JP7131781B2 - 撮像機能付きトロッカー - Google Patents

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Description

この発明は撮像機能付きトロッカーに関し、特に体壁に装着された状態で、術部と体壁との間の領域を観察するために好適に用いられる撮像機能付きトロッカーに関する。
腹腔手術の際、鉗子や内視鏡などの手術用器具をそれぞれ別個に患者の体腔内に挿入し、内視鏡先端のカメラにより撮像された術部の画像を見ながら手術を行なう内視鏡手術が行われている。その際、鉗子や内視鏡などの手術用器具は、患者の体壁に、詳しくは体壁に形成された孔に装着されたトロッカーを介して患者の体腔内に挿入される。
このような内視鏡手術は、旧来の開腹手術に比べて切開する範囲が小さく、術後の回復に要する期間が短くなるメリットがある。一方で、手術の際の視野が狭かったり、手術用器具の操作が制限されたりするなどのデメリットも存在する。
手術の際の視野が狭い場合、特に術部以外の領域の観察を十分に行うことができないため、本来の作業領域(術部)とは異なる領域において生じた出血箇所の確認や、破損した器具の一部やガーゼなどの残留物の確認等に時間がかかってしまうなどの問題が生じる。
このような視野が狭いことによる問題を解決するための手段として、下記特許文献1には、広角撮像可能なカメラを、内視鏡カメラとは別に体腔内に配置した構成が開示されている。
図10はその具体例を示している。同図において、100は術部(臓器110)の拡大画像を得るための内視鏡カメラ、103は広角画像を得るため体腔内に挿入された小型のカメラである。このカメラ103は、体外から体腔内へと貫通させた針104の先端部とコネクタ部105を介して接続されており、針104の体外に出ている部分(体外部)を上側に引き上げることで、術部に対し所望の広角撮像を可能としている。
特開2009-195521号公報
しかしながら、この特許文献1に記載のものは、カメラ103による撮像方向が、体壁Hを貫通させた支持部材(針)104の軸方向(図中の上下方向)とされており、その撮像可能領域は図10において点線のハッチングで示した範囲LAである。このため、カメラ103とは撮像方向が略90°異なる観察領域(図中二点鎖線で囲まれた領域LB)、即ち、術部110と体壁Hとの間の領域を広く観察することができない。
本発明は以上のような事情を背景とし、体壁に装着された状態で、術部と体壁との間の領域を、広く観察することが可能な撮像機能付きトロッカーを提供することを目的としてなされたものである。
而して本発明は、体壁に装着された状態で用いられ、内部に形成された挿通孔を通じて手術用器具を体腔内に導くトロッカーであって、
前記体壁を貫通して体腔内に挿入される筒状の案内管と、該案内管の手元側に形成され前記体壁の表面に係止する該案内管よりも大径の手元側部材と、を有し、
前記案内管の外側の観察領域に位置する被写体からの光を集光させるレンズと、該レンズにより集光された光を受光して画像信号に変換する撮像手段とを内部に備えたカメラが、前記案内管の筒壁における周方向の異なる位置に複数設けられており、
前記カメラは、前記案内管の先端面よりも前記手元側部材の側の位置において前記筒壁の外周面で開口する凹所に収容される態様で取り付けられていることを特徴とする。

ここで、前記カメラは前記筒壁における周方向の異なる位置に4つ以上設けておくことができる。
また本発明では、前記案内管の外側の観察領域に照明光を照射する光照射手段を、前記カメラとは別体に前記案内管の筒壁に設けておくことができる。
また本発明では、隣接する前記カメラの観察領域の一部を互いに重複させて、前記案内管の周方向360°の範囲を観察可能とすることができる。
また本発明では、前記カメラを前記案内管の軸方向の異なる位置に複数設けておくことができる。
以上のように本発明は、体壁を貫通して体腔内に挿入される筒状の案内管の筒壁における周方向の異なる位置に、案内管の外側の観察領域に位置する被写体からの光を集光させるレンズと、レンズにより集光された光を受光して画像信号に変換する撮像手段とを内部に備えたカメラが複数設けられていることを特徴としたものである。本発明によれば、体腔内の観察画像を得るための部材を案内管の筒壁に設けることで、術部から離間した、術部と体壁との間の領域を観察することができ、かかる領域において生じた出血箇所の確認や、ガーゼなどの残留物の確認を容易に行なうことができる。
また本発明は、従来より内視鏡手術で用いられているトロッカーに撮像機能を追加したものであるため、患者の体壁に新たな傷(孔)を設ける必要はなく、患者への負担を抑えることができる。
本発明では、撮像手段を内部に備えたカメラを案内管の周方向に複数設けることで、案内管の周方向に広い範囲を観察することができる。
以上のような本発明によれば、体壁に装着された状態で、術部と体壁との間の領域を、広く観察することが可能な撮像機能付きトロッカーを提供することができる。
本発明の一実施形態のトロッカーを用いた体腔内の観察装置の全体構成を示した図である。 図1のトロッカーを分解して示した図である。 (A)は図1のIII―III断面図である。(B)は図3(A)の凹所及びその周辺部を拡大して示した図である。 同実施形態のトロッカーの使用態様の一例を示した図である。 同実施形態のトロッカーの変形例を示した図である。 図5の基端側筒部材を示した図である。 本発明の他の実施形態の要部を示した図である。 本発明の更に他の実施形態の要部を示した図である。 参考例の要部を示した図である。 従来の体腔内の観察装置の一例を示した図である。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1は、本実施形態のトロッカーを用いて体腔内の観察を行う観察装置10の構成を示した図である。同図において、12はトロッカー、16は制御部、18はモニターである。
後述するように本例のトロッカー12は、撮像機能を備えており、得られた画像信号はコード19を通じて制御部16に出力され、制御部16にて画像処理されたのち観察画像としてモニター18に表示される。
トロッカー12は、手術用器具を患者の体腔内に挿入するために用いられる挿入補助具で、図中上下方向に延びる筒状の案内管22と、案内管22の手元側(図中上側)に設けられた、案内管22よりも大径の手元側部材24とを有している。
これら案内管22及び手元側部材24の内部には、内視鏡等の手術用器具を挿通させるための貫通の挿通孔25が形成されており、内視鏡手術の際、トロッカー12を体壁Hに形成した孔に装着させた状態で、手元側部材24の開口26から手術用器具が挿通孔25に挿入される。
大径の手元側部材24は、第1部材40と第2部材42とから構成されている。
第1部材40は、トロッカー12の最も手元側に位置する部材で、図2に示すように内部には挿通孔25の一部を構成する貫通の孔25aが形成され、上端面には孔25aの開口26が形成されている。第1部材40の側壁には、斜め上方に向かって延びる分岐管27が形成されており、分岐管27の先端開口は孔25aと連通している。
また、第1部材40の下端側には下向きに突出する円筒状の突部41が形成されている。
第2部材42は、案内管22と連結される部材で、上部43が大径に、下部44が小径に形成されている。
上部43の内部には、第1部材40の突部41に対応した凹部45が形成されており、第1部材40の突部41が第2部材42の凹部45に嵌め込まれ、第1部材40と第2部材42とが連結される。
下部44の内部には、挿通孔25の一部を構成する孔25bが、凹部45の底面で開口するように形成されている。
第2部材42の下部44の図中下側の端面からは、円環状の突部46が下向きに設けられている。この突部46の内側に後述する案内管22(詳しくは基端側筒部材28)の上端部28aを内嵌させ、また突部46の外側にレンズ48の上端部48aを外嵌させ、これらの部材が連結組み付けされている。この連結部分において、第2部材42の下部44の外周面とレンズ48の上端部48aの外周面とが面一になるよう、下部44の外径はレンズ48の上端部48aの外径と同一寸法とされている。
第2部材42は、下部44から上部43に向かって外径が次第に大きくなる拡径部が形成されており、体壁Hに形成した孔にトロッカー12を装着した際には、この拡径部が体壁Hの表面に係止してトロッカー12の位置が規定される。
案内管22は、トロッカー12が体壁Hに装着された際、体壁Hを貫通して体腔内に挿入される部位で、図2に示すように基端側筒部材28と先端側筒部材29とで構成されている。
先端側筒部材29は、トロッカー12の最も先端側に位置する部材で、内部に挿通孔25の一部を構成する貫通の孔25dが形成された筒状の部材である。先端側筒部材29の上端面(基端側筒部材28側の端面)からは円環状の突部29aが軸方向上向きに突設されており、基端側筒部材28の下端部28bを突部29aに内嵌させることで、基端側筒部材28と先端側筒部材29とが軸方向に一体に連結されている。先端側筒部材29の長さは、内部を挿通させる内視鏡等の手術用器具の先端及び可動部が、案内管22(先端側筒部材29)の先端29bから突出する長さに適宜決定することができる。
また、先端側筒部材29の突部29aの外側には、レンズ48の下端部48bが嵌め込まれて、先端側筒部材29とレンズ48とが軸方向に一体に連結されている。この連結部分において、先端側筒部材29の外周面とレンズ48の外周面とが面一になるよう、先端側筒部材29の上端部の外径はレンズ48の下端部48bの外径と同一寸法とされている。
基端側筒部材28は、内部に挿通孔25の一部を構成する貫通の孔25cが形成された筒状の部材で、軸方向の両端部28a,28bよりも中央部28cが厚肉に形成され、筒壁31の外面が樽状に膨らんだ形状をなしている。
本例では、基端側筒部材28における中央部28cの最も外方に膨らんだ頂部に凹所30が形成されている。図3(A)に示すように凹所30は、周方向に等間隔(90°の間隔)で4箇所形成されており、それぞれの凹所30は、径方向外向きの開口を有している。
図3(B)は、凹所30の断面形状を拡大して示した図である。同図で示すように凹所30の断面は、筒壁31の外周面側に開いた台形状をなしており、凹所30の側壁35は底面33に対して傾斜して、凹所30の開口面積は底面33から離れる程大きくなるように形成されている。
凹所30の底面33には、受光面を外側(凹所の開口側)に向けて撮像手段としての撮像素子34が設けられている。撮像素子34は、CCD(Charge Coupled Device)、またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの光学センサを備えた撮像素子で、レンズ48によって集光された光(反射光)を受光し画像信号として出力する。本例では撮像素子34の受光面34aがレンズ48の結像面と一致するように、撮像素子34が配置されている。
この底面33から開口に向かって延びる側壁35には、案内管22の外側の観察領域に照明光を照射する光照射手段としてのLED36が配置されている。
尚、基端側筒部材28の形状は本例の形状に限定されるものではなく、これら撮像素子34やLED36が取付可能な形状であれば適宜変更可能である。
これらLED36及び撮像素子34は、トロッカー12の内部を挿通するコード19(図1参照)により制御部16と接続されており、LED36及び撮像素子34にはコード19を介して作動用の電力が供給され、また撮像素子34から出力された画像信号はコード19を介して制御部16に送られる。
レンズ48は、筒状をなし、LED36及び撮像素子34の外側に配置されている。レンズ48の軸方向の断面形状は、図2に示すように、その両端部48a,48bがストレート形状、両端を除く部分が中央を最も外側に膨らませた湾曲形状とされ、軸心を基準とした回転対称形状とされている。レンズ48の上端部48a及び下端部48bは、内面が段付形状に形成されており、これら上端部48a、下端部48bが、それぞれ第2部材42の突部46、先端側筒部材29の突部29aに外嵌状態に嵌合し、レンズ48は案内管22と同心状に組み付けられている。そして、レンズ48の外側に位置する被写体から光(本例ではLED36から照射された照明光の反射光)を、レンズ48の曲率に基づいて集光させて、撮像素子34の受光面に導くように構成されている。
制御部16は、コード19を介してLED36及び撮像素子34に給電を行なうとともに、受信した撮像素子34からの画像信号を画像処理し、得られた画像をモニター18に表示する。本例では、トロッカー12から出力された4つの画像信号に基づき、それぞれ4つの画像をモニター18に表示することができる。また、それぞれの撮像素子34の観察範囲が周方向に90°以上あり、隣接する撮像素子34で観察範囲の一部が互いに重複している場合には、4つの画像を繋ぎ合せて案内管22の周方向360°の範囲に亘る合成画像を生成して、モニター18に出力させることも可能である。
図4は、本実施形態のトロッカー12を用いた体腔内の観察装置の使用態様の一例を示した図である。同図において、52a,52bは鉗子、54は術部を拡大して外部モニター(図示省略)に表示させるための内視鏡で、先端にカメラ54aを備えている。これら鉗子52a,52b及び内視鏡54は、それぞれ患者の体壁Hに装着されたトロッカー56,12,58を通じて内部に挿入されている。このうちトロッカー12が撮像機能を備えたトロッカーである。
本例では何れかのトロッカーを通じて体内にガスが送り込まれるため、体壁Hは外側に膨張し、術部となる臓器60と体壁Hとの間には所定の空間が形成される。術者は、内視鏡54により撮像された臓器60の拡大画像に基づいて鉗子52a,52b等を操作して、臓器60の切開や縫合作業を行なう。
そして本例では、トロッカー12に設けられた撮像機能を利用して、内視鏡のカメラ54aでは確認することが難しい臓器60と体壁Hとの間の領域LBの観察画像を、モニター18(図1参照)に表示させることができる。
尚、本実施形態では観察したい領域に応じて、案内管22の筒壁31に設ける撮像素子34の配置を適宜変更することができる。図5,6はその一例を示している。
本例では、基端側筒部材28の軸方向上下2段に撮像素子34が設けられている。図6で示すように、図中の筒壁31における中央部28cの最も外方に膨らんだ頂部よりも基端側(図中上側)の位置に、凹所30が周方向に5箇所(72°の間隔で)形成されている。これら基端側に形成された凹所30は、図中斜め上方に向かって開口が形成されている。そして基端側に形成された凹所30の底面に設けられた撮像素子34では、レンズ48を通じて案内管22の外側領域の、体壁Hの裏面に近い領域を撮像することができる。
一方、基端側筒部材28の、頂部よりも先端側(図中下側)の位置に、凹所30が周方向に5箇所(72°の間隔で)形成されている。これら先端側に形成された凹所30は、図中斜め下方に向かって開口が形成されている。そして先端側に形成された凹所30の底面に設けられた撮像素子34ではレンズ48を通じて案内管22の外側領域の、術部に近い領域を撮像することができる。
従って、図5,6に示す例によれば、案内管22の外側の領域を軸方向(図中上下方向)に広く観察することができる。
以上のように本実施形態では、術部(臓器60)とは離間した、術部60と体壁Hとの間の領域を、体壁Hに沿う方向に広く観察することができるので、かかる領域の観察が困難なことにより生じていた問題の解消を図ることができる。
また本実施形態は、従来より用いられているトロッカーに撮像機能を追加したものであるため、患者の体壁に新たな傷(孔)を設ける必要はなく、患者への負担を抑えることができる。
本実施形態では、撮像素子34を、案内管22の軸方向中間位置よりも手元側部材24の側に取り付けており、体壁H近傍の、内視鏡カメラでは観察が困難な領域を容易に観察することができる。
本実施形態では、撮像素子34を案内管22の周方向に複数設けることで、案内管22の周方向に広い範囲を観察することができる。
本実施形態では、レンズ48を筒状となし、レンズ48をLED36及び撮像素子34を覆うように案内管22の筒壁31の外側に配置しているため、レンズ48を、LED36及び撮像素子34に対する保護カバーとして機能させることができる。またレンズ48の両端部48a,48bを、それぞれ第2部材42の突部46,先端側筒部材29の突部29aと嵌合組付させており、LED36及び撮像素子34が設けられているレンズ48の内側空間への液体の侵入を良好に阻止することができる。
図7は、本発明の他の実施形態の要部を示した図である。同図において、61は、集光用のレンズ63及び撮像素子34を筐体内部に備えた小型のカメラで、案内管22B(詳しくは基端側筒部材28B)の筒壁31に取り付けられている。
本例では、基端側筒部材28Bの筒壁31の一部が径方向外方に膨らんだ膨出部64をなしており、その頂部よりも基端側(図中上側)の位置に、凹所65が周方向に4箇所(90°の間隔で)形成されている。これら基端側に形成された凹所65は、図中斜め上方に向かって開口が形成されている。そして基端側に形成された凹所65に、撮像方向が斜め上向きとなるようカメラ61が取り付けられている。このカメラ61としては、例えば1mm×1mm×1.7mm程の大きさのものを用いることができる。また、このカメラ61は視野角90°の範囲を撮像可能とされている。
一方、基端側筒部材28Bの、膨出部64の頂部よりも先端側(図中下側)の位置に、凹所65が周方向に4箇所(90°の間隔で)形成されている。これら先端側に形成された凹所65は、図中斜め下方に向かって開口が形成されている。そして先端側に形成された凹所65に、撮像方向が斜め下向きとなるようカメラ61が取り付けられている。
また、図7(B)で示すように、筒壁31の、凹所65とは周方向異なる位置には光照射手段としてのLED36が、案内管22Bの外側を臨むように取り付けられている。このLED36は、照射角120°以上の範囲で案内管22Bの外側の観察領域を照射可能とされている。尚、拡散が必要な場合にはLED36の前面に拡散板を配置することも可能である。これらカメラ61及びLED36は、図示を省略したコードにより制御部16(図1参照)と接続されている。
67は、カメラ61及びLED36の外側に配置された筒状の透明保護カバーで、その両端部が、手元側部材24の下端の突部46と先端側筒部材29の上端の突部29aとにそれぞれ外嵌した状態で案内管22Bと同心状に組み付けられている。この透明保護カバー67は、カメラ61と対向する部位が球状をなしており、案内管22Bの外側に位置する被写体からの光を集光させるレンズとしての機能も有している。
本実施形態によれば、LED36により案内管22Bの外側の観察領域に照明光が照射され、案内管22Bの外側の観察領域に位置する被写体からの光(反射光)は、透明保護カバー67を透過し、カメラ61へと入射する。そして、カメラ61内に設けられたレンズ63にて集光され、撮像素子34の受光面へと入射する。撮像素子34に入射した光は画像信号へと変換され、外部の制御部16(図1参照)へと出力される。本実施形態では、撮像方向が斜め上向きのカメラ61と斜め下向きのカメラ61とがそれぞれ案内管22Bの周方向に複数配設されており、術部と体壁との間の領域を広く観察することができる。
尚、カメラ61及びLED36を保持する基端側筒部材28Bについては、表面での反射を抑制するため表面に黒化処理を施すことも可能である。また、カメラ61及びLED36の取り付け性を向上させるため、膨出部64の頂部において基端側筒部材28Bを軸方向に分割可能に構成しておくことも可能である。
図8は、本発明の更に他の実施形態の要部を示した図である。同図において、70は小型のカメラで、集光用のレンズ63及び撮像素子34を筐体内部に備えている。また、72は案内管22Cの外側の観察領域に位置する被写体からの光をカメラ70に向けて反射させる凹面鏡である。
本例のトロッカー12Cでは、カメラ70と凹面鏡72とが案内管22C、詳しくは基端側筒部材28Cの外周側に設けられている。凹面鏡72は、カメラ70の図中下方(案内管22Cの先端側)に位置し、反射面72aをカメラ70側に向けて配置されている。
74は、カメラ70及び凹面鏡72の外側に配置された略筒形状の透明保護カバーで、その両端部が、手元側部材24の下端の突部46と先端側筒部材29の上端の突部29aとにそれぞれ外嵌した状態で組み付けられている。
本例によれば、案内管22Cの外側の観察領域に位置する被写体からの光は、透明保護カバー74を透過し、凹面鏡72へと入射する。さらに、凹面鏡72へと入射した光は、凹面鏡72の反射面72aによってカメラ70へと反射され、カメラ70内に設けられたレンズ63にて集光され、撮像素子34の受光面へと入射する。そして、撮像素子34に入射した光は画像信号へと変換され、外部の制御部16(図1参照)へと出力される。
以上のように本実施形態によれば、術部と体壁との間の領域、特に体壁Hの裏側に近い領域LBを広く観察することができる。
尚、凹面鏡72は、取り付けられたカメラ70の数に対応して複数設けても良いし、基端側筒部材28Cの周方向に延出させたリング状の凹面鏡を1つ設けることも可能である。
図9は、参考例の要部を示した図である。本例では、照明光の光源76及び撮像素子34が、トロッカー12Dから離間した位置にある制御部16D内に配置されており、投光用光ファイバー78を利用して光源76からの光を案内管22Dの外側の観察領域に導くとともに、案内管22Dの外側の観察領域に位置する被写体からの光を、受光用光ファイバー80を利用して撮像素子34に導くようになしたものである。
投光用光ファイバー78は、光源76から案内管22D(詳しくは基端側筒部材28D)の筒壁31まで配設され、投光用光ファイバー78の筒壁31側の端部は、案内管22Dの外側を臨むように径方向外向きに配設されている。光源76から出射された光は、光源76と投光用光ファイバー78との間に配置されたレンズ83により集光され、投光用光ファイバー78を通じて案内管22Dの筒壁31にまで導かれる。そして投光用光ファイバー78の筒壁31側の端部より出射した光は、照射用のレンズ82を通じて案内管22Dの外側の観察領域に照射される。本例ではこの投光用光ファイバー78及び照射用のレンズ82が光照射手段を構成する。
受光用光ファイバー80は、撮像素子34から案内管22Dの筒壁31まで配設され、受光用光ファイバー80の筒壁31側の端部は、案内管22Dの外側を臨むように径方向外向きに配設されている。受光用光ファイバー80の筒壁31側の端部の先には集光用のレンズ84が配置されている。本例によれば、案内管22Dの外側の観察領域に位置する被写体からの光は、レンズ84により受光用光ファイバー80の端面に導かれ、受光用光ファイバー80の撮像素子34側の端面から出射される。受光用光ファイバー80と撮像素子34との間には、撮像素子34の受光面に像を結像させるレンズ85が配置されており、受光用光ファイバー80から出射された光はレンズ85を経て撮像素子34に入射して画像信号へと変換される。
以上のように、案内管22Dの筒壁31に撮像素子34を設けない場合には、レンズ84により集光された光を、撮像素子34にまで導く受光用光ファイバー80を、案内管22Dの筒壁31に設けておくことで、術部と体壁との間の領域LBを観察することができる。また本例においても、案内管22Dの周方向若しくは上下方向に受光用光ファイバー80を複数設けることで、案内管22Dの外側領域を広い範囲に亘って観察することができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれらはあくまでも一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々変更を加えた形態で構成可能である。
12,12B,12C,12D トロッカー
22,22B,22C,22D 案内管
24 手元側部材
25 挿通孔
31 筒壁
34 撮像素子(撮像手段)
36 LED(光照射手段)
48,63,84 レンズ
61,70 カメラ
78 投光用光ファイバー(光照射手段)
80 受光用光ファイバー
82 レンズ(光照射手段)

Claims (5)

  1. 体壁に装着された状態で用いられ、内部に形成された挿通孔を通じて手術用器具を体腔内に導くトロッカーであって、
    前記体壁を貫通して体腔内に挿入される筒状の案内管と、該案内管の手元側に形成され前記体壁の表面に係止する前記案内管よりも大径の手元側部材と、を有し、
    前記案内管の外側の観察領域に位置する被写体からの光を集光させるレンズと、該レンズにより集光された光を受光して画像信号に変換する撮像手段とを内部に備えたカメラが、前記案内管の筒壁における周方向の異なる位置に複数設けられており、
    前記カメラは、前記案内管の先端面よりも前記手元側部材の側の位置において前記筒壁の外周面で開口する凹所に収容される態様で取り付けられていることを特徴とする撮像機能付きトロッカー。
  2. 請求項1において、前記カメラは前記筒壁における周方向の異なる位置に4つ以上設けられていることを特徴とする撮像機能付きトロッカー。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記案内管の外側の観察領域に照明光を照射する光照射手段が、前記カメラとは別体に前記案内管の筒壁に設けられていることを特徴とする撮像機能付きトロッカー。
  4. 請求項1~3の何れかにおいて、隣接する前記カメラの観察領域の一部が互いに重複しており、前記案内管の周方向360°の範囲が観察可能であることを特徴とする撮像機能付きトロッカー。
  5. 請求項1~4の何れかにおいて、前記カメラは前記案内管の軸方向の異なる位置に複数設けられていることを特徴とする撮像機能付きトロッカー。
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