧料を使用し、各項目に関して官能評価を行った。各人が項目毎に5点(非常に良好)、4点(より良好)、3点(良好)、2点(不良)、1点(非常に不良)の5段階で評価して全員の平均点を算出した後、下記判定基準に従って判定した。
(平均点の判定基準)
4.0点以上 : 5
3.5点以上4.0点未満 : 4
3.0点以上3.5点未満 : 3
2.0点以上3.0点未満 : 2
2.0点未満 : 1
[取れ性]
得られた油性固形化粧料をアルミ容器(アルミ容器φ62深型:三嘉工業株式会社製)に35g充填し、25℃で24時間静置した後、人差し指ですくいとるときの柔らかさ、硬さ、なめらかさを総合して官能評価を行った。
(評価方法)
パネラー10名が油性固形化粧料を使用し、各項目に関して官能評価を行った。各人が項目毎に5点(非常に良好)、4点(より良好)、3点(良好)、2点(不良)、1点(非常に不良)の5段階で評価して全員の平均点を算出した後、下記判定基準に従って判定した。
(平均点の判定基準)
4.0点以上 : 5
3.5点以上4.0点未満 : 4
3.0点以上3.5点未満 : 3
2.0点以上3.0点未満 : 2
2.0点未満 : 1
[毛髪のべたつきのなさ]
得られた油性固形化粧料をアルミ容器(アルミ容器φ62深型:三嘉工業株式会社製)に35g充填し、25℃で24時間静置した後、0.3gを3回に分けて、手に塗り広げてから、毛髪試験用ドール(株式会社ビューラックス社製「カットマネキンNO.775N」)の毛髪に塗布し、毛髪のべたつきを官能評価した。
(評価方法)
パネラー10名が油性固形化粧料を使用し、「毛髪のべたつき」に関して官能評価を行った。各人が5点(非常に良好)、4点(より良好)、3点(良好)、2点(不良)、1点(非常に不良)の5段階で評価して全員の平均点を算出した後、下記判定基準に従って判定した。
(平均点の判定基準)
4.0点以上 : 5
3.5点以上4.0点未満 : 4
3.0点以上3.5点未満 : 3
2.0点以上3.0点未満 : 2
2.0点未満 : 1
[肌のべたつきのなさ]
得られた油性固形化粧料をアルミ容器(アルミ容器φ62深型:三嘉工業株式会社製)に35g充填し、25℃で24時間静置した後、0.05gを取って両手に均一になじませ、べたつきを官能評価した。
(評価方法)
パネラー10名が油性固形化粧料を使用し、「肌のべたつき」に関して官能評価を行った。各人が5点(非常に良好)、4点(より良好)、3点(良好)、2点(不良)、1点(非常に不良)の5段階で評価して全員の平均点を算出した後、下記判定基準に従って判定した。
(平均点の判定基準)
4.0点以上 : 5
3.5点以上4.0点未満 : 4
3.0点以上3.5点未満 : 3
2.0点以上3.0点未満 : 2
2.0点未満 : 1
(第1評価試験)
第1評価試験では、前記(A)成分、前記(B)成分および前記(C)成分の含有量および種類を様々に代えた油性固形化粧料に関して評価した。表2に油性固形化粧料の成分とその含有量および評価結果を示す。
Figure 0007154571000001
表1に示す実施例1~12より、「40℃での形崩れのなさ」、「温度差による油吐き」、「溶け感」、「取れ性」、「毛髪のべたつきのなさ」および「肌のべたつきのなさ」に関して良好な結果を得た。
(第2評価試験)
第2評価試験では、前記(D)成分の含有量を様々に代えた油性固形化粧料に関して評価した。表2に油性固形化粧料の成分とその含有量および評価結果を示す。
Figure 0007154571000002
表2に示す実施例13~17より、「40℃での形崩れのなさ」、「温度差による油吐き」、「溶け感」、「取れ性」、「毛髪のべたつきのなさ」および「肌のべたつきのなさ」に関して良好な結果を得た。
以下に油性固形化粧料の実施例17および実施例18を記載する。
以下の実施例17および実施例18により得られた油性固形化粧料は、「40℃での形崩れのなさ」、「温度差による油吐き」、「溶け感」、「取れ性」、「毛髪のべたつきのなさ」、「肌のべたつきのなさ」に関して良好な結果を得た。
実施例17
成 分 含有量(%)
(A)ヒマワリ種子ロウ 5.0000
(B)ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/
セチル/ステアリル/ベヘニル) 24.0000
(C)トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 55.2691
(D)トリステアリン酸グリセリル 5.0000
パルミチン酸メチルヘプチル 10.0000
γ-ドコサラクトン 0.0005
トコフェロール 0.0300
水 0.0001
モモ核油 0.1000
モモ果実エキス(固形分として) 0.0001
BG 0.0001
(C12-14)パレス-3 0.0001
香料 0.6000
合計 100.0000
実施例18
成 分 含有量(%)
(A)ヒマワリ種子ロウ 5.0000
(B)ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/
セチル/ステアリル/ベヘニル) 19.0000
(B)ステアリン酸硬化ヒマシ油 5.0000
(C)トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 54.9982
(D)トリステアリン酸グリセリル 5.0000
パルミチン酸メチルヘプチル 10.0000
トコフェロール 0.1000
β-カロチン 0.0001
コーン油 0.1000
オリーブ油 0.1000
シア脂 0.1000
アルニカ花エキス(固形分として) 0.0001
キュウリ果実エキス(固形分として) 0.0001
セイヨウキズタエキス(固形分として) 0.0001
セイヨウニワトコエキス(固形分として) 0.0001
ゼニアオイ花エキス(固形分として) 0.0001
パリエタリアエキス(固形分として) 0.0001
ワイルドタイムエキス(固形分として) 0.0001
イノンドエキス(固形分として) 0.0001
イノンド種子エキス(固形分として) 0.0001
コケモモ果汁 0.0001
水 0.0001
BG 0.0001
ペンチレングリコール 0.0001
キサンタンガム 0.0001
(C12-14)パレス-3 0.0001
レモン果実油 0.0001
ハッカ油 0.0001
香料 0.6000
合計 100.0000
本発明により、40℃での型崩れがなく、温度差による油吐き、溶け感、取れ性、毛髪のべたつき、肌のべたつきが良好な油性固形化粧料が得られた。

Claims (8)

  1. (A)融点が70℃以上の植物性ロウ類
    (B)融点が30℃以上60℃未満のダイマー酸のエステルおよび融点が30℃以上60℃未満の脂肪酸硬化ヒマシ油から選ばれる1種以上
    (C)脂肪酸と多価アルコールとをエステル化して得られる25℃で液状のエステル油
    (D)25℃で固形の炭素数12以上18以下のグリセリンの脂肪酸トリエステルを含有し、前記(D)成分の含有量が1~15質量%である油性固形化粧料。
  2. 前記(A)成分の含有量が2~10質量%であることを特徴とする請求項1に記載の油性固形化粧料。
  3. 前記(A)成分がヒマワリ種子ロウであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の油性固形化粧料。
  4. 前記(B)成分の含有量が10~40質量%であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の油性固形化粧料。
  5. 前記(B)成分がダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)およびステアリン酸硬化ヒマシ油から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の油性固形化粧料。
  6. 前記(A)成分および前記(B)成分の質量比(A)/(B)が0.08~0.5であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の油性固形化粧料。
  7. 前記(C)成分がトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の油性固形化粧料。
  8. 前記(D)成分がトリステアリン酸グリセリルであることを特徴とする請求項1から請求項に記載の油性固形化粧料。
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