JP7141258B2 - ヘッダーの固定装置 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 (1)平成30年4月1日発行の、未来工業株式会社のカタログ「管材総合カタログ2018-19」の、第621頁に記載 (2)平成30年5月21日に、ウェブサイトのアドレス「http://www.mirai.co.jp/kanzai/index.html」、「http://www.mirai.co.jp/kanzai/catalog/_SWF_Window.html?pagecode=606」 並びに 「http://www.mirai.co.jp/kanzai/catalog/books/images/pdf/00623.pdf」、及び、「http://www.mirai.co.jp/kanzai/pdf/kanzai2018-19.pdf」にて、上記カタログを公開
本発明は、給水給湯装置等において給水管、給湯管等の管体を分岐するヘッダーを建物の壁面や床面等の構造物に設置固定するヘッダーの固定装置に関する。
前記ヘッダーは、一般には2つの保持具に跨って水平に保持されることにより、壁面、床面等の構造物に設置されている。ここで、保持具として、例えば、特許文献1に記載の管状体の保持装置における止具が用いられている。特許文献1の保持装置においては、保持具である止具は、壁面との間に架台を設置し、この架台を介して構造物の壁面から所定距離離間させた位置で壁面に固定される。
ところで、保持具は、それぞれに架台を設置して構造物に固定する他、2つとも取付面積の大きい1枚の平面板状の固定体に取り付けて構造物に固定することがある。この場合、各保持具は、図12に示すように、抜止部72を固定体80の係止孔81に挿入係止させ、反対側の固定部73の挿通孔74にビス75を挿通し、固定体80のねじ孔82にねじ止めすることにより、固定体80に取り付けられる。
ここで、保持具70の抜止部72は、半円弧状の本体部71の一方の端部からそのまま直線状に延びた先端部に形成され、保持具70の固定部73は、本体部71の他方の端部からそのまま直線状に延びた後途中で水平方向に屈曲した部分の先端部に形成されているので、ヘッダー40は、半円弧状の本体部71と固定体80とで上下方向に押さえ付けられて、固定体80の表面に当接した状態で取り付けられる。これによりヘッダー40を設置する場合は、保持具70毎に架台を取り付ける必要はないので、部品数を削減でき、取付け作業も効率良く行なうことができる。なお、ヘッダー40は、図8に示すように、水平方向に設置され、一般には、主管部41から分岐して管体が接続される枝管部42の軸心先が鉛直下方を向くようにして固定体80に設置される。
特開平09-112751号公報
しかし、ヘッダー40の主管部41から分岐する枝管部42の接続口42aに接続されている給水管、給湯管等の管体50は、ヘッダー40から離れた箇所から引張られた状態でヘッダー40の接続口42aに接続されていることが多く、その場合、管体50は、接続口42aの周辺において、図10及び図11に示すように、固定体80の表面から離間する方向に振られて接続口42aを起点に傾斜した状態となる。
一方、ヘッダー40は、図7等に示すように、主管部41より外方に突出し取付け取外しの際にスパナ等の工具が把持される六角ナット状の把持部43が端部に設けられている。ここで、ヘッダー40が固定される固定体80は、前述のように、取付面積の大きい1枚の平面板状に形成されている。したがって、ヘッダー40は、固定体80に設置されたとき、主管部41より外方に突出する把持部43と、主管部41における把持部43とは反対側の端部と、が固定体80の表面に当接した状態で固定体80に取り付けられる。その結果、把持部43は、管軸回りの回動が固定体80によって規制されるので、管軸回りの向きを自在に変えることはできず、一定の回動角度に維持される。これに伴い、ヘッダー40の主管部41も管軸回りの回動が阻止され、主管部41から分岐する枝管部42も軸心先は垂直下方を向く一定姿勢に保持される。
このように、ヘッダー40は、把持部43は固定体80の表面と当接して一定の回動角度に維持され、ヘッダー40の枝管部42も軸心先は垂直下方を向いた一定姿勢に保持されるから、前述のように、ヘッダー40に接続された管体50が引張られて固定体80から離れる方向に振られていると、ヘッダー40の枝管部42の軸心先の方向と管体50の軸心方向とは異なるものとなる。すると、管体50と枝管部42との接続部分に曲げ等の無理な力が加わり、管体50や管体50と接続口42aとの接続具等に亀裂、損傷、変形等が生じる虞がある。
そこで、本発明は、ヘッダーの保持具が、構造物に固定される固定体に直接固定されるものにおいて、ヘッダーの枝管部の軸心先を、枝管部に接続された管体が枝管部から延びる方向に向けることのできるヘッダーの固定装置の提供を課題とするものである。
請求項1のヘッダーの固定装置は、主管部と、該主管部から分岐する枝管部と、前記主管部より外方に突出した工具等の把持部と、を備えたヘッダーを、構造物に固定するものであって、
前記ヘッダーの主管部の外周方向に沿って延びる囲み部、及び前記主管部を内部に受け入れ可能な開口部を有する、前記ヘッダーを保持する保持部と、該保持部の両側に設けられた2つの取付部と、を備えた帯状の複数の保持具と、
前記構造物に固定される固定部と、前記保持具が表面に取り付けられる被取付部を複数有する板状の本体部と、を備えた固定体と、
を備え、
前記保持具が前記ヘッダーの主管部を保持して前記固定体の本体部に取り付けられた状態で、前記ヘッダーの主管部は、外周全体が前記保持具の囲み部と前記固定体の本体部とによって取り囲まれ、更に、
前記保持具は、前記開口部が前記ヘッダーの主管部の径より狭められて、前記ヘッダーの把持部を前記固定体の本体部から離間した位置となるように、前記固定体の本体部の表面に対して、前記ヘッダーの主管部の向かいあう外面が、前記把持部の向かいあう外面よりも離れた位置で前記ヘッダーの主管部を保持し、前記ヘッダーは、前記保持具で保持され前記把持部が前記固定体の本体部と対向した状態で、前記把持部は前記固定体の本体部と干渉せず、前記枝管部の軸心先は前記本体部の表面から離れる方向に向けられるものである。
請求項2のヘッダーの固定装置は、前記固定体の被取付部が、前記本体部を表裏に貫通する貫通孔からなり、前記保持具の2つの取付部の一方または両方は、先端側に前記貫通孔に挿通されるとともに前記本体部の裏面に係止する先端係止部を有するものである。
請求項3のヘッダーの固定装置は、前記保持具の囲み部が、前記ヘッダーの主管部の外面に沿う弧状を成し、前記保持具の2つの取付部は、先端側に前記固定体の貫通孔に挿通されるとともに前記固定体の本体部の裏面に係止する先端係止部を有し、前記囲み部の一端側から直線状に延びて先端側に前記先端係止部が形成された直線状係止部と、前記囲み部の他端側から該囲み部から離れるように屈曲し先端側に前記先端係止部が形成された屈曲状係止部と、からなり、前記屈曲状係止部における、前記囲み部の他端側と前記先端係止部との間に、前記本体部の表面に当接する表面当接部が形成されたものである。
請求項4のヘッダーの固定装置は、前記保持具が、前記直線状係止部が前記屈曲状係止部から離間する方向に撓み変形して前記開口部から前記ヘッダーを受け入れ可能であり、前記両先端係止部が前記固定体の本体部の裏面側に位置した状態で、内部に前記ヘッダーを圧接保持するものである。
請求項5のヘッダーの固定装置は、前記直線状係止部側が前記屈曲状係止部側に近接する状態に維持する近接維持手段を有するものである。
本発明は、ヘッダーを保持する保持具を構造物に固定される固定体に直接固定してヘッダーを固定したときに、ヘッダーの主管部より外方に突出した工具等の把持部は固定体の表面とは干渉せず、引張りによってヘッダーの枝管部に接続された管体が固定体の表面から離れる方向に向けられても、ヘッダーの枝管部の軸心先を管体が枝管部から延びる方向に自在に向けることができる。その結果、ヘッダーの枝管部と管体との接続部分に曲げなどの無理な力が加わることによって管体や管体と枝管部との接続具等に亀裂、損傷、変形等が生じるのを防止することができる。
本発明の実施形態のヘッダーの固定装置を示す斜視図である。 (a)は図1のヘッダーの固定装置を裏側から見た斜視図、(b)は側面図である。 図1の保持具を示し、(a)は斜め上方から見た斜視図、(b)は斜め下方から見た斜視図、(c)は正面図である。 図1の近接維持具を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 図1のヘッダーの固定装置にヘッダーを固定する方法を説明する斜視図である。 同じく、ヘッダーの固定装置にヘッダーを固定する方法を説明する斜視図である。 同じく、ヘッダーの固定装置にヘッダーを固定する方法を説明する正面図である。 同じく、ヘッダーの固定装置にヘッダーを固定する方法を説明する正面図である。 同じく、ヘッダーの固定装置にヘッダーを固定する方法を説明する図であり、(a)は側面図、(b)は図8のA-A切断線による断面図である。 図8のヘッダーに管体を接続した状態を示す斜視図である。 図8のヘッダーに管体を接続した状態を示す側面図である。 従来のヘッダーの固定装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態のヘッダーの固定装置を図に基づいて説明する。
本実施形態のヘッダーの固定装置は、給水給湯装置等で給水管、給湯管等の管体を分岐するヘッダーを建物の壁面や床面等の構造物に設置固定するものである。なお、本実施形態では、ヘッダーは床面上に設置されるものを例示する。
前記ヘッダーは、図6に示すように、円管状の主管部41と、主管部41から垂直下方に分岐する複数、図6においては4つの枝管部42と、主管部41より径方向の外方に突出し、取付け、取外しの際にスパナ等の工具が把持される六角ナット状の把持部43と、を備えている。枝管部42の接続口42aには給水管、給湯管等の管体50が下方に向けて接続される。
図1乃至図3において、ヘッダーの固定装置1は、ヘッダー40を保持する保持部11と保持部11の両側に設けられた2つの取付部12とを備えた帯状の保持具10と、構造物に固定するための固定部21とパネル状の本体部22とを備えた固定体20と、で構成されている。更には、保持具10の保持部11は、ヘッダー40の主管部41の外周方向に沿って延びる囲み部13と、主管部41を内部に受け入れ可能な開口部14とを有している。また、固定体20の本体部22は、保持具10が表面に取り付けられる被取付部23を複数有している。
より詳細には、保持具10は、金属材、合成樹脂材等により形成され、図3に示すように、囲み部13がヘッダー40の主管部41の外面に沿う弧状に形成され、開口部14はヘッダー40の主管部41の径より狭められており、ヘッダー40を固定体20の本体部22の表面から離間した位置で保持する。そして、保持具10は、保持部11にヘッダー40を保持して固定体20の本体部22に取り付けられた状態では、保持部11の囲み部13と固定体20の本体部22とでヘッダー40の主管部41の外周全体を取り囲むように形成されている。
また、保持具10は、2つの取付部12がいずれも、先端側に、固定体20の被取付部23に挿通されるとともに本体部22の裏面に係止する先端係止部15を有している。2つの取付部12は、更に具体的には、囲み部13の一端側から直線状に延びて先端側に先端係止部15が形成された直線状係止部16と、囲み部13の他端側から囲み部13から離れるように屈曲され先端側に先端係止部15が形成された屈曲状係止部17と、からなる。直線状係止部16及び屈曲状係止部17は、それぞれ囲み部13の一端及び他端から先端に至るまでの部分全体を意味する。
直線状係止部16及び屈曲状係止部17の各先端側に形成された先端係止部15は、先端側から延出する軸部15aと、軸部15aの更に先端側に軸部15aと直交して保持具10の幅方向の両側に突出して設けられ、それぞれ固定体20の本体部22の裏面における上側の貫通孔24及び下側の貫通孔25の周縁に掛止する掛止部15bと、で構成されている。
保持具10の屈曲状係止部17は、囲み部13の他端側と先端係止部15との間に、本体部22の表面に当接する表面当接部18が形成されている。また、保持具10は、直線状係止部16が屈曲状係止部17から離間する方向に撓み変形可能であり、その撓み変形により開口部14は拡開して内部にヘッダー40を受け入れ可能となっている。そして、保持具10は、直線状係止部16の先端係止部15及び屈曲状係止部17の先端係止部15が本体部22の裏面側に位置した状態では、内部にヘッダー40を圧接保持する。
一方、固定体20は、図1及び図2に示すように、1枚の金属板や合成樹脂板で形成され、床面上に立設された図示しないスタンドに固定するための固定部21と矩形パネル状の本体部22とからなる。固定部21は、固定体20の左右両端部に上下方向に間隔をおい複数設けられたビス取付孔で形成されており、固定体20は、床面にアンカーボルト等を使用して立ち上げられた左右一対のスタンドにビス止めすることにより床面上に固定される。本体部22の複数の被取付部23は、本体部22を表裏に貫通する貫通孔からなる。貫通孔は1つの保持具10に対して上下に一対設けられており、上側の貫通孔24は略凸形状に形成され、下側の貫通孔25は矩形状に形成されている。上側の貫通孔24は、保持具10の直線状係止部16の先端係止部15が本体部22の表面側から通過可能な矩形状の幅広貫通部24aと、その下方に幅広貫通部24aと連通して幅広貫通部24aより幅の狭い矩形状の幅狭貫通部24bとで形成されている。下側の貫通孔25は、上側の貫通孔24に向けて延び、保持具10を横に倒し保持具10の屈曲状係止部17の先端係止部15を垂直に立てた状態で本体部22の表面側から先端係止部15を通過可能な大きさに形成されている。
保持具10の直線状係止部16が固定体20の上側の貫通孔24の幅広貫通部24aに挿入され、幅狭貫通部24bに押し下げられた後、空きスペースとなった幅広貫通部24aには、別体である近接維持具30が挿入され取り付けられるようになっている。近接維持具30は、上側の貫通孔24に挿入、取り付けられて、保持具10の直線状係止部16の先端係止部15が幅狭貫通部24bに移動した後幅広貫通部24aに再度移動して戻るのを防止するものである。近接防止具30は、合成樹脂で形成され、図4に示すように、幅広貫通部24aに正面側から挿入される貫通孔挿入部31と、保持具10の直線状係止部16と当接する当接部32とを有している。貫通孔挿入部31の左右両端部は、幅広貫通部24aに挿入される前面側に向けて傾斜するテーパ面に形成され、幅広貫通部24aに対して正面側から貫通孔挿入部31を挿入し易くなっている。
近接維持具30は、更に、貫通孔挿入部31の左右一対のテーパ面の奥側に、コ字状に切欠されて幅広貫通部24aの周縁に嵌合する一対の嵌合部33,33が対向して形成されている。また、両嵌合部33,33間に、貫通孔挿入部31を幅広貫通部24a内に強制的に押し込むとき、空間が縮小して両嵌合部33の間隔を縮小可能な凹部空間で形成された近接空間34が設けられている。更に、近接維持具30が一旦幅広貫通部24aに挿入、固定された後に、両嵌合部33,33が近接するのを防止して両嵌合部33,33の間隔を一定に保持し、嵌合部33の嵌合が外れて近接維持具30が幅広貫通部24aから抜脱するのを防止するために、近接空間34に挿入される近接防止部35を備えている。近接防止部35は、近接維持具30の一方の端部のヒンジを軸に回動する近接防止片36における近接空間34側の面に近接空間34に向けて突設された突片で形成されている。
この近接維持具30は、保持具10の直線状係止部16を屈曲状係止部17側に近接させる状態に維持する近接維持手段となる。この近接維持手段により、固定体20に固定された保持具10の直線状係止部16と上側の貫通孔24との係止が解除されるのが防止される。
次に、このように構成されたヘッダーの固定装置1を使用してヘッダー40を構造物である床面に立設された固定体20に設置する方法を説明する。
最初に、床面上に図示しないスタンドを立設し、固定部21であるビス取付孔にビスを取り付けてスタンドにビス止めすることにより固定体20を立設状態に設置する。この状態においては、固定体20の上側の貫通孔24と下側の貫通孔25とは垂直方向に並ぶ。
続いて、図5に示すように、保持具10の屈曲状係止部17を固定体20の下側の貫通孔25に挿入する。このときは、保持具10を横に倒した水平姿勢とすることにより、屈曲状係止部17の先端係止部15の掛止部15bを垂直にして下側の貫通孔25に正面側から挿入し、その後、保持具10をいずれかの方向に90度回動させて先端係止部15を固定体20の裏面において下側の貫通孔25の周縁に係止させる。係止後、手を離せば、保持具10は、屈曲状係止部17の先端係止部15を支点に囲み部13の内面を上向きにして吊り下げられた状態となる。このようにして、2つの保持具10を水平方向に間隔をおいて並置した状態で吊り下げる。
次に、2つの保持具10を固定体20の本体部22に水平に並置したら、図6に示すように、ヘッダー40を両保持具10の囲み部13の湾曲している内面上に水平に載置する。このとき、ヘッダー40は、強制的に押し下げることにより、保持具10の直線状係止部16を弾性的に外方に撓み変形させて開口部14を拡張させながら囲み部13内に挿入する。挿入後、直線状係止部16は、屈曲状係止部17とともに、ヘッダー40を囲み部13内に弾性的に押圧保持する。これにより、両保持具10を手で保持することなく、単にヘッダー40のみを把持してこれを保持具10の内部に載置し仮保持させることができる。
続いて、ヘッダー40を持ち上げつつ、屈曲状係止部17の先端係止部15を支点に保持具10を上方に回動して直線状係止部16の先端係止部15を本体部22の上側の貫通孔24の幅広貫通部24aに挿入し通過させる。そして、先端係止部15を幅広貫通孔14に挿入したら、直線状係止部16の先端係止部15の軸部15aを幅狭貫通部24bに移動させつつ保持具10全体をそのまま垂直下方に移動させる。これにより、掛止部15bが掛止して先端係止部15は本体部22の裏面側における幅狭貫通部24bの周縁に係止し、ヘッダー40は仮固定される。ヘッダー40が仮固定された状態を図7に示す。
その後、空きスペースとなった幅広貫通部24a内に近接維持具30を正面側から挿入する。このとき、近接維持具30の貫通孔挿入部31は左右にテーパ面が形成されているので、近接維持具30を円滑に挿入することができる。これにより、近接維持具30が幅広貫通部24a内に入り込むと、左右一対の嵌合部33,33が幅広貫通部24aの周縁に弾性的に嵌合する。その後、近接維持具30の一端部のヒンジを軸に近接防止片36を回動して突片からなる近接防止部35を近接空間34内に押し込む。これにより、近接空間34が狭まることによって左右一対の嵌合部33,33の嵌合が不用意に解除されてしまうのが防止され、近接維持具30は安定して幅広貫通部24a内に固定される。したがって、直線状係止部16の先端係止部15が幅狭貫通部24bから幅広貫通部24aに戻って先端係止部15の係止が解除されてしまうのが防止され、一旦組み付けられた後に保持具10が不用意に固定体20から外れてしまうのが防止される。
これにより、固定体20への保持具10の組み付けは完了し、ヘッダー40は、図8及び図9に示すように、保持具10の囲み部13と固定体20の本体部22とで主管部41の外周全体が取り囲まれるようにして固定体20に本固定される。この状態においては、保持具10の屈曲状係止部17の表面当接部18は、図9に示すように、本体部22の表面に当接する。また、ヘッダー40の把持部43の六角形の辺と固定体20の本体部22の表面とは隙間Lだけ離間する。
ここで、ヘッダー40の把持部43と固定体20の本体部22の表面との間に隙間Lが生じるのは、保持具10は、屈曲状係止部17の屈曲部分が開口部14側に張り出しているのと、表面当接部18が本体部22の表面に当接することにより、ヘッダー40は本体部22から浮いた状態に保持されるためである。なお、隙間Lは、少なくとも、把持部43が回動し、その角部が本体部22の表面に最接近したときでも本体部22の表面に当接しない大きさとなっている。
このようにして、ヘッダー40をヘッダーの固定装置1に固定した後は、図10及び図11に示すように、接続具51を介してヘッダー40の枝管部42に給水管、給湯管等の管体50を接続することができる。
次に、本実施形態のヘッダーの固定装置1の作用を説明する。
管体50は、ヘッダー40の枝管部42の接続口42aに接続された後は、離れた箇所から引張られることが多く、そのために、ヘッダー40の周辺においては、接続口42aから垂下するに従って本体部22の表面から離れる方向に振られて傾斜する傾向にある。その結果、ヘッダー40の枝管部42は、引張られた管体50によってヘッダー40の管軸を中心に管体50が本体部22から離れる方向の力を受け、ヘッダー40は、主管部41の管軸を中心に回動する方向の力を受ける。ここで、ヘッダー40は、保持具10で固定体20に本固定されてはいるものの、管軸を中心にある程度回動して向きを変えることは可能である。一方で、把持部43は、固定体20の本体部22の表面から隙間Lだけ離間し本体部22とは干渉しない。このため、ヘッダー40は、本体部22との干渉によって妨げられることなく、管体50の傾斜方向に追随して所定角度回動するとともに、枝管部42も軸心先が本体部22の表面から離れる方向すなわち管体50が枝管部42から延びる方向に向けられる。
その結果、従来は、把持部43は、本体部22と当接することにより回動角度を変えることができないために、引張られた管体50が延びる方向とヘッダー40の枝管部42の軸心先の方向とが異なることによって、枝管部42の接続箇所に無理な力が加わり、管体50や接続具51等に亀裂が入ったり、変形、損傷する虞があったが、本実施形態のヘッダーの固定装置1は、そのような不具合は生じない。
更に、保持具10は、2つの取付部12のうちの一方が屈曲状係止部17で形成され、その屈曲状係止部17は開口部14側への張り出し部分及び先端係止部15までの間が屈曲しているために剛性が大きく撓み変形しにくい。また、表面当接部18が固定体20の本体部22の表面に当接するので、本体部22に対する屈曲状係止部17の収まりがよい。このため、ヘッダー40を安定して固定体20に固定することができる。一方で、保持具10は、2つの取付部12のうちの他方が直線状係止部16で形成され、その直線状係止部16は、撓み変形して狭い開口部14を拡張し、保持部11内へのヘッダー40の挿入を可能にしている。
ところで、上記実施形態の2つの取付部12はいずれも、固定体20の被取付部23を貫通するとともに固定体20の本体部22の裏面に係止する先端係止部15を有するものであるが、取付部12は、これに限られるものではなく、例えば、いずれか一方は、ビスやボルトが挿通される通孔で形成し、ビス等を通孔に挿入して固定体20にねじ止めするものとしてもよい。
また、上記実施形態の保持具10は、屈曲状係止部17に表面当接部18を設けているが、これを設けないものとしてもよい。この場合、屈曲状係止部17の先端部は、例えば、直線状係止部16の先端係止部15と同様の形状のものであって、直線状係止部16の先端係止部15と同様に本体部22に直交させて下側の貫通孔25に係止させるものが考えられる。
更に、上記実施形態の近接維持具30は、別体として固定体20の幅広貫通部24aに挿入されてその周縁に一対の嵌合部33,33が嵌合して取り付けられるものであるが、この形態、形状に限られるものではない。例えば、図示しないが、幅広貫通部24aの開口より少し面積の大きい平板状の覆い板を本体部22の表面と平行にあてがって幅広貫通部24aの開口を覆うことによって、直線状係止部16の先端係止部15が幅狭貫通部24bから幅広貫通部24aに移動するのを防止するものとしてもよい。この場合、覆い板は、磁性板で形成して本体部22の表面に貼着されるものとしたり、係止構造により取り付けたりすることができ、また、ヒンジ構造により本体部22と一体に設けられて幅広貫通部24aの開口を塞ぐものとすることもできる。
加えて、上記実施形態の保持具10は、直線状係止部16を固定体20の上側の貫通孔24に係止させ、屈曲状係止部17を下側の貫通孔25に係止させているが、直線状係止部16及び屈曲状係止部17を上下逆にして固定体20の被取付部23に取り付けることもできる。この場合、屈曲状係止部17の先端係止部15は、直線状係止部16の先端係止部15と平行するように形成するとよい。
なお、上記実施形態では、ヘッダー40は、床面上に立設された固定体20に固定されるものを例示しているが、本発明は、ヘッダー40を壁面に設置された固定体20に固定する場合にも同様に適用できることはいうまでもない。
1 ヘッダーの固定装置 21 固定部
10 保持具 22 本体部
11 保持部 23 被取付部
12 取付部 24 上側の貫通孔(被取付部)
13 囲み部 25 下側の貫通孔(被取付部)
14 開口部 30 近接維持具(近接維持手段)
15 係止部 40 ヘッダー
16 直線状係止部(取付部) 41 主管部
17 屈曲状係止部(取付部) 42 枝管部
18 表面当接部 43 把持部
20 固定体

Claims (5)

  1. 主管部と、該主管部から分岐する枝管部と、前記主管部より外方に突出した工具等の把持部と、を備えたヘッダーを、構造物に固定するヘッダーの固定装置であって、
    前記ヘッダーの主管部の外周方向に沿って延びる囲み部、及び前記主管部を内部に受け入れ可能な開口部を有する、前記ヘッダーを保持する保持部と、該保持部の両側に設けられた2つの取付部と、を備えた帯状の複数の保持具と、
    前記構造物に固定される固定部と、前記保持具が表面に取り付けられる被取付部を複数有する板状の本体部と、を備えた固定体と、
    を備え、
    前記保持具が前記ヘッダーの主管部を保持して前記固定体の本体部に取り付けられた状態で、前記ヘッダーの主管部は、外周全体が前記保持具の囲み部と前記固定体の本体部とによって取り囲まれ、更に、
    前記保持具は、前記開口部が前記ヘッダーの主管部の径より狭められて、前記ヘッダーの把持部を前記固定体の本体部から離間した位置となるように、前記固定体の本体部の表面に対して、前記ヘッダーの主管部の向かいあう外面が、前記把持部の向かいあう外面よりも離れた位置で前記ヘッダーの主管部を保持し、前記ヘッダーは、前記保持具で保持され前記把持部が前記固定体の本体部と対向した状態で、前記把持部は前記固定体の本体部と干渉せず、前記枝管部の軸心先は前記本体部の表面から離れる方向に向けられることを特徴とするヘッダーの固定装置。
  2. 前記固定体の被取付部は、前記本体部を表裏に貫通する貫通孔からなり、
    前記保持具の2つの取付部の一方または両方は、先端側に前記貫通孔に挿通されるとともに前記本体部の裏面に係止する先端係止部を有することを特徴とする請求項1に記載のヘッダーの固定装置。
  3. 前記保持具の囲み部は、前記ヘッダーの主管部の外面に沿う弧状を成し、
    前記保持具の2つの取付部は、先端側に前記固定体の貫通孔に挿通されるとともに前記固定体の本体部の裏面に係止する先端係止部を有し、前記囲み部の一端側から直線状に延びて先端側に前記先端係止部が形成された直線状係止部と、前記囲み部の他端側から該囲み部から離れるように屈曲し先端側に前記先端係止部が形成された屈曲状係止部と、からなり、
    前記屈曲状係止部における、前記囲み部の他端側と前記先端係止部との間に、前記本体部の表面に当接する表面当接部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のヘッダーの固定装置。
  4. 前記保持具は、前記直線状係止部が前記屈曲状係止部から離間する方向に撓み変形して前記開口部から前記ヘッダーを受け入れ可能であり、前記両先端係止部が前記固定体の本体部の裏面側に位置した状態で、内部に前記ヘッダーを圧接保持することを特徴とする請求項3に記載のヘッダーの固定装置。
  5. 前記直線状係止部側が前記屈曲状係止部側に近接する状態に維持する近接維持手段を有することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のヘッダーの固定装置。
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