JP7141776B1 - 衛星制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】人工衛星の購入/運用等のコストを抑えることができる衛星制御方法を提供する。【解決手段】本発明の衛星制御方法は、第1軌道上を第1ミッション衛星M1と結合して周回しているプラットフォーム衛星Pを、前記第1軌道よりも地球に近い第2軌道に移動させる軌道降下ステップと、前記第2軌道において前記プラットフォーム衛星Pから前記第1ミッション衛星M1を分離させる分離ステップと、前記第2軌道に投入された第2ミッション衛星M2と前記プラットフォーム衛星Pとを結合させる結合ステップと、前記第2ミッション衛星M2と結合した前記プラットフォーム衛星Pを前記第1軌道に移動させる軌道移動ステップと、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、衛星制御方法に関する。
従来、人工衛星は発電機能、電力制御機能、推進機能、姿勢軌道制御機能、熱制御機能などの基本的機能を有するプラットフォーム部と、所定のミッションを行うミッション機能とが一体となって製造され、宇宙空間で運用される。そして、使用期限が到来した人工衛星は一体のまま全体を廃棄することが知られている。また、静止軌道を周回している人工衛星の場合、人工衛星を墓場軌道と呼ばれる軌道に移送して廃棄することが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
米国特許第10513352号
従来の技術では、人工衛星の使用期限が到来した場合に、例えば人工衛星の制御部、推進装置、電源部などはまだ利用可能であるにも関わらず人工衛星全体が廃棄されるため、人工衛星の購入コスト及び運用等のコストが高いという問題があった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、使用可能部分の再利用により人工衛星の購入/運用等のコストを抑えることができる衛星制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の衛星制御方法は、第1軌道上を第1ミッション衛星と結合して周回しているプラットフォーム衛星を、前記第1軌道よりも地球に近い第2軌道に移動させる軌道降下ステップと、前記第2軌道において前記プラットフォーム衛星から前記第1ミッション衛星を分離させる分離ステップと、前記第2軌道に投入された第2ミッション衛星と前記プラットフォーム衛星とを結合させる結合ステップと、
前記第2ミッション衛星と結合した前記プラットフォーム衛星を前記第1軌道、又は、前記第1軌道及び前記第2軌道とは異なる第3軌道に移動させる軌道移動ステップと、を有する。
前記分離ステップは、前記第1ミッション衛星を前記プラットフォーム衛星から分離して前記第1ミッション衛星を大気圏へ突入させるための軌道に投入するステップを含んでもよい。
本発明の衛星制御方法は、前記プラットフォーム衛星が前記第2軌道上に到達するべき時間帯を決定する時間帯決定ステップをさらに有し、前記時間帯決定ステップは、前記第2ミッション衛星が前記第1軌道に到達するべき第1時間帯に基づいて、前記プラットフォーム衛星が前記第2軌道上に到達するべき第2時間帯を決定するステップと、前記第2時間帯に基づいて、前記プラットフォーム衛星を前記第2軌道に向けて移動を開始させる第3時間帯を決定するステップと、を含み、前記軌道降下ステップは、前記第3時間帯に、前記プラットフォーム衛星を前記第2軌道に向けて移動を開始させるステップを含んでもよい。
前記軌道降下ステップは、前記第2ミッション衛星を到達させるべき前記第2軌道における位置に基づいて決定された前記第2軌道上の所定の位置まで前記プラットフォーム衛星を移動させるステップを含んでもよい。
前記第1軌道が静止軌道であり、前記第2軌道が静止トランスファー軌道であり、前記軌道降下ステップでは、地上の衛星管理装置が送信した、前記プラットフォーム衛星の前記静止トランスファー軌道への移動を開始させるための第1コマンド信号を前記プラットフォーム衛星が受信した場合に、前記プラットフォーム衛星が前記静止軌道から前記静止トランスファー軌道への移動を開始してもよい。
前記軌道移動ステップは、前記第1軌道において前記第2ミッション衛星が位置するべき位置を示す位置情報に基づき、前記第2ミッション衛星と結合した前記プラットフォーム衛星を前記第1軌道上の所定の位置まで移動させるステップを含んでもよい。
前記第1軌道が静止軌道であり、前記第2軌道が静止トランスファー軌道であり、前記分離ステップは、地上の衛星管理装置が送信した、前記プラットフォーム衛星から前記第1ミッション衛星を分離させるための第2コマンド信号に基づき、前記プラットフォーム衛星が前記第1ミッション衛星を分離することを含んでもよい。
前記結合ステップは、地上の衛星管理装置が送信した、前記第2ミッション衛星と前記プラットフォーム衛星とを結合させるための第3コマンド信号に基づき、前記プラットフォーム衛星が前記第2ミッション衛星と結合するステップを含んでもよい。
前記第1軌道が静止軌道であり、前記第2軌道が静止トランスファー軌道であり、前記軌道移動ステップは、地上の衛星管理装置が送信した、前記プラットフォーム衛星を前記静止トランスファー軌道から前記静止軌道へ移動させるための第4コマンド信号に基づき、前記プラットフォーム衛星が前記静止軌道へ移動するステップを含んでもよい。
本発明の衛星制御方法は、前記プラットフォーム衛星に前記第2ミッション衛星、又は、前記第2ミッション衛星とは異なる第3ミッション衛星が結合された状態で、前記プラットフォーム衛星を、大気圏へ突入させるための軌道に移動させるステップをさらに有してもよい。
前記プラットフォーム衛星は、発電装置を有し、前記第1ミッション衛星及び前記第2ミッション衛星は発電装置を有さず、前記プラットフォーム衛星に対して着脱自在に結合され、前記プラットフォーム衛星から電力が供給されてもよい。
本発明の衛星制御方法は、前記第2軌道に、同一又は別々のロケットにより前記プラットフォーム衛星及び前記第1ミッション衛星を互いに結合されていない状態で投入した後、前記第2軌道において前記プラットフォーム衛星と前記第1ミッション衛星とを結合させ、前記プラットフォーム衛星及び前記第1ミッション衛星を前記第2軌道から前記第1軌道へ移動させる衛星導入ステップをさらに有してもよい。
本発明の衛星制御方法は、前記軌道降下ステップよりも前に、前記第1ミッション衛星が故障したことを示す情報、前記第1ミッション衛星の運用が終了したことを示す情報、又は前記第1ミッション衛星の交換が必要であることを示す情報のうち少なくともいずれかを前記プラットフォーム衛星又は前記第1ミッション衛星が地上の衛星管理装置に送信する通知ステップをさらに有してもよい。
本発明によれば、人工衛星の購入/運用等のコストを抑えることができる衛星制御方法を提供できるという効果を奏する。
衛星利用システムの構成を示すブロック図である。 人工衛星の構成を示す図である。 人工衛星が静止軌道を周回している状態を示す図である。 衛星管理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の衛星制御方法にしたがった衛星の動きを示す図である。 衛星制御方法のフロー図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。実施の形態及び図面において同一又は対応する要素には同一又は対応する符号を付し、重複する説明は適宜に省略又は簡略化する。図1は、衛星利用システムS100の構成を示すブロック図である。図2は、人工衛星1の構成を示す図である。図3は、人工衛星1が静止軌道101を周回している状態を示す図である。
本実施形態の衛星利用システムS100は、人工衛星1と、地上の衛星管理装置2とを備える。人工衛星1は、プラットフォーム衛星Pとミッション衛星Mとを有する。ミッション衛星Mは、プラットフォーム衛星Pに対して分離可能に結合する衛星である。
以下の説明では、人工衛星1が、第1軌道である静止軌道101(図3参照)と、第2軌道である静止トランスファー軌道102との間を移動することを例示する。静止軌道101(Geostationary Orbit、GEO)は、地球10の地表からの高度が赤道上約36,000kmの円軌道である。静止トランスファー軌道102(GTO:Geostationary Transfer Orbit)は、地球10から打ち上げられた人工衛星1が静止軌道101に移動する前に、人工衛星1が一時的に投入される軌道である。静止トランスファー軌道102は、静止軌道101よりも近地点が低高度の楕円軌道である。
[本実施形態の衛星制御方法の概要]
衛星利用システムS100の詳細を説明する前に、図4を参照して本実施形態の衛星制御方法の概要を説明する。図4は、本発明の実施形態の衛星制御方法にしたがった衛星の動きを示す図である。以下では、例えば使用期限が到来した第1ミッション衛星M1がプラットフォーム衛星Pから分離され、地球から打ち上げられた第2ミッション衛星M2が新たにプラットフォーム衛星Pに結合されることを例として本実施形態の衛星制御方法について説明する。
本実施形態の衛星制御方法では、まず、静止軌道101を周回している人工衛星1を、静止軌道101よりも地球に近い第2軌道である静止トランスファー軌道102に移動させる(図4の(1)及び(2))。
次いで、人工衛星1のプラットフォーム衛星Pから第1ミッション衛星M1を分離する。これにより、プラットフォーム衛星Pはミッション衛星Mが結合されていない状態となる(図4の(3))。プラットフォーム衛星Pに結合される予定の第2ミッション衛星M2は、地上から打ち上げられ、静止トランスファー軌道102に投入される(図4の(4))。
次いで、プラットフォーム衛星Pは、静止トランスファー軌道102上を第2ミッション衛星M2に向かって移動し、第2ミッション衛星M2と結合する(図4の(5))。
その後、第2ミッション衛星M2が結合したプラットフォーム衛星Pは、再び静止軌道101に向かって上昇し、静止軌道101上での周回を続ける(図4の(6))。
以上のような衛星制御方法によれば、プラットフォーム衛星Pに対して結合されるミッション衛星Mを第1ミッション衛星M1から第2ミッション衛星M2に変更可能であるため、例えば第1ミッション衛星M1の使用期限が到来した時点で人工衛星1の全体を廃棄するのではなく、第1ミッション衛星M1のみを廃棄し、プラットフォーム衛星Pは、第2ミッション衛星M2が結合した状態で継続して使用することができる。
[衛星利用システムS100の詳細な構成]
人工衛星1は、前述のとおり、プラットフォーム衛星Pとミッション衛星Mとを有する。プラットフォーム衛星Pは、ミッション衛星Mが結合される衛星である。ミッション衛星Mは、宇宙空間において所定のミッションを行う衛星である。
(プラットフォーム衛星P)
プラットフォーム衛星Pは、図1に示すように、太陽電池パドル31、電源部32、連結機構33、推進装置34、姿勢制御装置35、通信装置36、制御部37、及び熱制御部38を有する。プラットフォーム衛星Pは、さらに、例えば構造部及びインテグレーション部(不図示)を有している。ここでいう構造部とは、プラットフォーム衛星Pがその形状を維持するために必要なパネル等のことをいう。また、インテグレーション部とは、ケーブルやブラケット等のことをいう。
太陽電池パドル31は、太陽光を電力に変換する発電装置である。太陽電池パドル31は、例えば宇宙空間で展開される折り畳み式の発電パネルを有している。
電源部32は、バッテリ及び電力制御装置(不図示)を有し、バッテリは太陽電池パドル31が発電した電力を蓄電する。電源部32は、プラットフォーム衛星Pの各部に電力を供給する。電源部32は、一例として、プラットフォーム衛星Pに結合されたミッション衛星Mに対しても電力を供給する。
連結機構33は、プラットフォーム衛星Pとミッション衛星Mとを結合させるための機構である。連結機構33は、具体的には、ミッション衛星Mの連結機構41と機械的に結合する機構を有している。連結機構33は、例えば制御部37からの制御信号に基づいて動作し、プラットフォーム衛星Pとミッション衛星Mとの結合状態を切り替える。プラットフォーム衛星Pからミッション衛星Mを分離する際、連結機構33がプラットフォーム衛星Pとミッション衛星Mとの結合を解除することで、ミッション衛星Mがプラットフォーム衛星Pから分離される。
推進装置34は、プラットフォーム衛星Pを移動させるための推進力を発生させる装置であり、例えば化学推進装置又は電気推進装置である。化学推進装置は、一例として、一液又は二液の燃料を用いたスラスタである。電気推進装置は、一例として、イオンエンジン又はホールスラスタエンジンである。
姿勢制御装置35は、プラットフォーム衛星Pの姿勢を制御するための装置であり、姿勢センサ及びアクチュエータ(不図示)等を有する。姿勢センサは、ジャイロスコープ、地球センサ、太陽センサ、スター・トラッカ及び磁気センサといった機器である。アクチュエータは、モーメンタムホイール、リアクションホイール及びコントロール・モーメント・ジャイロといった機器である。
姿勢制御装置35は、例えば、宇宙空間において、プラットフォーム衛星Pと、プラットフォーム衛星Pから離れて飛行しているミッション衛星Mとの相対距離を計測する機器(不図示)を有している。また、姿勢制御装置35は、ミッション衛星Mの姿勢を計測する機器、及び、ミッション衛星Mの運動状態を特定する機器等も有している。
通信装置36は、一例としてミッション衛星Mの通信装置44及び地上の衛星管理装置2のそれぞれと通信する装置である。通信装置36は、衛星管理装置2へ、例えばプラットフォーム衛星Pに関する各種のデータを送信する。通信装置36は、また、衛星管理装置2へ、プラットフォーム衛星Pに結合されているミッション衛星Mに関する各種のデータを送信してもよい。通信装置36は、衛星管理装置2が送信した各種のコマンド信号を受信する。
通信装置36は、例えば、衛星管理装置2に対してミッション衛星Mの交換が必要なことを通知するために、下記の情報を衛星管理装置2に送信してもよい。具体的には、通信装置36は、プラットフォーム衛星Pに結合している第1ミッション衛星M1が故障したことを示す情報、第1ミッション衛星M1の使用期限が到来し運用が終了したことを示す情報、又は第1ミッション衛星M1の交換が必要であることを示す情報のうち少なくともいずれかを衛星管理装置2に送信する。なお、こうした情報は、第1ミッション衛星M1自体が、衛星管理装置2及び/又は衛星管理装置2とは異なる地上のミッション制御装置(不図示)へ直接送信してもよい。
制御部37は、プラットフォーム衛星Pの各部の動作を制御するコンピュータである。例えば、制御部37は、連結機構33の動作を制御し、プラットフォーム衛星Pとミッション衛星Mを結合又は分離させる。制御部37は、また、連結機構33及び推進装置34を制御し、一例としてミッション衛星Mが大気圏に突入する第4軌道に移動するように、ミッション衛星Mをプラットフォーム衛星Pから分離させる。制御部37は、また、推進装置34の動作を制御しプラットフォーム衛星Pを移動させる。本実施形態では、プラットフォーム衛星Pは、静止トランスファー軌道102から静止軌道101へと移動し、また、静止トランスファー軌道102から静止軌道101へと移動する。
なお、第4軌道とは、プラットフォーム衛星から分離されたミッション衛星Mを大気圏へ突入させるための軌道のことをいい、ミッション衛星Mが最終的に大気圏に突入する軌道であればどのような軌道であってもよい。例えば、分離されたミッション衛星Mが5年かけて大気圏へ突入する軌道でもよい。ミッション衛星Mがプラットフォーム衛星Pから分離されてから大気圏に突入するまでの時間の長短は問わない。落下区域を定めてミッション衛星を制御して大気圏へ突入させる様態であってもよい。なお、プラットフォーム衛星Pから分離された衛星Mは、どのような軌道に対して投入されてもよく、その軌道は、一例で第2軌道又は第3軌道であってもよい。
熱制御部38は、ヒータと温度センサといったプラットフォーム衛星Pに備えられた機器の温度を制御する制御部であり、例えば制御部37によって制御される。
(ミッション衛星M)
ミッション衛星Mは、図1に示すように、連結機構41、ミッション装置42、電力分配装置43、通信装置44、制御部45及び熱制御部46を有する。ミッション衛星Mは、例えば、気象観測に関するミッション、陸域観測又は海洋観測に関するミッション、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)など測位に関するミッション、航空交通管理に関するミッション又は通信に関するミッションなどを行う衛星である。ミッション衛星Mも、プラットフォーム衛星Pと同様、例えば構造部及びインテグレーション部(不図示)を有している。
連結機構41は、プラットフォーム衛星Pとミッション衛星Mとを結合させるための機構である。連結機構41は、例えば、プラットフォーム衛星Pの連結機構33と機械的に結合する機構を有している。
ミッション装置42は、ミッション衛星Mが宇宙空間で行うべきミッションを実行するための装置であり、例えば種々の計測機器等を有している。電力分配装置43は、プラットフォーム衛星Pから供給された電力をミッション衛星Mに備えられた各機器に供給する装置である。
通信装置44は、プラットフォーム衛星Pの通信装置36及び地上のミッション制御装置のそれぞれと通信する装置である。通信装置44は、例えば、ミッション衛星Mがミッションを実行することによって取得した各種データをプラットフォーム衛星P及び/又は地上のミッション制御装置に送信する。
制御部45はミッション衛星Mの各部の動作を制御するコンピュータである。制御部45は、具体的には、連結機構41、ミッション装置42、電力分配装置43、通信装置44、及び熱制御部46等の動作を制御する。熱制御部46は、ヒータと温度センサといったミッション衛星Mに備えられた機器の温度を制御する制御部であり、例えば制御部45によって制御される。
なお、本実施形態では、通信装置44と通信装置36とが通信することを例示しているが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。ミッション衛星Mは、プラットフォーム衛星Pと通信する機能を備えていなくてもよい。本実施形態では、制御部45が連結機構41の動作を制御することを例示しているが、連結機構41が動作可能な構造体を有していない場合には、制御部45は連結機構41を制御する必要はない。具体的には、例えば、連結機構41がプラットフォーム衛星Pの連結機構33が結合される構造部(一例でハンドル)によって構成されている場合、制御部45による制御は不要である。
ミッション衛星Mは、本実施形態ではプラットフォーム衛星Pとは異なり、太陽電池パドル31、電源部32、推進装置34、及び姿勢制御装置35を備えていない。ミッション衛星Mがこのように構成されている場合、ミッション衛星Mを小型軽量に作製できるという利点ある。さらに、ミッション衛星Mは、従来の技術では実施していた製作後/打上げ前の各種試験の内大部分を実施する必要がないため、コスト削減と開発期間の大幅な短縮が可能となる。
なお、ミッション衛星Mが太陽電池パドル31、電源部32、推進装置34、姿勢制御装置35等を備えていないことは本発明で必須ではなく、ミッション衛星Mはこれらの機器を備えていてもよい。
本実施形態の衛星利用システムS100では、例えば第1ミッション衛星M1の使用終了後、プラットフォーム衛星Pに対して、地球から打ち上げられた第2ミッション衛星M2が結合される。ミッション衛星Mが上記のように小型かつ軽量に作製できることは、プラットフォーム衛星Pに結合される第2ミッション衛星M2をより小型のロケットで打ち上げることができる点で有利である。
なお、プラットフォーム衛星P及びミッション衛星Mを打ち上げる際には、プラットフォーム衛星P及びミッション衛星Mは同一のロケット(不図示)によって打ち上げられてもよいし、別々のロケットによって打ち上げられてもよい。
(衛星管理装置2)
図5は、衛星管理装置2の構成を示すブロック図である。衛星管理装置2は、地上に配置された装置であって、通信部21、記憶部22、及び制御部23を有する。
通信部21は、人工衛星1と通信を行う。通信部21は、具体的には、人工衛星1のプラットフォーム衛星Pから送信された信号を受信するとともに、各種のコマンド信号をプラットフォーム衛星Pへ送信する。
記憶部22は、各種のデータを記憶する記憶媒体であり、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びハードディスク等を有する。記憶部22は、制御部23が実行するコンピュータプログラムを記憶する。
制御部23は、CPU(Central Processing Unit)等を有する。制御部23は、記憶部22が記憶するコンピュータプログラムを実行することにより、データ取得部24、条件決定部25、信号生成部26、及び送信部27として機能する。
データ取得部24は、通信部21を介して、プラットフォーム衛星Pから送信された信号を受信して各種データを取得する。
条件決定部25は、プラットフォーム衛星P及びミッション衛星Mの動作に関する各種の条件を決定する機能部である。条件決定部25は、例えば、プラットフォーム衛星P及びミッション衛星Mの動作に関する各種パラメータに基づいて自律的にプラットフォーム衛星P及びミッション衛星Mの動作条件を決定する。条件決定部25は、また、オペレータが決定した条件を受け付けてプラットフォーム衛星P及びミッション衛星Mの動作条件を決定してもよい。
なお、ここでは条件決定部25がミッション衛星Mの動作に関する各種の条件を決定することを例示するが、条件決定部25はプラットフォーム衛星Pの動作に関する各種の条件のみを決定するものであってもよい。すなわち、本発明においては衛星管理装置2がミッション衛星Mの制御を行うか否かは任意である。
(時間帯を決定する処理)
プラットフォーム衛星Pに第2ミッション衛星M2を結合させるためプラットフォーム衛星Pを静止軌道101から静止トランスファー軌道102へ移動させる場合(図4)、どの時間帯に、プラットフォーム衛星Pを静止軌道101から静止トランスファー軌道102に向けて移動を開始させるかを決定する必要がある。
そこで、条件決定部25は、プラットフォーム衛星Pの移動を開始させる時間帯を決定する。具体的には、条件決定部25は、まず、プラットフォーム衛星Pに対して結合される予定の第2ミッション衛星M2が静止軌道101に到達するべき第1時間帯に基づいて、プラットフォーム衛星Pが静止トランスファー軌道102に到達するべき第2時間帯を決定する。そして、条件決定部25は、その第2時間帯に基づいて、プラットフォーム衛星Pを静止トランスファー軌道102に向けて移動を開始させる第3時間帯を決定する。
具体例として、例えば、第2ミッション衛星M2を静止軌道101に第1時間帯である「2022年4月1日」までに到達させる必要があるとする。条件決定部25は、その第1時間帯よりも前の時間帯を、プラットフォーム衛星Pが静止トランスファー軌道102に到達するべき時間帯と決定する(第2時間帯)。そして、その第2時間帯に静止トランスファー軌道102にプラットフォーム衛星Pが到達するように、条件決定部25は、第2時間帯よりもさらに前の時間帯を、プラットフォーム衛星Pが静止軌道101から静止トランスファー軌道102に向けて移動を開始する時間帯(第3時間帯)と決定する。
条件決定部25がこのように決定した時間帯にしたがってプラットフォーム衛星Pを移動させることで、プラットフォーム衛星Pと第2ミッション衛星M2とを計画的に結合させることができる。
(位置を決定する処理)
条件決定部25は、また、プラットフォーム衛星Pを静止トランスファー軌道102に降下させる際にプラットフォーム衛星Pを到達させるべき目標位置を決定する。条件決定部25は、例えば、第2ミッション衛星M2を到達させるべき静止トランスファー軌道102における位置に基づいてプラットフォーム衛星Pの目標位置を決定する。具体的には、条件決定部25は、第2ミッション衛星M2から距離X[m]だけ離れた位置を目標位置として決定する。
信号生成部26は、条件決定部25が決定した各種の動作条件の情報を含むコマンド信号を生成する。信号生成部26は、プラットフォーム衛星P及びミッション衛星Mの動作に関する各種信号を生成するが、具体的には例えば、第2ミッション衛星M2とプラットフォーム衛星Pとを結合させるためのコマンド信号(第3コマンド信号)を生成してもよい。このコマンド信号は、プラットフォーム衛星Pに所定の動作を開始させるためのトリガとなる情報のみを含んでいてもよいし、プラットフォーム衛星Pの所定の機器(例えば連結機構33等)の動作条件を示す情報を含んでいてもよい。
また、信号生成部26は、プラットフォーム衛星Pを静止トランスファー軌道102から静止軌道101へ移動させるためのコマンド信号(第4コマンド信号)を生成してもよい。このコマンド信号も、プラットフォーム衛星Pに所定の動作を開始させるためのトリガとなる情報のみを含んでいてもよいし、プラットフォーム衛星Pの所定の機器(例えば推進装置34等)の動作条件を示す情報を含んでいてもよい。
送信部27は、信号生成部26が生成したコマンド信号を通信部21を介してプラットフォーム衛星Pに送信する。送信部27は、例えば、プラットフォーム衛星Pの静止トランスファー軌道102への移動を開始させるためのコマンド信号を第1コマンド信号としてプラットフォーム衛星Pに送信してもよい。第1コマンド信号は、条件決定部25が決定した、第2ミッション衛星M2を到達させるべき静止トランスファー軌道102における位置に基づいて決定された上記目標位置の情報を含んでいてもよい。
送信部27は、また、プラットフォーム衛星Pから第1ミッション衛星M1を分離させるためのコマンド信号を第2コマンド信号としてプラットフォーム衛星Pに送信してもよい。第2コマンド信号は、プラットフォーム衛星Pが第1ミッション衛星M1を分離する動作条件の情報を含んでいてもよい。
送信部27は、信号生成部26が生成した第3コマンド信号及び第4コマンド信号もプラットフォーム衛星Pに送信する。なお、第1コマンド信号から第4コマンド信号はそれぞれ複数のコマンドを含んでいてもよい。
(衛星制御方法の一例)
上述のように構成された衛星利用システムS100における衛星制御方法の一例について図4及び図6を参照して説明する。図6は、衛星制御方法のフロー図である。図4の初期状態(図4の(1))では、第1ミッション衛星M1が結合されたプラットフォーム衛星Pが静止軌道101上を周回している。
まず、軌道降下ステップであるステップS1において、プラットフォーム衛星Pを静止軌道101から静止トランスファー軌道102に降下させる。具体的には、プラットフォーム衛星Pは、衛星管理装置2が送信したプラットフォーム衛星Pの降下を開始させるための第1コマンド信号を受信する。プラットフォーム衛星Pは、この第1コマンド信号を受信した場合に、静止軌道101から静止トランスファー軌道102への移動を開始する。
なお、「コマンド信号を受信した場合に移動を開始する」とは、必ずしもコマンド信号を受信した時点ですぐにプラットフォーム衛星Pが移動を開始することに限定されず、コマンド信号が示す所定の時間帯にプラットフォーム衛星Pが移動を開始することを含む。
プラットフォーム衛星Pは、静止トランスファー軌道102に到達後、一例として第1コマンド信号に含まれた、第2ミッション衛星M2を到達させるべき静止トランスファー軌道102における位置に基づいて決定された目標位置まで移動する。
第2ミッション衛星M2は、地上からロケットで打ち上げられて静止トランスファー軌道102に投入され、所定の時間帯に静止トランスファー軌道102の所定の位置に位置している。
次いで、分離ステップであるステップS2において、プラットフォーム衛星Pは第1ミッション衛星M1を分離する。プラットフォーム衛星Pは、例えば、衛星管理装置2から送信された第1ミッション衛星を分離させるための第2コマンド信号に基づき、この信号が示す分離動作の条件にしたがって第1ミッション衛星M1を分離させる。一例として、プラットフォーム衛星Pは、第4軌道に第1ミッション衛星M1を投入する。これにより第1ミッション衛星M1は大気圏で燃焼して廃棄される。
次いで、結合ステップであるステップS3において、第1ミッション衛星M1が分離され単体となったプラットフォーム衛星Pは、静止トランスファー軌道102上の所定の位置に位置している第2ミッション衛星M2に向けて移動する。その後、プラットフォーム衛星Pは第2ミッション衛星M2と結合する。プラットフォーム衛星Pは、例えば、プラットフォーム衛星Pの連結機構33と第2ミッション衛星M2の連結機構41とを機械的に連結させることにより、第2ミッション衛星M2と結合する。
プラットフォーム衛星Pに結合された第2ミッション衛星M2に対しては、プラットフォーム衛星Pから電力が供給され、これにより、第2ミッション衛星M2は所定のミッションを実行可能となる。
次いで、軌道上昇ステップ(軌道移動ステップ)であるステップS4において、第2ミッション衛星M2が結合されたプラットフォーム衛星Pを、静止軌道101まで再び上昇させる。具体的には、プラットフォーム衛星Pは、静止軌道101において第2ミッション衛星M2が位置するべき位置を示す位置情報に基づき、その位置情報が示す静止軌道101上の所定の位置まで移動する。その後、プラットフォーム衛星Pは、第2ミッション衛星M2が結合された状態で静止軌道101を周回し、第2ミッション衛星M2は静止軌道101において所定のミッションを実行する。
(本実施形態の作用効果)
以上説明した本実施形態の衛星制御方法によれば、例えば第1ミッション衛星M1の使用期限が到来した時点で人工衛星1全体を廃棄するのではなく、第1ミッション衛星M1のみを廃棄し、プラットフォーム衛星Pについては、第2ミッション衛星M2が結合した状態で継続して使用することができる。つまり、プラットフォーム衛星Pはミッション衛星Mを交換して長期にわたって使用できるため、結果として、人工衛星1の購入/運用等のコストを抑えることができる。また、人工衛星1全体が廃棄されるわけではないので、廃棄物の量も低減する。
本実施形態の衛星制御方法では、第2ミッション衛星M2との結合のために静止軌道101から静止トランスファー軌道102へ降下したプラットフォーム衛星Pが、静止トランスファー軌道102において、第1ミッション衛星M1を第4軌道に投入した後、軌道を変えることなく次の第2ミッション衛星M2に結合する。このような方法は、例えば、第1ミッション衛星M1の廃棄のためにプラットフォーム衛星Pが静止軌道101から墓場軌道へ移動し、その後、静止トランスファー軌道102に降下するような動作と比較して、プラットフォーム衛星Pの移動のための燃料が少なくて済み、効率的である。その上、宇宙空間での(墓場軌道への)廃棄をなくすことができる。
また、本実施形態では、ミッション衛星Mは発電装置等を有さず、プラットフォーム衛星Pに対して着脱自在に結合されてプラットフォーム衛星Pから電力が供給される構成である。したがって、ミッション衛星Mを小型軽量、かつ容易に作成することができる。
(第1の実施形態の変形例)
本実施形態は上述した具体的な態様に限定されず、例えば次のように変形されてもよい。例えば、上記では、第1軌道及び第2軌道として静止軌道101及び静止トランスファー軌道102を例示したが、第1軌道及び第2軌道は他の任意の軌道であってもよい。
また、プラットフォーム衛星Pは、第2ミッション衛星M2を静止軌道101ではなく、第1軌道及び第2軌道とは異なる第3軌道に移動させてもよい。ここで、第3軌道は、一例として中軌道や準天頂軌道であってもよい。
上記では、第1ミッション衛星M1を大気圏に突入させることを例示したが、プラットフォーム衛星Pは第1ミッション衛星M1を大気圏に突入させるのではなく、静止トランスファー軌道102とは異なる軌道上で第1ミッション衛星M1を分離してもよい。プラットフォーム衛星Pは例えば墓場軌道で第1ミッション衛星M1を分離してもよい。
上記では単一のプラットフォーム衛星Pが静止軌道101及び静止トランスファー軌道102を周回することを例示したが、ロケットによって打ち上げられた複数のプラットフォーム衛星Pが静止軌道101上を周回していてもよい。
この場合、例えば衛星管理装置2が複数のプラットフォーム衛星Pの中から1つのプラットフォーム衛星Pを選択し、選択されたプラットフォーム衛星Pに対して第2ミッション衛星M2を結合させるように各衛星が制御されてもよい。
<変形例>
(プラットフォーム衛星P及びミッション衛星Mの軌道への導入方法)
上記実施形態では、プラットフォーム衛星Pとミッション衛星Mとが同一又は別々のロケットで打ち上げられることを説明した。本発明においてはプラットフォーム衛星P及びミッション衛星Mの静止軌道101又は静止トランスファー軌道102への導入はどのような手順で実施されてもよいが、例えば次のような衛星導入ステップが利用されてもよい。
具体的には、この衛星導入ステップでは、一例として、同一又は別々のロケットによりプラットフォーム衛星P及び第1ミッション衛星M1を互いに結合されていない状態で投入した後、静止トランスファー軌道102においてプラットフォーム衛星Pと第1ミッション衛星M1とを結合させる。そして、第1ミッション衛星M1と結合したプラットフォーム衛星Pを静止トランスファー軌道102から静止軌道101へ上昇させる。
ロケットで打ち上げられるプラットフォーム衛星P及びミッション衛星Mのうち、最初にプラットフォーム衛星Pがロケットから分離されて静止トランスファー軌道102に投入され、その後、ミッション衛星Mがロケットから分離されて静止トランスファー軌道102に投入されてもよい。
(ミッション衛星Mの交換)
上記実施形態では、第1ミッション衛星M1の使用期限が到来した場合に、プラットフォーム衛星Pが静止軌道101から静止トランスファー軌道102へ移動して第1ミッション衛星M1を分離することを説明した。第1ミッション衛星M1は、使用期限の到来以外の他の条件を契機として交換されてもよい。例えば、プラットフォーム衛星Pは、第1ミッション衛星M1の故障を検出し、衛星管理装置2から第1ミッション衛星M1を分離するためのコマンド信号を受信した場合に、第1ミッション衛星M1を分離し、地上から打ち上げられた第2ミッション衛星M2と結合してもよい。
上記実施形態では、プラットフォーム衛星Pが第1ミッション衛星M1を分離し、その後、第2ミッション衛星M2がプラットフォーム衛星Pに結合することを説明した。プラットフォーム衛星Pは、ミッション衛星Mを例えば第4軌道に投入する以外にも、ミッション衛星Mと一体となって第4軌道に移動してもよい。つまり、本発明の衛星制御方法の一例では、プラットフォーム衛星Pにミッション衛星M(例えば、第2ミッション衛星M2、又は、第2のミッション衛星とは異なる第3ミッション衛星)が結合された状態で、プラットフォーム衛星Pを、第4軌道に移動させてもよい。なお、第3ミッション衛星は、例えば第2ミッション衛星M2が分離された後にプラットフォーム衛星Pに結合される任意のミッション衛星Mであってもよい。
(プラットフォーム衛星Pの交換)
人工衛星1の運用中にプラットフォーム衛星Pが故障(例えば、通信装置以外の機器の故障)することが想定される。この場合、衛星管理装置2は、次のような方法で衛星を制御してもよい。まず、衛星管理装置2は、静止軌道101を周回している複数のプラットフォーム衛星Pのうち、第1プラットフォーム衛星P1から分離されるミッション衛星Mに結合可能な第2プラットフォーム衛星P2を選択し、第2プラットフォーム衛星P2に対して、ミッション衛星Mに結合可能な所定の位置まで移動させるための移動指示コマンド信号を送信する。衛星管理装置2は、故障した第1プラットフォーム衛星P1に対して、ミッション衛星Mを分離させるための分離指示コマンド信号を送信する。
第2プラットフォーム衛星P2は、衛星管理装置2から移動指示コマンド信号を受信し、第1プラットフォーム衛星P1から分離されるミッション衛星Mに向かって移動する。次に、第1プラットフォーム衛星P1は、衛星管理装置2から分離指示コマンド信号を受信し、ミッション衛星Mを分離させる。その後、第2プラットフォーム衛星P2がミッション衛星Mに結合することで、ミッション衛星Mを静止軌道101上で継続して使用できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 人工衛星
2 衛星管理装置
10 地球
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
24 データ取得部
25 条件決定部
26 信号生成部
27 送信部
31 太陽電池パドル
32 電源部
33 連結機構
34 推進装置
35 姿勢制御装置
36 通信装置
37 制御部
41 連結機構
42 ミッション装置
43 電力分配装置
44 通信装置
45 制御部
101 静止軌道
102 静止トランスファー軌道
M ミッション衛星
M1 第1ミッション衛星
M2 第2ミッション衛星
P プラットフォーム衛星
P1 第1プラットフォーム衛星
P2 第2プラットフォーム衛星
S100 衛星利用システム

Claims (14)

  1. 第1軌道である静止軌道上を第1ミッション衛星と結合して周回し、前記第1ミッション衛星が前記静止軌道においてミッションを実行するための電力を前記第1ミッション衛星に対して供給するプラットフォーム衛星を、前記第1軌道よりも地球に近い第2軌道に移動させる軌道降下ステップと、
    前記第2軌道において前記プラットフォーム衛星から前記第1ミッション衛星を分離させる分離ステップと、
    前記第2軌道に投入された第2ミッション衛星と前記プラットフォーム衛星とを結合させる結合ステップと、
    前記第2ミッション衛星と結合した前記プラットフォーム衛星を前記第1軌道、又は、前記第1軌道及び前記第2軌道とは異なる第3軌道に移動させる軌道移動ステップと、
    を有する、衛星制御方法。
  2. 前記分離ステップは、
    前記第1ミッション衛星を前記プラットフォーム衛星から分離して前記第1ミッション衛星を大気圏へ突入させるための軌道に投入するステップを含む、
    請求項1に記載の衛星制御方法。
  3. 前記プラットフォーム衛星が前記第2軌道上に到達するべき時間帯を決定する時間帯決定ステップをさらに有し、
    前記時間帯決定ステップは、
    前記第2ミッション衛星が前記第1軌道に到達するべき第1時間帯に基づいて、前記プラットフォーム衛星が前記第2軌道上に到達するべき第2時間帯を決定するステップと、
    前記第2時間帯に基づいて、前記プラットフォーム衛星を前記第2軌道に向けて移動を開始させる第3時間帯を決定するステップと、
    を含み、
    前記軌道降下ステップは、前記第3時間帯に、前記プラットフォーム衛星を前記第2軌道に向けて移動を開始させるステップを含む、
    請求項1又は2に記載の衛星制御方法。
  4. 前記軌道降下ステップは、
    前記第2ミッション衛星を到達させるべき前記第2軌道における位置に基づいて決定された前記第2軌道上の所定の位置まで前記プラットフォーム衛星を移動させるステップを含む、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の衛星制御方法。
  5. 前記第1軌道が静止軌道であり、前記第2軌道が静止トランスファー軌道であり、
    前記軌道降下ステップでは、
    地上の衛星管理装置が送信した、前記プラットフォーム衛星の前記静止トランスファー軌道への移動を開始させるための第1コマンド信号を前記プラットフォーム衛星が受信した場合に、前記プラットフォーム衛星が前記静止軌道から前記静止トランスファー軌道への移動を開始する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の衛星制御方法。
  6. 前記軌道移動ステップは、
    前記第1軌道において前記第2ミッション衛星が位置するべき位置を示す位置情報に基づき、前記第2ミッション衛星と結合した前記プラットフォーム衛星を前記第1軌道上の所定の位置まで移動させるステップを含む、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の衛星制御方法。
  7. 前記第1軌道が静止軌道であり、前記第2軌道が静止トランスファー軌道であり、
    前記分離ステップは、
    地上の衛星管理装置が送信した、前記プラットフォーム衛星から前記第1ミッション衛星を分離させるための第2コマンド信号に基づき、前記プラットフォーム衛星が前記第1ミッション衛星を分離することを含む、
    請求項1から6のいずれか一項に衛星制御方法。
  8. 前記結合ステップは、
    地上の衛星管理装置が送信した、前記第2ミッション衛星と前記プラットフォーム衛星とを結合させるための第3コマンド信号に基づき、前記プラットフォーム衛星が前記第2ミッション衛星と結合するステップを含む、
    請求項1から7のいずれか一項に衛星制御方法。
  9. 前記第1軌道が静止軌道であり、前記第2軌道が静止トランスファー軌道であり、
    前記軌道移動ステップは、
    地上の衛星管理装置が送信した、前記プラットフォーム衛星を前記静止トランスファー軌道から前記静止軌道へ移動させるための第4コマンド信号に基づき、前記プラットフォーム衛星が前記静止軌道へ移動するステップを含む、
    請求項1から8のいずれか一項に衛星制御方法。
  10. 前記プラットフォーム衛星に前記第2ミッション衛星、又は、前記第2ミッション衛星とは異なる第3ミッション衛星が結合された状態で、前記プラットフォーム衛星を、大気圏へ突入させるための軌道に移動させるステップをさらに有する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の衛星制御方法。
  11. 前記プラットフォーム衛星は、発電装置を有し、
    前記第1ミッション衛星及び前記第2ミッション衛星は発電装置を有さず、前記プラットフォーム衛星に対して着脱自在に結合され、前記プラットフォーム衛星から電力が供給される、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の衛星制御方法。
  12. 前記第2軌道に、同一又は別々のロケットにより前記プラットフォーム衛星及び前記第1ミッション衛星を互いに結合されていない状態で投入した後、前記第2軌道において前記プラットフォーム衛星と前記第1ミッション衛星とを結合させ、前記プラットフォーム衛星及び前記第1ミッション衛星を前記第2軌道から前記第1軌道へ移動させる衛星導入ステップをさらに有する、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の衛星制御方法。
  13. 前記軌道降下ステップよりも前に、
    前記第1ミッション衛星が故障したことを示す情報、
    前記第1ミッション衛星の運用が終了したことを示す情報、又は
    前記第1ミッション衛星の交換が必要であることを示す情報のうち少なくともいずれかを前記プラットフォーム衛星又は前記第1ミッション衛星が地上の衛星管理装置に送信する通知ステップをさらに有する、
    請求項1から12のいずれか一項に記載の衛星制御方法。
  14. 前記第1ミッション衛星及び前記第2ミッション衛星は、前記静止軌道において、気象観測に関するミッション、陸域観測又は海洋観測に関するミッション、測位に関するミッション、航空交通管理に関するミッション、及び、通信に関するミッションのうちの何れかを前記ミッションとして行う衛星である、
    請求項1から13の何れか一項に記載の衛星制御方法。
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