アプリケーションウィンドウの表示リソース状況に基づいて、複数のアプリケーションウィンドウを1つの表示画面に表示するために、本発明の実施形態は、モバイル端末により複数のアプリケーションウィンドウを表示する方法、及びモバイル端末を提供する。
以上の目的を達成するために、本発明の実施形態では以下の技術的解決策を用いる。
第1の態様によれば、本発明の実施形態は、モバイル端末により複数のアプリケーションウィンドウを表示する方法を提供する。複数のアプリケーションウィンドウは、少なくとも、1つの表示画面に第1のアプリケーションのユーザインタフェースと第2のアプリケーションのユーザインタフェースとを表示するのに用いられる第1のアプリケーションウィンドウと第2のアプリケーションウィンドウを含む。本方法は、モバイル端末の現在の配置方向を取得するステップと、第1のアプリケーションウィンドウの現在の配置方向におけるウィンドウ幅及びウィンドウ高さを決定するステップと、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係を決定し、第1のアプリケーションの表示リソース状況を決定するステップと、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きいということであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソースを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、第1のアプリケーションの横長表示リソースを現在の配置方向にロードし、又は、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さいことであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、第1のアプリケーションの縦長表示リソースを現在の配置方向にロードするステップと、を含む。
このように、モバイル端末は、現在の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係に基づいて、対応する横長表示リソース又は縦長表示リソースを第1のアプリケーションウィンドウに割り当てることができる。よって、ウィンドウの実際のサイズとモバイル端末の現在の配置方向とに従って、表示リソースはウィンドウを整合させることができ、アプリケーションはより良い表示効果を有する。
可能な設計では、本方法は更に、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きいことであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが縦長表示リソースのみを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、第1のアプリケーションの縦長表示リソースを現在の配置方向にロードするステップ、又は、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さいことであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソースのみを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、第1のアプリケーションの横長表示リソースを現在の配置方向にロードするステップ、を含む。
したがって、複数のアプリケーションウィンドウを表示するシナリオにおいて、モバイル端末は、アプリケーションウィンドウの表示リソース状況に基づいて、現在の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係に従って、複数のアプリケーションウィンドウを1つの表示画面に表示することができることが理解できるであろう。よって、ウィンドウの実際のサイズとモバイル端末の現在の配置方向とに従って、表示リソースはウィンドウを整合させることができ、ユーザに対してより良い表示効果を提供することができる。
可能な設計では、第1のアプリケーションの表示リソース状況を決定するステップは、第1のアプリケーションの表示属性を取得するステップであって、表示属性は、第1のアプリケーションの表示方向が制限されるか又は制限されないことを示すのに用いられる、ステップと、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むと決定するステップ、又は、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示す場合、第1のアプリケーションが制限表示方向の表示リソースのみを含むと決定するステップであって、制限表示方向の表示リソースは横長表示リソース又は縦長表示リソースである、ステップと、を含む。
可能な設計では、第1のアプリケーションの表示リソース状況を決定するステップの前に、本方法は更に、第1のアプリケーションウィンドウ及び第2のアプリケーションウィンドウが表示画面に同時に表示されることをモバイル端末が決定し、且つ、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示すとき、第1のアプリケーションの表示属性を表示方向が制限されないことを示す属性に変更し、第1のアプリケーションの変更の前の表示属性を記録するステップ、を含む。
可能な設計では、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むと決定するステップは、具体的には、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されず且つ変更されないことを示す場合、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むことを決定するステップである。又は、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示す場合、第1のアプリケーションが制限表示方向の表示リソースのみを含むと決定するステップは、具体的には、第1のアプリケーションの表示属性が変更され、且つ、変更の前の表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示す場合、第1のアプリケーションが制限表示方向の表示リソースのみ含むことを決定するステップである。
このように、第1のアプリケーションの変更後の表示方向ウィンドウは、制限されていない表示方向である。したがって、モバイル端末の現在の配置方向が変化するとき、モバイル端末は第1のアプリケーションウィンドウを回転させて、第2のフラグビットに記録された第1のフラグビットの変更前の値に従って、第1のフラグビットの変更後の値に対応する、制限表示方向の表示リソースを、優先的に取得することができる。したがって、第1のフラグビットが変更された後の表示時、第1のアプリケーションウィンドウは、制限表示方向に制限されることなく、自由に回転することができる。加えて、表示画面上に位置する他の全てのアプリケーションウィンドウが第1のアプリケーションウィンドウと同じように自由に回転できることが保証される。
可能な設計では、第1のアプリケーションの表示属性を取得するステップは、第1のアプリケーションの構成ファイル内の第1のフラグビットの値を読み取って、第1のアプリケーションウィンドウの表示属性を取得するステップであって、第1のフラグビットは、第1のアプリケーションウィンドウの表示属性を示すのに用いられる、ステップ、を含む。
可能な設計では、構成ファイルは更に第2のフラグビットを含む。第1のアプリケーションの表示属性を表示方向が制限されないことを示す属性に変更し、第1のアプリケーションの変更の前の表示属性を記録するステップは、第1のフラグビットの変更された値が、第1のアプリケーションの表示属性が表示方向が制限されないことを示すことを表すように、第1のフラグビットの値を変更し、第2のフラグビットに、第1のフラグビットの変更の前の値を記憶するステップ、を含む。
可能な設計では、第1のアプリケーションのユーザインタフェース及び第2のアプリケーションのユーザインタフェースが、表示画面においてアプリケーションインタフェースの表示に用いられる領域を完全に占領し、第1のアプリケーションのユーザインタフェースと第2のアプリケーションのユーザインタフェースとが重ならない場合、本方法は更に、第1のアプリケーションの表示属性を取得するステップであって、第1のアプリケーションの表示属性は、第1のアプリケーションの表示方向が制限されるか又は制限されないことを示すのに用いられる、ステップと、第2のアプリケーションの表示属性を取得するステップであって、第2のアプリケーションの表示属性は、第2のアプリケーションの表示方向が制限されないか又は制限されることを示すのに用いられる、ステップと、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第1のアプリケーションの制限表示方向が縦長画面方向であり、第2のアプリケーションの表示属性が、第2のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第2のアプリケーションの制限表示方向が横長画面方向である場合、モバイル端末の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さく、モバイル端末の配置方向における第2のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きくなるように、第1のアプリケーションウィンドウのサイズ及び第2のアプリケーションウィンドウのサイズを調整するステップと、を含む。
可能な設計では、第2のアプリケーションの表示属性を取得するステップの後、本方法は更に、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第1のアプリケーションの制限表示方向が縦長画面方向であり、第2のアプリケーションの表示属性が、第2のアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、モバイル端末の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さくなるように、第1のアプリケーションウィンドウのサイズを調整するステップ、又は、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第1のアプリケーションの制限表示方向が横長画面方向であり、第2のアプリケーションの表示属性が、第2のアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、モバイル端末の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きくなるように、第1のアプリケーションウィンドウのサイズを調整するステップ、を含む。
留意すべきこととして、表示画面において、第1のアプリケーションのユーザインタフェースと第2のアプリケーションのユーザインタフェースとが重ならない。
第2の態様によれば、本発明の実施形態はモバイル端末を提供する。モバイル端末は、プロセッサ、表示画面、メモリ、バス及び方向センサを含む。表示画面は、少なくとも第1のアプリケーションウィンドウ及び第2のアプリケーションウィンドウを含む。方向センサは、モバイル端末の現在の配置方向を取得し、現在の配置方向をプロセッサに送信するように構成される。プロセッサは、第1のアプリケーションウィンドウの現在の配置方向におけるウィンドウ幅及びウィンドウ高さを決定し、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係を決定し、第1のアプリケーションの表示リソース状況を決定するように構成され、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きいということであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソースを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが表示画面の第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、第1のアプリケーションの横長表示リソースを現在の配置方向にロードするか、又は、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さいことであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが表示画面の第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、第1のアプリケーションの縦長表示リソースを現在の配置方向にロードするように構成される。
方向センサは、具体的には、重力センサ又は加速度センサであってよい。本発明の本実施形態に限定は課されない。
可能な設計では、プロセッサは更に、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きいことであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが縦長表示リソースのみを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが表示画面の第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、第1のアプリケーションの縦長表示リソースを現在の配置方向にロードするか、又は、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さいことであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソースのみを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが表示画面の第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、第1のアプリケーションの横長表示リソースを現在の配置方向にロードするように構成される。
このように、モバイル端末は、現在の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係に基づいて、対応する横長表示リソース又は縦長表示リソースを第1のアプリケーションウィンドウに割り当てることができる。よって、ウィンドウの実際のサイズとモバイル端末の現在の配置方向とに従って、表示リソースはウィンドウを整合させることができ、アプリケーションはより良い表示効果を有する。
可能な設計では、プロセッサが第1のアプリケーションの表示リソース状況を決定することは、具体的には、プロセッサが、メモリから第1のアプリケーションの表示属性を取得することであって、表示属性は、第1のアプリケーションの表示方向が制限されるか又は制限されないことを示すのに用いられることと、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、プロセッサが、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むと決定すること、又は、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示す場合、第1のアプリケーションが制限表示方向の表示リソースのみを含むと決定することであって、制限表示方向の表示リソースは横長表示リソース又は縦長表示リソースであることと、を含む。
可能な設計では、プロセッサは更に、第1のアプリケーションウィンドウ及び第2のアプリケーションウィンドウが表示画面に同時に表示されることをモバイル端末が決定し、且つ、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示すとき、第1のアプリケーションの表示属性を表示方向が制限されないことを示す属性に変更し、第1のアプリケーションの変更の前の表示属性を記録するように構成される。
可能な設計では、プロセッサが第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むと決定することは、具体的には、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されず且つ変更されないことを示す場合、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むことを決定すること、又は、第1のアプリケーションの表示属性が変更され、且つ、変更の前の表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示す場合、第1のアプリケーションが制限表示方向の表示リソースのみ含むことを決定することを含む。
可能な設計では、プロセッサがメモリから第1のアプリケーションの表示属性を取得することは、具体的には、プロセッサが、メモリに存在する第1のアプリケーションの構成ファイル内の第1のフラグビットの値を読み取って、第1のアプリケーションウィンドウの表示属性を取得することであって、第1のフラグビットは、第1のアプリケーションウィンドウの表示属性を示すのに用いられること、を含む。
可能な設計では、構成ファイルは更に第2のフラグビットを含む。プロセッサは、具体的には、第1のフラグビットの変更された値が、第1のアプリケーションの表示属性が表示方向が制限されないことを示すことを表すように、メモリにおいて第1のフラグビットの値を変更し、第2のフラグビットに、第1のフラグビットの変更の前の値を記憶するように構成される。
可能な設計では、第1のアプリケーションのユーザインタフェース及び第2のアプリケーションのユーザインタフェースが、表示画面においてアプリケーションインタフェースの表示に用いられる領域を完全に占領し、且つ、第1のアプリケーションのユーザインタフェースと第2のアプリケーションのユーザインタフェースとが重ならない場合、プロセッサは更に、メモリから第1のアプリケーションの表示属性を取得するように構成され、第1のアプリケーションの表示属性は、第1のアプリケーションの表示方向が制限されるか又は制限されないことを示すのに用いられ、また、第2のアプリケーションの表示属性を取得するように構成され、第2のアプリケーションの表示属性は、第2のアプリケーションの表示方向が制限されないか又は制限されることを示すのに用いられ、また、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第1のアプリケーションの制限表示方向が縦長画面方向であり、第2のアプリケーションの表示属性が、第2のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第2のアプリケーションの制限表示方向が横長画面方向である場合、モバイル端末の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さく、モバイル端末の配置方向における第2のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きくなるように、表示画面の第1のアプリケーションウィンドウのサイズ及び表示画面の第2のアプリケーションウィンドウのサイズを調整するように構成される。
可能な設計では、プロセッサは更に、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第1のアプリケーションの制限表示方向が縦長画面方向であり、第2のアプリケーションの表示属性が、第2のアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、モバイル端末の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さくなるように、表示画面の第1のアプリケーションウィンドウを調整するように構成され、又は、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第1のアプリケーションの制限表示方向が横長画面方向であり、第2のアプリケーションの表示属性が、第2のアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、モバイル端末の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きくなるように、表示画面の第1のアプリケーションウィンドウを調整するように構成される。
第3の態様によれば、本発明の実施形態はモバイル端末を提供する。モバイル端末の表示画面は、少なくとも第1のアプリケーションウィンドウ及び第2のアプリケーションウィンドウを含む。モバイル端末は、モバイル端末の現在の配置方向を取得するように構成される取得ユニットと、第1のアプリケーションウィンドウの現在の配置方向におけるウィンドウ幅及びウィンドウ高さを決定し、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係を決定し、第1のアプリケーションの表示リソース状況を決定するように構成される決定ユニットと、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きいということであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソースを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、第1のアプリケーションの横長表示リソースを現在の配置方向にロードするように構成され、又は、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さいことであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、第1のアプリケーションの縦長表示リソースを現在の配置方向にロードするように構成される表示ユニットと、を備える。
このように、モバイル端末は、現在の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係に基づいて、対応する横長表示リソース又は縦長表示リソースを第1のアプリケーションウィンドウに割り当てることができる。よって、ウィンドウの実際のサイズとモバイル端末の現在の配置方向とに従って、表示リソースはウィンドウを整合させることができ、アプリケーションはより良い表示効果を有する。
可能な設計では、表示ユニットは更に、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きいことであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが縦長表示リソースのみを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、第1のアプリケーションの縦長表示リソースを現在の配置方向にロードするように構成され、又は、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さいことであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソースのみを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、第1のアプリケーションの横長表示リソースを現在の配置方向にロードするように構成される。
可能な設計では、取得ユニットは更に、第1のアプリケーションの表示属性を取得するように構成され、表示属性は、第1のアプリケーションの表示方向が制限されるか又は制限されないことを示すのに用いられる。決定ユニットは更に、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むと決定するように構成され、又は、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示す場合、第1のアプリケーションが制限表示方向の表示リソースのみを含むと決定するように構成される。制限表示方向の表示リソースは横長表示リソース又は縦長表示リソースである。
可能な設計では、モバイル端末は更に、第1のアプリケーションウィンドウ及び第2のアプリケーションウィンドウが表示画面に同時に表示されることをモバイル端末が決定し、且つ、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示すとき、第1のアプリケーションの表示属性を表示方向が制限されないことを示す属性に変更し、第1のアプリケーションの変更の前の表示属性を記録するように構成される変更ユニット、を備える。
可能な設計では、決定ユニットは、具体的には、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されず且つ変更されないことを示す場合、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むと決定するように構成され、又は、第1のアプリケーションの表示属性が変更され、且つ、変更の前の表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示す場合、第1のアプリケーションが制限表示方向の表示リソースのみ含むと決定するように構成される。
可能な設計では、取得ユニットは、具体的には、第1のアプリケーションの構成ファイル内の第1のフラグビットの値を読み取って、第1のアプリケーションウィンドウの表示属性を取得するように構成される。第1のフラグビットは、第1のアプリケーションウィンドウの表示属性を示すのに用いられる。
可能な設計では、構成ファイルは更に第2のフラグビットを含む。変更ユニットは、具体的には、第1のフラグビットの変更された値が、第1のアプリケーションの表示属性が表示方向が制限されないことを示すことを表すように、第1のフラグビットの値を変更し、第2のフラグビットに、第1のフラグビットの変更の前の値を記憶するように構成される。
可能な設計では、モバイル端末は更に、第1のアプリケーションのユーザインタフェース及び第2のアプリケーションのユーザインタフェースが、表示画面においてアプリケーションインタフェースの表示に用いられる領域を完全に占領し、且つ、第1のアプリケーションのユーザインタフェースと第2のアプリケーションのユーザインタフェースとが重ならない場合、第1のアプリケーションの表示属性が第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第1のアプリケーションの制限表示方向が縦長画面方向であり、第2のアプリケーションの表示属性が第2のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第2のアプリケーションの制限表示方向が横長画面方向である場合、モバイル端末の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さく、モバイル端末の配置方向における第2のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きくなるように、第1のアプリケーションウィンドウのサイズ及び第2のアプリケーションウィンドウのサイズを調整するように構成される調整ユニット、を備える。
可能な設計では、調整ユニットは更に、第1のアプリケーションの表示属性が第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第1のアプリケーションの制限表示方向が縦長画面方向であり、第2のアプリケーションの表示属性が第2のアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、モバイル端末の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さくなるように、第1のアプリケーションウィンドウのサイズを調整するように構成され、又は、第1のアプリケーションの表示属性が第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第1のアプリケーションの制限表示方向が横長画面方向であり、第2のアプリケーションの表示属性が第2のアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、モバイル端末の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きくなるように、第1のアプリケーションウィンドウのサイズを調整するように構成される。
以下の実施形態において、本発明のこれらの態様又は他の態様をより簡潔且つ明瞭に説明する。
以下、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確且つ完全に説明する。当然ながら、記載される実施形態は、本発明の実施形態の一部に過ぎず、全部ではない。
加えて、「第1」及び「第2」という表現は、説明を目的とするものに過ぎず、相対的重要性の指示又は暗示、或いは示された技術的特徴の数の暗示的指示を示すものではないと理解されるものである。したがって、「第1」又は「第2」によって限定される特徴は、明示的又は暗示的に1つ以上の特徴を含むことができる。本発明の記述では、特に明記しない限り、「複数」は少なくとも2つを意味する。
本明細書における「及び/又は」という表現は、関連するものを記述するための関連関係を記述するものに過ぎず、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する場合と、AとBの両方が存在する場合と、Bのみが存在する場合の3つの場合を表すことができる。加えて、本明細書における記号「/」は、一般に、関連するものの間の「又は」の関係を示す。
本発明の実施形態において提供されるモバイル端末により複数のアプリケーションウィンドウを表示する方法は、具体的には、複数のアプリケーションウィンドウを表示するシナリオに適用することができる。一例として図3が用いられる。複数のアプリケーションウィンドウは、少なくとも、1つの表示画面に、それぞれ第1のアプリケーションのユーザインタフェースと第2のアプリケーションのユーザインタフェースを表示するのに用いることのできる第1のアプリケーションウィンドウと第2のアプリケーションウィンドウを含む。
具体的には、第1のアプリケーションを表示するための第1のアプリケーションウィンドウを例として用いる。本発明の実施形態において提供されるモバイル端末により複数のアプリケーションウィンドウを表示する方法では、第1のアプリケーションの表示リソース状況に基づいて、モバイル端末の現在の配置方向と、第1のアプリケーションウィンドウの現在の配置方向におけるウィンドウ幅及びウィンドウ高さとに従って、ユーザに対して縦長表示リソース又は横長表示リソースをロードすることが決定されるので、ユーザの視覚要件を満たすことができる。
モバイル端末により複数のアプリケーションウィンドウを表示する方法を詳述するために、まず、本発明の実施形態で用いられるいくつかの概念を説明する。
縦長表示リソースは、端末の配置方向においてウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さいアプリケーションインタフェース表示ウィンドウを整合させる表示リソースであり、具体的には、縦長レイアウトリソース、縦長位置リソース、縦長ピクチャリソース等を含んでよい。例えば、縦長レイアウトリソースは、具体的には、第1のアプリケーションウィンドウにレイアウトされたアイコンを示すのに用いられ、縦長位置リソースは、第1のアプリケーションウィンドウの各アイコンの位置情報を示すのに用いられ、縦長ピクチャリソースは、第1のアプリケーションウィンドウの各アイコンの形状や色などの情報を示すのに用いられる。
縦長表示リソースと同様に、横長表示リソースは、端末の配置方向においてウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きいアプリケーションインタフェース表示ウィンドウを整合させる表示リソースであり、具体的には、横長レイアウトリソース、横長位置リソース、横長ピクチャリソース等を含んでよい。
各アプリケーションの縦長表示リソース及び/又は横長表示リソースは、各アプリケーションに対応するリソースファイル(例えばAPKファイル)に記憶されてよい。
更に、本発明の実施形態におけるウィンドウ幅とウィンドウ高さは、モバイル端末の現在の配置方向におけるウィンドウ幅とウィンドウ高さを示す。図4に示されるように、モバイル端末の画面上の点Oを原点として用いて、直交座標系が確立される。モバイル端末が位置1及び位置3にあるとき、第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅は、直交座標系のx軸方向における第1のアプリケーションウィンドウの長さ又は投影であり、第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ高さは、直交座標系のy軸方向における第1のアプリケーションウィンドウの長さ又は投影である。モバイル端末が位置2及び位置4にあるとき、第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅は、直交座標系のy軸方向における第1のアプリケーションウィンドウの長さ又は投影であり、第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ高さは、直交座標系のx軸方向における第1のアプリケーションウィンドウの長さ又は投影である。
加えて、モバイル端末上の各アプリケーションは表示属性を有する。表示属性は、アプリケーションの表示方向が制限されるか否かを示すのに用いられる。
具体的には、アプリケーションの表示属性がアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、図5に示されるように、モバイル端末上にアプリケーションウィンドウが1つのみ存在する倍位を例として用いると、モバイル端末が縦長画面方向にあるとき、モバイル端末は、アプリケーションのために、縦長表示リソースを現在の配置方向にロードする。又は、モバイル端末が横長画面方向にあるとき、モバイル端末は、アプリケーションのために、横長表示リソースを現在の配置方向にロードする。
アプリケーションの表示属性がアプリケーションの表示方向が制限されることを示す場合、モバイル端末は、対応する表示リソースをアプリケーションの制限表示方向のみにロードする。例えば、図6に示されるように、モバイル端末上にアプリケーションウィンドウが1つのみ存在する場合を、更に例として用いる。アプリケーションの表示属性が、アプリケーションの制限表示方向が横長画面方向であることを示す場合、モバイル端末の現在の配置方向が縦長画面方向である場合であっても、モバイル端末は、表示リソースを縦長画面方向にロードするのではなく、アプリケーションの制限表示方向(すなわち横長画面方向)にアプリケーションの表示リソースをロードする。
更に、図5は、本発明の実施形態に係るモバイル端末の概略構造図である。モバイル端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、UMPC(Ultra-mobile Personal Computer、ウルトラ・モバイル・パーソナルコンピュータ)、ネットブック、PDA(Personal Digital Assistant、パーソナル・デジタル・アシスタント)などの端末デバイスであってよい。本発明の本実施形態では、モバイル端末が携帯電話である例を説明に用いる。図5は、本発明の実施形態に係る携帯電話300の部分構造のブロック図を示す。
図7に示されるように、携帯電話300は、RF(radio frequency、無線周波数)回路320、メモリ330、入力部340、表示部350、方向センサ360、可聴周波数回路370、プロセッサ380及び電源390を備える。当業者であれば理解できるように、図7に示される携帯電話の構造は携帯電話に対する限定を構成することはなく、携帯電話は、図に示されるものよりも多いか或いは少ない構成要素を含んでよく、一部の構成要素は組み合わされてよく、又は構成要素の異なる配置が用いられてよい。
以下、図7を参照して、携帯電話300の各構成要素を詳細に説明する。
RF回路320は、情報の受信及び送信プロセス又は呼プロセスにおいて信号を受信及び送信するように構成されてよい。特に、RF回路320は、基地局からダウンリンク情報を受信した後、処理のためにダウンリンク情報をプロセッサ380に送信し、加えて、アップリンクデータを基地局に送信する。一般に、RF回路は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、送受信部、カプラ、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier、LNA)及びデュプレクサを含むが、これに限定されない。加えて、RF回路320は、無線通信により、ネットワーク及び別のデバイスと通信してもよい。無線通信の場合、GSM(Global System for Mobile Communications)、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)(登録商標)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)、電子メール、SMS(short messaging service,ショート・メッセージ・サービス)など、任意の通信規格又はプロトコルが用いられてよい。
メモリ330は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶するように構成されてよい。プロセッサ380は、メモリ330に記憶されているソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することにより、携帯電話300の各種アプリケーション機能を実行し、データ処理をおこなう。メモリ330は、主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステムや、少なくとも1つの機能(音声再生機能や画像表示機能など)に必要とされるアプリケーションプログラムなどを記憶することができる。データ記憶領域は、携帯電話300の使用に応じて作成されたデータ(音声データや電話帳など)を記憶することができる。加えて、メモリ330は高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、更に、例えば少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイスやフラッシュメモリコンポーネントといった不揮発性メモリ、或いは別の揮発性ソリッドステート記憶コンポーネントを含んでよい。
入力部340は、入力された数字又は文字の情報を受信し、携帯電話300のユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力を生成するように構成されてよい。具体的には、入力部340は、タッチ画面 341及び別の入力デバイス342を含んでよい。タッチ画面341は、タッチパネルとも呼ばれ、ユーザがタッチ画面上又はその付近でおこなったタッチ操作(ユーザが、タッチ画面341上又はタッチ画面341付近で、指やスタイラスなどの任意の適切な物体や付属品を用いておこなう操作など)を受け付け、予め設定されたプログラムに従って、対応する接続装置を駆動することができる。任意に、タッチ画面341は、タッチ検出装置とタッチコントローラの2つの部分を含んでよい。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ位置を検出し、タッチ操作によって生成された信号を検出し、その信号をタッチコントローラに送信する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、タッチ情報を接触点の座標に変換し、接触点の座標をプロセッサ380に送信し、プロセッサ380によって送信されたコマンドを受信し実行する。加えて、タッチ画面341は、抵抗型、容量型、赤外線型、表面弾性波型などの複数のタイプを用いて実現することができる。入力部340は、タッチ画面341の他に、別の入力デバイス342を含んでよい。具体的には、別の入力デバイス342は、物理キーボード、ファンクションキー(音量調節キーやオン/オフキーなど)、トラックボール、マウス、ジョイスティックなどのうち1つ以上を含んでよいが、これに限定されない。
表示部350は、ユーザによって入力された情報又はユーザに対して提供された情報と、携帯電話300の各種メニューを表示するように構成されてよい。表示部350は、表示パネル351を含んでよい。任意に、表示パネル341は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形態で構成されてよい。更に、タッチ画面341は、表示パネル351を覆ってよい。タッチ画面341上又はその付近のタッチ操作を検出した後、タッチ画面341は、タッチ操作をプロセッサ380に転送して、タッチイベントのタイプを決定し、次にプロセッサ380は、タッチイベントのタイプに従って、対応する視覚出力を表示パネル351上に提供する。図7において、タッチ画面341と表示パネル351とは、携帯電話300の入出力機能を実現するための2つの独立した構成要素として用いられているが、一部の実施形態では、携帯電話300の入出力機能を実現するために、タッチ画面341と表示パネル351とは一体化されてよい。
加速度センサや重力センサ(gravity sensor)などの方向センサ360は、携帯電話の各方向(一般に3軸)の加速度の値を検出することができ、方向センサが静止しているときに重力の値及び方向を検出することができ、携帯電話の各方向の加速度を識別するためのアプリケーション(横長モードと縦長モードとの間の画面切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢較正など)や、振動識別に関する機能(歩数計やノックなど)等に利用することができる。
携帯電話300は更に、光センサなどの別のセンサを備えてよい。具体的には、光センサは、周囲光センサ及び近接光センサを含んでよい。周囲光センサは、周囲光の明るさ又は暗さに応じて、表示パネル341の輝度を調整することができる。近接光センサは、物体が携帯電話の近くにあるか否か、又は携帯電話に接触したか否かを検出することができ、携帯電話300がユーザの耳に近付いたときに、表示パネル341及び/又はバックライトをオフにすることができる。携帯電話300には、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどの他のセンサを更に構成することができる。ここでは詳細の説明を省略する。
可聴周波数回路370、スピーカ371及びマイク372は、ユーザと携帯電話300との間の音声インタフェースを提供することができる。可聴周波数回路370は、受信された音声データを電気信号に変換し、電気信号をスピーカ371に送信することができ、スピーカ371は、電気信号を出力のために音信号に変換する。別の態様では、マイク372は、集められた音信号を電気信号に変換する。可聴周波数回路370は、電気信号を受信した後、電気信号を音声データに変換してから、音声データを例えば別の携帯電話に送信したり、音声データを更なる処理のためにメモリ330に出力したりするために、音声データをRF回路320に出力する。
プロセッサ380は、携帯電話300の制御中心であり、様々なインタフェース及び回線を用いて携帯電話全体の各種部分に接続され、メモリ330に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを起動又は実行することにより、また、メモリ330に記憶されたデータを呼び出すことにより、携帯電話300の各種機能を実行し、データ処理をおこなって、携帯電話に対して全体監視をおこなう。任意に、プロセッサ380は、1つ以上の処理ユニットを含んでよい。好ましくは、プロセッサ380は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサとを統合してよい。アプリケーションプロセッサは、主に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース、アプリケーションプログラムなどを処理する。モデムプロセッサは主に無線通信を処理する。前述のモデムプロセッサはプロセッサ380に統合されなくてもよいことが理解されよう。
携帯電話300は更に、各構成要素に電力を供給する電源(例えばバッテリ)390を備える。
好ましくは、電源は、電源管理システムを用いて充電管理や放電管理、電力消費管理などの機能が実現されるように、電力管理システムを用いてプロセッサ380と論理的に接続されてよい。
図示されていないが、携帯電話300は更に、WiFi(Wireless Fidelity、無線フィデリティ)(登録商標)モジュール、ブルートゥース(登録商標)モジュールなどを備えてよい。ここでは詳細の説明を省略する。
本発明の本実施形態では、メモリ330は第1のアプリケーションの構成ファイルを記憶する。構成ファイルには、第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウサイズ情報及び第1のアプリケーションの表示属性が記録される。
このように、本発明の本実施形態において提供されるモバイル端末により複数のアプリケーションウィンドウを表示する方法では、方向センサ360(例えば加速度センサ又は重力センサ)は、モバイル端末の各方向の加速度を識別して、モバイル端末の現在の配置方向を決定し、通信インタフェースを用いて、モバイル端末の現在の配置方向をプロセッサ380に送信する。当然ながら、方向センサ360は、検出された加速度信号を通信インタフェースを用いてプロセッサ380に送信し、プロセッサ380は、加速度信号に従って、モバイル端末の現在の配置方向を決定する。
プロセッサ380は、メモリ330の構成ファイルを読み取ることにより、第1のアプリケーションウィンドウの現在の配置方向におけるウィンドウ幅及びウィンドウ高さを決定し、更に、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係を決定する。加えて、プロセッサ380は更に、メモリ330内の構成ファイルを読み出すことにより、第1のアプリケーションの表示リソース状況を決定して、ユーザに対して縦長表示リソース又は横長表示リソースをロードすることができるので、ユーザの視覚要件を満たすことができる。
図7を参照して、以下、本発明の実施形態に係るモバイル端末により複数のアプリケーションウィンドウを表示する方法を詳細に説明する。図8A及び図8Bに示されるように、本方法は以下のステップを含む。
101.モバイル端末が、該モバイル端末の現在の配置方向を取得する。
具体的には、方向センサ360は、モバイル端末の現在の配置方向を決定するために、モバイル端末の姿勢を識別してよい。例えば、現在の配置方向は、図4に示される4つの方向を含む。更に、方向センサ360は、通信インタフェースを用いてモバイル端末の現在の配置方向をプロセッサ380に送信し、モバイル端末がモバイル端末の現在の配置方向を取得できるようにする。上述したように、プロセッサ380は、センサ360からの測定信号を用いて、モバイル端末の現在の配置方向を決定することができる。
102.モバイル端末が、現在の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅及びウィンドウ高さを決定する。
ウィンドウ幅及びウィンドウ高さの概念については、上述の実施形態で詳細に説明したので、ここでは詳細の説明を省略する。
具体的には、モバイル端末の現在の配置方向が取得された後、プロセッサ380は、第1のアプリケーションの構成ファイルをメモリから読み出してよい。第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ位置情報及びウィンドウサイズ情報は、構成ファイルに記憶されている。例えば、第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウサイズは600*800である。この場合、プロセッサ380は、ステップ101で取得された現在の配置方向に従って、現在の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅及びウィンドウ高さを決定してよい。例えば、図4に示されるように、モバイル端末の現在の配置方向が位置1であるとき、第1のアプリケーションウィンドウの長さ800がウィンドウ幅であり、直交座標系のy軸方向における第1のアプリケーションウィンドウの長さ600がウィンドウ高さである。
103.モバイル端末が、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係を決定する。
プロセッサ380は、ステップ102で決定されたウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係を決定する。例えば、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きく、又は、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さい。
104.モバイル端末が、第1のアプリケーションの表示リソース状況を決定する。
ステップ104において、モバイル端末はまず、第1のアプリケーションの表示属性を取得する。すなわち、第1のアプリケーションの表示方向が制限されるか又は制限されないことを把握する。更に、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、モバイル端末は更に、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むと決定する。逆に、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示す場合、モバイル端末は更に、第1のアプリケーションが制限表示方向の表示リソースのみを含むと決定する。制限表示方向の表示リソースは横長表示リソース又は縦長表示リソースである。
具体的には、プロセッサ380は、第1のアプリケーションウィンドウの表示属性を取得するために、メモリ330内の第1のアプリケーションの構成ファイル中の第1のフラグビットの値を読み出してよい。
例えば、第1のフラグビットが-1のときは、第1の方向の表示方向が制限されないことを示す。第1のフラグビットが0のときは、第1のアプリケーションの表示方向が制限され、制限表示方向が横長画面方向であることを示す。第1のフラグビットが1のときは、第1のアプリケーションの表示方向が制限され、制限表示方向が縦長画面方向であることを示す。
加えて、第1のアプリケーションウィンドウ及び第2のアプリケーションウィンドウが表示画面に同時に表示されることをモバイル端末が決定し、且つ、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示す場合、プロセッサ380は、第1のアプリケーションの表示属性を表示方向が制限されないことを示す属性に変更し、第1のアプリケーションの変更の前の表示属性を記録してよい。
例えば、メモリ330の構成ファイルは更に第2のフラグビットを含む。第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示す場合、プロセッサ380は、第1のフラグビットの変更された値が、第1のアプリケーションの表示属性が表示方向が制限されないことを示すことを表すように、第1のフラグビットの値を変更し、第2のフラグビットに、第1のフラグビットの変更の前の値を記憶する。
例えば、第1のフラグビットが1である場合、すなわち第1のアプリケーションの表示方向が制限される、制限表示方向が縦長画面方向である場合、プロセッサ380は、第1のフラグビットを1から-1に変更し、第2のフラグビットに、第1のフラグビットの変更の前の値、すなわち1を記録することができる。
この場合、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されず且つ変更されないことを示す場合、プロセッサ380は、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むと決定してよい。対応して、第1のアプリケーションの表示属性が変更され、且つ、変更の前の表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示す場合、プロセッサ380は、第1のアプリケーションが制限表示方向の表示リソースのみ含むと決定する。
留意すべきこととして、第1のフラグビットの値が第2のフラグビットの値と一致し、両方が表示方向が制限されないことを示す場合、第1のアプリケーションの表示属性が変更されないことを示す。第1のフラグビットの値が第2のフラグビットの値と一致しない場合、第1のアプリケーションの表示属性が変更されたことを示す。
このように、第1のアプリケーションの変更後の表示方向ウィンドウは、制限されない表示方向である。したがって、モバイル端末の現在の配置方向が変化するとき、モバイル端末は第1のアプリケーションウィンドウを回転させて、第2のフラグビットに記録された第1のフラグビットの変更前の値に従って、第1のフラグビットの変更後の値に対応する、制限表示方向の表示リソースを、優先的に取得することができる。
留意すべきこととして、ステップ104とステップ101~103の実行順序は限定されない。例えば、モバイル端末が第1のアプリケーションを有効にしたとき、モバイル端末は、第1のアプリケーションの表示属性を取得するようにトリガされてよい。或いは、表示される第1のアプリケーションウィンドウのサイズが変更されたとき、例えば、ユーザが手動で第1のアプリケーションウィンドウのサイズを変更したとき、モバイル端末は、第1のアプリケーションの表示属性を取得するようにトリガされてよい。或いは、モバイル端末の重力センサがモバイル端末の現在の配置方向が変更されたと決定したとき、モバイル端末は、第1のアプリケーションの表示属性を取得するようにトリガされてよい。
このように、ステップ101~104を実行した後、モバイル端末は、配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係と、第1のアプリケーションの表示リソース状況とを取得してよい。したがって、以下のステップ105a~105dに示されるように、モバイル端末は、現在の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係に基づいて、対応する横長表示リソース又は縦長表示リソースを、第1のアプリケーションウィンドウに割り当ててよい。
105a.ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きいということであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソースを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、モバイル端末が、第1のアプリケーションの横長表示リソースを現在の配置方向にロードする。
105b.ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さいことであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、モバイル端末が、第1のアプリケーションの縦長表示リソースを現在の配置方向にロードする。
このように、複数のアプリケーションウィンドウを表示するシナリオにおいて、モバイル端末は、現在の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係に従って、第1のアプリケーションの表示リソース状況に基づいて、対応する横長表示リソース又は縦長表示リソースを第1のアプリケーションウィンドウに割り当ててよい。よって、ウィンドウの実際のサイズとモバイル端末の現在の配置方向とに従って、表示リソースはウィンドウを整合させることができ、ユーザの視覚要件を満たすことができる。
任意に、ステップ104の後、本発明の本実施形態において提供される モバイル端末により複数のアプリケーションウィンドウを表示する方法は更に、以下のステップ105c,105dを含んでよい。
105c.ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きいことであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが縦長表示リソースのみを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、モバイル端末が、第1のアプリケーションの縦長表示リソースを現在の配置方向にロードする。
105d.ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さいことであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソースのみを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、モバイル端末が、第1のアプリケーションの横長表示リソースを現在の配置方向にロードする。
ステップ105a~105dにおいて、モバイル端末によって実行される必要があるステップは、図5のプロセッサ380により、メモリ330に記憶されたプログラム命令を実行することによって実現されてよい。
留意すべきこととして、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係がウィンドウ幅がウィンドウ高さと等しいことであるとき、第1のアプリケーションの表示方向が制限されないか制限されるかに関わらず、第1のアプリケーションが横長表示リソースだけでなく縦長表示リソースも有する場合、モバイル端末は、横長表示リソースか縦長表示リソースのいずれかをロード対象表示リソースとして選択し、更に、ロード対象リソースをモバイル端末の現在の配置方向にロードすることができる。当然ながら、第1のアプリケーションが横長表示リソースのみを含む場合、モバイル端末は、横長表示リソースを現在の配置方向にロードする。又は、第1のアプリケーションが縦長表示リソースのみを含む場合、モバイル端末は、縦長表示リソースを現在の配置方向にロードする。
加えて、第1のアプリケーションのユーザインタフェース及び第2のアプリケーションのユーザインタフェースが、表示画面においてアプリケーションインタフェースの表示に用いられる領域を完全に占領し、且つ、第1のアプリケーションのユーザインタフェースと第2のアプリケーションのユーザインタフェースとが重ならない場合、図9に示されるように、本発明の本実施形態において提供されるモバイル端末により複数のアプリケーションウィンドウを表示する方法は更に、以下のステップを含む。
201.モバイル端末が、第1のアプリケーションの表示属性を取得する。第1のアプリケーションの表示属性は、第1のアプリケーションの表示方向が制限されるか又は制限されないことを示すのに用いられる。
202.モバイル端末が、第2のアプリケーションの表示属性を取得する。第2のアプリケーションの表示属性は、第2のアプリケーションの表示方向が制限されないか又は制限されることを示すのに用いられる。
第1のアプリケーションの表示属性を取得する方法については、上述の実施形態で既に詳細に説明した。第2のアプリケーションの表示属性を取得する方法は、第1のアプリケーションの表示属性を取得する方法と同様であるので、ここでは詳細の説明を省略する。
留意すべきこととして、「第1のアプリケーションのユーザインタフェース及び第2のアプリケーションのユーザインタフェースが、表示画面においてアプリケーションインタフェースの表示に用いられる領域を完全に占領する」において、「完全に占領する」とは、表示画面においてアプリケーションインタフェースの表示に用いられる領域全体を占領することである。例えば、表示画面に表示ステータスバーや仮想ナビゲーションキーなどが更に必要となることがあるが、これらの領域はアプリケーションインタフェースを表示するために用いることはできない。
203a.第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第1のアプリケーションの制限表示方向が縦長画面方向であり、第2のアプリケーションの表示属性が、第2のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第2のアプリケーションの制限表示方向が横長画面方向である場合、モバイル端末の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さく、モバイル端末の配置方向における第2のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きくなるように、モバイル端末が第1のアプリケーションウィンドウのサイズ及び第2のアプリケーションウィンドウのサイズを調整する。
具体的には、図10に示されるように、モバイル端末は縦に配置されている。この場合、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第1のアプリケーションの制限される表示方向が縦長画面方向であり、第2のアプリケーションの表示属性が、第2のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第2のアプリケーションの制限される表示方向が横長画面方向である場合、ユーザが最適な視覚効果をもてるようにするために、プロセッサ380は、モバイル端末の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さくなり、モバイル端末の配置方向における第2のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きくなるように、第1のアプリケーションウィンドウのサイズと第2のアプリケーションウィンドウのサイズを別々に調整することができる。
203b.第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第1のアプリケーションの制限表示方向が縦長画面方向であり、第2のアプリケーションの表示属性が、第2のアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、モバイル端末が、モバイル端末の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さくなるように、表示画面の第1のアプリケーションウィンドウを調整する。
具体的には、依然として図10に示されるように、モバイル端末は縦に配置されている。この場合、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第1のアプリケーションの制限表示方向が縦長画面方向であり、第2のアプリケーションの表示属性が、第2のアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、ユーザが最適な視覚効果をもてるようにするために、プロセッサ380は、モバイル端末の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さくなることが保証されるように、第1のアプリケーションウィンドウのサイズのみを調整することができる。
同様に、ステップ203cでは、モバイル端末は、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第1のアプリケーションの制限表示方向が横長画面方向であり、第2のアプリケーションの表示属性が、第2のアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、モバイル端末の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きくなるように、表示画面上の第1のアプリケーションウィンドウを調整する。
加えて、留意すべきこととして、本発明の本実施形態では、表示画面において第1のアプリケーションのユーザインタフェースと第2のアプリケーションのユーザインタフェースとが重ならない。
このように、本発明の実施形態は、モバイル端末により複数のアプリケーションウィンドウを表示する方法、及びモバイル端末を提供する。モバイル端末は、モバイル端末の現在の配置方向を取得し、更に、現在の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅及びウィンドウ高さを決定する。加えて、モバイル端末は更に、第1のアプリケーションの表示リソース状況を決定する必要がある。このように、モバイル端末は、現在の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係に基づいて、対応する横長表示リソース又は縦長表示リソースを第1のアプリケーションウィンドウに割り当てることができる。例えば、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きいということであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソースを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、モバイル端末は、第1のアプリケーションの横長表示リソースを現在の配置方向にロードする。ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さいことであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、モバイル端末は、第1のアプリケーションの縦長表示リソースを現在の配置方向にロードする。したがって、複数のアプリケーションウィンドウを表示するシナリオにおいて、アプリケーションウィンドウの表示リソース状況に基づいて、複数のアプリケーションウィンドウを1つの表示画面に表示することができ、ユーザに対してより良い表示効果を提供することができることが理解できるであろう。
更に、図11は、本発明の実施形態に係るモバイル端末の概略構造図である。本発明の本実施形態において提供されるモバイル端末は、図3~図10に示される本発明の実施形態において実施される方法を実現するために用いることができる。説明を簡単にするために、本発明の本実施形態に関する一部のみを示す。開示されない具体的な技術的詳細については、図3~図10に示される本発明の実施形態を参照されたい。
図3に示されるように、モバイル端末の表示画面は、少なくとも第1のアプリケーションウィンドウ及び第2のアプリケーションウィンドウを含む。具体的には、図11に示されるように、モバイル端末は、
モバイル端末の現在の配置方向を取得するように構成される取得ユニット11と、
第1のアプリケーションウィンドウの現在の配置方向におけるウィンドウ幅及びウィンドウ高さを決定し、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係を決定し、第1のアプリケーションの表示リソース状況を決定するように構成される決定ユニット12と、
ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きいということであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソースを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、第1のアプリケーションの横長表示リソースを現在の配置方向にロードするように構成され、又は、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さいことであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、第1のアプリケーションの縦長表示リソースを現在の配置方向にロードするように構成される表示ユニット13と、
を備える。
更に、表示ユニット13は更に、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きいことであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが縦長表示リソースのみを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、第1のアプリケーションの縦長表示リソースを現在の配置方向にロードするように構成され、又は、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さいことであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソースのみを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、第1のアプリケーションの横長表示リソースを現在の配置方向にロードするように構成される。
更に、取得ユニット11は、第1のアプリケーションの表示属性を取得するように更に構成される。表示属性は、第1のアプリケーションの表示方向が制限されるか又は制限されないことを示すのに用いられる。
決定ユニット12は更に、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むと決定するように構成され、又は、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示す場合、第1のアプリケーションが制限表示方向の表示リソースのみを含むと決定するように構成される。制限表示方向の表示リソースは横長表示リソース又は縦長表示リソースである。
更に、図12に示されるように、モバイル端末は、
第1のアプリケーションウィンドウ及び第2のアプリケーションウィンドウが表示画面に同時に表示されることをモバイル端末が決定し、且つ、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示すとき、第1のアプリケーションの表示属性を表示方向が制限されないことを示す属性に変更し、第1のアプリケーションの変更の前の表示属性を記録するように構成される変更ユニット14、
を更に備える。
更に、決定ユニット12は、具体的には、第1のアプリケーションの表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されず且つ変更されないことを示す場合、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むと決定するように構成され、又は、第1のアプリケーションの表示属性が変更され、且つ、変更の前の表示属性が、第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示す場合、第1のアプリケーションが制限表示方向の表示リソースのみ含むと決定するように構成される。
更に、取得ユニット11は、具体的には、第1のアプリケーションの構成ファイル内の第1のフラグビットの値を読み取って、第1のアプリケーションウィンドウの表示属性を取得するように構成される。第1のフラグビットは、第1のアプリケーションウィンドウの表示属性を示すのに用いられる。
更に、構成ファイルは更に第2のフラグビットを含む。この場合、変更ユニット14は、具体的には、第1のフラグビットの変更された値が、第1のアプリケーションの表示属性が表示方向が制限されないことを示すことを表すように、第1のフラグビットの値を変更し、第2のフラグビットに、第1のフラグビットの変更の前の値を記憶するように構成される。
更に、モバイル端末は更に、図13に示されるように、第1のアプリケーションのユーザインタフェース及び第2のアプリケーションのユーザインタフェースが、表示画面においてアプリケーションインタフェースの表示に用いられる領域を完全に占領し、且つ、第1のアプリケーションのユーザインタフェースと第2のアプリケーションのユーザインタフェースとが重ならない場合、
第1のアプリケーションの表示属性が第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第1のアプリケーションの制限表示方向が縦長画面方向であり、第2のアプリケーションの表示属性が第2のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第2のアプリケーションの制限表示方向が横長画面方向である場合、モバイル端末の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さく、モバイル端末の配置方向における第2のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きくなるように、第1のアプリケーションウィンドウのサイズ及び第2のアプリケーションウィンドウのサイズを調整するように構成される調整ユニット15、
を備える。
更に、調整ユニット15は更に、第1のアプリケーションの表示属性が第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第1のアプリケーションの制限表示方向が縦長画面方向であり、第2のアプリケーションの表示属性が第2のアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、モバイル端末の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さくなるように、第1のアプリケーションウィンドウのサイズを調整するように構成され、又は、第1のアプリケーションの表示属性が第1のアプリケーションの表示方向が制限されることを示し、第1のアプリケーションの制限表示方向が横長画面方向であり、第2のアプリケーションの表示属性が第2のアプリケーションの表示方向が制限されないことを示す場合、モバイル端末の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きくなるように、第1のアプリケーションウィンドウのサイズを調整するように構成される。
加えて、取得ユニット11は、具体的には、図7に示される方向センサ360であってよく、決定ユニット12、表示ユニット13、変更ユニット14及び調整ユニット15は、図7に示されるプロセッサ380により、メモリ330に記憶されたプログラム命令を実行することによって実現されてよい。
このように、本発明の本実施形態はモバイル端末を提供する。モバイル端末はまず、モバイル端末の現在の配置方向を取得し、更に、現在の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅及びウィンドウ高さを決定する。加えて、モバイル端末は更に、第1のアプリケーションの表示リソース状況を決定する必要がある。このように、モバイル端末は現在の配置方向における第1のアプリケーションウィンドウのウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係に基づいて、対応する横長表示リソース又は縦長表示リソースを第1のアプリケーションウィンドウに割り当てることができる。例えば、ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも大きいということであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソースを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、モバイル端末は、第1のアプリケーションの横長表示リソースを現在の配置方向にロードする。ウィンドウ幅とウィンドウ高さとの値関係が、ウィンドウ幅がウィンドウ高さよりも小さいことであり、且つ、第1のアプリケーションの表示リソース状況が、第1のアプリケーションが横長表示リソース及び縦長表示リソースを含むことである場合、第1のアプリケーションのユーザインタフェースが第1のアプリケーションウィンドウに表示されるとき、モバイル端末は、第1のアプリケーションの縦長表示リソースを現在の配置方向にロードする。したがって、複数のアプリケーションウィンドウを表示するシナリオにおいて、アプリケーションウィンドウの表示リソース状況に基づいて、複数のアプリケーションウィンドウを1つの表示画面に表示することができ、ユーザに対してより良い表示効果を提供することができることが理解できるであろう。
当業者であれば明瞭に理解できるように、簡潔な説明のために、前述の機能モジュールの分割を例示として用いた。実際の適用では、上述した機能を異なる機能モジュールに割り当て、要件に応じて実施することができる。すなわち、装置の内部構造を異なる機能モジュールに分割して、上述した機能の一部又は全部を実現する。上記のシステム、装置及びユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法実施形態の対応するプロセスを参照されたい。ここでは詳細の説明を省略する。
本願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置及び方法は他の方式で実施され得ることが理解されるべきである。例えば、記載の装置実施形態は一例に過ぎない。例えば、モジュール又はユニットの分割は論理的な機能分割に過ぎず、実際の実装では他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントを別のシステムに組合わせ又は統合されてよく、一部の機能は無視されてよく、或いは実行されなくてよい。加えて、図示又は議論された相互結合又は直接的な結合若しくは通信接続は、一部のインタフェースを用いて実現されてよい。装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は、電子的、機械的その他の形態で実現されてよい。
別個の構成要素として記述されたユニットは、物理的に分離しても分離しなくてもよく、ユニットとして表示された構成要素は物理ユニットであってもなくてもよく、1つの位置に位置してよく、或いは複数のネットワークユニットに分散されてよい。実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に応じてユニットの一部又は全部を選択することができる。
加えて、本発明の実施形態の機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、ユニットの各々は物理的に単独で存在してよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実現されてよく、或いはソフトウェア機能ユニットの形態で実現されてよい。
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合、統合ユニットはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づいて、本発明の技術的解決策は本質的に、或いは従来技術に寄与する部分、或いは技術的解決策の全部又は一部は、ソフトウェア製品の形態で実現されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワークデバイスであってよい)又はプロセッサ(processor)に本発明の実施形態に記載の方法のステップの全部又は一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読出専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、光ディスク等の、プログラムコードを記憶することのできる任意の媒体を含む。
前述の説明は、本発明の具体的な実施に過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明に開示された技術的範囲内で当業者が容易に得られる任意の変形又は置換は、本発明の保護範囲に包含されるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。