JP7131727B1 - 画像処理サーバ、画像処理システム、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理サーバ、画像処理システム、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 0007131727000001
【課題】高価なカラーチャートを用いなくとも、画像の色を精度よく変換する。
【解決手段】チャートの識別情報と当該チャートの色情報とが対応づけられたチャート情報を記憶する記憶部と、前記チャートには、色パッチと前記チャートの識別情報が埋め込まれたコード画像とが示され、前記チャートが撮像されたチャート画像を取得する取得部と、前記チャート画像に撮像された前記チャートの識別情報に基づいて前記記憶部から前記チャートの色情報を取得し、取得した色情報と前記チャート画像の画像情報とを用いて第1色変換テーブルを生成する生成部と、前記第1色変換テーブル、及び色を変換した画像を出力する出力先に対応して予め記憶された第2色変換テーブルを用いて、前記チャート画像が撮像された撮像環境にて対象物が撮像された対象物画像の色を変換する色変換部と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理サーバ、画像処理システム、画像処理方法、及びプログラムに関する。
画像の色を補正するシステムがある(例えば、特許文献1)。このようなシステムでは、例えば、撮像対象物とカラーチャートが撮像領域に含まれるように撮像が行われる。カラーチャートには、色情報が既知である色パッチが示されている。まず、撮像された画像におけるカラーチャートの画素値と、本来のカラーチャートの色情報とに基づいて色変換情報を作成する。色変換情報は、例えば、カラーチャートの画素値を、本来のカラーチャートの色に変換する色変換テーブルである。そして、色変換情報を用いて画像の色を変換する。これにより、画像における撮像対象物の色が本来の色に近づくように、画像の色を変換することが可能となる。
特許第3803441号公報
しかしながら、カラーチャートは高価である。カラーチャートには色情報に応じた色を厳密に再現した正確な色を示す必要があるためである。このため、上記のシステムを用いて多数の拠点のそれぞれにおいて撮像された画像の色を変換しようとすると、多数の拠点のそれぞれに高価なカラーチャートを配布しなければならず、経費がかかるという問題があった。
上述の課題を鑑み、本発明の目的は、高価なカラーチャートを用いなくとも、画像の色を精度よく変換することができる画像処理サーバ、画像処理システム、画像処理方法、及びプログラムを提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像処理サーバは、チャートの識別情報と当該チャートの色情報とが対応づけられたチャート情報を記憶する記憶部と、前記チャートは、色パッチと前記チャートの識別情報が埋め込まれたコード画像とが印刷された出力物であり、前記チャートが撮像されたチャート画像を取得する取得部と、前記チャート画像に撮像された前記チャートの識別情報に基づいて前記記憶部から前記チャートの色情報を取得し、取得した色情報と前記チャート画像の画像情報とを用いて第1色変換テーブルを生成する生成部と、前記第1色変換テーブル、及び色を変換した画像を出力する出力先に対応して予め記憶された第2色変換テーブルを用いて、前記チャート画像が撮像された撮像環境にて対象物が撮像された対象物画像の色を変換する色変換部と、を備える。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像処理システムは、上述した画像処理サーバと、チャート画像及び対象物画像を前記画像処理サーバに送信する撮像端末と、を備え、前記チャートは、色パッチと前記チャートの識別情報が埋め込まれたコード画像とが印刷された出力物であり、前記対象物画像は、前記チャート画像が撮像された撮像環境にて対象物が撮像された画像である。
本発明の一態様に係る画像処理方法は、チャートの識別情報と当該チャートの色情報とが対応づけられたチャート情報を記憶する記憶部を備える画像処理サーバであるコンピュータが行う画像処理方法であって、前記チャートは、色パッチと前記チャートの識別情報が埋め込まれたコード画像とが印刷された出力物であり、取得部が、前記チャートが撮像されたチャート画像を取得し、生成部が、前記チャート画像に撮像された前記チャートの識別情報に基づいて前記記憶部から前記チャートの色情報を取得し、取得した色情報と前記チャート画像の画像情報とを用いて第1色変換テーブルを生成し、色変換部が、前記第1色変換テーブル、及び色を変換した画像を出力する出力先に対応して予め記憶された第2色変換テーブルを用いて、前記チャート画像が撮像された撮像環境にて対象物が撮像された対象物画像の色を変換する。
本発明の一態様に係るプログラムは、チャートの識別情報と当該チャートの色情報とが対応づけられたチャート情報を記憶する記憶部を備える画像処理サーバであるコンピュータに、前記チャートが撮像されたチャート画像を取得させ、前記チャート画像に撮像された前記チャートの識別情報に基づいて前記記憶部から前記チャートの色情報を取得し、取得した色情報と前記チャート画像の画像情報とを用いて第1色変換テーブルを生成させ、前記第1色変換テーブル、及び色を変換した画像を出力する出力先に対応して予め記憶された第2色変換テーブルを用いて、前記チャート画像が撮像された撮像環境にて対象物が撮像された対象物画像の色を変換させ、前記チャートは、色パッチと前記チャートの識別情報が埋め込まれたコード画像とが印刷された出力物である。
本発明によれば、高価なカラーチャートを用いなくとも、画像の色を精度よく変換することができる。
実施形態に係る画像処理システム1の概要を示すブロック図である。 実施形態に係るチャートCHの例を示す図である。 実施形態に係る撮像端末10の構成例を示すブロック図である。 実施形態に係る画像処理サーバ20の構成例を示すブロック図である。 実施形態に係るチャート情報220の例を示す図である。 実施形態に係る画像の写り込みを補正する処理を説明する図である。 実施形態に係る画像の照明ムラを補正する処理を説明する図である。 実施形態に係る画像に撮像された対象物の形状を補正する処理を説明する図である。 実施形態に係る撮像端末10の表示の例を示す図である。 実施形態に係る撮像端末10の表示の例を示す図である。 実施形態に係る画像処理システム1が行う処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係る画像処理システム1が行う処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係る画像処理システム1が行う処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係る画像処理システム1が行う処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態の変形例1に係るチャートCHを説明する図である。
以下、実施形態の画像処理システム1を、図面を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係る画像処理システム1の概要を示すブロック図である。画像処理システム1は、画像を補正するシステムである。画像処理システム1は、例えば、複数の撮像端末10(撮像端末10-1、10-2、…、10-N、Nは任意の自然数)と、画像処理サーバ20とを備える。画像処理システム1の構成要素(複数の撮像端末10、及び画像処理サーバ20)は、通信ネットワークNWを介して通信可能に接続されている。
撮像端末10はコンピュータであり、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末、或いはスマートフォンなどである。撮像端末10は、撮像者などによって撮像された画像を取得する。撮像端末10は取得した画像を画像処理サーバ20に送信する。
画像処理サーバ20はコンピュータであり、例えば、画像処理サーバ、PC(Personal Computer)などである。画像処理サーバ20は、撮像端末10から画像を受信し、受信した画像の色を画像に撮像された対象物本来の色に近づくように変換する。
画像処理システム1では、画像の色を変換する際に、チャート画像CHGが用いられる。チャート画像CHGは、チャートCHが撮像された画像である。
図2は、実施形態に係るチャートCHの例を示す図である。図2に示すように、チャートCHには、色パッチCPと、コードCDとが示されている。色パッチCPには特定の色が示されている。コードCDは、チャートCHの識別情報が埋め込まれた画像である。
例えば、チャートCHは、印刷媒体である印刷用紙に、色パッチCPとコードCDとが印刷された印刷物である。例えば、チャートCHは、汎用のインクジェットプリンタで、安価な印刷用紙に色パッチCPとコードCDとが印刷された印刷物である。チャートCHは、例えばDDCP(Direct Digital Color Proofer)から出力された印刷物(以下、「出力物」ともいう)である。例えば、チャートCHは1枚あたり10円程度の低価格で生成可能な印刷物である。これにより、気軽にチャートCHを配布することができるようにする。また、粉塵環境にてチャートCHを用いた撮像を行う場合など、チャートCHに粉塵等が付着してしまうためにチャートCHが数回しか使えないような場合であっても、チャートCHを消耗品として1回ないし数回使用した後に廃棄するような、いわゆる使い捨て感覚にてチャートCHを用いることも可能となる。
画像処理システム1では、チャートCHの色情報をそのチャートCHの識別情報と対応づけた情報(後述するチャート情報220)を記憶する(図5参照)。例えば、汎用のインクジェットプリンタで印刷することによりチャートCHが生成されると、生成されたチャートCHの色が測色機により測定され、その測定値が色情報として記憶される。これにより、チャートCHに特定の色を厳密に再現した色が示されていなくとも、その色パッチCPの色が予め測定されて記憶されているため、正確な色情報を取得することができる。したがって、安価なチャートCHを用いて画像の色を精度よく変換することが可能となる。
図3は、実施形態に係る撮像端末10の構成例を示すブロック図である。撮像端末10は、例えば、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、表示部14と、撮像部15とを備える。通信部11は、画像処理サーバ20と通信を行う。通信部11は、画像処理サーバ20に撮像者などによって撮像された画像を送信する。
記憶部12は、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)などの記憶媒体、あるいはこれらの組合せによって構成される。記憶部12は、撮像端末10の各種処理を実行するためのプログラム、及び各種処理を行う際に利用される一時的なデータを記憶する。
制御部13は、撮像端末10がハードウェアとして備えるCPU(Central Processing Unit)にプログラムを実行させることによって実現される。制御部13は、撮像端末10を統括的に制御する。制御部13は、通信部11、記憶部12、表示部14、及び撮像部15のそれぞれを制御する。
表示部14は、液晶ディスプレイなどの表示装置を含み、制御部13の制御に応じて、画像を表示する。撮像部15は、画像を撮像する撮像装置を含み、制御部13の制御に応じて画像を撮像する。
図4は、実施形態に係る画像処理サーバ20の構成例を示すブロック図である。画像処理サーバ20は、例えば、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを備える。通信部21は、撮像端末10と通信を行う。通信部21は、撮像端末10から画像を受信する。
記憶部22は、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROMなどの記憶媒体、あるいはこれらの組合せによって構成される。記憶部22は、画像処理サーバ20の各種処理を実行するためのプログラム、及び各種処理を行う際に利用される一時的なデータを記憶する。
記憶部22は、例えば、チャート情報220と、対象物画像情報221と、色変換テーブル222と補正画像情報223とを記憶する。チャート情報220は、チャートCHの色情報が、そのチャートCHの識別情報と対応づけられた情報である。対象物画像情報221は、対象物が撮像された画像であり、色が変換される前の画像である。
色変換テーブル222は、画像の色を変換する変換テーブルである。色変換テーブル222には、第1色変換テーブル、及び第2色変換テーブルを含む。第1色変換テーブルは、後述する生成部233によって生成されるテーブルである。第2色変換テーブルは、色変換先に応じて予め記憶されたテーブルである。ここでの色変換先とは、色が変換された画像が出力される出力先である。例えば、画像を紙やフィルムなどに出力する場合、出力先は印刷機やプリンタである。この場合、第2色変換テーブルは、色情報を印刷で用いられるCMYK形式に変換する変換テーブルである。或いは、画像を表示する場合、出力先はディスプレイである。この場合、第2色変換テーブルは、色情報をRGBに変換する変換テーブルである。
補正画像情報223は、対象物が撮像された画像であり、色が変換された後の画像である。また、図示していないが、記憶部22は、照明ムラを補正する画像(後述する白色画像)、及び写り込みを補正する画像(後述する黒色画像)の画像情報を記憶する。
制御部23は、画像処理サーバ20がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。制御部23は、画像処理サーバ20を統括的に制御する。制御部23は、通信部21、記憶部22のそれぞれを制御する。
制御部23は、例えば、取得部230と、第1補正部231と、第2補正部232と、生成部233と、色変換部234と、幾何補正部235とを備える。
取得部230は、種々の情報を取得し、取得した情報をその情報を用いた処理を行う機能部に出力する。ここでの機能部は、第1補正部231、第2補正部232、生成部233、色変換部234、幾何補正部235、又は記憶部12、或いはこれらの組合せである。
具体的に、取得部230は、チャート画像CHGの画像情報を、通信部21を介して取得する。チャート画像CHGは、第1補正部231によるチャート画像CHGの補正、第2補正部232によるチャート画像CHGの補正、生成部233による変換テーブルの生成、及び幾何補正部235による画像における対象物形状の補正に用いられる。取得部230は、取得した情報を、第1補正部231、第2補正部232、生成部233、及び幾何補正部235に出力する。
また、取得部230は、黒色画像KGの画像情報を、通信部21を介して取得する。黒色画像KGは、光沢を有する黒色平面が撮像された画像であって、チャート画像CHGが撮像された撮像環境と同じ環境で撮像された画像である。黒色画像KGは、第1補正部231による補正に用いられる。取得部230は、取得した情報を第1補正部231に出力する。
また、取得部230は、白色画像WGの画像情報を、通信部21を介して取得する。白色画像WGは、白色平面が撮像された画像であって、チャート画像CHGが撮像された撮像環境と同じ環境で撮像された画像である。白色画像WGは、第2補正部232による補正に用いられる。取得部230は、取得した情報を第2補正部232に出力する。
また、取得部230は、対象物画像の画像情報を、通信部21を介して取得する。対象物画像は、対象物が撮像された画像であって、チャート画像CHGが撮像された撮像環境と同じ環境で撮像された画像であり、色変換部234により色が変換される前の画像である。取得部230は、取得した情報を、対象物画像情報221として記憶部12に記憶させる。
第1補正部231は、チャート画像CHGにおける写り込みを補正する。ここでの写り込みは、光沢を有する物体を撮像した場合に、光沢がある物体に物体の周囲にある照明などの像が画像に撮像される現象である(図6の黒色画像KG1参照)。チャートCHがコート紙である場合など光沢を有する場合、写り込みがあるチャート画像CHGが撮像される場合がある。写り込みがあるチャート画像CHGを用いた場合、画像の色を精度よく変換することが困難である。このため、第1補正部231は、チャート画像CHGにおける写り込みを補正する。第1補正部231が写り込みを補正する具体的な方法は後述する。
第2補正部232は、チャート画像CHGにおける照明ムラを補正する。ここでの照明ムラは、撮像領域全体に照明光が均等に照射されていないことに起因して、暗い領域と明るい領域とが混在して撮像される現象である(図7の白色画像WG1参照)。照明ムラがあるチャート画像CHGを用いた場合、画像の色を精度よく変換することが困難である。このため、第2補正部232は、チャート画像CHGにおける照明ムラを補正する。第2補正部232が照明ムラを補正する具体的な方法は後述する。
生成部233は、第1色変換テーブルを生成する。生成部233は、チャート画像CHGに撮像されたコードCD(チャートCHの識別情報)に基づいて、記憶部22から当該チャートCHにおける色パッチCPの色情報(例えば、測色値)を取得する。生成部233は、チャート画像CHGの色パッチCPに対応する部分の画素の画素値(例えば、RGB値)を取得する。生成部233は、色パッチCPの色情報と色パッチCPの画素値とを用いて、例えば、重回帰分析等により、画素値から色情報を算出するためのマトリックス(第1変換行列という)を、「第1色変換テーブル」として算出する。
なお、本実施例における第1色変換テーブルは、近年におけるカラーマネジメントのデファクトスタンダードであるICC(International Color Consortium)によって提唱された仕様であるICCプロファイルフォーマットを用いて記述されたICCプロファイル形式の情報であってもよい。
生成部233は、生成した第1色変換テーブルを、色変換テーブル222における第1色変換テーブルとして記憶部22に記憶させる。
色変換部234は、画像の色を変換する。色変換部234は、色を変換する対象とする画像の対象物画像情報221を、記憶部22を参照することにより取得する。また、色変換部234は、色変換テーブル222に記憶された第1色変換テーブル及び第2色変換テーブルを、記憶部22を参照することにより取得する。色変換部234は、取得した色変換テーブル222と、対象物画像情報221とを用いて、対象物が撮像された画像の色を変換する。具体的には、色変換部234は、画像の画素値(例えば、RGB値)を、第1変換テーブルを用いて測色値に変換し、変換した測色値を、第2変換テーブルを用いて目的とする色空間のデバイス値に変換する。これにより、生成部233は、利用用途に応じた画像の発色が本来の色に近づくように、画像の色を変換することができる。ここでの利用用途は、画像を利用する用途であり、例えば、画像を印刷する、或いは、画像をディスプレイに表示する等の用途である 。色変換部234は、色を変換した画像の画像情報を、補正画像情報223として、記憶部22に記憶させる。
幾何補正部235は、画像に撮像された対象物の形状を補正する。ここでの形状の補正は、例えば、撮像角度に起因して、対象物の形状が変形した状態で撮像された場合に、その変形した形状を元の形状に補正する、いわゆる台形補正やレンズ歪みに起因する収差の補正である。上述したように、光沢を有する物体を撮像する場合には、画像に写り込みが発生しやすい。画像への写り込みを抑制するために、撮像位置を、対象物を載置する載置面に対して斜め方向に設定し、斜めから撮像を行う場合がある。この場合、画像への写り込みを抑制することができる反面、対象物の形状が変形された状態で撮像されてしまう。この対策として、幾何補正部235は、画像に撮像された対象物の形状を補正する。幾何補正部235が画像に撮像された対象物の形状を補正する具体的な方法は後述する。
図5は、実施形態に係るチャート情報220の例を示す図である。図5には図2に示すチャートCHのチャート情報220の例が示されている。チャート情報220は、チャートCHごとに生成される。
チャート情報220は、例えば、識別情報、パッチ配置、パッチ、コード画像、色情報などの項目のそれぞれに対応する情報である。識別情報は、チャートCHを一意に識別する情報であり、チャートCHのコードCDに埋め込まれる情報である。
パッチ配置には、チャートCHに示されるパッチの配置が示される。ここでのパッチは、色パッチCP、コードCDが含まれる。パッチ配置には、例えば、チャートCHの縦方向に配置されたパッチの数と、横方向に配置されたパッチの数とが示される。この図の例では、縦方向に4つ、横方向に7つのパッチが配置されることが示されている。なお、この図の例では、色パッチCPとコードCDのサイズがほぼ同等である場合を例示したがこれに限定されることはない。色パッチCPとコードCDのサイズが同等サイズであってもよいし、互いに異なるサイズであってもよいのは勿論である。
パッチには、各パッチのサイズ、及び各パッチを配置する間隔が示される。この図の例では、20[mm]四方のパッチが、2[mm]間隔で配置されることが示されている。なお、各パッチのサイズ、及び各パッチを配置する間隔はこの図の例に限定されることはない。各パッチのサイズと各パッチを配置する間隔の比率は、この図の例では、10:1程度であればよく、各パッチのサイズは任意の大きさに設定されてよい。
コード画像には、チャートCHに配置されるコードCDの数、位置、コード番号などが示されている。この図の例では、4つのコードCDがチャートCHに配置されること、位置は0、6、21、27であることが示されている。ここでの位置に対応する番号は、パッチの配置に沿って付与される番号である。例えば、図2に示すチャートCHの左上から右方向に、順に0、1、2、…の番号が、位置に対応する番号として付与される。すなわち、位置の番号0、6、21、27のそれぞれに対応する、チャートCHの四隅にコードCDが配置されることが示されている。コード番号には、チャートCHのコード番号が示される。
色情報には、色パッチCPごとの色情報が示される。色情報は、例えば、複数の波長λ(波長λ1、λ2、λ3、…)に対するそれぞれの分光反射率である。この図の例では、色パッチが配置される位置に対応する番号に対応させた色情報の例が示されている。
ここで、第1補正部231が写り込みを補正する方法について、図6を用いて説明する。図6は、実施形態に係る画像の写り込みを補正する処理を説明する図である。図6の上部には、黒色画像KG1の例が示されている。図6の下部には、写り込みを補正した黒色画像KG2の例が示されている。
ここで、第2補正部232が照明ムラを補正する方法について、図7を用いて説明する。図7は、実施形態に係る画像の照明ムラを補正する処理を説明する図である。図7の上部には、白色画像WG1の例が示されている。図7の下部には、照明ムラを補正した白色画像WG2の例が示されている。
ここで、幾何補正部235が画像に撮像された対象物の形状を補正する方法について、図8を用いて説明する。図8は、実施形態に係る画像に撮像された対象物の形状を補正する処理を説明する図である。図8の上部には、補正前の画像G1の例が示されている。図8の下部には、形状を補正した画像G2の例が示されている。この図の例では、対象物の形状を判り易くするために格子状の模様が撮像された画像(以下、格子画像という)を用いた例を示している。本実施形態では、画像G1として、例えば、チャート画像CHGを用いることができる。チャートCHにおける色パッチCP及びコードCDの形状は既知であるため、その形状が変形された撮像されていた場合には、その変形を補正する変換テーブルを生成することが可能である。幾何補正部235は、形状が変形されて撮像された画像G1の画素座標を、元の形状の座標値に変換する変換テーブルを生成する。そして、幾何補正部235は、生成した変換テーブルを用いて、対象物が撮像された画像における対象物の形状を補正する。なお、格子画像における格子点の位置に基づいて、格子点の間隔が等間隔となるように、また格子点を接続させた線が画像における垂直方向或いは水平方向に沿うように補正してもよい。
ここで、撮像端末10に表示されるUI(ユーザインタフェース)の例を説明する。図9は、実施形態に係る撮像端末10の表示の例を示す図である。
図9Aに示すように、例えば、表示部14には、ボタンBT1、BT2が表示される。ボタンBT1はボックスBXを増やす、つまり新規に生成する操作子である。ボタンBT2はボックスBXを減らす、つまり作成済みのボックスBXを削除する操作子である。例えば、ボタンBT1が操作されると、ボックスBX(例えば、ボックスBX1、或いはボックスBX1が生成済である場合にはボックスBX2)が新規に生成される。
例えば、新規に生成されたボックスBXには、まず、「黒画像を入れて下さい」等のメッセージが表示される。ユーザは、メッセージにしたがい、ボックスBXに対して黒色画像KGをドラッグアンドドロップする操作を行う。ボックスBXに黒色画像KGをドラッグアンドドロップする操作が行われると、ボックスBXの表示が変わり、ボックスBXには「白画像を入れて下さい」等のメッセージが表示される。
ボックスBXに白色画像WGをドラッグアンドドロップする操作が行われると、ボックスBXの表示が変わり、ボックスBXには、「チャート画像を入れて下さい」等のメッセージが表示される。
ボックスBXにチャート画像CHGをドラッグアンドドロップする操作が行われると、画像処理サーバ20により第1色変換テーブルの生成が行われる。例えば、第1色変換テーブルが完成し、色変換が可能な状態となると、表示部14には、チャート画像CHGの外枠が赤色等の特定の色で囲まれ、色変換が可能である旨が表示される。色変換が可能となったボックスBXに対し、色を変換したい画像(対象物画像)がドラッグアンドドロップする操作が行われると、画像処理サーバ20により色の変換が行われる。色が変換された後の画像は、例えば、図示しないダウンロードフォルダなどに格納され、ユーザが自由にダウンロードできる状態となる。
図9Bに示すように、例えば、表示部14には、3つのボックスBX3-1~BX3-3が表示される。例えば、ボックスBX3-1には、「チャート画像の画像ファイルをドラッグアンドドロップして下さい」などのメッセージが表示される。ボックスBX3-2には、「対象物画像の画像ファイルをドラッグアンドドロップして下さい」などのメッセージが表示される。ボックスBX3-3には、「補正した画像が表示されます」などのメッセージが表示される。ユーザは、表示部14に表示されたメッセージにしたがい、ボックスBX3-1~BX3-2のそれぞれに対して、チャート画像CHG、及び対象物画像をドラッグアンドドロップする。これにより、チャート画像CHGの画像情報が画像処理サーバ20に送信され、画像処理サーバ20により第1色変換テーブルが生成される。画像処理サーバ20は、生成した第1色変換テーブルを用いて、対象物画像の色を変換し、ボックスBX3-3に、色が変換された対象物画像を表示させる。なお、白色画像WG及び黒色画像KGを画像処理サーバ20に送信するためのボックスが、ボックスBX3-1、BX3-2と同様に表示されるように構成されてもよい。
ここで、画像処理システム1が行う処理の流れについて、図10~図12を用いて説明する。図10~図12は、実施形態に係る画像処理システム1が行う処理の流れを示すフローチャートである。
図10には、チャートCHを生成した時に行われる処理の流れが示されている。まず、チャートCHが印刷されるなどして生成される(ステップS1)。チャートCHの印刷は、印刷機が行ってもよいし、他のプリンタにより行われてもよい。次に、チャートCHの色情報が測定される。色情報の測定は、サービス提供者が行ってもよいし、サービス利用者が所有する測色器により行われてもよい。そして、画像処理サーバ20は、測定された色情報とシリアル番号(コード番号)及びチャートの特性と対応づけた情報を、チャート情報220として記憶部22に記憶させる(ステップS3)。
図11には、画像処理サーバ20による、色変換テーブル生成、画像補正、及び色変換のそれぞれの処理の流れが示されている。まず、画像処理サーバ20は、チャート画像CHGを取得する(ステップS10)。次に、画像処理サーバ20は、チャート画像CHGに撮像されたチャートCHのチャート情報220を取得する(ステップS11)。画像処理サーバ20は、チャートCHに示されたコードCDを読取ることによって、コードCDに対応するチャート情報220を取得する。次に、画像処理サーバ20は、取得したチャート情報220におけるチャートCHの色情報を取得する(ステップS12)。画像処理サーバ20は、チャート画像CHGの画像情報と、チャートCHの色情報とを用いて、第1色変換テーブルを生成する(ステップS13)。
次に、画像処理サーバ20は、対象物が撮像された画像(対象物画像)を取得する(ステップS14)。画像処理サーバ20は、第1色変換テーブル及び第2色変換テーブルを用いて、画像の色を変換する(ステップS15)。画像処理サーバ20は、必要に応じて、画像に撮像された対象物の形状を補正する(ステップS16)。なお、ステップS10~S13は少なくとも1回実行さればよく、ステップS14~S16は、対象物画像に応じて複数回繰り返し実行されてもよい。
図12Aには、図11におけるステップS13、つまり画像処理サーバ20が第1色変換テーブルを生成する処理の詳細な流れが示されている。
以下では、チャート画像CHGに写り込みの補正(黒補正ともいう)、及び、照明ムラの補正(白補正ともいう)の両方を行う場合を例示して説明する。しかしながらこれに限定されない。チャート画像CHGに対し、黒補正及び白補正を行わなくともよいし、黒補正及び白補正のいずれか一方のみが行われてもよい。
画像処理サーバ20は、黒補正後チャート画像を生成する(ステップS130)。黒補正後チャート画像は、写り込みを補正した(黒補正をした)チャート画像である。画像処理サーバ20は、黒色画像KGを取得し、取得した黒色画像KGを用いて、画素ごとにチャート画像CHGの画素値から黒色画像KG1の画素値を引くことにより黒補正後チャート画像を生成する。
次に、画像処理サーバ20は、黒補正後白画像を生成する(ステップS131)。黒補正後白画像は写り込みを補正した白色画像である。画像処理サーバ20は、白色画像WGを取得し、黒色画像KGを用いて、画素ごとに白色画像WGの画素値から黒色画像KG1の画素値を引くことにより黒補正後白画像を生成する。
次に、画像処理サーバ20は、黒白補正後チャート画像を生成する(ステップS132)。黒白補正後チャート画像は、照明ムラを補正した黒補正後チャート画像である。画像処理サーバ20は、画素ごとに黒補正後チャート画像の画素値を黒補正後白画像の画素値で除算し、さらに黒補正後白画像における画素値の平均値を乗算することにより黒白補正後チャート画像を生成する。画像処理サーバ20は、黒白補正後チャート画像を用いて、第1色変換テーブルを生成する。
図12Bには、図11におけるステップS15、つまり画像処理サーバ20が対象物画像の色を変換する処理の詳細な流れが示されている。
対象物画像に撮像された対象物が平面物である場合、対象物画像に黒補正及び白補正を行ってよい。一方、対象物が立体物である場合、対象物画像に対し黒補正及び白補正を行わない。
以下では、対象物が平面物であり、対象物画像に黒補正及び白補正の両方を行う場合を例示して説明する。しかしながらこれに限定されない。対象物が平面物であっても、対象物画像に対し黒補正及び白補正を行わなくともよいし、黒補正及び白補正のいずれか一方のみが行われてもよい。
画像処理サーバ20は、黒補正後対象物画像を生成する(ステップS150)。黒補正後対象物画像は写り込みを補正した対象物画像である。画像処理サーバ20は、黒色画像KGを用いて、画素ごとに対象物画像の画素値から黒色画像KG1の画素値を引くことにより黒補正後対象物画像を生成する。
次に、画像処理サーバ20は、黒白補正後対象物画像を生成する(ステップS151)。黒白補正後対象物画像は照明ムラを補正した黒補正後対象物画像である。画像処理サーバ20は、黒補正後白画像を用いて、画素ごとに黒補正後対象物画像の画素値を、黒補正後白画像の画素値で除算し、さらに黒補正後白画像における画素値の平均値を乗算することにより黒白補正後対象物画像を生成する。
次に、画像処理サーバ20は、第1色変換後の対象物画像を生成する(ステップS152)。第1色変換後の対象物画像は、第1色変換テーブルを用いて色を変換した黒白補正後対象物画像である。画像処理サーバ20は、画素ごとに、黒白補正後対象物画像の画素値を第1色変換テーブルに応じて変換することにより第1色変換後の対象物画像を生成する。
そして、画像処理サーバ20は、第2色変換後の対象物画像を生成する(ステップS153)。第2色変換後の対象物画像は、第2色変換テーブルを用いて色を変換した、第1色変換後の対象物画像である。画像処理サーバ20は、画素ごとに、第1色変換後の対象物画像における画素値を、第2色変換テーブルに応じて変換することにより第2色変換後の対象物画像を生成する。
以上、説明したように、実施形態に係る画像処理サーバ20は、記憶部22と、取得部230と、生成部233と、色変換部234とを備える。記憶部22は、チャート情報220を記憶する。チャート情報220は、チャートCHの識別情報と、当該チャートCHの色情報とが対応づけられた情報である。取得部230は、チャート画像CHGを取得する。チャート画像CHGはチャートCHが撮像された画像である。生成部233は、チャート画像CHGに撮像されたチャートCHの識別情報に基づいて記憶部22からチャートCHの色情報を取得する。生成部233は、取得した色情報と、チャート画像CHGの画像情報とを用いて第1色変換テーブルを生成する。色変換部234は、第1色変換テーブル及び第2色変換テーブルを用いて、対象物画像の色を変換する。第2色変換テーブルは、色を変換した画像を出力する出力先に対応して予め記憶された色変換テーブルである。対象物画像は、チャート画像CHGが撮像された撮像環境にて対象物が撮像された画像である。
これにより、実施形態に係る画像処理サーバ20では、チャートCHの正確な色情報を取得することができる。このため、チャートCHが特定の色を厳密に示していない場合であっても、正確な色情報に基づく第1色変換テーブルを作成することができる。したがって、安価なチャートCHを用いて画像の色を精度よく変換することができる。すなわち、高価なカラーチャートを用いなくとも、画像の色を精度よく変換することができる。
また、実施形態に係る画像処理サーバ20は、第1補正部231を更に備える。第1補正部231は、黒色画像KGの画像情報を用いて、チャート画像CHGにおける写り込みを補正する。黒色画像KGは、チャート画像CHGが撮像された撮像環境にて光沢を有する黒色平面が撮像された画像である。取得部230は、黒色画像KGを取得する。生成部233は、第1補正部231によって写り込みが補正されたチャート画像CHGの画像情報を用いて第1色変換テーブルを生成する。これにより、実施形態に係る画像処理サーバ20では、チャート画像CHGが写り込みを有する場合であっても、その写り込みの影響を抑制することができ、画像の色を精度よく変換できる第1色変換テーブルを生成することが可能である。
また、実施形態に係る画像処理サーバ20は、第2補正部232を更に備える。第2補正部232は、白色画像WGの画像情報を用いて、チャート画像CHGにおける照明ムラを補正する。白色画像WGは、チャート画像CHGが撮像された撮像環境にて白色平面が撮像された画像である。取得部230は、白色画像WGを取得する。生成部233は、第2補正部232によって照明ムラが補正されたチャート画像CHGの画像情報を用いて第1色変換テーブルを生成する。これにより、実施形態に係る画像処理サーバ20では、チャート画像CHGが照明ムラを有する場合であっても、その照明ムラの影響を抑制することができ、画像の色を精度よく変換できる第1色変換テーブルを生成することが可能である。また、対象物画像が、平面物体が撮像された画像である場合、色変換部234は、対象物画像における光沢及び/又は照明ムラを補正した画像の色を、第1色変換テーブルを用いて変換するように構成されてもよい。
また、実施形態に係る画像処理サーバ20は、幾何補正部235を更に備える。幾何補正部235は、チャート画像CHGに撮像されたチャートCHの形状に基づいて、画像に撮像された対象物の形状を補正する。この場合、チャートCHは、平面物体である。また、対象物は平面物体である。これにより、実施形態に係る画像処理サーバ20では、撮像角度に起因して対象物の形状が変形されて撮像された場合であっても、元の形状に補正することができる。また、幾何補正部235は、格子画像を用いて、チャート画像CHGの形状を補正するようにしてもよい。
また、実施形態に係る画像処理サーバ20では、チャートCHは、色パッチCPとコードCD(コード画像)が印刷されたDDCP出力物である。これにより、実施形態に係る画像処理サーバ20では、チャートCHを安価に生成することができる。
また、実施形態に係る画像処理システム1は、画像処理サーバ20と撮像端末10とを備える。撮像端末10は、チャート画像CHG、及び対象物が撮像された画像(対象物画像)を画像処理サーバ20に送信する。これにより、実施形態の画像処理システム1では、撮像端末10が送信した画像の色を補正することができる。
また、実施形態に係る画像処理システム1では、画像処理サーバ20は、ボックスBX1(操作領域)を撮像端末10の表示部14に表示させる。撮像端末10は、ボックスBX1に対してドラッグアンドドロップ操作されることに応じて、画像を画像処理サーバ20に送信する。ボックスBX1には「黒画像を入れて下さい」等のメッセージが表示され、表示に応じた画像がドラッグアンドドロップ操作により入力される。
或いは、実施形態に係る画像処理システム1では、画像処理サーバ20は、ボックスBX3-1(第1操作領域)、及びボックスBX3-2(第2操作領域)のそれぞれを撮像端末10の表示部14に表示させるようにしてもよい。撮像端末10は、ボックスBX3-1に対してドラッグアンドドロップ操作されることに応じて、チャート画像CHGを画像処理サーバ20に送信する。撮像端末10は、ボックスBX3-2に対してドラッグアンドドロップ操作されることに応じて、対象物が撮像された画像を画像処理サーバ20に送信する。
これにより、実施形態の画像処理システム1では、簡単な操作、つまりドラッグアンドドロップ操作を行うだけで、第1色変換テーブルを作成したり、画像の色を変換したりする処理を実行することができる。したがって、画像処理の専門家でないユーザであっても、簡単な操作により画像の色が本来の色に近づくように画像の色が変換された画像を取得することができる。
ここで、実施形態の変形例1について説明する。図13は、実施形態の変形例1に係るチャートCHを説明する図である。本変形例では製品のパッケージHにチャートCHが印刷される。例えば、化粧品を購入したユーザが、パッケージHに印刷されたチャートCHのチャート画像CHGと、そのチャートCHを撮像したのと同じ撮像環境で撮像したユーザの肌(例えば、頬や手など)の画像を、画像処理サーバ20に送信する。画像処理サーバ20は、画像における肌の色が、本来の肌の色に近づくように画像の色を変換し、変換した画像を、化粧品のメーカに送信する。化粧品のメーカでは、画像処理サーバ20から受信した画像に基づいて、肌診断を行い、ユーザが購入した製品が、ユーザの肌の色に合っているか、適切に化粧するためにはどのような製品を用いたらよいか等をユーザにアドバイスする。画像処理サーバ20が、本来の肌の色に近づくように画像の色を変換することにより、化粧品のメーカでは適切なアドバイスを実施することができる。
以上説明したように、実施形態の変形例1に係る画像処理サーバ20では、チャートCHは、製品のパッケージHに印刷される。これにより、事前にチャートCHを配布しなくとも、製品を購入したユーザがチャートCHを入手することができる。
なお、上記では製品のパッケージHにチャートCHが印刷される場合を例示して説明したが、これに限定されることはない。例えば、雑誌、パンフレット、或いはカタログなどの刊行物に印刷されたチャートCHが用いられてもよい。
ここで、実施形態の変形例2について説明する。本変形例では、チャート画像CHGに代えて、チャート画像CHGから抽出した情報を画像処理サーバ20に送信する点において、上述した実施形態と相違する。
本変形例では、例えば、撮像端末10は、チャートCHを撮像して得られたチャート画像CHGから、必要な情報(必要情報)を抽出する。ここでの必要情報は、第1色変換テーブルを生成するために必要な情報である。例えば、必要情報は、色パッチの画素値と、コードCDの識別情報(コード番号)を含む。色パッチの画素値は、全ての色パッチのそれぞれの画素値であってもよいし、一部の色パッチの画素値であってもよい。また、色パッチの画素値は、色パッチが印刷された領域における全画素の画素値であってもよいし、当該領域における一部の画素の画素値であってもよいし、当該領域にある画素における画素値の代表値(例えば、平均値など)であってもよい。撮像端末10は、抽出した必要情報を画像処理サーバ20に送信する。画像処理サーバ20は、撮像端末10から受信した必要情報を、チャート画像CHGの画像情報の代わりとして用いることにより、第1色変換テーブルを生成する。
以上説明したように、実施形態の変形例2に係る画像処理サーバ20では、チャート画像CHGにおける画像情報から抽出された必要情報を用いて第1色変換テーブルを生成する。必要情報は、色パッチの画素値と、コードCDの識別情報(コード番号)を含む。これにより、撮像端末10から画像処理サーバ20に送信する情報の容量を低減させ、通信量を抑制することができる。
ここで、実施形態の変形例3について説明する。本変形例では、第2色変換テーブルを用いた色変換、すなわち出力先に応じた色変換が、撮像端末10によって実行される点において、上述した実施形態と相違する。本変形例では、撮像端末10が、予め第2色変換テーブルを記憶していることを前提とする。
例えば、画像処理サーバ20は、第1色変換テーブルを生成し、生成した第1色変換テーブルを用いて対象物画像の色を変換する。画像処理サーバ20は、第1色変換テーブルを用いて色を変換した対象物画像の画像情報を、撮像端末10に送信する。撮像端末10は、受信した画像(第1色変換テーブルを用いて色が変換された対象物画像)の色を、第2色変換テーブルを用いて変換する。
或いは、画像処理サーバ20は、第1色変換テーブルを生成し、生成した第1色変換テーブルを撮像端末10に送信するようにしてもよい。この場合、撮像端末10は、受信した第1色変換テーブルを用いて、対象物画像の色を変換し、さらに第2色変換テーブルを用いて、画像(第1色変換テーブルを用いて色が変換された対象物画像)の色を変換する。
以上説明したように、実施形態の変形例3に係る画像処理サーバ20では、第1色変換テーブルを生成し、生成した第1色変換テーブルを用いて対象物画像の色を変換する。画像処理サーバ20は、第1色変換テーブルを用いて色を変換した対象物画像を撮像端末10に送信する。これにより、画像処理サーバ20が行う処理負荷を低減させることができる。
また、実施形態の変形例3に係る画像処理サーバ20では、第1色変換テーブルを生成し、生成した第1色変換テーブルを撮像端末10に送信する。これにより、画像処理サーバ20が撮像端末10に送信する情報の容量を低減させ、通信量を抑制することができる。
以上、本発明の各実施形態について説明した。なお、上述した各実施形態における画像処理システム1、撮像端末10、及び画像処理サーバ20の全部又は一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1 画像処理システム
10 撮像端末
14 表示部
15 撮像部
20 画像処理サーバ
220 チャート情報
230 取得部
231 第1補正部
232 第2補正部
233 生成部
234 色変換部
235 幾何補正部

Claims (8)

  1. チャートの識別情報と当該チャートの色情報とが対応づけられたチャート情報を記憶する記憶部と、
    前記チャートは、色パッチと前記チャートの識別情報が埋め込まれたコード画像とが印刷された出力物であり
    前記チャートが撮像されたチャート画像を取得する取得部と、
    前記チャート画像に撮像された前記チャートの識別情報に基づいて前記記憶部から前記チャートの色情報を取得し、取得した色情報と前記チャート画像の画像情報とを用いて第1色変換テーブルを生成する生成部と、
    前記第1色変換テーブル、及び色を変換した画像を出力する出力先に対応して予め記憶された第2色変換テーブルを用いて、前記チャート画像が撮像された撮像環境にて対象物が撮像された対象物画像の色を変換する色変換部と、
    を備える画像処理サーバ。
  2. 前記撮像環境にて光沢を有する黒色平面が撮像された黒色画像の画像情報を用いて、前記チャート画像における光沢を補正する第1補正部を更に備え、
    前記取得部は、前記黒色画像を取得し、前記取得した黒色画像を前記第1補正部に出力し、
    前記生成部は、前記第1補正部によって補正された前記チャート画像の画像情報を用いて前記第1色変換テーブルを生成する、
    請求項1に記載の画像処理サーバ。
  3. 前記撮像環境にて白色平面が撮像された白色画像の画像情報を用いて、前記チャート画像における照明ムラを補正する第2補正部を更に備え、
    前記取得部は、前記白色画像を取得し、前記取得した白色画像を前記第2補正部に出力し、
    前記生成部は、前記第2補正部によって補正された前記チャート画像の画像情報を用いて前記第1色変換テーブルを生成する、
    請求項1又は請求項2に記載の画像処理サーバ。
  4. 前記チャートは、製品のパッケージ、又は刊行物に印刷される、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の画像処理サーバ。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の画像処理サーバと、
    チャート画像及び対象物画像を前記画像処理サーバに送信する撮像端末と、
    を備え、
    前記チャートは、色パッチと前記チャートの識別情報が埋め込まれたコード画像とが印刷された出力物であり
    前記対象物画像は、前記チャート画像が撮像された撮像環境にて対象物が撮像された画像である、
    画像処理システム。
  6. 前記画像処理サーバは、前記撮像端末に対して行われた操作に応じて前記撮像端末の表示部に操作領域を表示させ、
    前記撮像端末は、前記操作領域に対してドラッグアンドドロップ操作されることにより前記操作領域に入力された画像の画像情報を取得し、前記取得した画像情報を前記画像処理サーバに送信する、
    請求項に記載の画像処理システム。
  7. チャートの識別情報と当該チャートの色情報とが対応づけられたチャート情報を記憶する記憶部を備える画像処理サーバであるコンピュータが行う画像処理方法であって、
    前記チャートは、色パッチと前記チャートの識別情報が埋め込まれたコード画像とが印刷された出力物であり
    取得部が、前記チャートが撮像されたチャート画像を取得し、
    生成部が、前記チャート画像に撮像された前記チャートの識別情報に基づいて前記記憶部から前記チャートの色情報を取得し、取得した色情報と前記チャート画像の画像情報とを用いて第1色変換テーブルを生成し、
    色変換部が、前記第1色変換テーブル、及び色を変換した画像を出力する出力先に対応して予め記憶された第2色変換テーブルを用いて、前記チャート画像が撮像された撮像環境にて対象物が撮像された対象物画像の色を変換する、
    画像処理方法。
  8. チャートの識別情報と当該チャートの色情報とが対応づけられたチャート情報を記憶する記憶部を備える画像処理サーバであるコンピュータに、
    前記チャートが撮像されたチャート画像を取得させ、
    前記チャート画像に撮像された前記チャートの識別情報に基づいて前記記憶部から前記チャートの色情報を取得し、取得した色情報と前記チャート画像の画像情報とを用いて第1色変換テーブルを生成させ、
    前記第1色変換テーブル、及び色を変換した画像を出力する出力先に対応して予め記憶された第2色変換テーブルを用いて、前記チャート画像が撮像された撮像環境にて対象物が撮像された対象物画像の色を変換させ
    前記チャートは、色パッチと前記チャートの識別情報が埋め込まれたコード画像とが印刷された出力物である、
    プログラム。
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