JP7154564B2 - おろし器 - Google Patents

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Description

本発明は、根野菜等をすりおろすおろし器に関するものである。
一般的に、大根といった根野菜等をすりおろして、料理の薬味として使用することが行なわれている。
この根野菜等のすりおろしには、多数の突起が突設された平板状のおろし金を用い、このおろし金に、前記根野菜等を手で持って前記おろし金に押し付けつつ前記おろし金の面方向に移動させることによって行なっている。
ところで、根野菜等を前述したおろし金を用いてすりおろす場合、開放された空間で、前記根野菜等およびおろし金の両方を手でつかんだ状態ですりおろしている。
したがって、おろし金や根野菜等が手に触れて衛生面で好ましくなく、また、すりおろす際に、おろしや野菜くず、あるいは、水分が飛散して周囲を汚してしまうといった不具合が生じる。
一方、このような不具合を解消し得る従来の技術が、たとえば、特許文献1において提案されている。
この従来の技術は、根菜類や果肉果実類を装置に挿入することを可能とし、且つ、当該食品の衛生的保持が容易な機構構造を持つ本装置内に密閉する条件にてハンドルの回転操作を行う事により、当該食品のおろしを作ると共に、残余の材料を装置内に密閉状態で保存することを可能とする根菜類や果肉果実類等に用いるおろし器である。
特開2007-330715号公報
前述した従来の技術により、おろし刃や根野菜等を装置よって覆った状態に保持しつつ、この根野菜等をおろし刃に押し付けながら滑らすことでおろすようにして、根野菜等やおろし刃に手を触れることなくおろし操作を行なうことができ、また、おろしやそのくずあるいは水分が外部に飛散することを防止することができるようになった。
しかしながら、前述した従来の技術においても、なお、つぎのような改善すべき点が残されている。
前述した従来の技術では、根野菜等をおろす際に、この根野菜等を、おろし刃に押し付ける操作とおろし刃に擦りつける方向に滑らす操作の二つの操作を同時に行なう必要がある。
そして、根野菜等をおろし刃に押し付ける力を一定に保持することが、均一なおろしとするのに特に必要となる。
しかしながら、同じ種類の根野菜等であっても、その硬さや組織などの違いにより、すりおろしの際の減り具合が異なることから、前述した根野菜等をおろし刃に押し付ける力を一定に保持することが困難であるという点である。
本発明は、このような従来の技術において残されている課題を解決せんとしてなされたもので、根野菜等をおろす際に、この根野菜等を容器で囲った状態に保持しつつ、均一なおろしを可能にするおろし器を提供することを解決すべき課題とする。
本発明のおろし器は、前述した課題を解決するために、根野菜等をすりおろすためのおろし器であって、上部が開口されたおろし器本体と、このおろし器本体の上部開口に、この上部開口を閉じるように着脱可能に装着される蓋体と、前記おろし器本体内に配置され、このおろし器内に挿入された前記根野菜等をすりおろすすりおろし機構と、前記蓋体に取り付けられるとともに前記すりおろし機構へ連結されて、このすりおろし機構を作動させる駆動手段とを具備していることを特徴としている。
本発明のおろし器は、前記すりおろし機構が配置された前記おろし器本体内に根野菜等を入れ、ついで、前記蓋体を前記おろし器本体の開口を覆うようにしてこのおろし器本体に装着することにより、前記蓋体に取り付けられている前記駆動手段を前記すりおろし機構に連結する。
ついで、前記駆動手段を操作することにより、前記すりおろし機構を作動させる。
このように前記すりおろし機構が作動させられると、このすりおろし機構により、前記おろし器本体内に挿入されている根野菜等がすりおろされる。
このすりおろし作業は、前記蓋体によって閉じられた前記おろし器本体の密閉空間において行なわれる。
したがって、前記根野菜等に触れることなくこれらをおろすことができ、衛生面を確保することができるとともに、おろした根野菜等が周囲に飛散してしまうことを防止することができる。
また、前記駆動手段による前記すりおろし機構の作動具合を調整することができるので、前記すりおろしの操作を容易に均一なものとすることができ、したがって、均一なすりおろしを可能にする。
前記すりおろし機構は、前記おろし器本体内の底部近傍に配置され、上面に前記根野菜等が載置される略円盤状のおろし刃と、このおろし刃の中心部にこのおろし刃を上下に貫通して設けられた回転軸によって構成することができる。
このような構成とした場合、まず、前記おろし刃を前記回転軸とともに前記おろし器本体内に挿入して、この回転軸の下端を前記おろし器本体の底面に当接させる。
これによって、前記おろし刃が、前記おろし器本体の底面近傍に位置させられる。
ついで、前記おろし刃の上に適宜の大きさにカットした根野菜を載せた後に、前記おろし器本体の上部開口を覆って前記蓋体を装着するとともに、前記回転軸を、前記蓋体に装着されている駆動手段に連結する。
この状態において、前記回転軸が前記おろし器本体の中心線に沿うように保持されるとともに、前記おろし刃が、前記おろし器本体の底面とほぼ平行に保持される。
これより前記駆動手段によって前記すりおろし機構を作動させると、前記おろし刃が前記回転軸回りに回転させられるが、このおろし刃上の根野菜等は、慣性力によってその位置を保持しようとし、前記おろし刃と前記根野菜等との間に相対移動が生じる。
したがって、前記根野菜等は、その重量により、前記おろし刃に押し付けられるとともに、前記根野菜に対する前記おろし刃の相対回転によって前記根野菜等がすりおろされる。
そして、前記根野菜等と前記おろし器本体との接触圧は根野菜に作用する重力によって決まり、その大きさが一定に保持される。
これによって、均一なおろしが可能となる。
前記すりおろし機構は、前記おろし器本体の内面に突設されたおろし刃と、前記おろし器本体内に、このおろし器本体の中心線を回転軸線として回転可能に配置された回転軸と、この回転軸に、前記おろし器本体の内面へ向けて突設された押圧板とによって構成することができる。
このような構成とすることにより、前記おろし器本体内に挿入される根野菜等は、前記押圧板と前記おろし器本体の内壁との間に位置させられる。
すりおろしに際しては、前記すりおろし機構と前記根野菜等が挿入された前記おろし器本体に、その上部開口を覆うようにして前記蓋体を取り付けるとともに、この蓋体に装着されている駆動手段を前記すりおろし機構の回転軸に連結する。
これより前記駆動手段によって前記すりおろし機構の前記回転軸を回転させると、この回転軸に、前記おろし器本体の内面へ向けて突設された押圧板によって前記根野菜等が前記回転軸回りに回転移動させられる。
かつ、前記根野菜等に、前記押圧板によって遠心力が与えられ、この遠心力により前記根野菜等が前記おろし器本体の内面へ押し付けられる。
したがって、前記根野菜等は、前記おろし器本体の内面に押し付けられながらこの内面に沿って移動させられ、その移動の過程で、前記おろし器本体の内面に突設されている前記おろし刃によっておろされる。
このような構成とした場合でも、前記根野菜のおろしはおろし器内の密閉空間で行ない衛生状態を確保し、また、周辺へのおろしや水分の飛散を防止して汚染を防止し、さらに、根野菜等と前記おろし刃との接触圧を遠心力によって生じさせることにより、その接触圧を極力一定に保持して均一なおろしを可能にする。
前記駆動手段は、前記蓋体に装着され、この蓋体を前記おろし器本体に装着した状態において、前記回転軸の上端部にその軸回りの相対回転が拘束された状態で嵌合させられる駆動軸と、この駆動軸に装着されたワイヤーホイールと、このワイヤーホイールに巻回された駆動ワイヤーと、前記駆動軸と前記蓋体との間に介装されて、前記駆動軸を、前記駆動ワイヤーを巻き取る方向に付勢するリターンスプリングとによって構成することができる。
ここで、前記駆動ワイヤーは、前記ワイヤーホイールに巻き取られた状態に保持されている。
これより、前記蓋体を抑えることによって前記おろし器を固定した状態として、前記駆動ワイヤーを前記蓋体から引き出すように牽引する。
この操作により、前記ワイヤーホイール、前記駆動軸、前記回転軸、および、前記おろし刃が、前記リターンスプリングをその弾性力に抗して締め付けるように変形させつつ、同一方向に回転させられる。
そして、前記駆動ワイヤーに加えた引き抜き力を開放すると、前記リターンスプリングに負荷されていた締め付け力が開放されることにより、このリターンスプリングの弾性力によって前記駆動軸および前記ワイヤーホイールが逆方向に回転させられる。
さらに、前記ワイヤーホイールの逆方向への回転により、前述したように引き出されていた前記駆動ワイヤーが前記ワイヤーホイールに巻き戻される。
したがって、前記駆動ワイヤーの引き抜き操作と巻き戻し操作を繰り返すことにより、前述した前記根野菜等のすりおろしを継続して行なうことができる。
ここで、前記駆動ワイヤーの引き抜き速度を速めると、前記根野菜等に対する前記おろし刃の相対速度は大きくなり、かつ、前記根野菜等と前記おろし刃との接触圧は、すりおろし操作の初期段階を基準としてみた場合、前記根野菜等の重量によって決まりほぼ一定である。
あるいは、前記押圧板の回転速度を調整して前記根野菜等に生じさせる遠心力を調整することにより、前記根野菜等と前記おろし刃との接触圧をほぼ一定にすることができる。
したがって、前記駆動ワイヤーの引き抜き速度を調整することにより、おろしの状態を容易に均一にすることができる。
また、このようなすりおろし操作を、前記根野菜等を前記おろし器本体と前記蓋体とで取り囲まれた空間に閉じ込めた状態で行なうことができる。
したがって、すりおろし操作に際して、使用者が、前記おろし刃や根野菜等に触れることがなく、良好な衛生状態を確保することができるとともに、おろしや、前記根野菜等のくずや水分の飛散を防止して、おろし器回りを汚してしまうことを防止することができる。
前記駆動ワイヤーは、その一端部を、前記蓋体の側壁を貫通して外部へ引き出し、この一端部に、前記駆動ワイヤーを引き出すための牽引フックを装着した構成とすることができる。
このような構成とすることにより、前記駆動ワイヤーを引き抜く際に、前記牽引フックに指を掛けて行なうことができる。
これによって、前記駆動ワイヤーの引き抜き操作を容易にすることができる。
また、前記駆動軸には、前記駆動ワイヤーの引き出し方向への牽引によって前記ワイヤーホイールが回転させられた際に、このワイヤーホイールの回転を前記回転軸に伝達し、前記ワイヤーホイールが前記駆動ワイヤーを巻き取る方向に回転させられた際に、前記駆動軸と前記回転軸との相対回転を許容するワンウェイクラッチを介装することも可能である。
このような構成とすることにより、前記駆動ワイヤーを引き切った際に、この駆動ワイヤーによる前記駆動軸の回転操作が停止するが、前記ワンウェイクラッチの作用により、前記駆動軸に装着されている前記おろし刃は、その慣性力によって回転を継続する。
したがって、前記駆動ワイヤーの引き抜き速度を適宜調整することにより、この駆動ワイヤーによって前記駆動軸に直接与えることの可能な回転量以上の回転を、前記おろし刃に与えることができる。
この結果、前記おろし刃によるすりおろし作用の継続時間を増加させて、効果的なすりおろし操作を実現することができる。
本発明のおろし器によれば、根野菜等をおろし器の内部に閉じ込めた状態ですりおろすことにより、前記根野菜等に触れることなくすりおろしを行なうことができ、また、根野菜等とおろし刃との接触圧の変化を抑制して均一なおろしを行なうことができる。
これによって、おろしを衛生的にすりおろし、また、おろし器回りが汚されてしまうことを抑制することができる。
本発明の一実施形態を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態の使用方法を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の使用方法を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の使用方法を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態を示す分解斜視図である。 本発明の他の実施形態の使用方法を示す斜視図である。
以下に、本発明の一実施形態について図1ないし図4を参照して説明する。
これらの図において、符号1は、本実施形態に係わるおろし器を示す。
このおろし器1は、上部が開口されたおろし器本体2と、このおろし器本体2の上部開口2aに、この上部開口2aを閉じるように着脱可能に装着される蓋体3と、前記おろし器本体2内の底部近傍に配置され、上面に根野菜等が載置される略円盤状のおろし刃4と、このおろし刃4の中心部にこのおろし刃4を上下に貫通して設けられた回転軸5と、前記蓋体3に装着され、この蓋体3を前記おろし器本体2に装着した状態において、前記回転軸5の上端部にその軸回りの相対回転が拘束された状態で嵌合させられて、前記回転軸5および前記おろし刃4を回転させる駆動手段Sとを備えてなり、前記駆動手段Sが、前記回転軸5に係脱可能に嵌合させられる駆動軸6と、この駆動軸6に装着されたワイヤーホイール7と、このワイヤーホイール7に巻回された駆動ワイヤー8と、前記駆動軸6と前記蓋体3との間に介装されて、前記駆動軸6を、前記駆動ワイヤー8を巻き取る方向に付勢するリターンスプリング9とによって構成され、本実施形態においては、前記おろし刃4と前記回転軸5によってすりおろし機構が構成されている。
前記蓋体3は略球殻状に形成され、また、前記リターンスプリング9は渦巻きバネが用いられている。
そして、このリターンスプリング9の内側の端部が、前記蓋体3の内側頂部に固定される係止部材10に固定されているとともに、外側の端部が、前記ワイヤーホイール7に固定されており、このワイヤーホイール7が、前記駆動ワイヤー8を引き抜くことによって回転させられた際に弾性変形させられて、前記ワイヤーホイール7に、このワイヤーホイール7を元の位置に戻すような弾発力を生じさせるように構成されている。
前記駆動ワイヤー8は、前記蓋体3の側壁を貫通して外部へ引き出されているとともに、この引き出された端部に、前記駆動ワイヤー8を引き出すための牽引フック11が装着されている。
また、前記ワイヤーホイール7は、前記駆動軸6の上端部に、この駆動軸6の軸線周りの相対回転が拘束された状態で着脱可能に嵌合させられるようになっている。
さらに、前記駆動軸6は、中心部に配置され前記ワイヤーホイール7に着脱可能に嵌合させられる内軸6aと、この内軸6aを取り囲み、かつ、この内軸6aと相対回転自在に配置された外軸6bとによって構成されている。
そして、これらの内軸6aと外軸6bとの間には、これらを、その軸線周りの一方向への相対回転を拘束し、かつ、逆方向への相対回転を許容するワンウェイクラッチ12が内装されている。
このワンウェイクラッチ12は、前記駆動ワイヤー8の引き出し方向への牽引によって前記ワイヤーホイール7が回転させられた際には、このワイヤーホイール7の回転を、前記内軸6aを介して外軸6bに伝達し、前記ワイヤーホイール7が前記駆動ワイヤー8を巻き取る方向に回転させられた際には、前記内軸6aのみを回転させて、この回転が前記外軸6bへ伝達されるのを防止するようになされている。
一方、前記蓋体3の下部には、この蓋体3の下部開口を閉じるように下部プレート13が装着されている。
そして、前記下部プレート13の上面中央部には、前記駆動軸6の前記外軸6bが回動自在に嵌合させられる収納凹部14が形成されている。
前記収納凹部14の中央底部には、前記回転軸5の上端部が回転自在に嵌挿される貫通孔4aが形成されている。
この貫通孔4aに嵌挿される前記回転軸5の上端は、前記収納凹部14内に嵌合させられている前記外軸6bに相対回転が拘束された状態で、着脱可能に嵌合させられるようになっている。
一方、前記回転軸5は、その下端部が前記おろし刃4の下面から所定長さ突出させられており、このおろし刃4とともに前記おろし器本体2の内部へ挿入された際に、前記おろし刃4を、前記おろし器本体2の底面から所定距離浮かした状態に保持するようになっている。
また、前記おろし刃4には、その厚さ方向に貫通する多数の貫通孔4aが、前記回転軸5を取り囲むようにして多数形成されている。
また、前記おろし刃4の上面には、それぞれの貫通孔4aを取り囲むようにして多数の鋭利なすりおろし用の突起4bが形成されている。
そして、前記蓋体3は、その内方頂部に前記係止部材10を固定し、この係止部材10に、前記リターンスプリング部9の内側の端部を係合させつつ前記ワイヤーホイール7を装着し、ついで、このワイヤーホイール7に前記駆動軸6の内軸6aを嵌合させ、さらに、前記下部プレート13を、その収納凹部14内に前記駆動軸6の外軸6bを収納しつつ前記蓋体3に固着することによって組み上げられる。
前記ワイヤーホイール7を前記蓋体3に組み付ける際に、このワイヤーホイール7に巻回されている前記駆動ワイヤー8の一端部を前記蓋体3の内側から外側へ引き出すとともに、その引き出した端部に前記牽引フック11を固着しておく。
また、前記おろし器本体2内に前記おろし刃4を前記回転軸5とともに挿入する。
ついで、この回転軸5の上端部を、前記下部プレート13に形成されている貫通孔14aに挿入して、前記収納凹部14内に収納されている前記駆動軸6の外軸6bに嵌合させつつ、前記蓋体3を前記おろし器本体2の上部開口2aに装着する。
これによって、本実施形態のおろし器1が組み上げられる。
ついで、このように構成された本実施形態のおろし器1によって大根等の根野菜をすりおろす作用について説明する。
まず、図2に示すように、前記おろし器本体2に挿入されている前記おろし刃4の上に適宜の大きさにカットした根野菜Vを載せた後に、前記おろし器本体2の上部開口2aを覆って、前述したように組み上げられた蓋体3を装着するとともに、この蓋体3に装着されている駆動手段Sを構成する駆動軸6の下端に、前記回転軸5の上端を嵌合させる。
この状態において、前記回転軸5が前記おろし器本体の中心線に沿うように保持されるとともに、前記おろし刃4が、前記おろし器本体2の底面とほぼ平行に保持される。
ここで、前記駆動ワイヤー8は、前記ワイヤーホイール7に巻き取られた状態に保持されている。
これより、前記蓋体3を抑えることによって前記おろし器1を固定した状態として、図3に実線矢印で示すように、前記牽引フック11を用いて前記駆動ワイヤー8を前記蓋体3から引き出すように牽引する。
この操作により、前記ワイヤーホイール7、前記駆動軸6、前記回転軸5、および、前記おろし刃4が、前記リターンスプリング9をその弾性力に抗して捩るように変形させつつ、図3に破線矢印で示すように、同一方向に回転させられる。
そして、前記駆動ワイヤー8によって前記おろし刃4に与えられる回転力は、このおろし刃4上に載せられている前記根野菜V等へ直接伝わらない。
したがって、前記根野菜V等は、その重量により、前記おろし刃4に押し付けられているとともに、前記おろし刃4の回転時に慣性によって停止状態を保持しようとする。
これによって、前記根野菜V等に対して前記おろし刃4が相対回転させられることにより、このおろし刃4によって、すなわち、このおろし刃4の上面に形成されている鋭利な多数の突起4bによって前記根野菜V等がすりおろされておろしWを得ることができる(図4参照)。
そして、前記駆動ワイヤー8に加えた引き抜き力を開放すると、前記リターンスプリング9に与えられている捻り力が開放されることにより、このリターンスプリング9の弾性力によって前記駆動軸6および前記ワイヤーホイール7が逆方向に回転させられる。
さらに、前記ワイヤーホイール7の逆方向への回転により、前述したように引き出されていた前記駆動ワイヤー8が前記ワイヤーホイール7に巻き戻される。
したがって、前記駆動ワイヤー8の引き抜き操作と巻き戻し操作を繰り返すことにより、前述した前記根野菜V等のすりおろしを継続して行なうことができる。
ここで、前記駆動ワイヤー8の引き抜き速度を速めると、前記根野菜V等に対する前記おろし刃4の相対速度は大きくなり、かつ、前記根野菜V等と前記おろし刃4との接触圧は、すりおろし操作の初期段階を基準としてみた場合、前記根野菜V等の重量によって決まりほぼ一定である。
したがって、前記駆動ワイヤー8の引き抜き速度を調整することにより、おろしWの状態を容易に均一にすることができる。
また、このようなすりおろし操作を、前記根野菜V等を前記おろし器本体2と前記蓋体3とで取り囲まれた空間に閉じ込めた状態で行なうことができる。
したがって、すりおろし操作に際して、使用者が、前記おろし刃4や根野菜V等に触れることがなく、良好な衛生状態を確保することができるとともに、おろしWや、前記根野菜V等のくずや水分の飛散を防止して、おろし器1回りを汚してしまうことを防止することができる。
一方、本実施形態においては、前記駆動ワイヤー8を引き切った際に、前記駆動軸6の前記内軸6aの回転が前記ワイヤーホイール7の回転とともに停止するが、前記ワンウェイクラッチ12の作用により、前記駆動軸6の外軸6bおよびこの外軸6bへ嵌合させられている前記おろし刃4は、その慣性力によって回転を継続する。
したがって、前記駆動ワイヤー8の引き抜き速度を適宜調整することにより、この駆動ワイヤー8によって直接与えることの可能な回転量以上の回転を、前記おろし刃4に与えることができる。
この結果、前記おろし刃4によるすりおろし作用の継続時間を増加させて、効果的なすりおろし操作を実現することができる。
図5および図6は、本発明の他の実施形態を示す。
本実施形態は、前記実施形態において示したすりおろし機構の構成に変更を加えたものである。
すなわち、本実施形態に係わるすりおろし機構は、前記おろし器本体2の内面に突設されたおろし刃15と、前記おろし器本体2内に、このおろし器本体2の中心線を回転軸線として回転可能に配置された回転軸16と、この回転軸16に、前記おろし器本体2の内面へ向けて突設された押圧板17とによって構成したものである。
本実施形態では、前記おろし刃15は、前記おろし器本体2の内面に上下方向に沿って設けられており、前記おろし器本体2の内方へ突出する多数の突起によって構成され、さらに、前記おろし器本体2の周方向に約90°の間隔で4箇所に設けられている。
また、前記押圧板17は、前記回転軸16を中心として対称となるように一対設けられている。
そして、それぞれの押圧板17の、前記回転軸16から突出した側の端縁が、前記おろし器本体2の内面形状と相似形となるように形成され、また、それぞれの端縁間の距離が、前記おろし刃15の内側の縁部を結ぶ仮想円の径よりも小さく形成されている。
本実施形態においては、図6に示すように、前記押圧板17を備えた前記回転軸16を前記おろし器本体2内中央部に配置した後に、前記各押圧板17と前記おろし器本体2の内面で形成される空間部に根野菜Vを投入し、ついで、前記蓋体3を前記おろし器本体2にその上部を覆うようにして装着するとともに、この蓋体3内に取り付けられている駆動手段Sを前記回転軸16へ連結しておろし操作可能な状態とする。
これより、前述した実施形態と同様に、前記駆動手段Sの牽引フック11を引き抜きまた戻す操作を行なうことにより、おろし操作を行なうことができる。
この操作により、前記回転軸16が回転させられるとともに、前記各押圧板17が前記おろし器本体2の周方向に移動させられ、その際に、前記根野菜V等に前記おろし器本体2の内面へ向かう遠心力を与えつつ、図6に矢印で示すように、このおろし器本体2の周方向に移動させる。
このような根野菜Vの移動により、この根野菜Vが前記おろし刃15によっておろされる。
そして、本実施形態においても、前記根野菜VのおろしWを、おろし器1内の密閉空間で行なって衛生状態を確保し、また、周辺へのおろしWや水分の飛散を防止して汚染を防止し、さらに、根野菜V等と前記おろし刃15との接触圧を遠心力によって生じさせることにより、その接触圧を極力一定に保持して均一なおろしWを可能にする。
なお、前記実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。
1 おろし器
2 おろし器本体
2a 上部開口
3 蓋体
4 おろし刃
4a 貫通孔
4b 突起
5 回転軸
6 駆動軸
6a 内軸
6b 外軸
7 ワイヤーホイール
8 駆動ワイヤー
9 リターンスプリング
10 係止部材
11 牽引フック
12 ワンウェイクラッチ
13 下部プレート
14 収納凹部
14a 貫通孔
15 おろし刃
16 回転軸
17 押圧板
S 駆動手段
V 根野菜
W おろし

Claims (4)

  1. 根野菜等をすりおろすためのおろし器であって、上部が開口されたおろし器本体と、このおろし器本体の上部開口に、この上部開口を閉じるように着脱可能に装着される蓋体と、前記おろし器本体内に配置され、このおろし器内に挿入された前記根野菜等をすりおろすすりおろし機構と、前記蓋体に取り付けられるとともに前記すりおろし機構へ連結されて、このすりおろし機構を作動させる駆動手段とを具備し、
    前記すりおろし機構が、前記おろし器本体の内面に突設されたおろし刃と、前記おろし器本体内に、このおろし器本体の中心線を回転軸線として回転可能に配置された回転軸と、この回転軸に、前記おろし器本体の内面へ向けて突設された押圧板とによって構成され、
    前記押圧板が、その面直方向と前記回転軸の軸方向とが略垂直になるように配置されていることを特徴とするおろし器。
  2. 前記駆動手段が、前記蓋体に装着され、この蓋体を前記おろし器本体に装着した状態において、前記回転軸の上端部にその軸回りの相対回転が拘束された状態で嵌合させられる駆動軸と、この駆動軸に装着されたワイヤーホイールと、このワイヤーホイールに巻回された駆動ワイヤーと、前記駆動軸と前記蓋体との間に介装されて、前記駆動軸を、前記駆動ワイヤーを巻き取る方向に付勢するリターンスプリングとによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のおろし器。
  3. 前記駆動ワイヤーの一端部が、前記蓋体の側壁を貫通して外部へ引き出されているとともに、この一端部に、前記駆動ワイヤーを引き出すための牽引フックが装着されていることを特徴とする請求項2に記載のおろし器。
  4. 前記駆動軸には、前記駆動ワイヤーの引き出し方向への牽引によって前記ワイヤーホイールが回転させられた際に、このワイヤーホイールの回転を前記回転軸に伝達し、前記ワイヤーホイールが前記駆動ワイヤーを巻き取る方向に回転させられた際に、前記駆動軸と前記回転軸との相対回転を許容するワンウェイクラッチが介装されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のおろし器。
JP2018107248A 2018-01-10 2018-06-04 おろし器 Active JP7154564B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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