JP7149278B2 - 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および電子機器 - Google Patents

固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および電子機器に関するものである。
光を検出して電荷を発生させる光電変換素子を用いた固体撮像装置(イメージセンサ)として、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサが実用に供されている。
CMOSイメージセンサは、デジタルカメラ、ビデオカメラ、監視カメラ、医療用内視鏡、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話等の携帯端末装置(モバイル機器)等の各種電子機器の一部として広く適用されている。
CMOSイメージセンサは、画素毎にフォトダイオード(光電変換素子)および浮遊拡散層(FD:Floating Diffusion、フローティングディフュージョン)を有するFDアンプを持ち合わせており、その読み出しは、画素アレイの中のある一行を選択し、それらを同時に列(カラム)方向へと読み出すような列並列出力型が主流である。
ところで、デジタルカメラ等の撮像装置においては、自動焦点調節(オートフォーカス(AF))を実現するための方式として、たとえば画素アレイ部の画素の一部にオートフォーカス(AF)の位相差情報を得るための位相差検出画素を配置してオートフォーカスを行う、像面位相差法等の位相差検出方式が知られている。
像面位相差法においては、たとえば画素の受光領域の半分が遮光膜により遮光さており、右半分で受光する位相差検出画素と左半分で受光する位相差検出画素で像面上の位相差を検出する(たとえば特許文献1参照)。
この遮光膜を用いる像面位相差法では、開口率低下による感度劣化が大きいことから、通常の画像を生成するための画素としては欠陥画素となり、この欠陥画素は画像の解像度劣化等の要因となる。
これらの課題を解消する方法として、遮光膜を用いずに、画素内の光電変換部(フォトダイオード(PD))を2分割して(2つ設けて)、一対の光電変換部(フォトダイオード)によって得られる信号の位相のずれ量に基づいて位相差を検出する方法が知られている(たとえば特許文献2,3参照)。
この位相差検出方式は、瞳分割方式とも呼ばれ、撮像レンズの通過光束を瞳分割して一対の分割像を形成し、そのパターンズレ(位相シフト量)を検出することで、撮像レンズのデフォーカス量を検出する。
この場合、位相差検出が欠陥画素とはなりにくく、分割した光電変換部(PD)の信号を加算することで、良好な画像信号としても利用することができる。
特許文献2に開示された固体撮像装置においては、2つの光電変換部を有する複数の画素が配置されている。2つの光電変換部の一方部分と他方部分との間の画素中央部にはフローティングディフュージョンFDが配置され、このフローティングディフュージョンFDを挟んで2つの光電変換部が並列に配置されている。
このような光電変換部上に、マイクロレンズが画素に対して1対1に設けられている。マイクロレンズは、光学中心が画素中央部に位置するように配置されている。
特許文献3に開示された固体撮像装置においても、2つの光電変換部を有する複数の画素が配置されている。ただし、フローティングディフュージョンFDは、2つの光電変換部の一方部分と他方部分との間の画素中央部ではなく、画素の周縁部に配置されている。
この場合も、マイクロレンズが画素に対して1対1に設けられており、マイクロレンズは、光学中心が画素中央部に位置するように配置されている。
特許第5157436号 特許第4027113号 特許第5076528号
ところが、特許文献2に開示された固体撮像装置では、前述したように、2つの光電変換部の一方部分と他方部分との間の画素中央部にはフローティングディフュージョンFDが配置され、このフローティングディフュージョンFDを挟んで2つの光電変換部が並列に配置されている。そして、マイクロレンズは、光学中心がフローティングディフュージョンFDが配置された画素中央部に位置するように配置されている。
このため、特許文献2に開示された固体撮像装置では、受光感度がない画素中央部のフローティングディフュージョンFDの配置領域に入射光量が集中し、光、特に赤色光がフローティングディフュージョンFDに直接入射することから、フローティングディフュージョンFDにおいてクロストークが生じるおそれがある。
また、特許文献3に開示された固体撮像装置では、クロストークの問題は解消されるが、光電変換部の各領域からフローティングディフュージョンFDへの電荷転送にラグ(Lag)が生じるおそれがある。
本発明は、フローティングディフュージョンにおけるクロストークおよびフローティングディフュージョンへの電荷転送ラグを抑止でき、精度の高い位相差情報を取得することが可能となり、ひいては画質を向上させることが可能な固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および電子機器を提供することにある。
本発明の第1の観点の固体撮像装置は、画素が配置された画素部を有し、前記画素は、入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第1の光電変換部と、入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第2の光電変換部と、前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部に光を入射するレンズ部と、前記第1の光電変換部に蓄積された電荷を指定される転送期間に転送可能な第1の転送素子と、前記第2の光電変換部に蓄積された電荷を指定される転送期間に転送可能な第2の転送素子と、前記第1の転送素子および前記第2の転送素子のうちの少なくとも一方の転送素子を通じて前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部のうちの少なくとも一方の光電変換部で蓄積された電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、前記フローティングディフュージョンの電荷を電荷量に応じた利得をもって電圧信号に変換するソースフォロワ素子と、を含み、前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部は、第1方向に並列に配置され、前記レンズ部は、光学中心が、少なくとも前記画素の中央部からずれた位置に存する。
本発明の第2の観点は、画素が配置された画素部を有し、前記画素は、入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第1の光電変換部と、入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第2の光電変換部と、前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部に光を入射するレンズ部と、前記第1の光電変換部に蓄積された電荷を指定される転送期間に転送可能な第1の転送素子と、前記第2の光電変換部に蓄積された電荷を指定される転送期間に転送可能な第2の転送素子と、前記第1の転送素子および前記第2の転送素子のうちの少なくとも一方の転送素子を通じて前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部のうちの少なくとも一方の光電変換部で蓄積された電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、前記フローティングディフュージョンの電荷を電荷量に応じた利得をもって電圧信号に変換するソースフォロワ素子と、を含む固体撮像装置の製造方法であって、前記フローティングディフュージョンを画素の所定の位置に形成するとともに、前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部を、第1方向に並列に形成し、前記レンズ部を、光学中心が、少なくとも前記画素の中央部からずれた位置に存するように配置する。
本発明の第3の観点の電子機器は、固体撮像装置と、前記固体撮像装置に被写体像を結像する光学系と、を有し、前記固体撮像装置は、画素が配置された画素部を有し、前記画素は、入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第1の光電変換部と、入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第2の光電変換部と、前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部に光を入射するレンズ部と、前記第1の光電変換部に蓄積された電荷を指定される転送期間に転送可能な第1の転送素子と、前記第2の光電変換部に蓄積された電荷を指定される転送期間に転送可能な第2の転送素子と、前記第1の転送素子および前記第2の転送素子のうちの少なくとも一方の転送素子を通じて前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部のうちの少なくとも一方の光電変換部で蓄積された電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、前記フローティングディフュージョンの電荷を電荷量に応じた利得をもって電圧信号に変換するソースフォロワ素子と、を含み、前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部は、第1方向に並列に配置され、前記レンズ部は、光学中心が、少なくとも前記画素の中央部からずれた位置に存するように配置されている。
本発明によれば、フローティングディフュージョンにおけるクロストークおよびフローティングディフュージョンへの電荷転送ラグを抑止でき、精度の高い位相差情報を取得することが可能となり、ひいては画質を向上させることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、本実施形態に係る位相差検出機能を有する画素の一例を示す回路図である。 図3(A)および図3(B)は、本実施形態における通常の画素読み出し動作時のシャッタースキャンおよび読み出しスキャンの動作タイミングを示す図である。 図4(A)~(C)は、本発明の実施形態に係る固体撮像装置の画素部の列出力の読み出し系の構成例を説明するための図である。 図5(A)および図5(B)は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置における位相差検出機能を有する画素の主要部の構成例を示す簡略平面図である。 図6(A)および図6(B)は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置における位相差検出機能を有する画素の主要部の構成例を示す簡略断面図である。 図7は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置における位相差検出機能を有する画素の主要部の構成例を示す簡略平面図である。 図8は、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置における位相差検出機能を有する画素の主要部の構成例を示す簡略平面図である。 図9(A)および図9(B)は、本発明の第4の実施形態に係る固体撮像装置における位相差検出機能を有する画素の主要部の構成例を示す簡略平面図である。 図10(A)および図10(B)は、本発明の第5の実施形態に係る固体撮像装置における位相差検出機能を有する画素の主要部の構成例を示す簡略平面図である。 図11(A)および図11(B)は、本発明の第6の実施形態に係る固体撮像装置における位相差検出機能を有する画素の主要部の構成例を示す簡略平面図である。 図12(A)~(D)は、本発明の第7の実施形態に係る固撮像装置における位相差検出機能を有する画素が配列される画素部の構成例を説明するための簡略平面図である。 図13は、本発明の実施形態に係る固体撮像装置が適用される電子機器の構成の一例を示す図である。
10,10A~10H・・・固体撮像装置、20,20A~20H・・・画素部、PCXL,PXLA~PXLH・・・画素、PD1・・・第1のフォトダイオード(第1の光電変換部)、PD2・・・第2のフォトダイオード(第2の光電変換部)、TG1-Tr・・・第1の転送トランジスタ(第1の転送素子)、TG2-Tr・・・第2の転送トランジスタ(第2の転送素子)、MCL1・・・第1のマイクロレンズ、MCL2・・・第2のマイクロレンズ、MCL3・・・第3のマイクロレンズ、MCL4・・・第4のマイクロレンズ、210・・・半導体基板、220・・・第1のフォトダイオード、240・・・第2のフォトダイオード、30・・・垂直走査回路、40・・・読み出し回路、50・・・水平走査回路、60・・・タイミング制御回路、70・・・読み出し部、100・・・電子機器、110・・・CMOSイメージセンサ、120・・・光学系、130・・・信号処理回路(PRC)。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。
本実施形態において、固体撮像装置10は、たとえばCMOSイメージセンサにより構成される。このCMOSイメージセンサは、一例として裏面照射型イメージセンサ(BSI)に適用される。
この固体撮像装置10は、図1に示すように、撮像部としての画素部20、垂直走査回路(行走査回路)30、読み出し回路(カラム読み出し回路)40、水平走査回路(列走査回路)50、およびタイミング制御回路60を主構成要素として有している。
これらの構成要素のうち、たとえば垂直走査回路30、読み出し回路40、水平走査回路50、およびタイミング制御回路60により画素信号の読み出し部70が構成される。
本第1の実施形態において、固体撮像装置10は、後で詳述するように、画素部20に行列状に配列される画素は、位相差情報を得るために、入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第1の光電変換部(第1のフォトダイオード)および第2の光電変換部(第2のフォトダイオード)、第1の光電変換部および第2の光電変換部に光を入射するレンズ部(たとえばマイクロレンズ)、第1の光電変換部に蓄積された電荷をフローティングディフュージョンFDに指定される転送期間に転送可能な第1の転送素子(第1の転送トランジスタ)、および第2の光電変換部に蓄積された電荷をフローティングディフュージョンFDに指定される転送期間に転送可能な第2の転送素子(第2の転送トランジスタ)を含んで構成されている。
これにより、固体撮像装置10は、たとえばオートフォーカス(AF)の位相差情報を得るための位相差検出系として採用でき、水平(左右)、垂直(上下)方向、または/および、斜め方向の位相差情報が取得可能となっている。
そして、固体撮像装置10は、フローティングディフュージョンFDにおけるクロストークおよびフローティングディフュージョンFDへの電荷転送ラグを抑止できるように、第1の光電変換部および第2の光電変換部は、第1方向(たとえば複数の画素が行列状に配列される画素部の列方向または行方向または斜め方向)にフローティングディフュージョンを挟んで並列に配置され、レンズ部は、光学中心が、少なくとも画素の中央部を避けた位置に存するように配置されている。
たとえば、レンズ部は、2つの光電変換部に対応して配置される2つ、あるいは、4つのマイクロレンズを含んで構成される。
なお、本実施形態において、第1方向は、たとえば複数の画素が行列状に配列される画素部20の列方向(水平方向、X方向)または行方向(垂直方向、Y方向)または斜め方向である、
以下の説明では、一例として、第1方向は列方向(水平方向、X方向)とする。これに伴い第2方向は行方向(垂直方向、Y方向)とする。
以下、固体撮像装置10の各部の構成および機能の概要を説明した後、位相差検出機能をもつ画素の具体的な構成等について説明する。
(画素部20および画素PXLの構成)
画素部20は、フォトダイオード(光電変換素子)と画素内アンプとを含む複数の画素がN行×M列の2次元の行列状(マトリクス状)に配列されている。
画素部20において、複数の画素のうちの少なくとも一部の画素は、光電変換部(フォトダイオード)を2つ設けることにより位相差検出機能を有する画素として構成される。
固体撮像装置10においては、位相差検出が欠陥画素とはなりにくく、たとえば2つの光電変換部(PD)の信号を加算することで、良好な画像信号としても利用することができるように構成される。
図2は、本実施形態に係る位相差検出機能を有する画素の一例を示す回路図である。
この画素PXLは、入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第1の光電変換部としての第1のフォトダイオードPD1、および入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第2の光電変換部としての第2のフォトダイオードPD2を含んで構成されている。
第1のフォトダイオードPD1に対して、第1の転送素子としての第1の転送トランジスタTG1-Trが接続され、第2のフォトダイオードPD2に対して、第2の転送素子としての第2の転送トランジスタTG2-Trが接続されている。
そして、画素PXLは、リセット素子としてのリセットトランジスタRST-Tr、ソースフォロワ素子としてのソースフォロワトランジスタSF-Tr、および選択素子としての選択トランジスタSEL-Trをそれぞれ一つずつ有する。
また、画素PXLは、たとえば読み出し信号を一時的に保持するためのメモリ部MRY(図2には不図示)に接続される。
フォトダイオードPD1,PD2は、入射光量に応じた量の信号電荷(ここでは電子)を発生し、蓄積する。
以下、信号電荷は電子であり、各トランジスタがn型トランジスタである場合について説明するが、信号電荷がホールであったり、各トランジスタがp型トランジスタであっても構わない。
また、本実施形態は、複数のフォトダイオード間で、各トランジスタを共有している場合や、選択トランジスタを有していない画素を採用している場合にも有効である。
各画素PXLにおいて、フォトダイオード(PD)としては、埋め込み型フォトダイオード(PPD)が用いられる。
フォトダイオード(PD)を形成する基板表面にはダングリングボンドなどの欠陥による表面準位が存在するため、熱エネルギーによって多くの電荷(暗電流)が発生し、正しい信号が読み出せなくなってしまう。
埋め込み型フォトダイオード(PPD)では、フォトダイオード(PD)の電荷蓄積部を基板内に埋め込むことで、暗電流の信号への混入を低減することが可能となる。
第1の転送トランジスタTG1-Trは、第1のフォトダイオードPD1とフローティングディフュージョンFDの間に接続され、制御線を通じてゲートに印加される制御信号TG1により制御される。
第1の転送トランジスタTG1-Trは、制御信号TG1がハイ(H)レベルの転送期間に選択されて導通状態となり、第1のフォトダイオードPD1で光電変換され蓄積された電荷(電子)をフローティングディフュージョンFDに転送する。
第2の転送トランジスタTG2-Trは、第2のフォトダイオードPD2とフローティングディフュージョンFDの間に接続され、制御線を通じてゲートに印加される制御信号TG2により制御される。
第2の転送トランジスタTG2-Trは、制御信号TG2がハイ(H)レベルの転送期間に選択されて導通状態となり、第2のフォトダイオードPD2で光電変換され蓄積された電荷(電子)をフローティングディフュージョンFDに転送する。
リセットトランジスタRST-Trは、たとえば電源線VRstとフローティングディフュージョンFDの間に接続され、制御信号RSTを通じて制御される。
なお、リセットトランジスタRST-Trは、電源線VDDとフローティングディフュージョンFDの間に接続され、制御信号RSTを通じて制御されるように構成してもよい。
リセットトランジスタRST-Trは、制御信号RSTがHレベルの期間に選択されて導通状態となり、フローティングディフュージョンFDを電源線VRst(またはVDD)の電位にリセットする。
ソースフォロワトランジスタSF-Trと選択トランジスタSEL-Trは、電源線VDDと垂直信号線LSGNの間に直列に接続されている。
ソースフォロワトランジスタSF-TrのゲートにはフローティングディフュージョンFDが接続され、選択トランジスタSEL-Trは制御信号SELを通じて制御される。
選択トランジスタSEL-Trは、制御信号SELがHレベルの期間に選択されて導通状態となる。これにより、ソースフォロワトランジスタSF-TrはフローティングディフュージョンFDの電荷を電荷量(電位)に応じた利得をもって電圧信号に変換した列出力の読み出し信号VSLを垂直信号線LSGNに出力する。
これらの動作は、たとえば転送トランジスタTG1-TrまたはTG2-Tr、リセットトランジスタRST-Tr、および選択トランジスタSEL-Trの各ゲートが行単位で接続されていることから、1行分の各画素について同時並列的に行われる。
画素部20には、画素PXLがN行×M列配置されているので、各制御信号SEL、RST、TG1、TG2の制御線はそれぞれN本、垂直信号線LSGNはM本ある。
図1においては、各制御線を1本の行走査制御線として表している。
垂直走査回路30は、タイミング制御回路60の制御に応じてシャッター行および読み出し行において行走査制御線を通して画素の駆動を行う。
また、垂直走査回路30は、アドレス信号に従い、信号の読み出しを行うリード行と、フォトダイオードPDに蓄積された電荷をリセットするシャッター行の行アドレスの行選択信号を出力する。
本実施形態では、通常の画素読み出し動作においては、読み出し部70の垂直走査回路30による駆動により、シャッタースキャンが行われ、その後、読み出しスキャンが行われる。
図3(A)および図3(B)は、本実施形態における通常の画素読み出し動作時のシャッタースキャンおよび読み出しスキャンの動作タイミングを示す図である。
選択トランジスタSEL-Trのオン(導通)、オフ(非導通)を制御する制御信号SELは、シャッタースキャン期間PSHTにはLレベルに設定されて選択トランジスタSEL-Trが非導通状態に保持され、読み出しスキャン期間PRDOにはHレベルに設定されて選択トランジスタSEL-Trが導通状態に保持される。
そして、シャッタースキャン期間PSHTには、制御信号RSTがHレベルの期間に所定期間制御信号TG1またはTG2がHレベルに設定されて、リセットトランジスタRST-Trおよび転送トランジスタTG1-TrまたはTG2-Trを通じてフォトダイオードPD1、PD2、およびフローティングディフュージョンFDがリセットされる。
読み出しスキャン期間PRDOには、制御信号RSTがHレベルに設定されてリセットトランジスタRST-Trを通じてフローティングディフュージョンFDがリセットされ、このリセット期間PR後の読み出し期間PRD1にリセット状態の信号が読み出される。
読み出し期間PRD1後に、所定期間、制御信号TG1またはTG2がHレベルに設定されて転送トランジスタTG1-TrまたはTG2-Trを通じてフローティングディフュージョンFDにフォトダイオーPD1またはPD2の蓄積電荷が転送され、この転送期間PT後の読み出し期間PRD2に蓄積された電子(電荷)に応じた信号が読み出される。
なお、本第1の実施形態の通常の画素読み出し動作において、蓄積期間(露光期間)EXPは、一例として図3に示すように、シャッタースキャン期間PSHTでフォトダイオードPD1、PD2およびフローティングディフュージョンFDをリセットして制御信号TG1またはTG2をLレベルに切り替えてから、読み出しスキャン期間PRDOの転送期間PTを終了するために制御信号TG1またはTG2をLレベルに切り替えるまでの期間である。
読み出し回路40は、画素部20の各列出力に対応して配置された複数の列信号処理回路(図示せず)を含み、複数の列信号処理回路で列並列処理が可能に構成されてもよい。
読み出し回路40は、相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)回路やADC(アナログデジタルコンバータ;AD変換器)、アンプ(AMP,増幅器)、サンプルホールド(S/H)回路等を含んで構成可能である。
このように、読み出し回路40は、たとえば図4(A)に示すように、画素部20の各列出力の読み出し信号VSLをデジタル信号に変換するADC41を含んで構成されてもよい。
あるいは、読み出し回路40は、たとえば図4(B)に示すように、画素部20の各列出力の読み出し信号VSLを増幅するアンプ(AMP)42が配置されてもよい。
また、読み出し回路40は、たとえば図4(C)に示すように、画素部20の各列出力の読み出し信号VSLをサンプル、ホールドするサンプルホールド(S/H)回路43が配置されてもよい。
水平走査回路50は、読み出し回路40のADC等の複数の列信号処理回路で処理された信号を走査して水平方向に転送し、図示しない信号処理回路に出力する。
タイミング制御回路60は、画素部20、垂直走査回路30、読み出し回路40、水平走査回路50等の信号処理に必要なタイミング信号を生成する。
読み出し部70は、垂直走査回路30、読み出し回路40、水平走査回路50、およびタイミング制御回路60による画素信号の読み出し処理を制御する。
以上、固体撮像装置10の各部の構成および機能の概要について説明した。
次に、本第1の実施形態に係る位相差検出機能を有する画素のより具体的な構造(構成)等について詳述する。
図5(A)および図5(B)は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置における位相差検出機能を有する画素の主要部の構成例を示す簡略平面図である。図5(A)は画素の前面側から見た簡略平面図であり、図5(B)は画素の裏面側(光が入射する側)の簡略平面図である。
固体撮像装置10における画素PXLは、フローティングディフュージョンにおけるクロストークおよびフローティングディフュージョンへの電荷転送ラグを抑止できるように、図5(A)および図5(B)に示すように、第1の光電変換部として第1のフォトダイオードPD1および第2の光電変換部としての第2のフォトダイオードPD2は、第1方向(ここでは一例として画素部の列方向(水平方向、X方向))にフローティングディフュージョンを挟んで並列に配置されている。
本第1の実施形態において、第1の光電変換部としての第1のフォトダイオードPD1は、第1方向であるX方向に直交する第2方向であるY方向に第1の光電変換領域OCV1および第2の光電変換領域OCV2を含んで形成されている。
第2の光電変換部としての第2のフォトダイオードPD2は、第1方向であるX方向に直交する第2方向であるY方向に第3の光電変換領域OCV3および第4の光電変換領域OCV4を含んで形成されている。
そして、レンズ部LNSは、少なくとも、第1の光電変換領域OCV1、第2の光電変換領域OCV2、第3の光電変換領域OCV3、および第4の光電変換領域OCV4に光を入射するように形成されている。
本第1の実施形態の固体撮像装置10は、一例として裏面照射型のCMOSイメージセンサとして構成され、裏面側に受光領域を大きくとる必要があることから、図5(A)および図5(B)に示すように、第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2の分離部(境界部)SEPのX方向における幅SWF,SWBは、裏面側の幅SWBの方が表面側の幅SWFより狭く(小さく)なるように形成されている。
第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2の分離部(境界部)SEPは、たとえばDTI(Deep Trench Isolation)により形成することが可能である。
あるいは、第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2の分離部(境界部)SEPは、たとえばpn接合分離部により形成することが可能である。
本第1の実施形態の固体撮像装置10において、フローティングディフュージョンFDは、第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2との間の分離部(境界部)であって、画素中央部PXCTに配置されている。
そして、本第1の実施形態において、第1のフォトダイオードPD1および第2のフォトダイオードPD2に光を入射するレンズ部LNSは、光学中心OCTが、少なくとも画素の中央部を避けた位置に存するように配置されている。
本第1の実施形態において、レンズ部LNSは、光を第1のフォトダイオードPD1の第1の光電変換領域OCV1および第2のフォトダイオードPD2の第3の光電変換領域OCV3に入射する第1のマイクロレンズMCL1、並びに、光を第1のフォトダイオードPD1の第2の光電変換領域OCV2および第2のフォトダイオードPD2の第4の光電変換領域OCV4に入射する第2のマイクロレンズMCL2を含んで構成されている。
第1のマイクロレンズMCL1は、その第1の光学中心OCT1が、第1のフォトダイオードPD1の第1の光電変換領域OCV1と第2のフォトダイオードPD2の第3の光電変換領域OCV3の第1の境界中央部BCT1に位置するように配置されている。
第2のマイクロレンズMCL2は、その第2の光学中心OCT2が、第1のフォトダイオードPD1の第2の光電変換領域OCV2と第2のフォトダイオードPD2の第4の光電変換領域OCV4の第2の境界中央部BCT2に位置するように配置されている。
(埋め込み型のフォトダイオードPD、PD2の具体的な構成例)
ここで、埋め込み型の第1のフォトダイオードPD1および第2のフォトダイオードPD2の構成例について図6(A)および図6(B)に関連付けて説明する。
図6(A)および図6(B)は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置における位相差検出機能を有する画素の主要部の構成例を示す簡略断面図である。図6(A)は図6(B)に示すように、図6(B)におけるX1-X2線の簡略断面図である。
なお、ここでは、埋め込み型フォトダイオード(PPD)部分を符号200で表す。
図6(A)の埋め込み型フォトダイオード(PPD)部分200は、光Lが照射される第1基板面211側(たとえば裏面側)と第1基板面211側と対向する側の第2基板面212側(前面側)とを有する半導体基板(以下、単に基板という)210を有する。
埋め込み型フォトダイオード部分200は、基板210に対して埋め込むように形成された第1導電型(本実施形態ではn型)半導体層(本実施形態ではn層)221nを含み、受光した光の光電変換機能および電荷蓄積機能を有する第1のフォトダイオード220(PD1)を有する。
埋め込み型フォトダイオード部分200は、第2導電型(p型)分離層230を挟んで、第1のフォトダイオード220(PD1)と並列となるように、基板210に対して埋め込むように形成されたn層(第1導電型半導体層)241nを含み、受光した光の光電変換機能および電荷蓄積機能を有する第2のフォトダイオード240(PD2)を有する。
埋め込み型フォトダイオード部分200は、第1のフォトダイオード220(PD1)および第2のフォトダイオード240(PD2)の基板210の法線に直交する方向における側部(n層の境界部)には第2の導電型(p型)分離層231,232,233が形成されている。そして、分離層231,232,233に裏面側に連続するように、裏面側BDTIが形成されている。
図6(A)の例では、第1のフォトダイオード220(PD1)は基板210の法線に直交する方向(たとえばX方向)における側部(n層の境界部)に形成された第2の導電型(p型)分離層231とp型分離層232の間に形成されている。
第2のフォトダイオード240(PD2)は基板210の法線に直交する方向における側部(n層の境界部)に形成されたp型分離層232とp型分離層233の間に形成されている。
基板210の裏面側211には、第1のフォトダイオードPD1、PD2に光を入射するマイクロレンズMCL1(MCL2)が配置され、基板210の裏面側とマイクロレンズMCL1(MCL2)との間にカラーフィルタ(GまたはRまたはB)FLTが配置されている。
上記したように、隣接して2つ設けられた光電変換部としての第1のフォトダイオードPD1および第2のフォトダイオードPD2は、第1のマイクロレンズMCL1および第2のマイクロレンズMCL2によって、図示しない撮影レンズの射出瞳と略結像関係(すなわち、略共役)となる位置に配置されている。
したがって、撮影レンズの射出瞳と第1のマイクロレンズMCL1および第2のマイクロレンズMCL2との間の距離はマイクロレンズの大きさに対して十分に長いことから、2つの光電変換部としての第1のフォトダイオードPD1および第2のフォトダイオードPD2は、第1のマイクロレンズMCL1および第2のマイクロレンズMCL2の略焦点面に配置されていることになる。
以上述べた関係から、各画素PXLにおいて、2つのうち一方の光電変換部としての第1のフォトダイオードPD1は、撮影レンズの射出瞳の一部の領域であって射出瞳の中心から所定方向へ偏心した領域からの光束を選択的に受光して光電変換することになる。
また、各画素PXLにおいて、2つのうち他方の光電変換部としての第2のフォトダイオードPD2は、撮影レンズの射出瞳の一部の領域であって射出瞳の中心から反対方向へ偏心した領域からの光束を選択的に受光して光電変換することになる。
固体撮像装置10では、焦点検出時には、各画素PXLの第1のフォトダイオードPD1で光電変換された信号電荷および第2のフォトダイオードPD2で光電変換された信号電荷が、異なるタイミングでフローティングディフュージョンFDに転送されて、それぞれ個別に読み出される。
(第1のフォトダイオードPD1の個別読み出し動作)
焦点検出時、以下のように、第1のフォトダイオードPD1の個別読み出し動作が行われる。
読み出しスキャン期間PRDOにおいては、画素アレイの中のある一行を選択するために、その選択された行の各画素PXLに接続された制御信号SELがHレベルに設定されて画素PXLの選択トランジスタSEL-Trが導通状態となる。
この選択状態において、リセット期間PRにリセットトランジスタRST-Trが、制御信号RSTがHレベルの期間に選択されて導通状態となり、フローティングディフュージョンFDが電源線VDDの電位にリセットされる。
フローティングディフュージョンFDをリセット後、制御信号RSTがLレベルに切り替えられてリセットトランジスタRST-Trが非導通状態となり、リセット期間PRが終了する。
このリセット期間PRが経過した後、リセットトランジスタRST-Trが非導通状態となり、転送期間PTが開始されるまでの期間が、リセット状態時の画素信号を読み出す第1読み出し期間PRD11となる。
第1読み出し期間PRD11が開始された後の所定の時刻に、読み出し部70により、フローティングディフュージョンFDの容量(電荷量)に応じた変換利得で画素信号の読み出しを行う第1の読み出しPDCG11が行われる。
このとき、各画素PXLにおいては、ソースフォロワトランジスタSF-Trにより、フローティングディフュージョンFDの電荷が電荷量(電位)に応じた利得をもって電圧信号に変換され、列出力の読み出し信号VSL(PDCG11)として垂直信号線LSGNに出力され、読み出し回路40に供給されて、たとえば保持される。
ここで、第1読み出し期間PRD11が終了し、転送期間PT11となる。
転送期間PT11に転送トランジスタTG1-Trが、制御信号TG1がHレベルの期間に選択されて導通状態となり、所定の期間に、第1のフォトダイオードPD1で光電変換され蓄積された電荷(電子)がフローティングディフュージョンFDに転送される。
この転送期間PT11が経過した後(転送トランジスタTG1-Trが非導通状態)、第1のフォトダイオードPD1が光電変換して蓄積した電荷に応じた画素信号を読み出す第2読み出し期間PRD12となる。
第2読み出し期間PRD12が開始された後の所定に、読み出し部70により、フローティングディフュージョンFDの容量(電荷量)に応じた変換利得で画素信号の読み出しを行う第2の読み出しPDCG12が行われる。
このとき、各画素PXLにおいては、ソースフォロワトランジスタSF-Trにより、フローティングディフュージョンFDの電荷が電荷量(電位)に応じた利得をもって電圧信号に変換され、列出力の読み出し信号VSL(PDCG12)として垂直信号線LSGNに出力され、読み出し回路40に供給されて、たとえば保持される。
そして、たとえば読み出し部70の一部を構成する読み出し回路40において、第2の読み出しPDCG12の読み出し信号VSL(PDCG12)と第1の読み出しPDCG11の読み出し信号VSL(PDCG11)との差分{VSL(PDCG12)-VSL(PDCG11)}がとられてCDS処理が行われる。
(第2のフォトダイオードPD2の個別読み出し動作)
同様に、焦点検出時、以下のように、第2のフォトダイオードPD2の個別読み出し動作が行われる。
読み出しスキャン期間PRDOにおいては、画素アレイの中のある一行を選択するために、その選択された行の各画素PXLに接続された制御信号SELがHレベルに設定されて画素PXLの選択トランジスタSEL-Trが導通状態となる。
この選択状態において、リセット期間PRにリセットトランジスタRST-Trが、制御信号RSTがHレベルの期間に選択されて導通状態となり、フローティングディフュージョンFDが電源線VDDの電位にリセットされる。
フローティングディフュージョンFDをリセット後、制御信号RSTがLレベルに切り替えられてリセットトランジスタRST-Trが非導通状態となり、リセット期間PRが終了する。
このリセット期間PRが経過した後、リセットトランジスタRST-Trが非導通状態となり、転送期間PTが開始されるまでの期間が、リセット状態時の画素信号を読み出す第1読み出し期間PRD21となる。
第1読み出し期間PRD21が開始された後の所定の時刻に、読み出し部70により、フローティングディフュージョンFDの容量(電荷量)に応じた変換利得で画素信号の読み出しを行う第1の読み出しPDCG21が行われる。
このとき、各画素PXLにおいては、ソースフォロワトランジスタSF-Trにより、フローティングディフュージョンFDの電荷が電荷量(電位)に応じた利得をもって電圧信号に変換され、列出力の読み出し信号VSL(PDCG21)として垂直信号線LSGNに出力され、読み出し回路40に供給されて、たとえば保持される。
ここで、第1読み出し期間PRD21が終了し、転送期間PT21となる。
転送期間PT21に転送トランジスタTG2-Trが、制御信号TG2がHレベルの期間に選択されて導通状態となり、所定の期間に、第2のフォトダイオードPD2で光電変換され蓄積された電荷(電子)がフローティングディフュージョンFDに転送される。
この転送期間PT21が経過した後(転送トランジスタTG2-Trが非導通状態)、第2のフォトダイオードPD2が光電変換して蓄積した電荷に応じた画素信号を読み出す第2読み出し期間PRD22となる。
第2読み出し期間PRD22が開始された後の所定に、読み出し部70により、フローティングディフュージョンFDの容量(電荷量)に応じた変換利得で画素信号の読み出しを行う第2の読み出しPDCG22が行われる。
このとき、各画素PXLにおいては、ソースフォロワトランジスタSF-Trにより、フローティングディフュージョンFDの電荷が電荷量(電位)に応じた利得をもって電圧信号に変換され、列出力の読み出し信号VSL(PDCG22)として垂直信号線LSGNに出力され、読み出し回路40に供給されて、たとえば保持される。
そして、たとえば読み出し部70の一部を構成する読み出し回路40において、第2の読み出しPDCG22の読み出し信号VSL(PDCG22)と第1の読み出しPDCG21の読み出し信号VSL(PDCG21)との差分{VSL(PDCG22)-VSL(PDCG21)}がとられてCDS処理が行われる。
そして、瞳分割位相差方式の原理に従って、それらの信号に基づいて、撮影レンズの焦点調節状態が検出される。
また、撮影レンズの合焦後等において画像を撮像する場合は、各画素PXLの第1のフォトダイオードPD1および第2のフォトダイオードPD2の両部分からの信号電荷が同じタイミング(転送トランジスタTG1-Tr,TG2-Trが同時並列的に導通状態)で同じフローティングディフュージョンFDに転送されて、両信号が画素内で加算されて読み出される。
したがって、撮像時に、2分割された光電変換部を有する画素が、画素欠陥と同様の状態を引き起こしてしまうことがないため、画質向上を図ることができる。
以上説明したように、本第1の実施形態によれば、固体撮像装置10における画素PXLは、第1の光電変換部として第1のフォトダイオードPD1および第2の光電変換部としての第2のフォトダイオードPD2が、第1方向(ここでは一例として画素部の列方向(水平方向、X方向))にフローティングディフュージョンFDを挟んで並列に配置されている。
本第1の実施形態の固体撮像装置10において、フローティングディフュージョンFDは、第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2との間の分離部(境界部)であって、画素中央部PXCTに配置され、第1のフォトダイオードPD1および第2のフォトダイオードPD2に光を入射するレンズ部LNSは、光学中心OCTが、少なくとも画素の中央部を避けた位置に存するように配置されている。
さらに、本第1の実施形態において、レンズ部LNSは、光を第1のフォトダイオードPD1の第1の光電変換領域OCV1および第2のフォトダイオードPD2の第3の光電変換領域OCV3に入射する第1のマイクロレンズMCL1、並びに、光を第1のフォトダイオードPD1の第2の光電変換領域OCV2および第2のフォトダイオードPD2の第4の光電変換領域OCV4に入射する第2のマイクロレンズMCL2を含んで構成されている。
そして、第1のマイクロレンズMCL1は、その第1の光学中心OCT1が、第1のフォトダイオードPD1の第1の光電変換領域OCV1と第2のフォトダイオードPD2の第3の光電変換領域OCV3の第1の境界中央部BCT1に位置するように配置されている。
第2のマイクロレンズMCL2は、その第2の光学中心OCT2が、第1のフォトダイオードPD1の記第2の光電変換領域OCV2と第2のフォトダイオードPD2の第4の光電変換領域OCV4の第2の境界中央部BCT2に位置するように配置されている。
これにより、本第1の実施形態によれば、受光感度がない画素中央部のフローティングディフュージョンFDの配置領域に入射光量が集中することを防止でき、光、特に赤色光がフローティングディフュージョンFDに直接入射することを抑止することができ、フローティングディフュージョンFDにおいてクロストークが生じることを防止することが可能となる。
また、本第1の実施形態によれば、クロストークの問題は解消されるとともに、光電変換部の各領域からフローティングディフュージョンFDへの電荷転送にラグ(Lag)が生じることを防止することが可能となる。
すなわち、本第1の実施形態によれば、フローティングディフュージョンにおけるクロストークおよびフローティングディフュージョンへの電荷転送ラグを抑止することができる。その結果、精度の高い位相差情報を取得することが可能となり、ひいては画質を向上させることができる。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置における位相差検出機能を有する画素の主要部の構成例を示す簡略平面図である。図7は画素の裏面側(光が入射する側)の簡略平面図である。
本第2の実施形態の画素PXLAが、第1の実施形態の画素PXLと異なる点は次の通りである。
第1の実施形態の画素PXLでは、第1のマイクロレンズMCL1および第2のマイクロレンズMCL2は、第1のフォトダイオードPD1および第2のフォトダイオードPD2上に跨るように配置されている。
すなわち、第1のマイクロレンズMCL1は、光を第1のフォトダイオードPD1の第1の光電変換領域OCV1および第2のフォトダイオードPD2の第3の光電変換領域OCV3に入射し、第2のマイクロレンズMCL2は、光を第1のフォトダイオードPD1の第2の光電変換領域OCV2および第2のフォトダイオードPD2の第4の光電変換領域OCV4に入射するように配置されている。
これに対して、第2の実施形態の画素PXLAでは、第1のマイクロレンズMCL1Aは第1のフォトダイオードPD1上に配置され、第2のマイクロレンズMCL2Aは第2のフォトダイオードPD2上に配置されている。
第1のマイクロレンズMCL1Aは、光を第1のフォトダイオードPD1の第1の光電変換領域OCV1および第1のフォトダイオードPD1の第2の光電変換領域OCV2に入射するように配置されている。
第2のマイクロレンズMCL2Aは、光を第2のフォトダイオードPD2の第3の光電変換領域OCV3および第2のフォトダイオードPD2の第4の光電変換領域OCV4に入射するように配置されている。
そして、第1のマイクロレンズMCL1Aは、第1の光学中心OCT1Aが、第1のフォトダイオードPD1の第1の光電変換領域OCV1および第1のフォトダイオードPD1の第2の光電変換領域OCV2の第1の境界中央部BCT1Aに位置するように配置されている。
第2のマイクロレンズMCL2Aは、第2の光学中心OCT2Aが、第2のフォトダイオードPD2の第3の光電変換領域OCV3および第2のフォトダイオードPD2の第4の光電変換領域OCV4の第2の境界中央部BCT2Aに位置するように配置されている。
その他の構成は上述した第1の実施形態と同様であり、本第2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置における位相差検出機能を有する画素の主要部の構成例を示す簡略平面図である。図8は画素の裏面側(光が入射する側)の簡略平面図である。
本第3の実施形態の画素PXLBが、第1および第2の実施形態の画素PXL,PXLAと異なる点は次の通りである。
本第3の実施形態においては、画素毎に2つのマイクロレンズを用いる代わりに、4つのマイクロレンズMCL1B、MCL2B、MCL3B、MCL4Bを用いていることにある。
本第3の実施形態において、第1のマイクロレンズMCL1Bは、光を第1のフォトダイオードPD1の第1の光電変換領域OCV1に入射する。
第2のマイクロレンズMCL2Bは、光を第1のフォトダイオードPD1の第2の光電変換領域OCV2に入射する。
第3のマイクロレンズMCL3Bは、光を第2のフォトダイオードPD2の第3の光電変換領域OCV3に入射する。
第4のマイクロレンズMCL4Bは、光を第2のフォトダイオードPD2の第4の光電変換領域OCV4に入射する。
そして、本第3の実施形態において、第1のマイクロレンズMCL1Bは、第1の光学中心OCT1Bが、第1のフォトダイオードPD1の第1の光電変換領域OCV1の第1の領域中央部RCT1に位置するように配置されている。
第2のマイクロレンズMCL2Bは、第2の光学中心OCT2Bが、第1のフォトダイオードPD1の第2の光電変換領域OCV2の第2の領域中央部RCT2に位置するように配置されている。
第3のマイクロレンズMCL3Bは、第3の光学中心OCT3Bが、第2のフォトダイオードPD2の第3の光電変換領域OCV3の第3の領域中央部RCT3に位置するように配置されている。
第4のマイクロレンズMCL4Bは、第4の光学中心OCT4Bが、第2のフォトダイオードPD2の第4の光電変換領域OCV4の第4の領域中央部RCT4に位置するように配置されている。
その他の構成は上述した第1および第2の実施形態と同様であり、本第3の実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができることはもとより、フローティングディフュージョンFDにおいてクロストークが生じることをさらに確実に防止することが可能となる。
(第4の実施形態)
図9(A)および図9(B)は、本発明の第4の実施形態に係る固体撮像装置における位相差検出機能を有する画素の主要部の構成例を示す簡略平面図である。図9(A)および図9(B)は画素の裏面側(光が入射する側)の簡略平面図である。
本第4の実施形態の画素PXLC,PXLDが、第1の実施形態の画素PXLと異なる点は次の通りである。
本第4の実施形態の画素PXLC,PXLDにおいては、第1のマイクロレンズMCL1C,MCL1Dの光学中心と第2のマイクロレンズMCL2C,MCL2Dの光学中心が所定方向にシフトされている。
図9(A)の例において、第1のマイクロレンズMCL1Cは、第1の光学中心OCT1Cが、第1のフォトダイオードPD1の第1の光電変換領域OCV1と第2のフォトダイオードPD2の第3の光電変換領域OCV3の第1の境界中央部BCT1から第1方向であるX方向の順方向X1(または逆方向X2)にシフトした位置に存するように配置されている。
そして、第2のマイクロレンズMCL2Cは、第2の光学中心OCT2Cが、第1のフォトダイオードPD1の第2の光電変換領域OCV2と第2のフォトダイオードPD2の第4の光電変換領域OCV4の第2の境界中央部BCT2から第1方向であるX方向の逆方向X2(または順方向X1)にシフトした位置に存するように配置されている。
図9(B)の例において、第1のマイクロレンズMCL1Dは、第1の光学中心OCT1Dが、第1のフォトダイオードPD1の第1の光電変換領域OCV1と第2のフォトダイオードPD2の第3の光電変換領域OCV3の第1の境界中央部BCT1から第2方向であるY方向の順方向Y1(または逆方向Y2)にシフトした位置に存するように配置されている。
そして、第2のマイクロレンズMCL2Dは、第2の光学中心OCT2Dが、第1のフォトダイオードPD1の第2の光電変換領域OCV2と第2のフォトダイオードPD2の第4の光電変換領域OCV4の第2の境界中央部BCT2から第2方向であるY方向の逆方向Y2(または順方向Y1)にシフトした位置に存するように配置されている。
以上述べた関係から、各画素PXLC,PXLDにおいて、2つのうち一方の光電変換部としての第1のフォトダイオードPD1は、撮影レンズの射出瞳の一部の領域であって射出瞳の中心から所定方向へ偏心した領域からの光束を選択的に、かつ、効率良く受光して光電変換することになる。
また、各画素PXLC,PXLDにおいて、2つのうち他方の光電変換部としての第2のフォトダイオードPD2は、撮影レンズの射出瞳の一部の領域であって射出瞳の中心から反対方向へ偏心した領域からの光束を選択的に、かつ、効率良く受光して光電変換することになる。
その他の構成は上述した第1の実施形態と同様であり、本第4の実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができることはもとより、フローティングディフュージョンFDにおけるクロストークおよびフローティングディフュージョンへの電荷転送ラグが生じることをさらに確実に防止することが可能となり、精度の高い位相差情報を取得することが可能となり、ひいては画質を向上させることができる。
(第5の実施形態)
図10(A)および図10(B)は、本発明の第5の実施形態に係る固体撮像装置における位相差検出機能を有する画素の主要部の構成例を示す簡略平面図である。図10(A)および図10(B)は画素の裏面側(光が入射する側)の簡略平面図である。
本第5の実施形態の画素PXLE,PXLFが、第2の実施形態の画素PXLAと異なる点は次の通りである。
本第5の実施形態の画素PXLE,PXLFにおいては、第1のマイクロレンズMCL1E,MCL1Fの光学中心と第2のマイクロレンズMCL2E,MCL2Fの光学中心が所定方向にシフトされている。
図10(A)の例において、第1のマイクロレンズMCL1Eは、第1の光学中心OCT1Eが、第1のフォトダイオードPD1の第1の光電変換領域OCV1と第1のフォトダイオードPD1の第2の光電変換領域OCV2の第1の境界中央部RCT1から第1方向であるX方向の順方向X1(または逆方向X2)にシフトした位置に存するように配置されている。
そして、第2のマイクロレンズMCL2Eは、第2の光学中心OCT2Eが、第2のフォトダイオードPD2の第3の光電変換領域OCV3と第2のフォトダイオードPD2の第4の光電変換領域OCV4の第2の境界中央部RCT2から第1方向であるX方向の逆方向X2(または順方向X1)にシフトした位置に存するように配置されている。
図10(B)の例においては、第1のマイクロレンズMCL1Fは、第1の光学中心OCT1Fが、第1のフォトダイオードPD1の第1の光電変換領域OCV1と第1のフォトダイオードPD1の第2の光電変換領域OCV2の第1の境界中央部RCT1から第2方向であるY方向の順方向Y1(または逆方向Y2)にシフトした位置に存するように配置されている。
そして、第2のマイクロレンズMCL2Fは、第2の光学中心OCT2Fが、第2のフォトダイオードPD2の第3の光電変換領域OCV3と第2のフォトダイオードPD2の第4の光電変換領域OCV4の第2の境界中央部RCT2から第2方向であるY方向の逆方向Y2(または順方向Y1)にシフトした位置に存するように配置されている。
以上述べた関係から、各画素PXLE,PXLFにおいて、2つのうち一方の光電変換部としての第1のフォトダイオードPD1は、撮影レンズの射出瞳の一部の領域であって射出瞳の中心から所定方向へ偏心した領域からの光束を選択的に、かつ、効率良く受光して光電変換することになる。
また、各画素PXLE,PXLFにおいて、2つのうち他方の光電変換部としての第2のフォトダイオードPD2は、撮影レンズの射出瞳の一部の領域であって射出瞳の中心から反対方向へ偏心した領域からの光束を選択的に、かつ、効率良く受光して光電変換することになる。
その他の構成は上述した第2の実施形態と同様であり、本第5の実施形態によれば、上述した第2の実施形態と同様の効果を得ることができることはもとより、フローティングディフュージョンFDにおけるクロストークおよびフローティングディフュージョンへの電荷転送ラグが生じることをさらに確実に防止することが可能となり、精度の高い位相差情報を取得することが可能となり、ひいては画質を向上させることができる。
(第6の実施形態)
図11(A)および図11(B)は、本発明の第6の実施形態に係る固体撮像装置における位相差検出機能を有する画素の主要部の構成例を示す簡略平面図である。図11(A)および図11(B)は画素の裏面側(光が入射する側)の簡略平面図である。
本第6の実施形態の画素PXLG,PXLHが、第3の実施形態の画素PXLBと異なる点は次の通りである。
本第6の実施形態の画素PXLG,PXLHにおいては、第1のマイクロレンズMCL1G,MCL1Hの光学中心、第2のマイクロレンズMCL2G,MCL2Hの光学中心、第3のマイクロレンズMCL3G,MCL3Hの光学中心、および第4のマイクロレンズMCL4G,MCL4Hの光学中心が所定方向にシフトされている。
図11(A)の例において、第1のマイクロレンズMCL1Gは、第1の光学中心OCT1Gが、第1のフォトダイオードPD1の第1の光電変換領域OCV1の第1の領域中央部RCT1から第1方向であるX方向の順方向X1(または逆方向X2)にシフトした位置に存するように配置されている。
第2のマイクロレンズMCL2Gは、第2の光学中OCT2Gが、第1のフォトダイオードPD1の第2の光電変換領域OCV2の第2の領域中央部RCT2から第1方向であるX方向の順方向X1(または逆方向X2)にシフトした位置に存するように配置されている。
第3のマイクロレンズMCL3Gは、第3の光学中心OCT3Gが、第2のフォトダイオードPD2の第3の光電変換領域OCV3の第3の領域中央部RCT3から第1方向であるX方向の逆方向X2(または順方向にX1)シフトした位置に存するように配置されている。
第4のマイクロレンズMCL4Gは、第4の光学中心OCT4Gが、第2のフォトダイオードPD2の第4の光電変換領域OCV4の第4の領域中央部RCT4から第1方向であるX方向の逆方向X2(または順方向X1)にシフトした位置に存するように配置されている。
図11(A)の例において、第1のマイクロレンズMCL1Hは、第1の光学中心OCT1Hが、第1のフォトダイオードPD1の第1の光電変換領域OCV1の第1の領域中央部RCT1から第2方向のであるY方向の順方向Y1(または逆方向Y2)にシフトした位置に存するように配置されている。
第2のマイクロレンズMCL2Hは、第2の光学中心OCT1Hが、第1のフォトダイオードPD1の第2の光電変換領域OCV2の第2の領域中央部RCT2から第2方向であるY方向の順方向Y1(または逆方向Y2)にシフトした位置に存するように配置されている。
第3のマイクロレンズMCL3Hは、第3の光学中心OCT3Hが、第2のフォトダイオードPD2の第3の光電変換領域OCV3の第3の領域中央部RCT3から第2方向であるY方向の逆方向Y2(または順方向Y1)にシフトした位置に存するように配置されている。
第4のマイクロレンズMCL4Hは、第4の光学中心OCT4Hが、第2のフォトダイオードPD2の第4の光電変換領域OCV4の第4の領域中央部RCT4から第2方向であるY方向の逆方向Y2(または順方向Y1)にシフトした位置に存するように配置されている。
以上述べた関係から、各画素PXLG,PXLHにおいて、2つのうち一方の光電変換部としての第1のフォトダイオードPD1は、撮影レンズの射出瞳の一部の領域であって射出瞳の中心から所定方向へ偏心した領域からの光束を選択的に、かつ、効率良く受光して光電変換することになる。
また、各画素PXLG,PXLHにおいて、2つのうち他方の光電変換部としての第2のフォトダイオードPD2は、撮影レンズの射出瞳の一部の領域であって射出瞳の中心から反対方向へ偏心した領域からの光束を選択的に、かつ、効率良く受光して光電変換することになる。
その他の構成は上述した第3の実施形態と同様であり、本第6の実施形態によれば、上述した第3の実施形態と同様の効果を得ることができることはもとより、フローティングディフュージョンFDにおけるクロストークおよびフローティングディフュージョンへの電荷転送ラグが生じることをさらに確実に防止することが可能となり、精度の高い位相差情報を取得することが可能となり、ひいては画質を向上させることができる。
(第7の実施形態)
図12(A)~図12(D)は、本発明の第7の実施形態に係る固撮像装置における位相差検出機能を有する画素が配列される画素部の構成例を説明するための簡略平面図である。図12(A)~図12(D)は画素の表面側(光が入射しない側)の簡略平面図である。
本第7の実施形態においては、画素部20に行列状に配列される複数の画素PXLに図12(A)に示す水平画素H-PXL、図12(B)に示す垂直画素V-PXL、図12(C)、(D)に示す第1の斜め画素D1-PXL、第2の斜め画素D2-PXLを含ませること(混在させること)が可能に構成される。
水平画素H-PXLは、第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2が列方向であるX方向に並列になるように配置されている。
垂直画素V-PXLは、第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2が行方向であるY方向に並列になるように配置されている。
第1の斜め画素D1-PXL、第2の斜め画素D2-PXLは、第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2が列方向(X方向)および行方向(Y方向)に対して所定角度を持つ斜め方向に並列になるように配置されている。
より具体的には、第1の斜め画素D1-PXLは、図12(C)に示すように、第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2が列方向および行方向の間で列方向から時計回りCWに所定角度、たとえば45度を持つ第1の斜め方向D1に直交する方向に並列になるように配置されている。
第2の斜め画素D2-PXLは、第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2が行方向および列方向の間で行方向から時計回りCWに所定角度、たとえば45度を持つ第2の斜め方向D2に直交する方向に並列になるように配置されている。
第1の斜め画素D1-PXLおよび第2の斜め画素D2-PXLは、いずれか一方、または両方が配置可能である。
本第7の実施形態によれば、たとえばオートフォーカス(AF)の位相差情報を得るための位相差検出系として採用でき、水平(左右)、垂直(上下)方向および斜め方向の位相差情報が取得可能となり、被写体の形状等に依存することなく位相差情報を取得可能な撮像装置を提供することが可能となる。
以上説明した固体撮像装置10,10A~10Hは、デジタルカメラやビデオカメラ、携帯端末、あるいは監視用カメラ、医療用内視鏡用カメラなどの電子機器に、撮像デバイスとして適用することができる。
図13は、本発明の実施形態に係る固体撮像装置が適用されるカメラシステムを搭載した電子機器の構成の一例を示す図である。
本電子機器100は、図13に示すように、本実施形態に係る固体撮像装置10が適用可能なCMOSイメージセンサ110を有する。
さらに、電子機器100は、このCMOSイメージセンサ110の画素領域に入射光を導く(被写体像を結像する)光学系(レンズ等)120を有する。
電子機器100は、CMOSイメージセンサ110の出力信号を処理する信号処理回路(PRC)130を有する。
信号処理回路130は、CMOSイメージセンサ110の出力信号に対して所定の信号処理を施す。
信号処理回路130で処理された画像信号は、液晶ディスプレイ等からなるモニタに動画として映し出し、あるいはプリンタに出力することも可能であり、またメモリカード等の記録媒体に直接記録する等、種々の態様が可能である。
上述したように、CMOSイメージセンサ110として、前述した固体撮像装置10,10A~10Hを搭載することで、高性能、小型、低コストのカメラシステムを提供することが可能となる。
そして、カメラの設置の要件に実装サイズ、接続可能ケーブル本数、ケーブル長さ、設置高さなどの制約がある用途に使われる、たとえば、監視用カメラ、医療用内視鏡用カメラなどの電子機器を実現することができる。

Claims (15)

  1. 画素が配置された画素部を有し、
    前記画素は、
    入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第1の光電変換部と、
    入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第2の光電変換部と、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部のうちの少なくとも一方の光電変換部で蓄積された電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部に光を入射するレンズ部と、
    前記第1の光電変換部に蓄積された電荷を前記フローティングディフュージョンに指定される転送期間に転送可能な第1の転送素子と、
    前記第2の光電変換部に蓄積された電荷を前記フローティングディフュージョンに指定される転送期間に転送可能な第2の転送素子と、
    前記フローティングディフュージョンの電荷を電荷量に応じた利得をもって電圧信号に変換するソースフォロワ素子と、を含み
    前記フローティングディフュージョンは、画素の中央部に配置され、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部は、第1方向に前記フローティングディフュージョンを挟んで並列に配置され、
    前記第1の光電変換部は、前記第1方向に直交する第2方向に少なくとも第1の光電変換領域および第2の光電変換領域を含み、
    前記第2の光電変換部は、前記第1方向に直交する第2方向に少なくとも第3の光電変換領域および第4の光電変換領域を含み、
    前記レンズ部は、
    光学中心が、少なくとも前記画素の中央部からずれた位置に存するように配置され、
    少なくとも、前記第1の光電変換領域、前記第2の光電変換領域、前記第3の光電変換領域、および前記第4の光電変換領域に光を入射するように形成され、
    前記レンズ部は、
    光を前記第1の光電変換部の前記第1の光電変換領域および前記第2の光電変換部の前記第3の光電変換領域に入射する第1のマイクロレンズと、
    光を前記第1の光電変換部の前記第2の光電変換領域および前記第2の光電変換部の前記第4の光電変換領域に入射する第2のマイクロレンズと、を含む
    固体撮像装置。
  2. 前記第1のマイクロレンズは、
    第1の光学中心が、前記第1の光電変換部の前記第1の光電変換領域と前記第2の光電変換部の前記第3の光電変換領域の第1の境界中央部に位置するように配置され、
    前記第2のマイクロレンズは、
    第2の光学中心が、前記第1の光電変換部の前記第2の光電変換領域と前記第2の光電変換部の前記第4の光電変換領域の第2の境界中央部に位置するように配置されている
    請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記第1のマイクロレンズは、
    第1の光学中心が、前記第1の光電変換部の前記第1の光電変換領域と前記第2の光電変換部の前記第3の光電変換領域の第1の境界中央部から前記第1方向の順方向または逆方向にシフトした位置に存するように配置され、
    前記第2のマイクロレンズは、
    第2の光学中心が、前記第1の光電変換部の前記第2の光電変換領域と前記第2の光電変換部の前記第4の光電変換領域の第2の境界中央部から前記第1方向の逆方向または順方向にシフトした位置に存するように配置されている
    請求項1記載の固体撮像装置。
  4. 前記第1のマイクロレンズは、
    第1の光学中心が、前記第1の光電変換部の前記第1の光電変換領域と前記第2の光電変換部の前記第3の光電変換領域の第1の境界中央部から前記第2方向の順方向または逆方向にシフトした位置に存するように配置され、
    前記第2のマイクロレンズは、
    第2の光学中心が、前記第1の光電変換部の前記第2の光電変換領域と前記第2の光電変換部の前記第4の光電変換領域の第2の境界中央部から前記第2方向の逆方向または順方向にシフトした位置に存するように配置されている
    請求項1記載の固体撮像装置。
  5. 画素が配置された画素部を有し、
    前記画素は、
    入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第1の光電変換部と、
    入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第2の光電変換部と、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部のうちの少なくとも一方の光電変換部で蓄積された電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部に光を入射するレンズ部と、
    前記第1の光電変換部に蓄積された電荷を前記フローティングディフュージョンに指定される転送期間に転送可能な第1の転送素子と、
    前記第2の光電変換部に蓄積された電荷を前記フローティングディフュージョンに指定される転送期間に転送可能な第2の転送素子と、
    前記フローティングディフュージョンの電荷を電荷量に応じた利得をもって電圧信号に変換するソースフォロワ素子と、を含み
    前記フローティングディフュージョンは、画素の中央部に配置され、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部は、第1方向に前記フローティングディフュージョンを挟んで並列に配置され、
    前記第1の光電変換部は、前記第1方向に直交する第2方向に少なくとも第1の光電変換領域および第2の光電変換領域を含み、
    前記第2の光電変換部は、前記第1方向に直交する第2方向に少なくとも第3の光電変換領域および第4の光電変換領域を含み、
    前記レンズ部は、
    光学中心が、少なくとも前記画素の中央部からずれた位置に存するように配置され、
    少なくとも、前記第1の光電変換領域、前記第2の光電変換領域、前記第3の光電変換領域、および前記第4の光電変換領域に光を入射するように形成され、
    前記レンズ部は、
    光を前記第1の光電変換部の前記第1の光電変換領域に入射する第1のマイクロレンズと、
    光を前記第1の光電変換部の前記第2の光電変換領域に入射する第2のマイクロレンズと、
    光を前記第2の光電変換部の前記第3の光電変換領域に入射する第3のマイクロレンズと、
    光を前記第2の光電変換部の前記第4の光電変換領域に入射する第4のマイクロレンズと、を含む
    固体撮像装置。
  6. 前記第1のマイクロレンズは、
    第1の光学中心が、前記第1の光電変換部の前記第1の光電変換領域の第1の領域中央部に位置するように配置され、
    前記第2のマイクロレンズは、
    第2の光学中心が、前記第1の光電変換部の前記第2の光電変換領域の第2の領域中央部に位置するように配置され、
    前記第3のマイクロレンズは、
    第3の光学中心が、前記第2の光電変換部の前記第3の光電変換領域の第3の領域中央部に位置するように配置され、
    前記第4のマイクロレンズは、
    第4の光学中心が、前記第2の光電変換部の前記第4の光電変換領域の第4の領域中央部に位置するように配置されている
    請求項記載の固体撮像装置。
  7. 前記第1のマイクロレンズは、
    第1の光学中心が、前記第1の光電変換部の前記第1の光電変換領域の第1の領域中央部から前記第1方向の順方向または逆方向にシフトした位置に存するように配置され、
    前記第2のマイクロレンズは、
    第2の光学中心が、前記第1の光電変換部の前記第2の光電変換領域の第2の領域中央部から前記第1方向の順方向または逆方向にシフトした位置に存するように配置され、
    前記第3のマイクロレンズは、
    第3の光学中心が、前記第2の光電変換部の前記第3の光電変換領域の第3の領域中央部から前記第1方向の逆方向または順方向にシフトした位置に存するように配置され、
    前記第4のマイクロレンズは、
    第4の光学中心が、前記第2の光電変換部の前記第4の光電変換領域の第4の領域中央部から前記第1方向の逆方向または順方向にシフトした位置に存するように配置されている
    請求項記載の固体撮像装置。
  8. 前記第1のマイクロレンズは、
    第1の光学中心が、前記第1の光電変換部の前記第1の光電変換領域の第1の領域中央部から前記第2方向の順方向または逆方向にシフトした位置に存するように配置され、
    前記第2のマイクロレンズは、
    第2の光学中心が、前記第1の光電変換部の前記第2の光電変換領域の第2の領域中央部から前記第2方向の順方向または逆方向にシフトした位置に存するように配置され、
    前記第3のマイクロレンズは、
    第3の光学中心が、前記第2の光電変換部の前記第3の光電変換領域の第3の領域中央部から前記第2方向の逆方向または順方向にシフトした位置に存するように配置され、
    前記第4のマイクロレンズは、
    第4の光学中心が、前記第2の光電変換部の前記第4の光電変換領域の第4の領域中央部から前記第2方向の逆方向または順方向にシフトした位置に存するように配置されている
    請求項記載の固体撮像装置。
  9. 前記画素部に行列状に配列される複数の画素には、
    前記第1の光電変換部と前記第2の光電変換部が列方向に並列になるように配置されている水平画素と、
    前記第1の光電変換部と前記第2の光電変換部が行方向に並列になるように配置されている垂直画素と、
    前記第1の光電変換部と前記第2の光電変換部が列方向および行方向に対して所定角度を持つ斜め方向に並列になるように配置されている斜め画素と、を含む
    請求項1または5記載の固体撮像装置。
  10. 前記斜め画素は、
    前記第1の光電変換部と前記第2の光電変換部が列方向および行方向の間で列方向から時計回りに所定角度を持つ第1の斜め方向に直交する方向に並列になるように配置されている第1の斜め画素と、
    前記第1の光電変換部と前記第2の光電変換部が行方向および列方向の間で行方向から時計回りに所定角度を持つ第2の斜め方向に直交する方向に並列になるように配置されている第2の斜め画素と、のうちの少なくともいずれかを含む
    請求項記載の固体撮像装置。
  11. 前記固体撮像装置は、裏面照射型である
    請求項1または5記載の固体撮像装置。
  12. 画素が配置された画素部を有し、
    前記画素は、
    入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第1の光電変換部と、
    入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第2の光電変換部と、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部のうちの少なくとも一方の光電変換部で蓄積された電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部に光を入射するレンズ部と、
    前記第1の光電変換部に蓄積された電荷を前記フローティングディフュージョンに指定される転送期間に転送可能な第1の転送素子と、
    前記第2の光電変換部に蓄積された電荷を前記フローティングディフュージョンに指定される転送期間に転送可能な第2の転送素子と、
    前記フローティングディフュージョンの電荷を電荷量に応じた利得をもって電圧信号に変換するソースフォロワ素子と、を含む固体撮像装置の製造方法であって、
    前記フローティングディフュージョンを、画素の中央部に形成し、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部を、第1方向に前記フローティングディフュージョンを挟んで並列に形成し、かつ、
    前記第1の光電変換部を、前記第1方向に直交する第2方向に少なくとも第1の光電変換領域および第2の光電変換領域を含むように形成し、
    前記第2の光電変換部を、前記第1方向に直交する第2方向に少なくとも第3の光電変換領域および第4の光電変換領域を含むように形成し、
    前記レンズ部を、
    光学中心が、少なくとも前記画素の中央部からずれた位置に存するように配置するとともに、
    少なくとも、前記第1の光電変換領域、前記第2の光電変換領域、前記第3の光電変換領域、および前記第4の光電変換領域に光を入射するように形成し、かつ、
    前記レンズ部を、
    光が第1のマイクロレンズを介して前記第1の光電変換部の前記第1の光電変換領域および前記第2の光電変換部の前記第3の光電変換領域に入射し、
    光が第2のマイクロレンズを介して前記第1の光電変換部の前記第2の光電変換領域および前記第2の光電変換部の前記第4の光電変換領域に入射するように形成する
    固体撮像装置の製造方法。
  13. 画素が配置された画素部を有し、
    前記画素は、
    入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第1の光電変換部と、
    入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第2の光電変換部と、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部のうちの少なくとも一方の光電変換部で蓄積された電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部に光を入射するレンズ部と、
    前記第1の光電変換部に蓄積された電荷を前記フローティングディフュージョンに指定される転送期間に転送可能な第1の転送素子と、
    前記第2の光電変換部に蓄積された電荷を前記フローティングディフュージョンに指定される転送期間に転送可能な第2の転送素子と、
    前記フローティングディフュージョンの電荷を電荷量に応じた利得をもって電圧信号に変換するソースフォロワ素子と、を含む固体撮像装置の製造方法であって、
    前記フローティングディフュージョンを、画素の中央部に形成し、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部を、第1方向に前記フローティングディフュージョンを挟んで並列に形成し、かつ、
    前記第1の光電変換部を、前記第1方向に直交する第2方向に少なくとも第1の光電変換領域および第2の光電変換領域を含むように形成し、
    前記第2の光電変換部を、前記第1方向に直交する第2方向に少なくとも第3の光電変換領域および第4の光電変換領域を含むように形成し、
    前記レンズ部を、
    光学中心が、少なくとも前記画素の中央部からずれた位置に存するように配置するとともに、
    少なくとも、前記第1の光電変換領域、前記第2の光電変換領域、前記第3の光電変換領域、および前記第4の光電変換領域に光を入射するように形成し、かつ、
    前記レンズ部を、
    光が第1のマイクロレンズを介して前記第1の光電変換部の前記第1の光電変換領域に入射し、
    光が第2のマイクロレンズを介して前記第1の光電変換部の前記第2の光電変換領域に入射し、
    光が第3のマイクロレンズを介して前記第2の光電変換部の前記第3の光電変換領域に入射し、
    光が第4のマイクロレンズを介して前記第2の光電変換部の前記第4の光電変換領域に入射するように形成する
    固体撮像装置の製造方法。
  14. 固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置に被写体像を結像する光学系と、を有し、
    前記固体撮像装置は、
    画素が配置された画素部を有し、
    前記画素は、
    入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第1の光電変換部と、
    入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第2の光電変換部と、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部のうちの少なくとも一方の光電変換部で蓄積された電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部に光を入射するレンズ部と、
    前記第1の光電変換部に蓄積された電荷を前記フローティングディフュージョンに指定される転送期間に転送可能な第1の転送素子と、
    前記第2の光電変換部に蓄積された電荷を前記フローティングディフュージョンに指定される転送期間に転送可能な第2の転送素子と、
    前記フローティングディフュージョンの電荷を電荷量に応じた利得をもって電圧信号に変換するソースフォロワ素子と、を含み
    前記フローティングディフュージョンは、画素の中央部に配置され、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部は、第1方向に前記フローティングディフュージョンを挟んで並列に配置され、
    前記第1の光電変換部は、前記第1方向に直交する第2方向に少なくとも第1の光電変換領域および第2の光電変換領域を含み、
    前記第2の光電変換部は、前記第1方向に直交する第2方向に少なくとも第3の光電変換領域および第4の光電変換領域を含み、
    前記レンズ部は、
    光学中心が、少なくとも前記画素の中央部からずれた位置に存するように配置され、
    少なくとも、前記第1の光電変換領域、前記第2の光電変換領域、前記第3の光電変換領域、および前記第4の光電変換領域に光を入射するように形成され、
    前記レンズ部は、
    光を前記第1の光電変換部の前記第1の光電変換領域および前記第2の光電変換部の前記第3の光電変換領域に入射する第1のマイクロレンズと、
    光を前記第1の光電変換部の前記第2の光電変換領域および前記第2の光電変換部の前記第4の光電変換領域に入射する第2のマイクロレンズと、を含む
    電子機器。
  15. 固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置に被写体像を結像する光学系と、を有し、
    前記固体撮像装置は、
    画素が配置された画素部を有し、
    前記画素は、
    入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第1の光電変換部と、
    入射光に対する光電変換により生成した電荷を蓄積する第2の光電変換部と、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部のうちの少なくとも一方の光電変換部で蓄積された電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部に光を入射するレンズ部と、
    前記第1の光電変換部に蓄積された電荷を前記フローティングディフュージョンに指定される転送期間に転送可能な第1の転送素子と、
    前記第2の光電変換部に蓄積された電荷を前記フローティングディフュージョンに指定される転送期間に転送可能な第2の転送素子と、
    前記フローティングディフュージョンの電荷を電荷量に応じた利得をもって電圧信号に変換するソースフォロワ素子と、を含み
    前記フローティングディフュージョンは、画素の中央部に配置され、
    前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部は、第1方向に前記フローティングディフュージョンを挟んで並列に配置され、
    前記第1の光電変換部は、前記第1方向に直交する第2方向に少なくとも第1の光電変換領域および第2の光電変換領域を含み、
    前記第2の光電変換部は、前記第1方向に直交する第2方向に少なくとも第3の光電変換領域および第4の光電変換領域を含み、
    前記レンズ部は、
    光学中心が、少なくとも前記画素の中央部からずれた位置に存するように配置され、
    少なくとも、前記第1の光電変換領域、前記第2の光電変換領域、前記第3の光電変換領域、および前記第4の光電変換領域に光を入射するように形成され、
    前記レンズ部は、
    光を前記第1の光電変換部の前記第1の光電変換領域に入射する第1のマイクロレンズと、
    光を前記第1の光電変換部の前記第2の光電変換領域に入射する第2のマイクロレンズと、
    光を前記第2の光電変換部の前記第3の光電変換領域に入射する第3のマイクロレンズと、
    光を前記第2の光電変換部の前記第4の光電変換領域に入射する第4のマイクロレンズと、を含む
    電子機器。
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