JP7143858B2 - 通信装置、通信方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本開示は、通信装置、通信方法、及びプログラムに関する。
セルラー移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワーク(以下、「Long Term Evolution(LTE)」、「LTE-Advanced(LTE-A)」、「LTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)」、「New Radio(NR)」、「New Radio Access Technology(NRAT)」、「Evolved Universal Terrestrial Radio Access(EUTRA)」、または「Further EUTRA(FEUTRA)」とも称する。)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project: 3GPP)において検討されている。なお、以下の説明において、LTEは、LTE-A、LTE-A Pro、およびEUTRAを含み、NRは、NRAT、およびFEUTRAを含む。LTEおよびNRでは、基地局装置(基地局)はeNodeB(evolved NodeB)、端末装置(移動局、移動局装置、端末)はUE(User Equipment)とも称する。LTEおよびNRは、基地局装置がカバーするエリアをセル状に複数配置するセルラー通信システムである。単一の基地局装置は複数のセルを管理してもよい。
LTE/LTE-Aに続く第5世代(5G)移動体通信システムでは、基地局と端末装置との間の通信に指向性ビームを利用する技術が検討されている。このような技術を利用することで、基地局と端末装置との間の通信を、時間及び周波数での多重に加えて空間的にも多重することも可能となる。例えば、非特許文献1には、基地局と端末装置との間の通信に指向性ビームを利用する技術の一例が開示されている。
LG Electronics,"Discussion on beam measurement and reporting" R1-1713148,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #90, Prague, Czech Republic, 21st-25th August 2017
ところで、NRでは、通信方式としてTDD(Time Division Duplex)が利用される状況下において、互いに近傍に位置するセル(例えば隣接するセル)それぞれの基地局が互いに異なる設定(TDD Configuration)に基づき動作している場合が想定され得る。このような場合には、例えば、一方のセルにおいて端末装置から送信されたアップリンク(UL:Uplink)信号が、他方のセルにおいてダウンリンク(DL:Downlink)信号を受信する他の端末装置に対して干渉を与えるような状況も想定され得る。特に、指向性ビームを使用することで基地局と端末装置との間の通信が空間的に多重されるような状況下では、複数の基地局がより密に設置されることで、上述した干渉が発生する可能性がより高くなる場合も想定され得る。そのため、異なるセルにおいて送信されるダウンリンク信号とアップリンク信号との間の干渉を効率的に測定するための仕組みが求められている。
そこで、本開示では、互いに異なるセルにおいて送信されるダウンリンク信号とアップリンク信号との間の干渉をより好適な態様で測定可能とする技術を提案する。
本開示によれば、通信範囲内に位置する第1の端末装置と無線通信を行う通信部と、他の基地局の通信範囲内に位置する第2の端末装置に関する第1の情報を、当該他の基地局から取得する取得部と、取得された前記第1の情報に基づき、前記第1の端末装置へ送信されるダウンリンク信号に対する、前記第2の端末装置から前記他の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉を測定するための第2の情報を、当該第1の端末装置に通知する通知部と、を備える、通信装置が提供される。
また、本開示によれば、第1の基地局と無線通信を行う通信部と、前記第1の基地局とは異なる第2の基地局の通信範囲内に位置する他の端末装置に関する第2の情報を、前記第1の基地局から取得する取得部と、前記第2の情報に基づき測定された、前記第1の基地局から送信されるダウンリンク信号に対する、前記他の端末装置から前記第2の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉に関する第3の情報を、前記第1の基地局に通知する通知部と、を備える、通信装置が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータが、通信範囲内に位置する第1の端末装置と無線通信を行うことと、他の基地局の通信範囲内に位置する第2の端末装置に関する第1の情報を、当該他の基地局から取得することと、取得された前記第1の情報に基づき、前記第1の端末装置へ送信されるダウンリンク信号に対する、前記第2の端末装置から前記他の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉を測定するための第2の情報を、当該第1の端末装置に通知することと、を含む、通信方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータが、第1の基地局と無線通信を行うことと、前記第1の基地局とは異なる第2の基地局の通信範囲内に位置する他の端末装置に関する第2の情報を、前記第1の基地局から取得することと、前記第2の情報に基づき測定された、前記第1の基地局から送信されるダウンリンク信号に対する、前記他の端末装置から前記第2の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉に関する第3の情報を、前記第1の基地局に通知することと、を含む、通信方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータに、通信範囲内に位置する第1の端末装置と無線通信を行うことと、他の基地局の通信範囲内に位置する第2の端末装置に関する第1の情報を、当該他の基地局から取得することと、取得された前記第1の情報に基づき、前記第1の端末装置へ送信されるダウンリンク信号に対する、前記第2の端末装置から前記他の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉を測定するための第2の情報を、当該第1の端末装置に通知することと、を実行させる、プログラムが提供される。
また、本開示によれば、コンピュータに、第1の基地局と無線通信を行うことと、前記第1の基地局とは異なる第2の基地局の通信範囲内に位置する他の端末装置に関する第2の情報を、前記第1の基地局から取得することと、前記第2の情報に基づき測定された、前記第1の基地局から送信されるダウンリンク信号に対する、前記他の端末装置から前記第2の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉に関する第3の情報を、前記第1の基地局に通知することと、を実行させる、プログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、互いに異なるセルにおいて送信されるダウンリンク信号とアップリンク信号との間の干渉をより好適な態様で測定可能とする技術が提供される。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係るシステムの概略的な構成の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 ビームフォーミングにおいてアンテナの重みを全てデジタル部で構成する場合の基地局の例である。 ビームフォーミングにおいてアナログ部のPhase shifterを含んで構成する場合の基地局の例である。 Rough Beamを用いたビームスイーピングの例を示す説明図である。 Accurate Beamを用いたビームスイーピングの例を示す説明図である。 Rough Beamを用いたビームスイーピングの例を示す説明図である。 Accurate Beamを束ねてRough Beamを作る例を示す説明図である。 端末の周囲に複数の基地局が存在する場合の例を示す説明図である。 基地局と端末によるDLのビームスイーピング手順の例を示す説明図である。 隣接する基地局間において、UL及びDLの設定が異なる場合の一例について説明するための説明図である。 TDD Configurationの一例について説明するための説明図である。 DLを受信中の端末装置に対するULを送信中の端末装置が与える干渉について概要を説明するための説明図である。 UL信号を受信中の基地局に対するDL信号を送信中の基地局が与える干渉について概要を説明するための説明図である。 同実施形態に係る通信システムの一連の処理の流れの一例を示したシーケンス図である。 変形例1に係る通信システムの一連の処理の流れの一例を示したシーケンス図である。 変形例2に係る通信システムの一連の処理の流れの一例を示したシーケンス図である。 変形例3に係る通信システムの一連の処理の流れの一例を示したシーケンス図である。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.構成例
1.1.システム構成の一例
1.2.基地局の構成例
1.3.端末装置の構成例
2.経緯
3.技術的特徴
4.応用例
4.1.基地局に関する応用例
4.2.端末装置に関する応用例
5.むすび
<<1.構成例>>
<1.1.システム構成の一例>
まず、図1を参照して、本開示の一実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例について説明する。図1は、本開示の一実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例について説明するための説明図である。図1に示すように、システム1は、無線通信装置100と、端末装置200とを含む。ここでは、端末装置200は、ユーザとも呼ばれる。当該ユーザは、UEとも呼ばれ得る。無線通信装置100Cは、UE-Relayとも呼ばれる。ここでのUEは、LTE又はLTE-Aにおいて定義されているUEであってもよく、UE-Relayは、3GPPで議論されているProse UE to Network Relayであってもよく、より一般的に通信機器を意味してもよい。
(1)無線通信装置100
無線通信装置100は、配下の装置に無線通信サービスを提供する装置である。例えば、無線通信装置100Aは、セルラーシステム(又は移動体通信システム)の基地局である。基地局100Aは、基地局100Aのセル10Aの内部に位置する装置(例えば、端末装置200A)との無線通信を行う。例えば、基地局100Aは、端末装置200Aへのダウンリンク信号を送信し、端末装置200Aからのアップリンク信号を受信する。
基地局100Aは、他の基地局と例えばX2インタフェースにより論理的に接続されており、制御情報等の送受信が可能である。また、基地局100Aは、所謂コアネットワーク(図示を省略する)と例えばS1インタフェースにより論理的に接続されており、制御情報等の送受信が可能である。なお、これらの装置間の通信は、物理的には多様な装置により中継され得る。
ここで、図1に示した無線通信装置100Aは、マクロセル基地局であり、セル10Aはマクロセルである。一方で、無線通信装置100B及び100Cは、スモールセル10B及び10Cをそれぞれ運用するマスタデバイスである。一例として、マスタデバイス100Bは、固定的に設置されるスモールセル基地局である。スモールセル基地局100Bは、マクロセル基地局100Aとの間で無線バックホールリンクを、スモールセル10B内の1つ以上の端末装置(例えば、端末装置200B)との間でアクセスリンクをそれぞれ確立する。なお、無線通信装置100Bは、3GPPで定義されるリレーノードであってもよい。マスタデバイス100Cは、ダイナミックAP(アクセスポイント)である。ダイナミックAP100Cは、スモールセル10Cを動的に運用する移動デバイスである。ダイナミックAP100Cは、マクロセル基地局100Aとの間で無線バックホールリンクを、スモールセル10C内の1つ以上の端末装置(例えば、端末装置200C)との間でアクセスリンクをそれぞれ確立する。ダイナミックAP100Cは、例えば、基地局又は無線アクセスポイントとして動作可能なハードウェア又はソフトウェアが搭載された端末装置であってよい。この場合のスモールセル10Cは、動的に形成される局所的なネットワーク(Localized Network/Virtual Cell)である。
セル10Aは、例えば、LTE、LTE-A(LTE-Advanced)、LTE-ADVANCED PRO、GSM(登録商標)、UMTS、W-CDMA、CDMA2000、WiMAX、WiMAX2又はIEEE802.16などの任意の無線通信方式に従って運用されてよい。
なお、スモールセルは、マクロセルと重複して又は重複せずに配置される、マクロセルよりも小さい様々な種類のセル(例えば、フェムトセル、ナノセル、ピコセル及びマイクロセルなど)を含み得る概念である。ある例では、スモールセルは、専用の基地局によって運用される。別の例では、スモールセルは、マスタデバイスとなる端末がスモールセル基地局として一時的に動作することにより運用される。いわゆるリレーノードもまた、スモールセル基地局の一形態であると見なすことができる。リレーノードの親局として機能する無線通信装置は、ドナー基地局とも称される。ドナー基地局は、LTEにおけるDeNBを意味してもよく、より一般的にリレーノードの親局を意味してもよい。
(2)端末装置200
端末装置200は、セルラーシステム(又は移動体通信システム)において通信可能である。端末装置200は、セルラーシステムの無線通信装置(例えば、基地局100A、マスタデバイス100B又は100C)との無線通信を行う。例えば、端末装置200Aは、基地局100Aからのダウンリンク信号を受信し、基地局100Aへのアップリンク信号を送信する。
また、端末装置200としては、所謂UEのみに限らず、例えば、MTC端末、eMTC(Enhanced MTC)端末、及びNB-IoT端末等のような所謂ローコスト端末(Low cost UE)が適用されてもよい。
(3)補足
以上、システム1の概略的な構成を示したが、本技術は図1に示した例に限定されない。例えば、システム1の構成として、マスタデバイスを含まない構成、SCE(Small Cell Enhancement)、HetNet(Heterogeneous Network)、MTCネットワーク等が採用され得る。またシステム1の構成の、他の一例として、マスタデバイスがスモールセルに接続し、スモールセルの配下でセルを構築してもよい。
<1.2.基地局の構成例>
次いで、図2を参照して、本開示の一実施形態に係る基地局100の構成を説明する。図2は、本開示の一実施形態に係る基地局100の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照すると、基地局100は、アンテナ部110と、無線通信部120と、ネットワーク通信部130と、記憶部140と、処理部150とを含む。
(1)アンテナ部110
アンテナ部110は、無線通信部120により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部110は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部120へ出力する。
(2)無線通信部120
無線通信部120は、信号を送受信する。例えば、無線通信部120は、端末装置へのダウンリンク信号を送信し、端末装置からのアップリンク信号を受信する。
(3)ネットワーク通信部130
ネットワーク通信部130は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部130は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、他の基地局及びコアネットワークノードを含む。
なお、前述したように、本実施形態に係るシステム1においては、端末装置がリレー端末として動作し、リモート端末と基地局との間の通信を中継する場合がある。このような場合には、例えば、当該リレー端末に相当する無線通信装置100Cは、ネットワーク通信部130を備えていなくてもよい。
(4)記憶部140
記憶部140は、基地局100の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(5)処理部150
処理部150は、基地局100の様々な機能を提供する。処理部150は、通信制御部151と、情報取得部153と、通知部155とを含む。なお、処理部150は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部150は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
通信制御部151、情報取得部153、及び通知部155の動作は、後に詳細に説明する。
<1.3.端末装置の構成例>
次に、図3を参照して、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を説明する。図3は、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、端末装置200は、アンテナ部210と、無線通信部220と、記憶部230と、処理部240とを含む。
(1)アンテナ部210
アンテナ部210は、無線通信部220により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部210は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
(2)無線通信部220
無線通信部220は、信号を送受信する。例えば、無線通信部220は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局へのアップリンク信号を送信する。
また、前述したように、本実施形態に係るシステム1においては、端末装置がリレー端末として動作し、リモート端末と基地局との間の通信を中継する場合がある。このような場合には、例えば、リモート端末として動作する端末装置200Cにおける無線通信部220は、リレー端末との間でサイドリンク信号を送受信してもよい。
(3)記憶部230
記憶部230は、端末装置200の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(4)処理部240
処理部240は、端末装置200の様々な機能を提供する。例えば、処理部240は、通信制御部241と、情報取得部243と、測定部245と、通知部247とを含む。なお、処理部240は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部240は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
通信制御部241、情報取得部243、測定部245、及び通知部247の動作は、後に詳細に説明する。
<<2.経緯>>
続いて、本開示の実施の形態について詳細に説明するにあたり、まず本開示の実施の形態に至った経緯について説明する。
(codebook based beam)
3GPPにおいて検討が進められている将来の無線通信システム(5G)では、基地局から発せられるビームを無段階に変化させて、端末装置に追従するビームを作り直すような仕組みができる可能性は低い。新たなビームを作り直す計算コストが発生するからである。基地局からあらゆる方向に向けたビームを事前に作って起き、その事前に作っておいたビーム中からその端末装置に必要なビームを選択して提供するといった方法は、3GPP Rel13のFD-MIMOでも採用されている。このようなビームをcodebook based beam formingと呼ぶ。水平方向の360度の角度の1度刻みにビームを用意するとなると、360種類のビームが必要となる。ビーム同士が半分重なるようにする場合には、その倍の720個のビームを用意すれば、水平方向のcodebook basedのビームとしては十分である。さらに垂直方向の180度の1度刻みに、かつビーム同士が半分重なるようにビームを用意する場合、水平方向を0度として、-90度から+90度まで180度分を360個のビームで用意できることになる。
(beam associationの必要性)
基地局には、256本(周波数帯域は、30GHz)や1000本(周波数帯域は70GHz)といった非常に多数のアンテナ素子を搭載することが可能になってくる。このように、アンテナ素子の数が多くなってくると、そのアンテナを用いてビームフォーミング処理を行った時に、非常に鋭いビームを作ることが可能になってくる。例えば、半値幅(利得が3dB落ちるレベルが何度以上で起きるかを示す)が1度以下といった非常に鋭いビームを基地局から端末装置に提供することが可能になってくる。
基地局と端末装置の間で通信するためには、基地局でどのようなビームを使用するかを決定する必要がある。ダウンリンク(DL)通信の場合には、基地局から提供されるDLのビームを決定する必要がある。また、アップリンク(UL)の通信の場合には、基地局が受信時に使用するULのビームを決定する必要がある。後者のULのビームは、基地局が電波を送信するのではなく、基地局が電波を受信するためのアンテナの指向性がビームになっているということである。
(ビームスイーピング)
基地局から複数のビーム候補をスイーピング(ビームスイーピング)することにより、ビーム候補を観測している端末装置は、基地局がどのビームを使用すると、その端末装置にとって受信し易いかを決定することができる。一方、端末装置がULのRS(Reference Signal)を送信して、RSを基地局がビームスイーピングしながら受信すると、基地局は、端末装置からの信号の受信に最適な受信ビームを決定することができる。
(ビームフォーミングを行うためのリソース)
図4は、ビームフォーミングにおいてアンテナの重みを全てデジタル部で構成する場合の基地局の例である。このようにビームフォーミングにおいてアンテナの重みを全てデジタル部で構成する場合のことをフルデジタルのアンテナアーキテクチャーと呼ぶ。フルデジタルの場合には、Tx Sweeping(送信スイーピング)を行う時には、ビームの数だけ異なるリソースが必要である。一方、Rx Sweeping(受信スイーピング)を行う時には、1つのリソース内で、全てのビームを同時に受信することが可能である。従って、フルデジタルのアンテナアーキテクチャーでは、受信スイーピング時のリソースを少なくすることができる。つまり、基地局で、フルデジタルの受信スイーピングを行う時には、端末装置は、1リソース分のULのRS(Resource Signal)を送信すれば良いので、電力消費は少ない。ここでいうリソースとは、周波数または時間を使用した直交リソースのことを言う。例えば、LTEのResource BlockやResource elementは、ここでいうリソースに相当する。
図5は、ビームフォーミングにおいてアナログ部のPhase shifterを含んで構成する場合の基地局の例である。ビームフォーミングにおいてアナログ部のPhase shifterを含む形で実現した場合には、デジタルとアナログによるハイブリッドのアンテナアーキテクチャーと呼ぶ。図5のデジタルとアナログによるハイブリッドのアンテナアーキテクチャーは、デジタル部のハードウェアが少なくなるのでコスト的に有利になる。しかし、このハイブリッドのアンテナアーキテクチャーでは、アンテナに接続されているPhase Shifterは、一方向へのビームしか表現できないので、送信スイーピングも受信スイーピングもビームの数だけリソースが必要になる。これは、基地局の受信スイーピングのために、端末装置がビームの数に相当するリソース全てに対して、ULのRSを送信する必要があるということである。すなわち、端末装置の電力消費が著しくなる。
実際の利用状況を考えると、図5に示したハイブリッドのアーキテクチャーが使われることが想定されるので、ハイブリッドのアーキテクチャーの欠点である、異なるビームが異なる周波数または時間のリソースを必要とする欠点をどのように克服するかが重要になってくる。
(ビームスイーピングの効率化)
水平方向の360度の方向に対してビーム1度刻みで用意した場合に、360個のリソースを使ってビームスイーピングを行い、ビームを一つずつ評価していたのでは、時間もかかり、またリソースも多く必要となり、さらには、端末装置の電力消費も大きくなる。そこで、基地局が10度の粗いビーム(Rough Beam)を作り、36個のリソースを使って、10度のビームの中からレゾルーションが最適なものを見つけ、その後に、その10度の範囲で1度刻みの細かいビーム(Accurate Beam)を用いたビームスイーピングを行って最適なビームを見つけようという技術が考えられる。この場合には、基地局は36+10=46のリソースを用いれば最適なビームを決定することができるため、360から46へリソースを大きく減らすことが可能になる。図6は、Rough Beamを用いたビームスイーピングの例を示す説明図である。また図7は、Accurate Beamを用いたビームスイーピングの例を示す説明図である。基地局は、Accurate Beamを複数束ねて、Accurate Beamを同時に使用することで、Rough beamとして扱っても良い。その場合には、例えば、隣り合うAccurate Beamを複数本(例えば3本)同時に使うことで、Rough beamとして使用することになる。基地局は、図8に示したRough Beamを作るために、図9に示したように、3つのAccurate Beamを束ねて提供しても良い。この図9の3つのビームは、同時刻、同一周波数で送信することにより、図8と同様のRough beamの提供を実現できる。
(複数の基地局からのビームスイーピング)
端末装置の周囲に複数の基地局が存在する場合に、その端末装置のために、複数の基地局の送信ビームと受信ビームを決定する必要がある。図10は、端末装置の周囲に複数の基地局が存在する場合の例を示す説明図である。図10に示した例では、端末装置200にとって最適なビームは、基地局100-1ではビームB100-1、基地局100-2ではビームB100-2、基地局100-3ではビームB100-3である。最適なビームの決定は、端末装置200からの情報を基に、最終的には、複数の基地局100-1~100-3の中で、端末装置200に一番近い基地局、または、主要な基地局が決定し、その他の基地局に指示を行う方法が考えられる。この場合、ある一つの基地局が、複数の基地局の送信ビームと受信ビームを決定する必要があるので、端末装置の負担が増えるということである。
(Channel Reciprocity)
Channel Reciprocityとは、基地局と端末装置の間のULのチャネルとDLのチャネルが同じということである。TDD(Time Division Duplex)システムでは、ULとDLとで使用する周波数帯が同じなので、基本的には、ULとDLのChannel Reciprocityが成り立つ。ただし、基地局と端末装置のアナログ部のTX/RXが同じ特性になるようにキャリブレーションという操作を行うことにより、端末装置のアナログ部と空間のチャネルの双方でReciprocityが成り立つようにする必要がある。
このChannel Reciprocityが成り立つと、基地局のDLのビームを端末装置が選択すると、そのビームの番号を端末装置が基地局に伝えることで、基地局が使用すべきULのビームは、受信スイーピングの操作なしに決定することができる。上述の(ビームスイーピングの効率化)で述べたRough beamとAccurate beamとの組合せを行うと以下のようになる。
(DLのビームスイーピング手順)
図11は、基地局100と端末装置200によるDLのビームスイーピング手順の例を示す説明図である。まず、基地局から端末装置に対し、Rough beamを用いた送信スイーピングを実施する(ステップS101)。この送信スイーピングは、基地局100に固有のスイーピングパターンにより行われる。言い換えれば、送信スイーピングはBase Station-specificまたはCell Specificともいう。
端末装置200は、自装置にとって望ましいRough beamの番号を基地局100に対してレポートする(ステップS103)。端末装置200は、望ましいRough beamを決定する際には、例えば受信電力が最も大きいビームかどうかによって決定する。
基地局100は、端末装置200からのRough beamの番号のレポートを受信すると、そのRough beamに対応するAccurate Beamを用いた送信スイーピングを実施する(ステップS105)。この時の送信スイーピングは、その端末装置200のために特別に用意した端末装置200に固有のスイーピングパターンの場合がありうる。または、スイーピングパターンは全ての端末装置200に共通に用意されているが、基地局100は、端末装置200ごとにどの部分をモニタするかを通知する場合もありうる。前者の場合は、送信スイーピングのパターン自体が端末装置200に固有(UE Specific)のものである。後者の場合は、送信スイーピングのパターンの設定が端末装置200に固有(UE Specific)ということができる。
端末装置200は、自装置にとって望ましいAccurate beamの番号を基地局100に対してレポートする(ステップS107)。端末装置200は、望ましいAccurate beamを決定する際には、例えば受信電力が最も大きいビームかどうかによって決定してもよい。
基地局100は、端末装置200からのAccurate beamの番号のレポートを受信すると、そのAccurate beamを用いて、その端末装置200に対するDLのユーザデータを送信する(ステップS109)。そして基地局100は、Channel Reciprocityが担保される場合には、送信時のAccurate beamと同じAccurate beamを、その端末装置200からの受信に用いて、端末装置200からのULのユーザデータを受信する(ステップS111)。
なお、ビームの設定方法については、システムの適用条件やユースケースに応じて適宜変更されてもよい。具体的な一例として、Rough beamをセルや基地局に共通に設定し、複数の端末装置が共用してもよく、この場合には、各端末装置が当該Rough beamをモニタしてもよい。また、Accurate beamについては、端末装置ごとに個別にカスタマイズされて提供されてもよい。また、他の一例として、複数の端末装置に共通のAccurate beamが提供されてもよい。この場合には、端末装置ごとにどのビームをモニタするかを指定することで、端末装置ごとに必要なビームを提供することも可能となる。
(CSI(Channel State Information) acquisition)
上記のビームスイーピング手順が完了すると、基地局と端末装置との間で使用する、基地局側での最適な送信ビームが決定できる。決定した送信ビームを用いた時のチャネルの品質と干渉状況を把握するのがDL CQI acquisitionである。DL CQI acquisitionは、端末装置側でどのような変調方式やコーディングレートを用いてDLのData Transmissionを基地局にしてもらいたいかをCQI(Channel Quality Indicator) feedbackという、ULを使ったフィードバックで端末装置から基地局に通知するために必要となる。このフィードバックを行うためには、DLリファレンス信号をDL CSI acquisitionのために基地局から端末装置側へ送信してもらい、そのDL CSI acquisitionのためのDLリファレンス信号を受信して、チャネルの状況を評価する。これにより、端末装置は、望ましいCQI(変調方式と個コーディングレートの組合せ)を決定することができる。
以上で述べたように、最初にビームスイーピング手順で基地局側での望ましい送信ビームを決定し、CSI acquisitionの手続き内において、端末装置側でCQIを決定して、それをCSI feedbackで端末装置から基地局へ通知することが必要となる。
(TDD configuration)
LTEやNRでは、互いに隣接する基地局間において、UL及びDLの設定が異なる場合がある。例えば、図12は、隣接する基地局間において、UL及びDLの設定が異なる場合の一例について説明するための説明図である。図12に示す例では、基地局100-1及び100-2それぞれに対応するセルが互いに隣接するものとする。図12に示すように、基地局100-1からのDL信号を端末装置200-1が受信している時に、基地局100-2に対して、端末装置200-2がUL信号を送信している場合がある。このULとDLの切り替えは、LTEでは、サブフレームと称される単位で行われている。サブフレームは、1msであり、10サブフレームが、LTEの無線基本時間単位である10msとなる。
ULとDLをサブフレーム単位で切り替えて使用する方法はTDD(Time Division Duplex)方式と称される。例えば、図13は、TDD Configurationの一例について説明するための説明図である。図13において、「#0」~「#9」はサブフレーム番号を示している。また、「U」、「D」、及び「S」はそれぞれ、「ULサブフレーム」、「DLサブフレーム」、及び「スペシャルサブフレーム」を示している。LTEでは、図13に示すように、7つのTDD Configurationが規定されている。LTEでは、これらのConfigurationを例えば80msごとに切り替えて使用することが可能である。TDD Configurationを切り替える理由は、基地局ごとにULとDLのトラフィックの比率が異なる場合があり、このような場合には基地局ごとの当該トラフィックに合わせてTDD Configurationを選択した方がネットワーク全体のスループットが向上するためである。ただし、隣接した基地局間で異なるTDD Configurationを使用した場合には、干渉が生じることがある。LTEでは、サブフレーム#0、#1、#2、#5では、全てのTDD Configurationで共通であるため、UL/DLが異なるということは起きない。一方で、サブフレーム#3、#4、#6~#9では、隣接基地局間でUL/DLの設定が異なる場合がある。
(クロスリンク干渉)
上述したように、隣接基地局間でUL/DLの設定が異なることで、干渉が生じる場合がある。この場合に想定される干渉として、以下に示すように2種類ある。
・ケース1:DLを受信中の端末装置に対するULを送信中の端末装置が与える干渉
・ケース2:ULを受信中の基地局に対するDLを送信中の基地局が与える干渉
例えば、図14は、DLを受信中の端末装置に対するULを送信中の端末装置が与える干渉について概要を説明するための説明図である。図14に示すように、基地局100-1からのDL信号を受信中の端末装置200-1に対して、基地局100-2に対して端末装置200-2から送信されるUL信号が干渉を与える場合がある。
また、図15は、UL信号を受信中の基地局に対するDL信号を送信中の基地局が与える干渉について概要を説明するための説明図である。図15に示すように、端末装置200-2からのUL信号を受信中の基地局100-2に対して、端末装置200-1に対して基地局100-1から送信されるDL信号が干渉を与える場合がある。
なお、本開示では、図14に示した、DLを受信中の端末装置に対するULを送信中の端末装置が与える干渉に着目して説明する。即ち、以降の説明において、「クロスリンク干渉」と称した場合には、特に説明が無い限りは、図14に示すようにDL信号に対してUL信号が干渉する場合について示してものとする。また、クロスリンク干渉は、例えば、隣接セルのULリファレンス信号(UL Reference signal)を使って測定される。
(クロスリンク干渉が問題になる4つのフェーズ)
NRでは、LTEと異なり、ビームフォーミング(beamforming)が全面的に採用されており、以下に示す4つのフェーズのそれぞれにおいて、例えば、基地局間で互いに異なるフェーズが重なり、当該基地局間でUL/DLが異なる場合がある。
・フェーズ1:ビームフォーミングされた同期信号をビームスイーピングで送信する手続き
・フェーズ2:基地局と端末装置の間の適切なビームを決定するために行われるビームメジャメントのためのビームスイーピング
・フェーズ3:特定したビームに対して、チャネル品質の測定を行い適切な変調方式と符号化レートを決定するためのCSI(Channel State Information) acquisition
・フェーズ4:決定したビームや変調方式、符号化レートでユーザデータを送信
上記4つのフェーズにおいて、クロスリンク干渉の測定がより行われるフェーズは、CSI Acquisitionのフェーズ(フェーズ3)である。そこで、本開示では、主に、フェーズ3におけるCSI Acquisitionの時に、他の端末装置から送信されるULリファレンス信号(Uplink Reference signal)を測定し、当該測定の結果を干渉信号として報告する端末装置の振る舞いについて提案する。なお、以降に説明する例については、フェーズ2のビームメジャメントにおいても同様に適用することが可能な場合がある。
即ち、本開示では、基地局間でUL及びDLの状態が異なる場合に生じる干渉によるスループットの低下を改善するために、以下に示すような技術に着目する。
・メジャメントのための設定
・メジャメントした結果のレポート方法
・様々な制約条件をシステムに課すことによりスループット改善する技術
特に、本開示では、DL信号を受信中の端末装置に対して、近くの端末装置のUL信号が与える干渉をより正確に見積もり、効率的にその干渉量を報告する方法について提案する。
<<3.技術的特徴>>
以下に、本開示の一実施形態に係る通信システムの技術的特徴について説明する。
(基本構成)
図14に示す例において、端末装置200-1がどのような変調方式/符号化レートでDL信号を受信できるかを見積もるためにCSI acquisitionが行われる。このような状況下では、端末装置200-2が送信するUL信号が端末装置200-1におけるDL信号の受信に与える干渉を正しく見積もることが必要となる。この場合に、干渉を与える端末装置を特定して干渉を測定することが必要となるが、従来の規約ではその方法について規定がされていなかった。
即ち、前述したフェーズ1~フェーズ4のうち、CSI Acquisitionのフェーズ(フェーズ3)において、他の端末装置から送信されるUL信号による干渉を見積もることが重要となる。具体的には、ビームメジャメント(Beam management)では、他の端末装置に搭載されているアンテナに応じてULのビームスイーピングが行われるため、全てのULビームフォーミングに対して干渉を測定することは、当該干渉を測定する端末装置の負担となる。一方で、CSI Acquisitionでは、干渉を与える端末装置が使用するビームが制限されているため、干渉を測定するビームの数が制限されることとなり、干渉を測定する端末装置の負担が低くなる。
端末装置がCSI acquisitionのためのULのリファレンス信号を送信するために、基地局から、どのタイミングでどのように送信するかについて、UE specificなシグナリングにより設定が行われる。ここで、UE Specificなシグナリングによる設定とは、端末装置に固有のシグナリングで、その端末装置のための設定を行うことを意味する。従来の規約では、上述したような設定方法や設定内容に関して規定がされていなかった。
特に、端末装置が送信するULリファレンス信号は、UE specificなIDで決定され、当該IDを基にランダムシーケンス関数がランダムシーケンスを生成する。従って、どのようなIDを基にランダムシーケンスが生成されたかについて、干渉を測定する端末装置は知っておく必要がある。そこで、以下に、干渉を測定する端末装置が、干渉源となり得る端末装置が送信するURリファレンス信号に対応するランダムシーケンスの基となるIDを認識するための仕組みの一例について説明する。
具体的には、基地局100は、干渉測定を行う端末装置200-1に対して、他の端末装置200-2(即ち、干渉源となり得る端末装置)がULリファレンス信号を送信するための設定に関する情報を通知する。当該設定としては、例えば、他の端末装置200-2がULリファレンス信号を送信する時間及び周波数の場所、ランダムシーケンスのID、周波数ホッピングに関する情報等が挙げられる。なお、各項目について設定されるConfigurationの一例について、以下に(表1)としてまとめる。
Figure 0007143858000001
なお、干渉の測定を行う端末装置200-1に対して、他の端末装置200-2ごとにシーケンスIDが通知されてもよい。このような構成とすることで、ある端末装置200-2とは異なる装置からの干渉があったとしても、当該端末装置200-2から到来する干渉成分のみを取得することが可能となる。これは、あらかじめ既知の符号系列で相関をとりつつ電力を受信することで、測定対象とする干渉成分のみを取得することが可能となるからである。なお、ULリファレンス信号を送信するために設定されるシーケンスIDが、「第1の識別情報」の一例に相当する。
取得されることが望ましくない干渉成分の一例としては、対象外の端末装置からの干渉や、DLを行っているセルのDL信号による干渉が挙げられる。なお、単純に電力のみにより干渉が測定されることで、取得されることが望ましくない信号も干渉信号として取り込まれてしまう場合がある。そのため、可能な限り長いsequence長の信号が用いられる方がより望ましい。
基地局100がどの端末装置200からの干渉の測定をどの端末装置200に行わせるかについては、基地局100側のインプリメンテーションとして多様なアルゴリズムを適用することが可能である。本開示においては、当該インプリメンテーションについては特に言及しないものとする。例えば、複数の端末装置200の位置情報を把握しておくことで、端末装置200間の位置関係や、端末装置200と基地局100との間の位置関係を基地局100側で把握することが可能である。これにより、基地局100は、どの端末装置200から送信されるULリファレンス信号による干渉を、どの端末装置200に測定させるべきかを判定することも可能となる。
ここで、図16を参照して、クロスリンク干渉の測定に係る手続きの流れの一例について説明する。図16は、本実施形態に係る通信システムの一連の処理の流れの一例を示したシーケンス図であり、クロスリンク干渉の測定に係る手続きの一例を示している。図16に示す例では、端末装置200-1が、端末装置200-2から送信されるULリファレンス信号に基づき、当該端末装置200-2からのクロスリンク干渉を測定する場合の一例について示している。なお、端末装置200-1のサービング基地局は基地局100-1であり、端末装置200-2のサービング基地局は基地局100-2であるものとする。
図16に示すように、基地局100-2(通信制御部151)は、自身の通信範囲内(セル内)に位置する端末装置200-2に対して、当該端末装置200-2がULリファレンス信号を自身に送信するための設定を行う。そして、基地局100-2(通知部155)は、当該ULリファレンス信号を送信するための当該設定に関する情報を当該端末装置200-2に通知する(S201)。また、基地局100-2(通知部155)は、当該ULリファレンス信号に対応する当該設定に関する情報を、基地局間インタフェースを介して隣接するセルの基地局100-1に通知する(S203)。
基地局100-1(情報取得部153)は、基地局100-2から端末装置200-2が送信する上記ULリファレンス信号に関する情報(例えば、上記設定に関する情報)を取得する。基地局100-1(通信制御部151)は、基地局100-2から取得した情報に基づき、自身の通信範囲内(セル内)に位置する端末装置200-1がクロスリンク干渉の測定を行うためのリソースを設定する(割り当てる)。なお、クロスリンク干渉を測定するためのリソースを「CLI-IMR(Cross Link Interference Measurement Resource)」とも称する。そして、基地局100-1(通知部155)は、上記ULリファレンス信号に関する情報を当該端末装置200-1に通知する(S205)。
端末装置200-2(通信制御部241)は、基地局100-2から通知される上記情報に基づき、当該基地局100-2にULリファレンス信号を送信する(S207)。なお、このとき当該ULリファレンス信号は、端末装置200-2の近傍に位置する他の端末装置(例えば、端末装置200-1)にも受信される。
端末装置200-1(測定部245)は、基地局100-1から取得した情報に基づき、端末装置200-2から送信されるULリファレンス信号を受信し(S209)、当該ULリファレンス信号の受信結果に基づきクロスリンク干渉を測定する。そして、端末装置200-1(通知部247)は、当該クロスリンク干渉の測定結果に応じた情報を、基地局100-1に通知(レポート)する(S211)。
なお、図16に示す例では、端末装置200-2のみが干渉源の場合について説明したが、干渉源となり得る端末装置200の数は必ずしも1には限定されない。具体的な一例として、複数の端末装置200がクロスリンク干渉の干渉源となり得る場合もある。このよう場合には、例えば、干渉源となり得る端末装置200の数だけ、図16を参照して説明した手続きが実行されてもよい。
また、上記に説明した例において、クロスリンク干渉を測定する端末装置100-1が「第1の端末装置」の一例に相当し、当該端末装置100-1のサービング基地局である基地局100-1が「第1の基地局」の一例に相当する。また、URリファレンス信号の送信元となる端末装置100-2が「第2の端末装置」の一例に相当し、当該端末装置100-2のサービング基地局である基地局100-2が「第2の基地局」の一例に相当する。また、基地局100-2から基地局100-1に通知される情報、即ち、端末装置200-2が送信する上記ULリファレンス信号に関する情報が「第1の情報」の一例に相当する。また、基地局100-1から端末装置100-1に通知される、当該端末装置100-1がクロスリンク干渉を測定するための情報が「第2の情報」の一例に相当する。また、クロスリンク干渉の測定結果に応じた端末装置100-1から基地局100-1へのレポートが「第3の情報」の一例に相当する。
以上、図16を参照して、クロスリンク干渉の測定に係る手続きの流れの一例について説明した。
(変形例1)
続いて、本開示の一実施形態に係る通信システムの変形例について説明する。なお、以降では、本変形例を「変形例1」とも称する。
前述したように、複数の端末装置200がクロスリンク干渉の干渉源となり得る場合がある。このような場合において、図16に示す手続きに基づきクロスリンク干渉の測定が行われると、例えば、基地局100が端末装置200-1に対して、他の端末装置200ごとにULリファレンス信号の設定に関する情報を通知することとなり、処理が煩雑になる場合がある。特に、端末装置200に固有のIDに基づき生成されたシーケンスIDや、端末装置200ごとに異なる周波数ホッピングに応じた動作を考慮すると、クロスリンク干渉の測定のための手続きがより煩雑化する可能性がある。
例えば、端末装置200は、使用可能な周波数帯域のうちの一部の周波数帯域を使用して、ULリファレンス信号を送信してもよい。このような制御により、例えば、周波数分割多重を行うことが可能となり、消費電力を節約することも可能となる。このように狭帯域を使用してULリファレンス信号が送信される場合には、サブフレーム内において周波数ホッピングが行われ、互いに異なるサブフレーム間にわたって周波数ホッピングが行われることも想定され得る。このような状況下では、他の端末装置200の干渉を測定する場合に、端末装置200ごとに異なる周波数ホッピングを考慮して、当該端末装置200から送信されるULリファレンス信号を受信して干渉成分を取得することとなるため、動作が複雑化する傾向にある。
このような状況を鑑み、クロスリンク干渉の測定に利用されるULリファレンス信号の設定として、複数の端末装置200に対して共通の設定が行われてもよい。なお、当該共通の設定の一例として、表1を参照して前述した設定、即ち、ULリファレンス信号を送信する時間及び周波数の場所、ランダムシーケンスのID、周波数ホッピングに関する情報等が挙げられる。また、この場合には、干渉源となり得る端末装置200(例えば、端末装置200-2)から送信されるULリファレンス信号が、従来のUL CSI acquisitionのためのULリファレンス信号と、クロスリンク干渉の測定に利用されるULリファレンス信号との2種類に分けて送信されてもよい。この場合には、従来のUL CSI acquisitionのためのULリファレンス信号については、端末装置200に固有の設定が使用されるとよい。一方で、クロスリンク干渉の測定に利用されるULリファレンス信号については、例えば、測定単位に固有に設定が使用されるとよい。
例えば、干渉源となり得る端末装置200として、端末装置200-2~200-4が想定され、端末装置200-1が当該端末装置200-2~200-4のそれぞれから送信されるULリファレンス信号に基づき干渉を測定するものとする。この場合には、端末装置200-2~200-4のサービング基地局である基地局100-2が、当該端末装置200-2~200-4に対して、ULリファレンス信号を送信するための設定(例えば、シーケンスID)として共通の設定を行い、当該設定に関する情報を隣接する基地局100-1に通知してもよい。なお、この場合には、上述した第1の識別情報(即ち、シーケンスID)は、端末装置200-2~200-4に共通に設定されることとなる。
ここで、図17を参照して、変形例1に係る通信システムにおける、クロスリンク干渉の測定に係る手続きの流れの一例について説明する。図17は、変形例1に係る通信システムの一連の処理の流れの一例を示したシーケンス図であり、クロスリンク干渉の測定に係る手続きの一例を示している。図17に示す例では、端末装置200-2~200-4が干渉源となり得る端末装置200に相当する。また、端末装置200-1が、端末装置200-2~200-4から送信されるULリファレンス信号に基づき、当該端末装置200-2~200-4からのクロスリンク干渉を測定する端末装置200に相当する。なお、端末装置200-1のサービング基地局は基地局100-1であり、端末装置200-2~200-4のサービング基地局は基地局100-2であるものとする。
図17に示すように、基地局100-2(通信制御部151)は、自身の通信範囲内(セル内)に位置する端末装置200-2~200-4に対して、当該端末装置200-2~200-4がULリファレンス信号を自身に送信するための設定を行う。このとき基地局100-2は、当該ULリファレンス信号を送信するための設定として、端末装置200-2~200-4に対して共通の設定を行う。そして、基地局100-2(通知部155)は、当該ULリファレンス信号を送信するための当該設定に関する情報を当該端末装置200-2~200-4それぞれに通知する(S301)。また、基地局100-2(通知部155)は、当該ULリファレンス信号に対応する当該設定に関する情報を、基地局間インタフェースを介して隣接するセルの基地局100-1に通知する(S303)。
基地局100-1(情報取得部153)は、端末装置200-2~200-4に共通に設定された、当該端末装置200-2~200-4が送信する上記ULリファレンス信号に関する情報(例えば、上記設定に関する情報)を基地局100-2から取得する。基地局100-1(通信制御部151)は、基地局100-2から取得した情報に基づき、自身の通信範囲内(セル内)に位置する端末装置200-1がクロスリンク干渉の測定を行うためのリソース(CLI-IMR)を設定する。なお、当該リソースは、端末装置200-2~200-4のそれぞれから送信されるULリファレンス信号に基づくクロスリンク干渉の測定に使用されることとなる。そして、基地局100-1(通知部155)は、上記ULリファレンス信号に関する情報を当該端末装置200-1に通知する(S305)。
端末装置200-2(通信制御部241)は、基地局100-2から通知される上記情報に基づき、当該基地局100-2に、UL CSI acquisitionのためのULリファレンス信号を送信する(S307)。なお、このとき当該ULリファレンス信号は、端末装置200-2の近傍に位置する他の端末装置(例えば、端末装置200-1)にも受信される。このとき当該他の端末装置に受信される当該ULリファレンス信号が、クロスリンク干渉の測定に利用されることとなる。なお、端末装置200-3及び200-4の動作についても、端末装置200-2の場合と同様である。
端末装置200-1(測定部245)は、基地局100-1から取得した情報に基づき、端末装置200-2~200-4のそれぞれから送信される、当該端末装置200-2~200-4に共通のULリファレンス信号を受信する(S309)。また、端末装置200-1は、端末装置200-2~200-4それぞれからの当該ULリファレンス信号の受信結果に基づきクロスリンク干渉を測定する。そして、端末装置200-1(通知部247)は、当該クロスリンク干渉の測定結果に応じた情報を、基地局100-1に通知(レポート)する(S311)。
以上、図17を参照して、変形例1に係る通信システムにおける、クロスリンク干渉の測定に係る手続きの流れの一例について説明した。
(変形例2)
続いて、本開示の一実施形態に係る通信システムの他の変形例について説明する。なお、以降では、本変形例を「変形例2」とも称する。
複数のDLビームをメジャメントして、当該複数のDLビームのメジェメントの結果を1つのメジャメントレポートで報告する場合に、従来は、各ビームを特定した上で、CQI(Channel Quality Indicator)等により干渉を考慮した変調方式/符号化レートを端末装置200から基地局100へ報告することができた。ビームの特定については、例えば、ビームごとのリファレンス信号のConfigurationのIDにより行うことも可能であった。DLビームごとにそのbeam formedされたDLリファレンス信号のConfigurationを設定しておくことで、どのDLリファレンス信号Configurationに対するレポートであるのかを1つのレポートの中で指定すれば、複数のDLビームに対するレポートを1つのレポートで行うことが可能であった。
一方で、ULリファレンス信号は、従来規格では、基地局100により受信されるのみであったため、端末装置200が他の端末装置200からのULリファレンス信号のConfigurationを指定してレポートを行うような状況が想定されていなかった。そこで、本変形例では、ULリファレンス信号のConfigurationを指定してレポートを行うための仕組みの一例について提案する。なお、以降の説明では、ULリファレンス信号のConfigurationを、「UL RS Configuration」または「CL RS Configuration」とも称する。
具体的には、本応用例においては、端末装置200は、各クロスリンク干渉の測定に使用されるUL RS Configurationに対応するURI(Uplink Reference Signal Identification)を用いて(例えば、URIを関連付けて)、当該ULリファレンス信号に関するレポートを行う。また、端末装置200は、K個(Kは2以上の自然数)のUL RS Configurationが設定されている場合に、K個の設定の中から選択したN個(Nは、K未満の自然数)のUL RS Configurationに対して、URIを指定して(換言すると、URIを関連付けて)CQI等のような干渉を考慮したチャネルの情報をレポートしてもよい。また、端末装置200は、干渉源のRSRP(Reference Signal Received Power)をレポートしてもよい。なお、URIが「第2の識別情報」の一例に相当する。
上述した制御により、端末装置200は、例えば、クロスリンク干渉を与える可能性のある複数の端末装置200それぞれを区別して干渉量を測定し、当該測定の結果を個別にレポートすることも可能となる。
また、上述した制御により、例えば、DL信号間で生じる干渉と、クロスリンク干渉と、を区別して、干渉の測定結果をレポートすることも可能となる。即ち、クロスリンク干渉のレポートの場合にURIが指定されることで、URIの有無に応じて、DL信号間で生じる干渉に関するレポートと、クロスリンク干渉に関するレポートと、を区別することが可能となる。
なお、URIを指定してレポートを行う干渉源を特定するための基準については、基地局100により、当該レポートを行う端末装置200に設定されてもよい。
例えば、RSRPが閾値以上のULリファレンス信号について、当該ULリファレンス信号に対応するURIがレポートされてもよい。具体的な一例として、RSRPが-70dB以上のULリファレンス信号について、対応するURIがレポートされてもよい。
また、他の一例として、DLのビームとの間の相対値が30dB以上のULリファレンス信号について、当該ULリファレンス信号に対応するURIがレポートされてもよい。具体的な一例として、DLビームのRSRPが-60dBの場合には、-90dB以上のULリファレンス信号をクロスリンク干渉のレポートの対象とし、当該ULリファレンス信号のURIがレポートされてもよい。
また、干渉自体を報告するのではなく、設定された干渉を想定したチャネルの品質がレポートされてもよい。この場合には、例えば、URIの指定が行われずに、CQIがレポートされてもよい。
また、一部のULリファレンス信号をクロスリンク干渉に関するレポートの対象から除外した場合に、当該除外されたULリファレンス信号に対応するURIが基地局100に通知されてもよい。具体的な一例として、干渉源となり得る端末装置200が5台存在する場合に、当該5台分のCQIがレポートされてもよいし、当該5台のうちの3台を除いた残りの2台分についてレポートされてもよい。また、当該5台のうちの3台を除いた残りの2台分についてレポートされた場合には、除いた3台については対応するURIがレポートされてもよい。このような制御により、基地局100は、CQIがレポートされていない3台の端末装置200を、通知されたURIに基づき特定することが可能となる。
ここで、図18を参照して、変形例2に係る通信システムにおける、クロスリンク干渉の測定に係る手続きの流れの一例について説明する。図18は、変形例2に係る通信システムの一連の処理の流れの一例を示したシーケンス図であり、クロスリンク干渉の測定に係る手続きの一例を示している。図18に示す例では、端末装置200-2が干渉源となり得る端末装置200に相当する。また、端末装置200-1が、端末装置200-2から送信されるULリファレンス信号に基づき、当該端末装置200-2からのクロスリンク干渉を測定する端末装置200に相当する。なお、端末装置200-1のサービング基地局は基地局100-1であり、端末装置200-2のサービング基地局は基地局100-2であるものとする。
図18に示すように、基地局100-2(通信制御部151)は、自身の通信範囲内(セル内)に位置する端末装置200-2に対して、当該端末装置200-2がULリファレンス信号を自身に送信するための設定を行う。そして、基地局100-2(通知部155)は、当該ULリファレンス信号を送信するための当該設定に関する情報を当該端末装置200-2に通知する(S401)。また、基地局100-2(通知部155)は、当該ULリファレンス信号に対応する当該設定に関する情報を、基地局間インタフェースを介して隣接するセルの基地局100-1に通知する(S403)。
基地局100-1(情報取得部153)は、基地局100-2から端末装置200-2に設定された、当該端末装置200-2が送信する上記ULリファレンス信号に関する情報(例えば、上記設定に関する情報)を取得する。基地局100-1(通信制御部151)は、自身の通信範囲内(セル内)に位置する端末装置200-1に対して、当該端末装置200-1が、端末装置200-2からのクロスリンク干渉の測定結果に応じたレポートを行うための設定を行ってもよい(S405)。また、基地局100-1(通信制御部151)は、基地局100-2から取得した情報に基づき、端末装置200-1がクロスリンク干渉の測定を行うためのリソースを設定する。そして、基地局100-1(通知部155)は、上記ULリファレンス信号に関する情報を当該端末装置200-1に通知する(S407)。
端末装置200-2(通信制御部241)は、基地局100-2から通知される上記情報に基づき、当該基地局100-2にULリファレンス信号を送信する(S307)。なお、このとき当該ULリファレンス信号は、端末装置200-2の近傍に位置する他の端末装置(例えば、端末装置200-1)にも受信される。
端末装置200-1(測定部245)は、基地局100-1から取得した情報に基づき、端末装置200-2から送信されるULリファレンス信号を受信し(S411)、当該ULリファレンス信号の受信結果に基づきクロスリンク干渉を測定する。そして、端末装置200-1(通知部247)は、基地局100-1から指示された条件に基づき、当該クロスリンク干渉の測定結果に応じた情報に対して上記ULリファレンス信号に対応するURIを関連付けて、当該情報を基地局100-1に通知(レポート)する(S413)。
以上、図18を参照して、変形例2に係る通信システムにおける、クロスリンク干渉の測定に係る手続きの流れの一例について説明した。
以上のような制御により、例えば、基地局100は、クロスリンク干渉が発生する可能性がある場合に、スケジュールの制御(例えば、端末装置200にビームを向けるタイミング等の制御)により、当該クロスリンク干渉の発生を予防することも可能となる。即ち、基地局100は、通信範囲内(セル内)の端末装置200を、クロスリンク干渉の干渉源から分離することも可能となる。
(変形例3)
続いて、本開示の一実施形態に係る通信システムの他の変形例について説明する。なお、以降では、本変形例を「変形例3」とも称する。
端末装置200がCQI(Channel Quality Indicator)により、DL信号を受信する際に望ましい変調方式及び符号化レートについて推奨値として基地局100に報告する場合に必要となる情報として、SINR(Signal Interference Noise Ratio)が挙げられる。SINRは、所望信号、干渉信号、及び雑音信号それぞれの電力に基づき算出される。クロスリンク干渉を想定した場合には、SINRの算出時に対象となる干渉信号は、他の端末装置200に対するDL信号と、他の端末装置200が送信するUL信号と、により構成される。なお、上記2種類の干渉信号(即ち、当該DL信号及び当該UL信号)を同じサブフレーム内で受信することは、スケジューリングの観点から困難な場合がある。そこで、端末装置200は、別々に取得した所望信号電力、DL干渉信号電力、UL干渉信号電力、及び雑音電力を利用して、以下に(式1)として示す計算式に基づきSINRを算出する。
Figure 0007143858000002
CQIは、上記SINRで情報を送信することが可能な変調方式及び符号化レートを示すこととなる。なお、クロスリンク干渉を考慮したSINRは、上記(式1)からもわかるように、ULのユーザとDLのユーザとに関係する信号を干渉信号として計算される。そのため、(式1)に基づき算出されるSINR(即ち、クロスリンク干渉を考慮したSINR)に応じて決定されるCQIを、以降では「CL-MU-CQI(Cross Link Multi-User CQI)」とも称する。なお、DLのユーザ間における干渉を考慮して決定されるCQIについては、従来の規約において「MU-CQI(Multi-User CQI)」とも称されている。なお、CL-MU-CQIが「第1の指標に応じた情報」の一例に相当し、MU-CQIが「第2の指標に応じた情報」の一例に相当する。
一方で、従来の規約においては、CL-MU-CQIに関する規定がなく、そのため、当該CL-MU-CQIをレポートする方法についても規定がされていなかった。そこで、本変形例では、上述したCL-MU-CQIをレポートするための仕組みの一例について説明する。
具体的には、端末装置200は、MU-CQIとCL-MU-CQIとを個別にレポートしてもよい。また、他の一例として、端末装置200は、1つのレポートの中において、MU-CQIとCL-MU-CQIとを分けてレポートしてもよい。
ここで、図19を参照して、変形例3に係る通信システムにおける、クロスリンク干渉の測定に係る手続きの流れの一例について説明する。図19は、変形例3に係る通信システムの一連の処理の流れの一例を示したシーケンス図であり、クロスリンク干渉の測定に係る手続きの一例を示している。図19に示す例では、端末装置200-2が干渉源となり得る端末装置200に相当する。また、端末装置200-1が、端末装置200-2から送信されるULリファレンス信号に基づき、当該端末装置200-2からのクロスリンク干渉を測定する端末装置200に相当する。なお、端末装置200-1のサービング基地局は基地局100-1であり、端末装置200-2のサービング基地局は基地局100-2であるものとする。
図19に示すように、端末装置200-2(通信制御部241)は、干渉の測定と、より最適な信号の測定と、のために周囲の通信装置(例えば、端末装置200-1)にDLリファレンス信号を送信する(S501)。端末装置200-1(測定部245)は、端末装置200-2から送信されるDLリファレンス信号の受信結果に基づきSINRを算出し、当該SINRの算出結果に応じて、基地局100-1に通知するMU-CQIを決定する。なお、MU-CQIは、以下に(式2)として示す計算式に基づき算出されるSINRに応じて決定される。
Figure 0007143858000003
基地局100-2(通信制御部151)は、自身の通信範囲内(セル内)に位置する端末装置200-2に対して、当該端末装置200-2がULリファレンス信号を自身に送信するための設定を行う。そして、基地局100-2(通知部155)は、当該ULリファレンス信号を送信するための当該設定に関する情報を当該端末装置200-2に通知する(S503)。また、基地局100-2(通知部155)は、当該ULリファレンス信号に対応する当該設定に関する情報を、基地局間インタフェースを介して隣接するセルの基地局100-1に通知する(S505)。
基地局100-1(情報取得部153)は、基地局100-2から端末装置200-2に設定された、当該端末装置200-2が送信する上記ULリファレンス信号に関する情報(例えば、上記設定に関する情報)を取得する。基地局100-1(通信制御部151)は、基地局100-2から取得した情報に基づき、自身の通信範囲内(セル内)に位置する端末装置200-1がクロスリンク干渉の測定を行うためのリソースを設定する。そして、基地局100-1(通知部155)は、上記ULリファレンス信号に関する情報を当該端末装置200-1に通知する(S507)。
端末装置200-2(通信制御部241)は、基地局100-2から通知される上記情報に基づき、当該基地局100-2にULリファレンス信号を送信する(S509)。なお、このとき当該ULリファレンス信号は、端末装置200-2の近傍に位置する他の端末装置(例えば、端末装置200-1)にも受信される。このとき当該他の端末装置に受信される当該ULリファレンス信号が、クロスリンク干渉の測定に利用されることとなる。
端末装置200-1(通信制御部241)は、基地局100-1から取得した情報に基づき、端末装置200-2から送信されるから送信されるULリファレンス信号を受信する(S511)。端末装置200-1(測定部245)は、当該ULリファレンス信号の受信結果に基づきSINRを算出し、当該SINRの算出結果に応じて、基地局100-1に通知するCL-MU-CQIを決定する。なお、CL-MU-CQIは、以下に(式3)として示す計算式に基づき算出されるSINRに応じて決定される。
Figure 0007143858000004
そして、端末装置200-1(通知部247)は、端末装置200-2から送信されたDLリファレンス信号の受信結果に基づき決定したMU-CQIを、基地局100-1に通知(レポート)する(S513)。また、端末装置200-1(通知部247)は、端末装置200-2から送信されたULリファレンス信号の受信結果に基づき決定したCL-MU-CQIを、基地局100-1に通知(レポート)する(S515)。
以上、図19を参照して、変形例3に係る通信システムにおける、クロスリンク干渉の測定に係る手続きの流れの一例について説明した。
以上説明したように、MU-CQIとCL-MU-CQIとが別々に通知されることで、基地局100は、例えば、CL-MU-CQIが望ましい設定ではない場合に、対応するユーザ間においてDLとULとが同時に行われないように制御するという判断を行うことも可能となる。
(変形例4)
続いて、本開示の一実施形態に係る通信システムの他の変形例について説明する。なお、以降では、本変形例を「変形例4」とも称する。
クロスリンクの干渉を測定する場合には、上述のようにUL信号による干渉(以下、単に「UL干渉」とも称する)とDL信号による干渉(以下、単に「DL干渉」とも称する)とを組み合わせて干渉信号電力を求める必要がある。一方で、UL干渉(即ち、クロスリンク干渉)を測定するサブフレームと、DL干渉(即ち、従来の規約でも規定されているDL信号間の干渉)を測定するサブフレームと、が異なる場合がある。そのため、別々に測定された干渉信号間の関連付けが指定されないと、端末装置200は、干渉信号電力を正しく合成することが困難となる場合もある。
そこで、本変形例に係る通信システムでは、Interference measurement settingにDL干渉に関する設定(DL interference configuration)とクロスリンク干渉に関する設定(CL interference configuration)とが属する旨を示す情報が、基地局100から端末装置200に通知される。例えば、DL interference configurationの通知には、DLリファレンス信号に固有の識別情報であるDRI(Downlink Reference signal Indicator)が使用されてもよい。同様に、CL interference configurationの通知には、DLリファレンス信号に固有の識別情報であるURIが使用されてもよい。例えば、以下に示す表2は、Interference measurement settingの一例を示している。
Figure 0007143858000005
なお、端末装置200に対して、複数のInterference measurement settingが設定されてもよい。また、各Interference measurement settingにより、DL RS configurationとCL RS configurationとを指定することが可能である。なお、前述したように、「CL RS Configuration」は、ULリファレンス信号のConfigurationに相当する。これに対して、「DL RS configuration」は、DLリファレンス信号のConfigurationに相当する。この複数のInterference measurement settingに関する情報については、基地局100から端末装置200に設定されればよい。なお、上記したInterference measurement settingに含まれる情報のうち、CL interference configurationが「第2の情報」の一例に相当するのに対して、DL interference configurationが「第4の情報」の一例に相当する。
以上のような制御により、端末装置200は、別々に測定された干渉信号間の関連付けを認識することが可能となるため、干渉信号電力を正しく合成することが可能となる。
<<4.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、基地局100は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局100は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局100は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局100として動作してもよい。さらに、基地局100の少なくとも一部の構成要素は、基地局装置又は基地局装置のためのモジュールにおいて実現されてもよい。
また、例えば、端末装置200は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置200は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。また、端末装置200は、MTC端末、eMTC端末、及びNB-IoT端末等のような所謂ローコスト端末として実現されてもよい。さらに、端末装置200の少なくとも一部の構成要素は、これら端末に搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。
<4.1.基地局に関する応用例>
(第1の応用例)
図20は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図20に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図20にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図20に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図20に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図20には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
図20に示したeNB800において、図2を参照して説明した処理部150に含まれる1つ以上の構成要素(通信制御部151、情報取得部153、及び通知部155のうち少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又はコントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又はコントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図20に示したeNB800において、図2を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ822において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図21は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図21に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図21にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図20を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図20を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図20に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図21には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図21に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図21には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図21に示したeNB830において、図2を参照して説明した処理部150に含まれる1つ以上の構成要素(通信制御部151、情報取得部153、及び通知部155のうち少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又はコントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又はコントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図21に示したeNB830において、例えば、図2を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ852において実装されてもよい。
<4.2.端末装置に関する応用例>
(第1の応用例)
図22は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図22に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図22には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図22に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図22にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図22に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図22に示したスマートフォン900において、図3を参照して説明した処理部240に含まれる1つ以上の構成要素(通信制御部241、情報取得部243、測定部245、及び通知部247のうち少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図22に示したスマートフォン900において、例えば、図3を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ916において実装されてもよい。また、記憶部230は、メモリ902において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図23は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図23に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図23には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図23に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図23にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図23に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図23に示したカーナビゲーション装置920において、図3を参照して説明した処理部240に含まれる1つ以上の構成要素(通信制御部241、情報取得部243、測定部245、及び通知部247のうち少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図23に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図3を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ937において実装されてもよい。また、記憶部230は、メモリ922において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。即ち、通信制御部241、情報取得部243、測定部245、及び通知部247のうち少なくともいずれかを備える装置として車載システム(又は車両)940が提供されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<5.むすび>>
以上説明したように、本実施形態に係るシステムにおいて、端末装置200-1にクロスリンク干渉を測定させる基地局100-1は、他の基地局100-2の通信範囲内に位置する端末装置200-2に関する第1の情報を、当該他の基地局100-2から取得する。基地局100-1は、取得した上記第1の情報に基づき、端末装置200-1へ送信されるDL信号に対する、上記端末装置200-2から他の基地局100-2に送信されるUL信号による干渉(即ち、クロスリンク干渉)を測定するための第2の情報を、当該端末装置200-1に通知する。
このような構成により、端末装置200-1は、互いに異なるセルにおいて送信されるDL信号とUL信号との間の干渉(即ち、クロスリンク干渉)を効率的に測定することが可能となる。
また、端末装置200-1は、他の端末装置200-2に関する第2の情報を基地局100-1から取得する。端末装置200-1は、当該第2の情報に基づき測定された、上記基地局100-1から送信されるDL信号に対する、上記他の端末装置200-2から他の基地局100-2に送信されるアップリンク信号よる干渉(即ち、クロスリンク干渉)に関する第3の情報を、上記基地局100-1に通知する。
このような構成により、基地局100-1は、クロスリンク干渉の影響を考慮して、端末装置200-1との間の通信に対して、より好適な変調方式及び符号化レートを設定することが可能となる。そのため、本実施形態に係る通信システムに依れば、システム全体のスループットをより向上させる効果を期待することも可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
通信範囲内に位置する第1の端末装置と無線通信を行う通信部と、
他の基地局の通信範囲内に位置する第2の端末装置に関する第1の情報を、当該他の基地局から取得する取得部と、
取得された前記第1の情報に基づき、前記第1の端末装置へ送信されるダウンリンク信号に対する、前記第2の端末装置から前記他の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉を測定するための第2の情報を、当該第1の端末装置に通知する通知部と、
を備える、通信装置。
(2)
前記第2の情報は、前記第2の端末装置が前記他の基地局に、前記干渉の測定に利用されるリファレンス信号を送信するための設定に関する情報を含む、前記(1)に記載の通信装置。
(3)
複数の前記第2の端末装置に対して、前記第2の端末装置が前記他の基地局に前記リファレンス信号を送信するための共通の設定が行われ、
前記第2の情報は、当該共通の設定に関する情報を含む、
前記(2)に記載の通信装置。
(4)
複数の前記第2の端末装置に対して、前記リファレンス信号を送信するための通信シーケンスに関する共通の第1の識別情報が設定され、
前記共通の設定に関する情報は、当該第1の識別情報を含む、
前記(3)に記載の通信装置。
(5)
前記共通の設定に関する情報は、前記リファレンス信号を送信するための時間リソースに関する情報、周波数リソースに関する情報、及び周波数ホッピングに関する情報のうち少なくともいずれかを含む、前記(3)または(4)に記載の通信装置。
(6)
前記第1の端末装置が前記干渉を測定するためのリソースを割り当てる制御部を備え、
前記第2の情報は、前記リソースに関する情報を含む、
前記(2)に記載の通信装置。
(7)
複数の前記第2の端末装置に対して、前記第2の端末装置が前記他の基地局に前記リファレンス信号を送信するための共通の設定が行われ、
前記制御部は、複数の前記第2の端末装置からのアップリンク信号による前記干渉を測定するための、当該複数の第2の端末装置に共通の前記リソースを割り当て、
前記第2の情報は、前記複数の第2の端末装置に共通の前記リソースに関する情報を含む、
前記(6)に記載の通信装置。
(8)
前記通知部は、前記干渉の測定結果に応じた第3の情報の通知に関する条件を前記第1の端末装置に通知し、
前記取得部は、前記第2の情報が前記第1の端末装置に通知された後に、当該第1の端末装置から前記第3の情報を取得する、
前記(1)~(7)のいずれか一項に記載の通信装置。
(9)
前記条件は、前記アップリンク信号の電力に関する条件と、前記ダウンリンク信号と前記アップリンク信号との間の電力差に応じた条件と、のうちの少なくともいずれかを含む、前記(8)に記載の通信装置。
(10)
前記通知部は、前記第2の情報と、複数の端末装置それぞれに送信されるダウンリンク信号間の干渉を測定するための第4の情報と、を前記第1の端末装置に通知する、前記(1)~(9)のいずれか一項に記載の通信装置。
(11)
前記無線通信は、アップリンクとダウンリンクとを時分割で切り替える無線通信である、前記(1)~(10)のいずれか一項に記載の通信装置。
(12)
第1の基地局と無線通信を行う通信部と、
前記第1の基地局とは異なる第2の基地局の通信範囲内に位置する他の端末装置に関する第2の情報を、前記第1の基地局から取得する取得部と、
前記第2の情報に基づき測定された、前記第1の基地局から送信されるダウンリンク信号に対する、前記他の端末装置から前記第2の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉に関する第3の情報を、前記第1の基地局に通知する通知部と、
を備える、通信装置。
(13)
前記干渉は、前記他の端末装置から送信されたリファレンス信号に基づき測定され、
前記第2の情報は、前記他の端末装置が前記第2の基地局に前記リファレンス信号を送信するための設定に関する情報を含み、
前記通知部は、前記第3の情報に対して前記リファレンス信号に対応する第2の識別情報を関連付け、当該第3の情報を前記第1の基地局に通知する、
前記(12)に記載の通信装置。
(14)
前記干渉は、前記他の端末装置から送信されたリファレンス信号に基づき測定され、
前記第2の情報は、前記他の端末装置が前記第2の基地局に前記リファレンス信号を送信するための設定に関する情報を含み、
前記通知部は、複数の前記他の端末装置のうち一部の端末装置から送信された前記リファレンス信号に基づく前記干渉の測定結果に応じた前記第3の情報を通知する場合に、当該第3の情報に対して、前記第3の情報の通知の対象外とした端末装置からの前記リファレンス信号に対応する第2の識別情報を関連付ける、
前記(12)に記載の通信装置。
(15)
前記第3の情報は、前記干渉を想定したチャネルの品質に関する第1の指標に応じた情報を含む、前記(12)~(14)のいずれか一項に記載の通信装置。
(16)
前記通知部は、前記第1の指標に応じた情報と、複数の端末装置それぞれに送信されるダウンリンク信号間の干渉を想定したチャネルの品質に関する第2の指標に応じた情報と、を前記第1の基地局に通知する、前記(15)に記載の通信装置。
(17)
前記第3の情報は、前記第1の指標に応じた情報と、前記第2の指標に応じた情報と、を含む、前記(16)に記載の通信装置。
(18)
前記通知部は、前記第1の指標に応じた情報を含む前記第3の情報と、前記第2の指標に応じた情報と、を個別に前記第1の基地局に通知する、前記(16)に記載の通信装置。
(19)
コンピュータが、
通信範囲内に位置する第1の端末装置と無線通信を行うことと、
他の基地局の通信範囲内に位置する第2の端末装置に関する第1の情報を、当該他の基地局から取得することと、
取得された前記第1の情報に基づき、前記第1の端末装置へ送信されるダウンリンク信号に対する、前記第2の端末装置から前記他の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉を測定するための第2の情報を、当該第1の端末装置に通知することと、
を含む、通信方法。
(20)
コンピュータが、
第1の基地局と無線通信を行うことと、
前記第1の基地局とは異なる第2の基地局の通信範囲内に位置する他の端末装置に関する第2の情報を、前記第1の基地局から取得することと、
前記第2の情報に基づき測定された、前記第1の基地局から送信されるダウンリンク信号に対する、前記他の端末装置から前記第2の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉に関する第3の情報を、前記第1の基地局に通知することと、
を含む、通信方法。
(21)
コンピュータに、
通信範囲内に位置する第1の端末装置と無線通信を行うことと、
他の基地局の通信範囲内に位置する第2の端末装置に関する第1の情報を、当該他の基地局から取得することと、
取得された前記第1の情報に基づき、前記第1の端末装置へ送信されるダウンリンク信号に対する、前記第2の端末装置から前記他の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉を測定するための第2の情報を、当該第1の端末装置に通知することと、
を実行させる、プログラム。
(22)
コンピュータに、
第1の基地局と無線通信を行うことと、
前記第1の基地局とは異なる第2の基地局の通信範囲内に位置する他の端末装置に関する第2の情報を、前記第1の基地局から取得することと、
前記第2の情報に基づき測定された、前記第1の基地局から送信されるダウンリンク信号に対する、前記他の端末装置から前記第2の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉に関する第3の情報を、前記第1の基地局に通知することと、
を実行させる、プログラム。
1 システム
10 セル
100 基地局
110 アンテナ部
120 無線通信部
130 ネットワーク通信部
140 記憶部
150 処理部
151 通信制御部
153 情報取得部
155 通知部
200 端末装置
210 アンテナ部
220 無線通信部
230 記憶部
240 処理部
241 通信制御部
243 情報取得部
245 測定部
247 通知部

Claims (21)

  1. 通信範囲内に位置する第1の端末装置と無線通信を行う通信部と、
    他の基地局の通信範囲内に位置する第2の端末装置に関する第1の情報を、当該他の基地局から取得する取得部と、
    取得された前記第1の情報に基づき、前記第1の端末装置へ送信されるダウンリンク信号に対する、前記第2の端末装置から前記他の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉を測定するための第2の情報を、当該第1の端末装置に通知する通知部と、
    を備え
    複数の前記第2の端末装置に対して、前記第2の端末装置が前記他の基地局に、前記干渉の測定に利用されるリファレンス信号を送信するための共通の設定が行われ、
    前記第2の情報は、当該共通の設定に関する情報を含み、
    前記共通の設定に関する情報は、前記リファレンス信号を送信するための時間リソースに関する情報、周波数リソースに関する情報、及び周波数ホッピングに関する情報のうち少なくともいずれかを含む、通信装置。
  2. 前記共通の設定に関する情報は、前記リファレンス信号を送信するための周波数ホッピングに関する情報を含む、請求項1に記載の通信装置。
  3. 複数の前記第2の端末装置に対して、前記リファレンス信号を送信するための通信シーケンスに関する共通の第1の識別情報が設定され、
    前記共通の設定に関する情報は、当該第1の識別情報を含む、
    請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記通知部は、前記干渉の測定結果に応じた第3の情報の通知に関する条件を前記第1の端末装置に通知し、
    前記取得部は、前記第2の情報が前記第1の端末装置に通知された後に、当該第1の端末装置から前記第3の情報を取得する、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の通信装置。
  5. 前記条件は、前記ダウンリンク信号と前記アップリンク信号との間の電力差に応じた条件を含む、請求項に記載の通信装置。
  6. 前記通知部は、前記第2の情報と、複数の端末装置それぞれに送信されるダウンリンク信号間の干渉を測定するための第4の情報と、を前記第1の端末装置に通知する、請求項1~5のいずれか一項に記載の通信装置。
  7. 前記無線通信は、アップリンクとダウンリンクとを時分割で切り替える無線通信である、請求項1~6のいずれか一項に記載の通信装置。
  8. 第1の基地局と無線通信を行う通信部と、
    前記第1の基地局とは異なる第2の基地局の通信範囲内に位置する他の端末装置に関する第2の情報を、前記第1の基地局から取得する取得部と、
    前記第2の情報に基づき測定された、前記第1の基地局から送信されるダウンリンク信号に対する、前記他の端末装置から前記第2の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉に関する第3の情報を、前記第1の基地局に通知する通知部と、
    を備え
    複数の前記他の端末装置に対して、前記他の端末装置が前記第2の基地局に、前記干渉の測定に利用されるリファレンス信号を送信するための共通の設定が行われ、
    前記第2の情報は、当該共通の設定に関する情報を含み、
    前記共通の設定に関する情報は、前記リファレンス信号を送信するための時間リソースに関する情報、周波数リソースに関する情報、及び周波数ホッピングに関する情報のうち少なくともいずれかを含む、通信装置。
  9. 前記共通の設定に関する情報は、前記リファレンス信号を送信するための周波数ホッピングに関する情報を含む、請求項8に記載の通信装置。
  10. 前記干渉は、前記他の端末装置から送信されたリファレンス信号に基づき測定され、
    前記第2の情報は、前記他の端末装置が前記第2の基地局に前記リファレンス信号を送信するための設定に関する情報を含み、
    前記通知部は、前記第3の情報に対して前記リファレンス信号に対応する第2の識別情報を関連付け、当該第3の情報を前記第1の基地局に通知する、
    請求項8又は9に記載の通信装置。
  11. 前記干渉は、前記他の端末装置から送信されたリファレンス信号に基づき測定され、
    前記第2の情報は、前記他の端末装置が前記第2の基地局に前記リファレンス信号を送信するための設定に関する情報を含み、
    前記通知部は、複数の前記他の端末装置のうち一部の端末装置から送信された前記リファレンス信号に基づく前記干渉の測定結果に応じた前記第3の情報を通知する場合に、当該第3の情報に対して、前記第3の情報の通知の対象外とした端末装置からの前記リファレンス信号に対応する第2の識別情報を関連付ける、
    請求項8又は9に記載の通信装置。
  12. 前記第3の情報は、前記干渉を想定したチャネルの品質に関する第1の指標に応じた情報を含む、請求項8~11のいずれか一項に記載の通信装置。
  13. 前記通知部は、前記第1の指標に応じた情報と、複数の端末装置それぞれに送信されるダウンリンク信号間の干渉を想定したチャネルの品質に関する第2の指標に応じた情報と、を前記第1の基地局に通知する、請求項12に記載の通信装置。
  14. 前記第3の情報は、前記第1の指標に応じた情報と、前記第2の指標に応じた情報と、を含む、請求項13に記載の通信装置。
  15. 前記通知部は、前記第1の指標に応じた情報を含む前記第3の情報と、前記第2の指標に応じた情報と、を個別に前記第1の基地局に通知する、請求項13に記載の通信装置。
  16. 前記取得部は、前記干渉の測定結果に応じた第3の情報の通知に関する条件を前記第1の基地局から取得する、
    請求項8~15のいずれか一項に記載の通信装置。
  17. 前記条件は、前記ダウンリンク信号と前記アップリンク信号との間の電力差に応じた条件を含む、
    請求項16に記載の通信装置。
  18. コンピュータが、
    通信範囲内に位置する第1の端末装置と無線通信を行うことと、
    他の基地局の通信範囲内に位置する第2の端末装置に関する第1の情報を、当該他の基地局から取得することと、
    取得された前記第1の情報に基づき、前記第1の端末装置へ送信されるダウンリンク信号に対する、前記第2の端末装置から前記他の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉を測定するための第2の情報を、当該第1の端末装置に通知することと、
    を含み、
    複数の前記第2の端末装置に対して、前記第2の端末装置が前記他の基地局に、前記干渉の測定に利用されるリファレンス信号を送信するための共通の設定が行われ、
    前記第2の情報は、当該共通の設定に関する情報を含み、
    前記共通の設定に関する情報は、前記リファレンス信号を送信するための時間リソースに関する情報、周波数リソースに関する情報、及び周波数ホッピングに関する情報のうち少なくともいずれかを含む、通信方法。
  19. コンピュータが、
    第1の基地局と無線通信を行うことと、
    前記第1の基地局とは異なる第2の基地局の通信範囲内に位置する他の端末装置に関する第2の情報を、前記第1の基地局から取得することと、
    前記第2の情報に基づき測定された、前記第1の基地局から送信されるダウンリンク信号に対する、前記他の端末装置から前記第2の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉に関する第3の情報を、前記第1の基地局に通知することと、
    を含み、
    複数の前記他の端末装置に対して、前記他の端末装置が前記第2の基地局に、前記干渉の測定に利用されるリファレンス信号を送信するための共通の設定が行われ、
    前記第2の情報は、当該共通の設定に関する情報を含み、
    前記共通の設定に関する情報は、前記リファレンス信号を送信するための時間リソースに関する情報、周波数リソースに関する情報、及び周波数ホッピングに関する情報のうち少なくともいずれかを含む、通信方法。
  20. コンピュータに、
    通信範囲内に位置する第1の端末装置と無線通信を行うことと、
    他の基地局の通信範囲内に位置する第2の端末装置に関する第1の情報を、当該他の基地局から取得することと、
    取得された前記第1の情報に基づき、前記第1の端末装置へ送信されるダウンリンク信号に対する、前記第2の端末装置から前記他の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉を測定するための第2の情報を、当該第1の端末装置に通知することと、
    を実行させ
    複数の前記第2の端末装置に対して、前記第2の端末装置が前記他の基地局に、前記干渉の測定に利用されるリファレンス信号を送信するための共通の設定が行われ、
    前記第2の情報は、当該共通の設定に関する情報を含み、
    前記共通の設定に関する情報は、前記リファレンス信号を送信するための時間リソースに関する情報、周波数リソースに関する情報、及び周波数ホッピングに関する情報のうち少なくともいずれかを含む、プログラム。
  21. コンピュータに、
    第1の基地局と無線通信を行うことと、
    前記第1の基地局とは異なる第2の基地局の通信範囲内に位置する他の端末装置に関する第2の情報を、前記第1の基地局から取得することと、
    前記第2の情報に基づき測定された、前記第1の基地局から送信されるダウンリンク信号に対する、前記他の端末装置から前記第2の基地局に送信されるアップリンク信号による干渉に関する第3の情報を、前記第1の基地局に通知することと、
    を実行させ
    複数の前記他の端末装置に対して、前記他の端末装置が前記第2の基地局に、前記干渉の測定に利用されるリファレンス信号を送信するための共通の設定が行われ、
    前記第2の情報は、当該共通の設定に関する情報を含み、
    前記共通の設定に関する情報は、前記リファレンス信号を送信するための時間リソースに関する情報、周波数リソースに関する情報、及び周波数ホッピングに関する情報のうち少なくともいずれかを含む、プログラム。
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