JP7143650B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両制御装置に関し、特に操舵アシスト技術に関する。
自動車等の車両には、事故未然防止技術の一種として、車線逸脱回避のための操舵アシスト技術が適用されたものがある。例えば、車両において、車線を逸脱しそうになった場合に、操舵力を付与して車両が車線から逸脱するのを防止する技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示の技術では、車載カメラにより検出した区画線や路端により、当該車両が走行する車線の車線縁部を規定し、当該車線縁部を車両が逸脱しないように操舵力を付与することとしている。
特許文献1に開示の技術では、路外側に区画線がない場合においても路端を車線縁部と規定して操舵制御することで、車両が路外へと逸脱してしまうことを抑制することとしている。
特表2017-510491号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の技術では、路外側に区画線がないような場合にまで操舵アシストを行うこととしているので、運転者が煩わしさを感じる場合が生じ得る。即ち、路外側に区画線がない場合において、運転者は敢えて路端ぎりぎりの状態で走行したいと考える場合がある。例えば、路外側に区画線がない道路幅が狭い状況では、対向車などを考慮して路端ぎりぎりの状態で走行しようとする場合等がある。
よって、上記のような状態においてまで操舵アシストを介入させることとしている上記特許文献1に開示の技術は、運転者に違和感および煩わしさを覚えさせ、ストレスを与える原因ともなる。
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、運転者が違和感や煩わしさ、さらにはストレスを感じるのを抑制することができる車両制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る車両制御装置は、走行状況に応じて、車両が路外に逸脱するのを抑制するための操舵力を前記車両に付与可能な車両制御装置であって、前記車両への前記操舵力を生成する操舵力生成部と、前記車両の側方において、当該車両の走行方向に沿って延びる区画線を検出する区画線検出部と、前記車両の側方において、前記車両の車幅方向における前記区画線よりも外側に、前記走行方向に沿って延びる路端を検出する路端検出部と、前記区画線検出部および前記路端検出部からの各検出結果を逐次取得し、当該取得した検出結果に基づき、前記車両への前記操舵力の付与の許可または禁止を、前記操舵力生成部に対して選択的に指令する車両制御部と、を備え、前記車両制御部は、前記車両の一方側および他方側の両側方で前記区画線が検出されず、且つ、前記車両の前記両側方で前記路端が検出された、と判定した場合には、前記操舵力生成部に対して前記操舵力の付与を禁止する旨の指令を発し、前記一方側の側方で前記区画線が検出されたと判定した場合に、前記操舵力生成部に対して前記一方側の側方の前記区画線を基準とする前記操舵力の付与を準備し、前記車両が前記一方側の側方の前記区画線を逸脱したと判定した場合に、前記操舵力生成部に対して前記操舵力を付与することを許可する。
上記態様に係る車両制御装置では、車両制御部が、車両の両側方で区画線が検出されず、且つ、両側方で路端が検出された場合には、操舵力の付与を禁止する旨の指令を発する、こととしている。このため、両側方の路端のみが検出されるような道路、例えば、道路幅が狭い状況で対向車などを考慮して路端ぎりぎりの状態で走行しようとする場合に操舵アシストの介入を禁止し、運転者が煩わしさや違和感を覚えるのを抑制し、さらにはストレスを感じるのを抑制することができる。
また、上記態様に係る車両制御装置では、車両の一方側の側方における区画線が検出される場合においては、当該区画線を基準とする操舵力の付与準備を行い、車両が実際に該区画線を逸脱したときに上記操舵力を付与することとしているので、車両が早期に車線(レーン)内へと復帰するように制御される。よって、上記構成を採用する車両制御装置では、より高い安全性を確保することができる。
なお、上記態様に係る車両制御装置では、車両が区画線を逸脱する前に操舵力を付与するのではなく、区画線を逸脱してはじめて操舵力を付与することとしているので、車両が車線内を走行している範囲では操舵力が付与されることはなく、制御の不必要な介入を防止し、運転者が違和感や煩わしさを覚えるのを抑制し、運転中でのストレスを与え難い。
上記態様に係る車両制御装置において、前記車両制御部は、前記車両の一方側の側方で前記区画線が検出されず、且つ、前記路端が検出され、前記車両の他方側の側方で前記区画線が検出された、と判定した場合に、前記操舵力生成部に対して前記一方側の側方の前記路端を基準とする前記操舵力の付与を準備し、前記車両が前記一方側の側方の前記路端を基準とする、前記車両の車幅方向における所定箇所を逸脱したと判定した場合に、前記操舵力生成部に対して前記操舵力を付与することを許可する、とすることもできる。
上記構成を採用する車両制御装置では、車両の他方側の側方における区画線が検出される場合においては、一方側の側方における路端を基準とする操舵力の付与準備を行い、車両が実際に路端を基準とする所定箇所(路端よりも所定幅だけ内側の箇所)を逸脱したときに上記操舵力を付与することとしているので、車両が路端から外側に逸脱するのが抑制される。よって、上記構成を採用する車両制御装置では、より高い安全性を確保することができる。
上記態様に係る車両制御装置において、前記車両制御部は、前記操舵力の付与の準備に係る判定において、前記一方側の側方で前記路端も検出されたと判定した場合には、前記一方側の側方の前記区画線を基準とする前記操舵力の付与に加えて、前記一方側の側方の前記路端を基準とする前記操舵力の付与についても、前記指令に含め、前記車両が前記一方側の側方の前記路端を基準とする、前記車両の車幅方向における所定箇所を逸脱したと判定した場合に、前記操舵力生成部に対して前記区画線を基準とする前記操舵力よりも大きな前記操舵力を付与することを許可する、とすることもできる。
上記構成を採用する車両制御装置では、一方側の側方に区画線も路端も検出された場合に、区画線を逸脱した場合に操舵力を付与し、且つ、上記所定箇所を逸脱した場合に相対的に大きな操舵力(区画線を逸脱した場合に付与する操舵力よりも大きな操舵力)を付与することとしている。よって、上記構成を採用する車両制御装置では、車両が区画線を逸脱した場合にも、路端までの間での操舵力の付与により、より確実に車両を車線内に戻すことができ、さらに高い安全性を確保することができる。
上記態様に係る車両制御装置において、前記車両制御部は、前記車両の一方側および他方側の両側方で前記区画線が検出されず、且つ、前記他方側の側方で前記路端が検出されなかった、と判定した場合には、前記操舵力生成部に対して前記操舵力の付与を禁止する旨の指令を発する、とすることもできる。
上記構成を採用する車両制御装置では、他方側の側方で区画線も路端も検出されなかった場合には、一方側の側方の路端の検出の有無にかかわらず操舵力を付与しないこととしているので、他方側の側方の区画線も路端も検出できないような道路、例えば、道路幅が狭い状況で対向車などを考慮して路端ぎりぎりの状態で走行しようとする場合に操舵アシストの介入を禁止し、運転者が煩わしさや違和感を覚えるのを抑制し、さらにはストレスを感じるのを抑制することができる。
上記態様に係る車両制御装置において、前記車両制御部は、前記車両の一方側の側方で前記区画線も前記路端も検出されなかった、と判定した場合には、前記操舵力生成部に対して前記操舵力の付与を禁止する旨の指令を発する、とすることもできる。
上記構成を採用する車両制御装置では、一方側の側方で区画線も路端も検出されなかった場合には、操舵力の付与を行わないこととしているので、一方側の側方で区画線も路端も検出できないような状況において、不必要な制御介入を抑制することができる。
上記の各態様では、運転者が違和感や煩わしさ、さらにはストレスを感じるのを抑制することができる。
実施形態に係る車両の概略構成を示す模式図である。 車両の制御構成を示すブロック図である。 車室外カメラによる区画線および路端の検出を説明するための模式図である。 車両と区画線および路端との位置を示す模式図である。 コントロールユニットが実行する操舵制御方法を示すフローチャートである。 (a)は、第1操舵制御モードでの操舵制御方法を示す模式図であり、(b)は、第2操舵制御モードでの操舵制御方法を示す模式図である。 第3操舵制御モードでの操舵制御方法を示す模式図である。 コントロールユニットが操舵トルクの付与を禁止する第1の状態を示す模式図である。 コントロールユニットが操舵トルクの付与を禁止する第2の状態を示す模式図である。 (a)は、第1操舵制御モードが選択される他の状態を示す模式図であり、(b)は、第2操舵制御モードが選択される他の状態を示す模式図である。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明の一例であって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
[実施形態]
1.車両1の概略構成
本実施形態に係る車両1の概略構成について、図1および図2を用いて説明する。
図1に示すように、車両1は、動力源としてのエンジン2を備える。本実施形態に係る車両1では、エンジン2の一例として、多気筒のガソリンエンジンを採用している。
エンジン2には変速機3が接続されており、変速機3には、デファレンシャルギヤ4が接続されている。デファレンシャルギヤ4からは、左右方向に向けてドライブシャフト5が延びている。ドライブシャフト5の端部には、左右の前輪6l,6rが取り付けられている。
ドライブシャフト5には、左前輪6lに近い部分に左前ブレーキ7lが設けられ、右前輪6rに近い部分に右前ブレーキ7rが設けられている。
車両1の後方には、左右の後輪8l,8rが配置されている。左右の後輪8l,8rのそれぞれは、図示を省略するリヤアームに取り付けられている。そして、左後輪8lを軸支するシャフト(図示を省略)には左後ブレーキ9lが設けられ、右後輪8rを軸支するシャフト(図示を省略)には右後ブレーキ9rが設けられている。
図1に示すように、車両1の車室内における運転席の前方部分には、ステアリングハンドル10が配置されている。ステアリングハンドル10は、ステアリングシャフト11の先端部分に取り付けられている。ステアリングシャフト11の他端は、ステアリングギヤ12に接続されている。また、ステアリングシャフト11には、ステアリングアクチュエータ14が接続されており、ステアリングシャフト11に対して操舵トルク(操舵力)を付与可能となっている。即ち、車両1では、ステアリングアクチュエータ14が操舵力を生成する操舵力生成部として機能する。
ステアリングギヤ12には、タイロッド13が接続されている。タイロッド13の左右への移動に伴い、前輪6l,6rの向きが変更される。
図1に示すように、車両1には、3つのレーダ15,16,17と車室外カメラ(撮像装置)18とが設けられている。3つのレーダ15,16,17の内、レーダ15は、車両1の前方部分に配置され、残りの2つのレーダ16,17は、車両1の側部に配置されている。これらレーダ15,16,17は、自車両(車両1)の周囲の車両の検出や、車両1と周囲の車両との相対速度および相対距離を検出する機能を有する。
車室外カメラ18については、車両1の前方における区画線および路端の検出を行う。即ち、本実施形態に係る車両1において、走行する車線の両側の区画線(車道外側線、車道中央線など)を検出する区画線検出部であり、且つ、区画線の路外側に位置する路端を検出する路端検出部である。
また、車両1には、地図情報格納部19が設けられている。地図情報格納部19は、車両1が走行する道路に関する情報などが格納されている。地図情報格納部19に格納された地図情報には、道路における車線情報も含まれている。
また、車両1には、乗車する乗員に警報の発報が可能な警報機20が設けられている。さらに、車両1には、コントロールユニット(車両制御部)21も設けられている。コントロールユニット21は、CPU、ROM、RAMなどから構成されたマイクロプロセッサを有して構成されているとともに、図1および図2に示すように、レーダ15,16,17、車室外カメラ18、および地図情報格納部19などと接続されており、各種情報を受け付ける構成となっている。
また、コントロールユニット21は、受け付けた情報を基に、エンジン2、ステアリングアクチュエータ14、警報機20、およびブレーキ7l,7r,9l,9rに対して指令することができるようになっている。
さらに、図2に示すように、コントロールユニット21は、第1操舵トルク付与部(第1操舵力付与部)211および第2操舵トルク付与部(第2操舵力付与部)212を有する。これらについては、後述する。
2.車室外カメラ18による区画線DL,DLおよび路端ERL,ERRの検出
車室外カメラ18による区画線DL,DLおよび路端ERL,ERRの検出について、図3および図4を用いて説明する。図3は、車室外カメラ18による区画線DL,DLおよび路端ERL,ERRの検出を説明するための模式図であり、図4は、車両1を後方から見た状態で、車両1と区画線DL,DLおよび路端ERL,ERRとの位置を示す模式図である。
図3に示すように、車両1のフロントウインドシールドの車室内側に設けられた車室外カメラ18は、車両1の前方側の範囲θ18の検出が可能となっている。
ここで、本実施形態では、一例として、車両1は左側の走行車線(レーン)LN1を走行している。そして、車線LN1の左側には、左側区画線(車道外側線)DLが設けられ、車線LN1の右側には、右側区画線(車道中央線)DLが設けられている。また、車道外側線DLのさらに左側には、路端ERLが存在する。
一方、車線LN1の右側には、車道中央線DLを挟んで車線LN2が設けられている。車線LN2の右側には、路端ERRが存在する。
車室外カメラ18は、車道外側線DLおよび車道中央線DLと、路端ERLおよび路端ERRと、の4つの識別線を検出することができる。即ち、本実施形態に係る車室外カメラ18は、区画線検出部としての機能と、路端検出部としての機能と、を兼ね備える。
次に、図4に示すように、車両1が走行している車線LN1は、車道外側線DLと車道中央線DLとにより両側が画定されている。車室外カメラ18は、車道外側線EDLの左側区画線外端EDLLと、車道中央線DLの右側区画線外端EDLRと、を検出できる。
本実施形態では、一例として、路端ERLよりも外側の路外OR、および路端ERRよりも外側の路外ORが、それぞれ縁石により車線LN1,LN2や路側帯よりも一段高くなっている。
車両1の左側の側端(車両1の側端)である車両左側端EVCLと車道外側線DLの左側区画線外端EDLLとの間の幅は、W1Lである。また、車両1における車両左側端EVCLと路端ERLとの間の幅は、W2Lである。そして、図4に示す状況においては、路側帯の幅は(W2L-W1L)である。
同様に、車両1の右側の外端である車両右側端EVCRと車道中央線DLの右側区画線外端EDLRとの間にも、所定幅が空いている。
3.コントロールユニット21が実行する操舵制御方法
コントロールユニット21が実行する操舵制御方法について、図5から図9を用いて説明する。図5は、コントロールユニット21が実行する操舵制御方法を示すフローチャートであり、図6(a)は第1操舵制御モードでの操舵制御方法を示す模式図であり、図6(b)は第2操舵制御モードでの操舵制御方法を示す模式図であり、図7は、第3操舵制御モードでの操舵制御方法を示す模式図である。また、図8は、コントロールユニット21が操舵トルクの付与を禁止する第1の状態を示す模式図であり、図9は、コントロールユニット21が操舵トルクの付与を禁止する第2の状態を示す模式図である。
図5に示すように、コントロールユニット21は、車室外カメラ18からの検出結果(車道外側線DL、車道中央線DL、路端ERL,ERRの各検出結果)を取得する(ステップS1)。コントロールユニット21は、取得した検出結果から左側区画線(車道外側線)DLが検出されているか否かを判定する(ステップS2)。
コントロールユニット21は、車道外側線DLが検出されていると判定した場合には(ステップS2:Yes)、次に、左方Leの路端ERLが検出されているか否かを判定する(ステップS3)。コントロールユニット21は、ステップS3において、路端ERLが検出されたと判定した場合には、ステアリングアクチュエータ14に対して第1操舵制御モードを設定する(ステップS4)。
図6(a)に示すように、ステアリングアクチュエータ14に対して設定される第1操舵制御モードは、左側区画線外端EDLLと路端ERLとの間の領域(路側帯)において第1操舵特性CH1と第2操舵特性CH2との組み合わせの特性に基づく操舵トルク(操舵力)を車両1に付与するように準備させ、車両1が車道外側線DLの左側区画線外端EDLLを逸脱し始めたら操舵トルクを付与するようにステアリングアクチュエータ14に対して指令するモードである。
第1操舵特性CH1は、車道外側線DLの左側区画線外端EDLLを基点に、路端EDLに向けた方向での位置に対応して操舵トルクが設定された特性である。具体的に、第1操舵特性CH1は、左側区画線外端EDLLから箇所P2までの範囲において第1トルク値TO1まで漸増するトルク上昇部(操舵力上昇部)L1と、箇所P2から箇所(特性切換箇所)P1までの範囲において、第1トルク値TO1が維持されるトルク維持部L2と、を有する。ステアリングアクチュエータ14に対する第1操舵特性CH1に基づく操舵トルクの付与指令は、コントロールユニット21における第1操舵トルク付与部211が実行する。
図6(a)に示すように、第2操舵特性CH2は箇所P3を基点に、路端ERLに向けた方向での位置に対応して操舵トルクが設定された特性である。具体的に、第2操舵特性CH2は、箇所P3から路端ERLまでの範囲において第2トルク値TO2まで漸増するトルク上昇部(操舵力上昇部)L3と、路端ERLの外方(路外OR)の範囲において、第2トルク値TO2が維持されるトルク維持部L4と、を有する。ステアリングアクチュエータ14に対する第2操舵特性CH2に基づく操舵トルクの付与指令は、コントロールユニット21における第2操舵トルク付与部212が実行する。
なお、図6(a)に示すように、箇所P3から特性切換箇所P1までの範囲では、第1操舵特性CH1と第2操舵特性CH2とが重複するため、第2操舵特性CH2に基づく操舵トルクが付与されるのは、実際には特性切換箇所P1から路端ERLまでの範囲である。
ここで、コントロールユニット21は、車両1の車両左側端EVCLが左側区画線外端EDLLを逸脱し始めたと判定した場合に、図6(a)に示す特性CH1,CH2に基づく操舵トルクを車両1に付与するように、ステアリングアクチュエータ14に対して指令を発する。
図5に戻って、コントロールユニット21は、ステップS3において、路端ERLが検出されなかったと判定した場合には(ステップS3:No)、ステアリングアクチュエータ14に対して第2操舵制御モードを設定する(ステップS5)。
図6(b)に示すように、ステアリングアクチュエータ14に対して設定される第2操舵制御モードは、左側区画線外端EDLLよりも左側の領域において第1操舵特性CH1に基づく操舵トルク(操舵力)を車両1に付与するように準備させ、車両1が車道外側線DLの左側区画線外端EDLLを逸脱し始めたら操舵トルクを付与するようにステアリングアクチュエータ14に対して指令するモードである。第1操舵特性CH1については、上述の通りである。
コントロールユニット21は、第2操舵制御モードを設定し、車両1の車両左側端EVCLが左側区画線外端EDLLを逸脱し始めたと判定した場合であって、車両1が箇所P2よりも左側へと逸脱した場合には、一定の操舵トルクTO1を付与し続けることとなる。
図5に戻って、コントロールユニット21は、ステップS2において、車道外側線DLが検出されなかった判定した場合には(ステップS2:No)、次に、左方Leの路端ERLが検出されているか否かを判定する(ステップS6)。そして、コントロールユニット21は、ステップS6において、左方Leの路端ERLが検出されたと判定した場合には(ステップS6:Yes)、続いて、右側区画線(車道中央線DLが検出されたか否かを判定する(ステップS7)。
コントロールユニット21は、ステップS7において、車道中央線DLが検出されたと判定した場合には(ステップS7:Yes)、ステアリングアクチュエータ14に対して第3操舵制御モードを設定する(ステップS8)。
図7に示すように、ステアリングアクチュエータ14に対して設定される第3操舵制御モードは、箇所P3よりも左側の領域(路端ERL側の領域)において第2操舵特性CH3に基づく操舵トルク(操舵力)を車両1に付与するように準備させ、車両1が箇所P3を逸脱し始めたら操舵トルクを付与するようにステアリングアクチュエータ14に対して指令するモードである。第1操舵特性CH2については、上述の通りである。
なお、箇所P3については、検出された左方Leの路端ERLを基準に設定される箇所である。
図5に戻って、コントロールユニット21は、ステップS6において、路端ERLが検出されなかったと判定した場合(ステップS6:No)、あるいは、ステップS7において、車道中央線DLが検出できなかったと判定した場合には(ステップS7:No)、ステアリングアクチュエータ14に対して操舵トルクの付与を禁止する旨の指令を発する(ステップS9)。
コントロールユニット21が上記ステップS9の指令を発する一の状態(第1の状態)は、図8に示すような状態である。即ち、図8に示すように、車両1が走行している車線LN1の左右Le,Riでは区画線(車道外側線、車道中央線)が検出できず、路端ERL,ERRだけが検出できる状況にある。このような状況の場合には、対向から向かってくる車両を考慮して操舵アシストを行わないことが好ましく、本実施形態でも操舵トルクの付与を禁止する。
このように制御を行うことにより、不必要に操舵制御が介入することを防止し、運転者が煩わしさや違和感を覚えるのを抑制することができ、長時間の運転においても運転者がストレスを感じるのを抑制することができる。
また、コントロールユニット21が上記ステップS9の指令を発する別の状態(第2の状態)は、図9に示すような状態である。即ち、図9に示すように、車両1が走行している車線LN1の左方Leでは車道外側線が検出できないのに対して、右方Riでは車道中央線DLおよび路端ERRが検出できる状況にある。このような状況の場合には、左方Leの車道外側線も路端も検出できないので、操舵トルクの付与に係る基点を規定することができず、車両1を右方Ri側に戻すような操舵トルクを付与することは妥当ではない。よって、図9に示すような状況のばあいにも、コントロールユニット21は操舵トルクの付与を禁止する。
4.第1操舵制御モードが設定される他の状態
第1操舵制御モードが設定される他の状態について、図10(a)を用いて説明する。図10(a)は、第1操舵制御モードが設定される他の状態を示す模式図である。
図10(a)に示すように、車両1は、左方Leおよび右方Riの両側方が区画線DL,DLで区画された車線LN1を走行している。左側区画線DLのさらに左側には路端ERLがあり、右側区画線DLのさらに右側には路端ERRがある。
この場合において、車両1の車室外カメラ18は、2本の区画線DL,DLと、2本の路端ERL,ERRと、を検出することができる。図10(a)に示す状態において、コントロールユニット21は、図5に示したフローチャートのステップS2およびステップS3がともに“Yes”であると判定し、ステアリングアクチュエータ14に対して第1操舵制御モードを設定する(ステップS4)。第1操舵制御モードの設定については、上述の通りである。
図10(a)に示すような道路状況においては、左方Leに区画線DLおよび路端ERLが検出できており、車両1が区画線DLを逸脱した場合に図6(a)に示すような操舵トルクが付与されることとなっても運転者が当該操舵アシストを補正する必要が少なく、運転者が煩わしさおよび違和感を覚え難い。
5.第2操舵制御モードが設定される他の状態
第2操舵制御モードが設定される他の状態について、図10(b)を用いて説明する。図10(b)は、第2操舵制御モードが設定される他の状態を示す模式図である。
図10(b)に示すように、車両1は、左方Leおよび右方Riの両側方が区画線DL,DLで区画された車線LN1を走行している。左側区画線DLの左側に隣接する状態で車線LN3があり、さらに左側には区画線DLLLがある。
一方、右側区画線DLRのさらに右側に隣接する状態で車線LN2があり、さらに右側には区画線DLRRがある。図10(b)に示す状況では、車両1の車室外カメラ18は、4つの区画線DL,DL,DLLL,DLRRだけを検出しており、左方Leおよび右方Riの路端を検出していない。
図10(b)に示す状態において、コントロールユニット21は、図5に示したフローチャートのステップS2で “Yes”であり、且つ、ステップS3で“No”であると判定し、ステアリングアクチュエータ14に対して第2操舵制御モードを設定する(ステップS5)。第2操舵制御モードの設定については、上述の通りである。
図10(b)に示すような道路状況においては、車線LN1の両側方に車線LN3,LN2が隣接しており、路端が未検出であるので、コントロールユニット21は、図6(b)に示すような操舵トルクが付与されることとなり、車線LN1を逸脱しないように操舵アシストがなされる(レーンキープ)。
このような操舵制御がなされることにより、車両1は車線LN1での走行が維持され、高い安全性を確保することができる。
[変形例]
上記実施形態では、検出された区画線DL,DL,DLLL,DLRRおよび路端ERL,ERRとの関係で、警報機20およびブレーキ7l,7r,9l,9rの作動については、特に言及しなかったが、区画線DL,DL,DLLL,DLRRおよび路端ERL,ERRとの関係で、警報機20およびブレーキ7l,7r,9l,9rを作動させることとしてもよい。例えば、車両が区画線を逸脱した場合や路端に近接した場合においては、コントロールユニットが警報機やブレーキに指令を発して、警報の発報や車速の減速などを行うこととしてもよい。これにより、より高い安全性の確保が可能となる。
また、上記実施形態では、図6(a)における特性切換箇所P1の規定については特に言及しなかったが、区画線と路端との間の路側帯幅を基に左右方向に変化させることとしてもよいし、さらに車両の速度に応じて変化させることも可能である。
また、上記実施形態では、第2操舵特性CH2についてもトルク維持部L4を有することとしたが、これは必須のものではない。例えば、車両の車両左側端が路端と接触する位置に達した場合や当該位置を超えてしまったような場合には、操舵トルクを付与せずに車両を停車させることとしてもよい。
また、上記実施形態では、車室外カメラ18が区画線検出部としての機能と路端検出部としての機能とを兼ね備えることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、区画線検出部と路端検出部との各機能を別々のデバイスで担うように構成することもできる。この場合において、カメラ以外にレーダや赤外線レーザ、さらには地図情報格納部などを採用することも可能である。
また、上記実施形態では、車両1の動力源としてエンジン2を採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、電動モータを駆動源とする場合も適用可能である。
また、上記実施形態では、車両1が左車線LN1を走行している場合を想定したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、右側通行の場合にも適用可能である。この場合には、右側の区画線と、それよりもさらに右側にある路端、さらには左側の区画線などの検出の有無を基準に、操舵トルクの付与の許可と禁止とを選択することが可能である。
1 車両
14 ステアリングアクチュエータ(操舵力生成部)
18 車室外カメラ(区画線検出部、路端検出部)
21 コントロールユニット(車両制御部)
211 第1操舵トルク付与部(第1操舵力付与部)
212 第2操舵トルク付与部(第2操舵力付与部)
DL,DL 区画線
RL,ERR 路端
LN1,LN2 車線
OR,OR 路外

Claims (5)

  1. 走行状況に応じて、車両が路外に逸脱するのを抑制するための操舵力を前記車両に付与可能な車両制御装置であって、
    前記車両への前記操舵力を生成する操舵力生成部と、
    前記車両の側方において、当該車両の走行方向に沿って延びる区画線を検出する区画線検出部と、
    前記車両の側方において、前記車両の車幅方向における前記区画線よりも外側に、前記走行方向に沿って延びる路端を検出する路端検出部と、
    前記区画線検出部および前記路端検出部からの各検出結果を逐次取得し、当該取得した検出結果に基づき、前記車両への前記操舵力の付与の許可または禁止を、前記操舵力生成部に対して選択的に指令する車両制御部と、
    を備え、
    前記車両制御部は、
    前記車両の一方側および他方側の両側方で前記区画線が検出されず、且つ、前記車両の前記両側方で前記路端が検出された、と判定した場合には、前記操舵力生成部に対して前記操舵力の付与を禁止する旨の指令を発し、
    前記一方側の側方で前記区画線が検出されたと判定した場合に、前記操舵力生成部に対して前記一方側の側方の前記区画線を基準とする前記操舵力の付与を準備し、
    前記車両が前記一方側の側方の前記区画線を逸脱したと判定した場合に、前記操舵力生成部に対して前記操舵力を付与することを許可する、
    車両制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両制御装置において、
    前記車両制御部は、
    前記車両の一方側の側方で前記区画線が検出されず、且つ、前記路端が検出され、前記車両の他方側の側方で前記区画線が検出された、と判定した場合に、前記操舵力生成部に対して前記一方側の側方の前記路端を基準とする前記操舵力の付与を準備し、
    前記車両が前記一方側の側方の前記路端を基準とする、前記車両の車幅方向における所定箇所を逸脱したと判定した場合に、前記操舵力生成部に対して前記操舵力を付与することを許可する、
    車両制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両制御装置において、
    前記車両制御部は、
    前記操舵力の付与の準備に係る判定において、前記一方側の側方で前記路端も検出されたと判定した場合には、前記一方側の側方の前記区画線を基準とする前記操舵力の付与に加えて、前記一方側の側方の前記路端を基準とする前記操舵力の付与についても、前記指令に含め、
    前記車両が前記一方側の側方の前記路端を基準とする、前記車両の車幅方向における所定箇所を逸脱したと判定した場合に、前記操舵力生成部に対して、前記区画線を基準とする前記操舵力よりも大きな前記操舵力を付与することを許可する、
    車両制御装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れかに記載の車両制御装置において、
    前記車両制御部は、前記車両の一方側および他方側の両側方で前記区画線が検出されず、且つ、前記他方側の側方で前記路端が検出されなかった、と判定した場合には、前記操
    舵力生成部に対して前記操舵力の付与を禁止する旨の指令を発する、
    車両制御装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れかに記載の車両制御装置において、
    前記車両制御部は、前記車両の一方側の側方で前記区画線も前記路端も検出されなかった、と判定した場合には、前記操舵力生成部に対して前記操舵力の付与を禁止する旨の指令を発する、
    車両制御装置。
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