JP7151967B2 - 駆動装置およびそれを備える車両 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動装置およびそれを備える車両に関する。
近年、自動車等の駆動対象物を、従来のように内燃機関を用いて機械的に駆動するのに代えて、電気的に駆動するための技術が次第に開発されてきている。具体的には、駆動源として電動機を用いるとともに、電動機から取り出した回転を減速する減速機を用いることが考えられる。電動機等を上述の例のように車載用に用いる場合、電動機が内燃機関に比べて静粛であるという利点を活かすために、減速機にも静粛性が求められる。この種の減速機は、例えば特開2012-207778号公報に開示されている。
特開2012-207778号公報に開示される電気自動車用駆動装置としての減速機は、入力軸と、出力軸と、太陽ローラと、環状ローラと、複数個の中間ローラと、ローディングカム装置を備える、いわゆる遊星摩擦式である。特開2012-207778号公報に記載の減速機では、歯車伝動式に代えて、摩擦伝動式を採用することにより、電気自動車等に求められる静粛性を確保できると考えられる。
特開2012-207778号公報
しかしながら、特開2012-207778号公報に記載の減速機では、摩擦伝動に必要とされるローディングカム装置等の機構を含むため、部品点数が多く、構造が複雑で、小型化・軽量化は困難と考えられる。また、特開2012-207778号公報に記載の減速機では、動力の伝達能力にも限界があり、とりわけ低速領域の大トルクを確実に伝達するのには不向きであり、改善の余地があった。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、その潜在的な目的は、静粛性と、低速領域の大トルクの伝達性と、を両立することができ、しかも小型化・軽量化を図ることができる、駆動装置を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点においては、以下の構成の駆動装置が提供される。即ち、この駆動装置は、電動機と、小プーリと、伝動軸と、大プーリと、リングと、小歯車と、大歯車とを備える。前記小プーリは、前記電動機の回転軸に同軸上に固定される。前記伝動軸は、前記回転軸と平行に配置される。前記大プーリは、前記伝動軸に同軸上に固定され、前記小プーリよりも径方向の寸法が大きい。前記リングは、円環状であり、前記小プーリおよび前記大プーリに径方向外側から同時に接触可能である。前記小歯車は、前記伝動軸に同軸上に固定される。前記大歯車は、前記回転軸に対して相対回転可能に設けられ、前記小歯車よりも歯数が多く、前記小歯車と噛み合う。軸方向に見たときに、前記リングの中心点が、前記回転軸と前記伝動軸とを結ぶ仮想直線から遠ざかる方向に、前記リングの外周面を押圧する押圧装置をさらに備える。前記押圧装置は、前記リングの前記外周面を押圧する方向に作用する加圧力を発生させる弾性部材を備える。
本発明の他の観点においては、以下の構成の駆動装置が提供される。即ち、駆動装置は、電動機と、前記電動機の回転軸に同軸上に固定された小プーリと、前記回転軸と平行に配置された伝動軸と、前記伝動軸に同軸上に固定され、前記小プーリよりも径方向の寸法が大きい大プーリと、前記小プーリおよび前記大プーリに径方向外側から同時に接触可能な円環状のリングと、前記伝動軸に同軸上に固定された小歯車と、前記回転軸に対して相対回転可能に設けられ、前記小歯車よりも歯数が多く、前記小歯車と噛み合う大歯車と、を備え、軸方向に見たときに、前記リングの中心点が、前記回転軸と前記伝動軸とを結ぶ仮想直線から遠ざかる方向に、前記リングの外周面を押圧する押圧装置をさらに備え、前記押圧装置は、駆動装置の駆動開始時又は制動時にのみ、前記リングの前記外周面を押圧する。
本発明の他の観点においては、以下の構成の駆動装置が提供される。即ち、駆動装置は、電動機と、前記電動機の回転軸に同軸上に固定された小プーリと、前記回転軸と平行に配置された伝動軸と、前記伝動軸に同軸上に固定され、前記小プーリよりも径方向の寸法が大きい大プーリと、前記小プーリおよび前記大プーリに径方向外側から同時に接触可能な円環状のリングと、前記伝動軸に同軸上に固定された小歯車と、前記回転軸に対して相対回転可能に設けられ、前記小歯車よりも歯数が多く、前記小歯車と噛み合う大歯車と、を備え、軸方向に見たときに、前記リングの中心点が、前記回転軸と前記伝動軸とを結ぶ仮想直線から遠ざかる方向に、前記リングの外周面を押圧する押圧装置をさらに備え、前記押圧装置は、軸方向に見たときに、前記リングの中心点を挟む2つの対向する方向のいずれかから選択的に、前記リングの外周面を押圧する。
本発明の観点によれば、静粛性と、低速領域の大トルクの伝達性と、を両立することができ、しかも小型化・軽量化を図ることができる駆動装置が提供される。
図1は、第1実施形態に係る駆動装置の構成を示した正面縦断面図である。 図2は、第2実施形態に係る駆動装置の構成を示した側面一部断面図である。 図3は、第3実施形態に係る駆動装置を一方側からみた側面一部断面図である。 図4は、第3実施形態に係る駆動装置を他方側からみた側面一部断面図である。 図5は、第3実施形態に係る駆動装置を用いて車両を前進方向に発進するときの様子を示す側面一部断面図である。 図6は、第3実施形態に係る駆動装置を用いて車両を後退させるときの様子を示す側面一部断面図である。 図7は、第1実施形態の変形例1に係る小プーリ、大プーリ、およびリングの構成を示す正面断面図である。 図8は、第1実施形態の変形例2に係る小プーリ、大プーリ、およびリングの構成を示す正面断面図である。
以下、本願の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、電動機の回転軸に平行な方向を「軸方向」または「左右方向」と、電動機の回転軸に垂直な方向を「径方向」と、リングの回転方向を「周方向」と、それぞれ称して説明を行う。
<1.第1実施形態>
以下では、図1を参照して、第1実施形態に係る駆動装置10について説明する。図1は、本実施形態に係る駆動装置10の全体的な構成を示している。本実施形態の駆動装置10は、車両(図示省略)の1対の車輪を駆動させるために、当該車両に搭載される。車両の1対の車輪の間には、差動装置90が備えられる。駆動装置10で発生された回転動力は、当該駆動装置10で減速された後、差動装置90の差動入力歯車91に入力される。差動装置90は、差動入力歯車91に入力された動力を、左右1対の車輪のうちの一方の車輪と他方の車輪とに振り分けて伝達することで、一方の車輪と他方の車輪との間の速度差を吸収する。車両は、本実施形態に係る駆動装置10を備えることにより、幅広い速度領域において、直進走行および旋回走行が可能となっている。
図1に示すように、本実施形態の駆動装置10は、筐体11と、電動機12と、小プーリ13と、伝動軸14と、大プーリ15と、リング16と、小歯車17と、大歯車18とを主として備える。
筐体11は、電動機12、小プーリ13、伝動軸14、大プーリ15、リング16、小歯車17、および大歯車18を内部に収容する、中空の部材である。筐体11は、差動装置90の筐体92に接続される。
電動機12は、駆動対象物としての1対の車輪を回転駆動させるために用いられる駆動源である。本実施形態の電動機12は、円筒状のステータ(固定子)12aの径方向内側にロータ(回転子)12bが配置された、いわゆるインナーロータ型のモータである。電動機12のステータ12aの外周面は、筐体11の内周面に固定される。ロータ12bの軸心部には、軸方向に延びる回転軸12cが設けられる。電動機12が駆動されると、ロータ12bが回転し、当該ロータ12bとともに回転軸12cも回転する。すなわち、回転軸12cは、電動機12の出力軸として機能する。
小プーリ13は、略円柱状の部材である。小プーリ13は、回転軸12cの軸方向の中間部に、同軸上に固定される。したがって、小プーリ13は、回転軸12cと一体となって回転する。
伝動軸14は、軸状の部材であり、回転軸12cと平行に配置される。伝動軸14は、ベアリングを介して、筐体11の内周面に支持される。
大プーリ15は、略円板状の部材である。小プーリ13と大プーリ15とは、同一の軸方向位置に配置される。また、大プーリ15は、径方向の寸法が、小プーリ13よりも大きい。大プーリ15は、伝動軸14に同軸上に固定される。したがって、大プーリ15は、伝動軸14と一体となって回転する。大プーリ15の外周面は、小プーリ13の外周面から若干だけ離れている。
リング16は、小プーリ13から大プーリ15へ動力を伝達する、円環状の部材である。リング16は、小プーリ13および大プーリ15の径方向外側に配置される。本実施形態のリング16は、軸心部を中心として回転可能に支持するための軸受等の構造を有していない。リング16は、小プーリ13および大プーリ15の両方に、径方向外側から同時に接触する。本実施形態では、プーリ13,15と、リング16とは、面接触する。
小歯車17は、外周に外歯を有する歯車である。小歯車17は、伝動軸14に同軸上に固定される。したがって、小歯車17は、伝動軸14と一体となって回転する。
大歯車18は、外周に外歯を有する歯車である。小歯車17と大歯車18とは、同一の軸方向位置に配置される。また、大歯車18は、径方向の寸法が、小歯車17よりも大きい。大歯車18の外歯の歯数は、小歯車17の外歯の歯数よりも多い。大歯車18は、回転軸12cと同軸上に軸支される。すなわち、大歯車18は当該回転軸12cに対して相対回転可能に設けられる。大歯車18の外歯は、小歯車17の外歯と噛み合う。
上述の差動入力歯車91は、大歯車18と同軸に、当該大歯車18に対して相対回転不能に設けられる。差動入力歯車91は、大歯車18と一体となって回転する。
以下では、本実施形態に係る小プーリ13、大プーリ15、およびリング16の構成について、図1を参照してより詳しく説明する。
小プーリ13は、縮径部13aと、1対のガイド部13bとを有する。縮径部13aは、回転軸12cと同軸上に設けられる円柱状の部位である。ガイド部13bは、縮径部13aの軸方向両側に、当該縮径部13aと同軸上に対で設けられる。ガイド部13bは、縮径部13aよりも軸方向に薄い円板状である。ガイド部13bは、径方向の寸法が、縮径部13aよりも大きい。縮径部13aと、1対のガイド部13bとにより、小プーリ13の全周には、縮径部13aの外周面を溝底とした溝が形成される。
大プーリ15は、縮径部15aと、1対のガイド部15bとを有する。縮径部15aは、伝動軸14と同軸上に設けられる円柱状の部位である。ガイド部15bは、縮径部15aの軸方向両側に、当該縮径部15aと同軸上に対で設けられる。ガイド部15bは、縮径部15aよりも軸方向に薄い円板状である。ガイド部15bは、径方向の寸法が、縮径部15aよりも大きい。縮径部15aと、1対のガイド部15bとにより、大プーリ15の全周には、縮径部15aの外面を溝底とした溝が形成される。
リング16の軸方向の寸法は、縮径部13a,15aの軸方向の寸法と同じか、それよりも僅かに小さい。これにより、リング16は、小プーリ13の1対のガイド部13bの間、および、大プーリ15の1対のガイド部15bの間に、嵌まり込む。こうして、プーリ13,15からリング16が脱落してしまうことが防止される。本実施形態では、後述の第2実施形態および第3実施形態とは異なり、縮径部13a,15aの外周面と、リング16の内周面とが、常に接触した状態とされる。
以上のような構成の駆動装置10において、電動機12が駆動されると、回転軸12cが小プーリ13と一体となって回転する。小プーリ13が回転(自転)すると、当該小プーリ13に面接触しているリング16が、摩擦力によって、周方向に回転する。リング16が周方向に回転すると、リング16と面接触している大プーリ15が、摩擦力によって、回転(自転)する。この際、大プーリ15の回転数は、小プーリ13の回転数よりも小さくなる。大プーリ15が回転すると、これと一体となって、伝動軸14および小歯車17が回転する。小歯車17が回転すると、これと噛み合う大歯車18も回転する。この際、大歯車18の回転数は、小歯車17の回転数よりも小さくなる。こうして、大歯車18および差動入力歯車91が、回転軸12cの回転数よりも小さい、減速後の回転数で回転する。
このように、駆動装置10においては、電動機12からの動力が、前段の高速領域で摩擦伝動により減速されて、後段の低速領域で歯車伝動によりさらに減速されて、差動入力歯車91へと入力される。これにより、車両の高速走行時等に生じやすい騒音および振動ならびに加減速時に生じやすい異音を摩擦伝動によって少なく抑えつつ、低速領域の大トルクを歯車伝動によって確実に差動入力歯車91に伝達することができる。よって、駆動装置10を搭載した車両において、静粛でパワフルな走行が可能となる。別の言い方をすれば、従来は困難であった、静粛性と、低速大トルクの伝達性と、の両立を実現することができる。また、例えば歯車17,18をハスバ歯車とすることによって、駆動装置10の静粛性の効果をさらに向上することもできる。
<2.第2実施形態>
以下では、図2を参照して、第2実施形態に係る駆動装置20について説明する。図2は、本実施形態に係る駆動装置20の構成の一部を、軸方向に見たときの様子を示している。なお、以下の説明においては、第1実施形態で示したのと同様の構成・機能の部材については、同一の符号を付し、重複説明を省略する。以降の実施形態および変形例の説明においても、同様とする。
本実施形態の駆動装置20は、第1実施形態に係る駆動装置10が備える要素に加えて、押圧装置30をさらに備える点において、第1実施形態に係る駆動装置10とは主として異なっている。
駆動装置20は、リング16の径方向外側に、押圧装置30を備える。押圧装置30は支点軸31と、アーム32と、ローラ33と、ステー34と、弾性部材35とを有する。
支点軸31は、左右方向に延びる軸状の部材である。支点軸31は、筐体11内に固定的に設けられる。アーム32は、棒状の部材であり、長手方向の中途部が支点軸31に回動可能に支持される。アーム32の一端部から中間部にかけては、筐体11内に収容される。アーム32の他端部は、筐体11外に配置される。別の言い方をすれば、アーム32は筐体11の壁部を貫通している。
ローラ33は、軸線が左右方向に延びる円柱状の部材であり、アーム32の一端部に回転自在に支持される。ローラ33は、アーム32が回動することにより、リング16の外周面に接触および離間可能となっている。
ステー34は、板状の部材であり、筐体11の外壁面に固定される。ステー34の板面は、アーム32の他端部の板面と対向して配置される。弾性部材35は、ステー34の板面と、アーム32の他端部の板面と、の間に、介在する。弾性部材35としては、公知の様々な部材を採用し得るが、本実施形態では、金属線を螺旋状に巻いた圧縮バネとしている。弾性部材35で発生される加圧力により、アーム32が付勢され、ひいてはローラ33がリング16に近づく側に付勢される。これにより、ローラ33がリング16の外周面を押圧する。
本実施形態のアーム32回動は、車両に搭載される操作具(図示省略)の操作と連動する。車両に搭乗したドライバーがこの操作具を操作することにより、ローラ33がリング16の外周面を押圧している状態、または、ローラ33がリング16の外周面から離れた状態、のいずれかの状態に適宜に切り替えられる。
本実施形態では、ローラ33がリング16の外周面から離れた状態のとき、軸方向に見たときに、リング16の中心点が、回転軸12cの中心点と伝動軸14の中心点とを結ぶ仮想直線L上に略重なった状態となる。この際、小プーリ13の外周面、および大プーリ15の外周面のうちの少なくとも何れかが、リング16の内周面に接触しない状態となる。
一方、ローラ33がリング16の外周面を押圧している状態のとき、軸方向に見たときに、リング16は、その中心点が仮想直線Lから離れる方向に押される。これにより、プーリ13,15の外周面が同時に、リング16の内周面に接触し、押し付けられる。
以上のような構成の駆動装置20において、駆動対象物としての車両を発進(始動)する際には、上述の操作具の操作により、ローラ33がリング16の外周面を押圧している状態とされる。この状態で、電動機12が駆動されると、回転軸12cおよび小プーリ13が一体的に回転する。小プーリ13が回転すると、当該小プーリ13に押し付けられているリング16が、摩擦力によって、周方向に回転する。リング16が周方向に回転すると、リング16に押し付けられている大プーリ15が、摩擦力によって、回転する。この際、大プーリ15の回転数は、小プーリ13の回転数よりも小さくなる。こうして、減速後の大プーリ15の回転は、後段の歯車伝動でさらに減速されて、差動入力歯車91に入力される。
車両が発進された後、持続的に走行する状態になると、上述の操作具の操作により、ローラ33がリング16の外周面から離間した状態とされる。斯かる場合、リング16には、小プーリ13から受ける回転力、および、大プーリ15から受ける反力が掛かるため、軸方向に見たときに、リング16の中心点が上述の仮想直線Lから遠ざかる方向に移動する。別の言い方をすれば、プーリ13,15の外周面に対してリング16の内周面が狭くなる方向に変位することによって、くさび効果が発揮される。くさび効果でプーリ13,15とリング16との各接触面に押圧力が働く。この押圧力は、上述のリング16が小プーリ13から受ける回転力、および、大プーリ15から受ける反力に比例した大きさの摩擦力となる。その結果、電動機12の回転を差動装置90に確実に伝達することができる。ここで、リング16が小プーリ13から受ける回転力を黒塗り矢印で、リング16が大プーリ15から受ける反力を白抜き矢印で、それぞれ図2中に示している。図2中の細い矢印は、それぞれの部材の回転方向を示している。すなわち、車両が継続的に一方向に走行している間は、ローラ33がリング16を押圧しなくなっても、プーリ13,15とリング16との接触状態が、動力を伝達可能な状態に自然に保たれる。
また、走行中の車両を制動するために、オペレータがブレーキ操作を行うと、リング16には、小プーリ13から受ける反力、および、惰性で回転しようとする大プーリ15から受ける回転力が、掛かる。これらの力の方向は、図2中に黒塗り矢印および白抜き矢印で示した方向とは反対方向となる。これにより、図2においてリング16が浮き上がる。そうすると、リング16の中心点が、プーリ13,15の中心点同士を結ぶ仮想直線Lに近づく方向に移動して、リング16とプーリ13,15との接触が解消される。これにより、車両の1対の車輪と電動機12とが縁切りされた状態となる。要は、プーリ13,15およびリング16がなす構造が、いわゆるワンウェイクラッチとして機能する。その結果、電動機12の前進方向の動力が車輪に伝達されなくなり、車輪を速やかに制動(停止)することができる。
以上に示したように、本実施形態に係る駆動装置20が備える押圧装置30は、軸方向に見たときに、リング16の中心点が、回転軸12cと伝動軸14とを結ぶ仮想直線Lから遠ざかる方向に、リング16の外周面を押圧する。これにより、リング16が軸方向に垂直な仮想平面内で移動し、小プーリ13と大プーリ15が同時に、リング16に接触した状態となる。その結果、小プーリ13からリング16へ、リング16から大プーリ15への摩擦伝動が可能な状態となる。
また、本実施形態においては、押圧装置30は、リング16の外周面を押圧する方向に作用する加圧力を発生させる弾性部材35を有する。これにより、弾性部材35の加圧力を利用して、リング16の外周面を押圧することができる。また、用いる弾性部材35を適宜に選択することで、加圧力の大きさを調整することができる。さらに、ローラ33がリング16に接触したときに、リング16の回転による振動が押圧装置30に伝達されても、当該振動を弾性部材35の変形により吸収することができる。
また、本実施形態においては、押圧装置30はローラ33を有する。これにより、リング16の外周面を、ローラ33を介して押圧することができる。したがって、リング16とローラ33との接触抵抗を小さくすることができる。また、リング16にローラ33を押し当てている間も、リング16の回転が阻害されない。さらに、リング16にローラ33を静かに押し当てることができ、駆動装置20の静音特性を向上できる。
また、本実施形態に係る駆動装置20においては、押圧装置30は、一方向からリング16の外周面を押圧する。これにより、駆動装置20を車両の走行用に用いた場合に、車両の発進時の瞬間的な車輪のスリップによって、リング16が意図した方向とは反対方向に転がってしまうことを防ぐことができ、精度よく動力を伝達することができる。
また、本実施形態に係る駆動装置20においては、押圧装置30は、駆動装置20の駆動開始時にのみ、リング16の押圧面を押圧する。これにより、駆動開始時に、小プーリ13および大プーリ15と、リング16と、を接触させて、摩擦伝動開始のための予圧を与えることができる。駆動開始後は、リング16に掛かる小プーリ13からの回転力の大きさ、およびリング16が大プーリ15から受ける反力の大きさに比例した大きさの力で、リング16が径方向外側から小プーリ13および大プーリ15を挟み込む。すなわち、浮遊状態のリング16が、プーリ13,15の外周面に対してリング16の内周面が狭くなる方向に変位することにより、リング16とプーリ13,15との間の摩擦力が増大する。このように、必要な時だけ、リング16の外周面を押圧することにより、押圧装置30のローラ33がリング16の抵抗となることを抑制できる。
<3.第3実施形態>
以下では、図3から図6までを参照して、第3実施形態に係る駆動装置40について説明する。図3は、本実施形態に係る駆動装置40の構成の一部を、軸方向の一方側から見たときの様子を示している。図4は、駆動装置40の構成の一部を、軸方向の他方側から見たときの様子を示している。図5は、駆動装置40を搭載した車両を前進方向に発進するときの様子を示している。図6は、駆動装置40を搭載した車両を後進方向に発進するときの様子を示している。
本実施形態の駆動装置40は、第1実施形態に係る駆動装置10が備える要素に加えて、押圧装置50をさらに備える点において、第1実施形態に係る駆動装置10とは主として異なっている。
図3および図4に示すように、押圧装置50は、支点軸51と、アーム52と、第1ローラ53と、第2ローラ54と、レバー56と、第1軸部材57と、第2軸部材58と、弾性部材59とを有する。
支点軸51は、左右方向に延びる軸状の部材である。支点軸51は、筐体11内に固定的に設けられる。アーム52は、軸方向に対して垂直な方向(前後方向)に延びる板状の部材である。アームの板面は、軸方向に対して垂直な状態に配置される。アーム52は、長手方向の中央部が支点軸51によって支持されることにより、軸方向に見たときに、時計まわりおよび反時計まわりに回動可能となっている。アーム52は筐体11内に収容される。
第1ローラ53は、アーム52の一端部に、左右方向に延びる軸線を中心にして回転自在に支持される。第1ローラ53は、リング16の外周面に接触および離間可能に設けられる。第2ローラ54は、アーム52の他端部に、左右方向に延びる軸線を中心にして回転自在に支持される。第2ローラ54は、リング16の外周面に接触および離間可能に設けられる。軸方向に見たときに、第1ローラ53がリング16に接触する接触点と、第2ローラ54がリング16に接触する接触点とは、リング16の中心点を挟んで反対側である。
レバー56は、軸方向に対して垂直な方向(前後方向)に延びる、棒状の部材である。レバー56は、筐体11を前後方向に貫通している。レバー56は、車両を運転操作するドライバーによる上述の操作具の操作に応じて、前後方向にスライド可能である。レバー56は、複数の突出部55を有する。各突出部55は、レバー56の長手方向の中間部から、大プーリ15が配置される側に向かって延びている。本実施形態のレバー56は、2箇所の突出部55を有する。2箇所の突出部55は、軸方向に見たときに、小プーリ13を挟んで互いに反対側に配置される。
第1軸部材57は、第1ローラ53に近い側の突出部55から左右方向に延びる、軸状の部材である。第2軸部材58は、第2ローラ54に近い側の突出部55から左右方向に延びる、軸状の部材である。
弾性部材59は、第1ローラ53および第2ローラ54のうちのいずれか一方をリング16の外周面に押圧する加圧力を発生させる部材である。弾性部材59は、金属板等の、弾性変形可能な板状の部材を折り曲げて形成される。詳細には、図4に示すように、本実施形態の弾性部材59は、矩形状の金属板の長手方向の両端部をそれぞれ、同じ側に垂直に折り曲げて形成された折曲部59a,59bを有する。折曲部59a,59bのうちの一方である折曲部59aには、内面側から第1軸部材57が接触可能である。折曲部59a,59bのうちの他方である折曲部59bには、内面側から第2軸部材58が接触可能である。
図4には、車両の定常時における押圧装置50の様子を示してある。図4の状態において、第1軸部材57および第2軸部材58の両方が同時に、弾性部材59の折曲部59a,59bに内側から接触している。この場合、弾性部材59は加圧力を発生させておらず、第1ローラ53および第2ローラ54のいずれもが、リング16の外周面に押圧されていない状態となっている。別の言い方をすれば、アーム52の長手方向が前後方向に平行に保持され、軸方向に見たときに、リング16の中心点が仮想直線L上に略重なった状態が維持される。そのため、プーリ13,15はリング16に押し付けられていないので、小プーリ13からリング16へ、リング16から大プーリ15への摩擦伝動は生じない。
一方、車両が前進方向に発進されるときには、オペレータによる上述の操作具の操作に応じて、レバー56が図4の状態から紙面左側へとスライドされて、図5の状態となる。これにより、弾性部材59の折曲部59aが第1軸部材57によって外側へと押されて、弾性部材59が弾性変形し、アーム52を図4および図5の紙面反時計まわりに回動させる加圧力が発生する。これに伴い、第1ローラ53がリング16の外周面に押し当てられて、軸方向に見たときに、リング16の中心点が、仮想直線Lよりも第2ローラ54寄りへと移動する。これにより、リング16がプーリ13,15に押し付けられた状態となる。この状態で、車両を前進方向に発進させるために電動機12が駆動され、回転軸12cが図5の紙面時計まわりに回転されると、これと一体的に小プーリ13が図5の紙面時計まわりに回転する。そうすると、小プーリ13とリング16との間の摩擦力により、リング16が図5の紙面時計まわりに回転する。リング16がこのように周方向に回転すると、リング16と大プーリ15との間の摩擦力により、大プーリ15が図5の紙面時計まわりに回転する。
車両が前進方向に発進された後、持続的に走行する状態となると、上述の操作具の操作により、第1ローラ53および第2ローラ54の両方がリング16から離間した状態とされる。すなわち、アーム52は、図5の状態から図4の状態に戻る。斯かる場合、リング16には、小プーリ13から受ける回転力、および大プーリ15から受ける反力が掛かるため、軸方向に見たときに、リング16は、その中心点が上述の仮想直線Lに近づく方向には移動しない。ここで、リング16がプーリ13から受ける回転力を黒塗り矢印で、リング16が大プーリ15から受ける反力を白抜き矢印で、それぞれ図5中に示している。図5中の細い矢印は、それぞれの部材の回転方向またはスライド方向を示している。すなわち、一旦摩擦伝動が開始されたら、車両が継続的に同一の方向に走行(前進)している限り、ローラ53がリング16を押圧しなくなっても、プーリ13,15とリング16とが押圧による接触状態を自然に保つので、摩擦伝動が継続して進行する。
車両が前進方向に持続的に走行された後、制動させるためにブレーキの操作が行われると、電動機12の回転軸12cの回転が減速されて、リング16は、小プーリ13からの反力を受ける。また、リング16には、慣性で回転しようとする大プーリ15の回転力が掛かる。これにより、軸方向に見たときに、リング16は、その中心点が仮想直線Lに近づく方向に移動する。これにより、プーリ13,15とリング16との接触状態が解消される。別の言い方をすれば、小プーリ13からリング16へ、リング16から大プーリ15への摩擦伝動が行われない、中立状態となる。これにより、車両が抵抗の少ない慣性走行に速やかに移行される。
他方、車両が後進方向に発進(後退)されるときには、オペレータによる上述の操作具の操作に応じて、レバー56が図4の状態から紙面右側へとスライドされて、図6の状態となる。これにより、弾性部材59の折曲部59bが第2軸部材58によって外側へと押されて、弾性部材59が弾性変形し、アーム52を図4および図6の紙面時計まわりに回動させる加圧力が発生する。これに伴い、第2ローラ54がリング16の外周面に押し当てられて、軸方向に見たときに、リング16の中心点が、仮想直線Lよりも第1ローラ53寄りへと移動する。これにより、リング16がプーリ13,15に押し付けられた状態となる。この状態で、車両を後進方向に発進させるために電動機12が駆動され、回転軸12cが図6の反時計まわりに回転されると、これと一体的に小プーリ13が図6の紙面反時計まわりに回転する。そうすると、小プーリ13とリング16との間の摩擦力により、リング16が図6の紙面反時計まわりに回転する。リング16がこのように周方向に回転すると、リング16と大プーリ15との間の摩擦力により、大プーリ15が図6の紙面反時計まわりに回転する。
上述と同様の力の作用関係により、一旦摩擦伝動が開始されたら、車両が継続的に同一の方向に走行(後進)している限り、ローラ54がリング16を押圧しなくなっても、プーリ13,15とリング16とが押圧による接触状態を自然に保つので、摩擦伝動が継続して進行する。また、車両を制動させる場合には、プーリ13,15とリング16との接触状態が自然に解消され、プーリ13,15およびリング16が摩擦伝動不能の状態とされ、車両が慣性走行に速やかに移行する。
車両が前進方向に走行している状態から、ブレーキの操作が行われて制動される場合には、プーリ13,15およびリング16は図5に示した回転方向に回転したままの状態で、オペレータによる上述の操作具の操作に応じて、レバー56が図5の状態から紙面右側へとスライドされる。そうすると、リング16には、図6に示した黒塗り矢印と白抜き矢印の方向の力が掛かる。これにより、リング16の中心点が仮想直線Lから遠ざかる方向に変位する。その結果、電動機12を発電機として機能させることが可能となる。
以上に示したように、本実施形態の駆動装置40においては、押圧装置50は、軸方向に見たときに、リング16の中心点を挟む2つの対向する方向のいずれかから選択的に、リング16の外周面を押圧する。これにより、例えば本実施形態のように駆動装置40を車両の走行用に用いた場合に、車両の前方への発進時には1の方向からリング16の外周面を押圧し、車両の後方への後退時には他の1の方向からリング16の外周面を押圧することにより、車両の発進時にも後退時にも、滑らかに、かつ力強く走行を開始させることができる。
<4.変形例1>
以下では、第1実施形態の変形例1に係る駆動装置60について、図7を参照して説明する。図7は、本変形例に係る小プーリ63、大プーリ65、およびリング66の詳細な構成を示している。以下では、第1実施形態の構成・機能と異なる点について主として説明し、重複説明を省略する。
本変形例の駆動装置60は、小プーリ13の代わりに、小プーリ63を備える。本変形例の小プーリ63は、第1実施形態に係る縮径部13aと、1対のガイド部13bとに代えて、縮径部63aと、1対のガイド部63bと、1対のテーパ部63cとを有する。縮径部63aは、回転軸12cと同軸上に設けられる円柱状の部位である。ガイド部62bは、縮径部63aの軸方向両側に、当該縮径部63aと同軸上に対で設けられる。ガイド部63bは、縮径部63aよりも軸方向に薄い円板状である。ガイド部63bは、径方向の寸法が、縮径部63aよりも大きい。
テーパ部63cは、縮径部63aの軸方向両側に、当該縮径部63aと同軸上に対で設けられる。テーパ部63cは、縮径部63aとガイド部63bとの間に介在する、円環状の傾斜面である。テーパ部63cは、縮径部63aから軸方向に離れるにつれて径方向外側に徐々に広がる。縮径部63aと、1対のテーパ部63cとにより、小プーリ63の全周には、縮径部63aの外周面を溝底とし、かつ、径方向において当該溝底に向かうにつれて徐々に狭くなる、概ねV字状の溝が形成される。
本変形例の駆動装置60は、大プーリ15の代わりに、大プーリ65を備える。本変形例の大プーリ65は、第1実施形態に係る縮径部15aと、1対のガイド部15bとに代えて、縮径部65aと、1対のガイド部65bと、1対のテーパ部65cとを有する。縮径部65aは、伝動軸14と同軸上に設けられる円柱状の部位である。ガイド部65bは、縮径部65aの軸方向両側に、当該縮径部65aと同軸上に対で設けられる。ガイド部65bは、縮径部65aよりも軸方向に薄い円板状である。ガイド部65bは、径方向の寸法が、縮径部65aよりも大きい。
テーパ部65cは、縮径部65aの軸方向両側に、当該縮径部65aと同軸上に対で設けられる。テーパ部65cは、縮径部65aとガイド部65bとの間に介在する、円環状の傾斜面である。テーパ部65cは、縮径部65aから軸方向に離れるにつれて径方向外側に徐々に広がる。縮径部65aと、1対のテーパ部65cとにより、大プーリ65の全周には、縮径部65aの外周面を溝底とし、かつ、径方向において当該溝底に向かうにつれて徐々に狭くなる、概ねV字状の溝が形成される。
本変形例に係る駆動装置60は、第1実施形態に係るリング16に代えて、リング66を備える。リング66は、軸方向に所定の厚みを有する円環状である。リング66の内周面の厚みは、縮径部63a,65aの厚みと同じか、それよりも僅かに小さい。本変形例のリング66は、内周面の軸方向の両端の縁に、1対の傾斜面66aを有する。径方向に見たときに、傾斜面66aが軸方向に対してなす角度は、テーパ部63c,65cが軸方向に対してなす角度と、略同じとなっている。別の言い方をすれば、テーパ部63cと、傾斜面66aとは、面接触可能な傾斜角度とされる。
図7に示すように、リング66の内周部は、小プーリ63の1対のガイド部63bの間、および、大プーリ65の1対のガイド部65bの間に、嵌まり込む。すなわち、プーリ63,65の上述の概ねV字状の溝に、リング66の内周部が、いわゆるくさび効果によって嵌まり込む。具体的には、回転軸12cの回転力に応じた力で、リング66の傾斜面66aがプーリ63,65のテーパ部63c,65cに押し付けられる。別の言い方をすれば、回転軸12cの回転力が大きくなるほど強い力で、プーリ63,65が同時に、リング66によって径方向外側から挟み込まれる。
以上に示したように、本実施形態に係る駆動装置60では、小プーリ63からリング66へ、リング66から大プーリ65へと動力が伝達される際に、対をなすテーパ部63c(65c)の間に、リング66が嵌まり、テーパ部63c,65cと傾斜面66aとが接触する。これにより、リング66の脱落が防止できる。また、摩擦伝動時にくさび効果によって大きな摩擦力を発生させることができ、動力を確実に後段へと伝達することができる。
<5.変形例2>
以下では、第1実施形態の変形例2に係る駆動装置70について、図8を参照して説明する。図8は、本変形例に係る小プーリ73、大プーリ75、およびリング76の詳細な構成を示している。以下では、第1実施形態の構成・機能と異なる点について主として説明し、重複説明を省略する。
本変形例の駆動装置70は、小プーリ13の代わりに、小プーリ73を備える。本変形例の小プーリ73は、略円柱状である。小プーリ73は、回転軸12cの軸方向の中間部に、同軸上に固定される。小プーリ73は、外周面に凹部73aを有する。この凹部73aは、小プーリ73の外周面の「凹凸形状」の実施の一形態である。小プーリ73の外周面の凹部73aは、径方向に見たときに、軸方向の中央部が最も回転軸12cに近くなる凹状である。
また、本変形例の駆動装置70は、大プーリ15の代わりに、大プーリ75を備える。本変形例の大プーリ75は、略円板状である。大プーリ75は、伝動軸14に同軸上に固定される。大プーリ75は、外周面に凹部75aを有する。この凹部75aは、大プーリ75の外周面の「凹凸形状」の実施の一形態である。大プーリ75の外周面の凹部75aは、小プーリ73の外周面の凹部73aと同様の形状である。
さらに、本変形例の駆動装置70は、リング16の代わりに、リング76を備える。リング76は、軸方向に所定の厚みを有する円環状である。リング76は、内周面に凸部76aを有する。この凸部76aは、リング76の内周面の「対応凹凸形状」の実施の一形態である。リング76の凸部76aは、プーリ73,75の凹部73a,75aに対応する形状を有する。具体的には、駆動装置70において、各部材が組み付けられたとき、リング76の凸部76aと、プーリ73,75の凹部73a,75aとが、面接触する。
以上に示したように、本実施形態に係る駆動装置70では、小プーリ73および大プーリ75のそれぞれは、外周面に凹部73a,75a(凹凸形状)を有する。また、リング76の内周面は、上記の凹凸形状に面接触する凸部76a(対応凹凸形状)を有する。これにより、小プーリ73からリング76へ、リング76から大プーリ75へと動力が伝達される際に、小プーリ73と大プーリ75との接触面積を広くすることができる。よって、摩擦伝動時に大きな摩擦力を発生させることができ、動力を精度よく後段へと伝達することができる。また、別途、第1実施形態に係るガイド部13bのようなリング76の脱落防止のための部位・部材を用いることなく、プーリ73,75の外周面の形状のみでリング76の脱落を防止できる。
また、本実施形態に係る駆動装置70では、小プーリ73からリング76へ、リング76から大プーリ75へと動力が伝達される際に、小プーリ73および大プーリ75の外周面の凹部73a,75aに、リング76の内周面の凸部76aが嵌まる。よって、摩擦伝動時の摩擦損失が少なくなり、大きな摩擦力を発生させることができる。その結果、動力を精度よく後段へと伝達することができる。
<6.その他の変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、電動機12はインナーロータ型のモータとした。しかしながら、必ずしもこれには限らず、例えば上記に代えて、電動機12をアウターロータ型のモータとしてもよい。あるいは、電動機12を、アキシャルギャップ型のモータとしてもよい。その場合、電動機12をより薄型化することができ、しかも、低速領域においてとりわけ効率のよい駆動を実現することができる。
上記の実施形態では、回転軸12cの回転を、摩擦伝動および歯車伝動しながら減速して、駆動対象物としての差動装置90に入力していた。しかしながら、これに代えて、差動装置90が搭載される車輪の回転を、大歯車18の回転として、駆動装置10に入力し、大歯車18から小歯車17へ、小歯車17から大プーリ15へ、大プーリ15から小プーリ13へ、小プーリ13から回転軸12cへと、増速させながら伝達し、電動機12で発電を行うものとしてもよい。発電した電力は、例えば駆動対象物に搭載されるバッテリーに充電し、必要に応じて駆動対象物の駆動に用いてもよい。
上記の実施形態では、アーム32またはレバー56は、車両に搭乗したドライバーによって操作される操作具に応じて動いていたが、これには限られない。例えばこれに代えて、アーム32またはレバー56が、無線通信端末からの信号により動作されてもよい。
上記の変形例2では、大小のプーリ73,75の外周面に凹部75aが形成され、リング76の内周面に凸部76aが形成されていたが、これに限らない。例えば上記に代えて、大小のプーリの外周面に凸部が形成され、リングの内周面に凹部が形成されていてもよい。あるいは、大小のプーリの外周面、およびリングの内周面のそれぞれに、凹部と凸部とが混在していてもよい。
上記の実施形態では、駆動装置10等は、車両の車輪を回転駆動するために用いられていたが、これには限られない。例えば上記に代えて、駆動装置を、車両のクローラ等の他の走行装置を駆動するために用いてもよいし、あるいは、ドライヤー、扇風機、洗濯機等の家電製品を駆動するために用いてもよい。
また、駆動装置10等の細部の構成、例えば歯車の数等については、本願の各図に示されたものと異なっていてもよい。また、上記の実施形態または変形例に登場した各要素を、矛盾がない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本願は、駆動装置およびそれを備える車両に利用できる。
10 駆動装置
11 筐体
12 電動機
12c 回転軸
13 小プーリ
13a 縮径部
13b ガイド部
14 伝動軸
15 大プーリ
16 リング
17 小歯車
18 大歯車
90 差動装置
91 差動入力歯車


Claims (13)

  1. 電動機と、
    前記電動機の回転軸に同軸上に固定された小プーリと、
    前記回転軸と平行に配置された伝動軸と、
    前記伝動軸に同軸上に固定され、前記小プーリよりも径方向の寸法が大きい大プーリと、
    前記小プーリおよび前記大プーリに径方向外側から同時に接触可能な円環状のリングと、
    前記伝動軸に同軸上に固定された小歯車と、
    前記回転軸に対して相対回転可能に設けられ、前記小歯車よりも歯数が多く、前記小歯車と噛み合う大歯車と、
    を備え、
    軸方向に見たときに、前記リングの中心点が、前記回転軸と前記伝動軸とを結ぶ仮想直線から遠ざかる方向に、前記リングの外周面を押圧する押圧装置
    をさらに備え、
    前記押圧装置は、前記リングの前記外周面を押圧する方向に作用する加圧力を発生させる弾性部材を備える、
    駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置であって、
    前記押圧装置は、前記駆動装置の駆動開始時にのみ、前記リングの前記外周面を押圧する、駆動装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の駆動装置であって、
    前記押圧装置は、軸方向に見たときに、前記リングの中心点を挟む2つの対向する方向のいずれかから選択的に、前記リングの外周面を押圧する、駆動装置。
  4. 電動機と、
    前記電動機の回転軸に同軸上に固定された小プーリと、
    前記回転軸と平行に配置された伝動軸と、
    前記伝動軸に同軸上に固定され、前記小プーリよりも径方向の寸法が大きい大プーリと、
    前記小プーリおよび前記大プーリに径方向外側から同時に接触可能な円環状のリングと、
    前記伝動軸に同軸上に固定された小歯車と、
    前記回転軸に対して相対回転可能に設けられ、前記小歯車よりも歯数が多く、前記小歯車と噛み合う大歯車と、
    を備え、
    軸方向に見たときに、前記リングの中心点が、前記回転軸と前記伝動軸とを結ぶ仮想直線から遠ざかる方向に、前記リングの外周面を押圧する押圧装置
    をさらに備え、
    前記押圧装置は、駆動装置の駆動開始時又は制動時にのみ、前記リングの前記外周面を押圧する、駆動装置。
  5. 請求項4に記載の駆動装置であって、
    前記押圧装置は、軸方向に見たときに、前記リングの中心点を挟む2つの対向する方向のいずれかから選択的に、前記リングの外周面を押圧する、駆動装置。
  6. 電動機と、
    前記電動機の回転軸に同軸上に固定された小プーリと、
    前記回転軸と平行に配置された伝動軸と、
    前記伝動軸に同軸上に固定され、前記小プーリよりも径方向の寸法が大きい大プーリと、
    前記小プーリおよび前記大プーリに径方向外側から同時に接触可能な円環状のリングと、
    前記伝動軸に同軸上に固定された小歯車と、
    前記回転軸に対して相対回転可能に設けられ、前記小歯車よりも歯数が多く、前記小歯車と噛み合う大歯車と、
    を備え、
    軸方向に見たときに、前記リングの中心点が、前記回転軸と前記伝動軸とを結ぶ仮想直線から遠ざかる方向に、前記リングの外周面を押圧する押圧装置
    をさらに備え、
    前記押圧装置は、軸方向に見たときに、前記リングの中心点を挟む2つの対向する方向のいずれかから選択的に、前記リングの外周面を押圧する、駆動装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の駆動装置であって、
    前記小プーリおよび前記大プーリのそれぞれは、
    前記回転軸または前記伝動軸と同軸上に設けられる円柱状の縮径部と、
    前記縮径部の軸方向両側に同軸上に対で設けられ、前記縮径部よりも径方向の寸法が大きい円板状のガイド部と、
    を有し、
    前記小プーリおよび前記大プーリの前記縮径部と、前記リングの内周面とが、面接触可能である、駆動装置。
  8. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の駆動装置であって、
    前記小プーリおよび前記大プーリのそれぞれは、
    前記回転軸または前記伝動軸と同軸上に設けられる円柱状の縮径部と、
    前記縮径部の軸方向両側に同軸上に対で設けられ、前記縮径部から離れるにつれて径方向外側に広がるテーパ部と、
    を有し、
    前記リングは、
    内周面の軸方向の両端の縁が角取された状態の1対の傾斜面
    を有し、
    前記テーパ面と、前記傾斜面とが、接触可能である、駆動装置。
  9. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の駆動装置であって、
    前記小プーリおよび前記大プーリのそれぞれは、外周面に凹部または凸部の少なくともいずれかを含む凹凸形状を有し、
    前記リングの内周面は、前記小プーリおよび前記大プーリの前記凹凸形状に対応する対応凹凸形状を有し、
    前記凹凸形状と、前記対応凹凸形状とが、面接触可能である、駆動装置。
  10. 請求項9に記載の駆動装置であって、
    前記小プーリの前記凹凸形状は、軸方向に垂直な方向に見たときに、軸方向の中央部が最も前記回転軸に近くなる凹状であり、
    前記大プーリの前記凹凸形状は、軸方向に垂直な方向に見たときに、軸方向の中央部が最も前記伝動軸に近くなる凹状であり、
    前記リングの前記対応凹凸形状は、軸方向に垂直な方向に見たときに、軸方向の中央部が最も径方向内側に膨らむ凸状である、駆動装置。
  11. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の駆動装置であって、
    前記押圧装置は、
    前記リングの前記外周面に接触可能な、回転可能なローラ
    を有する、駆動装置。
  12. 請求項1から請求項3までのいずれか1項、又は請求項11に記載の駆動装置であって、
    前記押圧装置は、一方向から前記リングの前記外周面を押圧する、駆動装置。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の駆動装置と、
    前記駆動装置の前記大歯車からの動力が入力される差動装置と、
    前記差動装置からの動力により回転する1対の車輪と、
    を備える車両。
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