JP7134812B2 - 情報処理装置、記録システム、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、記録システム、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、記録画像に含まれる線の幅を検知するための情報処理装置、記録システム、記録方法、およびプログラムに関するものである。
特許文献1には、第1および第2の記録装置によって記録したパターン画像の記録濃度を合わせることによって、それらの記録装置において記録される線の幅を合わせる方法が記載されている。具体的には、第1の記録装置によって記録したパターン画像の平均濃度に対して、第2の記録装置によって記録したパターン画像の平均濃度を一致させるように、第2の記録装置によって記録する線の幅と色の組み合わせを変更する。
特許5482626号公報
しかし、特許文献1においては、パターン画像の平均濃度を合わせることによって、第1および第2の記録装置によって記録される線の見た目の印象を合わせることができるものの、線の幅を直接的に検出して、その線の幅そのものを合わせることができない。
また、インクの滲みなどによって変化する細線の幅を直接検出するためには高精度なセンサと必要となる。また、高精度なセンサを用いて、連続するドットによって記録された細線の幅を検出した場合には、ドットが検出されてしまい、線の幅を直接検出することが難しい。また、第1および第2の記録装置によって記録された線の幅をユーザが目視により確認して、それらの線の幅を合わせる方法は、ユーザに煩雑な作業を強いることになる。
本発明の目的は、記録装置によって記録された線の幅を直接かつ簡便に検知することにある。
本発明の一実施形態は、記録装置に、所定幅の複数の線が縞状に並ぶ複数のパッチを含む線幅検知画像を記録させるための記録データを取得するデータ取得手段と、前記記録装置による前記線幅検知画像の記録結果に関する情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段により取得された前記情報に基づいて、前記記録装置によって記録すべき画像に含まれる線の幅を補正する補正手段と、を備え、前記複数のパッチのそれぞれは、第1の方向において実質的に同じ間隔で並ぶ複数の線を含み、その各線は、前記第1の方向と交差する第2の方向に延び、且つ、第1の方向における幅が第1の幅であり、前記複数のパッチのうち、第1のパッチに含まれる複数の線が前記第1の方向に並ぶ間隔は第1の間隔であり、第2のパッチに含まれる複数の線が前記第1の方向に並ぶ間隔は前記第1の間隔とは異なる第2の間隔であり、前記情報取得手段は、第1の記録装置によって記録された前記線幅検知画像の記録結果に関する情報および第2の記録装置によって記録された前記線幅検知画像の記録結果に関する情報を取得し、前記補正手段は、前記第1の記録装置によって記録される線の幅に対して、前記第2の記録装置によって記録される線の幅を合わせるように、前記第2の記録装置によって記録すべき画像に含まれる線の幅を補正する、ことを特徴とする情報処理装置である。
本発明によれば、記録装置によって記録された線の幅を直接かつ簡便に検知することができる。
本発明の実施形態における記録装置の説明図である。 本発明の実施形態における記録システムの構成図である。 図2の記録システムにおける記録データの変換処理工程の説明図である。 PDLフォーマットと描画コマンドの説明図である。 描画コマンドの内訳の説明図である。 基本線の組み合わせの説明図である。 インクの滲みによる線の幅の変化の説明図である。 線幅調整値の設定処理を説明するためのフローチャートである。 ラスターデータの線幅検知画像の説明図である。 ベクターデータの線幅検知画像の説明図である。 線幅検知画像の一部の拡大図である。 線幅検知画像の記録結果の説明図である。 図12の線幅検知画像の一部の拡大図である。 線幅調整値の算出方法の説明図である。 線幅調整値の具体例の説明図である。 ラスタライズ処理における丸め誤差の説明図である。 縞画像パッチの周期性の説明図である。 線幅の補正処理を説明するためのフローチャートである。 縞画像パッチの形態の他の例の説明図である。 ユーザに情報の入力を促すためのUI画面の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(1)インクジェット記録装置の構成
図1(a)は、いわゆるシリアルスキャン方式のインクジェット記録装置の外観斜視図である。本例のインクジェット記録装置(以下、「記録装置」ともいう)は、インクを吐出可能なインクジェット記録ヘッド3を搭載したキャリッジ2に対して、キャリッジモータM1の駆動力が伝達機構4よって伝えられる。記録装置は、記録ヘッド3と共にキャリッジ2を矢印X方向に往復移動させると共に、記録媒体Pを給紙機構5により矢印X方向と交差(本例の場合は、直交)する矢印Y方向に搬送する。
また記録装置は、記録ヘッド3におけるインクの吐出状態を良好に維持するために、キャリッジ2を回復装置10の位置まで移動させて、記録ヘッド3の吐出回復処理を実行する。キャリッジ2には、記録ヘッド3と、記録ヘッド3に供給するインクを貯留するインクカートリッジ6と、が装着される。インクカートリッジ6は、キャリッジ2に対して着脱可能である。本例の記録装置は、カラー画像の記録が可能である。そのためキャリッジ2には、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクのそれぞれを収容した4つのインクカートリッジ6が搭載されている。これら4つのインクカートリッジ6は、それぞれ独立して着脱可能である。
キャリッジ2と記録ヘッド3は、所要の電気的接続が達成できるように、それらの接合面が適正に接触するように構成されている。記録ヘッド3は、記録信号に応じてインクの吐出エネルギーが印加されることにより、複数の吐出口からインクを選択的に吐出する。本例の記録ヘッド3は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット方式を採用している。その熱エネルギーを発生するために電気熱変換素子を備え、その電気熱変換素子に印加される電気エネルギーが熱エネルギーに変換される。その熱エネルギーをインクに与えることにより、インクに膜沸騰が生じ、その際の気泡の成長および収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口からインクが吐出される。この電気熱変換素子は、各吐出口のそれぞれに対応するように設けられており、記録信号に対応する電気熱変換素子にパルス電圧が印加されることによって、その電気熱変換素子に対応する吐出口からインクが吐出される。記録ヘッド3は、インクの吐出エネルギー発生素子として、電気熱変換素子の他、ピエゾ素子などを用いてもよい。
キャリッジ2は、伝達機構4の駆動ベルト7の一部に連結されており、ガイドシャフト13に沿って矢印X方向に摺動自在にガイドされている。したがって、キャリッジ2は、キャリッジモータM1の正転および逆転により、ガイドシャフト13に沿って矢印X方向に往復移動する。また、キャリッジ2の絶対位置を検出するために、キャリッジ2の移動方向に沿って延在するスケール8が備えられている。本例におけるスケール8は、黒色のバーが所定のピッチで印刷された透明なPETフィルムを用いており、その一方はシャーシ9に固着され、その他方は板バネ(不図示)で支持されている。
また、記録装置には、記録ヘッド3の吐出口(不図示)が形成された吐出口面と対向するプラテン(不図示)が設けられている。キャリッジモータM1の駆動力によって、記録ヘッド3を搭載したキャリッジ2が往復移動されると同時に、記録信号に応じて記録ヘッド3がインクを吐出する。これにより、プラテン上に搬送された記録媒体Pの全幅にわたって画像が記録される。
記録媒体Pを搬送するための搬送ローラ14は搬送モータM2によって駆動され、ピンチローラ15は、バネ(不図示)の付勢力によって搬送ローラ14に当接し、ピンチローラホルダ16は、ピンチローラ15を回転自在に支持する。搬送ローラギア17は搬送ローラ14の一端に固着され、中間ギア(不図示)を介して搬送ローラギア17に伝達された搬送モータM2の回転により、搬送ローラ14が駆動される。排出ローラ20は、記録ヘッド3によって画像が記録された記録媒体Pを記録装置外ヘ排出するためのローラであり、搬送モータM2によって駆動される。排出ローラ20には、バネ(不図示)の付勢力により拍車ローラ(不図示)が当接する。拍車ホルダ22は、拍車ローラを回転自在に支持する。
記録装置には、キャリッジ2の往復運動の範囲外の位置に、記録ヘッド3におけるインクの吐出状態を良好に維持するための回復装置10が配設されている。その配設位置は、例えば、記録領域外のホームポジションに対応する位置などであってもよい。回復装置10は、記録ヘッド3の吐出口面をキャッピングするキャッピング機構11と、記録ヘッド3の吐出口面をクリーニングするワイピング機構12と、を備える。キャッピング機構11による吐出口面のキャッピングに連動して、回復装置内の吸引手段(吸引ポンプ等)により吐出口からインクを強制的に吸引排出させる。これにより、記録ヘッド3のインク流路内の増粘インクおよび気泡等を除去する回復処理を行う。また、非記録動作時等において、記録ヘッド3の吐出口面をキャッピング機構11によってキャッピングすることにより、記録ヘッド3を保護すると共に、インクの揮発成分の蒸発および吐出口の乾燥を防止することができる。ワイピング機構12は、キャッピング機構11の近傍に配されて、記録ヘッド3の吐出口面に付着したインク滴を拭き取るように構成されている。これらのキャッピング機構11およびワイピング機構12により、記録ヘッド3におけるインクの吐出状態を良好に維持することができる。
(2)記録ヘッドの構成
図1(b)は、記録ヘッド3における各インク色対応のノズル列3K,3C,3M,3Yの説明図である。ノズル列3Kはブラックインクク用のノズル列、ノズル列3Cはシアンインク用のノズル列、ノズル列3Mはマゼンタインク用のノズル列、ノズル列3Yはイエローインク用のノズル列である。これら複数のノズル列が横方向(X方向)に配列されていることから、このようなノズル構成の記録ヘッドは、横並びヘッドとも称される。各ノズル列を構成するノズルの数は例えば256であり、図1(b)においては、9つのノズルを代表的に表している。
ノズル列の配置形態は図1(b)の例に限定されず、それらのノズル列の並び順は任意であり、また各ノズル列に含まれるノズル数は異なってもよく、ノズル列の配置形態が様々な記録ヘッド3を用いることができる。また、図1(b)の記録ヘッド3は、各インク色のノズル列が1つのチップに一体形成された形態であるが、各インク色のノズル列は異なるチップにされてもよい。また、4色(C,M,Y,K)のうち、ある1色(例えば、K)のノズル列と、残り3色(例えば、C,M,Y)のノズル列と、が別チップに形成されてもよい。
(3)記録システムの構成
図2は、本実施形態における記録システムのブロック図である。
画像処理装置(情報処理装置)101は、ホストPCおよびタブレットPCなどのホスト装置からなり、CPU102は、HDD104に記憶されているプログラムにしたがって、RAM103をワークエリアとして、画像情報などの各種処理を実行する。例えば、CPU102は、キーボード・マウスI/F106およびタッチパネル(不図示)を介してユーザより受信したコマンド、およびHDD104に記憶されているプログラムにしたがって、記録可能な画像データを生成し、これを記録装置108に転送する。後述する、線幅検知画像の画像データ、および、線幅検知処理を実行するためのプログラムもHDD104に記憶され、CPU102によって実行される。また、画像処理装置101は、記録装置108からデータ転送I/F107を介して受信した画像データに対して、HDD104に記憶されているプログラムにしたがって所定の処理を行う。その処理結果および様々な情報は、ディスプレイI/F105を介して不図示のディスプレイに表示される。画像処理装置101は、記録装置108と同様に構成される目標記録装置116に対しても、同様の処理を行うことができる。
記録装置108において、CPU111は、ROM113に記憶されているプログラムにしたがって、RAM112をワークエリアとして各種処理を実行する。また記録装置108は、高速な画像処理を行うための画像処理アクセラレータ109を備える。画像処理アクセラレータ109は、CPU111よりも高速に画像処理を実行可能なハードウェアである。画像処理アクセラレータ109は、CPU111が、画像処理に必要なパラメータとデータをRAM112の所定のアドレスに書き込むことにより起動され、それらのパラメータとデータを読み込んだ後、そのデータに対して所定の画像処理を実行する。但し、画像処理アクセラレータ109は必須な要素ではなく、同等の処理は、CPU111によって実行することもできる。上記パラメータは、ROM113に格納してもよく、またはフラッシュメモリおよびHDDなどのストレージ(不図示)に格納してもよい。
画像処理装置101および記録装置108による所定の画像処理後の記録データは、記録ヘッドコントローラ114によって記録ヘッド3に転送される。CPU111は、キャリッジモータおよび搬送モータを制御する。記録ヘッド3がキャリッジ2と共に矢印X方向(主走査方向)に移動しつつ、記録データに基づいてインクを吐出する動作(記録走査)と、記録媒体を矢印Y方向(副走査方向)に搬送する動作と、を繰り返すことにより、記録媒体上に画像が記録される。本例の記録装置108は、記録ヘッド3からK,C,M,Yの4色の顔料インクを吐出可能であり、各ノズルからのインクの吐出量は4plである。一方、本例の目標記録装置116は、記録装置108とは異なる記録ヘッドから、記録装置108とは異なるK,C,M,Yの4色の顔料インクを吐出する記録装置であり、各ノズルからのインクの吐出量は、6plである。
画像処理装置101は、通信回線118を介して、記録装置108と目標記録装置116に接続される。記録装置108と目標記録装置116は、画像処理装置101に対して、常に同時に接続されている必要はなく、必要に応じて接続が切られてもよい。目標記録装置116は、記録装置108のようなインクジェット記録装置に限定されず、レーザービーム記録装置、複写機、LEDプロッタなどの記録装置であってもよい。また通信回線118は、ローカルエリアネットワークの他、USBハブ、無線のアクセスポイントを用いた無線通信ネットワーク、Wifiダイレクト機能を用いた接続などであってもよい。
(4)画像処理
画像処理装置101および記録装置108,116による所定の画像処理は、入力した記録データから、記録走査毎におけるインクドットの形成位置を示すデータを生成する画像データ変換処理である。以下、記録装置108における画像データ変換処理について説明するが、目標記録装置116においても同様である。
図3は、画像データ変換処理の流れを説明するためのブロック図である。本例の記録システムにおける画像処理は、画像処理装置101としてのパーソナルコンピュータ(PC)と、記録装置108と、によって実行される。
(4-1)画像処理装置の処理
画像処理装置101のオペレーティングシステムで動作するプログラムとしては、アプリケーションおよびプリンタドライバがある。そのアプリケーションとしては、例えば、CAD図面作図用のアプリケーションがある。アプリケーション処理201においては、記録装置108によって記録すべき画像に対応する画像データの生成処理がアプリケーションによって実行される。アプリケーション処理201により生成された画像データは、プリンタドライバに渡される。
画像処理装置101のプリンタドライバは、ページ記述言語(PDL:page-description language)フォーマットの画像データを生成する。以下、PDLフォーマットの画像データを「PDLデータ」という。PDLとしては、例えば、Adobe社の「PDF」、「PostScript」、およびHewlett-Packard社の「HPGL/2」などが知られている。PDLは、ビットマップだけでなく、線、文字などのベクターデータを記載できる画像フォーマットとして広く使用されている。プリンタドライバは、アプリケーションから渡された画像データから、記録装置用の画像データを生成する生成処理202を行う。記録装置用の画像データはPDLデータであり、プリンタドライバは、画像処理装置101のユーザインタフェース(UI)を通して設定された記録に関する設定情報などのヘッダ部を付加して、記録装置用の画像データを生成する。生成された記録装置用の画像データは、画像処理装置101のI/F107から、記録装置108のI/F110を通して記録装置108に送られて、データバッファRAM112に格納される。
図4(a)は、PDLフォーマットの一例の説明図である。PDLフォーマットは、ジョブ管理&プリンタ設定コマンド301、画像データ描画コマンド302、およびジョブエンドコマンド305から構成される。画像データ描画コマンド302は、ビットマップ部303とベクターコマンド部304を含み、ビットマップだけでなく、文字や線などの図形を表現できる形式となっている。図4(b)は、画像データ描画コマンド302の説明図である。画像データ描画コマンド302は、ある単位(ここでは、64[KB])毎の一連の描画コマンド302(ディスプレイリスト(DL)と称される)を複数束ねた構成である。
図5は、描画コマンド302の内訳を説明するためのコマンド一覧表である。描画コマンド302は、ビットマップ描画コマンドとベクター描画コマンドとに大別される。さらに、ベクター描画コマンドは、ペンのカラー、線幅、および描画などに関する「線描画コマンド」と、文字フォントおよび文字そのものを指定する「文字描画コマンド」と、ハッチング種や密度を指定する「ハッチング描画コマンド」と、に大別される。このようなPDLフォーマットの画像データが画像処理装置101から記録装置108に送られる。
(4-2)記録装置の処理
記録装置108のCPU111または画像処理アクセラレータ109は、画像データ解析処理203(図3参照)を行う。画像データ解析処理203においては、データバッファRAM112からPDLフォーマットの画像データが順次読み出される。CPU111または画像処理アクセラレータ109は、そのPDLデータに含まれる描画コマンドを解釈し、PDLフォーマットの画像データ(PDLデータ)を、ビットマップと同様の形態のラスター画像データに展開する。展開されたラスター画像データは、データバッファRAM112に格納される。
また、CPU111または画像処理アクセラレータ109は、入力された記録データの色変換処理204とハーフトーニング処理205を行う。
色変換処理204は、記録データを記録装置108におけるインクの色信号からなる画像データに変換する処理である。例えば、入力された記録データには画像を示す画像データが含まれ、その画像データが、モニタの表現色であるsRGB等の色空間座標で画像を示す場合、このsRGBの色座標(R、G、B)を記録装置のインク色データ(C,M,Y,K)に変換する。その変換方法は、マトリクス演算処理または三次元LUTを用いた処理等の既知の手法によって実現される。本例の記録装置108はブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを用いるため、RGB信号の画像データは、K、C、M、Yの各8ビットの色信号からなる画像データに変換される。各インクの色信号は、各インクの付与量に対応する。インクの色数は、K、C、M、Yの4色に限定されない。記録画像の画質向上のために、濃度の薄いライトシアン(Lc)、ライトマゼンタ(Lm)、およびグレー(Gy)のインクなど、その他のインクを使用する場合には、それらに応じた色信号が生成される。
また、CPU111または画像処理アクセラレータ109は、色変換処理204された色信号を含む画像データに対してハーフトーニング処理205を行う。このハーフトーニング処理205は、画像データの階調のレベル数を下げる処理である。本例においは、各画素について、画像データの値と比較するための閾値を配列したディザマトリックスを用いて、ハーフトーニング処理205を行う。このハーフトーニング処理205により、最終的には、各画素にインクのドットを形成するか否かを示す2値データが生成される。後述するマルチパス記録方式を採用する場合には、記録走査毎の間引き画像に対応するデータを生成するために、ハーフトーニング処理後のデータに対して、マスクパターン等を用いて画像を間引く処理を行う。画像処理アクセラレータ109を用いることにより、処理を高速化が可能となる。
記録データ生成処理206により、1ビットのドットデータを内容とする記録イメージデータに、記録制御情報を加えた記録データが生成される。生成された記録データは、バッファRAM112に格納される。バッファRAM112に格納された2値の記録データは、CPU111によって順次読み出されてヘッド駆動回路207に入力される。ヘッド駆動回路207に入力された各インク色の1ビットの記録データは、記録ヘッド3の駆動パルスに変換され、記録ヘッド3は、その駆動パルスに基づいてヘッド駆動回路207により駆動処理され、所定のタイミングでインクを吐出する。
(5)ラスタライズ処理
図6は、CAD図面において用いられる所定幅の基本線の組み合わせの説明図である。基本線として、その線幅がそれぞれ1:2:4の比率からなる細線、太線、極太線が用いられる。例えば、細線が0.25[mm]であった場合、太線は0.50[mm]、極太線は1.00[mm]となる。図6には、基本なる細線の幅が0.18[mm]の場合、0.13[mm]の場合、0.09[mm]の場合のそれぞれにおける基本線の組み合わせが記載されている。
記録装置108のCPU111は、解析および展開されたラスター画像データに対して、引き続き画像処理を行う。本例においては、画像データ解析処理203において、入力線幅[mm]と、記録装置108によって記録される線の幅と、の違いを吸収するためのラスター画像展開と同時に、線幅の調整を行う。このような調整は、画像処理装置において行ってもよい。この線幅の調整方法の詳細については、後述する。
(6)線幅の差の発生要因
本例の記録装置108におけるインク滴のサイズは4[pl]であり、記録媒体としての記録用紙に形成されたインクドットは滲みにより広がり、直径35μmとなる。一方、目標記録装置116におけるインク滴のサイズは6[pl]であり、記録媒体としての記録用紙に形成されたインクドットは滲みにより広がり、直径50μmとなる。そのため、記録可能な線の最小幅(最小線幅)は、記録装置108よりも目標記録装置116の方が大きい。つまり、同一の線画データに基づいて線を記録した場合、記録装置108,116間におけるインクのドット径の差が要因となって、記録した線の幅(再現線幅)の差を発生させることになる。
また、このような再現線幅の差は、いずれの幅の線に対しても15μm(=50μm-35μm)の差が生じるわけではなく、入力した線画データによって差の大きさが異なる。以下、図7を用いて、線幅によって異なるインクの滲み方(線幅の増え方)について説明する。
図7(a),(b),(c)は、それぞれ、記録媒体上に記録された1ピクセル線、2ピクセル線、3ピクセル線のインクの滲み方の説明図である。これらの図において、グレーの塗り潰しの円部分は、インク滴の着弾時におけるドットの大きさを表し、塗りつぶされていない円部分は、滲んだ後のドットの大きさを表している。1ピクセル線の場合は、その両側の滲みにより線が太くなる。2ピクセル線の場合も同様に線が太くなるものの、その滲みの影響が小さくなる。例えば、図7(b)において、左側のピクセルは、左方向には滲みによってドットが広がるものの、隣にドットが存在している右方向に関しては、新たな滲みよる広がりが小さい。同様に、図7(b)における右側のピクセルは、右方向には滲みによってドットが広がるものの、隣にドットが存在している左方向に関しては、新たな滲みよる広がりが小さい。3ピクセルの場合も同様である。特に、図7(c)中の中央のピクセルは、その両側にドットが存在しているため、線幅の増大に大きく影響するような滲みは生じない。
図7(d)は、ラスタライズ解像度が600[dpi]のときのピクセル単位の線幅と、ドットの滲みによる線幅の増加量と、の関係の説明図である。図7(a),(b)のように、1から2ピクセルまでの線幅は、インクの滲みによって線幅が増加する。しかし、インクの滲みの影響は線の外側に現れるため、3ピクセル以上に線幅が増大しても、インクの滲みによる線幅の増加量はほぼ一定となる。したがって、入力した画像データに対応する線幅によって、インクの滲み方が異なり、結果として線幅の増え方が異なる。
このように、入力した画像データに対応する線幅(入力線幅)によって、インクの滲み量(線幅の増大量)が異なる。そのため本実施形態においては、入力線幅に応じたインクの滲みの影響を考慮し、記録装置108,116によって記録される線の幅を検知するために、それらの記録装置によって線幅検知画像を記録する。
(7)線幅調整値の設定処理
図8は、線幅検知画像の記録結果に基づいて線幅の調整値を設定する設定処理を説明するためのフローチャートである。本実施形態においては、後述するように、目標記録装置(ターゲットプリンタ)116によって記録された線の幅を目標幅とし、その目標幅に合わせた幅の線を記録装置108において記録するように、記録装置108によって記録される線幅を調整する。なお、各処理の説明における記号「S」は、ステップであることを意味する。
まず、CPU102は、画像処理装置101から記録装置108および目標記録装置116に線幅検知画像の画像データを送信し、それらの記録装置108,116は、その画像データに基づいて線幅検知画像を記録する(S1)。線幅検知画像を記録するための線幅検知画像の画像データは、画像処理装置101によって生成される他、記録装置108、116によって生成される形態であってもよい。記録装置108,116による線幅検知画像が記録されるタイミングは、同時である必要はない。本実施形態においては、目標記録装置116によって記録された線の幅に対して、記録装置108によって記録される線の幅を合わせる。このような場合には、記録装置108よりも先に、目標記録装置116による線幅検知画像の記録結果を取得(記録結果に関する情報取得)しておく。線幅検知画像は、記録装置108,116によって記録される線幅の特性を線幅変化量として検知するための画像である。
図9および図10は、線幅検知画像の一例を説明するための図である。線幅検知画像としては、下記のようなラスター形式の線幅検知画像の画像データと、ベクター形式の線幅検知画像の画像データがある。記録装置108,116が記録する線幅検知画像は、いずれもラスターデータの線幅検知画像、もしくは、いずれもベクターデータの線幅検知画像である。本実施形態の線幅検知画像は、周波数特性の異なる複数の縞模様の矩形画像(以下、「縞画像パッチ」ともいう)を含む。複数の縞画像パッチのそれぞれには、図のようにY方向に延在する線がX方向に複数配列される。1つのパッチ内に含まれる縞状の複数の線は同じ幅を有する。また、複数のパッチ間では、線の幅および線の配列間隔の少なくとも一方が異なり、それらの記録結果から線の滲み方(線幅の増大量)が検出される。
(7-1)ラスターデータの線幅検知画像
図9は、ラスターデータの線幅検知画像の説明図である。本例の線幅検知画像に含まれる縞画像パッチの数は計16であり、線幅を変化させたものがX方向(横方向)に並び、線が配列する間隔(配列ピッチ)を変化させたものがY方向(縦方向)に並ぶ。線の間隔とは、X方向における隣り合う2つの線の中心座標の距離を意味する。具体的に、縞画像パッチA1は、線幅1ピクセルの複数の線を1ピクセルの間隔で含み、縞画像パッチA2は、線幅1ピクセルの複数の線を2ピクセルの間隔で含む。縞画像パッチA3は、線幅1ピクセルの複数の線を3ピクセルの間隔で含み、縞画像パッチA4は、線幅1ピクセルの複数の線を4ピクセルの間隔で含む。Y方向に並ぶ縞画像パッチA1,A2,A3,A4の順に、線の間隔が次第に大きくなる。同様に、線幅2ピクセルの複数の線を含む縞画像パッチA11,A12,A13,A14は、Y方向の上から下に並ぶ順に、線の間隔が1,2,3,4ピクセルと大きくなる。線幅3ピクセルの複数の線を含む縞画像パッチA21,A22,A23,A24、および線幅4ピクセルの複数の線を含む縞画像パッチA31,A32,A33,A34も同様である。このように、本実施形態の線幅検知画像の画像データは、X方向に幅が異なる線が並び、各幅の線毎に、線間隔が異なる縞画像パッチの群(パッチ群)がY方向に並ぶ。
ラスターデータの場合には、図11(a)のように、線と線の隙間Gが、隣り合う2つの線の間隔Sに対応する画素数によって定義される。このようなラスターデータの線幅検知画像が記録装置108,116によって記録されたときに、後述するように、インクの滲みよる線幅の増大に応じて線の隙間が埋められることにより、線の増大量を検知することができる。
(7-2)ベクターデータの線幅検知画像
図10は、ベクターデータの線幅検知画像の説明図である。本例の線幅検知画像に含まれる縞画像パッチの数は計16であり、線幅を変化させたものがX方向(横方向)に並び、線間隔を変化させたものがY方向(縦方向)に並ぶ。具体的に、縞画像パッチB1には、線幅0.021mmの複数の線が0.042mm間隔で記録され、縞画像パッチB2には、線幅0.021mmの複数の線が0.063mm間隔で記録される。縞画像パッチB3には、線幅0.021mmの複数の線が0.084mm間隔で記録され、縞画像パッチB4には、線幅0.021mmの複数の線が0.105mm間隔で記録される。縞画像パッチB1,B2,B3,B4の順に、線の間隔が次第に大きくなる。縞画像パッチB11には、線幅0.042mmの複数の線が0.042mm間隔で記録され、縞画像パッチB12には、線幅0.042mmの複数の線が0.063mm間隔で記録される。縞画像パッチB13には、線幅0.042mmの複数の線が0.084mm間隔で記録され、縞画像パッチB14には、線幅0.042mmの複数の線が0.105mm間隔で記録される。線幅0.063mmの複数の線を含む縞画像パッチB21,B22,B23,B24、および線幅0.084mmの複数の線を含む縞画像パッチB31,B32,B33,B34も同様である。
ベクターデータの場合には、図11(b)のように、線と線の隙間Gは、隣り合う2つの線の間隔Sから線幅Wを引いた距離として定義される。図10において、間隔Sよりも線幅が大きい縞画像パッチB11、B21,B22,B31,B32,B33は、隙間Gがないベタ画像のように表されているが、実際には複数の線の集合である。
(7-3)縞画像パッチの選択
再び、図8のフローチャートに戻り、記録装置108,116によって記録された線幅検知画像における縞画像パッチの中から、隣接する2つの線が繋がって隙間Gが潰れ、紙白領域が見えなくなっている縞画像パッチを選択する(S2)。隙間Gの潰れは、インクのドット径が大きいこと、およびインクの滲みが生じたこと、などの線幅の変化要因によって生じる。
例えば、図12のような線幅検知画像において、縞画像パッチC1,C11,C12は、隣り合う線の隙間となる紙白領域が見えず、他の縞画像パッチは、隙間となる紙白領域が見える。したがって、S2においては、縞画像パッチC1,C11,C12が選択される。このような選択は、例えば、画像処理装置101において表示される選択画面を用いて、ユーザに実行させる。ユーザは、縞画像パッチの隙間が潰れているか否かを目視で確認することによって、このような選択を簡単に行うことができる。また、縞画像パッチのそれぞれに記号(本実施形態の場合は、番号)を対応付けて、その番号を選択して入力させるようにしてもよい。この場合、選択された番号は、画像処理装置101に入力してもよく、線幅検知画像を記録した記録装置108または116に入力してもよい。
このように、本実施形態の線幅検知画像においては、紙白部分が見えない縞画像パッチと、紙白部分が見える縞画像パッチと、が含まれるように、線の幅の変化の程度が関連付けられる。前者の縞画像パッチは、記録装置によって記録された線の幅の変化によって、隣り合う2つの線の間隔がインクで潰れて紙白部分が見えない縞画像パッチである。後者の縞画像パッチは、記録装置によって記録された線の幅の変化によって、隣り合う2つの線の間隔が潰れずに紙白部分が見える縞画像パッチである。この結果、後述するように、線の幅の変化によって紙白領域が見えなくなる間隔の大きさと、紙白領域が見える間隔の大きさと、の関係から、記録装置によって記録された線の幅に関する情報を提供することができる。
(7-4)線幅の変化量の検知
次に、このように選択された縞画像パッチに基づいて線幅の変化量を検知する(S3)。
図12の線幅0.021mmの線においては、0.042mmの間隔の縞画像パッチC1(S2において選択されたパッチ)の隙間が潰れて紙白部分が存在せず、0.042mm以上の間隔の縞画像パッチC2,C3,C4の隙間は潰れずに紙白部分が存在する。図13(a)は縞画像パッチC1の一部の拡大図、図13(b)は縞画像パッチC2の一部の拡大図である。縞画像パッチC1における線は、その両側がインクの滲みよって外側に膨らみ、その線幅W1は、間隔(0.042mm,0.063mm)との関係から、0.042mm以上かつ0.063mm未満と検知できる。本例においては、それらの間隔(0.042mm,0.063mm)の平均値0.053(=(0.042+0.063)/2)[mm]を線幅W1として検知する。したがって、線幅0.021mmの線の幅の変化量は、0.032(=0.053-0,021)[mm]と検知される。また図12において、線幅0.042mmの線に関しては、縞画像パッチC11,C12(S2において選択されたパッチ)の隙間が潰れて紙白部分が存在せず、縞画像パッチC13,C14の隙間は潰れずに紙白部分が存在する。したがって線幅0.042mmの線は、インクの滲みによって線幅が0.042mmから0.084mmに増大したことになる。したがって、線幅0.042mmの線の幅の変化量は、0.042mmと検知される。
(7-5)線幅の調整値の算出
このように、記録装置108,116によって記録される線の線幅の変化量を検知した後、その変化量に基づいて線幅の調整値を算出する(S4)。
記録装置108,116は、図3の画像データ解析処理203において、目標記録装置116によって記録される線の線幅と、記録装置108によって記録される線の線幅と、の差を吸収するため、ラスタライズ処理による画像展開と同時に、線幅の調整を行う。具体的には、PDLフォーマット中の線幅の指定値[mm]の数値を調整することにより、線幅をコントロールする。PDLフォーマット中において線幅(入力線幅)が設定され、それに基づいて、記録装置108,116が線を記録することにより、その記録された線の幅(出力線幅)が上述したように検知される。
図14は、PDLフォーマット中において設定される入力線幅[mm]と、記録装置108,116における出力線幅の検出値[mm]と、の関係の説明図である。本例の場合、入力線幅T1(=0.50[mm])が設定されたときの目標記録装置116の出力線幅の検出値は1.50[mm]である。この出力線幅の1.50[mm]の線の記録を記録装置108において実現するためには、記録装置108における入力線幅として、図14中の点線の矢印のように、記録装置108における入力線幅と出力線幅との関係からP1=1.19[mm]が求められる。また、図14において、入力線幅T2(=1.00[mm])が設定されたきの目標記録装置116の出力線幅の検出値は2.20[mm]となる。この出力線幅の2.20[mm]の線の記録を記録装置108において実現するためには、記録装置108における入力線幅として、図14中の点線の矢印のように、記録装置108における入力線幅と出力線幅との関係からP2=1.74[mm]が求められる。
図15は、PDLフォーマット中において設定される入力線幅、記録装置108,116における出力線幅の検出値[mm]、および記録装置108における補正後の入力線幅の具体的例を示す。本例のように、目標記録装置116によって記録された線の幅に対して、記録装置108によって記録される線の幅を合わせる場合には、図15のように、記録装置108における補正後の入力線幅が求められる。
(7-6)線幅の調整値の設定
このように、補正後の入力線幅に対応する線幅の調整値を算出した後、その調整値を記録装置に設定する(S5)。画像処理装置101が線幅の調整値を算出した場合には、その画像処理装置101が調整対象の記録装置108または116に調整値を設定する。本例の場合は、目標記録装置116によって記録された線の幅に対して、記録装置108によって記録される線の幅を合わせるため、線幅の調整値が記録装置108に設定される。この場合には、画像処理装置101と記録装置108との間におけるプリンタコマンドを用いてもよく、また画像処理装置101において作成される記録データに設定情報を付加してもよい。プリンタコマンドを用いた場合、または線幅の調整値を記録装置108において算出した場合は、線幅の調整値は記録装置108に格納される。
(8)縞画像パッチの形態
縞画像パッチのサイズ(以下、「パッチサイズ」ともいう)は、ラスタライズの丸め周期の最小公倍数以上のサイズが望ましい。
図16は、記録データがベクターデータの場合に、ベクターデータからラスターデータへ変換する際に生じるおそれがある線間隔の変化の説明図である。例えば、線の位置が距離(mm)で定義されているベクターデータにおける線の間隔G1を、ラスターデータにおける2.4画素間隔で表現する必要がある場合を想定する。この場合、ラスターデータにおける線の位置、間隔、および幅が画素単位となる。そのため、それらの線の位置、間隔、および幅の丸め誤差(切り捨て・切り上げ・四捨五入のいずれかによる誤差)により、ラスターデータにおける線の間隔が、G2,G3のように隣り合う線の位置によって異なるおそれがある。これに対して、線の本数を所定本数以上、つまり、丸まり方の周期以上のパッチサイズとすることにより、異なる間隔のパターンを平均化することができる。すなわち、線の数を、[{(線幅+間隔)と(1画素幅)の最小公倍数}÷1画素幅]の数以上とすればよい。このように縞画像パッチのX方向におけるサイズは、1つの線の幅と1つの間隔の合計と、記録装置のラスタライズ解像度に対応する1画素の幅と、の最小公倍数以上とする。具体的には、下記の算出式によりパッチサイズと線の数を求めることができる。
(線幅+間隔)と(1画素幅)の最大公約数をGCDとした場合、パッチサイズは、(線幅+間隔)と(1画素幅)の最小公倍数LCMに対応し、その最小公倍数LCMと最大公約数GCDは下式1の関係にある。
パッチのサイズ=LCM=(線幅+間隔)×(1画素幅)÷GCD ・・・ (1)
また線の数は、最小公倍数LCMおよび最大公約数GCDと下式2の関係にある。
線の数=LCM÷(1画素幅)=(線幅+間隔)÷GCD・・・(2)
また(1画素幅)は、解像度1200dpiのときに21μm、解像度600dpiのときに42μm、解像度300dpiのときに84μmとなる。
最大公約数GCDは、「ユーグリッドの互除法」によっても求めることができる。線の幅と間隔の種々の組み合わせパターンからサイズと線の数を算出し、最も大きいサイズをパッチサイズとし、最も多い線の数を縞画像パッチにおける線の数として設定すればよい。しかし、有限小数のあらゆる値の組み合わせから、このようなパッチサイズと線の数を設定することは現実的でない。
具体的に、1画素幅が42μmである解像度600dpiにおける最小公倍数LCMについて説明する。
線幅が0.025mm、線間隔が0.050mmであった場合、最小公倍数(1周期)は3.15mmとなる。また、線幅が0.050mm、線間隔が0.050mmであった場合、最小公倍数(1周期)は2.10mmとなる。また、線幅が0.050mm、線間隔が0.075mmであった場合、最小公倍数(1周期)は5.25mmとなる。これらの線幅と線間隔の組み合わせを考慮して、X方向(線の延在方向に対して直交する方向)のサイズは、最も大きい5.25mmサイズとすればよく、もしくは、これらの最小公倍数を包含するサイズ(例えば、1cmサイズ)以上としてもよい。
またパッチサイズは、モアレを目立たせないため小さくすることが望ましい。
一般に、縞画像パッチのような周期性の高いパターンは、他の周期と干渉してモアレ(干渉縞)が発生しやすい。インクジェット方式または電子写真方式などの記録装置においては、記録時における微小な振動の発生を避けることは難しい。そのため、本例のような縞画像パッチには、記録動作時の振動によりモアレが発生するおそれがある。モアレは長周期であって、人間の視覚特性上、極めて目立つ。縞画像パッチのサイズが大き過ぎた場合には、長周期のモアレの影響により、線の隙間が潰れてしまうおそれがある。
記録装置の機構的な周期性は、例えば、インクジェット記録装置における記録ヘッドの駆動系を構成する歯車の外周の長さ、および歯の数の影響を受け、5cm周期などのモアレを引き起こすおそれがある。また、記録装置の機構的な振動はX方向およびY方向共に発生するため、モアレは、X方向およびY方向どちらにも発生する。モアレは1周期分だけなら視認されづらい。しかし、人間の視覚特性は数cmの周期に対して感度が高いため、パッチサイズ10cmに対して、数cmの周期のモアレが数回繰り返されるような場合には、そのモアレが極めて目立つことなる。そのため、モアレを2周期以内に収めるように、パッチサイズはX方向およびY方向共に約5cm以下とすることが好ましい。さらに縞画像パッチは、記録装置における記録動作の精度を考慮して、その精度が高い記録媒体の記録可能領域の中央付近に記録することが好ましい。
また、複数の縞画像パッチは、パッチサイズがX方向およびY方向において略同じであることが好ましく、少なくともX方向のサイズが略同じであることが好ましい。このとき、各縞画像パッチに含まれる線の数は一定でなくとも構わない。
例えば、複数の縞画像パッチにおける線の数を全て揃えるように、縞画像パッチ群を構成した場合には、線の幅および間隔に応じてX方向におけるパッチサイズが様々に変化することになる。縞画像パッチの濃度のマクロ的な検知と、縞画像パッチにおける線の隙間のミクロ的な検知と、を目視により同時に行うためには、パッチサイズが揃っていることが望ましい。パッチサイズが異なる場合には、このような目視において誤認識を誘発するおそれがある。各縞画像パッチに含まれる線を固定とすると、隣り合う線の間の間隔が変わることでX方向のパッチサイズが変わってしまう。例えば、間隔が狭い4本線の縞画像パッチと、間隔が広い4本線の縞画像パッチとでは、X方向の幅が異なる。この場合、ユーザが目視で観察する際に、視覚的に感じる濃度が変わってしまう。間隔が狭くX方向のサイズが小さい縞画像パッチは相対的に濃度が高く見え、間隔が広くX方向のサイズが大きい縞画像パッチは、相対的に濃度が低く見えてしまう。このため、本実施形態の線幅検知画像の画像データにおいて、各縞画像パッチは、X方向のサイズを略同じとする。具体的には、X方向における所定の閾値を設定し、その閾値内に納まる数の線が縞画像パッチとして記録される。
また、濃度が同じ縞画像パッチでも、面積が大きい方が濃く認識される。また、面積が大きいパッチほど線の隙間が認識されやすく、面積が小さいパッチの線の隙間が見逃されるおそれがある。また、各縞画像パッチのY方向の長さ、すなわち各線の長さがパッチ間で異なると、上記例と同様に、パッチ間の濃度が異なって観察され、ユーザにとって見づらい画像となる。このような誤認識を誘発しないために、複数の縞画像パッチは、そのパッチサイズが、X方向およびY方向のいずれにおいても略同じサイズであることが好ましい。
具体的には、線の幅および間隔を異ならせた複数の縞画像パッチにおいて、それぞれ線の数を調整して、それらのパッチサイズを略同じとすることにより、目視による誤認識を誘発することなく、インクの滲みによる線幅の変化を確実に検知させることができる。また、センサを用いて、縞画像パッチの濃度のマクロ的な検知と、縞画像パッチにおける線の隙間のミクロ的な検知と、を行うこともできる。例えば、解像度の異なる2種のセンサを用い、一方の低解像度のセンサにより濃度をマクロ的に検知し、他方の高解像度のセンサにより隙間をミクロ的に検知する方法である。1つの濃度センサによる検出方法ではマクロ的検知・ミクロ的検知を両立させることが難しいが、このような構成とすることで、センサを用いて高精度に検知することができる。この場合にも、複数の縞画像パッチのサイズを揃えて、一定の形態に配列することにより、効率よく検知することができる。
また、複数の縞画像パッチにおいて、線幅が異なるもの同士を比較せず、線幅が同じであって隙間が異なるもの同士を比較しやすいように、配列することが好ましい。具体的には、本例のように、縞画像パッチにおける複数の線がY方向(縦方向)に延在し、線幅が同じであって隙間が異なる線を含む複数の縞画像パッチをY方向に並べることにより、インクの滲みによる線幅の変化を目視によって容易に検知することができる。線の隙間が潰れて紙白部分が見えなくなっているか否かを目視で確認する際には、X方向(横方向)に並ぶ縞画像パッチを比較するよりも、Y方向に並ぶ隣同士の縞画像パッチの方が比較しやすい。その理由は、線の隙間である紙白領域が、Y方向に延在する線状に現れるからである。
以上のことから、1つの縞画像パッチのサイズは、X方向およびY方向ともに1~5cm程度が好ましく、また、全ての縞画像パッチのサイズは略同じであることが好ましい。本例における縞画像パッチは、線の数が3つ以上の縞模様にすることにより、縞画像パッチの濃度のマクロ的な検知と、線の隙間のミクロ的な検知と、を目視により精度よく行うことができる。また、図17(a)のように、周期性の高い高周波の縞模様の縞画像パッチは、線のミクロ的な隙間を目視によって確認することは難しいものの、縞画像パッチのマクロ的な濃度の変化は、線の隙間の影響を受けるため判別しやすい。一方、図17(b)のように、周期性の低い低周波の縞模様の縞模様パッチは、マクロ的な視点からはほぼ均一な濃度に見えるものの、ミクロ的な視点からは、隙間を簡単に識別することができる。その理由は、線の隙間である紙白領域、もしくは濃度の低い領域が線状に現れるため、人間の目によって、その隙間を極めて敏感に捉えることができるからである。
(9)線幅の補正処理
図18は、線幅の調整値を用いた線幅の補正処理を説明するためのフローチャートである。
まず、画像処理装置101のCPU102が記録データを生成する(S1)。記録データは、記録すべき画像、記録対象の記録媒体(記録用紙名)、記録品位、記録媒体のサイズ(用紙サイズ)、画像の回転処理の有無、画像のレイアウトなどに関する情報を含む。記録すべき画像は、ベクターデータの場合とラスターデータの場合がある。画像処理装置101にて生成された記録データは、記録装置108,116に転送される。以下の例においては、記録すべき画像がベクターデータである場合について説明する。また、以下の例において、目標記録装置116によって記録された線の幅に対して、記録装置108によって記録される線の幅を合わせる場合について説明する。
画像処理装置101のCPU102は、上述した線幅の調整値に基づいて、ベクターデータの線描画コマンドの線幅値を変更する(S12)、そのベクターデータを既知の方法を用いてラスタライズ処理することによりラスターデータを生成する(S13)。記録装置108のCPU111またはアクセラレータ109は、C,M,Y,Kなどのインク色に対応する色分解処理(S14)、および量子化処理(S15)などの所定の画像処理を実行する。記録装置108は、画像処理された記録データに基づいて、目標記録装置116によって記録された線と同じ幅の線を記録する(S16)。
以上説明したように、本実施形態においては、記録装置108,116によって縞画像パッチを記録し、それらの記録結果から、目標記録装置116によって記録された線と同じ幅の線を記録装置108によって記録するための補正値を求める。記録装置108は、その補正値により補正された画像データに基づいて、目標記録装置116によって記録された線と同じ幅の線を記録することができる。また、ベクターデータの線幅値に対して調整することにより、より細やかな調整を行うことができる。
(他の実施形態)
線幅検知画像は、無彩色の線のみでなく、有彩色のカラー線を含んでもよい。前述した実施形態における線幅検知画像は、黒線の線幅を検出するための画像であるが、赤線および青線などのカラーインクを用いたカラー線画像を含んでもよい。その場合、幅検知画像を記録するための記録データを取得(データ取得)して、前述した黒線の場合と同様の処理により、線の色毎の線幅調整値を算出すればよい。線幅の補正時には、線描画コマンド内の色情報を参照し、線の色毎に線幅調整値を切り替えて線幅を調整する。これにより、線の色毎に最適な線幅調整が行われた記録結果を取得することができる。
また、前述した実施形態においては、ベクターデータに対して線幅調整を施したが、ラスターデータに対して線幅調整を施してもよい。この場合、膨張フィルタ(最大値フィルタ)および縮小フィルタ(最小値フィルタ)を用いることができる。また、曲線および円などの直線以外の線に対しても線幅調整が可能である。
また、線幅補正は、記録直前のドットデータに対して施してもよい。前述した実施形態においては、PDLデータのラスタライズ前に線幅数値を変更して、線幅調整を行った。しかし、PDLデータでなく、記録直前の2値のドットイメージに対して、エッジ部のドットを間引いたり、逆に、ドットを追加してインクを滲みやすくしたりして、線幅調整を実施することもできる。このように、記録直前の2値のドットデータの状態においてドットイメージを直接加工することにより、ドット単位のより精密な線幅補正が可能となる。
また、前述したようなY方向(縦方向)の縦線の他、X方向(横方向)の横線、およびXおよびY方向に対して斜めの斜め線についても線幅を調整することができる。例えば、図19のように、縦線(タテ)、横線(ヨコ)、第1斜め線(ナナメ1)、および第1斜め線とは傾きの向きが異なる第2斜め線(ナナメ2)を含む複数の縞画像パッチを記録する。このような縞画像パッチを記録するために、図3の画像データ解析処理203などにおいては、それらの線を分けて処理する。これにより、画像データの解析負荷は大きくなるものの、記録装置108,116において記録される線の幅をより精度よく合わせることができる。例えば、図1(a)のようなシリアルスキャン方式のインクジェット記録装置にて記録される縦線と横線においては、記録ヘッド3から吐出されるインクの主滴とサテライト(吐出時に***したインクの副滴)との位置関係が異なる。そのため、記録ヘッド3の走査方向に沿って線幅が太くなる傾向がある。このような場合に、縦線、横線、および斜め線毎の線幅の調整処理は有効となる。図20は、図19の複数の縞画像パッチの記録結果から、隙間が潰れている縞画像パッチをユーザに選択させるために、画像処理装置101または記録装置108,116に表示されるUI(ユーザーインターフェイス)画面の一例を示す。
また、線幅検知画像は、縞画像パッチのような縞模様のパッチに限定されず、格子状のパッチであってもよい。格子状のパッチを用いることにより、インクのサテライトの影響も加味して、線幅検知画像の一度の記録結果から縦方向と横方向の滲みの度合を平均的に取得することができる。格子状のパッチを用いた場合には、縦方向における線幅の補正と、横方向における線幅の補正と、を別々に行う場合よりも精度が若干低下するものの、縦方向および横方向を含むあらゆる方向における線幅を簡易に補正することができる。格子状のパッチは、縦方向および横方向の線を含む形態に限定されず、斜め線を含んでもよい。
また、上述した実施形態においては、異なる記録装置間において記録される線の幅を合わせることを目的としている。しかし本発明は、単独の記録装置において記録される線の幅の校正方法としても適用できる。例えば、目標記録装置116において記録される線の幅を目標幅とせずに、入力されたPDLデータに記述された線幅を目標幅として、線幅の調整量を決定することにより、単独の記録装置において記録される線の幅を校正することができる。
また本発明は、異なる記録装置間において記録される線の幅を合わせるため、および単独の記録装置において記録される線の幅を校正するためなどを目的として、記録装置によって記録された線の幅を検知する検知方法としても適用することができる。記録装置によって記録される線の幅は、記録装置の特性、記録媒体の種類、インクの種類、および記録環境などの記録条件によって変化するため、線の幅の検知結果から、これらの記録条件を検知することにもできる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 ホストPC(画像処理装置)
102,111 CPU
108 記録装置
109 画像処理アクセレータ
116 目標記録装置

Claims (16)

  1. 記録装置に、所定幅の複数の線が縞状に並ぶ複数のパッチを含む線幅検知画像を記録させるための記録データを取得するデータ取得手段と、
    前記記録装置による前記線幅検知画像の記録結果に関する情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段により取得された前記情報に基づいて、前記記録装置によって記録すべき画像に含まれる線の幅を補正する補正手段と、
    を備え、
    前記複数のパッチのそれぞれは、第1の方向において実質的に同じ間隔で並ぶ複数の線を含み、その各線は、前記第1の方向と交差する第2の方向に延び、且つ、第1の方向における幅が第1の幅であり、
    前記複数のパッチのうち、第1のパッチに含まれる複数の線が前記第1の方向に並ぶ間隔は第1の間隔であり、第2のパッチに含まれる複数の線が前記第1の方向に並ぶ間隔は前記第1の間隔とは異なる第2の間隔であり、
    前記情報取得手段は、第1の記録装置によって記録された前記線幅検知画像の記録結果に関する情報および第2の記録装置によって記録された前記線幅検知画像の記録結果に関する情報を取得し、
    前記補正手段は、前記第1の記録装置によって記録される線の幅に対して、前記第2の記録装置によって記録される線の幅を合わせるように、前記第2の記録装置によって記録すべき画像に含まれる線の幅を補正する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記情報は、各パッチについて、複数の線の間に紙白領域が存在するかどうかを示す情報であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記複数のパッチは、前記第1の方向における幅が前記第1の幅とは異なる第2の幅である複数の線が前記第1の方向において実質的に同じ間隔で並び、且つ、前記第2の方向に延びる、第3のパッチ及び第4のパッチをさらに含み、
    前記第3のパッチに含まれる複数の線が前記第1の方向に並ぶ間隔は第3の間隔であり、前記第4のパッチに含まれる複数の線が前記第1の方向に並ぶ間隔は前記第3の間隔とは異なる第4の間隔であることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記線幅検知画像は、前記複数のパッチそれぞれに含まれる複数の線が前記第1の方向に並ぶ間隔に対応付けられた記号を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1のパッチと前記第2のパッチは、前記第2の方向に並んで配されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1のパッチの前記第2の方向における複数の線の長さと、前記第2のパッチの前記第2の方向における複数の線の長さとは、ほぼ同一であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記第1のパッチの前記第2の方向におけるサイズと、前記第2のパッチの前記第2の方向におけるサイズとは、ほぼ同一であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記第1のパッチの前記第1の方向におけるサイズは、前記第1のパッチに含まれる1つの線の前記第1の方向における幅と前記第1の間隔との合計と、前記記録装置のラスタライズ解像度に対応する1画素の幅と、の最小公倍数以上であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記線幅検知画像は、複数の線の前記第1の方向における幅が同じ複数のパッチからなるパッチ群を、前記第1の方向における幅毎に複数含み、
    前記線幅検知画像において、前記複数のパッチ群毎に前記第1の方向に並ぶことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記複数のパッチ群のうち、第1のパッチ群に含まれるパッチと第2のパッチ群に含まれるパッチは、前記第2の方向のサイズがほぼ同じであることを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記記録装置は、インクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体上に画像を記録することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
    前記情報処理装置からの記録データに基づいて画像を記録する記録装置と、
    を含むことを特徴とする記録システム。
  13. 記録装置に、所定幅の複数の線が縞状に並ぶ複数のパッチを含む線幅検知画像を記録させるための記録データを取得する第1取得ステップと、
    前記記録装置による前記線幅検知画像の記録結果に関する情報を取得する第2取得ステップと、
    前記第2取得ステップにおいて取得された前記情報に基づいて、前記記録装置によって記録すべき画像に含まれる線の幅を補正する補正ステップと、
    を備え、
    前記複数のパッチのそれぞれは、第1の方向において実質的に同じ間隔で並ぶ複数の線を含み、その各線は、前記第1の方向と交差する第2の方向に延び、且つ、第1の方向における幅が第1の幅であり、
    前記複数のパッチのうち、第1のパッチに含まれる複数の線が前記第1の方向に並ぶ間隔は第1の間隔であり、第2のパッチに含まれる複数の線が前記第1の方向に並ぶ間隔は前記第1の間隔とは異なる第2の間隔であり、
    前記第2取得ステップにおいて、第1の記録装置によって記録された前記線幅検知画像の記録結果に関する情報および第2の記録装置によって記録された前記線幅検知画像の記録結果に関する情報を取得し、
    前記補正ステップにおいて、前記第1の記録装置によって記録される線の幅に対して、前記第2の記録装置によって記録される線の幅を合わせるように、前記第2の記録装置によって記録すべき画像に含まれる線の幅を補正する、
    ことを特徴とする情報処理方法。
  14. 請求項13に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  15. 記録装置に、所定幅の複数の線が縞状に並ぶ複数のパッチを含む線幅検知画像を記録させるための記録データを取得するデータ取得手段と、
    前記記録装置による前記線幅検知画像の記録結果に関する情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段により取得された前記情報に基づいて、前記記録装置によって記録すべき画像に含まれる線の幅を補正する補正手段と、
    を備え、
    前記複数のパッチのそれぞれは、第1の方向において実質的に同じ間隔で並ぶ複数の線を含み、その各線は、前記第1の方向と交差する第2の方向に延び、且つ、第1の方向における幅が第1の幅であり、
    前記複数のパッチのうち、第1のパッチに含まれる複数の線が前記第1の方向に並ぶ間隔は第1の間隔であり、第2のパッチに含まれる複数の線が前記第1の方向に並ぶ間隔は前記第1の間隔とは異なる第2の間隔であり、
    前記第1のパッチと前記第2のパッチは、前記第2の方向に並んで配され、
    前記第1のパッチの前記第1の方向におけるサイズは、前記第1のパッチに含まれる1つの線の前記第1の方向における幅と前記第1の間隔との合計と、前記記録装置のラスタライズ解像度に対応する1画素の幅と、の最小公倍数以上である、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  16. 記録装置に、所定幅の複数の線が縞状に並ぶ複数のパッチを含む線幅検知画像を記録させるための記録データを取得する第1取得ステップと、
    前記記録装置による前記線幅検知画像の記録結果に関する情報を取得する第2取得ステップと、
    前記第2取得ステップにより取得された前記情報に基づいて、前記記録装置によって記録すべき画像に含まれる線の幅を補正する補正ステップと、
    を備え、
    前記複数のパッチのそれぞれは、第1の方向において実質的に同じ間隔で並ぶ複数の線を含み、その各線は、前記第1の方向と交差する第2の方向に延び、且つ、第1の方向における幅が第1の幅であり、
    前記複数のパッチのうち、第1のパッチに含まれる複数の線が前記第1の方向に並ぶ間隔は第1の間隔であり、第2のパッチに含まれる複数の線が前記第1の方向に並ぶ間隔は前記第1の間隔とは異なる第2の間隔であり、
    前記第1のパッチと前記第2のパッチは、前記第2の方向に並んで配され、
    前記第1のパッチの前記第1の方向におけるサイズは、前記第1のパッチに含まれる1つの線の前記第1の方向における幅と前記第1の間隔との合計と、前記記録装置のラスタライズ解像度に対応する1画素の幅と、の最小公倍数以上である、
    ことを特徴とする情報処理方法。
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