[1]実施例
図1は実施例に係る対話型ユーザ支援システム1の全体構成を表す。対話型ユーザ支援システム1は、対話型のユーザインターフェース(UI:User Interface)によりユーザを支援するためのシステムである。対話型のUIとは、人又は動物等を模したふるまいをする装置がユーザに対して問い掛け及び返答等のコミュニケーションを取りながら必要な情報及び機能等を提示するUIのことである。対話型ユーザ支援システム1は、例えば、ユーザが得たい情報を提示したり、ユーザが希望する処理を行うことが可能なサイトに誘導したりすることでユーザを支援する。
対話型ユーザ支援システム1は、ネットワーク2と、サーバ装置10と、ユーザ端末20とを備える。ネットワーク2は、移動体通信網及びインターネット等を含む通信システムであり、自システムにアクセスする装置同士のデータのやり取りを中継する。ネットワーク2には、サーバ装置10が有線通信でアクセスしており、ユーザ端末20が無線通信でアクセスしている。なお、ネットワーク2とのアクセスは有線通信及び無線通信のどちらでもよい。
サーバ装置10は、対話型UIにおいて表示される画面の情報を処理する情報処理装置である。サーバ装置10は、対話の進め方を表した対話シナリオ等のデータを記憶しており、それらのデータを用いて対話型UIにおける表示を制御する。ユーザ端末20は、表示面に画像を表示する表示機能を有するスマートフォン等の表示装置であり、ユーザによって利用される。
ユーザ端末20は、サーバ装置10から送信されてきたデータが示す画像を表示することで、対話型UIを表示すると共に、ユーザによる入力を受け付けて対話型UIの画面を遷移させる。ここでいう入力とは、文字等の入力の他、ユーザの操作を受け付ける操作子画像を選択する入力、表示された選択肢のいずれかを選択する入力及び画面をスクロールさせるための入力等が含まれ、また、手入力だけでなく、音声入力及びジェスチャ入力等も含まれる。
図2はサーバ装置10及びユーザ端末20のハードウェア構成を表す。サーバ装置10及びユーザ端末20は、いずれも、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、通信装置14と、入力装置15と、出力装置16と、バス17という各装置を備えるコンピュータである。なお、ここでいう「装置」という文言は、回路、デバイス及びユニット等に読み替えることができる。また、各装置は、1つ又は複数含まれていてもよいし、一部の装置が含まれていなくてもよい。
プロセッサ11は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ11は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。また、プロセッサ11は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール及びデータ等を、ストレージ13及び/又は通信装置14からメモリ12に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。
各種処理を実行するプロセッサ11は1つでもよいし、2以上であってもよく、2以上のプロセッサ11は、同時又は逐次に各種処理を実行してもよい。また、プロセッサ11は、1以上のチップで実装されてもよい。プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
メモリ12は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)及びRAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ12は、レジスタ、キャッシュ及びメインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。メモリ12は、前述したプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール及びデータ等を保存することができる。
ストレージ13は、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。
ストレージ13は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ12及び/又はストレージ13を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。通信装置14は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
入力装置15は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置16は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカ、LEDランプなど)である。ユーザ端末20においては、入力装置15及び出力装置16が一体となった構成(タッチスクリーン)になっている。
プロセッサ11及びメモリ12等の各装置は、情報を通信するためのバス17を介して互いにアクセス可能となっている。バス17は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。また、サーバ装置10等は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、及び、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを含んで構成されてもよい。
また、サーバ装置10等は、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ11は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。サーバ装置10及びユーザ端末20には、本システムで提供されるプログラムが記憶されており、各装置のプロセッサがプログラムを実行して各部を制御することで以下に述べる機能群が実現される。
図3は対話型ユーザ支援システム1が実現する機能構成を表す。ユーザ端末20は、サマリー一覧表示部201と、表示操作受付部202と、対話画像表示部203と、選択操作受付部204とを備える。サーバ装置10は、データ記憶部101と、サマリー一覧生成部102と、サマリー一覧送信部103と、閲覧サマリー特定部104と、入力促進画像生成部105と、対話画像データ送信部106と、選択肢画像生成部107とを備える。
サーバ装置10のデータ記憶部101は、対話型UIを実現するためのデータを記憶する。具体的には、データ記憶部101は、複数の対話シナリオを示すシナリオデータと、それらの対話シナリオの要約(サマリー)を示すサマリーデータとを記憶する。このサマリーは本発明の「コンテンツ」の一例である。シナリオデータ及びサマリーデータには、それぞれを識別するためのシナリオID及びサマリーIDが割り当てられている。
対話シナリオとは、ユーザの入力に対してどのような返答、問い掛け及び情報の提示等を行うかという分岐を対話の流れに沿って連続的に定めたものであり、例えば、商品情報及びサービス情報等を提供したり通信販売サイト及び予約サイト等にユーザを導いたりするために用いられる。シナリオデータは、対話シナリオにおいて提示されるユーザの入力を促す画像(入力促進画像)及び入力の候補となる選択肢を示す画像(選択肢画像)等を表すデータである。
入力促進画像とは、例えば、「~の入力をお願いします。」、「~が入力できます。」及び「何か質問はありますか。」といった直接的に入力を促す文章を表す画像である。ただし、直接的には入力を促していないように見える文章であっても、例えば「こんな商品があります。」という文章を商品紹介ページへのリンクと共に表示したり「今日はいい天気ですね。」という文章を行楽地の紹介ページへのリンクと共に表示したりすれば、それらの文章はそれらのリンク(選択肢の一例)を選択する入力を促すものと言える。
サマリーデータは、対話シナリオの主題(テーマ)、要約及び代表的な選択肢画像等を示すデータであり、サマリーは、対話シナリオへの入口として用いられる。
図4はサマリーの一例を表す。図4(a)では「新機種情報」をテーマとするサマリーA1が、図4(b)では「旅行情報」をテーマとするサマリーA2が表されている。図4(c)では「グルメ情報」をテーマとするサマリーA3が、図4(d)では「天気情報」をテーマとするサマリーA4が表されている。各サマリーには、それぞれが要約する対話シナリオで提示される代表的な選択肢画像及びテーマの詳細を説明する文字列が表されている。
図5は対話シナリオの一例を表す。図5の例では、「旅行情報」のサマリーA2に対応する対話シナリオB2が表されている。対話シナリオB2では、「旅行情報」という分岐が選択されると「東北巡り」及び「沖縄離島」等の選択肢が提示される。これらの選択肢は、選択されると次の分岐として用いられる。例えば「東北巡り」という選択肢が選択されると、これを次の分岐とした場合の「会津若松城」、「蔵王山の樹氷」及び「白神山地」等の選択肢が提示される。
さらに「会津若松城」が選択されると、それを分岐とする「城紹介」、「宿検索」、「グルメ検索」、「東山温泉」及び「御薬園」等の選択肢が提示される。また、「会津若松城」の後の選択肢については、そのうちの「東山温泉」が選択された場合だけ、さらに「温泉紹介」、「宿検索」及び「日帰り温泉」という選択肢が提示される。このように、対話シナリオにおいては、選択される選択肢によって階層の深さ(選択する回数)が異なっていてもよい。
また、上層から下層への一方通行だけでなく、選択されると上位の階層に戻って選択肢が提示されるようになっていてもよい(例えば「会津若松城」を選択した後に「東北地方の他の観光地」という選択肢を選ぶと「蔵王山の樹氷」等が提示されるなど)。これらの分岐及び選択肢には、それぞれを識別する選択肢IDが割り当てられており、シナリオデータはそれらの選択肢IDを含んでいる。
サーバ装置10のサマリー一覧生成部102は、データ記憶部101に記憶されているサマリーデータを用いてサマリー一覧を生成する。サマリー一覧生成部102は、本実施例では、例えば更新日が新しいものから順番にサマリーデータを抽出し、抽出したサマリーデータが示すサマリーを並べて表したサマリー一覧を生成する。サマリー一覧生成部102は、生成したサマリー一覧と、サマリー一覧全体の画面上のサイズと、各サマリーの画面上のサイズと、各サマリーに割り当てられたサマリーIDとを示す一覧データを生成してサマリー一覧送信部103に供給する。
サマリー一覧送信部103は、供給された一覧データをユーザ端末20に送信することで、サマリー一覧生成部102により生成されたサマリー一覧をユーザ端末20に送信する。サマリー一覧の生成及び送信は、例えばサマリー一覧を表示させる操作が行われたユーザ端末20からの要求を受けて行われる。ユーザ端末20のサマリー一覧表示部201は、サーバ装置10から送信されてきた一覧データを受け取り、受け取った一覧データが示すサマリー一覧のうちから1画面分を表示する。
図6は表示されたサマリー一覧の一例を表す。図6の例では、サマリー一覧表示部201が、図4に表すサマリーA1、A2、A3、A4を画面の上から順番に並べたサマリー一覧画面C1を表示している。図6に表されているこれらのサマリーは、サマリー一覧の一部である。サマリー一覧表示部201は、一覧データが示す一覧全体のサイズ及び各サマリーのサイズを用いて、サマリー一覧のうち表示中のサマリーが表す位置を示すスクロールバーD1を表示している。
サマリー一覧表示部201は、表示中の各サマリーの位置及びスクロールバーD1の位置を示す表示位置情報を表示操作受付部202に供給する。表示操作受付部202は、サマリー一覧表示部201により表示される(表示されている)サマリー一覧の画面における操作を受け付ける。表示操作受付部202は、供給された表示位置情報に基づいてユーザの操作内容を判断する。
表示操作受付部202は、いずれかのサマリーをタップする操作をそのサマリーを選択する選択操作として受け付ける。また、表示操作受付部202は、サマリーの表示領域又はスクロールバーD1をドラッグする操作をドラッグ方向へのスクロール操作として受け付ける。表示操作受付部202は、これらの操作を受け付けると、受け付けた操作の内容を示す操作データをサマリー一覧表示部201に供給する。
サマリー一覧表示部201は、供給された操作データがスクロール操作を示す場合、表示しているサマリー一覧をスクロールさせて表示する。また、サマリー一覧表示部201は、供給された操作データが選択操作を示す場合、選択されたサマリーを通知する選択通知データ(選択されたサマリーのサマリーIDを示すデータ)を生成してサーバ装置10に送信する。
また、サマリー一覧表示部201は、操作の有無にかかわらず、現在表示しているサマリーのうち、予め決められた位置に表示しているサマリーを通知する表示通知データ(その位置に表示されているサマリーのサマリーIDを示すデータ)も生成する。予め決められた位置としては、例えば表示されたサマリーのうちユーザが閲覧する可能性が最も高い位置が用いられ、本実施例では、表示面の上下方向の中央付近であり、並べられたサマリーのうち上から2つ目のサマリーが表示される閲覧位置E1が用いられる。
図6の例であれば、サマリー一覧表示部201は、閲覧位置E1にサマリーA2を表示しているので、サマリーA2を通知する表示通知データを生成する。サマリー一覧表示部201は、生成した選択通知データ及び表示通知データをサーバ装置10に送信する。サーバ装置10のサマリー一覧送信部103は、送信されてきた選択通知データ及び表示通知データを受け取ると、表示通知データを閲覧サマリー特定部104に供給し、選択通知データを選択肢画像生成部107に供給する。
閲覧サマリー特定部104は、ユーザ端末20に複数のコンテンツ(本実施例では複数のサマリー)が表示される(表示されている)場合に、それら複数のコンテンツのうちユーザにより閲覧される(閲覧されている)コンテンツを特定する。閲覧サマリー特定部104は本発明の「特定部」の一例である。閲覧サマリー特定部104は、本実施例では、供給された表示通知データが示すサマリー(閲覧位置E1に表示されているサマリー)を、ユーザにより閲覧されているコンテンツとして特定する。
なお、サマリー一覧表示部201は、閲覧位置E1にサマリーA2が所定の時間以上表示される(表示されている)場合に、サマリーA2を通知する表示通知データを生成してもよい。そうすることで、閲覧サマリー特定部104は、スクロール中に閲覧位置E1を通過するだけのサマリーは閲覧されているコンテンツとして特定せず、所定の時間以上閲覧位置E1に表示されたサマリーだけを閲覧されているコンテンツとして特定する。閲覧サマリー特定部104は、特定したサマリーのサマリーIDを入力促進画像生成部105に供給する。
入力促進画像生成部105は、ユーザ端末20に表示されているコンテンツに応じた入力を促す画像(入力促進画像)を生成する。入力促進画像とは、例えば、ユーザに対して何かしらの入力を促すように話しかける文章を表す画像である。入力促進画像生成部105は、本実施例では、閲覧サマリー特定部104により特定されたコンテンツに応じた入力を促す画像を入力促進画像として生成する。
本実施例では、各シナリオデータに、各々が示す対話シナリオに対応するサマリーに応じた入力を促す文章が含まれている。入力促進画像生成部105は、閲覧サマリー特定部104により旅行情報のサマリーA2が特定された場合には、データ記憶部101から同じく旅行情報の対話シナリオB2を読み出して、対話シナリオB2に含まれているサマリーA2に応じた入力を促す文章を示す画像を入力促進画像として生成する。
入力促進画像生成部105は、生成した入力促進画像を対話画像データ送信部106に供給する。対話画像データ送信部106は、供給された入力促進画像を示すデータを、対話形式の表示を行うための対話画像データとして生成し、生成した対話画像データをユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20の対話画像表示部203は、サーバ装置10から送信されてきた対話画像データを受け取り、受け取った対話画像データが示す入力促進画像を、対話形式の表示を行うための対話画像として表示する。
図7は表示された対話画像の一例を表す。図7の例では、対話画像表示部203は、図6に表すサマリー一覧画面C1に重畳させてアバターF1及び吹き出し画像G1を入力促進画像(対話画像)として表示する。アバターF1は、対話型のUIにおいてユーザの対話の相手である装置を擬人化して表したアバターを示す画像である。吹き出し画像G1は、アバターからユーザに向けてのメッセージを表す画像である。
図7の例では、「お勧めの旅行先があります!」という文章がユーザ向けのメッセージとして表示されている。このようにユーザに向けてのメッセージであることが明らかな画像が表示されている場合、そのメッセージの続きを見るために何らかの入力が必要であることは一般的に知られている。従って、アバターF1及び吹き出し画像G1は、メッセージの続きを見るための入力を促していると言える。
対話画像表示部203は、サマリー一覧表示部201に問い合わせてサマリー一覧画面が表示されている場合には、そのサマリー一覧画面に重畳させて対話画像を表示させる。以上のとおり、入力促進画像生成部105及び対話画像データ送信部106は、上述した入力促進画像をユーザ端末20に表示させるための表示処理を行う表示処理部108として機能する。表示処理部108は本発明の「第1処理部」の一例である。
表示処理部108は、本実施例では、上記のとおり閲覧サマリー特定部104により特定されたコンテンツに応じた入力を促す入力促進画像を表示させるための表示処理を行う。ユーザがサマリー一覧をスクロールさせる操作を行うと、閲覧位置E1に表示される(表示されている)サマリーが切り替わっていくので、閲覧サマリー特定部104が特定するコンテンツも切り替わる。表示処理部108は、そうして特定されるコンテンツが切り替わる度に、切り替わった新たなコンテンツに応じた入力を促す入力促進画像を表示させるための表示処理を行う。
図8は切り替わった対話画像の一例を表す。図8(a)では、「グルメ情報」のサマリーA3が閲覧位置E1に表示されているので、表示処理部108は、「近くのお店を検索しますか?」という文章を、特定されたコンテンツ(サマリーA3)に応じた入力を促す入力促進画像として表示させるための表示処理を行っている。図8(b)では、「天気情報」のサマリーA4が閲覧位置E1に表示されているので、表示処理部108は、「今日は天気がよさそうです。」という文章を、特定されたコンテンツ(サマリーA4)に応じた入力を促す入力促進画像として表示させるための表示処理を行っている。
対話画像表示部203は、表示中の入力促進画像の位置を示す表示位置情報を選択操作受付部204に供給する。選択操作受付部204は、対話画像表示部203により表示される(表示されている)入力促進画像を選択する選択操作を受け付ける。選択操作受付部204は、供給された表示位置情報が示す位置をタップする操作が行われた場合に、その操作を、入力促進画像の選択操作として受け付ける。この入力促進画像が表示される(表示されている)画面において行われる選択操作は本発明の「所定の操作」の一例である。
選択操作受付部204は、この選択操作を受け付けると、選択操作を受け付けた入力促進画像に対応するコンテンツ(サマリー)のサマリーIDを示す選択操作データを生成してサーバ装置10に送信する。送信されてきた選択操作データは、サーバ装置10の選択肢画像生成部107に供給される。選択肢画像生成部107は、ユーザに選択させる選択肢を示す選択肢画像を生成する。
選択肢画像生成部107は、供給された選択操作データが示すサマリーIDのサマリーに対応するシナリオデータをデータ記憶部101から読み出す。選択肢画像生成部107は、図7に表す入力促進画像に対して選択操作が行われてサマリーA2のサマリーIDを選択操作データが示す場合には、サマリーA2に対応する対話シナリオB2のシナリオデータを読み出す。選択肢画像生成部107は、読み出したシナリオデータ(対話シナリオB2)において示されている選択肢を示す選択肢画像を生成する。
対話シナリオには、対応するサマリーが選択された場合に提示される分岐が対応付けられている。例えば対話シナリオB2であれば、サマリーA2に「旅行情報トップ」という分岐が対応付けられている。選択肢画像生成部107は、供給された選択操作データがサマリーA2を示す場合、対話シナリオB2においてサマリーA2に対応付けられた分岐である「旅行情報トップ」の下層にある選択肢(「東北巡り」及び「沖縄離島」等)を示す選択肢画像を生成する。
シナリオデータには、各選択肢を示すサムネイル画像(ただの画像でもよい)及び説明文等が含まれている。例えば「東北巡り」という選択肢であれば、東北をイメージする写真のサムネイル画像と、東北地方の代表的な観光地名を含む説明文とが含まれている(サムネイル画像だけでも説明文だけでもよい)。選択肢画像生成部107は、各選択肢について、これらのサムネイル画像及び説明文等を用いて選択肢画像を生成する。
選択肢画像生成部107は、生成した選択肢画像を対話画像データ送信部106に供給する。対話画像データ送信部106は、供給された選択肢画像と、その選択肢画像の生成の際に選択操作が行われた入力促進画像とを示すデータを対話画像データとして生成し、生成した対話画像データをユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20の対話画像表示部203は、送信されてきた対話画像データが示す入力促進画像及び選択肢画像を対話画像として表示する。
図9は表示された入力促進画像及び選択肢画像の一例を表す。図9の例では、対話画像表示部203が、図7に表す入力促進画像(アバターF1及び吹き出し画像G1)と、図5に表す対話シナリオB2に含まれる「東北巡り」、「沖縄離島」及び「飛騨高山」という各選択肢を示す選択肢画像H1、H2及びH3とを含む旅行情報画面C2を表示している。また、対話画像表示部203は、全選択肢画像のうち表示中の選択肢画像が表す位置を示すスクロールバーD2を表示している。
図9の例では、対話画像表示部203は、横スクロールをすることで全ての選択肢画像が表示されるように、選択肢画像を横方向に並べて表示している。ただし、対話画像表示部203は、選択肢画像を横方向にスクロールした場合でも、入力促進画像の表示位置は固定して表示する。これにより、ユーザは、入力促進画像を常に確認しながら、全ての選択肢を確認することができる。
対話画像表示部203により選択肢画像が表示されている場合、選択操作受付部204は、それらの選択肢画像のいずれかを選択する選択操作を受け付ける。選択操作受付部204は、選択肢画像をタップする操作が行われた場合に、その操作を、選択肢画像の選択操作として受け付ける。選択操作受付部204は、選択操作を受け付けた選択肢画像が示す選択肢に割り当てられた選択肢IDを示す選択操作データを生成してサーバ装置10に送信する。
送信されてきた選択操作データは、サーバ装置10の入力促進画像生成部105及び選択肢画像生成部107に供給される。選択肢画像生成部107は、供給された選択肢データが示す選択肢を次の分岐とした場合にユーザに更なる選択をさせる選択肢を示す選択肢画像を生成する。例えば図9に表す選択肢画像H1が選択された場合であれば、選択肢画像生成部107は、対話シナリオB2においてこの選択肢画像H1が示す選択肢である「東北巡り」という分岐の下層にある選択肢(「会津若松城」、「蔵王山の樹氷」及び「白神山地」等)を示す選択肢画像を生成する。
一方、入力促進画像生成部105は、選択操作により選択された選択肢画像に応じた入力を促す画像を入力促進画像として生成する。シナリオデータには、分岐で選択される選択肢毎に、その選択肢に応じた入力を促す文章が含まれている。入力促進画像生成部105は、選択操作により選択肢画像H1が選択された場合には、この選択肢画像H1が示す選択肢が選択されたことを示す文章を示す画像を入力促進画像として生成する。
また、入力促進画像生成部105は、データ記憶部101から対話シナリオB2を示すシナリオデータを読み出して、対話シナリオB2に含まれている選択肢画像H1が示す選択肢である「東北巡り」に応じた入力を促す文章を示す画像を入力促進画像として生成する。対話画像データ送信部106には、入力促進画像生成部105により生成された入力促進画像と、選択肢画像生成部107により生成された選択肢画像とが両方供給される。
対話画像データ送信部106は、供給された入力促進画像及び選択肢画像を示すデータを対話画像データとして生成し、生成した対話画像データをユーザ端末20に送信する。対話画像表示部203は、受け取った対話画像データが示す入力促進画像及び選択肢画像を対話画像として表示する。
図10は表示された対話画像の一例を表す。図10の例では、対話画像表示部203が、先の画面で選択された選択肢(吹き出し画像G11)と、新たに生成された入力促進画像(アバターF1、吹き出し画像G12)と、対話シナリオB2に含まれる「会津若松城」、「蔵王山の樹氷」、「白神山地」及び「恐山」という各選択肢を示す選択肢画像H11、H12、H13及びH14とを含む旅行情報画面C3を表示している。
「東北巡り」という文字列が示された吹き出し画像G11は、前の分岐でユーザが「東北巡り」という選択肢を選択したことを示している。「東北にはこんな観光地がありますよ!」という文字列が示された吹き出し画像G12は、「東北巡り」に応じた入力を促す文章を示している。また、各選択肢画像は、ユーザが選択した「東北巡り」という選択肢を分岐とした場合に次に用意された選択肢を示している。
以上のとおり、入力促進画像生成部105、対話画像データ送信部106及び選択肢画像生成部107は、入力促進画像(例えば図7に表すアバターF1及び吹き出し画像G1)が表示される(表示されている)画面(同じくサマリー一覧画面C1)を、入力促進画像及び選択肢画像を含む画面(図9に表す旅行情報画面C2)に遷移させるための遷移処理を行う遷移処理部109として機能する。遷移処理部109は本発明の「第2処理部」の一例である。
図7、図9の例であれば、遷移処理部109は、サマリー一覧画面C1において入力促進画像の選択操作が行われると、その入力促進画像により促される入力の候補となる選択肢(選択肢画像H1、H2及びH3)と、それらの選択肢の入力を促す入力促進画像(アバターF1及び吹き出し画像G1)とを含む画面(旅行情報画面C2)に遷移させるための遷移処理を行っている。
この遷移処理により遷移した画面で表示される選択肢(選択肢画像H1、H2及びH3)は、それらのうちのいずれかが選択されることで、次の入力を促す入力促進画像(図10に表すアバターF1、吹き出し画像G12)と、次の入力の候補となる選択肢(図10に表す選択肢画像H11、H12、H13及びH14)とが表示される操作子となる画像である。
遷移処理部109は、この旅行情報画面C2において例えば選択肢画像H1を選択する選択操作が行われると、更に次の入力を促す画像(図10に表すアバターF1、吹き出し画像G11及びG12)と、次の選択肢(図10に表す選択肢画像H11、H12、H13及びH14)とを含む旅行情報画面C3に遷移させるための遷移処理を行う。また、遷移処理部109は、旅行情報画面C3において例えば選択肢画像H11を選択する選択操作が行われると、同様に遷移処理を行う。
対話型ユーザ支援システム1が備える各装置は、上記の構成に基づいて対話型UIでユーザを支援する支援処理を行う。
図11は支援処理における各装置の動作手順の一例を表す。この動作手順は、例えば、ユーザによりサマリー一覧を表示させる操作が行われることを契機に開始される。まず、サーバ装置10(サマリー一覧生成部102)は、自装置に記憶されているサマリーデータを用いてサマリー一覧を生成する(ステップS11)。
次に、サーバ装置10(サマリー一覧送信部103)は、ステップS11で生成されたサマリー一覧をユーザ端末20に送信する(ステップS12)。ユーザ端末20(サマリー一覧表示部201)は、送信されてきた一覧データのうちから1画面分を表示する(ステップS13)。続いて、ユーザ端末20(表示操作受付部202)は、自端末に表示される(表示されている)サマリー一覧の画面における操作を受け付ける(ステップS21)。なお、ステップS21の動作はユーザの表示操作があったときにのみ行われる。
次に、ユーザ端末20(サマリー一覧表示部201)は、現在表示しているサマリーのうち、閲覧位置に表示される(表示されている)サマリーを通知する表示通知データを生成し(ステップS22)、生成した表示通知データをサーバ装置10に送信する(ステップS23)。サーバ装置10(閲覧サマリー特定部104)は、ユーザ端末20に複数のサマリーが表示されている場合に、ユーザにより閲覧される(閲覧されている)サマリーを特定する(ステップS24)。
次に、サーバ装置10(入力促進画像生成部105)は、ステップS24で特定されたサマリーに応じた入力を促す画像を入力促進画像として生成する(ステップS25)。続いて、サーバ装置10(対話画像データ送信部106)は、ステップS25で生成された入力促進画像を示す対話画像データを生成し(ステップS26)、生成した対話画像データをユーザ端末20に送信する(ステップS27)。
ユーザ端末20(対話画像表示部203)は、送信されてきた対話画像データが示す入力促進画像を例えば図7に表す例のように表示する(ステップS28)。次に、ユーザ端末20(選択操作受付部204)は、自端末に表示される(表示されている)入力促進画像を選択する選択操作を受け付け(ステップS31)、選択された入力促進画像に対応するサマリーのサマリーIDを示す選択操作データを生成してサーバ装置10に送信する(ステップS32)。
サーバ装置10(選択肢画像生成部107)は、送信されてきた選択操作データが示す選択操作により選択されたサマリーに対話シナリオにおいて対応付けられた分岐の下層にある選択肢を示す選択肢画像を生成する(ステップS33)。次に、サーバ装置10(対話画像データ送信部106)は、ステップS33で生成された選択肢画像と、その選択肢画像の生成の際に選択操作が行われた入力促進画像とを示す対話画像データを生成し(ステップS34)、生成した対話画像データをユーザ端末20に送信する(ステップS35)。
ユーザ端末20(対話画像表示部203)は、送信されてきた対話画像データが示す入力促進画像及び選択肢画像を例えば図9に表す例のように表示する(ステップS36)。次に、ユーザ端末20(選択操作受付部204)は、自端末に表示される(表示されている)選択肢画像を選択する選択操作を受け付け(ステップS41)、選択された選択肢画像を示す選択操作データを生成してサーバ装置10に送信する(ステップS42)。
サーバ装置10(選択肢画像生成部107)は、送信されてきた選択操作データが示す選択肢画像に対話シナリオにおいて対応付けられた分岐の下層にある選択肢を示す選択肢画像を生成する(ステップS43)。次に、サーバ装置10(入力促進画像生成部105)は、選択操作により選択された選択肢画像に応じた入力を促す画像を入力促進画像として生成する(ステップS44)。なお、ステップS43、S44は順番が反対でもよいし、並行して行われてもよい。
続いて、サーバ装置10(対話画像データ送信部106)は、ステップS43で生成された選択肢画像と、ステップS44で生成された入力促進画像とを示す対話画像データを生成し(ステップS45)、生成した対話画像データをユーザ端末20に送信する(ステップS46)。ユーザ端末20(対話画像表示部203)は、送信されてきた対話画像データが示す入力促進画像及び選択肢画像を例えば図10に表す例のように表示する(ステップS47)。
本実施例では、サマリー一覧が表示されると図7に表すように入力促進画像が表示され、その入力促進画像を選択する選択操作が行われると、図9に表すように対話型のやり取りが開始される。これにより、サマリー一覧のような複数のコンテンツを閲覧している場合に、入力促進画像が表示されない場合に比べて、対話型のやり取りへの移行を円滑にすることができる。
また、本実施例では、サマリー一覧のうちユーザにより閲覧されていると特定されたサマリーに応じた入力促進画像が表示される。これにより、サマリー一覧のようなコンテンツを表示する画面から、図9に表す旅行情報画面C2のように対話型の画面に切り替わったときに、ユーザが閲覧していたコンテンツに応じた対話型のやり取りが開始される。
[2]変形例
上述した実施例は本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。
[2-1]時期が決められた入力促進
実施例では全てのコンテンツ(サマリー)について入力促進画像が表示されたが、これに限らない。例えば、コンテンツによっては、そのコンテンツについての入力促進画像を表示する時期が定められていてもよい。例えば「花見情報」というコンテンツの入力促進画像は花見の時期だけ表示するように定められ、「台風情報」というコンテンツの入力促進画像は夏から秋にかけての時期だけ表示するように定められる。
また、「商品情報」というコンテンツの入力促進画像はその商品のキャンペーン期間の間だけ表示するように定められる。本変形例では、表示処理部108は、ユーザ端末20に表示されているコンテンツについて定められた時期に表示処理を行う。具体的には、表示処理部108は、サマリーIDと表示可能な時期とを対応付けた時期テーブルを記憶しておく。
表示処理部108は、閲覧サマリー特定部104により特定された閲覧サマリーのサマリーIDに対応付けられた時期に現在の日時が含まれている場合には入力促進画像を表示させる表示処理を行い、含まれていない場合には表示処理を行わない。これにより、時期的に対話形式で提供するのに適してないコンテンツ(サマリー)については、そのコンテンツをユーザが閲覧していたとしても対話型の画面に遷移しないようにすることができる。
[2-2]入力促進画像の表示の有無
入力促進画像毎に表示の有無を異ならせてもよい。例えば、入力促進画像を表示するコンテンツ(サマリー)と入力促進画像を表示しないコンテンツ(サマリー)とがユーザ毎に異なっていてもよい。
図12は本変形例で実現される機能構成の一例を表す。図12の例では、図3に表す各部に加えてユーザ関連情報取得部111を備えるサーバ装置10aが表されている。
ユーザ関連情報取得部111は、ユーザ端末20を利用するユーザに関する情報であるユーザ関連情報を取得する。ユーザ関連情報取得部111は本発明の「関連情報取得部」の一例である。ユーザ関連情報取得部111は、例えば、対話型ユーザ支援システム1を利用するユーザが予め登録した自身の属性情報(年齢、性別、居住地域、ユーザ端末20の契約年月日等)及び嗜好情報(趣味、好物、特技等)をユーザIDに対応付けてユーザ関連情報として記憶しておく。
本変形例では、ユーザ端末20が、自端末を利用するユーザのユーザIDを記憶しておき、表示通知データを送信する際にユーザIDを付加する。このユーザIDは、入力促進画像生成部105にまで伝達される。入力促進画像生成部105は、入力促進画像を生成するか否かを判断するために、ユーザ関連情報取得部111にユーザIDを通知してユーザ関連情報を要求する。
ユーザ関連情報取得部111は、この要求を受け取ると、通知されたユーザIDに対応付けて記憶しているユーザ関連情報を取得する。ユーザ関連情報取得部111は、取得したユーザ関連情報を入力促進画像生成部105に供給する。入力促進画像生成部105は、閲覧サマリー特定部104により特定されたコンテンツ(ユーザ端末20に表示されているサマリー)に関して定められた条件(生成条件)を満たすユーザ関連情報が取得された場合に入力促進画像を生成する。
生成条件としては、例えば、コンテンツが新機種情報であれば、現在よりも2年以上前のユーザ端末20の契約年月日を示すユーザ関連情報が取得された場合に満たされる条件が用いられる。また、コンテンツが旅行情報であれば、旅行を趣味として示すユーザ関連情報が取得された場合に満たされる条件が用いられ、コンテンツがグルメ情報であれば、食事、外食等を趣味として示すユーザ関連情報が取得された場合に満たされる条件が用いられる。
なお、入力促進画像生成部105が生成条件を満たすか否かを判断する代わりに、対話画像データ送信部106が特定されたコンテンツに関して定められた条件(送信条件)を満たすユーザ関連情報が生成された場合に入力促進画像を示す対話画像データを送信してもよい。いずれの場合も、表示処理部108は、ユーザ端末20に表示される(表示されている)コンテンツに関して定められた条件(生成条件又は送信条件)を満たすユーザ関連情報が取得された場合に表示処理を行う。
本変形例では、コンテンツに興味を持ちそうなユーザであることを示すユーザ関連情報が取得された場合に満たされる条件が用いられるようにすることで、そのコンテンツに興味を持ちそうなユーザのユーザ端末20だけに入力促進画像が表示され、対話型のやり取りへの移行が円滑に行われる。また、同じユーザから見ると、自分が興味を持っているコンテンツについてだけ入力促進画像が表示される。
表示される入力促進画像が多くなるほど、ユーザが本当に興味を持つコンテンツの入力促進画像が見つかりにくくなる。上記のとおり表示される入力促進画像が絞り込まれることで、そのような絞り込みが行われない場合に比べて、自分が興味を持つコンテンツの入力促進画像をユーザが選びやすいようにすることができる。
[2-3]ユーザ毎の選択肢画像の表示
表示される選択肢画像をユーザ毎に異ならせてもよい。
図13は本変形例で実現される機能構成の一例を表す。図13の例では、図3に表す各部に加えてユーザ関連情報取得部111を備えるサーバ装置10bが表されている。ユーザ関連情報取得部111は図12に表すものと同じ機能である。
図13の例では、ユーザ関連情報取得部111は、取得したユーザ関連情報を選択肢画像生成部107に供給する。選択肢画像生成部107は、ユーザ端末20に表示される(表示されている)コンテンツ及びユーザ関連情報取得部111により取得されたユーザ関連情報に応じた入力の選択肢を示す選択肢画像を生成する。対話シナリオにおいては、シナリオの分岐毎に選択可能な選択肢が複数対応付けられている。
例えば図5に表す「会津若松城」という分岐であれば、「宿検索」、「グルメ検索」、「東山温泉」及び「御薬園」等の選択肢が対応付けられている。選択肢画像生成部107は、ユーザにより「会津若松城」という選択肢が選択された場合、対話シナリオB2においてこの選択肢に対応付けられた分岐の下層にある選択肢のうち、取得されたユーザ関連情報に応じた選択肢を示す選択肢画像を生成する。
具体的には、選択肢画像生成部107は、「外食」及び「温泉」を趣味として示すユーザ関連情報が取得された場合であれば「外食」に関係する「グルメ検索」及び「温泉」に関係する「東山温泉」を選択肢として示す選択肢画像を生成する。また、選択肢画像生成部107は、「庭園好き」を趣味として示し、会津若松からの距離が300km以上離れた居住地域(宿泊が必要なほど遠方に住んでいるということ)を示すユーザ関連情報が取得された場合であれば「庭園」に関係する「御薬園」及び遠い場所からやってくる者に関係する「宿検索」を選択肢として示す選択肢画像を生成する。
このように、ユーザ関連情報に応じた入力の選択肢とは、例えばユーザ関連情報が示す嗜好に関係がある選択肢のことであり、ユーザ関連情報が示す属性のユーザによって選択されやすい理由がある選択肢のことである。選択肢画像生成部107は、例えばユーザ関連情報と、そのユーザ関連情報が取得された場合に生成する選択肢画像が示す選択肢とを対応付けた選択肢テーブルを記憶しておき、その選択肢テーブルを参照して選択肢画像を生成するか否かを判断する。
なお、選択肢画像生成部107がユーザ関連情報に応じた選択肢画像を生成する代わりに、対話画像データ送信部106が、生成された選択肢画像のうちユーザ関連情報に応じた選択肢画像だけを示す対話画像データを送信してもよい。いずれの場合も、遷移処理部109は、ユーザ端末20に表示される(表示されている)コンテンツ(サマリー)及びユーザ関連情報取得部111により取得されたユーザ関連情報に応じた入力の選択肢を含む画面に遷移させるための処理を遷移処理として行うことになる。
以上のとおり、本変形例では、例えばユーザの興味に関係する選択肢又はユーザが選択しやすい事情がある選択肢(例えば遠方のユーザは宿泊先を調べることが多いという事情がある)を示す選択肢画像が表示される。このように選択肢画像が絞り込まれることで、絞り込みが行われない場合に比べて、それらの選択肢をユーザが選びやすいようにすることができる。
[2-4]ユーザ端末毎の選択肢画像の表示
表示される選択肢画像をユーザ端末毎に異ならせてもよい。
図14は本変形例で実現される機能構成の一例を表す。図14の例では、図3に表す各部に加えて端末関連情報取得部112を備えるサーバ装置10cが表されている。端末関連情報取得部112は、ユーザ端末20に関する情報である端末関連情報を取得する。端末関連情報取得部112は本発明の「端末情報取得部」の一例である。
端末関連情報取得部112は、例えば、対話型ユーザ支援システム1を利用するユーザが予め登録したユーザ端末20の契約情報(製品名、OS(Operating System)名、使用期間等)及び利用情報(利用サービス名、利用アプリ名等)を端末IDに対応付けて端末関連情報として取得する。なお、端末関連情報取得部112は、これらの端末関連情報を、スマートフォンであるユーザ端末20のキャリアのシステムから取得してもよい。
端末関連情報取得部112は、取得した端末関連情報を選択肢画像生成部107に供給する。選択肢画像生成部107は、ユーザ端末20に表示される(表示されている)コンテンツ(サマリー)及び端末関連情報取得部112により取得された端末関連情報に応じた入力の選択肢を示す選択肢画像を生成する。選択肢画像生成部107は、例えば端末関連情報と、その端末関連情報が取得された場合に生成する選択肢画像が示す選択肢とを対応付けた選択肢テーブルを記憶しておき、選択肢画像を生成するか否かを選択肢毎に判断する。
選択肢画像生成部107は、例えば「新商品情報」というサマリーが選択された場合、対話シナリオにおいてこのサマリーに対応付けられた分岐の下層にある選択肢のうち、取得された端末関連情報に応じた選択肢を示す選択肢画像を生成する。具体的には、選択肢画像生成部107は、「OSα」で動作する「アプリAP1」及び「OSβ」で動作する「アプリAP2」の広告を示すコンテンツが選択肢として含まれている場合に、「OSα」を示す端末関連情報が取得された場合には「アプリAP1」の選択肢画像を生成して「アプリAP2」の選択肢画像を生成しない。
また、選択肢画像生成部107は、「OSβ」を示す端末関連情報が取得された場合には「アプリAP2」の選択肢画像を生成して「アプリAP1」の選択肢画像を生成しない。これ以外にも、「利用サービスγ」の拡張サービスである「利用サービスΔ」の広告を示すコンテンツが選択肢として含まれている場合に、選択肢画像生成部107は、「利用サービスγ」を示す端末関連情報が取得された場合にだけ「利用サービスΔ」の選択肢画像を生成する。
このように、端末関連情報に応じた入力の選択肢とは、例えば端末関連情報が示す契約の状況又は利用サービスの状況において、選択可能な選択肢(例えば動作可能な商品の選択肢。動作不能な商品の選択肢は除かれる)と、選択することが望ましくないものを除いた選択肢(例えば動作環境を容易に実現できる商品の選択肢。動作環境を実現するために手間やコストが必要な商品の選択肢は除かれる)とのいずれか又は両方のことである。
なお、選択肢画像生成部107が端末関連情報に応じた選択肢画像を生成する代わりに、対話画像データ送信部106が、生成された選択肢画像のうち端末関連情報に応じた選択肢画像だけを示す対話画像データを送信してもよい。いずれの場合も、遷移処理部109は、ユーザ端末20に表示される(表示されている)コンテンツ(サマリー)及び端末関連情報取得部112により取得された端末関連情報に応じた入力の選択肢を含む画面に遷移させるための処理を遷移処理として行うことになる。
本変形例では、例えばユーザ端末20で利用可能な(又は容易に利用可能な)商品及びサービス等に関係する選択肢の選択肢画像だけが表示され、そうでない商品及びサービス等に関係する選択肢の選択肢画像が表示されない。これにより、ユーザにとってより有用なものに絞り込まれて選択肢画像が表示されるので、そのような絞り込みが行われない場合に比べて、それらの有用な選択肢が選ばれやすいようにすることができる。
[2-5]コンテンツの閲覧履歴
表示される選択肢画像をコンテンツの閲覧履歴に応じて異ならせてもよい。
図15は本変形例で実現される機能構成の一例を表す。図15の例では、図3に表す各部に加えて履歴情報取得部113を備えるサーバ装置10dが表されている。履歴情報取得部113は、ユーザ端末20で表示されたコンテンツ(サマリー)、すなわちユーザによって閲覧されたコンテンツ(サマリー)の履歴を示す履歴情報を取得する。履歴情報取得部113は本発明の「履歴取得部」の一例である。
履歴情報取得部113は、例えば、サマリー一覧送信部103に送信されてきた表示通知データが示すサマリーID(閲覧位置に表示されたサマリーのサマリーID)を履歴情報として取得する。履歴情報取得部113は、取得した履歴情報を選択肢画像生成部107に供給する。選択肢画像生成部107は、ユーザ端末20に表示される(表示されている)コンテンツ(サマリー)及び履歴情報取得部113により取得された履歴情報に応じた入力の選択肢を示す選択肢画像を生成する。
選択肢画像生成部107は、例えばユーザ端末20に表示されるサマリーをジャンル分け(例えば歴史、グルメ、スポーツ、温泉及び旅行等)し、各ジャンルとそのジャンルを示す履歴情報(そのジャンルのサマリーの閲覧履歴を示す履歴情報)が取得された場合に選択肢画像を生成する選択肢とを対応付けた選択肢テーブルを記憶しておく。ここで、例えばユーザにより「会津若松城」という選択肢が選択されたとする。
その場合、選択肢画像生成部107は、そのユーザについて「グルメ」というジャンルを示す履歴情報が取得されていれば「グルメ検索」を選択肢として示す選択肢画像を生成する。また、選択肢画像生成部107は、「温泉」というジャンルを示す履歴情報が取得されていれば「東山温泉」を選択肢として示す選択肢画像を生成する。このように、閲覧履歴に応じた入力の選択肢とは、閲覧履歴が示すサマリーの閲覧傾向に合致する選択肢のことである。
なお、選択肢画像生成部107が履歴情報に応じた選択肢画像を生成する代わりに、対話画像データ送信部106が、生成された選択肢画像のうち履歴情報に応じた選択肢画像だけを示す対話画像データを送信してもよい。いずれの場合も、遷移処理部109は、ユーザ端末20に表示される(表示されている)コンテンツ(サマリー)及び履歴情報取得部113により取得された履歴情報に応じた入力の選択肢を含む画面に遷移させるための処理を遷移処理として行うことになる。
本変形例では、ユーザの過去のコンテンツ(サマリー)の閲覧傾向に合致した選択肢についてだけ選択肢画像が表示される。コンテンツの閲覧傾向は、ユーザの嗜好を表したり、ユーザの関心の高い分野を表したりするので、それに合致した選択肢に絞り込んで選択肢画像を提示することで、絞り込みが行われない場合に比べて、それらの選択肢をユーザが選びやすいようにすることができる。
[2-6]周囲の環境
表示される選択肢画像をユーザ端末20の周囲の環境に応じて異ならせてもよい。ここでいう環境には、例えば、天気及び気温等の自然の環境と、交通状況等の社会活動に影響する環境とが含まれる。
図16は本変形例で実現される機能構成の一例を表す。図16の例では、図3に表す各部に加えて端末位置取得部114と、環境情報取得部115とを備えるサーバ装置10eが表されている。
端末位置取得部114は、ユーザ端末20の位置情報を取得する。本変形例では、ユーザ端末20がGPS(Global Positioning System)等の測位手段を備えており、表示通知データ等をサーバ装置10eに送信する際に、測定した位置の緯度及び経度を示す位置データも送信する。端末位置取得部114は、送信されてきた位置データが示す緯度及び経度をユーザ端末20の位置情報として取得する。
端末位置取得部114は、取得した位置情報を環境情報取得部115に供給する。環境情報取得部115は、ユーザ端末20の所在地における環境を示す環境情報を取得する。環境情報取得部115は本発明の「環境情報取得部」の一例である。環境情報取得部115は、端末位置取得部114から供給された位置情報が示す位置に基づいて、ユーザ端末20の所在地を特定する。所在地は、例えば、市区町村等の行政区域で表される。
環境情報取得部115は、天気情報を環境情報とする場合であれば、気象庁のサイト等にアクセスし、特定した所在地の天気情報を取得する。また、環境情報取得部115は、交通情報を環境情報とする場合であれば、リアルタイムな交通情報提供するサイト等にアクセスし、特定した所在地の交通情報を取得する。環境情報取得部115は、取得した環境情報を選択肢画像生成部107に供給する。
選択肢画像生成部107は、ユーザ端末20に表示される(表示されている)コンテンツ(サマリー)及び環境情報取得部115により取得された環境情報に応じた入力の選択肢を示す選択肢画像を生成する。選択肢画像生成部107は、天気情報を環境情報とする場合であれば、例えば各天気とその天気を示す天気情報が取得された場合に選択肢画像を生成する選択肢とを対応付けた選択肢テーブルを記憶しておく。
選択肢画像生成部107は、例えばユーザにより「会津若松城」という選択肢が選択された場合、「晴れ」を示す天気情報が取得されていれば「御薬園」及び「猪苗代湖」等の天気が良いときに訪れたい場所を選択肢として示す選択肢画像を生成し、「雨」を示す天気情報が取得されていれば「宿検索」、「グルメ検索」及び「東山温泉」等の雨に影響されにくい選択肢を示す選択肢画像を生成する。
また、選択肢画像生成部107は、例えばユーザによりグルメ情報というサマリーが選択された場合、ユーザの所在地から「渋滞」のエリアを通らないで到着可能な店舗を選択肢として示す選択肢画像を生成し、「渋滞」のエリアを通らないと到着しない店舗を選択肢として示す選択肢画像は生成しない。また、選択肢画像生成部107は、ユーザの所在地から「運休中」の路線に乗らないと到着しない店舗を選択肢として示す選択肢画像は生成しない。
このように、環境履歴に応じた入力の選択肢とは、環境履歴が示す環境においてユーザに勧められる選択肢(天気の良い環境において風光明媚な場所を紹介する選択肢)のことである。また、環境履歴が示す環境において避けた方が望ましい選択肢(ユーザに勧められない選択肢。例えば渋滞が発生している環境で渋滞エリアを通過する選択肢)を除いた選択肢(渋滞エリアを通過しない選択肢)が環境履歴に応じた入力の選択肢であってもよい。
なお、選択肢画像生成部107が環境情報に応じた選択肢画像を生成する代わりに、対話画像データ送信部106が、生成された選択肢画像のうち環境情報に応じた選択肢画像だけを示す対話画像データを送信してもよい。いずれの場合も、遷移処理部109は、ユーザ端末20に表示される(表示されている)コンテンツ(サマリー)及び環境情報取得部115により取得された環境情報に応じた入力の選択肢を含む画面に遷移させるための処理を遷移処理として行うことになる。
本変形例では、ユーザの所在地における環境(天気又は交通状況等)に応じて、その環境では勧められない選択肢(雨の日に庭園を紹介する選択肢等)については選択肢画像を表示させないようにして、その環境で勧められる選択肢(晴れの日に庭園を紹介する選択肢等)についてだけ選択肢画像を表示させることができる。このように選択肢に絞って表示させることで、絞り込みが行われない場合に比べて、現在の環境においてユーザに勧められる選択肢が選ばれやすいようにすることができる。
[2-7]入力促進画像
遷移処理部109は、実施例では、遷移処理による最初の遷移時(サマリー一覧画面C1から旅行情報画面C2への遷移時)に、同じ入力促進画像を含む画面に遷移させたが、これに限らず、異なる入力促進画像を含む画面に遷移させてもよい。この場合、例えば、サマリーに応じた入力を促す文章を2通りシナリオデータに含ませておく。
そして、遷移処理部109が、サマリー一覧画面で表示された入力促進画像とは異なる方の文章を示す入力促進画像を含む画面に遷移させればよい。例えばサマリー一覧画面C1では表示処理部108が「お勧めの旅行先があります!」という文章を示す入力促進画像を表示させ、旅行情報画面C2では遷移処理部109が「今の季節は以下の旅行先がお勧めですよ!」という文章を示す入力促進画像を表示させる。
この場合、入力促進画像が示す対話の内容が画面の遷移時に次に進むので、テンポのよい対話を感じさせることができる。一方で、実施例のように入力促進画像を共通にしておくと、対話型のやり取りを行う画面に遷移したときにサマリー一覧画面からの続きであることを明確に伝えることができる。
また、表示処理部108及び遷移処理部109は、それぞれ入力促進画像を含む画面の表示処理及び遷移処理を行う場合に、入力を促す複数の文章のうちのいずれかを示す画像を入力促進画像として用いてもよい。例えば表示処理部108は、図8(b)に表す天気情報のサマリーが閲覧サマリーとして特定される場合に、図16に表す環境情報取得部115に天気情報を取得させて、その日の天気に合った文章を表す入力促進画像を表示させてもよい。
表示処理部108は、例えば降水確率が20%未満なら図8(b)のように「今日は天気がよさそうです。」という入力促進画像を表示させるが、降水確率が50%以上なら「今日は傘がいるかも知れません。」という入力促進画像を、風速が5m以上なら「今日は風が強いのでお気を付け下さい。」という入力促進画像を表示させるという具合である。これらの表示条件は複数設定されていてもよく、2以上の表示条件が満たされた場合はランダム又は順番に入力促進画像が表示されればよい。
これらの表示条件(降水量及び風速の条件)及び文章は、天気情報のシナリオデータにおいて、天気情報トップの分岐に対応付けて含まれており、表示処理部108は、このシナリオデータと天気情報に基づいて入力促進画像を表示させる。これにより、入力促進画像に変化を付けることができ、対話型のやり取りのマンネリ化を防ぐことができる。
[2-8]言葉使い
入力促進画像は、対話形式の表示を行うための画像であるから、対話の相手によって言葉使いを変化させてもよい。本変形例では、図12に表すサーバ装置10aが用いられる。図12に表すユーザ関連情報取得部111は、取得したユーザ関連情報を入力促進画像生成部105に供給する。
入力促進画像生成部105は、ユーザ関連情報取得部111により取得されたユーザ関連情報に応じた語尾で入力を促す文字列を入力促進画像として生成する。入力促進画像生成部105は、例えばユーザ関連情報が示す性別、年代と語尾とを対応付けた言葉使いテーブルを用いてどの語尾を使うかを判断する。
図17は言葉使いテーブルの一例を表す。図17の例では、「男性」の「10代未満」には「~だよ、~する?、・・・」という語尾が対応付けられている。
同様に、「男性」の「10代」には「~だぜ、~しようぜ?、・・・」という語尾が、「男性」の「20代以上」には「~です、~しますか?、・・・」という語尾が対応付けられている。また、「女性」の場合、「10代未満」には「~だよ、~する?、・・・」という語尾が、「10代」には「~だわ、~するかしら?、・・・」という語尾が、「20代以上」には「~です、~しますか?、・・・」という語尾が対応付けられている。
入力促進画像生成部105は、取得されたユーザ関連情報が示すユーザの性別及び年代に対応付けられた語尾を用いた文章を表す文字列で入力促進画像を生成する。例えば図7に表す入力促進画像であれば、10代未満なら「お勧めの旅行先があるよ!」と表し、女性の10代なら「お勧めの旅行先があるわ!」と表し、20代以上なら「お勧めの旅行先があります!」と表す。
対話画像データ送信部106は、こうして生成された入力促進画像を示すデータを対話画像データとしてユーザ端末20に送信する。このように、本変形例では、表示処理部108は、ユーザ関連情報取得部111により取得されたユーザ関連情報に応じた語尾で入力を促す文字列を入力促進画像として表示させるための処理を表示処理として行う。本変形例では、対話相手に合わせた語尾の対話情報が表示されるので、語尾が画一的である場合に比べて、対話型のやり取りにおいて親近感を持ちやすいようにすることができる。
[2-9]コンテンツ
実施例では、表示処理部108が表示処理を行う際にユーザ端末20に表示されているのがサマリー一覧、すなわち複数のコンテンツであったが、これに限らない。例えば1画面又は画面をスクロールしながら表示させる1つのコンテンツがユーザ端末20に表示されていて、画面を切り替えることで表示されるコンテンツも切り替わる場合に、表示処理部108が表示処理を行ってもよい。
この場合、閲覧サマリー特定部104が、ユーザ端末20に表示される(表示されている)コンテンツをユーザにより閲覧される(閲覧されている)コンテンツとして特定し、表示処理部108が、特定されたコンテンツに応じた入力を促す入力促進画像を表示させるための表示処理を行う。これにより、ユーザ端末20のコンテンツを表示する画面を切り替える度に、新たな入力促進画像が表示されることになる。
[2-10]閲覧コンテンツの特定方法
閲覧コンテンツ(実施例では閲覧サマリー)の特定方法は実施例と異なっていてもよい。例えばユーザが閲覧する可能性が最も高い位置として、画面の最上部の位置が用いられてもよい(人によっては画面の上の方をよく見るから)。
また、上記変形例のようにユーザ端末20に現在表示されているコンテンツが閲覧コンテンツとして特定されてもよい。また、ユーザ端末が表示面側を撮影する手段を備えている場合に、閲覧サマリー特定部104は、撮影されたユーザの画像から視線を検出して、視線が向いている位置のサマリーを閲覧サマリーとして特定してもよい。
[2-11]各部を実現する装置
図3等に表す各機能を実現する装置は、それらの図に表された装置に限らない。例えばサーバ装置10が備える機能をユーザ端末が実現してもよい。その場合、ユーザ端末が本発明の「情報処理装置」の一例となる。このユーザ端末においては、入力促進画像生成部105及び対話画像データ送信部106に加え、ユーザ端末が備える対話画像表示部203が表示処理部108として機能する。
この場合の表示処理部108は、入力促進画像を示す対話画像データを送信する処理ではなく、入力促進画像をユーザ端末のディスプレイに出力する処理を表示処理として行う。また、このユーザ端末においては、入力促進画像生成部105、対話画像データ送信部106及び選択肢画像生成部107に加え、ユーザ端末が備える対話画像表示部203が遷移処理部109として機能する。
この場合の遷移処理部109は、入力促進画像及び選択肢画像を示す対話画像データを送信する処理ではなく、入力促進画像及び選択肢画像をディスプレイに出力する処理を遷移処理として行う。また、サーバ装置10が備える各機能を2以上の装置が分担してそれぞれ実現してもよい。要するに、対話型ユーザ支援システム全体としてこれらの機能が実現されていれば、対話型ユーザ支援システムが何台の装置を備えていてもよい。
[2-12]発明のカテゴリ
本発明は、ユーザ端末及びサーバ装置のような情報処理装置の他、それらの装置を備える対話型ユーザ支援システムのような情報処理システムとしても捉えられる。また、本発明は、各装置が実施する処理を実現するための情報処理方法としても捉えられるし、各装置を制御するコンピュータを機能させるためのプログラムとしても捉えられる。このプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してコンピュータにダウンロードさせ、それをインストールして利用可能にするなどの形態で提供されてもよい。
[2-13]処理手順等
本明細書で説明した各実施例の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾がない限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
[2-14]入出力された情報等の扱い
入出力された情報等は特定の場所(例えばメモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
[2-15]ソフトウェア
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
[2-16]情報、信号
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
[2-17]システム、ネットワーク
本明細書で使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
[2-18]「に基づいて」の意味
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
[2-19]「及び」、「又は」
本明細書において、「A及びB」でも「A又はB」でも実施可能な構成については、一方の表現で記載された構成を、他方の表現で記載された構成として用いてもよい。例えば「A及びB」と記載されている場合、他の記載との不整合が生じず実施可能であれば、「A又はB」として用いてもよい。
[2-20]態様のバリエーション等
本明細書で説明した各実施例は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施例に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。